
総合評価
(1468件)| 706 | ||
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powered by ブクログ結局人は一部分しか見せていないし、見えていない。 人間それぞれ良し悪しあるよそりゃあ。 ただその中で人の良し悪しをどのように見破るか…。
3投稿日: 2023.11.25
powered by ブクログどんでん返しと伏線回収は素晴らしい。続きが気になって一気に読み進めることができた。 ただ読み終わった後の爽快感?みたいなものはなく、何となくモヤっとする。
4投稿日: 2023.11.23
powered by ブクログオーディブルで聞いたが、面白くて一気に読了。 人の印象がコロコロ変わり、誰がいい人で誰が悪い人なのかわからなくなる。 実際、人にはいろんな一面があるし、自分にもいろんな一面がある。 物事には背景があるわけで、決めつけはやめて、多面的に考えなきゃなと思った。
2投稿日: 2023.11.23
powered by ブクログ物語の題材が珍しく新鮮だなと思いながら読みましたが…なんとも…こんなに心のアップダウンを激しくさせる本だとは…! きっと著者の就活の体験も含まれつつ、日本の就活に対する疑問点をこの世に訴えるようなメッセージもあり、ミステリではありながらもテーマは壮大だと思いました。 解説文に「■読者の心理をコントロール」とありましたが、まさにまんまとコントロールされっぱなしでしたね。 映画化が決定されてるそうですが、映像の緩急と観る側の心理のアップダウンの激しい話題作になるのではないかと楽しみにしています。
6投稿日: 2023.11.23
powered by ブクログどんでん返しと怒涛の伏線回収が気持ちいい。その展開は予想できてたな~って油断してると、予想してないところからどんでん返しが来て、やられた!ってなるのがよい。
4投稿日: 2023.11.23
powered by ブクログ★5.0/5.0 うわぁ〜、めちゃくちゃゾッとした、、、 就活が怖くなったし、所詮就活なんだな、とも思った。 でもたしかに、人間って月と同じように、全部が見えてるわけないんだな。 この小説を読み進めていくだけでも、登場人物に対する印象が二転三転と変わっている、変えている自分に気づいてびっくりした。 小説1つとっても印象なんてこんなにも容易く変えられるのに、自分の身の回りにいる人たちの全てを100パーセント分かるわけないし、それはどんなに頑張っても不可能なことなのだと思った。 そう思った一方、「見えている部分はほんの一部分にすぎない」ってことに気づくことも自分自身じゃ難しいんだなということも、この小説を通して感じることが出来た。 波多野は、見えている部分全部がその人の一部分に過ぎないと言った。このことは、小説内に限らず、現実世界でも一緒だと思った。 こんなにも秀逸なミステリー作品久しぶりに出会ったかも。めーちゃくちゃおもしろかった。 そして結論。人間って月だわ。
3投稿日: 2023.11.22
powered by ブクログ個人的にはモヤモヤが残って腑に落ちていないというか終わったー!!という達成感がない。 最後の方は泣けたし今の世代には心にグッとくるものがあるんじゃないかとも思うけど自分がバカすぎて理解出来ていない点が多すぎるのでネタバレとか考察漁ってみよう。 感動的な伏線回収という動画で紹介されていた一作だけどそれも綺麗とはあまり思えなかった。
2投稿日: 2023.11.21
powered by ブクログ一気に読んじゃった! 序盤は怖かったし、後半は泣けるし、伏線めっちゃ張られてたし、キャラのイメージが何度も変わってすごく面白かったです! 最終的には心が温まるミステリーで読了感が良く好みの作品だった。
3投稿日: 2023.11.21
powered by ブクログまんまと引っかかってしまった。 就活という非日常を舞台にしながらも、誰にでも思い当たる「周囲の人へのバイアス」に共感と納得がありました。 経験積んだ人こそ、経験や体験のバイアスで思い込みも強くなるかもしれないけど、若いと経験不足から自分の見えたものだけを真実と思ってしまう。 誰が読んでもこのミステリーはまんまと思い込みのわなに嵌ってしまうかも。 ほどほどにいい人でほどほどに腹黒大魔王…それが人間ってところもいい読後感。
3投稿日: 2023.11.20
powered by ブクログ浅倉さんの話、結構好きだな。そうきたか~って、毎回思う。思ってたのと違う展開になる、そして面白い。 はっきり言って途中イヤーな気分になるが、最後はほろりとさせられる。
9投稿日: 2023.11.20
powered by ブクログ2022本屋大賞ノミネート作品当時から とても気になっていた作品です。 テーマは就活。殺人は起こらない… でも、ちゃんとミステリー!! なるほど、 登場人物達の印象が二転、三転する系の ミステリーですね、 評判通り、とても面白かったです。 退屈すること無く読めました。 映画化が決定されたそうです。 そちらと観くらべるのも楽しみです。
6投稿日: 2023.11.20
powered by ブクログ就活生ほど嘘つきはいない、そう思う。 でもその嘘の裏側を知ったとき、 こんなにも心が震えるなんて思わなかった! 超大手IT企業「スピラリンクス」。そこの最終選考に残った6人の大学生。最終選考は「グループディスカッション」。上手く行けば全員合格のはずだったー。しかし選考を前に、人事から「採用者は1人であり、それを選抜するためのグループディスカッションを開催する」という突飛な話が舞い込んでくる。 最終選考当日、誰もがフェアに討論できるはずがー、一通の封筒の中身をきっかけに討論が思わぬ方向に流れ始める。そこに書かれたもの、それは「いじめ自殺者の首謀者がいる」「人工中絶させた」「詐欺グループの一員がいる」ー。ことの真意とは、封筒を用意した犯人の思惑とは。犯人と思われる波多野の死をきっかけに、物語が動き始める! 特に好きな言葉は、 p.310~311 人の真意。(And thenーそれからーより) 「当たり前だが、彼らは全員、完全な善人ではなかったかもしれない。でも完全な悪人であるはずがなかったのだ。おそらく完全にいい人も、完全に悪い人もこの世にはいない。 犬を拾ったからいい人。 信号無視をしたから悪い人。 募金箱におカネを入れたからいい人。 ゴミを道ばたにポイ捨てしたから悪い人。 被災地復興ボランティアに参加したから絶対に聖人。 健常者なのに優先席に遠慮なく腰かけていたから極悪人。 一面だけを見て人を判断することほど、愚かなことはきっとないのだ。」 私も1つの事実だけで、人の善悪を判断するような大人にならないよう気をつけていきたい。 また人生に迷ったときに、読みたい作品
9投稿日: 2023.11.20
powered by ブクログ就活って自分の将来が関わっているわりに非日常な場なんだなと思いました。 内定という数が決められた椅子を確保するために、いつもなら絶対しない人を蹴落とすような行為をしてしまう…それも非日常だからこそ。 その行為は酷い…?してしまった人は悪人…? 正しいとか悪って1つの面では決められないのだなと読んでいて実感できるような小説でした。 6人の登場人物の背景が読んでいくにつれ発覚して、最後まで読むとガラッとみんなな印象が変わるのは想像はできたけど読んでいてちょっとホッとしました。 終わりのちょっとしたサプライズとクスッとなる場面もあるので安心して読んでもらいたいです。
12投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログどんでん返しが凄かった。 予想して読み進めるけど全く想像してなかった結末だった。 就活性っていうのがまた良い。
4投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログ面白かった。 途中で中だるみを感じて少し不安になったけど、想像を遥かに超える着地でした。 登場人物の印象が、新たな情報が明かされるたびにころころと変わるのですが、面接も同じ感じなんだろうな。 読んでいて気持ちのいい作品です。
4投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログどんでん返し。最後までずーっと先が気になる書かれ方で、最後の最後まで楽しめた。裏表含めた人間を一発で見極められることなんてないですね。おもしろかった!
4投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログ久しぶりに小説を読んだ。 読む手が止まらなくて、一気読みした。 それはきっとこの話が身近すぎて私にも起こりうることって思えたからなのかな。 就活で取り繕ったようにかしこまった言葉を使う人たちが好きじゃなくて リーダー職やったことある人何人いるねんってくらいの自己PRやガクチカを書く意味が見出せない けどきっとそこじゃなくて 見落としてしまうほど日常に溶け込んだ話にその人の魅力ってあるんだろうなと思った この本を読了したと同時に私は 決まりきった定型文のESは書きたくないし、それで落とす企業とは「運」がなかった、しかもそれは私の力不足ではないって本当に思える気がした 人事という仕事は本当に大変なのだな〜 人事が短期間で学生の本質を見抜けないのと同じように、私も企業の本質なんて見抜けない 就活そろそろ向き合わなきゃなぁ
7投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログ一気読みしてしまった。面白かった。 就活で最終のチームディスカッションに残った6人。そこで起こった事件と犯人は最初予想通りだったけど、後半の伏線回収、どんでん返しが読んでいて気持ちよかった。 意図的にそう書いてると思うけど、悪い奴だなーと思ってたら後からその人物の裏の顔が分かる。人の印象なんてすぐひっくり返るのを実感した。
4投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログ善と悪がころころ入れ替わり、「犯人」探しにハラハラ。伏線があらゆるところに張り巡らされており、その回収は鮮やか。内容も考えさせられる。就活が舞台ということで、就活を経験したことのある社会人、あるいはこれから経験する予定の人には特に刺さるものがあると思う。
5投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログ物語としては面白く読めました。また読みやすさにも心が砕かれており、すらすら読めたと思います。しかし、読者の視点とキャラクターの視点が一致しておらず、後から「この裏にはこんな出来事や事実があった」と言われても、納得感は薄いように思います。 確かに辻褄は合うようになっています。例えば粗野でいかつい男性が子供を叱る場面で、後にそこには相応の理由があったと明かされるのですが、最初は彼の粗野な面だけが描かれます。そこに書かれているのは単なるインタビューの内容であり、本筋に無関係だから落としたという理由付けは良いでしょう。録音をそのまま文字起こししたという設定なのでしょうか。しかし、本作は読者に筋を追わせるのではなく、「内定にふさわしい人物は誰か」という問いを通して人物批評をさせるので、キャラクターの知識や事情は最初から読者に開示されるべきです。人物批評の材料を小出しにして印象を操作するのはアンフェアだと感じます。「人の評価をたった一つの面から決めることはできない」というメッセージだとは思うのですが。 技巧的ではありますが感情は動かない。「入試問題は適度に読みづらい悪文でないと、みんなが解けてしまうから差がつかない」という話を思い出しました。
3投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログ感情のジェットコースターでした。面白かった。 就活って確かに変なシステムやな。と鈍い私は初めて気づかされました。就活する前に読まなくて良かったとも思います。
3投稿日: 2023.11.18
powered by ブクログ自分も就活経験者だが登場人物各々の考え方、思考に共感できるところがあり、面白かった。 著者が描こうとする日本の就活事情、就活をする学生同士の距離感が正にこれだと感じ、その世界観で展開されるミステリーには、はまりました。 一応、ネタバレしないように書きます。中盤以降までの逆転の展開は、何となく予想出来たが、結末まではわからずで、いい意味で裏切りの連続で楽しめました。前半の就職試験と試験から8年後の後半で主人公が変わるのも楽しめました。
3投稿日: 2023.11.16
powered by ブクログ面白かった!読みやすさ、展開、構成、伏線回収、どんでん返し。どれをとっても満足! 就活仲間って、友人関係と違ってすごく微妙な距離感。表面上だけで、少し時間を共に過ごしただけでは到底全ての人間性など判りはしないだろう。 そういう自分も、序盤では各登場人物を悪者扱いしてしまったが…。
4投稿日: 2023.11.16
powered by ブクログ新進IT企業の最終選考に臨む6人の就活生のお話。 就活という特異な状況に、「6人の中から一人の内定者を決める」というトリッキーなグループディスカッションのお題、そこにぶっ込まれてきたその場にあるべき筈もない各人宛の封筒。 二転三転四転…、何転しただろうか、描かれる内容がその度に物語を揺らし、主人公と同様に呆然と読み進まされた。 後半の解決編も流れは変わらずグイグイと読まされ、怒涛の伏線回収に、最後はちょっととってつけたようにも思えたが、まあよく練られているなと感心した。 以下、蛇足なひとり言。 犯人は誰?といった話に加えて、何故あんなことを?ということについて、解説によれば、作者の言葉として「自分が就職活動した時に一番違和感があったのは、『あななたちちゃんと選べますか』ということでした」とあり、採用側に対する思いがあるものと受け止めた。 これまで数えきれないほどの応募書類を読みまた直接お会いして○×をつけてきた立場からすると、なかなか重たいものを突き付けられたような気もしつつ、作中の元人事部長氏ほど開き直る気はないが、短い時間の中でその人を見極めることが出来るかと言えば極めて難しいことは自覚する。 とは言え、私からすれば元人事部長氏はテクニックに走り過ぎで、会社としての理念とそれに対する社員の理解・共有・共感があることを大前提に、人が人を評価する難しさを自覚した上で面接する人がそれぞれの判断基準を持って面接を行いそれを重ねていけば、その会社に相応しい人材を集めることは出来るものと思う。(「誰や、あんなの採用したのは」と言われることは、あるけどな) 面接で「ご縁があった場合」というフレーズをよく使うが、まさに採用は縁のもので、九賀くんは優秀な人材が落とされたことに憤っていたが、優秀な人材イコールその会社に相応しい人材とは限らないところはあると思う。
74投稿日: 2023.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
SNSで炎上する、誰かのナニかをとらまえて アイツは〇〇だからアウト あの人は〇〇だからステキ 作中に月は表しか見せていない、裏は案外ボコボコ という表現に家庭での会話も含めて言い方、印象で 真逆の意味にとられて戸惑う・・・ネタバレてきた 就活、この企業は思いつきで最終面接を学生同士の 投票で採用者を決める事にしたが、他人を貶める為 に個々の一見素晴らしい学生が隠し持つ情報をバラ しはじめると・・・ロジカルミステリで個々のエピ ソードとその処理、最後の種明かしが揃った良質の ミステリでした
2投稿日: 2023.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一流企業の最終選考に残った6人が共通課題に取り組む中でそれぞれの秘密が明かされていく物語。 全ての人に二面性があって当たり前。最初から善良な人はいないし、ただの悪人もいない。 ひとつのシーンも切り取り方で全く違う印象になる。それをうまく利用した小説ならではの作品。
4投稿日: 2023.11.13
powered by ブクログ最後にどんでん返し! というほどではなく、ある程度の予想の範囲内ストーリーが展開された。 個人的には、圧倒的なサイコパスが一人放り込まれていたほうが好みの展開になった気がする。
3投稿日: 2023.11.12
powered by ブクログわりと早々に真犯人が予想できてしまうけど、それでも予想外のストーリー展開で面白かった。 伏線好きにはたまらん。 売却済み。
1投稿日: 2023.11.10
powered by ブクログ採用面接を通じて、次々と明らかになる学生達の事実を様々な角度から視点を当て、いかに人は人のことを理解できていないかを知る。 様々に張り巡らされた伏線を綺麗に回収するだけでなく、単にいい人で綺麗な話として終わらせるのではなく、人間臭さも感じさせるエピソードまであるのは温度感がありました。 想像を良い意味で裏切られたとても面白い本でした。話題になっただけありますね。
2投稿日: 2023.11.09
powered by ブクログなんと言っても読みやすさが100点満点!! 展開が本当におもしろい!!自分で真実を解き明かしたくなるし先が気になって仕方がなかった! 人の過去や隠された真実は多少の関わりでは分からいし、分かっても変わっていくものだなと改めて思った。人間って繕って生きてるんだろうと思う。だから現実の面接官って何をみて何を見極めているんだろうと思った。ミステリ小説にはまりたい方に1番にオススメしたい!
3投稿日: 2023.11.08
powered by ブクログ前半は人を疑いまくってだんだん嫌な気分になって読むの止まりそうだったけど、徐々に伏線回収してくれてホッとした。
2投稿日: 2023.11.07
powered by ブクログ最後は綺麗に伏線が回収されていったので読後感は良かった。どんな人にも良い面と悪い面があり、片面だけで判断すべきではない、ってことですね。
2投稿日: 2023.11.06
powered by ブクログ自分がいかに他人の一面だけを見ているか、周りの評価で他人のことを見ているかがよく分かった作品でした。 ミステリーだけど、ちゃんと伏線も回収していて、間延びもせずにスッキリする作品。 人と向き合うって大変だけど面白い。 「就活」をテーマにした、「何者」とはまた別のハラハラ感がありました。見事に騙された。 この六人(あえての六人)これからも幸せになってくれって願わずにはいられない作品でした。
1投稿日: 2023.11.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。いつも読んで結構暗い気持ちになるミステリばかり読んでいましたが、こんなスッキリする作品もありだなと思えました。 嫌な感じの伏線を、最後に綺麗に覆していくのが気持ちよかったです。 完全に良い人も完全に悪い人もいない、その人にとって好印象の人も、別の人にとっては近寄りがたい存在だったりで、一概にどんな人物なのかを端的に述べることはできない。そんな当たり前をぎゅっと詰め込んだ作品でした。 私自身無神経なところがあると自覚していて、発言や行動によって誰かを傷つけていないかたまに急に怖くなったりすることがある。この話を読んで、他人の事情を汲んで率先して動ける登場人物達に少し憧れを抱きました。誰もは難しいけど誰かにとっての良い人であれる人間になれるよう、思考を止めない人生にしたいと思いました。
7投稿日: 2023.11.05
powered by ブクログなんとなく先を読めそう、なところもあればあれもそれもと伏線回収が綺麗でページをめくる手が止まらなかったです。
2投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログ11/2 これほどまでに「読み応えがあった」と言えるものを私は知らない。 就活×ミステリーという異色のコラボでありながら、 しかし描かれたものはフィクションではなく社会の実態を暴いたリアリティに溢れた作品。 だから恐ろしい。 人には知られたくない秘密や本性。 それは隠したい事実である一方、紛れもなく「あなた」の一部であることを、この本が静かに受け止めて頷いてくれているように感じる。 性善説か性悪説か、この本を読むと意見が変わりそう。みなさんはどうですか?
23投稿日: 2023.11.02
powered by ブクログ面白い展開が続く。 出来るだけ先の文章が目に入らないように気をつけながら読み進める。 登場人物全員の印象がコロコロ変わる作品は 初めてだった。 どれだけ自分が先入観を持って、何も疑わずにその人を判断していたのかがわかる。 ひとには見えない裏側がある。いくつも。
6投稿日: 2023.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
登場人物の印象が何度も変わり、読んでて「いいやつじゃん!」「やなやつかーい」と見ていて、色んな思いを体験させてくれました!
6投稿日: 2023.11.01
powered by ブクログ初めて読んだミステリー小説。 めちゃくちゃおもろい。 本を読んでて「えっ⁈」ってなる感覚ほど気持ちいいものはないでござる。しかもそれが何回もあるから超楽しかった。伏線回収という名の芸術。 ひたすら「誰が犯人なんだ...?」という考えがめぐり、自分が無意識に怪しいと思ってる人物が二転三転どんでん返しでひっくり返されるから、ずーっとおもろい。 犯人がただ暴かれるだけの話じゃなく物語の軸もちゃんとあって、最後は考えさせられる終わり方。 映画化で話題になって有名になってしまうのが少し悔しい。
7投稿日: 2023.11.01
powered by ブクログ2023.10.31 読了 人間の深いところにある心理を上手く表現し、誰しも身に覚えのある心情に、あるある!と納得。同時に人間の怖さにも気付かされる。人間はこうも狡猾になれるのか。
2投稿日: 2023.10.31
powered by ブクログ最後の伏線回収がすごかったです…! 自分がいかに人の一面のみを見て評価しているか、気づかせられました。 著者にコントロールされているような不思議な感覚。おもしろかった!
3投稿日: 2023.10.31
powered by ブクログめちゃ面白かった! 続きが気になって1日で読破〜 こうよな?って予測してた流れがことごとく外れて、さらにそこから二転三転どんどんどんでん返しで、胸糞悪くもならず、スッキリサッパリでもないけど、気持ちよく読めた! おススメ。
3投稿日: 2023.10.31
powered by ブクログイヤミスと決めつけ手をつけてなかったけれど、とてもおもしろいとの評価が多いので読んでみたところ、イヤミスどころか、爽やかな内容だと思った。 多角的な視点、生きていく上でとても大切なことだと思う。
1投稿日: 2023.10.30
powered by ブクログ本屋大賞5位 ブランチBOOK大賞 星4.5 久しぶりにミステリーを読んだが、楽しめた。 人間にはいろんな面があり、すべて善良な人や、すべて極悪な人はいないのだが、ある情報により、イメージが二転三転するのが鮮やかだった。
3投稿日: 2023.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
待望の文庫化のため、新書で購入。 読書にハマり始めた時期に単行本が出てたのでいつか文庫になったら読もうと意気込んでた作品。 内容は超先進的企業の採用を奪い合う就活生を描いたストーリー。ただ、互いの悪事を握り合い、その暴露を誰が企てたのかを探すミステリー小説だったのでどちらかと言えば人狼ゲームとかライアーゲームに毛色が近い感じ。 結果的に犯人とレッテルを貼られる主人公、波多野のその経緯とその死後に真犯人を探す嶌さんの2つの視点から語られるストーリー。いずれにしても伏線が秀逸で面白かった。 結果的に犯人は何故こんなことをしたのかという点は人によっては些細すぎるように感じるかもしれないが、就活を頑張れば頑張るほど理解できてしまうような気がする悲しきストーリー。
8投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログスピラリンクスという新興のIT企業で最終面接を受けようとする六人の大学生。最終面接の場に六人の過去を暴いた封筒が見つかるというストーリー 前半の当時の学生たちのインタビューは、気持ち良いものではないですが、真実が明るみに出る後半では、その見方が一変するのはお見事! 就職活動は私にとっても過去の出来事ですが、いつの時代も大変なパワーを必要とするものなのですね。 完璧な学生もいなければ、完璧な会社もない。 企業も学生も偽りの仮面を被る。 答えのない正解ほど、理不尽なものはないと感じます、 就職活動用の顔、家族用の顔を、友達用の顔と人は、改めて色々な顔を持っているものだなと思いました。
8投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログ密室での心理戦という意味ではよくあるジャンルだが、就活の最終選考という状況設定のおかげで身近に感じられた。着地点もこの手のジャンルには珍しいような気がする。ただし、犯人を絞り込む過程の謎解きは微妙だった。
2投稿日: 2023.10.28
powered by ブクログ何だろう。ゴシップミステリとでも言うのか、どうでもいい内容の話を、作家の優れた構成力の妙で無理矢理面白く読まされた感じ。読んでいる最中はガッツリ引き込まれるけど、読後にほとんど何も残らない潔い作品。ある意味新鮮であった。 もう少し登場人物と年齢が近かったら、違った感想があったのかもしれない。
14投稿日: 2023.10.27
powered by ブクログ新卒採用時の面接には、本作の登場人物たち同様、とまではいわないが、彼ら六人とだいたい同じ時期に就活を経験した自分は、内定を取るまでにかなり苦労した。 この小説にも書かれる「六月本命」のように、6月ぐらいになると就活を終える人が周りに増え始め、やがて学生生活最後の夏を惜しむように髪を染め直す学生が講義室に増えていくなか、自分を含む若干名がまだリクルートスーツ姿のまま授業を受けるのは小っ恥ずかしい、というかちょっと辛かった。 そんな自分にとって、就活をテーマにした作品はわりと感情を刺激されることが多々あり、映画『何者』は2010年代に観た映画でも個人的にはかなり突き刺さった1本だった。(※ちなみに朝井リョウさん原作は未読…!) そして話題となっていた本作。 いやーかなり面白かった。 話の組み立て方に引き込まれるし、就活という、学生当時の自分たちからすればその後の社会人生活を大きく左右するような決断(に思われる)を迫られるなかで自分を良く見せようとする姿と、六人それぞれの告発内容が入った封筒の登場によって暴かれるもう一つの姿には読んでいて感情が巧みに泳がされた。 そして後半。 内定を勝ち取った六人のうち一人の現在の姿が描かれるのだが、あの当時切磋琢磨して最終面接に臨んだのも遠い昔。 入社したての新人の面倒や、新卒採用の面接官になることへの悩み、次々とこなさないといけない通常業務… そして、前半で描かれた自分たちの最終面接当時に起きた"事件"をめぐるインタビューや、当時の資料などの調査。 これらを通じて浮かび上がってくる、「本当に自分たちは、相手の本質をちゃんと見ることができているのか?」というテーマは、とても普遍的でありながら、その最たるこそ新卒採用の就活そのもののよう。 告発文章を持ち込んだ犯人の目論見も、当時のグループディスカッションのやり方も、そんな最終面接を勝ち取った末に入社した人物の疲弊する現在の姿も、すべてはこのテーマに集約されている。 いま振り返ると、自分は就活における、その「本質」の見せ方がことごとく下手くそだった。この小説に出てくる六人とは比べものにならないほど、下手くそだった。 良い様に見られたい、けど中身が伴わない。 中身が伴わないなりに、それっぽく話す。 でも、、そんなすげぇ経験したことなんてないし、志望理由だって漠然としてるよ…! 「六月本命」も遠に過ぎた夏の終わり、ひっそりとやっとこさ内定のでた自分は、その会社で数年働いたのち、転職した。 転職時の面接は、新卒に比べて驚くほど淡々と決まっていった。 まだまだ若く、社会人経験もそれなりにある。 新卒で揉まれ、自信も付いた自分の実績の伴った話し方は、我ながら成長したものだと思った。 じゃあ、まだ社会的には未知数だらけの学生から、本当に採用したいと思わせる人物とはどんな人物なのか。 最終面接での"事件"を通じて、二転三転する彼ら六人の姿。 真相が明らかになるにつれ、さらに見えてくる六人の姿。 採用面接は、一社につき3〜4回実施したところでその人との対面時間は数時間に過ぎない。 では、人は相手の本質を本当に見抜くことはできるのか。 引き込まれる会話劇に読む手が進むし、犯人と思われた人物が実は…と二転三転する展開に驚かされるし、次々と明かされる六人の告発内容に見損ないかける。 ただ、結局それも"月の裏側"に過ぎず、終盤にはこれらテーマが、さらに射程の広い普遍的なメッセージとして刺さった。 めちゃくちゃ面白かった。
9投稿日: 2023.10.27
powered by ブクログ気持ち的には4.5ぐらいはある 密室,内定,封筒 これらの要素が絡まり合ってて人間の精神を不安定にさせ普段は取らないような行動だったり人の焦りが見えてくるのが見ていて面白いなと最初は思っていて普通に楽しんでいた ひと段落ついてからの犯人が違うのはお前じゃないのかよって唸った 犯人が変わっていくのが全く予想がつかなくてワクワクした 中盤まで読むと性格終わってる奴らしかいないイヤミスかと思うことが月の裏側に過ぎず最後にひっくり返って完璧騙された パスーわどの暗証番号もそうだけど全ての要素が気持ちいぐらいに胃繋がっていて話をとても綺麗に畳んでいた
3投稿日: 2023.10.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでいくなかで、6人のことが段々明らかになっていく過程で、評価が二転三転していくのが面白かったです。 一面を見ただけで全てを知った気になるのはいけないなと改めて感じました。
3投稿日: 2023.10.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルからしてミスリードを誘うものと思って読んでいたので、途中までは想定内の展開だったが、後半はすっかり翻弄され楽しめた。 人は多面的に見ないと、その本質が見えないもの。 短い面接で見抜けることと、そうでないことはやっぱりあるなぁと、今や面接する側の立場になった自分としても刺さった一冊になった。 表面に見える言葉の裏側、背景まで察したり、汲み取ったりできる人と、そうでない人との会話には雲泥の差があると仕事をしていても感じるが、その能力があるかを短時間で見抜くスキルまで身につけられるようにしたいと考えさせてくれた。
3投稿日: 2023.10.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
就活を題材にしたミステリ。 就活生の切実さと企業の適当さのギャップはリアリティを感じた。 人間が人間を評価する難しさ故に、今後はAIが評価する流れになっていくのだろうか。 叙述トリック要素もあって最後まで楽しめた。
2投稿日: 2023.10.23
powered by ブクログ面白かった!本だからこそ出来る演出というか、読者を惑わせる感じも楽しかった。 人の見えてる部分は一面でしかない、って当たり前なのに忘れがち。自分は他人に見せてない部分があるのに、他の人のそれは想像しづらいってほんとあるなと思う。自分が見てることだけが真実ではないけど、自分が見て感じたことも真実だということ。 わぁーー同世代でヒリヒリするわぁと思ってたら作者同い年だった。朝井リョウさんといい、みんな凄いわぁ。
4投稿日: 2023.10.23
powered by ブクログ6人への印象がページを捲るたびに変わりました。第一印象なんて当てにならなし、その人が何を考えて行動しているかなんて分からないのでしょう。自分の経験と知識でその人を判断する危険さが分かります。
2投稿日: 2023.10.23
powered by ブクログIT企業「スピラリンクス」の最終選考に残った6人の話。6人は、最終選考のグループディスカッションに向けて、事前にチームを組んで対策して仲を深める。しかし、試験直前に「話し合いで、内定者を1人決める」という議題に変更される。 テンポの早い展開と、特徴のある登場人物たち、話の構成、どれも良く、何度も騙された。
9投稿日: 2023.10.22
powered by ブクログ面白かった。 どんな人でも色んな面がある。 人間って怖いなと思う反面、良いところを探せる人間になりたいなと思う。 ちなみに私は全員に良く見られたい八方美人。
3投稿日: 2023.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めは若者達のドロドロの話かと思いました。良い意味でラストは予想とは180度違う展開!思わず涙が溢れました!途中までは化けの皮が剥がれた感じがあり、このまま嫌なラスト?と思いました。最高のどんでん返し!主人公が信じた仲間、やっとみんなに伝わったし、ヒロイン?の女の子も最後は救われたし、きっとこれからは違う人生を生きていける希望に溢れるラストも感動しました!映画化楽しみです!
3投稿日: 2023.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こういう就活を未経験の私が楽しめる内容かな、、?と不安だったけど、全然余裕。 めっちゃ夢中になって読んでた! きっと作者の狙い通り、登場人物の印象がどんどん変わっていきました。 途中は読みながら、もやもやというかイライラ?嫌な気分どったけど、最後は気持ちよく終われてスッキリ!!
6投稿日: 2023.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった〜! 最後まで誰が犯人かわからなかった! 全員がいい人に見える 全員が悪い人に見える みんな色々事情があっただけで結局いい人に見える 二転三転させられた(笑)
3投稿日: 2023.10.18
powered by ブクログ面白い内容ですぐに読めた。 内容はここ最近で読んだ本で1番面白かった。 人間には表と裏があり、物事の本質をしっかり見ることの大事さ、現代社会の会社の在り方について教えてくれる1冊。
3投稿日: 2023.10.17
powered by ブクログ確かに読んで思った、人を見極めるのは難しい事。いま思い返してみると初対面の人と関わる時など、人によく思われたいと思う時ほど嘘や話を盛って自分の評価をどれだけあげるか考えていたかもしれない。それは逆も言える事で、自分に対しても戯言で話されているのかも。人の本質を見抜くためにはそれなりの時間と労力が必要なのかな〜と。でもその人の本質を見極めるのに大事な事は善良な心を持って接する事。1度自分の中で確信を得た考えを変える事はそう容易くない。 あ、、ちょっと本に囚われすぎてるな、、 とりあえず世の中にそんな悪い人はいないって事ですか。悪く思える人もいるけど、それはその人の月の表面を見てる様なもので、裏側は見えてないだけ。そう思って生きてみようかな。
15投稿日: 2023.10.16
powered by ブクログある日、少し時間が空いたので、Kindleでサクッと読めそうだなと思って購入した本。私も雇用というか人材採用に関する仕事をしてるが、人を見極めることは難しい。元人事の人に共感しながらそうじゃないよと思いたい自分もいたり複雑な気持ちになった。
3投稿日: 2023.10.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
⚫︎受け取ったメッセージ やはり、人間の奥底はわからない。 ⚫︎あらすじ (Amazon本紹介より) 成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。 ⚫︎感想 エンタメ性が高く、ハラハラドキドキ。一気読みできた。人の一面だけを捉えて、善人、悪人と判断することの罪深さを、ミステリー仕立てで提示している作品。波多野が100%善人かと思ったらそうではなかったのも良かった。久賀…。
6投稿日: 2023.10.15
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伏線と、時系列が変わって情報が明かされてく仕立てがとても面白かった。 人の一面を見て二転三転とイメージが変わっていく読書体験も惹きつけられたが、自分がそうやって人のイメージを決めていることにも気付かされた。 本質を100%見極めれる人はいない。とあったが、波多野が自分が信じたものを信じて動いていけたように、自分も自分の倫理を信じて生きていけたらなと感じた。
2投稿日: 2023.10.15
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ある企業の最終面接のグループディスカッション、その内容は内定に相応しい学生を1人選ぶというものだった。何千人の受験者の中から残ったのは、6人の学生。 当日、グループディスカッションで用意されていたのは、各学生の悪事が書かれた封筒だった。ディスカッションは、「誰が犯人か?」に移行していく。 ・・・ 一見「悪い行い」も、実は真相はそうではなかったり…。見たままの行動だけで、短絡的に「善い人」か「悪い人」か決めつけることは怖いことだと思った。 就活してた時期は必死だったなーと懐かしくなりました。 2023年10月14日
15投稿日: 2023.10.14
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想像以上に面白かった! よくあるミステリーと思いながら、あいつ怪しいなーとか色々思ってたけど後半のどんでん返しが最高だった!! 最初は「いじめは問答無用で絶対悪」「中絶はお互い様では?極悪な犯罪者とかじゃないと盛り上がんねーなー」「キャバは別に普通でしょ」「詐欺!そうそうこんなの!!」「未成年飲酒ーーーーー」とかいちいちイチャモン付けてたけど、それでも読む手が止まらなかった。 そして後半、上記の感想をすべてひっくり返してくれて気持ちよかった!!久々に人におすすめしたい
4投稿日: 2023.10.13
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序盤から絶対に面白いだろうな、って思い読み始めた結果、やっぱり面白くてこの瞬間のために小説を読んでて良かったなぁと感じました。 自身の就活のことを思い出したし、就活制度に対する筆者の意見や、就活生の心理状態をずばり的確に記述されていて読んでいて何度も「わかる!」って思いました。 「嘘つき学生と、嘘つき企業の、意味のない情報交換ーーそれが就活。」この言葉が特に印象的でした笑 人間性という部分を何層にも隠して後半になるにつれて6人の本性がわかっていくのはとてもワクワク感がありました。ここ最近読んだ小説で一番面白かったです!
3投稿日: 2023.10.13
powered by ブクログこの本には全く騙されまくった。 読んで行けば行くほど、疑ってしまって犯人は誰なのか。その犯人は本当に犯人なのか? そんなことを考えていたら読み終わっていました。 1番の見所はインタビューの内容 誰目線で書かれていて、それぞれの話が誰のことを指しているのか。それを考えるのが楽しかった。 文章のまま読むと悪い印象でも、背景を知れば実は良い印象に変わることもある。 自分の周りにもありふれていること。 自分が見ている姿は本当のその人ではないのかも知れない(良くも悪くも)。 自身が就活を経験したからこそ、緊張感や登場人物ごとのわかる部分もあった。 人を見極める?内側までわかった気になる? そんなことは不可能。 しかし、それを信じられる強さも必要なのかな。 なんていうことを考えさせられる作品。 総じて、面白すぎて再読予定。
6投稿日: 2023.10.12
powered by ブクログSoooo good. I haven’t experienced that kind of mystery since I read the book written by Agatha Christie
5投稿日: 2023.10.12
powered by ブクログ読んでいる最中、ん??なんか辻褄合わない変だな??みたいな違和感を何度か感じた。自分がどこか読み飛ばしているからか、単に理解力がないからだと思っていた。しかし、物語後半でそれらが全て伏線だったこと、最後の最後まで作者に騙されていたことに気づく。こんな緻密なストーリーを組み立てた作者すげーという感動と、全てが明らかになった時の爽快感がたまらなくて癖になりそうだった。 普段、ミステリを読まない僕にとってはこの感覚がとても新鮮で、他のミステリ作品ももっと読んでみたいと思った。また、就活経験者なら誰でも感じたことはある理不尽さや気持ち悪さも上手く言語化されていて、ミステリ抜きに6人の就活生の物語として見ても共感できるところが多く面白かった。 正直、星5をつけたいくらいだが、最初の投稿なのでとりあえず星4にしとく。 本の感想書くのって意外と難しいな。
3投稿日: 2023.10.11
powered by ブクログ感想書くのを忘れて、少々放置。読了直後でないだけに、リアルな感想になるかも。すごく夢中になるというほどではないけれど、飽きずにいっきに読み終えた本。色々な仕掛けが施されているものの、星五つにするには、あとちょっと。と、色々書いたけど、面白い本だったな、というのが全体的な感想(最初からそう書けばいいのですが)。
7投稿日: 2023.10.11
powered by ブクログこれぞ文学ミステリ!という感じで、文章の細部に綿密に伏線が張られており、それが終盤に気持ちよく回収されていくのが最高でした。 こう、読みながら、本をペラペラ行ったり来たりするのたまらんですね。 物語スケールの小ささの割に、半ば強引にミステリ化されている感は個人的にはありました(そんなにいちいち驚愕するほどか?!というような笑)。ただそれが就活という独特の緊張感だからこそ、そういう些細なことが「事件」になってしまったのだろうし、そのあたりは少し気持ち突っ込みながらも楽しめました。 読み終わったあと、 「あぁこういう話は小説ならではだし、映画にはできないから、いい読書体験だったなぁ」と思ったも束の間、本を閉じると表紙の帯に「映画化決定!」とありました。これは期待と不安です。舞台化決定!だったら大いに期待だったのだけどな。
3投稿日: 2023.10.10
powered by ブクログ一見、就職活動に関する青春の1ページなんだけど、盛り上がって、落とされ、多くの謎を残して物語は進む。前半に色々な仕掛けがあって後半で気持ちよく回収されていく。途中人を見極める困難さにおもいっきり共感しながら、予想外の展開に。優しさや清々しさ、その中の腹黒さ。まさに月の表と裏を見た。とても面白かった。そして考えさせられた。大好き度❤️❤️❤️
9投稿日: 2023.10.10
powered by ブクログ就活という異常な(精神)状態の中で繰り広げられていくミステリー。ストーリーは面白かったが、これから就活が始まる私にとっては少し怖かった。
2投稿日: 2023.10.10
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飽きさせない構成で1日で一気に読んでしまった。 伏線回収が鮮やかで、登場人物の印象を何度も変えさせるその文才には脱帽した。今回題材であった就活、自分にも就活をしていた時期があるが確かに採用担当はなんでこんな嘘を見抜けないのだろうと思っていたものだ。今では採用側になり、自分が偉そうに人を選んでいいのだろうか?と思い悩んでいた私にはタイムリーな小説であった。 人は見る角度によって印象は変わるということへの説得性、伏線回収の清々しさ。 言われてみれば嶌さんのお兄ちゃんかと思った…などの何気ない一言ですら伏線だったのは気持ちよかった。
2投稿日: 2023.10.09
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作品内でも月で例えられているように、他人には良い側を表面としか見せない、人の二面性に真犯人判明までは納得しながら読んでいた。 しかし、終盤の友人たちからのインタビューを読み、自分自身で二面性と思っていても実はそれもほんの1部の面でしかないのではと思った。 その人の人間性は、人のからだでも頭の先から背中、ケツの穴、つま先まで全てを自身の目で見れないよう、カメラで1部を切り取れば見れるようなものだろう。いくら自己分析をしたところでも、自身の性格や思考により、自分では悪と判断しても他人からは善ということもある。自分がどのようなものか把握するには自分1人ではできないものだと思い知らされた。 犯人のやった事、就活結果はともあれ、あのような倍率の選考の中残る6人は並大抵の人ではないのだと思った。
3投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログ全体のストーリー、視点の遷移を、なぜこのようにまとめたのか?という疑問は残る。想像だが、作者の元々の構想では、少し違う形だったのを、編集者の意見でこのような構造になったのではないだろうか。
4投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログ期待しすぎたかなあ。面白かったけど。 就活の話だけど、文系の就活の話という感じがした。たった一時の面接で人の本質を見抜けるわけがないというのはそのとおりだと思うし、面接で落とした中に優秀な人が確実にいるだろうことも納得。 本当に替えの効かない人は自ら起業するだろうから、そこそこ残った人なら誰を採用しても変わらないだろうなとも思った。
2投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログどんでん返しまでいかないけど、予想外の展開がいくつかあって楽しい作品だった。動機が弱いが、大学生の物語としてのリアリティが増していた。
3投稿日: 2023.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。読みやすくて読後感も良かった。 犯人探しと言っても殺人事件ではない。就活、そんな短い時間で人も会社もわからない。本当にご縁なんだなーと、今になって感じます。人事部の人や面接官の気持ちもちょっとわかる。会社のパンフに嘘はNGだけどね。 月の裏のように悪い面もあるよね。でもみんないい人で良かった。
16投稿日: 2023.10.08
powered by ブクログワクワクが止まりませんでした。 どの角度で人を見るかで本当に見え方が変わるので 大変勉強になりました。
9投稿日: 2023.10.07
powered by ブクログ著者の意のままに転がされる感覚。途中でタネがわかった!と思ったらそれもひっかけだったり笑 何度もひっくり返りすぎて途中から全てを疑いの目で見てしまった
7投稿日: 2023.10.07
powered by ブクログ次の展開が気になって一気に読み進めました。 作者にリードされるようにまんまと騙されて、騙されて、最後まで驚きの展開でした。 その騙されるまでの案内がお見事で、騙されながらも清々しい気持ちで読了しました。 面白かったです!
7投稿日: 2023.10.07
powered by ブクログ先が気になって1日で読み切ってしまいました。 人の善悪を一面だけ見て決めつけてはいけないことがよく描かれていました。インタビュー形式であったり、面接の意外な展開があったりする中で二転三転する自分の考えに踊らされながら、あっという間に読んでしまいました。 就活生以外のミステリ好きの方におすすめです。
10投稿日: 2023.10.06
powered by ブクログ2023.10.07.購入済み 2024.03.30.読了 非常に不快な読了感。 登場人物、ストーリー、設定、結論、どれをとっても無理があり、魅力もなく、不愉快で何も共感できることがなかった。 読み始め10ページくらいで「この作家は合わない」と感じたがとりあえず評価が高い作品ということで気合で最後まで読み進めた。 ミステリー。。。なのか??? スピラリンクスという名のITベンチャー企業への就活の話。 読んでるこちら側が恥ずかしくなっちゃうようなセリフや場面が多い。 この作家はもう二度と手に取ることはないと思う。
0投稿日: 2023.10.06
powered by ブクログ盛りだくさん その人がどんな人間かなんて早々分かんないよぬ 何となく良い人そうな人を選ぶってのがリアル
2投稿日: 2023.10.05
powered by ブクログp289「相手の本質を見抜くなんてね、保証しますけど、絶対に、百パーセント、不可能です。できると思うことそれ自体が傲慢なんですよ」 この本にも「傲慢」という言葉がテーマとして出てきたな。こうならざるを得ない背景の自己愛の問題、そしてそれを産み出したのは歴史、環境と個人特性、それらの相互作用の結果と言える。 兼ねてからやりたくもないなと思っていた実習生への評価。何を根拠としてこれ点数つければ良いの?と、甚だ疑問だったが、その必然性と法的根拠がないなら断るのもありかな。
6投稿日: 2023.10.04
powered by ブクログ続きが気になり、あっという間に読み終えました。登場人物それぞれの背景と、関係性の変化が印象的でした。
4投稿日: 2023.10.04
powered by ブクログただの就活生の選考の中でひと波乱がある話かと思ったらひと波乱どころではなくなん波乱もあって驚きました。色々な伏線や展開があってすごく面白かったです。最後まで読むと途中までの人物達の印象が全然変わって良い気持ちで読了できるのもいい。
3投稿日: 2023.10.02
powered by ブクログまさかのどんでん返し!の前に考えるべき就活がその人の本性は何によって決まるのかということ。人が人を見る時に何を見てその人は優秀なのか根拠なんてあるのでしょうか? これは1人の大学生による悲しいけど心温まる作品です。
2投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログ本作は単行本でも既に読んでおりますが、最近フォロワーさんとの会話で話題にあがったこともあって、この度文庫で再読いたしました。この本は私にとって読書にハマるきっかけとなった1冊でございますので、今回はいつもより長めの感想となりますがご了承ください。 本作は就活を題材にしたミステリーで、あるIT企業の最終面接に残った6人で心理戦が繰り広げられます。その6人には当初チームとなり、グループディスカッション(GD)に挑むという課題が課せられておりました。そして1ヶ月の準備期間中を経て、急遽人事担当者から選考法の変更の連絡が入る。それは、この「6人の中で誰がこの会社に相応しいかを話し合って決める」というもの。選考当日、6人は絆を確認し合い穏便にことを進めようとするが、部屋に残された封筒に気づく。なんとその封筒には6人の過去の告発文が入っていてという展開。 まず私がこの作品の中で最も好きな部分は、なんと言っても、就活を題材にしたということです。私自身も就活を経験した身であるので、あの就活の独特な空気感は確かに異常で心理戦の舞台としてはもってこいだなと。もちろん、本作みたいなことをリアルでやると今なら総バッシングくらいそうですが笑 とにかく就活って、企業側も就活生側も「嘘の仮面」を被ってやり取りしてるように感じるんですよね。特にGDとかだと人と協力しなきゃいけないけど、人を出し抜かなきゃいけないという環境で、本心隠して笑顔でやり取りしたり、無駄に肯定したり、役割主義に徹しようとしたり。就活当時の私もそこに何となく気持ち悪さ感じてました。本作では、その気持ち悪さを見事にエンタメとして昇華してるので、読んでてとてもスカッとしました。 まぁ、たとえ1ヶ月とはいえ、絆を培ったメンバーに対しての悪意ある告発文の誘惑を振り切って、人を信じれるかどうかを登場人物たちにやらせるのは酷だけど、エンタメとしてはやっぱり面白いんですよね。そして、主人公がどういう行動を取っていくかというところに隠されたメッセージは私のお気に入りポイントです! 本作を読むと、とことん人を見る目って難しいなと感じさせられます…
79投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログ最近、読んだ本の中で、1番好きな作品です。 人を評価することの難しさを痛感しました。 登場人物、全員それぞれ魅力的でした。 ハラハラドキドキしながら、続きが気になり一気に読みました。
7投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログ就職活動に焦点を当てたミステリ。 同じ会社の最終試験まで残った6人の大学生に降りかかる事件を描いた作品。 和気藹々とした雰囲気が就活課題の変更を経て殺伐とした雰囲気に変わるところ、人事担当者の就活に関する本音に暗い気持ちになりました。
6投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
純粋に「犯人を探す」ミステリーとしてとても面白かった。それなりに誰が犯人か予想しながら読んでいたけど、予想外の人だった。 数多の伏線回収やトリックも面白くて、特に「犯人、嶌衣織さんへ」から「fair」でファイルが開くところ、「デキャンタ騒ぎ」、「相楽ハルキ」が好きだった。 本作のテーマとして、「人のことをちゃんと知ることができるか」みたいなものがあり、波多野、嶌、九賀、森久保、矢代、袴田の6人の印象についても、始めの「みんな優秀なんだな」っていう評価が、二転三転したが、最終的には全員人間らしくて好きになった。 封筒の中身が出てきて瞬間に、彼らと同じように、「この人たち最低な奴らじゃん」と決めつけてしまっている自分がいることに、2章を読みながらハッとさせられた。 自分はどちらかというと九賀くん寄りな考え方をしてしまう人間だから、すぐに嫌な奴認定をしてしまうことが多いけど、もう少し周りの人たちのことを、良いところも悪いところも知って行きたいと思った。 「おそらく完全にいい人も、完全に悪い人もこの世にはいない」
6投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログ確かに面接で選ぶ側にその力があるのかは 言われてみれば疑問に思う。 面接なら尚更、月のほんの少しの部分しか見せないし、見れない。 まぁ、そんなこと言い出したら 長年の付き合いがない限りほんとに有能かどうかなんてわからないから ほんの少しの月の一面、平等に与えられた範囲で評価をするのは妥当だろうな。
2投稿日: 2023.09.29
powered by ブクログすごく面白かった! 人の悪い部分も良い部分もその人の1部であることは、全員に共通している。良い部分悪い部分を知った上で人と関わり、相手を許し、自分を許す。どこまでも人間らしさが感じられる、好きなテーマのお話でした。就活は運!内定を貰える貰えないに一喜一憂することなく、その先の自分の行動次第で道は開けると思った。 明日から、自分にも周りの人にも、今までより少しだけ優しくなれそう。
4投稿日: 2023.09.29
powered by ブクログ#読書記録 2023.9 #六人の嘘つきな大学生 #浅倉秋成 巧みな展開に心地よく翻弄される。2つの時間軸で進む物語、二部での大胆な場面転換。全体像が見えてきてるのに真相から遠ざかる感じ。 人が人を評価し選択する難しさや傲慢さが、就活を舞台に描かかれるよ。 #読書好きな人と繋がりたい #読了
13投稿日: 2023.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『六人の嘘つきな大学生』 浅倉秋成 「ミステリが読みたい! 2022年版」第8位『このミステリーがすごい!』大賞 2022年版8位「2022本格ミステリ・ベスト10」第4位等々数々のミステリー大賞の候補に挙がった話題作。 私が図書館で予約してから半年以上順番待ちした事からも人気の程が伺えます 大学生・波多野祥吾は大手企業スピラリンクスの最終選考へ進んだ。採用担当から、最終選考者6名でグループディスカッションをして、自分たちで合格者を1人だけ選ぶよう指示される。そして迎えたディスカッション当日。議論が進む中、会議室の隅に封筒が落ちているのに気づく。その封筒の中には「◯◯は人殺し」という告発文と共に、6人の秘密が晒された写真が同封されていた… と言うあらすじですが、正直申し上げまして私は先ほど記載しました通り待っている間が長かった事と周囲の評判の良さに、期待値が上りに上がって読んだため、評価としてはそれほどでもありませんでした。6人の過去にまつわる罪や嘘は中には「その程度の罪別に良くない?」程度の物も含まれており。罪と呼べるほどの物でない物もあります。キャバクラで働いていたとか未成年飲酒したとか・・・そりゃそんな事もあるでしょ(笑)対していじめで自殺に追い込んだとか詐欺に加担していたとか、いやいや罪の重さに差がありすぎんのよ(笑)と思ってあまり共感できなかったです。最後も完全ではないにしろある程度予想出来る内容であー!まー!そんな事でしょうね!っといった感じです。ハードル上げ過ぎて読むと結構きついかもです。しかし人気作だけの事は有りストーリの発想やどんでん返しはそれなりに見どころがあるので是非読んでみて欲しいと思います。きっと楽しめる事間違いなしです。 最後にこの文章の中にわたくし嘘をついているかも、いないかも、知れない事を告白させて頂きます。
12投稿日: 2023.09.28
powered by ブクログ2023.9.28 読了 ☆9.7/10.0 他者の言動のひとつをピックアップして、その表面だけを見てジャッジすることなんてできない。一部分だけで判断することほど傲慢なことはない 本書で描かれる本質的なテーマだと感じます。 私たちは日々、いろんな人のいろんな場面に遭遇するたびに、じっくり検証することなく「どう評価するか」「その人を否定するか」「その人を信頼するか」を決めているのではないでしょうか。 だけど人間は、「全てが善良で正しい人」と「全てが極悪で間違っている人」に振り分けられるわけではないと思います。 それを見事に、就活という場面を使って、六人の間で繰り広げられていく会話劇の中であっという間に状況が変化するスピード感、さりげない言動に潜む伏線、見事なまでに緻密に構成された展開で、読者を物語の世界に引き込んでくれます。 以下は、感じたことと印象に残った言葉の引用 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ・人間関係においての色眼鏡、先入観、邪推、脚色 “おそらく完全にいい人も、完全に悪い人もこの世にはいない。 犬を拾ったからいい人 信号無視をしたから悪い人 募金箱にお金を入れたからいい人 ゴミを道端に捨てたから悪い人 被災地復興ボランティアに参加したから絶対に聖人 健常者なのに優先席に遠慮なく腰掛けていたから極悪人 一面だけを見て人を判断することほど、愚かなことはきっとないのだ。就活中だから本当の自分が炙り出されてしまうのではなく、就活中だから混乱してみんな訳のわからないことをしてしまう。 一面は、月の裏側の、ほんの一部に過ぎないのだ” 月は地球に対して常に表側だけを見せているそうで、裏側を地球から見ることは叶わないらしい。 月の裏側は表側に比べて起伏が大きく、クレーターの多さが目立つらしい。言ってしまえば、ちょっと不細工なんだそうだ。 人間に対しても同じことが言える。 見えているのは、その人のほんの一部分。 それだけでその人の印象というのは大きく左右されてしまうのが怖いところで、人間の性なのかもしれない。 ・就活のジレンマ “人を見極められる訳ないのに、しっかりと人を見極められますみたいな傲慢な態度をとり続けてさ” “相手の本質を見抜くなんてね、絶対に、百パーセント、不可能です。できると思うことそれ自体が傲慢なんですよ。面接なんて長く経って一時間かそこらです。そんな短時間で、相手の何が分かるっていうんですか。 『将来的に何をやらせるのか決まっていないけど、向こう数十年にわたって活躍してくれそうな、なんとなく、いい人っぽい雰囲気の人を選ぶ』 日本国民全員で作り上げた、全員が被害者で、全員が加害者になる馬鹿げた儀式です。完璧なんて目指せる訳ないんです。どうです?あなたにだって心当たりがあるでしょ?駄目な先輩、駄目な後輩。どうしてこんな奴がこの会社にいるんだろう。そう思ってしまう人の一人や二人。そういう人も見事に入社試験をくぐり抜けてしまうんです。理由は悲しいほどに簡単です。 確実にいい人を選ぶということが、まったくもって不可能であるから”
103投稿日: 2023.09.28
