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西の魔女が死んだ(新潮文庫)
西の魔女が死んだ(新潮文庫)
梨木香歩/新潮社
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総合評価

3367件)
4.1
1148
1139
712
84
27
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    何度も読み返した大好きな本。色彩豊かな風景に癒され、おばあちゃんの言葉に救われる。読後は心が暖かくなります。

    2
    投稿日: 2024.02.04
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    どこまでも優しい雰囲気の物語。 自然の表現の仕方がふんわりと柔らかくて素敵。 大人はもちろんだけれど、中学生くらいの子に読んでほしい作品。

    2
    投稿日: 2024.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    随分前からその存在は知っていたけど手に取る機会がなかった。今回、さらっと読める本を探すなかで何気なしに手に取ったところ、ぐいぐいと引き込まれあっという間に読了。人によって好き嫌いは分かれると思うが、わたしは好き。 情景をリアルに思い浮かべられるほど美しい自然の描写はさることながら、主人公の心の動きの描き方が丁寧で、主人公まいの成長を追体験したかのような気分になる。 普通の日常に馴染めず、親からも見放され、自信を失い孤独を感じていたまい。そんなまいを祖母は温かく受け入れ、自分で決めたことを一つずつ実行していくとの大切さを教える。まいは自然にふれあいながら生活を立て直すなかで自信を取り戻していくが、ある時、祖母にきつく叱られ自身を否定されたと感じたことで祖母との心の距離を作ってしまう。それを祖母の死後、感謝とともに後悔することになるが、それらを糧に今後まいが成長していく姿を読者としては思い浮かべることができる。 祖母は心やさしい聖人のような描かれ方をしつつも、凝り固まった固定観念を自身の子どもに期待するような矛盾した側面も持ち、それがこの小説にリアル感を持たせている。 小学校高学年から中学生〜高校生の子どもにぜひ読んでもらいたい。

    2
    投稿日: 2024.01.30
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    「魔女」の死をきっかけに中学時代に過ごした「魔女」との生活を振り返る。ノイローゼ気味で学校を休んでいたが、自然あふれる土地で過ごす「魔女」と過ごすうちに少しずつ心境が変わっていく。主人公の目線で話が語られ、敢えて「魔女」を取り巻く周囲の環境やその後など、敢えて含みをもたせながらも語られないのは、かえって読者に想像力をかきたてる。「魔法」を身につけるための修行を含め、学校がいやになった子どもたちに読んでほしい名作。

    3
    投稿日: 2024.01.21
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    優しさ溢れるお話。当たり前に思える教えも、改めて聞くと、とても大切な事だと分かる。忘れてしまっていたたくさんの事を思い出させてくれた気がした。そして離れて暮らす家族を想った。「大好き」だと、伝えたくなった。

    13
    投稿日: 2024.01.21
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    おばあちゃんの暮らしと言葉には、人間が本来持っているはずの感覚と知恵が詰まっていた。 タイトルの冷たい印象から読むのを敬遠していたところがあったけれど、とてもあったかい本だった。 私に立ち帰るために読み返したい。

    2
    投稿日: 2024.01.17
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    不登校の女子中学生が、一ヶ月おばあちゃんの家で過ごしながら、日々の暮らしの中で、魔女の修行をする話。主人公とおばあちゃんのやり取りが好き。余計なことは聞かないし、否定もしない。ジャムを作ったりする描写も素敵。ラストも良い。久しぶりに読んで、少し心が軽くなった気がした。

    2
    投稿日: 2024.01.16
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    おばあちゃんに会う おばあちゃんの家へ行く 小さな頃はとても身近に感じていたことが大人になるとなかなか遠ざかってしまう 蔑ろにしているわけでも、嫌いになったわけでもない、むしろ大好きなのに 大人になって祖母の家に何回訪れただろう 小さな頃によく行ったおばあちゃんの家や山菜、煮物、漬物が揃う食卓を思い出した 祖母は両親と暮らすために引越し、幼少期の頃にすごした「おばあちゃんの家」はもう誰かの家になってしまっているのでどうしようもないがあの頃の「おばあちゃんの家」へ訪れたくなった 祖母は確かに時代とともにすこしズレてしまった感覚を持ち合わせているかも知れないが、変わらぬ遊び心と好奇心で私にいつでも発見をくれる。そんな存在であることに感謝したい。と思えた作品だった。

    5
    投稿日: 2024.01.15
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    まいのおばあちゃんと似て、私も外国人と結婚して外国に住んでいます。人生折り返し地点にいるので、このまま外国の地で生涯を終えるのだろうとぼんやり思っています。おばあちゃんのように伴侶を看取ったあともひとりで生きていけるだろうか? 住んでいる土地を守り養っていけるだろうか? 訪ねてくれる孫はいるかな? 私が死んだときゲンジさんみたいな近所の人が泣いてくれるかしら? などと考えながら読みました。 実はまいと同じ歳の頃にも一度読んだ作品。そのときは魔女に憧れて本書を手に取り、なんだか思ったような魔女のなり方は書いていなかったなとちょっぴり失望してページを閉じたことを覚えています。でも歳を重ねた今読み返すと、おばあちゃんが説く魔女の心得がしんと胸に響きます。魔法って、きっとこんな精神鍛錬の積み重ねなんだろうなと今なら思えるのです。魔女にはまだほど遠いけど、以前より少し近づけたかしらと思うこの頃です。

    2
    投稿日: 2024.01.15
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    小さい時から(?)おすすめの本などで良く見ていたタイトルを図書館で偶然見つけたので借りてみた。 自然の中での規則正しい生活で自分の性格なポジティブな面を取り戻していく様子は読んでいて微笑ましかった。 主人公の感情が動くところも多くて、たしかに感想文書きやすそうだななんて思ったりもした。

    2
    投稿日: 2024.01.14
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    おばあちゃんと孫の話。 おばあちゃんが自然の中に生きて、自然と暮らして、自然の知恵を持ってる。素敵な話の中に、迷いのある孫のまいちゃんがいて、まいちゃんに読者も感情移入や投影をしてしまう。 まいちゃんを通して、おばあちゃんから学び、自然から感じ、想いが溢れる。 そんな体感ができる素敵で可愛い本でした。 ちょうどおばあちゃん家に帰るバスの中で読み始めた。200ページの小さい本。そしたらちょうどおばあちゃんがコロナらしく、帰るかどうか迷ってた。僕もコロナで相当しんどかった。 感染の恐れもある、でも会いたい。電話するのもしんどくて、電話に出るのに無理させたらだめだと思って、そっとしてた。 そしたら、電車の中でおばあちゃんから電話があった。そんなにしんどくないねん、会いたいわぁ、って言ってた。 元気そうな声で、生きてくれてた。安心したなぁ。 おばあちゃんの存在がありがたい。

    1
    投稿日: 2024.01.13
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    言葉がきれいで好きだった。 祖母が死んだらどうしようと、ちょうど不安な気持ちを抱えていたときに読んだので、心にすとんと落ちた。 ラストでは泣いてしまった。

    1
    投稿日: 2024.01.13
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     大好きな作品。最後のおばあちゃんからのメッセージには思わず笑みがこぼれる。怒りに捉われないよう感情をコントロールし、自分自身で選択する生き方を教えてもらったまい。初読時はまだ幼く、ゲンジさんの犬を疑ったりゲンジさんを毛嫌いするまいに共感していたが、今ならまいを諭すおばあちゃんの言葉に共感できる。人生における大事なことを教えてくれる両親以外の存在の重要性を改めて実感。おばあちゃんの優しさだけでなく少ししか登場しない両親の愛情も感じられる。『渡りの一日』はまったく記憶がなかったが、面白い友人ができていて一安心。

    6
    投稿日: 2024.01.08
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    子どもの頃に一度、読んだことのある本だった。前の時も今回も、親戚が田舎に持っていた家のことを思い出した。自然に囲まれたその家が私は大好きで、毎年GWになるとせがんて連れていってもらった。都心に無い植物がたくさんあって、潮干狩りでとれた貝を海から持ち帰って味噌汁を作った。布団は毎回圧縮して、取り出す時は乾燥機を使った。家を訪れる時と去る時は毎回半日かけて掃除をしたし、おじいちゃんを手伝って草むしりもした。そうやって、日常よりも少し面倒くさくて、日常よりとっても色鮮やかなあの場所は私にとって間違いなく特別だった。今はもう手放されてしまったけれど、あの風景は私の中にしっかりと刻み込まれていて、私の一部になっている。 まいのおばあちゃんは、きっとおばあちゃんの家のように、まいのお気に入りの「マイ・サンクチュアリ」のように、まいの一部になったのだろう。仮にそうならば、死ぬとはひょっとするとそういうことなのかもしれない。 死ぬとどうなるか、それにはたくさんの不確定な空想がある。まいのお父さんは昔「なんにもなくなること」と言い、その後「今は分からない。死んだら何もない、は今流行りじゃない」と言った。一方でおばあちゃんは「身体から魂が抜けて自由になること」と言った。死んだらどうなるかなんて教えてくれる人はいない。だからこそ何を想像したっていい。 この本を読んだ今、私は一種の祈りのように夢想する。死んで身体から抜けた魂は、7つのドラゴンボールがあっちこっちに飛んでいくように、キラキラした欠片になって大切な人たちの、大切に自分を想ってくれた人たちの魂の一部になるんじゃないだろうか。その人たちが自分を忘れていても、必要な時が来たら心に立ち顕れる、確実にその人の心の一部になる「魂の欠片」。そういうものを想定してみるのだ。そうだとするならば、たとえば私の魂のほんの一部に、私に優しくしてくれたかつての曾祖母がいるのなら、私は少し、もう少し、人に優しくなれる気がする。

    1
    投稿日: 2024.01.07
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    おばあちゃんの家での都会から抜け出した暮らしの描写がとてもほっこりする また死の概念とかおばあちゃんの言う言葉の重みがすごく刺さった

    1
    投稿日: 2024.01.04
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    おばあちゃんの素敵な暮らし、都市の苦しい日常からのエスケープは、社会生活の疲れを癒してくれた。 2024に読んだ1冊目

    1
    投稿日: 2024.01.03
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    何かに迷っているとき、ちょっと疲れてるときに読みたい本。おばあちゃんの言葉が温かくてほっこりする。ゲンジさんの立ち位置というか、あの人なんだったんだろう…感がちょいと後味わるい笑

    1
    投稿日: 2024.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルからファンタジー系かと思いきや内容が全然違うことにびっくり。 正直まいにはあまり感情移入できなかったし、おばあちゃんにひどいことを言うのが許せなかった(笑)けど、おばあちゃんとまいの静かで豊かな暮らしの描写は読んでいてとても心安らいだ。 結局ゲンジさんってなんだったんだろ、、、

    1
    投稿日: 2023.12.29
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    この物語で語られる魔女は余りに真っ当だ。人や世界を呪ったりしないで自分の力で決めて遣り通すこと。生きていく力をまいは祖母から短期間で学んだのだろう。そのことを少し羨ましく思うけれど私が同じような体験をしてもやはり北極にさえ怯える白熊のままだったと思うからまいよりずっと臆病で無力な少女の物語を探さなければいけない。でももし少女の頃に世界に導いてくれる老女に会っていたらと夢想してしまう。

    2
    投稿日: 2023.12.29
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    人は何故生きるのか、意思とは何か...。実のところ主題にされるテーマは決して軽くはない。しかし、優しく寄り添い、そしてさらりと誘導していく「祖母」のその余裕と言うかゆとりが羨ましい。

    1
    投稿日: 2023.12.24
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    おばあちゃんとの生活は主人公の女の子にとって人生の重要な軸となった。 人生に於いて師と仰げる人に出逢えるのはその後の生き方の質を向上させると思う。 今の自分には子供がいるが、そんな良い影響を与えられるような自信は全くなく絶望するばかり、、ガックリ。

    1
    投稿日: 2023.12.22
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    電車の中で読んで、涙を堪えるの必死だった 田舎ってやっぱりいいなぁ。 クソでかい虫以外はだけど… おばあちゃんのきんぴらごぼうもう一度食べたいなぁ

    15
    投稿日: 2023.12.22
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    「自分の意思で決めるからこそ、やりたい事をやり切るからこそ生きてると実感できる」 たぶん死後の世界って、不明確が故に僕らの解釈で如何様にもなるんだ。生き抜いたんだから、耐え抜いたんだから、死後の世界はきっと…そうであって欲しいと…。死ぬのもわくるないのかもな。 この本は、何気ない日常だけれど、本当に大切な事を学ぶことができ、そしてそれを自分に活かすことができる良書です。感動するし学びになる。再度読みたい。

    1
    投稿日: 2023.12.20
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    ちっちゃい身体でパワフルに働く、料理上手なばあちゃんを思い出してセンチメンタル。ちゃんとお墓参り行こう。

    2
    投稿日: 2023.12.17
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    不登校の主人公がおばあちゃんの家で過ごすお話。日常生活の当たり前のことを当たり前にする。何でも自分で決める。それが魔女になる修行。 無理に行きたくない学校へ行かなくても、こんなおばあちゃん家があれば行きたかったなと思えた。ジャムを作ったり、ハーブティーを作ったり、シーツにラベンダーの香りを付けたり、朝鶏の卵を取ってきて目玉焼きを作ったり。自分で時間割を決めて読書したり。ステキな毎日だな。 自分にもこんなおばあちゃんがいたらよかったのに。 新しい学校では友達もできて、派閥があってもあまり気にせず過ごせてよかったな。 ゲンジさんとも、普通に話せてよかったな。 心が温かくなるお話だった。いつか自分もこんなおばあちゃんになりたいなと思った。

    9
    投稿日: 2023.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おばあちゃんの家の情景描写が美しく、とても自分好みでした。 まいは子供ながらに大人っぽくなろうとしている背伸び感がとても可愛く、感受性が豊かで頭のいい女の子であると感じました。 まいがおばあちゃん、両親、ショウコ、ショウコの母親、クラスメイト…いろんな人と出会い影響されあって、どんな大人になるのか気になります。 「誤解は人生を彩る」 その通りだと思ったし、この作品にぴったりの言葉だと感じました。

    4
    投稿日: 2023.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学生の時から気になっていてずっと読めてなかった本。 集団社会の中で生きづらさを感じてる主人公、 全ての決断は自分ですべきということ、 継続することが何よりも大事ということ、 学びが多くて共感できる。

    2
    投稿日: 2023.12.09
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    よかった! 淡々と黙々と日々をこなしていくことが生きることなんだなって思う。思ってはいるものの、できてないのが現実。ほとんど自給自足のような生活には憧れる。けど、やりづらいのが現実。 できていない自分に気づかせてくれる本だなと思った。手元に置いておきたい人生の教科書だと思う。 魔女に会いたい。 日々の生活を大切にしたいと思った。

    4
    投稿日: 2023.12.08
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    良いお話でした。ページ数も少ないし、中学生向けの童話みたい。僕も大脱出の約束を、子供達、いつか産まれる(と思いたい)孫達とできたら。アイ ノゥ。

    2
    投稿日: 2023.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ほっこりする話でした。こんな祖母がいたら楽しいだろうなって。想像するだけで素敵な庭に生活。私もすぐ弱るから、おばあちゃんの言葉を胸に刻む。 『こんなこと致命傷にならない』 本当に魔女なの?と思いながら読んだ。 素敵なお話。

    0
    投稿日: 2023.12.04
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    黒澤文庫でたまたま私の席に置いてあった本。 前から読んでみたいなぁとは思いつつも後回しにしてたから読めて良かった。 相変わらず私の想像力が乏しいみたいでなかなか本の世界に入り込めなかったけど、おばあちゃん家ってやっぱり良いよなぁと思った。 私が小さい時、御屋敷のような二階建と屋根裏部屋があって大きなお庭のあるおばあちゃん家。 もう何十年も行ってないなぁ,,,。 会える時に会って、話したい事話さないとな。って思わせてくれた本。

    30
    投稿日: 2023.11.30
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    自分が人生で初めて読み切った本。 びびるくらい号泣した覚えがある。 本当に面白いしめちゃくちゃ泣ける。

    12
    投稿日: 2023.11.29
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    「西の魔女が死んだ。」の冒頭から惹きつけられる。 少女・まいが西の魔女であるおばあちゃんの家で過ごしたひと月あまりの日常を描く。設定はちょっと『思い出のマーニー』っぽい?? まいはかなり自立した中学生として描かれるのだが、近所のおじさんのゲンジを初対面の印象で悪と断定してしまうような固執っぷりは少女としてのリアルな心の未熟を感じられてすごく印象的だった。 『大いなる遺産』の主人公が冒頭で出会った牢人に対して抱いた感情と同じものを感じた。 「なめくじの這った跡に、一目で分かる白い帯がつくように、あの人の通った跡は、その生臭さに草木さえざわついてもう元には戻らない。…まいは苦々しくそう思った。」

    2
    投稿日: 2023.11.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学校に行けなくなってしまったまいが一人暮らしのおばあちゃんのもとで一緒に生活することに。 おばあちゃんは、まいに魔女になるために大切なことは自分で決めたことはやり遂げることだと教えます。この小説で伝えたかったのはまさにこの部分かなと思いました。幼いまいに対して、魔女という言葉を使って魅力的に教えたり、自分で何事も決めさせて(普段の生活を意識的に過ごさせて)、学校へ行っていないことが悪いのではなく、ただ逃げているだけではダメだと遠回し伝えるなど、おばあちゃんの優しさが詰まった素敵なお話でした。

    0
    投稿日: 2023.11.21
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    中学生の頃に読んで、ずっと心に残っている。 学校という窮屈な場所で生きている自分を、自然溢れる優しい世界に導いてくれた本。

    4
    投稿日: 2023.11.21
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    自然から生のエネルギーを享受して生きた。 意思や価値観のブレない、心の強いひとだった。 人の心の全てを分かっているようだった。 そして、死期を悟って自ら肉体を離れた。 なるほど、おばあちゃんは魔女だ。 だけど、まいは知っている。 おばあちゃんも人間だってこと。 一度だけ見せた、狼狽した姿。 頬を叩かれた時に、まいは気付いた。 だから、おばあちゃんの最後のメッセージを目にした時、涙が溢れたのだ。 そして、お母さんが泣いたことの意味にも、まいは気付いただろう。 優れた児童文学。

    6
    投稿日: 2023.11.20
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    ストイックなまでに乾燥させた文体は、それこそ捜査資料を読んでいるかのようで潔い。各編の真相は一言で説明できるシンプルさだが、そこに至るまでの葛警部の鋭い眼差しはどこか冷徹な機械を思わせ、部下の不評も買っていそう。 良くも悪くも優秀すぎる探偵役だった。

    0
    投稿日: 2023.11.18
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    不登校になってしまった主人公まいが、自然に囲まれたおばあちゃんの家で暮らすことで、徐々に魂が回復していく、ハートフルストーリー。魔女修行と冠したおばあちゃんの教えは、人間が生活を送る上で当たり前のことばかりであるが、慌ただしい生活の中では意識していないと忘れてしまうような、大切なものである。「自分で考え行動しなさい」というのはよく聞く言葉だろう。また、まいは歳にしては大人びた考えの持ち主で、状況把握や言語化、言葉選びの能力が非常に優れていて、こいつ小学校高学年か?と疑いたくなるような人間だったが、現実にもきっと、このような人間はいるのだろう。

    0
    投稿日: 2023.11.17
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    主人公とあまりにも共通点が多くて終始「分かるよ、そうなるよね……」なんて思いながら寄り添う形で読んでいました。西の魔女の生活は、まさに理想のおばあちゃん家って感じで想像がよく膨らみます。

    12
    投稿日: 2023.11.15
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    呆然と立ち尽くした。と表現するところを 回りの世界から音と色が消えた。 という感覚的な文章 パパのいう「事実」と、人の心のなかで動く「物語」は全然別のものなんだってことに、まいは気がつき始めた。二つを混同してはいけないけれど、どちらが自分にとっての 「真実」かは、きっとそのときどき、ひそかに自分で決めてもいいことなんだろう。 とても温かみのある文章で、日々の日常を子ども視点から描いた作品。ところどころに刺さる文章があった。

    0
    投稿日: 2023.11.07
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    哀愁感のある主人公とおばあちゃんとの物語。子供の頃には苦手な人が少なからずいて悩むことたくさんあったと思います。そんな自分も子供だった時読みたい、あるいはそんな自分だったから読んでよかった。 物語のラスト、おばあちゃんの魔法(まじない)に涙が止まらなかったです。

    7
    投稿日: 2023.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    景色が鮮明に想像できて読んでて心地よさを感じた。 魔女修行とはつまり人間力を高める修行ってこと。自分のことは自分で決める、当たり前に聞こえるけどこれが中々難しい、、。大人でも難しいことだからこそ修行をするべきなんだろうな。 最後、おばあちゃんとのお別れは悲しかったけど、それも悲しいだけじゃ無いものにしてくれてよかった。 作中出てくる草花の名前など調べながら読んだので楽しかった。良い作品。

    2
    投稿日: 2023.11.04
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    自然に囲まれた優しい情景が思い浮かんで、終始癒される。ぽかぽかとしたひだまりの中にいるような、ゆっくりとした時を過ごすことができた。 まいのあの思春期特有の世界の見え方が無性に懐かしく感じ、あの頃に引き戻されたかのよう。感受性豊かで繊細に物事を感じ取るまいのあの性格は、かなり自分と重なる。 思春期、子供の頃の世界の見え方は今と違った。 ちょっとしたことがまるでこの世のすべてのように感じるあの感覚。ジェットコースターのように揺れ動く感情。まだプライドや見栄がなくて、純粋で。 両親にも素直になれて。無邪気な頃の自分を懐かしんだ。 まいのゲンジさんへの嫌悪感、憎悪感が伝染してまるで私自身の感情のように感じた。私もまだまだ子供だから、まいみたいにゲンジさんやおばあちゃんに腹をたてたと思う。 死に対しての向き合い方は、現代人が見習うべき。 死んですべてが終わり、無に帰すという考え方なら、死への恐怖は消えない。 最後のシーン、おばあちゃんの愛に心を打たれた。 後日譚?のお話で、まいの思う通りにすべてがうまくいくあの感覚。見えない何かが、一番いい方向に動いているあの不思議さ。一念が、思いの強さが、まるで魔法のように現実を動かしている。あの感覚を私も感じられるようになりたい。

    0
    投稿日: 2023.11.03
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    最後まじでうるっときちゃった… 伝えたいことは伝わる内に言った方がいいよって、今ちょっと現実と重なって心に来た。

    0
    投稿日: 2023.11.02
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    心は見えないけれど心遣いはだれにでも見える とても大きなどんでん返しがあるわけじゃない。でも、とても綺麗に纏められた物語。もっと小さな頃に読みたかったし、これから歳を重ねていく過程で何度でも読み返したくなる本です

    1
    投稿日: 2023.11.01
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    小さい頃に読んだ以来、今回なんとなく手にとったが、大人になって読むとこういう生活が一番キラキラしているなぁと感じる。 のんびり、規則正しく、丁寧に。 「この一見古風な生き方は、実は、古くもあり、同時に最も新しくもあります。それは、まさに現代社会に生きているまいが、自分の力で立ち直り、自分の足で歩きはじめるのに有効であったということからもわかります。」あとがきより。

    30
    投稿日: 2023.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「魔女の手ほどき」と銘打って まいに大事なことを教えるおばあちゃん。 おばあちゃんの暮らしは 今の時代にはない自給自足で とても丁寧で何か忘れていた事を 思い出させてくれる。 それはまいにだけではなくて 私たち読者にもだと思った。 一番好きなシーンは たらいでシーツを洗い ラベンダーの茂みにシーツを干す お日様とラベンダーの匂いが染みついた シーツで夜眠る なんて贅沢!!!! 素敵すぎるなあと まいが羨ましくなった 自分場所、回復できる何かを 見つけておきたいなと思った 最後のガラスにメッセージが浮かぶシーンで 涙が溢れた

    2
    投稿日: 2023.10.25
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    北の魔女が死んだ時、葬儀に向かう新幹線の中で、もっと話しておけばよかったと悔やんだのを憶えてます。 生きる時代があまりにも違うから、どこかおとぎ話を聞く感覚で、子供の頃昔話を聞いてました。 そこには、長い年月に裏打ちされた、一人の女性としての矜持のようなものがあったと思うのです。 数えきれない苦労を重ねながらも、ここまできたんだよ、というような。 まいと違って、「大好き」と伝えられなかったことが心残りです。 「知ってるよ」って、きっと言ってくれたと思います。

    2
    投稿日: 2023.10.09
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    西の魔女こと、まいのおばあちゃん…ターシャ・チューダーとだぶります。毎日の生活となると大変だろうけど、今の世の中、ある意味贅沢な暮らしだなぁ。

    0
    投稿日: 2023.10.06
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    だいたい昔に読んだ本の内容忘れてることが多いし、細かいところは思い出せなくなってきてるけど、読んでる途中、読んだあとすごく気持ちいい気分になれたのは覚えてる。 こういう所に住んで、こんなおばあちゃんがいたら、、、なんて妄想を何度もしてしまう。 また読みたく本でした。

    0
    投稿日: 2023.10.06
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    梨木香歩『西の魔女が死んだ』 2001年 新潮文庫 皆さんのTLを見て気になっていたので購入。初版は1994年刊の著者デビュー作なのですね。 最初は本当に魔女が出てくるファンタジーなのかと思っていましたが、魔女ってそういうことだったんだと。 西の魔女こと主人公まいのおばあちゃんは何と人らしい、忠実で誠実なのだと思いました。今すぐには無理なのだけれど、いつかはと僕も憧れている生活。 人間らしさ、そして乱された心のバランスを整えられていく主人公。それは決して押しつけがましくもなく、また何か強制的に軌道修正するのでもなく、ただ自然の声を聴き、自然と共に生きようとすることにより、本来あるべき姿と心へといざなってくれるかのようです。 〝自分で決めること〟なんですね。 心に寄り添ってくれるような、そんな温かな物語でした。 #梨木香歩 #西の魔女が死んだ #新潮文庫 #文庫

    0
    投稿日: 2023.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は魔法使いのおばあちゃんが繰り広げるマジカルミラクルファンタジーだと思っていたけれど、全然そうじゃなくて、むしろ現実的ですごくあったかい気持ちになれる一冊だった。 夏の終わりに読めてすごく嬉しい。 心の中におばあちゃんがいる!私もジャム作ってみたくなった(•’-‘•)

    3
    投稿日: 2023.10.03
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    主人公のまいになった気持ちで読める優しいお話でした。 「人は死んだらどうなるの?」という質問に おばあちゃんは答えます。 「おばあちゃんは人には魂があると思っています。 死ぬ、ということは、 ずっと身体に縛り続けられていた魂が自由になることだと、おばあちゃんは思っています。 魂は身体を持つことによってしか物事を体験できないし 体験によってしか魂は成長できないんですよ。」 私の両親は早く亡くなってしまったので 大切な人の死というものを二度経験しました。 人は死んだらどうなるのかってことを 私もまいのように知りたかったのですが このおばあちゃんの考え方はとても好きです。 まいとおばあちゃんの会話、 おばあちゃんのおうちの情景に 引き込まれていく作品です。

    7
    投稿日: 2023.10.02
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    いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。 - 朝起きる時間から寝る時間まで決める ー 身体と頭のために何かするAM家事エクササイズ 西の魔女が死んだ タイトルからは暗いイメージを持った なんとなく、今多くはパパやママなのだと思う。 そしてまいの気持もちが分かる人はいようとも、まいのように行動を起こす人、「魔女修行」を続けられるのは一握りではないか。 おばあちゃんと送る日々での魔女のによって 々に精神力が録えられ、心も強くなるまい。 おばあちゃんの見守るおかげ、決めようとする意志の力に加え自然に囲まれに暮らしが心の栄養エネルギーになっていたことは言うまでもない。 昔から家にあって、見ようと思っても1ページで断念していたが、なんで読んでいなかったんだろーと思う本だった。けど、今こそベストタイミングなのかもなんて思ったりした。

    0
    投稿日: 2023.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本はずっと前から知っていたが、手にとったことはなかった。 生と死の話、魂と肉体が合わさって生きているということや、魔女修行の話、修行は誰でもできることで、それは人生を豊かにしてくれること(自分で考えて自分で決めること)だと思った。

    4
    投稿日: 2023.09.29
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    主人公のまいがおばあちゃんと生活をともにすることで、心の成長、魔女修行に励んでいく。 読んでいくと自分がこの話の主人公になって、おばあちゃんが私にジャムの作り方や植物の名前、今日は何をするかなど話しかけられているような感覚になりました。 となりで優しく、時には諭すように様々な話をしてくれるおばあちゃん。大きく、深く、温かな愛情を感じました。

    0
    投稿日: 2023.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大好きな本で何度も読んでしまう。 読むたびに心にあったかいものがじわあっと広がるような感覚があります。 私も西の魔女と過ごして大切なものを見つけたいな。 タマシイダッシュツダイセイコウでいつもめちゃくちゃ号泣しちゃう。 大事な人にはたくさん言葉で伝えよう。

    3
    投稿日: 2023.09.26
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     少しファンタジー的な要素を含みつつも、生きるためのヒントのようなものを与えてくれる作品。「死」に対する捉え方、「グループを作ること」に対する捉え方など、日常生活を送る上では避けては通れないことに対する向き合い方が描かれている。  小説ではありながらそうした指南書的な「なるほど」を簡潔な言葉で分かりやすく伝えているところに魅力があるように思う。

    0
    投稿日: 2023.09.26
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    お気に入りのマグカップで飲むミントティー 忘れていても そこに 毎年顔を出すスノードロップ 私だけの場所。 大切なことは日々の なんでもない積み重ねや ほんのちょっとした 魔法。 私でも使えるような小さな魔法 それが、お守りになったり 大丈夫なんだと思える力に変わる 何も変わらないように思えても 毎日毎日繰り返すことの大切さ。 何にも変わらないように思えても ある日 以前とは違う自分に気づく日がある。 それが 自分の中で自信になるのだということ。 自信なんてつけたくてつくものではなく 毎日毎日の修行の積み重ねの先に ふと、気付いたらあるものなんだ。

    8
    投稿日: 2023.09.20
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    こういう大人になりたい。 好きな箇所のメモ 「悪魔を防ぐためにも、魔女になるためにも、いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。その力が強くなれば、悪魔もそう簡単にはとりつきませんよ。まいは、そんな簡単なことっていいますけれど、そういう簡単なことが、まいにとってはいちばん難しいことではないかしら」 「ニシノマジョ カラ ヒガシノマジョ ヘ オバアチャン ノ タマシイ、ダッシュツ、ダイセイコウ」

    2
    投稿日: 2023.09.18
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    この物語に登場するおばあちゃんは私が実際に大好きだった父方のおばあちゃんにそっくりで23年前に亡くなった時のことを思い出してカフェで読んでいた為に涙と鼻水で溢れてしまい凄く焦りました。 自分の実際のおばあちゃんとの毎日がこの物語と一緒に蘇ってきた感覚になりました。 私も登場人物である まいと似たことのようにおばあちゃんに「また来るね!」と言ってその「また」がなかったことに凄く後悔した体験がありました。 私もまいのようにおばあちゃんが生きている時は毎日のように「おばあちゃん、大好き」と伝えていました。 この世で一番大好きだった人を亡くすことはとても辛く寂しいものです。 しかし、この物語ではおばあちゃんの死が凄く清々しく描かれていて、辛い、寂しいというネガティブな気持ちが読者の心に渦巻くよりも、暖かな未来を思わせてくれるような不思議な感覚を与えてくれる描写でとても素敵な想いに包まれた読書時間となりました。 おばあちゃん大好きっ子だった方にオススメしたい一冊となりました。

    7
    投稿日: 2023.09.17
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    じわじわと温かくなる そんな素敵な本でした。 疲れたとき、再読したいなと 思えます。 おばあちゃん子の私には 刺さりました。

    9
    投稿日: 2023.09.15
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    読むのは二回目。不登校になった中一の主人公が祖母の田舎で暮らす一ヶ月間のお話。 朝起きた時に香る朝食のにおいとか、空気ってこんなに美味しかったんだーとか、何げない日常を特別に書くのが上手い方だなーと思う。主人公の心に落ちた暗い影が西の魔女(祖母)との生活のなかで、徐々に浄化されていくのを追体験するような気持ちになった。 『ハワイでは生きづらいシロクマが、北極で住むことを選んだからって誰がシロクマを責めますか』この言葉が特に印象的だった。つらかったら逃げていいし、生きやすいところを選べばいい。 200ページ弱でサクッと読めるけど、1ページ1ページをあじわって読みたいと思えるし、生きるのが少し楽になる感じの本だった。何回も読みたい。

    3
    投稿日: 2023.09.14
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    おばあちゃんが素敵。 こんな素敵な人になりたいな。 世の中、偏見とか見た目とかで判断してる事って気付いてないだけで沢山あると思う。結局は自分次第な事も。だからこそ、自分の目で見て、耳で聞いて自分の持ってる頭で考えて決断する事ってすごく大事なんだと改めて感じました。素敵なお話でした。

    7
    投稿日: 2023.09.08
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    お婆ちゃんの生き方、考え方が本当に素敵。 自分で考えて、選択をして、決めた事には責任を持つ。 道徳は、この本一冊で良い。 何度でも読み返したい、皆に読んでほしい。 大好きだった、爺ちゃんにちょっと会いたくなった。

    3
    投稿日: 2023.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読だが3時間位で読み切れた。最後の2ページで号泣。すぐにおばあちゃんに会いたくなった。でも、ゲンジさんは本当は悪者じゃなかったってことか?

    3
    投稿日: 2023.09.03
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    『猫のしっぽ カエルの手』のベニシアさんを思い浮かべながら読んだ。おばあちゃんの話すきれいな日本語がベニシアさんの声で再生され、まいと一緒に自分もおばあちゃんと生活しているような感覚になった。なんでも自分で決める、これは魔女修行の要であると同時に、自分で人生を切り開き、進んでいくのに必要なこと。私は東の魔女になれるだろうか。

    0
    投稿日: 2023.09.02
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    この本の存在はなんとなく知っていたが、 手にとって読むのは初めてだった。 自然の中に生きている素晴らしさ。 物にあふれてしまっている今だからこそ この物語を読んで 異国の地にいくのもよいかもしれない。 心が温まるお話でした。

    0
    投稿日: 2023.09.02
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    読んだ人も多いみたいだし、タイトルからどんな物語だろう?と気になってました。 結果、読んで良かった。 涙が溢れる素敵なお話で、綺麗な情景が頭に浮かぶ、人に勧めたくなる本でした。

    0
    投稿日: 2023.09.01
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    自然に囲まれ、(もちろんデジタルデトックスも)ある物の中から工夫して生きていく 生きていく事は、知りたくないこともたくさん。自分に必要な物や情報を選択できる強さは、これからは絶対に必要な力だと思った、、、 あたたかな流れの中から芯の強さを感じる本でしたね

    7
    投稿日: 2023.08.30
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    タイトルからして悲しいお話だと思ってた。 傷ついた心、疲れた心を癒して勇気づけてくれる優しくてあたたかい本。 規則正しい生活をすること、何でも自分で決めること。自分が決めたことを最後までやり遂げる。 私も西の魔女のようになりたい。

    8
    投稿日: 2023.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラストないた たましいだっしゅつせいこう と書かれた、まいが必ず見るであろう雑草ヒメなんとか(ゲンジさんいわくキュウリ草)の横のガラスに。 繊細な時期の少女の、死んだらどうなるの、大事なことってなんだろう、自分で決めたことはやり通すということなどの迷いに対し、 おばあちゃんとのやり取りと自然の中での生活を通し、本人の落とし所をしっかりつかむ話。 まいとおばあちゃんの人柄の描写はもちろん、お母さんやお父さん、後半にでてくる新たな生活の中での友だちやその家族の人柄描写がとても面白かった。 お父さんのタイミング悪い下手な返し「死んだらそれでおわり。」まいが”死んでも周りの世界は続いてく”という父の返事をずっと覚えていて、対する父はそのことを覚えていなかったり、「今の流行りは…」と返したり。おばあちゃんへのお土産も洋風クリーム入りの和菓子という、本物がいいおばあちゃんをわかってない(とまいは感じている)。いまの自分に正直なんだけど、想像力がない父。 一度は娘達に読んでほしい、そして畑や山を思って深呼吸してほしい書。

    3
    投稿日: 2023.08.23
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    ずっと存在は知っていましたが、手に取ってこなかった作品。この夏読めて良かったです。また読み返す日が来ると思います。

    0
    投稿日: 2023.08.22
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    私が1番好きな本。 読んだ正確な日付は覚えてないけど、小学生の時に読んで梨木香歩さんの表現の仕方とか言葉づかいとか世界観が大好きになったきっかけ。

    3
    投稿日: 2023.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりに本を読んで涙が出ました。 魔女とまいがお互いを大切に思う気持ちがとても印象的でした。 自分の意思を強くする、弱い感情に心を持っていかない、普段は忘れてしまう心の持ち方を教えてもらった気がします。 学生時代から知っていた作品ですが大人になって初めて読みました。学生時代に読んでいたらまた違う感情になっていたと思います。 自分の祖母とも重ねて読むことがあり読後は、温かい気持ちになれる作品でした。

    0
    投稿日: 2023.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルだけは知っていたが、読むのは初めて。 児童文学賞を受賞しているが、大人でもめちゃくちゃ楽しめた。たくさん草木や花が出てくる植物小説でもある。 ———あらすじ——— 主人公はまい。おばあちゃんの訃報を受ける場面から物語は始まる。 急いで母と車でおばあちゃんの家に向かう2人。まいは道中、2年前ことをを思い出していた。学校に馴染めず、不登校になっていたまいは、1ヶ月だけおばあちゃんの家で暮らしたのだった。 そんなある日、まいはおばあちゃんから魔女の話を聞く。箒に乗って空を飛び、魔法を使うような魔女ではなく、少し透視・予知能力がある、といった魔女。 魔女になりたい、そう考えるまいに、おばあちゃんが修行として与えたのは二つ。 ・規則正しい生活をすること ・なんでも自分で決めること シンプルだけどこれが難しい。まいは早寝早起きや料理の手伝い、ジャム作りなどを頑張って手伝います。 そんな日々の中、まいは昔から思っていた疑問をおばあちゃんにぶつけます。 「人って死んだらどうなるの?」 以前、父に「死んだらそれで終わり」と言われたことがあるまいは、違う答えを求めておばあちゃんと対話します。 おばあちゃんは身体と魂の話を用いて優しく答えます。そして「おばあちゃんが死んだら、どうなったか知らせてあげますよ」の一言。 この話が物語の核となっていきます。 さらに事件が起き、おばあちゃんとまいの心は離れてしまうが——。 ちなみにギンリョウソウの花言葉は『そっと見守る』、キュウリソウの花言葉は『愛しい人へ』 ——感想—— 回想シーンはもちろん、再び2年後に戻ってきた時のシーンが印象的だった。おばあちゃんの死を目の前にして、涙すら出なかったまい。おばあちゃんからのメッセージを発見して、まいの心と魂は共鳴する。最後の叫びもめちゃくちゃ感動した。 心から聞きたい声を、本当に聞けた時のエネルギーは半端じゃない。 そして名言もたくさんあった。 『まいにも、人に見せたくないものはあるでしょう?人は大人になろうとするとき、そういうものがどんどん増えていくんです』 『人の運命って、いろんな伏線で織りなされていくものなんでしょうね』 『何が幸せかっていうことは、その人によって違いますから』 『いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力。自分で決めたことをやり遂げる力です』 『夢と現の境の感じを自分のものにするのです』 『ただ頭を高く挙げて、無視するんです。魔女は外からの刺激には動揺しません』

    3
    投稿日: 2023.08.15
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    小さい頃、夏休みのお供にと父がくれた本でした。当時ファンタジー小説ばかり読んでいた私には食指が動かず、長ったらしく放置していた後退屈に負けてページを開いてみたら、気づけば夢中に…。 読み終わった後に満足感と心の温かさをくれる本です。昔からずっと大好きで、大事な本です。

    3
    投稿日: 2023.08.12
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    私が小学生の時に、ミステリーが好きなひいおばあちゃんがこの本を何年もずっと読んでいた。タイトルだけを見て「また怖いの読んでる」と思っていた記憶がある。 その後私は中学生になり、読んでみた。全くミステリーでも怖い話でもなく、心温まる内容だった。 27歳現在、今思えば、自分の生きやすい環境で生きるという魔女の教えは私の青春の軸になっていたと思う。嫌だからと簡単に逃げはしなかったけれど、その環境から離れた時、自分責めることはなかった。気付かない間に影響していたのだろうか。

    2
    投稿日: 2023.08.11
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    「サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。」 魔女の祖母を持つ、不登校になった小学生が、祖母の家で過ごした日々を綴った小説です。冒頭に述べたような至言が散りばめられていることに加えて、田舎の描写が非常に美しかったです。そうとは知らずに、大切な人と向き合った最後の時が、後悔の残るものであったことは多くの人が経験していることだと思いますが、そこに救いがある終わり方で良かったです。

    3
    投稿日: 2023.08.09
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    「ありがとう」と「さよなら」と「大好き」を一緒にできる言葉はまだ見つからなくて、ひとつずつ心のうちで呟いては涙が出た。 まいとおばあちゃんの、豊かでかけがえのない1ヶ月間。魔女修行によってまいに授けられた「意志の力」は、おばあちゃんからの最大の愛だったと思う。「自分を愛してくれている人がいる(いた)」という実感は、心の軸となって人を強くする。自分の周りにあふれている愛が、目に見えるようになる物語だった。 後日談もよかった。まいは立派な魔女になれたんだね。読後に、作中に出てきた植物の花言葉を調べて、もう一度泣いた。

    5
    投稿日: 2023.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まい イギリス人と日本人のクオーター。中学生。 おばあちゃん まいの母方の祖母で、イギリス人の魔女。まいに魔女になるための修行をさせる。 ママ まいの母親。おばあちゃんの娘で、日本人とイギリス人のハーフ。 パパ T市に単身赴任中のまいの父親。 ゲンジさん おばあちゃんの家の近所に住むおじさん。 おじいちゃん おばあちゃんの夫。ミッション系の私立中学で理科の教師をしていた。 ショウコ まいの転校した学校でできた友達。

    0
    投稿日: 2023.08.07
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    まいと魔女のお婆ちゃんの一夏の物語。多分初めて読んだ小説で、久々に読み返したくなった。懐かしさと相変わらずの優しさに心が洗われる。お婆ちゃんの言葉が前に読んだ時よりも刺さる気がした。当たり前のことをするのがどれほど大変かしみじみと感じる。

    2
    投稿日: 2023.08.06
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    すごく良かった。 何度でも読み返したくなる作品。 おばあちゃんは理想で、ゲンジさんは現実。 おばあちゃんと暮らす、穏やかで満ち足りた、現代と乖離した生活の中で現実の象徴かのような「いやな人」であるゲンジさんが居るのが本当によく考えられているなと思いました。 途中、ゲンジさんに対して悪感情が湧かないとは言えないのですが、最後おばあちゃんに対しての彼の反応を見れば自ずと主人公がいなかった数年の二人の接し方や関係が垣間見られてとても良かったと感じます。 対比が上手く噛み合っていて本当に素晴らしかった、 オチも、もう完璧で、この手の読後の爽快感は「西の魔女が死んだ」でしか感じられない。 おばあちゃんの魔法がいったいなんであったか、皆に知って欲しい。

    2
    投稿日: 2023.08.06
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    夏に読みたくなる。 思春期の嫌悪に関するゾワゾワ感と 爽快で健康的な明るい自然の描写がとても好き。 脱出成功したい。

    2
    投稿日: 2023.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これはもう有名で大人気の本ですね。私にとっては、梨木香歩さんの作品で一番最初に読んだ物語で、梨木香歩さんの作品をもっと読みたいと思うきっかけになった本。梨木香歩作品の中では、三本指に入る大好きな物語。といっても、今回は3~5度目くらいの再読かな・・・。珍しく積読がなくなったので、本棚から抜き出してみた。 今回も初読みの時と同じで、ラスト3ページくらいから涙が溢れ、最後の「アイ・ノウ」で号泣。 何度読んでも、おばあちゃんがいなくなったという悲しさだけではない何かが胸を突く。 まいのおばあちゃんは素敵な人だ。まいを預かることになって、こう言った。 「まいと一緒に暮らせるのは喜びです。私はいつでもまいのような子が生まれてきてくれたことを感謝していましたから」 私は思った。あぁ、まいみたいな子はきっと大丈夫、と。 まいもちゃんとわかっていて、だから最後、おばあちゃんがまいとの約束を覚えてくれていたことに気がつくと、「まいはその瞬間、おばあちゃんのあふれんばかりの愛を、降り注ぐ光のように身体中で実感」できたのだ。 まいの魔女修行は、規則正しい生活をして、自分で考えて自分で決めるようにすること。なんて当たり前で難しくて尊いことなのだろうと思う。それを暮らしの中で少しずつ教えてくれるおばあちゃんは自分のことをオールドファッションというけれど、その姿勢・思考・暮らし方は決してオールドファッションではなく、人間らしい生き方にはこれからも必要なものだと強く思う。 まいのように感受性豊かで、しかも多感な時期の子にとって、おばあちゃんが教えてくれた死生観はどれだけ救いになっただろうと思う。最近私自身の死への考え方がまいのお父さんが死について話したその言葉通りだったので、違う意味で、しかもあまり望んでいない形で、この物語が私の中に残っていたんだと苦笑してしまった。死について何が正しくてどれが本当なのかなんてわからないけれど、私もおばあちゃんのように死を捉えてみようと素直に思った。魂の脱出が成功したら、守りたいもののそばにその後も寄り添える気がして、それって素敵、と思ったから。 児童文学ということもあって、短時間で読めてしまう物語ですが、本当に本当に素敵な物語です。多くの人に手に取ってもらいたい作品です。

    79
    投稿日: 2023.08.04
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    読んだ後は魔法をかけられたような、心温まる安心感に包まれました。 辛くて進めないときは、一度立ち止まって休めばいい。どんなことでも、ちょっとだけ自分をほめてあげていいんだ、と教えてもらった気がします。

    0
    投稿日: 2023.08.03
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    おばあちゃんの言葉が自分のおばあちゃんに言われているようでとても心に残った。ただおばあちゃんが無くなってしまってからの終わり方が腑に落ちない…モヤッとしてしまった。

    0
    投稿日: 2023.08.03
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    これほど、あの時に読めば良かったって思う本ないかも。それくらいこの本は小学生の時に読みたかった。 ありがたいことに今もおばあちゃんいて元気だけど、小学生の時の生粋のおばあちゃん子だった時の私が読んだら宝物の本になってただろうな。 最後の解説まで是非見て欲しい本。 私も3つのこと実践しよう。 おばあちゃんに会える幸せ噛み締めて、また週末にでもおばあちゃんに会いに行こう。

    2
    投稿日: 2023.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    景色の描写が美しい。 この本を読むだけで、まいがおばあちゃんの家で感じる澄んだ空気を共有してるみたい。 心が綺麗になる。 まいがちょっとずつ成長してる様子が見れて私も嬉しくなる。 心を休めたい時に読みたい。 この本には2つの世界線があると思ってる。 1つはおばあちゃんが本当に魔女だった場合。 魔女であれば話の辻褄は合うし何の疑問もない。 でも魔女だとしたらこの本は非現実的なフィクションでファンタジーになる。 もう1つはおばあちゃんは魔女ではなかった場合。 元々魔女と呼ばれてたこともあり、まいが不登校になったと聞いて魔女を演じたのではないか。「なんでも自分で決める」のを導くために魔女を都合よく使い、学校へ通えるようにならなくても自立した大人になるいい期間であると考えたのではないか。

    0
    投稿日: 2023.08.01
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    本が苦手な人も読みやすい作品だと思います。 内容も読みやすい話で、きっとどこかにはこういう境遇の人がいるかもしれません。 新しい環境になって不安ばかりな人は特に読んで欲しいです!

    0
    投稿日: 2023.08.01
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    あらすじ(新潮社より)中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。(https://www.shinchosha.co.jp/book/125332/) あたたかくて優しい物語。おばあちゃんのちょっとした心配りや愛情表現、ウィットが、まい、そして読んでいる私の気持ちを楽にしてくれる。優しくて泣いてしまう場面もちょこちょこ。 よくできているなと思ったのは現代社会を生きる両親を悪、田舎で自給自足的な生活を送るおばあちゃんを善として描いていないこと。両者それぞれの考え方があって、どちらがいい悪いとかではない。 でも、学生生活に生きづらさを感じたまいにとって、まさに必要だったのはおばあちゃんとの魔女修行だったんだなと思う。 おばあちゃんとの生活が思いの外あっさりと終わってしまったのがちょっと残念。 もう少し長く読んでいたかった。あとはまいの場所とかの後日談も知りたかった。 ゲンジさんに憎しみが湧いてしまったので、残念ながら私は魔女にはなれません。

    0
    投稿日: 2023.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネタバレあり この本の感想を言うのはとても難しい。少女の瑞々しい感性と、祖母の落ち着いた、地にしっかりと足のついた言葉の重み。心に残る文章がたくさんある。 少女を導くその一方で、祖母も全てをうまくこなせるわけでなく、失敗もしながら生きている。 主人公の母との関係もそうだし、主人公の頬を打った事もそうだ。祖母は何も間違った事を言ったわけではない。でも別れが苦い形になってしまったのは、悔いの残る出来事だっただろう。 大人になってから読んでよかったなという気持ちもあるし、少女時代に読んでいても、今とは違う観点からこの本を好きになっただろうという確信もある。そのくらい繊細で、美しい物語だ。 でも1番この小説を特別なものにしたのは、祖母が亡くなったすぐ後に読んだ事だと思う。 悔いの残る別れだったから、主人公と自分を重ねて読んだ。胸にずっしりと重いものを乗せられたようだった。 読み終わって、結末に心が救われる人もいるかもしれない。わたしはすぐには救われなかった。でも読了後、何度も思い出した。そして祖母を大切に思う気持ちを思い返して、記憶を辿って、少しずつ消化していった。 いつかまた読み返す日が来ると思うけど、その日ができるだけ遠くありますように。

    0
    投稿日: 2023.07.26
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    とても読みやすく、いい意味でわかりやすく、視覚的に想像しやすく、優しい物語でした。中高生が読むにはぴったりだろうなぁ。でも、おじさんにもとてもいい作品でした。ただ、、、渡りの一日は、、、蛇足だったんじゃないかな 笑

    2
    投稿日: 2023.07.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    梨木さんの言いたいことが魔女を通じて書かれており読者がまい側で魔女修行という梨木さんの倫理観を教えて貰ってる気がした。 早川さんの解説がとても分かりやすく述べられていて良かった。 喧嘩してから一度も会わずに死んでしまったというところが悲しかった反面、こういう取り返しがつかなくなることよくあるよなって思った。 最後のガラスにタマシイ、ダッシュツ、セイコウと書かれているところはとても感動した。 渡りの一日に書かれている藤沢兄弟に良い意味で全部持っていかれた気がする。笑

    0
    投稿日: 2023.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても有名な作品なので読んでみました 題名に魔女が入っているのでおとぎ話って感じなのかなー?って勝手に思ってたんですけど、案外現実みのあるおばあちゃんの話でした。 "西の魔女が死んだ"と"渡りの日"という二本立てからなる短編集で、渡りの日は西の魔女が死んだの後日譚のような立ち位置。 読みやすく、短かったのですぐに読み終えました。 自然描写が美しく、田舎暮らし素敵だなあとほっこりしました。 ただ、おばあちゃんの祖母の魔女にまつわる話やゲンジさんについてなどが結局謎めいたままでなんだかモヤモヤが残る。。。 自分の感性が幼いだけかも知れないのですが、結局何が言いたいのかよく分かりませんでした。 渡りの日は、視点がコロコロ変わって読みにくかったです。まいが友達と仲良くやってて良かった。 全体的に良さをあんまり感じられませんでした。大人になったら良さが分かるものなのでしょうか。忘れた頃に読み返したいです。

    3
    投稿日: 2023.07.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中学に入って不登校になってしまった主人公が、イギリス人の祖母のもとで自分を取り戻す話。 元は児童書?なのか、貼られていた伏線がそのままなのがちょっと気になる。 よくも悪くも、「普通ではない」というのはとかく生きづらい。 特に中学生くらいの女子は大変だ。

    0
    投稿日: 2023.07.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あたたかい物語だった。 新学期、とりあえずの友達を作ったり頑張ってどこかのグループに入ろうとする行為が滑稽に思えて、そういう"無理"をすることをやめた今の私とまいちゃんが重なった。幸い私の周りには1人で過ごすことを責めてくるような人はいなかったため、自分が関わりたい人とだけ関わる今の人間関係に満足している。そんな行動を周りに受け入れて貰えなかったまいちゃんはどんなに苦しかっただろう。 私とまいちゃんが重なったと述べたが、まいちゃんは私よりもうんと大人だと感じた。お母さんやおばあちゃんに頼まれたことを素直に引き受けるし、自分の主張を人に伝えることが出来る、自分で決めたことはしっかりやり遂げるし、他人や動物を思いやれる柔軟な心と草花を素敵だと思える豊かな感性を持っている。 まいちゃんが転校を躊躇った時の「たとえ転校してあのクラスからは抜け出せたにしても、一番根本的な問題は解決しないんだよ。[中略]」という言葉が印象に残った。自分を俯瞰して見ることが出来ていて私も見習わなければならないと思った。その後のおばあちゃんのアドバイスもとても良かった。 まいちゃんは作中に出てきたまいちゃんの家族の暖かさをしっかりと体現していた。 p30「まいもサンドイッチを手に取り、キンレンカの葉だけ抜いた。[中略]ママはまいがそれを抜いても何も言わなかった。」 p180「ママはまいがキンレンカの葉を抜かずに食べているのに気づいたけれど、口に出しては言わなかった。」 修行の前と後でのまいちゃんの変化を少し感じさせるような対比の文、好きだ!! 魔女修行、がんばろう!!

    3
    投稿日: 2023.07.15
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    2/3くらいは祖母と孫のほのぼの生活でとても癒やさつつ、死後の世界についてこのおばあちゃんの考え方好きだなと。 仲違い…に近い事件後そのまま亡くなるまで会わなかったというのは自分を思い出して辛かった…まいはおばあちゃんが約束を覚えていて救われて良かったな。人生、後悔がないようにだけ生きておかないとダメですね。 まいはその後の人生、だいぶ真面目な固いイメージで生きてる気がするけど、おばあちゃんの教えを継承してて最後にもほっこりさせてもらい少し救われました。 ゲンジさんとのあれこれの解決だけはよくわからなかった…。

    3
    投稿日: 2023.07.10
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    私も、西の魔女に魔女の手解きを受けた感覚になりました。 心が温まって少し切なくなるとっても優しい話。 大人になってから読むと、社会に出て処世術を学ぶうちに、ずる賢くなったり人に意地悪をしたくなったり嫉妬や憎んだり、負の感情が芽生えやすくなると思いますが、この本はその気持ちを浄化してくれる本です。 子どものときからこの本を知っていたら、間違いなく私の人生のバイブルの1つになっていたと思います。 おばあちゃんは、難しいことを言っているわけではなく、なんというか、芯のある清らかな人でいるための原始的な考え方を汚れずに持ち続けている人。 大人になるとこういう人ってどうしても少なくなるから、この本で初心に戻れて良かったです。 心のコントロールの訓練は、何歳になっても必要ですね...。 間違いなく読んで良かった本の一つ。 自分に子どもができたらぜひ読ませたい!!

    4
    投稿日: 2023.07.04
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    すごい優しくて原初的な雰囲気に満たされた作品だった。 こうやって世界の根源的なもの・自然・人の善性に触れたのが久しぶりだったので、染みた。 誰かの心の何処かに残り続ける作品。

    3
    投稿日: 2023.06.29
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