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日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―(新潮文庫)
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―(新潮文庫)
森下典子/新潮社
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総合評価

818件)
4.4
392
254
90
9
0
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    お茶を通して、心と季節を重ね合わせ、今を生きていることを実感する。 学生の頃にお茶を習っていた頃、作者と同じようにお手前の理由もわからず、ただ指導されるままに目の前のことに取り組んでいた。 長く続けることで、その理由に気づけるのは奥深い道だ。お茶って素敵だなと素直に感じた。

    0
    投稿日: 2025.12.21
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    繰り返しに思える日々でも細かな違いを味わって大切に過ごすことが描かれている。形に心を入れる。 四季や茶道のある国でよかったと思う。

    0
    投稿日: 2025.12.18
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    お風呂本。 茶道の本かなぁ〜、と思って買ってみたけど違った。 これはマインドフルネスの本だ。 勉強や仕事、家庭など誰しも忙しく過ごす現代で、著者が茶道を習う過程で「今」を「生きる」ということに気づき、そしてこちらにも気づかせてくれる1冊だった。

    0
    投稿日: 2025.12.16
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    どなたかの本棚の感想文が気になり、読んだ本。 うまく表現できないけど、確かに読みごたえのある内容だった。 はじめはなんとも思わなかったことが、ある時 そういうことだったのかと感じ入ることがある。 特に同じことを長く続けていると。  気づくこと。一生涯、自分の成長に気づき続けること。 学びとは、そうやって、自分を育てること。

    24
    投稿日: 2025.12.15
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    何か特別なことが書かれてるわけでも事件が起こるわけでもないけど、なんとなく「ちょっと丁寧に生きてみよう」って心にポッと火が灯った。 お茶やってみたいとは思わないけど、普段意識してこなかった自然の音や匂いや色にも目を向けて、季節の変化を楽しみたい。 あと「会いたいと思ったら、会わなければいけない」って言葉はかなり刺さった。 追記:映画化もしてるということで早速観てみた。 若干原作と違う設定はあるものの(武田先生の年齢ぐらい?)、実写版を観てここまでしっくりきたの初めて。 俳優陣の演技力が素晴らしいのはもちろんだけど、映像はきれいだし音も心地よくて原作のイメージをうまく補填してくれる。 「面白い」とは違うけど、スーッと心に入ってきて心地いい映画だった。

    12
    投稿日: 2025.12.11
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    すごい素敵、!!!四季全部が好きになっちゃうような感じもしたし、雨も日常で聞こえる色んな音も、全部を好きになって、人生に明らかに彩りを加えられたような、そんな感じがした。お茶をならい続ける中で、こんなにも素晴らしい気づきを得られるってすごいなあ、と思った。勉強になる言葉も、沢山あって、とても良かった。年齢を重ねた時もう一度読みたい

    11
    投稿日: 2025.12.09
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    出会えたことに感謝したい、素晴らしい本。 五感を刺激する美しい文章、丁寧な描写に癒されて幸せな読書時間を過ごせた。  お茶を極めた特別な人の本ではなく、わからないながらも同じことを続けたからこそ見えた境地や、筆者が体験した点と点がつながり自分の血と肉になる瞬間の感動が語られる。 季節のおもてなし、その日のテーマと調和を考えた細かな演出など、お茶の世界の心尽くしに感心した。 近くに置いて何度も読み返したい本。 「それだけだった。なのに胸を突かれた。シンプルな動きに、あらゆるものが含まれていた。形そのものが心だった。いや、心が形になっていた。」 「人間はどんな日だって楽しむことができる。そして、人間は、そのことに気づく絶好のチャンスの連続の中で生きている。」 「茶花のない季節などなかった。退屈な季節など、一つもなかった、、、。」

    43
    投稿日: 2025.12.05
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    お茶がここまで人生に寄り添っているとは思いもしなかった。とても深い話だった。 掛け軸は、今の季節を体現する。季節は春夏秋冬だけではなかった。人生にも、季節があるのだ。という達磨の掛け軸の話。 だいじな人に会えたら、共に食べ、共に生き、だんらんをかみしめる。という一期一会の話。 私たちはいつでも、過去を悔やんだり、まだ来てもいない未来を思い悩んでいる。どんなに悩んだところで、所詮、過ぎ去ってしまった日々へ駆け戻ることも、未来に先周りして準備することもできない。道は一つしかない。今を味わうこと。といった雨を聴く話。 全て大切な気づきとなった。

    0
    投稿日: 2025.12.02
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    結構なお点前の本でございました。 ただただ基本を繰り返す。 頭で考えなくとも体が自然に動くまで。 すると所作や佇まいまでも洗練される。 そこまでに至る、苦悩や葛藤、一喜一憂。 そして、その先の光明。 日常に四季折々、五感を感じ持つ事って大切。 それこそが豊かな人生なのかと。

    0
    投稿日: 2025.11.24
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    お茶を始めてみたくなる気持ちにもなったけど、これ以上趣味を増やしたら頭がショートしそうな気もする、でも気になる

    0
    投稿日: 2025.11.16
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    日本にある四季をお茶を通して少しずつ感じとっていく様子がとても素敵だった。 四季を感じられる日本に生まれて良かったなぁ、とも思う。 森下さんの言葉を通して、森下さんの見ていること、感じていることを疑似体験しているようで、私の心も安らぎました。 昔に雨の匂いがするねって人に言ったことがあって、それを理解してもらえない事が多かったんだけど、森下さんが雨の匂いのことを書かれていて、嬉しかった。 日日是好日は、頭痛が酷い時に読んでたんだけど、気付いたらスーッと痛みが引いていて、びっくり。 森下さんの本は心のロキソニンかも。

    0
    投稿日: 2025.11.14
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    書道を習っていた時の今ここに集中する感覚を思い出した。仕事も集中しているけれど、頭の中が空っぽになる訳じゃないから、集中の種類が違うな。お茶の道具の美術展に行った時、さっぱりわからなかったけど、これからは新たな目線で楽しめそう。お茶って憧れるけど敷居高いよね…。とりあえず和菓子買ってお茶入れることにします。 雨の音を楽しむのは大共感。

    14
    投稿日: 2025.11.10
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    「だから、だいじな人に会えたら、共に食べ、共に生き、だんらんをかみしめる。 一期一会とは、そういうことなんだ・・・・・・。」 「一期一会」を初めて聞いたのは、この小説の映画でした。通っていたアメリカの大学で、日本学部は日本の映画を紹介する「ムービーナイト」があって、みんなの周りに「泣かないで、泣かないで」と思いながら見た思い出があります。そして、そこで、初めて「一期一会」と出会ったんです。日本語の勉強だけではなく、人生の全体を振り返ったら、人と出会いの特別さの感じをずっと持っていましたが、どうやって言葉で言えるのは分からなかったのです。今でも、英語でなかなかふさわしいフレーズがないです。でも、日本語で、「一期一会」があります。「一期一会」は私にとって深い意味があるので、今回映画の小説も読もうと思っていました。お茶を習っているので、もっと深く「勉強」しようと思っていました。そのお茶の勉強だけじゃなくて、この小説も一期一会でした。読みながら、不思議に「今の私は、私にとって心に響いたことは、この時こその一期一会。もし何年間たってまた読んだら、きっとその時も一期一会のことがある」という感じがしました。その考えは、私にとって今まで読んだことがある小説と違う特別感かなと思います。 英語でも日本語でも伝えない特別さがあって、みんなが読むべきだと思います。 そして、もう一つの出会いがありました。「日日是好日」です。この小説のおかげで、私の心に響いた言葉をもう一つ見つけることができたので、ありがたいです。 今まで読んだことがある本の中に、一番いいの一つにすぐなりました。

    1
    投稿日: 2025.11.03
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    イマココに目を向けることの大切さ、 考えるより感じることで得られることの大きさ、 理屈を述べるよりも五感を磨くことの尊さ、 当たり前のようで忘れがちな日常のささやかな幸せを感じとるためのヒントを教えてくれる一冊。 茶道を習ったことは1度もないけど、伝統芸能を長く学んできて今教える立場でもあるので、リンクする部分もあって、初心に帰って身が引き締まる思いになる感覚もあった。 いつか茶道も習ってみたいな〜と思った。

    6
    投稿日: 2025.11.01
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    まるでそこに自分も存在するかのような 感覚の中、ゆったりとした心地よい気分で 読むことができた。 私は茶道経験者だが、こんなにも季節と 強い繋がりがあったとは…目から鱗。 私たちは、慌ただしい日々を過ごしているが、 そんな中、著者のように、週一回、 茶道を通して心を「無」にし、 季節を自然から直接、 掛け軸や茶道の道具から間接的に 感じられることに、なんて贅沢な 時間なのだろうと思った。 読後、目次の第1章から第15章までの タイトルを見返すと、どれもしっくりくる。 このタイトルだけでも今後の行動・考え方の 指針となりそうだ☻ *きっかけがあれば、いつか私も茶道をやりたい。 とりあえずやらない今は、五感をフルに使って 季節を意識的に感じたいな。 *23年間続けていた書道を、また再開させたくなった。「無」の時間を無性に味わいたい。

    9
    投稿日: 2025.10.31
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    長い目で続けること。 過去や未来ではなく今を大切にすること。 自然に耳を澄ませ、ふれること。 この本からは多くの学びがありました。 上記の3点は明文化してみると当たり前のように思えるけれど、目まぐるしく毎日過ごしているとそのことを忘れてしまいます。 すぐに過去を悔やんでくさくさしたり先の見えない未来を嘆く自分にはすごく刺さりました。この気持ちをずっと大切に忘れずにいたい。 とても良い本でした。

    0
    投稿日: 2025.10.31
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    本当の自由や今この瞬間を味わうことの大切さ、言葉では表現できない奥深さがあることを教えてくれる本。 自分勝手にやることが自由や創造性ではなく、がんじがらめの作法の先に本当の自分やオリジナリティがある。また、今この瞬間に意識を向けることでより奥深く今を感じることができる。

    0
    投稿日: 2025.10.30
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    知人の薦めで読んでみたが、あっという間に読了。 茶道のお話し?エッセイ? 私は全くお茶とは無縁の生活を送っているので、楽しめるかしら?と不安があったがそれは杞憂であった。 読了後に、心の中に「自由の扉」を始めて開いた気持ちになった。 作者はお茶を習いはじめてから、少しずつ、ある時は突然、「自分はこのままの姿で、ここにいるだけでよい」という自由を感じはじめる。季節を五感で味わう歓びを、とても生々しい人間らしく素直な表現で綴ってくれている。 私では選ばなかっただろう。この機会を与えてくれた知人に感謝する。本当の自由の意味を私はこの本で知った。

    0
    投稿日: 2025.10.25
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    とにかく美しい本だった。 読み進めるうちに祖母の庭の情景を思い出して帰りたくなった。蚊取り線香の匂いが漂う夕暮れの庭、雨の日に砂利が濃くなっていく様、雨樋に雨が伝う音、雨に弾む葉。匂い、温度、感情それぞれが懐かしく思えた。 茶菓子はどちらかというと苦手だが、抹茶と味わいたくなった。百貨店の和菓子で季節を感じていたが、少し茶菓子にも手を伸ばしたい。 どきりとした言葉がある。「失敗しても良いから心を入れなさい」。負け戦だと分かっていても心を込めることも時には必要かもしれない。 実は私は冬がとても苦手だ。塞ぎ込んでしまう。今を楽しむこと、冬を楽しむ術を身につけるという観点は新鮮だった。

    0
    投稿日: 2025.10.21
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    自分が体験したことのない、お茶の世界を感じられて、いい読書時間でした! 好きなアニメの関係で二人静という言葉は知っていたのですが、茶花なのを知らず……!勉強にもなりました!

    2
    投稿日: 2025.10.09
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    お茶の、細かい作業のように見えて実は無駄を削ぎ落とした潔さ、掛け軸やお花、お菓子、お茶碗など、ひとつひとつの物や動作に込められた意味、以前少しばかり習った時を懐かしく思い出しました。 季節や天気、様々な物事に五感を研ぎ澄ませることが出来る日本文化の良さを再度感じる素敵な作品だと思います。日常の中にあっても、今より少し丁寧に生きていきたいと思えたこの本は、私の大切な一冊に仲間入りです!

    1
    投稿日: 2025.10.09
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    「物事の良し悪しを判断するのではなく、あるがままに受け入れ、今この瞬間を大切に生きること」 日々是好日って言葉、忘れたくない。よく分からない焦燥感に駆られる毎日だったけど、今を大切に、長い目で生きようと思います。

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

     日本は日本の文化をもっと誇っていいと思うんですよね。そういう、日本の良さを味わえる一冊だと思います。  日々を「良い」「悪い」とカテゴライズするよりも、日々を純粋に味わって行く歓びを思い出しました。悪い日なんてなくて、一日一日をもっと深く丹念に味わう術を、私たちは持っていたんだと思います。私はそういう感性の中に、日本人という民族性が見つかるんだと思います。  やるべきことに忙殺される日々の中で、そういう気付きを得られる瞬間を、私は持っていたい。  「日々是好日」この言葉をそっと胸に。また読みたい本でした。

    2
    投稿日: 2025.10.03
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    んー読むタイミングが悪かったかもしれない。 気持ちに余裕があるときに読んだらもっと心に響いた気がする。こうゆうの好きなはずなんだが、忙しさと疲れで、ただ読むという行為をしてただけになってしまった気がしてる。もったいない。 またいつか読んで違う感想を持ちたい…もしくは映像で見てみたい

    9
    投稿日: 2025.10.03
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    前々から読みたかった一冊。お茶の世界に関心があり、お茶の世界に触れたくて読みました。 深いなぁ、深すぎる。 お茶の世界に関心がある人は、ぜひ一読をお勧めしたいです。

    0
    投稿日: 2025.09.30
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    映画を観て原作も読みたくなった 茶道の世界をのぞかせてもらえる贅沢な本 茶道が題材だけど、茶道だけでなくいろんなことが同様に重ねあわせられるのが茶道本ではない良いところ 茶道はもちろん日本の文化にも興味をもったし、この思想を手に入れたいとも思った

    1
    投稿日: 2025.09.27
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    今まで茶道に興味を持ったことがなかったけれどこの本を読んで茶道に通いたくなった。 好きなインフルエンサーの方が茶道を習っていて、この本の内容を思い出すとなんて素敵な趣味なんだろうと思う、、 難しそうだけど奥が深くて、とっても素敵。 またもう一度読み直したい一冊。

    1
    投稿日: 2025.09.27
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    お茶の教室に通っていて、 心構えがまた改まった 静かに進んでいく1日一日、 とても季節感といい、とても良かった

    2
    投稿日: 2025.09.25
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    お茶はたてたり作法を学ぶだけだと思っていたが、この本を通して自分がこれまで思っていた以上にお茶を極めることは難しいし、奧が深いんだろうなと感じた。これまで以上にお茶を習いたくなった。

    22
    投稿日: 2025.09.24
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    読んでいて空間が頭に勝手に描かれてくる。言葉でこれほど想像させ、同じ空間にいる感覚にしてくれるのはすごい。

    3
    投稿日: 2025.09.22
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    季節を味わう生活をしたくなった。まずはお花のサブスク始めようかなぁなんて… 自分の生活に、どう取り入れるかを考える楽しみができた。

    1
    投稿日: 2025.09.20
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    茶道からの学びが人生に通ずる、心に響く一冊。でも、解説にあるようにこの本は茶道の棚じゃないのよね。お茶の知識や興味とは全く離れているんだけど、茶道がやってみたくなる1冊かも。

    1
    投稿日: 2025.09.07
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    2025年新潮文庫の100冊に入っていたので買ってみました。 お茶についての興味も知識もないので、入り込めるか不安に思っていましたがお茶の本だけどお茶の本じゃなかったです。 森下さんはお茶を通して、四季に触れ様々な感覚が研ぎ澄まされ、ありのままの自分を許容すること、今を生きることを感じ取られていますが、微々繰り返される生活の中で同じような感覚を味わったことは誰でもあると思います。そのことに気づかせてくれるような本でした。 解説で柳家さんが書かれているように、読了後にあらためてまえがきを読むとすごく清々しいような晴れやかな気持ちになります。 今後お茶に触れる機会があれば、この本のおかげでより楽しめると思いますが今はそんな機会もないので素敵な和菓子を見にデパートに行こうと読み終えてから思いました。

    0
    投稿日: 2025.09.06
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    ずっと読んでみたかった本。やっと読めた。 お茶の世界は憧れるけれど何となく機会を逃して習わないまま来ている。 長年お稽古をしてきたからこそ気づいたことが書かれていてお茶の世界への憧れがますます募った。

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    鈴木大拙の著書に「禅は悟りの修行である。悟りは解放を意味する。解放は自由に等しい」という一節があるが、それを茶道を通じて経験した内容が平易なエッセイで記されていて素晴らしい。オリデン・ヘイゲル「弓と禅」の茶道版ともいえる。悟りのドアが開けた瞬間のような一節は胸熱。

    0
    投稿日: 2025.09.03
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    晴れでも雨でも、毎日がいい日。雨の日は雨を聴く。会いたい人がいたらちゃんと会いに行って、大事に思ってることを伝えよう。「今ここにいること」に気持ちを集中させれば、どんなことも乗り越えられる。 色んな大事な言葉があって、すごく励まされた。教えることで自分が成長できるというのはまさに、今の私自身にも通ずる。読んでよかったし、また何度でも読み返したい。

    0
    投稿日: 2025.08.30
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    茶道について、私が想像していたものとは全然違っていて、なかなか勉強になりました。本文の中にある「何も知らない」とか「ちゃんとここにいる」とか「会いたいと思ったら会わなければいけない」とか「日日是好日」とか、これからの人生の道しるべになるような言葉がたくさんありました。これらは、日本の美学や哲学なのだと思いますが、私は日本に住んでいながら、日本の美学や哲学のことをあまり知らないことを知りました。それと同時に、もっと日本の美学や哲学を知ってみたいなとも思いました。やはり「道」は素晴らしいです。茶道を学んでみたくなりました。

    10
    投稿日: 2025.08.27
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    水とお湯では、柄杓でお茶碗に汲む時の音が違うという文章が印象的。以来、ステンレスボトルからお湯を注ぐ時の音に耳をすませています。 12年に一度しか使わないお茶碗、季節ごとにかわる道具や掛け軸や和菓子、お茶ってなんと贅沢で豊かな世界。梅雨と秋雨では雨音が違う等々、いろんなことを教えてくれる作品でした。 余談ですが映画も見ました。 鶴見辰吾がすごく良かった。

    0
    投稿日: 2025.08.24
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    なんか疲れたなあ、人生雑に生きちゃってるかもな、って思った時、ふと立ち止まりたくなった時に私は読みたくなる本。

    2
    投稿日: 2025.08.21
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    わからなくても、とにかくずっと続けることで、急にストンと落ちる感覚。なんとなく、理解できる気がした。 それが、何歳になっても何年続けても起こることなんだなと希望になる。もちろん、真面目に向き合って積み上げたからこそ、と思う。 突き詰めることで、感覚が研ぎ澄まされたり、自分の内側の声がきこえてきたり。その過程が書かれていて、面白かった。きっと言葉にしにくいものもたくさんあるんだろうけど。

    16
    投稿日: 2025.08.11
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    お茶をやっていて実感していることを言葉にしてくれている本であった 自分以外にも同じように感じている人がいて親近感が湧いた

    0
    投稿日: 2025.08.07
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    単なるお茶だけの話ではなく、季節の流れ、空気、音を、じっくり感じることのできる本。 四季を感じる喜びを改めて気づくことができた。 忙しなく過ぎる日々を、1度立ち止まって、 いまに集中することを大切にしたいと思った。

    1
    投稿日: 2025.08.05
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    2023年ごろの本が苦手な時に読んだ一冊です。 今思うと一日で読み切れる本を2ヶ月ぐらいかけてゆっくり頑張って読んだ本でした。 すぐ本に影響されるから、読み終わった後、 茶道を習いにいきたいと言ってまわってました笑 内容を少し忘れてしまっているので近いうちに読み返したいです。

    0
    投稿日: 2025.07.27
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    とても良い本で、一気読みでした。 「世の中は、前向きで明るい事ばかりに価値をおく。けれど、そもそも反対のことがなければ、明るさも存在しない」その両方が必要なこと、人間は完璧じゃなくても良いんだと思わされました。 そして、人生にも季節があるということ。生きていると訪れる、なかなか思うようにはいかない日々。自分は真冬の底にいると感じていても、この本を読み、読書をする事でゆっくり、本当にゆっくりだけど自分を取り戻していけるような気がしました。 今は寒い冬の日々でも、その日を思う存分生きる。 きっと季節は巡って、いつかは春が来るのだと思います。

    0
    投稿日: 2025.07.27
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    エッセイ本で衝撃を受けたのは初めてだ。 本を読み進める中で、お気に入りの文はメモするようにしている。『日日是好日』は名文が多く、つらつらと書き連ねてしまった。 ー世の中には「すぐにわかるもの」と「すぐにはわからないもの」の二種類がある。 すぐにわかるものは、一度通り過ぎればそれでいい。 すぐにはわからないものは、何度か行ったり来たりするうちに、後になって少しずつじわじわとわかりだし、「別もの」に変わっていく。そして、わかるたびに、自分が見ていたのは、全体のほんの断片にすぎなかったことに気づく。ー まさにこの本の存在が「すぐにはわからないもの」である。学生時代に読んでも、心への響き方は全く違うものであったはずだ。 私の手元にあるこの本は、発行から第50刷と、増刷に増刷を重ねたもの。多くの人に、新しい気づきを与えてくれる、影響力の強い本である。 ー 人は時間の流れの中で目を開き、自分の成長を折々に発見していくのだ。ー 成長した私がまたどのような感想を抱くのか楽しみだ。

    2
    投稿日: 2025.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025.07.12-2025.07.22 「すべてを言葉にすること」「ものごとをつまびらかにすること」そういうことが求められることが多い現代社会で、私はそれが得意だった。 逆に、「口にせず余白を楽しむ」、「ありのままをそのまま受け入れる」ことが苦手である。 この本を読んでいると、この苦手な部分を強く痛感する。だが、後者にある「心のゆとり」のようなものに、私は憧れを抱いた。 凛とした空気が伝わってくる文章は、気持ちがよく、茶の時間を味わう人々の空間まで私たちを連れて行っていかれる。読んでるそばから身や気持ちがしゃんとしてきて、毎年ご縁で参加している秋の茶会と初釜を思い起こして読み進めた。 以下は特に、身を引き締めることになった本文だ。 (高をくくってはいけない。ゼロになって、習わなければ……) ものを習うということは、相手の前に、なにも知らない「ゼロ」の自分を開くことなのだ。それなのに、私はなんで邪魔なものを持ってここにいるのだろう。心のどこかで、「こんなこと簡単よ」「私はデキるわ」と斜に構えていたを私はなんて慢心していたんだろう。 あまりにも私は慢心して人生を送っていると感じた。どんな場所においても「習う」という工程は必ず発生し、「ゼロ」の自分を素直に開くことこそ、やわらかな人間性とゆとりある心を生み出してくれる。私は常にキビキビ、キリキリ、クタクタ。 著者のようにお茶の世界へ飛び込む勇気はないが、この本に書かれている「お茶を通して見えるこころの緩め方、世界の見つめ方」は私にとって大変参考になった。五感で世界を味わい、柔らかく、しなやかに日々を楽しみたいと感じた一冊だった。

    0
    投稿日: 2025.07.22
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    何かを練習しているとき、例えばギターを弾いていると、ずっとできなかったフレーズが、あれ?いつの間にか弾けている、となるときが訪れます。お茶の世界もそういった気づきが連続するようですが、それが何十年という長いスパンで訪れること、季節の恵みを学べること、五感が刺激されること、など通常では考えられない奥深さがあるようだということがわかりました。私はそれを会得するところまではいけるかわかりませんが、ぜひ一度その世界に触れてみたいと思わせてくれるすばらしい本でした。

    0
    投稿日: 2025.07.01
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    茶道を通して得た人生哲学というか気付きのようなもののエッセイ。 評価が高くこちらが構えて読みにいってしまったのがよくなかったか、気づきの部分にさしたる感動もなくさらさらと私の中を流れていってしまった。 しかし、これらの気づきは原体験を得て初めて個人が知覚出来るもので、体験を通じず知っているだけの私はただの頭でっかちのようだといつも思う。

    0
    投稿日: 2025.06.27
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    この本も「読む前」と「読み終えた後」でタイトルの意味が変わる一冊でした。目の前の世界をどう見るか、もとい見ようとするかだけで、全く違う感覚にたどり着くのだと理解が深まりました。茶道は作法が多く、ついつい効率的に、と考えがちな私には終始「難しいな」という感想でした…が、この本が伝えようとしているのはそこがメインではないので、茶道に興味なくても、生きるヒントという観点で読むには最適な一冊だなと感じました。

    0
    投稿日: 2025.06.25
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    教えないという教え。 自ら気がつくという感動。 点が線になり、面になり、立体になっていく様が生き生きと描かれた作品。 お菓子やお茶の味、季節の移ろい、花の香りが何年ものサイクルで体感出来る。 とても晴れやかな一冊。

    3
    投稿日: 2025.06.24
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    学生のとき茶道部だったというのもあり、様々な作法やお道具に懐かしさを感じた。 季節やその日の天気、一日一日が全く異なる。お茶は、そんな小さな変化を楽しむ事が出来る。

    0
    投稿日: 2025.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日々是好日の映画を観て、高校生の頃 茶道部に憧れたことを思いだし茶道に入門しました。その後小説を読み、 −雨の日は雨の音を聴く −お湯の音と水の音の違い  その頃よく思いだして、やっぱり良いなぁと思った。 お茶を始めて5年めになり、再読。 先生が達磨の掛け軸をかけて待っていてくれたこと、 毎年変わりなく花が咲くこと、 お点前ができること、 干支の茶碗をしみじみとみる気持ち 今回はそこにぐっと来てしまった。 −長い目で今を生きる 心に留めておきたいです。 またいつか再読すると思う大切な本です。

    6
    投稿日: 2025.06.10
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    幸せを感じる1冊でした。読んでいる間は、いつも自分が感じていた自然を思い出してホッと休まることができました。お茶を習いたくなる

    1
    投稿日: 2025.06.09
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    ページをめくるたびに、世界観が変わっていきました。日常のちょっとした変化に敏感になれるというか、丁寧に過ごせるようになるというか、時々読み返したい一冊。あと、お茶を始めたくなりますね。

    1
    投稿日: 2025.06.08
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    作者の視点で読みながらこちらの世界も開かれていく。その視野や感性の広がりをきちんと言語化されていて単なる感想で終わらない。変わらない日常にハッとさせられる場面がたくさん出てくる。お茶の世界。四季の世界。外と内。自然の中に生きる人間。

    1
    投稿日: 2025.06.08
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    梨木香歩さんのエッセイで紹介されていて、読んでみたいと手にした。 週一回、お茶の稽古を二十五年間続けてきた森下さん。 ~そのお茶が教えてくれた、15のしあわせ~ まえがきで森下さんは仰有る。 世の中には「すぐわかるもの」と「すぐにはわからないもの」の二種類がある。 「お茶」とは後者であり、 「何度か行ったり来たりするうちに、後になって少しずつじわじわとわかりだし、「別もの」に変わってゆく。そして、わかるたびに、自分が見ていたのは、全体の中のほんの断片にすぎなかったことに気づく。」と。 続く、夕立が来ることに気付けた話にも共感する。 「それまで、雨は「空から落ちてくる水」でしかなく、匂いなどなかった。土の匂いもしなかった。」 けれどお茶での作法を何年も繰り返すうち、その日は突然やって来たという。 「季節が「匂い」や「音」という五感にうったえ始めた」 分かるなぁ。 ある年代を迎えると、そういった事に急に気付けるようになるものだ。 これから降りだすであろう雨の匂い、夏の終わりの寂しさ、降り積もる雪の音、近付く春の気配、、、等々を五感で感じとることができるようになってくる。 第一章から、武田先生のもとでお茶のお稽古が始まる。 初めは「日本の「悪しき伝統」の鋳型にはめられる気がして、反発で爆発しそうだった」森下さんだったが、何も知らない自分を認めた時に目からウロコが落ちる。 「ものを習うということは、相手の前に、何も知らない「ゼロ」の自分を開くことなのだ。…(略)…心のどこかで、「こんなこと簡単よ」「私はデキるわ」と斜に構えていた。私はなんて慢心していたんだろう。 つまらないプライドなど、邪魔なお荷物でしかないのだ。」 第六章「季節を味わうこと」では、沢山登場する和菓子の名を画像検索しながら読んだ。 とても美しい。 近頃は異常気象続きで夏と冬ばかりの日本だけど、和菓子の世界は四季折々の日本の美しさで溢れていた。 “あじさい”の絶妙なグラデーション、“星の雫”の可愛らしさ、“薄氷”のいまにも割れてしまいそうな儚さ。 同じように、床の間に生けられている草花たちの名前が沢山あげられているのも楽しかった。 第七章「五感で自然とつながること」は隅から隅まで興味深かった。 「音がちがうのだ。 お湯は「とろとろ」と、まろやかな音だった。 水は「キラキラ」と、硬く澄んだ音がした。」 森下さんは気づく。 梅雨の雨の音と、秋雨の音が違うってことに。 つくばいの水音にリラックスし、疲れを忘れることに。 「私はいつの間にか、「自然」とつながっていたのだ。」 「退屈な季節など、一つもなかった」 当初、森下さんは混乱し続ける。 毎週見たことの無い道具が増える、 頭で覚えず手を信じなさいと言われる、 やっと「夏のお茶」を覚えかけたのに、半年が経った頃に「冬のお茶」へと模様替え……。 その戸惑いが、お茶を習ったことのない私にさえ、とてもよく伝わってきた。 はじめのうち、愚痴をこぼしたり、イライラしたりしている森下さんが、若々しく可愛らしい。 けれど次第に、決まりごとばかりで窮屈だったお茶のお作法の向こう側に、新たな景色が見えてくる。。。 それは自由に解き放たれた世界だった! 読者である私にもその景色が見えてきた終盤には、なんだか哲学書を読み終えたかのような感動が押し寄せた。 武田先生、すごい! お茶の世界って素晴らしい! きっちりとした沢山のお作法の中に、流れるような美しさを見出だしたり、 いけてある草花や掛け軸に、季節やその日の天候を味わう為のヒントが盛られていたり。 お茶とは五感を研ぎ澄まし、全身で今を味わう行為だったんだ! 「目を覚ましなさい。人間はどんな日だって楽しむことができる。そして、人間は、そのことに気づく絶好のチャンスの連続の中で生きている。」 「お茶は、季節のサイクルに沿った日本人の暮らしの美学と哲学を、自分の体に経験させながら知ることだった。」 翻って、これらはお茶の世界だけではなく、私達の日常生活にも言えること。 “人間はどんな日だって楽しむことができる”、その考え方が如何に大切か。 これ、なかなか難しいことだろうけど、それでも心掛けたいなーと思った。 その他、心に残った文章。 「ものを習うということは、相手の前に、何も知らない「ゼロ」の自分を開くことなのだ。」 「文字を頭で読むのではないのだ。絵のように、眺めればいいのだ。」 「掛け軸から風が吹き、水しぶきが飛び、月がのぼり、雪が舞った。」 「人生にも、季節があるのだった。」 「雨の日は、雨を聴きなさい。心も体も、ここにいなさい。あなたの五感を使って、今を一心に味わいなさい。そうすればわかるはずだ。自由になる道は、いつでも今ここにある」 「道は一つしかない。今を味わうことだ。過去も未来もなく、ただこの一瞬に没頭できた時、人間は自分がさえぎるもののない自由の中で生きていることに気づくのだ…。」 「けれど、お茶をわかるのに時間制限はない。三年で気づくも、二十年で気づくも本人の自由。気づく時がくれば気づく。成熟のスピードは、人によってちがう。その人の時を待っていた。」 「気づくこと。一生涯、自分の成長に気づきつづけること。 「学び」とは、そうやって、自分を育てることなのだ。」

    45
    投稿日: 2025.06.06
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    今まで茶道を体験したことはほとんどなかったが、読みやすかった。しかも著者の学生の頃は数十年前の話であるはずなのに、なぜか自分や友だちを見ているかのように読めた。「ちゃんとここにいなさい」という言葉を慌てたときに思い出せたらと思う。

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    ベストセラーになったのが納得って感じの本。しっとりとした感動と親近感が持てる文章のバランスが素晴らしくて、読みやすいし読後感がとても良い。 著者が若い頃に足を踏み入れたお茶の世界の描写が、自分もきっと足を踏み入れたら同じこと思いそう、、と共感ができる。本作を読んでお茶を始めた人が増えたってのはよく分かるなーと思った。 季節は巡り時代が変わっても、変わらず茶室の中で静かにお茶をたてることで得られる感動のようなものが、この一冊で物凄く伝わってくる。今まで特に茶道に興味はなかったけど、この本読んだらきっと誰もが茶道に魅力を感じるだろうなあと思った。 解説で、この本は書店の茶道のコーナーではなく女性エッセイのコーナーに置くべきとあったけど、自分もそう思った。茶道の話ではあるけれど、1人の女性の人生の話でもある、本当に素晴らしいエッセイだった。

    4
    投稿日: 2025.05.30
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    気づこうと焦らなくても積み重ねればいつか在ることに気づく瞬間がある。 わかるのに早い遅いの優劣はないという言葉が穏やかで慰みになった。心温かい文章。

    7
    投稿日: 2025.05.06
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    12年に1度しか使えない茶器。 手にすると12年前は何をしてただろうかと思い出す。雨の音を聴き季節を感じる、 趣深いな。

    0
    投稿日: 2025.05.03
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    雨の音、冷たい水の音と温かい水の音、道具に触れること、手が覚えていること、掛け軸を感じること。枠があってその中に心が入る体験したい。何も考えずに、ただ、そこにいる。お茶に没頭する。私ってば30過ぎてから色々気づくことが多くて「みんなは20代で気づいてるのかな」とか思ってたけど、自分で気づいて理解した方が血となり骨となるとな。3年で気づく人もいれば15年で気づく人もいるとな。だよね!!夏至とか立春とか気にしたことなかったけど、日本人として四季を感じながら生きよう。しかし中高と茶道の授業があったのになんでちゃんとやらなかったんだわたし。茶道のお稽古できるところ探してみようかな。

    0
    投稿日: 2025.05.03
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    子どもの頃は「動」の世界に心を奪われていたけど、大人になると「静」の世界に惹かれるようになる。 『日日是好日』を読みながら、いつしか新しさよりも、丁寧な繰り返しの中にある「深さ」を求めている自分に気づいた。「静」の世界に浸ることで自分の輪郭を取り戻していくかのように感じた。

    0
    投稿日: 2025.05.01
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    元々映画で観た事がありました。 今目の前の事に集中する。 5感を使って今を一心に味わう。 グルグル迷ってしまった時、立ち止まって読みたい本です。

    0
    投稿日: 2025.04.29
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    著者が長年の茶道を通して見つめ感じたことを、読者にも追体験させてくれる贅沢な作品。四季の移ろい、雨の匂い、口に広がる風味、茶室からの景色、湿度や風などまるで自分の身に起きたことかのように感じさせる力がある。読み終えた途端、自分の中の心のセンサーが研ぎ澄まされたような、晴れやかで静かで満たされた気持ちになれる。 あるがままに、とはとても豊かなことなのだなあと感じた。

    0
    投稿日: 2025.04.27
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    この本を読んで、自分がイメージしていた、お茶の世界と、まるっきり違うことを知りました。 先生の教え方が独特で、とても意外でした。 季節の感じ方や心構え等、素敵なものを教えてくれました。

    0
    投稿日: 2025.04.20
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    著者、森下典子さんは、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 森下 典子(もりした のりこ、1956年5月3日 - )は、日本のエッセイスト。日本文藝家協会会員。 ---引用終了 で、本書の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 お茶を習い始めて二十五年。就職につまずき、いつも不安で自分の居場所を探し続けた日々。失恋、父の死という悲しみのなかで、気がつけば、そばに「お茶」があった。がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。「ここにいるだけでよい」という心の安息。雨が匂う、雨の一粒一粒が聴こえる…季節を五感で味わう歓びとともに、「いま、生きている!」その感動を鮮やかに綴る。 ---引用終了

    50
    投稿日: 2025.04.11
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    2025年の記念すべき一冊目は、8年ぶりの再読本。森下さんのエッセイを読みたくなってブックオフで購入した。 思想・哲学のコーナーに並んでいてもよいと思う内容の本。学生の頃、少し習ったお作法の時間を思い出した。 四季の移ろいを心で感じる。それは紛れもなく、豊かさといえるし、幸せなことなのだ。 外に出て草花をみる。今、ここに集中してみる。 そうすることで見える幸せがあるのだと改めて気づかせてくれた。

    15
    投稿日: 2025.04.03
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    実家の母がお茶を習っており、点ててくれることがあるが、なるほど、いろいろな意味が込められているのだなぁと思いつつ、自由で良いのだ、という気持ちになれました

    6
    投稿日: 2025.03.30
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    長らく読みたい思っていた本をついに読了。 映画から気になっていました。 先生を樹木さんが演じたのかと思うと益々映画が観たくなりました。 茶道のことはお作法位にしか思っておらず全く知らなかったですが、何十年もかかってようやく見えてくるというのに奥深さを感じました。 千利休の時代から造られたお茶の世界 季節を感じること、自然を感じること、考えないこと、、、 現代まで受け継がれているのだなぁと思いました。 学校の教科に入れてもいいくらい。 入り口が狭いことが武士が刀を置いて自分と向き合える時間を作るためではという考察面白かったです。 このような道を学ぶことで見せれる品を私も学びたい。

    0
    投稿日: 2025.03.29
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    お茶の世界に足を踏み入れて早2年。 この期間は、季節とともに過ごして来た感じがするし、お稽古を通じて「感じたことのない安らぎ」を確かに実感した。 この「安らぎ」はとても言葉では言い表せるものではないが、本書を読みながら、著者と共鳴する部分が幾つもあった。著者とは全く違う茶室でお稽古をしてきたはずなのに、「お茶を味わう空間」から感じとるものは、相通じる何かがあるように思う。不思議なことだが。 お湯の音は「とろとろ」、水の音は「きらきら」。この表現、到底私には思い浮かばないが、次回以降のお稽古で必ず思い出すだろう。それくらい、衝撃を受けた。 きっと、いつ読んでもその時々に応じた角度から気づきを得られる一冊であるが、今読んだことに意味があるはずだ。 お茶を続けながら、森下さんのように、毎回のお稽古で感じとるもの、発見するもの、そして自分の成長に向き合えるようにしたい。

    3
    投稿日: 2025.03.16
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    お茶、茶道を通して感じる季節と、いまを生きるお話。 パートナーが先に読んで、貸してくれた。 コンテクストデザイナーの渡邉康太郎さんが好きで、 その方が茶道を例にあげることが多かったので 興味はあったものの具体的なところは知らず。 日本の文化は、陰翳礼讃のように諸外国にはない独特の美があり、 茶道もその一つで格式高く、複雑で高尚なものと身構えてしまう。 この本は、そんな勝手な想像から解き放って、 日本の四季の良さとの調和をより身近に感じさせてくれた。 そういえば、高校の時に茶道の授業あったな〜 母や叔母、祖母も茶道やってたな〜

    0
    投稿日: 2025.03.15
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    ※2025.3.14古本購入@シェア型書店PASSAGE SOLIDA内「川端堂」棚  新潮文庫の100冊 2024:23冊目  2025.12.21読書開始

    0
    投稿日: 2025.03.15
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    友人や先輩などまた会えるとは限らないんだ 1日1日がどれだけ重要なものなのか 生きる上で大切なことを教えてくれた1冊

    0
    投稿日: 2025.03.15
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    お茶を通じて、なんだか哲学を感じる。 きっと、良い先生に出逢ったのだろうな、と心から思えるそんな一冊。

    4
    投稿日: 2025.03.04
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    お茶を通して人生についての気づき、学びを知る。深い本だ。日本語の美しい連なり、リズムでわかりやすい表現で、決して難しい言葉は使わないのだけれど、心の動きを鮮やかに表現してくれている。お茶については全く知らないけれど、日本のさまざまな習い事、道の目指すところは同じところなのではないかと考えた。あっという間に読んでしまった。

    1
    投稿日: 2025.03.02
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    日日是好日(にちにちこれこうじつ)「毎日、どんな日でもかけがえのない一日だ」というテーマがしっとりと心に染みてくるような一冊です。

    1
    投稿日: 2025.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    永遠なんてないことを悟られる本。じゃあ今何ができるの?を考えるきっかけに。 第十一章(別れは必ずやってくる)はかなり有名だけど、それでもやはり心に刺さります。今この瞬間をどれだけ大切にできるか。 会いたいと思ったら、会わなければいけない。好きな人がいたら、好きだと言わなければいけない。花が咲いたら、祝おう。恋をしたら、溺れよう。嬉しかったら、分かち合おう。 幸せな時は、その幸せを抱きしめて、百パーセントかみしめる。それがたぶん、人間にできる、あらんかぎりのことなのだ。 お茶の世界のマインドフルネス、「今」を生きている気持ちに集中することが日常生活でもこれほど役立つとは。四季の変化を楽しむことが好きな自分にぴったりでした。雨の音に耳を傾けて、桜が咲いたら春を感じるて。些細なことに幸せを感じられる秘訣が詰まった一冊。お婆ちゃんになったら素敵なお着物を着てお茶のお稽古したいな。学生時代に図書館で読んだのに何故か最近目にする機会が多いからまたお迎えしようか悩む。

    1
    投稿日: 2025.02.26
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    目の前のここにいるための壮大な仕掛け。のような奥深さ。 人から、言葉から、は習得はできない茶の深さ。 日本人の時の移ろいへの敏感さ。 お茶、いい。

    2
    投稿日: 2025.02.09
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    茶道は無知だったので、知見を得られて楽しかったです。 「学び」とは自分を育てること P.230 「いろんなことがあるけれど、 気長に生きていきなさい。じっくり自分を作っていきなさい。人生は、長い目で、今この時を生きることだよ」 P.237 私の心に響いた言葉。

    2
    投稿日: 2025.02.02
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     茶道の世界は知っているようで知らない事が多かった。  「見る音楽」のようなお点前の所作。 茶碗、茶菓子、茶花、掛け軸で季節を愛で、お点前の音に美を感じる。 そして一期一会。 深くて艶やかで厳かな世界に身をまかせる。  日本の美だなぁ。  ぜひ森下先生のお点前を拝見させていただきたい・・・と、ふと振り返った鏡に、 口いっぱいにお菓子を頬張り、立て膝でマグカップを鷲掴みにした猫背の私の姿。   お点前拝見までの道のりはまだまだ遠そうだ。

    2
    投稿日: 2025.01.22
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    わたしには、まだ早かったかも。 最後の学びの価値観、生きる価値観は、心得ていきたいものであった。 これは映像先に見ないと私の想像力の低さではカバーできんかった。 もーっと自分が抹茶みたいに渋さも苦さも深くなったら、読み返せるかも。

    0
    投稿日: 2025.01.07
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    何となく音が欲しくて食事の時についテレビをつけてしまう。ながら食べがダメって、こういうことかな。 五感で味わう。

    0
    投稿日: 2025.01.03
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    日本の季節を感じる1冊。 茶道の話ですが読みやすく、分かる〜と共感しやすい作品です。 12章は自分にも似たような経験が有りグッときました。 読み終わった後は普段より五感が鋭くなっている気が。 たまには和菓子を買って抹茶を点ててみようかな。 1年の締めくくり本がこの本で良かったです。

    17
    投稿日: 2024.12.29
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    茶道の作法を学びながら感じた日々の生活の大事さが書かれた本。 何かをすぐ調べて分かろうとするのではなく五感で感じ、気づく、そして学び続けることは素敵と思った。

    1
    投稿日: 2024.12.08
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    大好き。 これは手元に持っておきたい本。 始めのまえがき?でめちゃくちゃ泣きそうになって、自分で笑ってしまった。 でも解説読んだら他にもそこで泣いてしまう人もいることを知って、また笑ってしまった。 生きていることを実感することって、自分が思うよりもずっとずっとシンプルで身近なんだなって。 でもそれを肌身で実感して血肉にするのは、やっぱり少し難しい…。 読みやすくて優しくて広くて心地いい読み心地だった。

    1
    投稿日: 2024.12.06
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    2018/12/2読了 ビブリアから移行 感性を研ぎ澄ますって、こういうことだと分かった。 私が兄に自分のことを相談した時に、「お前には感性が足りない。」と言われて、そうか、と思い映画観賞や読書を始めたけれど、 結局感性ってなんなのかよくわからないままでいた。 だけど、この本を読んで感性が何か分かったようなきがした。 「冬は寒いから嫌い」私はそう思っていたけれど、 毎日、お花、匂い、天気、それぞれ違った一日があるので、冬は冬と一括りに出来ないものだと思った。 最近はスマホをいじって、音楽をイヤホンできき、周りと五感を遮断することが多いけれど、 五感で物事を感じる能力を研ぎ澄ますことが、感性を研ぎ澄ますということだと分かった。

    1
    投稿日: 2024.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ⚫︎感想 お茶を通して得た、人生を長い目で見るとすべて繋がっているこも、目の前のことに心を入れること、教えるということと知る楽しみを奪うということ、別れは必ずやってくるから、100%大切にしよう…といった、人生における大切なことを筆者がお茶を通じて学んだことを優しく語りかけてくれる。とても良かった。 ⚫︎本概要より転載 まえがき 序章 茶人という生きもの 第一章 「自分は何も知らない」ということを知る 第二章 頭で考えようとしないこと 第三章 「今」に気持ちを集中すること 第四章 見て感じること 第五章 たくさんの「本物」を見ること 第六章 季節を味わうこと 第七章 五感で自然とつながること 第八章 今、ここにいること 第九章 自然に身を任せ、時を過ごすこと 第十章 このままでよい、ということ 第十一章 別れは必ずやってくること 第十二章 自分の内側に耳をすますこと 第十三章 雨の日は、雨を聴くこと 第十四章 成長を待つこと 第十五章 長い目で今を生きること あとがき 文庫版あとがき 解説 柳家小三治 本文より 会いたいと思ったら、会わなければいけない。好きな人がいたら、好きだと言わなければいけない。花が咲いたら、祝おう。恋をしたら、溺れよう。嬉しかったら、分かち合おう。 幸せな時は、その幸せを抱きしめて、百パーセントかみしめる。それがたぶん、人間にできる、あらんかぎりのことなのだ。 (第十一章「別れは必ずやってくる」 ・世の中には「すぐにわかるもの」と「すぐにはわからないもの」の二種類がある。 ・お茶を通して季節がどんどん、自分の中で細分化されていく感覚。解像度が上がっていく。 ・ある雨の日、自分が雨そのものになって降っている感覚を覚えた。定期預金の満期のように、「生きてるってこういうことだったのか」が時々やってくる ・今、ここにいること  「心」を入れる  「間違えるのは、構わないの。だけど、キチンとやりなさい。ひとつ一つの小さな動きに、キチンと心を入れるのよ。」  今目の前のことに心の入れること、ここにいること ・別れは必ずやってくること 会いたいと思ったら、会わなければならない.好きな人がいたら、好きだと言わなければいけない.花が咲いたら、祝おう。恋をしたら、溺れよう。嬉しかったら、分かち合おう。 幸せな時は、その幸せを抱きしめて、100%噛みしめる.それがたぶん、人間にできる、在らん限りのことなのだ。だから、大事な人に会えたら、共に食べ、共に生き、だんらんをかみしめる。一期一会とは、そういうことなんだ… ・教えること、教えないこと ・長い目で生きること 

    33
    投稿日: 2024.11.20
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    読みやすかった。 著者がお茶のお稽古の直前まで「行きたくないよ〜」とぐずっているところに親近感が湧いた。 お茶を始めた頃の著者のように、わたしも勉強や仕事で理由を求めてしまう考え方が身に染み付いているんだけど、それが必ずしも正しいとはかぎらない世界があることが新鮮だった。それと同時に安心した。 世の中にはどうしても言葉で説明できない気持ちがあるのに、無理に言語化して伝えることや、気持ちを言葉に押し込めて、勢いでSNSで発信してしまうことがある。 けれど、お茶の世界は厳格な形式はあっても、そこにいる自分のあり方や感じ方は自由で、それを美徳とする文化があることに救いを感じた。 お茶がこんなものだったなんて知らなかった。 日々の生活では目の前のことに精一杯だけど、その日の天気や季節、十二支の巡りまで、長い時間と向き合う世界があるんだなあと感慨深い気持ちになった。 お茶やってみたいよ!

    2
    投稿日: 2024.11.19
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    何故かわからないけど手に取って購入した本。後にすごく有名な本だと知る。。 うまく言葉に表せないが、心が洗われるような作品。日常や四季を五感で感じる尊さや今を生きることの難しさも感じたかな。 自分が好きなことや行っていることを教訓として昇華したいなと思った作品であった。

    13
    投稿日: 2024.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    エッセイストの森下典子氏による茶道に関するエッセイ。2002年の作品。 2018年に映画化。ちなみに本人役を黒木華さんが演じたそう。 ・・・ というか。 内容より何より、タイトルをどう読むか。 これ気になりませんか? ひびこれこうじつ? まあここら辺が現実路線か。 表紙を見ると、「にちにちこれこうじつ」ということです。 一応漢詩の一部っぽいし、無駄に中国語の発音をしてみる。 「リュー、リュー、シュィー、ハオ、リュー」 四声だと4, 4, 4, 3, 4 ? 知らんけど(中国語勉強したのも20年前につき忘れた)。 因みに意味は、毎日が平和・無事でよい日である、という事らしい。というかマンマですね。 寧ろ、困難や苦難にあっても、それをポジディプに受け取ろう、というものかと思います。 確かに内容はそういう感じの話です。 ・・・ で、本作は筆者の若年時代の振り返りのような作品です。 大学時代、ふとした思い付き程度でお茶を習い始め、先生には都度都度注意され、なかなか上達せず、そして人生はうまくいかず、それでもお茶を続ける、というお話。 5年、10年、15年と続けるうちに、次第に、彼女の見える世界・感じる空気が、茶道と共に変わってきます。 季節の移ろい、温度の変化、それらに応じた食べ物やふるまい、さらにはお湯の沸騰の音やそれを感じる自身の変化。 そうした微細な変化に感心・驚く、そういう繊細さに徐々に目覚めてゆく、というものです。 ・・・ で、結局何がメッセージか。 感じること、体で慣れること、常に学ぶこと、受け入れること。 こういうことと感じました。 私としてははむぅ?、って感じです。良く分かりませんでした。論理ではなく、感じなさい、と言われているような気分でした(そしてまさにその論理・仕組み・要は?を私は知りたいのです)。 まあでも、言葉で伝わらない世界、肌や空気で感じる世界があるのも分かります。茶道では、そうしたものを経験を通じて教えてくれる、と解しました。 ・・・ ということで森下氏の茶道エッセイでした。 時間をかけてお茶を頂き、季節を感じる。茶道の世界は魅力的ですが、今生は私にはあまり関連がないかもです。 お茶に興味がある方、ちょっと落ち込み気味の方、自分を受け入れたいけど受け入れられない人、などにはおすすめ出来るかもしれません。

    0
    投稿日: 2024.11.15
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    茶道を通して著者が感じた事。気づきが書かれている作品です。 お茶をたてるという茶道の動作は一つひとつ丁寧に行われている一方で独立している訳でなく、一つの流れとして動くものだと思っていました。著者は初めの時は頭で覚えようとしており、何らかのきっかけで考えが止まった際に動作の連続性が失われ、型を見失ってしまう経験が作中に書かれていました。お点前の動きを何度も繰り返し行うことで動きを頭ではなく体で覚え、感覚を通して『分かる』に至れるようになる事が書かれ、一つの気づきが得られました。 また、直感的な気づきで『周囲を見る・感じられる』感覚は、長年の経験の積み重ねからふとした瞬間に得られるものなのかと思いました。 日本の伝統芸能は奥が深いな…とほんのり感じつつ、五感で感じる事の大切さに気付かされる作品でした。

    20
    投稿日: 2024.11.06
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    高校生のとき茶道部に入部し、3年間で様々な掛け軸を目にしたが「日日是好日」という掛け軸が印象深かった。そんな言葉がタイトルとなっている本、私にとってはまさに運命的で思わず手に取り読み始めた。 3年間私はお点前を覚えるのに必死だった。もちろんお点前をするなかで風情、花やお道具から季節の変化を感じることはあったが、この本に書かれていた変化や気付きまで感じ取ることはできなかった。でもお茶から学ぶことはたくさんあって、その感覚を取り戻したような気持ちになった。この本を読んでもう一度茶道をしたい、教えてくれていた先生に会いたいという気持ちが高まった。お茶やお点前の偉大さを改めて感じた。 高校を卒業してから約3年たったが今でもお点前をしているときの温かい気持ちは忘れないし、本を読んで思い出したような気がした。 これから私も就職や人間関係など様々なことでつまずくことがあると思う。その時はお茶の世界に入って気持ちを落ち着かせたいと感じた。

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    投稿日: 2024.11.01
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    季節を五感で味わうことができる「お茶」。 悲しいことや不安なこともあるけれど、そばにお茶があることで、色々なことが見えてきた。 お茶を習っている人、これからお茶を習いたいと思っている人にオススメの1冊です。

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    投稿日: 2024.10.27
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    茶道家の娘として生まれたから、「お茶」が身近すぎて、考えたことあんまりなかったけど、生まれた時からお茶に囲まれて育った私は幸せなのかも!って思った! 家帰ったら全然してないお稽古しようかな、、、

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    投稿日: 2024.10.23
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    めっちゃ良かったです! この本を読んで、自分が、日常に埋もれてしまう小さな変化や気付きを大切にする、愛でる、みたいなことがすごく好きなんだなと初めて気付きました。ぼんやりしてたことがはっきり分かった感じです。 すごく茶道が習いたいなと思いました!型を作ってそこに心を入れて行くというアプローチにすごく興味があります。 いろいろ感じることが多かったのですが、うまく言葉にできない。私にとっては切り口が新しい本だったからだと思います。手元において何度も読み直して、自分の頭の中を整理したいな〜

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    投稿日: 2024.10.21
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    季節の移り変わりをきちんと味わって生きることを長らくしていなかったことに、この本を読んで気付いた。ハロウィンもクリスマスもお正月もセットでスーパーで見かけるようになった忙しない日々に、この本が手元に来て、ゆっくり「今」を感じながら過ごす心地よさを感じた。

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    投稿日: 2024.10.16
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    こちらも新潮文庫の100冊(2024)に入っていたので読んでみました。 「映画になってたな~」くらいの軽い気持ちで読んでみたのですが、『まえがき』から共感の連続で、一気読みしてしまいました。 一見、この本はお茶の本のように思えますが、それだけではありません。 人が何かを習得する時に必要な気づきがふんだんに盛り込まれています。わたしは占星術を勉強し続けていますが、そことも通じるものが数多くありました。 気になる箇所に付箋を貼って読むのが習慣になっているのですが、付箋だらけに! 柳谷小三治氏の解説も本当にすばらしくて。(もっと語彙力のある表現したい・・・) この本と出合えてよかったと心底思います。 あれこれ言うよりも、特にコレ!という箇所を紹介したいと思います。 ”したいことが見つからないまま焦り続けるより、何か一つ、具体的なことを始めた方がいいのかもしれない” ”「やめる」「やめない」なんて、どうでもいいのだ。それは「イエス」か「ノー」か、とはちがう。ただ、「やめるまで、やめないでいる」それでいいのだ。” ”気づくこと。一生涯、自分の成長に気づき続けること。 「学び」とは、そうやって、自分を育てることなのだ。” 著者の経験・気づきを通して生まれた人生観が1つの価値を生んでいます。なので、言葉の一つ一つがじんわりと沁みわたっていく、そんな本なのです。 この本の『まえがき』にはこんなフレーズがあります。 ”世の中には、「すぐにわかるもの」と、「すぐにはわからないもの」の二種類がある。” この本は後者について書かれた本です。 季節がうつろいゆく中で、気持ちが揺れながらも1つの事を継続し続ける。 時間をかけたからこそ得られる気づきと成長。 著者がお茶を通して得た気づきは奥深いものがありました。 本に登場する和菓子の写真。 森下さんのエピソードもあってか、美しさが際立って見えますし、より季節感を感じました。 文脈があると美しいものもより一層美しく見えますね。

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    投稿日: 2024.09.29
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    #42奈良県立図書情報館ビブリオバトル「雨」で紹介された本です。 2014.6.21 https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=871700252844417&id=100064420642477

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    投稿日: 2024.09.26
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    きっかけは、樹木希林さんの映画でした。 この本から学んだことは、頭でばかり考えずに繰り返して身体を動かすことで自然に身体が所作を覚えていくこと、長年続けてやっていくことで人生が分かっていくこと。それがたどってきた道になっていること。 作者の茶道にあたるものは、わたしだとピアノとか外国語学習とかかな。もちろん、読書も。 続けてきて良かったと思えることがあるのは幸せ。 わたしにとって、聖書のような存在になっている本です。

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    投稿日: 2024.09.22
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    まず全ての章のタイトルが好き。 第一章  「自分は何も知らない」ということを知る 第二章  頭で考えようとしないこと 第三章  「今」に気持ちを集中すること 第四章  見て感じること 第五章  たくさんの「本物」を見ること 第六章  季節を味わうこと 第七章  五感で自然とつながること 第八章  今、ここにいること 第九章  自然に身を任せ、時を過ごすこと 第十章  このままでよい、ということ 第十一章 別れは必ずやってくること 第十二章 自分の内側に耳を澄ますこと 第十三章 雨の日は、雨を聴くこと 第十四章 成長を待つこと 第十五章 長い目で今を生きること

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    投稿日: 2024.09.21