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流浪の月
流浪の月
凪良ゆう/東京創元社
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総合評価

2052件)
4.4
1033
700
179
25
8
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    このレビューはネタバレを含みます。

    解説の、優しさを疑うこと、優しさを疑うことが優しさになることっていうのがすごくしっくりきた すごく良い

    0
    投稿日: 2025.11.17
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    一気読み系! 文のターンが、もう少しボリュームあっても良かったかな、という感じはしたけど、 ハッピーと捉えて良い終わり方で、スッキリ! 言い回しも、心情描写も本当に丁寧だと思う。

    3
    投稿日: 2025.11.17
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    更紗が亮君との結婚を考えた時の、「本物の愛なんてそうそう世の中に転がっていない。でも本物じゃないからと捨てたりしない。自分が手にしたものを愛と定めてそこに殉ずる。それが結婚かもしれない」という部分が印象的であった。 そうなのかもしれないと思った。そもそも本物の愛ってなんだろう。自分自身のことさえ愛しているかもはっきりと分からないのに、他人を本物の愛と呼べるもので愛することができるのか。 更紗と文は夫婦でも恋人でも家族でも友達でもない。体を重ねたいとも思わない。それでもお互いの幸せをどうしようもないほど願っていて、その人と過ごす時間がかけがえなく大切で、一緒にいると生きていることの意味を実感できる。2人の世界はとても儚く輝いていた。世間一般で言う愛の形とは違うかもしれないけど、2人の穏やかな生活がいつまでも続いていってほしいと思った。

    11
    投稿日: 2025.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

     登場人物みんな、孤独で寂しい人たち。  私たちは一つの絵をバラバラにしたパズルじゃなくて元々バラバラなピースだから、自分の形を変えないと他者と1つになることはできない。でもその形の変え方はどうやって覚えていくんだろう。他の人が当たり前にしている愛し方が自分にはできないと知ったとき、じゃあ誰が他の愛し方を教えてくれるんだろう。愛し方も愛され方も、人と関わることでしか知ることができない。愛し合って傷つけ合って、そうやって形の変え方を覚えていくのに。愛されないのも、愛し方がわからないのも、孤独でしかない。  人と人が一緒にいるには何か名前をつけないと許されない気がする。友達とか夫婦とか。その人たちの関係なんて、当事者同士にしかわからないしその人たちだけの世界がある。その世界に踏み入られたくないなら、その世界の扉に名前をつけて鍵をかけて誰も入れないようにするしかないのかもしれない。隠すなんてまるで良くない関係みたいで腑に落ちないけれど、大事にしてくれない人たちには見せる必要もないのかもしれないね。

    1
    投稿日: 2025.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今まででいちばん面白くていちばん早く読み終わった。好きな作家さんを見つけられたようなそんな気分。映画版もみたくなった。 世間一般では正しくないけど、当人にとっては正しいことが、本だけでなく世の中には溢れてるのかもしれない。 最終的に一緒にいるシーンが、最初の描写につながっていて驚いた。正しくは無いかもしれないけど幸せという形もあるのだと感じた。

    2
    投稿日: 2025.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    “自由“と“居場所“は彩りを与えてくれる。 更紗は、お酒を飲みながら料理をする自由奔放な母親と、普段は真面目で市役所に勤務しているがそんな母を心から愛す父親をもつ。周囲からは浮世離れしていると言われるが、誰になんと言われようとこの生活は更紗にとって自由であり、居場所だったのだろう。 私に映る更紗はとても彩りある生活を送っていた。 しかし、父が亡くなり、母が消え、彼女の自由と居場所が崩れていく音とともに鮮やかな日々に終わりがきた。 文との出会いは、そんな日々に、差し出された光のようだと感じた。 2人にとってあの2ヶ月は、苦しみもがく日常にそれでも、どうにかと必死に生きて、やっと手に入れた温もりだったのだろう。 自分の優しさを疑うこと。 社会はこの真実と分かり合えず、結局2人と梨花のみ知る。 実際、知ったとしても理解できるかは別なのだろう。 自分には分かりきれない真実。 私は直面した時理解できるのだろうか、自分に対する情けなや歯がゆさを感じる。

    1
    投稿日: 2025.11.12
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    小さいうちは、自分の意思ではどうにもできない現実を受け入れるしかない—— そのどうしようもない環境の中で、少しずつ無気力になっていく。そして、痛みを感じないようにするために、周りに合わせるように“模範解答”を探しながら、自分を偽っていく。そうしているうちに、いつしか本当の自分がわからなくなってしまう。幼少期の出来事は、大人になってからもなかなか消えない。 この気持ちが痛いほど分かる。 『流浪の月』は、社会の勝手な"正しさ”や“常識”の枠からはみ出してしまった二人の物語。 周囲の目から見れば「事件」として消費されてしまうような出来事でも、 当人たちにとっては、確かにそこに“救い”や“居場所”があったのだと感じる。 血のつながりなんて、所詮は縛りつけるための鎖のようなもの。 それよりも、たとえ形は歪んでも「誰と、どんな関係を築くか」ということの方が、 人が生きていくうえでずっと大切なことだと思う。 文と更紗が見つけた一筋の光のように、たとえ理解し難い選択だったとしても、簡単に「間違い」とは言えない——。事実と真実は、必ずしも同じではない。 この物語は、「人とのつながりとは何か」 「社会の正しさとは何か」を静かに問いかけてくる一冊だった。

    6
    投稿日: 2025.11.11
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    面白いんだろうけど、自分の精神状態が疲れているからか、しんどい本だった 事実と真実は違う、、、たしかに!

    0
    投稿日: 2025.11.10
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    事実と真実は違う。 その人にとっての幸せ、不幸せを決めるのはその人自身で、他人が決めることではない。 愛の形だって人それぞれの形がある。 そんなことを考えさせられた作品です。 読んでる最中は苦しくてしんどくて、 心情描写が繊細で、とてもリアルで思わず入り込みました。 本当に読んで良かった作品でした。

    0
    投稿日: 2025.11.10
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    読みやすかった。どこかで聞いたような話‥と思ったら映画を観ていました。思い出したのは読後だったけど、映画よりも本の方が明るめの情景が浮かびました。 こんな風に決めつけて同情しちゃうこと、あるかも‥とドキドキしながら読みました。

    14
    投稿日: 2025.11.10
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    凪良ゆう先生が書き出す言葉ってどうしてこんなにもずるずると引きずり込まれるんだろう。 美しい夢想と、痛みをかき消すような現実逃避が交錯する儚い世界。 けれどそこに生きる人々は、確かに自分だけの奥行きをもって息づいている。 文を追う度に、次の展開への思考が止まらなくて、でもそれが(良い意味で)違う方向へと裏切られる。 本作を読んで、世の中はいつも上部だけの優しさで人を守っているフリをしているのかもしれない、と思った。 犯罪心理学として被害者心理学、加害者心理学とかってのがあるけど、私はその学びが苦手だ。 起こった事件まで過去の事例と重ね合わせ、「当事者は今こういう心理なのだ」と測り決めようとする。 事件によって、それぞれ真実は異なるはずで、人間の心も同じように複雑なはずなのに、気持ちにまで真実を持たせようとさせる。 確かに、傾向としては重なることはあるはずだし、その心理学があるからこそ救われてきた人たちも存在しているとは思う。 けれども、全ての事件やトラブルに対して、人の心の働きが一致するとはどうしても思えない。 【事実と真実】って似ているようで、つくづく両立し得ないのだと、考えさせられる。 調べると、 【事実=議論の余地がなく、反論はできません】 【真実=解釈であるため、人によっては反論や別の意見が可能です】 と、書かれていた。 まさに作中に登場する多く人々は、事実という名の反論できない社会を創り上げているのだと思った。 「自分だけは優しく正しい人間で在りたい」と思うがために、当事者が持つ真実というものを、社会がこれまで築き上げてきた心の働きみたいなものに当てはめて、蓋をしようとしているように感じた。 そして人々はそれを、「救った」と勝手に思い込んでいるある意味の傲慢さ。 起こった出来事が、その心理学というやらによって、違う事実として世に放たれてしまうことこそ、「刑期を終えても取り返しの付かない重犯罪なのでは?」と思ってしまった。 私が見てきたこれまでのニュースの中にも、本作に似たケースがあったのかもしれない。 当事者の間で起きたことが、年月が経とうとも、社会の中では都合の良い事実に変換されて、終わってしまった...いや終わらされてしまっていたのかもしれない。 私も偉いことなんて語れない。 一体、世の何を信じればいいというのだろう。

    19
    投稿日: 2025.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    善意の怖さ。 わたしは良かれと思って他人を傷つけてないだろうか。 事実と真実は違う。 それにしてもイヤなやついっぱいいた本だったぁ。伯母の息子とかさ。 最後は良かったよ。穏やかで幸せでありますように

    2
    投稿日: 2025.11.07
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    世間が押付けるイメージって恐ろしい。 自分しか真実を知らないことでも、事実と異なる場合でも、世間の声の大きさ次第で周りの目から見た事実は変わってしまう。 自分が思ってる普通も、他の子と少し違っていたら変な子とレッテルを貼られて避けられてしまう。 好奇心や無意味な心配、野次馬で人を勝手に評価することで無意識に傷つけているひとがいることが分かった。もっと自分の発言や常識、世間の評価を疑おう。

    0
    投稿日: 2025.11.07
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    更紗と文の間に起こった出来事は端から見たら事件かもしれないけれど、2人にとっては何にも代えがたい救いの時間だった。 「事実と真実は違う」 周りがこうなんじゃないか?と決めつけて報道したり意見を述べたりすることの怖さ、歪さを感じた。 優しさとは何か?正しさとは何か?を考えさせられる作品。

    16
    投稿日: 2025.11.03
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    友達に勧められて読んだ本。 自分ではきっと選ばないテーマだったけれど、だからこそ読みながらいろいろ考えさせられた。 人の「常識」や「普通」って、本当にそれぞれ違う。 そのズレがあるだけで、生きづらくなる現実がとても丁寧に描かれていて、胸に迫った。 すごく苦しいのに、どこか優しさが残る物語。 読後、静かに息を整えたくなるような一冊だった。

    2
    投稿日: 2025.11.03
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    自分にとっての「普通」は誰かにとっての「普通」じゃない。 自分にとっての「優しさ」は、誰かにとっての「優しさ」じゃない。 「普通」や「優しさ」は、時に暴力にもなりうる。そんな大切なことに気づかせてくれた本でした。 人は誰でも悩みを抱えて生きていて、幸せそうに見えるあの人にもきっと何かがある。自分だけじゃない。そして、文や更紗のように、より深い痛みを抱えている人もいる。 事実ではなく真実に目を向けられる人になりたいし、人生で一人でもそんな人に出会えたらいいなと思いました。

    1
    投稿日: 2025.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    流浪の月 ★3 偏見の怖さ。自分が相手のためだと思ってしてることが相手をより苦しめうるということを再確認させられた。人は自分の信じたいものしか信じないのである。 扱ってる題材が「マイノリティな性的嗜好」という点で朝井リョウの「正欲」に似ていた。公園で小学生の更紗(さらさ)を保護し二ヶ月世話した大学生ふみは監禁の容疑で逮捕され小児性愛者として社会から拒絶される。実際は小児性愛者ではなく更紗になにもしていないのに。ただそれを知ってるのは更紗だけであり、更紗は「ふみに性的なことはされていない」と周りに訴えるが聞き入られることは無くむしろストックホルム症候群から抜け出せない可愛そうな被害者というレッテルを貼られる。そのレッテルに更紗は苦しめられ続ける。 読者はふみがなぜ何もしなかったのか、小児性愛者というのを自分では認めているのにそれらしき行動が全くない点からふみの行動に対する疑念が湧いてくる。僕の中ではその疑念がストーリーを読み進める動力となっていた。その謎は終盤、ふみの悲しい過去と共に明らかとなる。 ネタバレになるがふみは病気のせいで自分が男として体が成長できないことを強くコンプレックスに思っており、それを紛らわすために小児性愛者という盾を自ら作り出したのだった。僕はふみがなぜ小児性愛という盾を使ったのか納得はいかなかったが、人は十人十色でそういう考えの人もいるのだと勉強になった。

    3
    投稿日: 2025.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恋人でもないし性愛もない。ただ2人にとって確かに掴んだ正しい絆。 そ本当の人間関係の繋がりかたとは、奥の底の底から弱いところを理解すること なのかなと学んだ。 普段生きてく関係の築き方では難しいところ。 世間的からの揶揄よりも、文と更紗は強く生きていく。抱えていた孤独に救われながら。  映画をはじめに見て、気になる部分がたくさんあったため、小説も手に取りました。映画では、文が更紗の前で体を明かしたシーンはどういうこと??となっていたので。  小説を読んで、実際に文の裸体を晒すような描写はなくてびっくりした。でも、文に対する理解は深まった。映画→小説→映画(小説と一緒に)で楽しもうと思う。 そして梨花がかなり重要人物である。特に2人の行方を一番見届けることが認識できる梨花の存在がかなり心にきた。読者の立場と同じ位置に立って梨花は話してくれるなあと。

    1
    投稿日: 2025.10.30
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    流浪の月 2025.10.30 大多数の人は朝のニュースなどで報道内容をちらっと見ただけで信じてしまう。そこに偏見や非事実が含まれていたとしても、誰も疑いはしない。みんな自分が一番かわいいだけで、周りに認められようと拡散していく。『イン・ザ・メガチャーチ』を読んだ時にも思ったが、我々は知らないうちに洗脳(情報操作)されているのだろう。この本は情報を安易に信じるのではなく、多視点で捉えることの意味も教えてくれる。 文と更紗は言葉で表すことのできない関係、というか無理に言葉で表す必要のない関係なのだ。 2人にしかわからない関係は第三者が口出しすべき問題ではない。正直、何も触れないでおくべきなのだ。 親や世間の目などまわりを意識しすぎるせいで本当に尊重すべきことが見失われてしまう日本の現状を暗示しているようにも感じた。 どうか、2人が幸せでいれますように。 これがこの本に対して言いたい。もしかしたら似たような境遇の人がいるのではないかと思うと、苦労する全ての方々の幸せを願わざるを得ない。 凪良さんは男女の関係を描くのがうまいなと『汝、星の如く』も合わせて実感。

    5
    投稿日: 2025.10.30
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    感情の色が見えるような作品でした 自分が発する言葉や思考、 伝えるひとの気持ちを汲み取って話しているつもりでも、傷つけてしまうことがあって、言葉を伝えるって難しいなって それでも1人でも多くのひとが幸せになれるよう 苦しんでもがいて生きている人たちが 少しでも過ごしやすいような世になればなって願わざるを得ない気持ちです せめて私の身近なひとの気持ちだけでも 掬って抱きしめてあげれたら、とことん向き合えたら、なんてエゴかもしれないけどそう思います、私自身も更紗のように強く自由に生きてゆきたい

    1
    投稿日: 2025.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    更紗と文が再会し、最終的には二人一緒に身軽にどこでも行けるようになれていてこの身軽さがいいなって思いました。 周りの優しさが本人にとっては刃物を突きつけられてるかのように傷つく事もあるのは、リアルでもそういうことがあるなと。事実と真実は違うという言葉にハッとしました。 流浪の月も何度も読み返したくなる作品だなと思いました。2周目は1周目とはまた違う見方ができるかもしれないので、まだまだ楽しみたいです。

    0
    投稿日: 2025.10.28
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    文と更紗。恋愛とは違うけれど、お互いを必要とする関係は愛そのもの。「事実と真実は違う」は刺さる。映画を先に観たが、原作の方が読後がよかったので満足。

    0
    投稿日: 2025.10.27
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    亮こわい。こーゆー系の男の行動とか言葉選びがめっちゃリアル。 紆余曲折あって最後は望んだ?道を歩んでてよかったよ、、、。

    0
    投稿日: 2025.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私は常識が常識ではないことを思い出すことができる作品が好きなんだと思う。 自分が自分に呪いをかけてしまいやすく、辛くなってしまうから。 さらさちゃんとふみくん、他の人はどうでよくて、自分の居場所を見つけて、手放さず、幸せに生きることができて本当に良かった。 自由に生きていい。ピザをデリバリーして布団で映画を見ていいし、寝坊していいし、好きな人の隣に住んでもいい。さらさちゃんがふみくんと再会して、どんどん自分の気のままに行動し始めて無邪気な子供に戻っていくのがとても嬉しかった。私も、そうなりたいんだろうな。ふみくんが憧れちゃうのすごくわかる。 名前のない関係性。他の人からは当人の関係性なんてわからない。良かれと思って決めつけちゃいけない。私が気づかないだけで世の中そういうものに溢れているのかもしれないな。自分の側だけから見て判断しない人でいたいな。大切なのは、自分が幸せか、自分の好きな人たちが幸せか、たったそれだけ。人生で数回も会うか、すれ違うか、会わないかの人たちなんてどうでもいい。次はどこに行きたいか身軽でふみくんと楽しそうなさらさちゃんみたいになりたいなあ。

    4
    投稿日: 2025.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「事実と真実は違う」この言葉が印象に残りました。 世間から認定されている傷と実際の傷の形は異なっていて、それでも抗うことなく受け入れ続ける登場人物たちに対してやりきれない気持ちになりました。 本当のことは当事者にしか分からない。この考えは大事にしたいと思いました。 個人的に素敵だと思った表現が「ネックレスのビーズのように全部繋がっていて、どこから説明したら良いか分からない」の部分で、周囲にとっては大袈裟な出来事も、本人にとっては小さなビーズの繋ぎ合わせと捉えているのが主人公の慎ましさと大人びている部分が出ているようで人物像が鮮明になりました。

    2
    投稿日: 2025.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これも定期的に読み返しているもの。 善意・優しさって、時には相手にとっては何の意味も持たないただ傷つけるだけのものになってしまうんだなって。逆に相手の優しさが自分にとっては猛毒で刃のように刺さることもわかるなーって。 事実と真実は当事者にしかわからないし、2人が秘密を抱えていたように、目に見えるものだけがすべてじゃない。これは、この現代社会においても忘れちゃいけないことだと思う。 そばにいたいという気持ちは、恋愛に限らずさまざまな形があって、これが正しいこれは正しくないと自分だけのものさしだけで測らないようにしようと思った。 読後の余韻がすごくて、やっぱり凪良先生の文章大好きだなーって改めて感じました。

    1
    投稿日: 2025.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んだ後に引きずってしまうくらいに私には重かったのにスルスル読めてその重さも嫌な重さがなかった不思議な本 凪良さんの作品は私の美しい庭を読んでからこれで2冊目 芯の強いどこか達観している女性がでてきて私はその言葉に救われる 事実と真実は違うよはとても刺さった オールドバカラのグラスや店の名前、似た住まいを探す、普通になろうとするふたり どこまでもお互いを求めて全然違うのに似ている2人がとても愛おしかった 更紗と文の関係はどうやって言葉で表したらいいのだろうかそればかり考える 更紗が亮くんにせめてお味噌汁は作らなくちゃと普通の家庭の普通の女性であろうとする描写に後から胸がギュッとなった 自分の経験を含めて刺激される部分がありチクチクと胸が痛んだ お互いが普通になろうと足掻く様、ふたりが次はどこに行こうか、ついていくよと話す様はタイトルの流浪の月とは2人のことなんだろうなと思った 解説の優しさを疑う作業という言葉がしっくりきて唸った 読書とは自分の価値観を揺さぶられると頭ではわかっていても最近こんなにも揺さぶられたことあったかなと思い返した

    1
    投稿日: 2025.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    “事実と真実は違う” 私を救ってくれる言葉でもあるし、自戒でもある。 カフェの名前の意味が明かされた時は驚いた。ずーっと読者は、文が更紗を必要としていることを知っていたんだと。 小児愛者かと思って読んでいた時も、文のことは嫌だと思わなかったし、優しいところもある亮くんのことは、あまり好きにはなれなかった。 それは更紗視点で読み進めているからなのか、実際に私が体験してもそうなのかはわからないけど、何が言いたいかというと、どこからが一線を超えて本当に悪いひと、なんだろう…。 文の方が圧倒的に世間的に地位は低いけど、じゃあ亮は?明らかに更紗を身体的に傷つけたのに大きな事件にならなかったら何度でもやり直し可能なの?(更紗はすでに2人目だったが) 谷さんは?私は谷さんに対して好きなキャラクターだなと思うほどの評価をしてるけど、彼女がお土産袋で文を殴ったことに対しては理由がしっかりしてるからセーフなの?暴力はいつでもダメでは? 周りに流されず、自分のメジャーで物事を判断したいし、でも第三者が判断をすることはほぼ不可能なんだな、と再度気づかされました。 以前から、更紗が苦しんでいた被害者フィルター、私もおかしいなとよく考えることがあって。精神病を抱えた人とか、認知症を抱えた人とかにも同じようなフィルターがかかるけど、そうあるべきではないよな。でもどうやったら公平に判断ができるのかな?と。答えは、多分どうやっても、当事者でない限り無理なんだと思う。ただ、なるべく当事者のことを理解してあげられるようにその視点を持っていられる人でいたいな。 みんなが自由になることを許して、そのためにみんなが我慢するしかない、というのは、なんともその通りだ。

    0
    投稿日: 2025.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事実と真実は違う。当事者にしかわからないことがある。 文は「少女誘拐の犯人」「ロリコン」と見られているが、実際にはまったく別の病を抱えている。 更紗は「被害者」として保護されたけれど、彼女自身も別の場所で深い性被害を受けており、その痛みを語れずにいる。 互いに大切な“ファクト”を打ち明けられないまま、ふたりの関係は意図しない方向へ進んでいく。 社会は文を“悪”、更紗を“守られるべき存在”として分類する。 しかし、本人たちはそうは思っていない。 それでも「ストックホルム症候群」と決めつけ、二人を引き離していく社会の正義――その不条理さに強い違和感を覚えた。 真実とは何か。 当事者にとっての幸せとは何か。 “正しさ”の名のもとに誰かを傷つけてはいないか――そんな問いを深く突きつけられる作品だった。 「私は、誰に謝っているんだろう。 そして、何を許されたいんだろう。」

    0
    投稿日: 2025.10.20
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    とても見やすい本で、読みやすかった。 リアルな描写が多くて、文字で物語を見ているのに、胸が緊張して、焦る気持ちになった。 主人公の気持ちに少しついていけない気持ちもあった なぜ自分とは関係のないことなのに、第三者は人の事情に入って批判をするんだろうと思った。

    0
    投稿日: 2025.10.19
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    愛では無い、けどそばにいたいっていうのがほんと言葉のままで、男の女やけど恋愛じゃなくて、一緒いる必要があるから一緒にいる。増えるかもね、こういうあり方。

    1
    投稿日: 2025.10.19
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    読みたい読みたいとずっと思っていたのに、なぜか後回しになっていたこの作品 やっと読めました! 結論から言うと、ものすごくよかったです!! 汝、星のごとくの2冊も好きですが、こちらも読む手が止まらず、一気読み! なんだろ、この文(ふみ)の穏やかな空気感、、、 文章から漂う中世的な色気、、、 全てがしびれました、、、 更紗ちゃんも文と再会してから、別人のように自由奔放で、楽しそうで、読んでいて気持ち良くなりました 行動だけ見ると、なかなかヤバイ人ですが(^_^;) 事実と真実 ここにはそれぞれの優しい真実がありました

    9
    投稿日: 2025.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事実と真実は違う。 当事者にしか分からないことがある。 世の中には勝手な思い込みと偏見が溢れている。 何も考えずに自由に生きられない2人が一緒にいれるようになってよかった。 凪良ゆうさんの物語は素晴らしい!

    7
    投稿日: 2025.10.18
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    とりあえず亮!!!ほんとに嫌い! 事件の真実は当事者にしかわからなくて、勝手にネットで書かれている憶測を信じるのは違うなーと思った。 被害者側をみんなは庇うけど、真実は本当は違う。庇われるほど心が苦しくなるという状況を想像すると勝手に涙が出てきた。どう弁解しても、わかった辛かったんだよねと言われる。でもわかってない。こういうのが心にぐさっときた。 この2人が周りにどうみられようと幸せに生きてほしいとそう感じた作品でした。

    0
    投稿日: 2025.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。物語に入りやすく面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.10.17
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    社会が作り上げたレッテルや固定観念が、当事者二人の間の関係性を覆い隠してしまう 他者の関係性を「常識」という物差しで測り、安易に裁断することや、理解したつもりになって接していくことへの危険性を感じた 被害者というラベルを貼り、保護しようとする行為や偏見は、当事者の事実をねじ曲げて、自由を奪うことにもつながる ※事実と真実の乖離 自己の優位性や安心感の維持のために、相手を可哀想と思う気持ちはわからなくはない

    1
    投稿日: 2025.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事実と真実の違い、社会の不憫さ、世間の認識と当事者達の認識のズレ、それによって生じる苦しみがこの本に全て入っていた。 本人達だけしか分かり得ないことを周囲の人達は表面的な部分のみによって感じたこと、思ったことをそれがあたかも本当の事実かのように解釈される、扱われることの苦しさ、生きづらさについて考えさせられた。 人同士が必ずしも分かり合えるわけではないし、分かり合えば分かり合おうとするほど、より複雑になり、思想の押し付け合いにしかならない。 物事に対する捉え方、考え方はそれぞれあり、愛の形も当たり前にあるもの以外にも存在するということを伝えたかったのだろうと思った。 読んでいて苦しい場面が多いけど、今の時代にも言えることがあり、考えさせられた。 読んで良かったと思える作品だった。

    1
    投稿日: 2025.10.14
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    ずっと透明なプラスチックの糸で心を締め付けられながら読んでいました。物事を表面や、先入観だけで語ってはいけない、想像してはいけないと改めて強く感じることができた作品でした。何回も読みたい。本を読み切った後に本格的に泣き出したのは初めてでした。 同じだけど同じではない、『人間』は面白い。 Wind-Akeboshi 52ヘルツと同じレベルで評価ダントツ高い。

    1
    投稿日: 2025.10.14
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    汝星の如くよりは全然面白かったし、また映画見たくなった。本で読むと、より2人の世間から孤立している雰囲気が滲み出てくるのと、おかしいと言われようが、孤独なもの同士、幸せになれるのであれば、それはそれで周りはもう放っておきなよと、映画よりも思った。

    9
    投稿日: 2025.10.13
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    自分の中の優しさを疑うことができた一冊。 事実と真実は違う。自分の勝手な「優しさ」で、人の心を決めつけないようにしようと思った。

    1
    投稿日: 2025.10.11
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    事実と真実は違う。 その人たちにしかわからない真実がある。 味のしなくなったガムをただ噛み続けている。

    7
    投稿日: 2025.10.10
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    帯に、ゆっくり毒がまわっていって、最後にトドメをさされたみたい、って書いてあったけどまさに! 人は色んなものを抱えていて、言葉で説明しても伝わらない、理解されない。周りも固定観念に縛られて決めつける。それがよく分かる一冊。 二人が一緒にいられるようになってよかった。。

    2
    投稿日: 2025.10.09
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    大学生の男が公園で九歳の女の子に「うちにくる?」 それから二人の生活が始まったのだが、長く続く はずもなく・・・ そして15年後の話になりました 女視点と男視点からの話がありました 読みながら、真実をわかってもらえない二人が もどかしくもやもやしていました でもそれもしょうがないのかもしれないなと思いながら でもなんとかならないのかなと感じました 物語には惹き込まれました

    23
    投稿日: 2025.10.08
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    一気読みした。報道されている事件の表面的な部分で勝手に判断していることが誰かを傷つけているかもしれない、自分にもよく思い当たる。ニュースを見て勝手な感想を抱き、自分の価値観に落とし込んでいる。その価値観は子供にも影響し、先入観を作っていく。情報にはできる限りフラットに対したいと思う。報道は一方的で乱暴なものもある、真実を伝えるものではないこと、心に留めておかなければ、と思わされた。

    2
    投稿日: 2025.10.07
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    血よりも強い繋がり、恋愛感情がなくても明確に感じる愛。依存と言えばそれまでだけど、羨ましささえ感じる。

    0
    投稿日: 2025.10.05
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     この作品は、料理や自然などの描写が丁寧で人物のものの見方が伝わってきます。他人の先入観がその人の人となりを形成してしまうお話がとてもつらかった。しかも加害者と被害者のどちらもがそうなると、ほんとそっとしといてほしい。  一つの救いは、分かりあえる人がいたということ。それが恋人でも家族でもないという新しいかたち。「目に見えない痛みに振り回されている人は意外といる。そんな人は、確証もなくぼんやりと自分を励ましている。」いいことはなかなか訪れないけどそれでも人は前に進むのだと思った。

    0
    投稿日: 2025.10.05
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    相変わらず深いお話で楽しかった。 ふみ、さらさ、2人しか知らない真実。 周りの人がどうこういう必要はないなと改めて感じた。気持ちとか真実は当人しか知らない。

    9
    投稿日: 2025.10.04
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    ひとのことはわからない わかった気になったらいけない 自分のこともわかってもらおうと思ってもいけない気がした

    1
    投稿日: 2025.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こりゃ名作ですわ。読むのを勧めてくれたTikTokerたちありがとう。 はい、愛です。これは愛と言うんです。色々なしがらみやトラウマに翻弄されて、過去の罪に人生をめちゃくちゃにされながらもお互いにお互いを希望と見出して生きていたのが、最後には結びついて歩き出していけたのが嬉しくて嬉しくて…よかったねぇと涙が出てきてしまいます。人が死ぬこと以外で泣かせてくる作品を私は愛しておりますよ。うーん2回くらい泣かせてもらいました。 わりと途中まで主人公もだいぶヤベぇ!と思ってたけど文も同じように主人公を想っていて、むしろそのヤバさが必要だったんだよなぁ…とも思います。 こんな風にお互いにお互いを必要とする存在に出会えたことがちょっぴり羨ましくもあり、これ以上ない愛の形だと私は思いました。依存とも言えるんでしょうけど。それでもお互いに想いあっているのならいいんじゃない? 自分勝手なお母さんたち多すぎィ!なのが悲しいよね。子供たちが良い子に育ってるのが反面教師、なんですかね…つらいね。

    1
    投稿日: 2025.10.04
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    読了しました。 作者の作品は初めて読んだのですが、恋愛感情ではない、お互いをわかった上での優しさが伝わってきました。 世間で言う普通とはなんなのだろうか? そんなことを考えさせられたのもまた事実。 周りがあーだこーだと憶測で言っているだけで、本人達は違ってたりもする。 更紗と文が幸せでありますように。 二人の仲の恋愛感情ではない何かに人間のあたたかみを感じた作品でした。

    16
    投稿日: 2025.10.02
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    物語は ある事件を背景に、 ・話を理解してもらえない ・理解以前に話を聞いてすらもらえない ・求めていない同情や同調を与えられる ・優しさや思いやりで突き放される ・諦念 (他にもいろいろあるけれど…) そういったことが どの章にも 何度も何度も繰り返される。 主軸となる更紗/文といったフィルターを通すと、 圧倒的大多数に押し潰されるような、言い得ない感情を抱くけれど…。 果たしてふたりの体感しているこれは 特別なことだろうか?とも思う。 (状況は圧倒的特殊) 上記には "常識" とか "正義感" とか "善意" とか っていうテイがあって、 それはとても、日常的で どこまでいっても "人の営み" そのものが そこに在るだけ …のような気がする。 描いている状況は かなり特殊だけれど 人の在り方みたいなものは 何も特別なことはなくて。 少し昔に流行った"個性"とか 今流行りの"多様性"とかが頭に浮かんだ。 少し前に読んだ、朝井リョウの『正欲』を また読みたくなった。

    4
    投稿日: 2025.10.01
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    図書館の本を読む▼ https://kguopac.kanto-gakuin.ac.jp/webopac/BB00738323 最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。(出版社HPより)

    0
    投稿日: 2025.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物に引き込まれてすぐに読み終えてしまいました。 名前のつかない2人の関係がこれからも続くラスト、とってもよかったです…。

    0
    投稿日: 2025.09.30
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    ファンになりました!形に捉われず見えない繋がりを大切にしたいと思ったし、他人にもそれがある事を理解して優しい反応をしたいと思った。

    10
    投稿日: 2025.09.30
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    凪良ゆうさんの小説は初めてでしたが、美しい文章と表現の豊かさに驚き、ファンになりました。 大好きな一冊です。

    16
    投稿日: 2025.09.28
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    世間的に見たらニュースになる事柄で犯人と被害者なのかも知れない、でもそこには本当の愛を感じられる。切なくて、色々と考えさられた。ニュースなどで見る事件も表に出ている部分だけではないのかなと思った。2人で幸せになって欲しかったけれど、それが無理なら2人ともそれぞれ幸せになって欲しい。

    1
    投稿日: 2025.09.28
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    「あぁこのひとだ!」って想った人との関係性って言葉に出来ないです。更紗の親には閉口。ふたりが最後は幸せであって欲しいと願います。

    0
    投稿日: 2025.09.27
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    事実と真実 変わりゆくものと変わらないもの 心情が細かく描写されていて感動した 何回も泣きそうになる本でした。物語としても すごい綺麗な本。

    3
    投稿日: 2025.09.27
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    事件には、当事者しか知りえない真実がある。 ただ、当事者がいくら真実を明かそうとしても偏った報道や個人の強いバイアスによって誰にもその声が届かない。 読んでいて、それがもどかしくて苦しかった。 不思議な繋がりにより、知らず知らず互いが互いの支えになっていた2人。 2人それぞれの視点で描かれていたところが、とてもよかった。 読み終えて、ポジティブな気持ちになった。

    2
    投稿日: 2025.09.27
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    年が同じくらいの異性と結婚して子供を産むことが普通でそれが幸せなのだという世間。しかし、愛や幸せの形は人それぞれで誰かに押し付けられるものでもなければ、正解もない。

    2
    投稿日: 2025.09.25
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    愛ってなんだろう、普通ってなんだろうって考えさせられた。表現力がすごくて読んだ後の余韻が残った。全部読んだ後に最初のシーンをもう一度読み返してみた。映画も見てみたいと思った。

    10
    投稿日: 2025.09.24
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    言葉の表現力がとにかく凄かった。 するすると文章が頭の中に入って、形成されて。 ジャンル?とか超えた物語に驚嘆。 ミステリ以外で⭐️5は久しぶり。 真実と事実は違う。この言葉の重さ。 とてもじゃないが、自分の言語力では この本の良さを伝えることが出来ないのがもどかしい。 今まで読んでいなかった事に感謝。

    1
    投稿日: 2025.09.24
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    事実と真実は確かに違うとはっきり分かった。 当事者にしか分からない事があって、それを「普通」で片付けるのは正義じゃないと感じた。 愛とか恋とか友情とかそういう言葉では括れない糸が2人にはあったんだね、、

    18
    投稿日: 2025.09.23
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    勝手に普通を思い描いて普通を押し付ける怖さを感じた。 他人に理解されない点、理解してもらいたいと思っても絶対に理解されない。そういうことがあるのだろう。 中途半端な優しさも他人を傷つける暴力にだってなる。寄り添うのも優しさかもしれないが、安っぽい正義感なら放っておくことも優しさ。 自分の価値観を押し付けて欲を満たす、ニセの正義感を抱くような言動は自省しようと感じた。 事実と真実は違う。 文と更紗が平穏で幸せな関係でい続ければそれで良い。

    23
    投稿日: 2025.09.23
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    大好きな本。 この作者の方のお話はちょっと暗めで心がずーんとなるのが多いイメージなんだけど、この本もやはり少しずーんとくる。 目に浮かぶ情景の彩度が低めというか、しんみり系の話なんだけど人と人が助け合う、お互いがお互いを恋愛感情とはまた違うけれど大切に思いあい支え合う話でそれがすごく心にきた。 ここまで来ると私は恋愛でもいいんだけどそうでなくても、特別な強い感情で結ばれた人たちが幸せを追い求めて強く生きていこうとするのが好きなんだなと思う。 しんみり、でもあたたかい、頑張れ!って応援したくなる素敵な人が主人公のお話。人に薦めまくった。誰かに読ませたくなる本。

    0
    投稿日: 2025.09.22
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    シリアスな場面や楽しくなる場面があり、飽きさせないストーリーで読みやすい。伏線を回収する流れもよい。 事実と解釈、そして真実を切り分けなかてはならないメッセージ性を感じた。また自分がされね嫌なことは他人にしてはいけない、という自分が考える「普通」をおしつけることなく、それぞれが抱える異常に耳を傾けて、寄り添う、受け入れる姿勢を持つこと、優しさを見つめ直すきっかけになる。 また、1人は自由だけど、1人では生きていけない、でも、ふみとさらさのように、世界が誤解していても2人だけが繋がっていれば、人生は豊かになることが描写されていた。

    0
    投稿日: 2025.09.22
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    事実と真実は違う。 凪良さんの文章は読み出すと止まりません。 どんな感想を持つかも100人100様であっていい。 描写や内容が苦手な人もいるかもしれません。 もし自分が、主人公2人の生い立ちだったら、切なすぎる。畳みかけるように色んな辛いことが起こってハラハラします。 願い?祈り?不思議な読後感でした。

    10
    投稿日: 2025.09.21
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    私の中で1番価値観が変わった本です 更紗と文。どちらも他人からは理解されなかった二人の仲を繋いだ名前の付けれない関係。周りの目、心の傷、優しさという他人から押し付けられる正義について考えさせられました。ただ優しくすればいいってもんじゃない、犯罪を犯したら関係ない私たちでも石を投げてもいい、そんな世の中の理不尽。いつか自分が向けられるかもしれない刃を私たちは今この瞬間も誰かに振り回してるそれを気づかせてくれました。 凪良ゆう先生を知るきっかけとなった出会いの本です

    10
    投稿日: 2025.09.20
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    すごい良かった わたしもそんな風に受け入れられる、受け入れてもらえる人、一般的じゃない当たり前を共有できる人を見つけたいと思った

    1
    投稿日: 2025.09.20
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    本屋大賞受賞作か。 正直、意外だった。 感動するには、共感が必要だ。 共感できるところ、と言えば 人、それぞれ、という当たり前過ぎる点。 放っておいて欲しい、 そっとしておいて欲しい、と願う気持ち。 文の生き方には、共感、というよりは そうなるよなぁ、という感じ。 性癖、或いは その人の持つ特性などについて、 関心を持つ部分もあったが。 取り敢えず、亮くんは面倒くさいな。 ただ中盤から後半にかけては、 どうなるのか、と 気持ちを高揚させられる点は、 筆者の力量を感じさせるものがあった。 この人の作品、初めて読んだけど BL作品を手がけてる人なのね。 なるほど、と思ったことを付け加えておく。

    1
    投稿日: 2025.09.20
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    ◎夕飯にアイスクリーム  ただ、そういう『当たり前』があっただけ。 人には人の当たり前があって必ずしもそれが他人と同じとは限らない。 更紗ちゃんと文もそれぞれがこれまでに創り上げたものがあって、だからこそそれを否定したりされたり、新しいものを受け入れることに怖さがあったんだと思う。  それなのに普通を演じようと、その他大勢に溶け込もうとしてすごくすごく傷ついたんじゃないかな。  …とあまりにもリアルで、これフィクションだよねと疑いたくなるような描写とスルスル引き込まれていく表現力とストーリーに気づいたら読み切ってしまっていた。  良くも悪くも面白かった。  そう思うことが不謹慎で申し訳なく感じるほど2人に感情移入してたと思う。

    12
    投稿日: 2025.09.20
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     共感や理解が及ばない部分も多々あり、自分が知らない世界を描いた映画を傍観している感じもした。でも、自分がもし主人公と同じ境遇だったら、その気持ちは理解できるかなと思う。社会の片隅で生きていく人々に焦点を当てた力作。

    0
    投稿日: 2025.09.18
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    外側からと内側から、当事者と第三者、起きている事実とそれぞれの解釈する真実は違う。 本当にそれは優しさなのかを考えることができるという解説がまさにだと思う。

    1
    投稿日: 2025.09.18
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    みんな、何かしら人には言いにくいモノを持っている。 多かれ少なかれ。 そんな中、形に表しにくい関係性は、理解されず、好奇の目に晒される。 世の中の人は、暇なので、酒の肴を探し続ける。 関わり合って生きていくのが、人間社会であっても、それが煩わしく、仙人の様な生活に憧れる日もある。 でも、この騒々しい現世で、無駄に笑顔を貼り付けて生きていくことを選んだ。 それを懐かしく思える日が来るのだろうか?

    2
    投稿日: 2025.09.17
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    https://carinweb.isu.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&KCODE=UTF8&OAL=BC13000169

    0
    投稿日: 2025.09.17
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    次に何が起こるか気になって本を閉じたくなくなる物語でした。社会に自由を奪われ、見つかると大騒ぎになり、平穏な日々は保証されていない彼女たち。なのにも関わらず彼女は変わらず自由奔放に、彼はそれに救われながら生きていく。最後の文章が印象的な大好きな本です。

    8
    投稿日: 2025.09.17
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    結局、善か悪かなんて当事者にしか分からない。世間でのそういう烙印を付けてしまうのは第三者であること。 きっとこのような善であるエピソードは現実世界では希有なのだろうけど、こうして傷付けられた人もいるのだなと。 2人が幸せならそれでいい。 誰も知らなくていい。

    12
    投稿日: 2025.09.16
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    人生の彩り方が素敵だな〜って思ってたらどっしり重い感情がのしかかってきて、あっという間に読み終わりました

    3
    投稿日: 2025.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わったあと、スッキリとした気持ちと少しの苦さと甘さが残って、余韻に浸るのが心地の良い物語りだった。人間や社会の息苦しさの中で、必死に生きる2人が少し羨ましくもなったし、2人が出会ったのが10代だったのがまた良かった。柔らかく形を変えることができる思春期にお互い欠けた穴を埋めあって、その形のまま固まったからこそ、お互いにしか埋められない穴になったのだなと思った。唯一無二なんだな、と思ったし、その相手と共に生きられる2人がやっぱり羨ましくもある。 すごく綺麗な話だった。 汚い社会の中で、苦しみながらも生きて、居場所を見つけた2人の話を読んで、生きるのも悪くないなと思えた。良かった。

    2
    投稿日: 2025.09.15
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    映画化もされた本作。 読み始めるとその世界に引き込まれ、気がつけば深夜2時までページをめくっていました。単なる恋愛とは少し違う、2人の間にしか存在しない特別な距離感が絶妙。 「事実」と「真実」は必ずしも同じではない。そんなことを思わせる描写は、まるでSNSで公開された情報が全て真実に見える、現代社会っぽいなと感じました。 映画版もぜひ見てみたいです!

    2
    投稿日: 2025.09.15
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    間違いなく愛の話だった。 2025年で読んだ本の中で1番心に残って1番感情が動いた。 事実と真実は違う。 セックスがなくても、心で繋がってる人と一緒にいられることが間違いなく幸せだと思った。 どうか二人が幸せになってほしい。

    2
    投稿日: 2025.09.15
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    ジャンルで言えば恋愛小説なのかもしれないけど、カテゴライズするのが愚かにも思えるくらい、唯一無二の作品です。恋でも愛でもない関係、けれど素敵な関係が静かに紡がれる。かといって冗長でもなく読み応えはあり、素敵な余韻が残る作品。とても好きでした

    2
    投稿日: 2025.09.14
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    とても、考えさせられます。一緒にいるからといって、夫婦、カップルではない、関係。事実と真実は、違う!ほんとに深い言葉!今の世の中、様々な考え方があるから、一概に聞いたこと見たことが全て正しいのではなく、自分の五感で直接感じて判断したいと改めて感じた!

    2
    投稿日: 2025.09.14
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    本屋大賞受賞作品ということで内容は全くわからないまま手にした。表紙裏の短い解説を読んだときは、いわゆる恋愛小説だろう、と思っていたが質の違う恋愛小説だった。 人を大切に思う気持ちや、一緒にいたいという感情は、様々なのだということ。 SNSや噂に流されないで、真実で判断できる人間でありたいと思った。 実はこの前に読んだ本が「52ヘルツのクジラたち」だったので、社会の負の側面で精一杯生きている人たちの誠実さや優しさに触れて自分ができることを見つめる機会になった。

    0
    投稿日: 2025.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    愛ではないと言っているが、 この2人の間にあるのはある種の愛ではないかと私は思った 他人の関係に文句を言う筋合いはないし、 自分の価値観を他人に押し付けるものでもない 周りからの目を無視して、 自分が好きなものだけを大切にして、 自分に嘘をつかず人生歩んでいたら、 それだけで、幸せになれるような気がした それにしても孝弘ほんまきしょい そういう風に育てあげた叔母きしょすぎる 幸せになってね、更紗と文

    0
    投稿日: 2025.09.12
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    文と更紗、愛ではない、誰もその関係を言葉や文字にできない二人がどうか幸せに生きられますようにと、願わずにはいられないそんなお話だった。 事実と真実は違う。2人が抱えるもの、2人が過ごしてきた日々、世間からの目。 複雑に絡みすぎて読むのも苦しくなってくる。 でもどうか希望がありますようにと、読む手が止まらない。 親ガチャなんて言われるけど、この作品の親たちはちょっとね... 子どもにとって親はこうあるべきみたいなものはわからないけど、文や更紗、梨花、亮もそうかな、子どもにとって楽に生きられる場所を与えてあげたいと思った。 凪良ゆうさんの文章は初めて読んだが、とても読みやすい上に、表現方法、例えがすごく独特なところもあって面白いし、素敵な表現だなと思うところも多く、面白かった。 2025年ここまでで一番良かった作品かなー。

    46
    投稿日: 2025.09.12
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    世間からは理解されず孤独を深めていく度に、お互いがなくてはならない存在になっていく。 この作者の作風はとても孤独で美しい。

    1
    投稿日: 2025.09.10
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    情報が溢れる世の中で、声が大きい人の話が本当の事として罷り通る。ひとつの事件の裏側にある真実を知りもせず善悪を決めつけていた自分に気づいた。 とても考えさせられた。

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    本当にこれでいいの? 決めつけてない? 本人たちにしか分からない何かがあるのに… 偏見、おせっかい、優しさ、真実とは…考えさせられた

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    すごくよかった!当事者にしかわからない気持ちが周りには伝わらず、変な人として扱われてしまうもどかさを感じた

    2
    投稿日: 2025.09.06
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    文と更紗は誘拐犯とその被害者として世間に晒されているため、2人が本当にあったことを周囲が理解しない様子が描かれているのはリアルだと感じた。個人的には亮に対してスッキリしなかったのが逆にリアルだった。

    3
    投稿日: 2025.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誘拐された更紗と女児誘拐で逮捕された文の物語。真実は救いを求めていた更紗を文が助けたが、事実としては小児愛者の誘拐事件にしか見られない。真実と事実は違うこともある。価値観は自分が育った環境で構築されていくものだから、人によってすれ違ってしまうが、それがこんなにも残酷なものかと痛感させられた。生きている限り誘拐事件の偏見が付き纏うと思うが、再びお互いの居場所を見つけられた2人ならどこに行っても大丈夫だろう。どうしても愛で片付けてしまいがちだけど、愛とは違う大切な関係が存在するということを知れてよかった。

    2
    投稿日: 2025.09.05
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    私達は、いつしか「普通」と「普通じゃない」にずっと追い回されることに慣れてしまった 人が感情や形に名前をつけることが当たり前となってしまったからだ 与えられた名前に当てはまった存在は許され、そうでないものは悪として認識される 2人は世間から後者側に部類された でもそれはいつ、誰が、どのようにそれを決めたのだろうか 多数決で決められたような「普通」であることはそんなに正義なのだろうか 何も悪いことはしていないのに、2人が過ごした真実を真実として受け入れてもらえないこと 正義と言われたらこちらは何も言い返せないし、向こうが悪者な訳でもない だからこそ2人は世間から白い目を向けられても、境界線に踏み込み「普通」を手に入れようとしたのだと思う 読んでいて色んな感情になり語源化が難しいが、 2人にしか分からない関係性がこの先も穏やかに続くことを願いながら本を閉じた

    7
    投稿日: 2025.09.04
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    とても苦しい話 怖くて読むのに時間がかかった どの場面も苦しくて自分の心が曖昧な気持ちのまま読み進めた そして読み終わった 愛がテーマなのかな〜 愛と一言で言ってもそれは言葉で表現できない種類の愛もある 人物一人一人に抱えるものが大きすぎて受け止めきれない 深すぎて複雑で怖い 人間の心情はどこまでも深くて恐ろしいのかもしれない ハッピーエンドのようだけど何か心に引っかかるような小説だった

    2
    投稿日: 2025.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「汝、星のごとく」がとても心地よく読了できた本だったので今回はこちらをチョイス。 "自分ってなんかほかの人と違う?"って思うこと、必ず誰しもがもってる感情だよねー。 自分の気持ちに正直に生きれたら楽しいかもだけど、リスクが大きいとか、不便を感じることも多そう…とか思うと周りに合わせて生きちゃう…。 でもこのお話の登場人物たちは自分の気持ちに沿って生きていく道を選び、話が終結。 とってもうらやましい生き方だなと思った。 でもこれはあくまでも物語を読んでる上での「羨ましい」で。 決して自分では選ばない(選べない)道。 せめて読む本くらいはいいなーと思わせてくれる展開であってほしいので とても好印象で読み切れました。 映画も見ましたが…要所要所の描写はありましたがやはり省かれている部分も多く… 俳優陣が個人的にはどれも豪華で見る気にはなりましたが、原作読んでなかったら最後までは見れなかったかも…。(俳優陣が微妙なら見るのやめてたと思う)

    1
    投稿日: 2025.09.02
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    すごい特殊な話やけど,温かい,,自分の経験値で物事を判断してしまうけど,他人には他人の経験値があるわけで。自分の考え方が正しいときこそ少ないのかも。とりあえずスカリーワグを買お(←すぐ影響される)

    1
    投稿日: 2025.09.02
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    常識はあればあるほどいいと思っていた。逆に、ない人の方が悪だと決めつけていた。当事者にしかわからない真実を私たち他人は事実だと思って、悪意もなく攻撃をする。自らSNSに発信はしないけれども、心の中にはそう思っていた自分がいました。世の中に出ている情報は、すべてが真実ではない。 そんな助けを出せない人の声を私は聴き、寄り添っていく。難しいことだけれどもそれが、より一層これからの情報社会での大切な中心核になると思う。

    11
    投稿日: 2025.09.02
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    真実と事実は違う。今の時代とても考えさせられたし、更紗のもどかしい気持ちに共感できてつらかった。自分の言いたいことが相手に伝わらないのはしんどいし、なにも言いたくなる気持ちがすごくわかる。SNSではその場面の切り取った部分しか載っていなくてそれが全てだとして拡まっていく。もっと視野を広げて物事を判断していきたい。

    9
    投稿日: 2025.09.01
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    世に出回っている情報は事実であって真実かどうかは分からない。当事者にしか真実は分からないから、見てもない自分や他者の小さな頭で情報を鵜呑みにして可哀想だとか変だとか安易に思いたくないなと思った。 どうしても普通はこうでしょ?ていう概念を持ちがちだけど、自分にとっての当たり前はその人にとって苦痛なものかもしれないなと思った。自分が好きなものを好き!と怯えずに言える世界になれるといいな

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    投稿日: 2025.09.01
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    旅立つ更紗に置いていかれた様で心が掻き乱された。 痛みを抱える人と、その痛みに共感出来ない人とが共に生きていくのは難しい。彼と出逢えなかった私達は事実とも真実とも向き合って生きていくしかないのかな。せめて誰とも理解しあえないと諦めない様に、諦められない様に。

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    投稿日: 2025.09.01