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世界99 上
世界99 上
村田沙耶香/集英社
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総合評価

517件)
4.1
202
156
85
19
10
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    本書を手に取ったみなさん、上巻を読み終えるまでに結構大変な思いというか、手に取っては休んで、でもまた続きを読んで、をくりかえされた方も少なくないんじゃないでしょうか。 まずは上巻の最後の15ページで、一区切り。 この続きに何が描かれていくのか。

    4
    投稿日: 2025.09.22
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    すごい世界観。 非現実的なのに共感する所はたくさん。 自分は世界いくつに所属するのか?などと考えてしまった。 本当に簡単にまとめてしまうと、人を極端に客観的観察をした世界が描かれているのだけれど、読んでいてずっとザラザラとした気持ちになる。 でも色々な事を考えさせられる作品だと思う。 少し休憩したら下も読みたい。

    3
    投稿日: 2025.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めての村田沙耶香さん!皆さんの感想で心して読み始めましたが、しっかりボコボコにされて上巻読み終えました。 村田さんの文章がとても巧みで読みやすいおかげで、1日で一気読みしてしまった。 人間があえて言語化してない後ろめたい部分を隅から隅まで豊富な語彙で綴っていて、この本で初めて明文化された人間の機微がいくつあるんだろう? 潜在的に言語化すべきでないとみんながぼんやり思ってることを美しく流暢な言葉で明らかにしまう…。それ文字にしちゃっていいの?!と思うのに理解共感できちゃうから、自分の中にその感情があることを自覚させられてしまうのだよね。 こんな文章を出力するのは想像の上でもできないなと思う。すごい。 1文字目からずっと不穏で、どんどん状況は悪化していくが、ここまで読んでしまったら最後まで見届けたい!と思って頑張って分厚いページをめくり続ける。しかし予想を超えたあらゆる最悪が次から次へと… 最初は、自分に性格や感情があってよかった♪でも私の大切な人たちはもしかしたら…なーんて! みたいなテンションで読んでたが、進むにつれそんな心理状態は保てなくなり… この後きっと何とかなるよね…?この人は大丈夫だよね…?という希望を抱けば一つひとつ丁寧に想像以上の絶望になって返ってくるので、第二章にもなればもう希望を持つことは無駄、心が疲れるからやめておこう、と思うようになった。心の防衛機制が働いた。 これで上巻?下巻どうなっちゃうの… 早くこの先を知りたくて、下巻も間違いなくスピード読破できる。 ーーーーーーーーーーーー ・レナちゃん、あのタイミングで死んだのがもはや最善だったのでは。一抜けしたのが賢く思えてしまう。 ・徳岡、ピョコルン死ぬまでやるって。中盤で最大のショックシーン。その後はお咎めなくのうのうと生きてるのか?ピョコルンも命なのに。 ・月子が怪しい消毒の資格に引っかかってしまったのにびっくり。人の真意とか表に出さない思惑を冷静に見抜ける人かと思ったのに、引っかかってしまうんだね。月子が1番人間らしいと思ったシーンかも。 ・そういえば月子パパどうなったんだ?シタガイコクに行ったまま? ・白藤さん小学校の頃からずっと正義を貫いていてすごい。唯一白藤さんの言動に救われ続けているけど、下巻でも無事でいてね… ・小早川さんに対する前向きな描写がありすぎて不安。空音コンビ好きだけど幸せになれなさそうで怖い ・ピョコルンの中身が上巻最大の絶望。ニュース見て淡々と解体始める空子もさすがだし、ラロロリンバラバラにしたパーツを梱包するのが段ボール…?とことんひどい。その段ボールの耐久性もすごいけど。メイドインアビスを思い出した。

    8
    投稿日: 2025.09.15
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    とにかくすごい。 ディストピア世界のきめ細か過ぎるほどきめ細かな設定によって、現実味がものすごい勢いで迫ってくる。空子の思考は極端にも思えるけど、自分の中にも同じようなことを考えている自分は確実に居るし、読んでいるうちにむしろその自分が最も確かな自分なのではないかと思えてきてしまう。 読後しばらく、自分の中の空子が優勢になってしまって現実世界がちょっと歪む。笑 そんな体験も含めて揺さぶられながら沼ってしまう作品です。 下巻を読んだら、もっといろんな切り口でじっくり考えてみたい。

    18
    投稿日: 2025.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白い。面白いから読めた。けど、めちゃくちゃメンタルには悪い。他の本を挟んで休みながら読んだので読み終わるのに時間がかかった。 出てくる男性全員の女性蔑視がまあ酷くて、メンタルを害さずにこれを読める女性、いるのか……?と思うほど。でも極端なくらい誇張されてて現実味がないからギリギリ読めたのかな。言わずもがなそれ以外の要素も、もうディストピアもディストピア。 空子の大前提、「性格がない」。「目の前の人間、周りの人間に『呼応』して、その場で求められる人格で振る舞っているだけで、本当の自分とか意見とかは何もない」という設定には「分かるかも……」「そういうこと、あるよなあ……」と掴まれた。それがこの本の凶悪なところで、そこで惹かれて読んでいったら……結構、読んだことを後悔する瞬間もあったかも。 お台場の事件の現場で生き残った被害者から話を聞きながら「ちゃんとこの話に心を痛めていますよね?この痛みを忘れないですよね?」と世界③の人達が監視をし合っている様子には「分かるなあ……」と思ったし、この本読んで良かったなと思った。「自分とは関係ない悲惨な出来事」に無理矢理苦しむ、「苦しんでるアピール」をする茶番を皮肉っているところは痛快で、「あ、こういうこと皮肉ってもいいんだ」と思った。

    12
    投稿日: 2025.09.14
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    世界99!!! ようやく読んだ!!! (まだ上だけ) 3月上旬から書店で表紙から目に入って気にはなってたんだけど金額も高いしそしてなにより本のボリュームに読み切れるか不安で買えず… でも、最近村田沙耶香さんブームで今だ!と思い購入して読んでみた!! 感想は、読む手が止まらない、ちょー面白かった! 人間の嫌なとこ全部詰まってる 私もSNS何個もアカウント持ってるし、 人によってLINEの返信、絵文字つけたりつけなかったりか、人の意見に流されたり、そもそも考えがなかったり、、、 八方美人とかなに考えてるかわかんないとか言われたことあるから、空子のことなんか同情しちゃう。 この本、幼いわたしが呼んだら大人無理になるな、男の人も無理ィ!!!ってなる。 全く先の読めない展開に、「?!!!!!」ってなる場面がいくつもあった。 ピョコルンは、もう言葉がでてこない。 早く本屋さんへ行って下巻を買ってくる!!!

    36
    投稿日: 2025.09.13
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    日本で人類に関する潜入調査を続ける宇宙人=村田沙耶香による最新レポート。ストーリーはいつものごとく、俗で下世話でグロテスクでありながら誰も思いつかない展開で、淡々とした語り口も徹底している。自分がないと自覚している主人公の自意識は恐ろしく強靱で、そのようなキャラクターを上下巻にわたって描ききる著者のメンタリティに恐れ入る。また、様々なタイプの人類をすべて敵に回すような描きぶりにもシビレる。凄まじくドライな「ガリヴァー旅行記」のようでもある。

    12
    投稿日: 2025.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっっっと読み終わったーーー!帯と装丁が好みで…村上さんも気になってて…安易でした… 序盤からカロリーめっちゃ高い。性描写がえぐくて読むのに力がいる。特に女性が読むの絶対しんどい。空子までのことはされてないとしても、この世の中、女子はね、生きてたら絶対に性被害にあうでしょ、ほぼ。似たような経験がどうしても重なってしんどかった。 あと、人物の描写が細かい。こちらも、似たような人物にあったことがあるな…を思い出してしんどい。 空子みたいに、関わる人間、環境で多少言葉遣いとか、たとえば服装とか、変えることはあるよね ここまでしっかり管理して使い分けてるのはすごいが 最初はね、ただただかわいいピョコルンが出てきて、いいなーピョコルンは、と思った自分もいました ごめんなさいね、撤回です まず、性処理に使われるようになって、やぱピョコルンになりません(NO)やし、ピョコルンが人間リサイクルとわかって、よりNOやし、明人がピョコルンになる…とか言い始めてもう、俺の中のピョコルンは…になった 半分くらい読んだところで、え、これ、下巻もあるの…?ここで小早川さん…?うまく丸くおさまれ…(ハピエン厨)になったし、残り50ページくらいかな〜で一気にピョコルンの秘密が出てきて、これは、下巻も読まないとね…になりました はじめての上下巻デビューです(小説読まんすぎてわたしのなかですごい) 半分くらいいったところ、小早川さんの登場で、さてどうなるのかな〜✨から、ラロロリン人、そんでピョコルン、奏さん、世界99の意味、いい感じに下巻に持ち越されておもろい カロリー激高すぎて、なかなか読み進められなかったし、なんか、初めてのタイプの小説って感じでおもろかったよ‼️村上さんのご本はなんか、勇気いる気がしてきた、そこが本のいいところだね(?) 下巻、買います…どんな感想言うかな…

    6
    投稿日: 2025.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何だか妙な本にぶつかってしまったな… と第一印象。 人間観察の鋭い作家さんだ。?いやこれは、 人間観察ではなくて人間の中のクリーンな部分と汚い部分の観察?

    15
    投稿日: 2025.09.11
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    序盤はいじめ虐待ハラスメントの描写が生々しい。リアルさが心にむりやり侵食してくる毒のようでとりこまれそうだった。あまりに強烈なので一瞬で距離を取って読むことになり、ダメージは免れた。 何より主人公の空子が、相手に適応し人格を世界ごと形成していくさまは見事で、本を読むのが遅い私でもあっという間に上巻を読み終えた。

    6
    投稿日: 2025.09.09
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    現実を切り取り、村田沙耶香さんの脳内で発展させた架空の世界に、ジワジワ侵食される。 帯の「思考実験」という言葉が言い得て妙。 相手の性格をトレースし、媚びることで安全を確保する空子。 物語のキャラクターとして描かれているけれど、場によって求められる役割を果たすということは、私たちも普段からやっていることだ。 他の登場人物達も無意識に力の強い者に媚びる姿が物語の中でも描かれている。 普段見ないようにしている、でも確かにそこにある人間の汚さや愚かさを言語化し描くのが村田さんはうまい。 相手を従わせるために、力をちらつかせる。 抵抗できないものが欲望の吐け口になる。 お金を稼ぐ方が決定権を持つ。 人間は差別する側に立つのが心地良い。 人を救うという快楽。 この作品を読んで心がモヤっとするのは、世界がアップデートしたようでも、こういう意識が根底に残り続けていることを感じるからだと思う。 自分にとって都合の良い解釈をピックアップし、事実や常識を捻じ曲げる。 そんな世界の人たちが、根底の解釈が過ちだと突きつけられた後どうなっていくのか、続きが気になってしょうがない。

    7
    投稿日: 2025.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とんでもない作品に出会うことができた。既視感から来る気持ち悪さと、達観された描写による発見の連続。あまりにもグロテスクで、あまりにも爽快だけど、読後感が最悪たった。二郎系ラーメンを自身の許容量を超えて食べたときの感覚に似ている。それは多分、私自身がこの物語を理解するだけの器を持ち合わせていなかったからだと思う。現代の思考実験として読み進めると途端に腑に落ちる部分が多かった。 その結果として、上巻を読了した翌日の今、徐々消化が進んでいる。 良くも悪くも絶妙なバランスで成り立っている社会と、「正しさ」によってそれを糾弾する人。そしてそのバランスを狙い通り崩せたとき、糾弾していた人が取る行動は必ずしも「正しく」ないのではないかと思った。それにはイマジネーションが大事。 この上巻の大半は空子が大人になるまでの人生が描かれている。空子は小学生の頃にはもう大人だったのだと思う。だからこそ、大学を出てからの十数年をスキップして物語を進行しても何の違和感も取りこぼしもなかった。 呼応とトレースをある種の生業・役割として繰り返してきた空子は名前の通り空っぽだった。常に後攻というか、相手がいて自分がいる状態。先攻を取る場合も相手を鑑みた上での一手目になるからそこには明確に1の前の0が存在する。 空子に自分を重ね、白藤さんや小早川さんにも自分を重ねる。そして匠くんや明人も自分に重ねてみる。一致はしなくとも、要素として呼応とトレースをしようと思えばできてしまうことが悲しかった。 エコーチェンバー現象への警鐘とも取れる。偏った人たちが大多数の場所では、偏った状態でバランスするため、そのコミュニティでは極論がスタンダードになってしまう。しかし世界のスイッチを切り替えた瞬間にその梯子は外される。 それ「世界99でも同じこと言えるの?」となる。 それにしても村田沙耶香さんのメタ認知力が凄すぎた。 前半だけだったらフェミニズム文学と受け取ってしまいそうだが、決してそれに帰結しているわけではない。社会の歪みにおける一つの要素として描いていることが分かる。私は読みながら考えを改めた。 「女の敵は女」論の思考実験の果てにピョコルンがいるのではないかとも思うし、これを女性が描くという構図に恐れ入った。結局、その女の敵の背後には男がいるんだよな、と考えていたところでこの本を読み、合点がいってしまった。二元論の限界と、極論の終焉。 間違いなく今年一番の衝撃が走った作品。下巻も怖いけど楽しみだ。

    6
    投稿日: 2025.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    既視感がないようなあるような世界。 どんどん読み進めてしまった。下巻も気になる! 私はたぶん世界③…だけど世界③が必ず至る結論の「考えるのをやめないこと、考え続けること。」に笑ってしまった。世界99の意味が上巻の終わりのほうでやっとわかってきた。

    4
    投稿日: 2025.09.06
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    一瞬、みんなそうなんじゃないのかな。と思った。この人にはこういう対応する、とかありがち。しかし村田沙耶香さんの作品は本当に、性の事、ロリコン?っていうのか、そういう人達がよく出てきますね。 現実でも多そうだなー。空子の両親はいまどうなってるんだろう。下を読みたい。 物語的にはやっぱぶっ飛んでて面白い。 虐められてた人が虐めてきた人らと仲良くするのとか、女子!って感じ。 にしても、ピョコルンヤバすぎ。

    10
    投稿日: 2025.09.06
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    最初っからアクセル全開でトップスピードで話が展開していきます。凄いです。 村田沙耶香先生の作品は、書きたいテーマを効率的に描くために、かなり異様な世界を設定して力技で強引に書ききる印象がありました。今回も異様な世界ではあるのですが、妙にリアリティがあるのです。村田先生は、私たちの普通の生活を、ちょっと変わった視点から見ているだけではないか?そんな気さえしてくる上巻でした。 とは言え、このままで終わるはずもありません。案の定、前半ラストには世界が崩れ落ちるような事件が発生しました。下巻が楽しみです。

    32
    投稿日: 2025.09.06
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    すごいものを読んでしまった。何者だ、この作者は。いやむしろ、この作品を生み出させてしまうこの世界が、異様なのか。描かれているのはエグいほどのディストピアなのだが、ものすごく既視感もあり、現実を転写されている感覚がある。とにかくページをめくる手が止まらないし、めくるたびに、パンッと目の前で空気が弾けてゆくような展開。 読んでよかった。女性はぜひ読むべきだし、男性も読むべきだ。ジェンダーごとに分けてしまったのは、どちらのジェンダーで読むかでたぶん心が揺さぶられるところ、発見するリアルが違うと思うから。いずれにせよ、読んだら今生きる世界がもう今までのようには見えなくなるかもしれない。 性格のない空子という名前の女の子の、子供時代から30代までが描かれている上巻。オトナになるにつれ環境はエグさマシマシに。いやでも、普段生活の中で表に出てくることはないけど、ベールを1枚めくればかなり現実に近い世界観なのでは。。空子のような人生を送ってないはずという自覚があるのに、なぜか空子の一人称の語りがわかりすぎてしまう。それもまたエグい… ピョコルンという人工動物やラロロリン人という特殊なDNAを持つ人たち、汚染物質を体内に取り込んで便として出すことで世界を浄化しようとする意識高い系コミュニティ、というような奇抜なフィクションの仕掛けが強烈に効いてくる。人の反応に呼応し「トレース」して自分のキャラを作りあげるたびに世界を分裂させながら生きるという性質の主人公が行き着く先を、早く確認したい。 上巻の最後の数ページで、上巻まるまる一冊が下巻への壮大な前振りになっているのだという驚きと予感を得、本を閉じる深夜1:30。まだ明日も仕事があるのに読み通してしまったではないか…! 私の世界も分裂していて、そしてどこかに私も世界99をもっているのだろうか?下巻を入手するのが待ち遠しい。

    35
    投稿日: 2025.09.05
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    読んでいて、コンビニ人間、地球星人の著者だと気がつきました。 独特の世界観。 小さい頃に自分の世界と、よそゆきの顔、塾の友達の時とのキャラなど世界が変わると自分の立ち位置やキャラを変えてたなぁ。そして大人になると自分と分離している性質を分離させて関わらないようにするが、この主人公はきっちり分離しててすごいなぁと思う

    13
    投稿日: 2025.09.04
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     書店で、常に目立つところにあり、気になっていて、図書館で借りれるかな?と調べてみたら、予約の人数がすごすぎて…。ようやく手に取ることが出来た。すごい人気なんだなぁ…って予備知識もなく読み始めた。  最初に感じたのは、リアルでも、SNSなどのネットの中でも簡単にいろんな人とつながれるようになった反面、人間関係は希薄になり、その時々、自分の所属するグループごとに、そのグループにいるのがふさわしい自分を使い分けている、空子を通して、ひょっとして今の時代に生きている私たちのことを言っている?錯覚してしまいそうになった。  そして、読んでいくにつれて、内容が、どんどん気持ち悪く感じるようになり、途中、何度もくじけそうになった。  そこで、初めてこの本のいくつかの感想を読んでみて、結構ハードな内容なんだなぁと驚くと同時に、下巻もそんな感じなのかちょっと不安になった。でも、ここやめてしまう勇気もなく、もうすぐ下巻も読めそうなのっで、このまま勢いで読んでしまおう。と思っている。  

    5
    投稿日: 2025.09.04
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    この作品が未来で、理解できない狂った気持ち悪い世界になっていて欲しい。今は、そうは思えない。 ー1章

    5
    投稿日: 2025.09.03
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    先入観なしに読み始めた。 装丁からメルヘンで 空想的な内容と思っていたが 主人公の内面世界を 単独視点で描いた 現実的な作品だった。 カタカナ生物は 私の想像力では追いつけない部分もあり 嫌悪感を抱く箇所もあった。 しかし下巻も必ず読みます。

    12
    投稿日: 2025.09.03
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    上巻最後の展開が凄すぎて圧倒されてる……。そこに至るまでに色々思うところたくさんあったのに、急に殴られて言いたいこと全部忘れちゃった!混乱!下巻早く読みたい〜!

    5
    投稿日: 2025.09.01
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    結構気持ち悪い描写多くてさらっと読んだ部分もあったけど、最後の100ページくらいからワクワクしだした。小早川さんの部分! かなり分厚くて読み切れる自信なかったけど、後半半分は2時間ぶっ通しで読んでなんとか完走!

    5
    投稿日: 2025.09.01
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    まだ上巻を読み終えたところだが、のめり込んで読み進めた。感情のない空子の視点から周りの人物や世の中の情勢が描かれていく。すごく異質な世界だが、真を捉えているようでもあり、気持ち悪いけどわかるような考え方。どんどんと予想外な方向に話が進んでいるので下巻がどうなるのか楽しみだ。

    3
    投稿日: 2025.08.31
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    先が気になって上下巻一気読みして読了。 最初は、主人公が場によってキャラを使い分ける、という事象をメインとして描くのかと思いきや、ピョコルンやラロロリン人も絡まって思いもよらない展開に…。 感想をうまく言葉にできないので、他の方の感想を読んで、うんうんと思ったり、見る視点が違うな〜と思ったりしてます。 最後まで、ピョコルンがどんな形?風貌?なのかイメージがつかめなかったので、気になる笑

    14
    投稿日: 2025.08.31
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    とにかく読んでいて気持ち悪い。 ピョコルンやラロロリンキャリアというほんわかワードは、読んだ人には忘れられないワードになる。甘味を添加して苦さをマスクした子ども用の薬のよう。 でも節々でにじんでくる思い。何が気持ち悪いのか、人間の歴史はいくらでも暴力と取り繕いを繰り返している、ネットをひらけばいくらでもある。自分の中をも深く探れば、どこかで差別的な思いのカケラを気持ち悪く無いもののように包んだり、正義論が極端に進むことがある。 新たなディストピアを作り上げ、遠くから眺める私たちもいつのまにか主人公の世界99や、自分の周りは世界③要素もつ④かなといったようにとりこまれる。 平易な文体に柔らかく包んでとんでもないおぞましい世界に放り込む著者だ。読むタイミングに気をつけなければならない。落ちる。

    7
    投稿日: 2025.08.31
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    上巻まで読み終えた。 主人公が意識的にキャラクターを使い分けて生活しており、部分的には共感できるところもあった。ただ、ラベルが極端に濃度を増した世界で、気持ち悪さも強く、読み続けることが辛い部分も多かった。怖いもの見たさのような感覚かもしれないが、考えさせられる部分も多くあるのでとりあえず下巻も読んでみたい。

    3
    投稿日: 2025.08.31
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    なんかすごい。言語化できないけど。 非現実的な設定のようで、日々のリアルな感情が生々しく表現されている。表現する言葉の使い方も独特でぬめりとした印象が残る。 村田沙耶香さんの本はコンビニ人間しか読んだことがなく、これで2冊目。言語化できないけど、あっコンビニ人間を描いた人の本だ、と思う独特の世界観、言葉のチョイス、主人公の視線、変態感がある。 下も読みたいし、村田さんの他の本も読みたい。

    5
    投稿日: 2025.08.30
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    ポリタスの“沈子黙読”のコーナーで、石井千湖さんが「ピョコルン」について話していた時の、なんとも言えない顔が、今更ながら思い出される。 まったくもう‥村田沙耶香ワールド史上最高のどん引きに(褒めてます)怯みつつ、下巻へ!

    6
    投稿日: 2025.08.30
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    途中だけど、ものすごいモノを読んでいる気がする。 自分が感じていた人生への違和感を追体験している感じ。 この話題で人と会話したい!

    5
    投稿日: 2025.08.30
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    読みながら辛くなってきましたが、結末迎えないと気がすまない?気持ちが落ち着かない感覚で読みました。ありえないけど、もしかして将来こんな世の中になってしまうような…妙な感覚に陥りました。

    4
    投稿日: 2025.08.29
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    なんでオーディブルの下巻がまだ出てないのかな〜。ざんねーーん。9月の配信が楽しみです。 しかし不思議な世界観だ。SF小説なのかな? 〇〇人とか、世界3とか1とか、読んでいると無機質な気持ちになった 主人公の性格がダウンロードされたのかもしれない。

    8
    投稿日: 2025.08.29
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     村田沙耶香さんが、テレビ東京「あの本、読みました?」や、NHK Eテレ「わたしの日々が、言葉になるまで」でお話しされていた「執筆の仕方」によると(あくまでわたしの印象ですが)、「まず登場人物の似顔絵を描いて人物設定をして、登場人物たちを箱庭の中に入れるようにして物語の中に入れて、起こっていく出来事を記述していく」というような「実験」のような流れで小説を書いていかれるのだとか。  そして「本当に小説家なのかな、と思うことがある」というようなこともおっしゃっていたように記憶しています。  ということは、そうやって書かれた小説は、いわば作者の「箱庭療法による精神分析」を綴ったようなものと言えるのかもしれません。  そしてそれゆえに出来上がったものは、現実離れしている奇異なもののようでありながら、極めて現実に肉迫して本質を写実したような生々しいものになっていると言えるのかもしれません。(あくまで個人の感想です)    この作品に出てくる主人公は、確固たる自己というものを持たずに、他者に「呼応」しながら、他者の姿を「トレース」して生きています。そして他者に「呼応」して、適したキャラクターを演じながら所属しているグループをひとつの「世界」と捉えています。  わたしは「世界」というよりも、昔ながらの言葉である「世間(せけん)」といった感覚かな、とか思ったりします。。。(人は大なり小なり世間を生き抜くためにキャラや役割を使い分けるものです。それを「嫌な渡世だなあ。。」と諦めたり、あえて「個人ではなく分人(ぶんじん)」とか言って居直ったりしますよね。)  そしてこのお話の社会は、男尊女卑社会で、階級社会で、格差社会で、差別社会から成り立っていて、そこではセクハラ、モラハラ、パワハラ、いじめ、DV、虐待といった様々な権利侵害が当たり前に行われています。人はそれぞれが組織や誰かの「道具」や「欲望のはけ口」になっている社会です。(SDG’sが目指す「誰一人置き去りにしない社会」とは真逆の社会です。)  それだけで、十分嫌な社会なのに、そこにさらに「ラロロリン人」とか「ピョコルン」という特異な存在が投入され、ますます露わになる人間の嫌な性質が描かれます。読者は、読むほどに「気持ち悪~い」「嫌~~な」気持ちにさせられますが、いわゆる「恐いもの見たさ」や「下卑た好奇心」(なのかな?)で、読み続け(たくなる人もい)ます。  この作品で、文字通り「世界」観が変わるかもしれません。  如月空子(きさらぎ そらこ)(後に月城空子(つきしろ そらこ))と「いろいろな世界」(と「ピョコルン」と「ラロロリン人」)の物語(の「上」)。  第1章    10歳 「小さな分裂を繰り返しながら、私は生きている。」    4歳 「最初に分裂をした日」    6歳 「ピョコルン」   11歳 「キュー、キュー」   12歳 「痴漢」   14歳 「プリンセスちゃん」「教祖」   20歳 「明人」「姫」    *   「レナ」    *   「ラロロリン人」    *   「道具」「犠牲」  第2章   35歳 「私は今、三種類の世界を生きています。」    *   「世界①②③」    *   「高級家電」「ピョコルン第二世代」    *   「世界99」『ラロロリン人を殺せ!』「首の中からコードが出ていて、、、」  ああ、気持ち悪い。。。  つづく。

    251
    投稿日: 2025.08.28
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    ピョ、、ピョコルン、!!と思いながら読んでいた。私にも世界①②③と色々あるのかもしれないどれが本当の自分なんだろうか世界99の感覚を味わってみたい

    3
    投稿日: 2025.08.28
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    村田沙耶香の小説は、自明とされているあらゆる事柄を疑い、解体していく。性格、恋愛(異性愛)、セックス、結婚。だいたい解体してきた。ただ、捨てるわけではない。解体したうえで、合理的に再構成する。 本小説の主人公は、性格がない。相手によって性格を作り出し、使い分ける。これはさほど大層なことではなく、だれでもキャラの切り替えくらいは行なっている。家族の前と、友人の前と、恋人の前と、食事の席で、学校で、葬式で、すべてでおなじような振る舞いをする人間はいないだろう。世界99というのは、SNSでのリアル友達とのアカウントや趣味のアカウントを使い分ける複数アカウントみたいなもので(というか作中でもずばりそのままのシーンが出てくる)、想像しやすいものだと思う。 しかし、馴染み深いものはこのあたりまでで、それ以外の出産やセックスに関しては現実から遠い描写となる。代表的なのはやはりピョコルンだろう。これは人間を素材にした愛玩動物なのだが、要するに家父長制における抑圧された母親である。 ところで、この小説の紹介で近未来を舞台にしたかのように書かれていることがあるが、どちらかというと仮想的な世界であり、ガリバー旅行記のような風刺小説に近い。じっさい、本小説の内容を現代社会のなんらかの問題に関連づけて語ることはいくらでも可能だろう。 そういえばAmazonのレビューで、「私が嫌悪するミソジニー男がたくさん出てくるが、世のミソジニー男たちはこの小説を読んで反省しろ。まぁ無理だろうけど」という旨のコメントがあった。そのとおり、たくさん出てくる。それもかなり形式的なキャラとして出てくる。 だが、残念ながらこのレビュー者が望むような小説ではない。ミソジニーを嫌うツイフェミを慰めるような甘ったるい小説ではない。というか、このレビュー者の思考に近しいであろう登場人物もおり、言うまでもなく批判的に描写されている。 たしかにミソジニー男性は出てくる。だが意図的に浅く書き割り的に描写されており、ある種の抑圧の隠喩であることは明白であり、そしてそれは本小説の登場人物のほとんどに当てはまることである。 さらにいえば、この小説は(主人公は)そのほとんどを批判的に言及する。男も女も子供も動物も、すべての形式性を批判するのである。だから、読み味は良くない。全方向に悪罵を繰り返すという意味では、実話BUNKAタブーのような読後感に近い。 ただ、実話BUNKAタブーと違うのは、批判のあとも描くことである。とくに救いがあるわけではない。しかし解体の限界も形式の限界も書かれている。 ちなみに、本書の批評性とは別に、物語のおもしろさとしては上巻のほうがおもしろい。連載だったせいか、ちゃんと章ごとの終わりに山場を持ってきて盛り上げている。 だが下巻になると、そのようなサービスが低減される印象があり、話の流れも足早になる。平たく言うと、強引に風呂敷を畳もうとしている感じがする。

    3
    投稿日: 2025.08.27
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    私が生きている世界と似ているけれど、どこか違う――そんなパラレルワールドで生きる、「自分の性格を持たない女の子」の物語。 相手の反応を見ながら、その場に合わせた“最善の人格”を作り出していく姿は、不気味でもあり、でも妙にリアル。 周りの空気を読みすぎて、他人の意見をそのまま信じ込んでしまう感じは、「あれ?私もやってるかも…」と共感してしまい、不思議な気持ちでページをめくりました。 読みながら「本当の自分って、なんなんだろう?」と考えさせられる。 ありえない世界なのに、どこか現実的。言葉にするのが難しいけど、とにかく先が気になる本でした。 『世界99下』も、絶対読みます!!!

    14
    投稿日: 2025.08.27
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    仮想世界の話ではあるけれど、登場人物は現実にいそうだし、こういう世界も現実にあり得なくもない。みんな何かの奴隷みたいなところとか。そしてこの先どうなるのか…。

    4
    投稿日: 2025.08.27
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    この本の世界は現実とは違う世界だけど、この世界にいる人々は気持ち悪いくらい人間的で、現代人を皮肉っているような作品だと思った。 皆それぞれコミュニティ毎に仮面を被っているのは この本の人物だけでなく僕達もではないだろうか? 誰かに縋ったり媚びたり意見を合わせたり、周りの環境に促され溶け込んでいくことでコミュニティが作られる。とても奇妙さが残るが、人間的で自分の意見はどこから生まれているのだろうと思わされる。 同調をせずに自分の考えを発信すると時に浮いてしまう存在になってしまったり、 自分の意見と同じ者同士が集まると考えが過激に走って行ったりと無意識のうちに自分もそうなってしまっているのではないだろうか。 差別や偏見もまさにそこから生まれてくるんだなと思った。 主人公の空子は色んなコミュニティにそれぞれ馴染める顔を持っているが、心の奥底では感情が無く、差別や偏見も本当は興味がない。 ただ、周りに合わせているだけ。 自分の意見とはなんだろう? 今の社会の中で自分らしく生きるってなんだろう。 まだ上巻しか読んでないが読み応えがあった。

    13
    投稿日: 2025.08.27
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    まともな人は1人も出てこない狂った世界。 毒がものすごくあって、心の中に残ってしまうのに、先を読まずにはいられない。 性的な描写も多過ぎる程多く、学校図書館には絶対入れたくない。 内容は重厚、なんだかとても嫌な気分になる。人間不信になりそう。 でも、凄い作品だと思う。

    6
    投稿日: 2025.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻を読み終えた感想は「すごく好き」だけど、第一章がかなり憂鬱だった。重たいし陰湿だし救いがなく感じた。それが終盤にかけて希望というか現代に通じる感覚を見せ始めてくれる。SFではあり、必ずしもファンタジーではない。誰しも少しは感じたことある複数の世界に属する感覚を抽象化して捻って、醜い部分も隠さずに、むしろ強調しながら書いたかのような。下巻も楽しみ。

    3
    投稿日: 2025.08.24
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    結構、評価は分かれていて、さて私はどちらだろうと読み始めたが、、、。とにかく嫌悪感が大きい。それが単なる想像の世界なら、わー嫌な感じ、で済ませるものを、決して空想だけではない、リアルの中の悪い部分を詰め込んだような気色の悪さ。 差別、男尊女卑、性的暴力、情報に踊らされ人々。 キューっと愛らしく鳴くピョコルン。かわいそうで健気。でもだんだん、ピョコルンという言葉が出るたびに気色悪くさえ思えてくる。なんか特別な妙な感覚。 で、、、下巻はどうするか?それはもちろん読みます。評価は?かなり難しい。気色悪いだけでは終わらないことを期待して、星4にするかな。

    36
    投稿日: 2025.08.24
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    読んでいて、思いつく言葉は地獄だった。もう読んでいて本当にきつくて、少しずつしか読めなくて一月以上かかってしまった。怖いのはこういう人同士のやり取りが、ない!って言い切れないところ。下巻を買おうかどうか悩み中。このまま終わらせてもいいような。

    4
    投稿日: 2025.08.24
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    初読み作家さん 不思議な世界観のようでいてよくわかる部分もあったり、でも全く共感できない部分ありつつ、妙な感じで進んで行くと最後に…⁈な出来事が勃発。えっ急にどういう事?ってなっているのに下巻に続く…。 下巻気になるような、もうこのままにしておきたいような。空子のこの先の人生がどうなるのか気になるので読みますけど、良い世界じゃない気がしてしまって…

    39
    投稿日: 2025.08.24
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    幼少期が終わってから、ただただ気持ち悪い。きっとこれがこの作品への褒め言葉なんだと思う。下巻、がんばって読もう…

    4
    投稿日: 2025.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    周りの人間を自然にトレースして、そのコミュニティ内でのキャラを作り上げ、素の自分が存在しない空子。 大人になった彼女には三つの世界がある。 世界①=主に地元の同級生たちで知性低めの大衆的な人たち。ヘイトスピーチに流されがち。 世界②=ピョコルンエステの職場の人たち。セレブでスピ系。 世界③=同級生の白藤さんとその仲間。意識高いポリコレ正義系。 それぞれの世界に過剰適応しながら、そんな自分を背後から冷静に眺めている本当の自分=世界99に気付き、自分と同じように世界で演じ分けている小早川さんを真の理解者だと思う。そんな矢先、全ての世界の境が溶け合うような大事件が起きる… 謎のかわいい生物ピョコルンが人間の性欲処理と代理出産に使われるようになったり、人間の妻は人間家電だと主人公が認識していたり、ラロロリン人DNAを持つ人が差別され、ウエガイコクが崇められてシタガイコクが侮蔑されたり、現代社会をデフォルメして風刺しているような村田沙耶香ワールド炸裂だった。最後の、ピョコルンは人間のリサイクルだったことが判明して、ピョコルンを切り裂いたら中からドラッグストアの廃棄段ボールと老人の生首にコードがたくさん繋がったものと人間の手足と謎の動物の内臓が出てきたあたりも、村田沙耶香的ホラーですごく気持ち悪いんだけど妙な納得感があるというか。主人公が老人の生首に思うように、このおじいさんは生きている間も人間の道具で、死んでからも人間の性欲処理や代理出産に使われる道具なんだと。 人間は社会が潤滑に回るための道具であり、そんな人間を再生産するための道具である。コンビニ人間と同じテーマを感じた。社会の部品であることは我慢するとして、産めよ増やせよの生殖の道具になることからは下りたい、そんなことを感じた。デフォルメはあるにせよ、作中の女の扱いが某「女性は産む機械」発言の延長であって、作中の男がみんなクソすぎてキモすぎる、という言葉では足りない。ミソジニーこじらせすぎてる男が多すぎて、この社会本当にこんなやつばっかりだったら日本終わるわな、って思う。

    4
    投稿日: 2025.08.24
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    人間に 社会に 善意に あらゆるものに発せられる悪意 ここまで 心を裂かれる小説もそうはあるまい 私は小説家になりたいと思っていたが こんな小説を書くくらないなら 小説家になれなくてもいい それくらい 読み手 書き手を傷つける文章に思える

    1
    投稿日: 2025.08.23
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    とりあえず上巻終了 下巻にいきますε≡≡ヘ( ´Д`)ノ レビューは下巻で (って、レビュー書くのか!?)

    56
    投稿日: 2025.08.23
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    分人主義のディストピア小説 共感できる箇所もあるけど、、複雑 自覚的ないことが多い、味方が冷酷で諦めている 生きることを幼い段階から諦めている 希望がない。 呼応、模倣、捨てるみたいは表現が多いのが印象的 やや自覚している汚さにグッと焦点が当てられている 感動とかがめちゃネガティブ

    3
    投稿日: 2025.08.23
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    スゴいメタ小説! 呼応とトレースって程度の差はあれど誰もがやってると思う。 それをこんなにも引いた視点でおぞましく描くとは、著者の作品は数冊読んだけど最高傑作! これから下巻なので、通して読了して改めて。

    10
    投稿日: 2025.08.23
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    衝撃がスゴかった。 日頃、言葉に出来ないもやもやが言語化された感じ。 またどんどん読み進めたくなる吸引力が半端ない。

    5
    投稿日: 2025.08.23
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     一体、これは何?自分が何を感じたのか、何を考えたのか、言葉にできない。やばいしか出てこない。呼応とトレースで、コミュニティに応じた立ち居振舞いを繰り返すと、こんな風に世界は歪んでしまうのか?安全で楽ちんな世界を目指すと、こんな未来が待っているのか?ピョコルンを便利な存在にすることも社会を大きな影響を与える。  とにかく、物語はまだ半分なのに、かなりやばい状況だ。どうなってしまうのか?

    16
    投稿日: 2025.08.23
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    自分というものがない、空子。 周りに「呼応」して生きている。 ある程度、誰もが「呼応」して生きているのだけれど、空子は、そもそもの「自分」がないという設定。 格差や陰謀論、様々な「分断」にさらされている今の時代の世界感を、ぎゅっと凝縮して、皮肉ったような、それでいて、今の自分の立ち位置みたいなものを考えさせられたり、新たな視点を得られたりする小説。 過去に色々あった人は、読んで苦しい部分が多々あり、途中で読みたくなくなる可能性もあるかも。 私はそれでも怖いもの見たさで、読み進めたが、「それ、つら〜い」という気分になる。 下では、どのような展開が待っているのか…

    4
    投稿日: 2025.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【読んでる途中の感想】 私はグロ描写もつらい話もたいくつな小説でもたいてい途中でやめるということはまずないのだが、これはキツくて途中で休憩してハートウォーミングな全く関係ない短編を読んで回復してまた読み進めるという手段を取りながら読み進めた。こんなことは初めての経験!しかも物理的グロ描写や目を背けたくなるような悲しい話などではないにも関わらず。だから本作はある意味すごく「心を動かす」本だった。 モラハラロリコンDV男性ばかり出てくるが、自分はこういうタイプの男性と関わったことがないので、主人公の振る舞いが相手の人をそういう人格に変容させてしまっているのでは?と思った。 いや、この小説の世界は現実と違ってこういう男性がデフォルトなのかな。 でも楽したいと言いつつ主人公は自分が楽じゃない方向へ男性を誘導している気が… 「SNSで極端なことを言ってる色々な人を集めて煮詰めて作った世界」という感じで現実とは少し違うなとは思うが、この小説の世界にどっぷり浸かってるとだんだん感覚も現実味を帯びてきて、洗脳されそうで怖いですね…。こういう考えにはなりたくないなという意味でそわそわしながら読んだ。 【読み終わった感想】 SFだったー!!! SNSを強調して煮詰めたみたいな人々が生きる世界って印象はかわってなくてイライラするけど、やっぱSFだったー!!! この世界の中の色々な発想が現実に完全にないとも言い切れないので、それもまた少し怖くておもしろいです。 題名の意味もわかって世界が開けたし下巻もたのしみです。 まぁでも精神的ダメージが大きいので家族には読んでほしくないかな!

    3
    投稿日: 2025.08.22
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    「トラウマ反応を起こさせる可能性があります。自己責任のもとお読みください」という警告文が必要かもしれない。できごとそのものは、悲しいかなよくあること。もっと酷い描写は今まで何度も見たし、聞いた。でも、内的体験をこれほど生々しく言語化したものはなかった。途中、読むの(聴くの)をやめようかと思った。今イギリスで人気の村田沙耶香さん。恐ろしいひとだ。

    2
    投稿日: 2025.08.22
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    TBSクロスディグのお二人が同時に読んで話題にしてたことで、興味が湧いて読みました。 感想は下巻にまとめて。

    2
    投稿日: 2025.08.22
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    村田沙耶香ワールド炸裂だった!! 誰にでもある世界99をここまで言語化して物語になっているのはほんとに芸術でした。下巻も楽しみー!

    3
    投稿日: 2025.08.21
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    これは理解するのがなかなか難しい。 とにかく気持ち悪い世界。怖すぎる…… 下巻でどうなるのか気になるところ。

    12
    投稿日: 2025.08.21
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    現実世界の醜悪なものがこれでもかとデフォルメして凝縮されていて、現実と地続きなのかと思いきや完全なファンタジーの世界観も織り込まれていて不思議なバランスだった 著者の方、自分が女性であることや男性に対しての嫌悪のようなものがあるのかなぁ 女もそこそこだけど、まともな男が1人もいなくて泣いた 人間本来糞袋といえど、ここまで徹底的な描写だと現実世界をちょっと庇いたくなる 下巻はSF要素がもっと増えればいいなー

    2
    投稿日: 2025.08.20
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    オーディブルで。自分の意見が何もない、からっぽの主人公。周りの人に同調することで、居場所をつくっていくのだが、年齢が上がるにつれ、合わせる人間が多様化していき、35歳の主人公は、地元の低所得者層でつくられた世界1、職場の、トレンドに敏感で、華やかな生活ができる富裕層でつくられた世界2、社会に問題意識を持ち、自分を汚しても地球を守る的な思想の強い人たちでできた世界3という三つの世界に合わせて、自分を変えて生きている。そして、SNSで特定の考えを持つ人たちをウォッチしていくことで、さらに世界4、世界5と拡張させていく。性差別や人種差別など、それぞれで語られるすべてが現代社会の極端な戯画化で、ピョコルン、ラロロリン人という、甘い言葉にコーティングされた存在が、それに向ける人間の暴力性がおぞましい。 とても怖くて読みたくないのだけれど、下巻が配信されるのが待ち遠しかったりする。

    2
    投稿日: 2025.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これが世界か。 自分が属する世界がどう生み出されたのか。 意識的になることもあるが、深く考える間も無く自動化された反応の積み重ねが世界を生み出している。 世界とは「集合意識」構築サイクルの運用により発展し、その運用がより強固になることで孤立し異質性を増す。 (メモ)デュルケームは、社会の連帯を機械的連帯と有機的連帯に分け、機械的連帯が支配的な社会では、類似性に基づいた集合意識が強いと説明しました。 その反応のフロー、仕組み、が言語化され物語に置き換えられ、汚いものを見たような気になって嫌悪を感じた。 でも読み進めるうちに、これは自分自身が正誤もなく当たり前のようにやってることである、と納得した。 (そして私も空っぽでした) また、使われるという事は、同時に使うということで。 便利の食物連鎖と、それを動かす弱肉強食のシステムにより稼働している。よりよく使い使われることが、より良く生きるということになる。 世界99とは何か。 私はまだ世界99を見つけてないのか。 すでの崩壊した後の世界なのか。 それぞれの世界は、その世界の根幹にある共通の仕組みやルール、基礎となる考え方が覆る事でリセットされる。 つまり個々に構築してきた関係性、自らを取り巻く社会の基礎となる前提のようなものが存在し。 その主たるものは価値観、善悪の判断基準ではないか。 その転換、主客転倒、あるいは崩壊により、所属してきた世界の底が抜け、リセットされ、初期設定となる世界に戻る。 それでは初期設定となる世界。原初の世界とは何なんだろうか。 あらゆる関係性やつながりは無いが、それまで世界を構成していた個々の主体は存在する状態。 自分だけの世界?孤独の世界?…それは世界なのか? 再設定された基礎概念(OS)により近かった(崩壊前の)世界が力を持ち、自らの世界がその立ち位置を獲得しようと戦い、その権利があると主張し、世界はまた分裂していくのか。 いや、単純反応の積み重ねが世界を作っていることから脱却しなければ同じことの繰り返しになるのでは。 それを解決する術があるのか… …集合意識を持たない世界はあり得るのか… 下巻へつづく

    2
    投稿日: 2025.08.20
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    起きた出来事に心がどうなっているのかを簡潔に言語化してくれている。私がなぜモヤモヤするのかの答えがどんどん出てきて読むのが止まらなかった。

    3
    投稿日: 2025.08.19
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    ・なんの時間と思いながら200ページ 如月空子 ピョコルン ペット 白藤遥 奏 家庭教師

    0
    投稿日: 2025.08.19
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    ところどころ的確だなと思ったり展開にハッとなるけど、嫌悪感がひどい。男女関係も友人関係も。読むのやめようかと何度か思ったけど、衝撃作という評判とこの後何があるんだろという思いだけで読み進めてる。

    5
    投稿日: 2025.08.19
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    こんなに好きな小説はない。 孵化の短編から出来た長編だろうか。 村田沙耶香さん自身も怒りの感情というものはないという。小説を書く為の道具として自分が存在している。とどこか俯瞰的な考えを持っているお方。 その辺にいる人には気軽に声を掛けたり、道を聞いたりは出来るけれど、 これからも関わると分かっている人や2回目に会う人の方が緊張しちゃう。 という方は割といるのではないだろうか。 私がそういう人間。 後は時間が経てば、どんなに親しかろうと、よそよそしくなる。 それはきっと、これからも関わるこの人はどこの世界に入れるのが、無理なく付き合えるだろうか?と 頭を回転させ、慎重になるからであり、 時間があくと、その人も変化するから 今でも前の世界の住人なのか?と探るからよそよそしくなる。 という事だろう。 上巻、下巻共に本当に素晴らしかった。 ピョコルンがなんとなく、メイドインアビスの成れ果てを想像してしまっていて、 まぁ、上巻の最後に あっ… と思いました。 本当はどんな姿をしているのだろう? 上巻8/12-8/14読了 下巻8/17読了

    18
    投稿日: 2025.08.19
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    生々しくてかなりグロテスクなシーンの多い本だった。性的にも、専業主婦への生き方にも、ペットのあり方にも、人種差別にも。なんとなく想像のつくけど現実にいないもので恐ろしいけど、面白かった。

    6
    投稿日: 2025.08.18
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    表紙イラストが秀逸で買わずにいられませんでした。 生き辛い現代に存在する同調圧力、差別、ハラスメント、暴力が、独特の表現で描写されるため読んでいてメンタルがやられますが、ピョコルンという奇妙な愛玩動物が存在することで物語がフィクション化され残酷さが中和されています。 上巻は第一章と第二章が収録されていますが、各章での展開に衝撃を受けます。下巻が楽しみです。

    16
    投稿日: 2025.08.17
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    格差や性差、当たり前のように、空気のようにやり過ごしている感覚、倫理観をグラグラ揺さぶられる。自分も空っぽで、相手に呼応して行きてきた空子タイプなので、空子の自覚に凄く共感しながら読んだ。 一方で、ピョコルンに対する違和感、これも作者の狙い通りかもしれないけど全然受け入れられなくて、自分の価値観との距離を測りながら読み進む感じでとても面白い体験だった。

    5
    投稿日: 2025.08.17
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    ひたひたと鳥肌が立つ薄寒い新世界のごく平凡な日常を淡々と綴った作品。 様々な人種、スクール/ 社会人カーストの群像をまざまざと見せつけられ、それが例え残酷であっても、ありのままを描いている。 そこに、ファンシーとグロテスクを持ち合わせた不可思議な新生物が、人と人の脆い絆の間に入り込み、さらに混迷を極める。 この物語を一読すれば、己が築き上げてきた価値観はゴミ箱行きとなる。

    4
    投稿日: 2025.08.17
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    いやーーーーーーわからん。 なんとか下巻最後まで読み終わったけど、世界観、文章の感じ、登場人物のこじれ具合、全体的にお手上げでした。 わたし自身もこじれにこじれまくってた20年前くらいに読んでたら、もっとダイレクトに感銘を受けたり心に響いたりしたのかもしれない。 このフェーズはたぶんもう終わったな、という感覚。

    5
    投稿日: 2025.08.17
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    オーディブルにて。 ひさしぶりにすごいものを読んだ…これぞディストピア。差別と性描写が多く不快なので他人におすすめはしにくいけれど、上巻のラストの静かな狂気と混沌の始まりに、下巻への期待が高まる。 世界によってキャラを作り変えたり、相手の望むリアクションをしてあげることは、大なり小なり誰しも身に覚えがあるのではないだろうか。それを痛烈に皮肉っただけの上巻に思えて下巻まで続くの?と心配になったけれど、ラスト直前で心配は無用になった。ピョコルンやラロロリン人は下巻でどのように人間社会を変え、新しい空子の世界を作っていくのだろうか。

    8
    投稿日: 2025.08.16
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    リアルな現実世界のドロっとしたものを見た不気味な感じ。決して綺麗なものではないけれどそれを文章として成り立たせている作者さんはすごい。 世界99?と思っていたけれどそれをしっかりと回収され鳥肌がたった。下巻も早く読まなければ、、

    6
    投稿日: 2025.08.16
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    オーディブルにて。 村田さん的ディストピア全開。 やーほんとに、いろんなものが詰め込まれている。村田さんの世界はどちらかというと苦手だと思ってたのだけど、食傷することなく一気に楽しめた。 これは間違いなく読んだ方がいいよ。 上巻は「世界99へようこそ」で終わる。 もうすでに紙の本だと400ページ超えの長い旅をしてきて、ようやく物語に歓迎される。 空子とピョコルンとラロロリン人はどうなってしまうのか。 さー続いて下巻読もうと思ったら、オーディブルで下巻の配信は9月になってからとのこと。 まさかのおあずけ(絶句) 配信が待ち遠しい 待てないかも ♫99BLUES/佐野元春(1987年)

    67
    投稿日: 2025.08.16
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    いやー、ほんとうに面白い!! 分かるわ〜と共感する部分もあるし、あぁ私もこういう気持ちになったことある、そう!これこれ!と自分の性質を発見することもあるし、ほんとうに読んでよかったなと思いました。 まだ上しか読んでいませんが、下も楽しみです。 作家さんはほんとうにすごいなと改めて思いました。 こんなにも人間を描けるなんて本当にすごい、、頭が下がる思いです。 ぴょこるんもなんだかこれからの現代社会においてリアルだし、たくさんの世界を作って世界ごとに適応した自分を出していくのも分かるし、自分は多重人格とか八方美人とかずっと人生の演技をしているなど感じた事がある人が読むと更に面白いと思います。この本がその人の人生においての答えの一つになるかもな〜とも思いました。

    14
    投稿日: 2025.08.16
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    性格のない人間、空子。呼応とトレースを駆使して、キャラクターを使い分けて、人生を渡って行くというお話。 グロテスクな世界観。登場人物に誰1人共感出来ない。 人間のいやな部分ばっかりを見せられます。しんどい、重い。ちょっと人を見る目が変わりそうで怖い。 でも、読み始めたら止まらないです。 空っぽの自分で、その都度場面に合わせてキャラクターを設定して、人生を渡ってゆくのが、楽な生き方かもしれないし、そうやって生きてきたら、もっと上手く世の中を渡って行けたのかなぁと思ったりして。 倫理観とか色んなものがぐしゃぐしゃになる思考実験的な小説と思いました。 後半、空子が人間的な部分?に目覚めそうになるのだが、最後の10数ページで全てが思ってもみない方向に転がっていく。 下巻が早く読みたいです。

    5
    投稿日: 2025.08.15
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    かわいそうな人による かわいそうな人のものがたり SFとはよべなくて 世間では神話とよばれているよう

    9
    投稿日: 2025.08.15
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    なんて世界。作者はどのようにしてこんな世界を思い描いたんだろう。 この方の作品は、人間のイヤなとこがむき出しにされるようで、とくに今回の作品はいろんな世界のいろんな人達のおぞましい部分があらわになっていた。 一番不快感を感じたのは小児性愛のところ。本当に気持ち悪くて仕方ない。それをほんとにおぞましく書いている。

    11
    投稿日: 2025.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世界99は、性格が空っぽな主人公の視点で主人公のくらしが語られた物語だ。 基本的には主人公の世界は現代日本と同じだが、違うのはラロロリン人という優秀な人種がいること、それからピョコルンという愛玩動物がいること。 主人公が色んな世界でキャラを演じているのだが、それは自分にも当てはまるので共感できた。 男尊女卑の思想は辛い。初潮がきたら賞味期限切れとか。ストーリーは面白いが辛くてサクサクは読めない。 装丁はブックデザイナーの名久井さん。箔押しが素敵!

    3
    投稿日: 2025.08.14
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    なんとか上を読み終えた!人が一度は考えたことがあるだろう、空想の世界をここまで現実に落とし込ん(?)でリアルかつグロテスク描かれると、考えたことがあるのにここまで不快になるのか!という衝撃。下の前にもう一度頭から読み直したい。

    5
    投稿日: 2025.08.13
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    ファンタジーなのか、ディストピア小説なのか、今まで読んだことのない世界の話だった。ひとつひとつのエピソードが、現代社会の断片から想像力を駆使して飛翔させたものなのだろう。人間の感情や思考が極めて不確かで実体のないものになっている。対面する相手に応じて自分の考えも感情も様々に変容するので、存在する世界そのものも分裂し分離している。差別とその反動、常識と非常識が交錯し、男女間の愛情も親子の情愛もなく、すべてが利用し利用される功利主義が蔓延る世界だ。まだ物語の半ば。今後どのように展開するのか続きが気になる。

    10
    投稿日: 2025.08.13
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    ずっと、現実の話をされている気がした。 最後は怒涛の展開で、硬直しつつ、でもどこかで「あーなるほど」とも思っていた。 一旦、何かエッセイを挟むか。

    9
    投稿日: 2025.08.12
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    この本を読んでいる数日間『世界99』で頭が一杯で楽しかったです。 村田沙耶香の世界を身体中が欲しています。 下巻楽しみ!

    10
    投稿日: 2025.08.11
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    帯にあるように中々なディストピアもの。 主人公は自我も特別な好悪の感情も持たない人間で、ただ保身の本能はあるので、所属しているコミュニティから迫害されない振る舞いに徹する生き方をしている。結果まあまあにクズの男性と結婚生活を送ることに。 その世界では特別な遺伝子「ラロリリン遺伝子」を持つ人間が出現しだし、また身体的ケアの一部を引き受ける第三の存在、ピョコルンが現れる。 上巻は展開が面白くて一気読み。(主人公は不特定大多数を公約しただけで、特異な人ではないのでは?などと思い。)そして最後の一文で震えた。 ラロリリン、ピョコルン、など語感はかわいいし装丁もファンタジックなのにこの終末感!ひたひたと絶望が迫ってくる感じ。下巻はどうなるのか、正に怖いもの見たさでこの物語の決着がどうなるのか気になる。

    8
    投稿日: 2025.08.11
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    なかなかのボリュームだが、予想外にすんなり読み進めることができた。読めない本では全くない。しかしとても気持ちが悪い。こんなに気持ちの悪い小説もそうそうないと思う。 上巻では世界99というタイトルの意味が明かされ、ピョコルンの謎(正体?)が明かされる。ピョコルンの姿形がどうしてもイメージできないまま上巻読了。上巻で終わっても良いような気もしたが、引き続き下巻へ。

    10
    投稿日: 2025.08.10
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    冒頭はわかった、キャラを作り変えながら生きていく空子の思考。 2章に入る頃には、話についていけなくなる。。。 130冊目読了。

    2
    投稿日: 2025.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途轍もない傑作にして問題作。ヤバい、面白い、そしてめためた怖い。主人如月空子は、性格・感情がなく、その場に応じて他人の感情を「トレース」し、いくつもの人格に「分裂」する、自分を「人間ロボット」だと認識している。本人は自分のことを馬鹿だと語るが、他者を見、批評する眼はとてもクレバーだと思う。性格・感情がない分フラットに他者を、世の欺瞞を見据えることができるのではなかろうか。この世の差別や、欺瞞、人が人と関わり世間の中で生きていくことを考えさせられる。人は誰しも「人間ロボット」なのではあるまいか。そしてピョコルンがあわれ。最後に衝撃の事実が! 恐ろしい。下巻どうなっていくのだろう。

    4
    投稿日: 2025.08.10
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    なんともいえない読後感に襲われる作品。 明らかに現在の世界とは異なる次元の話だったけれど、今の社会問題が風刺してあり楽しみながら読むことができた。 とてもグロテスクで思わず読むのをやめてしまいそうなシーンがちょこちょこあったけれどそれを上回る物語の壮大さと作者の筆力に感嘆した。 下巻も楽しみ。

    8
    投稿日: 2025.08.09
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    今まで村田さんの本をちゃんと読んだことがなかったので、想像より衝撃的でしたが面白かったです。おぞましい部分もあるけど、世界の見方など洞察力がずば抜けていて、普段言語化できないけど共感できる部分もあったり、他の小説では感じられない不思議な感覚で読めました。下巻も楽しみです。

    5
    投稿日: 2025.08.09
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    村田沙耶香は男を憎んでいる いや女も憎んでいる? いや人間を憎んでいる? 人は誰だって 誰といるかどこにいるか どんな立場かで 大なり小なりキャラを変えている 意識的に そして無意識的に それは正しいのか?間違っているのか? 誰が判断するのか? 空っぽの空子が スポンジのように 相手に対応して吸収して 瞬時にキャラ変できることは 悪なのか? ここで描かれているのは この世に対する 痛っっ烈な皮肉とも思える おっそろしい世界 でも 本当にフィクションなのかな? 案外この世はこのまんまなんじゃない?

    4
    投稿日: 2025.08.08
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    ついに手に取ってしまった……。 トリガー・アラートっていうんですか??フラッシュバックを起こしかねない表現?的なものが含まれてますよ~~みたいなのが今回は事前に告知されていたそうですが…(いやまあ村田沙耶香作品に今更かよって気もしますが) でも、たしかに過去作品にあったえぐみが濃縮還元というか、今までのはそれでハチャメチャに希釈して薄めてたんやな……ってことが分かりましたね、ハイ。 それにしても、村田先生はモラハラ男とロリ●ンに親でも殺されたのか…??と思うほどその描写が多い。いやまあ現代はロリ●ン文化ではあるけども。 それにしたって酷い。少女痴漢に未成年強制わいせつって単純にヤベー描写が多すぎる。 あとピョコルンね。男に産卵させて妊娠させて潮吹かせた村田沙耶香はやはり違う。 獣姦だと思わせといての屍姦だったでござるの巻。 いやもうここまでえぐみが凄かったらいっそそんな気がしたよね。 元旦那の最後の……とか。ウワ~~~~~~~村田沙耶香だ!!!!!!!!!!!!!って感じで最高潮に地獄でしたね。 こんなに現代に絶望しててそれ以上の地獄を脳内で製造するの、マジでとんでもねー才能だと思う。 現代日本に生きてる人間全方位にケンカ売ってるもんな…やっぱスゲーよ村田沙耶香は…。

    2
    投稿日: 2025.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初読み 村田沙耶香さん。 ふつうに暮らしている人たちの、少し裏にズレたところにある悪、気持ち悪さ、見て見ぬフリでやり過ごそうとしてる黒い部分。 気持ち悪い。 性的関係、レイプ、未成年(子供)への性欲、、。 いじめ。ターゲットが決まり、それに同調する心理。 気持ち悪いの、でも現実にもあるもの。 そんななかを生き抜くため、誰しもキャラを作っているのかもしれない。そこだけは少し理解できた。 世界1、2、3、4、5、6、7、8 ふだんはマジメな会社員。でも、SNSで豹変する輩とかはこの世界の何番にいるのか。そうやって世界を切り替える。 空子、という名前のとおり、空っぽで生きてる主人公。 世界99からの傍観にも、虚栄も嫌悪もない、ただ生きてるだけ。 自分の母親すら便利な道具を思っている。家族のために(献身的に)家事をする姿を見ても、ああはなりたくないと思う。 人種や生物への偏見もテーマに上がっている。 差別とまで呼ばれなくても、しぜんと出てくる自分よりウエの人。シタの人。みずからカーストのどのランクかを値踏みする。 『女性の搾取』 『現代人への痛烈な風刺』 ただただ気持ち悪い。 この自分の感覚すら、良し悪しもわからなくなるほどの衝撃……。

    15
    投稿日: 2025.08.06
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    ものすごく気持ち悪い。 設定も言動も何もかも気持ち悪いのに、ここはあなたの現実ではないんですよ、とチラチラと見せてくる。 ピョコルンやラロロリン人を登場させることで、異世界であるとしながらも 私たちの近未来ですよ、というイメージも持たせてくる。 ものすごく近いパラレルワールドみたい。 私には近すぎて嫌悪感しかなかった

    5
    投稿日: 2025.08.05
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    小説をハードカバーで買うのは村上春樹くらいだったが『コンビニ人間』が衝撃的だったので我慢できず。芥川賞受賞作と同じ主題がもっと深められている。設定はSFだが,これは純文学なんだな。上巻の最後の方で急展開するのだが,その渦に巻き込まれる感覚がたまらなく,著者の小説家としての力量を思い知らされる。 しかし村田沙耶香はずっと同じ主題で書いているのかな?実は最新作である本書と同時にデビュー作も買ったので,そこを確認するのは楽しみである。その前に下巻を読み終えねば。

    4
    投稿日: 2025.08.05
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    普段、なんとなく分かっているけど、見ないふり、突き詰めないままにしていることを取り上げて、言語化して、物語に落とし込んで、見せてくるのが本当に上手で、精神的にダメージを食らった。

    11
    投稿日: 2025.08.04
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    ピョコルンのメカニズムとかのディテールがあればもう少し自分にはあってたかも。最後の足の手術ととことかかっこいいし。   なのでストーリー仕立ての哲学書として読んだ。記憶と記憶に基づいてのプログラム実行というのが人間の仕組みその中での良い社会の定義。

    3
    投稿日: 2025.08.03
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    上は面白かった。下はあんまり。誰もが知らぬ間に行う呼応とトレース。そして世界の行き来を言語化した1冊。自分の生きる世界とはこのような構造であることを気づかせてくれる。

    2
    投稿日: 2025.07.31
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    400ベージ強の上下巻を読破できるのか、怖すぎる表紙におびえながら、村田沙耶香さん3作目。 2017年から作品読んでいなかったけれど、この独特の世界観は健在で。不思議なようでいて、どこか既視感のある空子の物語に夢中になって読んだ。 ピョコルンの存在に違和感を覚えながらも次第に、同情ともやるせなさともいえないごちゃ混ぜの感情を引き摺っていた矢先にラストで待ち受けるどんでん返しが衝撃的だった。ラロロリン人とかウエガイコク、シタガイコクなどなど面白い言葉で綴られる本音をのみこんだ生き方がこれからどう変化していくのかとてもとても楽しみ。

    15
    投稿日: 2025.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりに一気読み。村田さんやはり頭おかしいと思う。普通の人はこんな話思い付かないし、世界をめちゃくちゃ意地悪に見てて、グロい。女性差別への意識が高いフェミニストなのかな。それにしても、ピョコルンとするとかキモすぎるな。

    5
    投稿日: 2025.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻は、どう考えてもあり得ないディストピア世界なはずなのに、どこか既視感を覚えるような、どこか「お前もだよ」って言われてるような、鈍器で頭を殴られてるような気分になり、読み進めることに体力が必要だった。 下巻になると、どこか失速したような感覚に陥ったが、それもこのディストピアに慣れてきたからなのかと思うと、ハッとさせられた。 もう一回ぐらい読まないと

    4
    投稿日: 2025.07.29
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    色んな人をトレースして世界に沿ったキャラを持つのはルッキズムから外れないようにする今の時代ににてるな、なんて最初は思ってた。想像できない、褒め言葉としてきもち悪い世界で読んでて面白い。

    5
    投稿日: 2025.07.29
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    強烈なディストピア作品。 倫理観がぶっ壊れるような、だけどもどこか自分の中にもあるなこういう所、、、と思ってしまうのが恐ろしい。好きな作品ではあるけども、読んでいて疲弊したので下巻は時間を置いてから読みたい。

    5
    投稿日: 2025.07.29
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    遠野遥の『教育』と似た雰囲気。ある意味ディストピアのような。 新たな人格を獲得するたびに分裂し続けている主人公。本質は全てを俯瞰する世界99にあった。 ピョコルンとか、ラロロリン人とか、ウエガイコク、シタガイコクっていうセンスが沙耶香氏だなぁ。 女性の結婚の労働とか、賃金の低さとか、暴力性とか、性差別、人種差別、記憶を失って流されていく私たちなど、様々なものを比喩的に描いて皮肉っている印象。

    5
    投稿日: 2025.07.28