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総合評価

529件)
3.8
93
229
163
18
5
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすい。 途中から主人公が佐々木じゃなくて山田みたいになってるけど、佐々木が最後ちゃんと救われるのかと思ったら全然救われなくてどうしようもない悲劇だった。、

    0
    投稿日: 2025.11.22
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    読み終わって最初に感じたのは、「なんだこれ…」という戸惑いだった。生活保護やシングルマザーを扱う物語であれば、制度の矛盾や現場の葛藤を掘り下げる社会派小説を期待する。しかし本作『悪い夏』は、まさに本作の謳い文句の通り「クズとワル」ばかりが跋扈するブラックコメディの様相を呈していた。 最初は“まともな人間”だと思って読み進めていた主人公・佐々木は、ひょんなことから破滅に向けて転がり落ちる。まさに闇堕ち。そして彼の周囲にいるのも、生活保護の不正受給者、子供を愛せないシングルマザー、地方に飛ばされたヤクザ、不正を働く同僚、不倫相手に恨みを抱く先輩など、一筋縄ではいかない人物ばかりである。共感できる登場人物はほぼ皆無なのに、救いのない展開が連続し、「この先どこまで堕ちていくのか」という野次馬的な好奇心がかき立てられ、一気読みしてしまった。 なかでも印象的なのは、社会問題に切り込むようでいて、その描写は誇張されすぎていて、リアリティよりも「そうはならんやろ」という不条理さが先に立つ。一方で完全なコメディでもなく、笑いの後には必ず気味の悪さが残る。この不安定さが、読者に「これはいったい何を描こうとしているのか?」という戸惑いを生むのだと思う。 とはいえ、(実際に世に存在するかもしれない)こうした境遇の当事者にとっては、ここに描かれる混沌こそが日常である。作者はその日常を、あえて可笑しさと残酷さを同時に描き、そこに人間の弱さやだらしなさを浮き彫りにしているのだと感じた。あとがきでチャップリンの言葉が引用されているのも、作者が意図的にこの“悲喜劇としての世界”を描いている証拠だろう。

    2
    投稿日: 2025.11.20
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    ちょっと内容がえぐすぎた…… 勝手に自分の中で主人公が正義感のある人だとあらすじを見て解釈していたので、終盤かなりショッキングだった。 好きな人は好きなんだろうなあ。こういう系統は苦手かも。なんとか読み終えたが……

    0
    投稿日: 2025.11.20
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    この小説のような一つの物語を主軸として色々な視点から描き出される話は嫌いではない。特定の主人公がいない分、読者は客観的なスタンスを崩さず俯瞰できるのでこのような重い内容でも割とスラスラ読めるようになっている。というか最後のドタバタ劇があまりにも急ピッチすぎて面白くすら感じるが、これはチャップリンの(人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇だ)という言葉から着想を得た作者の意図したことらしい。まあ確かにそうなのかもしれないが、最後の方は登場人物が生きているというより操られている感じが強く、衝撃よりも(何やってんだこいつら)と若干引いてしまった感は否めない。ただ、話の構成としては面白かったので良かった。

    2
    投稿日: 2025.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者のデビュー作&横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作とのことです。見どころは不正受給者・シングルマザー・公務員・ヤクザなど多様な人間たちがそれぞれの思惑で交錯し、破滅へ向かうさま。話の内容自体は重く絶望的だが、第三者から見ると少し滑稽に移るので、ドタバタサスペンスみたいな感じ。現行の生活保護制度に対する警鐘がまさか散々悪事を働いたアウトロー人間から語られるというのが面白い。最近読んだ伊坂幸太郎のグラスホッパーが好きな方は合いそう。

    1
    投稿日: 2025.11.08
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    善悪の是が問われる作品。ケースワーカーとして働く中で貧困や生活苦で追い詰められている実態に気付く。そこの弱みにつけ込み悪事を働く人達に関わってしまうことで人生が百八十度変わってしまう。最後は立ち直ってほしいとエールしたい気持ちになった。 夏に起きた一大事。面白かった。

    1
    投稿日: 2025.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あれよあれよと悪い方向にしか進んでいかないそれぞれの登場人物があまりに悲惨。 ただ、それと同時に佐々木くんのほんの少しの気遣いが美空に笑顔をもたらし、愛美にも変化が現れ始める。どうしようもない山田が美空にラーメンを子供用のお茶碗とフォークで食べさせてあげたり、クズでワルしか出てこないとは言え、そんなに悪い人ばっかりではない様な気もする。 あとがきで著書が述べている様に、他人が取るに足らない事で思い悩みもがいている姿は滑稽で愚かに映るのにいざ自分の身に降りかかると同じ様に悩む。ほんの小さな出来事や誰かの些細な一言でボタンを掛け違い、物事の歯車が狂っていくと思うと明日は我が身と静かに怖くなる。

    0
    投稿日: 2025.11.07
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    全員が何かしら救われたはずなのに、ちょっとしたズレで皆が転落していく模様が解せなかった。もしかすると実際に起こる事件も認知の歪みから起こるかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.11.05
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    多少無理はあるものの、読み進めやすく面白かった。 受給審査は差が出ないように、今後はAI使った方が良さそう。

    0
    投稿日: 2025.11.04
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    「クズとワルしか出てこない」のとおり、悪の連鎖が続いて、どいつもこいつも哀れだった。 生活保護不正受給という重めの題材なのに、エンタメ感があってはちゃめちゃなストーリーで読みやすかった。

    0
    投稿日: 2025.11.01
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    恐ろしい夏だった。登場人物もそれぞれが抱えている背景もとにかくひと癖ふた癖ある人ばかりで、単純な正義と悪では語れないものばかりだった。生活保護の実態は分からないが今まさに生活に困窮している人達へは光が当たれば良いし、不正受給の問題はしっかり整備してほしい。としか綺麗事を語れないくらいこの小説のもっている根源的な悪意や欲がまみれていて、人が真っ当に生きていくのは大変なんだなと思わされた。

    5
    投稿日: 2025.10.25
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    共存している隣り合わせの世界で、こんなことが実際に起きていて、真面目に生きてきた人間も、出会いや出来事で、一つボタンをかけ違えたら、もしや自分にも起きるかもしれない、 と寒気。 最後のページで、共感をしてしまった自分もいたが、何だか救われない… しばらく引きづって気持ちが落ちた。

    19
    投稿日: 2025.10.25
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    タラレバはない。と言うけれど。。。 登場する人々が分岐点を誤り全てが悪い方向に。そして悪のごった煮状態。 生活保護や貧困の連鎖の問題も考えさせられる。

    49
    投稿日: 2025.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後まで救いがなかった。 美空が、手に入れ始めた幸せな生活を掴めなかった事が心に残る。 愛美の最後の母性は、救いようのない子供に対する救済という意味で描いたのでしょうか。 最後に取ってつけたように感じました。

    0
    投稿日: 2025.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なかなか進めなかったのだけれど、 時間作って集中して読めたら面白くなった。 山田がなぜかいいやつというか正気を保っていた人物になっていて応援したくなった。 最後の場面で宮田が「洋司さん」なんて呼んでる場面は無茶苦茶すぎて笑えちゃった。 人からもらった本だけど、なんでこれを選んでくれたの?という疑問も。 佐々木と愛美の穏やかな生活は喜ばしかったし、 最後は愛美が美空を本能的に守ろうとできて良かった。 「きっと踏みとどまるチャンスはいくつもあった。気づいていながら気づかないふりをして流れに身を任せた結果が今ここにある。」 身につまされるー笑

    8
    投稿日: 2025.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    佐々木守 二十六歳。船岡市役所勤務。生活福祉課・保護担当課に籍を置く。 犯罪に巻き込まれ人生が転落していく主人公です。 嶺本 生活福祉課・保護担当課の課長。 高野洋司 三十三歳。守の七年先輩。すぐに仕事をさぼって図書館やパチンコに行く。愛美とは肉体関係がある。 宮田有子 守の同期。物事をはっきりと口にする性格で、周りから若い女の扱いを受けない。 異常な正義感がトラブルを招きます。 山田吉男 四十二歳。離婚歴のある独身男性。半年前までタクシー運転手をしていた。ドラッグの売人。 矢野潔子 七十二歳の女性。地元でスナックを開いていたが、五年ほど前に店をたたみ、今は市営アパートに一人暮らしをしている。 矢野宏一 潔子の息子。 林野愛美 育児放棄寸前のシングルマザーで、色仕掛けで佐々木を犯罪に巻き込む女性です。 美空 愛美の娘。愛美が十七歳のときに交際していた男のと間にできた子。 莉華 愛美の知人。生活保護を受けるのは「ちょろいもんーと入れ知恵した。 金本龍也 セクキャバの店長。ヤクザ。森野組の構成員。 裏社会の住人で、佐々木を陥れようと裏で糸を引く首謀者です。 華蓮 莉華の息子。 彩乃 山田吉男の娘。 石郷 吉男の担当医師。生活保護受給を患者として囲い、短期間でぐるぐると頻繁に入退院を繰り返させる。 古川佳澄 コミュニケーション能力が低く、人間関係を築くのが苦手で、引っ込み思案。万引きが癖になっている。 勇太 佳澄の息子。 勇一郎 勇太の父親で佳澄の夫だった。交通事故で死亡。 犬飼泰斗 五十九歳。日吉会の幹部であり、八代組の三代目組長。 戸丸 八代組の総本部長を務めていた。龍也の兄貴分。 後藤 森野組の組長。 坂本 八十四歳の独り身。 中村 佳澄のアルバイト先の派遣のおばさん。

    1
    投稿日: 2025.10.07
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    映画にて。 生活保護を背景にしたストーリー 不正受給の闇は深いんだと思う 本当に必要な人にあるべき生活保護が届かないもどかしさを感じた ラストはカオス

    1
    投稿日: 2025.09.28
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    悪すぎる夏だ。誰にも共感も同情もできないので、どん底に落ちてっても胸が痛まずにエンタメとして読めた。後書の通り、あくまで他人で俯瞰でみてるからね。生活保護=不正受給のイメージが先行しがちだけど、本当に必要で苦しんでる人もいることも描かれてた。この作者、芸能マネージャーだったんでしょ?多才だね。

    1
    投稿日: 2025.09.25
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    駄目。読めなかった。登場人物がほぼ悪意を持った人物ばかりで弱者が痛ぶられる描写を見続けるのが辛すぎて読むのを辞めた。 最後まで読めば救いはあったのだろうか。

    1
    投稿日: 2025.09.24
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    これは喜劇なのか、悲劇なのか。 最後はひっちゃかめっちゃかのお祭り騒ぎ。当人たちにしてみればとんでもない修羅場で「笑い事じゃねぇ!」なんだろうけれども。 初めのうちは社会問題を取り上げた悲劇小説なのかと思っていたけれど、最後は思わず笑ってしまうくらいのコメディと化している。不謹慎なのかもしれないけれど。 でも、面白い。展開が気になってページを捲る手は止まらない。物語が進むにつれてそれぞれの深刻な問題が他人のそれと絡まり合い、深みにハマるかと思いきや、最後にこれか!もちろん悲しい出来事は悲しい出来事としてあるのだけれど、それは脇役でしかないのかーー。 こんなに上手い小説はなかなかない。紙の上に文字が踊る最高のエンターテイメントショーだった。

    1
    投稿日: 2025.09.24
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    生活保護受給者と聞くと、一番に【不正時給】という言葉を思い浮かべる。なので、最初から物語に入りやすかった。 まともだと思ってた人が、巻き込まれてどんどん人生が転落していく。 まともじゃないと思ってた人が、人並みの幸せに気づいたけど、また元に戻る。 生活保護ってこういう人のための制度なんだ!と思える人が出てくる。けど、救いがない。 最後はカオス。気づいたら口がにやけて笑っていた。対岸の火事だから。人の不幸は蜜の味だから。

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    いろんな悪いやつの思惑がぶつかり合って面白いなーって感じでどんどん読み進められた。 佐々木がどんどん堕ちていくのがきつかった。 分かってはいたけども…。付き合う人間は慎重に選ばないと。 まさかの山田が1番まとも。 本当に必要な人に行政の支援が届かない、というのがリアルだった。

    0
    投稿日: 2025.09.21
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    原作が面白かったので 映画も見てみたけどがっかりー 悪い悪い悪い、みーんな悪い そんな登場人物が最後に集結してコメディ展開になった所で盛り上がった。 その後の後書きがとても良かった。 他人事だと笑える、その通り

    0
    投稿日: 2025.09.21
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    途中はテンポ感も良くてどんどん先が気になり、面白かった!途中からは、佐々木が落ちるとこまで落ちてしまったので、どう終わるのかと思ったら、急に喜劇が始まっててちょっと面白かった(笑)

    2
    投稿日: 2025.09.20
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     正体が面白くて手に取ってみた、染井氏の2冊めだったけれど、悲惨すぎるかも。そんな事あるかしらっていう内容のオンパレードでした。もしそうなら日本の福祉は腐っとるよ。読み終わって気分が悪くなった、、、。

    1
    投稿日: 2025.09.18
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    生活保護受給者とカウンセラー、反社勢力の絡みを書いた作品。めちゃめちゃ面白い。こんなふうに落ちていき、事件が起こるのか…と思った。心して生きよう。

    2
    投稿日: 2025.09.18
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    最悪な結末なのに ドリフ大爆笑コントのようなオールスター なんか笑けてくる そういう気持ちじゃないと読み切れない

    3
    投稿日: 2025.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった!⭐︎4.5 主人公 佐々木守が林野愛美と知り合って、どんどん好きになって転落していくところが最高。 そして、最後は自分もヤク漬けになって生保(ナマポ)になっちゃう。 高野と宮田が付き合っていたのは気持ち悪いw そんで、宮田がまだ未練たらたらなのも気持ち悪い。佐々木に刺されたリカはどうなったのか、愛美の子供、美空はどうなったのか、そもそも山田は死んだのか?金田は捕まったのか? いろいろ続きが気になる。

    0
    投稿日: 2025.09.17
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    生活保護に関する話を題材にした話。 登場人物の一人一人の特徴が具体的に書かれててわかりやすい。主人公?の佐々木が一番切なかった。。。 滅茶苦茶を読んでから読書。終わり方が似てるような。最後綺麗に終わらない感じ。笑 終わり方は読者に任せるって感じなのかも? 悪い考え方する人、行動に移せる人って意外と身の回りにも多いんやろなぁ。生活保護者だって同じように不正受給者がいるのかもしれない。 この小説を読むと更に人を信用できなくなるような。。笑

    0
    投稿日: 2025.09.16
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    悪い人ばっかりなので、あんまり誰にも感情移入できないので、落ち込まずに済む。クライム物なのに、読後感も不思議と悪くない。終盤超ドタバタコメディ化して、サクッと終わった(笑)

    16
    投稿日: 2025.09.15
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    佐々木が気の毒だった。 確かに佐々木も悪いが、ここまでの罰が下るほどだろうか。誰にでも起こりそうなきっかけがここまでの転落につながるなんて想像できないだろう。

    149
    投稿日: 2025.09.14
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     私は四季の中では夏が一番好きです。それでブクログの本棚に読みたいと思っていた「タイトルに夏が付く」ものを6冊追加しました。  夏が好きな理由は開放的な気分になり心が軽くなるからですが「悪い夏」を読んで、もしかしたら暑過ぎる夏は人の心に潜む悪い部分を増幅させてしまうのかな?と考えてしまいました。  「悪い夏」は、2017年の第37回横溝正史ミステリ大賞の優秀賞を受賞(大賞は該当作なし)していますが、選考委員の一人である道尾秀介さんが強く推したと聞きました。今年の3月には北村匠海さん主演でも映画化されていますね。  いろんな本を読んでいつも感じるのは、人間の弱さです。ちょっと階段を踏み外してしまうだけで取り返しのつかない人生になってしまう可能性が誰にでもあります。今のこの時間を好きな本を読むことに充てられているのは幸せなことであり、家族や友人や関係する人たちのおかげなのかもしれないと思うことが多くなってきました。

    12
    投稿日: 2025.09.08
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    生活保護受給者を題材にした物語。 不正受給者に対して役所のケースワーカーと呼ばれている担当者が不正受給者に対して奮闘していくが奮闘どころではない状態に陥っていき最終的にはケースワーカーが生活保護受給者になってしまうという恐ろしい結末になるまでの過程が描かれている。 一つ言えるのは本作品に出てくる人達は全員悪い人ていうのが末恐ろしい一冊です。

    26
    投稿日: 2025.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    展開が分かりやすく、それぞれの人物像も分かりやすいのでこちらも感情のもっていきかたに困らない。 最初の触れ込みで予想していたのより、佐々木と愛美はクズというよりも強者に飲み込まれてしまった感が強かった。愛美がもっとドライかと思っていたが佐々木に惹かれていた部分もあるし、娘の美空も純粋に佐々木を慕っていたし・・ 極端な展開ではあるが非現実的かというとそうでもなく、人間ちょっと魔が差すと誰でも深みに嵌まるのでその点はリアリティを感じた。

    3
    投稿日: 2025.08.31
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    登場人物ほぼ全員自己中心的なクズばっかり! ケースワーカーも受給者もその周囲も悪意にまみれていて、でもときに本当に公助が必要な困窮者もいて、複雑な気持ちになる ケースワーカーの佐々木の転落は読んでいてゾッとした

    8
    投稿日: 2025.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とにかく悪事がたくさん起きます。 まさか主人公が悪に陥れられる結末になるとは想像していませんでした。 世の中、安泰な生活をしていても、いつどこで転落するか分かりません。 今の生活を大事にして、変な人には関わらない、変な所には行かない、仕事とプライベートは区別する、そんな事が大事と思いました。最後までハラハラさせてもらいました。とても読みやすかったです。

    1
    投稿日: 2025.08.28
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    ろくでなしがいっぱい出てくる。賢者不在。 世の中ホント恐ろしい、と不安になる作品。 面白いけど悪事が生々しく、中学生には向かないと、個人的には思う。

    7
    投稿日: 2025.08.21
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    『闇金ウシジマくん』みたいな小説。 別にヒロインでもなかったけど、不意打ちに寝取られみたいな展開があって脳が破壊された。

    1
    投稿日: 2025.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当に生活が困窮していて生活保護が必要とされる人が報われないところや、佐々木が幸せを見つけ出したとたん裏切られてヤク中になって転落してしまうところなど、モヤモヤすることばかりだったが展開が早くてスラスラ読めて面白かった。最後、ケースワーカーから生活保護受給者となった佐々木に対して美空が絵を送っているということが分かって、ほんの少し救われた。

    1
    投稿日: 2025.08.17
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    生活保護のケースワーカーの不正、あわせて受給者側の不正を巡る物語。 読めば読むほど気が滅入ってくる。最後は少しでもハッピーエンドになって欲しいから、先が気になって一気読みしたけど、結局最後はみんな人生破綻して終わる。いや、もともと破綻してたのか。それともやっと再生のスタートに立ったというべきか。 どんなに真面目に生きていても、人生転落する時は一瞬。犯罪者に対し、世間は「なんでそんなバカなことしたのか」とたった一言で片付けてしまうだろう。だけど、そこで立ち止まって、そうならざるを得なかった状況に考えを巡らせたり、自分だったら必ず100%危険な状況を回避でできたのかを考えてみたりすることを求められている気がする。

    13
    投稿日: 2025.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女性の描写が弱い 展開早くて面白いからすいすい読める ラストは最早お祭り騒ぎで笑えた むちゃくちゃや

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    ほとんどの登場人物クソだなと思ってしまったのがまず一言目の感想。 でも、一人一人の気持ちは何となくわかる気がする。 大人だからとか悪いことしちゃいけないとか思わなかったら、きっと自分の腹黒い部分もみんなと同じだろうなって。 愛美の育児に関しても、同じ状況だったとしたら、子どもの美空に似たような事をしてしまうのかなと。

    0
    投稿日: 2025.08.15
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    人間堕落エンタメ 人間ちょっとしたことで簡単に落ちるときは落ちる。。。 本人達は深刻だが、離れてると滑稽に見えてくる。

    6
    投稿日: 2025.08.15
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    生活保護不正受給者たちと市役所のケースワーカーたちの話です。 染井さんの作品ってリーダビリティーがすごく高くてスルスルと読めます。 ただいつも最後が残念。途中まで面白いのに、最後しっちゃかめっちゃかで収拾がつかなくなり、全部放り出したように終わるので… また、生活保護の不正受給なんて全体のうちのたった1.4%ほどなのに、いかにも不正受給が多いように描かれているのはどうなんだろうか…と。 作中でヤクザが「この国は最低賃金が低くて生活保護以下。だから、生活が苦しい人は生活保護を叩くのではなく国に支援しろと訴えればいい」みたいなことを言うのですが、まさに正論だと思います。 描きたかったのは、必要な人たちは生活保護を堂々と申請すべきということだと思うのですが、この話だと、不正受給が多いから本当に困っている人たちが救われないんだという風に読まれてしまいそうで、ちょっとモヤモヤしました。

    5
    投稿日: 2025.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分はなんてひどい人生を送っているのだろう。いったいいつから、自分の人生はこんなにも悲惨なものになってしまったのだろう。生活保護を受けたときから 美空を産んだときから 母親から暴力を振るわれたときから ・・・・生まれたときから? 佳澄は目を細めた。いっそこのまま焼かれてしまいたいと思った。この灼熱の炎に焼かれて跡形もなく消えてしまいたい。 今、自分を取り巻くこの現実がすべて夢であってほしい。いや、きっと夢なのだろう。暑すぎる夏が、悪い夢を見せているのだ。 公務員、佐々木、闇堕ち まさしく闇堕ちの物語。 どこまでも、どこまでも。

    1
    投稿日: 2025.08.11
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    すごい勢いがあって面白かったです。登場人物ひとりひとりの性格がとても丁寧に描写されていて、物語の深みをより一層際立たせてくれています。 最後に大盛りあがりがあり拍手喝采!大迫力!映画を観ているようでした!

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今まで出会ってきた中で最高のイヤミス。題名がこんなに似合う小説はないと思う。あらすじに「守を凄絶な悲劇へ叩き堕とす!」と書いており、そんなにハードル上げて大丈夫か?と思っていた読んだが本当に想像を絶するラストだった。冷静に考えて「叩き落とす」じゃなくて「叩き堕とす」なのが読み終わってから秀逸だと気がついた。 生活保護受給者の事を蔑んでいた守が、生活保護受給者になってしまうなんてそんな皮肉はない。守は真面目に生きすぎてしまったのかもしれない。断れない性格で、誰よりも善良に生きてきたのに、最終的に誰よりも不幸になってしまった。せめてもの救いは、美空が守のことをずっと好きでいてくれている事だ。でもそれはそれで守の悲愴感を引き立てている気がする。愛美の「転落したのは佐々木だけ。底辺にいた周りが引き摺り落とした」という言葉に恐怖した。1歩選択を間違えるだけで、人生がこんなに狂ってしまうのか。 古川佳澄の情報逐一入れてきて最後自殺させるの作者性格悪いと思ったけど、そこがいい。イヤミス大好き。

    1
    投稿日: 2025.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いや〜後味わる〜 この本を読んで、改めて自分は根っからの性善説なのだと、ハッピーエンド好きな楽観的な性格なのだと思った。読み進めても事態は悪くなっていく一方なのに、どこかでいやそんなはずない、どんでん返しが待っていて悪を成敗してくれるに違いない、と思っていた。けど、最後までみんな悪かった。こわいわ、人間追い詰められたらこうなるのかな。みんなこんなふうに悪くなるなんて自分でも思わず、少しのほころびでこうなってしまうのかな、と思うと簡単に考えちゃいけないけど、高野だけは悪いだろう。あいつが諸悪の根源だ。ほかの人は家庭環境とか淡い恋心とか仕方無しと思えても、高野は同情の余地無し!!!

    0
    投稿日: 2025.08.06
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    梅雨が明けたタイミングで通勤中に読んでいました。 前評判どおりクズとワルしか出てこない。 生活保護は深刻な問題だし恐ろしさも感じた。 でもすっごく面白かった!! クライマックスは思わずニヤッとしてしまった。 染井さんの他作品も読んでみます。

    1
    投稿日: 2025.08.05
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    最後は想像以上に波瀾万丈。予想してない方向にどんどん話が進んでいってかなり引き込まれて一気読み。後味は悪いが、こーゆう終わり方も嫌いじゃない笑笑

    8
    投稿日: 2025.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025/8/1 うへー。陰鬱な気持ち盛沢山。 生活保護の不正受給って、どうしたって義憤がわくんだもの。 こういうのスッキリ解決できないもんかね。 クズばっかり出てくるから、早く終われ~みんな報いを受けろ~と思いながら読んでた。 あの女の子がちゃんと生きているであろうことだけが救いだね。 しんどかった。 嘘でもキラキラしい本が読みたい。

    0
    投稿日: 2025.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    救いのないえげつない話だった。しんどい事だらけだったが、学ぶ事も多かった。 具体的にはケースとゆう仕事、生活困窮者のリアルや、裏社会の闇について知る事ができた。 作中、佳澄の死は本当に悲しかった。必要な方が生保を受けられていない現状については考えさせられる部分があった。 佐々木は運がなかったといえばそれまでだが、最後の美空の反抗(まもる君も一緒に逃げると言ったシーン)だけが私には救いだった。 人はいとも簡単に壊れてしまう。佐々木にしても美空にしても。もしかしたらこの登場人物全て壊れてしまっていたのかもしれない。過去どんな事があり、未来どうなっているのか、気になってしまう。

    0
    投稿日: 2025.08.01
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    タイトルから不穏な空気が漂ってる。 「生活保護」をめぐって、受給者たちが本当に受給するに値するのか探っていくうちにどんどん戻れない道を進んでいくことに恐怖を覚える。さすがに途中で「正気になれ!」って言いたくなっちゃったけど、人間一度信じてしまうと疑う事が出来なくなるのかな。 誰がどうなったか気になる部分もあるけど、映画にもなっているので早く見たい

    0
    投稿日: 2025.07.31
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    正体に衝撃を受け染井為人さんの作品を読み始め4作目。やっぱり、染井さんの書く文章が好きで、とても物語に入り込みやすいです! 読了後の後味は最悪。最初はただ憎たらしかった登場人物が、惨めに思えてしまうほどの地獄に転落していく様…あっという間で鳥肌が立ちました。一件落着を許さない染井さんのスタイルを改めて実感した作品です。

    1
    投稿日: 2025.07.31
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    4.0 最後の登場人物大集合には思わず笑ってしまった。 人生というのは、微妙なバランスの上で成り立っているということを改めて思い知った。 ほんの少しのことで、いくらでも転がり落ちてしまう。誰と出会い、何をするか…。 ケースワーカーをしている友達のことが頭に浮かんでしまい、心配になってしまった。

    1
    投稿日: 2025.07.30
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    こんなにも人間って底辺まですぐに堕ちることができるのか。人間って弱い。心が強い人や善人なんていないのかもしれない。本書を読んでそう思わせられた。  本書は、とにかく悪人しか出てこない。善人である自分は、少なくとも私はそう思っている笑、本書を読んだことで非日常を体験でき、やっぱり読書って素晴らしいなと思った。

    11
    投稿日: 2025.07.29
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    去年買ってこの暑い夏に、カフェで粘り一気読み。 こうなるか~と頭を抱え込んだ。 善人か悪人か。 悲劇か喜劇か。 とにかく。 予定調和ではないから、ムズムズぞわぞわしか残らない。 1歩踏み違えたら。 怖いし悲しい

    26
    投稿日: 2025.07.27
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    一気読み。悪質な登場人物だらけの良質なエンタメ小説でした。 テンポ良く進む場面展開や登場人物それぞれの視点の切り替えが良く、飽きのこない作り。 ヤクザとは人生でクロスするはずもなかった佐々木が抜け出せない悪の渦に突き落とされる。生活福祉課に配属されたばかりに…。 ※脳内キャスティング 佐々木守…林遣都 山田吉男…みちお(トムブラウン) 宮田有子…瀧内公美

    0
    投稿日: 2025.07.23
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    読んでいてとても不安になる小説。 市役所の生活保護課に勤める主人公と生活保護者(の中でも特に不正受給者)との話。 小さな子がとても悲しい目にあっている場面や、真面目に生きてきたのに身内の不幸などで、途方もないほどの貧困に遭っている場面など、読むのが辛いほど苦しかった。 ただ、文章はとても読みやすくスラスラと読めてしまい、辛いはずなのに読む手が止まらなかった。

    16
    投稿日: 2025.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    対岸の火事は喜劇というのはその通り ラストはドリフのコントみたいなグダグダ展開で面白かった 佐々木は堕ちるまで悪さしてないのにどんまい過ぎる なんとなく改心した山田が悪に立ち向かうストーリーになるかと思ってた

    0
    投稿日: 2025.07.22
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    生活保護をテーマにした小説、他でも読んだような… 出てくる人物が全員ポンコツ。悲劇の中に喜劇あり。作者、楽しんでるな。

    11
    投稿日: 2025.07.21
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    悪いなんてもんじゃない!  酷い夏、ズルい夏、最低な夏の話だ。 佐々木守は市役所のケースワーカーで、生活保護申請者を精査したり、対象者を訪問して状況を見極めている。 読み始めは、不正受給者のズルさにイライラしたが、そんなのことが小さな事に感じるくらいの負の連鎖が始まる。 ヒエラルキーを引き合いに出すのは気が引けるけれど、考える事を放棄してしまっては、もう這い上がれないよ…。 結末に救いがあったのか、否か⁈ 映画は設定や結末が違うらしい。 ムカムカ感満載だけど、読了した今振り返ると、面白かったのを認めます。

    13
    投稿日: 2025.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読もうと思って作品買ってたけど、先に映画を観て、イマイチな印象があって読むのを躊躇ってました。でも読んでみたら原作はスバラシイ!最後まで一気読みしました。何やかんやクズのくせして山田が一番まともなところも読みごたえがあってよかったです。

    1
    投稿日: 2025.07.16
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    正に悲劇と喜劇。クズとワルしか出てこないのに惹きつけられた。一寸先は闇…。美空ちゃん、幸せになって。

    20
    投稿日: 2025.07.14
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    宮田が最後とんでもない悪い事してくるかと期待していたが、意外と想定内の展開で少しがっかり。 ただストーリーは面白く後半は一気に読み進めた。 美空がラーメン食べたり、公園で遊ぶ描写が可愛らしくて良かった。

    4
    投稿日: 2025.07.13
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    160cmもない身長。 華奢で気が弱く生命力の薄い佐々木守は生活保護のケースワーカーだ。 癖の強い同僚や上司に揉まれ、不正受給への憤りを感じながらも日々真面目に業務をこなす。 そんなある日、同僚がケースの女性を脅して肉体関係を迫っているとの情報が。 些細なきっかけから守の人生は思ってもみなかった方向へ…。 守はどうすりゃ巻き込まれなかったの?? いや、どうしたって巻き込まれちゃったよね…。 なんとも後味悪いラストでした。 人の人生って、誰かの悪意で簡単にぐっちゃぐちゃになっちゃうものなのかもね。 なんだかそのままアマプラで実写版を観ちゃった。 金本のキャストは個人的には柳楽優弥さんが良かったな。

    19
    投稿日: 2025.07.13
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    リアルだなあってところと、いやいやそれはないだろうってところが混在している導入部分 実際の生活保護制度とは少々乖離があるが、あくまでフィクションと割り切る しかしストーリーがなにより魅力的で続きが気になるからどんどん読み進めてしまう 登場人物が少しずつ悪に絡め取られていき、最後に全てが破滅するシーンは圧巻。カオス。 そして知らずうちに悪は巡り巡って、ほんとうに苦しんでいる人を死に追いやるという展開も考えさせられる 宮田が途中でストーリーから消え、最後にどんな登場をするかと楽しみにしていたが、そんな登場とは…嶺井はなかなか感が良い 映画もそのうち見てみよう。

    1
    投稿日: 2025.07.12
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    ただ真面目に仕事して、素直で優しい青年が、、、 佐々木さんは闇堕ちしてほしくなかった。なんとも言えない後味の悪さが残った。

    3
    投稿日: 2025.07.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最悪のバタフライエフェクト。 生活保護の受給処理を行うケースワーカーの佐々木守を主人公に、様々な人物が描かれる群像劇。 色んな悪いものが噛み合って、最後のドタバタはまさに喜劇でした。 夏のじっとりした雰囲気と、鮮やかなクレヨンの色彩が想起される箱庭のような作品。 美空だけは幸せになってほしい。

    2
    投稿日: 2025.07.06
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    「悪い夏」 #読了 帯にある一文「クズとワルしか出てこない」が表している通りの一冊。クズやワルになるかどうかは紙一重、人生はいつどうなるか分からない。目まぐるしい展開と登場人物それぞれのエゴ…、次が気になって仕方なく、一気読みしました。

    11
    投稿日: 2025.07.05
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    救われなさすぎる展開で辛すぎました、、、 正当に生きていた人間が巻き込まれ、どん底に引きずり込まれる展開は少し苦手なので私には合いませんでした。 ただ、読みやすさと最後のドキドキ感は凄かったです。

    11
    投稿日: 2025.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ケースワーカー まもるが主人公、受給者を食い物にする同僚ケースワーカーの高野、それを食い物にするヤクザ、考え始めると頭がまっしろになってもういいやとなってしまう人達。本当に守られなければならない霞のようなシングルマザー。頭はいいが短気で長続きしないヤクザの金村。 染井為人は正体がよかったのでオーディブルで聞き始めるが筋が今一つ。たーまは面白い。

    4
    投稿日: 2025.07.02
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    ○『悪い夏』 映画化! 第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞・小説家デビュー作! ○著者名 染井為人(そめいためひと) ○KADOKAWA ○ノワール・サスペンス ○Audible +新品購入 生活保護制度の裏側が描かれた緊迫感あふれるノワール・サスペンス。 ――――――――――――― (あらすじ) 26歳の佐々木守(ささきまもる)は、生活保護受給者を支援するケースワーカーだ。 ある日、同僚が生活保護の打ち切りを理由に、受給者に肉体関係を迫っていることを知り、真相を確かめるため、その女性の家を訪れた。 しかし、守のこの行動をきっかけに、彼の運命が大きく変わり、不孝な事態や凄絶な悲劇に巻き込まれてしまう… ――――――――――――― (主な登場人物の魅力と特徴) 物語のメインキャラ3人を紹介する ・佐々木守(ささきまもる) 26歳、堅物で弁が立つ。 生活福祉課でケースワーカーとして働いている。 小柄で華奢な体型。 同僚の頼みで、悪事を追ううちに、運命が大きく変わることになる。 ・林野愛美(はやしのあいみ) 22歳のシングルマザー。 彼女は生活保護を受けながら、4歳の娘、美空(みそら)を育てている。 愛美はぽっちゃりした体型で茶髪。 内に辛い秘密を抱えている。 ・金本龍也(かねもとりゅうや) 彼は「セクキャバ」の店長で、冷静沈着なヤクザだ。 手腕が強いだけでなく、生活保護に関する知識も豊富で、人を信用せず、他人を巧みに利用する才能を持っている。 もともとは新宿のヤクザだったが、過去のある出来事から、森野組で活動するようになった。 ―――――――――――――― (舞台や世界観) 舞台は、生活福祉課のある現代の日本で、社会問題が交錯している。 特に、生活保護制度の裏側や不正受給に関することが描かれていた。 人間の欲望や弱さが絡み合い、社会の闇を鮮やかに浮き彫りにする、考えさせられるストーリー。 ――――――――――――― (ページをめくりたくなる展開) 収入があるのに隠して生活保護を受ける人。 近しい人からの援助を受けられる可能性があるのに、それを隠して不正に受け取るケース。 体が悪いからと訴えながら、実際には回復しているのに、医者の診断書を使って不正受給する人など、こうしたずるい人たちが生活保護を利用して不労で生活している様子がリアルに描かれていた。 さらに、ヤクザや悪質な人たちも登場して… こんなストーリーを読み進めていると、心がざわざわしてくる。 彼らの未来が明るくないだろうと思いながらも、果たしてどうなるのか気になってしまう。 結末がどうなるのかはぜひご自分の目で確かめてほしい。 この作品は現実に通じる部分が多く、だからこそ興味を引きつけられる。 深く考えさせられ、引き込まれていくはずだ。 ――――――――――――― (ひとこと) 現実的な社会問題がテーマに描かれながらも、エンターテインメント要素がしっかり詰まった作品でした。 社会の裏側を知ることで、さまざまな視点から考えさせられる内容です。 本来、正しい人に支援が届くべきですが、現実は複雑で、改善を目指す取り組みもあるとは思いますが、なかなか難しい問題ではないでしょうか。 また、佐々木は女性に対してあまりにも免疫がなさすぎる印象を受けました。 最後には愛美の状況を理解してくれたのかもしれませんが、あのような結果になってしまったのは、彼の自業自得と言えると私は感じました。 さらに、この作品は映画化されていて、キャストもとても興味深いです。 ぜひ観てみたいと思います!

    28
    投稿日: 2025.06.29
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    とても読みやすくて一気読みだった。 自分とは違う世界の話だったが、 人生ほんの一瞬の判断違いで転落するものだと ある意味ぞっとする結末だった。 悪いことを考える人間は沢山いて きっと、最後はうまく行かないんだろう。 聖人君子でなくとも、誠実に日々生きていこうと思う。 エンタメとしては、とても面白かった。

    2
    投稿日: 2025.06.27
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    負の連鎖とはよく言ったものだ。 こういう世界は表裏一体、簡単に入ることが出来るし、普段は見えていないふりをしている。 上手く生きる、なんて難しいことなんだよ。

    2
    投稿日: 2025.06.22
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    おすすめポイント ・役所が嫌いな人 ・生活保護に疑問を持ってる人 ・他人の不幸は実際蜜の味ですって人 残念ポイント ・ラストシーンは私は好きじゃない

    14
    投稿日: 2025.06.20
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    終始展開がよく面白く読み進める事が出来ました。生活保護の現状を垣間見る事が出来ました。飽くまでもフィクションですが、少なからずこう言った不正受給があるのでしょうね。 しかし登場人物は、全員ダメ人間ばかりで、各人には全く共感を得られませんでした。そしてなんも言えないバットエンド!でも、まぁ小説としては面白かったです。

    3
    投稿日: 2025.06.17
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    途中までは、初めてウシジマくんを観たときと同じような感覚。読み終わってからは、辛いような、でも少し安心するような不思議な気持ちに。完全な胸糞だけど、読みやすくて私はおもしろいと感じた!でも心が元気じゃないと読めないね。

    3
    投稿日: 2025.06.17
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    話は面白かった。 読みやすくてまぁまぁ一気に読めた。 自分的にはスカッとする結末を期待したけどそうではなかったので個人的な読み味はよろしくない。

    2
    投稿日: 2025.06.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生活保護についてしっかり考えたことなかったけど、この本を読んでちょっと触れられた気がする 最後全員集結してごちゃごちゃなってどーなんねんって感じやったけど、とりあえず主人公は救われない だれしもこーゆう転落人生ってあり得ると思うから他人事にはあんまり感じひんかったな〜って言う感想。

    1
    投稿日: 2025.06.15
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    ハラハラしながら最後まで読みました。 終盤絶望的な展開で… けどあとがきにある、悲劇は遠くから見たら喜劇、まさにそんなクライマックスシーンでした。 それまで積み上げてきた色々をドンガラガッシャン!これまで読んだどの本よりも、そんな感じでした。

    9
    投稿日: 2025.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中から嫌な方向にしか話が進まないんじゃないかと思ってなかなか読み進められなかった。 佐々木が完全に落ちてからは、読むスピードがあがったのだから不思議。まさに悲劇は喜劇。

    0
    投稿日: 2025.06.12
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    誰一人として共感できる登場人物がいないしラストも救われない内容。でもどんどん先を読みたくなるような筆力、表現力で書かれてる。どの人物もキャラ設定がしっかりしてるからか。生活保護の実態、問題点、受給者の人物像などほんとによく書かれてると感心。ストーリーにもう一捻りあると満点なんだけど、これはこれで良いのかも。

    0
    投稿日: 2025.06.12
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    生活保護の問題点を描いていたと思ったら、どんどんどうしようもなくなって、どんどんとんでもない展開になってぐちゃぐちゃに。映画観たくはならないなー。

    15
    投稿日: 2025.06.12
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    ひたすらに暗い。怖い。悪い。 読み終わってこれ映画化してるって気づいた。 北村匠海、どう演じるのか気になる。 傑作小説映画化って書いてあって、、どこなんだろ。こうゆう暗い小説の評価の仕方を教えてほしい。でもハイスピードで読み進められる。

    4
    投稿日: 2025.06.12
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    テーマは生活保護。 生活保護需給をめぐる裏社会を描く。 最初から最後まで怖かった。 それはあかん、まだ間に合う! 読みながら心で抵抗する自分がいたり マジメが馬鹿を見る 今の日本を描いてるようにも感じた。 以前にTVのニュース番組で、 生活保護の入金日に借金を返済する 高齢者のインタビューを見たことがあった。 裏社会あるんだわ…と、 本を読んで改めて思った。

    1
    投稿日: 2025.06.11
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    物語の舞台は、生活保護制度を悪用する者たちが跋扈する一つの街。虚偽の診断書を作成し、不正な受給を企む者。あるいは受給の打ち切りをちらつかせ、弱者を脅迫する公務員 等の、システムの抜け穴を貪欲に利用しようとする者達に、主人公の佐々木は否応なく巻き込まれていく。 本作の肝は、生活保護という、社会に不可欠なシステムが抱える構造的な問題を描いている点にある。本来、困窮した人々を救うための制度であるにもかかわらず、それを適切に運用するための完璧なルールや制度設計は、まるで砂上の楼閣のように脆い。結果として、本当に助けが必要な人々にはその手が届かず、一方で、それを悪用しようとする不要な人々が巧みにその恩恵に預かるという、痛ましい例外が生じてしまう。佐々木を通して描かれるそうした辛い実情は、胸に迫るものがあった。 しかし、物語の終盤に登場する麻薬の要素は、やや気にかかる点として残る。それまでの展開が、生活保護制度そのものが持つ脆弱性や、それに群がる人間の悪意という、構造的な問題に焦点を当てていたにもかかわらず、麻薬という「絶対悪」が出現した場合、システムの問題ではなく、麻薬に抗えるかどうかという点に印象がすり替わってしまう。また、昼ドラのような急転直下の幕引きも、それまでの丁寧な問題提起や重厚なサスペンス展開に比べると、やや唐突な感が否めず、読後感に複雑な影を落とす。 それでもなお、『悪い夏』は、現代社会が抱えるデリケートな問題を正面から描き、考えさせる力を持った作品だ。社会のひずみ、人間の弱さと悪意、そして制度の限界。これら全てを包み込みながら、読者に強烈な問いを投げかける本書は、安易な解決策を提示しないからこそ、心に深く突き刺さった。

    1
    投稿日: 2025.06.10
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    ストーリーは面白いけど 登場人物とか細かいディテールが雑で感情移入もできないし、ただ胸糞悪くてイライラした 正体は謎が前提の話やから、少々雑でも何とかなった奇跡の作品なんじゃないかな 正体は最高やったのに、この作品のせいで格が落ちた。残念。 もうこの作者の本は読まないと思う。 面白い本が出たら自分の感性が違うってこと。 いい意味で裏切って欲しいです。 話題になる本は出てくるかもな、「大衆」小説は得意そう。 自分はそんな面白さ求めてないけど。

    0
    投稿日: 2025.06.10
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    配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01438241

    0
    投稿日: 2025.06.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辛い…生活保護のいい勉強になったけど後味悪い。 主人公も最後可哀想だったな。 薬のせいもあるけど、、出てくる登場人物誰一人好きになれなかった。 人から貰った本だから読んだけど自分だったら買わないかも。

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    生活保護を舞台に繰り広げれる群像画劇 最後はもうこれでもかってくらいにドタバタ 読んでる最中は面白かったけど、読み終わってみるとあまり内容がなかったような気も 喉の痛みのくだりは結局何だったんだろうか

    0
    投稿日: 2025.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ゲスい話。悪い人しか出てこない話。良くない話のオンパレード。そんな前提で読むなら☆4、面白いです。それこそ悲劇は喜劇にも見れると。 ただ生活保護がテーマでここまで救われない話は好みじゃない。ケースワーカーが地獄に転落する様は本当に胸糞悪かった...。好みかどうかで☆2なだけです。 ケースワーカーが感情移入して一ケースに入れ込むのはどうなんだ?と思いながら読んでましたがここまで悪い方向に進むとは予想外。真面目すぎるのは脆いなと...。あんなに真面目な人物像であって自主的に悪事を働こうとした訳じゃないのに本当にいたたまれない。絵が届いてると知れただけでも救われた気持ちになるくらい希望がない物語でした。 愛美が美空を守ろうと動いたことも救い。 映画を見た『正体』はまだ読んでいなくて...次機会があったらぜひ読みたいです!

    2
    投稿日: 2025.06.04
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    本当にありそうな内容でどよ〜んとした空気感の中最後まで読まずにはいられませんでした。 生活保護 資産や能力等すべてを活用してもなお生活に困窮する方に対し、困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、その自立を助長する制度 働きたくても働けない、収入が無い、生活に困った時、心強い制度だと思います。 故に、古川親子を救えなかったのはショックでした。 皆さんのレビューにもあるようにラストが結構破茶滅茶(´⊙ω⊙`)展開。

    34
    投稿日: 2025.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「正体」がああいう作風で、「悪い夏」は本当どんどん最悪な事態に陥っていく。でも読ませる力があるのがすごい。染井さん好きになってしまった。 最後のドタバタは文庫で読んでよかったという印象。悲劇は側から見ると喜劇にもうつる、とそういうのを知らなければ冷めてしまったかもなので。 夏に読んで最悪な気分を追体験できた感あってよかったなぁ、という。 古川香澄親子が浮かばれないのが一番悲しいことでした。

    1
    投稿日: 2025.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最悪の鬱展開って聞いて期待した割にドタバタのラストがいまいち刺さらなかった。佐々木が普通に生活してるってことは莉華は死ななかったのかな。

    0
    投稿日: 2025.05.26
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    映画化をきっかけに手に取った一冊。 染井さん自身が語っているように、悲劇であり喜劇という感じ。 ストーリー自体は本当にひでえ世の中だ!と感じさせるんだけど、一方何かやけくそ的な笑いがある。 エンタメ作品かつ福祉の世界をよく理解する一冊としてお薦めです。

    8
    投稿日: 2025.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

     そうならなければいいなという方に全てが転んでいく小説。美空のことを思い出せなくなった佐々木。短い期間の楽しい思い出のために、ずっと絵を送っている美空。

    1
    投稿日: 2025.05.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さっきここに起こった出来事かのように余韻がすごい...いろんな登場人物いるけどそれぞれの心情がありありと浮かんだ。山田はいいやつではないけどめちゃくちゃ悪いやつでもない働け風呂入れ、莉華みたいなやつマジでいる、好きな人に利用されてることも知らずに貢献できてることに幸せを見出す女、その利用した金本は頭働くやつだわ〜。宮田執着しすぎウザい、愛美と佐々木は美空とそのまま幸せになって欲しかったよ。そこだけが癒しだった。ラストのドタバタはさながら蒲田行進曲のようだった。知らんけど。

    2
    投稿日: 2025.05.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすく展開も早い。 最後にはどんでん返しで救われるかと思っていたら、どん底まで落ちて終わってしまった。 自殺した母子が可哀想すぎる。

    2
    投稿日: 2025.05.18
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    生活保護ケースワーカー職員と不正受給者、ヤクザ、ドラッグを題材に、人間が堕ちていく姿を描いたお話。主人公の善良さと脆さがあまりにリアルで、彼の身に起きる悲劇を対岸の火事だと割り切れず胸が苦しくなる。

    3
    投稿日: 2025.05.15