
きまぐれロボット (角川つばさ文庫)
星新一,あらゐけいいち
角川つばさ文庫
想像力があるときの恐怖、現実を知ることの恐怖
子供の頃も面白かったけど、大人になって読むと、面白さだけじゃなくて小さな恐怖があちこちにある。大人になるにつれて知識を得て想像力を失うことで恐怖が減るけども、逆にいろんな欲望がリアルで怖い。人間とロボット、人間と薬、人間と科学、様々な関係をシュールに描く作者はすごい。ネコを読みたいと思ったら、別の作品集の収録に変わったみたい…。
0投稿日: 2015.03.28
まぼろしの星
星新一,あらゐけいいち,片山若子
角川つばさ文庫
想像力が鍛えられる
作者のショートショートがとても好きで「ネコ」が再読したくて読んだけど、「まぼろしの星」くらいの長さのSFもやっぱり面白い。どの話も、体のいろんなところをチクチク刺される感覚になる。いろんな視点、いろんな立場で考えることで、楽しかったり嬉しかったり怖かったり、様々に感じられる。いつ読んでもやっぱり作者の作品は名作やな。好きになるショートショートが読むたびに変わるくらい、短い物語なのに奥が深い。
1投稿日: 2015.03.28
言葉と無意識
丸山圭三郎
講談社現代新書
何度も読み返すべき良本
15年ぶりくらいの再読。当時と今では受け取り方が少し違う気がする。もっとこの本と語り合えるくらいの知識と教養を身に付けて、再読したい。「全ての事象は関係によってのみ存在する」「与えられた環境を拒否し、環境を超えたところに平衡を求めようとする能力」「外なる自然の征服は、内なる自然の破綻を呼ぶ」「言葉は、いわばもう一つの器官となって身に植え付けられている生理なのである」「未知の音楽を聞き、新しい絵を見る時の感動は、これまで知られていないやり方で、身が新たに言分けられる創造の喜びである」
1投稿日: 2015.03.28
orange 1
高野苺
月刊アクション
未来からの手紙
SFな少女漫画で面白いから読んで、って美容院でオススメされた漫画。ドラマ化したら流行りそうやなと思う内容。出演者は誰がいいかな。ゴクセンや花だんのように若手の出世作となるような人選にしてほしいな。主人公の高宮菜穂(高校2年生)が、今を後悔している10年後の自分自身から手紙が届くが、周囲を気にして引っ込み思案な主人公は、未来からの手紙に書かれた後悔をしないような行動をしたりできなかったり。少しずつ手紙と違う時間が進み出して、未来が変わるのか、それとも今は未来とは違うパラレルワールドなのか。続きが楽しみ。
0投稿日: 2015.03.28
テラフォーマーズ 11
貴家悠,橘賢一
週刊ヤングジャンプ
強さがインフレ気味だけど、熱いバトルだからいい
この漫画で昆虫だけじゃなく動物にも詳しくなれる。生命の不思議さに驚かされる。さらに、この漫画はやっぱり体育会系の熱さがいい。男も女も熱く闘う。作者がジョジョとかいろんな漫画や映画が好きで、その敬意が詰まっているような感じ。ただ、敵がどんどん強くなっていくなかで、ストーリーが保てるのかどうか、今後が不安。頑張ってほしい。
1投稿日: 2015.03.07
セトウツミ 2
此元和津也
別冊少年チャンピオン
安定した面白さ
電車内でもニヤニヤしてしまう。1巻からずっと二人の高校生が川沿いで話をしてるだけなのに、面白すぎる。漫画なのに、大阪弁の会話の間が絶妙。所々で入ってくる、ゴリラ先生や左右対称の田中や顔を思い出してもらえない馬場、大道芸人とかゲスト達がいい感じのスパイスになって、面白さが増す。
0投稿日: 2015.01.30
団地ともお(1)
小田扉
ビッグスピリッツ
アニメも漫画も素敵な世界観
ほのぼので、シュールで、たまに感動。アニメも漫画も同じ空気感。特に何かすごいことが起きるわけではなく、日常がそのまま描かれているのが面白い。所々で出てくる小学生あるあるが、昭和世代には懐かしい。サザエさんよりばかばかしくて、ちびまるこちゃんより感動が多くて、ドラえもんほど何も起こらない。素晴らしい漫画です。
1投稿日: 2015.01.05
テラフォーマーズ 10
貴家悠,橘賢一
週刊ヤングジャンプ
ランキング一位登場!
とうとうランキング一位が登場。人類最強の男のかっこよさが半端ない。そして、戦闘は弱くても、それぞれの能力を活かす非戦闘員達もかっこいい。キャラの多さと、能力の多さで混乱しそうになるけど、それぞれがいい味出してます。相変わらずすぐ死んでいっちゃうけど。最近はゴキブリ達の話が少なくなったけど、またまだ謎は多いし、人間たちの覇権争いもまたまだ続きそう。先が気になる。戦闘あり、笑いあり、恋愛あり、感動あり、のごちゃまぜのちゃんこ鍋のような10巻やけど、美味しかったです。
1投稿日: 2015.01.05
テラフォーマーズ 7
貴家悠,橘賢一
週刊ヤングジャンプ
人間同士の争い
これまでの生死をかけた肉弾戦&頭脳戦もよかったが、今回のような政治的な利益を追求した争いも展開がスピーディーで引き込まれる。そして理不尽な政争に巻き込まれながらも、生きるため、助けるため、様々な想いの中で戦うキャラ達がますます好きになる。
0投稿日: 2014.11.08
テラフォーマーズ 9
貴家悠,橘賢一
週刊ヤングジャンプ
これからの展開に期待
これまでの9巻の中では少し盛り上がりに少し欠ける。 ただ、メインストーリーではない過去の話などで、キャラの魅力がアップしたり、いい意味での間があっていい。 久しぶりのゴキブリとの熱い戦いでは、ハラハラやスピード感ではない、想いがこもった戦闘というのもよかった。 今後への助走となる9巻であってほしい。
0投稿日: 2014.10.04
