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夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)
夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)
町田そのこ/新潮社
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総合評価

1069件)
4.2
436
420
149
14
2
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    生きることは、やはり苦しみを伴う。 苦しみは、その時には永続的なものと感じる。 苦しくて、辛くて、逃げたくて。 でも、きっかけは訪れる。 必ず。 そして人はまた生きようとする。 人との関わりの中で日々を過ごすことの大切さを思う。

    11
    投稿日: 2026.01.26
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    綺麗な色の可愛い表紙とタイトルに、チョコレート⁇グミ⁇美味しそう、と思って読み始めた本です。 短編集で、それぞれのお話に魚に例えられた人の生き方が出てきて、彼らが住む街が一つの水槽のイメージです。登場人物達が縁あって繋がっている人同士で、何回もページをめくりなおしながら読みました。 一番好きなのは、ひとつめの カメルーンの青い魚。 主人公のさきこの前歯は、大好きなりゅうちゃんの喧嘩を止めた時に欠けて、差し歯です。 りゅうちゃんは甘い香りが好きで、さきこが食べられるようにオレンジの包み紙のフルーツガムを常備しています。この辺りを読んでいる時に、鼻先にふわっとミックスジュースの香りがした気がしました。 体の一部を撫でたときや、香りや食べたもので、好きな人を思い出せる恋愛って良いなぁと思います。 さきこはりゅうちゃんのことを愛するゆえに、離れてしまっても彼が自由に生きられることを祈ります。好きな人がそばにいなくても、大切な宝物がそばにいるから耐えられるのかなぁと、切なさにぎゅっと涙が溢れてきました。 随所に素敵な表現が散りばめられていて、大好きな本になりました。 R18文学大賞の作品だけれど、10代にも読んでほしい!!人を愛することや大切にすることをあたたかく伝えてくれる話だと思います。

    9
    投稿日: 2026.01.25
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    どの短編も、息苦しさを感じながらも狭いコミュニティの中で必死に息の仕方を模索する日々が描かれている。1番好きだったのは『波間に浮かぶイエロー』。 最後にさらっと伏線を回収して物語をスッキリ終わらせてくれた。その他の短編も、切なさや生きづらさを感じさせる内容でも、最後には読者もすっと息を吸えるような少しだけ軽やかな気持ちになる読了感だった。

    0
    投稿日: 2026.01.24
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    まだ30ページくらいしか読んでないけど★4以上確定。 追記→こーゆうことじゃん小説て。と思いました。ただただ何でもない日常書きました暖かな文言で。じゃなくてさ、スキルてあるじゃん!こういうのがスキルじゃん、と思った本でした。 読み終えた★5にしました

    1
    投稿日: 2026.01.23
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    久しぶりにとても良い本に巡り会えました。 1つ1つの物語が魚や海をテーマに書かれており それを踏まえたお話になっていることや また、短編集かと思いきや 少しずつ話が繋がっており そのストーリー構成にも感動しました。 こんなことを思いつくなんて本当に作家様は凄い。 凡人とは頭が違うんだと驚嘆します。 少し重たいテーマから展開される 登場人物達の足掻きや葛藤 それを乗り越えていく人としての成長には 何度も涙しました。 自分が辛くなった時には、読み返し 勇気をもらいたいと思える作品ばかりでした。

    1
    投稿日: 2026.01.23
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    短編集 それぞれの家庭が複雑で息をするのも苦しくなるくらい、、 でもそれが面白かった 読む手が止まらない

    0
    投稿日: 2026.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全部好きでしたが、タイトルにもなってる 『夜空を泳ぐチョコレートグラミー』がいちばん好き。 変わろうとしてる晴子と、その晴子を応援する啓太。 ふたりともほんとうにすごいなあって。 一歩踏み出すことは勇気がいるけど、晴子みたいに わたしも頑張りたいと思ったし、わたしが言った言葉 が誰かに寄り添えたらいいなって思った。 最後の『海になる』に繋がるのもよかった。 桜子となら、晴子は新しい所でも泳いでいけると思う。 どれも泣きながら読んだ。

    2
    投稿日: 2026.01.21
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    大好きな町田そのこさんのデビュー作。 デビュー作から町田さんの温かな作風が確立されていたんだなと驚きました。素晴らしかったです! 小さな水槽で生きているような息苦しさは私も感じたことがあるのでとても共感できる内容でした。 みんなツラい状況を打破して前に進んでいてすごいなあ。町田さんの作品からは生きていくうえでの力を分け与えてもらえます。

    0
    投稿日: 2026.01.20
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    町田そのこさんの群像劇小説 死に触れて苦しみつつも、生きようと、変えようとする人たち 町田さんは海洋生物や海が近い街のお話が多い気がする お好きなのかしら どの短編も一文目で引き込まれる 急足で読んだから再読しよう

    0
    投稿日: 2026.01.19
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    町田そのこさんの、デビュー作?を含む短編集。 最初のお話の登場人物が、後半別のお話に出てきたりもするけど、連作小説というほどではない。 けっこう泣いたな〜。 波間に浮かぶイエローは、星5です。 芙美さんの長年の思いを利用してるいるような、環さんに主人公の沙世はいらっとしてたけど、わたしは環さんの気持ちがわかってしまった。 わたしも、わがままで、傲慢な人間なのでしょう。 この世にわたしのことを思って好いてくれてる人がいるって、それがせめてもの救いと誇りだったんだと、どうしようもなくわかってしまう。 それくらい、人からの愛って、大きくて重いんです。 そして、ラストで本当のことがわかることによって、環さんがずっと高橋さん(芙美さん)のことを忘れないでいてくれたことは、望み通りだったんだと、胸が熱くなる。 高橋さん!あなたが好きだった環さんは、15年経ってもあなたのことを覚えてて、あなたに会いにきましたよ! よかったねって、報われた気持ちになった。 すごい純愛だ。号泣。 年寄りのセンチメンタリズムを直撃してくれました。 「海になる」は、わたしの恩師のことを思い出した。 恩師は、わたしが出会った時にはすでにシングルマザーだったけど、わたしが大人になり、老人ホームに入った恩師に会いに行った時、シングルになったときのことを「今でいう、DV、いうんですかねぇ」と話してくれた。 当時はDVなんて言葉もなくて、家庭の問題は外に出さない、耐える、それが当たり前だったんだろう。 この話の主人公桜子は、幸せになれたと思うけど、恩師はどうだったんだろう…って、恩師のその後の悲しい出来事を知ってるから、恩師を思って涙が溢れた。 この本に出てくる登場人物たち、みんなけっこう不幸なんですよ。 不幸なのに、不幸自慢、不幸比べになってないのが、今っぽいというか、いいなぁと思いましたね。 みんな、結局たくましいし、不幸をふりかざすことなく、しみじみと、一人で不幸を成立させてるんですよ。 作者さん自身は、若者ではないし、わたしより年上(昭和55年生まれみたい)だけど、年と、センスや感性はイコールじゃないんだなぁと、感心した。 むしろ、それくらいの年齢の人だからこそ、俯瞰した不幸を描けるのだろうか。 わたしの恩師のこと思うと、不幸って、「これを超える不幸はふりかかりませんよー」というものではなくて、あるときには許容範囲を余裕で超える不幸が押し寄せることもあると思ってる。誰のせいでもなく。 昔の人はそれを知ってる気がする。 だから「神様は乗り越えられない試練は与えない」なんて綺麗なことを言わないのかな。わたしも言わないようにします。

    1
    投稿日: 2026.01.18
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    恵まれてるとは言い難い条件なのに、そこから生きようと思えるの強い。もがきながらも、自分の思うままに泳いでいたい。

    2
    投稿日: 2026.01.17
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    自分の幸せをどこかで願ってくれる存在、肯定してくれる存在。案外それが人の生きる意味の大きな部分になっていて。 あの時かけてくれた言葉を思い出したり、もう一度会えると信じて過ごしたり、自分の傷を大切に丁寧に扱ってくれたこと。 死の中に生を宿してくれたから、生の中にまた死が生まれてしまっても、頑張ろう、生きてみようと思えるのだろうな。 受け取り方が難しかったけど、好きな言葉がたくさんあったのでもう少し年齢を重ねてからまた再読したい。そして私も自分なりの「どこか」に辿り着きたいな。

    6
    投稿日: 2026.01.16
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    始まりがとても引き込まれた 色々な人の人生を見れて考え方を知れた 環境の息苦しさは感じるけど なぜなのか分からなかったけどこの本を読んで なんとなく、ほんとになんとなくわかった気がした 私も母として妻としてこの環境でいきていく 決意をできた気がした 小さい水槽でその中で快適に暮らせるように頑張りたい

    0
    投稿日: 2026.01.15
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    感想が難しい。 正直、死と生きることがごちゃ混ぜになっていて、本を読んでこんなに心が痛くなったことがあっただろうかと思う。でも、どのお話も救う側の男性みたいな人が私の側にもいてくれたらなと思う。そして、どんな境遇であっても受け入れて生きて行こうとする女性たちに強さを教えられた気がする。 誰でも海になれるなら、私もなりたい。 けどなぁ、みんな本当に地獄に限りなく近くて、「海になる」とかどうしてその状況で何年も我慢できるのか本当に分からない。「溺れるスイミー」の唯の気持ちは共感しすぎて、私も唯と同じ人種だよなと思った。「波間に浮かぶイエロー」の芙美さんが1番好きだな。

    0
    投稿日: 2026.01.15
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    解説にもあったけど、5つの短編とも 書き出しで一気に引き込まれる。 好きなのは 「今日は私の誕生日で、とてもいいお天気の日曜日だから、死ぬにはぴったりの日だなと思った」 (海になるp.264) 居場所の無い人、離れていった人、 離れられない人、もう戻らない人。 日常系でゆるい目のストーリーかと思いきや、 程よい刺激があるので緊張と緩和のバランスが 心地よかった。 26.01.14-11冊目

    0
    投稿日: 2026.01.14
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    若い頃読んだ短編集に瀬戸内寂聴の作品があって、それとよく似た匂いがした。 ヒリヒリと染みる孤独とか、澱のような安定した空気に感じる息苦しさとか。 親の仕事で各地を転々としたから人一倍安定した暮らしに憧れるのに、実際小さな古いコミュニティに長くいると、淀んで複雑に絡まったその空気に押しつぶされそうになる。そんな自分を垣間見ているようでちょっと息苦しくなる物語だった。

    0
    投稿日: 2026.01.13
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    人間の醜い部分に焦点が当てられた作品でありながらも最後には少しだけすっきりとも温かくともいえない不思議な気持ちになる作品だった。 町田その子さんの作品は初めてだったので他の作品も読んでみたいと思った。

    0
    投稿日: 2026.01.13
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    どの作品も、書き出しでぐんっと引き込まれる!ストーリー間で登場人物が繋がってて、全話でひとつの世界観な5つの連作短編集。 その5編にまたがる登場人物の関係性が絶妙でうっとりします… 私は、表題作の「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」、「波間に浮かぶイエロー」、「海になる」が、特にぐぐっと来ました。中でも最後の「海になる」は泣きました(涙) それぞれ何かしらの生きづらさや持て余すものなど理由があって、今の場所にとどまって生きるのが辛い人たち。 新天地で生きていく人もいればその場にとどまって、どうにか強く生きていこうとする人の姿に最後は心救われ、それぞれ応援したくなるような心温まるストーリーです。 きっと私にも、生きづらいと感じる今の場所でも強く生きる方法があるだろうし、はたまた場所を変えて新たな一歩を踏み出す選択もあるなぁと、どちらにしても悪いことではなく前に進もうとするその一歩一歩に力を込めることが大切なんだろうな〜って考えてました。 また、書き出しの引き込まれる力だけでなく、登場人物の心情、それ手に取るように理解してくれる仲間の存在には心にぐっとくるものがあって、切なさ、儚さ、尊さという圧倒的余韻も残る作品で町田さんの筆力というのが窺えます。 このデビュー作、単行本の帯には辻村深月さん・三浦しをんさんの言葉が載って世に送り出されたそうです。その帯も欲しかったなぁ〜!

    2
    投稿日: 2026.01.12
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    ⭐︎4.5 260111 読んでいるときに胸が詰まるような作品だった。 それぞれ抱えているものが大きくて、それをどうしてこんなに暗く美しく描けるのかと思った。

    0
    投稿日: 2026.01.11
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    なんだか、暗い海の底にいるような感じで読み進めて、このまま終わるのか?と思ってたら、最後の、海になる、で一筋の希望が見えた。きっとどこかに救いがある、そう思わせてくれた読後感でした。

    0
    投稿日: 2026.01.08
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    タイトルのように綺麗な部分と、人間のドロっとしてるところもあるのが人生だなーって感じで好き。共感できたり、勇気をもらったりする言葉も多く出てきた。登場人物にも繋がりがあって面白い!どの話も好きだなあ〜。

    3
    投稿日: 2026.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく面白かったです。 どの章も、1文目からめちゃくちゃ引き込まれる…! 一気に読みました。泣きました。 章ごとに繋がりがあるのも「お、!」となるポイント。 登場人物にとって辛いことも、悲しいこともたくさん描写されていたけど、何より自分が辛い時に寄り添ってくれる人、同じ悩みを持つ同志としての、恋愛が入り交じりつつも若干違う異性間のやりとりがとても羨ましく感じました。こんな人間関係、形成してみたい。 【印象に残った台詞たち】 「そしておばあちゃんは、私は晴子のチョコレートグラミーになってあげるからねって言ったの」 「この水槽の向こうにはもっとたくさんの水槽があるんだよね。水槽どころか、池も川も、海だってある。いちいち怖がってたら、生きていけない。あたしたちはこの広い世界を泳がなきゃいけない」 わたしのことを好きだって言ってくれるひとがいるだけで、頑張れる。 俺はもう死ぬけど、環さんの中で生きていたい。環さんは言ったんだ。あなたがわたしのことを一生思うんなら、わたしも一生覚えています。この世のどこかにわたしのことを好きなひとがいて、わたしのことをいまこの瞬間も想っているんだなあって。雨降りの朝とか、最悪な一日の終わり、自分が嫌になっちゃった瞬間なんかには思い出します。わたしのこと好きな男は何してるんだろうって。だから俺は、彼女が生きてる限り、生きていられる。 こんな状態でも、命は必死に流れてる。だから、できなかった。枯れ木みたいな体を抱きしめてごめんと言ったら、バカねってあいつに笑われた。欲しがっても手に入れられないものなのよ。どんなにボロボロでみっともなくても大切にしましょうよ、って。

    0
    投稿日: 2026.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    薄っぺらい言葉かもしれないが、感じたことを書く。 『カメルーンの青い魚』 一緒には生きられない。離れた時間で変わってしまうものもある。ただ、お互いの一番深い部分は変わらない。 大切なものを胸の奥底に生きる。信じてる。お互いを思い合っている。 あまりにも残酷で優しい。 『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』 作中にもあるが、孵化という言葉でこの作品は表すのがぴったりだ。 自分の弱さ、逆境、を知り、苦しい思いをし、必死に生きる人は強い。強くならなければ生きていけない。 自分も強くなってしまった。自分にも孵化するタイミングがあったのだと思う。 『波間に浮かぶイエロー』 切なくも優しい話だ。それぞれに抱える思いがある。けれど、それぞれの優しさでほんの少し荷物が軽くなるような。私も誰かにとってのそんな存在だったりするのだろうか。言葉では表せない優しさをもった人になりたい。 『溺れるスイミー』 一番好きだった話。自分も苦しくて、息ができなくて「ここではないどこか」を求めた時期があった。妹はまだ「ここではないどこか」を探している。共感できる。妹にも読んで欲しいと思った。 今でも時折、求めてしまう。でもこの話を糧にここで生きていこうと思う。 『海になる』 最後鳥肌がたった。 苦しい、苦しい、苦しい。そして希望が。 感想とは関係ないが、私も死んだら海になりたい。元来海が好きなのだ。 連作短編集、良い。苦しくも美しい物語ばかりだった。

    1
    投稿日: 2026.01.04
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    周りの環境に適応出来ずに苦しむ人々や適応しようともがく人々の話です。 登場人物それぞれに苦しみがあり、それを乗り越えようとする姿に感動しました。

    1
    投稿日: 2026.01.04
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    あえて選ぶなら、「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」かな。頑張り屋の啓太、新しい環境へ臨む晴子ちゃん。応援したくなる。

    11
    投稿日: 2026.01.03
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    『海になる』が特に好き。 光が差し込まない、どこまでも底へと続いていく暗闇の深海から、きらきらと眩い水面へ引き上げられるようだった。

    1
    投稿日: 2026.01.02
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    あったかい気持ちになれる短編小説5作。 その登場人物が違う話で重なっていて、また違った角度でお話を読めるのが面白い! 個人的に好きだったお話は 「溺れるスイミー」 空気とか、ひとが動かないのが無理で ひとつの場所にいると、積み重なった濁りみたいなもんを感じて苦しくなる。身動きが取れなくなる。 そんな症状を抱えた女性がひょんなことから自分と似たような男性と出会う。 その男性との不思議なドライブがなんだか強い絆を感じてすごく好きでした。 この主人公の気持ちちょっとわかるな(´-`).。oO 同じ場所にずっと居るのって安心感もあるけど少し息苦しいよね。 タイトルに出てくる「チョコレートグラミー」は 親が口の中で稚魚を育てて外敵から守る魚らしく、 「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」の話の中で、最強おばあちゃんが自分の孫に 「おばあちゃんがあなたのチョコレートグラミーになってあげるからね」 って台詞、めちゃくちゃいい!無償の愛!!こんなに頼れる身内がいるの羨ましい。私もいつか、誰かのチョコレートグラミーになりたいと思える存在が見つかればいいな(´-`).。oO

    13
    投稿日: 2026.01.01
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    悩みと葛藤を抱えながらも、それぞれの場所で生きていく主人公たちの短編集。 うーん…難しかったという印象です。 25年最後に読んだ作品としては少しすっきりしなかったかな。 以下、心に残った話と、感想。 ◾︎チョコレートグラミー 生きるのが難しくなっていくということは、世界に出ていっていること。一人でも生きていく覚悟を持って水槽(住んでいた町)から出ていった晴子はかっこいい。もがいても懸命に泳ぐ人はかっこいい。 ◾︎波間に浮かぶイエロー p151※高橋さんから環さんへの言葉「おれはきっと環さんを想い続けられます。今日あなたを抱いていればよかったって一生悔やみ続けます」という言葉に対する環さんの気持ち。 「だからわたし、いままでずっと信じてきたの。自分に自信を失いそうになっても、高橋さんの言葉を思い出したら頑張ろうって思えた。この世界のどこかにわたしのことを想って生きてる人がいるんだから、胸張って生きなくちゃって。 あの人の中にはまだ、あのときの想いはあるかな。今もわたしのことが好きかな。わたし、それが知りたいの。まだ、信じてたいの。自分がちゃんと誰かの特別で、素敵な人間だって。」 →自分のことを好きな人がいてくれることって、生きたい、頑張ろうって思える原動力になり得ると思います。 ◾︎溺れるスイミー p256「私は、お父さんみたいになりたくないの。だからいつだって、家に帰った」このままどこかへ行ってしまおうかと思ったとき、遠ざかって行く電車の姿が蘇った。炎の中に運ばれていく、父の大きな棺。どれだけ遠くに行っても、あんなことになるくらいなら戻らなければと思えた。あんな風になっちゃいけない。「楽な場所を求めて彷徨うことよりも、あの町での呼吸の仕方を覚えなきゃいけない。ひとところで生きれるようになりたい、そう思ってたのを思い出した。楽になる方法を探してた。でもそれはお父さんと同じやり方じゃ、ないの」 →ある種、呪いのような仕打ちでこのように思った唯ですが、そう思ったきっかけはおいておいて、今いる場所で過ごせるように馴染むこと、呼吸の仕方を覚えることってすごいことと思います。世界は広いからこそ、今いる環境を変えていくことはできるからです。 今いる場所を選んでいくことも、世界に出ていくことも、どちらが正解ということはなく、覚悟を持って、決めた場所で生活している人はやはり立派だと思います。

    14
    投稿日: 2025.12.30
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    比喩表現がとても上手い。章ごとにストーリーが違うけど登場人物に繋がりを持たせてたのがとてもすごかった。とくに波間に浮かぶイエローと溺れるスイミーが面白かった。

    1
    投稿日: 2025.12.30
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    短編だけど同じ世界になっていて読みやすく面白かった。 「波間に浮かぶイエロー」と「溺れるスイミー」そして「海になる」が特に印象に残った。 呼吸の仕方もそれに伴う感じ方も人それぞれなことは当たり前だけど、ちょっと救われた気がします。

    1
    投稿日: 2025.12.30
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    他人に頼らない生き方なのか、愛する人を守る事なのか、 ほんとうの強さってなんだろう。 どちらも正解でもあるかもしれないが、それが全てではないと思う。

    2
    投稿日: 2025.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夜空に泳ぐチョコレートグラミー 町田そのこ 短編集ですがすべての話がうまい具合に少しずつ繋がっているのが流石…。ますます切ない気持ちになっていきます。 収録されている作品の中でも「溺れるスイミー」が1番なんでなの…!となりました。 彼女が決断した結果は納得できません。 それどころか、この本の中で、すべて展開に納得出来た作品はありません。しかし、それがまたこの作品の良いところなのでしょう。 社会から離れている、離れかけている、離れたいという思いが籠もった主人公たちのお話ですから、納得できる人とできない人に別れるのは当然かもしれません。自分の現状と、こんな社会に対しての自分の立場について考え直せる作品だと感じました。

    1
    投稿日: 2025.12.29
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    全体的に好きな雰囲気。表題作もとても好きだしどの作品も好みであった。けれど、波間に浮かぶイエローがあまりにも刺さった。刺さって抜けない。 波間に浮かぶイエローは、恋人が突然自死した沙世を中心に、勤務先のオーナーである芙美とかつての約束頼りに芙美を尋ねてきた環の三人の話。 幾つも好きな文章があって全て心に刺さった。個人的に1番好きなものは 《あなたがわたしのことを一生想うんなら、わたしも一生覚えています。この世のどこかにわたしのことを好きな人がいて、わたしのことをいまこの瞬間も想っているんだなあって。》 あまりにも傲慢で、愚かだけれど確かに共感してしまう。自分が誰かに向ける愛も、その人にとって綺麗な、一生覚えていたくなる存在になる呪いであってほしいと。

    1
    投稿日: 2025.12.28
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    町田そのこさん、初めて読みました。 とっても良かった〜最後はウルウルしながらも一気読み。 連作小説っていいですね!他の作品も読んでみます。

    2
    投稿日: 2025.12.27
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    連作短編集。町田そのこさんのデビュー作らしい。おもしろかったけど、私がなかなか読む時間がなくて時間がかかったので、前の話を忘れがちになってて、それでおもしろさが下がった気がするので、星3は私のせいもあります。あと、最後の話のDVはひどすぎるし、他の話も共感できる度がちょっと低めだった気がするので、私的には星3にしました。

    3
    投稿日: 2025.12.27
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    切ない 登場人物とは重なる部分がないくらい平凡な人生を生きてきたけど、なんだか懐かしくて、いま周りにいてくれる人たちがどうか穏やかに幸せでいてほしいと思った

    1
    投稿日: 2025.12.25
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    どうしてか、読後もりょうちゃんに惹かれた。 芙美さんの話も好き。波間に浮かぶイエロー。 死者やいなくなった人、分かれた人は残された人の心の中で生きている、生きることができるというのも5編を通して感じられた。 晴子が孵化した。は上手やなあ。チョコレートグラミーの意味も。

    1
    投稿日: 2025.12.24
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    今いる世界でもがいている人たちの五篇の連作短編集。それぞれの状況はなかなか重かったりするのだけど、全体として優しい世界。 表題作が一番好きと感じたけれど、これがデビュー作ということで、完成度の高さにびっくり!

    1
    投稿日: 2025.12.19
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    転変集で読みやすかったですが、それぞれの話にあまり惹かれませんでした。 「52ヘルツのクジラたち」は大好きな作品でしたので、好みの問題なのかな?

    2
    投稿日: 2025.12.19
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    再読。登場人物それぞれがもがき、悩みながらも懸命に生きようとする姿が胸に刺さる。全体的に重い空気はあるけれど、どの物語にも確かに希望の光が見える。短編同士が少しずつ繋がっている構成も好き。読後の余韻がとても深い一冊。

    1
    投稿日: 2025.12.15
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    短編というのはその都度、感情がリセットされるので、 どちらかと言えば苦手な部類なのだが、この作品は別格だった。 大きなみたらし団子にかぶりついたら、差し歯がとれたサキコ。 そんなサキコが差し歯になった原因を作った乱暴者のりゅうちゃん。 サキコが幼い頃からずっと付き合ってきたのに、 今はどこかへ行ってしまったりゅうちゃんとの思い出、 そして思いがけない再会を描いた『カメルーンの青い魚』 夏休みにバイトに勤しむ中学生の啓太と、 啓太の同級生であり曰く付き少女である晴子との 交流を描いた『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』 恋人に突然自殺され取り残された沙世。 彼女が働く軽食ブルーリボン。 店主は男から女に変わる途中、名称をつけるなら「おんこ」だという ゴリゴリの女装で身を纏う芙美。 その芙美がまだ男だった時代を知っていて尋ねてきた環という妊婦。 そんな三人が織りなすドタバタ劇である『波間に浮かぶイエロー』 製菓工場で働く唯子と、しるしが見えるという男・宇崎。 ひょんな出会いから宇崎に連れられ 彼が運転するダンプの助手席に乗りドライブする『溺れるスイミー』 夫の止まない暴力に苦しみ死を決意した桜子。 その死を決意した日に再会した死神との物語である『海になる』 全5編の短編なのだが、どれも緩やかに繋がりのある連作短編。 個人的には『波間に浮かぶイエロー』が断トツだった。 これほどまでに深い愛で締め括られる物語はそうそうない。 どの作品も登場人物たちは生き方を模索している。 読んでいるだけで辛くなる理由のものもあれば、 少し理解し難いものまで多種多様である。 だが、そのどれもが必死に踠いている。 そしてその溺れるような踠きが、泳ぎへと変わっていく。 簡単なようで難しい。 その泳ぎ方に辿り着けないまま、終わってしまうことだって多々ある。 どれもこれもハッピーエンドとは言い難いが、 でも、読み終えた後の読後感はどこか光が射している。 そんな気持ちにさせてくれる作品だった。

    2
    投稿日: 2025.12.14
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    すり鉢状の小さな街で「ここ」と「ここではないどこか」で生きる決意をする人々の物語。 連続短編集になっていて、毎回冒頭の一文に心を掴まれてわくわくしてしまう。 「ここ」を選んでも「ここではないどこか」を選んでもきっと正解で、人はちょっとした奇跡みたいなものを信じて生きていくしかないないんだろうな。 チョコレートグラミーの生態には驚いたし、物語に重ね合わせるとその生き方に無性に泣きたくなる。

    3
    投稿日: 2025.12.13
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    題名からはもっと軽めの恋愛小説なのかと思っていたら、なかなか重めの内容でした 連作短編集である本作、どの作品も「今いる場所」でないものに惹かれ、今に踏みとどまっている主人公たち すべてが魚になぞらえていて、最終章が「海」 死に誘い、死を受け入れる海から、生命の人生の始まりを示す海に最後したことに、すべての作品の「魚たち」が海にかえったようで救われる思いがした

    13
    投稿日: 2025.12.12
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    チョコレートグラミーの響きがなんとなく可愛くて、手に取った本。中身は可愛いとかではなく重めの話が多かった。

    0
    投稿日: 2025.12.11
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    最後の解説にも書いていた通り、物語の1行目が秀逸で、グッと心を捕まれ物語に引き込まれていく感覚を味わいました。 5篇の中でも「溺れるスイミー」が特に好きで、自分が居るべき場所を離れていくことに安堵や心地良さを感じる主人公の気持ちに凄く共感しました。 表題作の「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」では、思春期特有の人間関係の縺れを表現する文章が絶妙だと思いました。また、啓太と晴子がおにぎりを頬張りながら交わした会話がとても好きでした。

    7
    投稿日: 2025.12.10
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    5つの物語の登場人物が少しずつ繋がっているのが面白い。5編すべて全く別の主人公たちのお話なのだが、まとめて1つの物語を呼んだような読了感だった。「波間に浮かぶイエロー」が1番好きだったかな。 人との出会いは時に人生に苦しみをもたらすこともあるけれど、救いの手を差し伸べてくれる人との出会いもある。それがいつ訪れるかは分からない。地獄の底にいるときかもしれない。浅薄な言葉だが、生きることだけは諦めないでいようと思った。

    1
    投稿日: 2025.12.07
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    冒頭からグッと心を掴まれ、その先の展開が気になって読む手が止まりませんでした。 リアリティに満ちていて目を覆いたくなるような描写もありましたが、現実を突きつけられた気がしました。 さまざまな登場人物は、水槽を泳ぐ魚として描かれています。 自分の居場所を求めて、今いる場所に留まる魚、旅立っていく魚、戻ってくる魚、死を選ぶ魚。 それぞれが、水槽しか知らない魚たちです。 彼らは悲しみも苦しみも循環し昇華してくれる“海"の存在を知りません。 しかし、人との出会いによってその海の存在を知り、それぞれの幸せを見つけにいく物語で、「自分の居場所」「幸せ」「大切な人」「約束」「生きる」について深く考えさせられました。 各短編小説が絶妙に絡み合う構成もとても素敵でした。 「大切な人」がどこか遠くに離れてしまったとしても、その人は心の中で生き続けます。 自分が離れる側になったとしても、誰かにとってそうであるのかもしれません。 もし別れが訪れると分かっているのなら、後悔する前に「大切な人」であることを、言葉だけでなく態度でもきちんと伝えたいと思いました。 その人の心に残ろうと別れを選ぶくらいなら、そばにいられる道を選びたい。 それでも一緒にいられないのなら、「あなたは大切な人です」と伝えておきたい。 ーーそんな思いを抱きました。

    82
    投稿日: 2025.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おおよそ、同じ町を舞台とする5編の短編小説であり、登場人物それぞれが生々しい苦しみを抱いている。 それは過去の悔やみであるものもあれば、生来のもので向き合っていくしかない苦しみもあり、それぞれの渦中で巻き起こっていく。 恥ずかしながら、読んでいくうちに『この物語はどういうふうに他の短編と繋がりがあるのだろう』という好奇心を抑えられないで読む自分がいた。 しかし、最後の短編『海になる』でそれを悔やんだ。 というのも、話の最後に『うみのいりぐち』という助産院が登場し、「この中では世界中の哀しみや苦しみから逃げられる」と言われる。これを受けて、それまで狭まっていた視界が大きく、大海を見下ろすように広まったように感じた。小説内の繋がりのみならず、現実世界の、万人の苦しみと繋がっていたのだ、と思った。 現実世界で苦しむ人々が、この本を読んでそれぞれの思い描くチョコレートグラミーとして、暗い夜空の中で、見えない繋がりと慈愛を思い出せることを願う。

    1
    投稿日: 2025.11.29
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    夜空に泳ぐチョコレートグラミー 町田そのこ 読ませる力が強い。 残酷で、温かい物語たちが、緩やかに、密接につながっている。 希望に満ちてるわけでは決してないけど、優しさはある。 優しさがないと、絶望しか残らない。 ひとから叩かれたら痛い。 だけど同じことができる手のひらを、自分も持ってる。 叩かれるのは、痛いのは嫌だ、だから、叩かないことを選びたい。

    15
    投稿日: 2025.11.27
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    うーん。 デビュー作っていうこともあるのかもしれないけど、52ヘルツを読んだ後にこちらを読んだからか、ちょっと物足りなさを感じた。 再読したらまた印象が変わるかもしれない。

    7
    投稿日: 2025.11.25
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    前からタイトルが気になっていて、ようやく読むことができた、町田 そのこさんのデビュー作品で、5編の連作短編集。 『52ヘルツのクジラたち』や『宙ごはん』、『星を掬う』同様に心にズキズキと突き刺すような描写が多いけれども、決して嫌な読後感にならないのが、魅力の作家さんです❗️ また『うつくしが丘の不幸の家』のように、少しずつ物語が繋がっていて、読後にはこう繋がっていたんだと、ちょっと驚いてしまうのも魅力のひとつではないでしょうか⁉️ 個人的に好きな話しは、『波間に浮かぶイエロー』と『溺れるスイミー』ですが、特に『波間に浮かぶイエロー』は群を抜いてお気に入りの作品です❗️ 時々読み返したいと思える素敵な話しでした。

    34
    投稿日: 2025.11.24
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    やっぱり町田さんの本はすらすら読める。 溺れるスイミーが特にすきだった。なんとなく日頃感じてるモヤモヤを、宇崎くんが撫でてくれるような錯覚になる。終わりは切なかったけど、後味は不思議といい。 読んでよかった。

    1
    投稿日: 2025.11.22
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    4.0/5.0 世の中の隅っこで、もがき苦しむように生きている人々にスポットライトを当て、最後は希望を持たせて締めくくる、力強く、優しい物語だった。

    2
    投稿日: 2025.11.17
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    登場人物が少し重なる短編五話。第一話、第二話が良かった。特に第二話の表題作。中学生の啓太と晴子が懸命に生きようとする姿が胸を打つ。

    2
    投稿日: 2025.11.16
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    とても切なく、儚いストーリーでした この人といたら絶対に幸せになれるだろうと思う相手と離れ離れになるシーン。とても心惹かれました 私もこんな小説が書きたい!と心から思う1冊でした ノスタルジックな話が好きな方にはとてもおすすめです

    1
    投稿日: 2025.11.16
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    5編からなる短編集。 少しづつ繋がっているけど、どれも出だしでグッとつかまれる。 そしてどの話も主人公が重たい物をかかえている。 目を逸らしてはいけない問題だけど、ちょっと重すぎるかな… 町田さんはどんな思いでこんな重い話を書くのかなぁ?と読みながら考えてしまった。

    7
    投稿日: 2025.11.15
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    巻末に描かれていた事、読む中でも感じた「ここではないどこか」と「ここ」を選ぶ事。私はきっと後者なんだろうな、前者になりたいけどなれない自分を見つめて、「ここ」で生きる術を身につけないとなと考えるきっかけになる作品でした。

    9
    投稿日: 2025.11.13
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    章ごとの主人公の置かれている状況が辛くて、 何度か読むのをやめそうになった 絶対的味方だと思える人が1人でもいたら どんなに辛くても生きていける気がした 1人でも生きていける強さが欲しいけど、 この人となら一緒に生きていきたいなって思える人と出会いたい

    11
    投稿日: 2025.11.11
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    ずっと気になっていた、初読みの作家さん。 連作短編集となっている本作の1篇目は町田さんのデビュー作らしいが、そんなことを思わせないくらい登場人物たちの息苦しさが生々しく伝わってくる。この連作集では、登場人物たちが今いる環境が息苦しくてここではないどこかへ逃げようとするか、その地で必死で息をしようとしている。 晴子のように殻を飛び出して新しい自分と向き合おうとする人もいれば、唯子のように差し伸べられた手を断ってその地に留まる人もいる。どんな選択をしても、それは間違った選択ではなく、それぞれの短編の主人公たちを応援したくなるような結末が待っていたのが救いだった。

    1
    投稿日: 2025.11.08
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    全ての短編に引き込まれた。 人生という海をそれぞれの泳ぎ方を見つけたり、選択していく登場人物たち全員に、自分はどう泳いでいくか、どんな魚になっていくのかを考えさせられた。 題名にもなった夜空に泳ぐチョコレートグラミーが好きだった

    3
    投稿日: 2025.11.07
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    水槽のおおきさは、うまれもって、きめられている。水槽のおおきさで、魚のおおきさも比例していくというけれど、ひともきっとそうなのではないかとおもった。ちいさな街。展望台から見下ろせるくらいの、それはそれは小さな。そこからもがきたいと、広いところを目指すひとや、そのもがき方は違うと自分なりの最善を探し続けるひとや、留まってなにをすることもせず受容するひと。水槽での過ごし方の正解はない。「いつか旅立てると思えるその日まで、私の中にいたらいいんだよ」と、わたしが今過ごしている街にも、そう包んでもらえてる気がした。さいごは海にかえる。そうして、みえないわたしになって、ひろい世界へと広がっていったならば、世の人々を包むなにかに成り行けるのかな。

    2
    投稿日: 2025.11.07
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    なんだこの本は…!!これがデビュー作…!? 衝撃だった。こんなに、人間の言葉にできない感情や行動、意図を言葉で表せることができるなんて。全ての人が、抱えるものへ向き合い、前を向いて生きようともがいている、そんな作品だと感じた。涙が出た。私も、こんなに強く生きられるだろうか。優しさと強さが、最初から最後まで感じられる一冊だった。

    5
    投稿日: 2025.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    町田その子さんの『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』 5つの短編から成っています。登場人物は少しづつ重なっている感じです。 「カメルーンの青い魚」 サキコは、中学生の時に幼馴染のりゅうちゃんのケンカを止めに入り前歯二本を折ってしまう。サキコの前歯は差し歯になった。中学校卒業と同時にりゅうちゃんは町を出るが、ヤクザをやっているとか、悪い噂ばかり入ってきます。しかし、数年後に彼はサキコの祖母の通夜にフラリと帰ってて…。 「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」 ほぼ話の主役は晴子という中学生の少女。晴子は母親とほとんど断絶した関係にあり、祖母・烈子に育てられてきました。クラス内でいじめを受けることが続いた晴子ですが、夏の間新聞配達のアルバイトをしている同級生・啓太と出会い、少しずつ心を開いていきます。ある日、おとなしい晴子はいじめっ子のクラスメートを殴ります。 「波間に浮かぶイエロー」 軽食ブルーリボンのオーナー芙美さんは「おんこ」だ。そんな芙美さんの元に、昔の同僚環さんが転がり込む。環さんは妊娠していました。おそらく不倫している夫には知らせず子供を産むと言います。芙美と従業員沙世と環は共に生活を始めます。芙美さんは、赤ちゃんの啓太の面倒をみたこともあり子供を育てることが手伝えると言います。 「溺れるスイミー」 — 主人公の唯は幼少期に父を失い、以後は母と二人で暮らしてきます。唯は地元のお菓子工場で働いており、同僚との結婚の話が持ち上がるなかで、自身の生き方について迷いが生じます。唯はやがてトラック運転手の宇崎と出会い、父親のような「移動する生き方」に惹かれていきます。 「海になる」 3回の流産のあと子供を死産し、夫に暴力を振るわれるようになった桜子。 貧血で倒れた時、雪が降る中ネグリジェ1枚で夫に外に追い出された時、助けてくれたのは長髪の男性・清音だった。そして今まさに命を絶とうとする桜子の前に清音があらわれます。 どの話にも強い女性が出てきます。1人で子供を育てる、若くして自立を決意する、子供の産めなくなった身体を抱えて生きていこうとする。 町田その子さんの作品はたいてい女性が主役である気がします。 現代という生きづらい世の中で、苦しみながらそれでも立とうとする女性が描かれています。 わたしが好きなのは「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」かな。 「そして初めての世界があの魚にとって優しいものでありますように。生きやすい場所になりますように。」

    3
    投稿日: 2025.11.03
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    5話の短編集 どれも最初の出だしから引き込まれる。 そして最後やっぱり別の話のようで、繋がっている 何回かページを、戻ってしまいます

    1
    投稿日: 2025.11.03
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    町田そのこさんの本を初めて読んだ。映画は飛行機の中で「52ヘルツのくじらたち」を観たことがあって、きっといい話だろうと期待して読んだ。 短編五篇の連作もの。特に初めの二篇が、単独の作品としても繋がりものとしても、とてもよかった。 一編めのミスリードには、綺麗に合気道の技を貰ったような感覚だ。 二編目の表題作の主人公、晴子さん(小六)が夏休み直前に「孵化」する様が最高だ。 懸命に生きるってやっぱり素敵なことで、ひとを貶めたり侮辱したりする権利なんて、どんなにエラいひとにも、カースト上位の人にも無いのだ、と言う当たり前のことに気付かされる。 辛い場面は多々あるものの、読後感はとてもよいので、別の本も読んでみよう。

    44
    投稿日: 2025.10.31
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    ここではないどこかで生きる誰かと、ここで生きる誰かを繋いでいる愛についてのお話だと思った。絶望の向こうにある希望が切なくて美しい。それぞれのお話の繋がりかたも良くて、連作短編集の魅力が詰まってた。

    3
    投稿日: 2025.10.30
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    短編集なので読みやすかったが、内容が結構重い感じで読んでいて苦しくばるところもあった。私はちょっと苦手なジャンルかもしれない。 でも表現力がとても素晴らしかったと思う。 また町田さんの違う小説にチャレンジしてみたい!

    1
    投稿日: 2025.10.28
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    生きるということを考える1冊だった。 なんで恋人を置いて自殺したのかとか、愛しているのに一緒に住めないのとか、『なんで』と思うことが多かった。だけど、それは私にとっての普通の感覚がそうさせるのてあつてきっと他の人にはその人にしか分からない生き方があるんだろうなあって思った。 生き方に正解があったら、誰も悩まないしね。でも正解なんてないからみーんな悩んで苦しんで生きてるんだよね。 短編だけど、お話が繋がっててすごくスルスルと読めた。ずっと気になってる作者だったから、この作品を最初に読めて良かったなと思う。

    4
    投稿日: 2025.10.19
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    圧倒的に引き込まれる文章力とサラッとしているのに深い読後感に感動した、、今年一かも どの短編も良かったけれど個人的にはカメルーンの青い魚が1番好き。構成力というか、文体ならではの仕掛けが組み込まれていて最後は本当に切ない 一匹死んでしまったことがこの先りゅうちゃんとは共生できないことを比喩しているみたいで本当に苦しくなった

    6
    投稿日: 2025.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    町田さんが描かれる人々の、不器用さと優しさが好きです。 短編集だと、のめり込み感が少ないかな?って思ったけど、それぞれの話がちょこっとずつ繋がっていく感じが好きでした◎ また再読して、もっと深めたいと思う1冊です。 ベスト1節 p96 「この水槽の中で哀しい思いをしないように、辛い思いをしないように、私が守ってあげる。焦らなくっていいんだよ。あんたのペースでいい。いつか自分で旅立てると思えるその日まで、私の中にいたらいいんだよ」

    3
    投稿日: 2025.10.18
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    文体が不思議で優しくて、海が好きなわたしにとってはとっても心地よい作品だった 「波間に浮かぶイエロー」の環さんが人間らしくて一番好きな短編 わたし自身も最期は海に散骨してもらいたい、とふと誰かに言ったことを思い出した あまり好きではない母親と同じ思考で笑ってしまったし、やっぱり最期はみんな海に帰るんだなぁ

    6
    投稿日: 2025.10.17
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    面白かった。 なんだか不思議な読後感が味わえました。 爽快な余韻ではなく、微妙読み終わり。 後書きにも書いてありましたが、書き出しの 引き込まれ具合がよい。でもどこにつながるの? と期待しながら読む空気感がよかったのですかね。 「波間に浮かぶイエロー」が好きでしたね。

    3
    投稿日: 2025.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★★★☆☆星3【生きる】 本の感想は読んでいる時の自分の状態に大きく左右されている。この本を読んでいた時は非日常で忙しい間に隙間を縫って途切れ途切れに読んでいた。普段より疲れていて集中できなかった。 なんでこうなってしまったんだろう。人生において、その時の小さな選択が、のちの大きな結果に繋がり、気づいたら取り返しのつかないことになっていた。でも、不器用だけど必死に生きる人たちがここにいました。暴力、いじめ、ジェンダー、DV、浮気、衝動。みんな何かを抱えて生きている。

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    短編だけれど、この1冊を通して映画以上の物語の深みを感じられた。 どの話にも傷ついたり、苦しむ人々が出てくる。でも、必ず寄り添ってくれる人がいて本当に救われる。生きる強さを押し付けられた訳じゃないのに、自然と前向きになれる世界観だった。苦しんでいた誰かが他の人に救われ、その救われた人もまた他の誰かを救っている。世の中必ずしもきれいに循環しないとは思うけど、その優しさがとても温かく感じられた。 個人的に同じ場所が違う短編の場面に共通して出てきたところが、好きだなーと思った。

    18
    投稿日: 2025.10.13
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    連作短編なんですけど、どのお話も語彙なくなるぐらい良かった。 生きていくのに必要なものってなんだろうって時々考えるんですけど、多分割と些細なことだったりするんですよね。昔の約束とか誰かのくれた言葉とか、そんなもので息ができる日はある。 個人的には「波間に浮かぶイエロー」が一番好き。仕掛けが素晴らしい。

    1
    投稿日: 2025.10.12
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    人間は脆くて弱い生き物だと思う だけど同時に強さを持っている 私たちには生きていく力があるんだ 【カメルーンの青い魚】 【夜空に泳ぐチョコレートグラミー】 【波間に浮かぶイエロー】 【溺れるスイミー】 【海になる】 5編が収録された連作短編集 どの話の登場人物たちも苦しさや辛さを抱えながら生きている。 でも誰かに打ち明けることで気持ちが楽になり、前に進む勇気が出る。 「溜まっていた重石を吐き出すように、半年ほど前からの話をした。どんどん楽になっていく心に、俺は誰かに聞いて欲しかったんだなと思う」  ──【夜空に浮かぶチョコレートグラミー】 私たちは一人じゃない きっと分かり合える誰かがいる 私が好きなのは【溺れるスイミー】 小さな町の菓子工場で働く唯子。 唯子の父は〝離れたくなる衝動をどうしようもできない〟人だった。 何度も何度もふらりと消えては、なかなか帰ってこない。 唯子もまた父と同じ衝動に駆られるのだ。 「俺と一緒に行こう、唯。このトラックに乗って、移動して暮らすんだ。お互いが息ができる場所を探そう」 宇崎くんに誘われた唯子。 「私、行く。行きたい」 言葉にすると心臓が弾けそうなくらい高まった。 なのに、なのに… 唯子は踏みとどまる決心をする。 「楽な場所を求めて彷徨うことよりも、あの町での呼吸の仕方を覚えなきゃいけない」 もう読んでいて苦しくて、苦しくて、涙が止まらなかった。 唯子が自分で選んだ未来。 どうか、どうか、幸せが待っていますように… あぁ〜 すごく良かった きっと繰り返し読む事になるだろう一冊

    91
    投稿日: 2025.10.09
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    読めば読むほど大好きになっていく、町田そのこさんの作品達 5編の連作短編が絶妙な塩梅で絡み合っていて、文章ならではの仕掛けも衝撃で、え、デビュー作から天才? みんな溺れかけながら必死で生き方を探してるんだよな…心がギュッとなる

    4
    投稿日: 2025.10.05
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    思わぬところで関係が繋がっていることを知ったとき心が温かくなりました。 短編小説なので読みやすく、困難な状況にいるけれども、それぞれが前を向き力強く生きていこうとするところにグッときました。 自分もほんの少しでもいいから前に進んでいこうと思わせてくれるそっと背中を押してくれる本でした。

    22
    投稿日: 2025.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    二日連続で、町田そのこさんの作品読了! あーやっぱり、素敵な作品。 生と死が、物語の中心にあることが多いように感じる。 りゅうちゃんとサキコの関係性と、啓太と春子、唯と宇崎の関係性が良すぎる。 「溺れるスイミー」の特に唯と宇崎の話は今日出勤前の道中にも思い出したくらいなんか印象に残ってる。 結はなんで宇崎と一緒の道に行かなかったのか、明白だけど一読者としては、そっち選ぶか〜。と 確かに幼少期どこかに行ってしまいがちな父が死んだ後に地獄へ落ちるのは本当に免れたいんだなと、 でも唯や、お父さんはどっかフラフラ行ったあとは結局どうなりたいんだろう。唯は、お母さんと2人、立野さんと2人、宇崎さんと2人っていう関係性にも窮屈さを感じて逃げたくなってしまうんだよなあ。 結局立野さんとも、上手くいかなくて、唯は一人で生きていくのが1番いいのかなと思った。 宇崎も、なんかここじゃないと思った先に、ここだって思えるところが見つかる保証なんてないのに。 自分が生きてるところを、多少努力して居心地のいいところにするっていうのはなかなかハードルが高いのかな。 なんて読み終わってから色々ぐるぐる考えられる話しですごく良かった。 「波間に浮かぶイエロー」傑作だね、まさか最後こんな結末とは。芙美さん、大女優だなあ。 みんないいキャラクターだった。環さんも強いな。わがままも言えて、しっかり周りも見れる女性って本当にかっこいいね。 沙世の恋人が亡くなった描写がかなりきつかった。 沙世が思い出す度辛くなった、、、。こんな別れしたくないよね、、1人で寝れなくなるよな。 芙美さんと環さんという心強い女性がそばに居てくれて良かった。

    2
    投稿日: 2025.09.29
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    「海になる」が好きでした。特に痛々しい話だったので、読み進めるのが辛かった。最後は涙が止まらなかったです。

    2
    投稿日: 2025.09.28
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    町田そのこさんが好きだから読んだけど、 長編小説の方が好きだなって思った。 田舎暮らしの経験がある人には刺さりそうな内容かも

    4
    投稿日: 2025.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思いがけずたくさん泣いて、でもとっても好きな本。また何回でも読みたいと思った。りょうちゃんと啓太の流れは見事騙された笑

    1
    投稿日: 2025.09.27
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    儚くて、美しくてでも不格好で重たい、そんなお話が絶妙なバランスで繋がっていてとても面白かった。 まだ一度しか読んでいないけれど、もう一度読めばまた新しく気づけることもある気がする。とても雰囲気が好きな作品だった。

    7
    投稿日: 2025.09.24
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    与えられた空間での息苦しさと共にそれでも前を向いて生きていくという選択をしたこの5作品の主人公みんなに拍手を送りたい。 どの作品も、なんていうか淋しいよりも儚いって言葉がぴったりだった。純粋に恋って、こんなに人を強くするんだなって感じた。私もそんな人にはやく巡り会いたい。 この作品全員が決して両思いになったわけでも、ハッピーエンドになったわけでもないけど、物語の最後は必ず主人公が強くなっていた。 なによりも言葉の表現とか、短編集なのに登場人物の繋がりも上手く表現されていて、まるで一つの物語を読んだ気分になった。特に「カメルーンの青い魚」は、はじめて本読んでて、え、そういうこと!?って驚かされた。すごい。 じっくり時間かけてこの本を読んだけど、どの物語もすぐ思い浮かぶし、すごく記憶に残るものだらけだった。 また少し大人になった時に読み返したい。

    5
    投稿日: 2025.09.22
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    初読の作家だが、非常に良かった。 特別な感情、環境を持った者たちが、優しさを持ち寄りながら、変わろうと今を飛び出す者、今と戦おうとする者に別れて、未来を追い求めていく。 登場人物がリンクする連作短編なのだが、どうしても「溺れるスイミー」の人物リンクが、わからなかった。読み返してみて、なるほど!スッキリ!の人物がちゃんといましたよ!

    63
    投稿日: 2025.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    町田そのこさんの短編連作。 これがデビュー作というから驚く。 冒頭と末尾の文の見事なくくり。 子どもが産めなかった女性の波瀾万丈な人生が、一番胸にグッと来ました。 子を産むというそれは、奇跡なんだと知っているから。私も紙一重のところにいました。 親になってもならなくても、悔いなき人生なんてありません。そして大人は、子どもが思っているよりも大人じゃない。強くないってことをたくさん教えてもらいました。 以下はお気に入りの文の引用です。 「連れて行ってくれないんだなあと思った。この街に、一人きりの私を置いていくんだなあと思った。」 「この世界のどこかにわたしのことを想って生きているひとがいるんだから、胸張って生きなくちゃって。」 「しないくせに、気持ちいいところだけ貰おうとしているんですよね。それはとても、とても狡い。」 「ああ、おとうさんは地獄に行くんだ、幼心にそう思った。ーー共生できないひとには、これでいいのよ。」 「ねえ、私は、どこが壊れているのでしょうか。」 「男とは、私の人生が落ちるときに必ず出会うようだ。」 「子が産めないなら、じゃあ私はどうして女に生まれて来たの。」 「親になれた喜びを忘れ去ってしまうひとは、哀しいけれどいる。」

    3
    投稿日: 2025.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「波間で浮かぶイエロー」が1番好きかな? 重史と芙美が別人だったのは驚いた。 環は自己中だと思うのに、共感してしまうところもあり憎めない。

    12
    投稿日: 2025.09.18
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    「わたしのことを好きだって言ってくれるひとがいるだけで、頑張れる」 短編集で、どの作品も良かったけど、波間に浮かぶイエローと、海になる、が特に好きでした! 町田さんの短編は初読みでしたが、構成力の高さと、デビュー作だという衝撃がすごかったです!

    3
    投稿日: 2025.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何回読んでも大好きな本。短編だけど全部繋がってて、私が大好きなタイプの一冊。 チョコレートグラミーっていう魚の名前がまず可愛いけど、飼育は結構難しいらしい。熱帯魚って狭い水槽の中で泳いでて何考えてるかわからないけど、人がそれぞれ必死に生きてるように魚もヒレ動かして生きようともがいてて、なんだか人も魚も愛おしくなった気がする。人の居場所と生き方って難しいと改めて思った、1人で生きてるわけじゃないから。 他の作品で「死は恋を盛り上げる」的な文があってそれを思い出した。なんとなくサキコとリュウちゃんのお話は、おばあちゃんの死によってより一層生を際立たせているなと思った。啓太の誕生しかり。

    2
    投稿日: 2025.09.13
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    タイトルと装丁が好き、52ヘルツのクジラたちが良かったので読んでみました 1個1個の話は全体的に重たくてちょっと暗いけど少し救いがあるようなお話、どこかふわふわしていて大人のお伽話のような作品でした 面白い、とかではなくどこか不思議な話であまり刺さりはしなかったかな、、。ストーリーというより雰囲気や綺麗な文章を楽しむ本かな。

    0
    投稿日: 2025.09.12
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    思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋 に惹かれて手に取った本ですが、最初に仕掛けられた伏線が最後に回収される時、こんなに心が温かくなんなんて。 人から見たら、特別すごい大恋愛って訳ではないけれど、不器用で歯がゆいくらいの恋なのに、一生に一度といえる、うらやましいくらいの恋だと思いました。

    3
    投稿日: 2025.09.11
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    書評等でも散々言わせているが、1話の中での構成力も全編を通しての構成力が半端ない。毎話、十数ページが数十ページか戻した。

    1
    投稿日: 2025.08.31
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    5作の連作短編集 町田さんらしく悲しくて儚い話が多いが面白くて止まらない。 登場人物の重なり具合も面白かった。

    2
    投稿日: 2025.08.29
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    それぞれ異なる短編小説だけど、話中の人物同士が繋がってて面白い。 辛い背景を抱えた人たちの話だけど、どこかに希望や光があり、それが周りの人々に与えられるものだったりするので、読み切ると少し温かい気持ちになる。

    1
    投稿日: 2025.08.29
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    連作短編形式で綴られる町田そのこさんのデビュー作。 解説にもあるように、各章の冒頭一文で物語に引き込まれる力があり、短編でありながらも一貫した温度とテーマが全編を通して流れています。 登場人物たちはそれぞれに傷や孤独を抱え、居場所を求めて懸命に生きています。 読み進める中で胸が締めつけられるような描写もありますが、ただ苦しいだけではなく、その底にある微かな優しさや救いが静かに心に染み入ってきます。 「52ヘルツのクジラたち」でも感じたことですが、町田さんの作品には、声にならない想いや、人知れず生きづらさを抱えた人々へのまなざしが丁寧に描かれており、そこに一貫した誠実さがあります。 デビュー作とは思えない深さと優しさに満ちた一冊でした。

    1
    投稿日: 2025.08.24
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    最近、お気に入りの町田そのこ先生の短編集。 短編でもやっぱり面白かった。 そしてちょっとびっくりする仕掛けも施されています。

    1
    投稿日: 2025.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作者の作品は初めて。 5編からなる短編集。 5編間で登場人物や描写に多少の繋がりはあるが単体で読んでも特に問題は無いと思う。 ▼カメルーンの青い魚 読み終わった瞬間、この作品から少し目を逸らしたくなった。 少し現実感のないストーリー展開、なのにグロテスクで精密な描写がそれに実体感を持たせる。 節々の言動からサキコの常識や人生経験の無さを感じさせてくる。 最後に一匹だけ死ぬアフリカン・ランプアイがりゅうちゃんの行く先を想像させてくる。 社会から取り残された2人のあり方に丁寧に向き合っているがゆえの、なんとも言えない気持ち悪さの残る作品。 ▼

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    5編の短編からなる一冊、どれも読み始めで掴まれます。 登場人物はみんなそれぞれ事情があって、思うようにいかなくて、 だから一歩引いてるというか諦めてるというか、希望に満ち満ちている感じではないんだけど でも救いはあって、少しだけど光は見えて 「なんとか生きていくしかないよね」って思える。 自分の周りにもあるかもしれない、実はみんな踏ん張ってるのかもしれない、なんて思ったり。 「波間に浮かぶイエロー」はちょっとびっくり。

    2
    投稿日: 2025.08.20
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    初めて全部しっかり読めた短編集だった。 それぞれの物語が、重い話もあれば心温まるような愛のお話もあって、とても面白かった。 また読みたいと思う。

    1
    投稿日: 2025.08.20
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    「波間に浮かぶイエロー」が印象に残った。なんでかなぁと考えると理由が見当たらない。この短編集のなかで「波間に浮かぶイエロー」がいちばん安心して読めたからだと思う。ほかの物語は読んでいてちょっと心が重くなって苦手だ。沙世と芙美と環の不思議な関係の物語も決して明るいわけではないけど、芙美のおかげで全体的にユーモラスに感じられた。 解説で吉田信子が「冒頭の一文」に触れていたけど、これは大きく納得。

    3
    投稿日: 2025.08.10