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世界99 上
世界99 上
村田沙耶香/集英社
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総合評価

585件)
4.1
223
179
94
23
14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごい!めちゃくちゃ面白い!! ディストピアSF版人間失格みたいな。こんなに事細かに露悪的な小説は久しぶり。 キャラクターがパンチが効いているし、ガジェット…扱いしてよいのかわからないけれど、1回10万円の枯れ葉食べるセッションだの、「訪れた」言葉を書く書道だの本当に最高!大笑い。 まあでもね、描き方はあれだけど、わたしたちの世界もだいたいこうだからねえ。痴漢のところとか、あるあるすぎる。 わたしも空子ちゃんを少しはダウンロードできたかしら。

    0
    投稿日: 2026.03.30
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    評価が高いようなので、audibleで聴きました。 申し訳ありませんが、私には何処が良いのか全くわからず、気持ち悪かったというのが正直な感想です。これが作者の狙い? 下巻を聴くかどうか迷っています。

    14
    投稿日: 2026.03.30
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    ものすごくカロリー消費が重く、気合を入れて読み進めました。世界をミクロに切り取って丁寧に構築したディストピア小説。ドロドロしていて目を背けたいけど背けられない。自分にも覚えがあるようで共感できる、でも聞きたくない音を聞かされ続けている違和感があるそんな小説でした。この世界がどんな決着をつけるのか下巻が楽しみです。

    0
    投稿日: 2026.03.28
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    映画や小説を途中で投げ出すなんて人を珠に見かけるが、物語の面白さや妙味なんて、最後まで読まなければわからないのになにやってんだ。といつも思っていたが、本書は投げ出す人がいても仕方がない気もする。 嫌悪感が凄く、倫理観が壊れていく。 静謐な雰囲気ながら、世界そのものが狂いすぎており、気持ちが悪い。 しかし、よくよく考えてみると現在の倫理観や常識を肥大化させているにすぎず、どことなく理解できてしまうところがまた薄気味悪い。

    2
    投稿日: 2026.03.28
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    ディストピア小説で好みの設定ではあるが、パンチが足りないというかキャラクターに深みがなくて上滑りな感じ。この人の小説、設定は面白いのに、読んでだいぶ経つと忘れてしまうことが多くて、心に刺さるものが少ないからなのかなと思う。

    0
    投稿日: 2026.03.24
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    村田沙耶香っぽい世界観 相変わらず男性は最悪で主人公は人の気持ちが理解できず、主人公以外の女性は男に従うことを疑問に思っていない 読んでいて気分のいいものでは全然ないけど文章が上手いから読むのが辞められない でも普通に嫌な気持ちになるから精神が安定してる時に読む方がいい そうじゃないと憤死する

    1
    投稿日: 2026.03.23
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    パーソナリティを持たない空子さんが主人公。分類された人間関係の中で生きている。それは理解できるし、誰でも人によって態度や話題を変えたりすることはあると思う。かなり、作中ではかなりデフォルメされているが。 気分が悪くなるような内容が多く、登場人物も善人があまり描かれておらず、読み進めるのは苦痛でしかなかった。作中の男性はみんなクズのような人ばかり、この物語のどこを楽しんだら良いのか、理解できない。 もう、下巻は読まない…

    2
    投稿日: 2026.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「生命式」の「孵化」という小説をすごく長くしたバージョンが世界99なのかな?って感じ。 「信仰」に出てきた鼻の穴のホワイトニングが出てきてニヤニヤできたり、夫婦での性生活でいったら「消滅世界」の雰囲気あるかな、とか、「地球星人」で感じた苦しさ気持ち悪さが凝縮されてるな、とか、村田沙耶香詰め合わせみたいな小説だった。

    0
    投稿日: 2026.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2週間くらいで読み終わった! さすが村田さんの小説,今回も面白い。 キーワードとして,呼応,トレース,の2つが挙げられる。 主人公の空子(名前からして空っぽ…)は,他人に呼応し,振る舞いをトレースすることで生きてきたので,自我がなく,感情がない。 ピョコルン,という謎の生物が登場し,後にキーとなる。また,ラロロリン人という,迫害されるべきか否かわからない人種が出てくる。後々,ラロロリン人は完全なる悪として扱われ,下巻へと続く。 結婚すると,女は男に飼われ,家電・性処理道具として消費されることを母を通して気付いた空子は,1人で生きるか葛藤するが,結局結婚する。 大人になると,空子は色々な世界を行き来し,人格を変えながら(合わせながら)生活する。 そこで,小早川という職場の後輩が,自分と似たように人格を変えながら生きていることを知る。 人格を変えながら生きていることを俯瞰して見ている(自覚している)人格がいる世界を,世界99,として,タイトルの伏線が回収された。 最後は,ピョコルンが人間のリサイクルであることが,ラロロリン人の暴露により明らかになり,世界が混迷。明人(空子の旦那)がピョコルンになるため,空子に離婚を切り出したことで,上巻が終わり。 うん,面白い。 下巻は買ってあるからさっさと読みたい。 何より,呼応とトレースは人間が皆無意識のうちにしていることな気がした。 何より私が共感したのは,世界99の存在。 自分のことや自分の人生や社会を俯瞰して見てる人格の存在,を認めるのが世界99だもんね。 みんなあるよね,何やってんだろ自分って思ったり。俯瞰して見るとおかしいことなのに,その場では流されちゃったり。皆,トレースしてる,って事だろうね。 あとこれはこれを読んでて気付いたけど,村田さんの句読点の癖が自分の句読点の癖と合ってるから,めちゃくちゃ読みやすい。私自身句読点が多いと思うけど,同じテンポで村田さんも句読点を打つから,スラスラ読める。そういう相性も,小説を読む上では大事なのかもとか思ったり^_^

    1
    投稿日: 2026.03.23
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    自力では生きて行けず、誰かに養ってもらう為に、相手に合わせて自分を作り上げていく空子。 ある時は「世界①」の自分、またある時は「世界②」の自分。相手に合わせて口調や性格、態度も変えて生きていく。 SNSではアカウント毎に自分を作っていたりもするので全く他人事とは思えないだろうけど、度が行き過ぎてる。 これぞ村田紗耶香…!この世界観! 上巻ラストに世界が崩れるような出来事があり、どうなっていくのか気になり過ぎる!ので早速続きを読みます!!!

    0
    投稿日: 2026.03.23
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    なんとも不思議な感覚に包まれる世界。 それでいて強く引き込まれ、思わず続きが気になってしまう作品だった。 人間の本質が、摩訶不思議な描写を通して浮かび上がり、 読んでいるうちに自分の思考回路まで刺激されるような感覚になる。 現実と非現実の境界が曖昧な中で、 「人間とは何か」を問いかけられているような、不思議な読後感が残る物語だった。

    1
    投稿日: 2026.03.22
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    社会性があって、面白いテーマだと思うけれど、報われなさすぎて小説としては自分は好きになれなかった。 登場キャラが大体性格悪いし、いいやつがいない。 まだ上しか読んでないけれど、全く救われる気配がないのがつらい。 もっと年齢を重ねて読み返すとまた違う感想を抱くのかもしれない。

    0
    投稿日: 2026.03.22
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    上巻の半分(第1章)を三連休の中日に一気に読んだ。 ディストピア小説とか言われているけど、グロテスクなほどにリアルだなという感想。続きを読むべきか迷ってる。とりあえず連休に読む本ではない。 子供には薦められない。

    0
    投稿日: 2026.03.22
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    タイトルの意味も最後の方に理解できてなるほどと思った。主人公は極端ではあるけれど、接する人に合わせて自分の口調や人物像を変えることはあるので、割と共感できた

    0
    投稿日: 2026.03.21
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    村田ワールド全開。次が気になりすぎて夜更かししてしまった。主人公ほど極端でなくても、その場の空気やコミュニティに合わせてペルソナを変えること、またそれをメタ認知している自分。メタ認知している自分の孤独さ、は私も共感する部分があった。安定した狂気レベルで下巻も気になる!

    0
    投稿日: 2026.03.21
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    主人公が周りに合わせて人格を変えて生きている姿が独特で、不気味さがありつつもどこか共感してしまった。自分を持たずに「うまく生きる」ことの楽さと怖さが同時に伝わってきて、読みながら少しゾッとした。これから世界や人間関係がどう変わっていくのか気になる作品だった。下巻が楽しみ。

    8
    投稿日: 2026.03.20
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    世界観…。ピョコルン…。 意識していないけど、環境に応じて自分のキャラを変えるのは私もあるなと思った。ただ、空子のそれぞれの世界は極端に違いすぎる。 下巻が楽しみ。

    2
    投稿日: 2026.03.20
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    良い意味で不快な気持ちになった。 ディストピア小説と呼ばれるような物語の設定もあって自分自身と物語を切り離して考えていたが、登場人物たちは単に振り切れているだけで、私たちにもどこか彼らと同じ部分、似た部分もあるのではないかと思えてきて嫌になる

    1
    投稿日: 2026.03.19
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    意識的にも無意識的にも、人はコミュニティによって自分を使い分ける。私自身も時々どれが本当の自分か分からなくなり、「すべて本当の自分なんだ」と納得することでごまかしている。正しさを押し付けられるとイラッとするくせに、子どもには「はい」と言わせるまで、押し付けることをやめられない時がある。 人が誰しも抱くであろう自分に対する違和感を、これでもかというほど冷静に皮肉的に言語化された世界99の世界観は、コンビニ人間からの流れもあり、村田ワールドとしてすんなり受け入れられた。ラスト10ページを読むまでは。 ラスト10ページは、目の前がぐにゃりと変形するほどの衝撃。さすがは村田沙耶香。ここでは終わらない。下巻がどう展開されていくのか、楽しみ。

    13
    投稿日: 2026.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終えて。「村田沙耶香の全部盛り」と聞いてましたがそうだなと納得しました。でもやはり読む人を選ぶ作品。私は大好きです。 上巻を読み終えてずっとピョコルンの事を考えたりしてます。空子のトレースして世界が何世界もあるのは現実の生活の中でもきっとある事だと思います。 でもそれ以上に明人の人生って何だったんだろうとフィクションながら真剣に考えてしまいました。 ラロロリン人とわかり周りに差別を受け壮絶なイジメを体験し、大学へ出て、ラロロリン枠で就職。 長時間労働の上見栄を張る生活。自分の不幸ストーリーを見せ物のように披露し、最後はピョコルンになりたいだなんて。 ピョコルン手術を受けたら幸せになれるのか。 考えものですね。世界①.②.③の住人はどうなったのだろう。下巻を読むのが楽しみでなりません。

    0
    投稿日: 2026.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    空子のように、ほとんどの人が周りに合わせて人格を微調整しながら、コミュニティごとにキャラクターを使い分けている。だから、読む人はその感覚分かるとなる。一見、本当に空っぽで意思が無いように見えるが、「使われる側」になることを拒否しているところが、空子のアイデンティティなんだろうか。 ふと、考えてしまう。個性や意見など十人十色と思われていることも、全ては過ごしてきた年月の中でインプットし続けて洗礼されたものに過ぎず、本当の意味でのオリジナルなんてないんじゃ無いかと。

    0
    投稿日: 2026.03.17
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    超絶怒涛のノワール作品である。 村上佳菜子作品に通底する性へのグロテスクとプラトニックが混在するアンビバレントな距離感。 ここまで執拗に弱者を虐げ、その当事者がある意味その境遇を受け入れてしまっていることへの制御できない嫌悪感を醸し出す作風で、筆者に比肩する現代作家はいないのではないか。更に本作は、今まで中編や短編で断片的に綴られてきたテーマが一緒くたに襲い掛かる重厚さ。 作品の内容には触れずにおこう。上巻で物語として成り立っているだが、ここからどのように下巻へつなげるのか、楽しみである。「コンビニ人間」で村田沙耶香からご無沙汰している方々は、ぜひ本作で著者の真髄を味わってみましょう。

    8
    投稿日: 2026.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ほのぼのした”神去なあなあ”の後に読んだため(対極すぎて)ダメージ倍増 主人公は自分の意思がないような究極の八方美人で関わる世界毎にキャラを切り替えて生きる”コンビニ人間”の進化形な感じ 村田先生の小説でよく出てくる”性行為や妊娠出産の外注化”や”欲望むき出しで自分のことしか頭にない登場人物ばかり”で読んでいて気持ち悪く心がどんどん削られていくけど嫌いではない世界観だし展開は読めないし下巻も早く読みたい ”自殺したのではなく心を殺されたので体をそれに合わせただけ”という印象的なフレーズ 上巻では世界1~8が消えて世界99に統一されていくところで終わっておりこれはこれで終わりにできなくもない

    0
    投稿日: 2026.03.17
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    書くものがない、つまり書く内容がない人が書くと、変なキャラクターを使ってそれに意味付けしようとしがち。ダサい

    0
    投稿日: 2026.03.17
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    上だけしか読んでないけどいまいちピンとこない内容。少なからず男性嫌悪がある方にとっては読むの苦痛だと思う…。とりあえず人気だから下巻も読んでおく。

    0
    投稿日: 2026.03.17
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    おもしろすぎて読む手が止まらない。ただ長い(笑) 登場人物みんな変わってるな〜と思いながら読んでたけれど、その中の誰かに自分が重なる部分もあって。奇妙に描かれているけど、実は自分たちが生きる世界の物語だと気がついたとき、気持ちが悪かった。これを書きながら、すでに下巻を読み始めている。

    7
    投稿日: 2026.03.16
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    それぞれに異なる世界に繋がり、自分を使い分ける主人公。読み進めるにつれ、この物語は、現代社会のひとつの側面を描こうとしているのではと思うようになりました。そしてそれは自分にも当てはまります。 上巻を読み終えた今の考えは、下巻でどんな変化をみせるのか。そして物語はどう終わりを結ぶのか。楽しみでもあり、怖い気持ちも含みながら下巻に臨みます。

    0
    投稿日: 2026.03.16
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    しんどい……。描写がリアルすぎてしんどい……。 でもおもしろすぎて止まらない……。 サイコパス的な主人公の目線で物語が進むから、絶対的な違和感もなんだか自分の中で受け入れられてきて……。 人間のイヤな部分がこれでもかってほじくられてて本当に病む。でもおもしろい。 ただ、1回別の作品挟んでから下にいく。

    0
    投稿日: 2026.03.16
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    この物語を人に話そうとしたが、奇妙すぎるのとどこからどう伝えればいいのか、自分でも混乱してしまった。フィクションでありながら、人間の心の中を詳細かつリアルに描いているようで、自分の心の中のようだった。主人公のようになってみたいと思う反面、ある種、自分も誰しもが主人公のような一面を持っているということに気付かされる。奇妙でおぞましいのに、なぜか読んでしまう物語。気持ち悪いという言葉が適切だなと思った。

    0
    投稿日: 2026.03.15
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    読んだ・・・けど、何を読まされているのかがよくわからなかった。。 このまま下巻もこの調子でいくのだろうか・・・とおもったら、思わぬ事件。 うーーむ。 最後を読むまで、評価が難しい作品なのかも?

    3
    投稿日: 2026.03.15
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    序盤から結構しんどい。でもやめられない。 ピョコルンやラロロリン人といったSFっぽい、シュルレアリスムっぽい?要素もあって、一見ディストピア小説のようにも思えるが、ここに描かれているのは紛れもない現実の一側面だ。 人間のダークサイドが強調されているため目を背けたくなってしまうが、世界①も②も③…も多分実際に存在するし、主人公の如月空子が、その場に応じてキャラクターを使い分けるのも、うまく生きていくために誰もがやっていることだろう。だけど、それをこういう書き方で見せられるとは…すごいものを読んだ。 そして、上巻の最後に明かされたピョコルンの正体が衝撃的で、下巻は何が起こるのか不安過ぎるけど、この物語は最後まで見届けなければいけない気がする。

    16
    投稿日: 2026.03.15
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    自分が直視しないようにしてきた世界への媚び、それぞれのコミュニティで使い分ける顔、その行動をとる自分への慢心と不安が詰め込まれたような上巻。タイトルにたどり着いた安心から一気に突き落とされるジェットコースターのような読み味。下巻すぐ読みます!

    0
    投稿日: 2026.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読了。 ペルソナの話。小中学生の時とか、様々な輪に入れるように取り繕ろうの頑張っていたことあったなーと思い出した。 女性は初潮を迎えたら賞味期限だ、24時間奴隷のように家事をして膣を使って養ってもらう存在だとか、読んでいて気分の悪くなる部分がたくさん書かれていた。事実ではあるし、本当にそう思っているどうしようもない男性、そうすることでしか生きていけない女性がいるんだろうけど、頭では分かってもやっぱり嫌な気持ちになる。 鼻の穴のホワイトニングは何かで読んで、皮肉というか、面白いよなぁ。 続きを今から買いに行く、楽しみ。

    0
    投稿日: 2026.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    周囲に合わせて自分自身の発言や態度などを調整したり、なりたい自分を演じたり、人を真似たり、程度の差はあれ、誰もがやっていると思う。上巻では主人公の女性が幼稚園から30代中頃まで成長する過程で、そういう自分の世界が5つとか8つとかになる話。特徴的なのは、客観的にそれぞれの立場を見ている自分がいて、それが世界99と名付けられる。 他にも外国を「ウエガイコク」「シタガイコク」と呼んで、扱いが違うとか、何かのきっかけで徹底的にイジメ、ヘイトや排除が始まったり、昔の専業主婦はパートナーや世界の奴隷のように従順な奉仕を求められたり、実世界をデフォルメしたような設定からの問題提起も興味深い。しかし、イジメやらパワハラやら、エロやグロ、というよりグロとグロ、ばかりが描かれて、読んでいて不快になるレベル。個人的には耐えられない。 結末が気になるが、下巻は読みとおせないかもしれない。

    7
    投稿日: 2026.03.12
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    村田沙耶香は私たちが当たり前に享受している概念をぶっ壊してくれる。それがたまらなく気持ちよく、快感だ。そして読み終わると人(特に男性)のことが少し嫌いになっている笑。 今回の村田沙耶香ワールドも面白くて面白くてページをめくる手が止まらなかった。今回は上下巻と大ボリュームなので、もう終わってしまう…!という心配がなくて良かった。 パラレルワールドのはずなのに現実よりも本音と実感に満ちている世界。そして急にくるSFトンデモ展開も大好き。

    0
    投稿日: 2026.03.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ピョコルンという架空のペットは、愛玩動物として登場し、社会の進化の中で家事代行や性欲処理などの機能を持つようになっていく。主人公空子は、空っぽで、その場に自分の「キャラ」を設定し、生きていく。最終的に、空子はピョコルンへと生まれ変わる手術を受ける。 村田沙耶香は悪口がうまい。グロい感情を、溢れるほど描くことができる作家は他にあまりいないと思う。皆がそれぞれ少しずつ持っている嫌な感情・考えを、増幅させ露悪的に描写することで、ここまで面白さに繋がるというのはある種の発明であり才能。

    0
    投稿日: 2026.03.11
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    「小さな分裂を繰り返しながら、私は生きている。」 そんな衝撃的な言葉で始まったこの話は「普通って何?」と問い続けてきた村田さんの集大成的な超大作だった。 上巻だけで完結してもよいくらいのボリュームと完成度!えっ、ここからどうなるの?まだ続くの?と呆然としたし、おなかいっぱいだったのもあり、しばらく続きが読めなかった。 トレースしたり、集団ごとにキャラを変えたりというのは多かれ少なかれみんなやってることだけど、ここまで膨らましてここまで言語化するとこんなにゾワゾワするんだなぁ。 一息ついて、下巻に突入!

    2
    投稿日: 2026.03.09
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    怖くて、グロいシーンあるが どんどん惹き込まれた作品! 評判いいだけあるなあ〜 下巻の結末は、どんな感じなんだろう…

    0
    投稿日: 2026.03.08
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    こういうジャンルは初めて読んで、前々から気になってたため期待度はかなり高かったのにそれを越える満足感を味わえた。 私は人の感情や思考にとても興味があるため、この作品は人間の悲惨さや愚かさを感じつつ、主人公の何も感情を持たない様子になんとも表現出来ない複雑な気持ちにさせられた。また、ありえない話なのに現実性があるというかリアルなのも面白かった。もちろん下もこれから買って読み進める予定だが、期待大‼️

    0
    投稿日: 2026.03.07
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    書いてある内容は過激なところも多いし、読んでいて不快だなと思う部分はあるものの、 世界1.2.3などは誰しもが持っているのではないかと思う。 呼応やトレースも意識しているいないに関わらず自然とやっているし、世界に応じてキャラを変えているという部分もある。 世界99にいる時の自分もいるなーと感じる。 俯瞰して自分を分析している時がある。 その事をここまで深く描けるというのはすごいと思ったし突きつけられるものがあった。

    4
    投稿日: 2026.03.06
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    ペルソナの使い分けは常にしていて言語化できない部分を綺麗にしてもらってものすごく腑に落ちた。  が…。 明人が無理すぎなのとピョコルンまじかよ…で不快感が酷すぎて休み休みでしか読めなかった。(最高) 下巻読むのこわいいい。

    21
    投稿日: 2026.03.05
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    分厚さの割に一気読みできた。けどもう一度読みたいとは思わない、おぞましさがあった。 人間社会の沼の底を掻き出したような、そう、完全なファンタジーではないところが恐ろしく、ページを繰る手が止まらなかった。 もう読みたくないけど下巻も読む。

    0
    投稿日: 2026.03.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私も結構ペルソナ使い分けてることに自覚的なので空子のことよくわかる。村田沙耶香さんの他の本のイカレ主人公と比べて空子はだいぶ人間味あると思った。空子って私の中にもいる要素で、それを極端にしたものだなと思う。(村田沙耶香さんの本に出てくる子はいつもそう。)だから私の現実の近くにあるifの世界な気がして面白い。 別の話だが、この本における世の中の価値観キモすぎる。男尊女卑 家父長制 パワハラ セクハラが蔓延っているが、舞台は近未来的なので混乱する。私はまだ社会に出てないので知りませんが、世界ってまだこうなんですか?! いつも性欲について淡々と堂々と触れられるけど、いつも男がキモすぎて見てられない。 下を読むの楽しみ。全部読み終わったらちゃんと考えをまとめます。

    1
    投稿日: 2026.03.04
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    著者の作品を読むのは3作目だが、だんだん私の好みとの乖離が大きくなってきた。評判になってたので、読んでしまった。まだ半分なのだが、後半何か変わるかもと思って、流し読みを続ける。

    0
    投稿日: 2026.03.02
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    面白かった。 性的に搾取されてる場面の多さと、ちょっとやりすぎではといういじめ描写と、胸糞なんだけど読み進めてしまう。 空子は賢いのか馬鹿なのか、たぶんどっちもなんだろうけど、「自分」があまりにもないので読んでて不安になった。そんなに上手に生きられるなら、もっとマシな旦那がいたんじゃない…?と思ったけど、そもそもこのピョコルンのいる世界線の男はマトモな人が出てきていないので無理なのだろうか。というか空子自身、自分も卑下しているが常に周囲を馬鹿にしているのが痛ましい。最後に出てきた小早川さんがこのあと空子をどうするのか。ピョコルンの謎がどう物語に絡んでくるのか、気持ち悪いまま思ったので早く続きが読みたいが、図書館の予約待ち順があまりに先なので覚えてられるかなーー!! 呼応できるとかトレースできるというのは、いわゆる「察し能力」が極端に高くて、その界隈の性格の方向性を探り当てるのが上手、ということなんだろうけど、そんなのを小学生で自覚しちゃったら確かに歪むよなぁ。

    13
    投稿日: 2026.03.01
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    村田さんがクレイジー...というより、村田さんのセンサー?で捕まえた「世界」のクレイジーさを見せてくれる。 とてもクレイジーだけど少し突き放して提示されるので、意外に読みやすい。 なんだこりゃ。

    2
    投稿日: 2026.02.28
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    上巻をどうにか読み終わりこれから下巻だけど読み通せるかなちょっとだいぶ生理的に気持ち悪すぎて食欲が失せるほど しかし読み終わった先に何かがあるかもしれないからとりあえずがんばる、、、、

    2
    投稿日: 2026.02.27
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    凄い本だなと思いました。 ありえない世界線とは言い切れない設定や人物にのめり込みました。 ピョコルン…

    0
    投稿日: 2026.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小早川さんに最悪ムーブされそうだなと思ってたら、それを遥かに上回る最悪展開で面白かった ピョコルンの解体って誰もやった事なかったってこと? 各世界は現実でもありそうなグループばかり ただ著者の悪意でその中でも嫌なところを際立たせている感じ 誰から見ても最高な世界というのはないのかも さらに最悪なことが起こる事を願って下巻へ

    0
    投稿日: 2026.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感想書くのめーーっちゃむずい本に出会った^_^ 読み終わって最初の言葉は「キーーモーーイーーーー!!!!」でした。褒め言葉。 人にこの本の内容を説明する時… 主人公は空っぽだから「空子」って名前でね 感情ないから、いじめられた友達が次の日死んでも悲しいとかじゃなくて「そんな気がした」とか言ってんの 彼女は常に自分の周りの人のことをトレースして、いろんなキャラになりきってうまく生きてる。なんせ空っぽだから。 あとねピョコルンっていう犬みたいな白いモフモフの動物を空子は飼ってるんだけど、ある日ピョコルンが人間に集団レイプされるっていうのも起こる。人間が動物を性の対象としちゃってるわけ。 のちにそのピョコルンというのは第二世代を迎えて「なまめかしいアルパカ」みたいになって、サロンでメイクとか髪型整えられて、人間の性欲処理と出産を担うわけ。 けどこれ動物虐待じゃないんだって。子宮があるのに妊娠も出産もしないピョコルンは強い孤独感に襲われるらしいよ。 で、空子は結婚するんだけど、空子は夫にとっては家事洗濯を担当する肉体家電で、ピョコルンは性を担当する肉体家電になる。これがお金持ちの夫婦の在り方、みたいになるっぽい。 でさ、上巻の最後で第二世代のピョコルンっていうのは実はラロロリン人によって作られた「人間のリサイクル」で、ピョコルン解体したらおじさんの頭入っててさー!!それだけでも「?!」なのに、空子の夫はなんか変なやつに洗脳されてピョコルンになる手術受けるとか言い出した、、 すごくない?この本。 という感じで、、、いやそもそも説明する機会なんてないだろうけど。私の周りの人に勧められそうな人はいない。 でもたくさんの人に読んでほしい魔力がある、、、 空子ほど分かれてないけど、私にもやんわりと世界①〜⑤くらいあるのに気付かされた。

    2
    投稿日: 2026.02.26
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    これは凄い小説だ! 誰もが何種類かの自分がいる。 その場の空気に合わせて適合するように自分を作っている。それは悪ではなく、社会性のある生き物として生きていく手段として必要と思える。 家での自分、会社での自分、友人Aとの自分、趣味Aでの自分等々、それを極端にして文字起こしするとこの表現にできると思えば受け入れれる。 奏さんは完全無欠で正義の番人、そしてそれを他人に求める、一番怖い。 全てが嘘で塗り固められていて依存性がある小早川さんが次点かな。 今まで読んだものの中でも最高に衝撃的な作品で下巻でどのようにまとめてくるのかとても楽しみ。

    1
    投稿日: 2026.02.26
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    言うのを躊躇いますが… 正直に感想を申し上げると、怖かったです。 この小説、私のカテゴリーではホラーに選別されました。 ✾世界99上下 ✾村田沙耶香 ✾集英社 ✾読書垢大賞 ノミネート 最初に言っておきます。 私、村田沙耶香さんの小説好きなんです。 さて。 では、始めます。 世界99はディストピア小説。 Q.ディストピア小説とは →理想郷とは対照的に、抑圧的で非人間的な社会を描いた文学ジャンルのことをさすみたい。 だからかな、内容が重たい。気が滅入る。気持ち悪い。(←けなしてないです。) 人間の悪いところというか、嫌なところを煮詰めて全面に出している印象を強く受けます。丁寧さ緻密さを感じるし、素直に関心してすごいと思うのです。 だからこそ嫌悪感まで抱いてしまうという…私的な感覚として平山夢明さんの作品や白井智之さんの作品を読んでいる感覚。(伝わらなかったらごめんなさい汗。ちなみに両作家さんも好き) 主人公の如月空子の〈呼応〉と〈トレース〉は天才的。からっぽだからできること。安全と楽ちんを指標にしてるからキャラクターの使い分けも神がかっているな、と思ったり。 空子の世界で可愛いを具現化した生物ピョコルン。いずれピョコルンがたどらざるえないえげつない道。これがまた描写が具体的で陰鬱となるな、と思ったり。 上巻の中盤までで私はお腹いっぱい。 でも上巻終盤で明かされる真実、下巻でたどる空子の道ー。 …続きが気になるんです。 胸やけと怖さを抱えながら最後まで読んでしまう。私にとってはそんな小説でした。すごかった。

    2
    投稿日: 2026.02.24
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    不思議な感覚! 空想的なディストピアってこんな感じなの??! 現場離れした不思議さもあるのに、根幹は現実世界そのもので、共感もするし、この世の中の過去のような気もするし未来のような気もする、独特の世界観。ただ、とにもかくにも空子の幼少期の感覚はすごく共感した。

    1
    投稿日: 2026.02.23
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    なんかわからんようでわかるような不思議な世界 ようわからんけど最後まで楽しんで読めた 世界99 たまにわたしも行く みんなが想像するピョコルン描いてみたら面白そう

    6
    投稿日: 2026.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「呼応」と「トレース」を駆使し、自分のキャラを適材適所に創り上げ、様々なコミュニティ(世界)に媚び続ける空っぽな主人公。一見すると、単に空虚な人に見えましたが、読み進めるにつれて、実は人間の根底にある部分を具現化した人物だなと考えるようになりました。人は人に媚び、そして人全員は世界に媚びている。その中のツールとして「呼応」と「トレース」を繰り返してるだけ。人の生き様なんて奥深く辿れば、無機質な歯車にしか過ぎない。主人公は物語の途中、自分が属しているコミュニティに「世界①,②,③」と、読者に分かりやすいように番号付けしてくれました。各世界の特徴や人物、内情を事細かに教えてくれました。常に無機質に。そこに人間の色や情が元からないように。ピョコルン、ラロロリン人という添加物を加えて。 上記の感想のように、危うく自分が空子のような無機物になってしまうのではないかと思わせるぐらい、今回の作品は非常に危険でした。読んでいる時は、いじめ、性加害、人種差別、動物虐待の全てが自分の呼吸器官を塞いでいき、常に息苦しい状態でした。感想文を書いた時にやっと息が吸えたような感覚です。それでもこの作品に出会えて本当によかった。一人の人物を介して、ディストピアを追体験することで、相対的に自分の生活に明るみが生まれました。しかし今後の自分の教養として、この作品が教えてくれた事は決して蔑ろにしてはいけないと感じました。完全なSF作品ではなく、むしろ生活の身近にある事象だらけだったので、これらを完全無視することはあってはならないと考えています。

    6
    投稿日: 2026.02.23
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    自分がコミュニティーによって違う姿を見せていると言う感覚は、誰しもが持っているものだと思うが、私はそのような気質が強いと思っていた。 世界99を読んだ時、これほどまでに明確に世界を区別して存在していることに、あぁみんなそうだったんだ、であればコミュニティーとして形成している空気感、価値基準と言うものは一体何なんだろうと思ってしまった。

    4
    投稿日: 2026.02.23
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    女性にはちょっとしんどい表現や描写が多くて、サクサク読めるという感じではなかった。SFなのに現実味もあって、その現実と通ずるポイントがしんどい。意地で読み切ったけど再読はしばらくできなさそう。世の評価が高かったので軽い気持ちで読んでしまったのを少し後悔。元気な時に読むべきだと思います。

    4
    投稿日: 2026.02.22
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    劇薬のような本だった。常に嫌気がさすような話が続くのだが、ストーリー自体は面白くて一気読みしてしまった。読んでいて気持ちいい気分にはならないのでなかなか人に紹介しづらい本だ。だがこの世界の末路が気になるので下巻も必ず読む。

    3
    投稿日: 2026.02.21
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    コンビニ人間に続き村田沙耶香さんの著書は2冊目なのだが、一言で言うなら 村田沙耶香という人間は狂いすぎてる。と確信した。 どんな生き方をしたらどんな思考になってこんなヤバい本が書けるんだ? まだ続きが気になるから感想はここまでで止めときたい。 下巻が楽しみすぎる。

    2
    投稿日: 2026.02.21
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    村田沙耶香さん初めて読みました。 独特な世界観 周りに合わせた自分、世界ごとの自分が 多少の共感もありつつ、極端な自分観があると 生きづらいよなとか…わりと考えさせられる本でした。 ただ長い…

    2
    投稿日: 2026.02.21
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    他人を理解するときに物語を使う危うさ。暴力性。心地よいストーリーに落とし込む過程で過去が歪み、何かを切り捨てる。安全な場所から、心地よいモノとしてコンテンツとして摂取する。 世界に媚びること(相手に呼応し、相手の振る舞いをトレースすること)の切実さ。やらないと危険が及ぶのは女性で、男性にそこまでの切実さはない。 利用される者が別の文脈で利用する。連綿と続く搾取の構造で、どこを切っても誰かが誰かの足を踏んでいる。

    2
    投稿日: 2026.02.20
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    終始分からない話だった。コンビニ人間の時もそうだけど世界観が独特すぎて、「異質」と判断しちゃう。目を文字が滑ってる感覚が絶えなかった。言ってることは共感できる。

    1
    投稿日: 2026.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ピョコルンという家畜が人間に代わって家事や出産をする架空世界。そのピョコルンは人間のリサイクルだった。グロテスクなディストピアを描く。気持ち悪いが、続きが気になって読んでしまう。

    1
    投稿日: 2026.02.20
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    キノベス2026の第一位だったのと、「人間の性を映し出すディストピア」という謎のワードに惹かれて購入。 読み進めるうちに、ラロロリン人への差別やジェンダー問題、登場する男性たちの性の在り方、主人公・空子の人間関係。どれも極端に描かれてはいるのに、妙に現状に近い。実際に自分の人生で見たり体験したことがある光景だったからか、その気持ち悪さには胸の奥がざわついた。 印象に残ったのは4歳のパート。 「空子お姉ちゃん」と呼ばれたことから、"空子お姉ちゃんらしく"振る舞うようになる空子。本音らしい言葉を言わないと先生たちが納得しない。言ったら言ったで勝手に大人にストーリーを作り上げて感激される。 その中で、初めて彼女は自身の分裂を俯瞰的に理解していく。 読んでいて、自分の2歳の娘にはこんな世界線にならないように言葉や態度には気をつけなければと思った。

    3
    投稿日: 2026.02.20
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    今までの村田沙耶香さんの世界観が詰め込まれた物語でした。こんなことあるよなぁと思ったり、空子が時々、ぼそっと思うことにくすりときたり。グロい描写もありながらのめり込みました。SF要素はあるものの現代と大いに繋がる事柄ばかりに下巻が楽しみです。

    1
    投稿日: 2026.02.20
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    女性、母親、マイノリティに対する「内面化された差別的意識」を突きつけられる。自分は例外だと思いたい。そんなことは考えたことがない、と言いたい。だが本当に、一度たりとも、ほんの一瞬たりとも、そうではなかったと言えるのか。 読み進めるほどに、目を逸らしたくなる自分自身の醜悪さが露わになっていく。その苦しさに耐えながらページをめくる感覚があった。そして並行して頭の片隅にいた「ピョコルン」という異物が、いつのまにか無視できない大きさにまで膨張し、この物語がどこへ向かうのか分からない不安と好奇心を同時に掻き立てる。怖い。それでも、下巻を読まないという選択肢は残されていない。

    8
    投稿日: 2026.02.19
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    読み始めは輪郭がつかめず戸惑ったけれど、読み進めるうちに、その違和感がこの小説の核心なのかと感じ始めた。自分の価値観を揺さぶられて、気づけば先へ先へと読み進めていました。どう展開されるのか下巻を読み進めます。

    27
    投稿日: 2026.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ディストピア大長編とあるように、すごい世界が描かれている。主人公の如月空子は、小さい頃から人によって人格を使い分けていた。大人になっても、世界①から⑧までを使い分けていた。自分の感覚に近い小早川さん(音っち)と出会い、世界が並んでいるのを見つめる世界、「世界99」を自覚する。迫害されるが社会的に優遇されているラロロリン人の存在。世間のウエガイコクへの憧れ。性処理道具として価値を見出された謎の生物・ピョコルンの存在。現実世界とかけ離れていて、少し不気味である。空子のモラハラ夫である明人と離れ、ラロロリン人である音っちが抹殺されそうになっているが、この後の世界99では、どうなるのか気になる。白藤さんと一緒になっていくのか?

    1
    投稿日: 2026.02.18
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    村田沙耶香の850ページ長篇だなんて。読み始めるのに覚悟と勇気が必要で、1年も積読山のてっぺんに鎮座していたらしい。 序盤はカズオ・イシグロ著『クララとお日さま』のような近未来的人間ロボットの話かとも思ったが、人工知能よりも生身の人間の思考はやはり恐ろしかった。 上巻読後の印象は『コンビニ人間』の"じゃない"方、『コンビニ人間』では光を当てられなかった、複数の自分(平野啓一郎のいうところの分人主義)を持つ側の人たちが生きる世界に散らばる、人間の残酷さや汚さだけを濃縮して作り上げた世界というイメージ。それから、相変わらず迷いのない作家だなと感服。 実世界の地獄とネット上に散らかる地獄を限界まで誇張したところへ、これまでの地獄みたいな村田沙耶香作品を混ぜこぜにした悪夢のような世界に迷いは一切感じられない。知恵袋のツリみたいなのとか、鼻の穴ホワイトニングとか、好きよねえ。 便利の食物連鎖、記憶は多数決、感動は振動。 情報を摂取して呼応してトレースして互いを交換。分裂。 それとそれを結びつけるだなんて考えたこともなかったような言葉の組み合わせの羅列に、変化の激しいこの世界なんちゃらの終わりよりも先に読んでいるこちらが破壊されそう。 「いつもと違う『キャラ』として振る舞っている誰かを見かけたとき、なんとなく、マナーとして知らないふりをする、という認識が自分にはあった。ある程度のペルソナの使い分けは皆やってることだろうが、いざ人のそれを見かけると、その人物の恥部を知ってしまったような気持ちになるし、自分も羞恥心に襲われる。たぶん、外から見たら自分もこうなのだろうな、と同時に思わされるからだろう。(p.334)」 主人公のことばで共感できたのはここくらい。 あとはとにかく狂っている。狂い続けていく。 「世界99へようこそ」 イカれすぎていて気が重いので少し間を空けようかと考えたが、そう言われてしまうとこのまま下巻に突入せざるを得ない。なんだかんだ言いながらも面白かったのだ。ただひとつ、ピョコルンという生物が想像つかなすぎて獣姦としか受け止められない点を除けば。

    4
    投稿日: 2026.02.18
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    まさに没入。 村田沙耶香さんの作品は好きだけど、分厚い上下巻に読むのに時間がかかってしまうだろうなと若干構えていたが、2日で読み終わってしまった。 というか、読むのを止められず、トイレ以外の普段の生活を疎かにしながら、読み耽ってしまった。 幼い時から、コミュニティによって適した人格を作り上げる空子。 大人になって、価値観の違うそれぞれの世界を行き来する空子。 その背後からそれぞれの自分を客観的に傍観する世界99の空子。 ラロロラン人への差別、ウエガイコクへの憧れ、シタガイコクへの見下し。 どれも共感できる感覚で、空子の心理描写が繊細でさらに共感を強めた。 常に共感がありながら、人間の性欲処理・出産・育児・家事代行をするようになった愛玩動物ピョコルンと人間リサイクルシステムというありえない設定と共に物語が進んでいくので、最後まで目が離せず、ページを捲る手が止まらなかった。 私も空子ほどはうまくないけど、その場やコミュニティによって自分を使い分けている感覚がある。 空子と違うのは、その場に適した振る舞いができなかった時に落ち込んだりするところ。 空子のようにどんなコミュニティでもうまく振る舞うことができる存在は羨ましくもあり、あまりにも今いる世界の正解が、すべてが見えすぎてしまうから、それはそれで孤独でしんどいのかもしれない。 同志のように見えた音に出会った時の空子の高揚や感動を考えると余計にそう思う。 きっと空子や私だけじゃなくて、誰しも世界に順応しようとそれなりに、その場での振る舞いの正解を演じようとしているんだろう。 空子のラストは全く想像をしていなかったが、妙にしっくりくるもので、収まるところに収まったような納得感があった。

    3
    投稿日: 2026.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ファンタジーの世界がベースか?と思いながら読み進めていくと、「分裂」とは「呼応」して「トレース」すること、つまり相手に合わせて人格を作り上げることを指していることが分かる。だから、ああそうではないのだなと思うのだが、ピョコルンやラロロリン人など、やはり現実世界には実在しないモノが物語中に散りばめられていて、ずっとふわふわした気持ちで読んでいた。 途中からは性描写や登場人物の発言がキツイな、と思う場面も増えてきて、200pぐらいで読むのを断念、、、

    1
    投稿日: 2026.02.16
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    極端な設定がほのかに気色悪くも、なんか分かるなぁって感じで、主人公はどう変わっていくんだ!?帯に書いてある「ピョコルンの能力」ってなんだ!?ってワクワクしながら読めたわ なんか主人公の超合理的?な考えと行動がスカッとする感じがして良かった。 世界、と題された様々なステレオタイプが提示されると、自分は世界何番なんだろう…と思わず考えてしまった

    1
    投稿日: 2026.02.15
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    極端に分断された世界にはびこる偏見や差別の中で、完全に歪んだ正義を振りかざす登場人物たちは、今の世界を生きる我々と何が違うのか?? 人間のエゴと欲望のはけ口として生まれた新しいペット、ピョコルンの末路はどうなるのか?? 全く見えない展開のまま、下巻へ。 2026.02.15読了

    1
    投稿日: 2026.02.15
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    「リセットによって、それまで加害者側ともいえる比較的有利な立場が一気に反転するところで終わっていて、その構造がすごく印象に残った。 登場人物同士のトレースや呼応、物事を見る視点のひとつひとつが、ある意味で冷たくなっている現代にも通じているように感じられて。 それをここまで忠実に、しかも物語として味わわせながら表現できる村田沙耶香さんはやっぱりすごいなと思いながら読んでた。

    1
    投稿日: 2026.02.15
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    めちゃくちゃ醜悪で胸糞悪い作品だけど、これは現実にある差別や悪意をデフォルメしているだけで、今私たちが生きているのはこの作品に近い地獄だと思う。 作品としては面白いけど、気持ち悪さの方がさらにその上をいく。とりあえず何か吐き出しておかないと頭がおかしくなりそう。いやーほんとこの気持ち悪い世界をどう落とし込むのかという期待をもって下巻へ。

    3
    投稿日: 2026.02.14
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    呼応、すごくよくしてたなって思う。10代20代って特にそれぞれの世界での人格持ってたなって思う。それとも普通は何個も世界持たないのか?と不安にもなった。実際どうなんだろう?持つ人と持たない人がいるのかな? 人間ってこういう人いるよねが詰まってる。 あと人間家電って使い方、自分は女だけど良い意味にも悪い意味にもしっくりくる言葉で気に入ってしまう自分がいた。 下巻もとても楽しみ。

    1
    投稿日: 2026.02.13
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    読む手が止まらず、続きが気になって仕方なくなりました。 主人公の成長の物語です。もちろん、普通の成長はしません。 世界99…のタイトルの意味とは? そして、やっぱりピョコルンでしょう。元凶です。 村田沙耶香さんワールド全開の今作、最高です。

    2
    投稿日: 2026.02.12
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    村田沙耶香さんの作品、初読みでした✨ 正直、いろいろヤバいです 『気持ち悪い』や『胸糞悪い』『グロい』…という他の方の感想がやたら目に入るのですが、ホントそれでした。 静かな喫茶店で美味しい珈琲セットを味わいながら読んでいましたが、周囲の人からは激マズの顔に見えていたと思います… 登場人物の誰にも感情移入できず、ストーリーに共感できる部分もなく、これでもかってくらい気持ち悪い描写の連続に、何度もギブアップを考えてました。 なのに、気付いたら読み終えちゃってる不思議。 読んでる途中で「あっ、これ無理かも…」ってなった時の判断力を問われる一冊✨

    40
    投稿日: 2026.02.11
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    オーディブルで 胸糞悪いけど、先が気になって一気に聞いた 世界が別れてるのすごい分かる 自分も世界に名前付けよう 誰かに使われる人生 差別がすぎる世界 女性に生まれてこなければよかったなーって思う

    1
    投稿日: 2026.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なかなか読み進められずに、ちょっとずつちょっとずつ読んでいたのだが、ピョコルンは実は人間なんだ!という話を聞き(ネタバレやんか)興味がわいて一気に読み進めていた。 その場の空気を感じ取って、相手にとって都合のいいキャラを反射的につくりあげている空子は、まるでAIじゃないか!と思った。これはもしやAIの話なのか・・・?! 村田沙耶香さんワールド全開の本で、すがすがしい。

    1
    投稿日: 2026.02.10
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    主人公、空子の人生を描いた作品。 上巻は4歳〜35歳までの話。 本当に気持ち悪い・胸糞悪い展開と表現が続きます。 でも展開が面白くて読んでしまう感じです。 私は感じたことあることを言語化されている 気持ちもしながら読んでいました。 男性が読んだらどう感じるのかな?と思いました。 まさかの展開で終わって、下巻楽しみすぎる!

    2
    投稿日: 2026.02.10
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    お試し版を数ページ読み、購入を決意 とても腹黒い脚本に、夢中になり、スピード感のある読書体験ができました 主人公の成長と共に変遷してゆく様々な「世界」 性格悪っ!!と思う場面多数だが、少し共感できてしまう自分が嫌いになる 文字という記号でここまで表現できるのは、やはり素晴らしい作者なのだと実感しました

    13
    投稿日: 2026.02.09
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    トレース(呼応)。 確かにみんな気づかずこれしてるなーって心理を突かれた気がする。コミュニティによって、自分は何人もいるような感覚はすごく理解できた。 空子が白藤さんに対して、 「そうだよね。人を救うのってすごく気持ちいいもんなぁ、と私は思った。」 って感じてるのが、なんだかとっても胸にくるものがあった。どの視点で人間を見るかによって、人の善悪みたいなものは決まってくる。 私が正しいと感じることを相手に押し付けて、あたかも自分が正義を振り翳してるような気になっていても、実は相手からは私は客観的に見ると、「無駄な正義感を誇りにズカズカとプライベート無領域に入ってくるヤツ」だったのかもって思わされた。 あと、ピョコルンも、ララロリン人も奇妙なものとして描かれているけど、本当に奇妙なのは人間だった。 村田さんの作品は、本当に人間の真理を追い求めてる気がする。 言語化、比喩、人間の核心、全て圧巻。

    5
    投稿日: 2026.02.08
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    ヤバい本ですね。内容は大分グロいので、途中くらいで下巻読むのを止めようと思いましたが、最後に世界をひっくり返されて下巻読まざるを得ないですよ、これは。 ある事件をきっかけとして、人々の価値観が破壊されて混沌として新秩序に変更される、みたいなその過程が描かれます。現実世界で言う、コロナとかトランプ旋風とかそういう類ですね。 その中で、主人公は自分が無い、周りに同化する事しかしないキャラクターですが、だからこそその混沌に巻き込まれず、淡々と第三者的に秩序の崩壊と新世も違和感なく受け入れるという設定です。 分断、イジメ、人種差別、動物虐待、モラハラ彼氏・旦那等、気分が悪くなるテーマが散りばめられているので、劇薬ですが、下巻に行かないといけないですねこれは。

    6
    投稿日: 2026.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    男女の価値観がかなりグロくてまあまあメンタル削られながら読んだ。 最後のピョコルンの描写もうえぇぇってなった。

    2
    投稿日: 2026.02.08
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    久々の上下長編。 隙間時間でちまちまと読み進めたが、主人公への嫌悪感が付き纏う。 それはここまでではないが、自分もそうやって生きてきたという、打算的というか裏側を覗いている感覚なんだと思った。 それでもグイグイ読めた。下巻はどうなるのだろう? もう少しまとまって読めたらな。

    2
    投稿日: 2026.02.08
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    自分も空子のように色んな世界を持っている。生々しく言語化され、読みながら汗が出た。それでも複数の世界を知り、人類に一喜一憂しながら人間をやっていくしかないのだなーと。トレースしたそれぞれの世界を都度意識的に選択してる様をスマホのバックグランド更新に例えたのが上手かった。下巻へ続く。

    5
    投稿日: 2026.02.07
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    性格がなく、呼応とトレースを駆使する空子ということだが、喜怒哀楽のない人間がグループに属していることに疑問。ほかの人に同調して何かメリットがあるのだろうか。 彼氏をとっかえひっかえしていたことも、何のためにと疑問に感じるし、空子が支配されているのもよく分からん。 私って感情が無くて他者に合わせることしかできない、と言っている中二病の女の子かな。

    1
    投稿日: 2026.02.06
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    えぐい、なにこれ。また村田沙耶香さんの独特な世界へと引き摺り込まれてしまった。 早く下巻を読まなければ!

    1
    投稿日: 2026.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    気持ち悪くて気持ち良い、 最高の読後感です。 ありがとうございます。 文章で物語を書く良さが凄く出ていて、読者をこの歪な世界の住民にさせてしまう村田さん恐るべし。 文章だからこそ描き出せる現実感と非現実感のバランスが心地よかったです。 出てくる人も生物も世界も、自分が生まれ育った所とはかけ離れているのになんか見覚えのある感じ。私も空子のように世の中に蔓延るいろんな情報を仕入れ、それを自分の中にダウンロードしているからそう思えたのかな、なんてことを思いながら読んでいました。 以下、好きなフレーズ。 「呼応」が上手くいった時の甘い空気の振動。 「性格」とは自分ではなく他人が創るものなのだ、とこのとき理解した。 自分が人間ロボットだったら。 自分以外もみんな人間ロボットだったら。 誰が人間を始めたのだろうか。 私たち全員が互いをトレースしているとしたら、最初に人間を始めたのは誰なのだろうか。 白藤さんがあまりにも正しさにとらわれていることが、私のほうも少し薄気味悪かったのだ。 孤独ほど抗えないエネルギーはない。 孤独はなによりも強大な力を持ったエネルギーで、それに突き動かされているとき、少し変だなと思っても、それに逆らうことは決してできない。

    3
    投稿日: 2026.02.04
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     「続きが読みたいのに手が止まる」こんな体験は初めて。上巻のスリリングな人生は魅力的かつ悍ましい。一方、下巻は物語を補完、そして読者の思想を反転させ麻痺させる。たとえ上巻だけの話でも私は好きだし、むしろその方が好きかもしれない。同時にこんな小説は、私には書けないと心の底から思った。  女性の悪口は嫌いだった。けれども、彼女らはいつも知らぬところで犯され続けている。自身で守る術など無いに等しい彼女らにとって、悪口は心を優しく包むホワイトなメッセージだった。生物の体力の上下がある同種、いま私たちは残酷な世界に生きている。 呼応とトレース。意識してないだけで多くの人が無意識下で行なっているもの。人間関係のいざこざの複雑性の要因の一つになってるはず。だから人から想像以上に好かれたりもするし、逆にこちらの片思いの友情と愛情がある。  高校生時代の1つ、「おっさんの世界」の時、バイト先のおじさんに襲われるシーンはとてつもなく怖かった。今まで生きてきて生物の力量で恐怖することなんてなかった。けれども女性は本気で抵抗しても男に負けてしまう。どうにもできない恐怖、そこから逃げ出せない絶望。本当に怖く、そして私も主人公のように被害者の生贄を出すことに安堵したし、私だってそうしただろう。

    3
    投稿日: 2026.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オーディブル視聴。 コンビニ人間を娘に音読したことがあったので、今回もオーディブルを一緒に聞き始めた。空子が始めは小学生だったこともあり、ぴょこるんも可愛いと思って警戒なく始まったのも束の間、母親に対する不穏な描写、痴漢のエピソードあたりで怖くなって娘は視聴をやめた。そこからは私が一人で聴いたけれど、聴き続ければ続けるほど内容がグロテスクになっていって本当に娘が早く離脱して良かった、危ないところだったと思った。映画などは推奨年齢が書いてあるけれど、オーディブルや小説はないので、娘は私のオーディブルを聞きたがるけれど許可して良いか迷う。 ーーーーーー 信じられないほどに、グロテスクで悪夢が悪夢を呼ぶような展開に、吐きそうだった。よくこんな吐きそうな展開でずっと続けられるよな、と感心。ディストピア小説っていうのはこういうものを言うんだなと思う。コンビニ人間の時はリアリティからの少しの逸脱だったけれど、今回はSFに振り切っていて、徹底的に露悪的。 子供である主人公の空子をも被害者にしないで、お母さんを使用していると断罪するなど、鋭さが自分自身に向かうような切実さをすごく評価した。金原さん、柚木さんなどの小説と比べても、社会じゃなくて他人じゃなくて自分がその批判の対象として入っていることが村田さんの強さだなと思った。私が苦手な湊かなえさんなどのように、後味が悪くなるためだけというように思えるような表層的なグロテスクではなくて、もっと根本的なもっと地に足のついた気持ち悪さで、読者として「遊ばれている」と言うような怒りはなく、ただ青ざめていくような気分だった。 ぴょこるん、ラロロリンDNA、上外国・下外国、トレースと模倣などメタファーは少し変形しているだけでかなりリアリティをなぞっていて、近すぎてリアルな苦しさと結びついて読むのが辛かった。

    1
    投稿日: 2026.02.04
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    読書前後で世界の見え方がこんなに変わるなんて!びっくりさせられる本です。上手く言語化できないけど、人生を俯瞰してみた時に、たしかにそうだよな。と思わされるフレーズが多々あった。呼応とトレース、すごく心に刺さった。

    1
    投稿日: 2026.02.01
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    読みはじめてすぐに引き込まれ上下巻一気読みしました 長編なので下巻を一緒に買うか悩んだけど買っておいて良かったです 村田沙耶香ワールドを煮詰めてドロドロにしまくったようなクレイジー沙耶香全開でした ディストピア系はあまり読んだことがなかったけどこれは読みやすかったです

    2
    投稿日: 2026.01.31
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    今まで読み切らなかった本はほとんどないんだけど、脱落します。 序盤で辛くなり、それでも読み進めたけど上巻の半分もいかない間に無理になった。 何でそこでそうなるの?と思ってるうちに、あ、ニュータイプの話かと気づき、著者が『コンビニ人間』の人と知って納得した。 読んだところまでの意図や言いたいことはわかるんだけど、読み進めるとこっちが病みそう。 私は比較的常識や普通と言われてることを重視する性格なんだなと思うようになってきたので、そのせいもあると思う。 ただ、理解できないことが怒りにつながってるのだとは思うけど、著者が主人公を蹂躙してるように感じた。 物語だからって人をそんな風に扱っていいの?というような。 実際にこんな人はいるのだろうか?

    6
    投稿日: 2026.01.27
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    主人公が生存戦略として愛とか理想とか抽象的なものを自分のモノとして考えることなく、如何に置かれた状況下で自らの弱さを出さずに生きる術を相手や周りの人間たちに同調し(トレース?)、そのたびに異なるアカウントを使用するようにキャラ変する人間は程度の違いはあれ一定の割合存在する。 それを自覚的に(世界99の視点)コントロールするというのが主人公。 恐らくこんな自覚は多くの人間が立場や役割に応じてそれに応じたペルソナを持つのは人間の成熟する過程で避けがたいことではないか? むしろペルソナを使いこなせず、自らのモラルを確立していかない主人公に精神的な崩壊の予兆を感じた。 主人公が幼い頃から同性である母親を最下位の存在として利用しまくる精神構造に吐き気を感じる。 そこに女性蔑視以上の狡猾で打算のみが支配する人間蔑視を感じる。 第2部から未成熟な主人公が主人公以上に自覚的にペルソナを使う人間に出会い同調されることで主人公の依存心理が働きだすことに崩壊の萌芽を見た。 著者の作品は「コンビニ人間」で自らをマニュアルのしもべとなる危うさを感じたが、本作ではそれがスケールアップしていることに驚いた。 ただ相変わらず狭い世界観(せいぜい若い女性目線)をベースにしていていることが物足りないところではある。

    1
    投稿日: 2026.01.26
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    最後までわからんかった…でもなんとなく表したいことはわかって、比喩しようとしている世界はわかって、静かにゾッとしながら読んだ。村田沙耶香ワールド、現実感がないのにずっと薄ら目で世界を見ているような感覚がして、とてもゾワゾワする。 p.198 心に問題を抱えている人間はカウンセリングや病院へ行ったほうが合理的なのには同意するが、「何も感じない」だけの自分がそれに当てはまるようには思えなかった。「感情がないのに、感情があるふりをしています」という相談を、感情がない人間がしたいと思うと本気で思っているのだろうか。ああ、これは話が長くなるぞと、始まる前から彼女の話に飽きてきている私とは対照的に、白藤さんは段々と饒舌に、奇妙に生き生きとしている。 誰かを救うことで救われる人というのは一定数いて、私はそういう人に自分を救わせてあげることがたまにあった。一度救った人間というのは、ずっと気にかかる存在になるらしく、ほとんど会わない関係性になっても、たまに連絡をくれて役立つこともある。 救わせてあげるか、と私は思った。目の前の白藤さんは誕を垂らしているように見えた。それは、私の際を使って童貞を喪失しようとしている明人の期待感に満ちた眼差しに、よく似ていた。 p.203 自分がパートナーでない限り、家の中に性的な生き物がいることはなんとなくおぞましい。 もう年老いたピョコルンは、毛がすこし汚れているが、見た目は子供の頃とそう変わらない。散歩に連れて行くと、近所の子供が走り寄ってくる。賞味期限がこないピョコルンは楽でいいなぁと思うが、子供とピョコルンが戯れていることに嫌悪感を示す大人が増えたことも感じていた。 明人のところにピョコルンを連れて行って、セックスしてもいいよ、と言い、その役割だけでもこの生きものに負わせられないだろうか。しかし、ピョコルンを明人の家まで連れて行くには車が必要だし、明人がそれを受け入れるかどうかわからない。ピョコルンAVがブームなのは確かだが、みんな本気で興奮しているのか、怖いもの見たさ、面白半分で見ているだけなのか、私には把握できていなかった

    0
    投稿日: 2026.01.26
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    昔から、どの自分が本当の自分だろうとずっと考えていた。 結局どれも自分なんだと納得していたけれど、 これが自分!と決め切れるほどの知識や、そもそもの探究心が私にはないのだと再実感。 ワキガ、在日外国(朝鮮・中国)人、AI、不妊治療やクローン?、参政党 色々思い浮かぶ

    0
    投稿日: 2026.01.25
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    基本、本は前情報無しで読むのだけれど、マジでこれ、私は何読まされてんの?という感じで始まりました。ずーと薄気味悪い。でもどこか知ってる世界。 まさにクレイジー沙耶香。 理解し難いけれども、どこか読み進めさせられるのは、そこに重なる世界を私も知っているから。そしてその世界に少なからずうんざりしているから。色んな人種や性格をカテゴライズして、そこに対して強烈な皮肉を主人公を通じて伝えてると読んだけど、主軸となるピョコルンとラロロリンキャリアが現代の何を指してるのか明確な答えが自分の中で出なくて気持ち悪い。主軸なのに。 やっぱり、エイヤーワイヤーとかクナシスとか、そーゆー感覚になりたいと思った。あっ、上2つの言葉は私の造語で全く意味はないから。 後半読む元気あるかなーーー

    8
    投稿日: 2026.01.25
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    村田作品は怖い。差別も搾取も、場に呼応して機械的な反応で呼応することも現実に経験がある私たちに、それらの行く末を高い明度で生々しく差し出してくる。その明度の高さ、生々しさが怖い。読者に問いかけつつ、抗うことが哀れまれる世界のリアルさを描く。本当に怖い。 ただ、村田作品、怖いけどいかにも鬱々とはしておらず、明度高く一見朗らかな印象さえ受けるので、ぞわぞわするのに読みやすくて、その巧さも怖い! 『世界99』も引き込まれて一気に読んだけれど、青空の下のラストが晴れ晴れしてるからこそぞわぞわして、読後感がもう…本当に怖い。元気な時しか読めない作品、作家である。上下2巻。

    2
    投稿日: 2026.01.24