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流浪の月
流浪の月
凪良ゆう/東京創元社
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総合評価

2052件)
4.4
1033
700
179
25
8
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    ずっと気になっていた作品が文庫化になったので読んでみた。 真実は本人にしかわからない。 その人にとっての普通や、やりたいことはなんだろう。 そんなことを考えさせられる作品。 似た設定の漫画を読んだこともあったけど、この話の結末も生活が続いていく感じも好きで面白かった。

    2
    投稿日: 2022.04.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本人にしか分からない。本人だけが分かっていれば良い。本人達が分かっていれば良い。だけど世間はそれを赦さない。状況や情報で「正当に」判断し、それが思いやりや優しさだと分類されてしまうこと。こんなにも真実とかけ離れる事実がある、あるんだと思った。 更紗も文も、梨花も。 『たくさん幸せになってね』

    1
    投稿日: 2022.04.17
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    家族でも友達でも恋人でもないけど心の底から理解しあえる関係ね〜 事実と真実は違うってほんとにそうよね 価値観の違いで恋人と別れてしまったけど本当にそうなのかもしれません

    1
    投稿日: 2022.04.17
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    分かってほしい、分かってもらえなくてもいい アンビバレントな感情をかかえながら生きていく辛さや葛藤は、誰にでもあると思う

    2
    投稿日: 2022.04.17
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    終始、苦しかった。しかし、委ね合う2人の繋がりは、最後に脆弱ながらも希望を湛えていた。事実と真実の違い。マジョリティとマイノリティ。ステレオタイプの破壊力。 人間関係療法から読み解くと、重要な他者の必須性がよくわかる作品である。

    2
    投稿日: 2022.04.17
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    生きづらさを感じながらも、毎日を丁寧に生きる人がどうしてこうも傷つかなくてはならないのか…。 「事実と真実は違う」ことも、本人たちにしかわからない気持ちだったりも多かれ少なかれ誰もが抱えて生きている。この本読んでて思った。あれ?自分もぶっとんでいる側なのか。

    3
    投稿日: 2022.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感想書いていいか不安になる。 読み進めていく中で 自身が文に向けていた「優しさ」がズレていたことに4章で気付かされる。第三者、読者として彼の心情を理解した気になっていたのだ。私も当事者だ、と一発で思い知らされた。 にしても人って、言語化できない関係や価値観に厳しい。理解できないと、直ぐにキモいとか面倒臭いとか言っちゃう。人の悪い癖。無論、自身にも当てはまりますが。

    3
    投稿日: 2022.04.16
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    真実と事実は違う。 当たり前にわかってはいるが、他人の本当の気持ちなんてわからないし、当事者以外が真実を理解するのは難しいなとも思う。 更紗と文の、決して愛ではない、だけど愛よりも深く繋がった関係が好きだった。歳を重ねた二人がベランダで過ごす穏やかな時間が好きだった。 映画も楽しみ。

    2
    投稿日: 2022.04.16
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    ぶっ刺さりました。。 読み始めたらすぐに引き込まれて思わず一気読みしてしまいました。愛でも恋でもないけどそばにいたい名前のない感情、ただそれが生きる意味になっている二人に美しさを感じました。色んな感情が入り混じり、感想を書くのがとても難しい本です。笑 また、とにかく凪良ゆうさんの文体がとても繊細で、本全体として絹の織物のような丁寧で美しい佇まいが感じられました。もどかしく切ない感情表現にとても感情移入させられたのですが、元々BL作家さんでもあると伺い、妙な納得感がありましたね。笑 扱う内容としては万人受けするものではないかもしれませんが、本屋大賞も取ったという事実がいかに多くの人の心に刺さったかを示していると思います。帯の通りまさに「息を呑む傑作長編」でした。一人でも多くの方に読んでいただきたいです。

    2
    投稿日: 2022.04.16
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    2020年の本屋大賞ということだけで手に取って、どういう話かも知らず読み始める。 どう表現したら良いのか、息が詰まるようなお話で、どんな感想を書いても言い尽くせないような気がするが、とにかく一気に読み終えた。 努力をしてもなんともならないことをどうしようもないと受け止めなければならない一方、そのことでしか社会とつながれない矛盾の中で、破滅的な未来へズブズブと嵌り込んでいく展開はとてもサスペンスフル。 恋愛ものとは言えないが純愛の物語で、儚げな中に腹を括った強さを思わすラストに救いがある。 以前から不審な男の姿が目撃されているのに2ヶ月も警察がそこに辿り着かないのが瑕。

    18
    投稿日: 2022.04.16
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    命綱を握って欲しくて。普通の優しさは本当に傷つく。 最近読んでて思うのは、後で気づく事だけど、女性が書く文章のリズムが自分にはしっくりくるのかも。読みやすい気がする。 多数側の普通に傷つけられた事はたくさんあって、少しでも傷を浅くするために、距離をおいて諦めて考えないようにする、あの感じがすごく良く分かった。 私も誰かに命綱を握って欲しいんだと思った。そして私も誰かの命綱を握りたいんだ。お互いの重さで世界と繋がれたら良い。一人はやっぱり不安定で寂しいな。 自分の優しさはまだ自分が弱いから大切な人に、あなたのありのままので隣にいてとかいるとか言えないな。 あと、二次性徴が来ない病気がある事を知らなかった。性別問わず辛いだろうなと想像した。全然足りないだろうけど。

    10
    投稿日: 2022.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事実と真実は違う。愛ではないけど側にいたい。 情報社会だけれど、実際のところは当事者しかわからないことなのだと考えさせられた。切ない物語ではあったけど、お互いがお互いを必要としていて、拠り所となる人と側にいられるようになったことに安心した。

    2
    投稿日: 2022.04.15
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    誘拐事件を取り扱っているのに 2人の暮らしはなんだか楽しそうで 落ち着きそうでこんなお話が実写になるなら… (もうすぐ映画公開されるけど) と自分なりのキャスティングを考えて楽しんで読んだ だんだんとテーマの重さに気づいて 俗っぽく楽しんでいた自分を反省しながら 世の中には私には計り知れない気持ちがあることが腑に落ちた 状況も境遇も違えど 誰にも分かってもらえないであろう気持ちを 私も持っている 誰かに分かって欲しくて言葉にしたとき あぁ、違う。と何度思ったことか。 そんな気持ちを真の意味で分かち合える そんな人と一緒にいられる日々は 何にも変えがたい安心だろうなと思った。

    2
    投稿日: 2022.04.15
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    読み終えて、感情を言葉にできないに尽きる。 優しさって相手にとっては優しさじゃないかもしれないし、当たり前は当たり前じゃないかもしれない。けど、なかなか気付かないし気付けない。 二人が一緒にいる未来があって良かった。

    2
    投稿日: 2022.04.15
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    優しさが相手を傷つけるというのがなんとも胸が苦しい。 真実と事実は違う。 この本を読む前から割と意識していたつもりだったが、事実は自分の都合によって解釈されているのかもしれないと改めて考えさせられた。 しかし見極めが難しいのも現実。 心理描写がとても良かった。 恋愛感情ではない、、恋愛を超えた何か。 名前のない関係性に、ただただ幸せを願う。

    11
    投稿日: 2022.04.15
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    真実は当事者しかわからない、事実とは異なるというのが一つのテーマ。 人は偏見に満ちた目で、勝手に人を評価する。 改めて、考えさせられたのが、相手のためを思った言動や行動は、ときに暴力になるということ。 悪いように描かれている人も大概悪意がなかったりするから困る。 いざ優しい人になろうと思って何かをしても、むしろ傷つけてしまうのかもしれない。 でも何もしないっていうのも悲しい世界になってしまうし… 自分の優しさを考え直す作品でした。

    2
    投稿日: 2022.04.14
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    ふらっと立ち寄った本屋さんで、新幹線移動時のお供として購入しました。 恋愛ではないけれど、相手を必要とする気持ちが心に刺さりました。読みやすく一気に読み終わってしましました。

    1
    投稿日: 2022.04.14
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    どんなに多くの人に誤解されても分かってくれる人が1人でもいるだけで人は強くいられる。みんな何か悩みを抱えて、それに負けずにいるために誰かを必要とする。人はひとりじゃ生きられない。

    3
    投稿日: 2022.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女児誘拐事件。 はたから見ればもちろん犯罪。だけどそこに犯罪性はなく、互いに居場所がない者同士が寄り添って生きていただけだったとしたら? 事実と真実は違くても信じてもらえず、メディアに躍らされた第三者に脅かされる日々。何年経っても消えないデジタルタトゥーの怖さ。 普通とは?優しさとは?色んな要素が詰め込まれていて読んでいて苦しくなってくる。 一度は世間に引き裂かれた2人だけれど、離れていても相手の幸せを願い、ついに時を経て再会する。 もうこれはソウルメイトなのではないか。 恋愛感情がなくても、婚姻関係がなくても、もっと深いところで繋がっているような気がしてとても素敵な関係だと思った。

    3
    投稿日: 2022.04.13
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    ホントのことは当事者にしかわからない。。。 私はいつもただの傍観者で、更紗に向かって言うんだろうな。そうだね〜って。(いかにも分かってるよって顔して)。まさに、バイト仲間の平光さんみたいに!!(+_+) 文と更紗、色んなことにつぶされそうになりなからも、互いに支え合って生きていく。どうかこの先穏やかな人生を! 私自身もSNSや、報道に流されることなく、しっかり自分な道を歩いて行きたい。

    3
    投稿日: 2022.04.13
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    いままでの自分が作り上げたレンズを通してみたことが正しいと思うことは恐ろしい。 これはこうだと断定しても、当人からすると違うなんてことも。人と関わる上で、認識を違いを埋めていく過程は大事にしたいものです。

    6
    投稿日: 2022.04.13
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    読んだのは2020年。単行本版。 すごく周りが盛り上がってて、人気があるのもわかるのだけど、 たぶん私「愛情でも友情でもなく」というテーマを、さほどドラマチックに感じられないので、そこまで思い入れがないのでした… 個人的な好み。 でも切り口は斬新だし、全般ふわふわとしたこの雰囲気は好き。 ラストがまた好きだし、いいと思ったのだけど、映画はまた少し違っているのでこれから観る方はお楽しみ下さい。 李監督テイストはそれはそれで良い。

    3
    投稿日: 2022.04.13
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    普通というフィルターを通すと彼らは普通じゃないと言われるけれど、多様化する世の中で1番の被害者は文のような人たちなのかも知れない。

    2
    投稿日: 2022.04.13
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    二人はどうなってしまうのだろうとページをめくる手が止まらず、一気に読了。他人には理解されにくいだろう関係性の描写に考えさせられた。ネットやメディアの情報、自分を形成するバックボーンから、◯◯に違いないと優しさのつもりで接しても、それが正解でないこともあるのだ。難しいな。

    2
    投稿日: 2022.04.13
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    一気読みしてしまった。 ネタバレになるのであまり書けないが、こうゆう人間関係をテーマにした小説もあるんだなと思った。 ただ現実的ではないのかな、現実だったら色んな人の目や犯罪疑惑など難しいことがたくさんありそう。ラストは良かったが小説ならでは、という感じ。映画も見てみたい。

    2
    投稿日: 2022.04.13
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    面白かった。 私はありだと思った。 男女の関係ではない、別の何かが2人を引き付ける。 それはそれでありなんじゃないかな。

    3
    投稿日: 2022.04.12
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    ロリコン、家庭内暴力、親が離れていく様、様々な条件で育ってきた二人の物語。そして時を経て再開した二人。映画も是非みたい

    2
    投稿日: 2022.04.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「優しさ」について考えさせられる本。 更紗と文と第三者の視点で描かれていて、「普通」の基準の違いによって一人一人の感じ方が違うことがよく伝わってきた。 . 自分にとっての優しさが、相手にとっては偽善・邪魔に感じられることもある。 本当の「優しさ」は、「ただ隣にいて、存在を受け止めて認め合う」ことなのかなと、更紗と文の関係を見て感じた。 . 私も『違うことを受け止めるよ』というスタンスでいたいし、それを優しさとして広めたいな。 . 多様性が重んじられる現代に誰もが一度は読んだ方がいい気がする!

    4
    投稿日: 2022.04.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間には「心の支えとなる何か」があることで、たくましく生きていくことができる生き物なのだな。 どんなに多くの人が自分を理解していないとしても、わかってくれる人が1人でもいることがこんなにも心の支えとなり、その人を救うことができるのだな。 この本は、本屋大賞を受賞したということと、映画化されるということで知った本だ。とても考えさせられるような小説だった。凪良ゆうさんの本を他にも読んでみたいと思う。

    3
    投稿日: 2022.04.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人と人との繋がりに名前なんてつけれない。 それでもその繋がりを確たるものにしたいから人は無理に名前をつけたがる。 そして、名前のない2人の居場所はなく共に流れていく。 そんな話だった。 事実と真実は異なる。とは凄く悲しいことだ。 話も面白くスラスラ読めていい作品だった。 ただ、文の生殖器の未発達の流れは個人的にはいらなかった。 P252 ひとりの方がずっと楽に生きられる。それでも、やっぱりひとりは怖い。神様はどうして私たちをこんなふうに作ったのだろう。

    2
    投稿日: 2022.04.10
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    家族のあり方は、それこそ家族の数だけあるだろうけど、更紗と文の関係も紛れもなく家族と呼べるものだ。 お互いにとっての居場所であり、安らぎであり、真に必要不可欠な存在。 それは本人たちと、ほんの一部の人間にしかわからない世界だし、周りの人間には簡単には理解できないものだ。 それに対して、優しさ、常識、正しさなどが、時に欺瞞的な暴力として振るわれる。 とても難しいことだけど、理解の及ばないことを認識し、その場合は踏み込まない方がよほど優しい。 共に生き、泣き笑いする事でしか、本当に共有することはできない。

    3
    投稿日: 2022.04.10
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    言葉にだせない感情や出来事、言ってもきっとわかってもらえないあきらめなど、主人公に感情移入し終始、胸をぎゅっと締めるような感覚で読み進めました。型に当てはめようとするとおかしくなってしまう関係は存在するし、自由であることで周りから変に見られることもありますが、誰も傷付いてはいなかったと思うし当事者だけが救われればそれでいいのだと思う作品です。

    2
    投稿日: 2022.04.10
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    世界観にすぐ引き込まれた。 "わたしの手には、懐かしく、心地よい重さの愛がぶら下がっている"とか、言葉の表現の仕方がすごく好きだった。 愛についての考え方がすごく自分と重なる気がして、とても共感しながら読むことができた。

    2
    投稿日: 2022.04.10
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    読みやすい優しい文体で息苦しい普通が描かれている。切実に好きな関係で2人が一緒に居られることを願うばかり。

    4
    投稿日: 2022.04.10
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    『事実と真実は違う』 このフレーズがずっと頭から離れませんでした。 読み終わりはすごく心地よかった。

    2
    投稿日: 2022.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    重くない文体と等身大の2人が読みやすく一気読み。 ありきたりな感想だけど、 自分が事実だと思っていることを相手に押し付けてしまわないよう気をつけようと思った。 悪気無い偽善が1番たち悪い。 事件のニュースとか見るとやっぱり 被害者=可哀想、加害者=やばいやつ って思ってしまう。 犯罪行為は許しちゃいけないけど、 感情まで推し量っちゃいけない。 (そもそも可哀想って上からな言葉だと思っている) 2人にとっての本当のハッピーエンドは梨花ちゃんがいてくれたことだろうなぁ… 何も邪推せず純粋に2人を見て認めてくれる人。 子供のほうがこういう面をもっているよね。 このまま成長してほしい。

    3
    投稿日: 2022.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SNSやネットが偏った報道をすることもあること、見たもの、聞いたものだけが全て(=真実)ではないかもしれないことを学んだ。 毎日読書をしているわけではないわたしが、展開や結末見たさに3日で読み終えた。 まさか文の店の名前にまで秘密が関係しているとは…

    3
    投稿日: 2022.04.09
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    買ってからしばらくは読まずに置いてあったけど、活字に触れたくなって読み始めたらもう止まらなかった。本屋大賞には堅いイメージがあって、読む前はちょっと構えていたけど、ものすごく読みやすくて、表現も柔らかかった。途中、本当に胸が痛くなって読むのが辛かった。ハズレのトネリコである2人にしか作れない空気感、それを他人に共有することはできないし、他人がそこに入ることもできない、八方塞がりのようなもどかしさ。文の人物像と更紗の人物像は、どこか現実味がないようで、ものすごくリアルだった。「優しさ」が必ずしも正しいとは限らないこともすごく伝わってきた。優しさはそれこそ十人十色で、優しさの形に正解なんてない。結局全ては自己満足なんだと思った。それでも、それでも私は優しさを捨てずにいたいし、誰かの優しさを受け取れる人間でありたいと思った。文と更紗が、1人じゃなくて良かった。お互いにお互いがいて、本当に良かった。分かりやすくハッピーエンドにしてくれたおかげで、読後は心地よい余韻が大半だった。文と更紗が、2人の形で幸せを手にしていますように。

    3
    投稿日: 2022.04.09
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    「切実に好き」言葉で表せる関係性が絶対ではない。一緒にいたいと思い合えるふたりが出会えて、再会できてよかった。これからも困難はあるだろうけど、ふたりが一緒なら大丈夫だろうと思えた。更紗と文、梨花ちゃん、みんなしあわせになってね。私自身も自分の中での普通や優しさだと思っていること、ひとに押し付けてはいないか。これから意識して過ごそうと思います。大切な一冊になりました。

    3
    投稿日: 2022.04.09
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    読み終わった後の余韻がすごかった。 心を鷲掴みにされて、離してくれなかった。 息をするのも忘れそうになるくらい、ものすごい勢いで読んだ。 傑作小説と呼ぶに相応しい小説だと思う。

    3
    投稿日: 2022.04.09
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    さすが本屋大賞受賞作品です。かなり面白かったです。 本編もそうなんですけど、吉田大助さんの解説の所まで、重要なことが記載されています。私たちは、無自覚に悪意なく誰かを傷つける恐れがあるということを十分に理解しないといけませんね。

    4
    投稿日: 2022.04.09
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    沙羅の両親の設定はどこかで見たような気がする。9歳で19歳の本性を見極めることができるのか私は疑問。

    2
    投稿日: 2022.04.09
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    しっている事実と真実は違う。 とても切なく重たく胸がぎゅっとなる作品。 最後にはほっこり温かい気持ちにもなる。 はじめての感覚の作品でした。

    2
    投稿日: 2022.04.09
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    一体どんな気持ちで読むのが正解だった…?早く先が知りたいのにこんなにもページを捲るのに躊躇した小説初めて…。中盤、常に不安でいっぱいだったけど、なんとかハッピーエンドっぽくて安心した。愛でも恋でもない2人の関係性が羨ましくもあり、歪にも感じてしまう。事実と真実、理解してもらうのは難しいね。 解説で、「凪良ゆうの小説を読むことは優しさを疑う契機になる」と書いてあり最後の最後に心にグサリと突き刺さった。

    2
    投稿日: 2022.04.08
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    愛とか恋とかそんな言葉で表せれる関係ではない 年齢とか性別も関係ない 2人はお互いに唯一の存在であってそれはもう切っても切れない運命共同体で、誰にも壊すことはできない 憶測でものを語ることの愚かさ 本当のことは当事者にしかわからない 結局のところ自分が信じたいことしか信じない

    2
    投稿日: 2022.04.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    真実を伝えても伝わらなくて、事実の積み上げで真実が歪められてしまう。 更紗と文はお互い一緒にいたいだけで、決して2人の間にやましい事なんて何もないのに、周りが2人を一緒にするのを拒むという、何とも不可解な現実。 周りの反応は正しいし、もし自分がこの小説の世界にいたら間違いなく同じ反応をするのだけれど、善意で全てが解決する訳でもないし、当事者にしか分かり得ない真実があることを認めなければ、苦しみ続ける人がいるのだと思った。 本屋大賞に選ばれた理由が分かる、深い物語だった。

    8
    投稿日: 2022.04.07
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    本屋大賞受賞作品、ということで手に取ってみた本。 続きが気になり一気に読み終えてしまった。 作中の一節一節に、考えさせられる。 自分にとっての正しさが、本当に正しいのか? 自分にとっての正しさを他の人に押し付けていないか? 文と更紗の関係に名前なんてない、けどお互いを必要としている。 それだけで充分なのに、周りを取り巻く人や世間は非難したり、 軽蔑したり、憐れんだり。 自分の言動を見直すきっかけになる作品でした。

    2
    投稿日: 2022.04.07
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    世の中に「本物の愛」なんてどれくらいある? よく似ていて、でも少しちがうもののほうが多いんじゃない?みんなうっすら気づいていて、でもこれは本物じやないからと捨てたりしない。本物なんてそうそう世の中に転がっていない。だから自分が手にしたものを愛と定めて、そこに殉じようと心に決める。それが結婚かもしれない。 亮との結婚話が出たところあたりの1文。 なかなか深い。 文と更紗のお互いが必要としている関係。事件になり、世間からのイメージで2人とは関係なく勝手に加害者と被害者という型にはめられてしまう。真実は2人にしか分からない。哀しくやるせない気持ちになった。周りの人が事件の事を全く知らない世界で2人静かに過ごして欲しい。

    18
    投稿日: 2022.04.06
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    文章がさらさら入ってきて、物語に引きずりこまれ感情移入してしまう。2人の関係を言葉で表すのは難しいけれど、お互い居場所となって認めてくれた事に優しい愛を感じた。

    3
    投稿日: 2022.04.06
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    他人の善意や優しさに苦しめられてしまうところに共感した。「被害者」を守ろうという優しさが、更紗を「被害者」に仕立て上げる。それゆえ、自由になれない。

    2
    投稿日: 2022.04.06
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    「事実と真実はちがう」 「ちがう。そうじゃない。わたしは、あなたたちから自由になりたい。中途半端な理解と優しさで、わたしをがんじがらめにする、あなたたちから自由になりたいのだ」 相手を思ってかけた言葉や善意も、相手が必要としていなければ何の役にも立たない荷物になることがある。相手に寄り添っているつもりでも、つい自分の「普通」や「当たり前」を両手でぐいぐいと押しつけてしまう。私だったら、あなただったら、更紗や文に何と声をかけただろうか? 自分の在り方について、今一度見直すきっかけとなった作品。 (Kindle)

    2
    投稿日: 2022.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    胸糞悪い部分も多かった。でもこれがリアルと言えばリアルだとは思う。それでも更紗の立場になって考えた時、やっぱり少し重たかった。最後は2人幸せになるスタート地点に立ってくれてよかった。

    4
    投稿日: 2022.04.06
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    初めの凪良作品 自分が相手に良いと思い、行動することは、必ずしも相手にとって"嬉しい"事ではない。思われること自体を不快に思う人はいるし、その行為から無意識に相手を見下している可能性もある。(例えば、相手を知って、自分が上である、優雅であると確認するとか) 人それぞれ価値観や感性は違うので、程々の距離感が大事なのではないかなぁとこの本を読んで感じた。 凪良さんはBL作品も多く出してるとの事だったので、その作品も読んでみたいと思った。

    5
    投稿日: 2022.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「恋人で無いにも関わらず存在する男女間のかけがえのない絆」的なものを売りにしているが結局擬似的な恋人関係に帰属している感じがあり好まなかった。全体としては矛盾点や引っかかりがありつつもとても読ませる文章であった。

    2
    投稿日: 2022.04.05
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    事実はひとつ、でも、真実は人の数だけある 某月9でも使われた言葉ですが、この世界、全てがそうで。この感想だって、それっぽい言葉がもてはやされて、少しずれてる感想を書けば、作者の気持ちがわかってない、とか言われる。 読書ってもっと自由なものだし、人生だって、そのくらい自由だと思ってもいいのかもしれないな。 今は、世のルールに則って暮らす人生が、私が選んだものだと思ってるけど、やっぱちょっと窮屈だしね。ほんとの意味で逃げようと思ってないし、逃げる必要性も感じてないからそのままなんだけど。 登場人物を、自由でいいなあ、なんて言うことはとてもできないけど、もっと自分の人生を肯定してあげてもいいかもな。

    1
    投稿日: 2022.04.05
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    読み終わって、解説のページを開いた。 「凪良ゆうの小説を読むことは、自分の中にある優しさを疑う契機となる。」 本当の優しさとは? 何が優しさなのか、何が本物の愛なのか、考えてみたいと思った。 p157 世の中に「本物の愛」なんてどれくらいある?よく似ていて、でも少しちがうもののほうが多いんじゃない?みんなうっすら気づいていて、でもこれは本物じゃないからと捨てたりしない。本物なんてそうそう世の中に転がってない。だから自分が手にしたものを愛と定めて、そこに殉じようと心に決める。それが結婚かもしれない。 自分が30年ほど前に結婚して今に至るまでの生活も、本物の愛だったのかと言われれば、自信はない。 人は誰でも秘密を抱えて生きている。 自分もだ。 今は、文と更紗の関係を理解できるとは言えないが、優しさについて考える契機になったのは間違いない。

    16
    投稿日: 2022.04.05
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    話の軸は、翻弄されつつも根を張った彼らの揺るぎない関係性で、とてもいい話だった。最後、彼が語り手になるとちょっと社会派っぽくなって、読み終えた直後にぱっと浮かんだことばは、忘れられる権利、だった。

    17
    投稿日: 2022.04.05
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    主人公が人生に達観し、軽くふわふわ生きてるのにその実、心は何重もラップで包んで密閉されてる。1ページ1ページが重たいダンベルのようで読むのがしんどかった。

    13
    投稿日: 2022.04.04
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    ドラマ「美しい彼」を見て、原作者の凪良ゆうさんの他の作品も気になり、本屋大賞に選ばれたこの小説を読みました。 「美しい彼」はボーイズラブでしたが、「流浪の月」は、恋愛感情ではないつながりを持つ男女の物語。 どちらも既成の概念にとらわれない関係が描かれていて、切なさと救いを感じる物語でした。

    11
    投稿日: 2022.04.04
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    面白かった!文が色白で痩せてたという事が繰り返して表現されていたが、これが病気から来ている症状というのには驚いた。 更紗との関係は複雑で理解しがたいが、何故か2人をずっと応援したくなった。

    3
    投稿日: 2022.04.03
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    ずっと気になっていたが、映画が決まり、その監督の作品が印象的だったのもあって、何かの縁を感じて読むことにした。 物語の緩急があり、単純に先が気になって3時間くらいで読破した。 率直な感想は、苦しみが何重にも重なる作品、というかんじ。でも2人の幸福を期待して、読み進めてしまった。 文と更紗の歪な結びつき。 そして、あとがきの解説者も書いていたが、「自分の優しさを疑う契機になる」作品だと思った。 2人の幸福な時間の描写を見ていると、どこにでもある穏やかで幸せな日常であり、読んでいるこちらもずっと続いてほしいと願った。でもそれは長くは続かない。 優しさでかける言葉こそが、文を、更紗を傷つけていた。誰も彼も、自分の信じてきた正義で相手に共感したり、同情したりする。 2人それぞれにある、言いたくても言えない自分の真実を知った時、心から2人をそっとしてあげたいと思った。 放っておく思いやりも、あるのかな。

    3
    投稿日: 2022.04.03
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    続きが気になってページ捲る手が止まらなかった。 家族でも恋人でも友達でもない、でもこれも一つの愛の形だと思う。 きっと、名前があることが全てではない。説明のできない、自分や自分たちにしか分からない感情。理解してくれなくても良い。むやみにレッテルを貼らず、ただ静かにそっとしておいてくれる世界があっても良いと思う。

    4
    投稿日: 2022.04.03
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    「愛ではない。けれどそばにいたい。」 という帯の言葉がとても刺さる物語だった。 お互いが、失われます居場所を求めるために寄り添ってきた更紗と文。ただし、二人が9歳の少女と大学生であるという事実だけが、二人を引き離す。 事実と真実は違う、という文のセリフがこの話の全てを物語っていると思う。 この作品はフィクションだけれど、どこでも起こりうることだろう。ニュースできいた事実から憶測を広げ、非難し、軽蔑する。 けれどその背景は当人たちにしかわからない。 新しい人間関係を見出す、切ないけれど未来を感じる作品でした。

    2
    投稿日: 2022.04.03
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    人はどうして、人を型に押し込めたがるんでしょう。しかも、自分の常識の範疇でしか判断できないから、更紗や文はありのままには理解されない。孤独ゆえに響き合うふたりに触れて、胸が張り裂けそうでした。

    10
    投稿日: 2022.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく面白かった 月並みな感想ではあるけど世の中いろんな人がいていろんなことを抱えながら生きていて外から見えるものと本人たちが感じていることには大きな乖離があることがあるのだと感じた。 更紗のストーカーじみた行動は少し引いたけれどそういった面も更紗のアイデンティティではあるんだろうなと思う。 あとは作中で花がよく出てきたので自分も部屋に花を飾ろうかと思った

    3
    投稿日: 2022.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    苦しくて苦しさから解放されたくて読み進めるけど、苦しさからは逃れられない二人だった 自分も小説内の圧倒的多数の人々のように、文のことを気味悪がるだろうし、更紗の気持ちを理解することはできない‥ 事実の裏に、当事者しか分からないことがあり、それを当事者が伝えたくても伝えられない事情があることがわかった‥ 何事にも部外者は口を出すべきではないなと思った

    2
    投稿日: 2022.04.03
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    朝井リョウの正欲も大好きだけど、これもすごく好きなお話だ〜、、、 私は比較的多数派の側に立って偏見を持ってしまうことが多いから文みたいな人がいても真実は見抜けないかもしれない

    2
    投稿日: 2022.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    暴力振るわれた時に何にも考えなくなったりすることとか 身内のいない人間は彼氏とか男に頼るしかない あとなんか更紗がやばい人間なとこ でも自由でいいな好きな作品です

    4
    投稿日: 2022.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

     母に捨てられたり、監禁騒動があったり、ストーカー彼氏ともめたり、と波乱万丈の更紗。  監禁騒動に関しては、真実を告げずに憤りを感じた。  途中で、これは亮との関係の方に主題があるのかな、と思ったが、文に接近し、またもや文に迷惑をかけてしまう。  更紗の母も、梨花の母も無責任で、腹立つし、更紗の母は娘が報道されてるのに音沙汰なしか、と消化不良だった。  週刊誌に真実を告げる機会も逃し、結局、更紗と文は流浪の生活をしていくであろうラストに、モヤモヤした気持ちが残ってしまった。

    7
    投稿日: 2022.04.02
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    2020年の本屋大賞を受賞したと言うことなので読んでみた。なるほど。 好きか嫌いか、2つに1つだとしたら嫌いな作品。息苦しい。 この小説で1番受け入れられないのはDV男。あとは、物事の受け止め方が自分達の常識の範囲に収まらないからと、変わり者扱いする連中。 この本は本屋大賞じゃなければわたしは読んでいなかったと思う。多数の人たちに受け入れられたこの本を好きじゃない私はやっぱり変わり者なのかもな。

    3
    投稿日: 2022.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的には、この作品に通底する雰囲気が合わなかった。おそらく、「特定の他者に執着する主人公」というキャラクターが苦手だからだと思う。 ただ、"他者への想像力"というのは、「自分と同じ」と考えるのではなく、「他者は他者」として考えることなんだなぁというのは非常に大切なメッセージだと思った。 他人が良かれと思ってする声かけが、本書の主人公を深く傷つける。「地獄への道は善意で舗装されている」とはいうが、まさにそのとおりの展開で胸が苦しくなった。 さらに、人と人の関わりにおけるグラデーションも描いていて良かった。彼氏に執着され酷いことをされる主人公ではあるが、同時に彼氏を傷つけている加害者でもあり、そのことに気づく描写がある。 人間関係のトラブルが起きたとき、ついつい被害者か加害者かという二項対立で考えがち(部外者ほどその傾向が顕著で出来事への想像力を働かせようともしない)だけれど、本来白か黒かできっちり分けられるものでもないというのも、また一つのメッセージなのかなと思った。

    4
    投稿日: 2022.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一気に読んだ。ただただ救われてほしい、これ以上誰も邪魔してくれるな、と願いながら読み進めていた。 正義を振りかざして土足で踏み入る人間になりたくないと思った。

    2
    投稿日: 2022.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分がされて嫌なことは相手にしない。 自分がされて嫌じゃないことは、相手からしたら嫌なことかもしれない。 優しさが仇になるって難しい。 人を楽しくさせることは難しい。怒らせること、悲しませることよりも。

    2
    投稿日: 2022.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    9歳の少女と男子大学生。孤独な2人のささやかで幸せな生活。それでも世間は「ロリコン男による少女監禁」と捉えた。 捻じ曲げられた事実と2人しか知らない真実。深く長く残るデジタルタトゥー。当事者に向けられる悪意は多くの人々により増幅されていく。

    3
    投稿日: 2022.04.01
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    本屋大賞ならではの読みやすい書籍 ツッコミどころ満載だが、主人公の不幸な生い立ちや重いテーマのストーリーは今の流行りだから人気なのかな。

    4
    投稿日: 2022.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2020年本屋大賞受賞作。 女の子がロリコンの大学生に誘拐されて監禁された事件。一般的にはそう認識されている。だけど当事者の2人から見えた景色は全くの別物だった。 「文は、私がわたしでいるためになくてらならないもの。切実に必要としていて、一緒ににいたい。でも恋愛感情ではない。」 2人の関係は理解されず周囲には奇妙な関係に映る。 理解しようとする、保護しようとする優しい人こそ当事者を傷つけることもある。ネット社会から降り注がれるナイフのような鋭い批判も恐ろしかった。 本を読み終える頃、孤独や苦痛を分け合いながら一緒に暮らす2人を自然な関係性だと思った。

    6
    投稿日: 2022.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どうしても抗えない衝動や性的指向ゆえに世の中から排除され、優しさや善意という名の暴力で登場人物が傷つけられていく様は読んでいて辛いものがあった 事実と真実は違う 事実を伝えようとして、伝わらなくて、伝えることを諦めて後悔して、相手を守るために伝えようとして思いもよらないところに転がってしまう 人の数だけ真実はある その人の普通は私にとって普通ではなかったとき、でもその人にとっては当たり前で、当たり前となった背景があるはずだから否定してはいけない 解説で優しさを疑う契機となる本ということが書かれていた。 漫画フルーツバスケットで 人は優しさをもって生まれてこない。 生まれながらにもっているのは欲だけ 体が成長するのと同じで自分の中に育てていく心、良心なんだ だから人によって形が違う 欲望は生まれながらにもっているから理解しやすいけど 優しさは個人個人の手作りみたいなものだから誤解されたり、偽善だって思われやすい 他人も交わり傷つけたり傷ついたりしながら他人を学び自分も学ばないと本当の意味で他人を思いやれるような人になれない という言葉があって、それを思い出した 優しさは利己的な部分を含んでいて、純度100%の善ではないことを流浪の月を通して、改めて問い直さねばならなくなった

    4
    投稿日: 2022.04.01
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    今読み終わりました。 半ばまで読みやすいけどそんなに深くないなあと感じてたけど、後半は文字が離せなくなりました。 さすが賞を取っただけあるなあ。深いし考えさせられましたね。 面白かったです。 この本で本アレルギーが緩和されたかなと思いました。 もっといろんな本読みたいですね。

    4
    投稿日: 2022.04.01
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    文の話がとてもつらかった、、最後は救われてよかった。どうか文と更紗がこれからも幸せに暮らせますように、、。

    3
    投稿日: 2022.03.31
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    彼女たちの物語を知った上では、二人に幸せになってほしいと願うけれども、きっと私もファミレスで面白がって動画を見るような、そっち側の人間なんだろうな、と 引き込まれて一気に読んでしまった

    1
    投稿日: 2022.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本を読み終えて、中学の時の担任の先生の言葉を思い出した。 『コナンくんは真実はいつもひとつだと言っているけど実際はそうでは無い。生じた事象が同じだとしても、受け手によって体験する事実は異なるのだ。』 更紗は両親がいなくなり、叔母の家に引き取られるが自分の居場所が無いように感じていた。自分のやりたいことを我慢し、他人に合わせるようにして生活してきた。 そんな時、文という青年に出会い着いていくことした。文は更紗のやりたいようにやらせ、更紗はここが自分の居場所だと感じるようになる。しかし、客観的に見ると文はロリコンの誘拐犯でしかなく、文は逮捕され2人は離れ離れになってしまう。 事件の関係者として扱われ続けていた2人は、15年の歳月を経て再会する。2人の歯車が再び回り始めた。 『事実と真実は違う』 『私の常識は叔母さんの家での非常識である。』 『彼が本当に悪だったかは、彼と彼女にしか分からない』など、人によって事実はさまざまなのだということがしばしば書かれている。 この作品はインターネットが日常にある我々に 『多角的に物事を見る視点を備えるべきだ』訴える。

    4
    投稿日: 2022.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずーっと、もどかしい気持ちで読み進めて、 あっという間に終わってた。 もどかしいのに2人の時間は綺麗だったなぁ。 誰にも打ち明けらない悩みを抱えながから生きてる、それを理解した上で干渉せずに生きてるだけなのに社会から批判されて、、 事実と真実は違うって言う言葉が悲しく響きました。 結局誰でもその人がどんな気持ちでその時間を過ごしたかなんてその人にしか分からないんだから。 それでも分かり合える人がそばにいるから強くいれるし、自分らしくいれるし、それこそ偽りのない愛。 深いところで繋がれる人を大事にしたいなと。 当事者でもないのに首をつっこみすぎるのはやめようと。 表現しきれない気持ち、物事の見方について考えさせられる話でした。

    3
    投稿日: 2022.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誰にも言えない、誰にもわかってもらえない、そんな気持ちが心に入り込んできて、辛かった。 現実にもこう言うことってあるのだろうか。。 内容がすごく面白かった。

    2
    投稿日: 2022.03.31
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    2022/03/30 本屋大賞にもなり、多方面で話題になっていたこの本をようやく読めました。 物語は過去を回想して、現在へという形で進む。 当時大学生で19歳の佐伯文と両親がいなくなり、叔母の家で引き取られて日常を窮屈に暮らしていた9歳の家内更紗の2人が公園で出会い、文が更紗に声をかけて自宅で2人で暮らし始めていく。更紗の失踪がニュースになり、文は誘拐犯として逮捕される。 15年の月日が経ち、文にも更紗にも双方の生活がある中で偶然に2人は再会を果たすところから、またお互いの歯車が回り始めていく。 この本の中の言葉「事実と真実は異なる」…みたいな言葉がとても印象に残っていて、周囲の人間の考えることと当事者の考えること、思うことは異なるということであり、この物語ではそのすれ違いが決定的に埋まらないまま進んでいく。 少しダークな雰囲気のある小説ですが、読み応えもあって面白かったです。

    3
    投稿日: 2022.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最近のいくつかの本屋大賞受賞作に少し「きれいすぎ」「まっすぐすぎ」という違和感を感じていて、この作品もそういった感じかなと、読むのを少々躊躇していたが、それは杞憂だった。 身体の未発達や親の圧力、DV、性的虐待など、大きな傷を抱えた男女のお話ではあるが、哀しさ・切なさ・前向きさなどがうまくブレンドされて描かれている良作だと思う。 凪良ゆうさんは作家の中でも深い静けさや悲哀と、幸せな毎日や嬉しい感情を豊かに描き分けられる人ではないだろうか。 深海のようなcafe、カラーの細長い花、小さなトネリコなどの描写もとても素晴らしく、作品が持つ独特の柔らかな雰囲気を底上げしている。 世間から見たら「変わっている」家庭で、しかし素敵なお酒の瓶を集めたり、刺激的な映画を皆で見たりしながら幸せに暮らしている様子が、序盤に素敵な文章でキラキラと輝くように綴られており、それだけに父亡きあとの生活や、事件に巻き込まれた後の主人公の悲しみが何倍にも増幅されて感じられる。 愛でも恋でも友情でもない堅く強い絆の存在をしっかり感じられ、ラストも納得できるものだったが、ただ、小児性愛者だと思っていた彼が実は身体的な未発達に苦しんでいた、という秘密は、あそこまで重要に描かれるべきだったのか?と少し疑問には思ってしまった。

    4
    投稿日: 2022.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    賛否が分かれそうな物語。 ただ、ストーリーがわかりやすく読みやすいので映画化するのも納得。 問題は小児性愛(正確には違うかもだが)を肯定してでも文が更紗を救い出した行為を素敵なものと捉えられるかだと思う。 個人的にはちょっと無理だなぁ。結局、そこを乗り越えても誘拐に変わりないので。 「愛ではないけどそばにいたい」が売り出し文句のようだけど読後もその考えにはちょっと及ばない。 だが、物語の核にもなる「事実はそれぞれの解釈でいくつもあって、それは必ずしも真実ではない」と言う考え方はなるほどというところはある。

    7
    投稿日: 2022.03.31
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    難しい。自分が、ニュースを観ているだけの人だったら、文と更紗の知り合いだったら。2人が望む言葉をかけてあげられる人間だろうか。2人が望む態度をとれる人間だろうか。普通ってなんだろう、価値観てなんだろう、幸せってなんだろう、読みながらいろんなことを考えた。 最後、文の悩みとか心情があらわになるところ、他人が見てるその人って本当に一部で、みんな人に言えない何かを持ってるんだなって思った。 途中けっこうつらかった。伝えたいことを上手く伝えられない更紗のもどかしさや、どんなに必死になってもうまく伝わらない2人の関係。それを他人に分かってもらうことをやめた文と更紗の前向きな諦め。最後、幸せそうに落ち着いてたのは良かったけど、結局まわりの人というか世間は全然2人を受け入れてなくて、2人もそれを分かっていて諦めていて、それがつらかった。でも2人は幸せで、リカちゃんという友達も、2人を理解してくれてる人もいて。それを私が勝手に「つらい」と思うのも、たぶん価値観を押し付けてる。優しさと気遣い、無遠慮と価値観の押し付け、人間関係はこのラインが難しすぎる。たぶん一生わからないし、ケースバイケースで自分の行動が吉になる時も凶になる時もある。 正解は無いから、私はそういうことがあるっていう事実を分かっておきたい。真実と事実はちがうことを分かっておいて、ネットで人を叩くとか悪口を言うとか白い目で見るとか、そういうのは絶対にしないようにする。無造作に人と付き合うのと、人の心に土足で踏み込むのは違うよね。難しいね。 その人にとっての「ちょうど良い」でやっていけばいいんだ。 更紗のパパママが好きだった映画「トゥルーラブ」見たいと思った。休日は朝寝坊して、ふとんでピザ食べて、晩ごはんにアイスクリームを食べたい。  苦しい、読みながらもっといろんなことを思ったはずなのに言葉にできない。

    4
    投稿日: 2022.03.31
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    自由でいられて、それを受け入れてくれる人がそばにいれば、それだけで幸せを感じられる 内側から見るとそう思えるけど、外側から見たら違う感想になっちゃいそうな話でした

    1
    投稿日: 2022.03.30
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    なかなか共感できない部分も多かったかな、、新しい人間関係の形とも言えるのか。 でも小説を読むと仕事では使わないような感性を使う感じはあるので、気分転換にはなるかな。

    3
    投稿日: 2022.03.30
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    善意とは何か。 物事の、視点をかえれば、見方がかわる。 なにが真実でなにが事実 はじめと終わりがつながっているのがよかった 日常をみているよう

    3
    投稿日: 2022.03.30
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    読み終わった後、心の中がジンっと熱くなった。 この本の中で何度も触れられている『真実と事実は違う』という言葉が印象的だった。自分がみえている事実と本当にそこにある真実が一緒のことはほとんどなく、人の気持ちを推し量る事はできても理解することはできないのだと思った。自分の善意や優しさが相手を苦しめるかも知れないし、その確率の方が高いと嘆きに近い気持ちを覚えた。人を理解するには同じ痛み・境遇を味わないと行けないのかなとも思ったけど、そんな稚拙な事をこの本で言ってる訳もなく、人って難しいと思った。善意と悪意が川のように流れる水槽で人を傷つけず、傷つかずに生きる事は難しい

    4
    投稿日: 2022.03.29
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    常識や理解、共感の範疇に収まらない。そんな絆と居場所の物語のように思いました。すべてを理解できたとは思えないけど、それでも何かが収まるべきところに収まったかのような、感覚が読後に残っています。 両親が蒸発した後、叔母さんの家に引き取られ孤独な日々を過ごしていた更紗。そんなある日、彼女は文と名乗る大学生に導かれるままに家出をし、彼の家に仮住まいすることに。しかし更紗と文の生活は長くは続かず、それから十数年後、お互いにパートナーがいる状況で二人は再開し…… 作品全体を通してみると、全体的に息苦しい場面が続いたように思います。語り手はほぼ更紗なのだけど、彼女が安心して語ることができたところって、最初の両親と過ごした場面と文と過ごした場面くらい。あとは更紗にとってどれも息苦しく辛い展開が続く。登場人物それぞれが歪みや生きづらさを抱えていて、それがまた作品全体の息苦しさにつながっているのかもしれない。 更紗にとって文の存在が救いなのだけど、正直自分は、彼女がなぜそこまで「文しかいない」という心理に陥っているのか理解しきれなかった。恋愛感情ではないと本人が明言し、実際にその気配は全く感じられないから、読んでいても戸惑いの部分が大きかったです。 作中でも登場人物たちは更紗と文の関係を「誘拐犯とその被害者」という文脈で捉え、その異常性を糾弾し、人によっては更紗を救いだそうと熱心になってくれます。しかし、更紗はその親切に感謝し理解を示すものの、それでもその親切を受けられない自分をより孤独に思います。 人と人の関係を他人が推し量り、そして枠に当てはめようとすること自体が、誰かにとっては暴力になりうる。常識や優しさが人を救うわけではない。 そう考えると、自分が更紗の感情を理解しきれなかったのは、しごく当然かもしれない。 世間から外れていく更紗が最後にたどり着いた場所。それはやっぱり自分からすると、簡単に理解できるところではなかったのですが、どんな状況でも、どんなに孤独な人でも行き着くところには行き着ける。そういう意味合いがあるような気がします。それが現代の閉塞感を生きるの人たちの心に刺さり、この本は高く評価されたのかと思いました。 息苦しく暗い展開と開放的な明るさを感じさせる場面のコントラストの強さが、特に印象に残ります。 それはそのまま不条理と生きづらい常識や優しさに満ちた大きな社会と、それを凌駕する個人の小さなつながりの光を対比したものだったのかと思います。 第17回本屋大賞

    13
    投稿日: 2022.03.29
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    いやー。また物凄く心に残る作品を読んだぞ。 あらすじから予想していたよりはるかに良かった。 まず、構成がとても良い、というか上手い。 最初の章はあれがベストだと思うし、「誰の話か」が分かった時の切なさとカタルシスが最大限に引き出されるような構成だと思う。 朝井リョウの『正欲』を読んでから、私の中で「正しい(性)欲」というものの認識が以前より揺らいでいるのだが(このレビューをご覧の方で未読の方には強くおすすめします)、本書で更にというか、より一層複雑化してきて正直混乱しているところ。「病気」についても初めて知った。 最後まで読んでからタイトルを見ると、もう色々な気持ちが溢れてきてしまうのだけれど、どうか二人が幸せに静かに暮らせますようにと願わずにはいられない。

    2
    投稿日: 2022.03.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞受賞納得 「普通」って何?「許される」って誰から?という普遍的なテーマにすっと入り込めましたー ここ最近、私はさみしい物語が好きなんだと気づき、流浪の月を満を辞して読んでみましたが、良いですねー 文のようなさみしくてどこか影のある優しい登場人物はいますが、しっかり彼目線で書かれていることもわかりやすくて、わたしにはありがたかったです

    3
    投稿日: 2022.03.28
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    ガツン、ガツンと勢いがある。 正しさも真実も、当事者しか知らない。しかし彼らが信じるそれが、絶対的なものだと断じることもできない。そういう生き様が、許容される社会であればいい、と願う。 個人的にはもう少し文の生い立ちが知りたかったけれど、そうすると語りすぎになったのだろう。

    4
    投稿日: 2022.03.28
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    すごく面白かった…!自分とかけ離れた設定のはずなのに、文章がうますぎて更紗にめちゃくちゃ感情移入しながら一気に読んだ。文視点の章があるのも、通常の関係じゃなくても2人が納得したハッピーエンドなのも良かった。

    3
    投稿日: 2022.03.28
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    神様のビオトープに続き、2冊目の凪良作品。 本作でも"他人に迷惑かけないから自由に生きさせてほしい"という想いを感じた。 本当のことは当事者にしか分からないし、それを他人が自分の欲求を満たすために使うのは見苦しい。他人を思って、行動するということは実はかなり難しいことであると思う。全てを知りえないからこそ深く考えて他人に接したいし、愛のある行動を心がけたいと思わされた。

    2
    投稿日: 2022.03.28
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    賛否両論あるだろうな…と思うけれど、私は好き。 どこからか犯罪なのか、どこまでが愛なのか。 きっと2人の愛は普通とは少し外れたところにあるのだろうけれど、愛するってそういうものなのかなと思う。 そして、周りの反応も決して優しくないわけではないのだ。時には刺さるような優しさだって、優しいからこそ親身になるからこそで…迷惑だと感じることがあっても全部否定はして欲しくない。 みんな不器用で、みんな愛し愛されたい。 そんな苦しさが詰まった一冊だなと思う。

    15
    投稿日: 2022.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大好きなお父さんが死にお母さんは蒸発した。 親戚の家は息苦しい。更紗は公園で声をかけてくれた男の人についていく。その人は更紗に優しくして更紗を自由にしてくれた。でもそれは誘拐。やがてその生活は崩壊し2人は引き離されてしまう。本当のことを言っても誰にも信じてもらえない。文は優しくて更紗には何もしてない。ただ更紗の意志で文に着いてったと言っても。 、、、それから15年。今は更紗は大人になったから。大人だから。2人で過ごしても許される。ただ世間はそれを許してくれない。 でもこれから先文と更紗はずっと一緒に生きていくんだろうと思うとそれはとても幸せなことで本当のことは本人たちが知っていればいいんだなと思う。 人様のこととやかくいうものじゃないし噂とかは当人同士しかわからないもの。 ちゃんと自分の目で見て信じられるものを見つけていきたいなぁ。 村上春樹とよしもとばなな足して2で割ったみたい。 自由になりたいでもなれない。綺麗な小説だった。 重いことはそれだけで有罪だわね。 だって手をぶらぶらできないじゃない。 わたしがわたしでいるために、なくてはならないもの、みたいな そんなことしても意味がないから 意味? 会ってもなにも生まれない。好きでも嫌いでもない。交わるところがひとつもない

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    投稿日: 2022.03.28
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    更紗と文の2人にしかわからない愛の形があるというのがわかる反面、亮や世間からの優しさ(更紗からしたら迷惑なもの)も一般的に見たら正しいと思いました。更紗と文の視点はこの作品でわかるけど、亮や世間が完全に敵のようにされているので、もう少しそちらも理解してもいいのでは…と思ってしまいました。 ちなみに…最近の本屋大賞が、「生き辛さ」とか「歪な愛・家族」のテーマが多いので、若干食傷気味になっているかもしれません(笑) この作品が素晴らしいのはわかるけど、もう少し多様なジャンルや、ストレートな人間模様の作品が選ばれてほしいです。。

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    投稿日: 2022.03.28