The Number Bias 数字を見たときにぜひ考えてほしいこと
サンヌ・ブラウ(著)
,桜田直美(訳)
/サンマーク出版
作品情報
「数字=正しい」という
思い込みは危ない。
数字は、事実のように思われる存在。
しかし、その裏には
誰かの意図や勘違い、間違いが隠れていることも。
数字はときに「主観性」を帯び、事実からかけ離れた姿になる。
・「因果」と「相関」の混同
・例外が釣り上げる「平均」
・「思い込み」に寄った解釈
・「サンプル」が、異常で少数
・「話を聞きやすい人」にだけ行われる調査 etc.
また、数字を見たとき、
私たちには様々な「バイアス」が働く。
・「数字=事実」と思い込み、思考停止
・「出てほしい結果」に合わせた理屈の創作
・「ただの偶然」を事実と誤認 etc.
毎日、たくさんの数字が
私たちに飛び込んでくる。
私たち数字の消費者が、数字を見たとき、
ロジカルなつもりで間違った解釈をしないために。
「ナンバーバイアス」(数字の偏見)を外し、
読みを間違えない「思考」と「視点」を
本書で身につけよう。
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この作品のレビュー
平均 3.4 (9件のレビュー)
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数字に人生を支配されている
数字はなぜ、言葉よりも人を信じさせる力があるのだろうか?
数字の持つ特別な説得力で、ナイチンゲールは戦場の守護天使となり、コクランは敵であるドイツ軍を味方に引き入れることに成功した。
数字には…他にも、物事の隠された姿を見せてくれる力もある。
これにより、治療の有効性を検証したり、子どもの発達度や経済格差について認識することができる。
ただ注意しなければいけないのは、数字はきっかけに過ぎないということ。
さらなる質問の出発点としてではなく、議論の結論として扱ってしまうと手に負えなくなる。
数字は絶対的な真実ではないし、ましてや現実を正確に反映した姿でもない。
確かに数字は、現実を見せる窓だが、その窓から見えるのは磨りガラス越しのぼやけた景色で、だいたいのアウトラインしか見せてくれない。
世の中には数値化できないものも存在し、そして数字が語らないこともたくさんある。
「大切なものすべてがかぞえられるわけではなく、かぞえられるものすべてが大切なわけではない」とは、アインシュタインが戒めとして自身のオフィスの壁に貼っていた警句だ。
数字くらい人を助けてくれるものはないけれど、こういう便利なものはいつでも、人を迷わせる。
数字の限界を知り、必ずしも現実を反映したものではないと自覚すれば事足れりかというそうでもない。
ビッグデータの社会でますますアルゴリズムが幅をきかす現代においては、数字はむしろ、現実を形作り、かつどんどん変えているのだ。
「数字とは、世界のあり方の原因であり、それと同時に結果でもあるのだ」
『陰陽師』に「呪とは名だよ」という晴明の有名な台詞があるが、数字にも何かそうした予言の自己成就的な縛りが働いて、「現実を反映するはずの数字が、逆に現実を創り出している」という奇妙な現象が起きている。
巻末に「数字を見たときに考えてほしいチェックリスト」が載せられているが、無駄だろう。統計の専門家でさえ、思い込みの罠から抜け出せず、日々いたる所で数字の解釈の間違いを犯しているのに、生データも扱えず、発表を待つだけの素人にどれほどの回避策が取れるのか甚だ疑問だし、現に今だって、コロナウイルスの感染のメカニズムから、マスクや消毒薬の科学的な有効性、日本におけるワクチンの臨床データなど、何から何までなあなあで済ませてしまっているのが現状ではないだろうか。
これを読んだだけで数字のバイアスはなくならず、ただただ、数字に現実を乗っ取られ、振り回されているんだなとという自覚を強めただけだった。続きを読む投稿日:2022.06.15
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図書館で借りたものなので、保管できないけど、時折クスクス笑いながら楽しく読める教養本だったので★4つ。
数字は、世界で一番読まれている言語だと書かれていてものすごく納得。
正しい数字の理解の仕方は…得られないかもしれないけど、間違った解釈を避けられるヒントがいっぱい載っているように思った。続きを読む投稿日:2023.03.10
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