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世界99 上
世界99 上
村田沙耶香/集英社
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総合評価

481件)
4.1
192
141
81
15
9
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長いなほんとに…わたしのシニカルな部分が嬉々として栄養を吸って膨らむようなエピソードが続く。それを言っちゃおしめーよ!みたいな心理が公開される。人って醜いよな。人の中で生きてくのって面倒くさいよな。面倒くささは朝井リョウの描く人間に似てると思う。 いま第一章終わったところで胸糞悪くなってきてる。ピョコルンはわたしが嫌いな動物を寄せ集めたような生き物だが、それにしても扱いが酷い。逆だけどドバイのヤギの話を思い出した。 続きは明日読む

    0
    投稿日: 2026.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とにかくしんどい作品。 目を背けたくなるような、自分にも身に覚えある搾取されてることとか現実に怒ってることがぶっ飛んだ設定で書かれてるからこそしんどい。 主人公は感情がないから、受けてる性描写が特に辛い。現実でされたら気が滅入りそうなことを主人公はその場の雰囲気を守るためしてるけど辛い。 相手に合わせて自分のキャラを変えること、少しわかる。あと男性から性的な目で見られることも年々しんどくなってるからこそこの話も共感したからこそしんどい。

    0
    投稿日: 2026.01.19
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    2026.1.19 自分の意思がなく呼応とトレースをして生きていく空子。 上巻の半分くらいで読むのがしんどくなってきて、一旦閉じた。 思い出したらまた読むかも。

    1
    投稿日: 2026.01.19
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    読んでいて苦しくてどうしようかと思った!! でも読み進めてしまう! 苦しくて、辛いと思う内容が実際に起きていることだから考えもんだ男女平等って難しいな 主人公みたいに他の人をトレースして生きていけば誰とも揉めずに生きていけそう、器用だなとも思う反面、苦しいかなとも思う 下が気になりすぎて仕方ない‼️

    0
    投稿日: 2026.01.18
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    誰でも「私」はひとりじゃないと思う。 会社にいる時の私、友人と会う時の私、恋人といる時の私、きっとその時々で違う私を見せて、相手の望む私でいる。それがきっと求められている。 でもこんな極端にできる主人公と、私に求めすぎる世界。 果たしてその先には一体何が待っているのだろう。 下巻が楽しみ。

    0
    投稿日: 2026.01.17
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    小説では、嘘みたいに目を背けたくなるような醜悪な世界が描かれているのに、実際SNSを見ているとリアルに存在する。 そんな世界に生きる人間が怖くなる。 この世界の人があまりにも醜くて怖い、でも物語から脱して現実世界に戻っても実は同じと気付かされる。そこに絶望する。 その繰り返しで読み進めるのがとてもとても苦しかった。 村田さんの本を読むのはコンビニ人間に続き二作目となるが、圧倒的に異質な存在を主人公に据えて世界を眺めたときに、最初は主人公の異質さに気を取られて気づかないけど、世界の方が随分と歪んでることに徐々に気付かされる。 下巻も気合いを入れて読みたいと思います!

    1
    投稿日: 2026.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    石原千秋氏が『村上春樹の読みかた』で提唱した「二人の村上春樹」という視点を補助線に、本書を「二人の村田沙耶香」がせめぎ合う物語として読んでいる。 上巻を読み終えて抱くのは、強烈な違和感だ。混沌としているはずの子供の心理が、あまりに理路整然と、冷徹に分析され、言語化されている。瞬時の判断で困難を乗り切るその様子は、作中で「賢くない」とされる設定と矛盾し、伊坂幸太郎作品のキャラクターにも通じる寓話的な不気味さを放っている。 だが、この矛盾こそが村田氏の「作戦」ではないか。本音を封じ、生き残るための「術」だけを磨かざるを得なかった子供の末路――内面を大人のシステムに侵食され、思考回路まで「翻訳」されてしまった姿が、この理路整然とした語り口に現れているように思える。 物語終盤、主人公は自分を取り戻せそうな出会いを経験する。この違和感が下巻で「人間賛歌」へと昇華されるのか、それともさらなる「世界のバグ」へ飲み込まれていくのか。石原氏の言う「読みやすさという罠」の先にある真実を確かめるため、一気に下巻へ進みたい。

    1
    投稿日: 2026.01.17
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    呼応とトレースは高3の時にすごく悩んで年上の人に相談してもそんなものだと言われてしまうものだった。だからこの本を読んで、救われる部分があった。そして、レビューを読みながら色んな人が共感できることであるということが知れたのが何よりよかった。 新しくできた心許せると思った彼氏が世界99の人でありますように。

    1
    投稿日: 2026.01.16
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    高熱が出てる時に見る悪夢の様な、終わりの見えない世界観。怖さではなく、理解できないものに対する気持ち悪さ。 ちょっと体調が悪いときの寝る前に読むと、読後の感覚が夢に出てきそう。 自分の意志は伝わらないのに世界はどんどん進んで行くような感覚。 誰もが持っているであろう多面性を、これでもかと言う解像度の高さで突きつけてくる。 主人公が1番異常なはずのに、他の登場人物みんなが異常な面を持ちすぎてて主人公が何故か1番まともに見えてくる。 一体この物語はどこに向かっていくのかという衝動でページをめくる手が止まらない。

    1
    投稿日: 2026.01.15
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    予想してた内容ともんのすごく違った! ここまで極端ではないけど、誰しも世界を複数持っているのでは…? 平野啓一郎の「分人主義」では。

    1
    投稿日: 2026.01.15
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    オーディブルで聴きました。 これは性暴力を含む暴力を振るった人、動物虐待をした人、酷いいじめをした人などが、「罰」として読まされるべき小説。そういう人には是非読んでほしい。 ネットでさえ規制されるような表現が、小説ではやりたい放題。読者に衝撃を与えるためだけの文章。 この小説には、性暴力、動物虐待、いじめが描かれています、自己責任で読んでくださいと注意書きして欲しい。 作者は「もっとグロく!もっとエグく!読者が吐きそうになるくらいの衝撃を与えないと本は売れませんよ!」と編集者に煽られたのだと思いたい。 後編に行ったら、気持ちが悪くなった見返りがあるのかとも思ったが、どうやらもっと気持ちが悪くなるようなので途中で放棄。 ディストピア小説好きなのでつい飛びついてしまった。バカ。後味悪し。

    5
    投稿日: 2026.01.14
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    とんでもないものを読んでしまった。あらすじから想像した話と全然違うやないかい!笑 人間は誰でも場面や環境によって色んな顔を使い分けているが、それがかなり極端な主人公を軸に、人間の邪悪をこれでもかと足して進んでいくディストピア小説。現実ではないが、確実に現実に起こっている事ばかりで、特に女性は大なり小なり感じたことのある嫌悪感やしんどさがリアルに表現されていると思う。 もう一回読みたくないが、上の最後に急展開で、どうなるのか先が全く読めない!続きが気になる!

    14
    投稿日: 2026.01.13
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    『世界99』は、私にとって″擬態装置の半生″と、愛玩動物の“ナニか”が交差する地点から始まる物語だった。 そこに線が何本も刺さってきて、共同体としての差別の運用、女性の搾取、性の支配と委託、そして“汚れ”の移送が、絡み同じ配線図の上に描かれている。上巻は、その配線を辿っていった末に倫理観そのものを引き裂く形で終わる。 擬態装置は、外から入力される空気に反応して、都度、人格を生成していく。だから感情移入が起きにくい。けれど、その「移入できなさ」自体がこの作品の怖さの芯にある。怖い、息苦しい、不穏。その基調線がずっと鳴っている。しかもそれは「世界に差別がある」という説明の仕方じゃない。差別が“空気”として漂っている。それは世界の皮膚感覚のように。 この小説が見せてくるのは、人の心理に寄り添う物語というより、社会がどう動いて人を配置するか、その仕組みのほうだ。登場人物の感情の揺れを追いかける読書じゃなくて、物語を通して社会の「配線」を見せられる。 家庭と共同体と性の秩序が、別々の部屋に分かれて存在しているんじゃなく、線で繋がっていて、どこで呼吸しても同じ空気が肺に入る。逃げ場がない。読んでいて疲れるのは、そのせい。 さらにきついのは、性・身体・差別が“比喩”として処理されない点だ。遠回しに象徴化して読者の距離を稼がせない。これは柔らかくするための寓話じゃなく、素材としてそのまま差し出される。 読むほどに、「清潔ぶってる社会ほど、汚れの行き先を作る」という感覚が濃くなっていく。清潔は理念じゃなく運用で、その運用を成立させるために、誰かに汚れを委託し、押し付け、移送する必要が出てくる。そこに性の支配が絡み、女性の搾取が絡み、共同体が差別を“制度じゃなく空気”として回していく。嫌なことに、全部が同じ回路で動いている。 普通なら、ここで主人公が怒る、泣く、反抗する。読者の代わりに感情を引き受けて、カタルシスを用意してくれる。ところが擬態装置は、その役割を果たさない。抵抗の仕方も「正しさ」も薄い。薄いというより、空気に反応して作られた人格だから、燃料が内側にない。だから読者が代わりに全部受け止める羽目になる。作品が突きつけた汚れや息苦しさを、物語が回収してくれない。痛い読書になる。 『世界99』は陰湿で、もっと日常的で、もっと避けられない形で、社会と家庭と性が一本の線で繋がっていると示してくる。どこに移動しても空気が同じ。どの部屋も同じ、繋がっている。 読み終わっても、肺の奥に不穏が残る。清潔さを掲げる世界が、どこに汚れを流しているのか。その排水溝の位置は。

    3
    投稿日: 2026.01.13
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    ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』じゃないが、一つの世界、一つの時代精神をまるごと再現しようとする小説。2026年も早々だが、今年ベスト級の本になる予感がする。 僕自身の感想はもちろん山ほどあるが、それを書くのが怖くなるほどに、読む人ごとにこの本の読み方は違うのだろうなと感じた。不用意な感想でも書こうもんなら、僕が世界マル何番の住人なのか透けてしまいそうだ。

    6
    投稿日: 2026.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    飽きが来なかったという点で⭐︎5 中盤で飽きるということがなかった ただ、ミステリーのような、怖いもの見たさの好奇心で読めてしまったような、これを好奇心と思う自分を後ろめたくなるような物語 主人公は、人間関係をグルーピングして役割を持たせて、自分をそれに合わせるようなコミュニケーションを無意識にしていた。次第に、それぞれの世界の自分を客観視するようになる。 一方、ペットのような立場の、ピョコルンが、生殖能力を持つようになる。それが実は、リサイクル人間だった(最後) 下巻は、この調子でどういう方向に話が向くのか。 予想外の流れしかないです。

    3
    投稿日: 2026.01.12
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    なんかすごいものを読んでいる感じだった。 「世界99」ってそういうことだったのかとやっと気づいて、最後は急展開。この先どうなっていくのだろう。

    3
    投稿日: 2026.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても気持ちが悪く不愉快な前半。とても不快だけれど読む手が止まらない作品だった。第1章はただただ不愉快。第2章から題名がしっかりと絡んでくる。登場人物のほとんどが気色悪い。男1人ぐらいはまともな人が出てくると思ったけれど全員気持ち悪かった。 読んでいて自分も空子ほどではないが人によって性格や喋る内容などは無意識的に変えているのかなとも思った。SFだけれど今のリアルの生活を基盤にグロさをだいぶ増した世界観に感じた。ピョコルンやラロロリン人というネーミングも気持ち悪くてよかった。下巻をすぐ読みたいと思う。

    5
    投稿日: 2026.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みながらずっと「気持ち悪いのに等身大でこれは私たち全員にとっての物語で、嫌すぎる」と思っていて、読み終わった後も改めてうわ嫌すぎる と思いました。 ピョコルンとかラロロリンとかとにかくネーミングがポップだし、ファンタジー文脈で現代を皮肉る感じなのかなあと悠長に構えていたら、いやそうなのかもしれないんですが、どの「世界」もリアリティがありすぎてずっと嫌でした。 空子はどの世界にも軸足を置いていない世界99がアイデンティティの人だから、各自の世界を壊された人にとっては光り輝いて見えたからラストシーンで殺到したのかも。でも、それって、皆薄々、それぞれの基準で、空子が世界99の人なんだろうなって分かってたってことで。そうなると本当に普遍的な話だな、となって、また嫌だなあ…になりました そしてp16であった「「自分より自分」である人間に出会ったとき、多くの人間がこうして陶酔するのだった。」が、空子は小早川さんに対してそれになってるし。あーーー(以下略) ずっと嫌だと言ってるんですが、それでもページを捲る手が止まらず、駆り立てられるように続きを読んでしまう、そんな力のある作品だなと思いました。下巻も必ず読みます、どんな「嫌さ」と対面させられるのかをとても楽しみにしています……

    3
    投稿日: 2026.01.11
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    メモ 10歳 クリーンタウン 軽蔑 白藤さん 分裂 4歳 空子お姉ちゃんへの、初の分裂とかずみちゃんへのトレース 性格がない 性格は他人がつくるもの →相手をトレースするというのはわかる。ただし、ここまで社会を俯瞰して利口に生きてはこなかった。 P.29 母は父に従う

    1
    投稿日: 2026.01.11
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    とうとう読み始める。 以下、読みながらのメモ。全体の感想は下巻の読後に。 10歳 呼応とトレース、雨と晴れの境界線、軽蔑の表情、きさちゃんとしろちゃん 4歳 そらちゃんと空子お姉ちゃん、本音と我慢 6歳 ピョコルンとパンダ(居なくなったけど)、ガイコクとニホン 11歳 ピョコルンはパンダとイルカとウサギとアルパカ???から作られた?便利な母、そらっちとアミちゃん、権現堂さん、反抗していないほうが信用されやすい、喜怒哀楽のない私、「危険」「安全」の判断はできる、「面倒」と「楽ちん」の感覚はある、ラロロリンDNA検査?「正しさ」は白藤さんの生きる原動力、哲学的ゾンビ、自分は人間そっくりのロボット? 12歳 完全に通報事案ではないか。どうして「助けて」と言えないのか。ちょっと待て、痴漢してもらう、してもらえないってどういうことか。喜ぶとかあり得ない。汚されたズボンを捨てるというのが正しい反応なのではないのか。白藤さんのことばでちょっと涙したのになんなのだ。男性の担任が、女性の養護教諭まで、やり切れない。白藤さんの兄、プリンセスちゃん、白藤さんとの決裂。しかし、このクリーン・タウンは痴漢が多すぎるのではないか。無機質で、人の目がない街だからだろうか。 14歳 ウエガイコクとシタガイコク。またしても、しかし、今度は付き合っている。塾の大学生講師と。相手に合わせるだけでいいのだろうか。相手が間違った判断をしていると思ったら反対することも大事ではないのか。かわいくて可哀想、というのは暴力だ。ピョコルンのこと。白藤さん健在で良かった。あっさりしたレナの自殺。 20歳 ファミレスでおっさんキャラ、他にもあったような設定。皆が皆、どうしてこうも媚びるのか。白藤さん、再び登場。生真面目に戦おうとするから揉め事になる。徳の騎士になられても困るのだが。自分が理解できる存在を創り上げたほうが、人は安心するものだ。「感情がないのに、感情があるふりをしています」という相談を、感情がない人間がしたいと思うと本気で思っているのだろうか。白藤さんに「救う快楽」をプレゼントする?イルカの絵を売る人?そう言えばそういうのがあったか。記憶は多数決?感動は振動だ。性格はセッションだ。「感動」を嗅ぎつける人間の嗅覚はなぜこんなに鋭いのだろう。どうしてこんな状態で明人と付き合っているのだろう。実家のゴミ箱にあった使用済みコンドーム!じゃあ、あんたが作ってみろよ。やっと別れる気になった、良かった。民間プロ殺菌クリーンニストの資格?!胡散臭い!「正しい」教、なるほど、言い得て妙。 35歳 権現堂、本当にいじめられていた記憶がなくなることなんてあるのか。都合の良いことだけを覚えているということか。ランチで3万円はないやろ。女だし、なんなんだ。ラロロリン人の夫、権現堂、この会話聞いてもなんともないのか。女だから使用され続けるのか。なるほど、世界②は金銭感覚がずいぶん違うようだ。友情婚、性愛に比べて他愛ない、とでも言いたげに友愛をあっさりと軽んじる。世界0、私は明人の道具でしかない。世界①②③どこにいても違和感を持っていないのか。メタ認知はあるがメタメタ認知がないのか。結婚とは、自分の肉体を自分ではない人間にとっての便利な家電にすることだ。女だから?さらっと書かれているが、睡眠時間2時間?それは良い生活なのか?ピョコルンは出産家畜でしかも男の性欲処理に使われている。自分は人間家電になるが、性欲処理に使われないだけまし。ラロロリン人は遺伝ではないのか。いったい何のメタファーなのか。世界④の住民の一人は「寝た子を起こすな」式の考え方を表明していた。誰がどの世界の住民かの区別がつかなくなってきた。小早川さんは空子と同じく世界を渡り歩いている。はーーーー、即離婚じゃ。なるほど、世界99か。メタ?メタメタ?認知か。明人、たまには人間の膣で自慰をしたい。そこから逃れようとして殴られる空子。ラッキー、これで世界③だけでなく①や②からも同情を得られる。そして、頼った先は音。音は小早川さん。空子には経済力がないので離婚するのはギリギリまで粘りたい。ピョコルンは人間のリサイクル?音はラロロリン人?明人はピョコルンに改造される?離婚成立?白藤さんが奏と離れて空子を頼ってやって来る?あぁ、世界が崩壊してすべて99に収束するのか。何が何だか、これからどうなるんだか。下巻まであと2人待ち。早く先が知りたい。「あの本、読みました?」で見たときは、可愛いピョコルンと楽しく会話するようになると思っていたのだけれど、どうも全然そういう雰囲気ではないな。中学生にお勧めできるファンタジーとかいうわけではないな。やはり沙耶香はクレイジーなわけだ。

    3
    投稿日: 2026.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなにもリアルでグロテスクで気持ちの悪い話はない。読んでいて本当に吐きそうになるくらいに酷い現実。 空子は自分を、コミュニティによって使い分けていて、それぞれに世界を持っている。幼少期から歪んだ性格、自己肯定感は低い。けど、生き抜くために周りが望むキャラを作り変身して、周りを気持ちよくすることを得意としている。 そして、この話の肝となるのが、ピョコルンとラロロリン人。ピョコルンがはじめはペットだったが、それが徐々に性的な存在になり、人々の人生に入り込んでいく。物語初めからなんとなく違和感があって気持ち悪さもすごいから、何かあるだろうと思ったら、実は人間のリサイクルだったという謎技術。 人は生きている世界によって何を信じて、何を大切にするか全く異なる。そしてそれは自分自身もそうで、ある集団では、ある人の悪口で盛り上がらなければならないみたいな世界を実感している。そういう時に自分は素直にその世界に溶け込めず、だいたい黙る。つまらないと思う。自分の中の世界99がなんでこんなことしているのかな、早く終わらないかなと言っている。 最終的に思うのは、このグロテスクで吐き気のする物語は現代の自分の話。そしてそれを少し誇張しているにすぎない。 自分の年齢と近い空子の話もあり、本当に自分の話かと錯覚する時があって、これを書いたのは本当にすごいと思った。 下巻はさらに年齢が進んでいく。そして、世界はすべに崩壊し始めている。最後はどんな世界になるんだろう。たぶん、あまり変わらず結局繰り返しているというオチかな。 400ページ長いなと思っていたが、3日で読み終えた。今の所間違いなく今年一番の本。

    3
    投稿日: 2026.01.10
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    面白いけど気持ち悪い 本読んでて気持ち悪いって何かと思ってたけどこう言うことか 分厚くて長くて読み応えがすごい分 じぶんの読解力が全然足りて無くてキャパいっぱいだけど続きが気になって読み進めてる感じ 何もない主人公が気持ち悪い ピョコルンがキモちわるい

    3
    投稿日: 2026.01.10
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    読んでてきつくて苦しくなるというのが1番の感想。 それでも人間が生きていく上でかなりの人が通るであろう仄暗い人間臭いやりとりを解像度高く描いているから、すごいなぁと思う。 人間ってこういう生き物だよなぁ〜、ってか、どこのコミュニティでもなんでこんな感じに収束していくものなんだろう?みたいな問いをもらった。 あと自分は男性だが、「男性の究極の気持ち悪さ」みたいなものを女性の視点でこれでもかってくらい書かれて、なんかボコボコになった気分がある。 とはいえ、新しい視点というか、幼い娘を持つ親としてなんだか大事な視点を授けられた気もした。 人におすすめするかって言われたらしないけど、まぁ色々考えさせられる意味で「余裕があるときなら読んでも良いかな〜」とは思う感じ。

    6
    投稿日: 2026.01.09
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    属する組織や相手によって、たぶん誰もが大なり小なり自分のキャラを変えて接する事はあると個人的には思う。 それをこの壮大なストーリーにバラして再構築し組み込む村田沙耶香は恐ろしい。 ピョコルン ラロロリン人 響きだけだと可愛く牧歌的なものを想像してしまう。 このネーミングセンスも凄いわ 人間の賞味期限と使用期限 ゾクッとするほど心理と社会構造を突いた表現が的確すぎて恐怖を覚えるほど 評価で☆5をつけたかったけど、まだ下巻未読のためとりあえず4で

    12
    投稿日: 2026.01.09
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    空っぽでいいんだ、空っぽなのは自分だけじゃないんだ、と救われた気持ちになった。 そうとは認識していなかったが、私も母親を搾取して、面倒な家事・育児を押し付け、自分が楽をしようとする苛めに加担していた。父は残業まみれで土日も働いていたが、それはそれで脳死して働いていればいいからある種楽だったのかもしれない、会社に搾取されたいたが。母は、家事育児全般をを専業主婦が当然やるものという価値観の中で搾取されていたのだが、私はそれに無自覚で、母親なら子供を愛してすべてあれこれやってくれるのがあたりまえっしょ、と思っていた。 もちろん現実的には、子供が小学生ぐらいの年齢になって手がかからなくなると手が空いたり、親が老人ホームでも入ってくれれば手がかからないが、そうでないケースは地獄を見続ける。性欲のはけ口まで担うとしたらホンマに奴隷として搾取されたもんやな。 所属するコミュニティーによって、自分のキャラを使い分ける感じもあるし、そのコミュニティーの自分のキャラクターって、そのコミュニティーに合わせたものになるので、自分が空っぽだなぁと思う感覚も言語化されて良かった、私、ほんと空っぽなんよなぁ。というか、自分の意見なんてなくて、自分の意見だと思っても、実はそれって誰かが言ってたことの影響を受けてたり、誰かの言ってることそのままだったりするので、そういう意味でも人間は空っぽで、人間マシーンなんだよな。 命がけの出産も今は生物学的に女性が担っているが、ぴょこるんではなくとも、女性の子宮を使って出産しなくてもよい未来が来た場合、今ある価値観は覆される。 母親を搾取してきたのではないか?という芯を喰った指摘に、この本は妻には読まれてはならない、と思った。知らなくてもいいこともある。私が楽をするために。 刺さった言葉たち。 P200 白藤さん、とっても楽しそう。そうだよね。人を救うってすごく気持ちいいもんなぁ、と私は思った。 P94 「あのね、だから、私に意志なんてないのよ。危険を回避して、安全に生きていくこと。誰とも摩擦を起こさず、ただただ楽に生き延びること。私、それだけなの。ただそれだけの生き物なの。でも、本当はみんな、そうなんでしょう?」 P86 「夢」はきらきらした麻酔のようで、それがあるとたくさんの現実が麻痺するみたいだ。

    2
    投稿日: 2026.01.08
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    人によってキャラを変えるという『人間あるある』を誇張した空子に共感できるけど不気味なまま進む。誰しもリトル空子が心の中にいる。 自分はそれが得意じゃないのでその器用さを羨ましくも思う。素(世界99?)から上手く1や2に行けない感じ。 でも「人間は地球にとって有害だ、もっと美しい世界を作る」的な終盤のラロロリン・ブレーン・グループの主張はちょっとありきたりで残念だった。色んな作品の悪役が似たような事を言ってるのを聞いたことがあるから。ムスカとか檜山蓮とか。 そもそもなんで"世界"(界隈?グループ?)みたいなのができるんだろう。素のままじゃ不安で固まって安心したいからかな。でもそれに合わさるために精神使ってたら本末転倒な気もするけど作内の孤独よりマシなんだろう。

    3
    投稿日: 2026.01.08
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    気持ち悪い はやく逃げたい そのためには読み進めないと、終われない そんな気持ちで一気に読み進めた 学生時代、人によって性格が違った自分のことを思い出した。 私はずっとトレースしていたんだ。 いまだって、話す人によって自分の言葉を関西弁にも九州弁にも変えてる。ずっとトレースして私になっている。 じゃあ本当の私って?

    3
    投稿日: 2026.01.05
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    色々と衝撃を受けた本。 村田沙耶香さんはコンビニ人間をさらっと一読したくらいで、ちゃんと読むのはこれが初めて。 ジャンルとしてはSFになるのだが、人間の本質を上手く突いているヒューマンドラマ的な側面がかなり強く、今後の物事の捉え方に影響を与えそうな予感がしている。 人間は時代や流行に適応していく生き物で、それが10年前は受け入れ難いものであっても、周りも含めそれに慣れてしまえばなんだって順応できてしまう。本書であればピョコルンが比喩的にそれを表していると思う。 世界を分裂させて生きている主人公。これはたまたま主人公の視点で描かれているからそう見えるだけで、他の登場人物にも色々な世界があるはずである。 我々でも同じことが言えて、仕事、家庭、サードプレイスあらゆる場面で我々はそのコミュニティに適した、もっと言えば利益を享受できる人格でいなくてはいけない、と暗黙的に感じ、自分を世界を作っているのである。 これはなかなかに人間の本質をついた物語で、それをディストピアSFにうまく落とし込んでコミカルに表現した作品で、村田沙耶香の真髄を見た気がする。

    10
    投稿日: 2026.01.05
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    恐ろしく不快だ。 男尊女卑の世の中で女は男の道具として搾取され続けている。いじめや差別が当たり前のように存在し、暴力が横行している。 主人公は喜怒哀楽が無いって言っているけど、同志のような人物に出会って喜んでいたり、恋人や夫に対して不快感や恐ろしさを覚えていたり、ペットが死んで取り乱していたり、それって感情がないって言えるのだろうか。充分に感情があるではないか。 主人公は、会う人や住む世界に合わせてうまくトレースし順応していると思っているようだが、そのようにも全く見えない。周りの人間を馬鹿にしているけれど、自分だって夫に人間家電として都合よく使われ、顔色を疑いながら生きているではないか。 登場人物全員に対して強い嫌悪感を抱く。主人公には特に腹が立つ。唯一まともなのは世界③の白藤さんだけかもしれないね。 何をもって評価されている作品なのか。 この作品で描かれていることは現代への風刺なの? 主人公自身に徐々に感情が芽生え、最後は人間になる話なのか。話の意図が分からない。

    1
    投稿日: 2026.01.04
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    ディストピアSF。 善悪って何か?汚い感情を恐れるあまりみんな同じ感情で本当にいいのか?人間らしさって何か?合理性ばかり追及していて良いのか?といったことを考えさせられる小説だった。 自分を持たない主人公空子の異常な分析眼を通して、人間社会に存在する差別や利己性、自己は誰かのトレースで作られているに過ぎないこと、社会への迎合、嘘等がありありと描き出されている。自分もしてしまっていないかとぎくっとさせられるような分析もあった。 妊娠出産性欲処理家事等が「便利な機械・下の人間のやること」「みんながやりたくないこと」としておそらくあえて極端に描かれているが、(この小説で書かれているような感情を向けられていたら嫌だけど)それは必ずしもそうでもないのではとも思った。(そう思いたくなった?)

    2
    投稿日: 2026.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村田沙耶香作品の中でも、最も静かで、最もグロテスクな一冊だと感じた。 舞台は、差別や暴力が排除されたとされる「クリーン」な未来社会。しかし読み進めるうちに、その清廉潔白さが実はとてつもない欺瞞の上に成り立っていることに気づかされる。 ​特に戦慄したのは、この世界における「女性の役割」の扱いだ。 表向き、女性は産む苦しみや性的な役割から解放されている。しかし、それは男性優位社会が反省したからではなく、「ピョコルン」という別の生き物に、かつての男尊女卑的な欲望(性欲処理、家事労働、生殖)をすべてアウトソーシングしたに過ぎないからだ。 「人間には人権があるから殴ってはいけないが、製造された生物なら愛でるも犯すも自由」。この構造は、現代社会が抱える「見たくないものを不可視化して成り立つ平和」の究極系であり、洗練されたミソジニー(女性蔑視)の最終形態と言えるだろう。 ​主人公・空子が最後に選んだ道は、一見すると破滅に見える。だが、自分の「記憶(=個としての歴史)」を差し出し、思考停止した愛玩動物へと堕ちるその姿は、ある種の「悟り」のようにも映った。 自我という幻想にしがみつき、複雑怪奇な社会で摩耗するくらいなら、いっそ人間を辞めてしまったほうが幸福なのではないか。 読後、自分の生きている現実世界の床が抜けたような感覚に陥る。傑作。

    2
    投稿日: 2026.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋でたまたま手に取った一冊。最初は「ディストピアもの」という設定に構えていたけれど、読み進めるうちに、今の自分たちが無意識にやっていることの延長線としてあり得るなと思ってゾワッとした。 ​自分の心地よい世界を守るために、別の世界を作ってキャラを使い分けながらコミュニケーションをとる姿。これって、今の世の中で生きていくために、私たちが当たり前のようにやっている「自己防衛」そのもの。面倒な現実や汚らわしいものを見ないようにして、自分のテリトリーから追い出す。そうやって自分を保つことは、今の社会では生きていくための「正解」ですらある。 ​もう一つこの本が視点として与えてくれたのは、「自分たちの快適さ」の裏側でどんなことを犠牲にしてるかということ。最初はただ可愛くて便利なピョコルンが代理生殖器になったり、実はそれがリサイクルされた人間だったとか。自らの便利さ、欲望を保つために、モノ効率よく消費し、面倒なことをすべて外部にアウトソースするシステムのグロテスクさに、それを平然とやってしまう考えにもドキッとした。 ​ピョコルンやラロロリン人が何のメタファーなのかはまだ完全には掴みきれていないけれど、読み終えた後は、自分の「心地よさ」を疑わずにはいられなくなった。 文章がとにかく上手くて引き込まれる分、その「エグみ」がダイレクトに心に突き刺さってくる。物語の続きを追いかけながら、この歪んだ世界線と自分との繋がりを、もっと深く掘り下げていきたい。

    2
    投稿日: 2026.01.03
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    衝撃的なピョコルンの事実に読む手が一瞬止まりました。 新年早々に読んだ本が世界99というなんともいいスタートダッシュを切れたかと思います(笑)。 下ではどのような展開がされるのか楽しみです。

    2
    投稿日: 2026.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    差別意識を主眼としている小説だったのかなと思う。 ピョコルンという生物の存在が異質となっていて読めば読むほど混乱していた。 下巻の感想も含めて書くがどういう話だったのかよくわからない、、主人公は最後ピョコルンになるのだがもうなにがなんだかわからないというのが感想。

    2
    投稿日: 2026.01.02
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    如月空子…月城 ピョコルン 白藤遥 権現堂 カズミ タクト アミ 酒井 廣瀬 キャサリン 奏 竹田 川木 根岸 匠 エミの妹 徳永 沢岡 レナ ナオト 高崎 相崎 明人 健人 徳岡 ヒナ カスミ 菊川 清水 麻木 関谷 ヨーコ カヨ ナルミ ゴン 竜ヶ崎 野口 トシ ジュン キョーコ 油小路 アケミ 一ノ瀬 ラロロリン人 丸山 小林 ミドリ クローバー タクロー ハナエ テル 小早川 鷺沼 マリナ ナナ シホ 音 キリ ユミ ソラ 吉岡 ピアノ 黄昏ブルース マキ 琴花 サキ

    2
    投稿日: 2026.01.01
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    自分はそうでないと思いたいが、目の前の相手の求める回答を出したがったり、トーンを合わせたりする自分が全くいないとは言い切れない。主人公の「トレース」要素が、自分にも僅かにでもあることを自覚して苦しい。

    13
    投稿日: 2025.12.30
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    私は、この小説の中に出てくる「世界」や「干支」なるものを、「レイヤー」と呼んで区別していたことに気づく。 この人はどのレイヤーで世界を見ている人なのか。 感情?論理?感情的な論理?それを俯瞰する自分?はたまたさらに俯瞰している自分? どのレイヤーで目の前の現実やこの世の中を見ているか、で、私はどの部分を差し出すかを決めることは日常だったため、同じことを自覚している仲間と出会うことは、この上なき興奮を呼ぶ、というところも、理解できる。 最近読んだ朝井リョウ氏の「イン・ザ・メガチャーチ」に登場した国見、という人物と、この主人公は どこか似ているところがあるな、とも思った。 自分が所属する世界が少ない、ということは、信じられるものが多い、ということなのだろう。 一方主人公のように、世界99に属する人間は、信じられるものが少ないが故に、色々世界をコレクションしてしまうのだと思う。 ただ、表現や設定がグロくて残酷なので、下巻を購入するかは、とても迷っている……。

    6
    投稿日: 2025.12.30
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    登場人物が全員うっすら気持ち悪い。この狂気に引き込まれた。早く続きが読みたいので下巻に行ってきます。

    4
    投稿日: 2025.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世界の分裂ってあまりにも壮大な設定だと思ったけど、私も同じことやってるなって気づいてから読むの止まらなかった 空子ほど露骨に世界を変えないけど、この友達と会うなら話すジャンルはこれっていうのが私の中で決まってるので、小さいけれどそういうことだなと思う めちゃめちゃ共感できることにプラスして、倫理観がぶっ壊れてる(褒めてる)村田さんワールドが展開されるので病みつきすぎる だけどせめて1人くらいはまともな男が登場してほしかった、、、登場する全男、終わってる、、、

    4
    投稿日: 2025.12.29
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    怖いしグロい。でも読むのをためらいつつもやめられない。 こんなの全然違う、フィクションだと言い切れない。むしろ頷けるし、現実世界にリンクする部分が多い。 私の世界はいくつあるのか?数えたくなる。 家族や友人や知人だって、わたしの前で見せてる世界とホントの99の世界があるのかもしれない。 誰だって多面的だと思うけど、それをこんなにもわかりやすく文章化できるところに村田さんの筆力を感じた。いや、すぐに下巻読まないと!

    5
    投稿日: 2025.12.29
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    「呼応」「トレース」によって軸がない主人公の人格がコロコロ変わっていくのが気持ち悪すぎる!主人公ほどとは言わないけれど、自分も無意識に初対面の人や目上の人や気に入られたい人に呼応、トレースしてしまうことがあるなあと、主人公に自分を投影して嫌な気持ちになった、、笑

    10
    投稿日: 2025.12.28
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    人間社会の成り立ちから果てまでを独自の観点から綴られている創世録。 不気味で生理的な嫌悪感をひきずりながらもずぶずぶと抜け出せなくなる面白さ。 1冊が分厚い上に上下巻あるけど、ぜひ一度読んでみて世界観に囚われてほしい。

    3
    投稿日: 2025.12.26
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    性格のない空子。 トレースして生きてきた主人公の話。 特にやりたいことがない人間は、 やりたくない事を消去法で削除しながら 自分の未来を決めるしかない。 夢はきらきらした麻酔のようで、それがあるとたくさんの現実が麻痺するみたいだ。 私たちは便利な連鎖の道具の中にいる。 「母」という名前の仕事は、最底辺であちこちから「便利」の矢印を背負うだけの存在に見えた。 私が「呼応」すると、大抵の人が「呼応」で返す。 性格はセッションだ、とこう言う時特にそう感じる。 「ピョコルン」「ラロロリン人」、という聞いた事ないワード。 そしてピョコルンの正体、、 なかなか重たい話だし グロというか気持ち悪さというか。 世界⓵も②もその他の世界もまるで現代のネットのようだなと思いながら読んでいた。 下巻も気になります。

    16
    投稿日: 2025.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オーディブルで読み聞く。他者のトレース、自分の世界の多層化など。それにしても空子20歳までに近寄る男の資質が気持ち悪い。また女性からみた専業主婦的な女性像や男性性がゾッとする、人間家電、性欲処理の対象など…そしてピョコルンなるものへの性対象の転換…

    3
    投稿日: 2025.12.23
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    ディストピアSFという鍋に格差や陰謀論 弱者に対する加害の無自覚など、現代社会の問題を 多重構造で表現した物語。 登場するマスコットキャラクターが辛い事を押し付けてゆくメタファー的に描かれているが、恐ろしい気がしました。 やはり筆者はクレイジーでした……(褒め言葉) 下巻がどの様な展開になるか、怖さもありつつ楽しみです。

    11
    投稿日: 2025.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく ん?てなる話だったけど 続きが気になってずっと読み続けました。 人間の人格って確かに どうやってつくっていくんだろ? 本当の自分ってどれなんだろ? ...たしかに言われたら考えちゃう。 自分らしくってどういうことなのかな? と考えながら読みました。 最後ぴょこるんが衝撃すぎて。 ゾワッとしてしまいました。 また続編読もーっと!

    5
    投稿日: 2025.12.21
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    村田沙耶香さんによるディストピア小説。 自分という人格を作るものってなんだろう。そもそも人格なんてあるんだろうか。主人公の如月空子という人間を通して世界を見ていくとよく分からなくなってくる。 なんのために生きているのか、生きていくのか。安全に楽に生きるためだけに、それぞれの世界に合わせて人格を使い分けて世界に媚び続ける彼女は、どんなものが好きで、どんなときに幸せを感じるのか。ひたすら彼女の内面が綴られているはずなのに、そういうものが全く見えてこないのが異様だ。 そして、この世界を象徴するのが「ピョコルン」という存在。かわいいペットだったピョコルンは、技術の進歩によりある能力を備えたことで、世界はとんでもない方向へと変わり始めて… 上巻のラストが衝撃すぎる!!え?これで終わらないの?下巻へ続くの?あまりの衝撃に読むのを躊躇ってしまうけど、この後の世界がどうなるのか気になるし、もう読むしかないね。

    65
    投稿日: 2025.12.18
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    めっちゃオモロイ。 村田沙耶香の描く、ディストピアSF世界。 コミュニティに属して溶け込むさまざまな自分を意識する点で「コンビニ人間」を彷彿とさせるんだけど、全くそんなに生ぬるくないディストピア。もっともっとグロい。 「ピョコルン」というペット、ラロロリン人という種族。 他人の行動や言動、感情を「呼応」「トレース」して自分を作り出していく空子。 自分が属する世界を数字で分け、全てを俯瞰する本当の自分は世界99の自分。 前向きに人生を楽しみ、周りの人に感謝して生きていきたい、と思う私は「世界に媚びている」のだろうか。家、職場、友達、それぞれのコミュニティで使う言葉や演じるキャラクターはたしかに少しずつ違うかもしれない。絶対に共感したくないディストピアの世界に、ああ、でも、分かるかも、、と何故か共感してしまう部分がある。こわい!!! 幼少期や学生期は、空子の性格やラロロリン人への酷い差別などがメインで、ピョコルンが話にどう絡んでくるのか分からなかった。 ピョコルンのAVが世間で出回り始めて、バイト先の男にピョコルンが犯されて死ぬあたりから、「え?」ていう気持ちになって、第二世代のピョコルンが誕生して、人間は性処理も出産もピョコルンにしてもらえるようになって、でもピョコルンはラロロリン人の研究所が作ったリサイクル人間で、、、 と、途中からもう着いていけなくなって、この世界の話を追うのに必死だった。 非道徳とか倫理的じゃないとか、もはやそういう感想ではなくて。 この全く素晴らしいと思えないディストピア世界に、何故か自分が共感したりすること。ありえない差別や、ありえないペットの利用の仕方や、ありえない男尊女卑的な考えの人間が存在していることに、「まあ時代が時代なら、人間なら、こういうことに世界もなるのかもな」と思えてしまうこと。 ありえない世界、笑えるディストピア、としてこの話を受け入れられないことが怖い。 使い分ける世界、全ての自分を後ろから見つめる本当の自分、酷い差別、それをなかったことにする人間の記憶改ざん、すべて今私が生きている世界をモデルにしている。このディストピアの片鱗は、私が生きているこの世界の現実にある。 そのことに、読みながら嫌でも気付かされる。 こわい!!!これ下どうなるんや!!!

    6
    投稿日: 2025.12.18
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    主人公が生きるいくつもの世界。性と生に関わる行為を人間の代わりにこなしてくれるある生物の存在が怖くもありがたいような。登場人物やワードなど全てが村田ワールドどっぷり。考えさせられる部分もたっぷり。凄い作品でした。

    4
    投稿日: 2025.12.17
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    コミュニティごとに人格を切り替えるのって、程度の差はあれど大勢がやってることだと思う。表の顔と裏の顔みたいなことじゃなく、もっと複雑で曖昧で保守的に。空子が世界を振り分けたように、それぞれの世界の住民もまた分岐した世界を持ってるはずで、そこに想像があまり及んでないのがいかにも村田沙耶香の主人公だった。共感性が明らかに欠け、それを補うためにひたすら観察し模倣し調和する。けど本当はみんな空子が思うほど一面的じゃない。心というものに形があるなら、それはつるつるのハート型じゃなく複雑な多面体なんだと思う。 あまりに低俗な人間ばかり出てきて(特に男は全員終わってる)、この内容でこの分量はストレスだし下巻は読まないかな〜と思ってたけど、ラストで一気に引き込まれてしまい悔しい。この世界がどう閉じられるのか見届けたくなっちゃう。

    5
    投稿日: 2025.12.17
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    主人公は、したたかなのか、はたまたとんでもなく愚かなのか。私だったらとても耐えられそうにない暮らしだけど、彼女はそれほど悲観しているわけでもなさそう。ピョコルンやラロロリン人の存在のせいもあって、ザワザワした気分がとまらない。気持ち悪いけど、読まずにはいられない。この世界、下巻でどうなっていくのか。

    14
    投稿日: 2025.12.15
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    グロい。本に対して今まで抱いたことがない感想だが、グロすぎる。 でも引き込まれてページを捲る手が止まらない。 世界観が完全なフィクションではなく、ああこういうの残念ながら実在するな、を感じるからこそ、余計に現実と小説の世界の境目がぐちゃぐちゃになりました。

    3
    投稿日: 2025.12.14
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    媚びるという事について、痛いとこを疲れてると思った。あえて設定を突飛にして、ダメージが軽減されているが男性のおぞましさや、対人関係などはリアル度が高い。何種類の世界が自分にあるだろうと考えてしまった。加えて、本当の自分は何かと考えさせられた

    10
    投稿日: 2025.12.13
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    性や差別など社会のタブーに、心を抉るように切り込んでくる長編小説だと感じました。 自分とは何か、、、人の負の側面を目の当たりにしつつ、ずっと考えさせられます。 心を強く持って読むこと推奨します!!

    8
    投稿日: 2025.12.13
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    読んでしまったら最後、気持ち悪い感情を炙り出されること確定。不快感で満たされたのに、読後は快感を得るみたいな不思議な感覚。村田さんの作品は大好きで、いつも着眼点に驚かされる。一見ありえない世界設定のようで、私たちもそうなっていたかもしれない記憶を読んでいるかのような錯覚さえある。

    5
    投稿日: 2025.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世界99ってなんだろとおもいながら読む。 世界を分けることを文人って誰かがいってたし使い分けはしていると思うけどこうまで言葉で表しててコンビニ人間の古くらさんは1つの世界の住人だったかな?と思いながら読む。 ピョコルンの正体。ラロロリン人。明人の存在。はーーーーー

    3
    投稿日: 2025.12.10
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    ※金原ひとみをファンタジーにしたようなストーリー 如月 空子 まっさら10歳 ピョコルン(ペット) 白藤遥に会い キサちゃんに分裂 4歳 空子お姉ちゃんに分裂  クリーンタウン 父は海外赴任 11歳 そらっち  権現堂さんの圧  12歳 プリンセスちゃん トレース 吸収したデータから一時的なキャラ変可能に  14歳 レナのグループ 教祖=ぶりっこ 姫  レナ ラロロリン人 自殺 高校時代 影が薄く ユーレイ 20歳 そーたん 20番目の彼氏 明人  バイト先では おっさん 大学では姫    ピョコルンの死 35歳 ピョコルンのエステ勤務 自分に疲れ27歳で月城明人と結婚 肉体家電    ピョコルンで代理出産    コミュニティ 世界⓵ゆるい ②華やか そーちゃん ③正しさ ④ウサギの国 世界99  無数の自分を自分がぼーっと見ている感じ 小早川音 ヒョコルンは人間の死体を蘇生しリサイクル ヒョコルン改造手術を受けることにした明人

    4
    投稿日: 2025.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作品の面白さとは別に、個人的には「失敗作」と感じた。 明らかに「ポストトゥルースによる分断」をテーマとした作品にとって、村田沙耶香という作家性が持つ都市型という特性、つまり都市外を切断された異界としてしか認識できない事との相性があまりに悪かったと言えるのかもしれない。作品内からはインターセクショナルの気配やそれへの意欲は所々で感じられはするが、それらは達成されず、むしろ結末としては分断が完全に達成される。結末から逆算するに、物語後半で突如として(軽く)言及された「見えない人」という存在そのものが、作家の作品に対する敗北宣言に思えてしかたなかった。 それでもなお、村田沙耶香という類稀な力量を持つ作家が書いた作品として、確かに魅力に映る。しかし、その力量・才能を正しく評価すれば、この程度の作品で落ち着くはずはなかったと思う。これを成功としてしまう事は、それはむしろ作者に対する読者の裏切りではないか。村田沙耶香ならば、このテーマでもって素晴らしく凄絶な作品を描けたはずだと1読者として信じている。

    4
    投稿日: 2025.12.09
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    グロい 誰しも無意識に環境やコミュニティによって使い分けている人格があると思う なんで空子はこんなに可哀想な子なんだろうか

    3
    投稿日: 2025.12.05
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    今年ベストかもしれない...! 少なくとも今まで読んできた村田沙耶香作品のなかで1番やばい、好き、大好き、本当に好きすぎるこれ...!! 1人の女性が生まれてから死ぬまでを描いた作品なのかな? まだ上巻なのもあってラストが予測不能すぎる。 どうしたらこんなめちゃくちゃな設定を思いつけるんだろう。 いや、めちゃくちゃに見えて実はしっかり筋が通っている。 だから面白いんだよなぁ。 天才すぎるよ...村田沙耶香さま...! 主人公は感情を持たない少女です。 いろんな人を見ては誰にも共感できず、どうやって感情を表せばいいかわからないから周りに合わせて行動をトレースして生きています。 そしてその世界にはピョコルンという愛玩動物がいて、人間たちはそれを家族のように大切にしています。 そんなピョコルンはいつしか男性の性欲処理に使われるようになり... きっとピョコルンは搾取され続ける現代の女性を具現化した存在なんだろうな、と。 とんでもない終わり方をした上巻を閉じ、大興奮のまま下巻に手を伸ばしています。 でもあまりにも面白すぎて読み終わるのがもったいないので、途中で他の本を挟みながら少しずつ読みたいです笑

    21
    投稿日: 2025.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下を読んでいないが、既に傑作の予感。 最大級の褒め言葉として、みんな気持ち悪い。 コンビニ人間の時も思ったが、村田沙耶香さんの書く主人公の描き方が唯一無二すぎて、本当に気持ち悪い。 人間を機械か部品のように捉えることや、相手の欲望を瞬時に理解し取り込むことも異様だが、そうすることで周囲の人間たちの欲望がむき出しになりそこから炙り出される人間性自体も気持ち悪い。 気になるところで一気に年代が飛ぶのもどんどんページが止まらなくなる。 読者的には驚きの出来事でも淡々としているし、この物語がどこへ行くのか非常に気になる。

    5
    投稿日: 2025.12.04
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    大学生時代にいっしょによく本を読んでいた友達と数年ぶりに会ったところ、公立高校の先生になり、色々と職場の人たちの普通に馴染めずにいるとのことであった。そういったコミュニティへの馴染めなさに対して、何かヒントになる本はないかと思い『世界99』をいっしょに読むことになったのだが、ある意味ぴったりの本だったと思う。 私はだいたい何か褒められると、「そんなことないよ!」と謙遜する。それに深い意味はなく、周りの子の平均的な「リアクション」を真似ているだけだ。集団の中で、常に典型的な人間であるよう、私はいつも心がけていた。(p14) 語り手の如月空子は、性格のない少女であった。周囲の人間の言動に「呼応」するように返答し、その性格を「トレース」することで、「典型的な人間」を演じながら生きている。彼女の中には、「トレース」を繰り返すことで、自分の中に新しい人格が生まれてくる感覚があり、それを「分裂」と呼んでいる。 物語は、彼女の記憶の中で最も印象的だった「分裂」の日を語るところからはじまる。それは、転校生の白藤遥と雨の公園で出会った日のことだった。 女の子はピョコルンを雨から必死に守っていたらしく、唇は紫色になり、身体は震えていた。何でそこまでするのだろう、と思ったが、おそらくはそれが「優しくて正しい」からなのだろうと、彼女の「基準」を瞬間的にキャッチした。(p12) 白藤さんの「優しくて正しい」感覚に「呼応」することで、如月空子は彼女と親しくなり、お互いに「キサちゃん」「シロちゃん」と呼び合う仲になる。この「キサちゃん」が生まれた瞬間が、如月空子にとって奇妙に印象深い「分裂」となった。 如月空子は、性格がない人間として登場し、空子自身、自分のことを偶然知った哲学的ゾンビになぞらえて人間を模倣するゾンビのようなものなのではないかと考える。だからこそ、空子がうまく周囲の人間を「トレース」できず、本当の自分の感情のようなものが現れてしまうところは、普通の人間に起こった以上に、本当の感情であるかのように感じさせる。最初に彼女の感情の片鱗が現れるのは、12歳、変質者に体液をかけられるという痴漢をされたときのことだ。 (前略)驚いて見上げると、さっきと同じ年配の男性だった。私はまた「ごめんなさい!」と頭を下げ、しっとりと濡れた大きな掌に包まれた自分の小さな手を引っ込めた。 私には喜怒哀楽はほとんどないけれど、危険と安全に対しては敏感に反応する。考えすぎだとは思ったが、何も買わずに急いで家に帰ることにした。(p63) お出かけ用の赤いスカートを穿くと、これを着てアミちゃんと買い物をしたり、両親と遠出をしたりしたときの記憶が蘇り、その情景に包まれた。私は記憶の中でやっと少し安堵した。クローゼットを閉じようとして、自分の指先が震えていることに気が付いた。もう安心しているのに奇妙だった。(p66) 彼女は喜怒哀楽を持たないと自認していながらも、彼女の体の震えは、明らかに恐怖から来たもののように思われる。彼女の反応は、痴漢をされた女の子の恐怖感として、当然のものかもしれない。けれども、彼女が、世界を「トレース」する、性格のない人間であるからこそ、痴漢にさらされる女の子の恐怖が、より本質的で、強力な恐怖であるかのように感じる。逆に言えば、彼女の感覚は、彼女が思っているより、普通なのだとも言える。 それを裏付けるように現れるのが、小早川さんの存在だと思う。物語の登場人物としては、たった一人だけれども、この一人がいることで、空子のような感覚の持ち主が、空子だけではないこと決定的にする。こうして空子は、極度に周囲に合わせてしまう典型的な人間の一人となる。 「小早川さんは、例えば世界③とか、世界①とか、どこかの世界の自分の後ろで、それを見張っている自分がいる感覚に陥ることはある?」 「めちゃくちゃありますよー」 小早川さんは世界③の顔の輪郭ではなく、口角を上げて生き生きと話す、世界②の小早川さんになっている。私は今、どんな顔をしているのだろうか? 「あー、わかりますそれー! それって、月城さん的世界観からしたら、世界99、みたいな感じじゃないですかー?」(p366) こうした性格を持たない空子の物語と並行して進むのが、物語の中で愛玩動物から性欲処理と出産用の動物へと進化する、謎の生命体ピョコルンの物語である。物語の上巻は、このピョコルンが、実は、ラロリリン人という特別な遺伝子を持った人たちが、人間をリサイクルして作り出した人工動物だったことが分かるところで終わる。 それまで、女性にしかできなかった妊娠と出産という行為を、ピョコルンという動物が担えるようになる。ここで重要なのは、妊娠と出産、男性の性欲処理という女性にしかできなかったものが、外部化されたことで、それまでは、女性であるがゆえに「トレース」されなかった男性の側面も、空子に「トレース」されるようになったことだと思う。 男に痴漢されたことで恐怖を感じた空子だったが、その恐怖は、女性であるがゆえの恐怖で、自分が加害者にはなり得ない恐怖だった。しかし、ピョコルンに性欲処理という機能が付き、女性もピョコルンを犯せるようになったことで、空子もまた、加害者男性の感性をトレースできるようになる。ピョコルンは、女性の被害者性を反転させる存在として、物語の中に現れてきたのではないかと予感する。 そんなピョコルンの正体が、死んだ人間だったということには、どんな意味があるのだろうか。 上巻最後の場面、空子は、世の中の全ての人間が、ピョコルンの正体が明らかになったことで、自分と同じ「世界99」へ招かれたことを笑う。しかし、なぜピョコルンの正体を知ることが、「世界99」の住人になることとイコールなのだろうか。なぜ、彼女は、すべての人間が「世界99」の住人になることを喜ぶのだろうか。 すべての人間に、自分と同じ世界の住人になってもらいたい。その欲望は、極めて平凡な欲望なように思う。最後の場面、一見狂気に見える空子のそのありようは、そういった平凡さと隣り合わせである。 物語は、一見して現実離れした世界設定と、異常に見える人物設定の中に、自分を「トレース」してもらいたい空子というキャラクターを配置することによって、普通の感覚であることの異常さを、逆説的に強調する。特別に見える空子こそが、実は、この物語の中で最も真っ当な感覚を持った人間の一人である。

    4
    投稿日: 2025.12.03
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    久々に没入感のある物語で一気に読みました!! たぶん‥私自身もこの世界持ってた!と重ねながら読んだり、ぶっとんだ設定に驚いたり忙しかった。 2025年出会えてよかった本です!!!

    3
    投稿日: 2025.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間の怖い部分を凝縮した1冊だなと思った。男尊女卑、差別、いじめなど。 主人公の空子は、ずっと自分のことを俯瞰で遠くから見ている感じだなと思った。意思が芽生え始めた頃からという設定も少しゾッとした。 私も一時期、自分が多重人格であることに悩んでいたけれど、空子はそれが当たり前だと捉え圧倒的に割り切っていて、人間的に冷たいと感じるけど1番人間らしいなと思った。 よく「裏表がある」と、ある人を評することがあるけれど、それって当たり前なんじゃないだろうかと思ったりする。「裏表がある」と「多面性がある」は、ちょっと違う側面があるのかな。 「人は皆自分の役割を演じながら社会を過ごしている」と、社会学で学んだことを思い出した。学校の場では先生であっても家に帰れば家庭があって父、母として振舞っている。 空子の場合は、自分の役割を演じているというよりか、おそらくどの世界にいる空子も、全部が空子そのものなのだろうなと。私も自分自身をそうやって肯定してきた。 読者という立場である時点で、空子の世界99をずっと追っていたんだと終盤でわかったときに、題名と内容の点と点が繋がって鳥肌が立った。 かなりグロテスクな場面も多いが、最後音ちゃんとの続きが気になるので続きも読んでみようと思う。

    5
    投稿日: 2025.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冒頭から終わりにかけての展開が想像以上に広くて凄い!! 途中グロくてしんどかったけど、そこ超えたらずっとおもろい。 途中まで空子が勉強できないせいで騙されやすかったり、親の影響でお母さんと同じような生活を自分の夫とも送ることになってるのか…と思ってたけど、 空子がいる世界が男尊女卑が当たり前でセクハラモラハラ当たり前っていうことがわかってから一気に見え方変わったかも。あの環境なら空子のようになるのは当たり前なのでは?周りの環境が大変で、自分には意思がないって感じるの、わかるわぁとも思う。白藤さんによる空子の性格分析は間違ってないと思った。でも空子本人としては、自分を可哀想と思いたくないという意地みたいなものもあって、認められないのもなんかわかるかも…とも感じた。 音ちゃんとのやり取りがすごく印象的だった。同じ感覚を持っていて欲しい反応をくれる人なんて、奇跡なんだよね。でも自分がそうしているように音ちゃんもただ呼応してるだけなのかもと考えて、考えるほど音ちゃんに焦がれていく空子が、なんかちょっと可愛いかった。

    4
    投稿日: 2025.12.02
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    性格のない主人公。呼応とトレースを駆使してコミュニティに相応しい人格をいくつも作り上げる。 「ピョコルン」という可愛い架空の生物が存在する世界。技術が進みピョコルンは性処理と代理出産ができるようになり… 主人公の多重人格形成→35歳の夫に人間家電として扱われている時期の話。 世界99は、空子は世界に番号を付けてラベリングしていて、初めて出会った自分と同じ感覚の存在との世界の名前。 ピョコルンがラロロリン人が開発したリサイクル人間であることが判明して、皆んなの世界が崩壊し始める。 ラロロリン人は部落とか差別対象のメタファー。 ピョコルンは、妻や女たち、利用される側のメタファー。 自分が分裂する感覚は幼少期のときに自分にも合った気がする。それがすごく気持ち悪くて、一体化を意識しすぎてたら今の自分になった。 ピョコルン気持ち悪い。

    4
    投稿日: 2025.12.02
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    この男女関係、何かに似ていると思ったら、今、放送中のドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」。内容的にはこちらが100倍えげつないのだが。男を助長させる女、しかし女は男を持ち上げることでこうしかできない男を作って身の置き所を確保し、男を自在にコントロールしているともいえる。ドラマの2人は動き出すが、本書の男女は気持ちの悪い関係を崩さない。と思ったら!最後に思わぬ展開が。筆も踊っている。とんでもない状況なのに、大団円のように終わっていく上巻。この世界の先が気になって仕方がないが、図書館の本なので、しばしクールダウンして下巻の到着を待とう。

    3
    投稿日: 2025.12.01
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    いやいやいや。強烈で新鮮で。近年稀に見る衝撃作。卑近でせせこましいけれどだけれど遠大で手に余るほどの物語に興奮した。凄っ!!

    3
    投稿日: 2025.12.01
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    偏見と建前のオンパレード。とんでもないものを読んでしまった。 村田沙耶香さんって恐ろしい本を書くんですね... 読んでいて自分のいる世界がぐにゃりとする感覚がある。上巻だけで400ページ以上あるが、読む手が止まらなかった。言語化できなかったことへの解像度が高い。 ピョコルン、ラロロリン人、ウエガイコクなど初めて見るワードでもなんとなく掴めてしまう。

    5
    投稿日: 2025.11.30
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    まったく何の情報もなく読み始めたが、衝撃的すぎて頭が混乱。 何だこの世界。 少し気持ち悪い。 その一方ですごく納得。 いつも思っていることが、描かれている。 道具ね、ほんと道具。 上巻でこんなに揺さぶられて、果たして下巻はどうなるのか。

    25
    投稿日: 2025.11.29
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    読んでいて、隠し事がバレたような、気まずさがある。 フィクションなのに、人間の汚さや、正義の顔をした暴力的な差別があまりに生々しく、現実との類似点を感じてしまう。 トレースや、共鳴もAIみたいだなと思った。 加害と被害が都合良く、なかったことにされている世界1に恐怖を感じる。 ピョコルンのような存在が必要な世界にも。 自分の信じている世界が揺らぎ、不安定になるような感覚になった。 下巻がどういう展開になるのか、全く想像がつかない。

    23
    投稿日: 2025.11.27
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    事前情報はシャットアウトしつつも、ある程度は構えて読み始めたけど、それを軽く超えていた。まだ上巻しか読み終えてないけど、ここで読み終えてもこの先を色々と妄想する余地を残してアリな気もする。いや、でもこの先の世界をどう想像していいのかまるで分からないから無理か。まるで「世界」の解説本というような言語化ワールドのように感じていたら、とんでもない展開で上巻が終わった。 時々、無性に村田作品にどっぷりハマりたくなる中毒性は、この上巻だけでも相当なものだと感じる。常に想像を超えて衝撃的なのに、まださらに衝撃的なのが恐れ入る。さて、心して下巻に臨もう。

    18
    投稿日: 2025.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    置かれた環境によって自分を変えられる特技を持った空子の話。そして常に空子の意思はない。 私も空子程じゃないけどいる人によって少しは自分が違うと思うからこそ、何となく分かる〜って部分が少なからずあった! でもそれも偽りではなく本当の自分だし、一体なんなんだろうとモヤモヤ。 ラロロリン人と呼ばれる、世間の多数から嫌がられる存在の彼らの話も同時に進む。 そして皆から羨ましがられるペットのピョコルン。上巻の最後はかなり驚いた…。 ピョコルンにラロロリン人に空子…これからどうなっていくのだろうか。

    3
    投稿日: 2025.11.24
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    この物語は何を表現しているのかと、この先も考え続けていく気がする。様々な問題を切り取っているがそれが気持ち悪い感じでつながって、架空のものに喩えられ、物語が進んでいく感じがすごかった。 人間はみんないろんな世界で生きていて、それぞれの世界の人たちの価値観がある。自分の考えを話すこともあれば、波風を立てないように相手に話を合わせたり、なんか違うなと思ってもなんとなく全体の雰囲気に合わせたりすることもある。そもそも、完全な自分の考えなどなくて、誰かの影響や社会の影響を受けて生きているのだろう。 生きていると自分の意志ではなく、仕事や性別、経済システムなど何かに支配されていると感じた。

    4
    投稿日: 2025.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私は、基本的に世界を自分が希望を持てるように解釈して生きている人間なので、この本の主人公には感情移入できないかもしれないと思っていましたが杞憂でした。 自分が複数の世界でそれぞれに呼応する顔でなじむのは、誰にでも経験あることだと思いますが、ここまで世界を残酷に俯瞰しているのにはぞっとします。 この現実からすると、自分という存在の価値の軽さ、人種差別、ピョコルンの性的消費は異常とも取れますが、特に私が生きる現実を乖離しすぎているわけでもないなあと思ってしまいます。 私たちも共通の敵を持ち、自分を殺し、周りに毒を吐きながら自分が今いる世界に共感して生きている 世界では残酷なことが起きていて、それを嘆くことで正義に媚びている。 下巻をまだ読んでいないので、これからどうなるのかとても楽しみです。 私は上下巻がある本を読み終えた経験が本当に少ないのですが、この本は読みやすくするすると読むことができるので、身構えずに読んでほしいです。

    4
    投稿日: 2025.11.22
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    いいね. 人がペルソナを作る過程,作りそこねて作る機能を失った主人公が歪んだ作り方をするその過程,美しい醜悪でいいね. ロボットに人工知能を搭載し,不完全なまま動かしたらこうなる,みたいな感じが興味深い.

    3
    投稿日: 2025.11.21
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    いじめ、外国間差別、ルッキズム、男女論、常識の変化、ブラック労働、貧富の差といったほぼすべての現代社会が抱える問題を内包したSF小説。 ドギツすぎて、異性にはとても勧められないのが残念。 間違いなく今年一番の名作。

    5
    投稿日: 2025.11.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっと変わってるけど、ネットの世界の縮図のような世界。常に周りに合わせて自分を持っていない空子が、昭和以前の価値観の世界で、それが当たり前だと受け入れながら生活している。最初はそういう印象でした。 登場人物がみんな気持ち悪くて、不快になりながらも、こういった世界もあったかもしれないよなぁなんて読んでいましたが、最後の最後で急展開! とつぜん異世界に連れて行かれたのかと思った。それくらい衝撃を受けました。 でも本当にね、何を読ませられているんだろうって疑問はずっと持たざるを得なかった。本当に。

    3
    投稿日: 2025.11.20
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    昔ボーヴォワールに驚いたけど、よりわかりやすく細かく言語化してくれていて、うっ!とくる すごいわー

    2
    投稿日: 2025.11.20
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    何だこれは?とてつもない。何でこんな話を作れるのだろう?凄くおぞましい話なのにポップ。読む人を確実に選ぶだろうけど僕は物凄く好きな世界観。下巻はどうなるのか?全く予想出来ない。楽しみ過ぎる

    3
    投稿日: 2025.11.19
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    4時間ほどで前読み終わる。すごい。本当にすごい。言葉にできない。最初えげつない話だなー、けどわかるなーとか思ってたらどんどん世界が分かれていく。自分が感じるなんとなくの世界の違い、同じ世界なのに微妙にずれてて、きっと交わることはないんだろうなという世界と世界の書き分けがうますぎる。 一回壊れてどうなるのか。後半も今すぐ読みたいが深夜なので流石にまた後日。この違う世界の存在、みんなかんじているのかな、少なくない人が感じるようになるんだな、歳をとると。

    9
    投稿日: 2025.11.19
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    なるほど、ディストピアとはこういう世界観なのかという作品。果たしてどのようなラストを迎えることになるのか⁉︎

    7
    投稿日: 2025.11.18
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    人間の嫌なところ、気持ち悪いところを煮詰めたような話 感情がないからこそピュアに気持ち悪い 気味が悪いのに読むのを止められない

    4
    投稿日: 2025.11.16
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    『有り得ない』と衝撃を受けつつ、そこここに自身の感情と重なる部分があり下巻が楽しみで仕方がないと誰にも言えない。

    3
    投稿日: 2025.11.15
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    めちゃめちゃ斬新で衝撃的!!これはヤバい! まだ上巻なのに、すでにお腹いっぱいの状態。 下巻はどうなっちゃうんだろう?すべてのレビューとネタバレを封印して、早く読まなくては!

    18
    投稿日: 2025.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ピョコルンの中身はおじいさんやおっさんだから耐えられる、赤ん坊や子供だったら耐えられない。 「若い女の子の膣で自慰」のインパクトはすごかった。「セックス」をしている男性(女性もか)って実際どれくらいいるんだろう。

    3
    投稿日: 2025.11.14
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    とにかく読んでる最中は興奮状態! ページをめくる手が止まらない!! 特に上巻のラストは最高の上巻の終わり方だったと思う!すぐに下巻を買いに走った! 気持ち悪い世界だけど、読んでる間この世界にいるのがなんか癖になる感じ。 ラストも全く予想していなかった展開で面白かった!

    2
    投稿日: 2025.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村田沙耶香の小説はテーマが一貫しているなと思った。ありえなくないSF 村田沙耶香の好きなテーマ:性格、口調などのトレース 妊娠や出産(人工子宮) コンビニ人間、殺人出産、生命式 自分のためのあらすじ 主人公 如月空子 性格が無く、他人が求める性格に完全になることができる 性格がないため自分の意思はほとんどない。指針はめんどくささからの回避。(そのためたくさんの性格を持つが、結局すごくめんどくさいことになっているように思う。) 主要登場人物・用語 母親 家内の道具。家事をする道具。ピョコルンの世話係。空子より下の立場。 白藤さん 正義の人。いじめに立ち向かう。 ピョコルン 愛くるしい動物。白くてふわふわしている。 1代目ピョコルン 実家で父親が購入。世話が大変。空子がバイト先のおじさんに犯されそうになった際、身代わりにさしだし、死んだ。 2代目ピョコルン 夫(明人)の性欲処理用に結婚時に購入 ラロロリン人 空子が中学生くらいのときに急に現れた概念。実際にはなんの害もないが、差別の対象となり疎外されることが多い。空子が大人になったあとはラロロリン人枠の就職、みたいなのがあって優遇措置がとられている。 世界①地元クリーンタウンの友達 頭があまり良くない。陰謀論的なものを信じている。 世界②勤務先のエステサロンつながりのセレブマダムの会みたいな 氣とかオーラとかスピリチュアル系もやる。変な組み合わせのおしゃれ料理とか好む。 世界③白藤さんと奏さんのつながり。なにが正しいのか考え続けている。動物愛護とか、ラロロリン人の人権問題などに興味を持っている人たち。 自分が自分の立場を守るために、いつのまにか記憶を手術していたのだと悟った。 p295 肉体がある家電である私は、掃除、洗濯、料理などを請け負っている。p298 みんなといるアミちゃんと、二人で喋るときのアミちゃんには少しズレがある。私も、世界①の中心にいるときは、少しずらした言葉と態度でリアクションをする。p329

    2
    投稿日: 2025.11.12
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    長い本だったけど読み進めるに従って世界にハマってゆく、、、 誰もが、常に誰から摂取されて生きてゆく。 人間の汚い部分を担うほかの動物ができたら幸せか? AIがここまで世界を変えちゃったらと思うとゾッとする。 様々な現代の社会課題を架空のキャラクターなどでさりげなく描いているのもポイント高かったなあ 本当に考えさせられる1冊

    6
    投稿日: 2025.11.11
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    物語でフィクションなのに、何故か現代の社会と重なることが多くて気持ち悪く感じる。ただ、おもしろいし、続きが気になる。 下もよみます。

    3
    投稿日: 2025.11.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オーディブルで。間違えてクリックして読み始めた話。発想は、面白い部分があるけど、 だんだんと気持ち悪くなってくる話。 皆んながそれぞれのコミュニティで生きていると言う部分は多少頷けるが、主役の女性の諦念感がすごい。 女性は、共感できるのかな?

    5
    投稿日: 2025.11.09
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    とにかく、読む手が止まらなかった本。 最初は、感情がない人が相手に合わせて新しい自分を作り上げていくという不気味さと、理解できないなという気持ちがあった。しかし、読み進めているうちに、空子は自分なのではないかとトレースについて共感してしまう部分もあり、だんだんと怖くなってくる作品だった。残酷で辛くなることも多いざがやっぱり続きが気になる。

    3
    投稿日: 2025.11.09
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    世界99上 2025.11.08 コンビニ人間を読んだ時にも思ったが、村田さんは世界の見方が斬新で人間の裏の部分をさらさらと表す。そうも捉えられるなと思いつつ、はっきりと言語化する能力が素晴らしい。 ピョコルンをずっとイメージしながら、性的描写を解釈し、様々な世界をインプットした。 イマジネーションのめちゃくちゃな世界でおもしろかった。

    4
    投稿日: 2025.11.08
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    「世界99 上」「世界99 下」(村田沙耶香)を読んだ記録。 (「上」を読み終わってから「下」を読み始めるまでに間に他の本を二冊読み終わるだけの時間が挟まっている) こんなに居心地の悪い小説ってないんじゃないかって思うわ。 私が(常に搾取する側の)男という性に属しているということも居心地の悪さを増幅しているのだろうな。 今この世界にある目を背けたくなる現実を余すところなく描き、この先の世界に待っているであろう背筋の凍る未来社会を暗示する怪作であり、名著である。 (が、やっぱり居心地が悪い) 村田沙耶香作品を読むのは四冊目なのだが、《ああ、相変わらずなんの禁忌もなくぶっ飛んでるなあ》と思うのであった。 印象深い一文。 『私は、世界に媚びるためならなんでもやる人間だから。』(本文より) あーゾワゾワする。

    14
    投稿日: 2025.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上下巻読了。国会図書館。 空子は周囲に合わせて人格を作る。そしてピョコルン。 ピョコルンって何って気になりつつ、実は人間リサイクルの生命体。 ピョコルンは性的欲望の身代わりで、出産さえ代わりにしてくれる。おそろしい。 ラロロリン遺伝子を持つ人。 やはり村田沙耶香ワールドはすごい

    12
    投稿日: 2025.11.08
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    オーディブルのランキング上位にあったため、深く考えずに聴き始めましたが、グロテスクなディストピア小説で、正直、好みではありませんでした。 この先に盛り上がりがあるのかもしれませんが、今は気分が乗らず、サンクコストと割り切って積読にします。

    2
    投稿日: 2025.11.08
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    旦那や白藤の兄を筆頭に、男がモラハラセクハラというレベルを超えたロクデナシばかりでツラい。 ピョコルンがアンドロイドというより家畜人ヤプー的な存在なのだが、意外と使い勝手が悪いのが面白い。 容姿はたいそう美麗らしいが、肝心の人間が鼻の穴を白くしたり白眼を黒くしたりと美意識がエキセントリックなので、ついグロテスクな空想をしてしまう。 頭の中に浮かんだのは、「世紀末リーダー伝たけし」のガッツ島編に出てくるマリオだった。背後に潜むマリオの絶望感たるや、小学生ながら震え上がったものだ、、、。 ピョコルンとの濃厚セックスを妄想したけどどうしても勃たなかった。 羊や鶏を犯す男の話をどこかで見聞した記憶があるし、最近ではドバイでピョコルンレベル100みたいな見た目のヤギとまぐわったパパ活女子が話題になっていたから、メジャーになることはないにしても、マニアには十二分に愛好されそうである。 空子のことは最後まで分からなかった。 自分がないようで、あるような、幼少期の異常な体験で壊れてしまった人物という感じで、つかみどころがなく常に危うい。 「異邦人」のムルソーのように不条理な人物像だが、作為というより、描いてる本人が相当な変わり者なのだろう。紐解くヒントは彼女自身を掘るほかなさそうだ。

    3
    投稿日: 2025.11.08
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    これを「面白い」と言っても良いのだろうか。。 ページを捲る手が止められなくなる。 でも、途中で息苦しくなっている自分に気づいて、少しだけ休憩した。 羨ましくもあり、怖くもあり…気持ち悪くなる。 だけと、先が気になって…またページを捲る。 変化のスピードが速すぎる世の中。 私はどう行きたいのだろうか⁈

    3
    投稿日: 2025.11.07
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    面白すぎる!!! ここ最近、ずっと、のめり込める小説に出会えてなかった 大人になるにつれて自分も空子ちゃんのようにキャラを使い分ける世界やってしまう 自己とは何かという不信感に対して、この本の世界観のスパイスで、面白すぎて手が止まらない 明日のお昼休みに下巻買いに行きます

    5
    投稿日: 2025.11.06
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    村田さん。期待を裏切らないぶっ飛び具合で、訳も分からぬまま読了しました。 気持ちが悪くて、読んでいてストレスも溜まるのに…最後まで読んでしまった…(笑) 空子のしているトレース自体はすごくよく分かるんだよね。 ただ、それがちょっと行きすぎているのが流石ですね、村田さん。 ピョコルンもびっくりだし…やっぱり気持ちが悪かった… でも多分、下巻も読みます…(笑)

    77
    投稿日: 2025.11.04