
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
芝居を観て、内容をほとんど覚えていないことに愕然とし、再読。村上春樹は、若い頃から、余りに売れ過ぎるので、斜めに構えながらも、結局、気になってずっとよみつづけているのだが、再読は初めてだと思う。芝居では、何故か 大島さんだけ記憶にあって、カフカ君もナカタさんも、佐伯さんも星野君もみんな初対面のつもりだったが、原作を再読して、記憶を蘇らせてくれた。芝居を観た時は、原作の雰囲気が 良く出ているなんて思ったが、逆に雰囲気だけしか出せ無かったのかなと思う。(それだけでも凄いことなのではあるが)本好きのためのファンタジー(?)みたいな本なのだが、本筋とは余りに関係ないような脱走兵の言葉に、今の日本の状況を感じたり、色々な読み方の出来る小説だ。今度は、もう一度、芝居がみたいな。
0投稿日: 2014.08.09
powered by ブクログ47章のところで涙腺が崩壊しました。 号泣しました。本読んで涙がでることは今回が初めてです。 カフカ少年の佐伯さんとの恋とナカタさんと星野青年による旅の話が交互に進んでいく話です。ちょっと物語として読むと「???」ってなったけど登場人物から哲学を教えてもらってるという感覚で読んでました。 47章と48章の共通していたことは亡くなった人の記憶や一部は生きている人の中で生き続けることみたいなのが素敵だと思えた。 死んだら終わりじゃなくて、誰かの中で生きているみたいな。 2014.8.1(1回目)
2投稿日: 2014.08.07
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こちらは文庫本で読みました。 ナカタさんのキャラクターはどこか読者をほっと安心させるような魅力があります。 こういう風に真っ直ぐ生きられたらいいなぁと思いながら、そして私もナカタさんのような人が近くにいたらいいのになぁなんて思いながら読みました。 少年は、まだまだ若いのにやたらと頭が良くて落ち着きがあり、あまり少年っぽさを感じませんでした。 最後の部分は、ナカタさん推しなだけあり少し悲しくなりました。 そしてあっけない終わり方でしたが、それをもっと理解したいからもう一度読み直したいと思える作品でした。
0投稿日: 2014.07.28
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入り口は、開けたら閉めないと。 誰もが見つけられる、気づける場所ではない。 自分を終わらせるのか、進むのか。 自分に決められている、自分には分からない先への行動。 正しい、正しくないは、誰にもわからない。
1投稿日: 2014.07.22
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上巻で別々に進んでいた2つのストーリーが交差した。 そこはつながったが、ストーリーは抽象的でモヤモヤしたままで終わった。 とても読みやすく、著者の世界観に浸れたが、なぞ多き作品であった。
0投稿日: 2014.07.20
powered by ブクログとても難しい話だった。 ストーリーは思いもよらぬ展開になったりと、引き寄せる場面は度々あったが、やっぱり難しくて理解しにくい部分が多くあった。 私の思っていた以上に現実から遠い話だったのも満足度が低い理由の一つなのかもしれない。 まあ、その世界観がこの話の楽しみの一つだと思う。 でも、「カラス」がなんなのか、「猫の魂を集めた笛」とはどんなものだったのか現実的に考えすぎて、終わってからもスッキリしない部分がが残ってしまった。 私の頭では、想像力でカバーできない部分が多くて思った以上に楽しめなかった。 やはり頭の固い私には、こういうファンタジーの混じった独特の作品は難しいものだと感じた。 いつかこの作品のよさを理解できるよう日がくるといいと思う。 何度か読み返してみたい、そんな作品だった。
0投稿日: 2014.07.19
powered by ブクログ村上春樹にはある種の象徴的な特殊性を纏った女性が登場する。音楽と食事と車と適度な性的描写が散りばめられ、文中で知らない言葉は思わずネットの海にて調べたくなる。誰もが宙ぶらりんのまま物語が終わってしまうけれど、物語が必ずしも明快ですべてが収まりがいいようにと期待してしまうのは、読み手として非常に冷たいと私は思う。
0投稿日: 2014.07.18
powered by ブクログ何人の人がこの小説を読んだんだろう? 本の売上=完読した人数 じゃないにしても、恐らく数百万人、それ以上の人が読んだはず。 まず思ったのは、全く万人ウケしそうにないこの物語がそこまで多くの人に共有されているということ。 まだチェックしてないけど、他の人のレビューがすごく気になる。 決してつまらない、とは思いません。むしろ面白かった。読まず嫌いの村上春樹でしたが、一気に読みました。 物語中には明らかに象徴的なワードが沢山散りばめられていて。それらは大抵の場合、相対するものです。 男性と女性、生と死、外殻と中身、過去と現在、現実とメタファー、字の読めないナカタさんと図書館…などなど。 それらを分析して、もっともらしい解釈をすることもできそうですが、意味を見出そうとすること自体、意味のないことに思えてきます。 ただ、読み進める間はドキドキするし、展開が気になり、世界観に浸ります。 感想を一言では表現できませんが、面白い小説だと思います。
0投稿日: 2014.07.17
powered by ブクログ「本当の答えというのは、ことばにはできないものだから」 なんか、まさに、そんな感じの話。 「自分の図書館で生きる」っていうの、どっかで誰かから聞いたけれど、忘れた。 とりあえず、ちゃんとした食事をしようっと。 今のところのムラカミハルキ★ランキング 1.世界の終りとハードボイルドワンダーランド 2.『僕と鼠』の3部作 3.海辺のカフカ 4.色彩を持たない多崎つくるくん 5.スプートニクの恋人 6.アンダーワールド 7.1Q84
0投稿日: 2014.07.13
powered by ブクログ進めるのが苦痛なほど口に合わなかった。なにがおもしろいのか本当にわからない。初ハルキだけど他のを手に取る気にならないほどだった
0投稿日: 2014.07.07
powered by ブクログうまく言えないけれどとても面白かった。 佐伯さんは20歳の頃向こうの世界への扉を開け、その時ナカタさんも巻き込まれてしまった。2人はその頃に向こうの世界に自分を半分置いてきてしまう。その後佐伯さんは愛した人物の生まれ変わりを生む。さらにその後、かつて扉を開けて狂った世界を元に戻す物語が今回の話。 元に戻した結果、2人は完全に向こうの世界へ行ってしまうが、それが本来のあるべき姿であり、かつてそうしなかったのは、いつか世界を元の姿に戻す必要があるから。時間が必要だった理由は、カフカが佐伯さんに巡り会わなければならなかったから。そうしなければ、扉を開けた意味がなかったから。扉を開けるには他者への自己投影が必要であり、それは多くの場合性行為によって完成される。
0投稿日: 2014.06.22
powered by ブクログ村上春樹がずっと好きだったのに、残念ながら面白くなかったな。どうしてだろう。前述したように、登場人物に共感できなかった(年齢差かな?)のと、展開でちょいちょい「これって多の作品と一緒じゃん」と思ってしまったところだろうか。 (主人公のセリフにも出てきたが)著者の文章が好きだったのに、それも感じなくなってしまったのは、著者も私も年を取り経験を積んだからだろうか。 不思議事象、展開も今までの作品ではアクセントで入っており、私の中で補い自分の解釈を持てたが、本作では終始不思議事。
0投稿日: 2014.06.17
powered by ブクログ【ネタバレ】 森を隔てて存在する死後の世界を「出入り」してしまった人間が、「あるべき姿」に戻っていく。主人公がその過程を見つめながら、母との再会を果たしたその時間、彼は世界一タフな少年だったのだと思う。素敵なファンタジーでした。 雷雨が降ってきたら「入り口の石」のことを思い出すだろうな。
0投稿日: 2014.06.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
世界観がすごい。圧倒的ファンタジーの世界。ラストに向かってどんどん面白くなっていった。ホシノさん、いいキャラだなあ。大島さんの「君は永遠に君自身の図書館の中で生きていくことになる」っていう言葉、なるほど〜と思った。
0投稿日: 2014.05.29
powered by ブクログメタな連関を終始貫徹して保ち続けながら、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』さながらの家出紀行が繰り広げられる。 オブセッシブな青少年、森の内側、半分になった影・・・すべてが僕らの内奥に佇む、あるいは世界の表層性として運動している物事を呼び起こす、仕組みとしてのスウィッチを形成している。 僕たちはこの小説を読み、どこか既視感を覚えるはずだ。しかしどこで目にしたのか、どこで体感したのかはわからない。どうやったってわからない。
0投稿日: 2014.05.08
powered by ブクログ再来月、舞台を見に行く予定なので初めて村上春樹さんの作品をよんだ。 最初はなかなかページがすすまなかったが、ナカタがでてくるあたりからじわじわと面白くなる。 メインの人物はみんな個性的で面白い。カフカは世界一タフな15歳の少年になれるのか。 舞台もたのしみ★
0投稿日: 2014.05.01
powered by ブクログやっぱこの人すごい。そう感じた作品。 ↑これは再読する2年前の3月に読んだときの感想である。 「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の続編(?)に当たる作品 村上春樹にしか書けない世界というのがそこにはあるとつくづく思った。 カフカが佐伯さんに向かって「僕と寝てくれませんか?」と言うシーンは「こんな15歳いねよ…」という冷めた気分になったり、非現実的で奇想天外な事件ばかり起こるのは読んでて疲れたりする感じはしたけどそこにある全ての「非現実性」というのは村上春樹の圧倒的な文章力によって支えられているのだと感じた。2年前の僕もそんなふうに思ったから「やっぱこの人すごい」と思ったのだろうか?
0投稿日: 2014.03.17
powered by ブクログ村上春樹、著。家出して図書館に住み着くことになるカフカ少年と、猫と会話ができる謎の老人ナカタさんの二人の話が交互に語られ、やがて二つの話は四国に収束していく。 村上春樹の本を読むのはこれで二冊目だが(一冊目は「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」だった)、やはり非常に独特な世界観だった。幻想小説というか、ファンタジーというか、観念と想像力だけで話が転がされている。キャラクターの描写はきわめて薄っぺらい。特にカフカ少年の変に大人びた感じ、女キャラが簡単に主人公と寝たがるというあたりは陳腐と言えば陳腐。ただストーリーにそれが溶けているので、違和感なく染み込んでくる。肉体のない幽霊同士が抱き合っているというか、そんなフワッとした印象がある。おそらくへんちくりんなストーリーだからこそ、こういうある種のごり押しが可能なのだろう。 村上春樹に関しては暗喩だとかよく聞くが、はっきり言って著者自身そんなことは特別考えていないと思う。この小説でも不思議な現象については大した説明などないし、結論だって全く出ていない。しかし思わず暗喩を探してしまいたくなるような観念的な想像力。ほとんどそれしか持ち合わせていない。それが村上春樹なのではないだろうか。
0投稿日: 2014.03.17
powered by ブクログ「純粋な過去とは、未来を喰っていく過去の捉えがたい進行である。実を言えば、あらゆる知覚とはすでに記憶なのだ」 ーアンリ・ベルグソン 「物質と記憶」 生命の分水嶺
0投稿日: 2014.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
交互に展開されるパラレルワールドの登場人物が完全に交わらずに物語が完結した事に多くの人が違和感を覚えたのではないでしょうか。15歳の少年に起きた個人的な事件の収束に多くの人間が知らず知らずのうちに関わっていく様は、世に溢れる旧態依然とした物語とは逆説的なメッセージを持っているのかもしれません。自分の日常を構成する人物は身近な人だけでは無いっていう事なのでしょう。これに限らず、春樹作品って読み手を選ぶのになんで爆発的に売れてるんですかね。
0投稿日: 2014.02.28
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田村カフカは父からの呪いを回避するために、それをメタフォリカルに呪い遂行していき、結果として直接その呪いを遂行したわけではない。 最後の締めくくり、主体と客体との投射、つまり全体の一部になること、その畳み方がいまいちまだ理解しきれていない。 それ以外に関しては、ハラハラしながら程よい緊張感を持って読むことができた。 あの世に中身を持つナカタさん、つまり現実世界では文字通り空っぽなのだが、それもそれで面白いキャラクターであった。ところどころ吹き出して笑ってしまった。頭の悪いやつの方が冗長をすっとばして結論に到達する、あるいはそれしかないので、不思議にも思えるし、そういった不思議さがごくわずかが天才と評される芸術家を生むのだろうか。本文でも芸術家の資質の定義づけとして、それとなくでてきたが。 話しはそれてしまったが、ユーモアに富み、田村カフカと同じ目線で思考を余儀なくされるので、非常に面白かった。 また読み直したいと思う。
0投稿日: 2014.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村上春樹作品は「1Q84」「多崎つくる」に続き3作品目。 正直、まだその魅力をあんまり理解できていないのだけれど、なぜ世界中にファンがいるのかを僕も理解したくて読んでみた。 ■あらすじ 章ごとにA面・B面のストーリーが交互に進んでいき、最後に1つの物語に収束する。 A面:家出した中学生(カフカ少年)が高松の図書館で暮らし、そこで出会った人達に影響を受けたり、恋したりして、大人になっていく少年の成長(?)物語。 B面:猫と話せる老人が、不思議な事件に巻き込まれながら四国へ向かい旅するロードムービー的な物語。 ■A面「カフカ少年の物語」 少年の成長物語は好きなジャンルなのだけど、この小説のカフカ少年はあんまり共感できなかった。理由は二つ。 (1)本を多く読んで教養が多いという設定のため、考え方が大人っぽ過ぎ・落ち着きすぎのところ(中学生のくせに) (2)特に努力せずとも自然な流れで異性に好かれ、性的な関係をあっさり持っちゃうところ(DTのくせに) 一応、叶わない恋・父親への反抗・母親の面影探しなどの少年の成長物語にとって定番の「葛藤」も、あるにはあるのだけど、村上春樹独特のセリフ回しで(僕は勝手に「春樹語り」と呼んでます)悩んでる感情を比喩や小難しい言葉を使って表現するので、「ホントにこの子悩んでるのかな」って思ってしまうのだ。 でも、カフカ少年とメンター的存在の大島さん(「春樹語り」の師匠みたいな人)との会話は、面白く読めた。彼らの話は唐突に、文学・クラシック音楽・哲学・歴史など、いろんなジャンルを飛び回って進んでいく。(そして、なぜかカフカ少年も大概のことは知っている。)現実にこんな人達がいたら、相当うっとうしいことでしょう。 ストーリーは、妄想と現実が曖昧な話や、謎・伏線らしき要素が出てくるにもかかわらず、例によって謎のまま終わる。伊坂幸太郎の小説(彼も村上春樹に影響を受けた作家だと思いますが)を以前よく読んでいて、緻密に張った伏線を最後に綺麗に回収する爽快さが好きだったので、村上春樹作品のラストのモヤモヤ感にはまだ慣れない。ハルキストの方はこれがイイんでしょうけど... ■B面「ナカタ老人とホシノ青年の物語」 一方、B面の話の主人公は教養とは無縁の2人(字が読めず人のいいナカタ老人と、ヤンキー上がりトラック運転手のホシノ青年)。彼らの物語は、A面の高尚な話とは違ってホノボノしており、楽しく読めた。 物語も、ロールプレイングゲーム的な宝探しみたいな話であり、次の展開どうなるんだろう、っていう時に章が終わってA面に切り替わるので、どんどん読み進められた。たぶん、読者にアンケート取ったら、A面よりもB面の方が人気あるんじゃないだろうか、と思う。無教養の2人が主人公というのも、村上春樹作品では異例のことだろうし。 そして、もしかしたらこの小説のテーマの一つは、B面ストーリーのラストでホシノ青年が感じた以下のようなことではないだろうか。 クラシック音楽や本に興味の無かったホシノ青年は、ナカタ老人との冒険の中で、ベートーヴェンの音楽・生涯に触れることを通し、教養の大事さ・それを他者と語らうことの楽しさに気付く。 教養とは自分の世界を広げること。村上春樹はそれを読者に勧めているのではないかと感じた。 僕も40歳になり、今まで興味の無かった文学作品など、読んでみたいと思う本が山のように出てきた。そして、音楽・絵画・哲学・歴史など、教養のある人間になりたい、とも感じる。 僕も今、ホシノ青年と同じ段階に立っているのだと思う。
0投稿日: 2014.02.15
powered by ブクログ読み終わって、現代じゃなくファンタジーカテゴリにしてみた。幻とか別世界とか、森を抜けて、何かに導かれて、身近な人の急死とか。 結局石をひっくり返すとか、入り口がなんだったのかよくわからなかったけど。メタファー。 この人の書く音楽の描写は好きだ。音って文章で表現できるんだ!登場人物の雰囲気もよい。芯はあるのにふわっとしていて、ちょうどいい具合に踏み込んでおいて、あとは近くても呼ばれるまで背中を向けている感じ。 こんな友達、いたような気もする。なぜか懐かしい。 ・なんか好きになった大島さんの台詞 「誰もが恋をすることによって、自分自身の欠けた一部を探しているものだからさ。だから恋をしている相手について考えると、多少の差こそあれ、いつも哀しい気持ちになる。ずっと昔に失われてしまった懐かしい部屋に足を踏み入れたような気持ちになる」 とくに月が蒼く見える季節には。 とくに鳥たちが南に渡っていく季節には。 わかったこれ…!!!! 自分の友達じゃなくて、小さいときに出会ったスナフキンだ!
3投稿日: 2014.02.08
powered by ブクログさらっと読むだけでは「面白かった」の一言で終わってしまうが、行間を読むように熟読すると全く違った面が見えてくる。
0投稿日: 2014.01.29
powered by ブクログ大学生の頃に読んで、27歳の今、読み直しました。15歳の少年が大人になる瞬間。ファンタジーは最もニガテとする分野だけど、これは好きだなぁ。村上春樹の本はどれを読んでも一番好きかも?と思わせてくれる。登場人物がそれぞれに魅力的なんだ。
0投稿日: 2014.01.12
powered by ブクログ15歳の少年田村カフカは世界一タフな15歳になるべく東京の中野区から家出し、香川県高松市に到着する。 そして、ふらふらと「甲村私立図書館」という場所にたどり着く。 そこで大島さんという司書に出会い、図書館を運営する佐伯さんという人に恋する。 そして東京の中野区ではネコと話が出来る不思議な力を持った老人ナカタさんが一匹のネコ、ゴマを探している。そしてジョニー・ウォーカーという紳士に出会いその運命は変わっていく……。 まぁ、多すぎてこんだけしか書けませんが、この小説はかなり読み応えがあります。 1章ごとに田村カフカのお話、ナカタさんの話が交互に続いていきます。 最初の400ページぐらいはただ淡々と話が進んでいきつまらない感じですが、ナカタさんと主人公との話が交わるくらいから話は面白くなっていきます。 俺はナカタさんがホシノさんという青年と出会ってからの話が好きです。
1投稿日: 2014.01.09
powered by ブクログいい本だった。 10代、30代、50代で最低3回読んで見ればと思う。 ずっと考えて、私は50代で初めて読んでみました。 比喩が多くて難解だけど、深く心に染みる内容で、読み終えて心が落ち着く…、そんな感じです。
0投稿日: 2014.01.05
powered by ブクログ「世界で一番タフな15歳」の物語。何のことか最後まではっきりしないストーリー展開ですっきりしない読後感だけが残った。ナカタさんと星野青年のやりとりが良かった場面。
0投稿日: 2013.12.24
powered by ブクログ初春樹。 ストーリーは、ありきたりのファンタジーといえなくもないが、面白く、飽きることなく最初から最後まで読めた。 しかし、漱石の「こゝろ」を読んだ直後に読んだせいか、どうしても刺激過多に感じてしまう。また、登場人物やエピソードも、これってほんとに必要なの?と感じることが多々あった。 テレビドラマもそうだけど、刺激を多くしないと売れないということなのだろうか?こういうの小説は初めて読んだので、もう少し他の作品も読んでみようかと思う。
0投稿日: 2013.12.13
powered by ブクログ田村カフカ なかたさん 大島さん 佐伯さん 星野ちゃん 出演 平成25年12月12日 ジョニーウォーカーがでてきたり、入り口の石がでてくる
0投稿日: 2013.12.13
powered by ブクログ引用したところが今回びびびっときたところ。読み返すたびに、琴線に触れる場所が微妙に違う。今わたしが抱えている問題に即しているから。しかしいつ読んでも応答がある。それは本当にありがたいことだ。
0投稿日: 2013.11.28
powered by ブクログカフカ少年は結局、父の予言(呪い)を果たすことになる。仮説の上では。しかし、そのことで変わりつつあった世界は、ナカタさんとホシノさんの努力により、<入り口>が塞がれたことにより、また元の調和へと戻る。佐伯さんは死に、ナカタさんも死んだ。深いテーマ、過去への執着は、記憶という「本」に昇華されることにより断ち切られ、カフカ少年は帰るべき場所に戻る。母なる佐伯さんというかけがえのない記憶を携えて。15歳というのはそういう歳なのかもしれない。
1投稿日: 2013.11.28
powered by ブクログおもしろかった。 物語が進むに連れて、様々な伏線が絡み合い難解になっていく。 夢か現実か生きてるのかしんでるのかわからなくなる。 独特の世界観。登場人物達は皆個性的で印象に残り易い。 田村カフカが体験したような出来事は、誰もが思春期に体験するような出来事なんじゃないかと感じた。 自分は誰からも愛されてないんじゃないかという思いをかかえて、帰る場所を探しにいく。初恋を通して父と母への暗く硬いコンプレックスと向き合う。 いつの間にかしこりは消えて赦せなかったものを赦せるようになって、 逃げ続けていたことと向き合えるようになる。 少年の成長を見届ける物語。 また作中に出てくるベートヴェンやシューベルトの描写が鮮やかで、実際に聴いてみたくなった。
0投稿日: 2013.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
関連性の中に意味性は生ずる 自分自身の欠けた一部を探している 呪いを生み出した「母」と 呪いを断ち切る「子」としての話 メタファーの意味としての母と子でした 呪いの力は強いし、誰しもそんな二面性を備えている 戻って来れるのは、現実の人が居るから 独特の世界観と言葉の言い回しでした
0投稿日: 2013.11.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
色々もやもやが残った。近親相姦やトランスジェンダーは何のモチーフだったのだろうか。15歳らしくない15歳、という主人公の設定が共感を難しくしている気がする。
0投稿日: 2013.11.06
powered by ブクログこの本はあらかじめあらすじを理解した方がいい作品だろうと思う。 この作品が一種の不条理作品でありファンタジーでもあるということ。また、物語の流れのため、つまりは村上春樹にとって都合の良いストーリーを構築するためにはどんな展開でもどんなキャラクターでも登場していいということを許容出来る人はまだ我慢ができるのかもしれない。 謎が多く残る話は個人的には嫌いではない。ただ、冒頭から物語の主軸となるような謎をそのままにして終えるということには正直納得がいかない。 村上春樹にはこのような雑なストーリー展開を用いてでも語りたいと思うことはあるのかもしれないがそのことを聞いていられるほどこの物語には付き合うことはできなかった。 他の村上春樹作品も読んでみようとは思っているが、 私にとってこれが村上春樹の代表作とならないことを祈る。
0投稿日: 2013.11.02
powered by ブクログ登場人物が良かった。話は1回読んだだけでは分からん。 カフカ少年、大島さん、佐伯さん、さくら、ナカタさん、ホシノさん、その他。
0投稿日: 2013.10.31
powered by ブクログ少しづつ交差していく伏線が、 正確で読みやすかった。 村上春樹はまだ3作目だけど、 こういうエンディングが彼の色なのかな。 スッキリはせずにあとに『ボンヤリ』残る感じ。 よくも悪くも。
0投稿日: 2013.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
四国について、入口の石を探すナカタさんとホシノさん。 一方15才の佐伯さんの幻に恋をするカフカ少年。 カーネルサンダースのおかげで入口の石を見つけ、入口をあけた後、ナカタさんとホシノさんは甲村図書館に向かう。 カフカ少年は佐伯さんと交わり、またさくらと交わり、自らの呪いを完遂する。その後佐伯さんと距離をおくようにという大島さんの忠告に従い、カフカ少年は再び、山にこもる。 その山の奥には現実とむこうの世界との境があり、そこで15才の佐伯さんに出会うカフカ少年。 一方ナカタさんは甲村図書館に向かい、そこで佐伯さんに出会う。ナカタさんは佐伯さんから佐伯さんの自伝を受け取り、焼却処分を引き受ける。 ナカタさんとの会合の後、佐伯さんは息を引き取る。 ナカタさんも佐伯さんの自伝を焼却処分した後、永遠の眠りにつく。 ホシノさんはナカタさん亡きあと、一人で入口を閉めナカタさんを通じて現れた白い化け物を倒す。 向こうの世界に別れを告げ、山から戻ったカフカ少年は佐伯さんの死を知る。そして、再び東京に戻って、今までの生活を続けることに決めるのであった…… この作品の裏側にはオイディプス王があるのだろうなぁ。まぁなんといっても呪いの言葉が同じだし。 少年が昔自分を捨てて去った母を追う物語だと思うとなんか薄っぺらくなってしまうけれども、要約するとそれであってるのかな? 現実と幻想の境が混じり合う。 ホシノさんはけっこう好きなキャラです。後半ナカタさんの影響を受けて、自分のことをホシノくんと言ってるのが面白かったです。 村上さんの文体は好きかもしれないです。 読みやすいし、なんか頭の巡りが良くなった気がします。
0投稿日: 2013.10.23
powered by ブクログこの小説の求心力はすごい。メタファーだらけの世界、イビツな物事の組み合わせやあり得ない事象、あべこべなのにそれら全てが絶妙なバランスを保ってるから違和感なく小説の世界に引き込まれてしまう。この世界は映像では表現しきれないし、音声だけでは膨らまないし、小説の力の大きさを思い知らされた。登場人物はみな、感情をむき出しにしないし、冷静で落ち着いて、言葉を変えれば地味なものなのに、なぜこんなに夢中になれるのだろう。村上春樹の小説の中で一番好きな小説になった。
0投稿日: 2013.10.23
powered by ブクログ人が「生きよう」と思う力はやはり本能的に、或いは生命体であるが故、自然に持っているんだろう。そして人間だから「生きなきゃ」と[思う]きっかけは、小さいことの積み重ねでもあるだろうし、ある一つの大きな出来事でも、人は感覚的にそれに出会い感じ続けるんだろうな。自分の存在意義がなんであるか考え過ぎず、でも追求も忘れず、日々頑張って行こう! これが読み終わっての感想だな。((夜中に読み終わって書いてるからあまり自分で何を書いてるかわかってない…))
0投稿日: 2013.10.22
powered by ブクログ最初に読んだ村上春樹。はまった。 日常の感動、想像力を知った。小説の力を知った。得たものは大きい。海辺で一日中読んでたい。
0投稿日: 2013.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
田村カフカの父親の殺害。行方を探される田村カフカ。 パーキングエリアで出会った青年・ホシノと共に四国に向かうナカタ。ナカタが探す入り口の石。田村カフカが出会う15歳の佐伯。カーネル・サンダースと名乗る男から入り口の石をの情報を聞いたホシノ。入り口の石を見つけたナカタ。ナカタが探す場所の謎。
0投稿日: 2013.10.12
powered by ブクログカフカに向けられた呪い「父を殺し、母と姉と交わる」に立ち向かった物語・・・だと思う。 あちら側とこちら側を題材にするなど、1Q84の原型を思わせる内容。 ただ、途中までは面白かったものの、話自体は結局よくわからんかった。
0投稿日: 2013.10.10
powered by ブクログともかく物語は終結したが、いくつかの新たな謎は残されたままだ。なぜ父は2度までも殺されなければならなかったのか、がその最たるものだろう。だが、そもそも、この小説でも繰り返し問われているように、死や生の意味が不可解である以上、それはそのままでもいいのかも知れない。複線的に語られる主人公達がとうとう直接の交点を結ばない構成もいい。ナカタさんとホシノ青年は、他では見られない秀逸な存在だ。「猫の言いなりになって昼寝をする」には、思わず笑いつつも深く共感した。第48章「諸君、焚き火の時間だ」で終わってもよかった。
0投稿日: 2013.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後までさっぱりわからん話だった。あまり考えたくなかったので、ファンタジー小説として読むことにした。 カフカパートとナカタさんパートが交互に繰り返されながら話が進行していたが、もう少し1章毎を長くしてほしかった。
0投稿日: 2013.09.23
powered by ブクログ世の中はメタファー。 最後まで分かるようで分からなかった。 ノルウェイの森、1Q84、多崎つくるを読んだ後に読んだが、何か全て被っている気がして、そこまで入り込めなかった。
0投稿日: 2013.09.22
powered by ブクログ名前は聞いたことがあったけど読んだことがなかった村上春樹。 夏休みで時間があることもあり、図書館で手に取ってみることに。 世界でいちばんタフな15歳になろうとするカフカ少年。 話の展開はどこも予想だにしない方向に飛んでいくが、引き込まれる作品。 カラスと呼ばれる少年、ジョニー・ウォーカー、小学生集団昏睡事件――不思議な要素がちりばめられているが、それらは(作中でも何度も登場する)すべてなにかのメタファーなのだろう。 その不思議を面白いと感じるか、不可解なものとして不快に感じるかは読者次第ではないだろうか。 私は比較的ぼんやりと本を読んでしまう質なのでそれなりに楽しかった。 が、人間関係などの様々な伏線が張り巡らされ最後にそれらがひとつになるようなミステリ好きの人にとってはなんともはっきりしない物語に読めるだろうからお勧めはできない。 15歳という微妙な年齢の冒険譚、と括ってしまうにはどうにも惜しいようなそうでもないような。 うすら光の差し込む喫茶店で珈琲でも飲みながら片手に開くのがいいのかもしれない。そしてその喫茶店では、ルービンシュタイン=ハイフェツ=フォイアマンのトリオが流れている。
0投稿日: 2013.09.18
powered by ブクログこの小説の前後で作風がわかれてる気がするな。カフカが抜け出したのは『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』の街のようだし、ナカタさんの身体は『1Q84』の空気さなぎみたい。昔はあんま好きじゃなかったけど完成度高い!2011/041
0投稿日: 2013.09.13
powered by ブクログ下巻に入り、物語は大きく動きだした(はじめからかなり動き、変わった話だったけど)。 そして、物語は終わった。終わり、カフカくんの人生は新たに始まった。 上下巻読んで、心地よい疲労を感じた。多分一年間は再読しないだろうけど、きっと二回目を読みそうな本だった。きっと君は、二回目を読む。
0投稿日: 2013.09.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カフカ少年とナカタ老人の2つは高松でどのように接点を持つのか?カフカ少年と美しい女性・佐伯さん、サクラ、そして大島さん、ナカタと星野青年、サンダースなど出てくるキャラクターが新鮮です。後半はやや抽象的世界に入り込んでいってやや理解不可能な面がありましたが、カフカと佐伯さんの海辺のシーンは美しい描写で、魅力的でした。ソフォクレスのエウリピデスを捩ったカフカ少年の深層心理を描いたものですが、その中でナカタさんの位置づけがやや不明でした。
0投稿日: 2013.08.22
powered by ブクログ「変われないことは変われない」。こういうことを認め、理解しなくてはならない瞬間は誰にだってある。作中ではずいぶん遠回りしたけど、振り返らず、また逃げないことを選んだカフカの姿に胸を打たれた。
0投稿日: 2013.08.20
powered by ブクログ15歳で旅にでた少年。自分はなんなのか。生きるってどういうことなのか。それを知るための旅。でも結局は探し求めても分からない事なのかな。ストーリーはすごく面白かったし引き込まれていったけど、いまいち内容が掴めなかった。非現実。メルヘン?結局自分が欲しいものは身近にあるものなんだろうな。でも1度そこを離れなければ大事な事には気付けないんだ。離れたからこそ分かる事ってたくさんある。
0投稿日: 2013.08.15
powered by ブクログ(2012/5ごろ) 情景描写が多く、世界観がよく伝わってきた。 非現実的な描写が多く、読み終わるとすっきりしない。 完結ですべての不明確な部分が解決しない。
0投稿日: 2013.08.12
powered by ブクログ上巻に引き続き、ナカタさんとカフカはどんなふうにリンクしているの?どんな謎が隠されているの?佐伯さんとの因果関係は?・・・と興味をそそられながら読みました。 が、読んだ直後は、さっぱり分らん!・・というのが正直な感想です。 読書後、しばらくジックリ考察することが必要な物語。 物語の素材は、物質的、科学的ではなく、宗教的、哲学的でもないような気がします(登場人物が哲学を語る場面はありましたが) 超自然現象的で、善悪を判断しない神or鬼、妖精、あるいは生霊・・・みたいなものの仕業が、物語のあちらこちらで仕掛けられている感じ。 性を用いた心情の描写がやたら多いことを含め、大人でダークはファンタジーという感じです。 文章のひとつひとつは、読者を引きつけ共感を呼ぶ分りやすい旋律で楽しめましたが、全部読んだ後、何か残るか?というと、私は残らなかったかな・・・。(現時点で) 物語に出てくる星野青年みたいな素直さが、私にはなさそうです。 謎解きや解釈本が出ているようですが、読み手によっていかようにも解釈が広がりそうな物語。 好みは分れそうな村上ワールドですが、ある意味、作家冥利につきるのではないでしょうか。
0投稿日: 2013.08.10
powered by ブクログファンタジーとリアルが入り乱れるとても壮大な長編小説でした。 大島さん、ナカタさん、星野青年など、回りの人々が本当にそれぞれ好きで好きで、自分の身の内に気付けば入りこんでいたような人物たちがとても多かったです。 感動や悲しみという言葉ではなかなか言い表せない感情でなぜだか泣けてしまって、静かに自分の中に沁みてくるような不思議な作品でした。
0投稿日: 2013.08.08
powered by ブクログ生きる意味は、死後誰かの記憶となって寄り添い続けることにある。そういうことが言いたかった小説なのではないかと思う。いつかまた再読しなければと思わせる一冊。 ナカタさんとホシノくんの関係が素敵。
0投稿日: 2013.08.05
powered by ブクログ・複雑で入り組んだストーリーだけれど、骨格は誰からも愛されず育った15歳の青年が父を乗り越え、母を愛し許す旅をし、自分に向き合えるようになる話、だと思う
1投稿日: 2013.08.05
powered by ブクログシンプルなのに、いろいろ引っかかるお話でした。 家出する15歳の少年と、不思議な老人の物語が並行的に進み、やがて「あちらの世界??」で交差する……。 「念」や「生き霊」的な描写や暗喩が多かった印象です。 何となく、今あると思っている「自分」という存在、記憶、行い……そういったコトはホンマにホンマなんかいな? と不安に感じ、怖いような、逆のそれに何か可能性を感じるような、そんな気分になりました。 やはり「面白い」より「ひっかかる」な物語でしたね。再読必至と思われますw
0投稿日: 2013.07.31
powered by ブクログ上巻はスピード感があって楽しい。下巻は意味が深くなってきてちと暗い感じ。下巻はどちらかと言うと『ねじまき鳥クロニクル』チックな重さかな。まぁ、あそこまで痛かったり重かったりはしないけど。 それはきっと星野さんとか、ナカタさんとか、カーネルサンダースとか、面白要素(失礼?)が入ってくるからかな。 「時間とか名前は意味をもたない」というあたりで『スプートニクの恋人』に出てきた象徴と記号の話を思い出した。象徴はイコールではないけれど、記号はイコールだと。 『海辺のカフカ』の続編が出たら狂喜して買うなぁ。
1投稿日: 2013.07.19
powered by ブクログ章がこまかくわかれてるから、ちょっとずつ読みやすい わからないことがたくさんあるのに、わからないことが当然として受け入れられる
0投稿日: 2013.07.05
powered by ブクログ村上春樹得意の(と私が解釈している)不思議な世界が出てくる。その世界が何を示唆しているのか結局はよくわからないまま終わってしまうので、私のようなはっきりとした結末を求める理系人間(自分を理系代表のように述べてよいのかわからないが。)にとっては甚だ読みにくいと思う。 同著者の作品で比べれば、ノルウェイの森より読みにくく、1Q84よりは読みやすい印象だった。 しかし、もやもやしているのにもかかわらず、何となく本の世界にはのめり込んでしまう。そこは本当にすごいと思った。 モヤモヤが残ることを過度に気にしなければ読後感は悪くないと思う。自分が恵まれた人間だと再確認できるし、頑張らねばという気持ちになる。また読書中は、たまに浸りたくなるノスタルジックな気分にもさせてくれる。
0投稿日: 2013.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミステリータッチで次の展開がすごく気になり、一気に読み終えました。ただ、何も残りませんでした。唯一気に入った登場人物のナカタさんが突然死んでしまうのには納得がいきません。それがなければ、星5つだったかも。猫が殺さされるところで読むのを止めておけばよかったと思います。
0投稿日: 2013.06.20
powered by ブクログどはまり!とまではいかずとも 間違いなく感化されたし、共感するところもあった。 読み終わってから、改めて上巻の冒頭読んで、 全体の流れ通して考えると、深みのある話だと思う。 村上春樹の本って初めて読んだけど、 なんかイメージとちょっと違ったな。 合わないとか苦手とか、そういうのじゃなくて、 なんとなく、自分はまだ村上作品の 対象年齢じゃない気がした。精神的に。 カフカ少年みたいに わたしももう少し成長したら、 他の作品も読んでみようかな。
0投稿日: 2013.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
20歳ぐらいに一度読んだことあったけど、全く忘れてしまったので再読☆ 限りなく孤独な人達の物語。 だけど、不思議と読んでいて気が滅入ったりしてこない。 むしろ、蒼い部分を癒してくれるような。 優しい雨みたいな話だった。 絶対的な愛だからこそ手放したり、捨てたりすることもある、そんな繊細さ。 暴力的なものに変わってしまう人もいる。 振り返らないで前に進んだ主人公。 前向きな終わりかただと思う。 さりげない会話などにも哲学的なものが潜んでいた。読み返して良かった。 村上春樹のお話の中ではベスト3に入るくらい好きかも。
0投稿日: 2013.06.16
powered by ブクログわかるようでわかんない。 この話は結局、時間とか内なる自己について書きたかったのかな。 物語が急速に展開した分の期待の見返りが少ない。。 謎が残る。 その答えはこの話で言うなれば、自分で探さないといけなくて、自分の中にあるかもしれないんだろうな。 よくわかんなくなってきた。 まるで哲学。
0投稿日: 2013.06.11
powered by ブクログ「比重のある時間が、多義的な古い夢のように君にのしかかってくる。」 一般的な解釈では理解できない、説明できない。そういった事が世の中にはあって、そういった世界を第三者目線で可能な限り説明しているような。そんな作品。 なんだかんだで村上春樹の作品はいいなー。 「難しくてよくわからんから、つまらん。」 っていう人は多いけれど、僕の場合は 「難しくてよくわからんけど、面白い。」 近いようで違うこの感覚になれていけば、村上春樹を楽しめるはず。
0投稿日: 2013.06.09
powered by ブクログ苦手な描写がチラホラ。 “タフになること”の意味あいも、なんとなくわたしと合わなくて。 そして、やっぱりわたしはナカタさんの章の方がすき。 ってことは、やっぱりハルキストではないわけで。 あっ、でも兵隊はすごくすき。 こちらの付箋は16ヶ所。 やっぱり全然、前とは違うところに。 二つの物語が一つに重なっていく感じは少し、1Q84に似ている。 物語の収束は、とても美しい。
23投稿日: 2013.06.08
powered by ブクログ下巻もアッという間に読み切ってしまった。 この書籍の中で頻繁に出てくるメタファーという言葉。世の中はメタファーであるというような言葉。 海辺のカフカという本もある種のメタファーであるということなのだろうか。 特に最後の森の話は、何かしらのメタファーであると思われる。 また、この本を読んだだけで、文学や哲学や音楽についての著者の様々な知を感じることができた。 ストーリー的には、ホシノさんとナカタさんのやり取りにすごいホッコリとし、カフカ君と佐伯さんのやり取りにはドギマギした感があった。 正直村上春樹を今まで読まず嫌いしていたが、非常におもしろかったので早速ノルウェイの森上巻をネットで購入してみたw
0投稿日: 2013.06.07
powered by ブクログ今まで村上春樹の作品は名声が高すぎて敬遠していたがいい意味で裏切られた 村上春樹の文で頻繁に使われる例えの書き方はどこか浮世離れしているにも関わらずとても効果的にその状況を頭に描いてくれる それは視覚的な意味だけでなく、肌にあたる風の質感だったり、様々なものの混じった森の匂いなども鮮明に掻き起こさせる 内容だが小説の中の言葉を借りるならまさに「ことばで説明してもそこにあるものを正しく伝えることはできないから。」
0投稿日: 2013.06.01
powered by ブクログ少年の成長を描いた物語。曖昧で抽象的なので、すっきりしたい人には村上春樹はあまりオススメ出来ないです。曖昧に終わらせたのは、その後の物語は自分で想像させることを目的としているのでしょうか?
0投稿日: 2013.05.31
powered by ブクログ上巻が面白かったので期待して読んだのですが、ファンタジー感(というかシュール?)が溢れ出てて、一言で言うと『意味がわからない』という感じでした。 頭のいい人が内容を分析すれば、人物や現象が何かのメタファーになっているとか解るのでしょうが、僕が一読してみたところで伝えたい事が分からない。かといって長すぎるので再読する気にもならない。 しばらくは村上春樹は読まないかな…
0投稿日: 2013.05.26
powered by ブクログ※作品、あらすじは上巻。 [感想] 個人的に村上作品二作目。今回読んだ「海辺のカフカ」は現代劇であり、わかりやすいサスペンスも含まれていたので、以前読んだ「世界の終わり~」よりも読みやすかった。主人公が少年であったのも大きい。二作品共に作品全体の大きな部分を占めていたモノローグだが、「世界の終わり~」様に延々と続く30、40の中年の男の格好付けたモノローグというのはなんだかいい年したナルシストを見ているようで違和感があった。一方で、本作もモノローグで構成されているが、主人公は多感な15歳の少年であり、最近はかなり一般にも浸透した中二病なんて言葉もあるように、過剰な自意識を示しても余り違和感のない年齢であったので読み手としてもすんなり受け入れることができた。三人称視点で会話する、別パートの「ナカタ」さんの話があったのも読みやすさの一因かと思われる。 二つの物語が交互に進む手法は「世界の終わり~」だけなのかと思ったが今回も同じような手法がとられていた。村上作品とは全部が全部こういった感じの作品なのだろうか? 「世界の終わり~」が★3つ評価だったので、それよりよかったということで★4つ。
0投稿日: 2013.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上に引き続いて読了するのに、約7年弱かかりました(笑) すでにその時点で笑いものですが、これが自身初の村上ワールドだったので、なんとしてでも読み切りたいという思いでなんとか頑張りました。 上の冒頭で読みやすくて独特の世界があると感じていたために、ラストまで時間をかけながらもだいぶ期待した。しかし、読み終わっても消えない残念感。もしくは、自分の理解不足感。 思わずググって、他人の感想文を読みました。そして、やっと理解するというオチ(笑) すでに7年弱という時間をかけていること自体論外ですからね。 しかし物語自体を読み始めたのは7年前ですが、ここ1・2年前に上を読み返しているので、正確には1・2年かけて読み終えたという感じ。 正直言って、 よくわからないのに引き込まれる世界だった。 というのが、最後まで変わらない感想。 カフカくんの現在形で書かれる文の中には、難しい漢字も、難しい理論も、難しい哲学も出てくるけれど、ナカタさんと星野青年の完了形で書かれる文の中にはひらがなやカタカナばかりで、たんたんと進む構成になっていた。 これがまた、読み進められるひとつの原因なのかもしれない。 冒頭の展開からラストまで、頭の中で必死にひとつの線で結ぼうと頑張って読んだけれど、実際、繋がらなかった。理解不足感は否めないけれど、ひとつにならないから面白いというか、ひとつでエンドなんてありきたりすぎる。 考えさせられるから、面白い。 そんな気がする。 とにかく不明で混沌としすぎていて、感想にならない。 感想に起こすことが出来ないのが本音。
0投稿日: 2013.05.19
powered by ブクログ20130511 途中終着点が皆目検討もつかずいらいらと読み進めてしまったが、最後まで読んでみると、じんわりとくる作品だった。結局上巻の最初の事件?の真相とかその他もろもろ全くわからなかったけど、大事なのはそこじゃなくて、15歳の少年の成長というか、いろんなもやもやを乗り越える過程だったのかな。まあ、『言葉で説明しても、そこにあるものを正しく説明することはできないから、』感想もこのへんで。笑 それにしても、当分村上ワールドは休憩しよう。
0投稿日: 2013.05.12
powered by ブクログななちゃんに貸してもらった。 甲村記念図書館は打出の図書館がイメージされているって? 散歩コースなんだけど(さる公園のとなり)前の道はよく通るけど中に入ったことないな。閉館してることが多いし。今度行ってみよう。
0投稿日: 2013.05.07
powered by ブクログ久々に読んだ村上春樹の本。ノルウェイの森とは違って、ファンタジックな作品。メタファーか現実かが分からない、不思議な感覚に陥りながらも楽しく読めました。
0投稿日: 2013.05.05
powered by ブクログ(俺のブログ2005-10-21投稿より) 「羊似の執事は手術の必需品だ」 海辺のカフカの中に出てくる本文とは全く関係ない早口言葉。しかもそれを言ったのはカーネルサンダース。こんな感じでつかみどころのない小説でした。 結局何だったんだというところがいっぱい。ナカタさんも謎。カラスと呼ばれる少年も謎。カーネルサンダースも謎。ジョニーウォーカーも謎。誰か謎を解いてくれー。 というわけで話はよく分からなかったけれど各キャラの語り口調に特徴があって楽しかった。特に大島さんの切れるトークは素敵でした。もちろんナカタさんの曇りのないトークも。
0投稿日: 2013.05.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上が図書館の話題ではじまり、下も図書館で終わる。 淡々と時間は過ぎ、淡々と話は終わる。 ちょうど現代社会を代表するかのように。
0投稿日: 2013.05.01
powered by ブクログ村上春樹のユーモアを一番強く感じられる作品になっている。 この先何かに疲れたときにまた読みたいと思った。
0投稿日: 2013.04.26
powered by ブクログ好きだった子がいちばんすきって言ってたから読んでみた。 村上春樹の良さが分かり始めたきっかけになった本。
0投稿日: 2013.04.22
powered by ブクログ上巻を人に借りたのはいいものの、案の定続きを早く読みたくて ちょうど時間もあいたので某古本屋で400円で購入。 その後、仕事をはさんで寝る前に読了。 まー、古本屋なんて滅多に行かないし 読み返したくなる本になったから、少し反省。 買ってしまったものは仕方ないけど(苦笑) 後半は哲学書みたいだなーと思いました。 抽象的な描写で自分で想像しろって事なのか それともそのまま受け入れて「みんな夢の中」って話なのか 面白かったです。
0投稿日: 2013.04.20
powered by ブクログナカタさんの死に涙。 読み終えて、主人公や星野くんの変化を考えてみると、そんなナカタさんの死にも意味があったんだなーとも思う。
0投稿日: 2013.04.14
powered by ブクログ久しぶりに読んだ村上春樹の小説。僕は2つの物語が交互に進んでいく構成が好きだった(世界の終わりとハード・ボイルドワンダーランドを最初に読んだ)。物語の始めは3つの物語が進んでいくようにみえたが、やがてカフカとナカタさん(星野さん)の2つの物語へ移り変わる。2つの世界にいかなるつながりがあるのかと考えをめぐらせながら読んでいったが、最終的には何も明かされない。メタファー、残像だけが残る。15歳の少年が家出し、現実世界から非現実世界への移動をナカタさんが助ける。ナカタさんの秘密、カフカの母と姉のこと、何もわからない。 教訓としては、この小説では運命について暗喩が多い気がする。運命は砂嵐だ、そして君自身にいる何かだ、その砂嵐を潜り抜けた君はもう以前の君ではない。 また、カフカはカラスを意味するチェコ語である。カフカに語りかけてくるカラスよ呼ばれる少年は、頭の中にいる自分自身である、運命は自分自身の頭の中にあるのか? 運命は受け入れる、それは決して自分とは無関係ではない いろんな解釈ができる小説だ
1投稿日: 2013.04.05
powered by ブクログうまく言えないんだけど…超越している。 簡単に言ったら、“わけがわからない” ただでさえ繊細で、難しい精神世界の話を こんなにも抽象的に描くなんて、 その勇気があるのは村上春樹ぐらいかもしれない。 訴えかけたいメッセージがあるのだろうか。 どうしてこの作品を書こうと思ったのだろうか。 作品というより村上春樹本人に興味が湧いた。 精神の話だし、 多分人それぞれ解釈だとか、 感じ方が違うんだろうと思う。 私が感じたことは、 これは実は誰もが通る道、 皆が一度は悩むこと。 性についてと、 人の死を受け入れるということ。 どちらも難解。難題。 それは教えられるものではなく、 自分で考えて、乗り越えること。 15歳で乗り越えられる人もいれば、 30歳で気付く人もいる。 50歳を過ぎても立ち止まる人もいる。 そういうこと。 性については、 生々しくて、 15歳と50歳とか、 しかも自分の母親(かもしれない人)とだなんて、 ちょっと受け入れがたかったのだけれど、 死ぬこと、生きることについては、 ほんとに美しい表現をするな、と思った。 登場人物のその後がそれぞれ気になるが、 きっと何度も立ち止まっては 前に進んでいくんだろうと思う。 カラスの少年 ジョニーウォーカー 白い生き物 大島さんの兄 これらは何だったんだろう。 まぁ、あまり深く考えないことにする。
0投稿日: 2013.04.03
powered by ブクログ読んだきっかけ:ねじまき鳥以降の村上春樹さん長編を読んでなかったので…。 あれ?スプートニクとどっちが後だったっけ? かかった時間:9/19-9/26(8日くらい) 内容:下巻は、僕(カフカ)の恋物語、そして離別し、再度山中へ。そこで、彼は「入り口」に入る。僕は、その世界に取り込まれるのか? 最終的な感想は、もう一つ、でした。 ちょっと疲れを感じた一遍でした。なんでだろう? 語彙が少ないので表現できませんが、スプートニクやねじまき鳥の方が好きだったなー。羊を巡る冒険やダンスの方が好きだったなー。 再読したい……という思いがあまり募らない。
0投稿日: 2013.03.31
powered by ブクログ15歳になり家出をした少年の話と、小さい頃記憶を失ったおじいちゃんであるナカタさんとホシノ青年の話が交互に展開していく。 序盤は家出をした田村カフカ君の話が面白かったのだが、話が進むにつれてナカタさんがとても魅力的な人物に思えてくる。 ナカタさんは字の読み書きが出来なくて頭も悪い。でも猫としゃべれるし、話し方がとても好感がもてるのである。 ホシノ青年と友情が芽生えてくる様はとてもよかった。 このお話は全体的に難しいように感じた。もう一回くらい読まないと理解できないかも。 『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』とリンクしている場面も見られたので嬉しい。
0投稿日: 2013.03.19
powered by ブクログやっぱりよくわからん 感動できる日が来るのでしょうかー ホシノさんとナカタさんとこ好き メタファーの意味を初めて知った一冊でした。
0投稿日: 2013.03.18
powered by ブクログナカタさんとホシノクンの 珍道中が よかったな。 これだけで ひとつの物語になりそうだ。 ホシノクンのイメージが ムラカミハルキにつながる。 想像の中 夢の中で 物語は進行してる様だ。 想像していることが 現実に起こる。 夢の中でのことが 現実に起こる。 そして 現実と非現実が 融合した世界にも迷い込む。 『父を殺し、母と姉と交わる』という父親の予言を 田村カフカは 仮説の世界で、夢と現実のなかでおこなう。 奇妙な 世界のズレを 追い求めていく。 カフカは 自分が変身した 話しを書いたが、 ムラカミハルキは 自分以外の 世界が変身することを書こうとしたのかもしれない。 ナカタさん のミッションが 何故与えられたのかわからない。 ナカタさんは ジョニーウォーカーを殺したが、 田村カフカと関係はない。猫をあくまでも守るということだった。 その関係がないにもかかわらず・・・田村カフカを追いかける。 そして、ナカタさんは一度も 田村カフカと会わない。 「入り口の石」が 共通項となって つながっていく 佐伯さんは入り口の石は 歌で暗示し、しっていた。 しかし、なぜ 大島さんのお兄さんが 入り口に向かったのか 説明はされない。 佐伯さん は 何故図書館に舞い戻ってきたのかわからない。 そういう、物語の破れは あっていい。 田村カフカは 世界で一番タフな15歳。 それは 母を許す ということに絞り込まれる。 そして 仮説である 母の血を受け継ぐ。 父は憎むべき対象でしかないにもかかわらず。 父を許すことをしない。 この物語は マザーコンプレックス というところに 収斂していくのかもしれない。 そして ムラカミハルキのいいたかったことは、 『ことばで説明しても正しく伝わらないものは、 全く説明しないほうがいちばんいい』 見事な オチ でありました。
0投稿日: 2013.03.14
powered by ブクログ村上春樹の「風の歌を聴け」、「パン屋再襲撃」を読んで、次にこれを読みました。 数年ぶりに徹夜で読んだ。 上巻と比べて、下巻がものすごく抽象的だ。 ・魔法瓶にほうじ茶をつめたい ・でもカフカくんのコーヒーにはなぜか魅力を感じなかった ・自分の輪郭、自分と外界との境目としての身体、入れ物としての身体 ・読んでいて、自分の輪郭がぼやけていってしまう感覚があった。非現実感ということばで表すのが適切なのかな ・これってオイディプス王の話でいいんですよね ・性描写って、15歳だから省くと説得力がなくなるの?あえて省略する必要もないのかな ・冒頭の先生の性欲の話もそうですが、やたら性描写が多い。身体がある限り性欲はあるってこと? ・ナカタさんがなんの役目だったの ・ホシノくんがぶっ殺した白いやつは何のメタファーだったの ・ホシノくんがいるから、読者は読み進めてもとどまってられるとおもう。 ・ホシノくんがいなかったら、感覚が保てなくなりそう ・ホシノくんありがとう。 世界で一番タフな15歳の少年って 結局、誰もが、世界は自分ありきだから それは、世界の一部でしかないって無力さとか小ささとかではなくて、 世界で自分が一番タフになれる。んですね。 そう世界はメタファーだ。
0投稿日: 2013.03.07
powered by ブクログ『1Q84』はまだ読んでいないけれど、それ以外の村上春樹の長編小説では、「マイ・ベスト」! 特に、ラストの静かで深い感動。 「よし、また明日も頑張ろうか」という気持ちにさせられた。
0投稿日: 2013.03.03
powered by ブクログ「世界はメタファーだ」 個人的な解釈なのだが 世界は非隠喩的で、非現実的なことで溢れている それを見てあなたがどうするのか 君の自由だ という意味では無いでしょうか?
0投稿日: 2013.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
家を出る少年、戦時中の山で起きた謎のできごと、猫と会話するナカタさん。 それぞれの話がそれぞれに少し違ったタッチではじまり、そのどれもに冒頭からワクワクと興味をそそられる。 現実と意識の世界とをすっと行き来するような透明感。 細く絡まりやすい繊細な糸を少しずつほどいていくような緊張感。 そんな中、ナカタさんとホシノさんの存在がポッと空気をゆるめてくれる。 ジョニー・ウォーカーのシーンは、生々しくて読むのがちょっときつかったりもしたけれど、 全編読み終わってみれば、やっぱりもっと深く知りたくて、また読み返してみようという気になっている。 自分探しというより、何か自分に決着をつけるための旅だったのかな。 田村カフカ少年のような読解力がほしいぜよ(笑)
0投稿日: 2013.02.17
powered by ブクログ中学生のときに国語の先生に勧められて読んだ。当時はまったくおもしろさが分からず軽く嫌悪感を感じるほどで1回読んだきり読み返してなかったけど、春には大学生になるし再読してみようかな。(2013/0217)
0投稿日: 2013.02.17
powered by ブクログ心から人を愛するのって 本当に胸が苦しくて、本当に幸せなんだろうな、と感じました。 その人の仕草や部分、全てが愛おしくて その人が居た場所は特別になる。 人間の美しさを感じられる作品でした。
1投稿日: 2013.02.10
powered by ブクログうーん、何を伝えたいのかいまいち良く分からなかったかなあ。主人公の少年が大人び過ぎてて違和感を感じた。村上春樹の描く『少年』は苦手。
0投稿日: 2013.02.09
powered by ブクログカフカ君が家出をした理由は母性を求めたからではなかったでしょうか。私が彼を一番愛しく思ったのはそこにあります。 魅力的なキャラクター満載の素晴らしい作品です。
0投稿日: 2013.01.22
powered by ブクログ読み終わった後にはいろんな疑問が生じたけど、その答えは知らなくていいのかなと思わせる終わり方で、個人的にはすっきりした。 答えは口にしてしまえば意味をもたなくなる、そんな気がした。 多くのメタファーが使われてて、どれが真実なのか、現実なのか、わからなくなってくるけど、風の音を聞ける、それだけでいいのかなと思いました。
1投稿日: 2013.01.21
powered by ブクログこの本にこんなに胸打たれるとは思わなかった。20代の頃だとハテナマークだらけだったかもしれない。この本にこの年齢でこの精神状態の時に出会えた事に感謝。
0投稿日: 2013.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「僕はどうすればいいのか、まったくわからなくなっている。自分がどつち を向いているのかもわからない。なにが正しく、なにがまちがっているの か。 前こ進めばいいのか.うしろに戻ればいいのか」 大島さんはやはり黙っている。返事はかえってこない。 「僕はいったいどうすればいいんだろう? 」と僕はたずねる。 「なにもしなければいい」と彼は簡潔に答える。 佐伯さんは机の上に狂いた自分の両手を見て,それからまたナカタさん の坂を見た。 「思い出はあなたの身体を内側から温めてくれます。でもそ れと同時にあなたの身体を内側から激しく切り裂いていきます」 心の中がひどく乾いていた。僕はこの人を必要としていたんだ.と大島さ んは思った。たぶん僕の中にある生白を埋めるために、この人の存在杏 僕は必要としていた。でも僕にはこの人の抱えていた空白を埋めること はできなかった。最後の*後まで.佐伯さんの空白は彼女だけのものだ った。 「つまりあなたが森の中にいるとき、あなたはすき書なく森の一軌こな る。あなたが雨降りの中にいるとき、あなたはすきまなく雨降りの一部に なる。あなたが朝の中にいるとき.あなたはすきまなく朝の一群になる。 あなたが私の前にいるとき、あなたは私の-軌こなる。そういうこと。簡 単に育ってしまえば」 「僕には生きるということの意味がよくわからないんだ」 「ことばで説明してもそこにあるものを正しく伝えることはできないから。 本当の答えというのはことばにはできないものだから」 「そういうことだ」とサダさんは言う。 「そのとおりだ。それで、ことばで説明 しても正しく伝わらないものは、まったく説明しないのがいちばんいいJ 「たとえ自分に対しても? 」と僕は言う。 「そうだ。たとえ自分に対してもだ」とサダさんは云う。「自分に対しても、 たぶんなにも説明しないほうがいいj
0投稿日: 2013.01.17
