
妖怪アパートの幽雅な日常1
香月日輪
講談社文庫
いろんな考え方が自然と心に染み入る
大人も楽しめるコメディのようで、いろんな学びや気付きがたくさんある。押し付けがましくなく、自然といろんな言葉が心に入ってくるし、何よりも面白い。次の巻が楽しみで、10巻があっという間に読める。
0投稿日: 2015.07.19
いま集合的無意識を、
神林長平
ハヤカワ文庫JA
意識と無意識のはざまに
パーソナルコンピュータは、OSもクラウド化されて、もはやパーソナルでは動かなく、誰かと繋がっていないと無用になるパーソナルコンピュータ。仮想現実と現実、意識と無意識、存在とはなんなのか。短編のため、ストーリーよりも読んだあとの自問自答が頭を駆け巡る。スピンオフの作品もあるが、この本だけでも十分面白かった。アドベンチャー的なSFを期待すると読み進めにくいかも。この作者の本も読んでみたい。でも、それ以上に伊藤計畫の本をまた再読したくなるとともに、本当にすごい人を失ったなと改めて悲しくなった。
2投稿日: 2015.07.19
ANGEL VOICE 1
古谷野孝雄
週刊少年チャンピオン
画力もストーリーも秀逸
王道のスポーツ漫画。成長にワクワクし、試合にハラハラし、ゴールに喜び、最初から最後までぶれることなく泣き続けさせてくれる。終わってしまったのが本当に残念。簡単に伝えるなら、ルーキーズのサッカー版やけど、ルーキーズの熱さに加えて、切なさと悲しさがずっと物語の根底にある。マネージャーが歌う曲を流しながら読んだらやばいです。熱いスポーツ漫画で好きな作品はいっぱいあるけど、熱く切なく泣かされるスポーツ漫画のお薦めは、この「エンジェルボイス」、「バチバチ」(相撲)、「シャカリキ」(自転車)、「スラムダンク」(バスケ)くらいです。どれも、画力とストーリーがしっかりしてる。
1投稿日: 2015.07.19
ANGEL VOICE 40
古谷野孝雄
週刊少年チャンピオン
最後の最後まで涙がとまらない
最初から最後までぶれることなく泣き続けさせてくれるこの漫画はすごい。終わってしまったのが本当に残念。簡単に伝えるなら、ルーキーズのサッカー版やけど、ルーキーズの熱さに加えて、切なさと悲しさがずっと物語の根底にある。マネージャーが歌う曲を流しながら読んだらやばいです。熱いスポーツ漫画で好きな作品はいっぱいあるけど、熱く切なく泣かされるスポーツ漫画のお薦めは、この「エンジェルボイス」、「バチバチ」(相撲)、「シャカリキ」(自転車)、「スラムダンク」(バスケ)くらいです。どれも、画力とストーリーがしっかりしてる。
0投稿日: 2015.07.19
コウノドリ(7)
鈴ノ木ユウ
モーニング
「生まれる」ということは全てが奇跡
【NICU】新生児集中治療室、って知ってるようで何も知らない。出産に関することって、男は本当に何も知らないな。早産児や低出生体重児、または先天性の病気を持って生まれた新生児を、24時間体制で育てる設備ってことは、何となく知ってたけど、一般的に、33人に1人の赤ちゃんがNICUに入室するってこともそうやし、そこでどんな生死のドラマがあるなんて全く知らない。普通に母子共に健康で何事もなく生まれるということは、何度も言うけど、奇跡です。感謝です。7巻は、ずっと泣きっぱなしになる名作です。
0投稿日: 2015.07.19
コウノドリ(8)
鈴ノ木ユウ
モーニング
この巻も学べて泣ける。
【妊娠初期】つわりの辛さは本当に人それぞれ。妊娠初期って、見た目はわからないし、しんどさもわからないから、マタニティマークってできたんですね。すぐ誰かと比べて、あの人は大丈夫やったから、とかになってしまうけど、人それぞれなので先入観なく一緒に考え、悩み、側に寄り添うことが大切ですね。【マタニティブルー】でもそう思いました。 この巻も、自分が知っているようで知らないことをいろいろと気づかせてくれました。
2投稿日: 2015.07.19
ボクの妻と結婚してください。
樋口卓治
講談社文庫
笑い泣きができる幸せでほろ苦いストーリー
笑い泣きができる、楽しく幸せな本。会話がユーモアで優しさに溢れてる。ところどころに出てくる放送作家の心得が、婚活にも仕事にも繋がるフレーズで、夢を◯◯してくれる象を意識しているのかなと思ったけど、まぁ細かいことは気にせずに読むのがいい。主人公に共感できるかどうかも読者によって様々だろうけど、まぁ細かいこと気にせずに一気に読んじゃってください。主人公が食事に例える結婚感はとても好きな例え。『企画はワクワクさせて満足させる』『その企画に正義はあるのか』『壁にぶつかった。これは現実か。なら乗り越えよう♪』
2投稿日: 2015.07.19
テラフォーマーズ 12
貴家悠,橘賢一
週刊ヤングジャンプ
13巻が待てない
これまでのように、重要キャラがさらりと死んでいってしまうのか、そろそろ死なずに生きているパターンで喜ばせてくれるのか、先が気になる。No.1のジョセフは相変わらずのかっこよさ。「人の持てる才能をろくに持たず、訓練により人間に習得可能な技能も修復可能な欠点もあるというのに努力もせず、挙げ句そんな奴らが他の生物の特性に頼るなど、おれに言わせれば、おまえらのほうが人間じゃない。」話がどんどん急加速して、スピードアップが止まらない。13巻が読みたくて、もう電子書籍で待つのが我慢できずに買ってしまいそうな。
1投稿日: 2015.05.23
萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ
吉永南央
文春文庫
郷愁がありながら爽やかな読後感
ドラマ化されているのを読んでる途中で知ったけど、ドラマを見てみたくなった。70代の草(そう)さんは、和食器と珈琲のお店を65才の頃に始めるくらい、挑戦精神旺盛でとても強い女性。でも、自分の老いに苛立ったり、幼馴染みが徐々にボケてしまうことに悲しんだり、恋心を抱いている男性のことに悩んだり葛藤したりする弱さもある。失礼な言い方をするけど、70代も同じように悩んだり恋をしたり悲しんだりしているんだなと改めて思う。ほのぼのミステリーのような表紙だけど、ほろ苦く郷愁ただよう小説。でも、読後感は重くなくて爽やか。
0投稿日: 2015.05.04
セトウツミ 3
此元和津也
別冊少年チャンピオン
祝映画化♪
安定感のある間とツッコミで、3巻も川沿いに座って会話してるだけやのにやっぱり面白い。映画化されるようやけど、この喋りと、間と、表情は、再現が難しそう。「難しいフランス映画観たあとみたいな顔してはります」「知らんがそんなもん。存在そのものがトリッキーやねん。」「ロックバンド結成してもうてるやん。」「鹿やないか、それ」何のツッコミか気になった人は1巻からこの空気感を楽しんでほしい。
0投稿日: 2015.05.04
