ウーバー戦記:いかにして台頭し席巻し社会から憎まれたか
マイク・アイザック(著)
,秋山勝(訳)
/草思社
作品情報
勝ちつづけることに取り憑かれたUber創業者トラビス・カラニックの手段を選ばぬ闘いの軌跡。
創業からわずか数年でGAFAにつぐハイテク企業に成長した
配車&デリバリーサービスのウーバー(Uber)。
急激な拡大は、創業者でCEOのトラビス・カラニックの法律さえ踏みにじる異様な強気と
好戦的な企業文化の賜物だったが、進出先の各都市や自社の内部で、
さらにグーグルやアップルを相手に様々なトラブルを起こした。
そして2017年、取締役会はついにクーデターを起こしてカラニックからCEOの座を奪い上げる。
モバイル時代を迎えたシリコンバレーの急激な変化を背景に、
たしかに「世界を変えた」もののスティーブ・ジョブズにはなれなかった
若き起業家の半生とウーバーの劇的な闘争の全貌。
<目次より>
プロローグ
Part I
第 1 章 10 の 10 乗
第 2 章 創業者の作り方
第 3 章 心に刻まれた教訓
第 4 章 ニューエコノミー
第 5 章 揺るぎない上昇志向
Part II
第 6 章 「好きなように作れ」
第 7 章 ベンチャーキャピタルでもっとも背の高い男
第 8 章 二人のステップ
第 9 章 チャンピオンの気がまえ
第 10 章 ホームショー
Part III
第 11 章 兄と弟
第 12 章 成長
第 13 章 魅力攻勢
第 14 章 文化戦争
第 15 章 帝国建設
第 16 章 アップル問題
第 17 章「最大の防御とは・・・・・・」
第 18 章 自律走行車の衝突
第 19 章 前途洋々
Part IV
第 20 章 三カ月前
第 21 章 #デリートウーバー
第 22 章 「ウーバーで過ごしたとてもとても奇妙な一年・・・・・・」
第 23 章 殴り続けられても倒れない
第 24 章 誰もラリー・ペイジから盗むことはできない
第 25 章 グレイボール
第 26 章 致命的な失敗
Part V
第 27 章 「ホルダー・レポート」
第 28 章 シンジケート
第 29 章 ベンチャーキャピタリストたちの復讐
第 30 章 ダウンはしたがまだ敗れたわけではない
第 31 章 大取引
エピローグ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (7件のレビュー)
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偉大なスタートアップの起業家か、詐欺師か、クソ野郎か
独創的なアイデアや最先端の技術によって、世の中を根本から創り変えているのだというのは全くの幻想で、やっていることはまさに勝つためなら何でもござれの犯罪行為。
投資家から集めた資金を採算度外視で新規開…拓先に集中投下し、無料の端末やアプリを配ってユーザーの個人情報を根こそぎ収集し、競合他社やその街の行政、警察、政治家を徹底的に尾行し監視する。
ウーバーをめぐる物語とは、旧態依然として停滞した運輸業界にテクノロジーの力で風穴を開けるという、革命的な正義の戦いというのは尊大な思い上がりで、後に残ったのはただただ不道徳的で、むなしさに満ちた虚業の栄枯盛衰物語。
「人を搾取するクソ野郎」で「あからさまな女性蔑視主義者」。イケイケの体育会契系気質で、「殺るか、殺られるか」という残酷非情で剝き出しの闘争心を称揚する創業者のカラニックをいかにウーバーから追い出すことができたかが、本書では縷々書かれているのだが、戦いに勝ったとされるガーリーをはじめとする取締役の面々に果たして罪はないのか?
ガッツがあり好戦的でふさわしいとCEOを任せて後押しししてきたのは彼らであり、カラニックのやる不法行為を黙認していたのもそう。
世間からの予想を超える反発の高まりに抗しきれず、追放そして裁判で訴えるというところまで行くのだが、なんとも呆れさせられる。
果たしてカラニック以外の人間が、ここまで会社を大きくできたのかどうかも疑問。
サバン症候群のような特異な数学能力を持ち、暗算であっという間に問題を解いてしまう。
早熟で、セールスの才能にも恵まれるが、どこか感情的に欠落した部分も。
休日に関係なく、毎日18時間ぶっ通しで働くワーカーホリック。
歩きながら考え、トラックを何周もしても尽きぬスタミナ。
そしてショーマンで、投資家も含め、出会った人間を引きつけるカリスマも持っている。
反面、社員への思いやりは皆無で、とてつもなく自分勝手なゲス野郎でもある。
象徴的なのは、乗車料金の値下げというウーバーによる発表が、ドライバーにもたらす影響を一顧だにせず、乗客の急増につながるとただ喜んでいるカラニックの姿勢で、恨まれて当然だろうなと感じたし、他人を犠牲にしなければ成功しないという気風は、社員に共通する企業文化となっていた。
マレーシア支社に勤務する女性スタッフが帰社中に地元のギャングから後を付けられ、「このままではレイプされる」と助けを求めると、上司から「心配しなくていい。ウーバーにはすばらしい医療保険がある」、「医療費は会社が負担する」と返信があったというから、ほんと信じられない話。続きを読む投稿日:2022.04.13
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理系ゴリラみたいな話、日本だと聞かない気がするけど、この違いがあれなんかな。これWeWorkやんとか思いながら読んでたら、最後に言及されてた。
投稿日:2022.09.23
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