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流浪の月
流浪の月
凪良ゆう/東京創元社
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総合評価

2052件)
4.4
1033
700
179
25
8
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    面白くてどんどん続きが気になって気が付いたら読み終わってた。 分かってもらえない辛さや愛ってすごいなって 忙しい毎日に楽しみをありがとうっていう本でした。

    0
    投稿日: 2025.01.22
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    真実と事実は違う 真実と異なる事実を周りが囃し立て、真実を見えなくする 一度失敗したら起きあがっちゃだめですか

    0
    投稿日: 2025.01.20
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    本人しかわからない悩みや事実を、周りの人が勝手に想像して思いやりの言葉をかけること、それは優しいようで傷つけることにもなるかもしれないと感じた。 平凡で普通と考えられていることから外れてしまったときの辛さを抱えてしまいやすい世界で、自由に生きることの難しさを感じた。

    1
    投稿日: 2025.01.19
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    人が一緒にいると、わたしたちはそこに関係の名前を付けなければいけない気がして、夫婦、恋人、友達、、、。 でも更紗と文は、「一緒にいたい」という気持ちだけで生きている。 よく知りもしない事をあれこれ言うのはナンセンスなのだと思い知らされる内容だった。身近な人の事も、有名人や有名事件の事も。 明らかになっていることは誰にとっての真実か。事実か。そこを見極める必要があると教えられた。 そして、当事者でない限りはなにも分からない。その事を肝に銘じて生きていこうと思った。 夫婦より親子より、自分の欲するものをくれ、自分を自分として受け入れ、生きていくための土台をくれた、素晴らしいパートナーを見つけた2人。辛かった人生に少しでも幸あれ。

    7
    投稿日: 2025.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あらすじ 10歳の少女・更紗 (さらさ)は、引き取られた伯母の家に帰ることをためらい、雨の公園で孤独に時間を持て余していた。そこに現れた孤独な大学生の文 (ふみ)は、少女の事情を察して彼女を自宅に招き入れる。文の家でようやく心安らかな時を過ごし、初めて自分の居場所を手にした喜びを実感する更紗。しかし2ヵ月後、文が誘拐犯として逮捕され、2人の束の間の幸せは終わりを告げる。15年後、恋人と同棲生活を送っていた更紗は、カフェを営む文と偶然の再会を果たす。 --------------------------- この本のテーマとして、何度も「事実」と「真実」は異なるものであることが語られていた。 真実としては、当事者同士(更紗と文)が特に問題もなく、楽しく過ごし、お互いを理解し合っている関係であることが描かれている。 しかし、事実としては、文が更紗を誘拐し、2カ月間にわたり閉じ込めていたことや、文が「子供しか好きになれない病気」と診断されたこと(実際には思い込みであった)、さらには更紗が記憶を無意識に改変してしまう病気だと診断されたことがある。 こうした事実を踏まえると、二人の間にある真実とは大きくかけ離れている。 二人の周囲の人々に「真実」を話しても、誰も理解を示さず、憶測で物事を語り、自分勝手なアドバイスをする様子が見られる。 このような世の中では、自分の中にある「真実」が周囲の意見に流され、書き換えられているのではないかという不安を感じる。 自分が信じる「真実」や価値観(軸)は、周囲の憶測や説得によって曲がってしまっていないか。 本当に納得した上で、「真実」と「事実」を区別し、物事を判断できているのだろうかという疑問が浮かぶ。 物語は多くの困難や辛さが描かれており、読んでいて胸が痛む場面も多い。 しかし、最後は更紗と文らしい締め方で物語が終わり、希望を感じさせる結末であったことが嬉しく思える。 本当に面白く、深く考えさせられる作品であった。凪良ゆうさんの他の作品もぜひ読んでみたい。

    1
    投稿日: 2025.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もっともがく人が好き。更紗はもがくどころか、文句しか言ってないし考えてない。動いていない。その原因がトラウマだったとしても、何か他にやりようがあったのではないかと思ってしまう自分も、分かったふりした優しさなのか。考えることも動けなくなることもあるよね。けど、共感はできないし、それは福祉の否定にもなってしまうよと思う。もちろん2人が選んだ道は応援できる。幸せに生きていけたらそれで良い。社会からのしがらみや愛について深いなと思うフレーズもたくさんあったけど、なんでそんなことするの?どうして行ってしまうの?と思うことが多く、刺さらなかった。勝手にしてくれと思うばかり。小説としては読みやすく、単なる恋愛関係にならないことは良かった。

    3
    投稿日: 2025.01.15
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    凪良ゆうさんの作品の中で1番好きな本です。 学生ながらこの本にはいろいろと考えさせられました。 世間体の恐ろしさを身に染みて感じ、これからの世界の在り方を考えさせられる本でした。

    1
    投稿日: 2025.01.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今回も凪良ゆうさんの日本語の選び方と表現の仕方にのめり込んで一気読みした 2人の関係についてはもちろん、学んでいたこともあってジャーナリズムのあり方を改めて考えさせられたシーンが沢山あった もしもあの記事が本当に谷さんが書いたものだとしたら、彼女は強く見せているだけではなくて本当に強かったんじゃないかな、というかかっこいいなと思った "事実と真実は違う"というフレーズはやっぱり頭に残った 普通とは言えないかもしれないけど最終的に2人の納得する形で人生を送れてそうで良かった

    0
    投稿日: 2025.01.13
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    事実と真実は違う。 この言葉を表している作品だと思う。 誰の視点に立つかによって、ものの見え方は変わる。 正しい、正しくないは別として、立場によって見え方が変わる。 そのことをこの物語は教えてくれる。 どう言い表せばいいかよくわからない関係の2人。 でも2人は確かに繋がっている。 この関係性に今は名前はないし、おそらく今後も名前はつかない。 四十代管理職にとって、誰の目線でものを考えるかはとても大切で、自分目線だけを貫こうとするのは危険である。 相手が何を考えてその発言をしたのか。相手がどういうバックグラウンドを持っていてその行動をとったのか。 誰の視点に立つかで見え方、価値観は変わる。 小説からでも学べることはたくさんある。

    7
    投稿日: 2025.01.11
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    素晴らしい作品だった。文章が読みやすい分、内容がより心に刺さり何度も息が詰まった。事実と真実は違う。こういった事件ってネットやメディアで事実や噂だけが広がって真実はどんどん埋れてしまう。真実をいくら伝えようとしても世間からのレッテルや常識を覆したり赦されるのは難しい。他人からの善意はより自由を奪っていくだけ、救われることはなく苦しい。更紗と文の過ごした日常がお互いの不安や苦しみを埋める救いであった真実。それは誰にも理解されない。これからなにがあっても2人がどうか幸せであってほしいと願う気持ちでいっぱいです

    3
    投稿日: 2025.01.10
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    物語に惹き込まれて、一晩で一気に読みました。 家族でも恋人でもない、だけど唯一無二のふたりの物語。ようやく再会できた文と更紗が、この先も手を取り合ってふたりで笑いあっていけたらいいなって思う結末でした。

    4
    投稿日: 2025.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

     誰にも理解されなくても、2人がわかっていれば、2人だけの世界があればそれでいい。刻一刻と深刻になる事態に、違うの!と何度も代弁したくなった。「優しさ」は時に暴力となるのだと感じ、また優しさであるからこそ、暴力と気付けない。でも、私も優しさの暴力を振るってしまいそうだ。

    2
    投稿日: 2025.01.09
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    最初は少し時間がかかったけど、だんだんと引き込まれてしまった。 きっとわたしもそんな先入観で見てしまう人の1人だな、と。 文と更紗ちゃんの心情はわたしにはなかなかわからないけれど、先入観で決めつけてしまうことで、誰かを傷つけてしまうことがあるのだなと痛感した。

    1
    投稿日: 2025.01.09
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    映画化された話題の本。 やっと手にとって読むことができました。 マジョリティ(『普通』)に入らないと感じるひとからの視点が丁寧に描かれている本でした。読んでよかった。 朝井リョウさんの『正欲』を思い出しました。さまざまなひとがいることを常に心に留めておきたいと思えるそんな本でした。

    0
    投稿日: 2025.01.09
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    2020年本屋大賞。 映画を観た後に読み直した。 凪良ゆうさんは本当に人の心情を表現するのが上手い! 更紗と文、2人とも幸せになってほしいと思い最後まで読み進めた。 共感できる内容ではないが引き込まれた。

    6
    投稿日: 2025.01.09
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    本屋大賞らしい、台詞が多く読みやすい一冊だった。 凪良さんは「汝、星の如く」で認識していたが、この作品も切実な凪良さんの主張が伝わる。 似ている作品といえば、朝井リョウさんの正欲だろう。

    3
    投稿日: 2025.01.06
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    率直にとても面白かった。 小児性愛者とその被害者という事実と真実がかけ離れているジレンマに悩みながら生きていく2人の物語。 そういう状況になったことはもちろんないけど「そういう気持ちになるよね、分かる」って思わせてくれるし、文章も分かりやすいけどとても綺麗で表現が素敵な部分がたくさんあった。 読書そんなに好きじゃなくても読みやすくてとても面白い一冊だと思う。

    0
    投稿日: 2025.01.05
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    2025年一冊目で、初めての凪良ゆうさん作品。 とても良かったです。 物語の中に引き込まれ、先が気になってどんどん読み進めました。 「事実なんて、どこにもない。ただ、それぞれの解釈があるだけだ。」 本当にそうだと思います。世の中、本人にしか分からないことばかり。 また、自分自身のことさえも、周囲の解釈に影響され、何が本当の自分なのか分からなくなってくる…。 読み終わっても、2人が心穏やかに生活できるといいなぁと温かな気持ちでいっぱいです。

    1
    投稿日: 2025.01.04
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    話せばわかるのに。 そこに帰結する悲しい現実。 そして、こういう人たちと比べたら自分はマシだから、言い訳せずに頑張らないとダメだなと思う。

    0
    投稿日: 2025.01.04
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    本当のことを言っても周りの人は理解をしてくれないから言わないという諦めに少しイラッともするけど、言われてもわからないだろうなとも思う。 優しさってなんだろう 秘密を抱えた主人公の考え方や気持ちには独特なものがあるので、共感できず読み進めるのに多少苦労しました。

    1
    投稿日: 2025.01.03
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    幼い頃、親戚の家に預けられて居場所がなかった更紗(さらさ)。その更紗に居場所を与えたために幼児誘拐犯にされてしまった文(ふみ)。二人のその後を追ったストーリー。 たびたび「真実と事実は違う」という言葉が出てきます。このために更紗も文も真実とは違う理解をされて苦しみます。でも最後は穏やかな形で終わるので、まだまだ苦しみは続くのでしょうが、読者としては少しホッとしました。

    1
    投稿日: 2025.01.02
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    事実と真実は、イコールではない。 新年はじまってすぐ、こんなに衝撃と共感、 悲しくも晴れ晴れしい気持ちになる小説に 巡りあえるとは。 当事者同士の関係性に、ひとは口を出す。 時に手も足もだす。それがどんな結果を産む かどうかまでは考えずに…… ただの善意ほど、着飾った悪意はないなと そう感じた1冊でした。また折に触れて読む ことになるだろう。きっと。

    0
    投稿日: 2025.01.02
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    かつて誘拐女児の加害者であるいわゆるロリコンとされる文と被害者の更紗は、数十年後、偶然再会し惹かれ合う。世間から何も理解してもらえない障壁がありながら二人は関係を築いていけるのか...? 本当にたくさんの人に知って読んでもらいたい。 多様性が重視されている今、この本を通して自分とは違う人を理解出来ないからと、軽蔑したりしないような世の中になって欲しいと思う。

    12
    投稿日: 2025.01.02
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    今年101冊目は「流浪の月」。誘拐監禁の被害少女と加害者の大学生。15年の時を経て再び惹かれ合う。二人の間に起こった事は決して他人には理解されない…ばかりか二人を締め出してしまう。それでも二人は一緒に生きて行く…きっとこういう事は現実に起こっている気がするな。ネットニュース見て「分かったよう」な気になっているだけで本当のところは当人しか分からない。

    0
    投稿日: 2024.12.31
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    日常をずっと描いているものの、退屈しない。ずっとぼんやりした不安感というか何か起きそうな感じがあって、読んでて吸い込まれた。更紗の言いたいことが誰にも伝わらないやるせなさがどうしようもなかった。文はそれを完全に諦めている感じも救えないなと思った。タイトルの流浪の月はどっから来ているんだろうか。とにかく面白かった。

    1
    投稿日: 2024.12.31
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    2022.04.26 一般的な「優しさ」も、一人一人受け取り方が変わり、時にはそれが刃物のような鋭さを持ってしまうことを気付かされた本。 小児性愛者やロリコン、DVなど様々な問題が散りばめられているのに、とても読みやすく、ラストの終わり方もとっても良かった。 一般的な「優しさ」「普通」をいつの間にか押し付けてしまっている。それをやめるというのは難しいかもしれないけれど、色々な人の視点を持つことも大切だなと感じた。 周りの人もきっと間違っている行動をした訳では無いし、更紗と文も間違いを犯していない。 みんな悪くない中で、すれ違ってしまうはがゆさを強く感じた。。 誰もがありのままを出せる、そんな人と出会えたらいいなあ

    0
    投稿日: 2024.12.31
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    「事実と真実は違う」ということを更紗と文を通して痛感した。薄氷を履むようなストーリーに息が詰まるけれど、最後には優しくしっとりとした読後感が残る。名前のない二人の関係性が羨ましくも写った。

    2
    投稿日: 2024.12.31
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    冒頭、更紗と父母の三人暮らしの描写がキラキラでとても好き そこからの暗転は更紗にはどうすることもできなかったし、従兄弟はクソ、DV野郎もクソ DV野郎の従姉妹はいい子で、安西さんは更紗の母と重なる人物像だった 8歳の頃の文との暮らしは父母との暮らしを取り戻したい表れだったし、梨花との暮らしは自分が守る側にもなれるってことだったんだと思う ただ周りに理解されるかと言えばそれは難しく不可能なことで、それでもそれを引き受けた更紗の自由さは美しい 汝、星のごとくに続き2冊目 凪良ゆうさん上手だし読ませる作家さんだけど読んだ2作とも大きな不幸を中心に話が展開していく話だったので、日常の中での心が動かされるような話を読んでみたい

    1
    投稿日: 2024.12.30
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    すっごいね。苦しくて苦しくて。逃げ出したい気持ちを堪えて、なんとか文字を追っていた感覚。 事実と真実は違うということ、優しさは感じながらもどうしても線が引かれてしまうこと。

    0
    投稿日: 2024.12.30
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    優しくて繊細な2人。こんなに優しくない私はもどかしさを感じることも。二人にとっては足枷にもなる他の人の優しさと生きづらさに翻弄されていて、どうか幸せになってと思いながら読んだ。描写が繊細で読んだ後、とても満足!

    2
    投稿日: 2024.12.30
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    凪良ゆうさんの作品に初めて出会えた本です 読むたびにそこやそれらの雰囲気などが鮮明に思い描くことができ、つい没頭しながら読んでいました 2人の関係性に名前をつける必要はないと感じました この本を完読した時の衝撃はいまでも覚えており、私の中の考え方や価値観、物事の見方に対する新しい視点をくれた本です 私のお気に入りの本のひとつです ボンベイサファイア飲んでみたいです

    2
    投稿日: 2024.12.29
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    文と更紗がひだまりの中でぬくぬくと、ゆったり過ごしていけますように。ただそれだけを願います。 これも私の無神経な「優しさ」なのかもしれないけど

    2
    投稿日: 2024.12.25
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    凪良ゆう作品2作目なんですが、読み出すと一気読みしちゃうなぁと思いました‼︎ 優しい文体だからか読みやすいんですよね‼︎ どこか歪だけど、2人の関係性は素敵だと思いました。 まぁ〜1番強いのは梨花ちゃんじゃ無いかなぁと… これは再読したくなる一冊になりました。

    5
    投稿日: 2024.12.25
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    #読了 #流浪の民 #凪良ゆう 数年振りの再読。 更紗のほうに目が行きがちだけど、今回は文の心理を意識して読んだよ。自分を受け入れてくれない世界で、更紗のいる場所が自分のいる場所になったね。 世界は残酷なままで、どうしようもないやり切れなさを、凪良さんの文章が優しく包み込んでいる。更紗と文の日々を一緒に喜んで、一緒に哀しんだ。 凪良さんは、名前の付けられない関係や感情を綺麗に描くよね。呼び起こされる自分の感情にも名前をつけられなくて、二人の行く末の幸せをただただ祈った。 #読書好きな人と繋がりたい

    6
    投稿日: 2024.12.24
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    普通という呪縛 優しさの暴力的側面 真実の切り取られ方 これらがメインテーマだろうか。 いろんなレッテルを貼られる必要はない。 メインストリームに沿わなければと、自分で焦る必要もない。 自由であれ、わたし。 孤独を飼い慣らして。 「違国日記」「群集心理」「話が通じない相手と話をする方法」あたり、読み返したくなりました。

    1
    投稿日: 2024.12.24
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    汝、星のごとく 星を編むに続いて凪良先生の本を読むのは3作品目です 今回もとっても面白く3日で読み終えてしまいました 更紗と文が再開したシーンからは更に 読む手が止まらなくなってしまいました 今回の作品は 当事者以外分からない真実がある中で 誰にも理解されず誤解された日常をどう生きていくか 本当の幸せとは何かを考える内容でした とても面白かったです☺️

    5
    投稿日: 2024.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終えてすぐ、男性特有の二次性徴が発来しない病気を調べた。恥ずかしながら、そういう病気があることを初めて知った。 現代ではLGBTだとか多様性だとかがよく聞こえてくるけど、ほんとのところで理解している人なんてほとんどいないんじゃないかなと思う。それと一緒で、世の中にいろんな障害やいろんな価値観があることにほんとの意味で理解している人なんていないだろうなと思う。 この物語は、それを“理解したい”とかそんなおこがましい気持ちじゃなく、ただ単純に素直に、「そばにいたいからいる」それだけで繋がってる二人の話。 “多様性を認めましょう”なんてよく聞こえてくるけど、そんなのそれぞれの価値観がある限り無理に決まっている。多様性を認めるのが嫌だという価値観もあるのだから。だったら見て見ぬふりしてほしいし、相手に興味を示さないのも優しさなのかもしれないと思った。 今はまだ読み終えた直後で気持ちがまとまらずうまく書けないけれど、自分の考え方やものの見方が変わる作品となったのは間違いない。 最終章の彼のはなしⅡは読んでて救われたし、梨花ちゃんの存在が本当に良かった。 最後まで読んでやっと、タイトルの【流浪の月】の意味が解りました。 精神的な部分の言語化が凄まじいなぁ… ロマンチックとは違うんだけど、そう表現するか!とあったかい溜息が何度もこぼれた。 「出口のない思いやりで満ちていて、わたしはもう窒息しそうだ」 「あのころの寂しさや怒りはわたしの心の中で静かに、言葉を持たない動物のように丸まって眠っている」 「細く痩せきった月が、今にも落ちそうな角度で夜に引っかかかっている」 「静かで暗い川なようなものが互いを隔てていくのを感じている。こんなに思いやりがあふれている世界で、これほど気遣ってもらいながら、わたしは絶望的にわかり合えないことを思い知らされるばかりだ」 P336の最後の5行と、最終章がこの物語をとてもいいものとして仕上げたという個人的な感想。

    9
    投稿日: 2024.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    当事者になってみないとわからないものや、見えないものってたくさんあるなと感じさせられる本でした。毎日色んなニュースが流れていますが、被害者、加害者、報道陣、年齢、性別、立場、これまでの過去などによって意見は異なると思うので自分が偏った意見で誰かを傷つけてしまわないようにしていきたいです。

    4
    投稿日: 2024.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当にあったことは経験者しか分からない。 この言葉が凄くしっくりくるお話でした。佐伯文が更紗を誘拐したという事実。文は悪い人ではない、怖がる必要は無いという真実。2人は楽しい時間を過ごし、幸せだった2週間。結局誰が1番悪いかという話ではない。ひとりひとりの言っている事に耳を傾けるべきだなと思った。もう一度大人になったら読みたい。

    1
    投稿日: 2024.12.16
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    真実と事実。 事実と解釈。 見えているモノと見えていないモノ。 私たちの見ているモノは写真一枚でそこには数えきれないフィルムがあるのでしょう。 でも人はその微かな側面しか見ない。 見えないのではなく見ない。 もっと奥の奥 正しいかどうかでは無くその先に目を向けることが人と人を繋げそして写真を繋げ映像にするのかな?

    3
    投稿日: 2024.12.15
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    事実と真実は違うというキャッチフレーズに納得。 月の裏側は見えないのと同じように、真実はどこに行っても分からないことをタイトルに秘めている。 物語だから仕方ないが、佐伯は性犯罪者に仕立て上げられるくらいならもっと自分の病気をアピールできなかったか。更紗も「何もされなかった」ともっと訴えられなかったのか。 文(あや)とトリネコを重ね合わせる所や、月の意味など非常に秀逸。病気の文と更紗も含めた幸福とは言えない歪んだ家庭環境、その中を力強く生きていくという構図が読者の共感を呼び、本屋大賞に選ばれたのだろう。

    5
    投稿日: 2024.12.15
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    久しぶりに小説完読した。本を読む習慣をつけようと思って読みましたが読みやすかった。 涙が止まらなかった。 真実と事実ここの違いにもどかしさを感じたことはなかったけど胸が締め付けられた。 人を苦しめるのも人だけど、救いだし幸せを与えてくれるのも人で、 物事の見方を考えさせられる小説だった。

    0
    投稿日: 2024.12.14
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    2024.12.13 65 素晴らしい。凪良ゆうすごい。一言二言で言語化できないならこその小説であると思うが、まさに、ああ、この気持ちなんだろうだった。 凪良ゆう、これから読もう。

    0
    投稿日: 2024.12.13
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    言葉が素直で解りやすく、とても読みやすかったです。 誰もがそれぞれ、日々悩み迷いながら生きてる 人と違っても、みんないい

    0
    投稿日: 2024.12.13
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    善意の偏見ってタチが悪い。 あなたのためを思って、かわいそうで、心配で、と、やさしさのつもりで相手のことを実は一番残酷に傷つける。 きっと私もやってしまう。 気をつけよう… 色々苦しい描写が多かったけど、ラストは少し温かい気持ちになれる。素敵なお話。 たった1人でも自分を信じて理解してくれる人がいるってことは本当にありがたいこと。

    0
    投稿日: 2024.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み始めたらどんどん引き込まれて一日で読み終わった、それぐらい面白かった。 先日、汝星のごとくを読んだけど、凪良ゆうさんの描くプロローグとエピローグで伏線回収される感じが凄く好き!

    0
    投稿日: 2024.12.12
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    映画化されてるのは知ってましたが 原作を読みたい人なので読みました笑 人には言えない秘密をみんな抱えていたり 事実と真実は違うことって世の中たくさんある。 当事者同士が知っておけばいいのに 周りの人が勝手に広げていったりすることも多々。 今の日本のニュースをみてても そういう部分て多いよなーと思います。 秘密にしたいこと勝手に暴露されたり 憶測で話が広がったり... 生きにくい世の中だよなーーと思います...。 少しでも文と更紗が幸せに 暮らせますように..。

    3
    投稿日: 2024.12.12
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    すごく夢中になって読みました。 最初の章を読んで合わないかも、と思ったのですが杞憂でした。中盤まですごく楽しく読んでいたのですが、最後(私としては)救いがなくて後味が悪いので星5をつけられませんでした……。

    0
    投稿日: 2024.12.12
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    人間の孤独さの描写がリアルだった。 人の見かけの優しさの気持ち悪さ。 人の繋がりの暖かさもあってよかった。

    0
    投稿日: 2024.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古本屋で見かけてずっと気になっていた作者さんだったので、今更ながら読了。 映画もあまり内容を知らなかったので ただの恋愛小説なのかと思っていましたが、 全然違っていて、読み進める手が 止まりませんでした。 『真実と事実は違う』 『まったく痛まない日もあれば、うずくまりたいほど痛い日もある。痛みに振り回されて、うまくいっていたことまで駄目になる。 唯一の救いは、そんな人は結構いるということだ。口にも態度にも出さないだけで、吹きさらしのまま雨も風も日照りも身に受けて、それでもまだしばらくは大丈夫だろうと、確証もなくぼんやりと自分を励まして生きている、そんな人があちこちにひそんでいると思う。』 私と相手だけが分かっていたらいいけど、 世間はそれを良しとしない、ことが普通 男女が一緒にいたら恋愛になることが普通 多様性、と謳われるけれど、結局『普通』、 大多数の人が思う『常識』の中での多様性に なっているようで、よく分からなくなって 苦しくなることがある私の心に、 そっと優しく手を添えてくれるような 作品でした。

    0
    投稿日: 2024.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スラスラと読めた。著者は元々BLを書いてたんやな。流浪の月は過去作品を基にしていると解説であった気がする。 文庫本の良いところは持ち運びしやすいのはもちろんのこと、他著名人の書評や解説があるところだと思っている。自分に合わなければ読み飛ばしてもいいし、忘れてしまってもいい。だって本編は全部読んでしまったのだから。だから僕はボーナスステージみたいでこの書評や解説が好きだ。 単行本はやっぱり表紙のインパクトが好きだ。 CDでいうところのジャケ買いも結構したりする。 ・本作品の感想 "事実と真実は違う" 世間的には小児性愛症の大学生(文)が小学生(更紗)を誘拐した。これは世間的には事実なのであろう。 真実は更紗は自ら望んで文に着いて行ったし、文も小児性愛者ではなく、恐らく類宦官症であり、病気への恐怖から小児性愛症と思い込もうとしている。 アイスクリームは晩御飯にならないか? お肉ばかりではなく野菜も食べなければならないか? 子供に過激な映画を観せてはならないか? 子どもの前でキスやハグなどしてはならないか? ほとんど"ダメでしょ"って言われてしまうと思う。 こう思ってしまう時点で、偏見を持っているのかも知れない。 自分が良かれと思ったことでも、人にとっては見当違いも甚だしいことがあるということを忘れずにいたい。 個人的には家内更紗の家の教育方針好き。 もし将来、子どもを持つことができたら、家内家の様に子どもの意見をちゃんと聞いて、尊重したい。 「流浪の"月"」、「汝、"星"のごとく」、「"星"を編む」と著者は天体が好きなのかな。

    0
    投稿日: 2024.12.09
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    まずおしゃれな表紙だなと感じたが、読了後はこの表紙をみると涙が出そうになるのを堪える。人の心情や動き方を繊細に丁寧に描かれており凪良ゆう作品はこの疲れた社会で生きる人間に人間たらしめる何かを与えてくれる

    3
    投稿日: 2024.12.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて読む、凪良ゆうさんの本。 とても面白くて、あっという間に読み終えました。 「人の気持ちは他人には分からない」 勝手に決めつけたりしないように気を付けます。

    1
    投稿日: 2024.12.07
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    更紗と文の心の機微が克明に描かれ、 読む手が止まりませんでした。 特に、 文の視点から綴られる心情描写は、 とても切ない物語。 ラストシーンは読後感も爽やかで余韻が長く残る素敵な作品でした。

    37
    投稿日: 2024.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世間一般的には歪んだ愛だが何が悪いのか。二人には幸せになってほしい。 特に後半にかけて怒涛の展開でハラハラ楽しめた。 亮くんだけは許されない、ゴミ

    1
    投稿日: 2024.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    明るい話かと言われればそうでは無いのに、読後に残る爽やかな気持ちがとても心地いい。 更紗は文を必要としていたし、文も更紗を必要としていた。離れていてもずっとお互いのことを考えて、心の支えにしていた。この人に幸せになって欲しい。この人が幸せなら、私も嬉しいと思える。とても綺麗で純粋な愛の形だと思った。 文と更紗の関係性の描き方がとても美しい。周りにも悪人ばかりという訳でもなく、みんな苦労して悩みながら生きている。そんな中で手を差し伸べてくれたり、無意識に悪意を投げる人もいる。 みんな人と違って当たり前なのに、普通から外れたら変な目で見られてしまう世の中。厳しいけど、幸せを見つけて生きて行ければそれでいいのだな・・・

    1
    投稿日: 2024.12.04
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    切なかった。 健気過ぎて、胸を締め付けられました。 魂が繋がっている二人。 ロリコンと思われている文と、文に居場所を求めた小学生の更沙。 マスコミが報じた誘拐された小学生と、犯罪者となってしまった大学生の関係は、日本中が知る事実となった。 でも、皆が知る事実は真実とは限らない。 15年の年月が経ち、再び2人の魂が引き寄せ合うのです。 男女の恋愛でもなく、家族の愛情でもなく、2人にしか分からない人と人の救い愛だと思いました。 本を読んでから映画も観ましたが、断然原作の方が私は好きでした。

    7
    投稿日: 2024.12.04
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    凪良さんの言葉のチョイスや世界観がとても良い温度感でした。 文と更紗の距離感や、更紗の両親との生活が美しく読んでいるこちらまで気持ちが穏やかになりました。 一方でそんな美しい世界観をかき乱す中盤の汚い人間関係や無責任な言葉などにハラハラしっぱなしでしたが、後半のしっとりとした温かな雰囲気のラストに読後感も最高です。

    0
    投稿日: 2024.12.04
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    世の中に事件ひとつひとつに色んな背景があって、色んな人の物語が絡み合ってるんだろうな〜って感じさせられた。ニュースとか見て全部を決めつけちゃうのって怖い。

    1
    投稿日: 2024.12.03
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    世間では受け入れられない男女のお話し。 凪良ゆうさん作品を読みたくて読んだ一冊。 応援したい反面、現実を忘れ切るほどのパワーは無かったかな?

    1
    投稿日: 2024.12.03
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    トゥルー・ロマンスを観ながらの真実がこぼれるシーンは胸が痛んだし、文の背景にも何とも言えない気持ちになった。 生きづらい男女がこんな風に寄り添いあうのって、あり得ないんだけど、もうどうしようもなくて救われる方法がこれしかない、という閉塞的で危うい雰囲気が感情を揺さぶりました。 あと、彼女が好きじゃなくて「かわいそうな女」を救う自分が好きってだけな男性の描き方はリアルでした。 映画も観ましたが、映画に落とし込むための解釈として、これもこれで楽しめました。

    0
    投稿日: 2024.12.03
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    第三者が憶測だけで加害者と思われる人を断罪し、被害者と思われる人に同情する姿は現在のSNSでも多く見られるが、本作ではその残酷さが描かれていた。 本作では多くの優しい人が登場した。しかし、その優しさは救われるべき人の足枷となり、口を塞いでしまった。 優しさ、正義感、そのあり方を考えさせられる作品だった。 ただ本当に、当事者達が最後に得られた心の拠り所だけは誰にも奪われないでほしい。

    0
    投稿日: 2024.12.02
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    はあーーーーとてもとても良かった余韻がすごい 途中誰にもわかって貰えないもどかしさが辛かった でも分かり合える3人が素敵で読後幸せな気持ち

    1
    投稿日: 2024.12.01
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    現代社会では、誰もが何らかの点で「普通」とは離れた性質を持っている。その程度が著しく激しい人物と触れ合ったとき、「多様性」という言葉で理解した気になることは容易である。そして「多様性」を考慮しつつも、その人物が「普通」を目指していると信じ込み、表面的な優しさを与えることもまた容易である。以上の行為を一概に悪とするのは世知辛いが、大切なのは「多様性」で良くも悪くも丸め込むのではなく、本当に人間は多様であることに思いを馳せ、触れ合う人間1人ひとりに対して個別に真摯に向き合うことであると考える。

    1
    投稿日: 2024.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事実と真実は違う。 誰にも理解されなくて、読んでいて悔しかった。ここまでじゃないにしても、誤解されていることはわたしにもあるかもしれない。 人から優しくされているはずなのに、そうじゃねえんだよな、ということもありますね… 最終的にはハッピーエンドですね。一緒にいたい人と一緒にカフェをやる。二人の関係性がとても素敵で大変気に入りました。 この作者さんは初めましてでしたが、ほかの作品、BLの作品も読んでみたいです。

    0
    投稿日: 2024.11.28
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    大衆受けするということは……と思って敬遠していたが、いやはや。 地名に意味を見出だしたくなる。 久しぶりの感覚。

    0
    投稿日: 2024.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    凪良ゆう先生の書く話は真綿で首を絞められるという表現が1番適切だと思うくらいには読んでる途中は本当にしんどい。でも読み終わった後の空気はとても澄んでいてすごく気持ちいい。

    0
    投稿日: 2024.11.27
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    流浪…住むところを定めずさまよい歩くこと 2人を抱きしめてあげたくなるそんな感情になった。 皆あてもなくただ歩き回る先に生きている意味や自分の価値を見つけて唯一無二のストーリーを描いていく ただその道中に他者と比較して感じる自己の不具合や人間の偽善、エゴ、そんな物にぶつかりながら孤独を感じる。理解者なんていないと諦めている。でもどこかで貴方を探して彷徨う。 例え他人と違っても、どんなに大きいと感じる欠陥を抱えていたとしても月のように2人は輝いていた。 例えようもない関係だが真っ暗な暗闇を彷徨いながら出会って、お互いを月にして照らしあった先にひとりじゃないと、そう思えるとても深い愛を感じた。 月は周りが夜空であるからこそより光り輝き、誰かの孤独な夜を照らす。私の物語では私が月。もしくは私の事を照らしてくれる大切な人。でも誰かの物語の中で私は何億とある星の1つに過ぎない。それでいいんだ。

    1
    投稿日: 2024.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    周りの悪意のない優しさ、思い当たることがある。良かれと思ってしてくれていることに「いらない」とはなかなか言えない。本当に悪意のある人が口を噤むから、真実が見えてこないのだ。表面の事実だけを見て善悪を決めつけるのはよくない。たとえ罪を犯したとしても、その人の背景に何かがあるかもしれない。わたしたち一人一人が自分の頭で考えて、事実の後ろにある真実を見つめられるといい。そもそも善悪って何だろうとも思う。周りが決めることなのか?「彼が本当に悪だったかどうかは、彼と彼女にしかわからない」この一文が全てだと思った。 マイノリティとか、言えない過去とか、デジタルタトゥーとか、生きづらさを描いた作品をいくつか読んできたが、流浪の月は全てを見事に描ききっているように思う。生きづらさが伝わって苦しいけれど、優しさも感じる文章でするすると読めた。ふたりが楽に生きられる世界であるようにと、作者と一緒に願って本を閉じました。

    5
    投稿日: 2024.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    素敵な作品だった。事実は当事者にしか分からないからこそ憶測だけで人を叩いたらダメだと思った。最後はスッキリ終われたからそれも良かった。

    0
    投稿日: 2024.11.23
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    罪も倫理も道徳も正義も見える世界も何もかも立場と人が変われば全然違って、誰かが解きほぐそうとすればするほどこんがらがる。 普通に生きるって難しい……と頭を抱えた。 読者としては「もう彼らに干渉せず放っておいてあげて」って思うけれど、多分同じ世界に生きて外側から彼らを見てたらそうは思わないし思えないんだろうな……。

    0
    投稿日: 2024.11.21
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    事実は一つだけれど、その事実の解釈は人それぞれ。 社会的背景や自分達が経験したことで、憶測し、誤った解釈をしてしまう、もどかしさを感じました。 ただ、周りから異なった解釈をされても、 本当に自分を理解してくれる人が一人でも側にいてくれたら、がんばって生きていけるものなのかもしれません。 史と更紗が幸せであることを心から願ってしまう作品です。

    8
    投稿日: 2024.11.21
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    決して楽に読める本ではないはずなのに、読み進める手を止められなかった。幸せでいてほしいと心から思う。

    0
    投稿日: 2024.11.18
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    人それぞれ見る所を変えると良くも悪くも映る。 とても良い作品に出会えました。 またゆっくりと読み直したいです。

    1
    投稿日: 2024.11.16
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    今まで読んだ中で1番好きな作品だった。 悪意の無い、憶測と同情のナイフで傷つけられ、人生が窮屈になる人がいる。世間からどれだけ非難されようと関係ない、唯一の居場所、支え合える人がいる。理想や縛り、負担などの重いものを両手いっぱいに抱え込む人がいる。手ぶらで歩く自由のためならばなんでもその場に捨てて生きれる人がいる。幼少期の教育、記憶、病気によって自分自身や周りの人間関係を全て狂わしてしまう人がいる。そんな多種多様な過去や現実を持ち合わせた人々の事情が複雑に入り組んだ物語だった。

    1
    投稿日: 2024.11.15
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    事実と真実はちがう。 本当にそう。人の話を最後まで聞かず、思い込んで酷い目にあった二人。 文は相当苦労したと思うし、誰にも相談できないことをなんとか紛らわそうとしたらこうなってしまった。でも最後は更紗と分かり合えている。 ワタシ的にはハッピーエンドだと思うけど…。 本を読み切ったからついでにと思って映画版も見たけど、なんか受け付けられない何かしらガザワザワして無理だった…

    0
    投稿日: 2024.11.14
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    初めて凪さんの本を読みました。 自分なりの新しい病名などを知り 作家さんの調べる力に感動。 最後まで 納得するストーリーの展開。

    5
    投稿日: 2024.11.14
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    昨年読んでものすごく引きこまれた本 偏見なんてしてないと思っていたけれど、自分は偏見で人を見ているところがあるなと痛感した。 2人だけがわかっていればいいこと、2人だけの世界があれば、強くもなれるしほかの誰といるよりも場所も関係なく、こんなにも心地よいものかと感じた。

    0
    投稿日: 2024.11.14
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    幸せの定義はそれぞれ違う。 真実は当事者にしかわからない。 自分の思う優しさが相手に取っては重荷になることもある。人によって捉え方が違うから難しいなと思った。

    0
    投稿日: 2024.11.12
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    最後の解説を含めて一つの作品だなと感じた。 私たちは事件の被害者や弱い立場にある人たちに対して「優しさ」を押し付けるが、それは本人たちにとって本当に優しさなのだろうか?第三者によるおせっかいと優しさの境目、そして真実と事実の違いについて考えさせられた。非現実的なストーリーで、かつ現実にも落とし込める学びを得られる。

    0
    投稿日: 2024.11.11
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    他人に理解され難い愛の形だった。 仕方ない部分あるのかなと思いつつ、 そんな風に簡単に人を判断する人間にはなりたくないとも強く思った、、、 2人は出会って、離れ離れになった瞬間から、 ずっと想いあっていたわけだよね。 恋愛と言えなくともこれは相愛である。 それぞれに人生頑張ってみたけど、 うまくいかず、常にあの事件をひきずってる。 だからあの結末でよかったんだと思っている。

    0
    投稿日: 2024.11.10
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    どんな人生を歩んだらこのような作品を生み出せれるのか、良い意味で甚だ疑問に残る。 更紗と文のような恋愛関係でもなく友情関係でもないが、お互いに共存し合う歪な関係性が美しく描かれていて好きになった。 真実は人によって変わるということや、人にとって何が優しさなのか変わるという視点には目から鱗だった。

    0
    投稿日: 2024.11.10
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    「あの瞬間、ぼくたちは互いの存在のすべてをふたりで支えあっていた。」 「好き」なのか「愛」なのか、それともそんな名前が付けられないようなものなのか。 隣にいる人は、私の大切なものを、たとえ理解できなくても大切にしてくれる。 他の人が思う「普通」は私の「普通」ではなく、それを押し付けられることは暴力だ。 私が私らしく生きるために、絶対に失いたくないものがあって、これを守るためなら他の人を傷つけるし、時に自分自身だって傷つける。 それでも、これが一生一緒に生きていく私と私自身との向き合い方だ。

    2
    投稿日: 2024.11.10
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    ちょっと違った設定でしたが、考えさせられた内容でした。自分の身近に居たら自分の対応はどうしているか、、、

    3
    投稿日: 2024.11.05
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    誘拐事件の犯人と被害者…想像をしていたものとはかなり違ったお話でした。とても苦しくて、でも美しく力強い。読後は心が洗われたような気持ちになりました。元気な時に読もうと寝かせていましたが、もっと早くに読めば良かった…と思った作品です。

    2
    投稿日: 2024.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    更紗とふみ、互いに悩みを抱え社会から弾き出された2人が、社会と自分の価値観のギャップに苦しみながら、互いに自分の居場所を求めもがき、成長していく物語。 人のことを考えるとは何か、幸せとは何か、自分の価値観について考えさせられる一作。

    2
    投稿日: 2024.11.02
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    20241102 私はいわゆる「普通」で、優しくもないのかもしれない。テーマ設定が怖いなぁと思ってしまうので。 真実と事実は違う。

    0
    投稿日: 2024.11.02
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    物の見方は人それぞれなことを分かっていても、どうしても自分の考えが根底から外れないから、人や事実を理解するって難しいと思った。

    0
    投稿日: 2024.10.31
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    心に傷を負った9歳の少女と19歳の青年が2ヶ月の時を共に過ごし、心を通わせた自由で穏やかな時間は、やがて世間から「女児誘拐事件」と呼ばれた。 それから15年。事件の被害者として腫れ物のように扱われてきた更紗と、加害者として逮捕され陽の当たらない道を生きてきた文の物語。 好奇の目に晒され中傷を浴びた事件の裏には2人にしか共有できない痛みや救済があったのだけれど、それは到底世間に理解できるものではなく、「事実と真実の間には、月と地球ほどの隔たりがある。」というテーマが重くのしかかり切なさで胸が押し潰されそうだった。

    14
    投稿日: 2024.10.30
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    何を思おうが、言おうが、行おうが自由。 自分の正しさのために誰かを叩きのめす。 嫌だなぁと思う。私もやってるかもしれないけど。 日常のふとした時に押し付けられる正しさや優しさに、誰も悪気は無いだけに読んでいる間ずっと苦しかった。 何もしない自由をもっと選べたらいいのに。

    0
    投稿日: 2024.10.29
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    凪良ゆうさんの描く人の心がとても好き。すっと入ってくる。文と更紗の二人の世界が大好き。みんなニュースやネット記事を見て、本当のことなんか何も知らないのに騒ぎ立ててるよね。誘拐事件だからこうなのだろう、という押し付けというか決めつけ、私もきっと普通にしてしまっている。枠組みだけじゃなくて、その人にしかわからないことがあることを忘れないようにしたい。想像力をもって生きたい。

    5
    投稿日: 2024.10.29
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    相手を想いやることはいいことだけど、それは必ずしも相手にとっていいこととは限らないということを学んだ。本人にしかわからない事実や感情は多いなと思った

    1
    投稿日: 2024.10.28
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    ◆きっかけ  手持ちの活字がなくなり 慌てて  みきちゃんのロッカーにあった本を  借りた ◆本屋大賞受賞作 むむむ ◆凪良さん  初見かな 読みやすい キレイな文章 ◆読めなかった漢字  眇(スガ)める  片方の目を細めて見ること    p.220  “文は目を眇めた”    引っ越してきた更紗の理由を    聞いた時の文の表情 ◆印象的な文章  両親を失ってから、穴の開いたボートに乗っているような気分だった。そのときどきで穴を塞いでくれるものを求めてきた。たまに同じような転覆しそうなボートとすれ違っても、手を貸す余裕はなかった。 ◆感想  人に勧めたくなる一冊ですな!  更紗の勤めるファミレスの店長  頼りなさげな でも いい人 とか  安西さん 近くにいそうな  ちゃっかりした いい人 などなど  普通の人からの 何気ない  善意的な普通の押し付けが すごく  相手を傷つける場合が あるって  怖いと 思った  きっと自分もやってんたべな あぁ  なんか、ふむふむ、と感じていて  上手く言語化できてなかった感想を  解説の吉田さんが  きれいにマトメてたのが 嬉しい    『あいのはなし』ショコラ文庫  も 気になる ◆文を思い出すメニュー  朝食 ハムエッグ サラダ トースト ◆気になるお酒  文 スカリーワグ  更紗がコンビニで買った トリス  更紗のお父さん マッカラン ◆気になる映画  トゥルー・ロマンス エンディング2つ  

    14
    投稿日: 2024.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初から最後まで読んでいて苦しかった。 そして、当事者でもない周りの人間がやいやい言うのは無骨だな…と改めて感じた。 作中にもありましたが、「真実と事実は違う」というのがこの作品の最大のテーマであり、とても深く考えさせられました。

    0
    投稿日: 2024.10.26
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    一気読みのおもしろさ。 もういいかげん、文と更紗のことを誰も邪魔しないでと思いながら読み続けた。 2人の計り知れない苦しみ、純粋な愛がすごい。 大好きな作品。

    1
    投稿日: 2024.10.25
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    『そしてバトンは渡された』がめちゃくちゃ好きな小説なんだけどそれと比べながら読んじゃった。 環境というかなんというか、むじぃ〜〜 事実と真実は違うってすごくそう思う、本当に 言葉にするのむずいけどいろんな愛情があるよねって思ったなぁ〜〜まぁ、理解されなくてもいいんじゃん??知らんけど ハッピーエンド?なのは泣いちゃう

    0
    投稿日: 2024.10.25
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    凄いの一言。個人的には凄く好き、人にオススメするとその人には刺さらなかった。内容が内容なだけに人それぞれの価値観がこの本の好き嫌いに左右されると思う。 傍から見ればそうなのだけど、見えていることを言葉にしたらそうなるのだけど、真実はそうではない。違うと否定すれば洗脳だと言われる。現実でも表面だけ見て深部まで分かったような気になって心無い言葉をかける人へ。もっとよく考えて、色んな視点から見て、それからでも遅くない。

    0
    投稿日: 2024.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こういう小説に惹かれるんだなぁと再認識。 誰にでも起こりうる愛情や、嫌悪感や背徳感など色々な感情が入り混じる作品。 2人の関係に最後まで性的な要素がなかったことも良かったし、なんだか安心した。 ここから恋愛に発展しても、それはそれで良かったかもしれないし、一方的にどちらかが強い恋愛感情を抱いて破綻するラストも想像してしまった。 ただ、小児性愛も二次性徴がこない病気も現実にある病気だと知り、苦しんでいる人がいることも事実で、いろんな愛の形や、居場所があって良いと感じた。

    2
    投稿日: 2024.10.20
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    原作も映画も見終わった うーん、自分が周りの人の立場ならぜったい気持ち悪がるし近ずきたくないかも。 だけど2人は支え合って、誤解と偏見と気色悪いと思われる目で見られながらも生きていく姿は応援したくなった。 ふたりが今も長崎でカフェ楽しんでたらいいな

    1
    投稿日: 2024.10.20
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    文章の表現が美しく読んでいて心地よかった。内容自体はそれぞれに深い背景をもつ登場人物たちの悩みとそれでもそれぞれが前に進んでいく、少し残酷なストーリーだったけど終わり方が綺麗で良かった。

    0
    投稿日: 2024.10.19
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