
総合評価
(517件)| 202 | ||
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powered by ブクログ2025年5月15日、グラビティの読書の星で紹介してる男性がいた。上巻の写真。「高ぇ…」 「村田沙耶香さんって夏目漱石っぽいなと感じるのは俺だけでしょうか。」
1投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログ意外と村田沙耶香さん初めましてでしたが、苦手と面白いかも…の中間でした。 村田さんってこんな感じなのね。 表紙からも感じましたが、重い話でした。 いくつもの人格と世界があり、自分が今、どの世界にいるのかって頭が痛くなりそう、と思ってしまいました。
22投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログ話題になっているようなので読んでみました。表紙からわかるように、あまりさっぱりしたお話ではないです。現代に似ているけど違う世界で、如月空子という女性が成長しながらそれぞれの年齢での生き方を記してあります。 ここにはピョコルンというパンダとイルカとウサギとアルパカの遺伝子が偶発的に組合わさった生き物がいます。あとはラロロリン人という人がいて差別されます。この社会は現実の社会から清らかなものや優しくなれるような感情を抜き去って組建て直したようなところで、まー、読んでいて胸くそ悪くなります。その社会で、相手や所属する組織により生き方を変える空子。分裂と言ってます。世界が違うとも。 現代社会を分析してこれだけの形に仕上げてくるのはとても凄いのですが、好み的に全く合わないので★3にしました。コンビニ人間も重かったしなー。はー、下巻頑張ろう。でも、上巻最後らへんで世界がひっくり返るのは面白かった。 性的な描写たくさんあるので高校くらいから。
5投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログオイラの頭の中の変化。 「小説だからフィクション」 ↓ 「ん?ノンフィクション⁈」 ↓ 「ん?哲学書⁈」 ↓ 「ん?近未来⁈」 ↓ 「これ世界中の人類の心の中⁇」 また、下巻でお会いしましょう。 一読をお勧めします。
26投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログ様々な感情が大いに飛び交った作品。自分が今住んでいる世界を事細かくこんな風に分類したことなかった。この分類の仕方、何だかSNSのアカウントや作品によってキャラを演じる役者のイメージが近しい気がする。そうした分類を自分は正直してないと思ってたけど作中で挙げられている例を考えると自分もしているなと思ったし、結構多くの人がそうした分類しているのではないかなと思った。 とある登場人物に対しては「自分はこんな風になりたく無い」と反面教師の感情を抱いたり、現代のSNSの使い方や在り方について作者さんが暗に展開しているような気がした。 主人公の目の前に広がる世界が今後どう変化していくのか気になる。下巻が楽しみ。
2投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログ今回は割とマイルドなんだなあ、って思った私がバカだった。そんなはずないのに、どこか自分がそう望んでいたんだろうか…笑。最初は主人公がいろんなところで人格を作り上げることには何も感じなかった。適応するのが人間だから、やってることは普通、度がすぎてるだけ。でも、その後、少しづつそれに違和感を覚え始める。こんなキモい人間がいてたまるか!と。 いじめられてたのに、その後何もなかったかのように振る舞うのはどうかと思うし、後なんだろう、脱色することが流行ってたりとか、社会問題も取り入れられていた、共感できやすかった。けど、読んだ人がどう思うかは、それぞれ次第だけど。 序盤に可愛いペットだと思っていたピョコルン性欲処理のために使われているなんて、えっ、、What!?って感じだった。最後に、ピョコルンがラロロリン人のリサイクルで、中にはボールみたいなのに死体が入っていること、もーここまでくるとすごいです。半端ない。 最高でした。
14投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログあああーっ、やっぱり村田沙耶香だ。 というか、私にとっての小早川さんが村田沙耶香だったのか。 言語化された表層化された世界99に震える。 ところで、この本の感想や書評やアオリで「衝撃!」とよく見かけることに衝撃を受けている。 「衝撃!」を受ける模範生にみんな呼応しているだけ、ではないの⋯?
3投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログ今生きている世界は、自分の何番目の世界なのか考えてしまう。 謎の生殖動物ピョコルン。 謎に理不尽な差別対象となっているラロロリン人。 相変わらずの、ぶっ飛んだ設定。
6投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログすごい世界!こんな世界を描けるのは村田沙耶香さんだけでは。 不気味で気持ち悪い世界だけど空子がどうなっていくのか気になるし、世界もどうなっていくのか気になって 何だか惹き込まれて読み進めました。 ピョコルンとかラロロリン人とか、、不思議な者も出てくるし、個性ある人達もたくさん出てきて面白さもありました。どんな話に繋がっていくのか、、下巻へ進みます!
3投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログきたきた!待望の村田沙耶香さんの最新作!既に上下巻読み終えているのだがとりあえず上巻のレビューを。作品はというと、主人公の如月空子のディストピア抒情詩と言うべきか。空子はいくつかの世界を作り、子供の頃からそれぞれの世界のキャラクターを演じて生きていた。それは全くおかしなことではない。自分も地元の友人、会社、家族、と様々な場面でその時々のキャラクターを演じているので気持ちはよく分かる。ペルソナ。ただそこにピョコルンなる生物がいるのだ。家事育児、出産など人生の時間を食いつぶす雑務を全て引き受けてくれる。続下巻
13投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもろかったけど気持ち悪い 感情が本当にないならそんなことしなかったらいいのに、こんなのと関わらなかったらいいのに と思う胸糞人間しか出てこない ないというテイではあるけど、一番人間ぽいのは空子なのかもと思った 擬態してまで色んな人間社会にずぶずぶなんだもん
2投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ久しぶりに面白い小説と出会いました。 倫理観ゼロで胸糞悪くなる描写ばかりだけど、どこか「この世界」にも起きていることでは?と錯覚に陥ります。私たちの住む世の中に世界は何個あるのだろう、、、性格がない主人公のトレースが非常に興味深いな〜と序盤は思ってたけど、そんなことだけね済まなかった!下巻も楽しみです。
2投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ如月空子は、相対する人間に合わせて(トレースして)人格を変え、言動を模倣する。 自分というものがない。 目的は「安全に生きる」ため。 それぞれの世界にそれぞれの空子が存在する。 (多重人格?) しかしそれは程度の差はあるけれど 大人になると誰もが身につける世渡りの術であると思う。 しかしここまで徹底してやると こんなにもグロテスクな不愉快な存在になるのだな。 上巻では空子が10歳から35歳までが描かれる。 昭和のような男尊女卑がまかり通り 男性はロリコンで 処女であることにこだわり 母親を家族の「道具」として見ているのも 不愉快極まりない。 クリーンタウンも 最初のペットのピョコルンの最期も 差別されるラロロリン人も 世界1も2も3も 違和感だらけ。 それでもなぜか読むのを止められない。 上巻の最後も衝撃的で これは一体どんな展開になっていくのか。。 気持ち悪さで胸が一杯なのに なんだか先が気になる。 完全に村田沙耶香ワールドにやられてる。 下巻に進みます。
25投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ性格のないことを自認している空子。 そんな彼女の幼い頃からの願いは母親みたいに父親に道具として使われないように「安全に生きる」こと。 そんな生活を実現するために使う彼女の武器は「呼応」と「トレース」。 人やコミュニティごとに呼応して使い分ける性格(分裂をするという?)や属する世界で立ち回りを変えながら生きていく空子。 しかし、世界はピョコルン(本作品の人気のペット)とラロロリン人(特定の遺伝子をもつ人)達により世界が変わっていく。 そんな中、空子はある出会いをきっかけに空子が属するすべての世界を俯瞰する「世界99」を手に入れる。 という感じの前半です。 作品全体の感想は下巻を読み終えた時にかくとして、前半から異常な世界のはずなのに、小説の中の架空の世界とは思えない、親近感すら湧いてしまいました。 人ごとにあるいは属するコミュニティごとに立ち回りをかえる、なんならキャラまでかえるというのは、私も空子ほどじゃないにしてもやってるしなぁと。 空子を通じて、あれ?これ私もそうじゃね?と思うんじゃないかなと。 また、世界の異常さというか、読んでいてこんなのあり得ないだろう?と思いながら、なんなら不快感まで感じるのですが、私が生活している現実世界も実は同じようなことが起きてるし、私も関わっていることもあるし、不快感の原因は自己嫌悪なんかな?さえ思っています。 そんなことを思いながら、作中の空子のすべての世界に影響を与えるピョコルンとラロロリン人。 変わっていく世界で空子がどんな風に生きていくのか、下巻も読みたいと思います。
5投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ刺激が強すぎてクラクラする。 問題作だし、倫理観をすごく揺さぶってくる。 自分が分裂している感覚は、ここまで鮮明にではないけど、実際にあって、 みんながこっそり思っていたことを、文章して明るみに出されちゃった感じ。
6投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ独特の世界観。 キツイ描写もあったが、世界にいきこまれていった。 特に1章の最後は衝撃的で、このまま自分読み続けられるか考えたが、数分後にはページをめくっていた。 上巻読み終え、話はまだ途中だからモヤモヤがとまらない。このモヤモヤは下巻を読んだら晴れるのだろうか?すぐに読んで確かめたい。
5投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ如月空子は自分という性格がない。相対した相手に対して その時に一番相応しいと思われる態度をとることで生きてきた。そのため相手ごとに人格が変わる。空子1、空子2…と。「安全」と「らくちん」だけを目標に生きてきた。そんな空子の世界にはピョコルンという生き物がいる。ふわふわの毛でつぶらな瞳で可愛い生き物だが、そのピョコルンがある能力を獲得したせいで、人間の世界が変わっていく…。
1投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログ一部の共感と気持ち悪さと。 絶妙なディストピアに仕立て上げる村田沙耶香。 女性の人格形成はトレースと模倣か。 着眼点がスゴいし明確に言語化されてもはや清々しい。
1投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログ性格のない人間・如月空子。 彼女の特技は、〈呼応〉と〈トレース〉を駆使し、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげること。そして空子の生きる世界には、ピョコルンがいる。ふわふわの白い毛、つぶらな黒い目、甘い鳴き声、どこをとってもかわいい生き物。 当初はペットに過ぎない存在だったが、やがて技術が進み、ピョコルンがとある能力を備えたことで、世の中は様相を変え始める。不穏な空気のまま上巻を読了。なんかモヤモヤするんだけれども、ページをめくる手が止まらない…。さすが村田沙耶香作品!
9投稿日: 2025.05.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
設定が面白すぎる。ララロリアン人の差別、ピョコルンの登場をまるでリアルタイムで追えている感覚。一巻は学生時代の話だったので自分が経験してきたあるあるが詰まっていた。(行きすぎたものもあるが)コンビニ人間の主人公のもっと環境適応能力が高い版
2投稿日: 2025.05.09
powered by ブクログ最初はどんな話なのか掴めず読んでた。ピョコルンって何?ポメラニアンに似てるのかな?くらいの想像で読んでた 世界が複数あるのはわかるし自分もそうかも、と思いながら読んでたら大どんでん返しが巻末にあって怖くなった← 下巻早く読もうと思いました
2投稿日: 2025.05.08
powered by ブクログ⭐︎4.5 すごい、としか言えない。村田沙耶香さんの言葉って、何でこんなに面白いんだろう。強烈な言葉、表現から、村田さんの繊細で優しい人柄が伝わってくるという不思議な感覚。 空子と同じように、自分含め大抵の人が色んな世界を持っているんだと思う。世界①と世界②の自分はまるで別人、なんて普通だと思う。そういう誰もが経験したことがあったり感じたことのある微妙な感覚をこんな風に言語化して壮大なディストピア小説にしてしまうなんて。この物語はすべてが強烈でとんでもない世界だけど、現実の世界とかけ離れてるとは言えない。差別も偏見も現実世界でだって溢れていて、そういう世界に「呼応」してしまうことも誰しもないとは言い切れないはず。他人事にできないのが何よりも恐ろしかった。 ラストで明らかになるピョコルンの真実にも言葉が出なかった…。下巻はどうなってしまうのか?
2投稿日: 2025.05.08
powered by ブクログ一体何を読まされているんだろう…なんて気持ちになりながらも、やめられない! SNSで複数のアカウントを作っている人には共感できる設定かもしれません。コミュニティごとにふさわしい人格を作り上げる。そのコミュニティ毎に自分のキャラクターが違うってこと、あるあるのような気がします。 この後どうなるのだろう?下巻も楽しみです。
21投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ村田沙耶香さんの作品は、当たり前だけど彼女しか書けない世界で、毎回恐る恐るその世界に侵入する感じで読む 今回も第1章の最後は強烈だった 第2章でタイトルの意味がわかる 下巻では、この世界はどうなっていくんだろう 400ページ以上の長編だけど、あっという間に読めました 今はピョコルンとラロロリン人で頭がいっぱい
3投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ村田沙耶香ワールド全開の内容。ラロロリン人やピョコルンといった意味不明な独自設定などもさることながら、社会生活を送る中での呼応とトレース、コミュニティごとに設定される人格などは極端に聞こえるけれども誰もが多少は行なっているのでは?と思われる行為。こういう誰にでも多少なりとも心当たりのある感情にフォーカスし極端に誇張する手法こそが、村田沙耶香の持ち味なのだと思う。 SNSにより複数のペルソナを保持するようになり、ピョコルンにより性欲がコントロールされるようになる。技術の進歩が人類性質そのものを変えてしまうという事はこれまでの歴史でもある事なので、このような変化は十分にありえる。それも当初は道徳的観点から嫌悪されていたものが、いつしか当たり前になって…話の筋よりもこういう設定にとても考えさせられる作品。上巻最後がグロテスクだったので、下巻でどう回収されるのか… 久しぶりの長編ということもあり星5で!
8投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログうん、凄いや。村田ワールド全開。なるほど〈世界99〉ってそういう意味なのね。そして、頭の芯がビリビリと痺れたまま下巻に突入。
2投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログトレースって知性だと思う。だから空子界隈の違和や調和を楽しんでた・・・が、もう限界。世界99は分かる。でもピョコルンが、エエエというかオヴエエ。そっか、世界はもっともっと広くて私はまだまだなんだ。
46投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
世界に媚びて生きる主人公は共感できないけど、次のような著者の剔抉は鋭いと思う。「服には記憶が宿っている。さっきまで穿いていたズボンもそうだった。あれを穿いて学校へ行き友達と遊んだり(…)。そういう記憶が全部、粉々になって消えていた」(p.66)次もエグい。「「ピョコルン、ピョコルン」/白藤さんがゆすっても、ピョコルンはぴくりともしなかった。/あちこちに〇〇が飛んでいた。〇〇の中で、ピョコルンは死んでいた」(p.247)あと417頁の「『ダブルロール 3倍長いトイレットペーパー』」以下は凄いブラックユーモア
2投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
苦しいなー心臓押さえながら読んだけど、この苦しさは何からきてるんだろう 勉強もせず、意思もなく、寄生する事しか生きる道がなくて、という主人公は私が一番なりたくないと思う像で全く共感できなかった。 でも、自分の世界は分裂してて、どれが本当の自分とかはないけど、全部を俯瞰してみてる99の自分がいる、という感覚は読むにつれて分かるようになった。 バイトの妹っぽい甘えん坊な自分と、ゼミのガサツで男みたいな自分と、大学メンツの正しい事にこだわるスピってる自分と、高校のビッチキャラな自分と。主人公と同じくらい分かりやすく、いろんなキャラにトレースしてて、それに疲れ切ってるけどどこか冷めてて、そんな自分がいるな。きっとどれも自分だし、主人公ほど分かりやすく分かれてるわけじゃないけど、確かに使い分けてるし、みんなが集合するのを想像したら怖くなる。 ピョコルンという自分にとって不都合な部分を被ってくれる存在や、自分の正義となる指標が一気に崩れ去った時、じぶんのスタンスも一緒に崩れ去って、裸の自分になるという感覚。こういう白藤さんみたいな感じは、最近だと付き合ってる人の裏切りを知った時、自分の正義がなくなった感じに似てるかな。彼がいたから、正しくありたいと思えたし、ガサツでスピっててもいいと思えてたかな。 ここからみんなはどういう風に新しいキャラを作り上げていくんだろう。その過程から、自分の自我のこれからの再構築を考えたいし、主人公の変化(呼応「させる」経験や人に期待し依存する経験は確実に人間らしい変化だった)を追っていきたい。 ここまで現代人の精神を把握してる村上沙耶香は、私たちのラストをどんなものとして見るんだろう。下巻がすごくこわくて、楽しみ。
3投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻読み終わった! 村田沙耶香作品が大好きなので、本当に面白いなーと思う。間違いなく私の中で今年のベスト3には入るはず。 上巻だけで終わっても満足なのに、下巻がまだ同じ分量読めることが幸せ。 でも、気持ち悪い描写が多いので、村田沙耶香作品に慣れている人じゃないと読むの結構キツいんじゃないだろうか、と思う。 最初の冒頭の部分で、平野啓一郎さんの「私とは何か――「個人」から「分人」へ 」の分人主義を思い出し、村田沙耶香さんの短編で、キャラがコミュニティごとに全然違う人の話読んだことあったなと思った。 他にも、意味わかんない食べ物をありがたく食べるコミュニティとかの話も、そういう短編あった気がする。10万円の枯葉を食べるとか、笑ってしまった。 今までの短編の要素を一つの長編にぎゅぎゅっと詰め込んでくれて、すごく満足で楽しい。 かなり極端ではあるけれど、結婚した女性が奴隷のように旦那の生活家電と性欲処理を担い、働く場合も社会の奴隷のように働かされたり、ウエガイコク、シタガイコクや差別など、今の日本でもありえる話を極端に描いているところがやっぱり面白いなと思う。 誰もが相手によってキャラを変え、媚びているとは思うけど、ここまで極端に意識してキャラ分けしている自分を自覚している人って分析力がすごいなと思う。 下巻読み終わった後に、村田沙耶香さんの生命式とか、殺人出産とかもう一回読み直したいなと思う。
9投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログ⚫︎感想 村田沙耶香さんは世界観が本当にブレない。 彼女の作品を読むと人間は、ニンゲンの皮を被っている不気味で嫌らしい存在だと思いしらされ、苦しくなるのに、惹きつけられる。救いはないんだろうなぁ、と予想できても、それが人間の営みということで、下巻も楽しみ。 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) この世はすべて、世界に媚びるための祭り。 性格のない人間・如月空子。 彼女の特技は、〈呼応〉と〈トレース〉を駆使し、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげること。「安全」と「楽ちん」だけを指標にキャラクターを使い分け、日々を生き延びてきた。 空子の生きる世界には、ピョコルンがいる。 ふわふわの白い毛、つぶらな黒い目、甘い鳴き声、どこをとってもかわいい生き物。 当初はペットに過ぎない存在だったが、やがて技術が進み、ピョコルンがとある能力を備えたことで、世の中は様相を変え始める。
38投稿日: 2025.05.03
powered by ブクログ何とか読了。うーーーーん、なんかムカムカする気持ち悪さがあるが、なんかハマって読んでしまった。途中で読むことをリタイアする人が出るような気がする。 最後・・・気持ち悪。しかし、とりあえず、下巻も読もうと思う。
7投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログ女として生きていくうえで、もやもやしていた部分を言語化したくれた。 場面によって自分を調整することは誰もがあるかと思うけれど、それは異常なことではないと、作者から肯定された気がする。 彼女が綴るこの淡々と狂った世界を、パラレルワールドだからと娯楽にしている私の世界は何番目? これまでの村田作品の集大成になりそうな予感。下巻も期待。
4投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログ人はそれぞれいくつかのグループに所属していて、そこに集まる他者に対応した自分となる。他者が望む返答や振る舞いを演じ、他者にとっての一番の理解者のようにそこにいる。そんな側面が誰しもあるのではないだろうか。 また、時代の流れとともに、正しさも変わっていき、自分の考えも変わっていく。同じ世界の人だと思っていたら、いつの間にか自分とは別の世界の人になっている。 今ここで話しているのはどの世界の自分なのか?本当に自分の意思は存在しているのか?などと読みながら自分自身のことを思いました。 本を読む前は、表紙の絵が不気味だと思っていましたが、読んだ後はなんだか納得がいく絵でした。 世界はいろんな自分がいる。そのどれもが自分なんだ。他者も同様。いろんな人がいる、そのどれもがその人。 400ページ以上に及ぶ長編でしたが、「ああ、分かる分かる。自分も他の人に合わせることあるわー。」と思いながらサクサクと読んでしまいました。 下巻もあるみたいなので、そちらも読んでみたいと思いました。 今日も夢中になれる本との出会いに感謝します。 ありがとうございます。
23投稿日: 2025.05.01
powered by ブクログ聞き慣れない単語が沢山出てくるが、共感できる部分も沢山あった。 ピョコルンがどんな姿をしているのかとても気になる。
2投稿日: 2025.04.30
powered by ブクログ分人主義の平野啓一郎はこの設定をどう考えるかなと思いつつ読む。 とにかく登場人物全てが性格悪過ぎて笑 リーダブルで興味深く面白い本なのに、読んで「楽しく」はないのでなかなか進まなかった。この世界たちは「つらい」。 やっと下巻へ
30投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログちょっと久々の村田沙耶香さん。永遠の大人の厨二病な感じが毎回すごく好きです。今回もぶっ飛んでてとても良き。題材は身近で、昔女子だった人たちなら少なからず共感できるのでは。私にも覚えが、というか現在進行形である。コミュニティごとに違う人格がいてキャラがあって他のコミュニティの知人に見られたら恥ずかしいあの感じや、八方美人と言われがちな無意識に相手をトレースしてしまうあの感じ。「ピョコルン」や「ラロロリン人」の癖強メタファーも相まって今作も村田節炸裂してます。下巻がどうなるのか楽しみ。
11投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログ下巻をすぐに購入しなければならない終わり方 まるで海外ドラマを見ているような感覚にとらわれた このような書き方を男性作家がしたら 一発退場になるだろう辛辣な文字が羅列されていて 衝撃をうけた 例) 人間のメスは高級家電のようだ 家庭の道具かつ社会の道具という 二重の道具になる可能性が高い 世界の更新はたやすくダウンロードする などなど多数 多重人格の本と聞き読んでみたが A Iや多様性などの日常生活で 必須と勝手に誘導され思われている事に対する 世界へのアンチテーゼの作品として受け止めている 作品の構想が半端なくとにかく半端なく衝撃をうけた
6投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
んー。 100ページちょっと読んだが なんか気持ち悪いと感じる内容、、 痴漢わりとひっぱる、、 とりあえず評価いいし本屋大賞に選考された本なので読み進める 半分ぐらい。 読みながらなんてヘンテコな世界観となるが、 読み進めていくうちに 今までの自身の人生を振り返り 同じような思考になったことがあるなぁ、 つくづく自分がなく 他人を真似てあわしてる自分がいるなぁと 気づきもある。 私も、性格がないのかもしれない。 どう感想をいったらよいのか、、 とにもかくにもやっとこ完走。 1ヶ月半かかった。笑 この物語の終わりが気になるが 生々しい表現が多いので 読む気にはなれない。 ラストキモすぎてトラウマ。 検索するか。 25.6.17
3投稿日: 2025.04.27
powered by ブクログ凄惨なサスペンスというわけでもないのに、人間をこうも醜くグロテスクに書けるものなのか、と舌を巻きました。 主人公に自我らしい自我がなく、どこか人間味が薄いので、読んでいる時は主人公である彼女の視点を通して様々な価値観の人間たちを俯瞰して見ている感じなのですが…。これがなかなか、読んでいて終始気分が悪いです。自分が苦手とする考え方をした登場人物たちに不快感を煽られて激しい嫌悪感や怒りを覚えたり、自分に身に覚えがある人間臭い部分を見せつけられて居心地の悪さを覚えたり。村田沙耶香さんの作品らしく、読書中の心情が非常に忙しないものでした。 読んでいて読み進めるのをやめようか迷うくらい読み心地はキツいものでしたが、個人的に上巻でストーリーが終わっても満足できるくらい、読書体験としてすごく面白かったです。 好き嫌いが別れる話なので、万人におすすめできるようなものではないかもしれませんが、村田沙耶香さんの作風が好きなら読んでみても良いと思います。
4投稿日: 2025.04.27
powered by ブクログとんでもないものに手をつけてしまった、と思いながら上巻終了 世の中ってこういうもんだよねってわかった顔して一括りにしていたものを全て文字に起こされてぶん殴られたかんじ 好き嫌いはすごく分かれそうだけどわたしは好きでした 下巻へ
8投稿日: 2025.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村田沙耶香節全開。 相手の行動をトレースし、相手の存在に呼応してしまう主人公・空子の性質はなんだかとても分かるし、自分もわりとそれに近い気がした。 ラロロリン人、ピョコルン、ウエガイコク・シタガイコク、哲学的ゾンビ、人間ロボット、世界99。聞き覚えのないようであるようなキーワードが次々と繰り出される。 ここは近未来、というよりかはパラレルワールドだろうか?女性蔑視や家父長制、優生思想や人種差別、民族迫害などを彷彿とさせるものがある。 癒しの象徴であったピョコルンの正体が暴かれ、ラロロリン人パニック?ピョコルンショック?が起こって、空子が行き来してきた数多の世界の境界線は砕けて、他の人々とともに世界99に集約された。 ソウルメイトとも呼びたくなるような、音との出会いで空子はどう変わるのか、あるいは変わらないのか、下巻が気になる。
6投稿日: 2025.04.27
powered by ブクログ内容にも少し触れていますのでご注意下さい。 『コンビニ人間』や『消滅世界』を以前に読みましたが、今回の作品は村田沙耶香先生の思考をぎゅっと詰めんだのかというぐらい濃い作品でした。 フィクションの部分はあるものの、家庭環境や人間関係に悩んだことがあったためか、身近な内容で、時には親近感を抱くこともありました。それ故に生々しい部分も多くあり、読む人を選ぶと思います。 私はどんどん展開に惹き付けられ、下巻もかなり楽しみなので星5にしました。
7投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログ世界99前半戦読了。 気持ち悪い…!気持ち悪すぎる…!最高…! これぞ村田沙耶香ワールド…!この世界の見て見ぬ振りをされてきていた部分、暗黙のルールとなっていたものを煮詰めて凝縮したような作品だった。読んでいてウッッてなった瞬間が何度も出てきた。 現実世界ともリンクしているなと思うところがいくつも出てきて自分も当事者ながらスルーしてた出来事だなと読んでいて何度もはっとさせられた。 話は変わるがこの作品で印象に残ったのは空子が自分のことを「馬鹿だから」と卑下する場面が何度も出てくる所。 自分のことじゃないのになんだか読んでいてやるせなくなった。描かれていないけど空子が今までに周りから言われ続けてきたのかななどとつい想像してしまった。 感想がグチャグチャだし、抽象的なことしか言えないけれどこれは1度読み出すとページをめくる手が止まらなくなる個人的沼作品なので興味ある人はぜひ読んでほしい!!これは誰かと感想を言い合いたい… この勢いで後半戦に突入します
17投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログとても面白かった。 ぴょこるんは現実にいないんだけど、そこで描かれている人間はとってもリアルだった。 変わって行く世界でどのように世界や周りの人と関わっていくか考えてしまうような1冊でした
2投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログ全体の感想は下巻を読んでから書きたいが、 とりあえず独特な世界観だ。 だんだん面白くなってきた。 上巻の終わりはまさに世界の転換期。 下巻に期待して続きを読みます。
29投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログぶっ飛んでいてかなりしんどい内容なのに、432ページ読み終わらせる文章力。上巻でお腹いっぱいかもと思ったけど、どう着地するのか気になるところ。
16投稿日: 2025.04.24
powered by ブクログ村田さんの長編は始めてです。村田さんワールド全開で、これでもかという胸糞悪い描写が続きます。オチはどうするのだろう。
29投稿日: 2025.04.24
powered by ブクログ頭ばぐる!! さすがの村田ワールド!! 独特で気持ち悪いのに どこか共感して数年後はこういう世界かもね。 と思わせるのはさすが。 熱中して読み終わってピョコルンが居ないことが不思議に感じた。
4投稿日: 2025.04.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館にて。 もともと村田沙耶香さんの小説が好きだったが、「信仰」に感銘を受け、それ以来見つけたら必ず読むようにしていた。 テレビで新刊を出したとのニュースを見て、早速図書館に予約。 上巻下巻がほぼ同時に届いたが、今までにない分厚さに何となく読み始められないでいた。 読み始めたのは久しぶりに実家に顔を出す日の電車の中。 30分ほど読み進めて最初の感想は「うげえ」。 いいとか悪いとかじゃない、表も裏もない気持ちの悪さみたいなものが全く隠されず全開で、さらに不快なところはその描写のどれもに心当たりがあることだった。 さらに読み進めると幼少期から始まった物語は思春期に至り、詳細は違えどどこかで感じたこと、見たことのあるだけでなく、何なら今も引き続き感じているのに見てみないふりをしていることまでずるずると目の前に引き出され、なぜ知ってる?誰とも話したことはないけれどみんな実はこうなのか?と混乱のままに続いた。 差し込まれるラロロリン人とピョコルンに絡む話のグロテスクさよ。 こういう物語にありがちな何かの比喩?にしてはグロテスクで容赦がない。何かを例えた描写ではない、私たちはこういう世界に生きているんですよ、と見たくないものまで全部を見えるようにしたら多分こうなるのだ。 村田さんはあんな、スンとした顔をしてこんな小説を、こんなことを考えていたのかと空恐ろしくなるほどのグロテスクさ。それでいてどこかすっきりとしていてわかりやすく、無駄なものをそぎ落とした恐怖漫画を読むよう。頭の中に広がるこの小説の世界の一つ一つがとてつもなく怖い。心理描写や分析が的確なのだろうと思う。正解すぎる。 冒頭部分からの女という性についての、狙われたり暴力的なめにあったりという描写が読んでいて辛かった。 その時々で身を守るために対応を変えるやり方はそういえばやっていることで、意識したことはなかった。空子ほど上手ではなかったが。 性を特に消費される若い時期の扱いの描写に関しては、自分が女として当時を過ごした者として、また娘を持つ母として、暗澹たる気持ちがした。 こうして文章でわかりやすく提示されてみて初めて、こんなにもひどい世界で私たちは生きていたのだとまた気持ち悪くなった。 フィクションなのに、SFのはずなのに、どの場面にもやはり既視感がずっとある。登場人物のどの人にもだ。 上巻を読み終えてもうお腹いっぱいで息も絶え絶えだったけれど、下巻はいったいどうなってしまうのだろうか。 どんなに辛いことがあっても人生が続いてくのと同じなのだろうか。 村田沙耶香は本当に天才だと思う。この人の書く世界は好き嫌いが分かれるだろうけれど、どうやってもこの人にしか書けない世界がある。 生半可な小説家志望者の筆を折るほどの才能、異端さがあると思う。こんなのを読んでしまったら、とても敵わないと思うだろう。 上巻を読み終わって、毒気に中てられて昨夜は悪夢を見た。 またどんな悪夢を見るかわからないけれど、下巻が楽しみだ。
5投稿日: 2025.04.23
powered by ブクログきつい、かなりきつい 全てのシーンで、考えうる一番の胸糞悪い展開に進んでいく 正直借りた本やったら途中で読むのやめてた こんなにしんどかったのに、最後の最後でタイトルの意味がわかったり急展開で下巻が読みたくなる仕掛け、そりゃあないぜ、全ては村田沙耶香の掌だ…下巻読むかぁ…
5投稿日: 2025.04.23
powered by ブクログ正直言ってこれを読んで具合が悪くなる人、特に女性がいるのではないかと心配になるような描写だらけ。でも惹きつけられる作品です。とりあえず、胸糞は悪くなります。が、続きを早く読みたい思いに。 人間を演じている空子はたくさんの世界をもっており、それぞれで演じ分けている。振る舞いや言葉使いなどなど。誰もが持っており共感できる部分でもある。そんな中にラロロリン人やピョコルンというSF要素も混じってくるのが面白い。
9投稿日: 2025.04.22
powered by ブクログ物語の設定自体は現実と程遠いけど、地元・大学時代・職場とかのコミュニティごとに違う世界が存在するのはまるで自分ごとのようだった。だからそこ、物語の途中で自分と似たような人を見つけた時の空子の心の動きに非常に共感した!!!
7投稿日: 2025.04.21
powered by ブクログ自分の中に積み重なってきた小さな違和感や、微かな悪意を表層化していって、ゴリゴリ削ってくるこの感じ!村田沙耶香作品読んでるわー!!と深く実感。 そして、上巻ラストの展開は、リアルに心拍数が上がって鳥肌立ちました。 すかさず下巻に突入。
9投稿日: 2025.04.21
powered by ブクログえげつなさすぎて何度読むのを止めようと思ったか。 こんなに人に面白かったと勧めづらい作品は珍しく、嫌だ嫌だと読者に思わせつつも読ませてしまう作者の文才が凄くて結局上下巻読破しました。 この本を手にかけようとしている人がいたら、心の準備を充分にしてから読むことをおすすめします。
20投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻だけなら過去最高の破壊力。 コンビニ人間にいたあの男が、この小説だとほとんど全ての男があいつ並で、性加害の欲望を無邪気にぶつけてくる醜い存在になってるのも面白い。 最初に空子が初めて痴漢されて、それを女友達から保険の女先生、担任の男先生へと話が伝わる所が序盤なのに1番おぞましいシーンでした。 痴漢ってお前そんなことされるキャラじゃないだろ(笑) 目立ちたいからって嘘つくなよ(笑) こんな胸糞悪い展開よく考えれたな、ブラック過ぎて笑うしかない。 知人が痴漢されたときにその母親がそんなスカート履いてる方がわるい、女性専用車両に乗らないあんたが悪いと責められてたのを思い出した。 バイト先のキモジジイが興味無いフリしてたのにやっぱり可愛いやん、一発やらしてくれってところもリアル過ぎてめっちゃキモかったですね。 匠くん、明人とバイト先のキモジジイとか気色悪い男ばかり出て上巻でおなかいっぱいになる人多そう。 上下巻なかなかの値段ですが買う価値は絶対あります。
72投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ私自身も『呼応』と『トレース』を使っているな、なんだか主人公の空子ちゃんと共感する部分もありつつ。。。 私の場合は仕事中の私、友人との私、家族との私、ママ友との私、、、 どれも私でどれが私??と読み進めていくうちに頭の中がグルグルしてました。
6投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ多元的自己としての自己が小説の中で展開されていたように思う。 浅野智彦『若者とは誰か』の中で、現代の若者や中年層の特徴を形容する言葉として、この言葉が使用されていた。 自らを常に振り返り、自分の存在を常に探してしまう自己。そこには、核心的で本質的な自己はおらず、状況依存的な自己がおり、それを常に見つめている自己がいる。 そんな現代的な自己を小説で描いていたように思う。
6投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いや怖いわ。とんでもない作品。 最初は確かにコミュニティによってキャラを使い分けたり相手によって性格や反応を変えてることってあるなあ、自分の本当の性格って…みたいな感じで読んでたけど、どんどん不穏になり。よくここまで世界を悪く書けるなあと尊敬の域でした。 ピョコルンが襲われて死んだあたりから、後半にかけてピョコルン?ピョコルン…?うわああああって感じです← 村田さんの脳内どうなってんの。これで終わりでも良いくらい濃厚だったけど、まだ上巻。下巻読むの怖いけど気になる。 そして世界99ってそういうことね。良いタイトル。
11投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログなんだこれは。 ラロロリン人やピョコルンなど響きは可愛いWordが出るが、それに対する自身が抱く感情は二転三転する。 主人公はじめ登場人物の言動は、普段は口に出してはいけないと暗黙の了解とされているものが非常に多い。 そのため、鈍器で殴られるようなダメージが続く。 好き嫌いがはっきり分かれる作品かもしれないが、「一度読んでみて」とお勧めしたい作品ではある。
8投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログものすんごい悪意を煮詰めてどろどろにして、焦げ付いてガリガリになった…みたいな感じ。 でもリアルで今の日本で、だって世界①も②も③も⑧も見に覚えがある。こっわ。えぐい。でも面白い。 便利…なんだよなぁ。 ピョコルン便利やんって思っちゃったもんな。 後半にいくにつれてどんどん読むスピードが落ちて、 最後の50ページくらいに2週間くらいかかったのでは…? このままで、下巻を読み切れるのだろうか、私。 元々村田沙耶香さんは好きで、それも コンビニ人間よりも、地球星人とか、生命式とか、 よりエグいものが好きだったけど、 世界99はそのエグさ&グロさに加えて、人間の生々しい悪意が煮詰まって詰め込まれてるから、読んでてめっちゃくらう。ダメージがえぐい。HPがどんどん減る感覚。 いやぁでも面白いんだよなぁ。 HPが一旦回復するまで別の小説でヒールして、 また下巻に挑もうと思う。 鼻の穴を白くするやつが出て来て、!?ってなった。 このデジャヴ感、やばい世界が繋がった感、こわすぎるwwww 『信仰』かな?読んだわぁー。そこ繋がるのやばいよ。笑
11投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログ久々の村田沙耶香ワールド。いつものごとく気持ち悪くて、癖になる。 誰しも場や自分の役割に応じて自らのキャラクターを変えるが、主人公の空子はそれが極端。 お姫様のようなキャラクターからおっさんみたいに振る舞うキャラクターまで幅広い。空子はキャラクターではなく、「世界1」「世界2」と呼んでいる。 世界1も2も客観的に見れば同じ世界なのだが、空子から見た世界はそれぞれ全く別物だというところが面白い。 世界3にいるときは世界3の人達の思想に影響されるが、その思想は世界1の人には相容れないものであったりして、世界1の友人と世界3の友人と同時に会うときとかどうするんだろう…等といらない心配をしてしまう(実際、空子も心配していた)。 空子の住む世界(なんかこの言葉使うと紛らわしいな…)には、ピョコルンという生物がいて、非常に可愛いらしい。この生物を飼っていると、大事に飼っていることを周囲から期待されるので、散歩もサボれないしなかなかに大変そうである。 ピョコルン、途中から性欲処理に使われたりして、世間でも概ねそれが礼賛されてる節になってきたりして、言いようの無い気持ち悪さがあったのだが、最後の方で大変な事実が発覚する。 私だったら正常な精神でいられないかもしれないな。 あ、でも、もう空子が夫と会話しなくて良くなるのかと思うとアリだな…。 この物語、どんな風に終着するんだろう。村田沙耶香さんのことだから、予想もつかないことにきっとなるんだろうな。
7投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ「良い悪い」「好き嫌い」といった感情を持たず、ただひたすら空気を読んで周りと同調することを頼りに生きる空子。相手によって姫にもオッサンにも左寄りにも右寄りにもなってしまう、そんな彼女がそれぞれの人格をさらに俯瞰的に傍観しているような、そんな世界の物語りだったと思います。旧来女性的なものとされてきて未だに一面そうである家事育児について語った内容だと感じました。私としてはグロテスクでシニカルなものと感じて賛同できるところがなく、星2つとさせていただきました。賛否分かれる内容か、という印象です。
3投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログお久し振りの村田さん。今回は上下巻合わせて800ページを軽く超える大ボリュームで、いかがわしくも心地良い、沙耶香ワールドを堪能できる。 主人公の空子は、相手によって言葉遣いも性格も変わる。平野さんの〈分人主義〉に似ているが、もっといやらしい。相手の態度に呼応しトレースすることで、瞬く間に別人格を作り上げるのだ。すべては摩擦を避けるために。 そんな空子が住むクリーン・タウンを舞台に、謎の生命体ピョコルン、ラロロリンDNAなどを絡めながら、男尊女卑で昭和的、かつ摩訶不思議な世界が作られていく。
8投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
好きな作家は?と問われたら1番に挙げるくらいには村田沙耶香さんが好きなのですが、これまたとんでもない作品生み出したな… 以下ネタバレあり 第一章が終わるまでふわっとした気持ちで読んでたのだが、ピョコルンがリンチされたところでもう本当に気持ち悪くなって、吐いてしまったほど…この感じ金原ひとみのアッシュベイビーを20歳で読んだ感じに似てるな、生理的に無理。トラウマ級に無理って感じ。 でも、第二章でピョコルンの立ち位置というか扱いがアップデートされており読み手もアップデートされてしまったようで受け入れられてしまってることに戸惑いを隠せない。世界①②③だったのが…⑧まだ増え、99の本当の自分、傍観してる自分たちみたいな混乱がもうとんでもない、エグい。これ下巻どうなるんだろ、読むの怖いな…今の所は衝撃で⭐︎5にしてるけど変えるかも。 はぁ…また吐きそう。
9投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログSL 2025.4.10-2025.4.13 恐ろしい世界だわ。 上巻は、現実世界をデフォルメしたような世界観だったけど、ラストでそれもひっくり返って、下巻でどうなっていくのか。
5投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログラロロリン人、ピョコルンなど、これぞ村田ワールドという世界観を存分に味わえる1冊。グロテスクさ、近未来感、薄気味悪さもありながら、差別や分断、ハラスメント、いじめなど現在と地続きのことが村田さんの味付けでこうなるのか、と。すごかったです。とんでもない上巻の終わり方だったので、下巻でさらにどう展開していくのか気になります。
6投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ後半があたらしくて面白かった! 性格を持たない空子に性格を持たない音という仲間をマッチングさせてる! 空子は分かり合える仲間に出会えてとても幸せそうに見えるけど、性格を持たない人同士の会話はその言葉に信頼性をもてなくて読んでいてとても不安になる。 不思議な感覚だけど、どこかで自分も感じたことのあるような気持ち。
7投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログとりあえず上巻読んだ感想だけ書きますが、めちゃくちゃ面白かったです。こんな衝撃的な作品は久方ぶりで、何を語れば良いのやらという感じですね… 人生を俯瞰して見ているような主人公のキャラクターも、世界99というタイトルも恐ろしく精巧に作られていた印象を受けました。そして、ディストピアに両足を絡め取られた状態で、下巻に向かっていく感じがたまらなくスリリングで楽しみですね。 正直、お金はなかったのですが奮発して、この本のサイン本を買ったのは正解だったかなと思います。
91投稿日: 2025.04.10
powered by ブクログ人の表情を見て会話を聞いて、それに合わせているだけなんだろうか? 確かに、自宅にいる自分と職場、学校などの外にいる自分は違う気もするが。
3投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログすごく評価高いので買ってみたけど 架空の生物とはいえ獣姦描写が何度もあって生理的に受け付けなかった。こういうアブノーマルな本は予めて書いておいてほしい…… コミュニティによってキャラを使い分けるというテーマはすごく良かった 近未来の話かと思いきや、男女の力関係が昭和
2投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間って多面性あるよねーと思いながら読んでいたけど、 ピョコルンが精液まみれで死んでいた あたりから気分が悪くなった。 影響されたか、変な夢までみるようになったから 読むのをやめました。 村田沙耶香ワールド。
2投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんというか、すごい作品だ。 いつもながら、著者は倫理観を大きく揺さぶるテーマを描く。 そして、難しい。今まで読んだ村田作品の中でも、一番難しいような気もする。 でも、混沌としたこの中で、今後どうなるのかが、とても気になる。
4投稿日: 2025.04.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中身がからっぽだと幼少期から自覚していて、周囲の人の反応をトレースしながら生きてきた主人公と、謎の可愛い人工生物ピョコルンと、ラロロリン人の謎のお話。 現代の社会の危うさをグロテスクに表現しつつ、のホラー?SF?になっていくのかな?これから。 とにかく、下巻を読むぞ。 ラストの衝撃がスゴかった。 読んでる自分は恐ろしくてふるえあがってるのに、主人公が超冷静で、そこがまた怖い。 主人公の人物設定がここへきて効いてるのか。 あの長い第一章は、ここへ繋げるためのものなのね-と。 不思議なタイトルの謎も明かされて、下巻読むのが楽しみになった。 という、上巻読んだだけの感想を、下巻を読み終わった後に読んでみて、、、 下巻、全然消化できなかった(もちろん、いい意味で)。 なんか、しばらく、色々考えこんじゃってる自分がいた。
6投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログ複数の世界を生きる、相手をトレースする、なんとなく自分も主人公と同じ感覚で生きている気がするだけにとても面白い。この感覚を小説にしてしまうとは驚き。単行本奮発した甲斐ありました。
8投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いくつもの世界を行き来し世界に合わせた性格を形成していく空子に共感するところもあった。(人によってチャンネル変えちゃう感覚はよくわかるので…) 女性が向けられる気持ちの悪い視線や痴漢、性被害、モラハラ、セクハラ、結婚出産、女性特有の世界の中での生き延び方は心当たりのあることばかりだからこの異様な世界も身近に感じた。ラロロリンDNAやピョコルンの存在がよりこの異様さを空子を加速させた上巻だった。何十年後、何百年後いまこのわたし自身が生きる世界でも同じことが起きるかもしれないなと他人事のように思った。それくらい世界が変化するスピードは速い。 母が家事や育児で大変そうにしているのを見て母親になるの嫌だなとか子ども産みたくないなって思ってたから、母を道具のように扱って利用するだけ利用し続けながら、自分は母親という存在を遠ざけていることに罪の意識を持つ空子には共感した。 わたしは空子と違って他人の道具になるくらいなら自分を自分の奴隷にして生きていきたい派です。 母親にならなくとも母のことを労わりたいと思う、私にもきっと母を道具のように使っているかもしれないという罪の意識が少なからずある。だから子供を産んで子供のために自分が犠牲になること道具になることを選べない、選ばないです。世の中の母たちはすごい。
3投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログはあーすごい…嫌悪感を通り越して、頭がおかしくなりそう。でも、リアルのSNSを見てるとあながち空想でもない気がするから、おぞましくてゾッとする。 ラロロリン人とピョコルンが頭から離れない。
8投稿日: 2025.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっぱりヤバいわ、村田沙耶香先生……!!! ほんタメという読書紹介YouTubeチャンネルにて村田沙耶香先生直々の宣伝もあり、Xでのキャンペーンもあってさっそく読んでみましたが… 今までの村田沙耶香先生作品の心を抉る要素増々。 最近Xを見ると常に胸糞悪い人間の呟きに溢れていてデジタルデトックスしていた身にこれでもかとパンチしてくるような内容。 すごい。 まさに今の日本ってこんな感じのものが表面下では蠢いているよね、ってすんなり自分に入ってきちゃうのもおぞましい。 主人公の空子が上下巻にもなる壮大なお話で第一章の段階でもうすでに20歳になっているのにも驚き。人生ってマジで長いのかも、と思わされる。 第二章では自分と全く同い年になっていて、なんかもう全部わかるな〜って気持ちにさせられるのもキツイ。 ピョコルンのことももう何を思ってよいやら……自分にとってピョコルンってどんな存在なんだろうか……色々と考えてしまう。 下巻でどうなってしまうのか、怖い。でも空子なら大丈夫なのだろうな。てっきり音さんの存在で空子も崩れてしまうのだろうと思っていたのに、あっさりとしていたから。 一筋縄ではいかない、さすが村田沙耶香先生、これからも一生作品を読ませていただきます……!!
4投稿日: 2025.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めーっちゃ好き世界観、過ぎて、高いのにパァーと読んで下も買っちゃいました、楽しみです、めっちゃ気持ち悪いキモ過ぎて吐きそーだけど、ちょー好き、私も沢山世界を所持してますよー!って思ってたけど99にはいないかも、音ちゃんは100かもねーなんて勝手に思って寂しくなったり、感情と切り離して世界を作るそれで自分が楽だけど苦しーかもね
2投稿日: 2025.04.04
powered by ブクログ『コンビニ人間』や『殺人出産』というタイトルから気にはなっていたけど、今回初めて村田沙耶香さんの本も読んだ。 ピョコルンとかラロロリン人とか兎に角独特の世界観に度肝を抜かれた。 人間の汚い部分をずっと見ているような感覚で不快な気持ちになることもあるのに、不思議と読み進めてしまうのは何故だろう。 全く先が読めないのでとりあえず下巻を読むことにする。
46投稿日: 2025.04.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説というものの輪郭が、いわば地球を覗く窓の形が、本書によりまた大きく更新されました。それはつまり、この本の中で初めて寛げる人がいるということです。 救済と爆弾は同じ姿で在れるのだと気付かされました。 朝井リョウさん(作家) 本当は貴方もわかっていたんだろう? と迫る声が脳内に鳴り響く。熱に浮かされるようにページを捲る手が止まらない。これは本型ワクチン。世界99に誘われ、もう元いた場所へは戻れない。 宇垣美里さん(フリーアナウンサー・俳優) 足元の地面がふいになくなり、正常と異常の境目が消え失せ、目眩がする。人間という生き物の滑稽さ、グロテスクさ、美しさ、不思議さが、この本の中にすべて詰まっている。 岸本佐知子さん(翻訳家) 空子がこの世界で体に蓄積する小さな暴力の音とか、風とか、どれも僕の心に刻まれていきました。物語で一緒に過ごせた時間は、僕の宝です。 ロバート キャンベルさん(日本文学研究者) この世はすべて、世界に媚びるための祭り。 性格のない人間・如月空子。 彼女の特技は、〈呼応〉と〈トレース〉を駆使し、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげること。「安全」と「楽ちん」だけを指標にキャラクターを使い分け、日々を生き延びてきた。空子の生きる世界には、ピョコルンがいる。 ふわふわの白い毛、つぶらな黒い目、甘い鳴き声、どこをとってもかわいい生き物。 当初はペットに過ぎない存在だったが、やがて技術が進み、ピョコルンがとある能力を備えたことで、世の中は様相を変え始める。 3年以上にわたる著者初の長期連載がついに書籍化。 村田沙耶香の現時点の全てが詰め込まれた、全世界待望のディストピア大長編!
3投稿日: 2025.04.01
powered by ブクログむらさや先生の独特な表現が 想像力を膨らましてくれる作品だった。。。 ほぼ一気読みしてしまって、 ㊦を一緒に買ってなかったので、 色々探し回ったけど、 いざ㊦だけ買おうと思うと全然書店に無くて、 5件くらい探し回った。。 (くまざわ書店にはある確率高い) 早く㊦も読みたい。 ピョコルン ラロロリン人 クリーン・ワールド 初めて聞くと、は?なんそれ?って100%なる オリジナルワードを使って、物語は展開していく。 今までのむらさや先生の作品の融合体のような 感覚もあるとのことで、以前読んだ「消滅世界」と ストーリーが似てる文脈もあり、 他の作品にもあるのかなと、もっと読みたくなった。 今後㊦でどんな展開になるのか、 楽しみ〜〜!㊦でまた、感想書く✍
7投稿日: 2025.03.31
powered by ブクログ相手や環境に合わせてキャラクターを変えて生きている主人公というのが、好きな作品である『孵化』(『生命式』収録)と同じだなと思い手に取った。 これまで読んだ本の中で、この本以上に不快な気持ちになった本はないと思う。よほど心が健康な人でないと読みきれないのでは? 登場する男性がもれなく男尊女卑かつロリコンのクズ男で、「処女ではない女に価値はない」「20歳を超えたらおばさん」と同調しあい、中学生の彼女がいることを自慢したり、行為中の動画を見せびらかす様が現実感がなさすぎて、男性読者として非常に嫌な気持ちになった。 とはいえそういう男に苦しめられている女性がいることも事実ではあると思う。女性が理不尽に被る地獄を煮詰めたような作品だと思った。 人間にとってあまりに都合のいい生物であるピョコルンの正体が判明した後の世界と、ラロロリン人の行く末を下巻で見届けたい。
9投稿日: 2025.03.31
powered by ブクログはじめての村田紗耶香さんの本を読みました こんなタイプのディストピアは初めてで、 どこか客観的に見れる自分にも理解できる部分もあり、 全く共感できない部分や設定もありと なかなかクセが強いけど、すんなりと読めました 誰しも、家族や恋人や友達や職場、はたまたSNS上で 違う言葉遣いや、態度等をとることがあると思う それを世界という表現で、 そしてピョコルンやラロロリン人といった 名前は可愛いけど世界観はえぐめの設定と相まって、 日常が思い浮かべれる生活の中に、 えもいわれぬ世界が醸し出されるのが面白い そして急展開の最後 ㊦が気になりすぎる終わり方
61投稿日: 2025.03.31
powered by ブクログラロロリン人とピョコルンとかいう耳馴染みする様子もない単語を当たり前に放り込んでくる。 今の繋がりすぎた社会を抽象化して魔改造して具体化したのがこの小説みたい。
3投稿日: 2025.03.30
powered by ブクログ分断された世界とそれらを俯瞰してみている世界99の世界。 実際の世の中を凝縮して、言語化しているところがすごいなぁと私もある意味俯瞰して世界99からみていたのだけど、上巻最後で、世界99がメイン舞台になってしまった。 そのきっかけを作った博士の言葉を読んだとき、驚愕して口がぽかーんと開いて涙まで出てきた。 白藤さんだけでなく、私自身も世界99へようこそと言われているようで震えた、、、
5投稿日: 2025.03.30
powered by ブクログ試しに上巻だけを購入。それで正解でした。 私にはこの世界がとてもリアルで気持ち悪くて見ていられなくて苦手でした・・。 私自身が認めたくなかった部分を世界化されたようで、読みたくないけど読む手が止まらない・・ 吐き気がするくらいの気持ち悪さで上巻をなんとか読み終わり、続きが気になるけど「やめておこう」と思いました。 村田さんはなぜこうも人間の醜い部分や、人が言葉にしない目を向けないような嫌な部分を言語化する天才なのか。
12投稿日: 2025.03.30
powered by ブクログ読む人が読んだら病気になってしまうと思う。とんでもなく恐ろしい世界の見え方。逆・人間賛歌。 でも、意外と思い当たる節があるな...?と思ってしまったが最後、見たくなかった世界の見え方が自分に新しくインストールされているようでつらい。 こんなもの消化しちゃダメだ、と思いながら消化できてしまう恐ろしさ。家畜人ヤプー、ファンタスティックプラネット、哀れなるものたちを自分の目を通して見たディストピア。
16投稿日: 2025.03.30
powered by ブクログ「ディストピア」というと、今生きている世界からかけ離れた荒廃した場所といったイメージが漠然としてあるけれども、ピョコルンという、呼びやすいが実態が不気味な生き物(?)の存在以外は、世界①・世界②で演じる自分を分けるようなシーンなど含めて、今現在の嫌な部分が描かれているように思える(いや、ピョコルンもそうなのか?)。平野啓一郎さんの「分人」の考え方をよりディストピア寄りにした感じだなと思った。『殺人出産』を読んだ時も思ったが、何をしているとこんな発想が出てくるのか、村田沙耶香さんの思考回路に恐れ慄く(しかしYouTubeでの語り口はこれ以上ないくらいに穏やかだ)。 「私だけではなく世界が分裂していると感じるようになったのは、いつのころからだろう。それぞれの世界が、並行する異世界として、私の日常の中に同列に並ぶようになっていた。世界は分裂したまま、同時進行していて、どの世界でどんな情報や言葉、感覚を注がれるかで違う私になる。(p.300)」とあるように、それぞれの「世界」でまったく常識が異なり、別の世の中で生きているのでは?という感覚はなんとなくわかる。コミュニティが変われば話す言語もトピックも考え方も変わる。主人公はそれぞれに応じたキャラ設定に切り替えて生きている。夫婦間の描写などを見ても、「これで良いものなのだろうか、いや絶対に良くない」と読んでいる身としての価値観として受け付けないところも多々ある。 上巻だけで消化しきれないくらい頭にモヤモヤが残って、「下巻を消化できるのか?読むパワーか果たして残っているのか?」と不安に思いつつ、早く読みたい気持ちもありつつも、少しだけ間を置こうと考えている。
5投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ凄い。村田さんは、社会の歪みをこんなにも分かりやすく描ける、唯一無二の作家だなぁと思う。ピョコルンはアルパカとチョコボを足したようなイメージ。気持ち悪い描写が続くので、吐き気を催しながら読んだ。小早川さんが出てきて、いい感じにまとまるのかなぁと思ったけど、そんな訳ないかー。先が気になるので、すぐに下巻にいきます
8投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ読了。 ものすごい熱量の塊、そしてそれをみて腑をつかみ抉られるような感覚。目を覆いたくなるような差別や蔑視や罵倒や暴力を目の当たりにする。フィクションだが、読めばそこの住人である自分を見つけることは容易く、そして他人事のように距離を置きつつ読み進める中で、物語の中の自分に出会うとハッとして息を呑んでしまう。 恐ろしい麻薬のような書物。 花村萬月氏の「ゲルマニウムの夜」を読んだ時も田口ランディ氏の「アンテナ」を読んだ時も衝撃を受けたが、単なる性愛や性欲に対する描写にとどまらず、ある種のマイノリティの人格に対して自分たちが普段どのようなスタンスをとっているのか、ということを自分に見えるように晒されてしまう感がある。続く
21投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログSNSで面白い、一気読みしたとの評判を見て購入。評判どおり、平日の夜にノンストップで読み続けて5日で上下を読破した。 ただ現代社会の女性の扱いを風刺した作品かと思いきや、SF的に思いもしない展開に発展していき、目が離せない。やや作品に登場する男性の描写が露悪的な感はあったが、それすら自分が恵まれていただけで、このような男性の言動がリアルだという世界で過ごしてきた人がいるのかもしれないと思わされる説得力がある。 個人的には、上巻で空子が誰にでも適応して生き延びる様子の描写が秀逸で共感でき、面白かった。空子が自身の年齢を超え出すと、まだ今の自分には理解できない感情もあり、またいずれ読み返したいと思う。
9投稿日: 2025.03.28
powered by ブクログ話題になっていたので、何の前情報もなく読み出し…後悔。 女子が学生の頃にあった嫌な事を煮詰めた様で 嫌な気持ちになる。が、主人公が淡々とこなしており 何故だかサラッと読める。 ウシジマ君を読んだ時の様な鬱蒼とした気持ちになった。 あぁー狂ってる。
6投稿日: 2025.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めての村田沙耶香作品、かなり面白かった。 受動的で何も選択しない割に若干選民意識強い主人公に終始イライラw 男の描写が極端に露悪的なのも女性が社会に強いられてきた役割を強調させ読者に意識させる為なのか 下巻では、おそらく女性の生物的、社会的に要求される性、出産、育児から解放された先に何が残るのか? 人間が性や人種で強いられる役割が無くなれば 差別がなくなり自由を得ることができるのか答えがありそう 出てくる登場人物全員にむかつきながらも読み進めてしまう不思議な作品
4投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は他人から性格をトレースし呼応する1人の少女の話で、それだけで十分面白かったし、自分も話す相手やコミュニティによって “まるで違う自分”を演じたりしてたことがあったなと。時にはその別々のコミュニティが一緒になって、「やばい、どうしよう。どの自分がいんだろう」と自分はどう振る舞うのが正解なのか考えてた時もあった。 特に影響を受けやすい性格だから、尊敬できる人とか、こうなりたい人と出会ったときはその人の喋り方を真似てしまうことも良くある。前半はそんな空子になんとなく「わかるな〜」と思いながら読み進めていた。 空子が35歳になってから、第1章で散りばめられていた伏線があれよあれよと回収されて、村田さんがこの本で書きたかったテーマが、「今この世の中に蔓延る “何となくの疑問”とこの世界を構築する “空気”(特に日本人にはありがちな同調性)」だったんだなと気づくました。 『世界99』の中で起こっていることは、一見するとこの世界ではあり得ないと思うことかもしれないけど、貧困、差別、自殺、宗教、賃金、労働、性、ジェンダー、多様性、どれもこの世界で実際に起こっていることですよね。 映画もドラマも小説も観てて読んでて、頭の中が一回転するというか、それを体験した後に180度見方が変わる作品が好きなのだけど、村田さんの今作は読んでる途中に何度もそれが起こりました。 下巻、これから読みます!
4投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログDNAや女性差別、性、育児家事、虐め、ペット、世間の目、などいろんなテーマがあるけど自分を守るために何かを犠牲にしたり摂取したり人間のいろんな醜さや弱さがこれでもかと言うほど詰め込まれてる本。ちょっと奇妙なこの世界観がとても好き! やっぱり私結婚したくないし、人間関係の面倒くささが改めて感じられた ピョコルン、、 "この世はすべて、世界に媚びるための祭り" クレイジー沙也加さんと呼ばれている村田沙也加さんの本、その他の本も読んでみたくなりました! 凄い本を読んだなーって思います。アニメ化したらいいのにな 下巻もスグ読みたい!楽しみ
6投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログ性被害の描写が、あまりにもリアルで若い頃の記憶が蘇る。 フィクションなのに実生活とリンクしすぎて、読んでから人や世間が怖くなってしまった。 ホラー小説の読後感と似てる。
4投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログ村田さんの作品はよく同じフレーズが出てくる。例えばトレースや呼応など。日常で使わない言葉も多いので村田ワールドに入る前にはそのワードを復習しなければ、と思いながら読み進める。 村田さんの作品はいつも架空の人物やキャラクターが出てくる。「地球星人」のポハピピンポボピア星人の時は流石に架空のものだとわかったものの、ラロロリン人やピョコルンはこの世界に存在しそうで一度調べてしまったレベルにリアルだった。空子はその時の状況に合わせて「トレース」しその場に適応する。私が好きな空子はプリンセスちゃんと姫の時、私的に空子の全盛期と言える場面。その場の空気を読んで皆から愛されるキャラへとなるのはまさに「トレース」の連続だと思った。また、匠くんは「コンビニ人間」の白羽に似てるなと思いながら読み進みていた。基本的に村田さんの作品はフィクションに過ぎないと思い読んでいるが、物語の所々に人間の問題点が提示されていると思う。ラロロリン人は人種で差別してしまっている世界を表しているだろうし、大衆迎合によって起こるいじめも文章で書かれているのにとてもリアルだった。そして、着地点が全く見えない。そこがどんどん読む手が止まらなくなる理由である。上巻は1日で読み終えてしまったので空子の物語は何歳まで続くのか、ピョコルンという意味のわからない生き物はどこまで進化を遂げるのか、下巻が楽しみである。
10投稿日: 2025.03.21
powered by ブクログ初読み・村田沙耶香先生の作品。 先に読んでいた知人から「身体を壊さないように」との助言を受けており、んな大袈裟な…とのんきに構えていた頃が、アァ、いまは何もかも懐かしい…。 これは私も声を大にして言いたい。調子がいい時に読まれることをほんとに強くお勧めします。 色々なインタビューで先生自身が語っておられるが、本書は「女性がこの世界を生き延びるには」ということを少女時代から中年世代にさしかかるまで、延べ45年余りの年月を、絶望感と不気味さ、痛みと苦しみに溢れたこの世をどう生きるかについて、〈如月空子〉という「中にはなにもない。」(p14)ひとりの女性の姿を通して模索する物語。 空子は「何もとりえがなくて、やりたい夢もなくて、意思も感情もない、かといって『女』としての奴隷労働もあんまり好きじゃない。そういう『無』の人間」(p235)と自己を評しており、ここで言う「『女』としての奴隷労働」とは家事・出産・育児・男の性欲処理・介護などのいわゆる妻・母・彼女といった、これまで女性へ押し付けられ求められてきた負担全般を指す。そしてこれらの負担は大人になってから出現するのではなくて、子供時代からすでに背負わされているのである。性欲の対象として無遠慮な視線に絶えず晒され容姿や体型などを評価され続け、痴漢や強姦などの性犯罪に巻き込まれるリスクが「女性」として生まれたというだけで課されている。逆に、これらの対象に選ばれないことも揶揄の矛先を向けられる。これをディストピアと言わずしてなんと言うのか。 作中に登場する男性は揃いも揃ってクズでクソしか居らず、さすがにあんまりでは…とも思った一方で、あぁ、でもこういう考えの奴は確かに現実に居るしなあ。と否定も出来ない。「女性はちょっとバカな方が可愛げあって良いんだよ」とか本気で真顔で言ってる人、いまもいますもんね。 とはいえ、空子は他者を搾取することに抵抗はないし、自らが搾取されることも全く厭わない。そういう主義は無くて、ただ「人間を演じ続ける」(p59)だけの存在であり、「それなら同じだ、結局一生、人間を演じるなら、ロボットでも人間でもゾンビでも。」(同)と、徹頭徹尾一貫して意思すらも持ち合わせていない‘ヒト’として描かれる。 本作がディストピアSFとして極まっている要因は空子の特殊性に加えて大きくふたつあり、ひとつは本作を唯一無二に押し上げている存在「ピョコルン」と、もうひとつが「ラロロリン人」という概念である。 ピョコルンは「「ガイコク」の研究所で、パンダとイルカとウサギとアルパカの遺伝子が偶発的に組み合わさって出来上がった生き物」(p36)で、キューキュー鳴くかわいいふわふわの存在。ピョコルンについてはネタバレもあるので下巻の感想でまとめて書こうかと思いますが、上巻終盤で明かされるあまりに衝撃すぎる真相に吐き気を催しました。 ラロロリン人とは「ラロロリンDNAを持つ人」(p110)であり、「優秀なラロロリンDNAを持つ人は就職でも優遇され、それに不満を持つ大人たちの水面下の悪意が、じんわりと子供たちにも伝染してきていた。」(同)という社会背景がある。作中においてはそれ以上の説明はなく、ちょっと感じ悪いな、くらいだったのだが後にひとりのラロロリン人がセンセーショナルな事件を起こしてしまった事から一気に風潮が傾き、目を覆いたくなるような差別の嵐が社会全体に吹き荒れる。 《第一章》で描かれる空子の中学時代のラロロリン人同級生に対するいじめ描写は本当に胸糞悪くなるのでご注意を。自死に追いやられてしまった〈レナ〉はもとより、〈権現堂さん〉については後の成人後の描写も相まってグロテスク過ぎる。「犬の糞を食べさせられたりパンツを脱がされたりしていたことを、こんなにあっさり忘れられるものなのだろうか。カフェのデザートに毒が入っていてここで全員死んだほうが納得できるような狂った光景に見えた」(p208)とある通り、壮絶にいじめ・いじめられていたはずの20歳になった女の子達は何事もなかったかのように楽しそうに過ごしており、読んでいるこちらも混乱する。クレイジーだよ。けど根本の差別は残っており、35歳になった時にも「権現堂さんは、取り分けたりお酌をしたりすることはあまりない。ラロロリン人が触れたものを食べない人は今も多いからだ。」(p266)と書かれている。 (ふと思ったが、なんで女の子同士のいじめだと下着を脱がせたがるパターンが多いのだろうか?) 本作においては女性であることがそもそも苦界であるのだが、女性の内でも貧富の差や環境の差、そして上述のラロロリンDNAの有無によって複雑に『世界』が枝分かれしている。 空子は『世界』に合わせて自分を変化させることで世渡りする訳だが、ピョコルンの真相に触れた後の世界ではどう過ごすのか。 「ね、あなたの住んでいた世界はずっと広くて、とっても素敵な世界でしょう?」(p429) 下巻へ続く。 1刷 2025.3.20
57投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上下巻を読み終えた所感。 あまりにも村田沙耶香の集大成的な作品。 『コンビニ人間』『地球星人』『消滅世界』『孵化』『しろいろの街の、その骨の体温の』『信仰』『パズル』などの断片をすべて分解し、再構築したひとつの壮大な物語だった。 世界を駆動させる信仰が変容しても変わらない人間の発狂と発情を、彼女はずっと描き続けている。 いままでその銃口は多数派の人間に向いていたが、今回は少数派の人間にまで射程範囲が広がっているように見えた。まさに「世界」のすべてを描こうとしていて、圧巻だった。 「記憶は多数決」で、「光は麻薬」、そして「世界は粒子」でできている。 朧げなものを的確かつ鋭利に言葉で切り取る感性と技術がほんとうに見事で、なんども繰り返し咀嚼したい言葉であふれていた。 個人的には、明人と空子・空子とピョコルンが対応関係になることで、明人が見ていた世界を追体験できておもしろかった。自分自身はどちらかというと空子に近いため、彼の視点は自然に発生しえなかったのだが、彼女を通して見ることで、はじめて腑に落ちた感情があった。「記憶のワクチン」とは、この作品(ひいては物語というものを摂取すること)そのものなのではないだろうか。わたしたちは、物語というワクチンを打つことで、他人を害する存在にならずに済んでいるのかもしれない。 空子の完成形である、小早川音という人物像も圧倒的だった。 物語世界の構成や俯瞰的な視点があるところなど、朝井リョウの『生殖記』や中村文則の『R帝国』と読後感が似ているなと思う。このどちらかが好きな人にもぜひ読んでほしい。 総じて、すばらしい作品だった。
10投稿日: 2025.03.18
