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たゆたえども沈まず
たゆたえども沈まず
原田マハ/幻冬舎
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総合評価

905件)
4.3
379
355
108
11
4
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    どうしたらこんな物語を作れるんだろう?架空の存在である重吉が兄弟と林忠正を繋ぎ、アルルにまで送ってしまうのだから驚いた。ゴッホについて強烈なエピソードのイメージが先行し、いつの間にか彼の作品を純粋な気持ちで見れなくなってしまっていたなと自省した。一つ一つの絵画作品に関する描写が巧みで、自身がゴッホの作品に初めて触れた時の驚きや憧れの気持ちを思い出した。

    1
    投稿日: 2026.02.01
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    ゴッホや美術史全般を勉強している人はより楽しめる気がする。絵画や人物、背景知識がないとストーリーに入り込めないかな。

    2
    投稿日: 2026.01.29
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    ゴッホ展に行き興味が湧いたので初めての原田マハさんの作品はこちらに。 フィクションなのに、実在しない登場人物が重吉だけであるが故にまるでノンフィクションのよう。 とにかく言葉の紡ぎ方や表現が美しく、表情やその場の風景を自分もその場で一緒に見ているかのような感覚になる。最後あたりは泣けてきた。 最後まで読んでから、また冒頭を読むとあたたかい気持ちになる。ますますゴッホが好きになった。 原田マハさんの作品が合うみたいなので他も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2026.01.28
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    モネ・ピカソ・ゴッホ。名前だけは知っているけれど、何を描いた人か、なぜそれが評価されているのか理解もできないし理解しようと思ったこともなかった私の人生を一変させてくれた一冊。とても読みやすくゴッホと弟テオについて描かれており、途中で出てくる絵が気になってスマホで調べながら夢中で読みました。読み終わるころには本物のゴッホの絵が見たくなり、美術館へ。この本がきっかけで今までの人生を取り戻すべくたくさん美術館へ行きました。せっかくパリに行ったしルーブルもオルセーも行っておこう!くらいのノリで行って何も覚えていない当時の私がうらやましくて情けなくて悔しくて夜眠れませんでした。原田マハさん私に読書以外の新しい楽しみを与えてくださってありがとうございました(笑)!!

    0
    投稿日: 2026.01.27
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    面白かった! 原田マハは肌に合うみたい。ゴッホが売れるまでの成功ストーリーかと思い反撃を待ち望んでたのにそうしないまま終わった。でも終始ワクワクはし続けられた。カッコイイ登場人物が沢山出てくる仁義の物語な感じがする。林忠正を調べたくなった。

    0
    投稿日: 2026.01.24
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    この作品と同じくゴッホを題材にした「リボルバー」を読み、ゴッホの世界をそれなりに調べていて、自分の中で好きな作品【星月夜】が表紙の作品。 リボルバーとはちがった視点。 10年間で2000点もの絵を描いたといわれているが、生前売れた作品は1点のみ。 精神的にも金銭的にも不安定なゴッホを支えていた、弟テオ目線の物語。 この二人は兄弟以上に特別な関係だよな…たぶん前世でも深いつながりだったんだと思う。 いくら兄弟といえどここまでの献身はできない。 言葉がなくても通じる心、通じすぎて辛い…恋人以上じゃん。 今だ自殺か他殺か議論されるゴッホの死の真相。 この本の通りだったら悲しすぎるな…

    17
    投稿日: 2026.01.22
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    ゴッホ展を鑑賞後にこの本を読んだ、 フィクションだとわかっていても絵を見、本を読むとゴッホやテオには日本人の友人がいた事を私は確信している。もう一度、ゴッホの絵をみたいな、

    2
    投稿日: 2026.01.20
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    ゴッホと弟テオの日陰の生涯、そして彼らに影響を与えた画商のフィクション小説。 ゴッホの苦悩と当時のパリ、そして芸術の街、婦人達の絵の流行。すべてが目に浮かぶようだった。 史実を元に描いているためゴッホとテオの結末は辛いものがあるものの、その悲壮感が物語を更に芸術的に仕上げている辺り、小説もまた芸術だなと思った。

    9
    投稿日: 2026.01.19
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    面白かったぁぁぁぁぁぁぁ 『楽園のカンヴァス』と同じく、当時の画家たちを生き生きと描いてくれる原田マハさんの作品が好きだぁぁぁぁぁぁぁあああああああ来年の大ゴッホ展の後半も行くねぇぇぇぇ 兄を献身的に支えるテオは真面目で愚直で愛おしくて、兄を追うように旅立ってしまったラストはぐっときた。

    1
    投稿日: 2026.01.18
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    感想。 マハが好きな友人に勧められ読み始めた。どんな感動の作品かと思いきや、事実とフィクションの混合作品であり、実際にネットで作品を調べながら楽しめる面白い観点があった。 たゆたえとも沈まず。これはパリのセーヌ川を流れる船のように、嵐のように荒れた日があってもやがて穏やかになることを表現している。これはフィンセントが1番描きたかった作品であり、『星月夜』に表現されている。 この作品を通じ、以前読んだ「存在のすべてを」とともに美術への関心が高まった。作品を見て自分がどんな感性で何を感じるのか気になった。 来週202601月西洋美術館に印象派の作品を見に行く。 ストーリー全体として、フィンセントの作品がみんな苦労の末に認められたのは感動であった。一方で、フィンセントやテオが死ぬのは事実に基づいた表現であるものの、死を美とする風潮、感動はあまり個人的に好きなものではない。 要約 物語はゴッホの日本人研究者とフィンセント・ファン・ゴッホを伯父にもつ老人の出会いから始まり、終わる。 林忠正と重吉は、パリに憧れ、画商という手段を用いてパリへ渡る。そこで、テオ(フィンセントの弟)と出会い、絵の美しさ、本質的な良さに意気投合し親友となる。しかし、テオの兄フィンセントは所謂躁鬱の持ち主で、酒に明け暮れ人に迷惑を掛ける人であった。そんな兄に嫌気を覚えながらも弟テオは兄の絵の価値、そして兄を愛する思いから経済的に支え続ける。 時代は変わりアカデミー所属の画家が人気の時代から印象派、浮世絵などと多様化した。 いつかフィンセントの作品が世間に認められる日を信じて、テオと重吉、忠正は応援し続ける。 フィンセントも人に迷惑ばかりであったが憧れの日本のため、心を入れ替えアルルの地で作品をする。しかし、精神の不安定さは相変わらずあり、自傷したりと弟テオには心配を掛ける。しかし、そんな中で兄フィンセントは精神を安定させ落ち着き、弟テオのために何か貢献したいと考えるようになる。 その結果として、作品づくりもするものの、自殺という手段を取り死ぬ。弟テオもその影響もあり精神を病み死ぬ。 そんな悲しみの物語。改めて、第一章を、読むと感動する。

    0
    投稿日: 2026.01.17
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    ゴッホの話だとは知らずに何気なく手に取って読んだのがきっかけだか、今まで持っていたゴッホに関するイメージや知識とは全く違った。 いろいろな人との関わりややり取りがあってあの絵が描かれたのかと思い、実物を見たくなり、ゴッホ展のチケットを予約してしまった。楽しみである。 たゆたえども沈まず、パリらしい表現であり、自分もそのように生きていきたいと思う。

    0
    投稿日: 2026.01.14
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    なぜ彼は腹を撃たねばならなかったのか たゆたい続けた彼の生涯の記録 ワクワク8 展開8 読後8 再読6 構成8 学び9 文表現8 人物8 深み8 余韻9 合計:80/100

    0
    投稿日: 2026.01.13
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    淡々とフィンセンとテオとゴッホ兄弟の物語だが、あの「ゴッホ」の生き様の一面を文章で感じ取れ、大変ワクワクした。1990年のパリの時代と日本の背景も面白く読める。フィクションだとは信じがたい(笑)観た絵柄だけを判断するだけであったが、これからは作者の歴史をより知り鑑賞したい。 名古屋でも2026ゴッホ展が開かれている。少しでも彼の環境を知って絵を観ると、見方も感じ方もリアルだろう。

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    ゴッホの軌跡を描いた、原田マハさんの小説。 この本ですごいと思うのは、架空の日本人を主人公にしたところだ。 物語のメインキャラクターは4人。うち3人は実在の人物で、画家ゴッホ、その弟、ジャポニスムを牽引した日本人画商と、歴史の教科書に載っていそうなメンツばかり。 そんな中に架空の人物を放り込むなんて、原田マハさんは大胆だなと思う。 そのおかげで私たち読者は、主人公の目を通じて、特等席でゴッホの物語を楽しむことができる。 渡仏したばかりの日本人として、19世紀パリの華やかさに驚き。 ジャポニスムを牽引する画商の弟子として、パリの人たちの日本への憧れを誇らしく受け止め。 ゴッホ兄弟の親友として、その心情や画家ゴッホの軌跡を追い。 ゴッホ好きはもちろん、展覧会とか行ってみたいけど絵画ってハードル高いんだよなぁ、という人でも、ゴッホの世界が一気に身近になるはず。

    0
    投稿日: 2026.01.09
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    泣ける訳でも、ハッと驚く何かがある訳でもないけど、面白いなあと心底思う。テオとフィンセントは、2人でいるから生きられて、でも2人でいるから幸せになれないのだと、どこまでもやるせない。個人的には、ゴッホの絵が認められる後世の話まで読みたかった。死後だったとしても救いが欲しかった。

    1
    投稿日: 2026.01.07
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    数年前にニューヨークのMoMAで見た星月夜を思い出しながら。当時はただただ有名な絵だからという理由で、人混みの中で短時間の間見ただけだったが…。 ゴッホといえば、テオの家に転がり込んだとか、耳を切り落としたとかいうエピソードから、常人には理解し難い芸術家というイメージを持っていた。 しかし物語を通して、一人の生きた人間として、テオとゴッホが絵にかけた思いや生き様をまざまざと感じることができた。 今後はゴッホの様々な作品を、これまでとは違う角度から見られそうだ。パリにもいつか行ってみたいな。

    2
    投稿日: 2026.01.06
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    フィクションと史実とが入り混じりながら アートが内包する矜持や苦悩を教えてくれる。 ゴッホと浮世絵と、その関係性を 全く知らないわけではない、 でも知りすぎていないくらいが この混在を楽しめるのだと思う。

    0
    投稿日: 2026.01.06
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    登場する2人の日本人とゴッホのやりとりはフィクションなのか!このように、史実を元にして日本とゴッホの関係性を表現しているのが面白かった。 テオもフィンセントも、思い悩む性格に共通する部分はあって周りを困らせる。その似ている部分が面白い。フィンセントの自暴自棄さ、それでも絵を描き続ける根性、確かに圧倒される。 日本の浮世絵、さらには日本人がパリへ影響をもたらしたと考えると素敵だ。 芸術を通してテオとフィンセントは繋がっていたけれど、芸術が救いとはならなかったね。

    0
    投稿日: 2026.01.05
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    ゴッホが好きなので、ゴッホとテオが日本人と関わってたらというお話で、ありそうで無かったお話でとても面白かったです。 ゴッホとというよりはテオよりのお話でした!

    1
    投稿日: 2026.01.04
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    テオとの関係性や終わり方についての有り合わせだが持ち合わせの知識が邪魔をして真っ直ぐには読めなかったかも。底辺にずっと不吉で暗い伴奏が聴こえているようなイメージで最初から最後まで読んでしまった…。

    1
    投稿日: 2026.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    原田さんのリボルバーを読んだときにも思ったけど、フィンセントを支え続けたテオが本当にすごい。最後までずっと色んな意味で苦しめられたのに、それでもいなくなったら自分も後を追って死んでしまうくらい、テオの中で兄はあまりにも大きすぎたんだな。 解説にもあったように、史実にフィクションを差し込むのがうまいなと今回も思った。(自分は史実についてはほとんど無知だけど!)

    0
    投稿日: 2025.12.30
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    原田マハの、えっこの人が架空なのシリーズ。 シリーズというか、ここまで史実と架空を合わせるのが上手い人って他誰がいるんだろうか。 パリやゴッホのことをもっと知りたくなるけれど、それ以上に自分の国や土地の価値や意味を自分自身で見出したいと思った。

    0
    投稿日: 2025.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ストーリーおもれ〜〜〜 フィンセントが出てきてから、グッと引き込まれる気がした。知ってる名前が出てきたからかもしれないけれど、"花魁"に邂逅して感極まる彼の描写は、なんだかこっちまで涙腺に来てしまうものだった。行動を予測できないから、彼が出てくると場面の雰囲気が変わる。あぁ、無事でいてくれたとか、元気そうだとか、具合が悪そうで心配だとか、いろいろ読み手の感情をかき乱してくる。 めっちゃたゆたうなぁフィンセントは。テオもそうだ。

    1
    投稿日: 2025.12.21
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    やっと読了しました。 大ゴッホ展に行く前に必ず読み終えたいと思っていたこの作品ですが、まるで長いドキュメンタリー映画を観たような、当時を生きた人物たちを第三者として一番近くで見た気持ちにさせられました。 まず、ゴッホしか知らない俄かの私が導入部分から疑問に思っていたのはゴッホと同姓同名の人物が日本人を探しているという場面です。(恥ずかしながら、フィンセントに弟がいることも知りませんでした、、、)読み進めていくうちに、最初に生まれた疑問に対する意識が薄れ、物語の後半でそういうことだったのかと気づかされました。 この作品は、ファン・ゴッホ兄弟の固く結ばれた絆を描きながら、兄フィンセントの壮絶な人生とその兄を最後まで支えた弟テオ、二人のとてつもない苦悩と葛藤を架空の人物である加納重吉や、日本美術をパリに広めた超やり手マンの林忠正を中心に、たくさんの芸術作品や芸術家、そしてその時代背景に触れながら、話が進んでいきます。 この作品の魅力的なところって、これはフィクションです、といいながらとんでもない量の参考文献を元に本当の時代背景を織り交ぜて、その当時を生きたフィンセント、テオドルス、林忠正を生々しく表現しているところだと思います。フィクションってどうしても非現実さを感じてしまうのですが、この作品は、一切それを感じません。なんなら、加納重吉は実際にいたのではないのか?と読み終わった後でも、ふと考えてしまうのです。 最後の最後まで兄の絵を売ることができなかった テオドルスは、自分自身を許すことができたでしょうか。最後の最後まで弟に頼りっぱなしで生きたフィンセントは死後もなお自分自身を責め続けないでしょうか。本当に私の中でたくさんの疑問が湧いてでてきます。ただ、フィンセントの絵を見ると、何故だかそれでも彼は彼達は一生懸命に生き抜いたんだと。例え人生の半ば途中で亡くなったとしても、やり切ったんだと何故か納得してしまうのです。

    9
    投稿日: 2025.12.19
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    史実とフィクションを掛け合わせることで、まるでその当時、その場所で、確かに彼らが出会い、物語を紡いでいたと、錯覚してしまうような没入感で、胸に込み上げてくるものがあった。 フィンセントとテオの互いを思いやる気持ち、苦悩と葛藤、すれ違う姿に心が苦しくなる。 もっとも大切な人であり、お互いがお互いの全てであり、まるで呼応するかのように生きていた。 1番理解したいと思い、それでいて理解しきれないもどかしさ。 幸せな場面が描かれれば、かえって切なさや孤独を感じてしまう。 生きている間、世の中に理解されなかったフィンセント。それでも、周りの人々が彼の才覚を感じとり、渾身的に支え、来るべき時、次世代に繋ぎ、こうして今、世界中の多くの人を魅了している。約150年も昔の人々と、少し繋がれた気がした。素敵な本だった。 ゴッホの思い、そしてテオやヨー、ゴッホを支えた人々に思いを馳せながら、ゴッホの絵を鑑賞してみたいと思った。

    1
    投稿日: 2025.12.19
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    ゴッホについて何も知らないまま読み始め、読み進めるうちに様々な絵を、浮世絵を、芸術家を調べもっと知りたいと思わせてくれる作品でした。

    0
    投稿日: 2025.12.18
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    12/16読了 リボルバーよりもフィンセント兄弟の関係が詳細に語られた。ゴッホが一番描きたかったセーヌ<星月夜>を皆で鑑賞した場面が好き。ブックカバーをしたままだったので表紙がそれだったことに後から気づいて痺れた。 ゴッホ展ではゴッホがパリに来る前の作品紹介が多く、暗くて重い絵の描写から物語にはあまり述べられなかったオランダやベルギーでのゴッホの孤独を感じた。次回のアルル編も楽しみ。

    0
    投稿日: 2025.12.18
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    読み進めるうちにどんどんその世界に没入してしまった。時代の息づきと登場人物の息遣いが生々しく感じられる作品だった。すばらしい

    0
    投稿日: 2025.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今年読んだ本で一番良かった。 フィンセントを支えたテオの話がよくわかったし、フィクション混じりであったことが、余計に、もっと深くフィンセントのことを知りたいと私を駆り立てた。 『花咲くアーモンドの木の枝』の絵をテオの息子が産まれたお祝いで制作したあたりでフィンセントも本当にテオのことを大事に思っていたんだなと涙が出そうになった。 フィンセントとテオの息子フィンセントがはじめて会う描写は、こんな幸せな時間がずっと続けばいいのにと思えてしまって切なかった.....

    1
    投稿日: 2025.12.17
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    久々にハマった一冊。胸が締め付けられる思いもあり、ゴッホの絵がどんな風に描かれたのか、フィクションながらも理解する一助となって面白かった。半年後のパリ旅行のため、色々調べている中で読んでいたので、まだ行ったことないのに位置関係が多少分かったのもまた面白かった。最後まで読んだ後に最初の章を読み直すとさらに奥行きが深まる。 テオとヨーのゴッホへの想いが伝わってきた今、ゴッホの家族に焦点を当てた上野のゴッホ展に行きたい気持ちが高まったので終わる前に絶対滑り込む!!

    1
    投稿日: 2025.12.13
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    opal毛糸のゴッホシリーズを使っていたこと 友達がゴッホの生涯を描いた舞台を全ツしたと話していたこと これまで折々にすれ違うことはあったけれど、 真正面から知ろうとすることはなくて、 でも先日ゴッホ展に行ってみて ちゃんと知りたくなって、こちらの本を手に取りました。 教科書のように説明された文章だと頭に入りませんが、物語でなら経緯が追いやすく、フィンセントの生涯をなぞることができました。 フィクションということは忘れないようにしつつ、けれども、こんな一瞬があったかも、こんな邂逅があったかもと、生身の感情の流れを想像しながら読み進めることができました。

    0
    投稿日: 2025.12.11
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    フィンセントヴァンゴッホの生涯を、弟のテオと重吉の視点で描いている。テオとフィンセントの兄弟愛、支援し続けるテオの性格もよく分かる作品でした。 サラッと文章中に出てくるゴッホの作品を、"あ、この環境で書いてるんだ!"とゴッホの絵が好きな自分はワクワクして見ることが出来た。 とても面白かった。 本作品を通して理解したこと、感じた3つのこと ①歴史的背景、当時のパリの状況 なぜ日本の浮世絵をゴッホが描いているのか、浮世絵がどの様に浸透したのか、当時の時代背景を知る事が出来る ②ゴッホの作風の変化 同じ時代に新たな流行をもたらした画家からの影響や、普段の環境による画風の変化が興味深い ③絵の評価と商流 ゴッホの絵が晩年評価された理由と、当時の絵画の商流の変遷を知ることが出来る 【読書速度】 408ページを3日と5時間 1日127.5ページ

    0
    投稿日: 2025.12.11
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    楽園のキャンヴァスに匹敵する、傑作。 テオとフィンセントのお互いを思い合いつつも、重荷に感じたり、疎ましく感じたり。 兄弟というには余りにも強烈な感情を持ち合う二人の関係性は、複雑ながら非常に危険な魅力を感じさせる。 ゴッホの生涯に対して、弟のテオが多くの影響を与えた、いや、献身的に支えたのは知っていたが、そこに色が加わった気がする。 あの時、ニューヨークで観た星月夜をもう一度観たくなった。今見たら違う景色、メッセージが視えてくるのではと思わされる。

    0
    投稿日: 2025.12.09
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    ゴッホ兄弟の物語は苦しい。苦しいのが分かっているのに、何でこんなにゴッホ兄弟に惹かれるのだろうか。ゴッホがテオの息子の誕生を祝って贈った「アーモンドの木」の絵画の下で、まるまると幸せそうな赤ん坊の寝顔を涙ぐみながら兄弟で眺めていた時間は、どうか物語ではなく真実でありますように。【再読】

    29
    投稿日: 2025.12.03
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    初アートフィクション作品でした。 これを読んでゴッホの生涯を想像しながら、美術館でゴッホの絵を観るのが好きになりました。

    0
    投稿日: 2025.12.03
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    ゴッホの生涯を画商である弟を通して書かれた小説です。ゴッホの絵の描かれた背景が想像でき、実際の絵画を見る楽しみもできます。

    0
    投稿日: 2025.12.02
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    19世紀後半のパリ。日本人画商林忠正の弟子としてパリにやってきた加納重吉は、無名画家だったフィンセント・ファン・ゴッホの弟テオドルスと出会い、交流を深めていく。主に重吉とテオの視点から綴られる、ゴッホの物語。 タイトルに惹かれて読んだんですけど、めちゃくちゃ泣いた。 私は絵画には詳しくないので、作品名が出てくるたびにネットで検索しながら読み進めていきました。ゴッホの絵は今ではとても有名で見たことのある絵がたくさん出てきたけど、ゴッホやテオはその時代の到来を待つことなく相次いで亡くなったという事実が悲しい。時代が追い付いてなかったんだな。でもその志はテオの奥さんが引き継いで、今に繋がっている。 兄のフィンセントを献身的に支える弟のテオ。聖人か?一見フィンセントの方がテオに一方的に依存しているのかと思いきや、テオの方が精神的に深く兄に依存しているような、強い共依存の関係は見ていて苦しかった。 また、ゴッホ兄弟とは別に、パリという街で日本人であることを誇りに生きる忠正の格好良さにしびれた。日本ではごみくず扱いされていた浮世絵が海外でもてはやされ、海外の画家に影響を与えていたこと、なんだか日本人として誇らしく思えた。また、印象派という絵画のジャンルがどういったものであるか、どういう経緯で生まれたのか、など、知らなかったことがたくさん知れて、知的好奇心が満たされる良書でした。 たゆたえども沈まず。いい言葉だな。

    3
    投稿日: 2025.11.30
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    芸術を新たな視点から楽しめた。印象派をより深く楽しめる気がする。 わたしも、たゆたえども沈まず、弱さや葛藤に向き合っていきたい。

    2
    投稿日: 2025.11.29
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    小説自体はフィクションだけど、この本を読んだ後にゴッホの作品を見ると、彼の孤独がにじみ出ているように感じて、表紙の作品からも目が離せなくなった。 テオとフィンセントが互いに支えあってるようでもあり、縛り付けあってるようでもあり、見ていて苦しい関係だった。天国で二人が救われていて欲しい。

    2
    投稿日: 2025.11.24
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    上野で開催されているゴッホ展に行ったので読んでみた。 ファン・ゴッホ兄弟と2人の日本人画商の交流を描いたストーリー。 ゴッホ兄弟の人生を知るには良いきっかけになったが、登場人物の心理描写が浅く、物語に厚みが感じられない。 良くも悪くも非常に読みやすいので、もう少し読み応えが欲しかった。

    1
    投稿日: 2025.11.23
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    私は同じ境遇でテオのように兄を支えられるだろうか? 売れない孤高の画家、そして兄であるフィンセントを生涯支え続けてた弟のテオ。テオの愛には脱帽しつつ、途中悩み苦しむ彼にはどこか共感する。自分の幸せを大切にしたいし、その幸せを脅かす存在は無くしたい。仮に家族であっても。それが素直な想いでも、見放したら生きる術が無くなる家族を私ならどうするだろう。逆の立場、私がお荷物と思われる存在だったなら? タイトルと表紙の絵、始まりと終わりの結びつきがこんなにも綺麗に繋がるなんて、本の終盤の構成は今まで読んだ本の中で1番素晴らしかった。

    2
    投稿日: 2025.11.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルにもなっている「たゆたえど沈まず」という言葉が、表現を変えて何度も出てきます。 それでも沈んでしまったフィンセントとテオ。悲しくやるせない気持ちになりました。 生活力のないフィンセントと世渡り上手なテオとは最初、真反対のように思っていましたが、繊細なところが共通していたのだと読み進めるうちにわかりました。

    2
    投稿日: 2025.11.15
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    図書館で借りて読んだ。 ゴッホ兄弟の兄弟愛による結びつきとそれ故の葛藤が繊細に描かれていて切なくなった。 日本人2人の友人が2人の救いになっていて、読み手にとっても救われた。 読んだあと、温かくも切なく余韻が残る名著だった。

    2
    投稿日: 2025.11.15
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    この本を手に取ったとき分厚いなと少し引きましたが読み始めるとすぐに夢中になりました、見事なストーリーです、ありがとうございます 読み終えた後の余韻が残る中で続けてリボルバーも読めた僕は運が良いです ⋯⋯⋯パリに行きたいなぁ〜

    1
    投稿日: 2025.11.15
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    たまたまパリへ旅行する機会に恵まれたため、この機会以外にあり得ない!と読みました。 舞台のパリ市内は自分が行った場所から少し離れた場所ではあるものの、作中のパリと重ねて思い出せる部分があり、より一層感情移入しながら読めました。 先に「リボルバー」を読んでいたためフィンセントの最後は両作では違う事に少し驚きつつ、林、フィンセント、テオなど実在した人たちがメインで登場し、それぞれの関係性などは原田マハさんの創作ですが惹きつけてやまない作品でした。 ただ、読んでいて「もしかしたらこうだったのかもしれない」というひとつの可能性を提示されたようで、なるほどなぁと思いました。 特に星月夜に関しては目から鱗の解釈。 だけど嫌いじゃない。そうだったら良いなぁ…と思いを馳せさせてもらえました。 実際に自分がパリへ足を運び、パリでゴッホの作品を(オルセー美術館で)見てからこの作品を読む事で、フィンセントの人生の歩みを後から辿り、テオとの関係性も感じつつも林が浮世絵をフランスで広めていったこと、印象派と呼ばれる画家たちがいかにして浮世絵を通して日本を感じていてくれたのか、写実主義の中で印象派を諦めずに絵を描くことを最後まで続けたフィンセントや他の若手印象派の画家たちにも思いを馳せることができました。 まぁ…でもやっぱりフィンセントとは友達にはなれないよねwテオだから側に寄り添えたんだよねって思っちゃいましたがw だけどやっぱりカッコイイなぁと思えたかな。 ゴッホの絵に感じていたものを言語化してくれた気もします。どこか孤独感が常に絵の中にある…本当それだ!と。 ゴッホの作品をより知りたい人は一読してみてはどうかなと思いました。個人的に好きな作品群のひとつに追加です。

    1
    投稿日: 2025.11.12
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    特別芸術に明るいわけでもないが、ゴッホ展を観に行った後、ふと星月夜の表紙のこの本が目に留まった。史実に沿ってなかなか忠実に描かれており、リアルとフィクションの境界が分からなくなるくらいであったが、当時のパリの情景やゴッホを囲む人々の様子がありありと思い浮かばれた。数々の名作が生まれたアルルの街にも是非人生で一度は訪れたい。原田マハさんの作品をもっと読みたくなった。この次は楽園のカンヴァスを読むことにする。

    2
    投稿日: 2025.11.11
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    ゴッホと彼を支えた弟の生涯とパリの美術界で奮闘する日本人二人の話。当時の美術の世界を知ることが出来、印象派の画家たちやゴッホなどどのような思いを抱き生きていたのか理解でき、絵の背景を知識として得られたのが良かった。

    1
    投稿日: 2025.11.10
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    美術初心者ですが、「印象派」「ゴッホ展」というものによく足を運ぶので、 画家の人生も知ってみたいと思って読みました。 史実とフィクションが織り交ぜられて描かれている あんまりデフォルメしすぎず、突飛な設定にはせず、、 でもどんどん引き込まれる話の展開はさすがだなと思いました。 次回ゴッホの絵を観るときは、ゴッホやテオ、タンギー爺さんやヨーなど色々な人に思いを馳せながら観てみようと思います。 絵を観に行くとき、その画家について自分なりに調べてから行くともっと楽しめるな、と改めて感じた作品でした。

    17
    投稿日: 2025.11.08
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    ゴッホ展に行くことになったので前から気になっていたのもあり、書店で購入し読みました。 初めからフィクションだという事は理解した上で読み進めていたのですが、フィクションとは思えない生々しさがありました。 ファン・ゴッホ兄弟それぞれの心理描写も素晴らしく、登場人物の心情が痛いほど伝わってきて思わず息を飲みました。 重吉という登場人物がこの作品のリアリティ演出する重要な人物で、重吉によって変化していくパリや人々の様子が鮮やかに描き出されていて本当に面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.11.07
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    オーディブルにて。 1878年にフランスへ渡り、仏万博でも活躍したという実在の日本人画商、林忠正が登場する。ゴッホ兄弟の生きた時代、彼らに交流があったかどうかは記録がないのだそうで、その点ではフィクションであるけれど、当時のフランスの様子や画家という立場の人々の扱われ方、当時の流行、ジャポニズムの波などが良く分かり、とても面白い。天才の苦悩と人間らしい葛藤の数々は、残された書簡等を踏まえ、史実にも沿った内容になっている。ゴッホという画家と、それを支えた弟、テオのキャラクターも生き生きと伝わってくる。 芸術の評価は、世につれ人につれ変化し得る。 絶対的な基準などない中で、自分の信じたことを貫くのはどれだけ難しく、いばらの道だったことか、、、そんなことを考えさせられた。 ゴッホを、見に行きたくなった。

    2
    投稿日: 2025.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ゴッホのことを全く知らなかったので、伝記を読んでいるような気持ちで読み進めた。 本当のことは分からないが、本作でのフィンセントの死の理由が切なすぎたし、テオ葛藤の描写が生々しくて惹き込まれた。 『印象派』という呼び方が、彼らを小馬鹿にするための皮肉であったことや、彼らが元々アカデミーの落選者であったことは本作ではじめて知った。 私もパリに行きたい。

    2
    投稿日: 2025.11.01
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    上野のゴッホ展に行ったので読みました。パリで浮世絵を売る商人と、ゴッホの弟の記憶を追体験していくようなストーリーで、登場人物の心情はもちろん当時の社会情勢もなんとなく知ることができて面白い。フィクションだが史実に基づいているので日本史を意識して読むととても楽しい。かなり長めで読みごたえもありとても満足。参考文献も面白そうなものばかりなので読んでみたい。ただしゴッホ展に行ってから読むとネタバレをくらった気分になるのでゴッホ展に行く前に読むのがおすすめ。これを読んでからゴッホ展に行けば「この作品はあのときの!」となって絶対に楽しいと思う。この本を通してよりゴッホもゴッホの作品も好きになれた。

    2
    投稿日: 2025.11.01
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    フィクションとわかって読んでいても圧巻の一冊だった! 同じく原田マハさんの作品「リボルバー」とセットで読むとさらにいいと思います(あぁ、売らなきゃよかった…)。

    1
    投稿日: 2025.10.31
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    ゴッホの有名な作品を数点と、なんとなくの知識で生前苦労していて自殺したことと、死後有名になった人という程度の知識しかないし、パリで日本美術ってこんな風に扱われてたんだ〜程度のものすごくふんわりした知識しかない、芸術に疎い自分を激しく後悔しました。 知識があったらもっともっと何倍も楽しめたはず…! それでもフィクションだけどもしかしたら本当にこういうやりとりがあったのかもとワクワクさせてくれる会話が主要人物たちの間で繰り広げられていて、とても濃い内容でした。 ただ知識がない故に、フィクションと史実の境目がわからないのでこれを読んだだけでゴッホ兄弟と林忠正さんを知ったつもりにならないようにしよう。 図らずもちょうど今タイミングよく東京都美術館でゴッホ展をやっていることを知ったので、ちゃんと本物の絵を見て勉強して絶対もう一度読み返そうと思います!

    68
    投稿日: 2025.10.30
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    歴史上の事実に基づいたゴッホの知識しか知らなかったが、フィクションとして読むとあたかもそれが現実の出来事と思てしまうくらい没頭した!!

    1
    投稿日: 2025.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    原田氏安定のおもしろさ、なのですが、実は途中で読むのをやめています。 というのもフィクションだから。。 フィクションの没入感は大好物です。 ただフィクションの部分がつらいのです。重吉の熱量はとても大きく、作品を支配しています。でもフィクションなんです。こんなふうに日本がパリであの画家たちとこんな縁が、できごとがあればどんなにいいだろうか、こうであればどんなに素敵なことだろうと夢想するような展開であっても、ああでもフィクションだと冷めてしまう。重吉の熱量が大きければ大きいほど冷めてしまう。 一緒にテオの思いも、引いて眺めてしまう。 いよいよゴッホはアルルへと向かうようですが、ちょっと読み手の立ち位置が不安定なので小休止です

    4
    投稿日: 2025.10.27
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    19世紀末のパリ、弟テオと日本人画商から見たゴッホの生涯。兄を支えようとしながらも葛藤するテオと、孤独を深めていくゴッホ。二人のすれ違いが悲しい。 愛した日本でゴッホ展が盛り上がっていること、こんなにも愛されていることをゴッホの魂に伝えたい。

    6
    投稿日: 2025.10.26
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    絵画美術に興味が湧く本だった。 実際にもゴッホと林たちが繋がってたんじゃないかと想像するととてもワクワクした。 1800年代に日本美術が海外で評価されていたことにも驚いた。 タイトルがとても素晴らしい ゴッホや登場人物たちの苦悩と葛藤の中で生きた様がタイトルとリンクしていて素敵だった

    1
    投稿日: 2025.10.22
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    強すぎる絆で結ばれた二人が、片方の死によってその結び目を解かれたとき、 再び結び直す方法は、残された人の死によるしかないのでしょうか。 『たゆたえども沈まず』を読み、終盤に流れた涙は、選択の後悔からくる悲しみの涙でした。 ゴッホが黒い鞄を返しに来てくれたとき、テオは冷たくあしらってしまいます。 本当はとても大切に思っているのに、その場の心情や状況によって、本来取るべきではない行動を取ってしまい、 後々、取り返しのつかない後悔に苛まれる──そのような経験をしたことのある人は多いのではないでしょうか。 人は、完璧に思った通りに生きることは難しく、 間違った行動、間違った選択を何度も繰り返しながら生きていきます。 それでも僕は、この先どんな選択をしてしまったとしても、 もう諦めて沈んでしまうという選択だけはせず、たゆたうことを選びたいと思います。 また、個人的には、ゴッホは自死を選びましたが、 絵という作品を世に残すことによって、今でも沈まずに、 作品を見た人々の心や意識の中をたゆたっているのではないかとも思いました。

    6
    投稿日: 2025.10.22
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    描写に対する言葉のチョイスが的確ですぐイメージできた。この後ゴッホ展行ったけど、この本のことばかり頭に思い浮かんだ。ノンフィクションをフィクションにする天才かと思った。

    1
    投稿日: 2025.10.19
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    ゴッホ展に行く前に。フィンセントとテオのお互いを思いやっていてもすれ違う気持ち、孤独、苦悩、美術界で受け入れられないもどかしさと忠正、重吉との関係やパリの光景にリアリティがあって情景が浮かぶ。ますますゴッホ作品の実物が観たくなった。

    8
    投稿日: 2025.10.16
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    泣きすぎた。 「リボルバー」ではアルルでのゴーギャン側から、こちらはパリのテオ側から。浮世絵、日本人画商、、様々な視点からゴッホとテオの壮絶な人生を感動的な物語に仕上げてしまうマハさん。根底にある画家たちへの深い愛と尊敬を感じます。

    2
    投稿日: 2025.10.15
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    原田マハ作品とても素敵です。 フィンセントとテオが生前にどれだけ苦しんで、どれだけ絵を愛していたのかが伝わる作品だった。

    1
    投稿日: 2025.10.15
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    〜フィクションなのは前提として〜 全く私はゴッホについて知らなかったのでまず新鮮だった。絵画・西洋美術というと「お高いもの」という認識があり、ゴッホは成功者というイメージがあった。読後は本人もその家族も大いに苦しんだ上に数々の作品が生まれたと伝わってきた。その結果、本人も知らないところで数年後本人の憧れの日本にも作品が届き多くの日本人を喜ばせている。 まさに、様々な障害にあい、たゆたとえとも沈まず届いた作品達。そう思うと感慨深い。今まで展覧会とか興味なかったけど上野のゴッホ展行ってみようかな。そんな気分になった。

    2
    投稿日: 2025.10.13
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    『リボルバー』を読んでゴッホ関連作品を読みたくなったので。 いろんな感情が湧いて感想が書けません! ファン・ゴッホ兄弟の関係性は一言では表せない。 時代が追いついていない、世間から評価されるには早すぎる絵を描く画家フィンセントと兄の絵を売ろうにも売ることができない画商のテオドロスのお互いを思う気持ちが…。 途中でフィンセントの自由奔放さにイライラしながら読んでました笑 そんなフィンセントを見捨てることができない弟テオドロスに感情移入して辛い。 また、この兄弟に関わっていく二人の日本人にフィーチャーした構成となっていて、「林忠正」と架空の人物「加納重吉」がフランス、パリで活躍する様が日本人として誇らしいと思いました(フィクションですが…)。

    59
    投稿日: 2025.10.13
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    タイトルがきれいで反芻したくなる 史実と創作のはざま。でも事実へのリスペクトを随所に覚える。ゴッホの手紙引用は、やはり強力な存在感があって、全てを引き込んでいく勢い 兄弟よ、頼むからセパレートしてくれと思いつつ。その辛さもまた源泉なのだろうと レミーのおいしいレストランを観たときと同じなみだが溢れるやつ。芸術家、そして勇気をもってそれを認める、支える人

    2
    投稿日: 2025.10.12
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    はじめてオルセーを訪れてローヌ川の星月夜を鑑賞したとき、鳥肌が立ち涙が出た。 ゴッホについては美術の教科書に書いてある知識程度しか持っていなかったのに、生き生きとしたタッチに夢中になった。 その理由が、この小説を読んでなんとなく分かった気がする。 林やシゲとの交流が実際にあったなら、2人のゴッホの人生も少し違ったものだったのかも。 情景描写が美しく、パリや南仏に行きたくなってしまった。

    12
    投稿日: 2025.10.10
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    ゴッホのあしあとを読んで、ゴッホ展に行った後、こちらを読みました。 ゴッホとテオの様々な方面から襲いかかる長い長い苦しみが読んでいてとても辛かったけど、大切な家族を守ろうとする気持ちが芯にずっとあって、めちゃくちゃ胸打たれた。 フィクションの重吉もとても愛されるキャラクターで好きだったし、林忠正もクールで誠実でとてもカッコよかった。 史実では実際に関わりがあったかどうか分からないそうですが、関わっていてほしいな(願望) そしてヨーとフィンセント(息子)、ゴッホの絵を世界に広めるために動いてくれて、本当にありがとう! 特にヨーは、大切な家族を一気に失ってしまったのに、家族の思いを受け継いで、息子を育てながら強く生きたんだなあ、すごいなあ、と思った。 私は大切な人とお別れしてしまっても、強く生きていけるだろうか。

    3
    投稿日: 2025.10.09
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    想いをつなぐため 大切なものを守るため 自分と戦っているようにも感じた こんなにも自分以外の人のために(なんといえば良いのか、ふさわしい言葉が見つからないけど) 号泣

    3
    投稿日: 2025.10.08
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    ゴッホという人物の生涯について、それを支えた応援者の視点から描写することで、対外的な評価の変容がより伝わりやすくなったと思う。

    1
    投稿日: 2025.10.07
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    林忠正と加納重吉、そしてフィンセントとテオが異国の街パリで奮闘する様子が切ないけど誇り高く、胸に迫った。テオが尊敬する兄を支えたいと思いつつも、どこかで重荷にも感じている様子が細かく表現されていて、心にずしっときた。 ⭐️心に残った部分 p361 「それでもくやしさをぬぐい切れないときには、セーヌ川のほとりをひとりで歩いた。どこまでも、いつまでも。歩き続けるうちに朝になってしまったこともあった。くやしいことは、全部、この川に捨ててきた。それらはとるに足りない芥になって、薄緑色の流れに消されていった」

    3
    投稿日: 2025.10.01
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    東京都美術館でのゴッホ展を終え、彼女から借りた当書籍にて。 震えた。時々涙ぐみそうになった。 より日本人である私たちをゴッホに近くしてくれる作品だなと。

    1
    投稿日: 2025.09.28
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    フィクションだそうですね。ゴッホ展に行って、作品や手紙に触れて、実際にどうか、いろいろ確かめてみたいと思います。

    1
    投稿日: 2025.09.27
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    ゴッホと弟テオ、画商 林忠正と部下シゲの交流を描いたフィクション。 ゴッホ兄弟の苦悩が終始しんどかったが、不器用な兄弟愛に強く心を打たれた。特にオーヴェルでの葬式の後に、テオがシゲに心情を吐露した場面。フィンセントとテオがお互いに「自分が相手を苦しめている」と考えていてずっと苦悩していた様子がわかり切なかった。 そんな中でも、フィンセントやテオの周りには優しい人もいて温かい気持ちにもなった。特にタンギー爺さんは最初から最後までいい人で、なんとなく見たことがあるあの有名な肖像画にも、大きなドラマを感じられるようになった。 本作の前に朝井まかて「眩」を読んでいたのだが、そこに登場した葛飾北斎や渓斎英泉などの浮世絵が、時と海を超えてジャポニズムの流れでパリを席巻している様子が描かれていて胸熱だった。 ゴッホを世界に広めたのはテオの妻ヨーらしい。オランダに帰ったヨーにもたくさんのドラマがありそうだ。よい本がないか調べてみよう。 あとゴッホ展行きたい。

    2
    投稿日: 2025.09.26
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    美術の知識がほとんどない自分には敷居が高いかもしれない…と不安に思いながら手に取りましたが、そんな心配は杞憂でした。人物たちの生きざまや感情があまりに生々しく、気づけば物語に夢中になっていました。 原田マハさんの作品を読むのは『本日は、お日柄もよく』に続いて二作目ですが、胸が熱くなり、心が湧き立つような感情を呼び起こしてくれるところがすごく好きです。 フィクションではありますが、現実にも同じように、あるいはそれ以上の葛藤や苦悩、そして情熱があったのだろうと想像せずにはいられません。 「芸術はよく分からない」と敬遠していた自分にとって、本書はむしろ美術に向き合う入り口のような一冊になりました。ゴッホ転に足を運ぶつもりです。

    20
    投稿日: 2025.09.23
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    フランスに渡った聡明な日本人、ゴッホ兄弟、どの人も主役で話が進んでく 暗い でも絵の事が凄くよく分かって、絵画を見たくなる

    2
    投稿日: 2025.09.22
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    原田マハさんの長編は素晴らしい! ゴッホが浮世絵に影響され、日本に憧れを持っていたことを知らなかった。あの、星月夜の誕生秘話。泣けてしまう。ゴッホ展に明日行くから予習のために読んだ。やはり読んで良かった。明日が楽しみで仕方ない!林の合理主義、重吉の人間臭さ、テオの兄弟思いの優しさ、フィンセント天才苦悩が複雑に絡み合って人間ドラマに深みを与えていた。 213ページで重吉がゴッホの作品を「じっとみつめていると、〜絵の中に引きずり込まれてしまう」のセリフや345ページでヨーが「ゴッホに比べると他の絵は死んでるみたい(意訳)」と評していたのが印象的。明日が楽しみ。美しくて歪な兄弟愛を見た。

    3
    投稿日: 2025.09.17
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    ユニクロでゴッホのTシャツを買ったので、ゴッホの事知りたいな。と思い本を手に取ってみました。 山田五郎さんのYouTube番組でゴッホと弟テオの話を聞いて切ないなぁと思っていました。 この本はパリで、浮世絵を売り込んでいた林忠正と助手の重吉の目線から描かれていて、ゴッホとテオの物語はやはり切なかった。 読みながらゴッホの絵を検索してみた「タンギー爺さんの肖像」を見るとその時の精神状態が反映されている。背景に日本の浮世絵が描かれていて楽しい感じのもあったり、微笑ましい絵もあった。 本を読みながら、ゴッホが憧れる浮世絵の色合いから日本の美しさを感じられ、今年の大河ドラマ「べらぼう」なので浮世絵アートを目にする事もあり関心が湧きました。 セーヌは滔々と、とどまることを知らず、橋の下を流れ続けている。

    2
    投稿日: 2025.09.17
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    原田マハさんのアート小説 リボルバーは読了。 史実と事実の境目がたまにわからなくなるけど知ってる名前の人物に人間味が出て面白い。 あくまでフィクションと思って読むべきなんだろうけど、親近感が湧いて好きになっちゃう。 続けて何冊も読みたくなるというよりかは、たまにじっくりその世界に浸りたくなる小説。 しばらくしたら他作も読んでみよう。

    2
    投稿日: 2025.09.16
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    正直電車で読みすすめてたので話が途切れ途切れになったのが読み方として悔しい。でも、ゴッホについて無知だった自分から、少しは生き方を話せるようになったと思う。1人の美術家から、苦難を抱えそれでも自身の表現を貫いた美術家へと印象が変化した。ちょうどゴッホ展を見に行くことがあったので現実で絵画を見れたことも良かった

    3
    投稿日: 2025.09.13
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    ゴッホ展を観に行ってから読みました。 ゴッホがテオが、ヨーが、孫のフィンセントがつないだ物語を、より深く落とし込めた気がします。 事実よりも真実に近づけることができる、小説って面白い。あとがきからも気づきがありました。

    9
    投稿日: 2025.09.11
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    ゴッホが生きた時代、日本人画商の重吉や弟テオの視点で語られる。古典的でアカデミックな絵画が支持され、印象派など新しいものは画廊に置くこともできない時代、ゴッホの絵は売れない。アルルに行く流れ、ゴーギャンとの共同生活や有名なエピソードがよく分かって読みやすい。ゴッホ本人の気持ちは分からないが、周りの人物の描写で外堀を埋めていく感じ。手紙がたくさん残っていることが効いてるんだろうな。これの次に「リボルバー」を読んだら、とても面白かった。

    2
    投稿日: 2025.09.10
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    新幹線にて読了 終盤思わず涙が、 ここでは泣くまいと唇をかみしめるが 鼻水も押し寄せる ムッシュアヤシの安定感安心感たるや

    2
    投稿日: 2025.09.10
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    ゴッホについてはある程度事前知識があったのでさほど内容に驚かなかったのですが、日本美術をめぐるジャポニズムの潮流について深く触れたのはこの物語が初めてだったのでとても新鮮で面白く読むことができました。軟弱な兄を見捨てることができないテオは、むしろフィンセントの保護者という立場よりは、頼りない親でも頼るしかないネグレクト下の子供のようにも感じました。テオ自身が弱いというより、彼にとっての兄が彼の弱点のようです。それゆえ忠正の”強くなりなさい”は本質を見抜いている彼らしいセリフだと思います。作品を通して忠正はずっとヒロイックでかっこよかったですね。 読了後の満足感も高く、ややメッセージ性に欠ける正統派な伝記譚と捉えるのが筋かとは思いますが、読んでとてもよかったと思います!

    1
    投稿日: 2025.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    原田マハさんの作品2冊目。 初めては「リボルバー」で、その後にこちらを読んだ。 「リボルバー」のように物語の動き出しが 明確でないので、最初はやや淡々とした 感じを受けた。 「たゆたえども沈まず」では、 ゴッホの弟テオの心の葛藤が描かれていて それがとても辛かった。 最愛の友人、 さらには自らの半身のようにも思っている大切な兄。 その兄に、「帰ってきていいよ」「ここにいていいよ」と 声をかけたいのに、金銭的な問題や、 自分の家庭、また兄との暮らしの辛さもあって、 その言葉をかけることができない。 兄を孤独に置いて、自分が幸せになることの罪悪感。 そのぐちゃぐちゃな感情を抱えたまま 最期に向かっていくのが。。 史実上そうはならないと分かっていても、 「忠正さん、お願いだから早く絵を買ってくれ!」 とずっと思ってしまった。

    1
    投稿日: 2025.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テオとフィンセント 2人はお互いのこと、大好きやけど事実自分ではないから全て受け入れてあげれない。 テオはその事に苦しんでたけどフィンセントの事を嫌いになれなくて、だから辛かったんやろうな。嫌いになれるのはある種救いやと思う。 フィンセントも世界のこと好きやったのに、嫌いになってしまったやろうけど、本心は好きやったからあんなに怒ってたり悲しんだりしたのかな。鬱やろうけど。 正気になったときのタイミングの悪さ。 テオに冷たくあしらわれて深く悲しんだんやろな。想像できるから辛い。 テオも自分を責めて、責めて辛かった。 フィクションやけど、もっともっとゴッホ兄弟のこと知りたくなった。 良い一冊

    1
    投稿日: 2025.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世界中でたった1枚の絵画の背景に、これほどたくさんの苦悩や期待があったと知って、芸術の厳しさを感じた。どれだけ才能があっても、世間が、時代がそれを認める心眼を持たないと画家としては成り立たないのだ、とゴッホの最期を切なく思う。テオのために、血のにじむ思いでゴッホが描きあげた"星月夜"いつかこの目で拝みたい。

    1
    投稿日: 2025.08.31
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    以前読んだ「楽園のカンヴァス」以来の原田マハさんの作品。登場人物から伝わる絵画にかける情熱とゆったりとした雰囲気が読んでて心地よかった。 この作品が神奈川県高校入試2019年の国語、大問3の小説問題として使われてた。まさに自身が受けた年。こう言う偶然があるから読書はやめられません。

    2
    投稿日: 2025.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    死ぬまで売れなかった画家ゴッホと、弟のテオとの兄弟愛を描いた作品。テオの目線で、兄のゴッホを描くことにより、フィクションとノンフィクションの歪みをよりリアルに表しているし、実在する林忠正をゴッホに関連させるために架空の人物、加納重吉を描くことによってより親密にゴッホの、兄弟の壮絶な人生に迫っていた。ゴッホの才能を一番に理解し、信頼しているテオは自分の中にある信頼から生まれる不安、軽蔑、自分の努力と比べてしまい常に葛藤していた。それでも日本絵画や印象派の絵の力や兄の絵を見るたびに耐え忍んできた。兄もそうである。優しいからこそ人一倍傷つきやすい心を持っていて、それでも絵だけは続けてきた。耳を切り落としたり、自分を銃で撃った時も必ず誰かのためを思っての行動だった。離れていてもつながり続けた2人の兄弟愛は胸を打たれた。死ぬ直前まで弟を思い、テオも息を引き取る最後の最後まで横にいた事実は原田マハさんの想像した物語以外に考えられないのではないかと錯覚してしまう。それくらい綿密にリアルと結びついている。ゴッホは死んで有名になってもきつまと嬉しくないだろう、弟も同じ気持ちだろう。それでもあなた達のその信念や希望に心を打たれたものがいるし、現時点で私はあなたの絵を見たい欲に駆られている。それくらいの衝撃がこの本にはあった。

    3
    投稿日: 2025.08.25
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    リボルバーの後にこちらを読んだ。 ゴッホについて絵をみたことがある。という程度の私が、読後ゴッホ展に行ってみたいと思うようになった。 原田マハさんの作品を読んだのは5作目だけれど、他の作品ももっと読んでみたいと改めて思った。

    1
    投稿日: 2025.08.24
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    ゴッホが生前全く売れなかったとか、耳を切り落としたとか、そういう話は子供の頃読んで衝撃を受けた記憶はありますが、大人になって改めて小説という形で読むと、本人はもちろんそれを支えた人々の苦悩をまざまざと想像させられる作品でした。 章が変わると視点人物が入れ替わり、場面が飛んでいくので最初は慣れない感じもしましたが、最後の数十ページは泣きながらページをめくってました。 同じ原田マハの「リボルバー」も読みたいな。あと、9月に東京に回ってくる「ゴッホと家族展」も見たくなりました。

    2
    投稿日: 2025.08.18
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    私が2年前にニューヨーク近代美術館(MOMA)でゴッホの『星月夜』を見たとき、どの画家よりも、どの作品よりも人集りができ、携帯を前に手を伸ばさないと写真すら撮れないような状態でした。 現代においてゴッホの作品は鑑賞する人たちを魅了し続け、またゴッホの名前を知らない人を見つけることの方が難しいでしょう。だから私はゴッホは当時から才能もあり、有名な画家だったに違いないとこの本を読むまではそう思っていました。 本書は弟であるテオ側の視点で兄の画家人生が描かれています。献身的な弟の支えがあったこと、自殺、生涯を終えるまでの間にゴッホの作品が多くの人たちから認められることがなかったという事実が衝撃的で、彼がもがきながら10年の画家人生で描き続けてきた作品の数々を違う角度から改めて見てみたいと感じました。

    11
    投稿日: 2025.08.16
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    ゴッホの絵と兄弟、弟とその妻の尽力によって、死後世界的に愛される画家となった。日本人画商林忠正と重吉(架空の人物)を絡ませて一大美術小説にした原田マハの筆力と美術への知識には脱帽だ。

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    投稿日: 2025.08.16
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    絵画を視ただけで今まで知らなかったゴッホ。美術館に行った時には、時代背景が浮かんで鑑賞の仕方が変わって来ると思った。

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    投稿日: 2025.08.14
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    ゴッホの生涯がつらすぎる。 テオの存在は有名だけれども、この小説で、こんな気持ちで支えていた、というかゴッホの名作を生み出す片腕であったかもしれないのか、と思うと、涙がとまらなかった。 テオの妻もすごい。 明治初期に日本からフランスに渡った二人もすごい人たちなのに、実在の人は、かなり批判されて子孫もたいへんだったみたいで、なんだかな、と思う。今と同じで、批判しやすい人を批判しているだけな気がする。

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    投稿日: 2025.08.12
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    これまでフランス美術史のひとつとしてヴィンセント・ヴァン・ゴッホを捉えていたけど、苦悩するオランダ人画家フィンセント・ファン・ゴッホを人間的に近く感じられる1冊だった。 弟のテオと実在の画商・林忠正、架空の助手・重吉の織り交ぜ方が自然で、面白い。

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    投稿日: 2025.08.11
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    ゴッホの弟テオの妻が、ゴッホの絵の魅力を語る場面は、まさしく全人類がゴッホへの愛を代弁してくれているようで嬉しくなった。苦悩に満ちたゴッホだからこその作品なんだろうけど、やっぱり周りの人からの愛を存分に受け取って欲しかったな…とうるうるしてしまった。やっぱり原田マハさんの美術小説は作品への愛が深められるから好き…。

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    投稿日: 2025.08.06
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    ゴッホ、テオ、忠正、重吉の4人による濃密な物語。かなり時間をかけて読んだけど、ストーリーのインパクトが強かったから内容を忘れずに読めました。この原田マハ先生のゴッホシリーズはとても良きですなあ…

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    投稿日: 2025.08.06
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    リーチ先生みたいな日本が大好きな non-Japanese person の描き方が原田マハさんやなあと。謙虚でrespectfulで憧れに胸を焦がす感じ。最後の方が割とダッシュで終わってっちゃった印象があるけど登場人物のキャラクターに個性があってとても面白かった!

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    投稿日: 2025.08.01
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    長期間読んでたけど、のめりこんだ! 「だが、あまり思い悩まないほうがいいだろう。君たち兄弟に共通しているのは、よくも悪くも物事をとことん突き詰めて考えるところだ。画家と画商なのに、まるで哲学者の兄弟みたいだ。いつもこう、眉間にしわを作ってさ」 重吉は、大げさに間にしわを寄せてみせた。その顔がおかしくて、テオは、つい笑ってしまった。 「その調子」と重吉も笑った。 考え込んでも、どうにもならないことだってあるさ。どんな風がやって来ても。やがて通り過ぎる。それが自然の摂理というものだ」 風が吹き荒れているときに、どうしたらいいのか。小舟になればいい、と重吉は言った。 「強い風に身を任せて揺れていればいいのさ。そうすれば、決して沈まない。…・・・だろう?」 胸の中をひとすじの川が酒々と流れていく。1気の遠くなるほどの昔から、決して流れを止めぬセーヌ川。そこに浮かぶ「舟」、シテ島。 セーヌはパリをこよなく豊かにした。が、同時に、度重なる犯濫で渋水や疫病をもたらしもした。それでも人々はセーヌを愛し、パリを愛した。 どんなに欲しい風が来ようと、セーヌの真ん中で決して沈まないシテのように、我らが船も、そしてパリも、いかなる困難もかわしてみせよう。その思いと祈りを込めて、船乗りたちは、自分たちの船の輸先にパリを守る言葉を掲げた。たゆたえども沈まず。 パリは、たゆたえども沈まず。

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    投稿日: 2025.08.01