
総合評価
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powered by ブクログその場その場で周囲の人間に「呼応」し、「トレース」することで生きてきた主人公。自身にはいくつものペルソナがあることを自覚しながら、周囲の人間と接していく。「ピョコルン」と呼ばれる愛玩動物にとある機能がついたことで、世界は変化していく。人間の性に深く迫る物語(上)。 タイトルが気になり購入。 とりあえず上巻を読んで思ったことを書く。 まず、読み始めてすぐ思ったことは「確かに」だった。 人間はいくつかのコミュニティに属し、そのコミュニティにあったペルソナを選択、もしくは創造し馴染んでいく。友達と話すのと、先生と話すのが全く異なるのはそういうことだ。誰しもが無意識にいくつかのペルソナを作り上げている。心のどこかで気づいていたことをこの小説は言語化し、はっきりと気づかせてくれた。 常に素の自分でいるなんて、到底不可能なことだ。 自身の性格、生き方を強く揺さぶられる。 これを書いている私はどのペルソナなのだろうか。 下巻を読むのが大変楽しみである。
0投稿日: 2026.05.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんだ、これは?!面白い!! 第一章ではただ空子の人生を描いてるのかなと思っていたけど、第二章ではコミュニティを『世界』として使い分けることで話のテーマが出たかなと思いました。 初めは空子のサイコパス具合に全く共感できなかったけれど、だんだん「あっ、この使い分ける感じあるかも」と『世界』が登場してきたあたりから共感できることが多くなり、ますます惹き込まれました。周りに合わせる→空気を読むというキャラ作りは誰にもあると思います。それを世界①〜99と使い分ける感覚は斬新で興味深かったです。どうしてここまでこんな人物(絶対に空子はサイコパス!)の心情が分かるんだろうと不思議です。 そして、とにかくピョコルンがめちゃめちゃ気になる〜!!思わず「ピョコルン 画像」で調べたくなったけど、出てきたものを見るのが怖くなってやめました(笑) 今回の上は読み始めて止まらなくて1日で読み終わりました。続編もすぐに読みたいです!
0投稿日: 2026.05.18
powered by ブクログ読み進めながら「なるほど、なるほど、分かる分かる」と引き込まれていく。 単なるフィクションというより、倫理の限界を問うケーススタディとしても読める、非常に骨太で参考になるストーリーです。 描かれている世界は、私たちが目指すユートピアのようでもあり、同時に最悪のディストピアのようでもある。この両極端な感覚がせめぎ合い、まだ言葉にできません。この興奮のまま、下巻へ没入します。
0投稿日: 2026.05.18
powered by ブクログ野間文芸賞受賞ということで読み始めたが、、、。 自分の性格がない主人公の女性。その時々の相手に合わせながら、自分のキャラを使い分けていく。 今よりは、おそらくもっと進んだ世界の話、そこにはピョコルンという人間が作り出した生き物がいて、人間たちに飼われている。このピョコルンがやがて進化して人間たちと立場が逆転していく。 3ページに1回ぐらい、きつい表現があるので、単純に読むのがきつかった。
12投稿日: 2026.05.17
powered by ブクログ図書館本 「性格はセッションだ、とこういう時、時にそう感じる。」 「差別と一緒で、「感動」もバランスだし、セッションだ。リズムに乗って、私たちは言葉を投げ合い、どんどん高まっていく。」 うますぎる、表現 村田沙耶香さんの本は、『コンビニ人間』しか読んだことかなかったけど、あの本の中にあった、普通に合わせる感覚とか、ズレてる人達の気持ち悪さがさらにドロドロに溶かされて濃縮されている感じ 性的な話題も沢山あるから苦手な人も多いかも この世界はかなり貞操観念が終わっているけど、読んでるうちに、私が清潔でいようとしすぎるのか?と不安になるくらい世界に飲み込まれた 下巻も楽しみすぎる
0投稿日: 2026.05.14
powered by ブクログ吐きそうなくらいしんどい。 分厚いのにまだ読み足りないくらいめっちゃ面白い。 また見返しても一気に読み終えてしまうと思う。
0投稿日: 2026.05.14
powered by ブクログ如月空子には性格がなく、出会う人それぞれに合わせて人格を作り出していた。相手の感情と〈呼応〉し、行動を〈トレース〉する事で相手にとって居心地の良い人間を演じる。 舞台は現代の日本のようだけど少しディストピア的な世界で、愛玩用の新しい生物ピョコルンや、優秀な遺伝子を持つとされるラロロリン人の存在が物語に大きな影響を与えていく。 この世界、とにかくロクな人間がいなくて読んでいてしんどい!しんどいのに展開が気になって面白い! 男尊女卑、人種差別、セクハラモラハラが当たり前な社会で、人々もそれを受け入れながら生きている。 その場に合わせたキャラを作るのは実際誰でもしていることではあるけど、空子はキャラ作りが特に上手いうえにキャラの数も多い。場に応じてキャラを使い分ける器用さと同時に危うさもあって目が離せなくなる。 そしてピョコルン…空子の暮らしに大きな影響を与えてきたピョコルン…衝撃だった…!
0投稿日: 2026.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
だれしも社会に適応するために無意識に行っていることをそこまで極端に露悪的に描写しなくても…と思ったり思わなかったり 最近現実世界でモフリンというペットロボットをみて、ピョコルンを連想せずにはいられなかった
0投稿日: 2026.05.13
powered by ブクログ男性に媚びる女性。女性を服従させようとする男性。養われている主婦=人間家電 人間でいるにはお金がいる。 えっ世の中ってこんな夢も希望もないの? ピョコルンは人間のリサイクルーピョコルンの中から出てくる人間の体の部位...おぞましい 村田沙耶香さんの本ってこんな感じなんだ...
0投稿日: 2026.05.12
powered by ブクログ上巻は10歳の記憶から始まる。相手により自らのキャラを変えて人格を重ねていく女性の物語で、キャラを変える自分と対比する対象である白藤さんとの出会いの記憶からだ。キャラを相手によって変えていくことは、程度の差こそあれ誰もが経験していることなので “キャラ変ネタで下巻までどうやって物語を維持するんだ?と思っていただけに、上巻終盤に受けたショックは大きかった。差別的な世の中に生きる主人公のエピソードだけではなく、とんでもない要素を加えられ、より加速度を増して下巻を読み進めていった 性別、人種等目に見えるモノから、DNAの特性といった見えないものまでを差別、格付けの具にする苦しい世界を著者は描いている。ページを繰るごとに語られる物語は、差別的で暴力を内包している現実世界を描写しているが、グロテスクな感じがなく、ただ淡々と語られていく。まるで、フィリップ芸のあるあるネタを見ているようだ。 物語は、清潔で美しく皆幸せに暮らすユートピア世界に至り落着くが、それはとんでもないディストピアの様相を呈していた。
0投稿日: 2026.05.12
powered by ブクログ愛とか、優しさとか、思いやりとか、他人を敬うとか、助け合いとか、そういうのが一切ない。 何と言ったら良いか・・・悪意に満ち溢れ、みんな何かの奴隷であり、何かに対して従順に生きている世界の話。 主人公空子は、周りの空気を読むどころか、シンクロしてしてしまい、その時々に自分がいる集団の中に溶け込むことで、自分がしんどい目に合わないように生きていきます。 ただ、空子の中には主義や、思想はなく、その場その場でシンクロした際に思うことはあるけど決してそれを持ち続けません。 集団が変わったら、あっさり捨ててしまいます。 考えることを放棄する免罪符の様に繰り返されるセリフ「私は馬鹿だから」っていうのが印象的でした。 このセリフ、下巻の話でなんかつながるんですかね? 初見の集団でも相手をトレースすることで、瞬時にキャラを作り馴染むっていうところで、いわゆる多重人格とはちょっと異なる感じですかね。 ラロロリン人とピョルコン(これも、なんか人を小馬鹿にしたような、イラっとするネーミングですね。なんだよ、ラロロリン・ガール・ラブって(笑)。こういったところにも作者の悪意みたいなものを感じました。)という多分何かのメタファーが話の展開を劇的に変えていき、上巻の最後もピョルコンの正体が明らかになったところで終わります。 まだ下巻に続いていくのですが、ここまで読んだ感想は、よくもまあここまで毒々しい内容の話が書けるようなぁ・・となんか一周回って感心してしまいました。 いじめの描写とか、痴漢の話とか、バイト先のおっさん?の話とか、習字のセラピーの話とか、終盤にかけて欲望のはけ口にしていたピョルコンの正体がXXで、それを確認した際に現れたのが△△であったりとかの件とか。 特にこの話に出てくる男の描き方が酷い・・・・そんなに男って人種はクズなん?っていくらい酷い。 ここまで酷いと、作者の方の男性観というか世の中の男性に対する呪詛か?と勘ぐってしまうくらい。 なんというか、毒を毒と分かって挑まないと、強烈さに取り込まれててしまうのでは?と思いました。 感受性豊かな思春期の子供には絶対読ませたくない(笑)。
9投稿日: 2026.05.11
powered by ブクログ現実世界の見る視点が増えそうな本。そういう本は貴重だから嬉しい、ほんとに無感情な人が俯瞰的に世界を見るとこんなに滑稽でグロテスクなんだなと思った。ストーリー自体も面白い。 以下気に入った文。 ○4歳 わたしはなんだか、薄気味悪くなった。七夕の短冊の色くらいで、一体なぜみんなで泣いているんだろう。変な儀式の真ん中にいるみたいだった。 ○6歳 「お母さん」はとても便利だけれど、その内側に常に何かを溜め込んでいるのが見てとれた。もしそれが爆発すれば私は怖い目に遭うだろうし、便利な存在を失うかもしれないから、それなりに大切に扱ったほうがいい。それが、当時の私の漠然とした感覚だった。 ○11歳 私を育てるために一生懸命お金を稼いでいる父のことを、かわいそうだなあと思う。 ○12歳 「あのね、だから、私に意思なんてないのよ。危機を回避して、安全に生きていくこと。誰とも摩擦を起こさず、ただただ、楽に生き延びること。私、それだけなの。ただそれだけの生き物なの。でも、本当はみんな、そうなんでしょう?」 ○14歳 レナは自殺をしたのではなくて、心が殺されたので、身体をそれに合わせただけなのだ。そんな簡単なことが、なんでみんなすぐに理解できないのか、よくわからなかった。 ○20歳 同性の世界に媚びている男の人を見ると、私だったらもっとうまくやるのに、と思う。 可愛い女の子を口説いて、コミュニティにハメ撮りでも献上できたら、媚びはかなり成功するだろう。ブスがマグロだったとか、顔はいいけど喘ぎ声が大きくて萎えた、という話も、定番とはいえ自分ならもっと大袈裟に、うまく話して喜ばれる自肩がある。身近な女の子の容姿やその劣化、便利さをはみ出した生意気な態度をこき下ろすのも、私はとても上手に、いろんなバリエーションでやることができる。 みんなの記憶が都合よく改竄されているのだろうか。それとも、私の記憶が間違っているのだろうか。どちらでもいいのかもしれなかった。こうなってしまえば、これが真実なのだ。 記憶は多数決だなぁ、と思う。 「白藤さんが誘導しているのって、「正しい』教だよね。それって、世界一規模が大きいカルト宗教でしょ?それに入すると、とっても正しくて、自分が世界を守っているんだ、って思えるんだよね。とても楽しそうだし、気持ちよさそうだね」 喋りながら、あ、これが「意思」か、と思った。なるべく「楽」に生きたい。ただそれだけだった私が、こんなに強く意思のようなことをしゃべるのは、初めてのような気がした。 「この資格をとったら、私は『典型例の人生』から解放されるって思えるの」 「典型例?なにの?」 「何もない人間の。何もとりえがなくて、やりたい夢もなくて、意思も感情もない、かといって『女』としての奴隷労働もあんまり好きじゃない。そういう、『無』の人間の」 ○35歳 野口くんは小学校でも中学校でも、女子に人気のある男の子だった。地元のコミュニティで集まると、当時の力関係の世界に久しぶりに来られてうれしい、と彼が全身で発言しているのを感じる。 世界①は、地元の友人たちから繋がって出来上がっているコミュニティだ。定期的に飲み会があり、クリーン・タウンの近隣に住んでいる子も多いので、いつもここで集まっている。 世界②はある程度お金がある人が多いので、世界①とはだいぶ金銭の感覚が違うが、所属してみると、それだけではないなあと思う。世界②のコミュニティには、世界①の友達よりずっとお金がない人もすっと入ってきて、自然に溶け込んでいる。楽しく生きたいように生きていて、なにか明権にやりたいことや才能があること。とくに決められたわけではないが、そういう人物像が、世界②にいるときには求められている、と感じる 世界②は、風水とか占いが好きな人が多くて、私たちにはとても信頼しているライフアドバイザ 1がいる。ライフスタイルコーディネーターの一ノ瀬さんのセッションをほとんどの人が受けている。 「一ノ瀬ちゃんの話だと、来年は、部屋の中に、わざとごちゃごちゃっとした場所をつくるのがいいんだって。そこに悪い「気』をわざと集めるの。あと、過去のカオスへの感謝って意味もあるんだって。私、感動しちゃって」 「サラー」は、汚染された廃棄物や、処理できないような不燃ごみを、粉にして、食べられる状態にしたものだ。それを食べ、体の中で分解して外に出す。そうすると、世界を汚す存在だったごみたちは、綺麗な土になる。 「サラー」は美味しくはないし、身体にも悪い。食べている人間自身が汚染された廃棄物になってしまわないよう、定期的に検査も受けなければならない。けれど、自分の身体を使って恐ろしいごみを分解し、濃過し、少しでも地球がよくなることに貢献できているのだと思うと、がんばって食べることができる。 世界③は、奏さんの大学時代の仲間から繋がったコミュニティで、その友達の友達だとか、仕事でたまたま会って価値観が合った人がぼんやりと連なって出来上がった世界だ。私は白藤さん経由でこのコミュニティの集まりに顔を出すようになった。 世界③にいると、世界①や世界②にいたときの自分が、ドラッグでもやっていたのではないかと不安になる。たくさんの人が苦しんでいる世界で、いったいなぜ、あんなに能天気にしていられたのだろう。 世界③の人と話していると本当に落ち着く。同時に、悲しくてつらくなる。 ミドリさんと奏さんは、サラーだけでなく汚染水を飲んで身体で浄化する活動も始めている。専門のお医者さんに管理してもらわないとできないので、私はまだ始めていないが、自分も早くあの水を飲みたい、と思う。 わかるのは、自分がこの人間に捨てられたら、一人では食べていけない存在だということだ。 3つの世界があるとすれば、ここは世界⓪なのだろう。私と明人だけのコミュニティのようでいて、私は明人の道具でしかない。 私は急いで明人の食事の準備を始めた。ポケットの中でスマートフォンが震えるたびに、3つの世界が顔を覗かせる。世界①から『また来週集まらない?油小路さんがおすすめしてた映画、みんなで観にいこうよ!」、世界②から、『一ノ瀬ちゃんが新しいサプリ始めたんだって。予約完売らしいんだけど、特別な人の分はキープしてくれてるって~!愛してる!』、世界③から、『ごめん抱えきれなくて、このニュースがあまりに残酷で、苦しすぎて』、世界①、②、③、それぞれの言薬が、私の中へこぼれ落ちてくる。 富裕層が、ピョコルンで性欲処理をし、ピョコルンに子供を産ませるようになったのは、就職して少し経ったころだと思う。 最初にウエガイコクのそのニュースを聞いたときは驚いた。白藤さんは激怒していた。女性が病院で卵子をとり、男性の精子を体外受精し、それを手術によって人工子宮を備えたピョコルンの中に入れると妊娠し、ピョコルンから人間の子供がちゃんと出てくる、というニュースは私には衝撃的なものだった。こんなことは残酷だとみんな反対するだろうと思ったし、実際に最初はそうだったはずなのだが、今では、私たちの生殖にピョコルンが関わることは、少しずつ自然なことになってきていた。 こともなげに世界②の小早川さんが答える。 「世界99?」 「月城さんみたいに、世界①、②、③、④、って同時進行的に自分がいたら、その世界の後ろのほうに、世界が並んでいるのを見つめてる世界、があってもよさそうじゃないですかー?世界1万でも、世界100万でもなんでもいいんですけど、とにかく、たくさんの世界で生きている無数の自分をその世界の自分がぼーっと見てる感じ、すごくわかりますー」
0投稿日: 2026.05.09
powered by ブクログ冒頭から村田氏の世界観全力。下巻に出てくる言葉も含め、多様なワードが刺さる。呼応、ダウンロード、セッション、データ、正しい教、粒子。国家や人々の区分も興味深い。
5投稿日: 2026.05.09
powered by ブクログ現実離れしている設定に見えて、実は心理の核をついている話のように思えます。 人間として当たり前のように思える振る舞いが話の中で「トレース」「分裂」と表現されていて客観視すると確かにこれは奇妙な行為なのかもしれないなと嘲笑しました。 いくつもの世界に生きている自分を冷静に捉える場面なんかは特に人間の心理の本質をついているような描写で何度も「わかるわかる、それバラしちゃうんだ」と半ニヤケでついふっ、と笑いが出ました。
5投稿日: 2026.05.09
powered by ブクログ「可哀想」という暴力、「正しい」という名の宗教、「恋」という疑似結婚的な肉体労働、「感動」という記憶の捏造、などなど。 この作品を構成する要素は多種多様で、今まで見てなかった側面に光が当てられ、新たな気付きを抱かせてくれる。下巻以降でさらなる要素の展開を期待している。加えて、第二章で明らかになる「ピョコルン」の存在意義が今後どういった展開になるのか、人類がどう変化していくのか、もあわせて楽しみである。 主人公は自分という意思が欠落している。自分発信の意見が芽生えない。そのため相手に好かれる人格を幼少期から終始、多面的に使い分けて社会に馴染もうとする。意思がないからこそ俯瞰的に物事を捉え、思考が言語化され整理される。この作品はとにかく俯瞰的な視点から、どこか冷笑的だが物事の核心をついているような言葉が多く、ただただ感心させられる。 上巻の個人的に印象的なシーンとして、映画を観に行くシーンをあげる(重要なネタバレではありませんが、気になる方はここまでにして下さい)。 主人公が中学生のとき、友人が失恋を機にいじめが横行され、遂には自殺で亡くなった。二十歳のころ、その出来事を美化した話が巷で広まり話題となって映画化された。ただ、映画内容は叶わぬ恋に悲観し自殺を選んだ悲しい恋愛物語として歪曲されている。 主人公は中学校時代の友人達とともにその映画を観に行く。友人の中には美化した話を創作した者や、いじめの加害者として自殺の原因を作った者も含まれる。 しかし、その友人たちは、映画に感動しひたすら涙をこぼす。中学校時代の記憶も映画とともに捻じ曲げ美化しているともいえる。いじめの加害者が、自殺した被害者をモデルにした映画で号泣している。その涙は何で死んじゃったのと言わんばかりの涙で、主人公は「え、殺したのお前じゃなかったっけ」と困惑する。 これには全く同意である。現実のいじめ加害者もおそらくこうなのだろう。罪悪感は無く悲しい出来事として記憶しているのだろう。 映画を観終わった後の感想会でも、実際の過去の出来事は触れられず、友人たちはいじめ被害者の恋愛が体感できた良かったと話す。友人皆が記憶喪失にでもなってるかのように、都合の良い思い出を語りあう。 人の記憶は時間とともに風化され薄れていき、細かな箇所は忘れる。そうなったとき人は都合良く今の価値観で美化して補おうとする。そこに「感動」という刺激が加われば、都合良く美化した捏造された記憶が定着する。そういった人が世の中にごまんといる事を考えると悲しくも悍ましいとも思えた。
11投稿日: 2026.05.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
GWを使ってなんとか読み切れた。 Page turnersのYouTubeで、竹下さんと三宅さんが激推ししていたので、読まねばと思っていたが、なかなか読むタイミングを掴めず購入できないでいた。 海外出張が入ったので、機内で読もうと思い、いくつか電子書籍を購入していた。その中の一つが本書だ。 結局その時は機内で読むことができなかったので、読むタイミングを伺っていたが、そんな折にGWがやってきたというわけだ。おまけに旅行の予定もなく、さらには軽く風邪を引いてしまったこともあり、この大作を読み通すにはちょうど良かった。 他の賢い方々同様に大絶賛といきたいところだが、残念ながら自分の理解力が至らず、終始嫌な感じを引きずりながら読み進めた。あまりにしんどいので、必死に高速で読み進めた。 描かれるのは、空子という主人公だが、とても受け身で名前の通り空っぽのキャラクター。終始周りに合わせて、キャラを使い分けて、キャラに応じた世界を持っていて世界1〜99まである、ということでの世界99というタイトルになっている。 そんなにやりたいことがないなら死にたくなるだろうな、と思っていたら自殺のようなことをしていて、納得した。 ピョコルンという不思議な存在が、女性が押し付けられている嫌な役割を請け負っている。それは、家事だったり、性行為だったり、出産だったりする。 仕事の楽しさや生きる面白さは全く描かれず、ただただ"イエ(恋人間、夫婦間でのこと)"の中や"ウチ(近しい人間関係での出来事)"の中の負の側面ばかり描かれる。 稼げないと、誰かの経済力に頼らざるをえず、その生活はパートナーとの関係性に大きく依存したものになるー 一つの場所で生きれないと、そこでの人間関係をうまくやるしかなく、それに失敗すると詰んでしまうー 自分のやりたいことがなく、主張も何もないー 空子はこんなイメージで、それがためにその場その場に応じてキャラを使い分ける必要があった。 確かにこの本は新しい世界観の提示なのかもしれない。 そして読んだこと自体は、良かったし、幅は広がったと思う。 だがしかし・・・、内容が暗い。新しい知識や自分の人生をより良い方向に持っていく、という感じではない。 将来的に自分の子どもが進路に迷った時、周囲の人間に関わる際に、このような読書体験が活きることはあるとは思う。 だがしかし・・・、という思いが拭えない笑。 ただ、読んで良かったと思う。次回以降、このような本はもっと猛スピードで読めるようにしたい。
1投稿日: 2026.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ナニコレ。 わたしは割と自覚的に〈呼応〉と〈トレース〉を繰り返し擬態してきたのかも。 最後のピョコルンの中身、最近国芳展行ったのもあって、脳内で割とはっきりと内部が描かれてしまって吐き気。
0投稿日: 2026.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後10ページで訳がわからなくなった。早く下巻読みたい。おもしろかった。 ・ケア・奉仕に使われる女性 ・ウエガイコクとシタガイコクの差別 ・痴漢、性加害 ・遺伝子による差別 ・何かの考えを信仰しているかのようなそれぞれのコミュニティ 自分のキャラはそこまで変わらないように思うけど(思ってるだけでそんなことはないのかもしれない)、地元コミュニティ世界①、金持ちスピ系世界②、意識高い系世界③も、なんとなく自分も見たことがあるように思った。作中に出てくるほど顕著に違う世界を自分で目の当たりにしたことはないけど、なんとなく予想ができた。 小早川さんと繋がって嬉しかった感覚、すごく伝わってきたのに「結局1人か、まあなんとなく予想できてた」と思う空子、かわいそうだったけど、世界99にいる彼女はそういうふうに考えるよな。 426 「孤独ほど抗えないエネルギーはない。(…)孤独はなによりも強力な力を持ったエネルギーで、それに突き動かされてるとき、少し変だなと思っても、それに逆らうことは決してできない。」 →なんでかよくわかんないけど、この一連の文章がすごく残った。孤独な時、誰かと異常なまでに繋がりたいとき、それをすることをやめられない。自分にも経験があるのかな?考えるとよくわかんないけどなぜかすごく残ってる。
0投稿日: 2026.05.05
powered by ブクログ先が気になって、1日で読み終わっちゃいました。しかも、ここでかってところで上巻が終わってしまって悲しい(´・д・`)。
0投稿日: 2026.05.04
powered by ブクログめっちゃいいね。この世界と限りなく近い。 ピョコルンとかラロロリン人とか、そういう作中独自の象徴はこの世にあるけど固有名詞として明言していないだけで、普通に色んなものに置き換えることができるよね。「Aさん(仮名)」みたいな感じ。 主人公の言っている「呼応」みたいなのもすんなり理解できる……というかまあ人間ならみんなそうだし特にその感覚が強い人ね、みたいなとっつき易さがある。性的、社会的な役割の割り振りっていうのはこの作者の物語によく出てくる概念だしね。 なんならこれ一冊でも話としていい感じな気もするんだけど、ここからどうやって下巻の話が展開されるのか楽しみ。
0投稿日: 2026.05.03
powered by ブクログ「最悪」が積み重なる上巻。かなりキツイものがあるが、「面白い」と感じてしまう自分もいる。女性の地獄を描いているのか?と思いきや、段々と単にそういう話では無い事が分かってくる。社会人になってからの展開が面白すぎる。「加害者」側の人間としての共感が多く居心地悪いが、最後の1ページはなんとも言えないワクワクを感じてしまった。
0投稿日: 2026.05.02
powered by ブクログ突飛な世界観のようで、共感できるそこに自分が見える、強制的に「味方」にさせられる?なる?感覚。 とても好きです。
1投稿日: 2026.05.01
powered by ブクログ最近、コンビニ人間、消滅世界、地球星人と続けて読んでいて、村田ワールドにどっぷり。空子はどこかコンビニ人間の古倉さんっぽいなと思いながら読んだ。 近未来という点では『消滅世界』に近いが、「ピョコルン」の発明がこの作品を唯一無二にするだろう。 付箋を立てたところを読み返すと、人間の本質は空虚なもので、何らかの核があるのではなく、空洞が自分そのものである、という感覚を得た。記憶は改竄され、善意も理解も信用できない世界で、人間とは何かを考えさせられる。簡単に他人を理解した気になっていないだろうか。 かなり強烈で、読む人は選びそうだけれど、これまでにない読書体験になることは間違いない。 他の人と語りたくなる作品ではあるが、「ピョコルンかわいい」で読み始めると、なかなか大変なことになる。
0投稿日: 2026.05.01
powered by ブクログ村田ワールド全開!期待を裏切らない…裏切られた…どちらなんだろうか?最近、柚木麻子のBUTTERを読んだが、その次がこの本キツイ、心が病みそうだ。まだ、下巻があるのか...厳しいw
0投稿日: 2026.05.01
powered by ブクログやっと上巻読み終え、、、 キツくてなかなか進まなかった 独特の設定は面白いし、思考や社会問題にもドキリとさせられる けど 、、、まだ下巻がある、、、のがキツい
1投稿日: 2026.04.28
powered by ブクログ人間の醜さをたくさんみせられる。でも、共感できるところもあり、全く理解できない世界ではない不思議な本。
2投稿日: 2026.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ちょーーーおもしろい!!! うっすら考えてるリアルを誇張しつつラストはSF強め 今日は午後6時間使ったわ!読書はいいねぇ! これで完結感あるけどな...! あっきーはどんなピョコルンになるのか、音ちゃんの逃避行は?とか、ピョコルンの扱いがどうなっちゃうのかは確かに気になるけど、ここで終わらせないの多くの小説家の一歩先を言ってる気がする村田さんよ...
1投稿日: 2026.04.27
powered by ブクログ村田さんの作品はコンビニ人間しか読んだことないけれど、あの薄さでインパクトが凄いので、上・下巻の厚みと表紙の不気味さに興味が湧いて読んでみました。 最初からコンビニ人間を超えてくる異質な感じがあって「やばそう」と思いながら読み進めましたが、ほんとにほんとに異質すぎて怖い! 最終的に気持ち悪い。ずっと気持ち悪いなぁ〜って読んでたけど、上巻読み終わる頃にはマジで気持ち悪い。 こんな嫌悪感が付きまとう話なのに読みやすくわかりやすく書けるって凄い。村田さんの表現力が凄い。 こっちはこんなに心揺さぶられて何かしらこの作品のことを言葉として吐き出したいのに、上手くアウトプット出来ない。 下巻では一体何が起きるのか楽しみにしつつも恐ろしいです。
3投稿日: 2026.04.24
powered by ブクログ世界観はすごいけど、エログロすぎて、もうおなか一杯。下巻は買ってない。 新世界より だっけ、あれと一緒で途中離脱。
2投稿日: 2026.04.24
powered by ブクログ村田沙耶香の本は相変わらず気持ち悪い。褒めている。 誰しもが分類して生きている世界をこうも言語化して、文章にできるのか、 生きていてこの奇妙で不気味で、でもとんでもなくリアルで面白い文章を読めてよかった、 私も世界99の住民であると空子に言いたくてどうしようもなかった途端に、音ちゃんが来て、最後みんなが世界99の住民になってと、 どうしようもなく続きが気になる終わり方で終わった。 下で会いたい空子よ。
2投稿日: 2026.04.20
powered by ブクログ終盤には空子が少し人間味が出てきた、世界の数字は属しているコミュニティの区分けらしい、そしてそのコミュニティに応じて自分を変化させている。浮世離れしているようで自分の生きている世界とリンクしている所が混在している。誰しもが少なからず幾つかのコミュニティに属していて、空子のように適応しているのは確かだ。ただ彼女の場合は自我が薄いからなのか居心地が良くなさそうな所にも適応している。きっと自分ならそこから離れるだろうな。全ての物事や、他人の機微に俯瞰して思考する彼女にどこか尊敬するところもある。 いい意味で薄気味悪い醜悪な世界観を描くのが村田さんの持ち味なのかな? 終盤は様々な出来事が重なって自ずと頁を捲る手が速まっていた。 下巻が楽しみです
1投稿日: 2026.04.17
powered by ブクログかなりボリューミーで、読み応えのある一冊。思考実験的な要素が強いため、頭を働かせながら読み進めていったのが、刺激的で良かった。再読すると、さらに理解が深まりそう。だが、長いのである程度の余裕がないと続かないかもしれない。
2投稿日: 2026.04.16
powered by ブクログ一体どのように生きたらこんな風に人間、世の中をこんな角度で見れて文字に起こせるのか。不思議で堪らないです。また村田沙耶香ワールドに引き込まれました。
1投稿日: 2026.04.14
powered by ブクログエグい けど面白い けどエグい! 色々トリッキーではあるけど、「相手に呼応する」とか「アカウントを切り替えるみたいに、異なるキャラ、世界がある」とか、根っこは分かる感覚ばかり 誰もが誰かに道具として使用されるのも、誇張表現なだけで、確かにそれはそう….って感じ 友達に薦められないが、早く下巻を読みたい
1投稿日: 2026.04.13
powered by ブクログ他者のトレースで創り上げる自分については、現実の私にも共感できる部分があったので、ディストピア小説にしては読みやすいものだった。 (とりあえず上巻だけ買ったけど、下巻は買わないかなあ、、、(´;ω;`))
1投稿日: 2026.04.13
powered by ブクログ気持ち悪いーーー。 気持ち悪いんだけど、どこかわかるなーというところがあって、怖いもの見たさも手伝って読み進めてしまう。 ピョコルン周りだけは純度100パーセントのグロテスクさだった。おえーーー。最終盤はちょっとありえなさすぎて笑っちゃったけど想像したら吐きそう。 最終的にどうなっちゃうのか、読了後どう感じるのか、それが気になるが故に(というかそれだけの勢いで)下巻も完走したい………自信はないけど………。
2投稿日: 2026.04.11
powered by ブクログこの世の汚いところ、目を背けたくなるところ、嫌のところを濃縮してドリップしたような内容で、こんな世界絶対嫌だよな。と思いながら読んでいた。 でも、考えてみると、今生きている世の中で十分起こり得ることだし、起こっていることだし、今生きている世の中の残酷さについて考えるきっかけになった。 そして人格をトレースする空子にも共感する面は多々あり。。
1投稿日: 2026.04.10
powered by ブクログストーリーの説明見てもいまいちピンとこなかったけど、好きな作家が絶賛してたのを見て読んでみた。 結論、読んでよかった。 性格のない主人公とかピョコルンとかとっつきにくいように感じますが、物語の中で怒ってることは実際の自分たちの社会で起こる差別や性被害が風刺画みたいに描かれてるんだなーて思った 気持ち悪いひとはいっぱい出てくるから疲れるかも
2投稿日: 2026.04.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分の意思を持たない空子は常に相手やコミュニティが期待している"自分"に呼応して、その人格を分裂させていく。 次第に自分自身だけでなく、さまざまな世界が並列して存在しており、自分以外の人間もそれぞれの世界が求める姿に呼応して、複数の世界を生きているという認知を持っていく。 この空子の感覚自体は、仏教の空の思想を捉えているように思う。自分自身も空子ほど意識的ではなくても、コミュニティに応じたさまざまな人格を無意識に使い分けている。というか、多分全ての人間がそうなんだろう。 ホモソーシャルな環境に適応した匠くんのような人格もかつての自分のなかには存在していた。この本が読む人の感情をザワつかせるのは、誰もが持っている・言葉にしなくても感じている感情をかなり露悪的に、いやーな感じを大幅に増幅して描いているからなんだろう。 「いやいや、ここまで酷いことは言わんだろ」とか自分に言い聞かせつつ、でもこんなことは思ったことあるかも…と、自分の心にざらつく何かを残していく。 上巻ラストで分裂していた世界全てを崩壊させるような、とんでも展開をかましたあと、下巻で何描くんだ⁇という、こちらの要らぬ心配をよそに、下巻は下巻で人類補完計画的な、とってもディストピアなラストを迎える。 全ての人間が同じような思想・考えを抱くようになった世界、みんながみんな世界99に暮らす世界で、白藤さんが最後に見せた表情は⁇穏やかなものなのか、ピョコルンになった空子を憐れむ表情なのか?、世界に取り残された寂しさなのか⁇
1投稿日: 2026.04.09
powered by ブクログ自分にも空子と同じ要素があるという後ろめたさを感じてしまうからなのか、ピョコルンの描写が妙に生々しいからなのか、読んでいて気持ち悪い、でも目が離せないという作品だった。
1投稿日: 2026.04.09
powered by ブクログ誰しもこういう面あるよねっていう究極の皮肉だなぁ。特に今のネット社会では尚更。 「裏表のない人」というのは大抵の場合褒め言葉になるけど、一面しかない人っていないのではないかな。 話は女性目線だけど、男性目線だったらもっとグロテスクな性が語られるのかもしれないと思うとゾッとする。 さて、これから下巻に突入。
1投稿日: 2026.04.09
powered by ブクログ衝撃的作品!差別対象になるラロロリン人、性処理ペットのピョコルン…異世界の話なようだけど、ただただリアルな世界そのもの。物凄い内容なのに物凄く読み易くてびっくりする。心理描写がなんとも言えぬ…心えぐられる。
1投稿日: 2026.04.08
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これぞフェミニストの見てる世界 面白かった(趣がある、の方) この物語に登場する男性は、みんな一目で分かる犯罪者or犯罪者予備軍だった しかし、女性もパッと見では分からないが、よく見てみるとろくな人が居なかった 結論、登場人物は皆どこかしらヤバい人だった、というのが上での感想 フェミニストの価値観や、男がどんな風に映っているのか大変勉強になった 私は、フェミニストとは恐らく一生分かり合えないんだろうなと感じたし、分かり合おうするのではなく距離を置くのが大正解なのだろうなと思った 蛇足:トレースと呼応は、多かれ少なかれ皆やってるんじゃないかな
2投稿日: 2026.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
聴いていてここまでこの世界観にどっぷり 浸かるのかと恐ろしくなるほどに 今私が身を置いている世界にも影響が大きい 今の私たちの世の中の汚いものを 全て煮詰めたようなこの世界で どこか他人事ではないような出来事が 次々へ起こる。 男尊女卑、痴漢、差別、自殺、出産、 ピョコルン。 主人公の空子は名前の通り空っぽで 性格のない人間。 空子は対人関係の中で相手によって 自分を変えて生きている。 そのあまりの極端さに異常だと感じながらも それを行っていない人間なんていないと 自分自身を振り返ってしまう。 救いのない1冊でありながらも なぜかこの世界から目を離せなくなっている 自分に恐怖を感じている。 はじめはただの新種の愛玩動物だった ピョコルンが品種改良によって 人間の性欲処理や出産育児にまで参加して いく様子も実にリアルでおぞましい。 そしてその愛すべきピョコルンの招待。 私は初めて本を読みながら鳥肌がたった。 怖かった。 恐ろしくもこの世界の行く末を見届けたいと 思ってしまっている自分がいる。
2投稿日: 2026.04.07
powered by ブクログディストピア作品だと思って読み始めましたが、単なる架空の世界ではなく、私たちの現実の延長線上にある物語なのだと強く感じました。 設定自体は非常に大胆で、現代のモラルからするとインモラルに思える出来事も数多く描かれています。しかし、それらが淡々と書かれる事でかえって不気味すぎるほど現実味を帯び、これは決して他人事ではないと思わされる瞬間が何度何度もありました。少し怖くなるくらい。 主人公・如月空子の、場面ごとにペルソナを使い分ける在り方には強く感情移入をしました。だからこそ、白藤さんの生き方はどこか眩しく映り、対照的な存在として印象に残っています。私は白藤さんになりたかった。 村田沙耶香さんの作品は、どれも既存の価値観や常識を揺さぶる圧倒的なパワーがあり、本作も圧巻でした。読んでいる間は常に思考を刺激され、読み終えた後にはどっと疲労感が押し寄せますが、その感覚こそが心地良く、魅力だと感じています。 ピョコルンに関する衝撃的な事実が明かされる場面で物語が一区切りを迎える構成が印象的で、「ここで終わるのか」と思わされつつ、続きへの期待が強く高まりました。早く下巻を読みたいとウズウズとしてしまいました。 この作品の世界は一見すると極端に見えますが、現実を細分化して、それを淡々と描き出しているに過ぎないのではないかとも感じました。空気を読み、その場に適した役割を演じるという行為は、すべての人が日常的に行っているのではないでしょうか。 いじめや性的な描写も含め、すべてが淡々と同じ温度で提示されることで、強い違和感と衝撃を与えられます。だからこそ、少しの主人公の動揺に、読者である私も呼応して、ドキドキとさせられてしまうのです。この容赦のなさこそが本作、そして著者の魅力であると改めて実感しました。
7投稿日: 2026.04.06
powered by ブクログ『世界99』を読み終えてまず感じたのは、これはディストピア小説ではないということだった。設定だけを見れば、十分にディストピアだ。人格を使い分ける主人公、生活のあらゆる負担を肩代わりする存在、再構築される社会。しかし本作が描いているのは、崩壊した未来でも管理された社会でもなく、「すでに私たちが生きている世界の延長線」だ。極端に見える構造は、むしろ現実を誇張しただけに過ぎない。 主人公・如月空子は「性格のない人間」として描かれる。彼女は相手や環境に応じて人格を作り替え、「安全」と「楽」を基準に生き延びてきた。コミュニティごとに異なる自分を持ち、それぞれを“世界①”“世界②”と切り分ける。その姿は一見すると異常だが、読み進めるほどに気づくのは、これは誰もが多少なりともやっていることの極端な形だという点だ。空気を読み、場に合わせ、期待される役割を演じる。それを徹底した結果が空子である。  本作の核にあるのは、「主体性の欠如」ではなく、「主体性とは何か」という問いだ。自分の意思で生きていると思っている人間も、実際には環境や他者の期待に強く規定されている。空子はそれを隠さないだけだ。むしろ、意識的にそれを最適化している。その意味で彼女は“空っぽ”ではなく、“最も合理的に社会適応した存在”とも言える。 そこに登場するのがピョコルンという存在だ。かわいらしい外見を持ちながら、人間の負担を引き受ける装置として機能する。出産、育児、介護、性、労働といった「面倒なもの」をすべて委ねることで、人間は快適さを手に入れる。しかしここで重要なのは、負担が消えた先に何が残るかという点だ。人間は自由になるのではなく、むしろ「何のために生きるのか」という問いに直面する。  この構造は非常に冷酷だ。多くの物語では、苦しみから解放されることが救いとして描かれる。しかし本作では、苦しみが消えたあとに空虚が残る。役割を失った人間は、自分の存在理由を見失う。ここで浮かび上がるのは、「不自由さそのものが人間を形作っていたのではないか」という逆説だ。 さらに本作は、社会の再構築というテーマにも踏み込む。一度崩壊した世界は、「よりクリーンで優しい社会」として再生される。しかしその“優しさ”は、徹底的に管理され、最適化された結果でもある。誰も傷つかない世界は、同時に誰も逸脱できない世界でもある。この均質化された世界の中で、個人はどこまで自由でいられるのか。本作はそこに明確な答えを出さないまま、読者に突きつける。  読後に残るのは、不快感に近い違和感だ。だがそれは単なるグロテスクさではない。「自分も同じ構造の中にいるのではないか」という感覚だ。空子のように極端ではないにせよ、私たちもまた場に応じて人格を変え、楽な選択を積み重ねている。その延長線上にこの世界があるのだと考えると、本作はフィクションとして処理できなくなる。 『世界99』は、奇抜な設定のSFではなく、人間の適応と最適化を極限まで突き詰めた思考実験だ。社会に合わせて生きることは、本当に「自分として生きること」と両立するのか。快適さの先にあるものは何か。本作はそれらの問いを、容赦なく読者に突き返す。読み終えたあとに残るのは答えではない。むしろ、「このままでいいのか」という持続的な違和感だ。それこそが、この作品の本質的な価値だと感じた。 #2026年14冊目
30投稿日: 2026.04.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上下巻あっという間に読了。重い重い。気が滅入る。だけれどこれがリアル。 村田沙耶香さんの女性ならではの女性にむけた小説が大好きで何冊か読んでますがその中でも1番好きだった。 上巻は特に女性差別の嵐で、それは令和の今も感じる女性の感覚(女性にしかわからない感覚)を誇張して描いているようでとても共感できた。上巻最後の展開はワクワクしすぎてページを捲る手が止まらなかった。 下巻では主人公は被害者から加害者へ。そして世界は、感情を持たずトレースを繰り返してきた主人公へと近づいていく。 被害者でも加害者でもない人間など存在しない。全員がどちらにもなり得る。そして加害者と差別的な評価が飛び交う中で、何が自分を自分たらしめるのか。 すごくまとめるとそんな感じなのか? 50歳最後のオペシーン、あれは是非映像化してほしい。美しく残酷なシーンになりそうだ。
2投稿日: 2026.04.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公以外の人たちは、自分が大事にしているものしかこの世に存在していない、他の世界など存在しないと生きている。そこに主人公と同様に世界99の感覚を持った人物・小早川さんが現れる。ピョコルンの実態が世に知られ、主人公以外の人たちは、ほかの世界との境界線を見失っていく。視野狭窄?から広い世界へ 序盤はコンビニ人間の拡大版かーとつまらない話の進行を予想していたけれど、後半の後半で3つぐらい予想外の展開が待っていた。 ・世界99の存在を主人公が感じたとき ・同じく世界99の世界観を持っている小早川さんとの出会い ・ピョコルンがリサイクル人間だったこと
2投稿日: 2026.04.05
powered by ブクログaudibleで読了。 1冊10時間超えでやっと聴き終えた。 性格のない主人公が周囲に合わせて人格を変える… 読んでいると、実際人間みんな そんなもんなんじゃないかと思った。 空子ほどではないけど、合わせて人格を変える事は 自分にもあるし、わかるなぁと思う部分が多かった。 人間誰しもが空子の思ったことに1つは共感できるはず。 読めば読むほど難しく感じるところもあって ピョコルンって存在もどんどん怖くなっていって これがディストピアか、と思いながら読み進めた。 実際こんな世界になったら…と思うと恐怖しかない。 でもそれを体験できるのが本なんだよなぁ。 結末にはびっくりしたけど空子はあれで 幸せになれたんだろうか。
2投稿日: 2026.04.03
powered by ブクログ100ページすぎた頃に離脱! 最初は犬でも猫でもなさそうな生物を飼う、人の性格をトレースして育つ女の子の不思議な話で面白そうだと引き込まれたけど、大学生になり、男にいかに媚びるかとか、読み進めるほどに気分が悪くなってくるなんとも言えないグロさ。笑 図書館で上下巻とも借りて、読むのを楽しみにしてたからとても残念! 「生命式」も離脱したし、この作家さんの作品は私には合わないみたい。
2投稿日: 2026.04.03
powered by ブクログ怖い!気持ち悪い! でも世界がいくつもある感覚は自分にもあるのではないかと思ってしまったり。 夫が結婚式をもしやるとしたら小学生から社会人までの友達が一堂に会するなんて変な儀式じゃない?と言っていたのを思い出す。 たしかに自分もそれぞれで違う人間だったのかもしれない。 コンビニ人間で先に村田沙耶香を予習しておいてよかった。まだ少し耐性ができていた気がする。 下巻はどうなってしまうのか。
2投稿日: 2026.04.03
powered by ブクログ常識の皮を一枚めくった先にある、奇妙で冷たい人間の風景が描かれる。私たちは日々、「ふつう」という見えない規範の中で息をしている。だがその枠が少しずれただけで、社会はたちまち不穏な輪郭をあらわにする。村田の筆は、異様な設定を借りながら、むしろ現実の息苦しさを照らし出す。笑うべきか、怖れるべきか、読む者はたびたび足場を失うだろう。それでも頁を閉じた後に残るのは、他人の異常さではなく、自分もまた異常な世界の被害者であると同時に、その世界を支えている当事者であるという静かな戦慄に襲われる。
2投稿日: 2026.04.02
powered by ブクログピョコルンという謎の生き物、差別を受けるラロロリン人、クリーンランド…という定義も曖昧な情報が飛び交う奇妙な世界。 その世界で性格がなく、呼応とトレースを活用して生き抜く主人公。 不可解で気持ち悪さに包まれるのだけど、現代にも共通するところもあって面白かった。 この世界はいろんなコミュニティがあって、そのコミュニティのなかしか通用しない常識や価値観がある。 人は一つのコミュニティに所属しているわけでなく、複数のコミュニティを使い分けて生きている。 だから複数のコミュニティのなかで矛盾したり、別キャラの自分がいたりするけど、器用に使い分けて生きている。 でも時々どれが本当の自分なのか?って疑問に思うこともある。これがいろんな世界で生きる自分を俯瞰する世界99? 私自身、結婚式で自分の所属するコミュニティが一堂に集まった時、自分はどのキャラでどう振る舞ったらいいんだろう?って悩んだことを思い出した。笑
11投稿日: 2026.04.02
powered by ブクログああ、村田沙耶香! (ああ、無情!的に) 人間の持つグロテスクな部分を顕在化させているので、不気味で読み進めると異次元?パラレルワールドへワープさせられる。 ピョコルンを何故かFFのチョコボの容姿に脳内変換してしまった私は、最後までイメージを払拭できず、辛かった
14投稿日: 2026.04.01
powered by ブクログ買い物という点では、横浜駅が最強だ。駅周辺になんでもある。『世界99』は、横浜駅みたいな小説だと思った。人のあらゆる醜さ、愚かさ、卑劣さ、しょうもなさがなんでも見つかる。人の醜さを直視させられ、そこから目を背けても、背けた先に別の醜さが目に入る。人間の汚点のバーゲンセールだ。 まあもちろん小説なので醜さを露呈しているのは登場人物なのだが、それが読み手の自分にガンガンに跳ね返ってきて気が滅入る。いちいち皮肉の攻撃力が高くて「止めてくれ、その術はオレに効く」ってなりまくるし、皮肉が刺さる以外でも嫌な気持ちになる場面が目白押しだ。読んでいて特に嫌だなと感じた登場人物の言動や考えこそが、自分が排除したいけどその欠片を持ってしまっている醜さそのものなんだと思う。自分の欲望の写し鏡となる小説だ。 パーフェクト善人は一人も出てこなくて、みんなそれぞれ多様にクソなのだが、なぜこんなに多様なのに似たような薄気味悪さを感じてしまうのだろうか、と疑問に思いながら読み進めた。暫定的な答えとしては、登場人物みな自らの欲望に向き合わず外的な価値や倫理に逃げているように見えるからだ、という感じだろうか。だから、少なくともある程度は欲望を直視している主人公や小早川さんが良くも悪くも爽やかに見えるのではないか、と。 エンタメ的楽しさはなく、ストーリーに感動できるわけでもない。それでも読まれるべきすごい小説である。ちなみに、「深く考えさせられた」という感想を持ってしまいそうになるが、そういう態度もしっかり刺されている(本書の言葉でいうと「それ世界3っぽい!」と言われそう)ので、実は感想を言いにくい本。
3投稿日: 2026.04.01
powered by ブクログさまざまな「世界」に上手に適応して生きる女の子の話。住んでいる「世界」によって価値観や正しさと悪の分別の仕方は異なる。主人公はそれぞれの「世界」に合わせた完璧な演技をすることで多くの居場所を作っている。今いる世界で自分にとって都合の悪い何かが生じた時、他の世界に移動することで心が楽になったりする経験は誰だってあるだろうし私もその一人。共感できるところもあるが、読み進めれば進めるほど人間不信に陥りそうな気もしてくる。村田沙耶香ワールド全開で人間の毒々しい部分を生々しく描いていておもしろい。
2投稿日: 2026.04.01
powered by ブクログ冒頭から、ピョコルンという名の謎の生き物が出てきて、読み進めると、姿形等がわかるようになり、それでも判然としない感じだったけど、最後まで読むとそういうことかと一応納得。 物語としては、全般的に気持ち悪いのだが、世界99という意味には共感できた。 主人公のトレース、呼応というのは、人間なら誰しもやっていることだと思う、そうした方が、過ごしやすい、生きやすいと思うときがあるから。ただ使いすぎると自我は何なのかってわからなくなるのも、確かにその通りだと思った。 下巻も、きっと気持ち悪い世界なのだろう。
4投稿日: 2026.03.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すごい!めちゃくちゃ面白い!! ディストピアSF版人間失格みたいな。こんなに事細かに露悪的な小説は久しぶり。 キャラクターがパンチが効いているし、ガジェット…扱いしてよいのかわからないけれど、1回10万円の枯れ葉食べるセッションだの、「訪れた」言葉を書く書道だの本当に最高!大笑い。 まあでもね、描き方はあれだけど、わたしたちの世界もだいたいこうだからねえ。痴漢のところとか、あるあるすぎる。 わたしも空子ちゃんを少しはダウンロードできたかしら。
2投稿日: 2026.03.30
powered by ブクログ評価が高いようなので、audibleで聴きました。 申し訳ありませんが、私には何処が良いのか全くわからず、気持ち悪かったというのが正直な感想です。これが作者の狙い? 下巻を聴くかどうか迷っています。
18投稿日: 2026.03.30
powered by ブクログものすごくカロリー消費が重く、気合を入れて読み進めました。世界をミクロに切り取って丁寧に構築したディストピア小説。ドロドロしていて目を背けたいけど背けられない。自分にも覚えがあるようで共感できる、でも聞きたくない音を聞かされ続けている違和感があるそんな小説でした。この世界がどんな決着をつけるのか下巻が楽しみです。
2投稿日: 2026.03.28
powered by ブクログ映画や小説を途中で投げ出すなんて人を珠に見かけるが、物語の面白さや妙味なんて、最後まで読まなければわからないのになにやってんだ。といつも思っていたが、本書は投げ出す人がいても仕方がない気もする。 嫌悪感が凄く、倫理観が壊れていく。 静謐な雰囲気ながら、世界そのものが狂いすぎており、気持ちが悪い。 しかし、よくよく考えてみると現在の倫理観や常識を肥大化させているにすぎず、どことなく理解できてしまうところがまた薄気味悪い。
4投稿日: 2026.03.28
powered by ブクログディストピア小説で好みの設定ではあるが、パンチが足りないというかキャラクターに深みがなくて上滑りな感じ。この人の小説、設定は面白いのに、読んでだいぶ経つと忘れてしまうことが多くて、心に刺さるものが少ないからなのかなと思う。
2投稿日: 2026.03.24
powered by ブクログ村田沙耶香っぽい世界観 相変わらず男性は最悪で主人公は人の気持ちが理解できず、主人公以外の女性は男に従うことを疑問に思っていない 読んでいて気分のいいものでは全然ないけど文章が上手いから読むのが辞められない でも普通に嫌な気持ちになるから精神が安定してる時に読む方がいい そうじゃないと憤死する
3投稿日: 2026.03.23
powered by ブクログパーソナリティを持たない空子さんが主人公。分類された人間関係の中で生きている。それは理解できるし、誰でも人によって態度や話題を変えたりすることはあると思う。かなり、作中ではかなりデフォルメされているが。 気分が悪くなるような内容が多く、登場人物も善人があまり描かれておらず、読み進めるのは苦痛でしかなかった。作中の男性はみんなクズのような人ばかり、この物語のどこを楽しんだら良いのか、理解できない。 もう、下巻は読まない…
3投稿日: 2026.03.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「生命式」の「孵化」という小説をすごく長くしたバージョンが世界99なのかな?って感じ。 「信仰」に出てきた鼻の穴のホワイトニングが出てきてニヤニヤできたり、夫婦での性生活でいったら「消滅世界」の雰囲気あるかな、とか、「地球星人」で感じた苦しさ気持ち悪さが凝縮されてるな、とか、村田沙耶香詰め合わせみたいな小説だった。
1投稿日: 2026.03.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2週間くらいで読み終わった! さすが村田さんの小説,今回も面白い。 キーワードとして,呼応,トレース,の2つが挙げられる。 主人公の空子(名前からして空っぽ…)は,他人に呼応し,振る舞いをトレースすることで生きてきたので,自我がなく,感情がない。 ピョコルン,という謎の生物が登場し,後にキーとなる。また,ラロロリン人という,迫害されるべきか否かわからない人種が出てくる。後々,ラロロリン人は完全なる悪として扱われ,下巻へと続く。 結婚すると,女は男に飼われ,家電・性処理道具として消費されることを母を通して気付いた空子は,1人で生きるか葛藤するが,結局結婚する。 大人になると,空子は色々な世界を行き来し,人格を変えながら(合わせながら)生活する。 そこで,小早川という職場の後輩が,自分と似たように人格を変えながら生きていることを知る。 人格を変えながら生きていることを俯瞰して見ている(自覚している)人格がいる世界を,世界99,として,タイトルの伏線が回収された。 最後は,ピョコルンが人間のリサイクルであることが,ラロロリン人の暴露により明らかになり,世界が混迷。明人(空子の旦那)がピョコルンになるため,空子に離婚を切り出したことで,上巻が終わり。 うん,面白い。 下巻は買ってあるからさっさと読みたい。 何より,呼応とトレースは人間が皆無意識のうちにしていることな気がした。 何より私が共感したのは,世界99の存在。 自分のことや自分の人生や社会を俯瞰して見てる人格の存在,を認めるのが世界99だもんね。 みんなあるよね,何やってんだろ自分って思ったり。俯瞰して見るとおかしいことなのに,その場では流されちゃったり。皆,トレースしてる,って事だろうね。 あとこれはこれを読んでて気付いたけど,村田さんの句読点の癖が自分の句読点の癖と合ってるから,めちゃくちゃ読みやすい。私自身句読点が多いと思うけど,同じテンポで村田さんも句読点を打つから,スラスラ読める。そういう相性も,小説を読む上では大事なのかもとか思ったり^_^
2投稿日: 2026.03.23
powered by ブクログ自力では生きて行けず、誰かに養ってもらう為に、相手に合わせて自分を作り上げていく空子。 ある時は「世界①」の自分、またある時は「世界②」の自分。相手に合わせて口調や性格、態度も変えて生きていく。 SNSではアカウント毎に自分を作っていたりもするので全く他人事とは思えないだろうけど、度が行き過ぎてる。 これぞ村田紗耶香…!この世界観! 上巻ラストに世界が崩れるような出来事があり、どうなっていくのか気になり過ぎる!ので早速続きを読みます!!!
1投稿日: 2026.03.23
powered by ブクログなんとも不思議な感覚に包まれる世界。 それでいて強く引き込まれ、思わず続きが気になってしまう作品だった。 人間の本質が、摩訶不思議な描写を通して浮かび上がり、 読んでいるうちに自分の思考回路まで刺激されるような感覚になる。 現実と非現実の境界が曖昧な中で、 「人間とは何か」を問いかけられているような、不思議な読後感が残る物語だった。
2投稿日: 2026.03.22
powered by ブクログ社会性があって、面白いテーマだと思うけれど、報われなさすぎて小説としては自分は好きになれなかった。 登場キャラが大体性格悪いし、いいやつがいない。 まだ上しか読んでないけれど、全く救われる気配がないのがつらい。 もっと年齢を重ねて読み返すとまた違う感想を抱くのかもしれない。
1投稿日: 2026.03.22
powered by ブクログ上巻の半分(第1章)を三連休の中日に一気に読んだ。 ディストピア小説とか言われているけど、グロテスクなほどにリアルだなという感想。続きを読むべきか迷ってる。とりあえず連休に読む本ではない。 子供には薦められない。
1投稿日: 2026.03.22
powered by ブクログタイトルの意味も最後の方に理解できてなるほどと思った。主人公は極端ではあるけれど、接する人に合わせて自分の口調や人物像を変えることはあるので、割と共感できた
1投稿日: 2026.03.21
powered by ブクログ村田ワールド全開。次が気になりすぎて夜更かししてしまった。主人公ほど極端でなくても、その場の空気やコミュニティに合わせてペルソナを変えること、またそれをメタ認知している自分。メタ認知している自分の孤独さ、は私も共感する部分があった。安定した狂気レベルで下巻も気になる!
1投稿日: 2026.03.21
powered by ブクログ主人公が周りに合わせて人格を変えて生きている姿が独特で、不気味さがありつつもどこか共感してしまった。自分を持たずに「うまく生きる」ことの楽さと怖さが同時に伝わってきて、読みながら少しゾッとした。これから世界や人間関係がどう変わっていくのか気になる作品だった。下巻が楽しみ。
9投稿日: 2026.03.20
powered by ブクログ世界観…。ピョコルン…。 意識していないけど、環境に応じて自分のキャラを変えるのは私もあるなと思った。ただ、空子のそれぞれの世界は極端に違いすぎる。 下巻が楽しみ。
3投稿日: 2026.03.20
powered by ブクログ良い意味で不快な気持ちになった。 ディストピア小説と呼ばれるような物語の設定もあって自分自身と物語を切り離して考えていたが、登場人物たちは単に振り切れているだけで、私たちにもどこか彼らと同じ部分、似た部分もあるのではないかと思えてきて嫌になる
2投稿日: 2026.03.19
powered by ブクログ意識的にも無意識的にも、人はコミュニティによって自分を使い分ける。私自身も時々どれが本当の自分か分からなくなり、「すべて本当の自分なんだ」と納得することでごまかしている。正しさを押し付けられるとイラッとするくせに、子どもには「はい」と言わせるまで、押し付けることをやめられない時がある。 人が誰しも抱くであろう自分に対する違和感を、これでもかというほど冷静に皮肉的に言語化された世界99の世界観は、コンビニ人間からの流れもあり、村田ワールドとしてすんなり受け入れられた。ラスト10ページを読むまでは。 ラスト10ページは、目の前がぐにゃりと変形するほどの衝撃。さすがは村田沙耶香。ここでは終わらない。下巻がどう展開されていくのか、楽しみ。
14投稿日: 2026.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終えて。「村田沙耶香の全部盛り」と聞いてましたがそうだなと納得しました。でもやはり読む人を選ぶ作品。私は大好きです。 上巻を読み終えてずっとピョコルンの事を考えたりしてます。空子のトレースして世界が何世界もあるのは現実の生活の中でもきっとある事だと思います。 でもそれ以上に明人の人生って何だったんだろうとフィクションながら真剣に考えてしまいました。 ラロロリン人とわかり周りに差別を受け壮絶なイジメを体験し、大学へ出て、ラロロリン枠で就職。 長時間労働の上見栄を張る生活。自分の不幸ストーリーを見せ物のように披露し、最後はピョコルンになりたいだなんて。 ピョコルン手術を受けたら幸せになれるのか。 考えものですね。世界①.②.③の住人はどうなったのだろう。下巻を読むのが楽しみでなりません。
1投稿日: 2026.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
空子のように、ほとんどの人が周りに合わせて人格を微調整しながら、コミュニティごとにキャラクターを使い分けている。だから、読む人はその感覚分かるとなる。一見、本当に空っぽで意思が無いように見えるが、「使われる側」になることを拒否しているところが、空子のアイデンティティなんだろうか。 ふと、考えてしまう。個性や意見など十人十色と思われていることも、全ては過ごしてきた年月の中でインプットし続けて洗礼されたものに過ぎず、本当の意味でのオリジナルなんてないんじゃ無いかと。
1投稿日: 2026.03.17
powered by ブクログ超絶怒涛のノワール作品である。 村上佳菜子作品に通底する性へのグロテスクとプラトニックが混在するアンビバレントな距離感。 ここまで執拗に弱者を虐げ、その当事者がある意味その境遇を受け入れてしまっていることへの制御できない嫌悪感を醸し出す作風で、筆者に比肩する現代作家はいないのではないか。更に本作は、今まで中編や短編で断片的に綴られてきたテーマが一緒くたに襲い掛かる重厚さ。 作品の内容には触れずにおこう。上巻で物語として成り立っているだが、ここからどのように下巻へつなげるのか、楽しみである。「コンビニ人間」で村田沙耶香からご無沙汰している方々は、ぜひ本作で著者の真髄を味わってみましょう。
9投稿日: 2026.03.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ほのぼのした”神去なあなあ”の後に読んだため(対極すぎて)ダメージ倍増 主人公は自分の意思がないような究極の八方美人で関わる世界毎にキャラを切り替えて生きる”コンビニ人間”の進化形な感じ 村田先生の小説でよく出てくる”性行為や妊娠出産の外注化”や”欲望むき出しで自分のことしか頭にない登場人物ばかり”で読んでいて気持ち悪く心がどんどん削られていくけど嫌いではない世界観だし展開は読めないし下巻も早く読みたい ”自殺したのではなく心を殺されたので体をそれに合わせただけ”という印象的なフレーズ 上巻では世界1~8が消えて世界99に統一されていくところで終わっておりこれはこれで終わりにできなくもない
1投稿日: 2026.03.17
powered by ブクログ書くものがない、つまり書く内容がない人が書くと、変なキャラクターを使ってそれに意味付けしようとしがち。ダサい
0投稿日: 2026.03.17
powered by ブクログ上だけしか読んでないけどいまいちピンとこない内容。少なからず男性嫌悪がある方にとっては読むの苦痛だと思う…。とりあえず人気だから下巻も読んでおく。
1投稿日: 2026.03.17
powered by ブクログおもしろすぎて読む手が止まらない。ただ長い(笑) 登場人物みんな変わってるな〜と思いながら読んでたけれど、その中の誰かに自分が重なる部分もあって。奇妙に描かれているけど、実は自分たちが生きる世界の物語だと気がついたとき、気持ちが悪かった。これを書きながら、すでに下巻を読み始めている。
8投稿日: 2026.03.16
powered by ブクログそれぞれに異なる世界に繋がり、自分を使い分ける主人公。読み進めるにつれ、この物語は、現代社会のひとつの側面を描こうとしているのではと思うようになりました。そしてそれは自分にも当てはまります。 上巻を読み終えた今の考えは、下巻でどんな変化をみせるのか。そして物語はどう終わりを結ぶのか。楽しみでもあり、怖い気持ちも含みながら下巻に臨みます。
1投稿日: 2026.03.16
powered by ブクログしんどい……。描写がリアルすぎてしんどい……。 でもおもしろすぎて止まらない……。 サイコパス的な主人公の目線で物語が進むから、絶対的な違和感もなんだか自分の中で受け入れられてきて……。 人間のイヤな部分がこれでもかってほじくられてて本当に病む。でもおもしろい。 ただ、1回別の作品挟んでから下にいく。
1投稿日: 2026.03.16
powered by ブクログこの物語を人に話そうとしたが、奇妙すぎるのとどこからどう伝えればいいのか、自分でも混乱してしまった。フィクションでありながら、人間の心の中を詳細かつリアルに描いているようで、自分の心の中のようだった。主人公のようになってみたいと思う反面、ある種、自分も誰しもが主人公のような一面を持っているということに気付かされる。奇妙でおぞましいのに、なぜか読んでしまう物語。気持ち悪いという言葉が適切だなと思った。
1投稿日: 2026.03.15
powered by ブクログ読んだ・・・けど、何を読まされているのかがよくわからなかった。。 このまま下巻もこの調子でいくのだろうか・・・とおもったら、思わぬ事件。 うーーむ。 最後を読むまで、評価が難しい作品なのかも?
6投稿日: 2026.03.15
powered by ブクログ序盤から結構しんどい。でもやめられない。 ピョコルンやラロロリン人といったSFっぽい、シュルレアリスムっぽい?要素もあって、一見ディストピア小説のようにも思えるが、ここに描かれているのは紛れもない現実の一側面だ。 人間のダークサイドが強調されているため目を背けたくなってしまうが、世界①も②も③…も多分実際に存在するし、主人公の如月空子が、その場に応じてキャラクターを使い分けるのも、うまく生きていくために誰もがやっていることだろう。だけど、それをこういう書き方で見せられるとは…すごいものを読んだ。 そして、上巻の最後に明かされたピョコルンの正体が衝撃的で、下巻は何が起こるのか不安過ぎるけど、この物語は最後まで見届けなければいけない気がする。
17投稿日: 2026.03.15
powered by ブクログ自分が直視しないようにしてきた世界への媚び、それぞれのコミュニティで使い分ける顔、その行動をとる自分への慢心と不安が詰め込まれたような上巻。タイトルにたどり着いた安心から一気に突き落とされるジェットコースターのような読み味。下巻すぐ読みます!
1投稿日: 2026.03.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読了。 ペルソナの話。小中学生の時とか、様々な輪に入れるように取り繕ろうの頑張っていたことあったなーと思い出した。 女性は初潮を迎えたら賞味期限だ、24時間奴隷のように家事をして膣を使って養ってもらう存在だとか、読んでいて気分の悪くなる部分がたくさん書かれていた。事実ではあるし、本当にそう思っているどうしようもない男性、そうすることでしか生きていけない女性がいるんだろうけど、頭では分かってもやっぱり嫌な気持ちになる。 鼻の穴のホワイトニングは何かで読んで、皮肉というか、面白いよなぁ。 続きを今から買いに行く、楽しみ。
1投稿日: 2026.03.13
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周囲に合わせて自分自身の発言や態度などを調整したり、なりたい自分を演じたり、人を真似たり、程度の差はあれ、誰もがやっていると思う。上巻では主人公の女性が幼稚園から30代中頃まで成長する過程で、そういう自分の世界が5つとか8つとかになる話。特徴的なのは、客観的にそれぞれの立場を見ている自分がいて、それが世界99と名付けられる。 他にも外国を「ウエガイコク」「シタガイコク」と呼んで、扱いが違うとか、何かのきっかけで徹底的にイジメ、ヘイトや排除が始まったり、昔の専業主婦はパートナーや世界の奴隷のように従順な奉仕を求められたり、実世界をデフォルメしたような設定からの問題提起も興味深い。しかし、イジメやらパワハラやら、エロやグロ、というよりグロとグロ、ばかりが描かれて、読んでいて不快になるレベル。個人的には耐えられない。 結末が気になるが、下巻は読みとおせないかもしれない。
9投稿日: 2026.03.12
powered by ブクログ村田沙耶香は私たちが当たり前に享受している概念をぶっ壊してくれる。それがたまらなく気持ちよく、快感だ。そして読み終わると人(特に男性)のことが少し嫌いになっている笑。 今回の村田沙耶香ワールドも面白くて面白くてページをめくる手が止まらなかった。今回は上下巻と大ボリュームなので、もう終わってしまう…!という心配がなくて良かった。 パラレルワールドのはずなのに現実よりも本音と実感に満ちている世界。そして急にくるSFトンデモ展開も大好き。
1投稿日: 2026.03.11
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ピョコルンという架空のペットは、愛玩動物として登場し、社会の進化の中で家事代行や性欲処理などの機能を持つようになっていく。主人公空子は、空っぽで、その場に応じて自分の「キャラ」を設定し、生きていく。最終的に、空子はピョコルンへと生まれ変わる手術を受ける。 村田沙耶香は悪口がうまい。グロい感情を、溢れるほど描くことができる作家は他にあまりいないと思う。皆がそれぞれ少しずつ持っている嫌な感情・考えを、増幅させ露悪的に描写することで、ここまで面白さに繋がるというのはある種の発明であり才能。
1投稿日: 2026.03.11
powered by ブクログ「小さな分裂を繰り返しながら、私は生きている。」 そんな衝撃的な言葉で始まったこの話は「普通って何?」と問い続けてきた村田さんの集大成的な超大作だった。 上巻だけで完結してもよいくらいのボリュームと完成度!えっ、ここからどうなるの?まだ続くの?と呆然としたし、おなかいっぱいだったのもあり、しばらく続きが読めなかった。 トレースしたり、集団ごとにキャラを変えたりというのは多かれ少なかれみんなやってることだけど、ここまで膨らましてここまで言語化するとこんなにゾワゾワするんだなぁ。 一息ついて、下巻に突入!
3投稿日: 2026.03.09
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[ブログに投稿] 図書館で上巻が新刊として置かれており、 スレッズの紹介でよく見かけていたため読んだ。 まったく救いのない話。 人は他人と接して、 他人の情報を取り入れて、 競合しようと情報をインストールする。 自分を変化させていくものだと思う。 それが苦しいことであることが”過度に”強調されている。 小説の世界では、 みながその苦しい状態を飲み込んで生きている。 この小説の世界では、 さまざまな気質・階層が悪であるかのように、 統一へ向かっていく。 その思想・方法がグロテスクであり、 気分が悪くなった。 心理描写が多くの読者を納得させるのかもしれないが、 私には嫌悪感で一杯だった。 私は「クリーンな人」である。 この世界で人間は 「ピョコルン」 という、 パンダ、イルカ、ウサギ、アルパカ の遺伝子が偶発的に組み合わさって出来上がった生き物を飼っている。 愛玩以上の役割りを担っていく。 そして 「ラロロリン人」 という遺伝しないDNAを持つ人間を差別・区別している。 日本では、 外人を 「ウエガイコク、シタガイコク」 と差別・区別していた。 主人公如月空子(きさらぎそらこ) の生涯を描いている。 空子は喜怒哀楽、性格、感情がなかった。 自分を人間そっくりのロボットだと感じていた。 10歳で 「小さな分裂を繰り返しながら生きている。」 と理解していた。 相手に呼応しトレースしていた。 35歳では、 世界①②③とカテゴリ分けしたそれぞれのグループで、 それに応じたキャラクターを演じていた。 やがて空子は 「世界99」 という、 「たくさんの世界で生きている無数の自分をその世界の自分がぼーっと見ている感じ」 の世界にずっと生きてきたことに気づく。 そして上巻の最後(35歳)、 ピョコルンとラロロリン人に衝撃的な出来事があった。 空子の行動はとても気持ちが悪い表現で描かれていた。 下巻、49歳の時、 世の中は 「恵まれた人、クリーンな人、かわいそうな人」 に別れていた。 どうなるのか下巻は夢中になってどんどん読み進めた。 最後のほうはドキドキしながら読んだが、 50歳で主人公が選択したことは邪魔されることもなくたんたんと進んだ。 それが実行される様子にとても気分が悪くなった。 最後は、 選択後の89歳、 世の中は統一に向かって進んでいるようだった。 しかし空子は選択後の意識はきちんと持っているようだった。 空子の選択の是非は私には分からない。 (2026.4.5) ※2026.3.8糸満市立中央図書館で貸出 2026.3.22読書開始、3.27読了
4投稿日: 2026.03.09
powered by ブクログ怖くて、グロいシーンあるが どんどん惹き込まれた作品! 評判いいだけあるなあ〜 下巻の結末は、どんな感じなんだろう…
1投稿日: 2026.03.08
powered by ブクログこういうジャンルは初めて読んで、前々から気になってたため期待度はかなり高かったのにそれを越える満足感を味わえた。 私は人の感情や思考にとても興味があるため、この作品は人間の悲惨さや愚かさを感じつつ、主人公の何も感情を持たない様子になんとも表現出来ない複雑な気持ちにさせられた。また、ありえない話なのに現実性があるというかリアルなのも面白かった。もちろん下もこれから買って読み進める予定だが、期待大‼️
1投稿日: 2026.03.07
powered by ブクログ書いてある内容は過激なところも多いし、読んでいて不快だなと思う部分はあるものの、 世界1.2.3などは誰しもが持っているのではないかと思う。 呼応やトレースも意識しているいないに関わらず自然とやっているし、世界に応じてキャラを変えているという部分もある。 世界99にいる時の自分もいるなーと感じる。 俯瞰して自分を分析している時がある。 その事をここまで深く描けるというのはすごいと思ったし突きつけられるものがあった。
4投稿日: 2026.03.06
powered by ブクログペルソナの使い分けは常にしていて言語化できない部分を綺麗にしてもらってものすごく腑に落ちた。 が…。 明人が無理すぎなのとピョコルンまじかよ…で不快感が酷すぎて休み休みでしか読めなかった。(最高) 下巻読むのこわいいい。
22投稿日: 2026.03.05
powered by ブクログ分厚さの割に一気読みできた。けどもう一度読みたいとは思わない、おぞましさがあった。 人間社会の沼の底を掻き出したような、そう、完全なファンタジーではないところが恐ろしく、ページを繰る手が止まらなかった。 もう読みたくないけど下巻も読む。
1投稿日: 2026.03.04
