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往復書簡
往復書簡
湊かなえ/幻冬舎
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総合評価

670件)
3.6
88
262
220
35
5
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    湊かなえさんの作品はどれも好きだったが、本作はいまいち。 自分が書簡形式の物語が苦手ということもあるが、なんせ読みづらい。 「20年後の宿題」はスラスラ読めるが、他は情報が多すぎて混乱する。

    0
    投稿日: 2020.02.16
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    手紙のやり取りで、隠れていた嘘が顕れてきたり、思い込みが修正されていく。「十五年後の補習」は真実が明らかになるが、二人にはとても重い十字架になる。

    11
    投稿日: 2020.02.16
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    以前読んでた…2回目だけど楽しめた。20年後の宿題以降は面白いかな。 手紙のみの文章で成り立つのは、凄い!

    0
    投稿日: 2020.01.25
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    手紙のやりとりで物語が進んでいく短編3つが入ってます。 最初はその形式に入っていきづらかったけど、慣れてくると、手紙のやりとりを覗き見している、なんとも言えないドキドキ感が味わえます。そしてどんどん謎が明かされていくのはさすが湊さん。 読書にマンネリ化してる人にはぜひ、おすすめします。

    0
    投稿日: 2020.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    湊かなえの中ではさわやかで 読了感の良いほうだとおもった。 ・・・以下メモ・・・ 実家暮らしのいいところは、懐かしいものを紛失しないってところかな。 オールマイティだけど、補佐的役割 ムードメーカーというわけでもない 何年たってもまた会いたい。 今度は全員揃って会いたい。 前略は堅苦しい挨拶が無い →拝啓はある →前略は目上の人には使わない ■仮説 頭のいい人が「こうだったんじゃないか」と仮説を立てて、「それもあり得る」となったら、仮説は事実になってしまう ・・・・・・ 生まれた家庭環境で人生が決まってはいけない 綺麗なブルーをしていたお茶が、 レモンを入れるとピンクに変わり、化学の実験のよう 助けてくれなくていいから、自分のことは自分でどうにかできる人であってくれたら!それでいいんです 人は見返りを求める 〜さんのおかげで〜できました、といわれると自慢したくなるし、自分1人の力で賞を取ったような言い方をすると、誰がフォローしてやったんだとムッとしてしまう わざわざ「先生のおかげで」なんてなんじゃされなくてもいい。僕の教えたことが、それが誰かから教わったことだと気づかないくらいに、生徒たちの中に浸透していればいいなあと思います。 あのときああしていれば。 人生なんてその想いの積み重なりなのだということを、今回ひしひしと実感しています。 あの子たちに家族のことを書かせるのは酷なことでした、でも、一部の児童に考慮して、家族について全く触れずに学習をすることが正しいとも私は思いません 共に理解し合える人に巡り会えるということは、人生における限りない財産です。 ききなし →鳥の鳴き声を人間の言葉に置き換えること ウグイス ほー法華経 ホオジロ 一筆啓上仕り候 僕はあの時の罪悪感を、君を助けた至った一つの事実で全てなかったということにしようとしていたのかもしれない 大きい数字に0をかけるように ないものはいくら集めてもない →あるものをなかったことにしてしまうことではない →裸の人を何人集めてもパンツはゼロ なんとも言えず心地よい 僕の目に映るものは、僕の中のきみの目を通して映っているのかもしれない。 だから、何もかもが輝いて見える  

    0
    投稿日: 2019.10.22
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    手紙のやり取りを上手く取り入れた作品で面白いのだが、手紙ってのがもうすでにリアリティを感じられなくて、その点で少し白けてしまう。 ただし、ミステリーとしては面白いし、登場人物それぞれの視点から事件が立体的に見えてくる手法はいつものことながら上手くて感心してしまう。

    2
    投稿日: 2019.10.08
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    著者っぽいのは、はじめの「十年後の卒業文集」。最後はぞわっと...。他は正直、イマイチ。この形式だからなのか、他作品のような人間の闇の部分を鋭く描くようなこともなく、キレイにまとまり過ぎている感が否めない。先入観を持ち過ぎたようだ。梨恵のT国赴任の想いを夢想...。

    5
    投稿日: 2019.09.28
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    「手紙」特有のまだるっこさを逆手にとって読者への状況説明やら手紙を送る相手との心理戦やらオチのどんでん返しやらと活用した感凄い。な連作短編集 時間が経ってからの「手紙だから言える当時の本音」や、「人によっての捉え方の違い」の描写が(多少後味悪いけど)深かったり面白かったり …この人の作風に慣れてくると、「女子が夜に山に出かける」とか「休日に学校の先生とお弁当を持って山に行く」とか全てが「…これ絶対平和に終わらないヤツだ…金田一少年や名探偵コナンの周りの人たちが彼らの一挙一動にザワザワするのと同じヤツだ…」と思えてきてメンタルによろしくない(苦笑

    0
    投稿日: 2019.09.03
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    手紙のやり取りを通じて過去の事件の真相が明らかになっていくという、書簡形式の連作ミステリです。 スマホでのメールや電話ではなく、あえてコミュニケーションに時間の掛かる手紙でのやり取りという、時代を感じさせるスタイルで展開されています。 互いにじっくり考える時間のある事から、読者も一緒に思考を巡らせる事が可能であり推理に遅れを取りません。 どの章も、登場人物のそれぞれの視点で事件の核心に迫っていきますが、どれも事実が明かされる過程は見事です。湊かなえ作品では珍しいのが、登場人物も癖が強くて「憎たらしい」人物がほとんどおらず、いずれの作品も読後感はすっきりとした気分になるのが心地よかったです。

    9
    投稿日: 2019.08.23
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    手紙のやり取りで展開していくミステリー短編集。 過去の事件や事故を複数の視点で解明していく。 それは過去に対しての後悔や罪悪感を あげつらうものではなく情報を共有して 認識を補正することで思いを昇華し、連帯感を強め 明日への光にすることに重きが置かれている。 本著は小説で、手紙としてみると文体は不自然だけど 手紙のよさが十分に再認識できる。 相手との時間的、物理的な距離感。 相手に語りかけながら筆を進めるのだが 次第に自己を見つめる作業になっていき 自身の内と外を行き来する感じ。 思いを言葉に表すことに没頭する時間は素敵だと感じた。

    0
    投稿日: 2019.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    珍しくイヤミス要素がなかったです。 ただやはり、女性同士のドロドロ感など表現するのが上手ですね。 1章に関しては女性陣3人にも思うところがあり、外堀を埋めようとした浩一くんが1番狡く感じました。 2章は…最後がどの2人なのか分からないモヤモヤがありますね。 手紙の書き方が大場さんから少し変わった気がするため、ある意味被害者は大場さんなんじゃ…と思ったり。 3章は個人的に綺麗なお話だと思いました。 P国に最後に来たのは…? 4章が1番救いのある終わりでした。 とりあえず誰かに手紙が書きたくなる本です。

    0
    投稿日: 2019.07.15
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    2回目の読了 手紙のやり取りで構成されている。 ネチネチとした長い手紙の中で探り合いが行われ、最後にあぁ、そうだったのかと思わされる展開に。

    0
    投稿日: 2019.06.22
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    #読了 2019.5.11 短編3つ+おまけという構成。タイトル通り、手紙のやりとりによって話が進んでいく。湊作品らしく、書き手が変わりながら人間関係やコトの真相が徐々に分かってきた…と思ったところにどんでん返し。ひとつの事実を伏せられて情報を与えられると人はこんなにも勝手に事実と信じ込むのか、と湊作品読むたびに思うね(笑) 全短編にしっかりオチがあり、そのオチを踏まえてもう一度読みたくなる。読後感としてそこまでの深みは無いが、どうなるのどうなるの?!とあっという間に読み進められる。東野圭吾作品が好きな人にはオススメしたくなるエンターテインメント性高めの読みやすい作品。 湊作品にしてはポップさすら感じる。 短編の1つ「二十年後の宿題」を原案とした映画「北のカナリアたち」というのがあるらしいので、そちらも見てみたいなぁと思う。 (あくまで原案だから、原作とはだいぶ違ってそうだけど) ▼北のカナリアたち 予告 https://www.youtube.com/watch?v=H1l3cK2KYYA ◆内容(BOOK データベースより) 高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子六人に会いに行く。六人と先生は二十年前の不幸な事故で繋がっていた。それぞれの空白を手紙で報告する敦史だったが、六人目となかなか会う事ができない(「二十年後の宿題」)。過去の「事件」の真相が、手紙のやりとりで明かされる。感動と驚きに満ちた、書簡形式の連作ミステリ。

    0
    投稿日: 2019.05.11
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    本の題名どおり、全編が手紙形式で書かれた短編集。 手紙のやり取りだけで、少しずつ謎が明らかになってくるのがスゴイ。 どの話も面白かった!

    0
    投稿日: 2019.04.19
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    エアーズロックやオペラハウス 蕗味噌入りの焼きおにぎり デフォルメは入っているにしろ 海老と白身魚の擂り身が入った卵焼き 今は食事制限かあるので どざえもん=溺死者 川縁かわべり ききなし 国際ボランティア隊の派遣国は どんな数字に0をかけても答えは0 マラリア 罹った 貶める 蔑む 罵った たちばさち裁ちばさみ 巨大幼虫をから煎りしたものであ エビグラタン サイクロン 北のカナリアたち 吉永小百合 告白 北の零年 礼文島 八甲田山 言葉を推敲し

    0
    投稿日: 2019.04.09
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    手紙のやり取りのみで構成された、書簡体形式のミステリです。 三編に後日談的な掌編を加えた、四編からなる連作短編集となっています。 スマホやパソコンが全盛の今、あえて手紙を取り上げているのが新鮮でした。 手紙が届くのを待ち遠しく思ったり、封を切る時にドキドキしたりと、様々な思いが読み進めていく度によみがえってきます。 何より手書きの手紙には、温かみを感じますよね。 元々、一人称での独白形式の作品を、数多く発表されているだけに、書簡体というスタイルも違和感なく読ませます。 以前の作品で見られた悪意、敵意、嫉妬などのドロドロした感情の発露は控えめな印象で、イヤミスを期待していると物足りなさを感じてしまうかもしれません。 この作品集は読後感が悪くなく、このような作品も書かれていたんだなぁと、今更ながらに感心しました。 イヤミスではない湊さんも良いですね。

    0
    投稿日: 2019.04.07
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    そこまで湊ファンではなく、軽井沢のブックカフェで偶然出会った1冊。 手紙のやり取りのみで描かれる中編3作からなる。 学生時代の部活動の仲間、先生と教え子、遠距離恋愛中の恋人。シチュエーションはそれぞれ違うが、全て手紙のやり取りで過去の秘密に迫っていく内容。 「イヤミス」の名手と言われる作者でありながら、今作では全てラストが嫌な感じで終わってないところが、少し期待を裏切られる。 3作とも設定は違うことになっているが、学生時代の思い出を扱っていること、2作は放送部が舞台となっていることなどから、自分の青春時代を思いがけず思い出してしまった。

    4
    投稿日: 2019.03.28
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    イヤミスの女王と呼ばれる方の中編集? 3篇入っています。 4編目は3編目の補足、なのかな。 読んでからは早い。 読みやすいし、結末を知りたいから一気に読むのだけど、読み始めるまでがなあ。 3編目に手が伸びなくて数か月放ってしまった。 今日やっと読み終わったよ。 基本的にハッピーエンドが好きなもので。 こういういや~な感じは好まず。 よって読後感は確かに女王さすがな感じ。 好きな人は好きなのだろうけどね。

    0
    投稿日: 2019.03.27
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    湊かなえ作品の中では後味が悪くない、という前情報のもと読了。どの章も面白くてあっという間に読み終わってしまった。確かに後味の悪さやハラハラ感のない作品だが女同士の表面上の付き合いとか、人間の醜い感情の表し方が流石だなと感じた。

    0
    投稿日: 2019.03.22
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    あの映画の原作だということは 最後の吉永さんのインタビューを読むまで 気が付きませんでした。 映画の先生は生々しく人間でしたね。 小説の先生は気丈に先生でした。 最後の「一年後の連絡網」を読み終えた瞬間、 私はまだ理解してないところが たくさんあるんじゃないかと不安になりました。 各章のリンクを見逃していると思うのです。 もう一度普通に読んで見つけられるかどうか。 これは私の宿題なんですかね(笑)

    0
    投稿日: 2019.03.14
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    作品としてははまらなかったが、読み終わった後に誰かに手紙を書きたくなった。今の時代メールがあるのだから、わざわざ手紙なんてオワコンかもしれないが、手書きだからこそ伝えられることって絶対にあると思う。僕の想い伝わるといいな、Dear ナタリーポートマン、どうか日本語が読めますように。

    0
    投稿日: 2019.03.03
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    手紙のやり取りだけで物語の背景や、 人物像が浮かんでくる不思議。 イヤミス感もありつつ、 人間のあったかさも感じる作品。

    0
    投稿日: 2019.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    吉永さゆり主演の「北のカナリアたち」の原案を含む、往復の手紙のやりとりで進むサスペンス。 豆の上で眠るが面白かったので 湊かなえ作品を読みすすめてるけどこれはいまいちな部類だった。。

    0
    投稿日: 2018.12.05
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    2018年11月23日(金)読了 手紙でのやり取りを通して、事実が明らかになっていく。 「手紙」というコミュニケーションツールを使わざるを得ない設定が面白い。

    0
    投稿日: 2018.11.23
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    読んでいる間はドキドキで、怪しい展開にハラハラさせられるのに、読後はほっとできるお話ばかり。いい読書ができた。

    0
    投稿日: 2018.11.12
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    映画は観てない。舞台も時代も原作と違う設定のようだ。いつかテレビでやってたら観ようかな。 手紙ってのは会話より上手く伝わるメリットがある分、会話のように相手の顔色や声色を伺いながら微調整ができない分、意図しない形で読み終えられる危険もある。だからと言って当たり障りのない内容や言葉遣いだけでは手紙としての役割は果たせない。 普段から相手の顔色を見ながら微調整会話をしている私には、この物語の手紙の殆どは攻撃的に感じる。 そう言えば私が交わしてきた手紙の殆どは、あとで読み返しても心癒されるホッとするものだったような気がする。だから『あぁ、そんな聞き方したら相手はムッとしちゃって答えてくれないかも』とか『こんなこと言ったら次何処かで会ったらどんな顔するのさ』なんてビビっちゃう。 世間で交わされている手紙ってのはこれがスタンダードなのかな。 また、話の中で過去の出来事を引きずって結婚を躊躇する女性が出てくるが、その解決のためだけに恩師や昔の同級生を巻き込み、人によっては思い出したくないであろう過去を思い出させたのはかなり自分勝手でおバカな勘違い女性だと思う。なのでストーリー展開は良く感じても感動ってのは無かった。

    0
    投稿日: 2018.11.11
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    手紙っていいなと思った。 同じ出来事を共有していても人によっては捉え方や感じていたことが異なっていて、でもそれを言葉にしない限り気づかないままであることを、怖いような、でもだからこそ面白いような。日本人は空白を読む、とよく言うけれど、自分の都合の良いように読んだり、または相手を思いやって読みすぎたり、それ故にしんどくなったり…色々考えた。時々は素直な気持ちを手紙にするってたまには素敵なことになるんではないかなー思った。素直な気持ち、大事。

    0
    投稿日: 2018.09.18
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    登場人物同士がやり取りする手紙を拝読する体で、物語を読ませる小説。このスタイルが新鮮だった。 メールどころかライン主流の現在において、手書きの手紙は、全く書かなくなったなぁと振り返ってみた。 この本に登場する人物達も同じ感想を持ちつつ相手の手紙で近況と心境を綴っている。 3つの異なる物語が同じ表現方法で描かれている。いずれもシチュエーションと手紙を書き始めるきっかけや目的は異なる。けれど、共通していたのは、後半に思いもよらない展開があること。

    0
    投稿日: 2018.09.09
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    手紙のやりとりだけで進む連作ミステリ。 「十年後の卒業文集」手紙のやりとりをしている相手が本当にその相手なのか??と疑心暗鬼になるあたりは面白いと思ったけど、真相は少し無理がありすぎると感じました。 「二十年後の宿題」収録作の中ではこれが一番好きです。教師と生徒というのが「告白」を彷彿とさせますが、告白程胸糞悪くはありません。どっちか言うといい話? 「十五年後の補習」カップルの手紙のやりとりを延々と読まされただけ。 連作ミステリという割にはそんなに繋がっていなくて、なんだか中途半端だった。

    0
    投稿日: 2018.09.08
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    長女の購入本。湊さんの本にしては珍しく読後感が悪くない。つまり救いがある。4つのエピソードがあり、うち一つは映画化されている。

    0
    投稿日: 2018.08.25
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    前に読んだ気もするけど… それぞれの人が過去にこだわって、手紙でいいように解決していくけど、こんな手紙は実際には書けない…。 最後の「一年後の連絡網」で、全てが少し報われた感じ。

    0
    投稿日: 2018.08.02
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    時間をおいてまた読みたい。 4★は人に薦めたい作品。 いつもはもっとスッキリした気持ちになるものにしかつけないけど、この本は私にとって4★。 元気と時間がある人には、性別・年齢問わずお薦めしたい。 ーーー 高校教師の淳史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子六人に会いに行く。六人と先生は二十年前の不幸な事故で繋がっていた。それぞれの空白を手紙で報告する淳史だったが、六人目となかなか会う事ができない(「二十年後の宿題」)。過去の「事件」の真相が、手紙のやりとりで明かされる。感動と驚きに満ちた、書簡形式の連作ミステリ。

    0
    投稿日: 2018.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    手紙のやり取りで明らかになっていく真実。あのとき、本当は何があったのだろう…。 「十年後の卒業文集」 友人の結婚式で十年ぶりに集まった面々。懐かしいメンバーがそろうが、一人だけ足りない。モデルのように美しかった千秋は、顔に大怪我をしたあと行方不明になっているという…。 ■「星がきれい」と言っただけで自分のサンダルが笑われていると思い込む静香、ちょっと被害妄想が激しすぎる。 「二十年後の宿題」 二十年前の担任教師から手紙をもらった大場。ある事故の現場に遭遇した、6名の元教え子の近況が知りたいという。 ■利恵は「年賀状に毎回謝罪を書いていた」らしいが、お正月早々嫌な気分にさせないでほしいと思った。 「十五年後の補習」 中学生のとき同級生だった純一と万里子。純一が海外に行ってしまったことをきっかけに文通を始める。そのうち、中学のときに起きた火災の話になっていき…。 結末はだいたい予想の範囲内。

    0
    投稿日: 2018.06.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初の章 ラストがおおっとなったが、いまいちインパクトがなかった 2番目の章 これは、『贖罪』とテーマが似ている気がした。最後の手紙の「二人」がどの二人なのか、気になる〜!! 最後の章 大切な人を思いやる気持ちにうるっと来た。ただ、ミステリー感はないかな、、、という感じ。

    0
    投稿日: 2018.06.04
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    手紙のやりとりで明かされてゆく、連作のミステリー。湊さんらしい淡々とした冷たさと恐ろしさを備えた作品。

    2
    投稿日: 2018.04.29
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    登場人物が薄っぺらい。作者が最初に考えたストーリー通りに登場人物を書いているだけに感じる。 また、「告白」でも感じたがストーリー(ミステリー?)も都合がよすぎて物語に入り込めない。 湊かなえの本を読むと、筒井康隆の「虚人たち」の凄さを改めて感じる。

    0
    投稿日: 2018.04.05
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    書簡形式の作品を集めた中編集。湊かなえらしく手紙が往復する度に違う事実と背景が浮かび上がり、それまでの認知のズレを鮮明にさせる手法は鮮やか。 ラジオ放送作家から出た出自もあり、かなりの意欲作。

    0
    投稿日: 2018.03.23
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    初めての湊作品。 ドロドロ系の作家かと読まず嫌いだったけれどテレビの「山女日記」を見てこういうのも書くのかと思っていた。この度偶然に四冊入手して発行日の古いものから読み始めた。 本書に収められた短編3つとも構成は同じだと感じた。今どきの高校生ってこうなの?とも。 心の闇とドンデンに焦点が絞られているのかもしれないが肯定も感情移入も出来ないまま読了。 手紙ではなく普通の文章だったらどういう書き方になるのか興味がある。

    0
    投稿日: 2018.03.23
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    学生時代の友人たちと手紙をやりとりする中で、気になっていた昔のエピソードが徐々に解明されていく。複数名が関与した共通のエピソード(言うなれば『事実』)であっても、個人の感じ方の差や、時間と共に解釈されていくことで、個々の中のエピソード(言い換えるなら『真実』)にズレが出てくる。本書は、往復書簡を通して、関係者が感じる事実と真実の差を巧に利用したサスペンス小説。しかし、構成やトリックで読ませるのではなく、人間の様々な側面を提示して読ませる小説。

    0
    投稿日: 2018.03.01
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    今までにない書式。主人公がお互いに手紙でやり取りをして話が進んでいくという。そした必ず最後には驚きがある。今まで読んだ湊作品の中ではハッピーな方かなぁと思います。

    0
    投稿日: 2018.01.04
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    湊かなえさんと言えばラストになり大どんでん返しがあったり、 ドロドロとした人間関係があるので、 ドキドキしながら読み進めていましたが、 今回はこのような事が無くあっさりとしていました。 今の時代だとメール、ラインといったもので伝えてしまうことが多く、 すぐに返事が届いてしまって気持ちまではストレートに 伝わっているような利点のような欠点のようなものがあります。 けれど手紙だと一旦書いたことが時間がそこで置かれることになり、 それによって考え方や想いなどが熟成されるかのようになるので、 一息呼吸を置いて物事が伝わるような気がします。 それによって物事の判断が自分なりに解釈をしながら また考えをゆっくりとしながら返事をすることができるという利点があるかと思えました。 それぞれ過去の事に遡って手紙が書かれていますが、 十年後の卒業文集では自分がどんな風に思われていたのかと 人によってこんなに様々な印象があるのかと思いました。 二十年後の宿題はこの中では一番スリリングな手紙の内容で、 事件の真相が分かるまでもどかしい気持ちで読んでました。 先生の言葉で「ともに理解し合えるめぐり会えるということは、 人生にとってかけがえのない財産です。 それがたとえほんの数年で終わってしまうにしても 心の中には永遠に残っていくものです。」 という言葉がとても重みがあり、 先生からの教えとメッツセージだと思えました。 十五年後の補習では今までの書簡での書き始まりとは違っていたので、 どんな二人の関係なのだろうかと思って読み進めていきましたが、 意外な方向に進んでいったので違った意味でドキドキしてしまいました。 互い手紙を交わす回数が増えていくごとに 気持ちの変化がよく分かりロマンティックな手紙も良く、羨ましくも思えました。 ここで更に日本語の手紙の良いところも描かれていて、 日本語って本当に良いなとも思いました。 一年後の連絡網はおまけといった感じで十五年後の補習の裏話が 知れたのでこれもまたオツで良かったと思います。 書簡式というスタイルでいつもとは全く違ったタイプの作品でしたが、 あらためて手紙の良さを味わえました。 書簡式でも良いですが、またいつものような小説タイプの作品として 書かれていたらどんな風になっているだろうかと思いました。 いつもとは違った湊さんの作風も良いなと思える作品でした。

    0
    投稿日: 2017.12.24
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    往復書簡形式の連続ミステリィ。 手紙が往復する毎に少しずつ明らかになる真実。その臨場感が味わえる。 一番最後の話が好き。

    0
    投稿日: 2017.11.18
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    湊かなえさんは人物描写と前半から引き込む文章力がすごいと思う。 中盤ぐらいからエンジンがかかる作品も多い中、三作品共序盤からぐいぐい引き込まれていきました。 どれも面白かったけど、「十五年後の補習」がお気に入り。 二人の想いあっている姿がお互いの手紙から伝わってきて手紙って、日本語っていいな~と感じたのでした。

    0
    投稿日: 2017.10.10
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    あの時の真相は何だったのか。当事者間に交わされる手紙のやり取りが、秘められていた真実を明らかにする。書簡形式の連作ミステリー。 面と向かって話すよりも、手紙だから伝えることができる場合がある。それを狙った設定だと思うが、十分に活かされたとは言い難い。結局は全てを説明したに過ぎず、書簡ならではの深読みさせる部分に欠けてしまった。

    0
    投稿日: 2017.10.09
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    直後の印象 ダークさと優しさ 「また『告白』のようになるのか」と、どの掌編も身構えて読んでしまって、湊先生にすいません、と、謝りたい…! 収録されている3つの掌編で程度の差はあれど、登場人物のちょっと薄暗かったりダークだったりする設定と、お互いを思って綴る書簡というスタイルで描かれた、ミステリーとホームドラマの良いところを併せ持ったストーリーに満足。 話の進め方は多少強引なところもあるが、読みやすいのでスピード感をもって読めるという長所にもなっていると思う。 文庫版はプチ後日談も掲載されていておすすめ。

    0
    投稿日: 2017.10.07
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    全部が、手紙のやり取りだけで構成されている小説。 そして、これだけで、読者をここまで惹きつけるなんて、ほんと、うまいなぁとしみじみ。 ベタだけど、「手紙っていいな。」と思いました。 メールでもなく、電話でもなく、自分の字で、時間をかけて相手に思いを届ける、とても丁寧な作業だなと思いました。 しかも、「手紙」となると、別の自分が顔を出して、何故か詩的になったり、自分でも気づいてなかった気持ちが湧き上がってきて、文字となり、文章となる。現代の情報社会にある「スピード感」を伴わず、とてもゆっくり、丁寧に。 私には、ミステリーの様な出来事を胸に秘めて生きてはいないけど、何か思いもよらないもう一人の自分と出逢えるかもしれない。 なんて思いながら、やっぱりベタに、誰かに手紙を書きたくなりました。

    0
    投稿日: 2017.09.17
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    手紙のやりとりから色々な事実がわかってくるという趣向の短編集。確かにメールやSNSより手紙って重みがありますよね、書く方も受け取るほうも。時間の経過もあるしね。意外な展開になっていってサクサク読み進めました。

    2
    投稿日: 2017.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子六人に会いに行く。六人と先生は二十年前の不幸な事故で繋がっていた。それぞれの空白を手紙で報告する敦史だったが、六人目となかなか会う事ができない(「二十年後の宿題」)。過去の「事件」の真相が、手紙のやりとりで明かされる。感動と驚きに満ちた、書簡形式の連作ミステリ。 【感想】

    0
    投稿日: 2017.08.11
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    3つのストーリーが書かれている。 いずれも手紙のやりとりのみが書かれた独特の表現で構成されている。 少し手紙としては無理があるかなぁー って思う部分もあるが、オチもそれなりで、楽しく読めた。 イヤミス感は全然なかった。

    0
    投稿日: 2017.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトル通り手紙のやり取りだけで物語が進む3+1の短編集。 人の手紙を勝手に読んでるような恥ずかしさを感じつつ。 だってあまりにも説明的だったりとかすると、物語としては読み手にわからせるために必要なんだろうけど、わざわざ「一応書くね!」と前置きして「こうだったよね?」と過去の出来事を教えてくれたりとか、読んでると恥ずかしくなっちゃうんですよね。 ↑悪い意味ではないですよ。 本人かどうか確かめるなら手紙じゃなくて電話すればいいじゃん!とか思ったりもしたけど全体的な物語の内容として面白いと思います。 手紙スタイルじゃなく小説としてあの物語たちをミステリーとして書くならどうなるんだろう?とかそんな事も考えつつ読ませていただきました。 実際手紙って後から読み返すと恥ずかしくなったりするからね。意外と怖いですよね。

    2
    投稿日: 2017.08.01
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    メールではできない手紙ならではのやりとりが新鮮で、かつ物語に引き込まれていく。 ただ、真相にちょっとすっきりしないところがあり、少し不完全燃焼だった

    0
    投稿日: 2017.06.02
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    今テレビで湊かなえ先生原作のドラマがあっていたので読みたくなり借りてきました。 手紙のやりとりで話が進む。その進め方はとてもハラハラするし面白い。主人公たちの気持ちになりやすい。 しかし…どんでん返しがなんか弱い。読み返さなくても良いかな。

    3
    投稿日: 2017.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった…かな。 恩田陸のドミノもこんな感じだったと思うけど、 複数の目線から交互に語られて、 真実が徐々にわかっていくってやめられない止められない状態になりますね。 事実、やることが山積みなのに、 結局最後まで読み進めてしまった。 欲を言えば、もっと犯人というか、 事実が意外な方が良かったけど。。。 3話目はともかく、1,2作目はすぐにわかってしまったよね。。。 ただ、2話目は最後の手紙の文体的に、 先生ではなく幼馴染を選んだと思っていたので、 そこは意外だった。

    0
    投稿日: 2017.05.18
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    手紙のやりとりのみで構成される点は、「告白」の語りのみの構成同様、想像力を掻き立て、小説ならではの面白みが感じられる。 当然手紙を書いている人によって視点が異なり同じ事象にも違う見方を提示する。何人かの文面を読み進めるうちに、事件の真実のパズルが少しずつ集まり、全容を把握するに至る。そのプロセスが、見てはいけないものをゆっくりと覗きみるようで、気持ち悪くも癖になるのだ。 三部(四部)構成で、全て、過去の事件に囚われる人間心理を色濃く描いたもの。特に一部目は、手紙の文面から滲み出る女性特有の僻み妬みが、人間のエグみを表現しており秀逸。 背筋がぞっとするような湊かなえ作品の薄気味悪さはしっかりありながらも、各話最後には小さな希望がもたらされ、ほっとできる一冊。

    2
    投稿日: 2017.05.08
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    手紙のやり取りで過去の真相が明らかになっていくミステリー。 ミステリーなんだけどなんだか少し暖かい気持ちになれるお話しでした。 なんか手紙っていいなって思いました。

    0
    投稿日: 2017.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。手紙をやりとりしていくと、謎が徐々に解き明かされていく。この手紙形式って作家さんは一度はやってみたいものなんだろうか。わりと技巧的だが、二転三転しながら物語が進んでいき、面白く読んだ。毒はわりと薄め。

    0
    投稿日: 2017.05.01
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    15年後の補習 に関しては★5つを与えたいと思う。最大の愛情とはこういうことなのかなって考えさせられる。それが果たして正解かどうかなんてわからないけど、全部全部彼女を救うための嘘だったのかと考えると涙が溢れそうになる。どうか最後の手紙がちゃんと届いて、2人がもう一度巡り会えますように。 って終わっても良くない??

    0
    投稿日: 2017.04.29
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    白の湊さん。いや、白ではないけど。「リバース」「少女」を読んだ直後なのでそう感じた。手紙のやり取りだけで明らかになってくる状況って展開が面白くついつい先が気になって読み進めてしまった。長編だったらもっとよかったな、短編苦手。

    0
    投稿日: 2017.04.27
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    高校の同級生同士、小学校の先生と教え子、恋人たち… 十数年前の出来事に想いを馳せ、手紙を通して明らかになる事実と、それぞれの人の悩み、トラウマ… 手紙の文面だけで描かれる、過去を乗り越えるための人々の姿。短編3作+α。 湊かなえさんの作品は、最初は穏やかな雰囲気で始まるのに、だんだん雲行きが怪しくなり、突然雷鳴が轟くから怖い。 でもその怖さが刺激的で、はまってしまう。 怖いけど、人間の優しさが源にずっとあるから。 弱い人、ずるい人、も登場するけれど、その弱さを理解してくれる人も登場する。その存在に、読者である私も救われる。

    2
    投稿日: 2017.03.30
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    手紙の交換により、過去に起こった事件が次第に明らかになるという珍しい形の小説。一つの事実も見方を変えたり、自身の思い込みによって解釈はいくらでも変化する。またそれによって当事者同士の関係性も大きく関わっていくものだと改めて感じた。

    2
    投稿日: 2017.03.22
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    タイトルから想像できるとおり、物語は手紙のやり取りを通して綴られています。 私は筆まめではないけれど、手紙が好きです。 なかなか返事が手元に届かないのがいい。ゆっくりと待つ時間は今の時代、かえって貴重な気がします。 手紙だから言えること、偽れること、明かせることがあって、それを余すことなく活用しています。 静かなトーンは湊さんらしくありながら、あまり毒がなくて安心して読めました。内容は軽くないはずなんですけどね。 4編の中では、「20年後の宿題」が一番印象的でした。 どうして大場くんに白羽の矢が立ったのか、最後になってわかるのですが、なんともまあ自己中心的な手紙もあったものだ、と読み返してみると思います。 それどころか、少し見方を変えると誰もかれもが自己中心的。そして、それは大抵悪気がない。悪気がないからこそ、かえって厄介で、なんでもない時ならさらっと流せるような自己中心さも、ひとたび大きな事件が起これば見過ごせない傷になるようです。 通常は見えない何かを、目線を変えさせることで気付かせるのが日常ミステリーだと思っています。 時間が経過して物事の捉え方が変わることによって気付くものもありますし、手紙を通してうまく読者に新たな目線を与えてくれた気がします。 最後の短編のおかげで少し明るい未来も垣間見えて、珍しく読了後心がざわつかない読み心地でした。

    6
    投稿日: 2017.03.20
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    手紙だけで構成された物語は他にもいくつかある。 とりたてて目新しいものではないし、ある程度話の流れが読めてしまうのも仕方がない。 「あれ?」と思ったのは、湊作品の特徴である人の心の奥底に潜んでいる毒のようなものがなかったこと。 それだけが湊作品の売りだとは思わないけれど、少しだけ地味な感じがしてしまった。 同じ出来事を経験しても、その時の立ち位置や関わり具合によって大きくその記憶は変わってくる。 二十年前の事故で当事者となり、生き残った六名の児童と一名の教師。 彼らの二十年間は、良くも悪くも「事故」の影響を受けている。 現場に駆けつけることがなかった児童は、教師を素晴らしい先生だったという。 事故直後の様子を直接目撃した児童は、教師の身勝手さを許せずにいる。 事故のきっかけを作った児童たちは、自分たちのせいでは?と悔いる時間を過ごしている。 そして、事故の被害者でもある児童は、自分だけが助かった事実を真正面から受け止められずに生きてきた。 すべては偶然に起きた出来事で誰のせいでもない。 教師の取った行動にしても正解などないのだ。 それでも、誰かのせいにしたくなるのが人間だ。 そして、自分のせいだと自虐し、自分の人生が上手くいかないのはすべてそのせいだ、罰があたっているのだと逃げ道を残しておきたくなるのも人間だ。 事故当時はいろいろなことを話し合うには子どもたちは幼すぎた。 けれど、どこかで話す機会を作ることは出来なかったのだろうか。 ただ一人の死者となった人間が泳げなかったこと。 彼の命はもともとそれほど残りがなかったこと。 だからこそ、未来ある子どもに託す思いがあったこと。 つまらない意地で諍いをおこしてはいたが、本心は別にあったこと。 教師の教育方針を押し付けられ、そのことを苦痛に感じていたこと。 いろいろな事情がわかったとしても、それは感情とはまた別の問題だ。 それでも、知らないよりは知っていたほうがいいこともある。 知らないままに誤解し、知らないままに勘違いしていることが意外に世の中には多いのかもと感じた。

    3
    投稿日: 2017.03.17
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    往復書簡の題名に違わず、手紙というテーマで 会話劇よりも文章に比重を置いて話が進んでいく。 徐々に明かされている真実や、当事者たちの本音。 圧倒的に引き込まれる世界観や構成は流石。

    0
    投稿日: 2017.03.06
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    手紙のやり取りを中心に書かれた短編集 途中どっかで聞いた話だなと思ったら、 テレビで観たからだった。 うーん、 あんまり感想が出てこない… 話としては 意外性もあって作り込まれている感じがあるけど どうも私にはハマらなかったかな。

    0
    投稿日: 2017.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと手紙で構成された作品 短編集という事のようなのだが、最後3と4で短編感の関連が見えた(4は超短編) 別のストーリーなのだが、一部の登場人物が被っていた その為、他の作品もどこか関連があるはずと思い読み直すと1と2も関連があった 他にも関連がありそうなのだが、、、もう一度読み返す時があれば全体の関連に注意して読もう ストーリー1:10年後の卒業文集 行方不明になっている女性を心配して女性同士が手紙やり取りをしていく メールやらLINEやらある中で何故手紙のやり取りをしているのか?にも理由があるが、そこが最後に明らかになる 手紙ならではのウソがある ストーリー2:二十年後の宿題 短編と思わず読んでいたので、何か話が変わってビックリ 20年前に起きた事故の事を心配した当時の担任の先生が、教え子(現在先生になっている)に、その事故発生時に一緒だった6人の子達(20年経過しているのでもう大人)の現状を知りたいと依頼 先生と教え子先生のやりとりが続く 6人の子たちは事故の事をそれぞれに解釈しつつ、事故の事実が明らかになっていく ストーリー3:十五年後の補習 このあたりでは既に短編と理解していた が、読み進めて「ん?」と思った 「なんかテレビで見たことある気がするぞ」と 読み進める中でストーリー思い出していった 遠距離恋愛中のカップルと言って良いのか 彼氏の方が海外協力隊として海外に行っている その中で15年前に起きた事件の事が明らかになっていく ストーリー4:一年後の連絡網 あまりストーリー覚えてないw

    0
    投稿日: 2017.03.04
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    読み進めるごとに胸が痛かった。 わたしなら、真実を 受け入れただろうか。 記憶をすり替えて 生きてけたら楽だろうに。 2017.02

    0
    投稿日: 2017.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集 ・高校生の時に放送部員だった仲間のいざこざを巡る話 1人が成りすまして、みんなに手紙を送り真相を探る ・小学校の先生が、昔教え子たちの前で夫が溺れ死ぬトラウマを植え付けてしまう ・後進国でNPO活動する彼氏と日本の彼女 学生時代に起きた火事と同級生が2人死んだ事件について

    0
    投稿日: 2017.02.12
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    なかなかに、面白かったです。 手紙のやりとりならではのトリックや、オチがなるほどなあ、と思えるものや。 どれも事件が絡むことや、そのことを引きずってしまう人たちや、愛する人の為にあえて嘘をつく人や。 読み応え、ありました。

    3
    投稿日: 2017.02.05
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    手紙のやり取りだけで話が進んでいく短編集。「二十年後の宿題」映画「北のカナリア」の原作だそうです。高校教師と小学校時代の恩師。恩師からの依頼で二十年前の事故に関係する六人のかつての教え子に会うことに…なかなか会えない六人目は…事故の真相が、分かった時は湊かなえさんらしい展開になるのかと思っていたら…古岡さんが切ないなあ。 「一年後の連絡網」国際ボランティア隊「二十年後の宿題」「十五年後の補習」のその後がチラッと書かれていた。

    0
    投稿日: 2017.01.11
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    湊かなえの作品は人の怖さを描いている印象が強い。今回もどんでん返しの怖い結末かなと思ってたけど、この作品は心温まった。手紙でどんどん真相が暴かれていくのが面白い!この作家さんはやっぱり会話文に強いなと思った。

    0
    投稿日: 2017.01.08
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    過去に読んだ『告白』がエグイ作品(ホメ言葉)だったこともあり、イヤミスを期待して読んだら、意外や意外、いい人物ばかりで不覚にも涙涙。ひさびさに小説読んで泣いたな。 全て手紙だけで構成された連作ミステリー。 『十年後の卒業文集』 高校の放送部だった男女6人が、過去の事件と現在行方不明になっている千秋について探る話。 『二十年後の宿題』 小学校の恩師だった元教師から、教え子だった6人の近況が知りたいと頼まれ、彼らと会う主人公。当時小学4年生だった6人と教師が共有する不幸な記憶。 『十五年後の補習』 中学時代からつきあっている恋人たちの手紙のやりとり。二人ともある事件で深く結びついていてーー 真相としては辛いことばかりなんだけど、不思議と後味は悪くない。

    4
    投稿日: 2016.12.29
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    以前から湊かなえは一度読んでみようと思っていたのだが、評判の高い「告白」はテーマの重さから手に取るのを躊躇っていた。そんな中、たまたまブックオフで見つけたのがこれ。書簡体の短編小説が3篇収められた短編集。書簡体小説が好きなため、初湊かなえにはいいかなと思い購入した。 書簡体や日記体の小説は「書かれていない」部分で何が起こったのかを想像するのが楽しい。神の視点にたった小説では本来「読者」は本の記述そのものに疑いを持つことなく素直に筋のみを追って楽しめばいい。だが書簡体や日記体の小説や、「信頼できない語り手」の小説は、その読者と本との信頼関係を揺らがせる。 書いていることが「ある程度の事実」ではあったとしても「真実の全て」ではないのではないかと感じさせる。私はその揺らぎそのものが楽しくてついそういった作品を手に取ってしまうのだが。 さて、この作品はというと、そこまでは行かなかったかな。書簡体小説ならではの仕掛けもあるが、その仕掛けも作中で完結しているので、読者がその記述を疑うまでにはいかない。 綺麗にまとまっているので、読みやすくはあったし楽しめたが、私の求めるものとは違っていた。 世の評判を見るとこの著者の作品はほぼ同じような手法らしいが、その中でも一番評価が高いのはやはり「告白」のよう。次の湊かなえはそれにするかなあ。

    2
    投稿日: 2016.12.28
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    なかなか良かった。吉永さんの映画を観たけど、全然違いますね。私は映画より原作が良いと感じました。湊かなえさんの作品は、映像化された物の方が良い(白雪姫、告白、Nのために等)と私は思うけど、これは絶対原作が良い!

    0
    投稿日: 2016.11.14
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    3つの物語が、手紙形式で書かれている。 とても読みやすくスラスラ読めました。 とくに2話目は泣けました。 人や、立場により、考え方、受け取りかたがこれほどまで違うのだなぁと改めて考えさせられました。 3話目はドラマ化されていたので、内容は知っていましたが、良かったです。 湊かなえさんの作品やはり好きです。

    0
    投稿日: 2016.11.14
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    手紙のやりとりで事件(事故)の真相に迫っていく短編集。 全3話 1,高校の同級生達があの頃を振り返りながら山道で怪我をした子の真相を探る話 2,小学生の頃、川で溺れた子と助けようとして亡くなった教師の夫の事件 3,高校の頃、起こった火事の真相。幼馴染男子3人とその男子の恋人で同級だった女性の話

    0
    投稿日: 2016.10.22
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    手紙って大事だと思った。 彼と遠距離になったけど、 どれだけ離れてても大丈夫な気がする ありがとう!

    0
    投稿日: 2016.10.22
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    手紙は書いたことがありませんが、普段伝えることができないことも綴ることができていいかもしれませんね。 僕がもし、決断が必要な場面に直面した時、確実に大切な人を守る方を選ぶと思いました。そんなことを考えられるいい機会となりました。

    0
    投稿日: 2016.10.07
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    初めて読んだ湊かなえ作品かも。 久しぶりに先をどんどん読みたくなった本。 自分だったらどうするだろうかと考えさせられる内容だった。

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    投稿日: 2016.09.25
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    「十年後の卒業文章」「二十年後の宿題」「十五年後の補修」「一年後の連絡網」の4編からなる。 吉永小百合さんのあとがきから、映画「北のカナリアたち」とつながった。さすが湊かなえ。今回も期待を裏切らなかった。

    0
    投稿日: 2016.09.19
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    ドラマ化するという事で読んでみました。湊さんの本を読んだのが告白、Nのために、に続いて三作目です。先の二冊はとてもよかったのであらすじも見ずに読んだのですが、終始淡々と話しが続いていって私としては物足りなく感じました。 が、これがどの様に映像化されるのか楽しみでもあります。

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    投稿日: 2016.09.18
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    だんだん湊かなえが普通になってきたというか、告白の衝撃が薄れてきた感じがする。 3つの話はそれぞれ面白いのだけど、少し異常性のスパイスが無いとインパクトに欠ける。 「十年後の卒業文集」はなるほどねというオチなんだけど、そのトリックというか、違いに周囲が気がつかないことは無いよなぁ、何てちょっと不自然さを思ってしまう。 「二十年後の宿題」はこの3編の中では一番好きな作品で先生の意図も理解できるし、うまくまとまった話だと思う。 「十五年後の補修」は海外ボランティアに行った、主人公の彼氏の行動が徐々に分かってくるところが面白いが、そのオチは何となく予想がついてしまった。 まぁ、全体としては悪くないのだけど湊かなえというと、もっとスパイスのあるものを期待しちゃうんだよなぁ。

    0
    投稿日: 2016.08.16
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    はぁ、やっぱりどういう形を取ってもスコーンと足をすくわれる。お見事。 吉永小百合の映画を観ていたけれど、原作はあくまで書簡の形で進んでいく。1人1人、元生徒に会って行くたびに違う側面が見えてきてこちらも深く考えさせられる。 純一くんと万里子さんの文通もすごくよかった。 今回はどれも結果がうっすら明るさのみえる最後だったのがほっとした。 そしてみんなどっかで繋がっててね。

    0
    投稿日: 2016.07.26
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    それぞれの過去の事実と現在。救われたり、縛られたままの思いを晒すけれど、どれも胸が痛い。守るということは時に嘘をつかせ、ただただ苦しい。思いやるが故の心の暗さにも、未来となった数十年後のいま、微かな光が差し込まれたように思う。

    0
    投稿日: 2016.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    連作という事で、全ての話がなにがしかで繋がっているんですが……結構「してやられた?!」という繋がりが有って悔しいです。港かなえの本だと救いがなく酷い終わり方をするかと思いきや基本的に全員が全ての事柄に決着をつけて前を向いて歩いていくのが良かったかなと。

    0
    投稿日: 2016.06.26
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    手紙のやり取り形式ですべて進められるストーリー。脳をフル回転させて読み進めなくちゃならないので読みごたえがある。メール、SNS時代にあえてというところも面白い。だからこそ人との繋がりや丁寧な人間関係が新鮮でうらやましく思う場面も。

    0
    投稿日: 2016.06.19
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    手紙を通して事件の真相がみえてくる。 十年後の卒業文集は、事実がねじ曲がる様が見れる。 二十年後の宿題は、最後どうなったのか、ドキドキしてる。 十五年目の補習は、愛。

    0
    投稿日: 2016.05.31
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    手紙のやりとりを通して、事故の全貌が明らかになっていくストーリー。別々の出来事かと思いきや、最後にはみんながつながっていたりして、すっごくおもしろかった。

    0
    投稿日: 2016.05.30
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    なぜだか、とても爽やかな読後感のある小説だった。手紙のやり取りで進んでいくお話は、とてもすきだ。誰とは名乗らずとも、誰の声なのか想像できてしまう秀逸さ。

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    投稿日: 2016.05.27
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    手紙って相手のことを思いながら書いてると、どんどん考えが内に内にいってしまって、どんどん妄想が膨らんでしまう。どんどん長くなってしまう。手紙だからこそ、書けてしまった、本音とか、自分の迷いとか、真相や嘘。そうやって話が展開していく。 どれも一筋縄ではいかないストーリーで、切なかったり、悲しかったり、愛に溢れていたり、胸がぐっと締め付けられるような作品でした。 手紙でここまで書くかな、とか長い手紙やな…とかはあったけど、どれもよかった。涙しました。お気に入りの本になりました。

    0
    投稿日: 2016.04.20
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    手紙のやりとりで事件の真相がわかってくるという物語が三つ。 一つ目は、自分が精神科に入院してると噂されてることを、成りすましで行った結婚式で知り成りすましで探りの手紙を書いてるもの。気味が悪いけど面白かった。 二つ目は、夫をなくした元担任がその事件を生徒がどう捉えどう生きているのかを、探りに行く話。複雑に絡んでるけど人間のエゴとかも書かれていて面白い。 三つ目は、同級生2人が亡くなった事件についてを、海外に行ってる男と日本で待ってる女が真相をやりとりする話。まさかまさかだった。

    0
    投稿日: 2016.04.15
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    手紙のやり取りだけで徐々に事実が明らかになっていく。外からどう見えるかと本人が何を思っているかなんて、当然違って、だから事実は一人ずつ異なる。湊さんの本はいつも見えてる世界は一人ずつ違うことを強く感じる。

    0
    投稿日: 2016.04.09
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    手紙のやり取りで話が進んでいくのがこういう書き方もあるんだなと面白かったです。「二十年後の宿題」「十五年後の補習」が気に入りました。あれ?って思うことが「一年後の連絡綱」でわかってスッキリでした。

    0
    投稿日: 2016.03.31
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    「十年後の卒業文集」は、女同士の腹の探り合いがだらだら続いていく様子が面白かった。 仮説によって本音を引き出す。 10年ぶりに会った友人同士の距離感なんてこんなものなんだろうな。 「二十年後の宿題」にはほっこりした。

    0
    投稿日: 2016.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    約3年前、職場の方に勧められた小説を今やっと読む。湊かなえはよくよく考えてみたら告白と白ゆき姫殺人事件しか読んでないんじゃないか…なぁ。と思ったら花の鎖もNのためにも読んでた。記憶力。 手紙のやり取りだけで話を進める、という形式は読む前から知っていて、それでちゃんと成立するのかとか思っていたけど、成立してた。そしてちゃんと面白い。 とくに最初の短編、ストーリーもさることながら、女性同士の親しいようでどこか一歩引いた関係性の表現が面白かった。手紙の端々に出る毒、怖かった。

    0
    投稿日: 2016.01.28
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    手紙のやりとりから、いろいろな事実が明らかになっていく3作。そうくるかと、楽しみながら読了。 「十年後の卒業文集」、少しいじったとはいえ、いくらなんでも気づくやろ。 「二十年後の宿題」、ラストの差出人は誰なのか… 「十五年後の補修」、連れている誰かは、あの人だね、きっと… 【2016.01】

    0
    投稿日: 2016.01.20
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    BARで知り合った人からオススメされた湊かなえの本。手紙のやり取りを重ねてストーリーが展開していく面白い流れ。他の作風もこういう感じなのかな。代表作の告白も読んでみたい。

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    投稿日: 2016.01.09
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    関係者が"過去のある出来事"についてお互い手紙のやり取りをしながら謎が解明する4編のミステリー。当時のそれぞれの想いの相違から勝手な誤解や妄想をしたり、ある事故により思い悩むが過去に囚われず今を生きる事を選んだり、時を超えた友人の死の真相が二転三転しながら展開する話にハラハラドキドキ。人の気持ちの行き違いの怖さや切なさを痛感する。手紙という現代人にはもどかしいコミュニケーションツールのやり取りに多少違和感を覚える人もいるかも。でも時には手紙って大事よねとも思う。

    0
    投稿日: 2016.01.03
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    まさにタイトル通りの手紙のやりとりのみでストーリーが展開する短編4作品が収録。メールではなく手紙だからこそ、この作品群は成立する。最後に所収される作品「1年後の連絡網」は、作者から読者への思いやりかも。

    0
    投稿日: 2016.01.03
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    あの時の真実が封筒から零れ出す。書簡のみで綴られた連作ミステリー。 お気に入りは2話目の「二十年後の宿題」。小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子六人に会いに行く。二十年前の不幸な事故の真相とは・・・。六人目の正体には驚きました。先生モノは湊sanの真骨頂ですね。

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    投稿日: 2015.12.19
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    友達に借りてて、帰国前に返さなきゃなのに一冊も読めてなくてさすがに…と思ったからとりあえずこれからよんだんだが、面白かった〜〜 なんか湊かなえさん作品避けてて、とうとう読んだ私の初湊かなえ作品! 最初の放送部の人たちの話はなんか仲間内で恋人入れ替わってたり〜〜みたいなのがめんどくせえな〜〜って思って、あんまり好きなタイプの作家さんじゃないのかな?とか軽率に思いそうだったけど、そんなことなく楽しめた。 2個目の先生のやつは、蕗味噌おにぎりがくそおいしそうで、すごいお腹減った。これが一番好きな話かも… 3個目の国際ボランティアのやつは、どんでん返しのどんでん返しのどんでん返しってかんじでお〜〜ってなったし、なんかこの二人は幸せになってくれ…よよよ…みたいなお節介ババアな、気持ちになりました。

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    投稿日: 2015.12.04