新版 コーチングの基本 この1冊ですべてわかる
コーチ・エィ(著)
,鈴木義幸(監修)
/日本実業出版社
作品情報
業界内外から高評価を受けベストセラーとなった、コーチングの実践的入門書の改訂新版!
近年のビジネス環境の変化により、コーチングの領域にも、以下のような変化の波が押し寄せています。
(1)エグゼクティブコーチをつける経営者の増加
(2)「組織開発の手段」としてコーチングを全社導入する組織の増加
(3)エビデンスに基づいたコーチングへのシフト
(4)マネジメントの基本が「1対1の面談」にシフト
(5)ビジネスからスポーツ、医療、行政、教育への広がり
こうした流れを受け、「効果的なコーチング」を学ぶ入門書としての位置づけを維持しつつ、コーチング事例を取り上げた章を刷新し、「組織開発の手段」としてコーチングを多層的に導入する企業の事例を紹介。
プロのコーチがどのような意図で対話を進め、コミュニケーションのテクニックを用いているのか、実際の対話例をもとに知ることができます。
コーチングの本は多数ありますが、ここまで網羅性と実用性を両立させたものは多くはありません。初めて学ぶ人のための入門書として、プロコーチにも役立つ実用書として、幅広くお薦めできる1冊です。
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この作品のレビュー
平均 4.2 (35件のレビュー)
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テーティングやコーチングの違い、具体的に気をつける点、全体のフローなどが例を用いて解説されており大変理解しやすかった。投稿日:2024.01.05
ピョートル・フェリクス・グジバチ氏の著作「世界の一流は「雑談」で何を話しているか」について話題に上った際コーチングの話になった。その際相手方から「河野はコーチングっぽい話し方をするし、せっかくだから…コーチングの勉強をして自分にやってほしい」との要望があり、「コーチングっぽさって何だろう」という興味もあって本書を手に取った。
数あるコーチング本の中で本書を選んだのはコーチングの定義や原則、プロセスをはじめ具体例も豊富で、初学者がコーチングの基礎を体系的に学ぶには最良であると判断したためだった。読み終わった今はその読みやすさと説明の具体性から購入前の印象以上に良書だったと感じている。
読み進めてみると、本書が横書きで文字がびっしり書かれた大学テキスト風の構成でありながら言葉の定義について一つ一つ丁寧に解説がなされており、かなり読みやすいと感じた。例えば「コーチングには目標が必要である」と述べた後で、目標と目的の違いについて以下の解説がなされている。
”正確には、目標の後に目的が来る、という時間的順序ではなく、人は常に自分が目標を達成する目的を持っています。あえていえば、目標は未来に向かう場所であり、目的は現在その活動を行うことに意味を与えるものです。たとえば、「教育を通じて世の中に貢献したい」という人生の目的を持った高校生がいるとします。その高校生にとっては、大学の教育学部で教育について学ぶことは、目的を達成するためのマイルストーン(目標)になるでしょう。そして、目前に迫った大学の入学試験をパスすることも、目的やその1つ先の目標に対するマイルストーン(目標)になります。マイルストーンを1つひとつクリアしていくことで、目的に向けて確かに前進していることが確認でき、また前進した達成感、成長実感を得ることができます。これらが、目的と目標を定めていく意味になります。”
一例として挙げたが、こうした実生活で混同しがちな言葉について一つ一つ説明されており、こうした理解を経て「コーチングプロセス」の項にある「『目標の明確化』のポイント」を読むことで更に理解が深まった。
「目標」についてさらに言えば、クライアントが述べた目標が本当に達成したい目標なのかどうかの判断基準として「しなければならない目標(Have toの目標)」と「真に達成したい目標(Want toの目標)」を対比させている。
「Have toの目標」は「達成しなければ怒られる」「降格される」といったマイナスの出来事を回避するための目標で、モチベーションが低く必要最低限な成果しか上げられない。一方で「Want toの目標」は「出世できる」「達成感を得られる」といったプラスの出来事を追及する目標のことで、コーチやマネージャーの役割として「人間はどんな状況や場面であってもその中からWant toは探し出せると信じ、そして成長を望む相手のWant toが何であるかを継続的に聞き続けることではないでしょうか」としている。
コーチングの長期的な目標はクライアント自身が自力で自身に変化・成長を及ぼす「成長エンジン」を搭載し自走できるようにすることであるため、こうした「自発性」や「自主性」をどう促すかということについて示唆に富む記述が多かった。
例えば現状と目標のギャップの原因分析プロセスの落とし穴としてギャップが生じる原因について「部下がやる気がないから」「不況のせいだから」と責任の所在を自分ではなく他人や環境のせいにする「他責」の問題を挙げている。「他責」の状態にある限りクライアントが自ら変化や成長を求める必要が無くなってしまうため、クライアント自身の責任とする「自責」の状態に持っていく必要がある。
この問題を扱う際重要なのは、その課題に自分自身が働きかけると決めたなら「100%自分の責任だとしたら何が原因だろうか?」とあえて自責の状態になることを選び取ることであり、本当のところ誰にあるのかは取り立て重要ではないとしている。
また、実務上のポイントとしてクライアントの防衛本能が働いて他責な発言をした際には一方的なフィードバックや質問をするのではなく、徹底的に話を聴いて共感することも必要であると述べている。
この辺りの話については、次々に飛び込んでくる仕事に対し処理が回らず「依頼が来たらやろう」と後手に回り、受け身になって「頼まれたから仕方がない」と結果的に疲弊していた昨年の自分を思い返し非常に腑に落ちる話だった。与えられた職掌以外の目的を自分の中で持ち、先手を打って相手方に働きかけ主導権を得る自発性や能動性がいつしか失われていたのだと年が明けて仕事が落ち着いた頃に遅ればせながら気がついた。
本書を読み終わった感想としては、「コーチングっぽい話し方」の原因と思われる自分が会話の中で大事にしている「相手自身に内在する答えを自発的に発見することを促す」ということが、本書のいう会話を交わすことで言語化し、アウトプットすることで自分のアイデアを認識する「オートクラインを引き起こす」という形で改めて確認できた。
一方で良かれと思って行ったことがかえって相手の自発性を奪っていたのではないかという気づきを得た。
本書の内容を一読して吸収しきれたとは言えないが、今後周囲とコミュニケーションをとっていくの中で基本書として都度参照していくと思う。続きを読む投稿日:2024.04.27
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