
総合評価
(908件)| 380 | ||
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powered by ブクログゴッホ、テオ、忠正、重吉の4人による濃密な物語。かなり時間をかけて読んだけど、ストーリーのインパクトが強かったから内容を忘れずに読めました。この原田マハ先生のゴッホシリーズはとても良きですなあ…
2投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログリーチ先生みたいな日本が大好きな non-Japanese person の描き方が原田マハさんやなあと。謙虚でrespectfulで憧れに胸を焦がす感じ。最後の方が割とダッシュで終わってっちゃった印象があるけど登場人物のキャラクターに個性があってとても面白かった!
1投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログ長期間読んでたけど、のめりこんだ! 「だが、あまり思い悩まないほうがいいだろう。君たち兄弟に共通しているのは、よくも悪くも物事をとことん突き詰めて考えるところだ。画家と画商なのに、まるで哲学者の兄弟みたいだ。いつもこう、眉間にしわを作ってさ」 重吉は、大げさに間にしわを寄せてみせた。その顔がおかしくて、テオは、つい笑ってしまった。 「その調子」と重吉も笑った。 考え込んでも、どうにもならないことだってあるさ。どんな風がやって来ても。やがて通り過ぎる。それが自然の摂理というものだ」 風が吹き荒れているときに、どうしたらいいのか。小舟になればいい、と重吉は言った。 「強い風に身を任せて揺れていればいいのさ。そうすれば、決して沈まない。…・・・だろう?」 胸の中をひとすじの川が酒々と流れていく。1気の遠くなるほどの昔から、決して流れを止めぬセーヌ川。そこに浮かぶ「舟」、シテ島。 セーヌはパリをこよなく豊かにした。が、同時に、度重なる犯濫で渋水や疫病をもたらしもした。それでも人々はセーヌを愛し、パリを愛した。 どんなに欲しい風が来ようと、セーヌの真ん中で決して沈まないシテのように、我らが船も、そしてパリも、いかなる困難もかわしてみせよう。その思いと祈りを込めて、船乗りたちは、自分たちの船の輸先にパリを守る言葉を掲げた。たゆたえども沈まず。 パリは、たゆたえども沈まず。
4投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログ原田さんらしい、秀作です。キャラクターがどれも魅力的なのですが、結構普通のひとたちで、普通な悩みや喜びが、身近な温もりを持って感じられます。ゴッホ兄弟もただ美しい兄弟愛ではなく、それぞれに愛を持ちながらもすれちがいが複雑に交差していく、それを日本人が外から見ている構成が、ある種の客観性を保つのでベタベタしすぎず、全体の落ち着いた流れを生んでいます。弟の妻も、出番こそ地味で少ないですが、アートに対する日常を代表するような存在感で、ゴッホという天才を描く物語が、単なる英雄譚やぶっ飛び偉人伝にならないよう調整してくれてます。 構成や描写の技術は、さすがの原田さんであり、読了感もいつもながらの安定感とほっこりとした雰囲気です。4に至らなかったのは、やはり出来すぎというか良い話すぎるというか、凄みや切り込みが感じられなかったからでしょうか。これは多分に、わたしが最近ロシア文学やフランス文学を読みすぎて、人をぶった切る世界観に染まりすぎ、このぬくもりのたっぷりとした世界観に何故か一抹の物足りなさを感じるという変なヘキがついてるからと思います。ドストエフスキーってコワイ、、、
2投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログ☆過去の読了感想☆原田マハさん編~ この本が初めてのマハさんとの出会いの本でした 以降、1番大好きな作家さんとなりました ゴッホやモネが好きで美術館巡りをする中で すっかりアート小説に目覚め装丁に一目惚れ したのもありますがマハさんの作品は 読後の多幸感が凄すぎていつまでも 思いを馳せていられる。。そしていつでも 手が届く所に置いていつでも読み返しています マハさんの作品を読む度、いつも同じような 感想になってしまうかと思いますが それほど、アートに関する知識文才 崇拝してます。新刊が常に待ち遠しい…。
20投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ受け継いでいくフィンセント兄弟の想い 愛しているが故に起こる反発と優しさからなる嫌悪が兄弟の繊細な心と鋭い感覚を引き起こしていた。 今こうして日本で大人気になったゴッホの絵画を、この小説を読んでから見直してみると、とても重厚な筆使いや色彩の全てに詰まっているゴッホの想いが少し感じられるかもしれない。 生きていく犠牲と賞賛を鋭く書いた心に残る小説でした。
1投稿日: 2025.07.26
powered by ブクログヴィンセントとテオの話 2人とも病みながらお互いを支え合ってたんだなあと思うと涙、、 ゴッホがアルルで描く絵がどことなく寂しさを持っているのは、確かになあと思った パリが好きで好きでたまらないのに、拒絶される気持ちってどうなんだろうと繊細だからこそ感じる苦悩なんだろうなと思った
2投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログ日本でも絶大な人気を誇るゴッホと、その兄を献身的に支え続けた弟テオ。 彼らの死後、ゴッホの作品を受け継ぎ作品の普及に人生を捧げたヨー。 異国の地で奮闘し彼らを見守った忠正と重吉。 全員の魂が共鳴していく物語がとても素晴らしかった。
1投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログリボルバーを読んで、とても良かったので、引き続き原田マハ氏のたゆたえども沈まずをオーディブルで聴いた。この本はゴッホとそれを支えた弟テオドルスを題材にしたフィクションである。いつまで経っても売れない兄の絵に可能性を感じて支え続けるテオドルスだが、当然のように乱れた生活を送る兄に対して複雑な思いと葛藤することになる。考えてみれば、西洋画の油絵の画材や、作成された絵の維持管理には相当の費用がかかるわけだし、兄がアルルに去っても、絵が置いてあるパリの部屋は借り続けなければならないし、仕送りもたいへんだっただろう。ゴッホが残した数多くの傑作の影にはテオドルスの大きな支えがあったのだ。どんな歴史的な偉業にも、それを実現させた条件があるのであり、本人の努力だけでは実現しないのだ。これらのことをまるで実際に見てきたように語る著者の筆力がすごいと思いました。
58投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログまたまた、名前と有名な作品くらいしか知らなかったゴッホについて初めて知ることばかりでした。 今でこそ有名なゴッホ、当時は世間に認められてなかったのですね…今はこんなに世界的に認められてますよー!と伝えたい!! しかも日本の浮世絵に影響を受けていたということがまた、勝手に親近感が湧きます。 ただ、テオとの関係性はなんとも息苦しく、テオの気持ちでみるとイライラするタイプの人でもあります。 家族だからこその甘えもあったのでしょうが、兄を見捨てきれないテオが気の毒でもありました。
2投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログ序盤で、絵画や美術について無知で読了できるかと何度か挫折した。 しかし、調べながら読み続けてみるとページをめくっていくのがとまらない。知識もついていく。 美術初心者には難しいかもしれないが、新しい世界に入り込む。 読了したらスピンオフも読みたい。 追記 読書は行ったことのない土地に旅行している気分になれるとはよく言うが、2025年上半期この本でパリに行けました。
12投稿日: 2025.07.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2001年7月印象派を代表する画家モネと、ゴッホ終焉の地に行った。 フランスのジヴェルニーのモネの庭は一度荒廃した後に再建されたようだが、太鼓橋や池の推連、池の周りには柳の木、が植えられ家になかは浮世絵等の日本の絵が所狭しと飾ってあった。モネがどれだけ日本の絵に影響されたのか、たゆたえども沈まずで表される当時の日本芸術に対する熱狂が伺えるものだった。 また、オーベールシュルオワーズでは、晩年に彼が絵をしたためた麦畑、教会などを訪れた。生前一枚も売れなかった彼の絵は、今や観光客が世界中から訪れるほど心を掴む存在となった。ゴッホ展は長蛇の列ができるほど。墓で寄り添うように埋葬されている彼とテオに伝えたい。 MOMAの星月夜の面前に立つとしばし動けないほど魅了されたことを思い出す。テオがこの絵を抱きすくめた描写のところで涙があふれた。その後、夜空のい白い帯をセーヌ川に例えた忠正の言葉、重吉の思いが胸を打つ。夜空に浮かぶ月と星々を川面に映し、渡りゆく船の引き波に削られながらとどまることなく流れていく。永遠の入り口に立っているかのような糸杉は、フィンセント。セーヌのほとりに佇み、いつか訪れる朝を待っている孤高の画家。
0投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログゴッホは今でこそ世界中から認められた画家だが、当時は全く見向きもされない画家であったという知識くらいしか持っていないままこの作品を読んでみた。 林忠正という実在した画商、その弟子である架空の人物重吉、そしてゴッホ兄弟という、彼らの関係性が巧みな筆力でえがかれている。 人間の喜怒哀楽、心の繊細さや強さといった心の描写は本当に強く心が動かされるものだった。 たゆたえども沈まず、どんなに苦しいことがあっても身を任せて流れていれば、いつか波が穏やかになる日が必ずやってくるというこの言葉は人間の生き方を教えてくれた。どんなことがあっても心に携えていたい言葉だと思う。
5投稿日: 2025.06.18
powered by ブクログ3.8くらいかな。 テオと重吉の友情、テオとフィンセントのやり取りが丁寧に書かれていますが、後味はあまり良くないかな。ヨーが救われるといいなぁ。
0投稿日: 2025.06.17
powered by ブクログ読み応えたっぷり。 知ってる作品がたくさん出てきて、作品が描かれた背景を知るとまた見方が変わってくるなあと思いながら読んでいた。 原田マハの小説は、フィクションとノンフィクションを絶妙なバランスで織り交ぜてあるからすごい。 ゴッホの作品が見たくなるし、ゴッホが過ごした場所にも行きたくなる。
2投稿日: 2025.06.14
powered by ブクログゴッホと、ゴッホを支え続けた弟の物語。売れないというだけでなく変人扱いの兄を、本意ではない画商を続けながら支える弟テオ。この兄弟を外から支援するのは、当時のパリで活躍していた日本人美術商人。ゴッホの不幸な結末は誰もが知っているが、それに至る過程で、もしかしてここが少しだけ違ったら、ハッピーエンドにあっていたかも、でもそんなはずはないから、、、ああやっぱりというアップ&ダウン。原田さんのすごいところは、事実を外さずに、歴史を変えずに、フィクションを盛り込んで壮大な物語を作り、最後は事実に戻ってくる。でも、小説(フィクション)としてこんな面白いものはない。司馬遼太郎も同じような実実+フィクションだったけど、原田さんの方がよりノンフィクションに思える。
1投稿日: 2025.06.13
powered by ブクログ売りたくもない作品を売らなきゃ行けないテオも生きたいように生きられないフィンセントも現代社会と重なる部分があるように思う。 いつの世も斬新、進化は受け入れられず 他人の評価を気にする人々が多くいて 兄弟の苦悩は現代に生きる自分に響いた。 ゴッホを何も知識がないからこそ自分にはとても美しい作品に観えた。
0投稿日: 2025.06.09
powered by ブクログフィンセントとテオのゴッホ兄弟と、日本人画商の林忠正、加納重吉の4人を軸とした物語。 なんと言っても、テオの兄フィンセントに対する想いの強さが印象的だった。 かつては憧れの対象であった兄に対して、共同生活を送るうちに兄の素行の悪さからいつしかその存在が重荷になったり、悩みのタネとなってしまう。画家としての成功を信じて支えたいのに、諍いが絶えなくすれ違いの日々を過ごしてしまい深く傷つく。葛藤で揺れ動く姿に胸が痛い。 一方のフィンセントの不器用な生き方も、もどかしく感じた。弟から経済的な援助を受けている負い目、自分自身に対する不甲斐なさ、そして自身の絵が認められない世の中に対する不満… 兄弟とも、お互いを心の底から大切に想っていながらも、ままならない現実に足掻いてもがいて日々苦しんでいる。なんとかしたい、という心の叫びが聞こえてくるかのよう。 そんな兄弟を精神的に支えた日本人コンビとの関係性が清々しい。時に頬を張って叱りつけたり、時に笑い合って喜びあったり。それだけに、あの名作との息をのむ対面のシーンは心震えるものがあった。 時代の波に翻弄され続けた男達の物語。力強さと儚さと苦悩の日々が交錯し、何とも言えない複雑な感情の余韻を残した。
47投稿日: 2025.06.03
powered by ブクログ先日、テレビで林忠正のドキュメンタリーを観たことをきっかけに2度目の再読です。前回読んだときはテオとフィンセントのゴッホ兄弟に興味があり、二人を中心に読んだのですが、今回は林忠正と重吉を軸に読んでみました。また、違った印象や気づきがあり改めて作品の素晴らしさを確認出来ました。ちなみに作品について色々と調べてみたら重吉は架空の人物との事でおどろきました。
11投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログまず最初に断っておくが、 私は全く芸術に造詣が深くない。 しかし元キュレーターで現小説家の原田マハの作品に魅了され、 近頃少しずつ芸術に興味が湧き始めた。 そして今年9月、関西で『大ゴッホ展』が開催される。 その前に少しゴッホを知っておきたいと思っていたところ、 たまたま立ち寄った古本屋でこの一冊に出会った。 原田マハ 『たゆたえども沈まず』 この小説は、フィンセント・ファン・ゴッホではなく、日本の伝説の美術商「林忠正」、そしてフィンセントの弟「テオドルス・ファン・ゴッホ」を中心に動いていく。 史実に基づきながらも著者の空想が加えられているので、これは伝記ではなくれっきとした“物語”だ。 芸術に興味がない人でもご存知の通り、 フィンセントはかなりの曲者であった。 耳を切り落としたエピソードは有名で、「狂人」の印象が強い人も多いだろう。 かく言う私もその1人だった。 「狂った天才」のようなイメージを抱いていた。 しかしこの小説を読み終え同著者の『ゴッホのあしあと』を読んだ時、 彼の印象がガラッと変わっていたことに気づいた。 『ゴッホのあしあと』は小説ではなくゴッホの解説本(『たゆたえども沈まず』についても多く触れている)なのだが、 そこで原田マハは「ゴッホの“狂人”というイメージを取り払いたい」と記していた。 私は驚いた。 その一文を読んで、私の中で彼がとても繊細で、知的で、努力の人に変わっていたことにようやく気がついたのだ。 原田さん、大成功です。 そんな彼の才能を信じ生涯支えた唯一の理解者が弟のテオであり、 彼の才能を見出したのが林忠正であった。 しかしフィンセント・ファン・ゴッホは、画家として成功することなく逝ってしまった。 同著者の『モネの足あと』を読んだ後だった私は(京セラ美術館で開催中の「モネ展」の前に読了)、生きているうちに評価された画家と認められなかった画家の違いにひどく落ち込んだ。 そして小説の中で彼の最期を見送った後、 「今はあなたの愛する日本で、世界中で、あなたの絵が愛されていますよ!」と、泣きながら心の中で叫んだ。 今もこの文章を打ち込みながら少し泣いている。 そして私が強烈に心惹かれたもう1人の人物。 それは林忠正である。 この小説を読むまで名前も知らなかった彼は、 世界中で浮世絵ブームを巻き起こした立役者だったそうだ。 非常に知的でエネルギッシュな戦略家であり、とても魅力的な人物に描かれている。 しかしぜひこれから『たゆたえども沈まず』を読もうとしている方は、 史実を調べる前に物語を読み進めていってほしい。 私は読了後に林忠正を調べ、フィンセントへと同様に思いを馳せた。 さて、フィンセントはなぜ認められなかったのか。 明確な理由はわからないが、 小説の中で彼の絵は“今まで誰も見たことがない絵だった”そうだ。 私は当時の人達が心底羨ましい。 あらゆる芸術や写真が溢れている今、 “誰も見たことがない絵”になど出会えるだろうか。 そんな衝撃に出会ってみたい。 たった一枚の絵の前で動けなくなるような、そんな衝撃に。 絵に何ら関わってこなかった私にこう思わせてしまう力がこの小説には確かにあった。
10投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ異国の地で奮闘する忠正と重吉、テオとビンセント。 憧れと夢と現実の狭間で揺れ動きながら、夫々が必死に生きる姿と戦友のような友情が築かれていく様子に引き込まれた。 パリ、アルル、オーベルシュオワーズの日常とゴッホの絵を思い浮かべながら読み進めると、穏やかな光景と複雑な心境の狭間も感じられて、結末は分かっていても夫々の幸せがすこしでも長く続いて欲しいと思わずにはいられなかった。
1投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログゴッホと同じ時代に生きた日本人画商・林忠正。ゴッホを支えた弟のテオ。林忠正をパリで支えた架空人物である弟子の加納重吉。フクションを混ぜながらの話だが、全てが真実かの様に話にのめり込んだ。 情緒不安定で癇癪持ちのゴッホを支えた弟のテオ。テオもまた兄を支えていくことで情緒不安定になっていく。そんな悲しい話の中にもゴッホが描いた有名な絵画のタイトルが出てくる度に感情移入してしまう自分がいた。あの時、ゴッホはどんな気持ちでこの絵を描いたのだろうかと… キューレーターであるマハさんらしい作品でした。
10投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ久々に 泣いてしまった 虚実入り混じっているのだろうが非常に感動的だ そらにしても2人の没年がこれ程近かったとは…以前聞いたことはあるはずだが改めて絆に驚く
1投稿日: 2025.05.18
powered by ブクログ史実に基づいていると分かってはいたものの 次第に深まっていく兄弟の苦しみに胸が痛んだ。 『リボルバー』も読んでみよう。
2投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログはじめの数ページは登場人物がいきなり出てきて混乱するけど30ページを超えたあたりから面白くなってどんどん引き込まれる。 フィクションと本当にあったことが混じっているので書評も見るともっと楽しめる1冊。 手元に置いておいて何度でも読みたい本、読む度に違う味わいがある。
1投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログ読み終えた後、これがフィクションであることを疑うくらい、物語の運びが自然に感じました。 原田さんのアート系小説は初めてだったけれど、どっぷり浸れました。(ゴッホの画集買ってしまった。) アートに恩恵の無い人生だったので、絵画の楽しみ方が全くわからなかったけれど、まずは背景を知ることが大切なんだなと。 この本で描かれたゴッホはフィクションだけれど、ゴッホの作品に対してこれまでと全く異なる感じ方をすることができた。 この本自体が原田さんの一つの解釈でもあるんだなと思うと、感受性や想像力に驚かされる。
0投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
コンビニついでに寄った図書館で何か借りようと、原田マハさんの作品のなかから題名が気になったものを手に取った。 初めは、わくわくしながら読んでいた。浮世絵や、ゴッホの作品名が出てきては、それを検索し、これのことかと驚く。この作品にそんな裏話があったのかと喜ぶ。ヨーロッパの画家たちが日本に傾倒していたことにも驚いた。 後半は、読むのが苦しかった。私には躁鬱を患った姉がいて、フィンセントに姉を重ねずにはいられなかった。フィンセントが自殺したとき、姉もこうなってしまったらどうしようと泣いた。 兄弟とも亡くなってしまったが、それでも、不思議と読後感は良かった。日本人画商2人の強い気持ちや未来への希望に励まされるようだったし、私たちはゴッホが世に知れ渡ることを知っているからだと思う。 早く寝たかったけれど、深夜2時になってしまった。後悔はしていない。
0投稿日: 2025.05.09
powered by ブクログこの本を読みながら、[蔦屋重三郎の日曜美術館]を見て、さらに[2時間でまわるルーブル美術館]を見て過ごした今年のGW。1人どっぷりタイムトラベル。浸りました。
1投稿日: 2025.05.07
powered by ブクログいい本だった。ゴッホとそのテオの哀しい兄弟愛が話の柱。そこに魅力的な日本人2人をゴッホ兄弟の友人として登場させ、とても魅力的な話に作り上げている。 ゴッホの絵が纏っているなんとも言えない怨念と哀しさが、この小説の中のゴッホからもしっかりと感じられる。 手元にあるゴッホの画集を見ながら本書を読み進めると、ゴッホやテオが感じたこと、考えたことが一段階深く理解できるような気がして、嬉しくなる。 25年秋から26年にかけて、日本でゴッホ展が開催される。私が大好きな夜のカフェテラスも展示の目玉として来日するらしい。とても楽しみだ。
0投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ泣く。読後の切なさに殺された。 歴史上のあの人もこの人も血の通った人間だったんだっていう当たり前のことだけどどこか信じられない事実を「嘘じゃないよ」って残酷に温かく魅せてくれる原田さんって一体何者なの
0投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログこの本の語りべの役割を担う加藤重吉は架空の人物だが、ゴッホの兄テオ、画家仲間のゴーギャン、パリで浮世絵を売り財をなし国賊と呼ばれた林忠正などは実在の人物。 献身的に兄を支える弟のテオの存在は誰もが知るところだが、テオの苦悩に切り込んだ解釈原田マハの洞察力、想像力のなす技だと思う。 ちなみに原田マハの作品「リボルバー」は自殺に使った銃にまつわるフィクションなので併せて読むと面白いかも。
3投稿日: 2025.05.03
powered by ブクログ美しい物語。林忠正とゴッホのありそうな関係を端正に綴っている。最後の解説でこれが史実に絡めた創作だと知ってそちらに驚いた。 林忠正もゴッホもその評価が揺れ動く対象だから相性がいいのかもしれない。
1投稿日: 2025.05.03
powered by ブクログ原田マハさんの本に出てくる登場人物はどうしてこんなにリアルな人間味を持ってくるのだろう。ゴッホ、テオ、ハヤシ、重吉、ヨー、みんな個性や置かれている立場が異なるキャラクターが生き生きと描かれ、感情を手に取るように感じられ、応援したくなる。 安直なハッピーエンドの物語ではないが、読後は清々しく、自分もしっかり生きていこう、と言う気持ちになれる。
1投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログフィンセント・ファン・ゴッホの不遇な画家人生をモチーフに、弟テオと画商の加納重吉の視点から描かれたフィクション小説です。画家フィンセントに興味を持ったことがきっかけで読んでみたところ、ぐいぐいと魅力に引きずり込まれました。パリの街中の明るい描写と対比される悲しみや苦悩をずっしりと書き切った素晴らしい作品です。
2投稿日: 2025.04.21
powered by ブクログ史実とほとんど齟齬のない空想の物語。芸術を敬い、何があろうと家族として愛し続ける姿。ゴッホの絵、ただの名作として見ていたけど、ひたすらに絵と向き合っていたゆえの力強さだと感じた。
0投稿日: 2025.04.20たゆたいこそすれ、決して沈まない
いいのはタイトルぐらい。 文体は眠気を催すほど単調で、人物造形も薄っぺら。 小学生向け学習漫画の偉人伝を読んでる感覚に近い。 そのタイトルの意味もくどいほど解説がなされるので味も素っ気もないのだが。 一方で扱われた題材は興味深い。 ゴッホ兄弟に寄り添う形で交流を続けた日本人がいたというのはもちろん架空の設定なのだろうが、有名なタンギー親父の肖像画の背景にあれほどいくつもの浮世絵が配されている理由の一つとなっていて興味深い。 ゴッホがアルルの地を日本と同一視していたのは史実通りだが、それに林忠正と折鶴が関わっていたというのもフィクションとして面白い。 最近では他殺説も出ているゴッホの死の真相も、最大の謎であるピストルをどこから入手したのかの説明も試みられていて興味深い。 動機についても、テオを苦しみから解放することばかりを考え続け、自分がいなくなれば、弟の負担が軽くなると思い詰めた末の結末とされる。 自分も自殺性は揺るがないだろうし、弟テオの関与も、従来考えられていたより濃厚だろうと考えていたので、テオの所有物という線に異論はないが、貸したバックにたまたま入ってましたはさすがにないよなと思える。 それと自殺説の泣き所である、なぜ銃弾が貫通せず体内に残っていたのかについては全く触れられてない。 それ以外に本書で興味深かったのは、パリで日本美術の流行に寄与したのが、実は何の見識も造詣もない、語学だけが堪能な留学生たちだったという点。 何かが爆発的に異国でヒットする際、必ずしもそれに精通した専門家の関与など必要ないのだ。 現地に行って輸入・販売を通じて仕入れた、付け焼き刃の知識だけで結構何とでもなり、堂々とふんぞりかえって講釈を垂れるだけで何とでもなったということだ。 まさにブームとはそういうもので、仕入れる先から売れていく。 日本で浮世絵は古新聞と同程度の価値しかなく、まるで見向きもされない紙切れ同然の代物を、廃品回収の如く安価に大量に買い取っていけば、ヨーロッパでは信じられないほどの高値で売れたのだから。 パリで当時人気の雑誌に日本特集として林忠正が執筆・監修に加わり、その表紙にどの浮世絵を載せるかで、《雲龍打掛の花魁》という作品が突如として高騰する様子が描かれているが、これなども色々と考えさせられる。 新奇性や希少性から驚くような値をつけるだけで、その美術的価値とは無関係なのかもしれないが、何がそこまで惹きつけたのか。 明治に入ったばかりの当時の日本で、渓斎英泉の浮世絵の日本美術における評価も固まりきらぬうちに、何を優先して海外に紹介し、その魅力を思う存分語っていたのは、単に語学ができるだけのズブの素人だったというのは本当にアイロニカルで面白い。
0投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ数年前に、糸杉と星の見える道を美術館で見たときに、思わず涙が出そうな気持ちになった事を思い出した。 実際のゴッホ兄弟の生活は書かれている以上に苦しいものだったと思うが、リアルさもありながら物語として美しく描かれていてグッときた。
0投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログゴッホのことや絵画のことについて、そこまで詳しくはないけれど楽しみながら読めた。どこからどこまでが事実がわからず、人名や絵を検索しながら読んだから余計に面白かった。
0投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログパリで奮闘する画商を中心に、画家ゴッホの過去・人間関係を描いた史実に基づくフィクション。 美術に精通してる人、興味がある人、パリが好きな人はグイグイ読み進められると思うが、そうでない人は最初は取っ付きにくいかもしれない。 ただ絵画のことを知らない分、新たに知れるという楽しみ方もある。また、作品内で描かれる人間関係も美しい。 自分が知らない新たな世界が知れて良かった。 今度、息子を連れて美術館に行こう。
36投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログゴッホといえば、小学生の頃に伝記で読んだ記憶と、美術館で展示会があれば観に行こうかなって。 そんな興味を持っていたので、読み始めると… 本作を通じて、史実はどうあれ、日本の文化や浮世絵が海を超えたヨーロッパで、印象派やゴッホの作品に通ずるその絆の深さに感慨深いものがありました。 揺れはするが、沈みはしない…
1投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ結末を知っているだけに、終わりに向かって深くなっていくゴッホ兄弟の苦しみが辛かった。 タンギー爺さんの絵が好き。
0投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログ途中から一気読みで、最後の方は泣きながら読んでいました。これからゴッホの絵を見る目が180度変わる気がします。
1投稿日: 2025.04.03
powered by ブクログ原田マハさんの中で評価が高くて読んでみました。 自身の体調不良の関係でやや時間はかかりましたが、面白かったです。元々ファン・ゴッホに関しては小学生の頃伝記漫画で読んだ記憶があって、それのフィクション物語と来たら気になりました。 ファン・ゴッホと日本人との絆という感じなのですが、フィクションとは思えないほど迫力が感じられました。ファン・ゴッホがどれほど苦労したか、辛かったか……そして最後に迎えた末路。テオと重吉で視点は入れ替わるのですが最後の方は切ない…。テオもテオで頑張ったよなって感じがする。最後の参考文献も原田マハさんだから、ここまで参考文献を読んで書けるんだろうと思いました。最後の解説も良かったです
19投稿日: 2025.04.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
歴史家の方が解説書かれてるのがありがたい 林とゴッホ兄弟が知り合っていたという確かな証拠はないけど、知り合ってないという確かな証拠もないと 言ってしまえば空想の話なのに違和感なく物語に落とし込む力がやはり段違い 兄弟が幸せに生きていける道は果たしてあったのか 偶然にもフィンセントの誕生日に読了できたこと、運命としたい 2025年来たるゴッホ展を待ち侘びるのみである
2投稿日: 2025.03.30
powered by ブクログ終盤に改めて表紙をみて、「おぉなるほど」と思った。 突出した才能が開花するには、それを理解し推し進める周囲の苦悩や努力が必要。お互いが尊敬し合い、思い合うことで成り立っていた。そんな、登場人物のそれぞれの感情が理解できる描写で、読み込んでしまう1冊だった。 絵画は詳しくないので、絵を検索しつつ読み進めた。 印象的だったのは 「日本人は、他人が価値を認めたものを容認する」という忠正の発言。 自分の進路や仕事、誰かの物差しで善し悪しを判断してしまう私は、ハッとさせられた。 自分が信じる人やもの、そうものに心血を注げる人になりたいと思った。
1投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ楽園のカンヴァスがとても面白かったので続けて読みましたが、とても心に響くお話でした。 美術史に詳しくないので、どこまでがフィクションでどこからノンフィクションなのかはもちろん分からず、最後のあとがきで分かりました。 ゴッホとテオの関係や想いに胸が苦しくなりましたが、私には未知の世界を知ることができ、その時代を生きたゴッホたちや国の雰囲気に没入できてとても面白かったです。 日本の浮世絵の影響も全く知らなかったので勉強になりました。 本を読むことで自分の知らない世界を知れることはとても楽しいです。
2投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログ原田マハさんの本は読んでいて、とてもためになるような知識が沢山含まれているのと絵画のような表現の美しい文章が好き。 絵画の誕生秘話など画家がその絵をどのような心境で描いたのか迫っていくところが絵画の鑑賞方法をより深められる上に知っている絵だとより小説にものめり込んでいくことができる。 「たゆたえども沈まず」というパリを表すこの本のタイトルも心に刻んでおきたくなる。
1投稿日: 2025.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どこからどこまでがフィクションかわからないほど緻密に描かれていて、まるでノンフィクションを読んでいるようだった。途中途中に「タンギー爺さん」や「郵便配達夫」が登場し、これらの作品がどのような経緯で生まれたのか知ることができて、よりリアルだった。特に表紙にもなっている「星月夜」が登場した時は鳥肌がたった。「印象派」が糾弾されていた時代に、さらに個性的で人を選ぶ絵を描くゴッホがどのようにして作品を生み出し、どのような苦悩を抱えていたのかを知れた。
2投稿日: 2025.03.19
powered by ブクログフィクションであっても、ゴッホの生涯を通しパリの歴史の学びに繋がる一冊。ラストは涙が出る。 フィンセントの心の不安定さ、世に明るみに出ない絵画たち、見窄らしい身なりで警察から追い払われセーヌ川も描けない現状。 その弟テオの兄を献身的に支える真面目さ。 この兄弟達の傍にいた日本人画商忠正、助手の重吉。日本人差別。国賊と言われる背景。歌川広重等の浮世絵を通し日本を愛したフィンセント。上手くいかない無常な人生。 記録したいことが多すぎて文章が纏まらないが、この一冊を読み終えゴッホ作品始め、印象派の絵画、日本画と幅広く興味関心を持て視野が広がり嬉しく感じている。読めて良かった。
0投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ゴッホにあそこまで画商の弟の支援、日本人画商の支援、ゴーギャンとのアルルの生活等があるとは知らなかった。 銃が伏線になっていた。ゴッホの死後弟もすぐ亡くなるなんて…依存されつつ依存し合った関係。 タイトルはパリを時々襲うセーヌ川の氾濫に対する船乗り達の言葉から。 マハさんのアート小説はいつも思うがどこまでがフィクションなのでしょう… と思ったら巻末の美術史家さんの解説で林忠正の部下重吉は架空人物であり林忠正とゴッホの明確な接点を示す証拠も無いらしい‥後者もアリなのですね
0投稿日: 2025.03.15
powered by ブクログ2025.2.21〜2025.3.9 読了 原田マハの作品は「本日はお日柄もよく」のみ読んだことがあったけど、全体的な話の流れというか描き方はそっくりだった(著者のスタイルなのだろうと思う)。 情熱を持った登場人物が、幾つもの壁を乗り越える点に二つの作品の類似性を感じた。 物語は画家ゴッホの人生の一部を、史実も交えたうえで作られたフィクションもの。 事実と空想が上手く重なっていて、「本当にこのようなことがあったのかもしれない」と思わせるのは流石の一言(解説者もそう言っている)。 生きている間には、世の中から認められることのなかったゴッホであるが故の、切なく暗い雰囲気が立ち込めてはいるが、前向きな気持ちを起こさせるシーンもあって良い。
1投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログ書庫らでん こちらの方を「風神雷神」より後に読んだからこそ 全く違う雰囲気を感じられるのが面白いなぁ 刊行順で言えばこちらの方が前なんだよね でも時代で言うとこちらの方が後 美術史という名前で 起きたことを重ねていく中で 創作として 物語として その史実が確認できない部分を 飛び越えていく 面白いってとても強い力だよね その先がここに 表紙にこの絵があるのが良いです この絵がここに入る この絵が誕生した時のエピソードを 読んだ後にこその物語
0投稿日: 2025.03.07
powered by ブクログCotenラジオという歴史ポッドキャストのゴッホ回を聞き電車の中なのに号泣してしまい、とにかくゴッホ関連の小説を読みたい!とこの本にたどり着いた。 ゴッホが生きた時代のパリの様子、ゴッホとテオの関係、それを外から見る人物たち(ひとりは仲間として、もうひとりはもう少し距離を置いて冷静に)がとても鮮やかに描かれていて、とても読み応えがあった。視点がころころ変わるから、最初のうちは少し読みづらかったけれど。 ポジティブな面もネガティブな面も聞くけれど、その空気感を感じにいつかパリに行ってみたかったなぁ。
0投稿日: 2025.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大好きな作品です。 ゴッホという人物を一番身近で支えてきた弟テオの視点、そして日本人の林という二つの視点から描く史実を交えたフィクションです。 多少の脚色はあれど、あれほど手紙で多くのやり取りを兄フィンセントと行い、その手紙のほとんどを大切に保管してきた弟テオの兄弟愛あっての今日のブームに繋がっていると思うので、こうあると幸せだなあという解釈の一つとして大切に噛み締めて読ませていただきました。 史実では存在しないやり取りがあるのですが、ゴッホ兄弟のシナリオは大きく変わる事も無く、むしろ物語として余白を面白く脚色いただいたお陰でとても心地よく彼らを学ぶことが出来ました。 いつか彼らの故郷を訪れ、彼らの生きた痕跡をこの足で追いたいものです。
1投稿日: 2025.02.27
powered by ブクログゴッホの絵を調べて見ながら読み進めました。 絵を描いてみたくなる。 少し重めの話でしたが西洋美術、浮世絵のことをもっと知りたくなりました。
0投稿日: 2025.02.17
powered by ブクログ切なくて温かくて熱くて泣けた。ゴッホにまつわる人や、絵の描かれた背景や歴史について知ることができた。作り話か?と思うくらいの話だったけど調べてみたら史実に沿って描かれた内容で驚いた。
0投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログ実際にこんなやりとりがあったかわからない(ところもある)はずなのに、ゴッホとその周りの人たちが本当にそんなやりとりをしてそう生きてきたんだと身近に感じれる作品だった 偉大な画家たちって遠い世界の人たちだと思ってたけど、身近に感じることができた(でも確実に偉大)
2投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログなぜ日本人はゴッホに惹かれるのか? ゴッホ展などにもいくつか行ったことはあるけど、いつも疑問だった。 ゴッホが新日だったからか。 この小説を読んで、改めてゴッホの生涯をフィクションを通してだけど、楽しむことができた。本人は波瀾万丈だったけど。 ただ、読み始めたら止まらないってことはなかった。 ゴッホが嫌いなわけではないが、彼の生涯がそもそもわけわからんすぎるし共感もできず。 ゴッホのフィクション自伝風小説としては良かったし、日本人の主人公であることで読みやすさもあった。 登場人物たちを熱狂させる美術の力にも圧倒された。 今なお日本でこんなにも愛されている画家になるのは不思議な縁を感じる。 今までゴッホの絵を見て漠然と感じていた不安感や寂しさなどちょっと怖い感じが、この本を読んで納得できた。 それはこの小説がゴッホやその周りの生き様をありありと映し出しているからこそ、ゴッホや印象派の絵画について自分の中の気持ちが呼び起こされたのではないかと思う。 小説を通して絵を感じることができるという点でも、評価は微妙だが、自分にとってかなり印象深い小説となった。
0投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログゴッホの作品を観に行きたい。この目で、悩み苦しみ生み出した、生きた絵を見たい。 ゴッホの作品にストーリーが作られ、見方が変わるだろう。事実を誰も知らぬなら、自分なりの想像を膨らませて作品を作り出していい。 「たゆたえども沈まず、パリの街」 あの兄弟にも、パリの街のように、荒波にも飲まれない強い芯としなやかさ、があったら。 時代が彼らを味方してくれたら。 短すぎる生涯とは、別ルートの未来があったのかも。 正直すぎて不器用な兄弟をそっと抱きしめてあげたい。 お気に入りのシーンは後半。 ヨーが重吉にとあることを告白するシーンとテオが念願の星月夜を初めて見たシーン。
1投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ積読本を一冊消化。 読んでるうちに自分まで小説の中に入っているような、行ったことのないパリの情景が目の前に広がっているような、隣にファン兄弟が存在するような。そんな感覚に沈んでいって彼らが生きた世界を堪能できる一冊。 フィクションとノンフィクションの境界線が分からなくなりそうだった。 たゆたえども沈まず。素敵な言葉に出会えた。
0投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ兄ゴッホの才能を誰よりも信じ、時に重荷に感じる事があっても献身的に支え続けたテオの無償の愛と悲しい結末の人生に胸が痛む... 林忠正のアートに対するブレのない姿勢、東洋人というだけで馬鹿にされていたこの時代に誰にも媚びず西洋人と堂々と渡り合う姿がとても魅力的だった。 架空の人物加納重吉の描き方も自然で読んでいると実在の人物と錯覚してしまう。 ゴッホの苦しみが胸を締め付ける... どんなときであれ、何度でも。流れに逆らわず、激流に身を委ね、決して沈まず、やがて立ち上がる。
0投稿日: 2025.02.10
powered by ブクログ パリは、いかなる苦境に追い込まれようと、たゆたえこそすれ、決して沈まない─── 舞台は、印象派や日本絵画などが話題になり始めた19世紀後半のパリ。 今やその名を知らぬ人は、ほぼいないくらい有名な画家 "フィンセント・ファン・ゴッホ"。 無名時代のゴッホと、彼を経済的、精神的に献身に支えた弟のテオドルス、そして美術を愛し、パリを愛した日本人画商 林忠正と加納重吉、この4人が出会い、名作を生むまでの物語。 ✎︎____________ あまりアートには詳しくないけれど、どの画家が好きかと聞かれれば、やっぱりゴッホ。 この作品の表紙にもなってる星月夜を描いた作品がめちゃくちゃ大好きだ。 以前マハさんの「リボルバー」を読んでいたので、ゴッホとテオ兄弟に対する知識は多少あったのだけれど、また違ったアプローチでこちらはこちらで楽しめた。 やはり思うのはゴッホは繊細すぎるほど繊細だったんだな〜という事。 精神的に病んで苦悩してる様子が痛々しかった。 何かを生み出す、一つの事にとことん向き合うという事は、想像以上に大変な事なのだな〜と改めて感じた。 そしてそんな兄を献身的に支え続けた弟のテオ。 彼もまた繊細なのだけど、その優しさにため息が出るほど。 画家ゴッホは、2人で1人だと言ってもいいくらいその存在は大きい。 彼がいなければ、あの名作たちは生まれてなかったかも知れない。 マハさんのアート小説は史実とフィクションを織り交ぜて書かれているのだけど、今回は実在した林忠正と架空の人物である加納重吉が、ゴッホ兄弟と深く関わってくる設定だった。 知られてる史実には限りがあるけど、フィクションのおかげで深みが出て、何故かより本当のゴッホの人となりを知れた気がする。 だけど正直言うと、個人的にはちょっと長かった、、 中弛みしちゃいました。 結局自身の絵が、こんなにも多くの人の心を掴み、賞賛された事を知らぬまま亡くなってしまったゴッホ。 結末は分かってはいたけど、なんとも切ない気持ちでいっぱいだった。
92投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログゴッホについて詳細は知らない頃に、ゴッホ展で「糸杉」を見て感動したのを思い出した。 絵を見て感動したのは初めてだったが、ゴッホやテオのことを知ってから糸杉を見たら泣いてしまうんじゃないかと思った。 ゴッホ関連の映画や本を読むたびに思うが、世界中の人がゴッホの絵に心を動かされていることをゴッホやテオに知って欲しいと願います!
9投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログ世界に日本美術を広めた画商の林忠正と、ゴッホの物語。実際にこの2人が出会った事実は確認されてないようですが、日本美術を愛するゴッホと当時は全く売れてないゴッホ作品の真価を見抜いてた林忠正の友情がフィクションの形で胸熱に描かれてます。 ゴッホとテオの兄弟愛、架空人物の重吉とテオの友情は何度も感動しましたし、当時の印象派に対する厳しい風当たりやパリに日本美術が与えた影響を物語を通じて感じられるので勉強になりました。
17投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ史実の中に実在しない人物が上手く溶け込んでおり、 胸が熱くなりました。美術館でゴッホの作品を見たくなりました。
1投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ恥ずかしながらゴッホについてはほとんど知識がなく、ひまわりくらいしか知りませんでした。 原田さんの作品ということで興味を持ち、手に取り読み始めました。 何が事実で何が架空のことなのかがわかると、もっとこの作品の良さが分かったのだろうと推測します。 読み終わってゴッホが浮世絵などに影響を受けていたこともネットで調べました。今までそのようなことは全く知りませんでした。この作品のおかげで初めて知りました。 木の根と幹をネットで調べて見たりしています。
32投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログプラネタリウムでゴッホの世界の没入体験をしてきたのでイメージが鮮明に入ってきた。 ゴッホが生きている当時は絵の価値が認められることはなかったけれども兄弟の絆があったからこそゴッホは描き続け、またその絆や画才に周りも心動かされて後世にゴッホの絵がきちんと認められるようにバトンリレーされてされていく過程に感銘を受けた。
2投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログゴッホと彼に寄り添う人々の生涯に寄り添った一冊。 ゴッホがただの画家ではなく、1人の人間としてイメージできるようになったのは大きな収穫。暗い影が作品中に落ちているのはまぁ仕方なし。読む価値ありの大作。
1投稿日: 2025.01.30
powered by ブクログ実在する人物・絵画とフィクションがうまく織り混ざってとても胸が熱くなる物語になっている…! 進化し続け、何者でも受け容れる街、パリ。いつか行ってみたい。
0投稿日: 2025.01.29
powered by ブクログテオが兄の才能を信じて寄り添い続ける姿に感動。画商達の駆け引きやパリで対等に商売する日本人画商の姿に感心しました。
0投稿日: 2025.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
19世紀末のパリを舞台にして日本からフランスに渡った2人の画商を軸に美術や異文化交流と壮大な人間ドラマを描いた作品。歴史を背景に描かれる本作は実在の人物と架空の人物を巧みに織り交ぜ史実とフィクションの境界線が全くわからず作者の力量に感服。 ゴッホは好きで近くで展示館があれば必ず観に行くし彼の生涯もザックリ知っていることもあり読みながら情景が思い浮かんで随所で涙出てくる。どこまでがリアルでどこからがフィクションか全然わからなくなるけど苦しみながらもゴッホが生き抜いた時代の空気をまるで生身で感じることができた。 「たゆたえども沈まず」とは「どんなに強い風が吹いても揺れるだけで沈みはしない」ことを意味するパリの標語。どんな逆境や苦難にも屈せず自身の価値観や芸術への情熱と夢を見失わずに生き抜いたゴッホとテオ兄弟のように私も強い信念を持って自分の人生を生きていきたい。といつも思ってはいる。
1投稿日: 2025.01.25
powered by ブクログゴッホという、実在の人物がでてくる。ゴッホのことを教科書程度にしか知らなかったが、その分ハラハラし、大変に面白かった。 弟の思い、当時の美術背景、石畳の砂ぼこり、日本の浮世絵の扱いとジャポニズム。 歴史に揺れ、流され、ゴッホ兄弟が愛おしくなる。 その後図書館で名画の本を手に取り、作品がより楽しくなり、そして、ゴッホに伝えたくなった。
0投稿日: 2025.01.24
powered by ブクログ母が読んでいたのをきっかけに手に取った。 パリの情景や郊外の自然が印象に残る。 ゴッホの作品の知識や、浮世絵の知識があればもっと楽しめそう。 ゴッホの画集を手元に置いて、その年代の作品を見ながら再読したい。
1投稿日: 2025.01.22
powered by ブクログゴッホの絵が売れるようになるのを期待して読んでいたが、まさかあんな終わり方とは!史実に基づいているとはいえ悲しい終わり方。。やっぱりゴッホは亡くなってから売れるんだな。情景描写が秀逸。
15投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログ史実とフィクションの塩梅が素晴らしい。 フィンセント、テオの苦悩、それを支える日本人という構図が楽しかった。絵の題名が出る度、これはどんな絵だろう?とググるのが楽しかった。
0投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2025/1/16 読了 私が知っている画家ゴッホについては、「耳を切った」「ひまわり」ぐらいしか情報がなく、ゴッホに弟がいることも知りませんでした。 物語を最後まで、読み進めて、そして、「誰もが読み返す」第一章をもう一回読み終えると、「フィンセント、大きくなったのか」と、重吉目線の感想がでてしまいました。 よかった。 画商の林忠正と、画家ゴッホの話しかと思いきや、ゴッホ兄弟の愛と、テオと重吉の友情が混ざり、最後まで読み進めることができました。 そして、重吉が架空の人物だとは! 林さんと、ゴッホは、知り合いではない!? そして、読み終えた後、物語に出てきた絵がどんな絵なのかを検索してる自分がいる! 楽しめました!
0投稿日: 2025.01.16
powered by ブクログフィンセント・ファン・ゴッホの物語。 彼を取り巻く人たちの視点で描かれている。フィンセント、テオ、林忠正、重吉、それぞれの人生が交わり、やがて奇跡の一枚を生む。 史実をもとにしたフィクションで、画商・林忠正の助手である重吉も架空の人物なのだが、彼の存在が、フィンセントとテオ、林忠正を繋いでくれていた。 フィンセントの絵画にかける想い、パリに対する想い、弟テオへの想い。そしてテオの兄への想い。また、林忠正の日本画商としての仕事にかける想い。 それぞれの想いに胸が熱くなった。
69投稿日: 2025.01.13
powered by ブクログゴッホの足跡を、読んでから読むと、背景も理解できてとても良い。 マハさんのゴッホ(フィンセントとテオ両方のように思えた)に対する思いが届くと良いなぁ。 その思いに涙が出る。 ゴッホの絵が好きなのは、孤独があるから。 孤独の深さは全く違うけれど、 なんとなく、だけど、共感するものがある。
3投稿日: 2025.01.13
powered by ブクログ西洋美術やゴッホの生涯に興味を持ったため購読。 主人公は画商の重吉になるが、ゴッホや弟テオとの関係性の中で、ゴッホの人物像をイメージすることが出来る内容だった。ゴッホの人生は、事件もあり順風満帆では無いことが分かり、何ともいたたまれない気持ちになった。 現代のゴッホの作品は良い評価をされているため、生前に報われはしなかったが、世界を変える作品を残した偉業を称えたい。ゴッホの作品の見方もより深く鑑賞することができそう。
0投稿日: 2025.01.13
powered by ブクログオーディブルの読み手の声優さんがとても良くて、2回連続聴いた後活字で読み直したくて本も購入。 ゴッホの人生、テオの人生は一心同体のようだった。互いの感受性や人生観に引っ張られながら、そしてもがき苦しみながら絵画にのめり込んだ二人の生涯。 そんな2人が生み出した絵画が、世界中の人達を魅了していると思うととても感慨深かった。
12投稿日: 2025.01.13
powered by ブクログ! 、、フィクションなの?!と読み終わって改めて思いました。 タイトルからは想像できない話で最初は入り込むのが難しいかも、と思いました。が、数ページ読み進めてからは最後まで止まりませんでした。 絵画のお話を文字でこんなにも鮮やかに見せてくれることに驚きました。
0投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログ林忠正が、ゴッホとテオ兄弟に大きな影響を与えており、フィクションと分かっていながら、そんなわけあるかいと思ってしまった。林忠正の人物像に納得できなかった。
1投稿日: 2025.01.09
powered by ブクログ2025年読書生活スタート。 史実とフィクションとごっちゃにならないように関連本を読みたくなってきた。
1投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログフランス旅行とかねて読んだ書籍。ゴッホのドラマは、フィクションとは到底思えない。素晴らしい作品。ひたすらに、感動した。たまには小説を読むのも良いものだと痛感した。
0投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログ人間って弱いんだよなあ・・・と思いながらいっぱい泣いた。本で号泣するの久しぶりでアセアセ!!!後半あたりのタイトル出てくるところがマハさんらしくて言葉じーんで好きだった!にしても最後は悲しすぎる
0投稿日: 2024.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表紙の『星月夜』の絵が好きだったため、惹かれて手に取った。初めての原田マハだったが、面白すぎて手が止まらなかった。ゴッホはいかにして、画家になり、有名な絵の数々を描いたのか。創作なのか現実なのかほとんどわからないような内容でとても勉強になり、さらに物語としてもとても楽しめる。ゴッホの作品の見方が変わるとてもいい芸術小説であると感じた。ぜひ色々な人に手に取ってもらいたい。
1投稿日: 2024.12.29
powered by ブクログ何だか読みながら心が揺さぶられる話だった。ゴッホに弟がいることは知らなかったし、浮世絵にここまで傾斜していたとは知らなかった。 ある意味ソウルメイトだったゴッホ兄弟の情熱や苦悩とパリに恋焦がれて渡仏した日本人画商2人のストーリーが交錯していて引き込まれた。 来年はゴッホの絵画展があるみたいだから、俄然見に行きたくなった。
0投稿日: 2024.12.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
天才日本人画商とゴッホ兄弟二人の話 最終盤になるまでに驚くような展開が無く読み進めるのには時間がかかったが、終盤に大きな動きがあり一気に読んでしまった。 題名にもあるが「たゆたえども沈まず」という言葉が非常にいい言葉だと感じた。自分に嵐のようなことが起こったときに思い出したい言葉。 冒頭の話が読後と読前で感じ方が違うのが面白い。 ヨーがいい嫁なのに夫をなくしてしまい大変気の毒、幸せになってほしい。なるだろう。
1投稿日: 2024.12.27
powered by ブクログ12/2〜12/18 ただ事実に基づき、フィンセントとテオの話を淡々と書いているだけのように感じてしまった。 ゴッホに関して、ある程度の予備知識がある人は新鮮さは感じないかも。 同じジャンルで言うと、同作者の「楽園のカンヴァス」の方がワクワク感があったし面白かった
1投稿日: 2024.12.26
powered by ブクログ読むのにとっても時間がかかってしまいましたが、、 とてもおもしろかった。 最後まで読み終えてまた最初を読み直すというループにはまりそうでした ゴッホが中心になって書かれていなかったというのもおもしろい。 絵を見たくなりました
0投稿日: 2024.12.26
powered by ブクログ面白どころが分からず個人的にはあんまり刺さらなかったな〜 物足りなさを感じた。 林忠正という人を知れたいい機会にはなったし星月夜もいつか生で観てみたいなとも思えた点は良かった。
2投稿日: 2024.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
絵のことはさっぱりで、読まず嫌いしていた原田マハ作品。 オーディブルならということで聞いてみた。 絵のことはさっぱりの私でも分かる、フィンセント・ファン・ゴッホ。 まさかあの素晴らしい絵の裏に、あんな壮絶な物語が詰まっていたなんて。信じられなかった。 そして、印象派がほぼ認められていなかったなんて、信じられなかった。 描いた人が亡くなった後に、評価されるのはやっぱり悲しいなあと思う。 彼が生きていた時に絵が評価されていたら、フィンセントもテオも幸せになれたのかなぁ。
1投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
友達がすごく好きだと言っていた本で興味が湧き購入しました。 読み応えが凄かったです。フィンセントの孤独と生きづらさ、そんな兄を支えようとして自分まで苦しんでしまう弟テオ、2人の関係は兄弟愛でもあり共依存のようにも思え、それまでゴッホが自殺をしたというざっくりとした史実しか知らなかったので弟が後を追うように亡くなった辺りで、読んでいてあまりに悲しくなってしまったのですが、林忠正の生き様、人物像がとてもかっこよく、さまざまな人物とその想いをストーリーが散らばる事なく描かれていてとても良いものを読めたという感じがします。大切なメッセージのみを伝えられるのはフィクションならではだと思いました。 ただ原田マハさんがあまりに巧みにフィンセントの孤独と不安定さを描き出すので読んだあとしばらく気持ちがそっちに引っ張られてしまいました。少し気分が不安定な時期には注意したほうがいいのかも。 作中に出てくるゴッホの手紙が詩のように美しかった!
2投稿日: 2024.12.13
powered by ブクログ星月夜が完成した時の描写は圧巻。 フィクションなのが本当に信じられないほど解像度の高い描き方をされていて驚愕した。 あと自分の好きな絵画が出てくると楽しい。 パリでのジャポニズムの熱気を感じる、息を呑む読書体験が素晴らしい。
0投稿日: 2024.12.11
powered by ブクログ楽しくて!どんどん読めた。どこからどこまでが本当の話しなのか? 疑問になる事もあったけど、ネットで調べつつ読みました!! 私もいつか本物を見てみたい! アート小説にハマってしまいましたwww
8投稿日: 2024.12.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『たゆたえども沈まず』・・・この言葉は、フィンセント、テオの人生を表している。 フィンセントは、職を転々とし、テオ以外の家族からも見離され、画家仲間ゴーギャンからも愛想をつかされる。たゆたう人生、しかし弟テオだけが彼を見捨てなかった。決して沈まない2人。 才能があるとかないとか人は言うけれど、才能が無いというのは、ないのではないか?と考えさせられる。才能がないとは【続ける才能がない】とイコールではないか。 フィンセントは、苦しみながらも描いた。世の中に評価されることがなくとも描いた。それはただ1人テオという存在があったから。1人でも自分のことを認めてくれる唯一無二の存在。それが彼の唯一の原動力。 『星月夜』、孤独なフィンセント、セーヌ川が同じキャンバスに共存する。この1枚を唯一無二の存在に届けるための孤独なら厭わないと思ったのだろう。
0投稿日: 2024.12.09
powered by ブクログゴッホの人生について、あまり知らなかったので、凄く学べた感じがした 日本画商の点はフィクションだろうけど、それも面白く読めた フィンセントの苦悩と、それを支えるテオの苦悩が伝わって来て、心を揺さぶられた作品だった
0投稿日: 2024.12.06
powered by ブクログ好きなPodcastでゴッホの人生を深く知りなんとも言えず苦しい気持ちになっていた時、たまたま本屋さんで見かけて手に取った。 林忠正、加納重吉、フィンセント、テオこの4人が織りなす芸術をめぐる物語。 番組で得た知識のおかげで流れは把握していたので、「この先どうなるか」というのはわかっていてる。悲劇的な最期を迎えることも覚悟できている。それでも、フィンセントとテオの人生が物語としてどのように昇華されるのか、それが楽しみでドキドキした。 最初の章にあった忠正からの手紙が印象的で何度も戻って読み返した。 その度に「きっとテオも何度も読み返していただろうな…」と想像をめぐらす。 絵を描くことは生きること。心臓を自分の意思で止められない様に描くことをやめることはできない。そう言い切れるフィンセントの人生は苦悩とエネルギーに満ちていた。彼の作品のように儚くも力強い一生だったんだろうな。 そんな中でもフィンセントにはテオが、テオにはフィンセントがいてくれて本当によかったと思う。
2投稿日: 2024.12.06
powered by ブクログ最初、リボルバーの続きかなっと密かに期待していたのですが、別モノでした。 マハさんの物語は途中、それは出来過ぎやろ?みたいな展開が良くあるが、そのある意味漫画的展開がとても良い。 ゴッホとテオの兄弟の絆が痛いほど伝わる物語。 史実を元にはしているけど、あくまでもお話しだ、と分かっているけど正直今回はファンタジーが過ぎるかなぁ、っと思いました。 それでも充分楽しめたし、ゴッホがどんどん好きになる。 やっぱりマハさんのお話は大好きだ。 正にたゆたえども沈まず。 でした。
1投稿日: 2024.12.05
powered by ブクログ2022/1/4読了 ビブリアから移行 賛否両論あるというのはわかる気がするなあ。 フィンセントとテオの苦悩は、書かれてる内容よりずっと壮絶だったはずだけれど、それはこの本からはあまり感じ取れなかったな。 でも、ゴッホの大まかな人生、日本絵画に影響されていたこと、知らないこともたくさんあったから、 ゴッホのことを初めて知る私からみたら十分面白かった。 テオの姿は自分とも少し重なったな。 子供の頃はたかくんにずっと憧れてたし、たかくんのやることについていったのに、 今は自分が家族のことも考えている気がする、、。
1投稿日: 2024.12.03
