Reader Store
往復書簡
往復書簡
湊かなえ/幻冬舎
作品詳細ページへ戻る

総合評価

672件)
3.6
89
262
220
35
5
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手軽に読めるミステリー(?) 「手軽さ」というのはその引き換えに深みは無いということではある。 確かに学生時代の言動を何年も経った後も揶揄したがる輩はいるが、正直そういった発想は今一つピンとこない。 そういった当方の一方的見方からか、それを軸にしたストーリー展開にはあまり感情移入できるものではないですかな。 ただ電車の中とかでスラスラ読むには良いという意味で何ら不満はありません。

    0
    投稿日: 2013.12.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分の過去を見つめなおし新事実がわかっていくお話。どの編もどんでん返しの繰り返しで面白かった~!!!さらりと読めた。

    0
    投稿日: 2013.12.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人生なんてその思いの積み重なりなのだということ。 過去にとらわれず、今を生きるというのはどういうことなのか。過去と現在をどのように未来へと繋げていくべきなのか。

    0
    投稿日: 2013.12.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    かなえさん で 掴みはオッケー!! 読了 ・・・・ほほう。 ほほーう。 他のも読んでみよう!

    0
    投稿日: 2013.12.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    定年退職した先生が昔の教え子と通信するほは面白かった。 まさか北のカナリアたちの原作だったとは。。話の原型留めてないな。

    0
    投稿日: 2013.12.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙のやり取りのみで展開される話は、携帯やPCメールが普及した現在では新鮮だった。 内容は甘いものばかりではないけれど…とてもおもしろく読めた。 昔、私は手紙を書くことが好きで、文通相手も数人いた。 そんなことも思い出したりして。 思えばメールは手軽なぶん短いが、手紙はもっと色々と書いていたなーと思ったりもする。 そのぶん、大事なことのやり取りをあまりしなくなったのだろうか? 2013.12.7

    0
    投稿日: 2013.12.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙の文章のみで構成される、3つの短編小説。 出だしはほのぼので学生の頃、女性が友達と文通などをしていた話を聞くが、こんな感じでやり取りしていたのかなあ等と思う反面、著者の作風を知っているので、ハナっから良い意味でのイヤな緊張感。 手紙のやり取りを進めるうちに過去の事件が明らかになっていくスリル。 携帯が無かった頃は、文のやり取りをしていたので、手紙の良さも分かり懐かしい。 著者の話は救いがない話が多いイメージだが、著者の良さも出しつつ、ほっこり系のエピソードもあり著者の書の中では一番好き。

    0
    投稿日: 2013.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙のやりとりで明かされる連作ミステリー。 3つのお話しと、1つの後日談からなるのですが、正直、告白ほどの衝撃はなく、まあ、面白く読めたかなという感じです。 ただ、手紙という体裁をとっているだけに、登場人物のすみわけがややこしくて(さらにそこにポイントがあるだけに)、何度か振り返りながら読まないといけなかったです。 前2編は微妙につながっていたり、最後の後日談もありましたが、もう少しすっきりした終わりがほしかったな~と思いました。 湊さんは告白を読んだ後の2作目だったので、ちょっと期待しすぎたかもしれません。

    0
    投稿日: 2013.12.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙というのは特定の相手に向けて送られるものであり、普段見ることは出来ないものであるため、読者としては、何か私信をのぞき見る感覚を持ちながら読んでいた。 手紙の内容には過去の事件・事故に対する新事実であったり各人の思い込みであったり、読み進めるうちに何が真実か分からなくなるように構成されており、サスペンスとしても楽しめるものであった。 過去の同じ事象であっても、立場や得られた情報等によって見え方・とらえ方が違うということ、人間の思い込みによってバイアスがかかってしまうことを改めて考えさせられた。

    2
    投稿日: 2013.11.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文通によって事件が少しずつみえてくる、という形は『贖罪』と同じような感じ。 もちろん、内容はぜんぜん違うけど、『贖罪』の縮小版のような1冊でした。

    0
    投稿日: 2013.11.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画「北のカナリアたち」の原題となった、「二十年後の宿題」が入っています。 映画の内容とは異なりましたが、進行的には納得しました。 全編書簡となっているため、長い手紙でもありますが、引き込まれていきます。 手紙に書かれたことで知る真実。 こういう本もありですね!

    0
    投稿日: 2013.11.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    十年後の卒業文集…十年ぶりに再会した高校時代の部活仲間が自分について誤解しているようだから、手紙を通じてどうして誤解が生じたのか確かめようとする話。 …なのはいいけど、冷静に考えれば顔を整形したからって別の友人になりすまして皆に気付かれないとか有り得ないし、他人の所に届いた招待状で元カレ&昔の女友達の結婚式に出席するとか性格悪すぎて引く。 本人、「浩一がしつこかったの!私は別れたかったの!」って声を大にして言いたいみたいだけど。 二十年後の宿題…古岡さんには是非とも幸せになって頂きたい。 十五年後の補習…こんだけ隠し事してて、よく十五年も普通に交際してたな。純一って放火以外に罪に問われることあるのかな?

    0
    投稿日: 2013.11.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙のやり取りの形だけで進む短編集。 珍しい形だけど、さくさく読めた。 徐々に明らかになっていく謎に引き込まれて面白かった。 湊さんは救いのない話を書かれる方だと思い込んでいたけど、印象が変わりました。

    0
    投稿日: 2013.11.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    十年後の卒業文集が一番面白かつた。仲間の結婚式をもとに過去にさかのぼっていく。顔に怪我をして行方不明になった?その真相が手紙のやり取りで明らかになっていく。おもしろかった~

    0
    投稿日: 2013.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙のやり取りの中、過去の事件が出てくる。事件の真相、その時の心情、今だから話せることなどが書かれていて、とても面白かった。 人は心の中まではわからず、徐々に明らかになる真実に、一気に引きこまれる。 夜行観覧車、花の鎖を読んだ中で、一番引き込まれた。 湊かなえさんの人物描写は秀逸です。

    0
    投稿日: 2013.10.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    過去に抱える傷とそこに隠された真実を、それぞれ10年後、20年後、15年後に手紙を交わすなかで、徐々に明らかにされていくと思いきや、そこで湊さん本領発揮の二転三転。一体真実はどれ?!現実の手紙のやり取りなら、もう少し時間の流れは悠長で、こんなにテンポ良く物事が進むわけないよな、というのはご愛嬌で、物語の構成としては面白かったです。最後の1年後の連絡網で描かれたその後にホッとしますが、意地悪く言うと、らしくなくて余計だったかもしれない。

    0
    投稿日: 2013.10.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙のやり取りだけで物語が進む、 さすが湊さんの作品だなあと思いました。 4つの短編集。 少し難解なお話もあったけれど、どれも最後は驚いた。 だんだんと真相が明かされていくのがおもしろかった。 今度はもっとゆっくり読もうー

    0
    投稿日: 2013.10.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館にて借りました。 レビューはブログにて。 http://ameblo.jp/minori-0325/theme41-10032961603.html

    0
    投稿日: 2013.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ずっと積ん読本になっていたけれど、ようやく読み終わった。久々に湊かなえを読んだけど、想像以上に読みやすくて、あっという間に終わった。書簡形式だったからかもしれないけど、ミステリ調で楽しめた。次の湊かなえが楽しみになった。

    0
    投稿日: 2013.09.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    十年後の卒業文集 悦ちゃんが実は、ちーちゃんの居場所を知ってるんじゃないか?とは思ったけど、まさか入れ替わってるとは… でも同級生って誰か気がつくぞ、やっぱり。ちょっとトリックに無理があると思った。湊かなえ、同窓会出たことないな、さては。青春時代の女同士の思いって、今になって色々聞かされてびっくりすることは多いですね。 二十年後の宿題 この中編集のメインだろう。映像化もうなずける傑作。謎解きを楽しむより、真実を知る度に胸が苦しくなる。過去を引きずって生きることは他者から見ると馬鹿に見えるかもしれないが、子供の頃に、生涯で一番大きな傷を負ってしまうと、当たり前に引きずる。それが損なこととはわかっていても払拭できないのだから仕方がない。このお話は、傷を持っている人と持っていない人ではかなり感想が違うのではないかと思う。 竹沢先生、癌の末期にそんな手を思いつくとは…。ま、でも竹沢先生は思い残すことは、あとはもうないでしょうからね。でもねぇ、ずっと想い合っている身近な男より、ぽっと現れてプロポーズする、社会的に安定した男を選んでしまう、女ってそんなものなんですねぇ。 十五年後の補習 東野圭吾の白夜みたいでした。幼なじみ男女で、殺人を隠し合う。でも片方は記憶がない。記憶のある方だけ罪悪感に苛まれる。この二人は、このまま傷を舐め合って生きていった方が幸せだと思うが、当人同士は難しいのかなぁ。会ってみればすんなり元通りだと思うよ。

    0
    投稿日: 2013.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    往復書簡読了です。湊かなえさんの本は3冊目。「告白」「少女」そしてこの「往復書簡」。 一番好きなのは「告白」ですが、この本も読後感はたっぷり。 ただ、帯に書いてある「この手紙、本当なあなたからですか?」は不要。 二十年後の宿題も、最後の一人が誰かわかりましたが、文章に引き込まれます。 読む価値あり。 辛い思いをした人達、苦労をした人達。お幸せに。 最後にそう思ってしまいました。

    0
    投稿日: 2013.09.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    楽しめた。 あまり類を見ない設定。情景や人の表情を文章で表現できないという制約があるなかで、だからこそ伝わる感情の機微みたいなものがジワっと伝わる質の高い作品だった。 設定ありきのどんでん返しや仕掛けを期待せず、じっくり落ち着いて読みたい一冊。

    0
    投稿日: 2013.09.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「告白」以来の湊かなえ。 「告白」や他の作品の評判などから、救いのない話なのかと思っていたが、そういう雰囲気は匂わせつつも、最後はハッピーエンドの良い話に。他の作品を読んでないので、はっきりとは言えないが、自身のこれまでの作風を逆手にとったのかな?とも思った。 しかし、携帯メール全盛のこの時代に手紙かよ?と思ったが、きちんとメールでなく手紙である理由付けもされていたのは流石。

    0
    投稿日: 2013.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙のやり取りだけで進んでいく話だが、とても内容濃く感じられた。物語をこれほど焦点をしぼって伝えられていることがすごい。ただやっぱり感情の吐露なので心が疲れてしまいました。

    0
    投稿日: 2013.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大号泣した映画「北のカナリアたち」の原作と聞いて期待してましたが、映画と設定全然違うやないか〜い! 小説のほうがさっぱりとした内容だね。 でもさすがの湊作品。ラストのプチどんでん返しがあるからおもしろいんだよねぇ。

    0
    投稿日: 2013.08.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最近は(こういう書き始めは「オヤジのハジマリ」らしい)、小説やマンガが映画化されるのが目につく。 というよりも、始めから映画化ありき、で「原作」があるような… といって、原作も映画も読んでも見てもいないので、何にもいう資格はないのだけれど、この「映画化」(あるいは「小説化」)という流れを見るとどうも、「マーケティングの勝利」と呼ばれてしまうような作品が出てきてしまうことがあるようで。 数少ない「映画化された原作」を読んだ中には、「どう考えてもイケテない」ものがある。でも映画は大盛況で、映画の成功が原作のレベルの高さと連動するような錯覚が生まれてしまうことも少なくない。(けしてこれを責めることはないが)特にアイドル系の方が主役を担うような映画の場合。 ただ、話題になっていることで、「読んでみたい」という気持ちにさせられるのは事実で、文句は読んでから言えばいいだけの話で。 つまりは、マーケティングに踊らされようが、本を読んでみれば映画を見てみればいいだけだ。 『往復書簡』湊かなえ トップ女優、吉永小百合さんの映画が上映されたのは数か月前だったか。その当時はその映画を見るつもりは全くなかったが、評判を聞くと結構面白い、らしい。 結局映画は見なかったが、原作を読んでみようという気持ちになった。 タイトル通り、手紙のやりとりで全てが構成される。登場人物は限られているが、ミステリーの部類なのか、多少の「謎解き」の感覚はある。 はたして手紙でそんな書き方するかあ?というのはあるけれど、それはナンクセ。素直に楽しめたかどうか、っていう点でいえば..少し物足りなさもあったり。でもまだリカバリ可能かも。そう、 「北のカナリアたち」 をビデオ借りて観てみた後、再読してみようか。 「映画化」「小説化」には、そんな楽しみ方もあるのかもしれない。

    0
    投稿日: 2013.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    4編からなる短編集。特に「二十年後の宿題」は、映画「北のカナリアたち」の原作ということで読み始めたのですが、映画とは異質なものでした。 「二十年後の宿題」は先生から教師になった教え子の男性に託された依頼に対しての先生への報告形式の往復書簡。 二十年前、生徒と先生夫妻でピクニックに行き、そこの川で先生の教え子を助けようとして亡くなった先生の夫。 その場にいた6人の生徒たちそれぞれの目線により、その事故の事が語られ、次第に明らかになっていく事故の情況。 そもそもクラスで喧嘩をし、仲直りの為のピクニックに行く原因を作った生徒は、自分たちが先生の夫を死なせたと悩み続け、また、現場を見た生徒は先生への不信感・・・溺れる生徒を助けに行って逆に溺れた夫。先生の取った行動はまず二人を引きはがして、夫を救おうとした。何故先生はそのような行動を取ったのか。 手紙のやり取りの中で、次第に真相が明らかになっていく。 最後に、少し明るいオマケが付いていて、心が和まされる。

    2
    投稿日: 2013.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「告白」「贖罪」も面白かったんですが、最後の最後まで憎しみとか悪意で行動していたり、どうしようもなく悪いやつとかが居て、なんだか読み終わってやりきれない気持ちになっていたのですが、「往復書簡」は少し後味が違っていた気がします。 大切な人のために嘘をつき通そうとしたり、もう何年も会っていない教え子や教師の幸せを願っていたり… 湊作品らしく、次から次へ、登場人物たちがお互いに知らなかった真実が表に出てきて、面白くてあっという間に読んでしまうのはいつも通りで、その上に登場人物が素敵ということで、良い作品だったなと私は思いました。

    0
    投稿日: 2013.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あのときああしていれば。人生なんてその思いの積み重なりなのだということを、今回、ひしひしと実感しています。

    0
    投稿日: 2013.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙のやり取りですべての話を進行させる、というのが特徴。 手紙=登場人物の語り口で物語が進行するため、実際の出来事の描写という点で、読んでる側があれこれと想像しながら読むポイントが多い。 同じ出来事でも見ていた人によって全く異なる印象を抱くというのが手紙のやり取りで明らかになるという物語もあり、手紙のやり取りでこれだけ話が膨らむのか、というのに驚くとともに興味深く読んだ一冊。

    0
    投稿日: 2013.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    湊かなえといえば「ドロドロ」なイメージ。それを少しだけ薄めつつ、ときどきゾワッとさせてくれる短編集でした。 1対1、または複数の人間での往復書簡の形でストーリーは進んでいく。手紙を通して徐々に明らかになっていく、10年前、15年前、20年前の誤解やその真相……。 すべてのピースがカチッとハマったときの気持ちよさの中にあるほんの少しの救われなさこそが、まさにこの作者らしさなのだろうなと感じた。

    2
    投稿日: 2013.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館で予約待ちしてようやく読めた一冊。 とても読みごたえがあった。 なんともいえない不安感がどの短編にもあって最後までどうなるんだろ?という気持ちだった。

    0
    投稿日: 2013.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙だけでここまでの表現をするのはすごい。描き方に脱帽です。 湊かなえ作品の中では、比較的爽やかなのではないでしょうか。 横縞な私は、手紙だから、一人称だからと疑いながら読んでしまいましたが(笑) それぞれの視線から物事を描くのってなんて面白いんだろう。 真実が何を以て真実なのか、自分が見えているのはあくまでも一側面なのだと思い知らされました。 多面から成り立つのだ、と。 人の思い込みや先入観って恐い。

    0
    投稿日: 2013.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙のやり取りが身近でなくなった今、それが新鮮な感じもしたけれど物哀しくいい話だったり結局つながるみたいなところはよかった。

    0
    投稿日: 2013.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    それぞれ、手紙でやりとりをする話の短編集でした。 湊さんの作品の中では、軽めな感じで 湊作品を最初に読むなら、いいのではないかなと思いました。 私は『15年後の補習』が良かったです。 映画にもなった『二十年後の宿題』は、最後ジーンとしました。

    0
    投稿日: 2013.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    終わった後重苦しくはならなかったかな。 よくよーく読まないとおいて行かれる時があるので気をつけないとです。 最後に登場人物が連動してた。

    1
    投稿日: 2013.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

      短編集の形式になっていて、それぞれが独立した話になっている。湊かなえワールドは出ていて、必ずしも読後感がよくない、いつもの感じではあるけれど、他の作品に比べて印象が薄い。一話目の十年後の卒業文集が一番面白かったけど、それでも告白や少女に比べても見劣りしてしまうように感じた。  トリック先行で、内容にそこまで力が入っていないのかな、と感じてしまう作品だった。

    0
    投稿日: 2013.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    知人同士の喧嘩に巻き込まれたことがある。双方、裁判沙汰にまで発展してしまった。喧嘩というのは、一方の意見を聴いているだけだと、相手のほうがとんでもなく悪者に見えてしまうものだ。もちろん、その逆の立場から聴いてもしかりである。 双方の意見を、第三者の立場から公平に聴いて、初めて真実が見えてくる。湊かなえの『往復書簡』は、私がはるか昔に経験した、そんな出来事を思い起こさせてくれる作品だった。 物語は全編、一人の人間と複数の人間(かつて小学校や中学校の同級生だった人など)との書簡(手紙)のやりとりが進行するにつれて、当時に起こった事件の真相が、10年、20年という時の壁を越え、ジグソーパズルを少しずつ組み立てていくように、次第に明らかになっていく。 その間、それぞれの認識違いや勘違い、そして初めて明かされる衝撃の事実。 「書簡」のみで4人~7人分の心理を自在にあやつり、それぞれをつむいで糸にし、織物という小説に仕立て上げているのには驚嘆する。これほど“読ませる”手紙は初めてである。 ところで、「イヤミス」(いや~な気分にさせるミステリー)というジャンル(?)が確立され、人気の火を付けたのは、同氏の『告白』のヒットだと認識している。それほどインパクトの強い作品だった。 この『往復書簡』は、あれほどのインパクトを感じない。というよりはむしろ、私としては大歓迎なのだ。それは、最後に逃げ道が用意されているからだろう。もはや、湊かなえはイヤミスではなくなった。 ただ、結びにはもう少し工夫がほしかったかな。

    0
    投稿日: 2013.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    メールではなく、手紙だからこそ、できるトリックがあったりして、おもしろかったです。 ほとんどか、過去の話を手紙で。という感じでした

    0
    投稿日: 2013.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    書簡のやり取りをのみでストーリーが進む所が斬新だな、と思った。個人的には『15年後の補修』が良かった。最後の最後まで隠された真実が分かった時には心が暖かくなるのを感じた。

    0
    投稿日: 2013.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    『北のカナリアたち』の原案となったものを含む3つの往復書簡。 小学校時代の恩師が教え子に、ある事件にかかわった別の学校での教え子たちの消息を問うもの。 中学の部活仲間の結婚式に現れなかった仲間の消息を問うもの。 海外と日本の遠距離恋愛。 エピローグでその後の状況もうかがいしれて、読後感はすっきり。 いつもの尾を引く薄気味悪さとかは無し^^ どっちもいいけどねー。

    0
    投稿日: 2013.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙のやりとりで進んで行く物語。手紙なので文体が堅いのですが、引き混まれるように読み進められました。人の汚い部分をさらしながらも、整合性のある湊さんらしい作品です。

    0
    投稿日: 2013.06.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    軽く読めるけど流しすぎない話、という感じでした。 手紙のやりとりという形式の本は初めてで新鮮だったけど読みやすかった。

    0
    投稿日: 2013.06.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かったが、なんとなく大きく盛り上がることもなく、たんたんと読み終わりました。 湊さんはどんな仕掛けをしてるのかと、期待してよんでいましたが比較的あっさりテイストな感じ。

    0
    投稿日: 2013.06.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集だけど、少しずつ繋がりのある物語り。 素人の手紙の文書ではないだろうとつっこみたくなるが、うまくできているなぁと感心させられる。 どの登場人物にも、幸せになってもらいたい。

    0
    投稿日: 2013.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    10年後の卒業文集、20年後の宿題、、15年後の補習、1年後の連絡網からなる短編集。 それぞれが手紙の形で進行している作品です。 湊かなえさんらしい作品でした。 手紙のやりとりを活かした10年後の卒業文集が好きです。 救いがない作品が多いけど、この往復書簡は救いがありました。 しかも軽く(今までの作品と比べると)読めるので、通勤にはちょうどいいかもしれませんね。

    0
    投稿日: 2013.06.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙だけで構成されたいるミステリー3作品。どの作品も、過去の「事件」の真相が手紙のやりとりで明らかになっていく。放送部の同級生の結婚式をきっかけに始まった手紙では、行方不明になった過去の部員-千秋の事件について真相があかされる「10年後の卒業文集」。小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子6人に会いに行く「20年後の宿題」。教え子たちは過去のわすれられない事件の当事者だった。国際ボランティアに参加している恋人・淳一との手紙のやりとりで、万里子は、中学校時代の事件の記憶がよみがえる。同級生ふたりが死んでしまった事件の真相は...「15年後の補習」。これも、まさしく湊かなえワールドやけど、そこまで暗くない!さらっと読めた!おもろい。

    0
    投稿日: 2013.06.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集だった。タイトル通り手紙だけで構成。言葉遣いという人種はなんでもできるんだね。 今回はどれもハッピーエンドっぽくて良かった。

    0
    投稿日: 2013.06.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    湊作品ハズレなし!✉のやり取りのみの進行は誰にでも書けそうで書けない作風だと思う。惹きつける内容だし、期待裏切らないという意味では良かった。ただ、ちょっと恩田陸を思い出させる作品でもあったカナ…。忘れた頃に読み返したら、新たな発見に気付けそうな作品。...

    0
    投稿日: 2013.06.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    3つの短編を手紙のやり取りという形で構成した本。 手紙をやり取りしながら、事件の核心に近づいて行き、最後にどんでん返しが待っていた。 正直言って、「あ、やられた」という読後感が3編ともにあった。 それと、湊さんの小説にしてはショックが少なく、読みやすかった。

    0
    投稿日: 2013.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    湊さんの作品の特徴はテーマが重いのに文体が読み易くなっているところにあると思う。これはその際たる作品かと。 手紙という形で三つのストーリーが出来上がっているのも興味深く。ただ、ちょっと設定に無理があるなあ…という面も多少違和感として残ったものもあり。 嫌いじゃないけど湊さん作品としては可もなく不可もなし、と言った感想でした。

    0
    投稿日: 2013.05.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    1話と2話は本人そこにおんのに間違えるか~と思った。3話はそんなやつおるかーと思った。湊氏の本は結構、完全犯罪が成立しやすくなってるよね。そんなん誰かにみられるんちゃうん!って突っ込み満載

    0
    投稿日: 2013.05.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙のやりとりだからか、さくさくと読める。 湊さんの作品だから、もっと絶望的な重い感じだと思いきや、 どの章も最後は明るい未来で終わっているおんがちょっと意外。 でもそれくらいな感じが、優しい感じで心地よいのかも。

    0
    投稿日: 2013.05.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    湊かなえワールド、全開。 女性の濁った、どろっとした感情を伏線たっぷりて書き上げています。 先が気になってしまって、一気読みでした。

    0
    投稿日: 2013.05.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    さくっと読めた。 手紙のやりとりにより話が進んでいく形で新しい読み方だった。 まさかという物語もあり、やっぱりなという物語もあり 深い内容もあるなかで軽く読み進められた。 (内容が軽かったというわけではなく、文章が読みやすかった)

    0
    投稿日: 2013.05.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙によって過去の出来事が語られて行く。 自分の捉えかたと回りの捉え方の違いを知る、自分の知らなかった事実を知る、ことから改めてその経験に対する自分の考え方、捉え方を再考する話。 ひとの暖かさにも触れることができる。 携帯など便利なものが増えるなかで、手紙という暖かなものに触れられた。

    0
    投稿日: 2013.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場する作品は皆書簡体小説で、 かつ(追加書き下ろしを除いて) 書き手が過去の出来事を思い出しながら やりとりを繰り返す構成で統一されている。 話の中にはどろどろした感情も 書かれていたりするけれど、 オチはどれも救いのあるような、 比較的すっきりするようなものになっている。 「十年後の卒業文集」は 他のよりもライトな話のはずなのに 手紙の書き手の探り合いがまどろっこしい。 女子同士のやりとりだからでしょうか。 「二十年後の宿題」は この作品の中で一番好きだけど、 あとがきが少し微妙。 映画版の「北のカナリヤたち」の 話がほとんどで(しかも内容が原作と大きく異なる)、 原作の感想があまり出てこないのは どういうことでしょうか。

    0
    投稿日: 2013.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙のやりとりを読ませるだけで、物語をこれほど伝えられるってことがすごい。手紙ならではの仕込みも良い感じ。

    0
    投稿日: 2013.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    湊さんの作品の中では救いのある作品でした。 手紙で構成されているとはわかっていたので、子供の頃に読んだ「あしながおじさん」まで思い出しました。(全然違うけど)

    0
    投稿日: 2013.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    吉永小百合の映画の原作…という事で読み始めましたが、面白かった。手紙のやり取りだけで進めていくのが新鮮。湊かなえ作品は残酷だったりやるせない事が話の展開にあり、賛否両論ありますが、私はけっこう好きです。先が気になる、そして最後にあっと言わせる作風で、この「往復書簡」も、いろいろな角度から事件や過去に迫るのは、本当に驚かされました。 映画も見てみようと思います。

    0
    投稿日: 2013.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    同じ思い出を共有していると思っても、見る者の目によって感じる者の心によって、全然違うもののようにして残る。 「最高の思い出だよね!!」「あのときは楽しかったよね」 って思ってるのは、自分だけかもしれない。 短編で繰り広げられる手紙のやり取りに、 切なくなったり心温まったり、これは一本取られたと思ったりしながら、 思い出のすれ違いが身につまされる一冊だった。

    0
    投稿日: 2013.05.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「往復書簡」という少し硬いタイトルに、なかなか手が伸びなかった作品だったが、読んでみると最後まで一気に読めてしまった。 内容は、手紙を通しての人と人、過去と現在を繋ぐというもの。 手紙は出してから返事が来るまでに時間がかかる。その分、書く内容もメールよりよく考えるし、出してから相手の返信を待っている間も、いろんなことを考える。言葉にはならない言葉をも伝える素敵な連絡手段だなと感じた。そんな繋がりも素敵だなと思える反面、相手の顔が見えないだけに、言葉の裏に隠された感情などは、少し怖いものもあった。 タイトルの響きで敬遠している人がいたら、是非一度読んでみて欲しい。

    0
    投稿日: 2013.04.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ☆3.8 かつての教師とその教え子、昔の同級生、遠距離恋愛中の恋人たち―――。それぞれの言葉をのせて、行きつ戻りつする手紙の中で、過去の「事件」の真相が少しずつ明らかになっていく。 なんていうか、全体的に「湊かなえ」っぽい。ぽいっていうか、まぁ本人なんだけど・・・。

    0
    投稿日: 2013.04.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読ませます。相変わらずの連続した緊張感。上手ですね。2編目の「20年後の宿題」はとくに圧巻。最後の手紙は誰が書いたのだろう?やっぱり吉岡君だろうな、きっと。可哀想な大場君。

    0
    投稿日: 2013.04.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    3篇あって、手紙をやりとりしながら昔の事故の真相を少しずつあばいていくお話。 手紙だからこその言える事、偽れること、本当の事。 どれも最後にあっといわせる事があって面白かった。 湊かなえさんの本は告白しか読んだことなかったけど、今回の話はどれも最後が良い感じに終わっていて少しイメージが変わりました。 他の本も読んでいこうと思います。 どのお話も先が気になりましたが、私は20年目が一番好きです。

    0
    投稿日: 2013.04.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミステリーは正直好きじゃない。中でも湊かなえ作品は重いものが多いのでなおさら。 手紙のやりとりだけで構成された物語。人はみな自分の見たいようにしか物事をみないし嘘もつく。そういう意味で「はっ!」てなる場面がいくつもあり面白いんだが・やっぱりこの人の描く人間の内面はわたしには暗すぎて好きじゃない。人ってそういうものなのだとしても、やっぱり。 ストーリーテリングの腕はなかなかと思うので、★は4つにしました。

    1
    投稿日: 2013.04.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    告白や贖罪を読んだ時の印象が残りすぎてて、もっとどろどろしいものを予想しながら読んでしまったので、こざっぱりした印象でした。先入観なし、短編集ということを考慮すると、きれいにまとまっていて、読みやすいと思います。手紙のやり取りのみなのに、臨場感のある読み応えはさすがだなと思いました。

    0
    投稿日: 2013.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    はじめはちょっと読みづらく感じました。 話が展開するまでがなかなか長い・・・ 手紙のやり取りだから、登場人物の相関図を思い描けるまでに時間がかかるということかな? そのゆっくりとした感じもいいのかも。 本当のことは、本人にしか結局のところわからない・・・。

    0
    投稿日: 2013.04.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「往復書簡」というタイトル通り、全編手紙のやり取りで構成されています。最初目次を見て、1冊全てが同じ内容で進むのだと思っていたのですが、短編集(っていうのかな?)でした。 「十年後の卒業文集」は、仲間の結婚式で再会した元放送部のメンバー。その中で、千秋だけが行方不明だという。 結婚式で久々に再会した女性達がその後手紙をやり取りしながら 千秋の行方を探ろうとするのですが。。。 最初は人間関係がよく分からず(手紙だし)、それを理解するのに必死でさーっと読んでいました。でも途中からなんとも湊さんらしいと言うか、段々キナ臭くなってきて(^_^;) そっからどっぷりです(笑)手紙をやり取りするうちに、女の本音が漏れてきて不在者の悪口が出てくるあたりが妙にリアルに感じられて良かったです。最後のオチはビックリしたけど、そんなのアリ?って思った。 「二十年後の宿題」は、途中まで読んで、先生はなんでこんな事したの?わざと辛い目に合わせてるのか?って思ったんですけど、先生としてはそういうつもりではないんですよね??(読解力に不安アリ・・・) むしろいい事をしようとした?それがちょっとおせっかいだった、みたいな。。。 「十五年後の補習」は、国際ボランティア隊員として発展途上国に向かうことになった純一。15年来の恋人の万里子は、彼が国際ボランティア隊員になったのには、15年前の「ある出来事」が関係しているのではと思い、純一に手紙を書く。 そのやり取りを通して15年前の出来事の真相が見えてきます。 これが一番好きでした。 最初、ラブラブカップルの手紙をずっと読まされるのかと思って警戒したのですが途中からやけに重くなって来て、逆に安心しました(^▽^;) 「一年後の連絡網」、これは数ページしかないです。 これまでに出て来た登場人物が出てきたり、ちょっとほっこりする感じにまとめられています。

    0
    投稿日: 2013.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリアスな内容を通して、手紙の良さや文章にすることの大切さを教えてくれる作品。 短編集なので、伏せんは少なかったが、湊作品にしてはスッキリとした内容で読みやすい。

    0
    投稿日: 2013.04.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    携帯やパソコンでメールするようになって、めっきり手紙を書くことってなくなった。 いまこそ、手紙に想いを込めるのは、ありかもしれない。

    0
    投稿日: 2013.04.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一年後の連絡網の中に、二十年後の宿題のその後や十五年後の補修のその後が、さらりと出てくるのが良かった。

    0
    投稿日: 2013.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった! そういうことだったのかと思わせるのに、押し付けがましさがない。 悲しい事件なのに、登場人物がそれぞれ温かい心を持っている。 しかし、それぞれの気遣いや優しさは、時に他人を傷つけている。 思いがすれ違う様を書くのが、本当うまいなぁ。 各話が独立してると思っていたから、最後の章の後日談のときには、登場人物の名前が抜け落ちてしまってて、無念。 もう一度読み直してみます!

    0
    投稿日: 2013.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ちょっと右岸・左岸の中休みに一気読みできる湊かなえ作品。 まだ3冊目だけど、今回は短編集的な感じだったから、それほど伏線はりまくりなわけじゃなく、オチもいくつかは想像できました。 湊かなえ作品を読むと、いつも「自分が伝えたいとおりに、相手に伝わることはない」ということを思い知らされます。どこまで歩み寄れるかにきっと愛が存在していて、決してぴったり重なることはないということに、哀しみと愛しさを感じるのだろうと思う。

    0
    投稿日: 2013.03.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長いことかかってしまった。 北のカナリアたちの原作とは後書きを読んで気がついた。 三つ目の話が一番よかったかなぁ。ハッピーエンドだし。暗いけど救いがある話だった。

    0
    投稿日: 2013.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表向きの言葉や目にしたことだけが真実ではない。優しさが相手を傷つけていたり、相手を救うために嘘をついたり、真実を知らずにしたことが相手の一生を左右してしまったり。実は私たちには繊細で難しい判断が一生つきまとっているということを、この本全体を通して教えてくれている。

    0
    投稿日: 2013.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    過去の事件を手紙で紐解く話。 携帯電話とメール、インターネットが普及した昨今 手紙をやり取りすることがほとんどなくなってしまったけれど メールじゃ伝わらないものが手紙にはあるんだ。 短編集だから盛り上がりはないんだし 小説ならではのミステリ感を映像化しないでほしい。

    0
    投稿日: 2013.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙のやり取り、3つの物語が進む連作ミステリー。 「十年後の卒業文集」は、同級生同士の結婚式をきっかけに、 高校時代の淡くも生々しい愛憎劇が書簡のやり取りで蘇る。 「二十年後の宿題」は、映画「北のカナリアたち」の原作となったもの。 定年を迎えた女教師が、ある事故に関わった6人の卒業生の今を憂う物語。 「十五年後の補習」は、中学時代から15年間付き合っている男女の 過去の忌まわしい出来事の物語。 文章を書くって、そうだよなーと思う。 長いメールやブログへの書きつけとか、 吐露や私信に近いものであればあるほど、 読み手にしか分からない言葉や行間に何かを仕込んでみたり、 あの時の自分を顧みて、修正したり、改竄していた記憶を蘇らせたり。 まして、本作では基本的に「書簡」なので、 実際にペンで便箋に書く、という行為は、キーボードを叩くよりも、 担わせるものが重く、厚くなるのだろうと思う。 「告白」以来、2冊目の湊かなえ作品。 相変わらずのずば抜けた構成力で一気に読ませる力量はお見事。

    0
    投稿日: 2013.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    初の湊かなえ。冬のカナリアたちの原作とのことで読んでみた。 3つ+αの中編集。書籍名の通り、全編が手紙のやり取りとして書かれている。いずれも以前の事件の謎を、手紙のやり取りを通して解き暴いてゆく。 「十年後の卒業文集」は卒業五年後に起きた事件の真相を暴く。手紙の内容がかしこまっているためか、登場人物の人となりが分かりにくく、なかなか読み進まない。 「二十年後の宿題」が「冬のカナリアたち」の原作。吉永小百合氏の解説?から、原作というよりもインスパイアしたというべきか?映画を見ていないのでその辺りは定かではない。女性教諭の夫が亡くなる事故に居合わせた小学生の心の呪縛を描く。「十年後の卒業文集」に比べ、談話を書き綴った手紙は、登場人物の人柄もわかりやすいく読み易い。 「十五年後の補習」は、国際ボランティアの青年とその彼女との書簡のやり取り。高校生の時の事件の真相を互いに告白してゆく。 +αの「一年後の連絡網」は、「二十年後の…」と「十五年後の…」を繋げるスピンアウト的短編。 「十年後の卒業文集」は手紙的記述を再現しているが、「二十年後の宿題」「十五年後の補習」と至るに従い手紙的な記述から離れ、一方で読み易さは増している。手紙のやり取りによるストーリの展開と謎解きというアイデアは面白いが、その手法の難しさも感じる。 人は、大小の違いは有れど、過去の傷跡を覆い隠して人生を歩んでゆくのだなあ、と思い至るが、いずれのストーリーも終盤に急展開を迎え、いきなりの種明かしにあっけなさを感じた。星三つ。

    0
    投稿日: 2013.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった!! とにかく、面白かった!! 登場人物たちが様々な思いを抱えていたり、それはとても重いものだったり、暗いものだったり。 人って、内にこんなに黒いものを抱えてるものなのか?と他人事に思って怖くなったり。 段々に、自分の中の黒い部分も引きずり出されていくようで、もっともっと怖くなったり。 それでも読み進めずにはいられない、そんな本。 決して明るい話ではないのに読後に心地良さを感じるのは、どこかに救いがあるから。 少し時間をおいて読み返したい、そんな本。

    0
    投稿日: 2013.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すべて手紙のやり取りで物語が綴られているが、ドラマの回想シーンように鮮明にシーンを想像できる。初めての湊かなえ本、満足でした。

    0
    投稿日: 2013.03.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙のやりとりで物語が語られる。 でも手紙に真実だけを書く訳ではないから そうくるか!というところも、 あ、やっぱりね、とうところもあり。

    2
    投稿日: 2013.03.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    文通を通して過去の事件の真相が明らかになる、という構成の短編集。 『十年後の卒業文集』 少し話がややこしいけど、引き込まれる話だった。 噂ってこういう風に作られるんだなと怖くなる。人間観察をよくして、本質や実情を知っていないと書けない話だと思った。 『二十年後の宿題』 湊かなえさんは最後の種明かしで驚かせてくれますね。 悲しい事故の真相から、生徒の恋愛事情まで。 世間は狭いことも気付かせられる。 まあ、手紙形式で物語が進んでいくから、狭い世界の中に忍んでいる事件的な感じ。 手紙ってなんかいいなとも思いました。 『十五年後の補習』 今回の話はどこかもどかしい。 嘘に嘘を重ねて、愛する人を守ろうとするところ。 あと最後に不安な予感を残して終わっているのは気のせいかな。 『一年後の連絡網』 十五年後の補習のその後を、他の人目線で語られる様子が微笑ましい。 二十年後の宿題のリエも出ていて嬉しかった。 ただ、物分りが悪い私からみると、必要性が感じられず、終わり方が好きではないかな…

    0
    投稿日: 2013.03.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すべてを往復書簡、つまり手紙でやり取りする。それぞれの人により、思う気持ちは、これほどにも異なるのか、と。

    0
    投稿日: 2013.03.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    湊さんの作品には告白で出会ったので、それを基準に考えてしまうと少し物足りない。オムニバス形式で3編、手紙(=主観)のやりとりによって客観的なことが明らかになっていく進みかたは共通。最近便箋何枚にもなる手紙なんて書かなくなってしまったけど、手書きの文字のもつちからをもう一度感じたくなる。そんな作品でした。

    0
    投稿日: 2013.03.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    誰が犯人か、事件の真相は、という部分を考えて「そうだったのか!」と思わせてくれる本はもちろん満足感があるけど、この本はそういう推理の部分ではなくって、自分の子供の頃を思い出したり、先生に手紙を書きたくなったり、そういう意味でとても特別な本になるのではないか、という気がする。

    0
    投稿日: 2013.03.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙形式、無理あんじゃねぇの、って思いながら、読んでた。 その印象は最後まで変わらなかったけど、ラストの「十五年後の補習」は一番良かった。

    0
    投稿日: 2013.02.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    4つのエピソードがあって、そのうちのひとつは映画化(冬のカナリア)されてます。 手紙をやりとりしているカタチに慣れないと読みづらさはあるかもしれない、が、私は読んでるうちに慣れた。 今はあまり手紙のやりとりをする機会はないが、手紙の味わいみたいなものを感じられて、温い。 ホッとする作品。

    0
    投稿日: 2013.02.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一つ目は冗長な感じがしたけれど、みんなハッピーエンドでよかったよかった。 2013/02/24読了。

    0
    投稿日: 2013.02.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトル通り、往復書簡で進められていく。会話ではなく手紙なので、書き手の主観でストーリーが進むため、返信で実は。。的などんでん返しが続いて面白かった。

    0
    投稿日: 2013.02.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    3本の別々の話から成る作品。 全て表題通り手紙で構成されています。 個々の作品は面白いんだけど、一冊にまとめなくても良いのかなーって思った。

    0
    投稿日: 2013.02.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    書簡形式のミステリー3作。 一気読み。特に3つ目の「十五年後の補習」。 3作とも、やり取りされる手紙だけで、物語が展開していくめずらしい形の小説です。 湊かなえ作品は、なんか重い圧迫感があって苦手なんだけど、これは面白かった。映画「北のカナリアたち」の原案も含まれてます。私は映画は見ないけど。

    0
    投稿日: 2013.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙のやり取りのみで話は進行していき、その中で過去に起きた事件の真相が見えてくる…という作品。とにかく読むのが苦痛だった。起きた事件自体に興味を惹かれなかったため(三作とも!)、どうでもいいことをくどくどと議論している人たちを見ている第三者的な気分に陥った。やはり語り口調の文章は苦手だと再認識。

    0
    投稿日: 2013.02.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表題通り、手紙のやりとりから過去の事実が暴かれてゆく中短編が3つ。真相を知りたいがゆえに面白く読み進められましたが、3編ともラストがドンデン返しな点と心の傷について描かれてるところが食傷気味だったので☆3つ。嘘をついて生きていくこともできるけど、果たしてそれは誰のためなのか。そこに幸せはあるのか、自己防衛なのか。そんなことを考えさせられました。

    0
    投稿日: 2013.02.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    湊さんの作品は、どこか後味の悪い感じの作品が多い気がする(あんまりたくさん読んだわけではないけど)が、これはドロっとした感じか?と思いきやそうでなかった、ある意味意表を突かれた作品。もちろん、もやっとするのもないわけではないけども。 手紙だけのやり取りで、二転三転してどんどん真相が見えてくる、それを表現できるのはすごいと単純に思った。

    0
    投稿日: 2013.02.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久々のスマッシュヒット。 とにかくオススメです。 すべて手紙形式で書かれているのに、ここまで書き切る力。 どんでん返しの連続で、息もつけない。 湊かなえはどれだけブラックなんだ。最高です。

    0
    投稿日: 2013.02.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手紙形式なので、少しずつ明らかになっていく過程に引き込まれて、読み出したら止まらない感じでした。はまりました…

    0
    投稿日: 2013.02.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    湊作品イコール読後感悪いというイメージだけど、それを期待していたら裏切られた。 書簡のやりとりからなる短編3部。 3つめの、15年目の補習がよかった。 遠距離恋愛の2人の手紙による告白で封印された過去が明らかにされていく。 イヤーな感じで終わるかと思いきや、どんでん返しのハッピーエンド。 私としては、この2人に関するエピローグの描写はない方がよかった。

    2
    投稿日: 2013.02.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    電話やメールですぐに連絡が取れる今の時代だからこそ、敢えて手紙で互いの想いと思い出を綴ってみる。そこから見えてくる「真実」とは。 そんな「往復書簡」の形式を取って語られる中編3編。 映画『告白』を観た時に、「この原作を書いた湊かなえって人の小説は読まないことにしよう…怖すぎる…」とユルく決意をした(笑)が、薦められて読んでみた本作は意外にもハートウォーミングな中編集だった。 その場の感情を脊髄反射もしくは脊髄反射プラス数秒で伝えられてしまう電話やメールと違い、手紙は書くのにも時間を要するし、相手からの返事を待つのにも時間を要する。その点では確かに「過去を探る」には一番のツールなのかもしれない。 ただし1作目の作品の最後の手紙を書いた人物が示唆するように、過去を思い返す行為というのは、多分に現在の状況や心情をその過去に反映してしまうので、必ずしも正しい過去を見いだせるわけではない。あくまでも現在を生きるために過去を見つめる、それだけの話なのだ。

    2
    投稿日: 2013.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画化(北のカナリア)を知らずに読んでしまった。 ただ、お互いが“勘違い”していただけで、それを手紙形式で“何年か越しに解決しました”ってだけの話。 手紙にしなくても良かったんじゃ? 時代的に現実感がないよね。 しかもこの後の「白ゆき姫殺人事件」ではTwitter持ち出してヘンに現代風の話にしちゃってるし。 デビュー作「告白」で燃え尽きちゃったのか、同じことをやろうとしてもそろそろネタ切れ。

    0
    投稿日: 2013.02.04