
総合評価
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powered by ブクログブックオフで適当に買った本だったが、主人公の境遇に自分を重ね合わして読むことができるマッチ度の高い作品だった。 どの短編もとても面白くどんどん読み進んだ。 ただ、全部通しての感想はあまりでてこなかった。 おもろいな、うわこれ感じたことあるっての多かったはずなのに、読了後思い返しても浮かぶものがあまりなくモヤモヤする。
0投稿日: 2026.02.10
powered by ブクログ頭がいい人の頭の中をのぞいたような感覚でした。 疑問に思ったことをとことん突きとめようとする思考が新鮮でした。へー、そんなふうに考えるんだ…と。 次から次へと浮かぶ思考に自分でツッコミを入れながらも考える様子が面白く感じました。 なかなか自分の気持ちを言語化するって難しいけど、頭の良い人は自然とできているのでしょうね〜
0投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログ小説だと思って読んでいたら、あらこれはエッセイだったのか?となり、嫌でもこれは現実の何かにリンクはしているとしてもフィクションも混ざっているだろうな。と感じてなんだかどういう立ち位置で読んでいいのか一時混乱する。 それがまた著者の狙いでもあるのだろうけれど。 知り合いの東大出身男性が著者、というか、主人公小川と重なって東大生ってこういう感じな人いるよなぁと思いながら読んだ。 なんだかスッキリしないのが日常らしくていいけれど、 私はこういう人の考えている事が言語化されて組み立てられてまとまっていく感じを読んでいくのは結構好きだった。
0投稿日: 2026.02.07
powered by ブクログ小川哲さんの連作短編。 「君が手にするはずだった黄金について」 この本の帯に、朝井リョウさん、宇垣美里さん、麻布競馬場さんがコメントをよせているのですが、その通りの感想でした!! 哲学的思考のひと、或いは自分の情緒に苛まれがちなひと、なんかはとても美味しく頂ける内容なのでは!? あとは、震災前日に自分が何をしてたか思い出せないひと、占い師が嫌いなひとなんかも、、、 どのエピソードをとっても面白かった! なにもスッキリしないし解決しないけど! それが面白い✨️っていう風変わりな名作だと思います!
0投稿日: 2026.02.03
powered by ブクログ初の小川哲さん。面白い、めちゃくちゃ好き。恋人や友人等、人間関係の距離感が良い。人に対して、あんまり踏み込まないけど、冷たくはない。 本の内容とは関係ないが。朝井リョウさんの作品を読んだ時と、ちょっと似た感覚を覚えて、知り合いかなーと思って、ネットで調べたら対談してた。私が見た記事の会話は、そんなに面白くなかったけど。もっと話盛り上がりそうなのに、、、
0投稿日: 2026.02.02
powered by ブクログこの言葉の羅列が好き。面倒くさくって、ウザったい、それが良い。書くことをお仕事にしている人が書いている、読ませるお話みたいな感じだろうか。そんなこと言ったら本なんてみんなそうなんだけど、そう言いたくなる文章に溢れている。良き。
0投稿日: 2026.01.21
powered by ブクログ語りがとにかく好きだった。 気に入ったフレーズが多くて満足度が高い。物語に没入するというより語り手の思考に付き合う感じ。
0投稿日: 2026.01.19
powered by ブクログどこまでが真実?それとも全部作り話? 大学生だった主人公が小説家になるまで。 主人公の考えていることは、真面目で理にかなっていて、でもちょっとゆるい感じ。 確かに、視点を変えれば、こういう見方もできるなーと感心するいくつかの話。 それが、こうして小説になるんだ、と。 はじめの方には、実在するいろんな本が出てきて、それがとても興味深かった。
0投稿日: 2026.01.19
powered by ブクログ作家が主人公の連作短編集。 それなりに話題になった人気作品だったので読んでみました。 それなりに面白いと思うが、自分が読みたい本ではなかったかな。
1投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログちょっと前の話題本。 気づかなかったけど、この作家さんの小説を読むのは『君のクイズ』に続き2作目だった。 『君のクイズ』は読み物としてとても面白かったけれど、この本は…なんと説明すれば良いのか…。 プロローグを読んだ時、 あれ?これエッセイ?というか私小説なのかな? と感じた。でも『小説家の鏡』あたりで、 あれ?これは私小説風の小説なのかな? まぁ、小川さんという人はたくさんいるしね。 可能世界のなんちゃらってヤツかな? とそれ以降小説として楽しんでいたら、最後の『受賞エッセイ』で、 あれれ??やっぱり私小説なの? と、なんだか勝手に翻弄されて疲れた。 内容はそれぞれ面白いんだけど、実話だとしたらビミョーな気持ちになる…。 そんな感じでした。
0投稿日: 2026.01.16
powered by ブクログ東大院卒って感じでした!本屋大賞ノミネートだったと思ったので小説家と思ったらエッセイぽい感じでした。それでも楽しめた。過去に何してたかなんて、忘れちゃうよなぁ。そして記憶は改ざんされるよなぁ。 P129 僕の知る限り、多くの道徳的な規則は「黄金律」に基づいている。「自分がしてほしいことを他人にしましょう」というやつだ。 「黄金律」を裏返すと「自分がしてほしくないことは他人にしないようにしましょう」となり、これは「銀色律」などと呼ばれている。 *ただし、「してほしいこと」や「してほしくないこと」は個人によって差があります。
0投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログ6編の連作短編集。どれも良いけど表題作の『君が手にするはずだった黄金について』は読んでいて少し辛かった。そういう性格なのかもしれないが生きにくかっただろうな。
0投稿日: 2026.01.10
powered by ブクログ『君のクイズ』で知った作家さん。文章がめちゃくちゃうまいと思う。難解でないのに隙がない。他のものも読みたい。
0投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログ良かった。本当に忘れているものは忘れていることにも気づけない。 文体も結構好き。理屈っぽいところも良い。
1投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログ小川氏の小説を始めて手にしたが、彼には失礼だが、過去に読んだ小説の筋書きに似た 在り来たりの内容に思えたが、まだ一冊で判断が早過ぎる。
0投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログエッセイと小説が交じり合う不思議な読後感。主人公なのか小川さんなのか、ひねくれものの自覚があって親近感がある。実業家なり情報商材なりスピリチュアルなり、虚業と見なされやすい職業や人物の炎上等を通して、自身の職業である小説家そのものが嘘や偽の要素によって成り立つことを実感している。プロローグにもあった、小説家に必要なのは天の邪鬼でみんなが素通りできるところをいちいち立ち止まる愚図な部分と言っていたのが物語全体の伏線となっていて納得観もある。小川哲さん初めて読んだけど作家性がかなり好きかも。
2投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログ自伝的小説。 この後言語化の本読むと印象変わりそう。 占い師に対する心のツッコミガンマ線は吹き出しそうになった
0投稿日: 2025.12.19
powered by ブクログ初読みの作家さん。色々と気になるタイトルはあったが、評価のある今作を手にした。 哲学的な問いかけもあり、様々な考えを頭に浮かべた。 表題の作と「偽物」の二つが面白かった。
0投稿日: 2025.12.18
powered by ブクログどちらかと言うと私小説のような、そんな感じを匂わせる短編集。 ふとしたことから就活を始めた主人公。 そんな主人公が小説家になるまでの経緯を描いた『プロローグ』 2011年3月11日、東日本大震災の日。 あの日あの瞬間、自分が何をしていたかはしっかり憶えているのに、 その前日3月10日、何をしていたかは一切思い出せない。 果たして自分は3月10日に何をしていたのか、 そんな記憶に纏わるエピソード『三月十日』 高校の同級生の奥さんが突然仕事を辞め、小説家になると言い出した。 その背景にはオーラリーディング占い師の存在があった。 奥さんの洗脳を解くために、占い師のインチキを暴こうとする『小説家の鏡』 世間から投資詐欺を疑われるかつての高校の同級生。 そんな同級生との思い出を綴った『君が手にするはずだった黄金について』 ロレックスのデイトナの偽物を身につける漫画家。 その漫画家との交流を描いた『偽物』 不正利用されたクレジットカードの知らせと共に届いた 山本周五郎賞の最終候補に残ったという知らせ。 そんな主人公でもある小説家の日常を描いた『受賞エッセイ』 小説家でも何でもないのだが、6編ともどこか身近に感じるような、 そんなある種の安心感を読んでいて感じた。 突拍子もないだとか、壮大な仕掛けがあるだとか、 そんなフィクション性を感じられないのがその要因なのかもしれない。 どちらかと言うと短編は苦手なのだが、 この身近さが読んでいて心地よかったのは間違いない。
1投稿日: 2025.12.17
powered by ブクログ作家とは何者か?というテーマがあるようで、ぐるぐる考えさせられました。 悪気はなくても気がついたら詐欺行為にのめり込んでしまうことがあるのかなあ?と思いました。
0投稿日: 2025.12.13
powered by ブクログ出版区のYouTubeで小川哲さんの回を見て、思考がとても幅広くお話も面白かったため、今回の作品を読むことに。 結論、めちゃくちゃ自分好みの短編集だった!わりと哲学的な思考が好きなほうなので、主人公の思考プロセスをなぞれたのはとても楽しかった。この主人公は小川さん? 派手な展開や鬱な展開よりも、こうした内省的なほうが余韻も長く続いて好きだ! おすすめです! プロローグがいちばんすき✨
0投稿日: 2025.12.09
powered by ブクログ雑誌のコラムの文章がとても面白く、何か小説も読んでみたいと思い図書館で借りてみた。 何となくそういうもんだとやり過ごすような事柄に対して、明晰な言語化が歯切れ良く、飽きずに読める。ロレックスのデイトナ。全然知りませんでした。知らないモノや事柄が出てくる小説はわりと好き。
0投稿日: 2025.12.06
powered by ブクログ初小川哲。 他の方の感想にもあるとおり、村上春樹っぽさもありつつ、現代的なテーマの短編で非常に読みやすく、 他の作品も読んでみたいと思った。
0投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログ小川哲さんのこと、とても好きになってしまった。 このフィクションとノンフィクションの境目がない感じ(もしかしたら全て作られたもの?)たまらない、、
0投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログ冒頭に登場する形而学的な と言う言葉の意味を優しく教えてくれる そんな短編集てした 思考がとても深く 嘘と真の狭間で生きる 小説家の頭の中を垣間見た気がします
15投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログ「あなたの人生を円グラフで表現してください」というエントリーシートの課題などから話が始まるのだが、そんな出だしから哲学的蘊蓄が展開されて笑ってしまった。また、それを彼女らしき女性が程よい相槌をうって聞いており、ファンタジー要素を除いた村上春樹っぽさを感じた。 主人公が読書好きなので、彼女と読むのに毎回2冊の本を持ち歩くのだが、そこに私の読了本のハーモニーもあって嬉しかった。他にもいくつか作品名があげられているので、メモして読みたい笑 短編集だが登場人物は繋がっており、主人公名は小川で、著者のエッセイも若干かかってるのか?と思いながら読んだ。どの話も満遍なく面白く、本棚に置いておきたい1冊。 プロローグ スタインベック、ディケンズ、モーム、サリンジャー、カポーティ、太宰治、村上春樹、スタニスワフ・レム、フィリップ・K・ディック、 怒りの葡萄、ガープの世界、夫婦茶碗、 ポール・オースター「ムーン・パレス」「ミスター・ヴァーティゴ」、カート・ヴォネガット・ジュニア「タイタンの妖女」、谷崎潤一郎「瘋癲老人日記」、ケリー・リンク「マジック・フォー・ビギナーズ」、志賀直哉「小僧の神様・城の崎にて」、バルガス=リョサ「緑の家」、伊藤計劃「ハーモニー」
31投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログエッセイなの?創作なの?と浮遊しているような感覚で、怖いものみたさで早く最後まで読みたくなるような本でした。全部終わり方もいいですよね。 小川さんの著書初めて読んだけど、すごい好きだな!他のももっと読みたい
1投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログ作者小川さんが主人公の短編集。高校時代の思い出がたくさん出てくる。その一つ一つが、面白いし、よー覚えてるなぁ(創作かもしれん)と思う。
2投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログいくつかの短編集からなる小説。どの話も著者がモデルなのではないかと感じた。 この中でもひとつ目の話がものすごく面白かった。 『僕はときどき、本というものが、わがままな子どもや、面倒臭い恋人のように見える。』 これはその話の中の一節だが、はっとさせられた言葉だ。ドラマや音楽のように受動的では楽しめない。自分からわざわざ読もうと本を開かないと始まらない。つまり能動的に楽しまないといけない。考えたこともなかったが確かにそうだと思った。ミステリーのような怒涛の展開はないが、小川さんらしい少しずれたところからの気づきがたくさんある、読んでて飽きない作品だった。
0投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ冒頭の数ページで作者の頭の良さ(教養、思考の深さ的な意味で)をめちゃくちゃ感じた。 私が気にもしなかったところに、ぐるぐる考えを巡らせてて、全くサクサク読めなかった!!でもそれが面白かった!! 短編集だけど、少し接点があって、エッセイのような寓話のような、読み終わった時には不思議な気持ちになった。 見た目で人を判断せずに、自分の思考の結果を軸にして生きている主人公がカッコ良い。 他の作品も読んでみたい!!
0投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログ主人公は筆者自身なのか?小説のようでエッセイのようで浮遊感のある読み心地だった。 嫌味ではなく、本当に頭の良い人なんだなと思った。
0投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログタイトルからして,「手にする」しかない作品だったのだけど,「大事に読みたい」と思ったばかりに9ヶ月も「積ん読」にしてしまったという… 僕にもねえ,「気になる」事が日常的に多すぎたんだよ,つまり・・・な? まず・・・これは,小説なの?エッセイなの?(笑) 読み始めた時は,“ちょっと変わった哲学者崩れの学生ニートの話なんだろうな”くらいに読んでいたのに,章を追うごとに「え?これ本人?本人のことなの??」ってなっていく.だって途中で堂々と「小川」って書いちゃってるし! 最後なんてもう,山本周五郎賞だとか,新潮社からの電話がどうだとか…「これ本人だよね?絶対本人でしょ?笑」ってとこまで来る. 作中の主人公がフィクションなのか,本人なのか,その境界線なんてどうでもよくなるほど圧倒的に面白くて,小川哲という作家さんの思考が,ぐるぐるとめぐり,理屈を積み重ね,自己分析を通して浮かび上がってくる情景とか物語と平行して,自分の中にも「思考」が次々芽生えていく. そのひっきりなしの出入りが,今まで味わったことのない読みごたえだった. 人が気がつかないような物事の矛盾だったり,起源だったり,意味だったり…そういうものがいちいち気になって,「気になり出したら止まらない!」というあの感じが,一行一行からあふれてくるようで,読みながらずっとニヤニヤしてしまった. そして,昔の出来事や失敗をふと思い出して,ひどく恥ずかしくなったり,苦しくなったりして身もだえるあの感じを,ここまで正直に書く作家さんに出会えたことも嬉しかった. いや,“ひどく”どころじゃないよね. あの恥ずかしさと,どうしようもない歯がゆさ. もう,「穴があったら入りたい,できればそのまま埋めてくれ」ってレベルのヤツ. これを文章で書いてくれた作家さん…僕ははじめて出会ったよ.あの恥ずかしさ,僕だけじゃなかったんだ,味方,みっけ!笑 この作家さんが「地図と拳」を書き上げたと思うと,その事実自体がツボすぎて,感心するやら可笑しいやら. だよね,こういう人じゃなかったら,あの変態的に圧倒的な作品は書けないよね!と. 主人公が作家さん本人でも,創作でも,まぁそれを紡いでいる張本人は“変わってる人”だよね,きっと笑 僕に言われたくはないだろうけど,同じ種類の「変わってる」人だという予感がある.いや,僕より絶対変わってるはずだ! でもさ,“変わってる”って誰の視点で決まるんだろうね. 別に「おかしい」とか「悪い」とかとは全然違うし,ましてや「変わってる」と「ヘン」は全然違う. 誰かを擁護してる訳じゃないけど…結果的に僕を擁護してるのか?これ笑. そう,こういう“思考のぐるぐる”に巻き込んでくれる作品なんて,そう多くはない. この本は,読みながらも読み終わった後も,その「ぐるぐるに巻き込まれる楽しさ」を味わえる作品. 1冊で2度美味しい,そんな感じの1冊. いいね!さて,次は何を読もう?
1投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ友人、同級生、彼女、仕事相手など他人を描写、こんな人なのではないかと憶測しながらの工程が、そのまま自分の内面、外面考察になる。それをなん度も繰り返しつつまるで螺旋階段を登るように話しが展開していくイメージをもった。 端々にでてくる知識話が好きだったし読み進める機動力にもなった。
4投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ図書館。「君のクイズ」に続く小川哲作品第2弾。 人は、自分にとっての「黄金」を追い求める。才能、富、名声、……。「黄金」が意味する対象は人それぞれである。 6つの短編には、作者・小川哲さんの普段誰にも話さないような人間の弱み、とか、生きていく上でのスタンスみたいなものがこれでもかと詰め込まれているように思う。部屋が本で散らかっていたり、占い師を詐欺師呼ばわりしたり、炎上の渦中にある投資家や漫画家について後ろめたさを感じながらそれでもつい調べてしまったり、カードの再発行手続きに難儀して小説の執筆が進まなかったり。この辺がフィクションとはいえ妙にリアル。 やっぱりこういう人の弱さとか、影とかっていうところにスポットライトを当てた作品が好きなのだと感じた。面白い。
7投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログなんだこれ!おもしろい!小説なのかエッセイなのか。作品全体の曖昧さと怪しさ、哲学的思考に好奇心を刺激され静かな興奮が止まらない。読むのも止まらない。私の3月10日とアイデンティティは一体···。もう1回言わせて、おもしろい!
0投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ連作短編と知らずに読み始めたが、気づくとあっという間に読み終えてしまった。取り立ててどこがどう、という感じではなかったんだが、読み進めていくうち、なんか段々と人の薄気味悪さみたいなのがきて、ババさんの話でマックスに。日常の切り取り方、話の作り方がうまい。
0投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログ作者のノンフィクションなのかな?とにかく頭のいい人間なのだなということはとてもよくわかったし、思考の動き方が面白くて引き込まれた。
0投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログちょうど続けて小川哲さんの作品を読んだ。読み終えることはできるけどそんなにこの型の作品は自分には刺さらないのかなあと感じた。
0投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログ▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00554720
0投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
25.9.24読了 一話目、二話目までと三話目以降を読み進めた時に 本作の印象がガラッと変わりました。 文章で笑わされるの大好き 【一話目『プロローグ』二話目『三月十日』】 小川さんの就活時代や、3.11前日何をしていたか思い出す話 のっけから『賢くない人』を拒絶する本だと感じた 読書人には、すごく刺さる箇所も多いし、この作家さん小川さんも読んでたんだ、と嬉しくなったりするけど、 ある程度の素養がないと全く面白くないというか。 読書は本質的に孤独だとあったが、そもそも本の中でたくさんの人物と出会えるし現実とは違う世界に行く、違う人間になるためのようなものなので、 このかたはサッカーや院などすごくリア充な人生を送ってきた感じだし今も交友範囲が大変広そうなかただけど、元来孤独な人だったのかなぁと思った 現実が人に囲まれていたり恵まれているのと、読書好きなのは全く別の次元というかベクトルだから 気になったのは、プロローグで書かれていた、自分の設定を変えて自分の物語を書いている、という方法は、執筆の普遍的な手法かと思うのだけれど、これだけ有名なかただとどこまでが創作でどのへんが事実だったり経験則に基づいているのだろうか、というところ 【三話目『小説家の鏡』】 哲学の話題を廃して急激に俗っぽくなった。 二話目の『三月十日』の前日譚的な話が、主人公の小川さんが実際に短編で構想中の話として出てきた 友人の妻が騙されているらしい占い師を論破しようとして自分が小説の主人公の設定になりきり、占い師のことが好きだという自己暗示までかけて対話していたところ、一瞬通じ合ったような錯覚を起こして取り込まれかけるところは真に迫っていた エステとかの体験に行ってその場でやり手の人にめっちゃ営業されてそのまま会員登録してしまうあの感じに似ている、、 何度も声を出して笑ってしまったので、これを狙って話ごとにギャップを設けたのかなと ※巻末の初出一覧を見ると、 ①三月十日②小説家の鏡(社会人)③君が手にするはずだった〜 それから④プロローグ(学生時代) だったので時系列がアレ?ってなった また気になったのは、小説家と占い師って、全然似てないと思った 人を幸せにする、エンタメ体験?を与え嵌らせる物語や文字列を供給するのに対して、お金を吸い取ってどちらかというと沼に嵌らせ不幸にする(幸せにする人もいるかもしれないけど)のとでは全く違うのでは、という 【四話目『君が手にするはずだった黄金について』】 あー、なるほど 詐欺師の本話も、最後に「小説家も同じ、虚構を売り買いする偽物なのではないか」の記載 本当にこう思っていなくてもその構造にしただけなのかもしれない 渋幕•東大を院まで出て文学賞多数受賞。 そのような人に自虐は必要ない ただ、とても恵まれた人生だったが局面局面で挫折や艱難辛苦して自身(イフの自分かも)を本作に結実させたのだろうな、と 詐欺師自体は本当によくある話 インスタグラマー、ユーチューバー、インフルエンサー、怪しい投資家、怪しいコンサル、夜職 虚構の上に立つ人々 今までに読んだこれ系の中でもやり口というか、仕組みがすごく分かりやすいなと思った 【五話目『偽物』】 うさんくさい漫画家、偽物のロレックスを巻いている、ネタや発言、文章はだいたい人のパクリで、そもそも漫画すら書いていなかった(ゴーストライター有) 「作家には、話を面白くするためならどれだけ自分の弱点を曝け出しても構わないという覚悟が必要」 なるほど腑に落ちた。潔い 【六話目『受賞エッセイ』】 最早ネタ作品だったので、 小川さんは狙っておもんないなーと思わせてから面白い作品を持ってきたのだとわかった だんだん普通の人間である我々のところに降りて来られた感
3投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログ小川哲さんの小説は作中に哲学的な考えが散りばめられているところが好きですが、特に本作はその要素が強いように感じました。 本作中で特に好きな考え方は、自分がやられて嫌なことは他人にしない、逆に自分がしてほしいことを他人に積極的にするという道徳の黄金律に対する反証。この黄金律は多くの小中学校の道徳の授業や普段の生活で教わるものだと思う。 この黄金律の落とし穴は、自分がしてほしいこと/されたくないことは他人とは異なることも多く、それを理解していないとただの押しつけやおせっかいになってしまうという点。 他にも、ストーリーを読みながら面白いと思う視点や哲学的な考え方が度々出てくる作品でした。
13投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログ期待値が高すぎてしまった。 そもそも短編集だと知らずに読んだ。 自分が何者なのか。この人はどんな人なのか。
0投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ途中、なんか不思議な感覚になった。 主人公は作者で、プロローグが妙に長くて、(読みたいと思った)名作がたくさん出てきて、話は淡々と進んで、途中、コレは作者のエッセイなのか?と不思議に思って、でも話は進んで、静かに終了した。 小説家になった経緯と当たり障りのない友人の話や仕事上の知人の話、、やっぱりエッセイに感じるが、やっぱり違うんだろうなぁ、と思いながらの作品だった。なんか不思議。
10投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ作者の小川哲が主人公だけど、友達の片桐や漫画家のババは架空の人物だと思う 実在したとしたらこんな小説書けないだろうし 一見作者が「こんな事があったんですよ」的な体で書かれてはいるけど全ては フィクション作品と言う事だろう これはそう言う小説
0投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログなんだか面白かった。けれどなんだか分からないこともたくさんあった気がする。作者さんのエッセイ的小説みたいだけれど、考え方がはじめから最後まで何かに囚われずにただ自分の中になだれ込んでくる思考の渦の中に囚われている感じで作者さんの頭の中を覗き見てるみたいでなんだかバツが悪いのと嬉しいのと面白いのとで変な感覚に陥った。理解できない人がいることは理解できる、という言葉にとても共感。なんでそんなことするの?とかなんでそんなことできるの?とかそれを皮肉と嫌味で使うこともあれば、称賛や嘆き、感嘆の意味合いで使うこともあると思うけど、本作に出てきたのは前者。だけど、誰もその人の本質なんて知らないし、知らなくてもその人をおかしな人だと断じることはできる。多面的で複雑で一口に悪い人だと言えないような人だけど、自分はこんな人横にいたら絶対ヤダなと小説読んでて思ったので冷たい人間なんだろう。冷たいことが悪いことだとも思わないけれど、擁護するわけでもなく、淡々とその人の性質を語ることのできる作者さんに感動した。そんな風に冷静に人の事を見るブレなさが自分も欲しい。
5投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログおもしろーい!君のクイズの人か!君のクイズは正直そこまで刺さらなかったが、この作品は淡々とした語り口の中にあるユーモアと物事の見方、日常にある違和感と共感の切り出しが面白くてのめり込むように読めた。 主人公の人間ぽくなくて人間ぽい、等身大だけど客観的な視点が入りやすいのだと思う。 初めはエリート感強めの、学歴高い人が書いてるのがひしひし感じられる本だなと思ったが、友人からの小説をレビューするくだりでは面白くてニヤニヤしてしまった。
1投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログ哲学的思考やマインドスクリプト、黄金律、エリオット波動理論……興味深い論文や学説を題材に小説っぽく書かれたナニカでした。 元となる理論が面白いので読めちゃうけど、主人公のなんともいえない偉そうさと屁理屈王ぶりが鼻についてキツい。 頭いい人はそれを隠さないと逆に馬鹿に見えるぞーと作者に言いたい。
0投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ『自分』はどのような人間なのだろう。 短編集だけど、根底にあるテーマは恐らく同じ。私にとっては今自覚している性格を性格とは言わせなくする本。 人には多面性があり、突出したものは状況下で変化する。それは『突出すべき』と判断した、又はされたものに思う。 人の内面はとても複雑で、『自分』でさえ己の把握が難しい。『他者』だとすれば尚のこと。 突出した一面だけで、自分や他者を決めつけず、対話の姿勢を忘れないようにしたい。
1投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログ紙書籍がもつ独自の神秘性を教えてくれる本でした! 電子書籍という便利な媒体が登場してもなお、紙の書籍がその存在意義を発揮し続けていることに興味があった私にとって、一つの回答を見た感覚。 本(紙書籍)と読者は1対1。 誰かとそれを共有できるわけではなく、孤独。 映画やTVのように受動的に話が進むのではなく、 本は読者の「能動性」にかかっているのだ。 私には、本というものがたまらなく我儘な恋人のように見える。 「私だけを見て」と。 この著者は、哲学的感覚の持ち主なんだろう 共感できて所々笑える
18投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログ面白かった!著者がどんなふうに何を考えて小説を組み立てているのかが分かったような気になれるのが面白い。主人公は著者と同じ名前だし著者を彷彿とさせるけれども実際にあったことを書いているのではなくて、文中の言葉を借りれば「可能世界の僕」の物語を書いたのかなと思った。
1投稿日: 2025.09.01
powered by ブクログ主人公の思考が好きすぎてこんな人が身近にいたらいいのにと思った。 まず就活の、人生を円グラフに描くことでクリプキを出してくるところが好きだし、彼女が『谷崎の初版本を渡されて喜ばない人とは付き合う価値がないよ』と本好きの好きだった先輩に言われた話をしたことでなんとなく付き合ったのも好きだし、3月10日に何をしていたか思い出そうとするのも好きだし、自分も含め記憶を改竄していることに気づくのも好きだし、気になっている人にアピールするために本の内容や映画の予約状況を脚色するのも、それをあとから認めるのも好きだし、占い師を詐欺師と言い切るところも、策を練って占い師を暴こうとするところもそのくせ『その瞬間』に触れてしまうところも好きだし、いやーもう各話無限に好きなところを挙げられるくらい主人公のことが好き。付き合いたい。とても良かった。
4投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログ小説家としての「私小説」を連ねた短編集で、それぞれの短編が響き合い、リンクしていく構成がとても面白い。自分の歩みや創作への葛藤を率直に書き出すことで、まるで決意表明のようにも受け取れて、その誠実さが印象に残った。 以前読んだ『君のクイズ』に続いて二冊目。どこか肌に合う感覚があって、もっと他の作品も手に取りたくなった。積読中の『ゲームの王国』もそろそろ読み始めたい。 小説家という存在に興味がある人には特におすすめの一冊。
1投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログ小川哲の小説は読み始めると作者の観察眼の鋭さや題材に対する丁寧な下調べを感じる作品が多く、そのエネルギーの分だけ読み手も体力が必要なものが多いのだが、これはもっと気楽に読み進められる短編ばかりで数日でサラッと読むことができた。 SF作家としての小川哲が好きな人だとあまり高評価にならないかもしれないが、拘らず気軽に短編集を読みたい人にはちょうどいい一冊だと思う。
0投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
連作短編集。 小川哲さんの本を読むのは『君のクイズ』以来2作目。 本作は小説家としての本人が主人公? こういう設定だと、どこまでが本当でどこからが嘘なのかと何となく考えてしまう。 「プロローグ」、「君が手にするはずだった黄金について」、「偽物」が 特におもしろかったし、読んだ後にすぐに再読し、そしてまた読んだ。 なぜかとても心に引っ掛かってしまい、思考に沈むことになってしまった。たぶんまた読むだろう。 なかなかの読書体験だった。 他の作品も読んでみようと思って、直木賞受賞作の『地図と拳』を図書館で予約。 さっそく入着したので、取りにいったらなんか辞書みたいなん渡されて、ガクブル(笑)
2投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最近イチオシの作者。 これまでの印象は「よく下調べをして史実に虚構を織り交ぜるのが上手」という感じだったが、いよいよ自らを主人公にすることで自分自身を隠れ蓑にしてフィクションを作り出すという荒技に出ていて新鮮だった。 この人の賢いのは「自らの物語すら演出を加える」という前提を最初の章で言い切ってしまうことでのちに続く話が全部「嘘でも面白ければ構わないだろう」というスタンスを明示しているところ。 短編のうち、個人的に好みだったのは「三月十日」。同じ丸一日でも、3.11はみんな何をしてたか記憶をしているのにその前日は何をしていたか覚えていられない、という一見くだらない雑談の一部を面白おかしく広げられる作者の力量に脱帽。
1投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログ小説、自叙伝? 東大卒をひけらかすような展開 合わないかなと思いつつ読み進める 嫌な文章でもなく感動するわけでもないが 読んでしまう。 上手なんだろうなあ とつとつと読了
1投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログいや、マジ、そんなカッコつけてもダメだろう。 鼻水出さないで、涙だけで泣いてるみたいな。 でも、青春ってそんなもんかもしれないな。 「カッコイイオトコノコでいさせてよ」みたいな。
0投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
東日本大震災が起きた3/11。 あの日何をしていたのか、忘れたくても忘れられない人もいるし、繰り返し話題にしたことで記憶が定着している人も多いだろう。 でもその前日の3/10、今まさに大地震が起きようとしていたその日、どこで何をしていたのか覚えている人は少ない。 過去のメールなどから3/10の出来事を紐解いていく過程で、主人公は自分の都合が良いように記憶をねじ曲げてしまっていた事に気付く。 失われた3/10にフォーカスを当てているのが新鮮で、自分も3/10って何してたかなぁと思い出そうとしたけど、全く手がかりがなくて諦めた。 そして何の記憶も残っていない日について考えた。 私は昔から、「記憶の中の私」と「今の私」が連続している気がしないんだけど、それって皆そうなのかな。 「今の私」は無意識に、過去の事実をトリミングしていらない記憶を忘れ、思い返す度に記憶を修正している。 そうしてできあがった「記憶の中の私」に対しては、「自分」というより、「まあまあ知っている他人」くらいの第三者的な感覚を持っている。 これは私にとっては昔から持っている当たり前の感覚だったけど、主人公は、無意識に事実をねつ造したりする自分に劣等感のような物を感じているのかな。 なんらかの才能が欠如していて、他の何にもなれないから小説家として生きている、という思いはそこに繋がっているのかもしれない。 エッセイなのか小説なのか曖昧な感じは、この小説の、本当の自分なのか作り上げた自分なのかという曖昧さとリンクしているようで、不思議な読了感。
8投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ私は先に同じ著者の『君のクイズ』を読んでいたこともあり、ひとつの言葉から連想を広げて物語を紡ぐ、独特な感性が著者の特徴なのだと改めて感じました。本作でもその魅力が存分に伝わってきます。 第二章「3月10日」では、自分自身もその日について特に記憶がないことに気づき、作品を通して不思議な感覚を味わいました。また、第三章「小説家の鏡」では、コールドリーディングという“誰にでも当てはまることを言う技術”を知ることができ、興味深く読み進めました。 全体として派手な展開があるわけではありませんが、主人公が著者自身を投影したかのような語りを通して、著者ならではの感性を楽しめる作品だと思います。
0投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログ短編集。ひとつ目の話が秀逸で、創作と実話の境界が曖昧になる。あるいは、そんな境界はそもそも文章においては存在しないのかもしれない。
0投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログハッキリと書かれていないが、作者の人生が元になっていることを匂わせる短編集だった。 どの話も始まりからは全く予想も出来ない着地点で、段々と物語に引き込まれていった。 この本の凄さは、構成にもあった。短編同士、話は繋がっていないのに、次の話を読むと前の話の見え方が変わることがある。 特に表題である「君が手にするはずだった黄金について」と「嘘」 ここの構成が見事だった。 片桐とババは虚構を追い求めていたという点では同じなのに、本質は全く違う。片桐が追い求めたのは虚構だけど、芯には本物があった。似ているようで全く違う、このコントラストが面白い。 物事を深く深く考えたい時におすすめの本です。
30投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログ哲学的な問いに当たり前に享受していたことを崩されたり、今まで考えが及ばなかった部分を言語化されたり、知的興奮が止まらなかった。おもしろくて読み終わるのが惜しかった。 興味が湧いたので、とりあえず大学の秋学期に哲学の授業に潜り込もうと決めた。
17投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分が小説家になった気分でした。「君が手にするはずだった黄金について」というタイトルは、片桐くんのことだったのかな?
1投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログ著書の体験に基づく短編6作。作家、小説家の頭の中ってこんな感じなんだというのが垣間見える作品でこんな考えしてたら普通の会社員はまあ無理で小説家にならざるを得ないというのもわかる。
1投稿日: 2025.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルからして、ゴールデンカムイではないが黄金を巡る冒険譚かと思いきや、エッセイに近いような小説だった。 このタイトルが秀逸で、初めはもしあの時、というようなもしもの世界かと思ったのだが、それだけではなく、真っ直ぐに世の中を生きられない人間性的な要素に帰結しているような気がしてそれも面白い。 どの話も、実話?と聞きたくなるほどのリアリティがあるのに、謎をあばくミステリーのような面白さがある。
1投稿日: 2025.07.15
powered by ブクログ本物と偽物、真実と虚構、小説家・小川と、小川が描く「小説家」のエッセイ風小説。巧みな文体に引き込まれつつ、スイスイ読み進められるも、読後、ふつふつと疑問が湧き上がる。エッセイじゃなくて小説だよね?って。実体験のようでいて、全てが虚構にも思える。嘘か本当かにその狭間で翻弄される登場人物たち。読者もまたその渦中に置かれている。“小説”とは何か。そんな根源的な問いを突きつけてくる、メタ的で面白い仕掛けをかましてくれた一作だった。
10投稿日: 2025.06.27
powered by ブクログ著者本人を思わせる小説家「僕」の連作短編集。エッセイのような作品。どこまてがフィクションでどこからがノンフィクションなのか。不思議な感覚になった。
0投稿日: 2025.06.26
powered by ブクログこれは“短編小説集”である…… 一人称は“小川哲”という小説家であり、多くは高校の同級生仲間から話が進む。 まるで“ほんとにあったこと”のように描かれて……だから小説なのか、エッセイなのか……よくわからないままに読み進めると、そのうちどうでもよくなる。 そもそもエッセイってなんだ。 自由にその世界を描き綴る、まるで鏡に映る自分を見つめながら想像して(思い出して、大した違いはない)書く。 「欠如」こそ「才能」に違いない。
13投稿日: 2025.06.23
powered by ブクログ小説家の小川とはこの著者のことなのかと思うくらいの描写で、著者自身もこんなことを考えながら生きているのかなと感じた。3月10日の行動を思い出そうとする話や偽物の話など表題作だけでなく、いずれもが興味深く読める連作短編。
1投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ最終的に全ての話が繋がって伏線回収!みたいな話なのかと勝手に想像して読んだら全然違った笑 主人公は著者なのかな?エッセイっぽい。小説家の人ってこんな思考回路でお話しを作ってるのかー、めちゃくちゃ才能の塊やん! 表題作と偽物がなんだかすごく人間くさくて、面白かった。でも自分の見栄を主人公みたいな頭の良い人に色々分析されてたら恥ずかしいな…
8投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログ読んでいてなんだか頭の中がいっぱいになる感覚で、最初はちょっと苦手かもと思った。物事を深く分析して考える主人公の心の声が、私にとっては多くを語りすぎるように感じたせいかもしれなたい。 ただ、読み終わる頃には文体にも慣れて、日頃疑問に思っていたことを改めて具現化してくれていたのだと感じられた。 どこからが虚構で、どこまでが現実なのかよくわからなくなる小説だと思う。受賞エッセイが面白かった。 自分とは何か。黄金律に従うことは正しいのか。 自分の考えは自分自身から生じたものと言い切れるのか。突き詰めて考え出すと頭が痛くなりそうです。
12投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログずっと面白くて飽きなくて 久々にこんな面白い小説!と思えたかもしれない 小川さんの千葉の話も土地がわかって、余計面白かったし 人間模様と文章の面白さ なんか新感覚だ もっと小説読みたいってなった 嬉しい出会い
0投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ昔、小説家志望の友人に「なぜ書かないの?」と聞かれたことがある。読書好きはみんな本が書きたいものだと思っていたのだろう。「書きたいことがないから」と簡潔に答えた。何かを吐き出したくてしかたない衝動にかられ、産み出されるのが創作や芸術だとおもっていたので周りのバンドマンや作家、芸人志望や役者志望は凄いとは思うが(極少数だけどプロになった人もいた)憧れはしなかった。もし憧れだけがあって表現したいことがなかったら、この本の中の山師的人物のようになるのだろうか。この主人公は自分は何もできないから作家をやっているように感じているけれど、では作家にすらなれない人は詐欺師になるのだろうか。
0投稿日: 2025.06.13
powered by ブクログ何かすごく頭のいい人が 書いているんだなぁという感じ。 個人的にはちょっと 気持ち悪い感じがしてしまった。
0投稿日: 2025.06.12
powered by ブクログプロローグではなんだかめんどくさそうな人だぞ、という印象だったのだけれど、ついついそのめんどくささがクセになって一気に読んだ。ぼくの思考が面白い作品だった。
11投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ私は受賞エッセイが好きです。この虚実入り乱れた感じたまらない。これが全部嘘でもいいんだよ、それが小説というものだろ 名言という財宝がゴロゴロと転がっているのは小川さんの思考量が反映されてる気がする この人の他の作品も読んでみたい。受賞作も多く今まで手に取らなかったのが恥ずかしい
0投稿日: 2025.06.09
powered by ブクログエッセイのような小説。これで物語になっているのはセンスを感じる反面、やや嫌みに感じる人もいるかもしれない(自分は好きです)
2投稿日: 2025.06.09
powered by ブクログノンフィクションなのかフィクションなのかとても気になりながら、考えてもどうせ分からないしな、けどなんだこの本めちゃくちゃ面白いな、それにしてもホントこれどこまで事実なのうわー面白いな… と、とりとめもないことを考えながらあっという間に一気読みしました。 プロローグで少し面倒くさい作品の予感がしてしまうかもですが、そのまま最後までお読みください。大丈夫、ものすごく面白いです。
9投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ本当にあった話なのか、、、!? という、小説家の内面、否、作者である小川さんの内面、言葉がそのまま書かれた作品。 すごい。思ったことをただ、そのままに書いてあるだけなのに、いや、それこそが、すごいとわかる。 自分にはできない。 それこそ、小川さんのように恥ずかしいから。 小川さんの周りの人たちのいろんな出来事は本当に鮮烈で、もはや創作かと思うけど、(だって、炎上しすぎじゃない)本当にすごい。 最後のエッセイはよかったかな。「熱い氷」読みたくなった。 確かに、自分は今何を読んだんだろうと思わせられる作品笑。
1投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前情報なく読んだけど、エッセイ風味の小説?ってことかな?主人公の小難しく考えるとことか、達観して高みから睥睨するとことか、本人をモデルにしたのか、意識的に作り出したのかわからないが、実在するなら鼻持ちならない売文家である。 個人的に好きではない人物像だけど、言ってることはわかならいでもなく、面白い。 mixiやらBUMP OF CHICKENやら、その時代の思い出がどっと押し寄せる描写に胸が熱くなる。同じ時代を生きた息吹を文章から感じる。
1投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ「プロローグ」で本が我儘な子ども、面倒くさい恋人と例えられていたのが面白かった。 小説家としての人生を見れたり、とても身近なことから哲学が拡がったり、思考が興味深かった。
0投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ著者の小川哲さん自身を主人公にした6つの可能世界のお話。 文字に残しておかないと、一瞬でどういうお話だったか忘れてしまいそうなので、各物語の概要をメモする。 ・プロローグ:大学院生の僕は就職をしないという意思決定をし、付き合っていた彼女と別れて小説を書き始める ・三月十日:東日本大震災の前日に自分は何をしていたのかを探し回った結果、自分の都合の良いように様々な記憶を捏造していたことに気づく僕 ・小説家の鏡:友人の奥さんがハマったオーラリーディング占い師の詐欺を暴くために、二万円払ってオーラディーディングを体験する ・君が手にするはずだった黄金について:高校の同級生の片桐は、投資で一躍有名人になるが全て詐欺だったため炎上する。僕曰く、片桐は「決して手にすることない奇跡」という黄金を追い続けるために人生を犠牲にしているらしい ・偽物:他人のネタを盗んで漫画にしている漫画家のババは、生業の漫画さえ奥さんに書かせていた ・受賞エッセイ:クレジットカードの不正使用がきっかけで、僕は何者なのだろうか?小説家とは何か?と自問自答する僕 個人的にはプロローグに出てくる主人公の彼女の美梨が好き。彼女の言葉だけは納得できた。 主人公の僕は常に付き合っている彼女がいて、しかもそれが物語ごとに違う女の子で、当たり前に主人公がモテる男子なところは最近読んだ村上春樹っぽいと思った。 高学歴の主人公の周りに多様な「意識高い系」の人が集まっているところは最近読んだ朝井リョウっぽいなとも思った。 とても読みやすくて、面白いと思うが、あまり印象と感想が残らないお話だなと思った。
4投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログエッセイ風小説の短編集で、承認欲求に囚われた人たちが哀れに失敗していくエピソードが多くて、現代の寓話集みたいな本だと思った。小説家やメディア関連の仕事をしていると、きっと周りには何者かになりたい人たちで溢れていて、そういうネタにはつきないのかなと思った。SNSではギリギリ先生やババみたいなインフルエンサーになりたがっている人をよく見るし、リアリティある人物像を見ると実際にモデルになる人がいたんじゃないかと思うけど、そういう人たちのことを突き放していて、いけ好かない様子で書いているのが印象に残った。 作者がそういうたぐいの人間がすごく嫌いで、寓話風の形式でその人達を報われない最後にすることで読者に何かを啓蒙しようとしているのではないかと思った。 黄金律は「自分にしてほしいことを他人もする」こと、銀色律は「自分がされたくないことを人にしてはいけない」こと、ポンジスキームについての解説、デイトナの偽物は右利き用しかないので左利きの人も左につけるということなど、合間に挟まるちょっとした雑学が面白かった。 伊藤忠やワコールなどは企業名がそのまま出ているのに、NTTデータはなぜかTNデータという仮名になっていて、なにか基準があるのかなと思って気になった。
2投稿日: 2025.05.19
powered by ブクログ理屈っぽいなー と感じてしまって、なかなか進まなかったけれど、 リズムが出来てからは割とすんなり読めた気がします。あんまり相性はよくない感じかな。 と思いつつ、 頭痛で寝込んだのっていつだったっけ? と妹とのLINEのトークルームを遡ってて、 似た様な事してるな。って思った。
4投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログうーん、難しかった。 けれど、小説家という虚構を形にする職業、その職を生業にすることへの疑い、不可思議さ、捉えどころのなさなど伝わってきたように思う。 難解で、独特な思考を巡らせる主人公のことはよくわからなかったけど、それでも読後、余韻が残る感じで不思議だった。 ☆2.3
0投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログスメラミシングがかつてないほどつまらなかったから、逆にこの本が異常に面白く感じたのかもしれないが、それはそれで、本当にこの本は面白かったというか、色々考えされされたり、深く頷けたり、あっという間に読み終えてしまったが、とても濃密な時間だった。 熱い氷、読んでみたいな…
0投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説というよりかはエッセイのような本で、あとから主人公が作者であることに気づいた 淡々とした文体で体調不良時に読みやすい短編集なのが良かった 帯がここまで抽象的な事があるだろうかと思っていたが、なるほど、エッセイぽいのと短編集なので1冊丸ごとの感想が出てこないんだなと読んだ後に気づいた 特に面白かったかと言われればウーンなんだけど、感情が大きく揺さぶられる事がないから、どうにか気を紛らわせたい時には最適な本だった 最初の2篇を読んでいて、どちらも失恋の話だったので少し寂しくなったが、本当にこんな生活をしてたらそら振られるだろ、と思いつつ、主人公(作者)があまりダメージを受けていなかったので、そこも含めて淡々とした作品だなと感じた 個人的には「偽物」が1番面白かったなあ
2投稿日: 2025.05.07
powered by ブクログ小説家が主人公の短編小説。 それぞれの話で異なる人間が主人公として登場するが、その主人公が作者本人なのかな?と思わせる描写にリアリティーを感じた。 哲学的な話もありながら、普段の自分にも共通する偏見めいたものにも気づかされることがあり、追体験している気分になれた。 読み終えた後にとても有意義な時間を過ごせた気持ちになった。
1投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログ面白かったです、好きな小川哲でした。占い師の所はホント占いは占いという相談であって、本気にしてはいけないと改めて思いましたね。なかには悪徳にハマって高額搾取されたりしますから。あくまで参考程度に。 トレーダーになった片桐の話も良かったです。片桐も必死に生きていたと思うけどなんか可哀想とも感じました。お金ではなく◯◯を掴もうとしていた。納得です。 最後に漫画家のババ。これも、ホント生きるって大変だなって。第一印象で決めるのもダメと思いつつ人は。。。ファーストチェス理論という理論もあるし。面白かったです
0投稿日: 2025.05.03
powered by ブクログ理屈っぽくて、こだわりがあって、疑問に思ったことは放っておけなくて、冷静で、でもちょっと騙されやすくて、ガキっぽい。 私はそんな主人公が大好きだ。
0投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログ短編集。著者が主人公のようなそうでないような。 不思議な登場人物が複数人出てくる。 すごい人だと賞賛された後に嘘がバレてしまう。 なぜそんな嘘をついたのか?なぜそんな行動を?と考えを深めていくうちに小説を書くのも嘘を並べてるのでは?に行き着いていくところが面白い。 文章を書くということ小説家として生きていくことに覚悟を決められない感じがすごく伝わってくる。
3投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は村上春樹的な匂いがするけど、SEXもみみずも出てこない。女の子もただ神秘的な存在ではない。 私小説のように見せかけて、でも違うのだろう。 こうやって否定形だけでしか説明できない… 実際にありそうな他人との出会いをさらっとした文体で描いている。 主人公が作家ではない別作品を読んでみたいと思います。
1投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前回読んだ「君のクイズ」よりは面白かったし、興味深い描写も展開もあったけど、何編か読むのでお腹いっぱいかな。モノローグが一番面白くないのは構成としていかがなものか。 オーラリーディングなる占い師、資産運用や投資についての会員制ブログで有名になったのに恐らく資産運用すらしてなかった元同級生、コメントまで他人の盗作をする漫画家。それぞれの短編のテーマが似すぎて、そして特にそれに関わるでもなく遠くから見てるだけというデクレッシェンドみたいなエンディングが続いて、軽く飽きる。ラノベの主人公みたいな語り部なのもあるのかも。
0投稿日: 2025.04.30
powered by ブクログ小川哲ってこういうのも書くの⁉︎ 好き。こういう私小説っぽいのって堪らないんだよ〜。1番のお気に入りは失われた記憶を探る「三月十日」かな。でもやっぱり「偽物」も最高! ほとんどの話に絡んでくる友だち、好きすぎる。
1投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログ若い小説家が主人公だが、なんかこう、自分語りの雰囲気が薄めに薄めた村上春樹という感じ。 そもそも若者が自分語りをすると得てして村上春樹のエッセンスが入ってしまうのか…? 短編集だが、表題作と「受賞エッセイ」という話が良かった。 片桐という人物が他よりも印象に残る(かつ小説の人物のようなフィクション感がある)からだろうか。他のものより切なさも分かりやすく入りやすかった。 「受賞〜」の方は、彼がもやもやしながら吐露してき た内容が形になってまとまったように感じて綺麗だった。 自分もちょっとしたことが気になって考え込むことがあるから共感もしたけれど、ここまで割り切ったり冷めたというか淡白な視点になったりはしないかなあ…。とりあえず友だちだったら多少なりとも面倒くさいかも。 小説を書くということは、僕の知らない、僕には届きようのない小説が無数に存在することを知るということでもある。 僕が、自分のことを「小説家だ」と言うことに後ろめたさのようなものを感じていたのは、小説のことがよくわからないからだ。
1投稿日: 2025.04.27
powered by ブクログ筆者の渋幕高校時代の友人知人との卒業後の付き合いによる経験からの偏ったお金、名声に囚われた人達との交流を描いた内容で実体験を模したフィクションだろうが、上手く筆者の心情を交え書かれており斜め読みする。 筆者の筆休み程度の内容でイマイチかなぁ
0投稿日: 2025.04.27
powered by ブクログ小説なのかエッセイなのか分からず終始もやもやする。社会人としては何かが欠落しているものの、それでいて執着のなさや素直さは魅力的で、友達は多そうな小説家の「小川」界隈の話。
0投稿日: 2025.04.23
powered by ブクログ表題作の君が〜のとこだけ読めばいい気がする。 その他のエピソードは何も面白くなかったし作者の自分はずっとモテて来て仕方ないんです〜みたいなのがチラチラ見え隠れしてあいたたたって感じでした。 表題作だけまあ面白かった。
0投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログこの本は、どう評価したらいいんでしょうか? 体験談みたいな?短編集で、これって人が評価する内容の作品ではないような気がします。ちょっと私は共感できる部分が少なかったので、このような評価にしました。なんて言えばいいのか、正直感想に困る内容でした。
22投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログエッセイのような小説のような。 視点は作者さんだからエッセイ? 考え方とか行動とかが人と違って、でもそういう考え方もありか、と納得してしまう。さすが作家さん。 独特の切り口での考え方にはまってしまいそうです。
1投稿日: 2025.04.13
