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往復書簡
往復書簡
湊かなえ/幻冬舎
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総合評価

672件)
3.6
89
262
220
35
5
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっと連作の短篇集。手紙のやり取り。 「十年後の卒業文集」犯人は誰的な。ホラーかと思った。女は怖い。 「二十年後の宿題」映画化。退職した先生と当時の生徒たち。川に流されて云々。これも犯人は誰的な話かと思いきや最後はほっとした。 「十五年後の補習」あるカップルの手紙。どっちが殺したんだ的な。 「一年後の連絡網」連作。

    0
    投稿日: 2013.02.04
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    湊かなえさんらしいといったららしい。告白みたいな感じの手紙バージョン。次々と引き込まれるミステリー。

    0
    投稿日: 2013.01.28
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    帯文:"映画「北のカナリアたち」原案" "二十年ぶりの再会。それは衝撃と感動への序曲。" "先生が島を追われた日 私たちは歌を捨てた。" 目次:十年後の卒業文集、二十年後の宿題、十五年後の補習、一年後の連絡網、文庫化によせて 吉永小百合

    0
    投稿日: 2013.01.28
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    手紙をやりとりする当事者たちは、揃って「私がこうしていれば、あんなことにはならなかったのに」と過去の自分を責める。 一方、部外者の私は手紙を盗み見しているだけだから、悲しい結末は色んな要素が積み重なった結果でしかなく、誰かが決定的に悪いわけではないことがわかる。わかるからこそ、この物語は悲しく、美しいと感じるんだと思う。 けれども、もし私が当事者だったら、どう対応するだろうか。「どうしようもなかった」と割り切って何事もなかったように見過ごしたりしないだろうか。こういう時自分の図太さが少し怖い。

    0
    投稿日: 2013.01.26
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    それぞれの人のとらえ方によって、事件の詳細が明らかになっていく。比較的読みやすく。結末が気になる。著者らしい本。

    0
    投稿日: 2013.01.25
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    設定に多少不自然さがあるものの,なかなか考えさせられた. 物事やそれ対する人の捉え方が多面的であるっていうことを深く感じさせてくれる作品.

    0
    投稿日: 2013.01.25
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    タイトル通り手紙の交換で物語は進んでいきます。4編収録されていて、どれもラストはどんでん返しが。 どのどんでん返しも、ちょっとにこってできるような優しいもの。 手紙って、良いかもって、そして中学の時交換日記なんてやってたなぁ〜なんて思い出しました。(^.^)

    0
    投稿日: 2013.01.24
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    初の湊作品。嫌いではないけど、得意ではないかもな作風。遠距離恋愛の恋人の話がいちばん好き。久しぶりに手紙書きたい気分になった。

    0
    投稿日: 2013.01.23
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    夫を亡くした先生の話しか記憶になかったけど、見返してみたら短編集でした。 思い出せば火事の話があった気がします。 でもどれもあっという衝撃はなかったと思います。

    0
    投稿日: 2013.01.20
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    彼女は、女性どうしのかわす言葉の裏を本当に見ている。 かわいらしい言葉と楽しそうな文脈の中で相手より少しでも優位に立とうとする姿を 本当に上手く薄ら寒く描く。 ただ、従来作品に比べれば内容の怖さはだいぶ緩和されているような。

    0
    投稿日: 2013.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    湊かなえ作品を読むのは二冊目。 贖罪がとても良かったので期待して読んだ。 三作の連作短編からなり、いずれも手紙をやりとりする中で徐々に過去の事故や事件の真相に迫っていくという形式。 「十年後の卒業文集」は高校の放送部の同級生7人の話。 部員同士の結婚式に参列し、十年ぶりに部員たちと再会した悦子が、式の後に彼らに手紙を送る。音信不通の部員・千秋が遭遇してしまった事故の真相を探るためだった。 高校時代の青春の思い出を語り合いながらも、事故なのか事件なのか、部員たちそれぞれの真意はどこにあるのか、読んでいてハラハラした。 ラストは「なぁんだ、そうだったのか」と安心できるどんでん返しで良かった。 「二十年後の宿題」は定年退職した教師がかつての教え子に、どうしても気になる6人の教え子たちに会い現在の状況を聞いて欲しいと頼む手紙から始まる。依頼された大場敦史は順番に会いに行くが、そこで二十年前の悲しい事故を知り、教え子たちの心の傷に触れる。 贖罪と似ているなと思った。 最後の手紙は誰が出したか分からないようになっているので、てっきり大場くんはふられたんだと思った。が、違ったようだ。 「十五年後の補習」は遠く離れた恋人たちの文通。 読んでいて恥ずかしくなるような甘々の手紙から、徐々に過去に2人が体験した事件の話になり、封じられた真相に近づいていく。 最後の方のやりとりは驚きの連続。 嘘と真実と罪の意識。0に何をかけても0。 ありそうな話でいて、よくできているなぁと思った。 エピローグとして、「一年後の連絡網」で登場人物たちのその後が少しだけ触れられていて、「手紙は大きな活力源なので」と締められる。 手紙を書く機会は滅多にないけれど、手紙っていいねと思った。 しかし同じような話ばかりだなと思ってしまった。 過去の悲しい事件、巻き込まれた人々の心の傷。一人称の独白形式。 贖罪もそうだったし、ちょっと食傷気味になってしまった。

    0
    投稿日: 2013.01.18
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    過去の過ち、心の支え、もやもや、 それらを今の気持ち、過去を知りたい誤りたい悔やむ気持ちを 手紙のやり取り(往復書簡)を通して わだかまりを取り除く、除きたい、除いて欲しい。。 改めて自書での心の触れ合いを描く、直していく。。

    2
    投稿日: 2013.01.17
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    高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子六人に会いに行く。六人と先生は二十年前の不幸な事故で繋がっていた。それぞれの空白を手紙で報告する敦史だったが、六年目となかなか会うことができない「二十年後の宿題」過去の「事件」の真相が、手紙のやりとりで明かされる。感動と驚きに満ちた、書簡形式の連作ミステリ。

    0
    投稿日: 2013.01.17
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    一番、印象に残った往復書簡は遠距離恋愛中の恋人同士が往復書簡するうちに、辿り着いた過去の事件の真相。 深かった。

    0
    投稿日: 2013.01.17
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    最近、手書きの手紙を書くことはほとんどないため、手紙の良さを改めて感じさせてくれる作品だったな。 湊さんの作品、短編小説は暗い系が多いので、けっこうスラスラと読める内容だった。 手紙って相手の心に届くから、俺も大切な人には手書きの手紙を渡していきたい。

    0
    投稿日: 2013.01.15
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    本書はタイトルにあるように往復書簡によって物語が綴られていくというユニークなシナリオ構成になっている。物語は全3部構成で3つの物語が描かれている。この本の面白い所は後半部分でこれまでの真相が語られるということである。最初はお互いに手紙のやりとりによって様々な視点で過去から現在にかけての記憶や出来事が語られるが、その中にある多くの疑問が後半になって解き明かされるために、先が知りたくなるし明らかになった時の衝撃があり面白い。僕のおすすめは最後の物語である「十五年後の補習」。内容は読んでからのお楽しみということで!

    0
    投稿日: 2013.01.12
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    湊さんの本にしては、低刺激。物足りないような気もする。手紙や先生のネタ、好きなんだなあ、ちょっとマンネリ…。三本あって、最後のが一番よかったと思う。読後感さわやか。

    0
    投稿日: 2013.01.11
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    全て手紙のやり取りで進める物語。 最初は非常にわかりずらかったが、慣れてくると すんなりと話が入ってくる。 とはいえ内容は暗く、やりきれない。 最終的には、そつなく終わるのだが、、、 やっぱり湊は合わないな。

    0
    投稿日: 2013.01.11
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    どのストーリーも読み始めは、手紙のやりとりということもあり、イマイチ面白みがないのだか、読み進めて行くうちに、色んな裏側のことだとかが暴かれていき、いつの間にか没頭している感じ。

    0
    投稿日: 2013.01.10
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    「告白」といい、「少女」といい、湊さんはちょっと後味の悪い作品が続いていたけど、今回は救いのある終わり方で良かった。 どの短編も余韻が楽しめました。 手紙のやり取りで話を進めるのは、ちょっと強引だったけど、これはこれで良かったかも。 また湊さんに挑戦してみよう。

    0
    投稿日: 2013.01.08
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    義母から勧められ1月2日に読み始めた本。以前起きたことの真相を突き止めるというスリラー。いろいろな人の観点から同じ事件が伝えられていて面白い。他の人が何を考えているのかはわからないな、と思った思い込みが激しい私にとって良いレッスンを与えてくれた。読んだあと手紙が書きたくなり早速2人に手紙を書いた。

    2
    投稿日: 2013.01.07
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    高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、かつての教え子六人に会いに行く。六人と先生は二十年前の不幸な事故で繋がっていた。それぞれの空白を手紙で報告する敦史だったが、六人目となかなか会う事ができない。(「二十年後の宿題」)。過去の「事件」の真相が、手紙のやりとりで明かされる。感動と驚きに満ちた、書簡形式の連作ミステリ。(背表紙より) 3つの物語が収まっている本です。共通しているのはすべて、「手紙のやりとり」という形式だということ。『告白』での衝撃があったので、湊かなえさんらしいと思いました。やはりコレもすごいです!映画『北のカナリアたち』の原案になったそうで、そうだよな・・映画になりそうだよな・・と思います。3つの物語、どれをとってもそうです。「二十年後の~」は教師としての自分、一人の女性としての自分が激しく問われる物語で、聖職であるという世間の目、葛藤する自分、で、胸が苦しくなります。面白かったです。

    0
    投稿日: 2013.01.07
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    短編3作。どれも手紙のやりとりが行われながら、昔の死亡事件の真相が明らかになっていく展開。 前に読んだ湊かなえさんの小説と雰囲気が似ている気がする。薄気味悪さと女のドロドロみたいなところが。 湊かなえさんは学校の先生も青年海外協力隊もやっていたことがあるらしい。 2つ目は映画「北のカナリアたち」の原作。

    0
    投稿日: 2013.01.06
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    湊かなえ、3度目の正直。(私の読んだ順番) 少女、贖罪とがっかりしたが、これは面白かった。これは初見と、真相わかってからと2度楽しめる。 ただ、映画にもなったらしい二十年後の宿題は、しかけにちょっと無理矢理感があった。 人は、自分から見える範囲内で、真実から大きく反れた解釈をして突っ走ってしてしまうんだなと、自戒。

    0
    投稿日: 2013.01.06
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    湊かなえさんの一番得意とする表現方法なんだろうけど、いささか鼻についてきた感。 うーん、もう少し頑張ってほしいな。

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    投稿日: 2013.01.05
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    職業柄、読了後の胸のモヤモヤは拭えないなぁ、、 お節介と優しさの境目は? 仕事はじめ前に読めて良かった一冊。

    0
    投稿日: 2013.01.03
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    同じ出来事を複数の視点から描いている。湊かなえが得意な描き方。 最初は新鮮だったけど、もう飽きちゃったかな。 展開が読めてしまうのが残念。

    0
    投稿日: 2013.01.03
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    手紙のやりとりというオーソドックスな形式で描かれています。 連作短編というこれまた、ありふれた流れですが。 湊作品に共通する、根底に流れる冷たい薄気味悪さは健在。 奥歯にものが挟まっているかの如く、何となくすっきりしません。 告白、少女、贖罪と後味が悪すぎるものばかりだったので。 珍しく、そこそこ悪くない結末という意外な結果に驚き。 感動的なエピソードも含まれているのですが、素直に喜べない。 変な先入観は良くないと思いつつ、湊作品を読む時は構えてしまう。 吉永小百合主演で映画化もされているとのことですが。 若き日の教師役をできる年齢ではないような気がしますが。。。

    0
    投稿日: 2013.01.02
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    この形式の話はちょいちょいあるけど、やっぱりどの作家も似たり寄ったりになる。 それなりだったけど、これは!!というものもない。 構成もストーリーもまあまあ・・・かな・・・ まとまってる感はあるけど、ちょっと流石に現実味がないっていうか、嘘つきすぎだろ唯一の情報源である手紙のやりとりで・・・ 読者はなんかすかされてる感が強くてどうも。

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    投稿日: 2013.01.01
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    卒業などで生活環境が変わってしまったら疎遠になってしまう程度の関係の人にどう思われているかがそれほど大事か、また逆に一生を過ごしていこうと考えるような密な関係の人に大事を隠し続けていることはどうなのか、それが必要だったか不明なハッピーエンドの報告エピソードと共に相変わらず面白いが読み味が悪い作家である。 熱血教師が公私混同が好きなのは約束だろうか?

    0
    投稿日: 2012.12.25
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    手紙のやり取りだけで話を展開する物語。こういう物語り方もあるのだなと感心。少し先が読めてしまう部分もありましたが、総じて〇。

    0
    投稿日: 2012.12.24
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    0をかけるというのは、もともとあるものをなくしてしまうのではなく、もともとないものはいくら集めてもないままだということ。 268

    0
    投稿日: 2012.12.22
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     あれは本当に事故だったのだと、私に納得させてください。高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。女子四人のうち一人だけ欠けた千秋は、行方不明だという。そこには五年前の「事故」が影を落としていた。真実を知りたい悦子は、式の後日、事故現場にいたというあずみと静香に手紙を送る―(「十年後の卒業文集」)。書簡形式の連作ミステリ。

    0
    投稿日: 2012.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    石丸(2012・12・15) 手紙のやりとりのみで展開されていくおもしろいストーリー。 予想以上に臨場感があり、引き込まれてしまったため、すぐ読み終えました。。やっぱり大どんでん返しがどの話にもあり面白かった。それぞれの話が繋がっていなかったのが、残念だった。 Shin(2013.3.11) 手紙のやり取りで物語が展開していきます。今まで読んだことが無いめずらしい形式です。 最後の二十年後の宿題は最初の方とは打って変わって展開していくので、すごく吃驚します。

    0
    投稿日: 2012.12.15
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    手紙で駆け引き。手紙は、実際タイムラグがあるので、どうなんだろう?メールで、すぐに返信が返ってくるのを当たり前としすぎているので、あえて手紙で毎日ポストをのぞいたりしてみたくなりました。 ストーリーの内容としては、パンチがないなぁ……

    0
    投稿日: 2012.12.14
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    題名の通り手紙のやりとりのみで話がすすんでいきます。 わかるんだろうか?と思って読んでいましたが 意外と読みやすく内容もわかりやすかったです。 3つ話がありましたが 「十年後の卒業文集」はどうなってるんだろう?と謎の部分が多くて 先が気になって早く読みました。実際にありそうな話で最後はそっかーと 思いましたが面白かったです。 「二十年後の宿題」は映画の原作と聞いていたので楽しみにして読みました 映画とは大部違いそうですが原作はよかったです。 最後に2人が幸せになってほしいと思いました。 「十五年後の補習」これが1番私は好きでした。大人の事情のため 不幸なことになってしまった子供達、その中で彼女を大事にしてきた 主人公に心うたれました。 封印していた記憶が解き放たれましたが 2人の未来に期待が残るラストでよかったです。

    0
    投稿日: 2012.12.14
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    短編三部作 手紙のやり取りで変わっていく真実、明らかになる真実、それぞれ面白かった 映画はどーっしよっかなぁ

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    投稿日: 2012.12.13
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    面白いか面白くないかと言われると、面白いかな? 全て手紙のやり取りで話は進んでいくが、予想の範囲内の結末。 以下ネタバレあり 二番目の話のエンディングが気持ち悪い。読者に委ねてるんだろうけど…

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    投稿日: 2012.12.10
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    短編集だったことに驚き。 手紙でのやり取りで真相に迫っていく。 「十年後の卒業文集」 結局そんなオチなのか…。 「二十年後の宿題」 竹沢先生、いい人だなー。 「十五年後の補習」 万里子の行動力スゴイ! 「一年後の連絡網」 おまけ。 思ったより内容が薄いので、一言感想です。 面白いんだけど、なんか物足りない。 映画化するのが「二十年後の宿題」で納得。 この中では一番好きな話でした。

    0
    投稿日: 2012.12.08
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    北のカナリア達の原作という情報だけで買ったので、最初短編だと知って若干物足りないのかなと思ったけど、一編がそれぞれ濃厚で、色々考えさせられる内容だった。 手紙のやり取りの中で、明かされるその時の情景、感情。 一つの出来事や言葉が、必ずしも全員が同じ受取り方をするものではないのだなと改めて感じた。 言葉や行動の裏の想いとか、バックグラウンドとか、その時の気分によって言い方や受取り方が変わり、それが人生にもしかしたら大きく影響するのかもって思ったら、もっと丁寧に生きないとなって思う。 どの話も好きだけど、私は三番目の15年後の補習がぐっと来た。小説で久しぶりに泣いたし、短編で泣いたのは初めてかも。別にここまで人生を揺るがすような事件に巻き込まれた事は未だ無いけど、すごく今の自分にシンクロした。 湊かなえ作品は大体同じ構成だ。みたいな書評もよくみるけど私はこれが好き。こういう結末を期待してる笑

    0
    投稿日: 2012.12.08
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    え、これは、ハッピーエンドと考えていいんだよね?と、読了後に戸惑ってしまった。湊さんの書くお話は謎が解けてスッキリしても、後味が悪いイメージが強いので。手紙だからこそ言えること、誤解してしまうこと、疑ってしまったり信じ込んでしまったりすること…それが複雑に折り重なる表現が、面白い。

    0
    投稿日: 2012.12.05
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    書簡形式で書かれた本を読むのは三冊目。 手紙の書き方には人それぞれ特徴があって、普通の小説を読むよりも楽しくて読みやすいと思うのだが、読みにくいと感じる人もいるらしい。 『告白』ほどのインパクトはないが、この作品も楽しめた。 ジャンルでいえばミステリーなのだろうが、書かれているものは手紙のやり取りだけなので、手紙の内容をそのまま素直に受け入れてしまう。親しい間柄でのやり取りなのだから尚更だ。 手紙の中で触れられる事件のこと。その真相を知るための手紙ではなかったはずなのに、いつの間にか真相が暴かれていく。 途中で「そうか、こういうことだったのか」と納得していたら、その返信でさらに覆されたりすることもあり、「さすが湊さん。一筋縄ではいかないな」と唸ってしまった。 どの話も真相をすべて語り終えてくれるので、すっきりした読後感を得られるのだが(事件自体はすっきりできるようなものではないのだけれど)、最後の「一年後の連絡網」はちょっと蛇足かなと思えた。 なくても予想はついていた、ということもあるが、痛い話が苦手な私だからこそ、読みたくなかったと思ってしまっただけかもしれない。

    2
    投稿日: 2012.12.05
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    んーなんというか、どの作品も良いのだが、今イチ印象に残らないというか、衝撃的でない。ちょっと「告白」のイメージもあり、もう少し過激な展開を期待してたのかも。でも、結構心温まる話もあって、ハッピーエンドなので、それはそれで良かった。

    0
    投稿日: 2012.12.03
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    タネ明かししてそれをひっくり返してまた返してさらに返して…みたいに話がクルクル回るような感じ。設定が強引なところも所々あるように思う。 この三つの話がどうつながるのかと思ったら個々の作品だった。文庫本の後ろのあらすじの書き方は誤解を招きやすいと思う。

    0
    投稿日: 2012.12.02
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    面白かった。内容云々よりも、「手紙」というかたち。想像力を働かせて読み進むということが、面白い理由なのかな。 会話にはなく手紙にあることを考えてみたけど、 1、わざわざ書く 2、姿が見えない 3、書いてから届くまでのタイムラグが大きい 4、相づちや訂正はなく一方からのみの独白が続く 5、手書き。味? メールにはなく手紙にあること、はあまりないのかも。3と5かなぁ?

    0
    投稿日: 2012.11.30
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    自分のちょっとした行動で誰かに笑われているんじゃないかと被害妄想したり、休み時間にみんなで遊ぶより一人でいる方が気楽で好きなのに他人から可哀想に思われて無理矢理仲間に入れさせえられたりする登場人物たちの気持ちが悲しいぐらい共感してしまった。 今振り返ればあんなせまくて何十人しかいない教室の中で肩身が狭い思いをしていたのかと思うと拍子抜けしてしまう。 全て手紙のやりとりだったのが読みやすくて面白かった。

    0
    投稿日: 2012.11.29
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    湊さんを読むのは告白に続いて二作目。うん、やはり面白いです!それぞれの人物に一人称で語らせることから、中心の事件について色んな角度からの見せ方をするのが、手紙、っていう題材にすごく合ってるし。見え方がコロコロっと変わるところが、ワクワクする。 湊かなえ作品もっと読んでみよ~

    0
    投稿日: 2012.11.26
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    伏線がとても上手いだけじゃなく、ストーリー自体が最高にいいです。ミステリーの一言で終わらせるのがもったいない、読後暖かくなる作品でした。

    0
    投稿日: 2012.11.24
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    手紙のやりとりだけのストーリー。 3部作。 なかなか、上手に出来てる! 最後の万里子と純一の文通物語は、感動ものやった。 手紙の良さを改めて感じさせてもらった作品。

    2
    投稿日: 2012.11.23
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    映画が気になります。 手紙のやりとりで、だんだん真実に近づいていくという手法。 エンターテイメントとしてなら楽しめそうだけど、手紙にしては文章は説明的すぎるかも。

    0
    投稿日: 2012.11.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いずれ読もう、位の気持ちでいたのですが、 偶然、「母性」と合わせてサイン本が沢山置かれていたので、 折角だし、と思って買わせて頂きました。 そして、いつもの積読コースではなく勢いで読了。 「往復書簡」=「北のカナリアたち」原案かと思いきや、 この作品、実はいくつかの短編からなるものだったのですね。 どれも良質な作品で、順番は付けれない。 それぞれ、湊さん節というのか、 人間の「悪」とは少し違う、でも、暗い部分が、 手紙という告白文だからこそ、赤裸々に描かれています。 ときには相手に本音を隠そうとする文面も含めて、 露骨に人間らしく、少し不気味で、今回も読んでいて鳥肌がたった。 でも、バッドエンドではないから、後味が苦くなくて嬉しい。 寧ろ清涼感があった。湊作品では初めての感覚かもしれません。 「十年後の卒業文集」の静ちゃんの、 学生時代を自ら振り返る内容が、 私を見透かされてたようなもので、一番強烈な印象が残っています。 自意識過剰、いやそういうわけじゃないんだけど、という葛藤。 恋愛観。 心の奥の方の、真っ黒な部分。 読み終わったとき、 自分の中で何かが清算されたような気分になりました。 「二十年後の宿題」からは、 やっぱり共有された一つの出来事に対して思うことは、 千差万別、人によって異なるものなんだ、と再認識させられました。 理屈と価値観というのは、なかなか寄り添えないもの。 最後のまさかのぶっ飛んだ展開にはやられました。 どうぞ、お二人とも、そして先生も、お幸せに。 「北のカナリアたち」は、この作品のエッセンスが入っている程度で、 ストーリー設定等は大幅に異なるとのことですが、 吉永小百合様の演じる先生、見てみたいです。 「十五年後の補習」はずるいなー!! 最初は、珍しく穏やかな、相思相愛の幸せなお話ね、 と、少し微笑みをこぼしながら読んでいたのに、 一つの急展開から、がらっとカラーが変化して、 万華鏡みたいにコロコロと変化していって、 行きつく先は、「共犯」ということ。 そこまでたどり着くと、最初の爽やか少女漫画風☆はどこへやら、 どこか、官能的(?)うーん、これはズレがありすぎるわ。 適切な言葉は思い当たらないけれど、 「秘密を共有した2人」って何だかアルでしょ。 ちょっと中毒性のある作品です。 色合いが変化していって、テンポが早くなっていって、 その感覚に私はハマってしまいました。 湊作品も色々なのね、と、 バラエティ性の豊かさを知ることが出来た作品集でした。 湊さんの「新しい代表作」となる「母性」は、 ヘビーで、どこまでも重いお話のような予感しかしませんが、 でもやっぱり中毒性があるに違いない。 期待値かなり高めで読ませて頂きます。

    0
    投稿日: 2012.11.23
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    同じ。ほんと書く本みんな同じ。こういうスタイルっていったらそうなんだろうけど、わりと内容は面白いだけに違うのも読みたい。 今回は手紙なので二人のやりとりを繰り返してくうちに徐々に事実がわかってくるんだが、またか、といったとこ。「告白」を読んだ時の面白さはもう感じないなぁ。

    0
    投稿日: 2012.11.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    母親から回ってきた本。 私は「北のカナリアたち」原案の「二十年後の宿題」より、国際ボランティアの「十五年後の補習」の方が好き。ひたすら一人称で地の文がなく、手紙としての体裁だけで進んだ話だったけど、この体裁で退屈せず中だるみせず読めたのは、文章と構成が上手いからだろうなぁと思った。 「十年後の卒業文集」は、どういうことなんだろうと思いながら読んでたけど、最初から入れ替わってるとは思ってなかったから、最後の手紙で「そっちか!」ってなった。これが辻村深月だったら疑ってかかってただろうけど(笑) 10年間が開いたくらいで顔って分からなくなるものなんだろうか?小学校の同級生ならともかく、高校じゃあまり顔は変わらない気がするんだけど…。実際、どうなんだろう?

    0
    投稿日: 2012.11.22
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    最後の締めが湊かなえ作品らしさがあった。 手紙の往復が、話のテンポを遅らせ、その感じがおもしろい! しかし、最後のインパクトが弱い気が、、、

    0
    投稿日: 2012.11.20
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    三編とも何らかの「事件」が底に流れていることは分かっているから、手紙の書き手が、自分の知っている事実や相手の言葉に疑問を抱いた瞬間にドキッとする。 告白や贖罪、少女のように見たくもない嫌~な気持ちにさせられる真実が明らかになるのではないかと。 しかし、この作品は少し違った。 知り合い同士の手紙なのに説明が過ぎる部分が気になる(10年後…最後の手紙とか)箇所もあるが三編全て異なる味わい、余韻があって読後感は悪くない。

    0
    投稿日: 2012.11.19
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    湊かなえさんの作品において、ある意味パターン化された形式であるからこそ深読みしてしまったところがいくつかあり、やっぱりよく考えられているな~というのが素直な感想。 ただ、敢えて手紙という形態をとることを相手に説明する部分が長すぎる気がやはりします。まだ若い世代の人たちがそこまで書くかな? なので少し辛めの評価になっています。

    0
    投稿日: 2012.11.19
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    なんだ短編小説 3つだったのか。 これらがどう つながっていくんだろーとずっと思ってたら、最後まで繋がらなかった(笑) 3つとも 子供時代の事件やその関係者の言葉による呪縛がテーマ。 旦那や彼氏との会話って大事だなー 心の傷を見せるような深い話。 なかなかできない。。

    0
    投稿日: 2012.11.19
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    告白、少女など読了感が悪過ぎるものばかりで以来、湊作品は敬遠して来ました。 こちらはそうでもなさそうなので、手に取りました。泣けました。 女性の手紙を読んでいると、どれもが自分を少し投影出来そうな、改めて湊かなえのそこはかとない凄さを感じました。 こういう、心理を手玉に取るのが上手だからこそ、読了感の悪い作品は徹底して読了感が悪いのでしょうね。。。

    0
    投稿日: 2012.11.19
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    手紙という形のみで書かれた作品。 湊さんの作品は、一度読み始めたら、途中でやめられない! 「早く寝なきゃ!」ってときでも、読むことをやめられない。おかげで寝不足になる。 他の作家さんはそんなことないんだけどな。 なので、一気に読んでしまいました。 面白かった! 北のカナリアたち、観に行かなきゃ! 原作とは大分違うようだけど、興味あります。 本棚 み

    0
    投稿日: 2012.11.18
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    面白かった。手紙ってのがいい。古臭いかもしれないが、暖かみがある。物語としてもちょっとした経緯のあった者通しが(結果的にってのもあったが)手紙の遣り取りをして過去を振り返る。という手法は双方の感情の変わりようもあり物語を面白くさせている。ただ、一般人の手紙とは思えない文面にちょっとした違和感を感じた。到底真似出来るようなものでは無い文面に嫉妬すら感じながらw

    0
    投稿日: 2012.11.18
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    うーん。かなり面白かった。 原作とはだいぶ違うみたいだけど、映画も見に行きたい。 タイトルの通り、全文手紙のやりとりで構成されているが読んでて飽きない。 日常のさり気ない会話の中には私達の想いがひとつひとつ反映されていて、そこには勘違いや、深読み、相手の気持ちに気づけない鈍さなどが絡まり、予想外の化学反応が生まれているのかもしれない。まさにLIVE。 手紙はメールと違って開封されるまでに絶対的な時間がかかるのが覚悟できているから、自ずとより冷静になれるし、文字自体に想いが載せられる。今の時代では貴重なアート作品かも。 自分と同じ名前なので何となく敬遠してたけど、暫く読み続けたい作家を見つけた。

    2
    投稿日: 2012.11.17
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    映画を観たくて、まずは原案を…という感覚で購入。 若干のまわりくどさはあるけれど、湊さんの文章なら苦ではないです。 さらさら読めるところはいつも通り。 けれど、1度では理解しきれなかった。 誰からの手紙で誰宛てなのか?が混乱する所があり、理解が読むスピードに追い付けませんでした。 (自分の理解力に難アリ。) 映画との違いを楽しむ為に、今後また読みたい。

    0
    投稿日: 2012.11.16
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    ひとりの人間の中にも、いろいろな立場や役割があり、誰を中心で考えるか、誰の思いを中心にもってくるかで、こんなに捉え方や思いが変わっていくんだなと。 湊作品は、必ず読み終わりもあれこれと考えてしまいます。

    0
    投稿日: 2012.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    湊さんの作品は濃いいなー。 筆ペンで文字が書かれているような感じがする。 女だなーってゆー話と、 何回か泣きそうになった話と、 恋の話と、 おまけの話。 好きな話ばっかりだったなー。 特に恋の話の最後は良かった! キュンキュンなった!!! 泣きそうになった話は、最後、振られれば良かったのにー。 しほは古岡さんとくっついて欲しかったなー。 手紙のやり取りだけなのに、こんなにわくわくできるなんてすごい! パズルのピースを徐々に埋めて行く感じ。

    0
    投稿日: 2012.11.15
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    「告白」以来の湊作品。 題名の通り、手紙のやり取りのみでお話が出来ている短編集になるのかな。 手紙って主観でしか語られないので、複数の主観が混ざり合って、だんだんと真実が見えてくるという手法が面白かったです。

    0
    投稿日: 2012.11.14
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    初めての湊かなえさん。 ここ数年かなり勢いのある作家、ということで期待し過ぎたかも。 主たる3作の登場人物と私はほぼ同年代。 それが逆にある種の違和感。 薄っぺらいような、粗いような、そんな印象。

    0
    投稿日: 2012.11.13
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    手紙のやりとりから明るみになる真実。 アイデアは新鮮。  手紙だと本題に至るまでの前置きが長い。 結末も何か物足りなさが残る。   ・十年後の卒業文集(夜の転倒事故の真実) ・二十年後の宿題(溺水事故の真実) ・十五年後の補習(火災、自殺の真実) ・一年後の連絡網(巻き爪痛そう・・・)

    0
    投稿日: 2012.11.13
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    手紙のやりとりだけで構成された小説。 自分が当事者だったら、どんな返事を書いただろうか。 とか、いろいろ楽しめました。

    0
    投稿日: 2012.11.12
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    作品としては、告白の方が好きかも。 でも、往復書簡(手紙のやりとり)だけで構成されていて、サクサクと読めたし、途中で飽きる事もなかった。 そのあたりは、さすが。 「北のカナリアたち」(映画)のもとになったという「二十年後の宿題」も含まれているが、映画の方はオリジナルの脚色が加えられていて、かなり違う内容になっているようなので、そちらも気になる。

    0
    投稿日: 2012.11.10
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    メールや電話では気づかなかった思いや気持ちも、手紙をしたためるときにはっと思い出したり、また書いているうちに新しく発見することもあるんだなあ。と思いました。 3つの短編です。タイトル通り文通で物語が展開していきます。すごいよかったわけでもなく悪かったわけでもなく。 誰かに手紙を書いてみようかな。全然レビューじゃないな笑。

    0
    投稿日: 2012.11.09
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    手紙でのやりとりで物語の進む全4編の短編集。 手紙を通じて明かになる昔の真実。 その真実に対して主人公達はどう考え、どう行動するのか? 映画「北のカナリアたち」の原作は、「二十年後の宿題」。 手紙のやりとりという構成は大変珍しい。 手紙を貰った主人公に感情移入もしやすいと思う。 湊かなえらしく、読了してもモヤモヤ感が残るが、良作ミステリ-。 久しぶりに直筆での手紙も書きたくなった。

    0
    投稿日: 2012.11.08
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    バラバラのピースが最後にぴったりとはまる面白さにはまってしまってます。 短編なので少し物足りない所もあったけれど、読後の満足感はありました。

    0
    投稿日: 2012.11.08
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    ジャンル分けするとミステリになるとは思うのですが、登場人物の深いところまで描かれる人間ドラマの方がこの人の作品の魅力かな。「二十年後の宿題」が好きです。

    0
    投稿日: 2012.11.07
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    湊かなえの安定感。 手紙を交わさなければいけない状況にも気を使うあたり、憎いね。 やっぱり二十年後がくるなあ。

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    投稿日: 2012.11.06
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    「往復書簡」というタイトルのとおり、手紙のやりとりだけで話が進みます。私はこういった書き方の本を読んだことがなかったので、純粋に新鮮で面白かったです。 手紙という限られた情報だけで話が展開していくので、少々…ではないかな、かなりのまわりくどさやじれったさも感じます。でも手紙を書くまでの時間、書いた手紙が相手に届くまでの時間、相手からの返事を待つ時間、その時間もが手紙の醍醐味なのかもしれません。 あまり身近ではなくなってしまった、手紙の文体に少し違和感を感じることにも、淋しさをおぼえつつ。 電話やメールではない、手紙の良さを再発見したようでもあり、週末には新しいレターセットでも買いに出かけようかな、と本編とは全く関係のないことを考えたりします。

    2
    投稿日: 2012.11.05
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    いま最も人気のミステリー作家による書簡体小説とあれば、おもしろくないはずがない。読むときの作法は、すべての記述に嘘があるかもと疑いつつページをめくること。そして、自分である仮説を立てれば、次第に明らかになる謎がいっそう楽しめる。 この作家が秀でるところは、謎解きが一般人の想像を飛び越えすぎないこと。そして、小出しにするサジ加減が絶妙。大衆に受け入れられる理由がよく分かる。

    0
    投稿日: 2012.11.05
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    あまり、ミステリものは読まない私。 手紙のやり取りの中でミステリが暴かれいくという形に 魅かれて読み始めたが なんだか、結末がお粗末のような気がして ちょっと残念!! ただ、20年目の宿題をもとにした 映画(北のカナリヤ)が公開されるという どんな風になっているのか 観てみたい気はする。

    0
    投稿日: 2012.11.04
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    書簡形式ですすむミステリー。 湊かなえの作品には、これまで何回となく精神的にやられてきたので、 今回は、最初から、精神防御スイッチが自動的に反応した状態で読みはじめました(笑) 登場人物の書く手紙だけでストーリーが進んでいくので、いつストーリーの雲行きが怪しくなるのかと常に疑心暗鬼。 この登場人物、嘘ついてるんじゃない?とか、カッコつけてる?とか、これ本心?とか、はたまた、挑発してきてる?とか。 そういう意味で常にはらはらドキドキ、まさに、書簡形式だからこそのミステリーでした。 三話収められていて、どの作品も「ある出来事」というものがキモになって進んでいくのだけれど… 「一つの出来事の捉え方はまさにひとそれぞれ。出会った出来事の意味も千差万別。」 一人称で綴られる手紙のやりとりによって、当たり前だけど普段は忘れてしまってるこの事実が浮き彫りになっていました。 湊かなえの作品が苦手な方にもちょっとおすすめできる…ような気がします(笑)

    0
    投稿日: 2012.11.03
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    湊かなえ原作と吉永小百合主演がミスマッチすぎてビックリして読んだ 表題作は意外にもあったかい話 これが映画の原作らしい

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    投稿日: 2012.11.03
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    一通毎の手紙のやりとりを一頁ずつ読み進めるうちに、事件当時の心の綾をほぐしていく様なプチミステリー。「十年後~」は…なりすまし!?ての卒業文集の完結。「二十年後~」は…心暖まる恩師の宿題。「十五年後~」…0の掛け算と加減算の選択補習。「一年後~」にはホッ!。文中の"手遅れにならないうちに、気づかなければならないことがたくさんある"…響くね♪

    2
    投稿日: 2012.11.01
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    「告白」と似たような展開で新鮮みに欠ける。 最初に読んだ「告白」のインパクトが強すぎたせいかな、残念。 全体的にまわりくどい印象。 先が読めてしまって「あぁやっぱり…」な展開だったり色々期待ハズレ。最後の短編は流し読み

    0
    投稿日: 2012.10.30
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    [BOOKデータベースより] 高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子六人に会いに行く。六人と先生は二十年前の不幸な事故で繋がっていた。それぞれの空白を手紙で報告する敦史だったが、六人目となかなか会う事ができない(「二十年後の宿題」)。過去の「事件」の真相が、手紙のやりとりで明かされる。感動と驚きに満ちた、書簡形式の連作ミステリ。

    0
    投稿日: 2012.10.28
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    手紙のやり取りで語られる短編集。 「20年号の宿題」元教師の教え子6人を訪ねる話。20年前に起きた事故について、元生徒からどのように語られるのか。 「十年後の卒業文集」久しぶりの同窓会。そこに現れなかった千秋は今どこにいるのか。手紙の相手は誰なのか。 「十五年後の補習」過去の事件の記憶がない彼女。国際ボランティア先の遠く離れた彼氏と交わす手紙で、少しずつ事件を思い出す。 どれも 湊かなえ らしい感じでどの主人公も重たい罪や過去を背負ってる感じ。往復書簡の形にしなくても、十分面白いかな。

    1
    投稿日: 2012.10.28
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    手紙で綴られていくミステリー。 手紙だからこそ書ける嘘、手紙だからこそ書ける真実、手紙だからこそできる告白。 ひとつのできごとも、ひとによって見方やそれに対する意味づけが違う。 手紙のやりとりによって、それぞれ異なっていた見方がひとつの真実に導かれていくところ、目が離せなくなる。

    0
    投稿日: 2012.10.28
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    「告白」の一人称形式を思い出した。手紙のやりとりで進んでいくので一方的な文面の中から書き手の思いや読み手の反応を探るのが面白い。面白いがまわりくどくて途中でくじけそうにもなる(^_^;)人さまの手紙を盗み読みしているような気分にもなり、なんだか落ち着いて読めなかった。でも、これをもとにした「北のカナリアたち」は観たいな。あの童謡好きだし。

    1
    投稿日: 2012.10.27
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    書簡形式のミステリー短編集! 手紙をやり取りするたびに、明かされる、覆されていく真相。 こういう物語の進み方、むっちゃ好きです! 湊 かなえ氏の作品はいろいろ読んできましたが、その中でもこの作品はかなりお気に入りとなりました。 というのも、三篇目の「十五年後の補習」がとってもツボだったからです。 恋人同士の可愛い手紙のやりとり・・・と思いきや暗雲が立ち込めて、過去の真相が明らかに・・・。 いつものようにぼーっと読んでいた私は、新しい事実を突きつけられるたびに、え?え?となってました。 もしかしたら、人それぞれなのかもしれないですが、どの短編も読後感がとーってもよかったです! いや、それにしても、三篇目。ともすれば怖いくらいのガチミステリーなのに、かわいくてかわいくて、きゅんきゅんさせられました。不思議。

    2
    投稿日: 2012.10.27
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    湊かなえさん読まず嫌いでした…。すごく引き込まれました。まだ、告白と2作しか読んだことがないから、独白形式2連発。最後まで、どうなるの?どうなるの?と手がとまりませんでした。

    0
    投稿日: 2012.10.24
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    本心はなんなの?と手紙独特の時間のたちかたとか、嘘のつきかたとか疑いながら読んだ。 最後の話が好き。

    0
    投稿日: 2012.10.22
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    手紙形式で話が進んでいき、昔の事件の真相が明かされていく3編のストーリー。 めっちゃはまった。少し時間があると続きが読みたくて仕方なかった。どの話も面白かった!!

    0
    投稿日: 2012.10.22
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    いずれの3編とも綺麗にまとまっていて、スッキリとした読後感が味わえる。この筆者の、あとに何かがあると思わせる「心地よい不安」を与える文体が大好き。

    0
    投稿日: 2012.10.21
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    映画「北のカナリア」の原案だということで、手に取った。往復の書簡だけで、過去の隠された真実が次々と暴かれていく迫力に、圧倒されながら読み続けた。いずれの連作作品も、書簡が交わされるにつれ、話し手が変わるにつれ、過去の事件が変わった様相を呈してきて、読者は”心地よく”翻弄される。作者の筆力に敬意を表したい。

    0
    投稿日: 2012.10.18
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    奥さんに貸してもらった本。 手紙のやりとりで進行する話。 仕掛けとしてはおもしろそうに思えたのですが、読んでいる最中から既視感ビシバシ。 そういや「告白」も同じような形式でしたもんねえ。 で、そのせっかくの小道具である書簡を道具として使い切るほどの力量がこの作者さんにはありません。 だからやっぱり一人称で語っていた「告白」と同じ程度の効果しか出せていません。 先は読めます。読めまくりです。 で、ですねえ、なんというかやっぱりこの作者って、エンターテイメント=外連味たっぷりこってり、という図式で書かれているようで、その感性、ほんっとに薄い!と鼻先に指突きつけてしまいたくなります。 「告白」の感想にも書いたと思いますが全体に浅い。浅知恵だけで書ききった、などというとヒドいですか?でもちっともおもしろくない。 これに限らず最近流行った本ってどうも似たような薄味のもの多いように見受けられます。 評価する人がいることは分かるのですが、こんなんばっかり流行ってもな…と思いたくなるのもまた事実。 なんやかんやと書きましたが、結論は「私には合わない」ですね。

    0
    投稿日: 2012.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初から最後まで、手紙のやりとりで物語が終結します。 全部で3つの物語。 十年後の卒業文集は、ある程度は予測できる展開でした。世界が広がる学生時代、好奇心だけでなく、純粋な残酷さといったものを感じられました。 二十年後の宿題は、最後にそう来たかという感じでしたが、それでも、切ない。学校の先生を当時は疎ましく思っていた時期もありましたが、年を取ったせいか、あの時はあれが正解だったのかなと思ったりして。 十五年後の補修は純一と万里子の二人の間の手紙のやりとり。この物語が一番好きです。万里子を守ろうとする純一の気持ちがやるせないです。 「告白」もそうですが、読感が良くないな。 それでも、手紙という手段を通じて、物語を完結できる手法は流石です。 でも、ハッピーエンドを読みたい。

    0
    投稿日: 2012.10.17
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    十年後の卒業文集 二十年の宿題 十五年後の補習 一年後の連絡網 人が交換している手紙をずっと読む。 まだ、一つ目 十年後の卒業文集を読み終わったところだけど、 人の手紙読み続けるのって、ちょっとだけ退屈。 それでも、続きは気になるし、すごいとは思うんだけど。 どうも、先にすすむ気になれない。 放置しといて、また読む。 *** 二十年の宿題から読んで、あっという間に読み終わった。 何故読みにくかったのか不思議に思うくらい、一気に読んでしまった。 十五年後の補習が特に良かった。 国際ボランティアって本当にこんな感じなのかな。 にしても、万里子も純一もかわいすぎる。 言葉でなかなか言いづらかったことが手紙でつながる。 メールではない手紙の良さを再確認。 手紙って良い。日本語って良い。

    0
    投稿日: 2012.10.16
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    湊かなえらしい一冊。「15年後の補修」が1番好きだけど、これはある意味1番著者らしくないかも。 一つの事象をどんな角度から捉えるかで全く違うものに見えることを改めて教えてくれたと共に、何かの判断や批判をする時にそのことを忘れちゃいけないよね、と思い直しました。

    0
    投稿日: 2012.10.15
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    大人気な著者ですが、初読みです。スゴイ。表題通り「往復」の「書簡」だけで構成されているストーリーにここまで引き込む力があるとは。とにかく「次は?」「次は?」と、読んでしまいます。全編関連のある話かと思っていましたが、全く別の話でした。 一話め、ドキドキしながら引き込まれたのですが、最後はあり得るか?といった疑問も…。 二話め、秀逸でした!軽く引き受けた仕事(?)には重い重い過去があり…それがどんどん深くなっていく。同じ事でありながら、見る側の立ち場、環境によってここまで物事は変わるのですね。そして最後はウラの裏が。 三話め。人を人が殺すというのが絡むとやはりちょっと…。 どの話もラストにギスギスした感じは残りません(著者の優しさ?)が、三話目にはちょっとツッコミたくなるかな、そこまでハッピーでよかですか?

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    投稿日: 2012.10.10
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    中編三つがメインで収められている作品。手紙のやり取りによって、過去の事件が明らかになっていく形式です。 三作とも、救いがあるんだかないんだかよくわからない展開でしたが、これぞ湊流(?)なのでしょう。書簡という形式は、面白いですね。 何か辛い「過去」を抱えてしまったとき、それをなかったことにして忘れようとしてしまうか、それともその事実と向き合い決着をつけてしまうのか、どちらがいいのかな、ということを考えさせてくれる作品でした。

    0
    投稿日: 2012.10.07
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    どんでん返しまくられて気持ちよかった。本読んで気持ちいいって不思議だけれどまさにそんな感じ。最後の一話を除き、決してさわやかな話ではないのに爽快感が残るってどういうことだ。 手紙形式で語られているので、一人称のはずなのに本人が真実を語っているのか嘘をついているのかさっぱりわからず、客観的な語り口や心の動きが入っていないとこんなにも惑わされるものか、と驚いた。

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    投稿日: 2012.10.06
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    湊かなえさんの作品はこれが初めて。 タイトルの通り、往復する手紙のやりとりで過去が明らかになっていく。 サラッと読めた。

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    投稿日: 2012.10.05
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    この作家の作品は今まで読んだ物全てにあてはまる感想がある。 そこそこ面白く、インパクトもあるが、微妙な抜け感がある。 その抜け感は嫌いではないがそれがある故に自分の気持ちの中にビシッと響かない。 でも取り扱う題材が結構、キワモノであるから正面から攻められてもというもの事実だが、、、、 好きな作家であるのも事実。 2話目の「二十年後の宿題」はかなり良かった。

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    投稿日: 2012.10.05