
総合評価
(399件)| 37 | ||
| 118 | ||
| 164 | ||
| 41 | ||
| 13 |
powered by ブクログ美容整形外科医の橘久乃が、ある少女の死について関係者をたどっていき、7人から話を聞いて真相を明らかにしていく話し。 見た目に左右されがちだったり、人は自分のいいように解釈して話すし、そんなのが積もり積もって、真相が分かりにくくなってる。自分で自分をカテゴライズして、型にはめてしまうこともある。もっと自分に自信を持ってとか、内面を磨けば誰でも輝くって言葉には何の意味もない。他者との比較でしか自分の価値が決められないままだと、どこまでいっても満足は得られない。カンペキになど、なれない。 ~基準を他者に委ねないで。あなたというカケラがぴったりはまる場所は、必ずあるから~ かけらに過ぎない自分を受け入れながら、理想を目指すしかない。
1投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログある少女が大量のドーナツに囲まれて自殺した。 彼女の死の真相に迫るべく美容外科医の久乃は関係者に話を聞くが、その内容が一致しない。 人によってモノの見え方や捉え方は異なるので、ある程度は仕方がない。 外見に対する印象や他人の評価が違っているのも当然といえる。 だけど180度変わっている場合、それはもはや嘘ではないだろうか。 食い違う証言によって事実が歪められていくようで怖いと思った。
0投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログ湊かなえらしさ全開です。外見がテーマで、それぞれの思い違いでストーリーが動いていく。 女子高生の死の理由について、最後全てのカケラが繋がって、納得するエンディングになります。 伏線探しが好きな人にはおすすめです。
0投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログ作風や表現方法が馴染みがない為、読みやすさの好みがわかれる作品。個人の感情が細かく表現されていて良い面、途中でこの人はだれだっけとなる場面も
0投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログ登場人物たちのあらゆる視点によって、食い違いが起こっているミステリー。 他人を見た目や情報だけで勝手に判断するのは、軽装である。何もわかっていない。 登場人物の食い違いを想像しながら読むのが面白い。
8投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログ湊かなえの連作短編集のような長編ミステリ。 一人の少女の死をめぐり、その真実を追う美容外科医が食い違う人びとの保身に満ちたやり取りを、連作短編集のように紡いで大きなストーリーに仕上げています。 最初はちょっと「白ゆき姫殺人事件」のような感じ?と思い読み進めましたが・・・イヤミス感が先行し、且つ少々スローモーな展開にちょっと食傷気味となり、読了に時間がかかりました(^_^;) ま、合う合わないの範疇ですが・・・
1投稿日: 2023.03.15
powered by ブクログ外見をテーマとしたミステリー。登場人物それぞれの異なった考え方が合わさって、全体が構成されているのも著者の真骨頂だと感じる。写真を加工することが普通になり、加工後の顔に自分を合わせて美容整形することが普通になりつつあるような、美醜に振り回される現代の価値観を反映している。それにしてもカケラとはいいタイトルである。
1投稿日: 2023.03.15
powered by ブクログ湊かなえっぽい作品だった。 今回の作品は整形がテーマのミステリー。 なぜ少女は死んでしまったのか…。 主人公の美容外科医は 聞き役で登場。 その聞き役に語り手が話すことで ストーリーが進んでいく。 人間関係が複雑で 途中何度も戻りながら読んだので 長い時間かけて読む本ではなかったと反省。 私としてはプロローグから刺さった。 『二重瞼にすることによって前向きな気持ちで 学校に通える子がいるのに 校則でそれを禁止するなんて おかしいじゃないですか。』 自信と自己肯定感。 確かに子どもにこれらを身につけてほしいと 思っている。 自分の容姿に自信がない子が アイプチをして自信をつける。 それで前向きな気持ちで通えるならと。 教員の中でもアイプチなんかを 良しとしない人もいる。 私は時代によって 考え方や校則を変えていくことに賛成派だが 全員をその考えにするのは なかなか難しい。 なんてことを考えた。 そして 色々な人の話を聞くたびに 最初に思っていた登場人物が 少しずつ変化していく様子も面白かった。 言いたくないことは 話さなければ 思い出も何もかも美化されるよね。 色んな話を総合すると 分かることってあるよね。 そんなところを上手く描ける湊さんは やっぱりすごい作家さんだと 改めて思いました。
2投稿日: 2023.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「整形ブーム」とも言えるこの時代に沿ったテーマの作品。 湊かなえらしい奥深さは少し足りないように感じたが、主人公は終始聞き手で対話相手の発言でのみ物語が進んでいく書き方はとても面白かった。 小説を読む機会はあまりないが、やっぱり読んでみると物語に入り込めるし面白いなと感じた。
1投稿日: 2023.03.12
powered by ブクログ嫌ミスは基本的に好きなんですが、毎回読み終わった後は気分が悪い。 それでも今回はメッセージ性が強く反映されていて、深く考えるきっかけになれる本。 人の見た目にどうこう言うのはナンセンスです。 もっと内面で評価される世の中であるべきですね。 しかし、実際には第一印象って大事って言われたり、異性に求めるものに「清潔感」が必ず入ってきています。 見た目について言わないようになっているだけで、実際みんな根底では見た目でも評価しています。 ここが難しいところですね。 別に整形している人についてどうも思いませんが、もし自分の彼女とか子どもがしたいと言ってきたらどうでしょうか。
1投稿日: 2023.03.12
powered by ブクログミステリーとして評価すると微妙だけど、美醜についての内容だから興味深かった 特に美人美容外科の橘久乃(さのちゃん)のモデルになったっぽい友利新のあとがきがよかった さのちゃんは何も発さず今回の事件の中心人物の吉良有羽に関わる人たちがさのちゃんに語る内容だけでストーリーが進んでく 語る人によって同じストーリーでも内容が変わるから怖いなぁと思った 自分の正義を振りかざし有羽の肥満を指摘し、母親のことを虐待と非難した先生も有羽とか有羽の母親からしたら大迷惑でも先生本人が語る話の章を読んでる時はそんな嫌悪感はしなかったし、むしろ本当にただの良心からの行動っていう感じがしたから皮肉だなぁと思った 肝心の有羽が自殺した理由はなんかよくわからなかった けどそこはあんまり重要ではないんだろうなって感じだった
1投稿日: 2023.03.12
powered by ブクログ美容外科医の主人公が「聞き役」として、自分の患者だった少女の自死の真相に迫るため、関わった人たちから話を聞いていく作品。 人によってこうも見え方が違うのか、と人間の汚い部分が見えすぎてしんどい… 湊かなえ作品はどれ読んでも色々考えさせられます…
1投稿日: 2023.03.12
powered by ブクログそれぞれの登場人物へのインタビュー形式で章立てされており、それぞれの一方的な語りから成り立つ。前半はそれが読みづらく、なかなか読み進められなかった。 だんだんと全体像が見えてきて、主観によっての食い違い、価値観の違いが露わになってきたのは面白かった。 それぞれが嘘を言っているのではなく、真実や正義を話しているが、それが噛み合わない。きっと現実もこんなものだろう。
1投稿日: 2023.03.11
powered by ブクログ一人の人間に対する印象が、関係性、価値観でガラリと変わって興味深かったです。 またモデル?となった友利新さんの解説も面白かったです。
1投稿日: 2023.03.11
powered by ブクログ湊かなえワールドへようこそ!笑 いやぁ、こんな表現の仕方があるんだなと 素直に感服。 面白かったですね。
46投稿日: 2023.03.09
powered by ブクログ終始会話文でインタビュー形式で一章毎に違う人が出てくる展開 登場人物の自分に都合のいいところとかちょっとした性格の悪さや、大きな盛り上がりはなく淡々と進んでいくストーリーには現実味を感じた プロローグとエピローグの主人公の話はとても共感したけど、主人公の考えや意図が読み取りにくかったので、全体を通して少し浅く感じてしまった…
1投稿日: 2023.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
痩せていることと、太っていること ドーナッツ 美しいことと、醜いこと 美容外科医の橘久乃が、関係者からの話の聞き取りをして、自分が痩身のオペした患者の死の真相を調べてゆくストーリー。 久乃はほとんどしゃべることなく、色々な関係者の独白を聞いているような感じストーリーがすすむ。 それゆえ、同じ出来事でも見る人によって解釈がそれぞれ違ってくるということが、非常に象徴的に書き出されいるなぁと。 お母さんが作るドーナツが好きな太ってはいるけれど明るくて運動神経も抜群な少女 有羽が、脂肪吸引の術後に、大量のドーナッツに囲まれて自殺。 という、出来事ひとつに色々な人の思惑と正義と、他にもなんか色々が混ざりあっている。 物語のなかだけじゃなくて、現実世界でもそうだよねーって。 ただ、何で久乃がこの自殺のことを調べているのかが最後までよく分からなくて……そこはモヤモヤ……
2投稿日: 2023.03.09
powered by ブクログ人間は自分を正当化したがる 自分に価値があると思いたがる 自分を正当化するために事実は当たり前のようにねじまげる 他人からしたら全然大したことないことを大問題にして悲劇のヒロインになりたがる 世界でいちばん不幸なこと(思い込み)を乗り越えた私は素晴らしい人間なのだと思い込む 平気で人を傷つけるくせに自分が同じことをされたら被害者ヅラする 自分の性格が悪いから上手くいっていないのだと認めたくないので見た目を言い訳に使う 自分が1番正しいと思い込み自分の価値観を人に押し付ける そういう奴らに苦しめられまともな人は世界からはじき出される
2投稿日: 2023.03.08
powered by ブクログ1人の少女の死について複数人の視点から語られる長編 ルッキズム 太っている/痩せている、背が高い/低い、美人/そうでない のような外見的特徴(容姿)をめぐっての自己評価や他人からの評価 それが当人の生き方に与える影響は計り知れない 湊さんのイヤミス?がイヤミスたる所以、つまり後味が悪い訳は、読者として読んでいる自分自身にも思い当たるところがあるからなのだろう 痛いところをピンポイントで突かれているような感覚 男性女性と簡単に分けたくはないけど 男性作家にこれが書けるだろうかと考えると、それはないと思う 湊さん、本当のことを言わないでください 同じ女性として、世間と付き合いながら生きていくしかない身として、避けては通れない容姿への評価 相手があえて口にしなくとも、表情や態度に表れてしまうことに傷ついたり癒されたり また自分が誰かを傷つけたり癒やしたり これからもしてしまうのだろうなと思った せめて自分のことくらいは、 中身込みでかわいいかわいいと信じて守ってあげられるようでありたい そして容姿の話に関わらず、自分の固定観念に縛られずに相手の話を聞ける人間でありたい と思った
1投稿日: 2023.03.08
powered by ブクログ自分に子どもができて、その子が思春期を迎えるときに、是が非でも読んでほしい一冊。 登場人物たちからヒヤリングしている体で、それぞれの「独白」をきき、事件の真相を読者が読み解いていく運び。 序盤は、まだ事件に深く関わるエピソードではないから、飽きてしまいそうになるけど 中盤以降はのめり込んでしまうからがんばって読み進めてほしい… 美醜ってなんだろう、幸せ不幸せってなんだろう どれもこれも、一辺倒ではなくて、問いかけられて結末を迎えた気がする… 重りのように心に残ったラストだった。
6投稿日: 2023.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
湊かなえさんらしいストーリー設定でした。人それぞれ捉え方の違いから、勘違いや干渉が生まれる恐ろしさ。夫の不倫相手、実は久乃先生ではと予想してただけに残念。
1投稿日: 2023.03.05
powered by ブクログ他者に自分のものさしをあてるのは良くない、、 他人の価値観を自分の価値観に染めあげようとしてはいけない
0投稿日: 2023.03.05
powered by ブクログ太っていた同級生・横網八重子の娘・有羽が脂肪吸引後に、ドーナツのばらまかれた部屋で死んでいた… 自殺⁇ 同級生、中学の担任、中学の同級生、高校の担任、有羽の母・横網八重子の証言。 それぞれの食い違う証言… 有羽の高校生の時の担任・柴山はひどい。 『肥満イコール悪』とし、独りよがりな考えで、『虐待で太らせた』と、八重子や有羽を追い詰めていく… そこまでやる必要はないだろう。 そこまでやる権利はない。 決して、有羽は問題があったわけでも、不幸だったわけでもなかったのに。 父親や叔母までが、『太って入ることはかわいそう』、『八重子が悪い』と。 太っていることで、誰かに迷惑をかけたのか… 誤解し、どんどん2人を追い込んでいく… 見た目だけで判断してはいけない。 一人ひとり、それぞれの価値観がある。 自分の容姿で誰かに迷惑をかけるわけではない。 自分の価値観を押しつけるべきではない。 ただ何かスッキリしない。
1投稿日: 2023.03.04
powered by ブクログライトな湊かなえ。 毎回もっと「ぐぬぬ…!」となるが今回はそうはならなかった。 本当に言いたいこと、伝えたいことがあるとそれをミステリーで伝えるのは、困難なのかもしれないなと思った。
1投稿日: 2023.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
湊かなえのどんでん返しとかを期待して読むと、期待外れになると思うので注意。 私は湊かなえ作品を読むのが久しぶりだったから、割と先入観とかなくフラットな気持ちで読めた。話の構成は良かったと思う。 ただ、内容がなぁ。美人美容整形外科医の橘久乃が主人公。彼女が脂肪吸引を行った吉良有羽が自殺をし、その真相を知るために関係者に話を聞く。久乃は終始利き手で、話し手の語りで話が進む。 ひたすら語りだから、みんなよくしゃべるな〜と思って見てた。ただ、出てくる人みんな、そんなに久乃に好感をもってない。それは彼女が美人だからなのか、中身の問題なのかはさておき。久乃は美人だから得したことも多いはずだけど、損したことも多いんじゃないかな。ま、私も久乃はちょっと苦手なタイプだけど。 ダイエット中の人、いま現在容姿に強いコンプレックスを抱いている人にはオススメできない。 誰しも自分の体型や顔のことで悩んだ時期があるはず。その時期のことを思い出しながら読むと結構キツい。外見に囚われたくはないけど、どうしても最初に入ってくる情報は容姿のことが多い。改めて、見た目で判断すること、自分の見た目について考えさせられる。
22投稿日: 2023.03.03
powered by ブクログ途中で挫折したけれど、再度挑戦し、読了。 全編、話し言葉で綴られており、読みづらい。 話の展開というか、進み方・繋がり方はうまいなぁと思うけれど、今回のテーマとも言えるルッキズムにあまり興味が持てず、そして登場人物にも共感できず、読んでいる時のドキドキ感がほとんどなかった。
4投稿日: 2023.03.03
powered by ブクログ一章ごとに語り手が変わり、話をする。 『告白』と同じ(『告白』は大好き)。 登場人物がこんがらがる。 ラストも、結局なんだったの?という感じでスッキリしなかった。
5投稿日: 2023.03.02
powered by ブクログ脂肪吸引のあと間もなく自殺した女の子の真実を求めて話を聞いて回る中で見えてくる、外見に振り回されまくる人たちの独白と告発と懺悔と自己愛の物語。 ジグソーパズルのように物語のピースが埋まっていく技術はさすがで、結末よりも過程が面白い小説。 誰もにある自分だけの正義。 湊かなえは『告白』以来読んでなかったけどTwitterでこの本のツイートがゆらゆら流れてきて気になって買ってしまった 太ってるも痩せてるも美しいも醜いも何がどうしてそうなるんだろうね?目の前で語る相手は自分の中にある何で以って判断できて、そして信じられるのだろう? 面白かったしぱぱぱ〜っと読んだけど、私の中の湊かなえはずっと『告白』なのかもしれないと何年振りかもわからないくらいに新作を読んでそう思った あの具合が悪くなるレベルの読後感は…なかなか私にやってこない…私は小説を読んで具合が悪くなりたいんだ…
12投稿日: 2023.03.01
powered by ブクログ軽め小説 かかった時間 2時間半くらい ある女性?少女?の自死に関連して、美容クリニックの美人女医がいろいろな人に話を聞く、という話。すべてが話し言葉で、読むのが苦痛だったし、話の中身もいまいち入ってこなかった。好きな人は好きなんだろうなという感じ。 何作か続けて自分的にハズレなので、もう湊かなえは卒業かな。
0投稿日: 2023.03.01
powered by ブクログ湊かなえさんの本は大好きでのめり込むように読むのですが、今回は少し苦戦しました。 常に話し口調で進行しており、その章ごと(話し手)で、同じ人物に対しての呼び方も当然異なるため、理解するのに少し時間がかかりました。 また、最後がどうもスッキリせず、結局、ずっと話の聞き手である橘久乃が何を思ったのかが見えず、いつもの湊かなえさんを読み終わったときのモヤモヤとは違うモヤモヤが残りました… とはいえ、独特な雰囲気は相変わらずで面白かったです!
0投稿日: 2023.03.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物語の世界に引き込まれて一気読みしました。ただし、読み終わった後は少し物足りなさを感じました。大どんでん返しを期待していたからかもしれませんが...。 久乃が何を思い何を考えたのかがもっと描かれていればなと思いました。
1投稿日: 2023.02.27
powered by ブクログある女性の自殺の原因が登場人物の独白調の文体から明らかになる物語。作家のもつルッキズムへの警鐘が作品から伝わる。
1投稿日: 2023.02.27
powered by ブクログ登場人物の語りで物語は進む。なんだか愚痴っぽくて気持ちのいいものではなかった。ただ、それが生々しい人間味が出ていておもしろくもある。
1投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログ横綱と呼ばれた八重子、その娘の有羽の自殺の真相を知りたい美容外科医の橘久乃。食い違う人びとの証言に遭遇することに。 有羽の担任の一方的な正義感。読んでいて嫌悪感を覚えましたが、生きている以上は、何らかのバイアスがあるのは仕方がないのかなと思う。余りに偏った見方を加速したのが今のSNS時代なのかもしれませんが。 自己保身に走るひとたちも登場しますが、立場が変われば見方も変わる。その中で真実だけを拾うのは、なかなか難しい。 最近、甘いものを控えてきたせいか、ドーナツを無性に食べたくなりました。
5投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった!でも、解説を読みながらじゃないとついていけない部分もあるなw 最初の方、なんの話してんのか全然わからんくて、解説見たわw でも、だんだん横網さんの娘がなんで死んでしまったのか分かるようになってきて面白かった。 お母さんのために脂肪吸引をしたのに、その姿をお母さんに見せたら、「来ないで!」って、ショックで自殺してしまうって残酷やなぁ。 カケラっていうのは自分自身を作り上げるパーツのようなもので、そのパーツが不自然な形でも、きっと当てはまる場所はあるから。って、自分もそんなふうに思えるといいな。
1投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログ脂肪吸引をした彼女はなぜ死んでしまったのか、最後の最後までわからないまま、周囲の人間へのインタビューが続く。誰も彼も根っからの善人ではないが、殺意を持っていたわけでもない。皆どこかにコンプレックスを持っていて、そこには完全な人間などいないというメッセージがある。 果たして自分も彼女を死に追いやった側の人間になってしまわないか、そう思いながら読み終わった。
0投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログ感想 見えにくいルッキズム。偽りに覆われた優しい世界は生きやすい場所になったのか。歯車が噛み合わなかったのは偶然か必然か。
0投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログ人それぞれ物事の捉え方は違う、人が変われば真実も変わる、面白い。登場人物全てが真剣に生きていると感じた。どの登場人物が心に刺さるか、友人数名と話したら面白そう。現代のルッキズム問題に興味がないと面白くなさそう。個人的には他の作品の方が好き。
1投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログ価値基準は他人に求めるのでない。 横網さんの人生が悲しすぎて、辛い。横網さんの周りの人がひどすぎる。さらに最愛の娘さんまで亡くして。 周りは勝手な事言うけど、そんな人たちとは違う人生をおくってほしい。
11投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
様々な人とのやりとりから自殺した少女について考えていく。なんともピースが噛み合わなかった結果、というのが結論?
0投稿日: 2023.02.24
powered by ブクログ美容クリニックの医師である橘久乃が、様々な人にインタビューをするという形式で話が進む。 インタビューをするといっても、相手の言葉のみで構成されているので、久乃の言葉は最初と最後のみ。 それが私にとっては読みにくくて、話が頭に入って来ませんでした。 特に高校教諭の芝山の章は苦痛でしかなかった。 自分が正しいと信じて、その考えを相手にも強要する。従わないと糾弾する。決して自分が悪いとは思わない。こういう人にはなりたくないなぁ…。 たしかに、ある時を境に異常に体重が増えている生徒がいたら心配になる。何かSOSを発信しているようなら、救い出すことはできなくても手を差し伸べてあげたいと思う。でも、思い込みで突き進んで、結局相手を追い込んでしまっては元も子もないよね。 大好きな八重子に拒絶された有羽の心情を考えると本当に胸が痛い。
6投稿日: 2023.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
湊かなえは好きだけどこの作品は微妙だった。 インタビュー形式で話が進んでいくんだけど、どの語り手も普通は表に出さないような心の声を主人公に包み隠さず話しているのが違和感だった。 真相?これまでの経緯?もあり得ないようなストーリー展開で、こじつけ感がすごかった。 コ◯ンくんの話に出てきそう。 私が気づかなかっただけかもだけど、伏線も回収しきれていないし、整形がテーマの割にそこまで美醜に囚われた話でもなかった。 でも話に出てくるドーナツが美味しそうだったから週末ドーナツ買いに行く。
1投稿日: 2023.02.24
powered by ブクログ一つの物事をさまざまな人から見た視点で描かれてる。 独白タイプの小説だが、出てくる人みんな裏があるというか…気持ちが沈む話。結末も気持ちが凹む。 肥満を巡る話。
0投稿日: 2023.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
話題の文庫1位だったので購入。 湊かなえのミステリ楽しみ〜と思って読んだが、まあ読みにくい。終始読みにくい。 会話がベースになっているのでこの人(話し手)にとっての「お母さん」「ママ」「〇〇さん」誰だっけ?となる。 第3・4章あたりで面白くなってきたか??と思ったら別にそういうわけでもなく。 これはミステリなのか?エピローグで久乃が語る場面は、なるほどと思わされる言葉も多々あったが、盛り上がりに欠けるというのが正直な印象。
2投稿日: 2023.02.24
powered by ブクログミステリーと群像劇の中間くらいの印象でした! それぞれの登場人物人物が語る内容の中に少しづつ答えが見えてくる感じがゾクゾクしました! バッドエンドではありますが自殺に至る道筋ななんとも悲しくてたまりませんでした!
1投稿日: 2023.02.23
powered by ブクログ親切という言葉は、親と子の心を切り離して考えることからきてると何かで見たことがあるが、その通りだと思った。幼少期の体型は親が気をつけなければ子供はどうにもできない。親から見たらどんな姿でも可愛いだろうが、学校など、守られていない外の世界に出たときに容姿をいじられることで、心に傷ができるのは子供だ。コンプレックスにより摂食障害にもなりかねない。 子供の見た目を客観的に見て、子供が辛い思いをし、容姿にコンプレックスを抱かせないように整えるのは親の責任であると感じた。
2投稿日: 2023.02.23
powered by ブクログあまり起伏がなく、単調に進んでいく物語に、途中飽きてしまった。何とか最後まで読んたが、あまりピンの来ず…でした。
1投稿日: 2023.02.23
powered by ブクログ湊かなえさんは好きだけど今回は微妙。 伝えたい事は素敵だし解るんだけど ミステリー、謎解き、どんでん返しみたいなものを期待しているとイマイチかな。 あと、主人公を好きになれない。 ドーナツが食べたくなる小説。
1投稿日: 2023.02.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分自身外見とか体型とか見た目に対しての苦しみがわかるのですごく刺さりましたルッキズムはなくならないと思うし全員が全員見た目を気にしなくなることはないと思うしそれが正解かどうかも正直分からないけど他人の正解とか他人の幸せに干渉したりとかしない方が幸せなんだなと思いました
1投稿日: 2023.02.22
powered by ブクログ読み終わった感想は、驚きはなく、なるほど…というもので少し物足りなさを感じました。 主人公は常に聞き役で、相手の話のみで進んでいく構成が面白いと思いました。
1投稿日: 2023.02.22
powered by ブクログルッキズムに悩む時代こそ、学生時代だなと思った。だけど、最後の悩みは結局ルッキズムではなく、人と人との関わり合いって思わせられる。 しかし、私の経験則だが この世の中、案外ルッキズムを深く考えない人種は多いと思う。
1投稿日: 2023.02.22
powered by ブクログ湊かなえさんの作品は大好きなものが多いけど、自分にとって本作はなんとなくキレが薄い感じ…うわぁと驚く大どんでん返しを期待し過ぎてたのかも。
3投稿日: 2023.02.21
powered by ブクログ「デブ」にどんなイメージを持ってるか、「不健康」「自己管理がなってない」「偏った食生活」、、、。 だからみんなデブは痩せたほうがいいと思ってる。私もそう思ってた。 けどそれは「わたしたちの価値観」であり、「真実」ではない、そう気づかせてくれる話だった。 周囲の人たちの話は少しずつ食い違ってるが、どれもその人たちが信じたい、その人たちにとっての真実だったところが面白かった。 自分の価値観を他人への押し付けによって一人の少女が死に追いやられのを見て、価値観の押し付けの恐ろしさを改めて感じた。
1投稿日: 2023.02.21
powered by ブクログインタビュー形式でそれぞれの見方によって言い分が違って、何が真実なのか最後まで分からなくて面白かった。こういう書き方するのがさすがで好きな作品。
2投稿日: 2023.02.20
powered by ブクログ引き込まれて一気読み。一人の少女の死。周囲の人たちの証言が食い違っているが、その人にとってはまぎれもない真実なのだ。赤裸々に語られる証言と、その人自信の感じる劣等感、嫉妬…。人の本音って知りたくないな…。
8投稿日: 2023.02.19
powered by ブクログ心の描写を描くのがうますぎる。そしてなぜ先生がこの人たちにこだわって探っていたのかも最後にじんわりと分かる。親でも結局他人は他人で、1番かわいいのは自分なんだよなぁという。1番俯瞰できているのが少女であることの残酷さ。めちゃくちゃ読み応えありました!!!
1投稿日: 2023.02.17
powered by ブクログこの作品は好き嫌い分かれるかな?という印象。 どちらかといえば私はただ聞くことも好きな方なので、この書き方でも自分対相手と思えて苦ではなかった。苦ではないけど、他の作品よりは入り込めない。からすぐ忘れる。忘れるとその分、本来は響くべき文も薄くなってしまった感じ。 どんなストーリーかも理解はしてるんだけど、なんか、うーん?と感じるのはなんだろう。真意を理解できていないモヤモヤ感。 読み途中時にふと、幼い頃から自分は何を誰に対してどう発言していたのかを振り返っていたりもした。あの時のあの発言で苦しませていたりしないかな?なんて思い当たる節を探して。逆に、あの時こう言われたな、なんて思ったり。
0投稿日: 2023.02.17
powered by ブクログワクワクさせてくる始まりに反して、読み進め難い構成と、いろいろ想像するような派手なことにはならない結末。単に社会派エンタメをやるのではない、というのが湊かなえ本来の意志であって、辿り着いたところなのかな、と思ったりする。人間関係がややこしいし、徐々に真相に近づいていくのはとても好みで、途中ずっと嫌な気分になるのもまた湊かなえ。テーマは違うけど、少し母性を思い出した。
9投稿日: 2023.02.17
powered by ブクログどこでどう落としてくるのか、湊かなえだからこそ期待値が上がっていたので少しがっかり。最後までダラダラ読み続けて気づいたら終わっていた印象。
3投稿日: 2023.02.15
powered by ブクログ個性の尊重といわれている世の中。その中で自分の正しさ、都合のよさのみを強調している人が増えている…。そんな社会になってきていますねーと改めて感じた。教育関係の仕事についているので時折、胸に突き刺さる場面がありました…。
1投稿日: 2023.02.15
powered by ブクログ切ない話。 ドーナツの穴をカケラと表現し そのカケラは心の隙間。 心の隙間であるカケラを、久乃に埋めてよ、と頼むが、 美容外科は確かに魔法のようであるが、心の隙間は手術では治らない。 主人公久乃はその無力感に最後襲われたのかもしれない。
2投稿日: 2023.02.15
powered by ブクログ2021/04/21 #カケラ #湊かなえ 《感想》 久しぶりに湊かなえさん作品を読む事ができました! 言葉の使い方と言い、雰囲気といい 本当に本当に好きです。 題名であるカケラ。 最後の最後に、あぁこの本の題名の意味はコレかぁ。 としみじみ思います。 人ってお互いに、簡単に見える部分として、 まず外見があり幼い時って外見で虐めに繋がること 沢山あったと思います。 デブやチビ他にも不甲斐ない言葉や態度で、 幼い時に受けた虐めは心に深い傷を作ります。 人は人に傷つけられ、自己肯定感を下げる。 その反対に人に勇気づけられ、前向きに進むことも出来る。 有羽の死をめぐって、美容クリニック医師の久乃と、 幼い頃に久乃たちに虐められてた八重子が、 周りを巻き込み物語は進んで行きます。 沢山の登場人物が出てきて、今誰と会話してるんだっけ!?この人は誰との繋がりあるんだっけ?と 色々思いますが、私達読者は主人公である久乃と一緒に、答えを探しに沢山の人の証言を聞きに行きます。 久乃の会話分は最後しか無いんですが、その書き方が登場人物と自分が喋ってる様な感覚にさせてくるのです! そして湊かなえさんワールド全開で、 この人とこの人も繋がってて、 人間の闇とか、闇からの学ぶべき事とか、本当に終始引き込まれてあっという間に読み終わりました! 私の湊かなえさん本 歴代ベスト5以内に入りました!笑 (どの口が言ってんだって感じですね!) 作中に出てくる、 イジるって事はイジられる本人が得をしなきゃ、 それはタダのイジメ。って言葉が本当に首を縦に振る以外ない心に刺さる言葉です。 なんか名言的な言葉もこの作中には いつもより多かった気がします。 是非皆さんも一読を!! #book #小説 #引き込まれる #闇 #人間関係 #幸せ #外見 #内面 #学生 #大人 #湊かなえワールド全開
1投稿日: 2023.02.14
powered by ブクログ本文が全て主人公の女医と登場人物の会話文、しかも主人公側の発言は書いてなく、登場人物側のみ記載ということで、かなり変わった小説となってます。 それ故になかなか読みにくい。そして疲れる。全然関係ない話に脱線しまくるオバハンや、アホっぽい女学生など、日常で「女性の話聞くの疲れるな…」と思う感じをそのまま活字にしたような。 あと、港さんだけに最後どんでん返しがあるのではと勝手に期待しちゃってたところ、普通に終わってちょっと拍子抜けかな。 後で回想するとちゃんと切なくていいストーリーなんですけどね。
10投稿日: 2023.02.13
powered by ブクログ湊かなえさんの作品好きにはちょっと物足りないかもと感じました。 インタビュー形式の物語の進み方は斬新でしたが、入り込みにくかったかな。
1投稿日: 2023.02.13
powered by ブクログインタビュー形式で、外堀から埋めていく小説。 語り手の視点がそれぞれ違うものの、語り口が似ている箇所もあり、呑み込みにくいところも。
3投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ初めて湊かなえさんの本を読みました。表現もわかりやすく、登場人物の話し方にも違和感を覚えず、スルスルと内容が頭に入り、すぐに読むことが出来ました。容姿の価値観について考えさせられました。読了後は表現しがたい後味の悪さが残りました。
1投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ東京の美容クリニックに勤める美人医師の橘久乃は、久しぶり会った田舎時代の幼なじみから痩身の相談を受ける。 カウンセリング中、小学校時代の同級生だった横網八重子の思い出話になった。よこあみやえこ。ヨコヅナではない(笑) 八重子には娘がおり、その娘は、高校二年から不登校になり、卒業後ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかった。 母が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因とも言われていた。 太っていてもとても明るく運動神経もよかったというその少女は、なぜ死を選んだのか? 美容クリニックの医師、久乃が関係者から話を只管聞いていくというスタイルで物語が進行していく。 自分もデブなので耳が痛い(^◇^;) 食事制限や運動の努力もしないで、、云々、、言われると辛いところだ(笑) 先日読んだ逆転美人もルッキズムに纏わる話だったが、こちらの本も多いにルッキズムに纏わる本当だった。 私は整形したことはないが、多少整形しても、それで自信が持てるようになれるのなら、良いのでは??と思ってしまう。 世の中、美人と不美人では、やはり周りの対応って全く別物(^◇^;) 会社でも、やっぱり美人は大切にされている気がするもんなぁ。。。 さて、湊先生らしいこの本。 それぞれの関係者が只管話し言葉で先生に話しかける構成。 苦手な人は読みにくいと感じるかもしれないが、読書初心者には逆に受け入れやすいかな?? 章が変わるたび、人が変わるだけで、語り口の構成は変わらない。あー、またこれかー、、、と、 今の私には、若干の読みにくさを感じてしまった(^◇^;)
75投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログテーマは良いと思ったけれど、オールインタビュー形式が単調だし、語り口が似ていたかな? 面白かったけど、湊かなえ作品の中では迫力に欠ける作品。
0投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログプロローグ、エピローグを除いて全ての章が語り口で進んで行く。初めて読んだ構成だった。面白い。 同じ出来事に対しても色々な見方があって、人それぞれの捉え方があって、当たり前の事だけどそういった自分にしか見えてない部分を正として行動、発言するのはやっぱり間違ってるなと改めて感じた。 真相は分からないが母と娘の絆の部分や、女性の心情の深くまで書き表すのは流石の一言。
0投稿日: 2023.02.11
powered by ブクログオールインタビュー形式。関係者に話を聞いていくうちに、話の輪郭が濃くなっていき、最後に本人のインタビューというお決まりの流れ。 読書初心者には良いかもしれないけど、読書好きさんには物足りないかも。移動中とかにサクッと読める作品
1投稿日: 2023.02.10
powered by ブクログ読み始めて、世界に入り込むまで少し時間がかかった。途中から物語の輪郭が見えてきてからはあっという間に読了。
1投稿日: 2023.02.09
powered by ブクログインタビュー形式で進みながら、展開を広げて行くので、何回かこの人誰だっけって戻ったり、頭の中で相関図を広げてみたり。最後はこういう終わり方なんだ、って感じでした。
0投稿日: 2023.02.09
powered by ブクログ久乃のインタビュー形式でストーリーが進んでいく。 所々読みづらく感じ、何回か遡りながら読んだ。 話す人によって物事が違って捉えられていて、真実は当事者にしか分からない。物の捉え方って人それぞれ。凝り固まった考え方に気をつけようと思った。
0投稿日: 2023.02.08
powered by ブクログ1日半くらいで読み切っちゃった。 読み進めるうちにだんだん出来事のカタチが見えてくる、ミステリー的な要素もあり、探偵ポジションの人の一人称語りが一切ないので最後まで彼女の人物像が掴めなかったり、ふわふわしたままの部分を残して終わってしまった。 そこがまた良い。
0投稿日: 2023.02.07
powered by ブクログ最後までインタビュー形式(?)で進んで行くとは思いませんでした。 中盤からは一気に読破。 最後は切なくて悲しかった。
0投稿日: 2023.02.07
powered by ブクログ美容外科:橘久乃が知古の友人、知人たち一人一人から話を聞き続ける設定。 学生時代について、同級生について、当時の久乃について、今の自分たちについて。そしてある少女が散らばったドーナツに囲まれて自殺した最近の話題について。 窮屈にも感じる田舎での学生時代に、各々が過ごした時間や出来事は同じなのに、感じ方は様々で語り手それぞれの受け止めた事実はバラバラ。 聞き手である人物が美容外科医という設定に繋がるのは、容姿についてのプライドやコンプレックス、それにまつわるストーリーも各々赤裸々に語られたのがまるで種類のちがうスパイスになっている点。 あり得ないシチュエーションも、作者の言葉になると内側から抉り取ったような女という生き物の生々しさが露わになる!
0投稿日: 2023.02.05
powered by ブクログ久乃先生が横にいて、自分も一緒に話を聞いている感覚が面白かった。 形だけが整ってるから、美人とかイケメンとかそういうことじゃない。だからといって、外見がどうでもいいとは思わない。人の生き方は必ず外見に出る。それは整形ではどうにもならない部分のはず。いつも不機嫌な人は、どんなに美人でも感じ悪いし、やる気に満ちている人は目がキラキラしているし、いわゆる美人とは言えない人でも、笑顔が素敵で惹きつけられるとか。 有羽さんは、人の悲しみに寄り添える優しさと、自分を好きでいられる強さと、ユーモアという賢さを持ち合わせた、とても魅力的な女の子だった。 それだけに、最後が、亡くなり方が、残念でならなかった。
1投稿日: 2023.02.05
powered by ブクログこの本を読むと、過去の自分にとても叱責したくなる。色々なことを学んで今のようになれてほんとによかった。
1投稿日: 2023.02.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
話が全くよく分からないところから、少しずつヒントがあって、繋がっていった感じ。割と自分自身も外見に囚われている所があると思うから、有羽みたいな生き方が羨ましいと思った。あと、ドーナツがめちゃ食べたくなった。 母性を読んだあとだったから、湊先生で期待値が高くて、少し薄く感じた。。
0投稿日: 2023.02.05
powered by ブクログ2023年5冊目。 個人的には久々の湊さんの作品。「告白」の ように人の負の面を描いた作品は『黒湊』、 「花の鎖」のように人の温かさを感じられる 作品は『白湊』と呼ばれるようですが、本作は 『黒湊』作品に分類される印象。 誰もが持つだろう人の底意地の悪さが随所で 顔を覗かせ、その都度怯んでしまいますが、 そこは湊作品。ページを捲る手は休ませない 筆力で、気づけば一気読みさせられてました。 人の美醜をテーマにしていることも、「黒湊」 の持ち味を引き出しているような気がします。 人の負の面に光を当てつつも、一定の線引き をして娯楽へ昇華できる力を持つ作家さん だなと改めて感じ入りました。
1投稿日: 2023.02.04
powered by ブクログ自分がずっと話を聞いてる感覚になった。一章ずつ繋がりがあるから、面白くて、次はどうなるのかなって考えながら読めた。人の性格の悪さとか、正義だったり、混在して、何が正解なのかわからなくなった。湊かなえの作品はやっぱり外れない!
1投稿日: 2023.02.04
powered by ブクログ1章につき1人がガンガン喋る。思い出話に始まり、悪口だったりチラチラとマウントを取りに来たり。それがまた嫌な感じ(笑) 登場人物も段々と混乱してきて、読むが大変でした。
8投稿日: 2023.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1冊丸ごと語り調だから読みやすかった〜! ドーナツめっちゃ食べたくなる 登場人物みんなの言いたいことは分かるんだけど、それにしてもサノちゃんに対して冷たすぎない?と思った 美人だからって周りが実際より卑屈になってるのか、サノちゃんが周りのイメージ通りの人物なのか分からなくなった あと堀口が息子に星夜って名付けてるの、心底キショいと思う 現実にありそうな絶妙な気持ち悪さとか歪みが好きだな〜
1投稿日: 2023.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろかったな〜。 全部聞き役に徹しているからこそまるで自分が橘久乃になったかのように物語を進めれたから没入度は高めやった気がする。 もちろん事件の真相を知って、なるほどな。って納得は出来たしゾワッともなった。 整形が必ずしも他人を幸せにするわけではない。だってそれはカケラの形を変えただけなんやから。自分はパズル完成!って思ってても他人が完成してないやんって言うのも違う。特に登紀子。お前や。笑あいつのせいで有羽は狂ってしまったんやって最後に思えたな〜。友利さんの解説でも言ってたけど笑 また読も。
2投稿日: 2023.02.01
powered by ブクログ似た目だけで判断するやつなんて器の小さいやつで、他人を平気で傷つけても何とも思わないやつなんやろなって想像する。 性格どうこうより似た目で悪く言われたりイジメられたりする方がよっぽど傷つくと思う。似た目のことでいうやつなんて、何の取り柄もないただのくそ。 似た目で悪口言われて整形して解決するなら、費用かかってもいいからするって気持ちも何となくわかる。 でも人って似た目で判断してはいけないんやと思う。 似た目だけで何がわかるん?コミュとかしいひんのやろ?ただ虐めて楽しみたいだけちゃうの? 自分は似た目なんて全然気にしない人間やし、話してはじめてどういう人か分かるんちゃうんかな?
1投稿日: 2023.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ある少女の死と共に問われる美容整形の必要性と容姿がもたらす影響。少女と関わりのある人々がそれぞれ考えや想いを語るのだけど、全てに共通して感じたことは思い込みは恐ろしいということ。それにみんなどこか歪んでいる一方的過ぎる考え方の連続で聞いていてストレスがたまる会話ばかり。(それがこの作品の醍醐味でもあるんだけど笑)真相に近付けたことは良かったが、サノちゃんと担任は最後まで好きになれなかった〜
1投稿日: 2023.01.31
powered by ブクログ太っていても美人じゃなくても本人が前向きに生きていけるなら何の問題もない。けど、なかなかそうはいかないのよね。
1投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログ結末が意外とあっさりのように感じたけど、同じ人、出来事などがこうも人によって捉え方が違うかと思わされる作品だった
2投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログあっという間に読み終わった。 どんな真実が隠されているのか知りたくて、どんどん読み進めてしまった。 人の外見と中身。。 何が幸せなのか、それは人によって違うし、違って良いと思う。 外見も同じな気がする。 どんな自分でも肯定できる自分でありたい。
11投稿日: 2023.01.28
powered by ブクログ登場人物の主観と客観が錯綜し何が真実なのかが終盤までわからない。 人間生きていれば好かれるし嫌われる、たとえ完璧のように見える人であっても。 力や言葉の暴力が深く人を傷つけるのは当たり前であるが、傍観者も暴力になるなと感じた。 周りの目を気にせずいかに自分が生きやすいく幸せな生き方に自信を持てるかが、現代に生きる人には必要だと投げかけている。 周りの圧力によって動かされることが洗脳なのである。
5投稿日: 2023.01.28
powered by ブクログ湊さんらしい多視点から事実を浮き彫りにする話でした。今回は美人美容外科医の女性が聞き役を務めているのもあり、外見に焦点が当てられていました。自分も外見に対して過剰に悩んでしまうことがあり、とても考えさせられる内容でした。
8投稿日: 2023.01.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
美人美容外科医のインタビューみたいな形で終始書かれる。ちょっと読みづらい。 小さな村で、高校生のデブの女の子が自殺する。 その女の子は実の母親は4歳ぐらいで死んでて育ての母親に育てられた。実の父親はアメリカに単身赴任し、全く会ってない。 育ての母親の育った村で、育った。 単身赴任が終わり帰って来た父親や、高校の教師にデブに育てられて虐待だと言われ、美容整形で痩せた。育ての母親が大好きでずっと一緒にいたかったから。 結果、その姿で育ての母親の前に現れると、実の母親そっくりで育ての母親に逃げられた。 という話が真相。育ての母親と美人美容外科医が同級生なので、美人の取り巻きへのインタビュー、同級生で子供も自殺娘と同級生の男性へのインタビュー、など。
2投稿日: 2023.01.28
powered by ブクログ湊かなえさんの本って、会話形式だから読みにくい。 ストーリーではなく、登場人物が語り口調。 喋ってる内容を聞いてる感じ。 それぞれの想いがあって、外見に対する意見、考え方など共感できる部分もあった。 久乃は、美容外科。 何がしたかったかイマイチわからなかった(涙)
1投稿日: 2023.01.27
powered by ブクログ自殺した女の子の真相を 関連する人々が順に語っていく運び。 全7章とプロローグ、エピローグで しっかりグラデーション的に 女の子の真意に近づいてく感じがさすが湊さん…。 「人は見た目で判断してはいけない」 子供の頃から何度も何度も耳にする言葉ですが、 どうしてもどうしてもどうしても、 人と接する場面で切っても切り離せないと思うんだよなぁ。 これは人それぞれだし価値観の違いもあるけど… 湊かなえさんとしてはまた新たなテーマで かつミステリーも交えてのお話で面白いかった。
0投稿日: 2023.01.26
powered by ブクログ太った、痩せた、背が小さいなど、見た目のコンプレックスを突かれると、人間の自信が急に薄れてしまう。人は何でもかんでも外見だけで、その人の 価値観をつくりあげてしまう。人は内面だろとよく 言われるが、でも、外見に偏った判断をしてしまう人の方が多くいるのも事実である。 本作は、親が子を太らさせることが、虐待になるのかが、物語の争点となっていて、虐待の定義という ものが、あるのか知りませんが、大体が、痩せ細っていったら、虐待に該当すると思っていて、どこを 幸せと基準にするのか、見た目が変わったら虐待になるのか、難しい基準の中で、世の中は動いていると思います。整形をすることが、そこまで良くないとされているのが、今の日本で、お隣の韓国は整形に関しては、世界トップクラスの技術を持っているので、韓国民の人たちは、整形に関してはそこまで、悪いイメージを持っていない。外見を修復することが何故悪いとされているのか、そういった問題も考え直すキッカケとなった作品でした。
33投稿日: 2023.01.26
powered by ブクログある程度見た目に囚われちゃうのはしょうがないのかな〜ドラマ見ててもできる人は基本的に見た目がいい役、ぽんこつ役は3枚目。売れてる歌手は美男美女、バラエティー番組の司会者は見た目がシュッとしてる人が司会してるし、女性インスタグラマーの集合写真の真ん中は美人が陣取ってる。っていう凝り固まった偏見をほぐすために、理想に囚われずにその人をしっかり観察して断定せずに、人と関わる必要があるよなって思った。確かに時には断定した方が、その場がスムーズに進む場合もあるけど、後のフォローは大切に。 でも自分が小中学生の時にそれを言われても、難しかったのかもなぁ。自分を大きく見せるために、人を落とす事って大人になっても見かけるし、学生は特に見た目で判断する人が多かった。そこでコンプレックスって生まれるもんね。 その人たちを見返すって意味でも、自分を磨くって意味でも、顔を整える事は賛成だね。 別に自分の好きな事、楽しい事が周りにたくさんあるから、人生最高〜♪って人はそのままでいいと思う。 でも改めて日常生活にある「いじる⇆いじられる」の関係性は楽しいし、その場は盛り上がるけど、もっと繊細に、丁寧に相手に接する事を心掛けようって思ったね
2投稿日: 2023.01.26
powered by ブクログ大量のドーナツに囲まれて自殺した少女の話? 太っていたとも、美しいとも言われた少女は何故、自ら命を絶ったのか? 主人公で美人整形外科医の橘久乃は知り合いの患者から、自分の故郷で自殺した少女の話を知る事になる・・・ 物語は終始、橘久乃が事件に関わっていると思える人達からインタビュー形式の口語体で物語は進んでいく。 ドーナツと少女の自殺!? 非常に奇妙な組み合わせに惹かれてしまうのは私だけでしょうか・・・ →単行本が発売された頃、帯が非常に気になりました 人を外見で判断してはいけないと言うのは道徳として皆んな解っているはず、しかし外見で好きか嫌いか判断できても、中身を判断するのは難しい。 血液型や星座である程度、性格を判断してしまう人達がいるように見た目で判断してしまう人達がいるのは、手っ取り早いからだと私は思う。 かといって、一年程度の付き合いで相手の中身の良悪を判断するのには時間が短く、かといって全ての人と一緒に3年ぐらい暮らしてみるわけにもいかない・・・ 限られた時間を有効活用して、良き友、良き伴侶と巡り会える事は奇跡かもしれない・・・
23投稿日: 2023.01.22
powered by ブクログ全編インタビュー形式で話が紡がれてるのが面白い。有吉佐和子の「悪女について」、同じ湊かなえの「告白」とか貫井徳郎の「愚行録」なんかの小説を彷彿とさせられた。「なぜ死を選んだのか」ってアオリなのに事件?の核心である少女の死に方に全然触れられていなくて、なんとなく高校教師の女性に全部非があるみたいな終わり方で話の筋は面白くない。深読みしようとすればどの人物にも歪みがあってそのせいだって事なんだけど、この本は表現方法/技法を楽しむ物だと理解した。あとは昨今のルッキズム批判を茶化してるのかもな。解説で主人公のモデルとされた女医が出てくるのがなかなかおもしろかった。取材した相手のプロファイルを利用してそこそこ酷い表現をするんだから小説家の業の深さよ。
0投稿日: 2023.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
少女が自殺した事件の真相をさまざまな人の語りから明かされていくスタイル。 語られている相手が、本書の主人公(?)である久乃なので、その語りは100%真実ではないんだろうなぁと思いながら読んでました。 最初と最後は久乃の大衆に向けた1人語りでしたが、実際のところ、久乃がどんな考え方をしていたのかや、何を追い求めたくて事件に関することを色んな人に聞きまわっていたのかが読み取りづらかったです。 それを推測するのも本書の楽しみの一つかもしれません。 また、ドーナツの描写があまりにも美味しそうすぎて、深夜に読んでいるとお腹がすきます。お気をつけください。
8投稿日: 2023.01.14
