
総合評価
(640件)| 124 | ||
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powered by ブクログ電車がいつの間にか最寄駅に着いていた。僕は急にまっすぐ歩けなくなって、近くの椅子に座った。自信があったわけではないし、二日酔いでもなかった。 帰宅する人々をぼんやり眺めてから、紙袋を握り直して僕は立ち上がった。 (プロローグ/三月十日/小説家の鏡/君が手にするはずだった黄金について/偽物/受賞エッセイ) 偽物 のババリュージが印象深い。
3投稿日: 2024.10.14
powered by ブクログ最初の短編「プロローグ」を理解することが肝心。 「プロローグ」で既に心が折れそうになる。軽快なリズムが気持ちいい文体なのでサラサラ読めるが、サラサラ読んでたのでは理解が追いつかない程度に、哲学的で難しい個人的な思想多め。 「プロローグ」を2回読んで、この登場人物って物事を勝手に究極に突き詰めて、湧き出る矛盾にがんじがらめになって苦しくなっちゃう、自業自得なめんどくさいヤツなんだなって分かり、更にその登場人物が、実は作者自身なのではないかと思いついたら、途端にこの本に対しての好奇心がわいてきた。 「プロローグ」は、作者のちょっと長めの自己紹介。 自己紹介で作者の正直なところとか、それが少し冷淡にみえるところとか、めんどくさい性格なのが分かると、その後の短編も面白く理解できた。 小川哲の本をもっと読みたくなった。
7投稿日: 2024.10.09
powered by ブクログプロローグで、主人公はなぜ自分が小説を書き始めたのかを語ります。 その後の四つの短編。 前半の二編は3.11の前日、自分は何をしていたのかを思い出す物語。 後半の二編は、世間から嘘つき呼ばわりをされている知り合いに対し、それは本当のことなのか?もし本当ならなぜそんなことをしてしまったのか?と考えを巡らせている物語。 軸は同じでも全く違うストーリーになっているのが面白い。 もしかしたら前半、後半それぞれ先の物語が実際に経験したことで、そのエピソードを元にフィクションを書きましたよ、という設定なのかも。 全体を通して、主人公は小川という名前の小説家だし、小川哲さん自身のことなのかも、と想像してしまうけれど、「いやいや、私は小説家ですよ。一つのエピソードからいくらでも物語は作り出せますよ」と言われているような気もします。 とにかく頭の中で、なんだか哲学めいた理屈をこねくり回している主人公。好きな小説でした。
104投稿日: 2024.10.06
powered by ブクログ本屋大賞ノミネート作品ということで期待して読んでみたものの、本と私の間にある距離感が縮まることなく、嫌悪感を抱きながらの読書は苦痛だった。 私の読解力では、小川哲さんはまだ早かったみたいです。
3投稿日: 2024.10.06
powered by ブクログ読み終えて1週間ほどたって感想を書いています。えっと、どんな内容だったか、図書館へ返却済みのため読み返すこともできず。短編の私小説のような、本の帯には絶賛するような紹介文があったから期待してが、私の未熟な読解力レベルではおもしろいと感じなかった。
8投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログ想像した内容と違い、私小説?と思わせたり、最後まで予想出来ないままに読み終えた。自分の読解力の無さが浮き彫りになった気がして、ストーリーより、そちらの嫌悪感が強く残った。 そして、登場人物のイタさが追い打ちをかける。色々示唆に富んでいるのだが、読み終えてもモヤモヤが止まらない。 読み手を選ぶように思う。 とはいえ、占い師との対峙は、なかなか面白かった。
4投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログタイトルから勝手にアドベンチャーものかと思ってしまった。初めての作家さんなのでよく存じ上げずで。読んでみると、自伝?エッセイ?創作?なんとも不思議なお話。 タイトルの「君が手に〜」は昨今のSNSにありがちな「承認欲求強い人って嫌よねー」というお話かと思いきや、そうではなかった。特別な何かになって、他者を助けたい、希望を与えたい想いが強かっただけ。なんとも切ない話だった。 あとは「偽物」は詐欺師とネタ募集中の作家との対決の話でこちらも好きな話。見事なコラボにニヤけてしまった。
0投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログ自分と合わなかったんだと思うけど、読んでてつまらなく、でも評価は高いのだから面白いはずだ、と読み進めてしんどかった。なんとか読み終わった後にこれでやっとちがう本が読める!という感想以外なかった。最近そういうことが多い。
1投稿日: 2024.10.03
powered by ブクログ個人的好みですが、描写の書き方が自分に合っています。雑でもなく冗長的でもなく、程よいバランスなので、読んでいてテンポが良かったです。 内容は本の作者を主人公にした長短編集。学生時代の友達やら、承認欲求を満たすのに勤しむ人やら…。大きな展開はないですが、どこかでありそうな話しをうまーく小説にしてくれてます。
1投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログすごく考えさせられる本だった。最初は主人公の面倒くささがかなり気になったけど、後になるにつれどんどん引き込まれた。 視点が面白いというか、考えたことのない事を考えさせられた。 読書好きと哲学が好きな小説家の話。連続短編。 ・黄金律と銀色律。自分がされたくないことは人にしてはいけないけど、自分がして欲しいと思うことを必ずしも他人が求めてるとは限らない。これは忘れたくないなと思った。 ・意志的記憶と無意志的記憶。気づかないうちに脳内で過去の記憶を都合よく取り変えたりしているかもしれない。 ・人を見た目で判断すること。はよくないが、やはり直感があっている時もあるよなあ、と思う。
11投稿日: 2024.10.01
powered by ブクログ同級生のほとんどがエグゼクティブぽくて、なんか生きる世界に共感できない。作者自身はかなり謙虚な姿勢を出して、文章も面白く書いてるけど、やっぱ天才ってすごいなぁしか感じなかった。
1投稿日: 2024.09.30
powered by ブクログほぼ一日一話のペースで読み進めることができた。(それなりに)面白かったからだろう。 だが、それだけ。読み終わって二日ほど経っているが、すでに何も残っていない。
14投稿日: 2024.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
エッセイ?小説?不思議な本だった 小説家の頭の中を覗かせてもらった気分! 特に「三月十日」の話が好きやったな〜3.11地震とか大きな出来事があった日は覚えてるけど、それ以外の平凡な一日のことは忘れてしまっている、でも覚えていると思っていた3.11の記憶ですら実は自分が都合のいいように改竄していた 人間の記憶ってこーゆーもんなのかも?
1投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログジャンルは何になるんだろう? 主人公の僕を「山田」でも「鈴木」でもなく「小川」にしたのは、エッセイや私小説のように読ませたいなどの何かしらの狙いがあるんだと思うけど。 小説家の頭の中を覗き見るような感覚になり、貴重な体験ができた。かつ、本物の小説家と一般人との差にはとてつもない距離があることを知った。小川哲、天才すぎる。
1投稿日: 2024.09.27
powered by ブクログおもしろかった!小川先生、論理的に淡々と面白いこと言うから好き。ザ・地頭の良い少し変わった人、(私の中での)東大生のイメージそのものかも。 哲学的な思考の展開には共感する部分も多い。 分厚くてなかなか手を出せていない地図と拳、そろそろ手をつけるか〜
0投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログ直木賞作家・小川哲が贈る独特な視点から人間の心理を描いた連作短篇集。 才能に焦がれる作家が、自らの承認欲求を痛感しながら歩む物語。 彼の周りには、嘘を重ねて生きる人物たちが存在し、それぞれの心の内が明らかになっていく。 彼らの姿から、主人公は自らの欲望と向き合うことになり、彼らと自分は何が違うのか?という問いが浮かび上がる… 小川哲さんをテレビで拝見したとき、彼の独特で哲学的な思考に強い印象を受けた。 この作品は、彼が大切にするこだわりが随所に感じられた。 深い洞察を通じて、さまざまな視点から物事を考える楽しさを味わうことができた。 特に、「嘘」をテーマにした展開が興味深く、さまざまな心理や人間の複雑さを探る仕掛けには引き込まれた。 個人的に、主人公の高校からの友人、轟木(とどろき)の人を見抜く鋭い直感力には、尊敬の念を抱いた。 この作品は、痛みや滑稽さを伴った人々の心理をユーモラスに描きつつ、承認欲求や嘘が絡み合う複雑な人間関係を描出している。 著者の独特な視点と鋭い洞察力は、作品にのめり込む力強さを持っている。 単なるエンターテインメントに留まらず、人間理解を深めるための良い教材にもなるかも。 癖になる面白さだ。
24投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログこれは小説なのか、エッセイなのか ちょっと朝井リョウさんの作品にも似ていて、日常のどうでもいいけど考えると奥深いこと、をうまく掬い上げた感じ。 「君が手にするはずだった黄金について」は面白かったが、他が今一つだったので星2にします
2投稿日: 2024.09.24
powered by ブクログ個性的な登場人物の本質を徐々に知る物語。難しいが面白い。黄金を手にするのは難しいと思えた一冊でした。
0投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
承認欲求のために人はなんでも出来てしまうのだと思った。例えそれが上辺だけのものだとしても自分にスポットライトがあたって人生の主人公らしいことができていることに快感を得るのだろうと思った。 3月11日は覚えていても10日は覚えていないことにハッとさせられた。何の変哲もない毎日が積み重ねられて覚えていない日が大半だけれどその日々によってその人が作られていく。思い返せば毎日覚えられているわけは無いけど切ないし悲しいと思ってしまった。 主人公の考え方が小説家らしくて慎重で面白かった
0投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログこれはエッセイなのか短編小説なのか そう考える時点で作家の術中にハマっている 「ムーン・パレスを読んでる人に幻滅するような男なら付き合わないほうがいい」 なんて好きな子に言ってみたかった
2投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログ読む前は短編集なのも知らなかったし、どんな話なのかも知らずに読みはじめました。 作者の体験談なのかな?いや、違うかな。と思うような、そんなお話。 文章は読みやすいし、話が繋がっていて面白く、 考え方や共感できる部分も多く読んでいて楽しかった。
0投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログ初めて読んだ作家さんでしたが、他の作品も読みたくなりました。 エッセイような小説のような不思議な本でしたが、プロローグを読んだだけでも知的好奇心がグイグイ刺激されます。 たぶん、誰もがぼんやり考えたり、思ったことがあるような事を的確に言語化するのが上手いと思う。 次は君のクイズを読んでみたいです。
0投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログ一気に引き摺り込まれると言うよりは、いつのまにか読み終わっているというような不思議なテンポ感と複雑な感情、余韻が残る話だった。
1投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
君のクイズが面白かったので気になっていた作家さんで タイトルに非常に惹かれて読みました 作家さん本人であるところとフィクションのところないまぜになったノンフィクションのようなフィクション作品。 作家になるまでからなってからの主人公にまつわる話が数編。 気に入った話はいくつかありひとつは最初の記憶について。 東北の震災のとき何をしてたかがなぜかおもいだせず その時に何をしてたのかを前後の記憶や他の人のその時の話や携帯のデータなどから記憶を手繰り寄せ、思い出した当日のこと…という話。 記憶は正しい時もあるし正しくない時もある 時間が経てば経つほど劣化して加工して改変して…元の姿から遠ざかっていく 遠ざかっていくのも実は思い出したくなかったり都合よく解釈してたり かなり利己的に記憶は書き換えられていくものだと知るお話だった。 もう一つは表題作 黄金を得たくてもがいて、でも得られなかったひとの切ない話。その黄金の光に手が自分も自分だけの憧れという黄金に近づきたかったけど 偽の輝きを放つものを作ってしまった その人の努力の先にたどり着いた黄金をショートカットして憧れられるような自分を演出してしまう それを主人公は馬鹿にするでもなく哀れみ自分と同化する 馬鹿だなと一蹴できない切なさが残る作品を 秀逸な短編集だと思う
2投稿日: 2024.09.18
powered by ブクログ24本屋大賞候補本最後の本でした、 期待は高かったんだけどなあ。なんかもう一つでした、特に後半部はね。 前半は面白くてどうなるのかなあと期待したのですけど。言いたいことがたくさんあってまとまりきってないなあと思ってしまいました。 読み方に問題があったかもですかね。 でも小川哲さんは最近知ってとても期待してるんで。 次も読みますからね。
0投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログ哲学的な思考が、自分との感性の違いというか、考え方が違う人だなと。合う人にはあうんだと思う。感情むき出しの本が好きなので、どう読み解けばいいのか悩んだ
0投稿日: 2024.09.11
powered by ブクログ小川哲、初めてなんだけどめっちゃ好きかも。 プロローグからくらっちまった。 自己評価と世間の評価の乖離。 見栄と、虚無の感じがよくわかるよぼくには。
3投稿日: 2024.09.09
powered by ブクログ地図と拳を読んでいたから、あーなるほどそういう思考かという納得感。 あれほど思いついたその先を気持ちよく繋いでいけるのはこの感じなのかなーと思った。 自分も見かけた人が持っている荷物から妄想したりするから、そこはかとなく書くとこう言う感じになるのかもしれない。
6投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログ2024年本屋大賞ノミネート10位。 口コミにあるように著者自身のノンフィクション小説のような語り方・内容で、どっち?と思えた。 どれもが面白い話だったけど、一番気になったのはエピローグの「あなたの人生を円グラフで表現してください」という設問。 自分だとどう表すだろう。 時計に見立てて一周するか、構成要素や脳内を割合で出すか。 どれも違う気がする。 186冊目読了。
12投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者が主人公になった短編小説。読みやすくて面白かった。特に君がてにするはずだった黄金については自分自身考えされされることがあった。人のためとは一体なんなのか。。
2投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ今まで読んだことのないタイプの読み心地。 主人公の思考や感情が適切に言語化されていて、とても面白い。私は自分の感情を言葉にするのが苦手なので、興味深かった。 プロローグや三月十日が好き。確かに三月十日何をしていたかは、私も思い出せない。 面白かった。
7投稿日: 2024.09.04
powered by ブクログ感想 主人公の哲学的アプローチがユニーク。 えっ!?というか自叙伝?フィクション? 読書は孤独な作業なんて考えたこともなかった。自分としては自分が知らない世界を著者が紹介し、擬似体験させてくれる素敵な行為だと思っていたが、月並みな回答だなw 就職活動の自己分析から己は何か?と考え始め、本の最後でも自分は何者かを問う。面白い構成だった。一周回って帰ってきた感じ。 あらすじ 主人公の小川が就職活動のエントリーシートで、自分の人生を円グラフで表現してください、という問いを前にして色々考える。 小川は本が好きで、哲学を専攻する大学院生。 色々な思い出?について語る。全ては人間関係、付き合っていた彼女や友達の妻、友人や仕事で出会った人の話。 就職する理由と小説を書くキッカケ 3.11の前の平凡な一日について思い出せないこと 友達の妻がハマったインチキ占い師について 黄金律と銀色立、片桐という大風呂敷を広げるイタイ友人が行ったポンジスキームについて ババというインチキ漫画家のついて 最後は、どちらの小川さま?と問われて己は何者か考える。
18投稿日: 2024.09.01
powered by ブクログ私小説にフィクションを混ぜ合わせた不思議な味わいの物語。フィクションとはいえ、小川哲氏の人となりや思考に触れる事ができたような気がする。本作の中に出てくる彼が読んだ本も興味深い。未読の本は読んでみたい。 彼女や友人、いろいろな人が登場するが、表題作の片桐が気になった。特別な存在になれる者となれない者。最終的に片桐がどうなったのか気になるところだ。片桐の他にも占い師や漫画家が出てくるが、詐欺まがいの行為でお金を稼いでいる。虚構まみれの生き方もあるのか。 作中の小川氏が語る話も嘘で小説とは創作だと言う。小説家も似たようなものなのかもしれない。何が本当で何が嘘なのかわからなくなる。混沌とした感じがいい。
23投稿日: 2024.09.01
powered by ブクログ思ってたのとちがったけど、作者の日常のなかで感じたことを淡々と書いてる感じだけど、心情が深い気がした
1投稿日: 2024.09.01
powered by ブクログノンフィクションなのかフィクションなのかエッセイなのか分かりませんが、理屈っぽくて私には合いませんでした。
5投稿日: 2024.08.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルに惹かれてずっと読みたかった本。図書館の予約待ちして読んだが、イメージとは違っていた。 6編の短編からなっており、小説家になるまでのプロローグ、同級生とのエピソード等があったが、たしかにタイトルの短編と「偽物」が印象に残った。 「君が手にするはずだった…」は同級生がどうしてこんなことをしてしまったのか考察しているが、「何もかもを台無しにして一夜の花火を打ち上げた」の文に集約されていたと思う。 いずれも自分の身近な人をモデルに構成されているが、どっちかというと偽善者タイプばかりだった。 過去の作品を見ると「君のクイズ」が読んだことのある本だったが、そういえばこれもタイトルからのイメージと内容が違うと思ったのを思い出した。
19投稿日: 2024.08.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説家に必要なのは才能ではなく、「才能のなさ」ではないか、というが作者の言う「才能のなさ」とは「愚図な性格や頑固さ、人間としての欠損、ある種の愚かさ」 それこそが「才能」のような気がする。
4投稿日: 2024.08.28
powered by ブクログエッセイなのか、小説なのか?著者と同じ「小川」という名前の小説家が主人公で、ふとしたきっかけからつらつらと思考が始まり、とりとめのない疑問からひとつのストーリーへと帰結していく短編集。とにかくやたらと考えるこの主人公にいつのまにか親近感を覚え、その考えを言語化しさらにはオチまでつけてくる才能に惚れる。 本当にあった話なのか、創作なのか。昔話を語った後に「今考えついた」と相手を煙に巻く様子から、まるっと創作なのだろう。 表題作は特にせつなさとやるせなさがあり不思議と心に残る話だった。
3投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログ久しぶりに好きな作家さんを見つけた感じがして嬉しい!朝井リョウにはまったときとおんなじ感覚。これから作品読み漁ろ!とわくわくして調べたら「君のクイズ」の人だと発覚してさらにテンション上がった。君のクイズは読んだことないけど、ところどころで話題になっていたので知ってて気になっていた。 この作品は自分の今の環境とかなり重なるからおもしろいと感じた。 あとタイトルがすき
2投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログ・心情のかすかな機微を表現しているような感じで、ふーんというようにしか感じられなかった。最近、自分のアンテナが刹那的になっているのかもしれない。
0投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログ君のクイズがとても興味深かったので同じようなことを期待して読んだため複雑な気持ちになった。 ややこしいところはスルーしたうえでの勝手な印象は、自分の汚いところは隠しながら承認欲求に駆られた人をあざ笑い、さらには偽善者のような憐れみ方をするいけすかない主人公からみた世界の話。 主人公は、いてもいなくても関係ない影の薄いタイプだからこそ存在意義を示そうとしている、実は、承認欲求が強い人なのでは?
0投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログ小川哲さんの思考に浸れる、思考が広がるような作品だった。 可能性というものは、過去にも未来にも、そして今にもある。私たちは様々な可能性を失いつつも、自分の手で一つの可能性を選んで生きている。それは、意識的なこともあれば、無意識に、偶然的なこともある。 私は、この瞬間の可能性を、できるだけ自分の意識で掴み続けたいと思った。 また帯に書かれていたように、この作品は知的好奇心が湧いてくる作品だった。 哲学に基づく思考、失われた時を求めて、占い師との対決、昔の友人の現在の動向を知った時など、、、。 まるで、今まで関わりがないタイプの人と出会って、多くのことを学んだような気分になった。 今後も小川哲さんの作品を読みたいと思えた。
1投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログ小説?エッセイ? 主人公の人生に大きな出来事が起こるわけではなく、日常的な出来事に独自の目線からツッコミを入れるような話が6つ "小説家"の頭の中が少しだけ覗けた気がした
2投稿日: 2024.08.22
powered by ブクログ2024年本屋大賞ノミネート作品 著者自身が一人称で語るので エッセイ? 自伝的小説? と思ったら フィクションだそう。 でも学生時代の友人や 彼女や出来事がとてもリアルに感じられた。 どの話も面白かったが、 苦手だった同級生が80億を運用するトレーダーになっていた表題作「君が手にするはずだった黄金について」と 高級腕時計を付けている漫画家の「偽物」 が良かった。 なんとなく朝井リョウさんを好きな人はこの本は好きかも? と思ったら帯に朝井リョウさんのメッセージが載っていた。
17投稿日: 2024.08.22
powered by ブクログ2024年本屋大賞第10位 主人公の小川は著者自身のことなのか? もちろん小説であるからフィクションなのだろうが、著者自身の話のようなリアルさがある。 成功した投資家を装う高校時代の同級生、3.11前夜の記憶、高級腕時計を巡る漫画家の話...。 何か哲学的であり、小川が思考する中で放つその言葉の意味を深く考えさせられる。 本屋大賞10位だが、若干読み手を選ぶ小説かもしれない。 2024.5
25投稿日: 2024.08.22
powered by ブクログ小説家 小川が主人公の連作短編。 当然に本人がモデルだろうが、どこまでもフィクションっぽく感じられる。(例えば繰り返し登場する同級生も、いかにもリアルっぽいのだけれど、実は同窓会でこれってアイツがモデルだよねとは特定できない感じ。) オーラリーディング占い師のペテンを暴こうとした「小説家の鏡」に関心を惹かれたが、結末はそうだよねと安心してしまったりする。 3.11の前日に関する記憶についての「三月十日」など、自分にしても他者にしても、あやふやなアイデンティティに無自覚的に、自らの記憶や認知世界を創造していることを想った。 24-17
5投稿日: 2024.08.22
powered by ブクログ小川哲『君が手にするはずだった黄金について』 2023年 新潮社 2024年の本屋大賞ノミネート作品の短編集。 主人公が小川と著者名だったのは驚きとおもしろみでした。もしかして実話のニュアンスも含まれてるのかな等と考えたり。 小説家という生体の心や頭の中をのぞき見しているようでもありおもしろかったです。 哲学や自尊心的なことなど問題提起の上での展開でもあるけど、そこは小説としてエンタメ性もあり読み進めやすく、今までにあまり味わったことのない感覚でした。 本作を読み終わると、無性に直木賞受賞作の『地図と拳』を読んでみたいと思いました。 #小川哲 #君が手にするはずだった黄金について #新潮社 #2024年本屋大賞ノミネート #読了
4投稿日: 2024.08.21
powered by ブクログ勝手に想像してたのと全然違った けれど、これはこれで面白い 表題作「君が手にするはずだった黄金について」、「偽物」は本当にその辺にありそうなお話
1投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説の様なエッセイなのか 哲学的な観点から自分のことや周りの人たちのことを分析し続けている 哲学的に考えることが好きな人にははまるのかもしれないけど、ただお話を楽しみたい自分にはこの深掘りが若干疲れてくる 「君のクイズ」を読んだ時と同じ読後感 東大大学院中退の経歴がなるほどと思った
1投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログ中編集。あの大地震の前の日はなにをしていたかという考察から始まる三月十日。いかがわしい占い師を暴く、小説家の鏡。嫌いだった旧友が80億を動かす凄腕トレーダーとなる、君が手にするはずだった黄金について。いつでもわざとらしくロレックスの偽物を巻いている漫画家、
0投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
6つの短編からなる小説。実体験と創作を組み合わせているのだろうか、どの話もとてもリアリティがあった。 主人公の感情が細かく描かれていて、昔の嫌な友人とのエピソードとかクレカを不正使用された時の煩雑な手続きに対する苛立ちとか、そうそう!と感情移入しながら読んだ。
0投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログ小川氏の文体、分は好きです。 自分の体験をベースに書かれていることでリアル。 次は創作された小説を読みたい。
0投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小川さんご本人が主人公として展開する連作短編集。 フィクションとはわかっていてもものすごく現実にありそうなお話ばかりで嘘と本当の境界線があいまいになる感じがするのがおもしろかった。 印象に残ったのはエピローグ。短編集と読み始めたのでえらく長いエピローグだなと思っていたから結末にやられた。切なさや悲しさ、それを無理やり昇華させなきゃと焦る気持ちになった。
2投稿日: 2024.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あらすじや帯に書いてある意味がチンプンカンプンすぎて、買おうと思いつつ先延ばしにしていた本でしたが… 久しぶりにこんなに面白い本を読んだ〜〜!!!! 私的にはかなり刺さりました。 ストーリー重視の人にはお勧めできない。 「面白い文章」を読むのが好きな人に読んでほしい。そんな本です。 久しぶりに 著者の本を読み漁りたいと感じられる本だったのでよかった。 6つの短編集ですが、 どれもエッセイなのか小説なのか、フィクションなのかノンフィクションなのかよくわからない。 わからないまま終わる。 でも「頭のいい人の文章だな」という感じでした。 多分この人理系だろ〜と感じて調べたら、やっぱりそうだった。(東大理科一類) 「当たり前」とされている理論を常に疑っている。 めちゃくちゃ親友になれそう! 刺さる文章がたくさんあってメモの止まらない本だった。 特に好きなのが ・プロローグ ・三月十日 ・君が手にするはずだった黄金について ・偽物 〆 「本は読者にかなりの能動性を要求する。目の前で何か行われていることを受け取ればいい、というわけではない。読書は自分の意志で本にむきあい、自分の力で言葉を手にいれなければいけない。そんな拷問を、場合によっては数時間、十数時間も要求する。僕はときどき、本というものが、わがままな子どもや、面倒臭い恋人のように見える。 「僕だけを見て。私だけにずっと構って」 本が、そう喚いているように感じられるのだ。実に傲慢だと思う。 しかしその傲慢さのおかげで、僕たちは一冊の本と深い部分で接続することができる。誰かによって書かれたテキストと、たった一人の孤独な読者。二人きりの時間をたっぷり過ごしたからこそ、可能になる繋がりだ。」 君が手にするはずだった黄金について。p25 「全員の話を聞き終えてから、僕は思いつきで「三月十日って何してたのかな」と口にした。三月十一日になにをしていたか、忘れてしまったという人には会ったことがない。友人たちの話を聞いていても、みんな細部までよく覚えているな、と感心する。 でも僕たちは、三月十一日とちょうど同じだけの時間、三月十日を生きていたはずだ。太平洋のどこかでプレートの歪みが大きくなっているのも知らず、僕たちは平凡な一日を過ごしていた。」 君が手にするはずだった黄金についてp51 「人生のほとんどは、記憶にすら残らない「平凡な一日」で構成されている。「平凡な一日」とは、入学式や卒業式、初めて好きな人と手を繋いだ日や、親や教師にこっぴどく怒られた日のことではないし、ましてや地震があった日でもない。少し経てばその日に何をしていたのかすっかり忘れてしまうような、そういう一日のことだ。 でも、そういう一日にだって、僕たちは何かを学び、何かに笑い、何かに感動しているはずだ。僕たちはどんな日でも、平等に二十四時間を過ごしている。」 君が手にするはずだった黄金についてp53 「でも、お前の仕事は才能がないとできない」 今度こそ「そんなことないよ」の出番だった。僕は首を振った。「作家は、むしろなんの才能もない人間のために存在する職業だ」 謙遜しているわけではなく、もちろん意地悪でもなく、僕は事実としてそう思っていた。小説家に必要なのは才能ではなく、才能のなさなのではないか。普通の人が気にせず進んでしまう道で立ち止まってしまう愚図な性格や、誰も気にしないことにこだわってしまう頑固さ、強迫観念のように他人と同じことをしたくないと感じてしまう天邪鬼な態度。小説を書くためには、そういった人間としての欠損ーーある種の「愚かさ」が必要になる。何もかもうまくいっていて、摩擦のない人生に創作は必要ない。 君が手にするはずだった黄金についてp140 「人生、どう転ぶかわからないね。あいつ、みんなに認められたくて必死だったじゃん。その必死さが何かを開花させたのかな」 「かもね」と僕はうなずいて、「でも二つだけ明確に言えることがある」と続けた。 「なに?」 「一つは、一切羨ましいとは感じないこと。もう一つは、何があっても自分の金を片桐に預けようとは思わないこと」 「間違いないね」と轟木が同意した。「あいつがどれだけ成功しようと、自分でもびっくりするくらい嫉妬心が生まれない」 君が手にするはずだった黄金についてp144 片桐には熱心な「信者」もいて、彼の投稿に欠かさず返信しているアカウントもいくつか存在した。「百億稼いだ男の投資講座」という月額一万円の会員向けブログでは、投資の話についてかなり具体的に述べているという。 誰かが「ジャンケンで負けたやつが有料ブログ会員になろう」と言いだした。片桐が会員向けに、どのようなブログを書いているか知りたくなったのだ。 負けたのは轟木だった。クレジット情報を打ち込む段階で、轟木は「金を払うのは構わないけど、絶対に自分の名前を使いたくない」と嫌がった。「二万払うから、誰か代わりに登録してくれ」 君が手にするはずだった黄金についてp145 思えば、当時から僕は、自分以外のみんなが自分と同じような疑問を抱かずに生きていけることに苛立っていた。七転び八起き。どうして転んだ回数と起き上がった回数が違うのか。青、赤、白、黒は「い」をつければ形容詞になるのに、他の色がそうでないのはなぜか。子供の「供」の部分が納得できない。「子」の「お供」なのだとしたら、それは大人だろう(これらの疑問も、現代ならネットで調べればすぐに答えがわかる)。こういったことを聞いても大人は答えを教えてくれないし、そもそも疑問にすら思っていなかったりするり 僕は他の人が何も感じずに通り過ぎてしまう出来事に気を取られ、前に進めなくなることがあった。 これは才能だろうか?それとも才能の欠如だろうか? 僕は「欠陥」だと思って生きてきた。 僕だって、気にしないで生きていけるなら、気にせずに暮らしたい。 君が手にするはずだった黄金についてp202 最新のツイートでは、「今月のタクシー代が三十万円を超えた。ヤバすぎ」と書いてある。 いったい何がヤバいのだろうか。ヤバいと思うならタクシーを使わなければいいのではないだろう。これが何かの自慢だとしたら、どういう種類の自慢なのだろうか。 君が手にするはずだった黄金についてp214
0投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログタイトル買い。 テンポが良くてとても読みやすかったです。 "小説"や"文章"に纏わる"何か"をもっている主人公たちの短編集。 小説に纏わる主人公なので、ノンフィクションなの? さっきの話しとつながってる? パラレルワールド? そんな不思議な雰囲気のする作品でした。 「小説家に必要なのは才能ではなく、才能のなさなのではないか。」 など、小説家である自分への自虐か?と思いきや、視野を広げるとどの人にも、どの仕事、どの立場にも当てはまるのかも、、、。 再読したくなる作品。
0投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログ小説家である主人公「僕」が、様々な人との関わりを通して自分自身や、小説を書く仕事と向き合う連作短編集。 主人公自身に特別な出来事が起きるわけではなく、身の回りの人や出来事に対する主人公の考えや感想が描かれているので、エッセイのような雰囲気もある作品。 プロローグで「僕」は就活のエントリーシートの項目に対して哲学的な疑問を感じている。この時点で主人公の面倒くささが分かりやすく描かれているのだけれど嫌な感じはなく、むしろある意味真剣に就活に向き合う主人公の姿に、不思議な魅力を感じた。 各短編でも、「僕」は様々な人や出来事に対して向き合っていくのだが、そこで終わるのではない。 そこから、自分はどうなのか?小説を書く仕事とは?という風に自分自身や自分の仕事にも向き合っていく様子が描かれているのが良かった。 以前読んだ小川さんの作品「君のクイズ」と同様に主人公の思考を辿れるような感覚があり、そのようなところが好みなのかもしれない。 改めて、人と向き合うことは自分と向き合うことであると感じられた作品だった。 自身は哲学について知識がなかったが興味深い話もあったので、今後哲学に関する本も読んでみたいと思った。
12投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログ書き手が頭の良い人なんじゃないかなーって思いながら読んでたら東大だった。やっぱり。嘘や虚栄でステータスを保つメンタルの強さとメッキが剥がれて崩壊する様。誰もが今いる場所で咲く事に納得できるわけじゃない。むしろもがいてのがれて別の場所で咲く。そこが前より良い場所かそうじゃないかはどうでも良くて自分が選択した事が大切。人には生まれ持った運があってそれは必ずしも全く公平ではないという事。生かすも殺すも紙一重。それも含めてそれぞれの運。
1投稿日: 2024.08.07
powered by ブクログあった出来事を小説家としての目線で書いているのが、面白かった。やはり、人が流していまう事とかも考えてるんだなぁと。小説家になる人は文章を書かないと生きていけないぐらい好きな人なんだと思う。
1投稿日: 2024.08.07
powered by ブクログ2024年の本屋大賞第10位の作品です。 6つの短編から構成されています。最初はなんか難しくて取っつきにくいかな?と感じましたが、徐々に作品に取り込まれていきました。自分自身が主人公であり、たぶん実生活での経験や出来事がベースになっている(と思われます)。 「小説家の鏡」では、全世界の全占い師を敵に回してしまうのでは?という物言いが爽快ですし、「君が手にするはずだった黄金について」では、こんな人がいるだろうなと簡単に想像できたし、自分ももしかしたらこんな人間になっていたかもしれないと怖くなる部分もありました。 読み進めていくうちに「結局自分は何者なんだろう?」という思いが強くなってきます。たぶんいくら考えても結論は出ないのが人間という生き物なのかもしれませんね。
13投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログ「君のクイズ」のような、読者をグイグイ惹きつけてテンポよく展開していくエンタメ小説かと思って読み始めたら、内省的で哲学の要素も入った短編集だった。そして、全く雰囲気の違うこの作品も大変面白いし、「君のクイズ」以上に自分好みだった。小川哲はこういう小説も書くのか。他の作品も読んでみたくなった。
2投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ今年の23冊目。これは…すごいわ。私にとって新感覚の読書体験だった。今まで読んだ小説の中で、人生ベストランキングに入ってくるほど衝撃的な神作。読み始めてかなり序盤の時点で、私この本めちゃくちゃ好きだ…!!!と思ったし、結果、読み終えて益々好きになった。 6編の中編が収録された1冊なのだが、どれも主人公は小川哲さん自身。作家である「小川さん」の人生の中で起こったことが、ほぼ時系列(っぽく見えるよう)に並んでいる。それぞれが完全にノンフィクションというわけではないだろうけど、きっと本当に経験したこと、体験したことを元に書かれているんだろうなあという、しっかりとした手触り感のあるエピソードたちになっている。そのエピソード自体も粒揃いで楽しめるのだが、特筆すべきはエピソードそのものというより、それらから派生している小川さんの「思考」のほう。どれもこれも「うわ、こういうこと考えているのって自分だけじゃないんや!」とか「こういう気持ちになることあるなー」とか「こういう時のモヤモヤって言語化するとこういうことなのか!」とか、とにかく自分の思考や内部感情についての描写と言語化能力が死ぬほど適切で、まるで自分の内面を見つめているような感覚で読み進めてしまった。「泣ける作品」とかで揺さぶられるのが心だとすると、これは脳を揺さぶられるような感じ。最近当たり本を引きがちなので星5つを乱発してしまっているが、私にとってはこれも紛れもなく正真正銘の星5つ本だし、人生ランキングの1冊として大事に手元に置きたいなあと思いました。(読み終えた本の大部分はメルカリで売るのだが、本当に気に入ったやつは売らずに取っておく)。実は小川さんの本を読むのはこれが初だったが、他の著作も絶対に読んでみよう。はー、すごい。
7投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログ山場などは特にないのですが、日ごろ自分も考えていそうなこと、実は考えていることを言語化していて、なかなかシュールでした。別にそんなことがなかったら気にならなかったであろう縁遠い昔の同級生の話には、「あるある」なんて思いながら心の中でニヤけて読んでいました。自分の腹黒さ、性格の悪さに笑えました(笑)
0投稿日: 2024.08.01
powered by ブクログ哲学の懐かしい話から始まって著者と同じ名前の小説家の話が何個かある。やはり表題の君が手にするはずだった黄金についてがいちばん面白かったが、期待をしすぎてしまったのか、思っていたほどの衝撃はなかった。
0投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログ主人公の小川は、著者自身なのか…? 小説のようなエッセイのような、内容もどこか哲学チックで、不思議な読み心地の1冊。 「小説家の鏡」と、表題作の「君が手にするはずだった黄金について」が特によかったです。 占い師との対決、片桐の行く末にハラハラ、とても楽しませてもらいました。 「承認欲求のなれの果て」というテーマ、すごく令和のエンタメだなぁという感じがします。 あと、プロローグにあった、本を読むこと、文章を書くことについての主人公の持論がとても好きでした。 すなわち、読書や執筆という行為は本質的に孤独であり、そこには著者と読者の一対一の関係性のみがある。その孤独さの中にこそ、言語で説明できないような感動や奇跡が宿るのだと。 本好きの自分にはとても響いた一節でした。 全編通して、めちゃくちゃ頭の良い人が書いた文章って感じがするなぁと思ったら、著者は東大の大学院まで行かれてたんですね。納得。 整然として読みやすく、かつ思考の深いところまで連れていってくれる、読みながら自分の頭の栄養にもなるような作品だったように思います。 直木賞を受賞された『地図と拳』など、著者の他の作品もまたぜひ読んでみたいです。
4投稿日: 2024.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
エッセイのようでフィクションな本。 私は面白いと思いました!! (ネットはなぜか賛否両論でびっくり!) 私が引き込まれた理由としては、 昔からずっと、自分は「何者」なのか、 何者かになりたい(けど、なれない。。)と、 もがきながら考えていたからかもしれません。 小川哲さんは、 東大大学院出身だし、 小説家としてこんなにも賞を取っている人なのに、 日頃からずっと自分が「何者か」と考えていることを知り、驚き、親しみが湧いたのかもしれません。 物語の中にも、誰かから認められたくて 行き過ぎた行動の結果、人生を台無しにしてしまった人たちが出て来ます。 その人たちを私たちは笑えるのか?と 問うているんですね! 小川哲さんは、普通であると 人々が気にしないこと事柄について 常日頃深く考えていて、その脳内が 見れてすごく面白かったです!!
5投稿日: 2024.07.26
powered by ブクログ主人公は著者と同名の「小川」。小説家でもある彼の視点で語られる連作短編集。どの作品も虚構や虚飾、嘘、妄想がエッセンスとして入っている。もちろん楽しむべきはその虚構世界であるが、著者と主人公が似た境遇であるため、フィクションとノンフィクションの間で頭を揺さぶられる。その混乱の極みが「受賞エッセイ」である。「プロローグ」で自分は何者なのかを問い、最後の「受賞エッセイ」でも自分について考えるという構成だと思うが、間にある短編も自分への問いのようになっていたような気がする。
1投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログまあまあ。面白くそのさきを知りたくなる話もあったが…なんとなくまわりくどいときあるかな… はしょって読んでしまった…
2投稿日: 2024.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
長すぎるエピローグ クソビッチに振り回される話 連作というか小説家の小川の話 表題作が皮肉で面白い デイトナって結局なに?時計だよね?
2投稿日: 2024.07.23
powered by ブクログ「虚構」をめぐる6つの連作短編集 知識欲をくすぐる聡明でちょっと理屈っぽい文章と、妙にリアルな登場人物たちが魅力的でおもしろかった。 「僕」が著者を彷彿とさせるから、現実との境目がどんどん曖昧になって没入していく 「一浪してもやはり東大に落ち、どこかの地方の私大に入学したらしい。テニスサークルと起業サークルに入って、よくわからない『コネ』を作ってはその自慢をミクシィの日記に書いているという。」(p.135) 「Twitterのタイムラインにババのツイートが流れてきた。どういうアルゴリズムなのかわからない。 『これはすべての人類に何度でも言っておきたいことなのですが、アイデアは突然降り注ぐ夕立のようなものではなく、地中の養分を吸って芽を出す植物のようなものなのです』という文章で、二百ほどリツイートされていた。」(p.215) の生々しさよ。 物語の中の「僕」はこうした「イタい人」を冷ややかに見るが、断片的に判断することを避けようとする誠実な人物としても描かれている。でも、もしかしたらこれらの「イタい人」は実在の人物で、その言動が許せなくて小説にしたのでは?と勘繰ってしまう。(だとしたら作者は結構根に持つタイプだと思う)(単に小説のネタにしただけで実害は被っていないのかもしれないが) はたまた全くのフィクションなのか。作者が作り出す虚構の術中にハマってしまう 記憶の捏造。偽物。自分。 2011年の3月10日、どこで何をしていた?
1投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
猫舌の人間は信用に値しないのか G-SHOCKとアップルウォッチを見分ける程度の能力しかない。 私はこの作家の文章が好きだ。「地図と拳」も「君のクイズ」も好みの文章で内容も面白かった。 具体的にどういうところが好きなのか、説明するのは難しい。 端的に言うとこの作家の主人公は理屈っぽい。一つの事柄に色々なイメージや記憶等を繋げ合わせ話を進めていく。 まるで思考そのもので、主人公の頭の中を覗いている気にもなるし、自分に思考パターンが似ていて親近感を感じ好んでいるのかもしれない。 今回の小説は私小説的な立ち位置だと思う。 実際にあった出来事なのかは分からないが、最後の短編は『受賞エッセイ』というタイトルなので実際の出来事と相違があってもエッセイとして受け止めて良いものなのだと思う。 だから今回の本を読んで、主人公であり作者自身の思考パターンを垣間見れたような気持ちになり読んでいて面白かった。
0投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お気に入りのフレーズを引用します。 「僕たちは日々、局所的に進歩する。自分にとって気にならないことが他人にとって重要であることを知り、理屈として納得のいかない手続きが社会を動かすために必要であると知る。」 「僕にとって就職活動とは、人生を受け入れることを意味していた。社会という犯罪に加担することを意味していた。しかし、それでもやはり、僕たちは大人にならなければならない。」 「嘘に対して誠実に向き合うーーまるで占い師の仕事みたいだ。僕は自分の仕事と、自分がもっとも嫌悪している人々の仕事が、実は同じ種類の欺瞞と、同じ種類の誠実さを必要としてきるのかもしれないな、などと思いつつ」 「価値観の違う人間に「黄金律」を押しつけられたときほど厄介なことはない。」 「僕はどちらの小川だろうか。そもそも僕は、何者なのだろうか。」 「専業作家になる上で、僕が一番困惑したのは、誰かに頼まれて小説を書く、という行為そのものにあった。それまで僕は、誰かに頼まれて小説を書いたことはなかった。」 理屈っぽい主人公(?)好きだ!
0投稿日: 2024.07.19
powered by ブクログ面白いエピソードがたくさん有りつつ、ちょっと考えさせられるエッセイでしょうか。 ·「あなたの人生を円グラフで表現してください」どんな視点で描くのでしょうかね? ·「局所的な進歩の過程で悪と嘘を内面化していく。それが大人になることの一部なのは間違いないが、同時に人間としての退化でもある。」やはり退化なのでしょうかね? ·「価値観の違う人間に「黄金律」「銀色律」を押しつけられたときほど厄介なことはない」そうですね。
4投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説だと思ったけどエッセイみたいな感じだった。 全体を通して著者自身が色々と考え込んでしまいひたすらに地面を固めようとしてもがいているような苦しみが少しだけ伝わってきた。 物語?の内容は何人かの実態のない仕事をしている友人との話を通じて、その人が自分もしくは他人に批判されている事に不安になり最後には自分自身の存在に迷いが生じてしまう。 色々迷いながらも最後には自分のために今行動している。という結論に至る。 他人の話から自己の悩みに繋がってしまい、一つ一つ解決しようと足掻く。そんな人間らしい小説でした。
0投稿日: 2024.07.12
powered by ブクログどこか飄々としている小説家、S・小川の日々とその思考過程を淡々と綴っている物語。作中に何度も『嘘』について書かれるシーンがあるがこの物語こそどこまでが嘘でどこまでが真実なのかわからない。 ものすごく面白かった。淡々と描かれる日常には妙なリアリティがあるし、でも絶対本当の出来事ではないんだろうなあと感じさせる何かもあってグイグイ読まされる。特に表題作の「君が手にするはずだった黄金について」は主人公の高校時代の同級生、片桐という男についての話なのだがこの片桐がほぼほぼラーメンズのコントの中のカタギリで再生できる。バカだし見栄っ張りだしモラルも欠けているような奴だけどどこか憎めない。全編を通して作者の小説に対する考え方が垣間見えるところも良かった。
1投稿日: 2024.07.08
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プロローグから引き込まれて一気に読んだ。主人公があれこれ考えていることが共感できたり確かにそうかもと思えることが多かった。 どうでもいいことをうだうだ考えて前に進めない自分が嫌だったが、なんだ他にもいるだと思えたし、「幸せとは何か」とか「お金を稼ぐためにプライベートを犠牲にするのはどうなのか」のような答えのないどうでもいいことを延々と誰かと語りたくなった。 ギリギリマイミク、のような関係でも繋がっておくこと、そして誰に対してというわけでもなく発信していると、いつかひょんなことで意外な人と関わることになったりすることがあるよなぁ、とSNSのいいところを見れたのも嬉しい。 カテゴリー・ミステイクの話も面白かった。まさに自分が今悩んでいることも、同じ円グラフに異なるカテゴリのものを入れているような気がするので見直したい。 「知識を蓄えて成長していくことは局所的な進歩ではあるが、同時に怒りや悲しみや喜びを失ってしまい、これは人間としての退化でもあるといえる」というのもとても分かる。最近は何事も楽しいと思うようにしようと思っているが、何を考えるにもリスクとか不安とかを考えてしまうのは大人の嫌なところだなぁって思う。大人になってできるようになって楽しいことも増えたけどね。 「今度の楽しみにしておく」が苦手なのも同じで、とにかく我慢することができないからやりたいことはすぐやるし欲しいものはすぐポチってしまう。子どもが生まれて生活を変えざるを得なくてこれまでのようにすぐやるができなくなったことに対するストレスが大きすぎている。 「小説には本物の世界では味わうことのできない奇跡が存在する。百パーセント言語によって構成された本という物体が、どうして言語を超えることがあるのだろうか」ここ好き。 「忘れる」という現象についても書かれている通りで、最近そんなことが増えたんじゃないかと少し怖くなった(記憶の存在すら忘却しているので「忘れた」と思うことすらない)。2011/3/10のことはもちろん覚えていない。 承認欲求に囚われる人たち。自分で作り上げた虚構がどんどん大きくなりすぎて引き返せなくなってしまうことも分かる。何をするにも出来るだけ承認欲求で行動しないように意識はしているけれど、なかなか難しい。承認欲求がなくなれば無駄のない人生を送れるだろうな。 占い師や片桐のことを冷静に見ながら、小説家である自分と重なる部分があるのではと考えている描写が面白く印象的だった。
16投稿日: 2024.07.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2024年第21回本屋大賞第10位。 率直な感想。 そんなに夢中にはなれなかった。 読みながら、、この作者は東大出身だろう、、 と思ったらやはりそうだった。 カテキョのくだり。 デイトナを巻く漫画家の真意(結局はネット上の考察もあってどれが真意になるか不明だが)は、 感心、、想像だけの偏った偏見は、恥にもなる。
0投稿日: 2024.07.05
powered by ブクログフィクションの体をとっているが明らかに作者の実体験に基づいた内容だと思う。 何者かになろうとしている自分や同じ道を歩んだかもしれないかつての友人達を通して、迷いながらも生きていく覚悟というか決意のような作品だと感じた。
1投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログ作者自身が体験したことに基づく小説のようなエッセイのような。小説家になった経緯だったり、小説を書くことについてだったり、周りの興味深い人物についてだったり。冷静な眼差しと分析と素直な思いが綴られていて面白い。
9投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログ承認欲求こじらせと肥大した虚栄心の滑稽さが描かれている。それと、作者がなぜ小説を書くのか。 短編なんだけど、繋がっているようで、ループしてるようで、最後の方は眠くなってしまった。 最初の方はおもしろかった。
2投稿日: 2024.06.29
powered by ブクログ占い師に片桐にババ・・・過集中は自分のコンプレックスが原因?東大に入った、小説家になった、東日本大震災を免れた。もしかして紙一重?真逆もあり得るわけで、そんな不安の中でしか生きていけないのかも。
28投稿日: 2024.06.29
powered by ブクログ限りなく日常に近い世界線で、いろいろなことを考えさせられる物語でした。 わたしも震災の前日の記憶は残っていないかも。 片桐やババさんは一体なんだったんだろう。疑問が明らかになるにつれてゾッとしました。 作者の視点で綴られていくのが新鮮で、読みやすかったです。
4投稿日: 2024.06.29
powered by ブクログ“承認欲求の成れの果て”と言う見出しに興味を惹かれたので読みました。 物語には認められるために色々な手段をとる人たちが出てきます。その人たちにあまり共感はできませんでしたし、なんでそこまでするかよく分かりませんでした。しかしそこまでして承認欲求を満たそうとする人たちがいる事も事実だと思います。主人公的な人は作者?そこもよくわからなかったですが、無欲そうな主人公もやっぱり認められたい側面はあって、承認欲求によって人生が崩壊していく人を嘲笑うことは誰もできないんだと感じました。
2投稿日: 2024.06.29
powered by ブクログ小説のようなエッセイのような内容で、文章が特徴ある感じだけど読んでいくとだんだんハマっていって何か面白かったり、また登場人物も興味深い話があったりと個人的には楽しめました。
5投稿日: 2024.06.27
powered by ブクログ2010年代が終わった。2020年代に私たちは生きている。この変化は、30年に一度くらいのとても大きなものだ。それに気づきはじめた市民。まだ10年代の夢を見ている人々。 無から生み出すこととは?ある戦争と繋がってもいる。 このような説明を細かくされるよりも、そういった時代の雰囲気をどことなく感じた人がこの小説を読めば、どういうことなのか腑に落ちると思う。時代がわかる小説だ。 ついでだけど70年代付近を学んでおいた方がいいと思い、有吉佐和子を読んでいる。この作家も時代を伝えている。 読書は一つ、そういうことだと思う。教科書ではピンとこない。でも仕方を変えればわかることがある。
2投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
エピローグを読み始めて、何かとても大変な本を選んでしまったなぁ、読むのに時間がかかりそうだなぁ、と気持ちが重くなりましたが、段々あっさりというか、若干拍子抜けというか、結局この人の人付き合いに付き合わされているようでした。エピローグ以降はすんなり読めました。
0投稿日: 2024.06.25
powered by ブクログこういう人の話、と読んでたけど、作者の話だったんだろうか? 占い師とかミステリーについてとか、頭ええ人やなぁと思いながら読んだ。 ただ読んだ後はつかみどころがない話やったなという印象。
0投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログ星2.5 初小川哲だが、頭のいい人だな、が第一印象。web本の雑誌「作家の読書道」を読んでも普通の人ではないなと思った記憶がある。本書を読んでも、人付き合いもそれなりにできる人でもある。 小説だが、かなり実体験に近いのではと思われる。 そしていろいろと哲学的な思考が出てくる。例えば、311の震災の前日何をしていたかを高校の同級生たちと雑談しているのだが、普通の人なら3月10日は特段何もなかったから記憶にないのでは?で終わるだろう。しかし、小川哲の頭のいい同級生たちはそれをあらゆる角度から思考するのである(3月10日のことを調べるのは3月11日の新聞ではないかという気もするが)。 哲学は私の苦手分野であり、特に序盤は読むのをやめようと思ったが、本屋大賞ノミネート作だから無理してでも読もうと読了した。たまにはこういうふだん読まないテイストの小説もよかった。
3投稿日: 2024.06.14
powered by ブクログ本屋大賞ノミネート作。芸達者だな~、と。作者と同じ名前の人物を主人公とする短編集。内容も、実体験でもよさそうだな、と思えるようなものばかり。思ったよりずっと楽しめた。
0投稿日: 2024.06.13
powered by ブクログ本屋大賞ノミネート 著者の実体験をベースにしたと思われる短編集 エッセイっぽくって読みやすく面白かった
0投稿日: 2024.06.12
powered by ブクログタイトルから想像していた話とは全く違ったが、面白かった!私的には初めてのテイストの小説?ノンフィクション? 主人公含め登場人物がクセつよつよなので、共感は全くできないが、心を掻き乱されるような切ないような不思議な気持ちで読み終えました。
14投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログ個人的には、君のクイズよりは好きだった。 エッセイなのか?フィクションなのか?作者本人がどこまで出てきているのかわからない絶妙なラインで、逆に言うとフィクションの小説ほどのドラマがない感じ。 全体を通して、経歴とか周りの友人とかは著者そのままなのかなと思いつつも、占い師の話で小説の主人公になりきるところや氷の少年の気持ちになって物語を書く描写から、この話も同じように、著者が主人公に入り込んでいるように見えるだけなのか。ちょっと不思議な感じがした。 文章的には、プロローグが哲学すぎて重いなと思ったけど、その後はサクサク読めた。癖がなくて読みやすいけど、あんまりハマらないかも。たまに出てくる比喩が、わざわざ書いた割にそんなに面白い表現ではないのがなんか気になった。
1投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログ読みやすくてサクサク読めた。 片桐とババ、人間の剥き出しの弱さに触れてしまうとなんだか申し訳なくなってしまう。嫌いにはなれない、恥ずかしい人間をもう誰も責めないであげて欲しい。ずっと胸がざわざわして面白かった。
6投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログ読み終えるのに難儀した。 頭が良くて、こだわりが強く、哲学的な思考をとことん突き詰めるという、面倒な性格の小説家(そう名のることを躊躇うこともある)の僕や、やっぱり一癖も二癖もある周囲の人達に関わる出来事が、僕の回想と実際の出来事を取り混ぜながら、語られていく。 時間も場所も、思念も、現実も、頻繁に変わっていくうえに、読書家、思索家の僕の豊富な知識の氾濫にも、集中力を奪われる。 共感できるところもあるが、何しろ、僕の性格が面倒くさい。でも、友だちも、付き合う女性もいるし、魅力的な人なのかもしれない。 初めて氷を見た、触れた、という物語の書き出しを、初めてインターネットが繋がったときを思い出しながら書く。 なるほど、だから僕は小説家なんだと思う。 普通の人には無理だ。
7投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2024本屋大賞ノミネート作品の中で気になっていた本作。購入しようか迷っていたら町の図書館で見つけて一気読みしました。 小説なの?エッセイなの?主人公は小川ってゆう名前で、著者も小川哲さんで、彼女さんのこととか同級生の話とか妙なリアルさがありながら、でも小説の中の人だよね?フィクションだよね? ……ババリュージって本当にいるのかな?と思わずググってしまうくらい、絶妙な「本当にいそう」感が、読み進めていけばいく程これが小説なのかエッセイなのかを分からなくさせ、混乱させ、いつの間にか「小川の人生」という物語の中に惹き込まれていました。 連作短編ということで、巻末の発行時期を見るとそれぞれのお話のリリース時期は離れていますが、それらが一冊にまとまることでより「小川の人生」の断片を集めて覗き見せてもらってる感があって良かったです。 ミステリーみたいにハラハラドキドキや最後にどんでん返しがあるわけじゃないですが、ずっと「何かが起こりそう」なソワソワが続き、そうこうしてるとあっという間に読み終わりました。 私は好きです!
1投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログ小川哲さんの作品は初めてで、読み始めは文章が硬めに感じたのですが、だんだんそれがクセになってくる感じがしました。 各ストーリーの主人公にも、対になるようなキャラクターの心情にも想いを馳せて何とも言えない気持ちに。 自分自身も記憶に自信があるからこそ、それが抜け落ちてるのを自覚したらめちゃくちゃ気持ち悪いんだろうな。 月謝をスポッチャで使い込んで、懐中電灯で解決させて、、、ってのが今作った話、、、が、何かインセプションの夢の夢の夢、みたいで好き。 また小川さんの本読んでみたいな(^^) 「ゲームの王国」あたり気になる、、、
8投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログ率直に短編小説で読みやすいです。皆さんの感想の通りちょっと不思議な感覚にはなり、短編が繋がっていそうで繋がってないというか。 気付きそうで気付かない部分を小説にしている感じで、視点・観点が面白いなと思いました。 震災の日は覚えてるけど前日なんて覚えてないし、自分に照らし合わせると恐怖や失敗した日などのことは覚えてるけど、何気ない日々のことは思い出すことはできない。そして、記憶は勝手に頭の中で改竄されている…確かに曖昧だなぁと。 占いの話は占いを信じてない人は納得できる解説の物語でした。私は占いは信じてないので、腑に落ちました。
17投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログ以前、自分の置かれた環境が、ザ・女性の園というところで、誰かに認められたいのだろう女性たちがプライベートをベラベラと明かしていたし、自慢であろうと捉える発言もあったし、とにかく自分が一番幸せなんだアピールが忙しなく飛び交ってた。 この本を読んでいると、それがだんだん自分が目の当たりにした環境と結びついてきて、目を背けたくなってくる。 目を背けたくなってくるのは、自分もその一員だったから。他人の持っているもの、発言、身につけているもの、すべてを気にしていたことがあった。 認められたかった私は、何者なんだろう。読了後、奥歯に物が挟まっている感覚がずっと残りそう。
13投稿日: 2024.06.04
powered by ブクログ私小説なのかフィクションなのか、連作短編なのになかなか入り込めなかったけれど、占い師が出てきたあたりからハマってきた。 「自己評価が高くて、口が達者だけど結果が出せない」片桐が我が家にも一人いる。犯罪者にならないでと願うのみ(笑)。片桐とババの話は、読後も心がざわつく余韻が良い。
2投稿日: 2024.06.04
powered by ブクログ小川哲の君が手にするはずだった黄金についてを読みました。 体験をもとにしたと思う短編集です。 話題作だとは思うのですが、私的にはつまらなくも無く当別面白いとも感じませんでした。
7投稿日: 2024.06.04
powered by ブクログ認めてもらいたくてもがいている人たちの話。 他人は他人、自分は自分、と割り切れればラクに生きられるだろうに… 他者に認められなくても自分が自分を認めてればいいんでは?なんて思いながら読む。 ま、もがきながら生きているのが人間らしいのか… 私小説のような物語。 個人的には共感できなくてどこに心をおいて読めばいいのか今ひとつわからず戸惑った。
0投稿日: 2024.06.03
