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総合評価

403件)
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    大量のドーナツに囲まれて自殺した少女の話? 太っていたとも、美しいとも言われた少女は何故、自ら命を絶ったのか? 主人公で美人整形外科医の橘久乃は知り合いの患者から、自分の故郷で自殺した少女の話を知る事になる・・・ 物語は終始、橘久乃が事件に関わっていると思える人達からインタビュー形式の口語体で物語は進んでいく。 ドーナツと少女の自殺!? 非常に奇妙な組み合わせに惹かれてしまうのは私だけでしょうか・・・ →単行本が発売された頃、帯が非常に気になりました 人を外見で判断してはいけないと言うのは道徳として皆んな解っているはず、しかし外見で好きか嫌いか判断できても、中身を判断するのは難しい。 血液型や星座である程度、性格を判断してしまう人達がいるように見た目で判断してしまう人達がいるのは、手っ取り早いからだと私は思う。 かといって、一年程度の付き合いで相手の中身の良悪を判断するのには時間が短く、かといって全ての人と一緒に3年ぐらい暮らしてみるわけにもいかない・・・ 限られた時間を有効活用して、良き友、良き伴侶と巡り会える事は奇跡かもしれない・・・

    23
    投稿日: 2023.01.22
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    全編インタビュー形式で話が紡がれてるのが面白い。有吉佐和子の「悪女について」、同じ湊かなえの「告白」とか貫井徳郎の「愚行録」なんかの小説を彷彿とさせられた。「なぜ死を選んだのか」ってアオリなのに事件?の核心である少女の死に方に全然触れられていなくて、なんとなく高校教師の女性に全部非があるみたいな終わり方で話の筋は面白くない。深読みしようとすればどの人物にも歪みがあってそのせいだって事なんだけど、この本は表現方法/技法を楽しむ物だと理解した。あとは昨今のルッキズム批判を茶化してるのかもな。解説で主人公のモデルとされた女医が出てくるのがなかなかおもしろかった。取材した相手のプロファイルを利用してそこそこ酷い表現をするんだから小説家の業の深さよ。

    0
    投稿日: 2023.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少女が自殺した事件の真相をさまざまな人の語りから明かされていくスタイル。 語られている相手が、本書の主人公(?)である久乃なので、その語りは100%真実ではないんだろうなぁと思いながら読んでました。 最初と最後は久乃の大衆に向けた1人語りでしたが、実際のところ、久乃がどんな考え方をしていたのかや、何を追い求めたくて事件に関することを色んな人に聞きまわっていたのかが読み取りづらかったです。 それを推測するのも本書の楽しみの一つかもしれません。 また、ドーナツの描写があまりにも美味しそうすぎて、深夜に読んでいるとお腹がすきます。お気をつけください。

    8
    投稿日: 2023.01.14