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あのこは貴族
あのこは貴族
山内マリコ/集英社
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総合評価

453件)
4.1
122
200
87
6
0
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    女同士の対立にしないところが良かったです。 田舎ってほんとにあのような感じなのでしょうか?! 小説なので誇張して悪く書いてるだけ?こんな所によく住めるなーと思いました。

    0
    投稿日: 2026.02.01
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    親ガチャじゃないけど、生まれた瞬間にその人生の大方は決まる社会の仕組み。富であっても貧であっても。 どちらにせよ、諦めそのレールに乗るも腐るも自分次第。 世界は広く人生一度きりなのだから、違和感を感じる瞬間があれば足踏みせず動き出したい、そう思えた小説だった。

    0
    投稿日: 2026.01.20
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    映画もよかったけど、よりさらに面白かった あるよね、閉鎖的な世界。。。 平和で穏やかなんだけど、親の人生のトレースしただけの面白みのない世界。 華子は結局踏み出して良かったんじゃないかな、ソワソワしちゃうのだって親が決めたレールをうまく行きたい気持ちがありつつなんとなく違和感があったからなんだろうし 最後なんとなくまた2人の未来が重なるような気がしたけどあくまで私の願望だね笑 美紀がなかなかイイ女だったな 美紀みたいな野心とガッツのある人がキラキラ見える東京を作ってるんだな 華子や幸一郎にとって東京はあくまで地元であり故郷。フツーの風景。 なんか色んな方向から面白い物語だった 男女、結婚、キャリア、東京と地方 読みながら結構色々考えられたのも楽しかった

    0
    投稿日: 2026.01.19
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    自分の力で生きていくことが、どんなに楽しくて幸せなことなんだろうかと 生まれた場所や、状況を『仕方ない』で終わらせず、どん底にぶつかっても、考えて切り開いていく女性たちの姿が読んでて気持ち良い

    1
    投稿日: 2026.01.15
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    2026/01/10 面白かった。状況の違いがあるアラサー女性の話。どろどろする話かと思ったけど最後は円満に終わった。どろどろすると思ってたから3章で仲良く話してるとこでびっくり。 婚活相手が関西弁やったことから無意識の第一条件として東京出身であることを思い出していたけど、関西弁を話す自分としてはかなり悲しかった。まあ方言の話になったら引き合いに出しやすそうやもんな。ただ初対面の相手との顔合わせが男女共用トイレの激安居酒屋っていうのはあかんなと思う。 ただみきがいい人?すぎた。自分のプライドは失わない。みきと華子の友達(名前忘れた)と華子あって和やかに話せるのすごいな。 華子が結婚してからみきにアドバイス求めに行ったのにびっくり。そのあと離婚してて、その行動力は別のところに使えたんじゃないかと思ってしまう。 人の心をここまで描くのは「傲慢と善良」を思い出した。やから余計に円満で終わってびっくりしたんかな。 最後にみきが地元と幸一郎まわりの人間が同じく「停滞している」と評価していたのが印象に残った。やはり人間はその場所を守る生き物(コンフォートゾーンから抜け出せない)やなと思った。 ちょうど読み終わった時に下のツイートをみた。みきが東京の金持ちと廃れていく地元は同じやと言ったけどやはり根底は違うなと思った。 「地方出身者が東京で一番衝撃を受けるのって、金持ちの多さじゃなくて「貧乏の選択肢の多さ」なんだよな 東京ならお金がなくても無料のイベントや展示、安い飲食店が無数にある。 田舎の貧乏は、家でテレビ見るかイオンのフードコートで粘るしかない 「貧乏でも楽しむ権利」は、地方にはない」

    1
    投稿日: 2026.01.10
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    美紀と華子 対照的な二人の女性 最初は華子の生き方にイライラもしたけど、どんどん変わっていく華子に好感がもてた

    0
    投稿日: 2026.01.08
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    これは、女性と自立、そして階層と分断の物語だと思った。 けれど読み終えて真っ先に私の頭に浮かんだのは、華子でも美紀でもなく幸一郎だった。物語の中で、最後まで不自由だったのは彼だからだ。 ラストシーンは、華子と幸一郎が初めて対等になれた瞬間であり、華子の著しい成長が見える場面でもある。だが同時に、「置いていかないでくれ」と懇願する、幸一郎の悲壮と諦観のにじむ声が聞こえた気がした。 似た形の別々の鳥籠に入れられた二羽の鳥——。 一羽は、籠の中こそが世界のすべてだと受け止め、飼い慣らされていることにも気づかず、優雅に囀る。 その姿を「なんて愚かで幸せなのだろう」と眺めていた、もう一羽の鳥。 しかし、先に鍵を壊して飛び立ったのは、その愚かだと思っていた鳥の方だった。私はそんな印象を受けた。 幸一郎はきっと、どこかで華子を見下していた。 華子は、温室育ちが肌に合う“お姫様”だったけれど、その華子にさえ置いていかれてしまったときの幸一郎の心境は、想像に難くない。 上級国民とは、特権を与えられる代わりに、鈍感さと傲慢さを求められる存在なのだと思う。 繊細では、とても生き延びられない世界なのだ。 個人的に、幸一郎はこの先、結婚相手が誰であれおそらく浮気をしてしまうのではないかと思う。 それが、彼に残された「自分で選ぶ余地」がある唯一の自由だからだ。 一般的に、家族というカテゴリーの中で唯一自分で選べる存在が「妻」や「夫」である。 しかし幸一郎にとって、その生涯を共にする伴侶すら、親のお眼鏡にかなった超一級品のひとつでしかない。それはあまりにも寂しいことだ。 ヒエラルキーのピラミッド構造。その頂点に近づくほど、同じ目線でいられる相手は少なくなる。 悩みや苦痛はますます孤独になり、前提として理解者になり得る人の母数自体が圧倒的に少ない。 だからこそ、華子の成長は、幸一郎の孤独をいっそう際立たせる結末として描かれていたように思う。

    13
    投稿日: 2026.01.06
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    さくさくと読了。 とっても読みやすいし、地方出身者の身としては「うーわ」と身に覚えのある感覚にひどく共感。 女性2•男性1の構造でありながら、 対立しない稀有な展開なのでは? 結託とまではいかないが、 お互いを尊重しながら男性を傷つけない関係性は 見てて心地よい。 華子は自責の念に駆られているけど、 至極 客観的に物事を捉え、且つ素直さを持ち合わせ とても素敵な女性だと思う。 自分の足りないものを言語化することは 思いの外難しいし、人に相談できるというのは大きなアドバンテージだよね。 華子の成長物語。 その合間に東京富裕層の閉塞感も垣間見える。 職場にいる東京出身の方がまさにこんな感じなので、色々と勉強になった。笑 華麗なる一族的な登場人物で ここまで爽やかにできるのはすごい。 他の山内さんの作品も読みたい。

    0
    投稿日: 2026.01.04
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    普段、それほど気にしないけれど、現代にも階級は存在する。私が清水の舞台から飛び降りる気持ちで利用する高級ホテルのアフターヌーンティーも気軽なタクシー使いも高級ブランドの服も、気負いなしに普段使いしている友達もいる。そういう友達と気が合い仲良くなっても、結局、気心知れた同じレベルの友達のほうが気楽で、なんとなく疎遠になってしまう。「所詮、住む世界が違うのよね」と自らラベル分けをしてしまうのだ。そんな縛りから解放されるには?階級が違うと深い付き合いを続けることは無理なのか?そんなことを考える機会をくれた本。

    1
    投稿日: 2026.01.02
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    映画は見たことあるのでやっと原作読めた! ドロドロかと思いきや意外とさっぱりした原作だった。 出てくる2人の主人公どちらも魅力的。 本当に生まれた場所、生まれた家の裕福さで色々人生が変わりそうだなと。10.20代前半なんて特に。でも大人になるとそんな場所飛び出してしまうことも出来るのかなって、後半読んでて思った。 幸子が激安居酒屋に行ってトイレの汚さに萎えるシーンがとても好き、映画も。 分かる、無理だよね。

    1
    投稿日: 2025.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「結婚は誰もが当たり前のようにたどり着けるゴールとして、幼少期からインプットされていたのである。結婚という幸せは、自分から何の行動をおこさずとも、年頃になれば天からもたらされるような気がしていた。」 →おしまいですよ、結婚なんてできる気がしません‼️って20そこらになってやっと気付いた‼️気付くの早ければ早いほど将来できる可能性低い気がするしな‼️ 作中でもある通り、自分に合う人を探すことって、普通に知り合って何も考えずに他人と仲良く生活してくより、常に相手を査定してるみたいで労力つかうし、自分の方がこの世ではおかしいんじゃないか、自分の理想が高いのか、って思ってしまうよな‼️わかる‼️ 誰も悪い人いないって言われてたけど、親世代ちょっとイライラしたな〜これがジェネレーションギャップってやつですか、私はZ世代と呼ばれる+多様性が謳われる世代なので受け付けられなかったですね とにかく、最後は女たちが仲良くやってくれててよかったぜ✨

    0
    投稿日: 2025.12.29
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    タクシー運転手同じ人だな 対応の差が2人の違いを表していてよい 2章の美紀パートは共感しかない 最後の華子は魅力的だった

    0
    投稿日: 2025.12.24
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    映画が好きで本も読んだ。本当にこの作品、嫌な女いなくて好き〜 華子でも美紀でもない人生送ってきたけど、わかるなぁと思うところが沢山ある、、、

    0
    投稿日: 2025.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私は登場人物のどの立場でもないけど、どんな生まれ育ちでもそれぞれの悩みがあるのだなと感じながら興味深く読んだ。最後の終わり方もいい感じ。映画も観てもようと思う。

    0
    投稿日: 2025.12.21
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    上流階級の自分が入ることもできない世界をこんな風に覗くことが出来るのは、贅沢で自由なことだと再認識できた。閉ざされた世界の中だけで生きるのはとても勿体ない。その殻を破りながら変わっていく登場人物に勇気も貰えた。 映画も見てみたい!

    0
    投稿日: 2025.12.16
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    貴族の世界のお姫様。食べ物も着るものも泊まるところもホテルや親祖母の代から超一流のずっと同じところ…すごい世界の話だ。田舎の全てが同じ中学で同じイオンと車みたいな狭い世界の真逆ろ世界もやはり狭いのかも。すごすぎて逆に反感はなかったけど。そんなとこを客観視できるようになった華子、同じ女性として応援したい気もすれば世界が違いすぎて価値観や共感できない気もする、と思っていたけど奥手でおとなしいと思っててそんなストーリーに行くと思わず少しびっくりしたけど少しずつ羽が生え始めて生き生きとしてる。

    1
    投稿日: 2025.12.14
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    女は仲良くなれないうになっている。妻であることごアイデンティティとなっている人。狭い狭い東京の世界。リアルで面白かった。最後も救われてよかった。

    0
    投稿日: 2025.12.09
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    自分の住む世界が狭いと分かってて 考え方も偏ってるなと思いながらも 生活をしていく、そして時々自ら変化をもたらそうとする女性たちがかっこいい。 登場する女性二人とも 自分を客観視できていて、 流れゆくままに進んでしまった一人と 飛び出した一人の物語だが 自分を正当化したくなるはずのところを お互いに認め合って尊敬しあって でも彼女とは違う自分のこともなんだか好きだって思てるところに、私もそうなりたいと思った。

    0
    投稿日: 2025.12.07
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    好みのジャンルでおもろすぎた。 婚活はどうしてこうも女性を醜くするんだろうか。日本は格差社会なんかじゃない、ずっと昔から変わらない階級社会なのだ、ていうパワーワード。暗黙の世襲は今でも沢山あると思う。美紀はハイクラスの男と都合のいい関係でいても田舎出身庶民で利用価値のない女とは結婚しないということも分かっている。どんなに気が合っていても。 慶應幼稚舎あがりの貴族を眺める美紀の日吉キャンパスライフ、親が敷いたレールを歩くという中身の無さを自覚しつつ結婚へ逃げる華子、等それぞれの視点で話は進むが、環境は違えどみんなにありそうな普遍的な劣等感を刺激する描写多すぎて心が抉られた。

    0
    投稿日: 2025.11.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    プロローグは私の価値観でどう見えるのか図る場所なんだなあ いつの話?と思ってつい出版された年を確認したわ これは、お金持ちの人は今もこうってことなの? 「結婚し家庭を持っているというだけで、女はここまで堂々とした生き物になれるのかと華子は思うのだが、そういったかすかな傲慢さを鋭く嗅ぎ分けてしまえるということは、自分がまだそれを手にしていないなによりの証拠なのであった。」ギャッ すれっからし!そんな男いっぱいいたよ 私は夫の価値観のそばにいられて幸せなのかもなあ やっぱ好かれてると思った女が急に潔く離れたらいくらスッキリした男でも追いかけるのか 貧乏人の方が自由ってことですか?絶対違うな 自分はお金は持ってないけど性格は華子と一緒なんだよなあ 自己肯定感かあ、そんな選択したことないな その感じだと社会に出てなんで愛されないんだろうって思ってしまいそうだから今のうちに自分は一人の人間って自覚しといた方がいいよって言ってくれた友達のめっちゃ助かる助言思い出した

    0
    投稿日: 2025.11.17
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    読む前は東京育ちの女性と田舎育ちの女性の恋愛中心の物語かと思っていたのですが、実際は違いました。 東京育ちの華子は、世間知らずで良くいえば箱入り、悪くいえばずっとぬるま湯に浸かり続けている人生で、自分というものがあまり無く、その言動に共感出来ず、一方の田舎育ちで上京してきた美紀は、苦労人だったが故にしっかりしていて、美紀の言うことは共感出来ることが多かったです。 物語も、このまま終わるのかと思いきや、意外な華子の決断によって、思わぬ展開へ。 最終的には、二人とも自立した素敵な女性になっていったので、読後感はすごく良かったです。

    0
    投稿日: 2025.11.10
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    映画を見てから小説を読んた。映画がすごくよかったのでそれありきの話になってしまうけど、映画では美紀と逸子の描き方がだいぶ異なっていた。映画はかなり理想的というか、なかなかああはなれないけど、そうなったらいいなっていうのをすごく感じた。小説は現実的だけど、それぞれの境遇や考えにかなり共感できてしまう。

    0
    投稿日: 2025.11.09
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    映画が面白そうだったので小説で読んで見た。2人の女性の対比が鮮明だった。華子の生活は自分のものとは到底離れたもので、知らない世界の話のようだったが鮮明に書かれていて面白かった。美紀の生活については共感できる部分もありつつ、彼女の持つ適応能力や強さは物語の登場人物ながら憧れる部分もあった。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まず、私はどちらかと言わなくても美紀側の人間です。 閉塞感のある田舎が嫌になり、東京に憧れて出てきたのが何年前か…。 なんとか東京にしがみついていたい、そんな気持ちがわかる、わかる。 華子たちの何気ない言葉にグサリときたり。 華子や幸一郎のような恵まれた家に生まれた人はいいな〜と思う反面、読み進めていくうちに息苦しさみたいなものも感じていたので 終盤で美紀が自分が部外者であることに自由を感じているのが、なんだかすごくしっくりきた。 といっても、東京で実際に生活してみないとわからなかったことだとは思うけど。 華子に対しては、大事にされるのが当たり前で自主性のないところが何だかなぁと思っていたからこそ、最後はよかった。 華子と美紀、極端な2人ではあるんだけど、すべての女性が共感できるような普遍性もあると思う。 某慶應における内部生・外部生の話は貫井さんの「愚行録」を思い出した。 映画も見てみよう!

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    東京生まれの上流階級の華子と、地方出身の美紀の一人の男性を巡ってのドロドロの恋愛モノかと思いきや全然そんなことはなく、読了後はなんだか爽やかな気持ちになる。美紀のサッパリした性格がいい。 華子の婚活に奮闘するくだりは妙にリアルだった。 幸一郎視点のストーリーもちょっと読んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.10.27
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    金持ちは金持ちで大変なんだなー。 青木は嫌いだな。 ちょっとでも華子のような人生を生きてみたいよ。 お金があってなんぼだよな、この世は。

    1
    投稿日: 2025.10.18
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    良かった。 女社会がこんなにも気持ちの良いコミュニケーションがちゃんと取れる場であるということ、"女"という存在を記号で見ている男たちは知らないでしょうね!なんて皮肉なことを思ってしまった。 そしてこの作家の方の表現?言葉の調子?がなんだかとっても読みやすくて、するするするっと読み終わった。

    3
    投稿日: 2025.10.16
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    女性と男性で、もしかしたら読んだあとの感想が変わるかもしれない。 東京のいわば上級階級と言ってもいいような人たちと、地方から出てきた頑張って東京にしがみついてる人の話。 男も女性に寄り添って話を聞いたりしないのは悪いが、女性も努力とかぜんぜんしてないのも気になるし意見は分かれそうだなと思う。

    11
    投稿日: 2025.09.28
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    映画は2度見てたけど改めて本も。 映画では描写されていない細かな榛原家の家族の感じとか、美紀と幸一郎の関係性が読めてよかった〜 男のステータスとか地位を追い求めるのではなく、自分で自分を肯定できる世界を作っていく話なのか、なるほど、と後書を読んで思いました。 とにかく東京のほんまもんの金持ちの解像度が高すぎてすごかった笑

    0
    投稿日: 2025.09.26
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    1日で読破。生まれ、育ちはその人自身がどう頑張っても変えられないもの。その中でも自分のオールを見つけて、上手くなくても泳げる人間でいたい。

    0
    投稿日: 2025.09.25
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    自由とは何か、ということを考えた。 都会と田舎の世界の構造があまり変わらないことに美紀が気がついた瞬間が印象に残っている。 本当の意味で対等でいられる関係って実はそんなにないのかもな…。

    1
    投稿日: 2025.09.21
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    現代の華族とも呼ぶべき名家に生まれた主人公華子と、対比の存在として田舎に生まれ東京に憧れて東京に染まりたい全く出自の違うもう一人の主人公美紀が交錯し、お互いに影響し合っていく成長の話、と読みました。ただまあ読んでいくうちに、主人公が結婚する相手の同じく名家に生まれ、自然な傲慢さを発揮する幸一郎を通じて、男として普通に育つと身につけてしまう傲慢さやどんなに装っても今の(今までもだが)男性が持ちうる不公正な優越感みたいなものを思い知らされるのが読んでいてやや辛かった。

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    こういう話も大好きです。金持ちと庶民、共存は難しいですね。エリートと鈍行社員も同じ。階級社会と割り切って立場の違う責任を果たすべきなのか、ヤクザ政党のように貧乏人ファーストと叫んで社会秩序をぶち壊すべきなのか。答えはとっくに出ていると思います。1番みっともないのは下品な金持ち。ギャング気取りなのか田舎くさい帽子を被った頭の悪そうな口の曲がった爺さん。昔いじめられたことを根に持ち続けるあの貧困さが笑えます。それと精神が貧乏なのくせに必死になり上がろうと足掻く排外主義者も最悪です。

    6
    投稿日: 2025.09.09
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    温室から飛び出して、自分の人生を歩み始める女性のお話⋯なんだけど、日本が支配階層によって動かされていることとか、女性に期待されていることの気持ち悪さとかミソジニーとか、そういう日本社会の現実も併せて考えることができた。まったく違う環境で生き、分かり合えないように一見見えても、「女」であることでの生きづらを自覚したとき、そこに絆が生まれるんだよなぁ⋯

    0
    投稿日: 2025.09.09
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    階層が違う女の話というのは大体なんとなくイヤ〜な感じが出がちだけど、この作品はそれが全くない。 読みやすくて良かった

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025.8.8 ああ、日本は格差社会なんかじゃなくて、昔からずっと変わらず、階級社会だったんだ。 上京してきた人と東京出身の人は、良くも悪くも生まれながら持ってるものが違うと思う。自分も華子と同じような環境で生きているので、知らず知らずのうちに自分の常識を誰かに押し付けていたり、誰かを押し潰していたのかもしれないと思うと怖かった。 育ちの良さと幅広い経験を裏打ちされた、堂々たる振る舞い。無傷な感じは、人を蹴落とそうとする気持ちなど抱く子必要のない世界で生きた証のよう。 客観的に見た華子はあまり美しくないのかもしれない。本能に生きる人間らしさ、自由に飛び立てる強い女性がとても美しいものだと強く感じた。お互い持っているものは違うけど、それを自己肯定感に変えていくことが大切。ステータスや、階級を持った男を追いかけていくのではなく、自分が自分を肯定できる世界を見つけていく。最後の最後までとても素敵だった。とても考えさせられる一冊、また再読したい。

    1
    投稿日: 2025.09.01
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    華子と美紀、相楽さん、対立関係にあっても女性ってこういう風に本音で話したり出来て、友情生まれたりするよねとその部分がリアルで良かった。女性ならではのコミュニケーション。あぁ友人はそういう風にして出来るのかと思ったりした。幸太郎とのエピローグも良く、悪者をつくらずに主役の登場人物それぞれの人生をうまく描いていて良かった。

    1
    投稿日: 2025.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第3章からがとても好き! 閉塞的な世界でぬくぬくと生きてきた華子が自分の意思で一歩を踏み出す物語。 一定の世界に留まることはその環境が恵まれていようがいなかろうが、感覚を鈍らせてしまうんだなと 思わされた。 よく政治家が一般庶民の感覚を全くわかっていない発言をして批判の的とされるが、こういったことが背景にあるんだろうな、と。 周りの人間が自分と同じような価値観だからこそ、思考停止してその場に安住してしまう。だからこそ違う世界の人間は受け入れられない。日本は格差社会ではなく、階級社会という作中での言及はとてもしっくりきた。 しかし、逆に言えば違う価値観を受け入れて一歩踏み出すだけで見える世界が変わる可能性もあるということ。それを華子自身が体現して締めるラストがとても良かった。

    1
    投稿日: 2025.08.08
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    小学校から聖心・慶應に通った富裕層と、地方から慶應に入った一般人それぞれの視点が、らしくていい。美紀が「地方では裕福な家の子」だと、もっと心理的格差や複雑な感情が描けて面白かったのではないか。 最後は女同士の理解・友情みたいになってたけど、これは明らかにフィクション。逸子は「友達のため」といって男女に関しても分かったような口を聞き、旧友の三角関係をエンタメとして楽しむ嫌な女ね。美紀は、都合のいい女になる人あるあるの妙なサバサバ感はリアル、でも現実だとこういう人は圭一郎をバッサリ切れなくて水面下で連絡返しちゃうだろうね。華子は離婚の決断ができないんちゃうか…?そんなツッコミを入れながら女友達と話したい、そんな物語。

    1
    投稿日: 2025.08.08
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    上級階層の生きづらさが描かれてたけど、結局はどんな立場でも人は悩むよなあって。 視野が狭い=守られてきた世界から出てない人。何歳になっても外の世界に触れて、学び続けたいと思った。

    6
    投稿日: 2025.08.08
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    面白かったです。本当にこのような階級の世界があるのだろうか。女同士の関係とかを気にしながら読んだのですが、そこも興味深く読めました。

    6
    投稿日: 2025.08.07
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    松濤にある病院の箱入り娘華子と、大学受験で慶應に入り上京した美紀 ふたりを繋ぐのは幸一郎というとんでもない名家のボンボン 女同士のどろどろとした場面は一切なく、立場は違えど悩みやコンプレックスを持つ登場人物たちの世間の分析がおもしろかった

    1
    投稿日: 2025.08.02
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    とても面白くて、一気読みした。 地方出身には絶対に知り得ない、そんな世界があるんだ、と興味津々だった。 例えば、同じく慶應大学に入ったとしても、見えてる世界も生きている環境も、全く違うんだ…と、不思議な気持ちになった。

    2
    投稿日: 2025.07.29
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    エーッ オモシローーー!!  というのがまず、思ったこと笑。 ページを捲る手が止まらず、どんどん読み進められた。 何でだろう、全然自分と境遇が似ているとかでもないんだけれども、「本当に日本の松濤辺りにこういう世界が広がっているのかも」と思うとワクワクしながら読めた。 次元が違いすぎて、色んな「当たり前」に へぇ〜っ、ほぉ〜っ、みたいな(笑) 山内マリコさんの他の作品も気になりました。

    5
    投稿日: 2025.07.20
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    女は女同士仲良くできないようになってる、男がそうなるような考えを植え付けてくる →老化に対するマイナスな価値観を植え付けるもの(おばさんいじりみたいな)はある 最近はそれが嫌でしょうがない……自分も歳をとるのに、自分が必ずなる未来が世間から当たり前に下に見られている風潮はなんなんだ 既婚者が無意識にもつ、自分は選ばれたんだという優越感 →これを最近実感してるところ 恋人の有無とかも近いものがある気がするんだ 自分もうっすらそうだったんかなと思ったり 男が嫌いなのに男との結婚という後ろ盾を得たい矛盾

    1
    投稿日: 2025.07.04
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    1章は華子の視点で進むんですが、意外なところでつながっていた美紀が2章の主人公に切り替わって、登場人物たちが関わっていく展開がすごくスリリングでした 終章ではそれぞれの「その後」が描かれていて、読んだあとには救われた感じがありました 思わず「若いって、実は大変だったよね…」ってつぶやきたくなるような、ほろ苦くて優しい余韻が残ります ジェンダーの視点もさりげなく描かれていて、女性が社会の中でどう生きていくかを、押しつけがましくなく自然に考えさせてくれる作品でした

    2
    投稿日: 2025.07.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホンマもんのお金持ちってこうなんだ。 ナチュラルにおばあちゃま呼び、、 私は華子でも美紀でもないけど、理解できたのは美紀のほう。 学校の日吉も住んでる新丸子も「東京」ではないんだけどさ。それは置いといて。 慶應行けたのに家の事情でバイト詰めになって、結局はそっちに流れ着いてしまう、 たくさん努力してきたのに、お金によって未来が変えられてしまった、、夢もあったのに。違う未来があったのかなと思うと切ない。 そんな子がいる一方で、生まれた時からお金持ちで、狭い世界で生きすぎてて悪気もなく視野が狭い、仕事を辞めてもなんの不自由もないような子には正直イライラしか感じなかったけど、 これはこれで苦労があるよなあ。周りの人めんどくさい人ばっかだわ。 離婚なんて勇気がいることができたのは意外。新しい人生歩めてよかった。 元祖お金持ちだけど美紀寄りの考えもある相楽さんが終始グッドでした。 女というめんどくさい生き物をすごく言語化してくれた感じ。

    2
    投稿日: 2025.06.22
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    憧れの世界すぎる〜! 読んでいてキラキラするし、品のある女性になろうと思える作品。 いつかもういちど読みたい!

    0
    投稿日: 2025.06.21
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    めちゃくちゃ面白かった。 最初はネトフリで映画を見始めたが、途中から原作が読みたくなって、映画を中断して一気読み。 なんとなくそうかなあとこれまで思っていた階級社会が明確に言語化された世界になっていて感心。 後半は女同士が分断される男社会を描いているのも唸らされ、名言の連発。 最初のタクシー運転手がまさかのラストシーン登場にはのけぞった!

    1
    投稿日: 2025.06.17
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    映画見たの昔すぎてぼんやりとしか内容を覚えてなかったから、作者の主張したいことがわりとはっきり描かれていて意外だった 10年近く経っているけど、女性の生き方について選択肢が増えたわけではないのが虚しくもある

    1
    投稿日: 2025.06.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人は誰しも狭い世界で、自分の価値観を「ふつう」と捉えて生きているのかもしれない。 (特に日本という階層社会では、上にいる人ほど下が全く見えていないらしい) そんな中で、お互いの価値観を理解しあうことで、新しい生き方が見出せる。そんな答えまで見出せた。 単純に小説として面白く、迸るリアリティに舌を巻いた。 登場する全女子が、私のすぐそばにいるようで、でもまるきり違う世界のひとたちなのが、いっそう面白さを加速させた!

    2
    投稿日: 2025.05.29
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    とても読みやすかったです。 SNSが普及したことで、セレブな暮らしぶりがより持て囃されるようになっているように感じます。一庶民としては羨ましいと思うような暮らしの中にも、狭い世界や価値観が存在するというのは新たな気付きでした。自分がとらわれている世界はどんなものなんだろうと考える機会にもなりました。

    3
    投稿日: 2025.05.22
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    華子も美紀もわたしとは違う世界だけど、どんな人でも違う苦労があってそのなかで分かり合える人を見つけるってちょー大変と思った。狭い世界の人間にはなりたくないですね。なんでも自分の価値観だけで判断するのは良くない

    1
    投稿日: 2025.05.04
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    面白かった。 自分とは全く関係ない世界に住むセレブな生活を垣間見る事ができたし、守る者が多い人ほど保守的で狭い世界でしか生きられない不自由な部分もあるのだなと(どの目線で…⁈)思ったり。 印象的なのは、社会は女同士で仲良くできない仕組みになっている、という所で普段からたまに抱く違和感をまとめるとこういう事か‼︎と納得してしまった。

    33
    投稿日: 2025.04.29
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    人生全て自分次第ですね 裕福でも敷かれたレールを辿ることしかできず自分のない人生を歩む人もいれば 貧困でも理想を着実に叶えて自分の人生を歩む人だっている どれだけ行動力や意志があるか、そこに尽きますね。 閉鎖的なままだと偏った人間になり得るし、自分を捨てて生きているようで楽しくなく息苦しいもの。 その点、時岡美紀の泥臭くサバイバーに自分の人生を歩んでいた姿は格好良かったです。色んな経験があるからこそ、何があっても動じず、余裕のある大人な対応が出来る女性なんだなと腑に落ちました。華子も最後には意思を貫き自分の人生を活き活きと歩めていて良かったです。 そんなことはさておき、不誠実な幸一郎。 最後に閉鎖的に生きると決意し諦観の表情を浮かべていましたが、どうぞそのまま生きてくださいと心でツッコミました。人間の性格はそう簡単には変わりませんし一度痛い目を遭わなければわからないと思います。出会う中で指摘してくれる方がいれば良いですが、閉鎖的に生きるのですから難しいでしょう。

    2
    投稿日: 2025.04.20
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    現代版貴族とは、こういう感じなのね〜という感じでした。あの子も貴族ですが相手方は更にそれを上回る貴族。 貴族も、田舎も、留まる以上はどちらも「閉鎖的」。そこを脱却して人生が開けていく、、、。 華子の態度に初めはヤキモキしていたのですが、美紀との出会いで覚醒しどんどん変わっていくのが面白いです。終盤の幸一郎との会話が美紀との会話のようにテンポ良くて小気味が良かったです。 政治家の名前は敢えて単純な名前にするという意味合いがなるほど〜!となりました。

    7
    投稿日: 2025.04.16
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    いろんな切り口が面白かったー!映画も見たい! 主人公の華子の、コンフォートゾーンを一回も出たことがない箱入り娘っぷりがムズムズした。それがコンプレックスでもある彼女。結婚がゴールだ、みたいな価値観を小さい頃から植え付けられていて、婚活を必死に頑張る。 その中で、男尊女卑な感じの描写がたくさんあって、オエってなった。結婚したときに華子のお母さんが、「うまくいかないときは自分をメイドって思いなさい。」って言っててハァ、いまどきそんな人もいるんだ…みたいな。 それだけじゃなくて、日本の階級の感じとか、こうコミュニティから抜け出せない感じとか、東京のあの上部のキラキラ感に人が吸い寄せられる感じとか、すごーい共感できた。 日本の金持ちは幼少期からガチガチに周りが固められてて、そういう人が政治家になって…という流れがあるのがよくわかった。あんな生活してたら庶民の感覚なんて一生わかんないし、ズレたことしか言えないんだろうな…。とはいえ庶民出身の人が影響力のある政治家になるのはかなり難しい現状なのだわね。 最後の救いは、自分で決断して離婚した華子。そこから外に出ていくことができて、本当に素晴らしいなって思った!

    2
    投稿日: 2025.04.02
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    山内マリコの作品はどれを読んでも女としてどう生きたらいいか考えさせる。 今作は生まれも育ちも東京の女とそうでない女が出てくる、環境が自分の普通をつくりだす。とても狭い世界の話。東京でも地方でもそれは起こり得る。誰かの敷いたレール、エスカレーター式で幸せになれるほど社会は甘くない。し、それが幸せとは限らない。自分の考え、意思があるんだから。 視野が広いほど生きやすいし強く生きれると思った。

    3
    投稿日: 2025.03.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    YouTubeで岡田斗司夫さんが おすすめしていた小説。 貴族とは上流階級とはこういうものか…と 新たな視点で読むことができた。 後半にかけて華子の成長が目覚ましく、 婚活の話で言うと 「傲慢と善良」の主人公と被る部分がある。 個人的には美紀のサバイバー的な生き方が好き。 最初は華子と、最後は美紀と、 同じ運転手さんと同じ会話をしているが 話の盛り上がり方が違う。 他所者には他所者の繋がりがあるし コミュニティがあるし 分かり合える部分がある。 途中で安い居酒屋で関西人と会うシーンがあるが 水が合う合わないとは まさにこのことなんだろうなと思った。 自分自身もそういう体験はある。 やはり似た者同士が集まるし仲良くなる。 そう考えるとなぜ華子は美紀に惹かれたのか。 その他ネイリストの燿子さんや 友人の相良さんなどの意見も とても参考にしている。 自信が欲しかったのだろうなと思う。 自分で考えて、行動したことを学びに変えて、 自信を持って、精神的に自立して、 似た考えを持つもの同士で集まれることが 健全な人間関係なのかもしれない。

    2
    投稿日: 2025.03.14
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    なかなか入れなくて読むのに時間かかってしまった。 そういえば前に山内さんの作品読んだ時も入れなかった気がする、、。 ストーリーの問題じゃなくて、単に相性の問題。 話の内容はおもしろかったけど、本線から少し脱線したかと思ったら普通に戻ってくる人と話してる感覚っていうのかな、、。 親の階級で子どもの階級も決まる。育った環境が異なりすぎると価値観なんて、違う国の人?ってくらい差がでてくる。そういう階級差を恋愛・結婚とリンクさせて描いている作品だった。

    12
    投稿日: 2025.03.14
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    「シスター・フット」原点の書。 途中、元安倍首相がコロナの最中に、自宅で優雅に紅茶を飲んで「自粛」している映像を流したことを思い出した。それに対して、賛否両論が噴き出したことも。 高階層の人たちの暮らしは、はなから庶民とは交わらず、違う世界を生きている。そしてそれを何とも思わないのですね。 …といっためんどくさいことを、鮮やかにテンポ良く読ませる著者の手腕やいかほど!

    0
    投稿日: 2025.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    都会、田舎、血筋、バックグラウンドに差こそあれど、自分の持つ性質や能力を活用できると人間は活き活きと輝けるのかな、と思わせる内容だった。 内輪で馴れ合う都会貴族と閉塞的な田舎に共通点を見出す視点にはハッとさせられた。そこから飛び出した時岡や華子は自分のしたいこと、自分らしい活動に身を投じられている。微笑ましい。一方で閉塞的な輪を守り次へ繋いでいくと言う幸一郎、顔には諦観の色を浮かべており、かわいそうにも思うが、不誠実で冷たい奴だしそんぐらい我慢しろな、とも思う。 女性像、男性像共に非常にリアルで面白かった。

    1
    投稿日: 2025.03.11
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    個性的なタイトルが多い山内マリコ先生の作品。タイトルに騙されました(笑) お嬢様の婿探し的なワチャワチャした展開を匂わせといて、段々と階級社会やジェンダーバイアス、東京ー地方格差といった社会の暗部に踏み込んでいきます。 しかしながら、ドロドロとしたグロテスクな話もなく、皆が前向きな姿勢で終わるのは救いでもあるし、物足りない点でもあるかな。 世の中には女同士を分断する価値観みたいなものがまかり通ってるって説と、カトリックの女子校行った子はみんな男の人とうまくいかないって決めつけは面白かったです。 「結婚式で出された料理が本当に美味しいなんてはじめてだわ」って美紀の発言も笑いました。そりゃあ結婚式あげる人も減るよね。 あと、慶應の幼稚舎あがりってこんな感じなの?強烈な偏見を植え付けられた気が、、、、

    12
    投稿日: 2025.03.09
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    2025/3/2再読。 辻村深月さんの『傲慢と善良』と少し似通った印象。東京と田舎の対比だったりとか。決して女同士のやっかみではなくて、それぞれの立場の苦労やコンプレックスと向き合って前向きに終わるのがよかった。テンポよく読めた。

    2
    投稿日: 2025.03.02
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    面白くてグイグイ読んでしまったが、自然な流れで、特に作者の大きな意図に寄せることもなく終わってしまった。もっと色々あってもいいのに!と思うけど、自分が作者ならとか、主人公ならetc色々と想像できるのはいいところかも。 各人物像も魅力的でした。

    1
    投稿日: 2025.02.26
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    階級の違いでスタートは大きく異なる。けれど、悩むことは同じ「自分は何がしたいのか」、というメッセージを感じた。 貴族(東京の上流階級で生まれ育った人)の視点から東京や考え方を知れる。全ての登場人物と私は重ならず共感できる場面は少ない。登場人物の背景から故郷が自分の感覚をいかに形づくり、新天地が自分の価値観をいかに広げるみたいなものを気付けた気がする。

    4
    投稿日: 2025.02.24
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    自分自身の中にも、無意識のうちに同じような階層の社会で生きてたり、ジェンダーバイアスがあるということに気付かされた一冊。

    3
    投稿日: 2025.02.17
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    夢中で読み終えました。 まさに大学時代に体験していたことが この本を読むことで、 腑に落ちたというか、 あの感覚はこういうことだったのかと やっと気づくことができました。 華子の世界も美紀の世界も、 本当に実在するんですよね。

    3
    投稿日: 2025.02.10
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    ずーっと夢中で読める本にたらなくてありえないくらい読書離れしてたけど、ずっと行きたかった丸の内丸善で手に入れたこの本は久々の大当たりだった。 でもきっと、去年までのわたしにはこの本の良さが分からなかっただろう。 なぜならこの本の真価は、東京という巨大な街のごく小さな人々の生活と、その裏にある大きな心のゆらぎを汲み取ったところにあるから だ。 東京に来てはや半年。4月からいままで、何度この都市の深さに驚き、浅さに呆れ、広さにときめき、狭さを悲しんだだろう。何度この都市を定義しただろう。 地元は「九州」で一括りにされること、謎の福岡信仰、どこにも売っていない九州しょうゆ、緑色のJR、何区に住んでいるかでなんとなく経済状況がわかること、じゃがりこ九州しょうゆ味は九州限定だったこと、東京から見れば九州はただの離島なこと、「呼吸するだけでお金がかかる」の意味を理解したこと、東京の水はまずいこと、などなど、数々のショックを経た今のわたしだからこそ、この本のいたるところに散りばめられた「東京」というものとそこに暮らす人々の心情をまるで自分事のように理解出来た。 そして、作者に東京に暮らす大勢の中からわたしの生活と心情を見出してもらったような気持ちがして、なんだかお守りのように感じた。 この本をダイレクトに受け止めることができる、それだけでも東京に住む意味はあるなと独りごちた。

    8
    投稿日: 2025.02.02
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    とても面白く、読後も爽快感があり良い作品でした。自分にとっての1番の幸せを得るためには自己理解と行動が必要であること、人それぞれ生まれ持った環境や能力が違うこと、そのなかで自分がどう生きていきたいのかを改めて考えさせてくれる一冊でした。 自分で思っているよりも、性別による世界の見え方には大きな差があるようにも感じました。自分の好きな自分であり続けたいととつくづく思いました。

    5
    投稿日: 2025.02.01
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    感想書くまでに間が空いてしまったけど、面白かった。読んでよかった。 この主人公ははじめ自分の価値観からは離れたところにいる存在に思えて、途中自分にも少し身近に感じられるような話の展開、と思ったらまた離れていくような、そんな不思議な存在だった。 これはフィクションだけど、こんな世界もあるんだろうと思うようなと思わされるリアリティがあり、それこそフィクションにしか描けないものだなと思った。

    2
    投稿日: 2025.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今の年齢の時点で 人生で1番と言っていいくらい好きな小説 どこに住んでいても 実は人間そう変わらない それぞれの大変さがある

    1
    投稿日: 2025.01.29
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    いいとこのお嬢様の話。 お嬢様ってほんとに世界が狭くて、限定された生き方しかできないのだなっと思った。 それは、何もしなくても与えられてしまうからで、でも、本当にやりたいことが見つかって、行動すれば、お金も人脈もあっていろいろ出来ちゃうんだから、やっぱりお嬢様は羨ましい。 でも、大半のお嬢様は与えられたものだけがすべてで、何も行動せずに、だけど文句ばかり言ってるのだろうな。親とかが物凄く権威があって口答えできないし、いいなりにならないといけない部分は大きいだろうし。自由度は少ないのだろうな。 それに比べると主人公の華子は、いろんな犠牲は払ったけど、自分らしい生き方を見つけて、偉い。 偉いんだけど、庶民からしたら、やっぱりお嬢様って羨ましい以外の何者でもないな。

    11
    投稿日: 2025.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルがキャッチーで映画を観て、本も手に取りました。 日本に貴族なんて存在する?なるほど代々、政治家や医者、弁護士などの職につき、世襲制で仕事を継いだり、未だに専業主婦が普通で、女性が黙って家庭を守り男性は外で稼ぐ。夫は家事育児には無頓着というような上流階級の人たちの事なのね 上流の人たちは自分の生活が当たり前で生きているので、それ以外の世界の事に想像が及ばない。これは私がいつも2世、3世の政治家に対して感じる気持ちだ。政策がトンチンカンなのは、彼らが美紀の様な生活をしたことがないから考えも及ばないのだろう。みんな自分の経験したことのない生活には疎い。 でも、幸一郎側では自分の名字を守っていく、それを繋げていく。が目標で、名前で投票をする人がたくさんいるんだから世襲制は終わらないし、自民党が世に憚り続けるわけだ 金銭感覚の違いや趣味の違いの描写もよかった 居酒屋の男女共用トイレでは用も出せない華子 おしゃれでファンシーなイタリアンよりも帝国ホテルの方が落ち着く華子 結局、自分に見合った中でしか自分に合った人が見つけられないというか同レベルの家庭環境の人を求めてしまう 親と芸術鑑賞 お雛様は娘に一つ どれもわかる気がする、東京あるあるか? 華子、美紀、逸子、それぞれの立場のもがきと与えられたもの。無いものねだりと言えばそれまでだけれど、みんな自分にとって何が幸せかを考えて生きる みんながみんな、それを考えるわけじゃなく、与えられたものに不満を持たずに、逆らわずに、その中で生きている人もたくさんいる。松濤や神谷町に暮らす上流階級の方々の生活のディティール、逆に港が自慢の雪国の田舎から上京パターンの描写、どちらもわかりやすく想像ができる文章だった。それぞれの東京に対するイメージは違っていろんな視点を見せてもらえた。 この本の中には人と比べるという描写が多い 慶應に通う内部生と外部生。 都内生まれの上流階級と田舎生まれの中流の出 男性と女性 会社員と自営業 自分でのしあがる人とレールが引かれている人 意思がしっかりある人とあまり意見を持たない人 田舎の男と都会の男 華子が美紀に影響を受けて変わっていくのが良かった 2人とももっと腹を割って話せていたら、結婚生活がうまくいっていたかもしれないね。と思わせられて話は終わった。大体の不和はコミュニケーション不足だから    女同士を闘わせない女同士の義理。三角関係が露呈しても、単に嫉妬に狂う話ではなく、なんとも小気味良い話でした

    1
    投稿日: 2025.01.17
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    ドラマチックなあらすじに対して、目次のページに並んでいる各章のタイトルには社会観察の趣がある。 第一章 東京(とりわけその中心の、とある階層) 第二章 外部(ある地方都市と女子の運命) 第三章 邂逅(女同士の義理、結婚、連鎖) 人生はいかに家族や出身地によって異なるか、ということが強調されている。とりわけ、箱入り娘の華子が生まれてから置かれている上流階級の話に関しては、作者は傍観者のように、ごく冷静な、ときには少し皮肉な筆致で語っている。 一方、田舎出身の美紀を描いている部分は、作中人物の傍らに寄っているイメージが比較的にある(それは私の感情移入かもしれないが)。 小説のなかに赤裸々に描写されている学校や社会における階級構造/格差社会は、隔世の感があるが、実はそれは昔から長らく維持してきて、すでに安定している構造だとも言えるだろう。「貴族」がまだ存在しており、この国の膨大な社会的資源を保有していることが描き出されている。 だが面白いのは、「世界が狭い」という観点で読めば、ずっとぬるま湯の暮らしから離れるつもりのない上流社会の人たちと、地元意識のある美紀の故郷にいる田舎の人たちとの間の共通点が、明白である。外部の人との接触が少なく、徐々に自分にとっての「普通」が世間の通則だと思い込む考え方は、同じ団体に所属していなくても共有される。 だからこそ、故郷を離れても、東京の中心に入れなくても、美紀は外部者として自由である。 終盤の展開がすこし速すぎると感じたが、興味深い小説である。

    0
    投稿日: 2024.12.29
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    集英社文庫ナツイチ2024で気になっていて、やっと読めました。 もう冬…   私は賢くてかっこいい女性が登場する作品が好きなんだと再認識。 行動する女性はかっこいい。華子も美紀も相良さんも好きになってしまった。私も友達になりたい。 なんとなく宇垣美里さんの私には私の地獄があるし人には人の地獄があるみたいな言葉を思い出した。

    26
    投稿日: 2024.12.22
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    話の展開やディテール(セレブ生活)は面白かったけど、人物の書き込みが甘い気がする。 例えば華子は何度か重大な決心をするが、その心理過程があまりちゃんと描かれていない。その場その場の心理描写は入れてるけど、全体像が掴めない。 幸一郎に関しても同じで、最後まで得体の知れないまま。 相良さんの最後の行動も謎だし(彼女が同性愛者なら納得)、美樹には筆者の考えや意図を言わせすぎだし説教くさい。 こんな感じでどの登場人物にも感情移入できないので、話が面白い割に読後感が薄いのだと思う。

    1
    投稿日: 2024.12.16
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    東京の外にいる人が抱いている、東京のイメージ。 東京の中でも一部の限られた狭い視界しかしらない主人公たち。分かるなあ。 結婚してみて、思い描いてたんと違うということあるよね。どれだけ周りに否定されても自分の信じた道を歩むことが出来て良かった。自由ことが人の幸せなのだと思うから。

    2
    投稿日: 2024.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    フェミニストの方が書く小説って、「性差なんてありません」て感じで振る舞う現代女性の中に潜む「原始的なメスの部分」を詳らかにしてくれる感じで、私はとても好き。 華子と美紀は、貧富の差はあれど共通してる部分がある。華子は結婚によって自分の人生を軌道に乗せようと思っていて、美紀は水商売で生計を立てた過去があって、つまり2人とも男性に生かされようとしている(してきた)というところだ。 私は華子ほど裕福でもなく美紀ほど貧乏でもないTHE中流層の人間だけど、私だって結婚して男性に縋りたいと思っている部分がある。それは経済面の問題もあるけど、女の存在意義を認めてくれるのは男だからとか、男性のがっしりした体躯に守られたいとか、そういう理由も大きい。これが近代化した女性になおも残る「原始的なメスの部分」で、今後もこの部分は変わらないんだろうなと思った。

    0
    投稿日: 2024.12.12
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    建築士会の登山部でおススメされた本 あぁ、ね。 そうね。 なんか、わかるかも? 行動がめちゃくちゃ狭い範囲で、同じように頭の中も狭くなってしまってる人いるよなぁ。 わたしは行動範囲は広いけど、頭の中は狭いので、意識的になるべく自分と遠く離れた感じの人とお話してみたりしてるけど、 それでもやっぱり狭いよなぁ。 ってふと思ったりします。 そんな、子飼いの子牛のような女の子たちのやり取り。 血統書付きの黒毛和牛のような貴族女の子と、 乳牛の女の子たちみたいなね。 どっちもどっちっちゃどっち。笑 どっちも一長一短だよなぁ。 ただ、ここに凄まじい貧困女子が混じると、途端に世界広がってくるのになぁ。笑 多分ここまでお金持ちも1%くらいだし、小中流階級ならそのほか大勢で、極貧の子たちも全体の10%くらいいそうだから、そこに携わったら 華子さんもっと早く抜け出せたかもねぇ。 なんて。 慶應ボーイってそういうとこなのかぁーへぇー なんて読んでました。 すごいお金もちで代々ついででも、二代目3代目でダメになるのは、こりゃ仕方ないよなぁ。とも思う。笑 まぁ、そうやってグルグル回るのかもね。 本自体はまぁ、そうかなーくらいの内容でしたが、映画にキコちゃんが出てるの知って、俄然!楽しみです!! 本読んだら映画みよ!って思ってたから、 キコちゃん、何役!?え!? なに!?気になる!の今です。笑 勉強も手につかないから、 先に見ちゃおうかな、、、、笑 勉強しろょ。 #本 #建築登山部おすすめ #建築士一級を目指す #登山部 #あの子は貴族 #山内まりこ初 #初めて読んだ #読みやすい #ニート #ただのニート #金持ちニート #笑 #お金持ちって以外に取り柄なし #それもきついよなぁ、、、、

    0
    投稿日: 2024.12.09
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    家柄も育ちも良く守られて育った華子がようやく出会えた理想の結婚相手、幸一郎。彼と友達以上恋人未満の関係で長く親しくしていた美紀の存在を結婚前に知るが、既に敷かれたレールを降りる勇気のなかった華子は、思い描いていた幸せの結婚生活を送れなかったことで離婚を選び、初めて自分の人生を自分の意思で生きることができるようになる。 幸一郎に惹かれ、自分が今世では絶対成ることのできない幸一郎の世界に憧れて、幸一郎との未来のない関係を切ることができなかった美紀の気持ちに共感できた。 幸一郎はずるく傲慢だけど、彼も彼なりに美紀や華子のことを大事に思ってたのかな、と最後の華子との会話で思えたのが、救いがあって良かった。 美紀のような優しく逞しく自分の弱さを認められる強い女性になれたら良いな、と思う。

    0
    投稿日: 2024.12.09
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    あなたは、『貴族』でしょうか?  (*˙ᵕ˙*)え? “特権を備えた名誉や称号を持ち、それゆえに他の社会階級の人々と明確に区別された社会階層に属する集団”を指す『貴族』という言葉。古くは平安の世に藤原氏が栄華を極めたという歴史の授業を思い出しもします。 そして、時は流れ、『貴族』の流れを汲んだ華族の時代を経て、日本国憲法の施行と共にこの国の『貴族』は終焉を迎えました。そうです。今の世に『貴族』と呼ばれる人などいはしません。この国に暮らす人々は皆が等しく平等なのです。 でも、本当にそうでしょうか?この国に暮らす人たちはあまねく平等な世界を生きているのでしょうか? さてここに、全く異なる立場の二人の女性を等位の主人公とした物語があります。『東京』の『松濤(しょうとう)』に暮らす女性の人生を見るこの作品。『漁港で知られた小さな街』から『東京』に出てきた女性の人生を見るこの作品。そしてそれは、そんな二人の女性が同じ一人の男性との関わりを通じて『見えない壁』の存在を知る物語です。  『お客さん東京の人だね』、『正月から帝国ホテルなんてうらやましいねぇ。私なんかしょっちゅう来るけど、中には入ったこともない…』と『自虐的に笑』う運転手のタクシーを降り、『逃げ込むように帝国ホテルのドアをくぐ』って『芯からほっとする』のは主人公の榛原華子(はいばら はなこ)。『シャンデリアの下にはボリュームたっぷりの正月らしい松飾りが置かれ』ているのを見る華子は目的の店へと向かいます。『個室に通され』ると『あらあら華子ちゃん』と祖母が『顔をパァッと輝かせ』、『華ちゃん、これ、お年玉』と『鳩居堂ののし袋』を取り出します。『おばあちゃまありがとう』と受け取った華子は『厚みのある感触』の中、『自分のハンドバックにそっと忍ばせ』ます。『会社辞めたんですって?』と訊かれ『うん。十一月にね。退職届出したの…』と華子が返すと、『そう、それはいいことよ』と言う『祖母はかねがね、華子には早く結婚して家庭に入ってほしいと言ってい』ました。『女の子があまり社会で揉まれるとすれた感じになるから嫌だわ』と言う祖母。『三姉妹の末っ子である』華子は、『上の二人とは年が離れて』おり、『愛くるしい素直な性格があいまって、祖母のお気に入り』です。『今年八十四になる祖母は、臙脂色のツーピースにエルメスのカレで首元を覆ってい』ます。そんなところに次女の麻友子(まゆこ)が入ってきて『セリーヌのラゲージを椅子の上にぽんと置くと『華子のとなりに腰を下ろし』ます。『三十過ぎてやっと嫁いだと思ったら、一年ともたずに離婚した』麻友子は『エスカレーター式の名門私立女子校の大学に進まず、わざわざ聖マリアンナ医科大に入って、祖母の言葉を借りれば「女だてらに」医師免許を取った』ことで、祖母から心よく思われていません。最後に、『三人で他愛もない会話をしていると、両親と長姉一家がつづけて到着』しました。『華子の父と母、いちばん上の姉の香津子と、夫の真、一人息子の晃太。晃太は慶應義塾中等部のブレザーを着てい』ます。そして、『家族全員が席についたのを見て、祖母は仲居に』『はじめてちょうだい』と指示を出します。そして、『扇の蒔絵がほどこされた椀物の蓋を静かに開けると、ふわりとした湯気とともに、なんともいえない蟹の甘い香りが鼻腔をくすぐ』る『香箱蟹』が供せられ歓声が湧く…と始まった一家の新年の宴。そんな中、『あのさぁ、華子が紹介したい人って、どこ?』と『麻友子がまったく悪びれた素振りもなく、個室の中をきょろきょろ見回して言』いますが、『当の華子は、黙ったまま箸を動かしてい』ます。普段から『はっきりものを言わない』華子が、『相談もなしに会社を辞め』たことで『結婚準備に入るつもり』と推し量った母親は『もし家族に紹介したいボーイフレンドがいるなら、お正月にみんなでおばあちゃまとお食事するときに連れていらっしゃいよ』と年末に切り出していました。そんな当の華子の表情が暗いのを見て『顔色、悪いんじゃない?』と心配する母親。『実のところ今日、この場に招こうとしていた恋人とは、ついさっき別れたところだった。華子が一方的にフラれた形である』という華子。『慶應幼稚舎出身、大手証券会社に勤め、親は都内にビルやマンションを持っている』という華子の『元恋人』。『つき合った当初からこの人と結婚するんだと心に決めていた』華子の一方で、『まだまだ気楽な独身でいたい』と思う『元恋人』に、『元日の食事会』に『顔を出してほしい』と懇願する華子に、逆に引いてしまった『元恋人』。結局、これをきっかけに『別れを切り出されてしま』いました。そんな事情を説明する華子に、『あなた、会社にいい人いない?』とせっつく香津子。そんな横で、『お父さん、ほら、あの話あの話』と母親は父親にサインを送ります。『あのねぇ、華子の結婚なんだけど、できればお父さん、整形外科のお医者さんと一緒になってもらいたいって、ずっと思ってたのよ』と語り出した母親に驚く華子。『早々に商社マンの真と結婚』した香津子、『医大に進学したものの』『皮膚科』医となった麻友子という展開の中、父親が経営する『榛原整形外科医院の後継者問題』は両親の『頭痛の種』でした。『何人かは紹介できるんでしょう?』と訊く母親に、『もちろん』と答える父親。そんな言葉に『全員がおおーっと歓声をあげ』ました。そして、華子のお見合いの日々から始まる物語が描かれていきます。 “東京生まれの華子は、箱入り娘として何不自由なく育てられたが20代後半で恋人に振られ、焦ってお見合いを重ねた末にハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。一方、東京で働く美紀は地方生まれの上京組。猛勉強の末に慶應大学に入るも金欠で中退し、一時は夜の世界も経験した。腐れ縁の「幸一郎」とのダラダラした関係に悩み中。結婚をめぐる女たちの葛藤と解放を描く、渾身の長編小説”と内容紹介にうたわれるこの作品。「小説すばる」に連載された後、2016年に集英社文庫から刊行。そして2021年には門脇麦さん、水原希子さん主演で映画化もされた山内マリコさんの代表作です。 では、この作品を見ていきたいと思いますが、この作品は読み始めてもう冒頭から違和感ありありです。あくまでその違和感は私にとってということであって、このレビューを読んでくださっている方の中には、『普通』だけど何か?とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。このことはあとで記すことになりますが、まずは私が感じた違和感満載の表現から見ていきましょう。それこそが物語の主人公の一人となる華子および一家の生活レベルです。冒頭に描かれるのはそんな華子一家の正月の様子です。  『ここ数年は年末と三が日を、帝国ホテルに泊まってのんびり過ごすのを習慣にしている』。 昨今お正月を旅館やホテルで過ごされる方も増えてきているとはいえ、『帝国ホテル』と言われると背筋がピンとしてしまいます(笑)。そんな場に集まった面々。特に皮膚科医の次女は強烈です。  『六本木のマンションに住み、毎年のように車を買い替え』 しかもその車が、  『BMW、アルファロメオ、メルセデスと乗り継いで、いまはポルシェのマカンに乗っている』 いやあ凄いですねえ。まあ車に興味がなければちんぷんかんぷんかもしれませんが、『あからさまにバブリー』です。そんな場に皆を招待する祖母はどうでしょう。  『臙脂色のツーピースにエルメスのカレで首元を覆っている。ツーピースは』『日本橋三越で誂えたもの』 八十四歳という祖母は『バブリー』というよりは『上流階級』の方という感じでしょうか?ただ、この作品では内容紹介にもある”ハンサムな弁護士「青木幸一郎」”のさらなる『上流階級』な世界が描かれてもいきます。  『大使館が点在する神谷町の一角に、青木家の屋敷はあった。どこまでも白い塀が続き、門の中に入ると、敷地内に三軒の家が建っているのに度肝を抜かれる。「あのぅ…これ全部がおうちですか?」』 東京のど真ん中の神谷町にこの門構えは圧巻だと思います。『あのぅ…』と質問したくなる気持ちも分かります。さらにそんな青木は軽井沢に別荘も持っています。『上流階級』のお決まりかもしれませんが、そのレベルが違います。  ・『和洋折衷の格天井に茶色の板壁。床には、模様が立体的にカットされ、レリーフのように浮き上がったペルシャ絨毯。リビングのソファセットは金華山織りの布地が張られたイタリア家具…』。  ・『ドアを開けると正面に金縁の額に入った素描画が掛けられていて、よくよく見るとそれには Foujita と、藤田嗣治の署名が入っている…』。 いやあ、これは凄そうです。普段暮らすわけでもない別荘にこれですからね。こんな別荘を持ってみたい!でも、不在中に盗まれたらどうしよう…なんて考えてしまうところが別荘暮らしとは全く縁のない さてさてかもしれません(涙)。 さて、そんな作品は二人の主人公が等位の位置付けで登場します。それが、この作品の構成にそのまま反映されていますのでまずは目次を見てみましょう。  ・〈第一章 東京(とりわけその中心の、とある階層)〉  ・〈第二章 外部(ある地方都市と女子の運命)〉  ・〈第三章 邂逅(女同士の義理、結婚、連鎖)〉  ・〈終章 一年後〉 〈第一章〉で主人公を務めるのが上記で『上流階級』ぶりに少し触れた榛原華子です。その実家は『東京』と言ってもその住所は泣く子も黙る?『松濤』にあります。では、一人目の主人公・榛原華子を整理しておきましょう。  ● 榛原華子ってどんな人?   ・二十六歳。小学校から大学まで続くカトリック系の名門私立女子校卒。   ・父親のコネで大手化粧品メーカーに就職し秘書課に配属されたが早々に退職。   ・セミロングの髪は濃すぎるほど濃い黒で、染めたこともパーマをかけたこともなく、ピアスの穴すら開いていない。   ・服の趣味も一貫して清楚でおとなしい。   ・父親が『松濤』で『榛原整形外科医院』を経営している。   ・ただただ普通に生きたいと思っている。華子にとっての普通とは、結婚して、子供を産み、私立のちゃんとした学校に通わせて、家庭を守ること。 いかがでしょうか?どことなく華子のイメージが浮かび上がって来るのではないかと思います。物語では、『もし三十を過ぎても結婚できなかったらと思うと』『身がすくんでしまう。できるだけ早く結婚しなくては、いい人と巡り合わなくてはと焦りを募らせる』華子が、父親が紹介してくる数多の医師とお見合いをしていく姿が描かれていきます。そして、内容紹介にある通り、”焦ってお見合いを重ねた末にハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会”うことになります。 一方で〈第二章〉で主人公を務めるのが時岡美紀(ときおか みき)です。〈第二章〉の章題にも記されている通り『ある地方都市』の出身です。ここで興味深いのは華子が『東京』の『松濤』と具体的な地名で指定している一方で美紀は『漁港で知られた小さな街』としか記されていないところです。特定地域にマイナス印象がつくことを避けたといったところでしょうか?では、二人目の主人公・時岡美紀についても整理しておきましょう。  ● 時岡美紀ってどんな人?   ・三十二歳。慶應義塾大学文学部を一年で中退。   ・仕送りが途絶え学費を稼ぐために夜の仕事(ラウンジ勤務) → ITベンチャーに転職。   ・背が高く素っ気ない顔立ち → 背中まで伸びた髪を明るい色に染め、あっさりした顔に濃い目のスモーキーなアイメイクを施せば、どこかただ者ではないような、ミステリアスな雰囲気すら漂う。   ・実家は漁業を廃業し、父親は電機メーカーの下請け工場で働くがやがて失業。   ・ちゃんとした恋人を見つけなければ、いつまで経っても結婚なんてできないこともわかっている。 こちらはいかがでしょうか?『地方』から『慶應義塾大学』に進んだものの、実家からの仕送りが途絶え、『夜の仕事中心の生活を送』るようになっていく美紀。そんな中、在学中に『内部生』の青木幸一郎を知り、やがて『弁護士』となった青木幸一郎に再会する美紀。作者の山内マリコさんは『地方』から『東京』に出てきた女子の立場を美紀の言葉を通してこんな風に語られます。  『東京に出てくる若者って、必ず大変な目に遭うもん。あたしなんて親の援助もなかったから、お金もなくてかなり悲惨な感じで。どうにか社会でやっていけるようになるまで、すごく時間がかかった。だから最初から東京にいて、そういう苦労をしなくて済むなんて、めちゃくちゃ羨ましいよ』。 もちろん『最初から東京にいて』も、さまざまな人生があるとは思います。しかし、『地方』から『東京』に出るためには金銭的な負担の大きさはもちろんのこと、『地方』ならではの大人たちの意識の差というものも大きく働いてきます。『「女が勉強しても仕方ないだろ」と吐き捨てる』父親の姿は今の時代であっても消え去っていないと思います。『地方出身』の女性が『東京』で学ぶことへの見えないハードルが今の世にも確かに存在していると改めて思います。 そして、もう一つ。山内さんはこの作品ならではのテーマを大きく展開されます。それこそが『見えない壁』の存在です。これは、華子も美紀もそれぞれに感じていくものでもあります。まず華子が感じるのが『外の世界』という感覚です。お見合いを進めていく中に出会った『コテコテの関西人』との『激安大衆居酒屋』での出会いは『松濤』に暮らす華子に『外の世界』があることを教えます。  『こちら側の世界に住む人に、きちんとふるいをかけてもらった相手でないと、無理なのだ』 そんな風にショックを受ける華子の気持ちは、私がその世界の住人ではないこともあって十全には理解できませんが、言わんとすることは分かります。一方で、美紀は『地方』から『慶應義塾大学』に入学した先に『内部生』の存在を知ります。  ・『向こうはキラキラした内部生、こっちは上京したての貧乏な外部生だから、そもそも階層が違う』  ・『自分は彼女たちと、生まれた瞬間から途方もなく大きく水をあけられていて、その差はこの先何年経っても、縮まることは決してないのだ』 そんな風に自らを思う美紀は、生活のために『夜の仕事』に関わるようになる中に、この社会を悟ってもいきます。  『ヒエラルキーの上位は息苦しいほどのクローズドコミュニティで、そこでは「誰々を知っている」ということがほとんどすべて。実力うんぬんではなく、人脈や出自がすべてなのだ。彼らの世界はその閉鎖生ゆえ、恐ろしく狭い』。 置かれた立場の全く異なる華子と美紀。そんな二人が、とことん『上流階級』の青木幸一郎とそれぞれの立場で関係していく物語、本来出会うことなどなかったはずの二人の物語は〈第三章〉において予想外の展開を見せながら展開していきます。そして、最後に置かれた〈終章 一年後〉に描かれていく物語。そこには、『見えない壁』が間違いなく存在する『東京』という街に今日もひたむきに生きる女性の強さを見る物語が描かれていました。  『ああ、日本は格差社会なんじゃなくて、昔からずっと変わらず、階級社会だったんだ』。 そんな風に冷静にこの国を見る視点にハッとさせられるこの作品。そこには、『東京』の『松濤』に暮らす華子と、『地方』の貧しい家族に仕送りを止められた美紀という対象的な女性の生き様が描かれていました。『上流階級』の描写に雲の上の世界を感じるこの作品。そんなこの国に『見えない壁』の存在を実感もするこの作品。 よくぞこんな視点から描いてくださった!と作者の山内マリコさんの鋭い洞察力に驚く他ない、素晴らしい作品でした。

    270
    投稿日: 2024.11.30
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    地方出身で東京に憧れを抱く上京女性と松濤の箱入り娘の女性。 互いに階層を意識しつつ、アラサー女性ならではの悩みを抱える2人。これまで、決して交わることのなかった2人が交わる。なんとなく、ドロドロしたものをイメージしていたが、そんなことは全くない。静かに互いの境遇を聞き受け、尊重する。 いわゆる同じ階層同士の結婚だとしても、階層の異なる人と結婚だとしても、対等に話せなければ将来は暗くなる。 どんな相手だとしても、対等に話すことの大切さを実感した。 また地方出身者は東京という場所に憧れを抱く、東京の中心で生まれてからずっと暮らしている人に憧れを抱く人もいると思う。だが、結局は、東京の中心であっても、地方の出生し再生産を繰り返すサークルとなんも変わりはない。ごく狭い世界で生きている。 境遇の異なるものたちが、争いではなく、静かに互いの境遇を聞き受けている。自分の幸せは他の誰かではなく自分でつかむものだと気づかせてくれる。

    4
    投稿日: 2024.11.27
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    先が気になって仕方なくて、隙間時間でどんどん読み進めた。こんなにも引き込まれた作品は久しぶり!というか初めてくらいかな…。 幸せな結婚ってなんだろ? 外側から見たら幸せそうに見えても、それをどうその人が感じているか? 周りからの評価や表面的なものではなく、自分らしくいられて、心から幸せを感じられることが大切なんだと感じた。

    2
    投稿日: 2024.11.23
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    はじめに映画を見ていて、気になっていたので原作も読んでみました。 いまこの瞬間同じ東京という場所で過ごしている同世代の女性であっても、階級の違いで生活や悩みがここまで違うのか!と実感する本。 読後感はさわやかです! 女性同士の義理、いいです!

    5
    投稿日: 2024.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    格差社会なんじゃなくて、階級社会なんだ ↑一番印象に残ってて、腑に落ちたところ。 残酷なテーマだったけれど、 ″女同士の義理″は本当にある 自分も女として女の世界を生きてきて、実感してるはずなのに、普通にキャットファイトを望んでしまった。 女同士を分断する価値観に、自分ももれなく染まっていたことに気付いた。

    1
    投稿日: 2024.11.18
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    女同士の義理が良かった。 自分がモヤモヤと考えていたことが言語化されていた。結婚は弱みを握られることという言葉が特に印象的だった。

    2
    投稿日: 2024.11.07
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    もはや社会学と評している人がいたが、全くその通り。社会の階層を鮮やかに描き出している。 よほどよく観察しないと描けない世界。 著者の本に流れる通奏低音に、男性中心の社会に対する警戒があり、時々ハッとさせられる。 知らない間に男目線の考えに馴染まされていないか、おじさんになっていないか。理不尽をうやむやにして迎合してしまっていないか、時々わが身を振り返って考えたいものだ。

    2
    投稿日: 2024.11.04
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    東京生まれ東京育ちの華子と、地方生まれで大学進学のために上京してきた美紀。 華子は箱入り娘として育ち、恋人と別れたことにより本格的な婚活を開始する。 美紀は東京の大学を、家庭の金銭的事情により中退することになる。 2人に接点はなさそうだが、青木幸一郎という独身男性により三角関係になってしまう。 女の敵は女ではない、この男性に問題ありだと思う。華子と美紀は、悩みながらも進むべき道を模索する。 生まれも育ちも古い考え方も、糧として人生を楽しんでほしいと思った。そう思わせてくれる終わり方で良かった。

    84
    投稿日: 2024.10.25
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    山内マリコの書く文章は「ビジュの良さ」が魅力だと思う。 文章のビジュって何だ、という感じだが、例えばドラマだったら、登場人物の服装が毎回おしゃれとか、セットのインテリアが可愛いとかそんなイメージ。 物語の本筋には関係無さそうだけれど、何となく全体を纏う空気が都会的でおしゃれな雰囲気になっている気がする。 どの作品を読んでも、広いテーマは「女性」で、ターゲットも女性な(気がする)ので、纏う空気感も含め女心を掴むのがとても上手いと思う。 今回初めて長編を読んだが、小気味いいテンポと言い回しでとても楽しく読み進められた。 政治家誕生の裏みたいなのも描かれているけれど、どうやって取材したのか気になる。 本当にこんな世界だったとしたら、日本終わってるな。笑

    0
    投稿日: 2024.10.24
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    「階級」の違う二人が一人の男を通じて出会う話。女同士のドロドロではない三角関係。ありそうでないようなリアルな描写でした。 お互いに望んでも得られないものを持って生まれた同士が分かり合えるわけではないけど、自分の幸せがなんなのかを突き詰めていきます。 誰もが自分では何とも思わないけど、他の誰かが欲しても手に入らないものを持っているんだろうなと思いました。 読了後は何とも思わなかった自分のスペックが愛しく思えます。

    9
    投稿日: 2024.10.22
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    私が見て、感じている『東京』を色んな視点から言語化したような話で、20代に沢山感じた女性視点のもやもやを詰め込んだような話で、現代社会の残念なところに激しく同意しながら、一気読み。とは言っても、暗さや嫌味っぽさはなく、自分の人生を歩む力をそっと添えてくれるような文章が沢山散りばめられていた。娘ができて、もしまだ日本がこんな感じだったら、お守りにプレゼントしたいなと思った本の一つ。

    0
    投稿日: 2024.10.17
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    上流階級で何不自由なく育っても、それはそれで悩みがあるんだなぁ。 地元で平凡な主婦に落ち着いた身としては耳が痛い所も多々……

    0
    投稿日: 2024.10.07
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    金持ちとかそうじゃないとか関係なく、やっぱ最後は自分がどう世間に目を向けるか、なんだと思った。いつまでも視野を広げていきたいし、いろんな世界を知りたいと思った。そして美紀の性格がすごく好き。さっぱりしてて自立してて。 女の義理の話いいねぇぇ⭐️

    0
    投稿日: 2024.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地方生まれの美紀と東京生まれの華子 育った環境も違うが1人の男性をきっかけに交流が始まり・・ 華子という名前からお嬢様という感じ。 美紀と華子でバチバチになるのかなと思った。 華子は親が望む人と結婚し家庭に入ることが幸せだと思い込んでいた(そういう教育だった)が、最終的に離婚をして自立して仕事を楽しんでいるというのが良かった。

    2
    投稿日: 2024.09.27
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    女の敵は女。 でも、女の味方も女。 あぁいるなこういう女って。でも、自分もふとした時こういう女、演じてないかな? "女性"の性を感じる一冊。

    0
    投稿日: 2024.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    追い求めてた、絵に描いたような結婚の先にある空虚な生活でようやく現実を突きつけられて、でもそのぬるま湯に浸かったままぼうっと生きる道を捨てて自立を選んだのはちょっとフィクションっぽかったかな? 実際のこういう人たちは世間体に縛られて抜け出せないままのことが多そう。 温室育ちの人、田舎から飛び出して這い上がってきた人、色んな観点を見られておもしろかった! 結婚に対してどれぐらい重きを置いているかが男女で差があって、その違いに苦しめられるというのが刺さった

    1
    投稿日: 2024.09.14
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    自分は女性贔屓の目線でしかみれないし、「女同士の義理」を固く信じているけれど、「女性の敵は女性」という構図を創り出す社会の仕組みに気づかされて大いに納得。ヘドバンの勢いで頷く。

    1
    投稿日: 2024.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あらすじを見て、「これは女同士の泥々系に違いない...!」と決めつけていた自分がくやしい。 物語後半の華子の行動が衝撃で、爽快感が凄かった。 華子、かっこいいよ!

    0
    投稿日: 2024.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    榛原華子 二十七歳。父親のコネで大手化粧品メーカーに就職し秘書課に配属、昨年の十一月に退職。東京の開業医の家庭の三女として生まれる。姉の夫の紹介で知り合った幸一郎とすぐに婚約する。 華子の祖母 榛原麻友子 華子の真ん中の姉。榛原家の次女。仕事ばかりで結婚せず、三十を過ぎてやっと嫁いだと思ったら、一年ともたずに離婚した。赤坂で美容皮膚科医をしている。三十七歳。 宗郎 華子の父。整形外科医院を代々経営する開業医。 京子 華子の母。料理上手で、一時期は知り合いに請われて教室をやっていた。華子と同じ名門私立の女子大を卒業後、一度も外で働くことなく医者に嫁いだ。 香津子 いちばん上の姉。四十二歳。 岡上真 香津子の夫。 晃太 香津子の一人息子。慶應義塾中等部。 華子の元恋人 慶應幼稚舎出身、大手証券会社に勤め、親は都内にビルなマンションを持っている。華子にとって理想の結婚相手だった。 西田燿子 華子が月に二回の頻度で通っている青山のネイルサロンのネイリスト。 相楽逸子 華子とは小中高と同じ学校だった。大学からドイツに留学しており、ビザの都合でいまは日本とドイツに半々ほどで暮らしている。 渡邉 華子のお見合い相手。 茂田井美帆 華子が着付け学校で一緒になった、自由が丘在住の新婚女性。 亀井 麻友子に紹介された慶應ボーイ。 青木幸一郎 義兄の紹介で会うことになった慶応幼稚舎出身の弁護士。三十二歳。華子と婚約をする。 時岡美紀 地方の県でトップの進学校から慶應義塾大学に進学。水商売で生計を立てるが、水商売にのめり込んでしまい大学を除籍処分となる。現在はベンチャーのIT企業に勤めている。 平田佳代 美紀とともに同じ高校から慶應に進んだ唯一の女子。 大輔 三木の弟。地元の食品加工工場で働き、いまも小中の同級生とつるんでいる。 ミナホ 美紀に夜の仕事を紹介する。 青木玲子 ロンドン在住の幸一郎の姉。

    0
    投稿日: 2024.08.20