
総合評価
(2190件)| 1107 | ||
| 744 | ||
| 190 | ||
| 29 | ||
| 9 |
powered by ブクログ「普通とは何か」を考えさせられた物語だった。 同じ題材の物語は他にもあるけれど、今まで出会ったことのない新鮮さが感じられた。 読み終えた後、実は「普通」に囚われていた自分に気づいたと同時に、凪良ゆうさんはこれを伝えたかったのかもしれないと思った。
0投稿日: 2026.02.15
powered by ブクログ更紗の性格が好きでした。明るく見えるけど、どこか周りを諦めていて、それがちょっと楽観的に見えるのかなって勝手な考察。歳の割に自分を客観視したり思い返したりしているのが印象的でした。 文もきっと自分を諦めている人だと思うから、更紗に惹かれたのかな?と思いました。絶対に恋愛的ではないし、惹かれたという表現は適切でない気がするけど。 お互いがお互いを逃げ場としているのかな、と思いました。かなり好きな雰囲気の小説でした。ありがとうございました。
0投稿日: 2026.02.13
powered by ブクログ普通とは、常識とは何か。 読み終わったあと、他人を簡単に裁けなくなった。 文に会いたくなった。 いつまでも二人が幸せでいてほしいなと思った。
0投稿日: 2026.02.13
powered by ブクログネット、テレビで流れている放送で私たちは怒ったり悲しんだりする。誰かが悪い、誰かが可哀想。そうやって切り取った情報だけで一喜一憂して盲信している。この本はそんな私たちに苦しめられる誰にも理解されない2人を描いた物語。
0投稿日: 2026.02.12
powered by ブクログマイノリティーは支え合って必要とし合ってそして理解者を得、存在していく。 せつなく美しい小説でした。
0投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログファンの皆さんには申し訳ないけど、自分には合わなかったです。 こういった性格の女子が苦手で、読み進めるのにかなり辛抱強さが必要でした。 「事実と真実は違う」とか言ってるけどこの状況は明らかに誘拐だなぁ。手を出さなかったから悪ではないとはさすがに言えん。
1投稿日: 2026.02.10
powered by ブクログ傑作です。 血の繋がりはないのに特別な何かで繋がっている更紗と文の関係性が、すごく羨ましく感じた。 心を許せる家族がいる時点で2人よりも苦労のない人生を送ってるはずなのにね… 自分にとっては当たり前に善意だと思って取った行動が、誰かを傷つけることもあることを学んだ。
1投稿日: 2026.02.10
powered by ブクログ文の優しく愛の乗った言動が恋愛感情から繰り出されるものではないと分かっていながらも、どこか期待してしまって、勝手にメロさを感じてしまった。 読み終わった後、「ミステリアスで陰気な男が出てくる小説」とChatGPTに聞いたくらい、文という男を忘れられなくなっていた。 恋愛感情ではない、友情でもない、愛を受け取ることができる居場所を求める2人の関係性にどんな名前をつけることができるだろう。
1投稿日: 2026.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初から最後まで、話に引き込まれてどんどん読み進めていきたくなる、話としては暗めですので表現として正しくないかもですが、すごく良い一冊でした。 「事実と真実は違う」 事実に憶測・解釈が加わって生じた、真実との乖離に長年苦しみ、囚われ続けている姿は読んでて辛かった。 ただ、ここまで乖離が生じて、普通に生活することすら危うくなるのであれば、記者に真実を語ってある種の潔白は晴らして欲しかったと思いますし、従兄のクソガキこそ地獄に落ちるべき存在だと思いました。 あと、亮もかなり胸くそ悪かったです。 主人公の2人は互いに地獄を抱えながら、互いがそれを癒す唯一の存在だったと、同じ思いを持ち続けていた事と、最後は一緒に暮らすという選択をした事が、胸くそバッドエンドも覚悟しながら読んでいた自分にとっては救いでした。 映画版も見てみたいです。
1投稿日: 2026.02.09
powered by ブクログ題材的に好みな内容ではないな…と読み進めていたけど、読み終わって解説も読んでみると、本当に解説の一文目の通りだと思わされる物語だった。 あっけらかんとした、自由な更紗の親みたいに毎回はできないかもだけど、自分としては楽しいに正直で、子供から楽しかったなぁと思われる日々を送りたい。
1投稿日: 2026.02.09
powered by ブクログどしんと来る 読んでよかった 普通が人を傷つけることもある。優しい世の中が誰かにとって優しくないこともあるんだなと
0投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログ本屋大賞受賞作、風良ゆう初めて読んだ 繊細で壊れそうで崩れそうでひやひやするガラス細工のようなお話 小学生の女の子、更紗は両親がいなくなり叔母の家に預けられることとなった しかしその家はとても居心地の良い家ではなかった そんな時、公園でよく更紗たち小学生の女の子を眺めている19歳の少年・文に家に帰りたくなくて雨に濡れる更紗が話しかけられついていく 更紗にとってその生活は安心しそのままでいられる時間だった しかし世間ではそうとは思わず誘拐事件として文は捕まってしまう その事件から大人になって再会した文と更紗、恋愛でも友情でもないけどお互いを必要とする不思議な関係とそれに対する冷たく放っておいてくれない世間の反応
1投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったのだが、もう少し佐伯文側の動機を丁寧に書いて欲しかった。結果ロリコンでは無かったのだけど、それを上回る意外性がそれほど無かった。
0投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログとても心を揺さぶられました。 事実と真実は違う そうは分かっているものの、普段の自分の生活を省みると、ファミレスにいた高校生たちのような会話をしているのだろうなと思いました。 メディアに踊らされることなく、先入観に振り回されることなく、フラットな立場で事実の中にある真実を見抜くこと。それがいまからの時代に生きる人に必要な力かもしれません。
0投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログ重すぎて、心が痛い いい話だけど明るい本が好きだー 主人公みたいな思いは誰にもしてほしくないなと心から思う 真実と事実は違うって確かになと思った 真実は当事者にしかわからないことだから、外野は簡単に憶測で言葉を逸ってはいけないし、判断してはいけないよなー
0投稿日: 2026.02.07
powered by ブクログ⭐︎3.6 くどいと感じる場面がいくつかあって少し低めの評価 登場人物みんなカッコよくてこういう作品は好み
0投稿日: 2026.02.06
powered by ブクログ幼女誘拐事件の犯人と被害者が事件後、また一緒に暮らし始める。読み終わるまでに、何冊も浮気したから、ちょっと中身覚えてない。笑 結局、男として身体が成長しなかった犯人が、コンプレックスを乗り越えるために自らを小児性愛者に仕立てあげる感じだった(?)だから、被害者の女の子は何もされてないし、犯人を良い人と慕って懐いていたという結末。
0投稿日: 2026.02.06
powered by ブクログ環境は違えど、とんでもなく孤独で不器用な2人。 後から考えればもっと別の道があっただろうに、という行いも、必死な2人の気持ちが余計に伝わってきた。 事実と真実は違う。 どんな事件にもきっと、明らかにされていない真実が何かしらあるんだろうな。
0投稿日: 2026.02.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んで良かった。 世間一般で使われている言葉に安易に寄りかかるのではなく、分からないことを分からないものとして伝えようとする書き方に、とても好感を抱きました。例えば次の言葉です。 わたしたちは親子ではなく、夫婦でもなく、恋人でもなく、友達というのもなんとなくちがう。わたしたちの間には、言葉にできるようなわかりやすいつながりはなく、なににも守られておらず、それぞれひとりで、けれどそれが互いをとても近く感じさせている。 わたしは、これを、なんと呼べばいいのかわからない 次の言葉にもはっとさせられました。 「自分がしてほしくないことは、他人にもしてはいけない」という道徳観は、「自分がされて嫌でないことは、他人にしても問題ない」という安易な自己肯定のロジックへとたやすく変貌する。そこに、暴力が生まれる。 誰もが、誰かを傷付けうる。そっとしておくこと、ほうっておくことこそが、優しさとして作用する場合がある。けれどもその態度は相手への無関心ではなく、あなたがあなたのままでいてほしいと願い、干渉ではなく隣にいることを願うこと。 こういう小説をたくさん読みたいです。
0投稿日: 2026.02.05
powered by ブクログ事実とあまりからの見え方はちがうっていうもどかしさとどうしようもなさを感じる良い作品 でも文章だから読めたなって感じ。映画は多分見られない。
0投稿日: 2026.02.04
powered by ブクログ人には人の地獄がある、とは本当にその通りなんだなぁと… 他人の歩んできた人生を憶測で語ったり、中途半端な理解を示したり、などなど 理解に苦しむ人を見て勝手に「可哀想だ」と憐れむのは的外れかもしれないけれど、それでも、「人としておわっている」だとか「もっと外の世界を見ろ」だとかで一蹴してしまってはいけないなと強く思える作品だった。 ╋、自分をわかってくれる人がいること、自分はひとりではないと思わせてくれる存在がいること以外に何を望むといえようか、的なものもかなり心に響いた。
1投稿日: 2026.02.02
powered by ブクログ自分が善意で行ってることが相手にとっては悪意に映るのかもしれないということを考えさせられる一冊だった。 事実と真実は違う。真実は当人にしかわからないけれど、当人にも実はわかっていなかったりするのかもしれない。 みんな結局自分の解釈でしか判断できない。
0投稿日: 2026.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説としてはおもしろい。 事実と真実は違う。 ロリコンによる少女誘拐・洗脳事件、その被害者と加害者、と世間では認識されているが、真実は違う。 2人だけの絆がある。 犯罪ではないのに、犯罪としても刑期は終わったのに、デジタルタトゥーによる終わりなき非難。 被害者にも向けられる哀れみの目。セカンドレイプのような。 この2人を世間はほっといて欲しい。 そしたら2人は幸せなのに。 最後まで、胸が詰まりながらも、常に展開の気になる。 非常におもしろい作品であった。 でも申し訳ないが、理解はしても、全く共感はできなかった。 他責思考、周りのせいにしすぎてないか? もっと厳しい環境で育っても、それを糧に大きな成功を収めたり、挽回している人は大勢いる。 実話でこんな人を知っている。 生まれつき持病を抱えて余命短く病院で過ごす少年。 学校に行くことが夢という。 奇跡的に体調が一時期安定して数日学校に行けた。 本当に楽しかった、幸せだったと言う。 また学校に行けたときに遅れをとならいようにと、悪化する体調の中でも、集中治療室でも漢字練習や算数のドリルをしていたという。 でも叶わず亡くなった。。。 正直私はすごい恵まれていると思う。 家族がいて、持病もなく、犯罪や暴行に巻き込まれたりもない。 だから、小説に出てくる2人やいわゆるマイノリティの気持ちは、本当の意味では分からないだろう。 でも、この小説の全体の雰囲気が 意識無意識に関わらず周りが加害者、2人は被害者 私たちは悪くないのに、こんなに辛い思いをしている というようなことに違和感を覚えた。 そう書かないと小説としてはおもしろくないんだろうけど。 だから、小説としてはおもしろかったんだけど、なんかモヤモヤが残る。 どんな理由で本屋大賞になったんだろ。 ちょっと世間一般との感覚がズレているみたいだから、調べて認識しておこう。
0投稿日: 2026.02.02
powered by ブクログ人間って、もろくて、強くて、愚かで、弱い。矛盾する心と事実と真実と。すっごく考えさせられた。私も偏見や、理解しようとすることによる傷つけをしてしまってるのかもしれないな。すごくささった。
0投稿日: 2026.02.02
powered by ブクログ一元的なものの見方や身勝手な正義感、同情がいかに傲慢かを突きつけられた。 とは言え主人公の行動原理が理解できない点も多く、常にストレスにさらされながら読んだ。
1投稿日: 2026.02.02
powered by ブクログ自分の中にある良心を疑うような本でした。 途中感情が谷底で苦しかったけど、ふたりが幸せで生きてるなら良かったなと思う。ふたりにしかほんとのことなんて分からないのにな。
0投稿日: 2026.02.01
powered by ブクログいろいろと考えさせられて、とても難しい作品。 事実と真実は異なる。 そこにあるのは恋でもなく愛でもない。 でも離れることはできない。 それは相手を想ってのことかも知れないし、自分のためかも知れないし。 ただの依存なのかも知れない。 考えれば考えるほど、頭を悩ませる作品。 でもそれでいいのかも。明確な答えなんてなくていいのかも。 ひとつだけ言えるのは梨花ちゃんという存在が読者に希望を与えてくれている。
9投稿日: 2026.02.01
powered by ブクログ私に色彩をくれた人 坂本真綾「色彩」 ━━━━━━━━━━━━ 凪良ゆうの真骨頂とは「憐憫」の否定であり、新たな「愛」の獲得である。 他人からの善意の否定。「過去の工程」を受け入れるために全てを拒絶し、「今の自分」を否定する。私の姿は昔からこれであった、と自分に言い聞かせるほどの自己矛盾の先。自己嫌悪から起こる拒否感を極限まで煮詰めて文学として昇華したものが凪良ゆう作品のベースである。つまり、他人だけでなく、自分自身への「憐憫」でさえも否定する。 登場人物たちは、多くのものを手のひらから溢れ落とす。家族であったり、地位、それまでの努力の結果と所謂「普通の人」が当たり前に持っている幸福。しかし、失っただけではない。失ったものの価値に見合うだけの「何か」を必ず手に入れる。いや、正確には本人たちだけは手に入れたと思い込む。それは家族愛であったり、恋人への愛であったり、友人としての愛であったり形は定まらないし、目には見えない。しかし、感情の一方通行でないのであれば、それは「愛」である。 さて、ここで少し勉強の時間だ。皆さんはアメリカの心理学者アブラハム・マズローが唱えた「マズローの欲求段階説」という人間の欲求を段階的に説明した表をみたことがあるだろうか。 ・自己実現の欲求 (Self-actualization) ・承認(尊重)の欲求 (Esteem) ・社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging) ・安全の欲求 (Safety needs) ・生理的欲求 (Physiological needs) 以上の5段階となる。上から順に高次の欲求となっている。つまり満たされている人は上のものを欲しがる。これに倣うのであれば、登場人物たちは全く満たされていない。憐憫を否定するということは、他者から尊重される権利を放棄し、承認を諦めるということだ。そして、彼女たちには「愛」から下の次元の欲求しかない。自己実現なんてもってのほかだ。精々が「私たちは満たされている」と自己欺瞞に微睡む程度だろう。再起の話と言えば聞こえはいいが、これからも彼女たちは闇の中を手探りで歩まなくてはならない。故に、この「物語自体」が彷徨える中に月明かりとして、道標となるのだろう。 ━━━━━━━━━━━━ 今回も非常に面白かった。ただ、読み進める内に非常に気分は悪くなっていった。臨場感マックスで更紗たちの自己嫌悪も感じとれたのだから、気分も悪くなろう。
5投稿日: 2026.01.31
powered by ブクログ性同一性障害とは違う、ホルモン系の、女のこを愛せない男の子の話。 救ってもらった女の子は、掴み用のない優しい男に惹かれる 男の子は、自分を心から好きでいてくれる女の子を好き(恋愛とかではない) 恋愛とかではない、男女の、信頼と愛情 男性と女性では理解しがたい、その愛の形 複雑だけど単純で、すごく面白かった 最高のハッピーエンド
2投稿日: 2026.01.31
powered by ブクログ世の中の「まとも」という正義や、自分から見えている視点の狭さと危うさを問い直されるような内容だった。極端な過酷な環境下の2人を描いていたが、善意による窮屈さや制約やおせっかいの苦しさは、皆どこか感じたことがあるのではなかろうか。理解しあっている2人が、世の中でのまともな関係の名前を持っていないと、ただ一緒にいることもままならないことが苦しかった。
2投稿日: 2026.01.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
亮くんとの会話の中で、出来事にはそれぞれの解釈があるだけ。ほんとにそう思う。2人の間に起きたことでも、解釈がちがうと別のことのようになる。 亮くん自身も傷があって、DVやるのはぜったい最低やけど、更生プログラムとか受けて救われてほしい。 事実と真実はちがう。 自分の真実があればそれでいい。 最後のファミレスでのシーンを読み終えて、最初の少女のはなしに戻って、なんだかほっこりした。 更紗と文と梨花が幸せでいてほしい。 安西さんも亮くんも。
2投稿日: 2026.01.31
powered by ブクログ事実と真実 彼女と彼にしか分からない 本当に?、、本当は? 愛とは 優しさとは 自由とは 読むのが辛かった。読んでよかった。 心理描写、情景描写が美しかった。 救われる
2投稿日: 2026.01.30
powered by ブクログ今まで読んだ凪良ゆうさんの作品の中で、1番好きです。名前のつけられない互いを想う気持ちがすごく苦しくて、二人の行く末を神妙な気持ちで読み進めました。他人に理解されなくても、自分にとって必要なものは手放さなくていい、色んな形の情があっていい。そういった凪良ゆうさんの作風が色濃く出ている作品だと、個人的に思いました。
4投稿日: 2026.01.29
powered by ブクログ朝井リョウさんの「正欲」と似ているような感じがした。他人には理解されない価値観等に劣等感を感じながら生きていく、そういった人達が現実社会にも多くいらっしゃる。 また、事実とされている事も、氷山の一角に過ぎず、色々とねじ曲げられたものが多いと感じた。
2投稿日: 2026.01.29
powered by ブクログ善意は時として逆効果をもたらすことがあったり、事実と真実は違っていたり、物事には当事者にしかわからないことがあったりと、読んでいて学ぶことの多い作品だった。 更紗と文の関係に明確な名前を当てはめることは難しいけれど、無理にそうする必要はなく、その関係を言葉で理解することよりも心で受け入れることの方が大切なのではないかと思った。
1投稿日: 2026.01.28
powered by ブクログ流し読みをしてしまっていたため再読 大切にし合える人との出会いっていいなぁと思える作品。 すごくおすすめです。
1投稿日: 2026.01.27
powered by ブクログ誰しも過去があり、今がある。犯罪に関与したともなれば、現代ではネットにいつまでも残り、レッテルを貼られ偏見と戦わなければならない。それを知った人の攻撃はもちろん、配慮も時に被害者,加害者の心を蝕んでいく。この本を読んだのならそれがどんなに辛いことかわかると思う。
13投稿日: 2026.01.27
powered by ブクログずっと積本だった本屋大賞のベストセラー作品に手をつけました。 なんとも形容の難しい人間ドラマ小説。 孤独な境遇にある9歳の少女が一人の青年に出会って心の安らぎを得るが、それは社会的には許されない関係であり、不幸な別れへと向かっていく・・・ 主人公の2人の関係、生い立ち、家庭環境、周囲の人間模様まで、本作を構成するあらゆる要素が繊細・複雑です。 人間ドラマでありながら平凡な私の人生からはかけ離れているので、ストーリーが展開するたびに衝撃とドキドキ感が襲ってきて一気読みでした。 最後の締め方も好みで、読後の余韻も心地よいです。
9投稿日: 2026.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後まで一気に読んだ、、とてもよかった、、個人的に汝星の如くはあんまり刺さらなかったので、自分には合ってないかもって思いながら読み始めたけどすっごくよかった。事実と真実は違う。事実は合ってるけど真実はそうじゃないっていう場面がいっぱい書かれてて読んでて苦しくなったし歯痒くなった、、どうやって終わらせるんだろう?とも思ったけど最終的な終わり方もすごくすごくよかった。恋愛とかそんなんじゃなくて2人にしか形作れない関係性を自分たちで見つけて穏やかに生活しているラストにも余韻に浸らせてくれる要因になったし、ずっとずっとぐるぐる考えさせてくれる。
1投稿日: 2026.01.27
powered by ブクログ読了して胸がいっぱいいっぱいで…すごい話だったとしか言葉が出てこない。 ずっと緊張したまま読み進めていた。違うのに、そうじゃないのに、本人たちの間で起こった事と全く違うように話が進んでいく。駄目、更紗、それでは誤解が生まれてしまう、駄目だ。何度も思った。優しさはあるが理解してもらえない歯痒さで何度も手を握りしめた。 どんどん悪くなりもしかしたらこのまま救いがないのかもしれない…と思いながらも読むのをやめられない。 こんな感想を書いたが、この本を読んで本当に良かったと思う。他の作品も読むのが楽しみ。
2投稿日: 2026.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「汝、星のごとく」を機に凪良ゆう作品にたくさん触れたくなったので購入。 世間から見ると文は小児性愛者で責められるべきで、更紗はストックホルム症候群の少女であり同情や哀れみの対象となる。 2人を取り巻く人々も誘拐という事実と固定観念に縛られ、2人の中でしか共有されてない真実に気づくことはできない。最終的にお互いの真実を共有できた文と更紗の間ですら、思い込みによってすれ違いが起きる。 人は自分の都合の良いように様々なものを解釈し、それに従って行動するが、そういったものに縛られず、対話を通じて相手を理解する努力を怠るべきではないと感じた。 真実を共有出来る人はきっと片手で数えるくらいしか現れないかもしれない。だからそういった人に出会えたら、感謝を忘れないだけでなく、相手のことを受け止めようと思った。
1投稿日: 2026.01.26
powered by ブクログ"凪良ゆうの小説を読むことは、自分の中にある優しさを疑う契機となる"と解説にあったが、その通りだなあと思う。バイト先の店長や警察官、みんな優しさがゆえにしているつもりでも、その言葉や行動で更紗が救われることはない。事実は本人にしかわからない。
1投稿日: 2026.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
更紗が文を庇うほどに、世間はそれを「ストックホルム症候群」というラベルで定義し、彼女の意思を奪っていく。その「正しさ」による包囲網が、二人を追い詰めていく。 正直に言えば、私には二人の生き方を実感として理解する術はない。彼女が背負った孤独も、文が抱える欠落も、それはそうなのかと文字で追うしかない。 しかし、ラストシーンに漂う静かな空気感に触れたとき、そこには「元被害者と加害者」でも「男と女」でもない、既存の言葉では言い表せない信頼関係が確かに存在していると感じた。 誰にも理解されず、誰にも祝福されない。けれど、誰にも侵されることのない領域。 それを「絆」や「愛」といった安易な言葉で括る必要さえないのかもしれない。ただ、他者が口を挟む余地のない場所で二人が息をしている。その事実だけを、そのまま受け止めたいと思う。
42投稿日: 2026.01.24
powered by ブクログ昔、単行本で読んで映画もみて、今度は文庫本を読了。自分にとっての普通、が誰かにとっても同じく普通とは限らない。それを改めて突きつけられる。更紗と文が共に過ごした2ヶ月間、読者だけは真実を知ったつもりでも、結局私たちだって本当のところ分からないのではないか、と思ったりした。ストックホルム症候群、と更紗は周りから言われて、更紗自身や読者も違うと思うだろう。けれど、やっぱり更紗はストックホルム症候群で、私たちが小説として読んだ物語だって、更紗の思い込み、書き換えられた記憶なのかもしれないのだ、といくら考えても分からないことを思ったりなどした。
25投稿日: 2026.01.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
真実は当事者にしかわからないのだろうけど、この本を読んでいる最中、どこか第三者視点から冷静に見てしまっている自分がいた。 更紗は文の人生をめちゃくちゃしてしまったと責任を感じていて、一生添い遂げるしかないと思い込んでしまっているような気もする。そう言う意味ではやっぱり更紗は被害者だと思う。本人が幸せだと思えるのならばそれでいいのかもしれないけれども。
2投稿日: 2026.01.23
powered by ブクログ人を見た目や立場、世間のレッテルで単純化することはとても簡単だけれど、その人がどんな人生を歩み、何を抱えて生きてきたのか、 その「真実」までは、他人には決して分からない。 だからこそ、 「分かったつもり」になることの危うさを、 常に自覚しておく必要があるのだとも思いました。 もっと色々な気づきがありましたが、一番最初に頭に浮かんだ感想です。
6投稿日: 2026.01.23
powered by ブクログ今まで読んだ本で1番早く読み終わりました そのくらいページを捲る手が止まらなかった 読後の余韻も凄かった、また再読したい1冊
2投稿日: 2026.01.21
powered by ブクログ21歳からは本を読む人になろうと思って、買ってみた。 読まず嫌いしていた本だけど、読んでみると意外と面白くて3日で読み終わった。 新しい好きに出会えて嬉しい。楽しい。 もっと色んな本を読んでみたい。 身体が大人になれない自分とトネリコを重ねていた文。 本当はロリコンなんかじゃなくて、その事実から目を逸らすように、大人じゃない少女を好きだと自分に言い聞かせていただけだったんだね。 ハズレのトネリコは俺だって言葉にとても心を痛めた。 本当のことは当事者にしかわからない。 最後はふたり一緒になれて本当に良かった。 最後最初の場面に戻るのが面白かった。 また最初に戻って読み直したよ。
2投稿日: 2026.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
打ち勝つのでも、乗り越えるのでもなく、自由になるための物語。 主人公二人が抱えている問題は表面的には解決していない。 二人に向けられる社会の視線、更紗のトラウマや母親の話、文の身体的コンプレックスや家族との話。こういったについては向き合ったり、対策したりといったことを一切しない。 だが、彼らはそれらを気にせずに二人で過ごすという道を見出し、周りと何かトラブルになれば引っ越して新しい場所で暮らすことにする。その軽やかさが心地よい。 読んでいる最中は、かなりくるしい気持ちになることが多かったが、最後に二人が選んだ結論は好き。
0投稿日: 2026.01.21
powered by ブクログその人たちにしかわからない世界を、他人が『普通』をかかげて決めつけては当人たちを苦しめていく。 残念ながら最後まで大衆の理解は得られないので、バッドエンド…ではなく 新しい理解者がえられたことや、お互いがお互いの命綱として共生することで、辛さを乗りこなしていくことでなんとか生きていく。幸せな結末でした。 普通をかかげた善意はときに暴力になりますね。 誰かの正しさが誰かを傷つけてしまう、仕方ないことだけど、それがなんとかならないかと思いました… 自分がこうされたら嬉しいから他人もきっとそう、は 優しさにみせかけた悪意や押し付けだ、とまなびました。
3投稿日: 2026.01.20
powered by ブクログこれまであまり読んだことのなかった、感情の揺らぎを丁寧にすくい取るような文体の小説だった。というより、小説そのものを最後まで自然に読み切れたのが初めてかもしれない。それほど文章が静かで、無理に読ませる感じがなく、気づけば物語の中に入り込んでいた。登場人物たちの繊細で不安定な感情は、彼らの関係性や閉じた世界観と強く結びつき、読んでいる側の感情も静かに引き寄せられていく。 物語を通して強く残ったのは、「真実と事実は違う」という感覚だった。世の中で起きる出来事や事件も、私たちがニュースで目にしているものがすべてではなく、その奥にある真実は当事者にしか分からないのかもしれない。善悪や正しさが簡単に決められてしまう社会の中で、優しさが誤解され、理解されないまま傷ついていく人がいるという現実が、静かだが重く突きつけられた。 また、これまで言葉にならなかった感情を言語化されてあるところは、そのたびに立ち止まって読み返したくなった。感情は曖昧で不安定なものだが、それでも言葉にできた瞬間、少しだけ自分の中で整理される。この読書体験をきっかけに、今後はそうした一文一文をメモとして残し、自分自身の感情と言葉の関係を大切にしていきたいと思った。
1投稿日: 2026.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2020年本屋大賞。 三章までは更紗視点で語られている。四章を読むまで、文が不憫すぎて、更紗が身勝手にさえ思えていた。 だけど四章 彼のはなしを読んで、事実と真実は本当に違うのだなと思った。文の救いも更紗だけだった。読みながら涙が溢れそうになった。 私自身、事実だけを見て真実を見ることが全くできていなかった。当事者以外には何も分からない。 ありふれたネットニュースを目にして、憶測の域を出ないことに関して、それを決めつけて楽しむのはやめようと思った。 ただ登場するどの母親の考えも自分には受付けられなかった。更紗を捨てた母親も、安西さんも更紗に連絡くらいはできただろう。 客観的に見ると、文の身体的な未熟さよりも親の精神的未熟さのほうが危険だと感じた。
16投稿日: 2026.01.20
powered by ブクログ読み進めるたびに没入してしまい、悲しいお話しではないのに涙が出そうになってしまった 読了後の余韻が抜けない作品でした
1投稿日: 2026.01.20
powered by ブクログ自分が浅はかで無神経だと どんどん突きつけられる小説 正欲を読んだ時の感覚に似てる 解説の吉田大助さんの 『凪良ゆうの小説を読むことは、自分の中にある優しさを疑う契機になる。』 という言葉がとてもしっくり 最後の章で救われたのは2人じゃなくて 私だったなあ 嘘月 / ヨルシカ
1投稿日: 2026.01.20
powered by ブクログ夜中に読み始めて朝まで読んでしまった。読み終わった時の感情に名前がなかった。面白いでも、悲しいでも感動でも虚しいでもない。映画化してるみたいだがどう考えても本を超えないだろう。
1投稿日: 2026.01.20
powered by ブクログ真実は当事者にしかわからない。当たり前のようで忘れがちなこの言葉を忘れず胸に刻んで生きていこうと思う。2026年最初に読んだ本がこれでよかった!
1投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログやっぱり凪良ゆうさんの書く文章は素晴らしいなと思わされた。自然と泣けてきて心が締め付けられる。人間の身勝手さと共に愛と絆を感じた。映画も観たくなったな。
1投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログ随分前に読んだけど、感想をまとめておこう。 この世で最も好きな作品。 こういう作品と出逢うために、わたしは本を読み続けているのだと確信している。
1投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログ情景がイメージしやすくあっという間に読了。 本人たちにしかわからない、変わらない事実があり、想像だけで介入していくものではないなと改めて感じた。 2人が幸せな未来があってよかったと思えた。
0投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログ2026の2冊目 調子悪めの日にとりあえず本でも読むかと思ったら爆速で読めて現実逃避させてくれて感謝 文体 読みやすい文体で爆速で読める、疲れた日でも気軽に手に取れる 構造的なカッコ良さや美文と言った感じはない 時たまくるタイトルへの呼応的な一文や文の第一人称の変わりを無理やりと感じてしまったがこれは完全に私の好みの問題 物語 ミニマムと感じた 親のその後やバイト仲間パートの不在 メッセージ(個人的に受け取れた) 事実と真実は違います 仲間が1人でもいれば人生は広野です的な?(でもこんな仲間どこ行けば見つかるんだ、もう文の年齢も当にすぎてしまったし、そもそも仲間って人生において必要かな?バイトで親元もないままの一人暮らし、もしかしたら重病かかえて最悪等、いろんな不安、まだ起きてない事に勇気振り絞って直面する必要がある事なのかな?申し訳ないけど全然他人事として見てしまった) 思った事 感情前面の物語はどうしても冷めてしまう気がした 冷静にxxxすればよくね?とか、無理あるでしょみたいな、だからあまりキャラクターに自分をトレースできず、読み終わっても『良かったね』で終わってしまう 最後にくらった言葉と、思った事 『器の中にどんな水がそそがれているかは関係ない。器の形がストーカーだということが問題だ。』 バイト仲間の不倫は不問にするんだね
5投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログ非常に作品の中に入りやすい。ちょっと特殊な部屋の置物やお酒の銘柄があることで景色や部屋の情景が浮かびやすかったり、登場人物の感情に読者の感情も揺さぶられるような書き方がとても良かった。 社会の"普通"に馴染めない人が懸命に生きる中で、心が躍る瞬間をしっかりと捉え、明るく生きていく術を身につけていく様は読んでて温かい気持ちになれた。 凪良ゆうの作品は初めてだが、他の作品もぜひ読みたい。
1投稿日: 2026.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
直感で選んだ本は間違いがないと感じた。 自分に重ねて読んでしまった。 すごく個人的な感想。 ストックホルム症候群と言われるような出来事が自分にもあって、でも救い出してくれたのはあの人だけで、ずっと毎日思い出さないことがない人。 この物語で、2人が再会して幸せになってるのを見て幾分救われた。
2投稿日: 2026.01.14
powered by ブクログ事実と真実は異なることがある。同じ事実でも、真実は、立場が違う者によって見え方が変わる。 男女のストーリーだが、恋愛ではなく、確かな繋がりのある関係性がある。それが2人の真実である。 小児性愛者やDV被害者などの背景の下に男女恋愛ではない愛のかたちがあることを読み手は知り、また読み手の中にある優しさを知る。 停まることができないほどに入り込める作品である。
1投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログ最終章でホッとした〜 事実と真実は違くても、 分かってくれる人がほとんどいなくても、 更紗には文が、文には更紗がいれば大丈夫だね 文視点とっても良かったです〜
1投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログ帯の紹介で想像してたよりも暗くなかった。読み始めたら止まらず一気読みしてしまった。 何の気なしに発した言葉が、人を傷つけてしまうこともあるし、(自己満ではない)優しさや思いやりに溢れた言葉も、相手にとって苦しい、なにも言えない状況を作り出してしまうこともある。 文と更紗の関係を表現する言葉は、今の日本にはないし、別にそんな言葉はいらない。2人+梨花ちゃんにとって、幸せを感じられているような空気感で読了できてよかった。
1投稿日: 2026.01.12
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・引用 わたしたちは親子ではなく、夫婦でもなく、恋人でもなく、友達というのもなんとなくちがう。 わたしたちの間には、言葉にできるようなわかりやすいつながりはなく、なににも守られておらず、それぞれひとりで、けれどそれが互いをとても近く感じさせている。 わたしは、これを、なんと呼べばいいのかわからない。 ・感想 世間一般からみたその人の属性や、ステレオタイプ的な型にはめられた見方は、ほんとうに愚かなことだなと思う。大多数の世間一般の人は型にはめることで勝手に結論をつけて安心してしまう思考停止に陥っている。ただ、そう言ってる自分自身もどこかで型にはめた見方をしていないか?という問いを突きつけられたように感じました。読むタイミングによって受け取り方も変わりそうな気がしました。とても面白かったです。
2投稿日: 2026.01.12
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両親が亡くなり親戚の家で暮らすようになった少女(家内更紗)が一人で公園にいた時青年(佐伯文)に声を掛けられ、帰りたくなかった更紗は何日か文の部屋で暮らすことになります。 これが少女誘拐事件として取り上げられ、文はロリコンと思われてしまいます。更紗はこれを否定しようとしますが、結局何も言えませんでした。 その後大人になった更紗は恋人(中瀬亮)と暮らし始めますが文のことが忘れられず、偶然ある喫茶店で文と再会します。 色々あって更紗と文は一緒に暮らすことになりますが、世間は過去の事件があって二人を奇異な目で見ることになります。 それでも二人は逃避行するように離れることなく暮らしているという物語で、二人の関係を知っていて温かく見守っている少女(安西梨花)の存在が唯一救われる感じがします。 体の関係はないプラトニックな恋愛物語だと思います。 更紗(さらさ)と文(ふみ)が再び結ばれ、社会から「誘拐犯と被害者」というレッテルを貼られながらも、二人だけの安住の地(家)で新たな生活を始めるという、希望と切なさが入り混じる結末です。亮(りょう)の暴走や世間のバッシングを経て、二人はお互いしかいないことを確信し、世間から隠れるように共に生きていくことを決意します。
1投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログ恋愛じゃない愛のかたちで、当事者にしか分からない気持ちを覗かせてもらったような何とも言えない気持ちになりました。
1投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ映画で見るよりストーリーが細かくて夢中になって読んじゃいました。 一緒にいたいって感情だけではいられない世の中、 付き合う=スキンシップを取らなきゃいけないと私自身も思っていました。 でもそうじゃなくて、心からそばにいたいと思える人。それこそが素敵な出会いだと思います。 世の中で出回る情報や偏見、それを信じることで苦しむ人がいるかもしれない。事実は本人にしかわからない。だからこそ、むやみに当人の気持ちを決めつけたり、情報から勝手に推測することには気をつけなければいけない。 改めてそう感じられる作品でした。
1投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ「家内更紗ちゃん誘拐事件」 19歳の犯人文と9歳の少女更紗が過ごした特別な時間。2人にしか分からない真実は、世間からみたら犯罪者と被害者という事実でしかない。 事実と真実は違うのに—— 理解し難い部分もあったけど、それは私も当事者じゃないからかな? 世間から理解されなくても、2人にしか分からないことがあって、それでも一緒にいたい。そんな2人には幸せに生きていってほしい。
2投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ初めて凪良ゆうさんの作品を読んだ。 面白くてあっという間に読み終わった。 他の作品も読んでみよう。 事実と真実はちがう。 同じ出来事も当事者と第三者とでは違ってみえる。 人の事なんてわからない。 自分の思っていた事、感じていた事も相手は違うように感じていたり思っていたり‥それで傷ついたり傷つけたり‥私は私、人は人。
2投稿日: 2026.01.09
powered by ブクログその人のことはその人しかわからない。その人にも実はわからないのかもしれない。真実とは何か、真実なんてものは実はないのではないか。その人が正しいと思えばそれが真実であり、それが自由。自由でありたい。無駄に人を決めつたり、傷つけたるするのはやめようと心に刻み、皆に言いたい。
2投稿日: 2026.01.09
powered by ブクログ愛や恋といったありふれた言葉を超越した想い。 その正体を表す言葉は見つからず、見つからないからこそ神聖さを感じるのかもしれません。 本作も凪良節に魅了されて、読み終えた時の充足感で胸がいっぱいです…!
11投稿日: 2026.01.08
powered by ブクログ凪良ゆうさんの作品は初めて読んだ。更紗と文の真実を知りたいと思いながらも、終わらないでほしい、もっとこの文章を読んでいたいと思った。読んだあと、満足感とともに寂しさすら覚えた。初めての感覚だった。 人には人の事情があって、事実があって、そしてそれらを真実と受け止めて生きている。自分の中の"普通"を相手に押し付けたとき、それが優しさからの行為だとしても、相手にとっては暴力と受け取られることもある。大切な人を手放さないために、人それぞれの感じ方、考え方を尊重したいと思った。
2投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読むのに体力がいる。心苦しいと言うのが率直な感想。言いたいけど言えない、この苦しさは本人でなければわからない苦しさであろうから共感はできないが、感覚としてはわかるものがあった。 主観と客観、事実と真実とは何かを考えさせられた。自分が考えたこと、感じたことと、周囲から見えていることは異なるし何を真実とするか、とても曖昧なものであると思った。 優しさとは何か、優しさゆえの同情は本当に優しさなのか、ただの自分の好奇心か、分かっていると思いこんで寄り添うことこそが相手を傷つけてはいないか、この一冊の中で感情が渦巻き自分はどうなのだろうかとわからなくなる。 読み進めるうえで子どもであるが故の、思考の幼さなどの表現が苛立つほど上手だと思った。その思考を残しつつ言葉遣いは読みやすく、言葉選びも素敵なので必要以上に苛立つことなく読めた。これがハッピーエンドかと言われればそうとは言い切れないものがあるが、穏やかな生活を送って欲しいと願うばかりである。
2投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログ初めはロリコンか、、、と正直思っていたが 読み進めるにつれて事実と事実をきちんと 理解して心の底からの2人の幸せを願っていました。現実世界でも色んな人がいる事を理解しその人の気持ちに耳を傾けることが大切だと思いました。
7投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログ自由奔放な家族から見放された引き取られた先の親戚でDVを受けるがそこから逃げることでさらなる苦難が待ち受ける。とても深刻なストーリーだが、主人公の子供の頃のあけすけな性格が心に残っているからかそこまで悲惨に感じない。 幼女連れ去り、2か月拘束から世間が想像するのは変質者の行為だが、情報は常に何らかのバイアスがかかっており、作中でも語られる「事実はなく、出来事にはそれぞれの解釈があるだけ」そしてそれは当事者にとってもだと感じる。 よく練られたストーリーであり、主人公と文のふたりがうまくいくのもそれぞれが抱える身体の欠如でありトラウマである故。2人に何度も苦難が訪れる事で読み手を飽きさせない。 今回読むのは2回目だがより楽しく読ませてもらった。作者の分かりやすく素敵な表現力が好みで他の作品も読みたくなります。
17投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログ真実と事実は違うこと、、もしかしたら自分も、作品の中の野次馬と同じようなモノの見方をしてしまってはいないか?と振り返るきっかけになった。 セリフのない部分の情景の表現がとても繊細で、想像が膨らみ、時間を忘れてどんどん読み進めてしまう作品だった。
2投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ「汝〜」から入り、こちらへ。 「事実と真実」という印象的なフレーズを出発点にしよう。ビジネスにおいては「事実と解釈」の峻別が大事だと新人時代の上司に口酸っぱく言われたが、生きていく上で、特に他者とパーソナルな関係を築くにあたっては事実の裏にある意図や考えおよび内的な準拠枠やトラウマ、果てはインナーチャイルドまで踏まえた思考プロセス=「真実」を経たアウトプットが行動事実であることを思い出させる。 なぜ動物園に行ったのか。危機が迫る中で手を強く握り、握り返されたのか。 本作は悲しい背景とそこから表出する複雑な関係性を舞台に、「優しい」他者の解釈によって汚され続ける、翻弄され続ける姿が描かれる。 浅慮、とまではいかずとも「事実」だけを捉えるビジネス的なメソドロジーは冒頭箇所における高校生が小児性愛者を軽蔑する発言に現れるように、年齢や場所を問わず私たちの中に深く浸透している。 「意図はどうであったかにせよ・・・」、「真実はどうであっかにせよ・・・」という物言いで判断したり善悪のふるいにかけることを誰もがしている。 当事者がなんと言おうと私が(しているとも気がついていない無意識に基づく)解釈に沿わなければそれは「洗脳」であり、おかしな人であると断定せざるを得ない。 安西さんはどうか。「汝〜」の櫂のお母さんとも似ているが、自分にフォーカスしている人間が凪良作品に出てくるが、世間一般とは異なるが俗で、主人公たちとも異なるスタンスをとる不思議で純粋な人たちだ。 世間さま↔︎緩衝材になるような純粋で不思議な厄介ない人たち↔︎通念や規定などの「重いもの」を持たない、あるいは自ら誤る主人公、この構造は凪良作品に貫かれている図式。 私たちはその時々において立場を変えるが多くは世間さまとしての人生を送り、時に誤ったりしているのだろう。 そして著者の作品はどこまでいっても幸せなフィクション、御伽話でしょ?という意地悪な指摘をしたくなる自分がいることを認めなければいけない。まさに私も世間さまなのだろう。 世間さまの私たちは正直さに欠け、自ら機会を積極的に手放す。ゆえに他者とぶつかることもなく、上部の事実と解釈の世界で終ぞその人生を全うする。 つまり真実に触れることがないのだ。 なぜ手を強く握ったのか、更紗と文は莫大なコストを払い、それでも真実に辿り着くべく生き抜いたその先に幸せな真実と出会った。 それなりのテンションで世間に生きる私たちは圧倒的な真実に触れることはない。そんな熱量で向き合えないから。そんなの恥ずかしいし解釈通りだったら耐えられないから。後ろ指をさされるから。 この世に私を理解してくれる人が何人いるだろうか。世間や通念や常識や役割で重いものばかりを背負った私はもう私でも私がよくわからない。だからこういう御伽話が妬ましく羨ましい。 どんなに辛い背景があろうとこの主人公たちのほうが私よりも幸せだと感じてしまう。全ては自分で選んだことなのに。選べることなのに。
1投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ自分の価値観が周りの人の価値観、世間の一般常識がひとりひとりの常識だと思っている人ばかりの世界で、世間一般とは違う感覚を持ったふたりが引き離され、苦しい思いをしながら生きていく感じの物語。まだ自分と他人を分けて考えることができない子供が、周りとの違いに苦しむ感覚とかまで書かれていて、幼い頃の感覚までしっかり言語化しているのがすごい。
1投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ彼氏の表現がすごいリアルで、なんだか読んでる最中心拍数が上がった。 「被害者」だから「かわいそう」という無意識の決めつけで、自分が守らなくてはという正義感が、いつの間にか言う事を聞いて当たり前という構図にさせてしまっていたのかもしれないなと感じた。 お互いがお互いに心を埋める存在で、恋とか愛とかそういう言葉すら陳腐な物に感じさせる物語だった。
19投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログ善意や優しさが時には暴力になり、 気づかないうちに私たちはいつでも被害者にも加害者にもなりうる。 本人の痛みは本人にしかわからない。 ただそっと、ともにいるだけの存在であれるように私もなりたい。
2投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
誘拐事件に対して、第三者からの言葉によって、当事者がなおも苦しめられてしまう。その苦しみが時間の経過とともに薄れるどころか、長く付きまとい続けるもどかしさが強く印象に残った。 一方で、主人公の二人はそうした痛みを抱えながらも、それを乗り越え、前向きに生きようとしている。その姿に、救いを感じることができてよかった。 読み進める中で、悲しさや喜び、やるせなさなど、さまざまな感情が交錯し、心を大きく揺さぶられる作品だった。
2投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ傍からどう見えていようと、当事者たちにしか分からない事がある。 事実だけ見て判断し、分かった気になることがいかに悲劇を生むか。 それを分からせてくれる本でした。
3投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ物語は決してハッピーエンドときっぱり言えるものではないが、主人公は悲観的ではないからか重い感じもそこまでせず読める。テーマは重い、と言うか難しいけれど。 そして、そういう形も愛の一つだと思った。恋愛ではなく。結局本人がどう感じているかでしかないのだろうけれど。 どこがと言うと言語化が難しいが、とても面白く読めた好みの作品。 主人公は更紗と文の二人。 更紗は幼少期、大学生であった小児性愛者である文に誘拐されていた、とされている。 始まりは小学生、父と母と暮らす幸せな思い出の時間。父が病で亡くなり、母は恋人を作り出て行った。その後出てくることはない。この母親はちょっと、と思うけれど、子供を置いていくのは。 叔母の家に引き取られ、そこの息子が毎晩やってくる。そのストレスとかつての幸せと比べて、今の状況に嫌気がさして、大学生の文についていく。そこが、新たな思い出となる。やがてそれも見つかり、今の家にもいられず、養護施設へ。 次の視点は15年後。彼氏と暮らしていた更紗、喫茶店で働く文と再開する。次第に変化していく暮らし、彼氏は暴力を振るい、インターネットが普及している現代では当時の事件の話も終わることはない。 周囲は更紗を可哀想な被害者として見ている。それは本人の認識とも関係ない。周囲は事実がどうであれ、そういう雰囲気を勝手に感じ取るものだから。 最終的には彼氏と別れ、文とともに、各地を転々としながら喫茶店をしている、という終わり。 パート先の安西さんだけだよ、違うのは。 結局本人たちがどう感じているのか、でいうと不幸な終わりではないのだからよかった、と思う。
0投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログ大好きなお話し。単語本発売当初ふらっと蔦屋で見つけてそのまま横のタリーズで読み買える頃には購入してお家に連れて帰っていました。 1番好きなのは、更紗の子どもの頃の感性、言葉。 飲み物の色、空の色、鞄や服の色。マジョリティに決して染まらないところ。 そして書かれている人も多いですが、もう2度と2人の世界をどうか誰も邪魔しないで。 流浪の月から私は本をも読むこと出会えることが好きになりました。
1投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログ【本屋大賞受賞作】小学生だった更紗(さらさ)を誘拐した罪で逮捕された大学生の文(ふみ)は、幼児性愛者とレッテルを貼られインターネットで個人情報を晒される。しかし、更紗にとっては文だけが自分を救ってくれ理解してくれた人だった…。更紗が両親と暮らしていた頃の描写が素敵だし、2カ月間の「誘拐期間」の様子も幸せで羨ましいくらい。そして大人になってからの更紗があまりに対照的で悲しい。 同じ場面を描いたプロローグとエピローグに挟まれていて、それがどこかで見たような構成だな?と思ったら、「汝、星のごとく」と同じ作家さんだった。読み終わるまで気が付かない自分に驚いた。正直なところ、本屋大賞を片っ端からkindleにダウンロードしたので作品と作家が結びつかなかった。個人的にはこの作品のほうが「汝、星のごとく」より好みだった。本屋大賞、またもや崩壊家庭と他人同士の助け合い共同生活みたいな設定なんだな。
0投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
息をするのも苦しく、ページをめくる手が重いのに、救いを求めて次の文を読むような、崖のギリギリで続く物語に胸を握られ続ける話。 両親が居なくなって、窮屈で自分が殺されていく生活から救い出してくれた文。しかしそれは、外から見れば、女児を誘拐したという拭いきれない事実しか残さなかった。やがて大人になった更紗も、唯一の理解者であり唯一の安息地である文を求めてしまう。 そして、物語も中盤。文と出会い、今までの「普通になりきった自分」を捨ててかつての自由に踏み込む勇気、覚悟。 そしてそれを阻む世界。これがあまりに絶望的で苦しくなる。 2人の自由を壊すのは、少しの悪意と、多くの同情、偏見、そして優しさだった。 悪意だけなら憎めば終わる。悪意を向ける人間から遠ざれば逃げられる。けどそれより多くの破壊者は、2人がどうすることで解決できることでもない。それが重くて苦くて辛い。 悪意を持って邪魔をしてきた亮は、あいつが全てを壊す最初のきっかけとなり、それが憎くて仕方がないが、しかし彼だけに視点を当てると何ともまた苦しいものか。母に捨てられ、その時の傷が塞がらず、自ら両親と同じ誤ちを繰り返してしまう。更紗にもただ嫌われたのならどうだったろうか。実際更紗の優しさは、意図せず亮の心の傷を開くだけでなく、また新しい傷をつけたようにも感じる。この物語ではずっと、優しさが人を傷つける。 あとがきに、自分の優しさを疑う契機となる、という一文がある。これは本当にその通りで、自分が良しとしておこなう善が、全て悪い方向へ走っていく。どんどん傷を深くして、どんどん深い暗闇に押し込んでいく。何より残酷なのは、当の本人はその事実に気づかず、そんな可能性すら考えていないことだった。 だからこそ、物事を客観的に見ることに長けた谷さんや、大雑把で娘を捨てそうですらある安西さんが、この物語ではまだ微かな光になる。奇妙な話だが、これが現実であるとすんなり受け入れられている自分もいる。 この本を読めて良かった。素直にそう思う。
2投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログ世の中の人々に偏見や都合の良い解釈がどれほど人に影響し、どれほど人を傷つけているのかわかった 個性がそれぞれすぎて自分と全然違う人を変だと思ってたけどそれが世の中のふつー レールを外れてるなんて言えない そしてそこから生まれた愛の話 1番感動した物語
0投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログ『流浪の月』: 名前のない関係が、凍えた夜を照らす月になるまで ------------ 1.総括 読み終えたあと、しばらく動けなくなるほどの衝撃と、それ以上に深い安らぎをくれた一冊をご紹介します。 凪良ゆうさんの本屋大賞受賞作、『流浪の月』です。 ------------ 2.寄る辺ない二人の出会い 主人公の家内 更紗は、幼い頃に父を亡くし、母も蒸発。叔父夫婦の家、そして施設という「自分の居場所ではない場所」で息を潜めて生きてきました。 そんな彼女が小学生のとき、叔父の家で心に深い傷を負い、雨の公園で一人佇んでいたときに出会ったのが、大学生の佐伯 文でした。 文もまた、地方名家の次男として生まれながら、自身の身体に抱えた「ある医学的な問題」をきっかけに、周囲から心を閉ざして生きていました。 ------------ 3.「誘拐犯」と「被害女児」というレッテル 二人が過ごした、奇跡のように穏やかな数ヶ月。 しかし、世間はそれを許しませんでした。文は「誘拐犯」として逮捕され、更紗は「かわいそうな被害女児」として世間の目に晒されることになります。 > 「人が他者の圏域を犯す権利も資格もなし」 > 本書に貫かれているのは、この痛切なメッセージです。 事実は一つでも、真実は人の数だけある。外側からしか物事を見ない世間は、二人の間にあった純粋な救済を、無惨に踏みにじっていきます。 ------------ 4.正義という名の暴力 罪を犯し、償い終えた人間を、ネットや社会はいつまでも追い詰め、糾弾し続けます。 「それが社会の正義だ」と言わんばかりに。 けれど、本当の正義とは何なのでしょうか。 異性が惹かれ合うのは、なにも性愛だけが理由ではありません。 『同じ感覚、同じ傷、同じコンプレックス』を持つ者同士が、魂の深いところで共鳴し合う。 更紗と文の関係は、既存の「恋人」や「家族」という言葉では到底言い表せない、もっと切実な「生きていくための連帯」でした。 ------------ 5.読み終えて:孤独な夜に寄り添う一冊 この小説は、この世界に「生きづらさ」を感じているすべての人に、静かに語りかけてくれます。 「大丈夫、きっとどこかに、あなたを分かってくれる人がたった一人でもいるよ」 あなたが深く傷つき、眠れない夜を過ごすとき、窓の外から差し込む月明かりのように。この物語は、誰にも言えない孤独をそっと照らし、肯定してくれるはずです。
40投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。 9才の更紗と19歳の文の不思議な共同生活と、15年後の再会。 ねえ文、わたしのこと覚えてる?と文を追う更紗の切実さと、捻れていく亮との関係。梨花が現れて、え、大丈夫かなという心配をよそに文はずっと変わらず、最後に明かされた秘密にそうだったのかと驚かされた。 隣の家に住んだ時はやり過ぎだと思ったけれど、文のところが自分の居場所だという更紗のそんな気持ちは、愛とか恋とかでラベリングできるものではないのだなと思う。 『人と人がただ一緒にいることにすら、目に見えないルールがある』という文章にすごく共感する。 ただ、一緒にいたいだけ。 文の視点で語られる四章は心が揺さぶられた。 更紗は希望。 店の名前。 彼もまた、彼女を求めていた。 やっぱり、名前をつけることが難しい、そんな感情で。
0投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
凪良ゆうは初。 オーディブルで聞いた為か、想定していたより大きく感情を揺さぶられた。 見当違いの優しさに苛立つ主人公の気持ちに共感できるが、実際に自分が何も知らない立場だとその他登場人物と同じ考えや発言をするのではないかと思った。 社会や世間には理解されなくても、たった一人の真実の共有者がいることで救われる人生があると感じた。 主人公の彼氏について少し。 主人公の彼氏はDVというヒール属性をつけられているので印象は良くないが、普通に同情してしまう。 社会的弱者である主人公を庇護下においてヒーローぶる自己満足男みたいな書き方をされているが、主人公が実際に被害者であったとするならば、彼の対応は救いになっていたのではないか?と思う。 被害者であることをまるで罪であるかのように扱うことや、無意識な上下関係を生んでいる点はキツくはあるが、前提として彼の善意は曇りなき本物だったと思う。 結局、キャラとしてはお手本のようなDV男だったので全く擁護できないが……
0投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログ凪良さんの作品は初めて読みました。 確かに更紗と文の関係は、家族でも、恋人や結婚相手でもない、はたまた"ルームシェア"などでもない、この関係を表せる言葉はない、というのが作中の言葉をお借りしながら正確なところかなと感じました。 序中盤は更紗にとって文が如何に必要かという視点がメインで描かれていましたが、終盤に明かされた文自身の真実と、そして文から更紗への想いには、驚きの連続であっという間の読了でした。 逮捕前は、同世代の男女との違いに怯え、調べた病気を受け入れられず周囲にも隠し続け、行き着いた先が小さな女の子と過ごす居心地の良さだったが、逮捕後の身体検査でその病気を患っていることが社会的に認められたことで、初めて自他共に"小児性愛者"として認識され、それ以前よりは生きやすくなり、事件の容疑者としての自分を演じて収監・出所できる、というのは、文のひとつの社会的側面を描くに当たり上手く辻褄が合っているなと感じました。 凪良さんは、一文(一行の文章)での心理描写・状況描写・場面展開にとても長けていらっしゃると感じました。その瞬間をとても端的に、慈悲的に、また絶望的に綴られている文面に、作中何度も感銘を受けました。 途中からは、更紗は広瀬すずさんの声で、文は松坂桃李さんの声で、読み進めていきました。少しの台詞でも、あまりにもおふたりの演じられる姿がはっきりと思い浮かんだからです。 すぐにでも映画を観たくなったので、これから観ます。
10投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログ映画を観ていたので、ちょっと苦手なテーマではあったが完読。「彼が本当に悪だったのかは彼と彼女にしか分からない」という小説終盤のSNS投稿がある。彼と彼女にしか分からない事を語る小説。 マスコミの報道と当事者の感覚は違う。そこは今 、色んな事で感じている。
3投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログ2時間ぶっ通しで読むぐらい、惹き込まれる素敵な作品です! 描写も素敵だけど、人物設定が素敵で素敵で...人の不器用さを愛おしく感じました。 いつもは読まないジャンルだけど、読んでよかった!
11投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログ主題である各病に敏感な読者にとっては 読了することが難しいと思った。 しかし読了で救われることも あるかもしれない。 余談ではあるが、 私の安価で小さなトネリコは 2階建の屋根に届く程育った。 虫が付くので抜いてしまったけど。
17投稿日: 2025.12.26
powered by ブクログ本当の優しさってナンやろって考えさせられた。 命綱 私にとっては誰かなって考えた。 自分のこと理解してくれる人が一人いれば救われる
7投稿日: 2025.12.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
先入観の怖さを思い知った 事実が大事 自分の目で見て知って、人の意見に惑わされないのが大事だなと思った 文のことをロリコンだと思っていたせいで、同僚の娘の梨花ちゃんが登場したあたりで不穏に感じてしまった 恋愛でなくてもかけがいのない人が1人いるだけで幸せだなと思った
2投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログ恋人、家族、友人といった既存の枠に収まらない関係がある。しかもそれが“当人同士には確かに成立してしまう”という事実だけが先に立ち、外側の人間はそれを説明できないまま不安になる。 ″新しい人間関係の形″とは、理想的な提案というより、私たちの社会が“名前のつかない関係”を前にしたときにどれだけ簡単に人を裁けるか、という現実の写し鏡なのだ。 結論や救いがはっきりあるわけではないのに、読み終えたあと、判断の癖だけが残る。
2投稿日: 2025.12.24
powered by ブクログ自分の中にある普通を他人の中にある普通と同じと思い込んで、突きつける恐ろしさ、強要する恐ろしさ。自分の持つ優しさは誰かにとっては凶器にもなりうる。それらによって居場所がなくなっていく人。でも確実に存在しているということ。事実というものは解釈する人間によって形を変えるが、真実というものは当事者たちだけに分かる。 この様な当たり前だと思いたいことでも、人間は無意識に行動に起こしてしまい、誰かを傷つけてしまう。 本書を通して、自分の中の優しさというものを疑いたいと思った。
2投稿日: 2025.12.24
