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許されようとは思いません(新潮文庫)
許されようとは思いません(新潮文庫)
芦沢央/新潮社
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総合評価

391件)
3.7
61
165
127
12
4
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『目撃者はいなかった』 青年が自分のミスを隠すために小さな嘘を積み重ねていく物語。青年の心理描写がとても真に迫るものがあり、はらはらしながら読んだ。主人公が目撃した事故で夫を亡くした妻・隅田の「自分のためにしか証言しないんですね」という言葉が印象的で、あらゆる事象を自分の都合のいいように利用する点でとても賢いと感じた。 『ありがとう、ばあば』 子役のロケ先の海に面したホテルの真冬のベランダに締め出される祖母、孫の杏に嫌なことを強いていたと自戒し、それが原因であったと読者にも思わせるミスリード。自分の盛れてない写真が載った年賀状を出すのが嫌で「喪中」にしようとした杏の犯行。人が考えていることはいくら深読みして理解したつもりになっても実際にはわからないものだと感じた。 『絵の中の男』 身近な人の死を目の当たりにしないと絵が描けない女性作家。幼い時に失くしたことの創作意欲がなくなる中、火事で息子を亡くしたが3年しか絵が描けなかった。夫は才能がなく、自分をモチーフに描いてもらおうと目の前で自殺するが1作しか書けなかった作家は、絵が描けないことを責められるのを避け、自ら刑務所に入る道を選んだ。アイデアの枯渇は怖いものだと改めて感じた。アイデアを生む力がない人間は機械の下位互換だと思った。 『姉のように』 この短編集の中で一番面白いと感じた。「犯罪者の身内が苦しむ」という凡庸なテーマだと思っていたが、最後に主人公と姉がひっくり返り、驚きと納得で読み返さずにはいられなかった。子供を育てるという難しさがとても辛く描かれていて、自分にできるという自信がなくなった。信頼できる人を持つことがいかに大切か学んだ。 『許されようとは思いません』 自分の予想がちょっとずつ裏切られる文章展開で、思わぬ方向に物語が進みちょっとだけすっきりしないような印象を受けた。村八分の祖母が村の墓に入りたくなかったため、村十分になるように憎んでいた曾祖父を殺したという主人公の恋人の推理。個人的にはその後の結婚を決める場面への主人公たちの心の動きがいまいち見えず、釈然としない印象だった。

    3
    投稿日: 2021.01.10
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    一気読みしてしまった。 「目撃者はいなかった」が一番心がズキズキした。結末を知りたいものの、目をそむけたくなる描写が続いて急いでページをめくった。 会社員である自分にとって、一番ありえそうな状況の話であったからかと。 新幹線乗車直前、小倉駅の中の本屋で購入した一冊。

    3
    投稿日: 2020.12.31
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    短編集でありながら、ひとつひとつの話が深い。すべてに「こうなってしまうんだろうな」という想像を超えた展開があって、短編だからこそ書く必要のないところは書かれていない。すごい短編集だと思った。

    7
    投稿日: 2020.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

     タイトルが秀逸。  短編集。表題作含めて五作。五作のうちの一つが「許されようとは思いません」ってタイトルなんだけど、何が、って気になっちゃうタイトルだよなぁって。完全にタイトル買い。初めて読みました、芦沢央。  あっさりした感じのミステリー風味小説。ミステリではなかったなって。最後にオチのある話なんで傾向としては好きです。ただまあ、次を手に取るかっていわれたらちょっと分かんないかな。 「目撃者はいなかった」  苦手なタイプの話だったんで斜め読み。会社員が仕事の失敗を誤魔化すってのがだめでね。読み飛ばしてるだけかもしんないけど、警察が火事現場での目撃情報を信じた理由がいまいち。タバコの吸い殻があったから? 「ありがとう、ばあば」  好き。杏ちゃん、将来有望ですね。 「絵の中の男」  嫌いじゃない。一作で消費されたっていうオチ、いいね。 「姉のように」  好きじゃない。オチのひねりが弱いというか無理矢理というか。ママ友の反応がおかしいから、その時点で物語に入り込めなくなっちゃった。 「許されようとは思いません」  殺人の動機はこれくらいじゃないとね、って思いました。

    3
    投稿日: 2020.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2020.9.6読了 以下5編からなる短編集。著者の作品は初めて読んだが、随分達者だと思った。 ①目撃者はいなかった ②ありがとう、ばあば ③絵の中の男 ④姉のように ⑤許されようとは思いません 順に感想を記す。 ネタバレを含むので、未読の方はお気をつけ下さい。 ①目撃者はいなかった 胃のあたりがきゅーっとなった。ミスして冷や汗かいた後それを隠そうとすると余計にややこしくなるんだよねというとこがとてもリアル。 警察で話したことがそのまま会社に伝えられるとは思わないけどね。 ②ありがとう、ばあば 芸能界で子役として活躍する孫に尽くす孫姑と母親との確執。ラストで孫の無邪気な残虐さが炸裂するも、予想の範疇というか、いやいや死ぬくらいなら窓ぶち破るでしょ、という現実味の薄い話。 ③絵の中の男 現代版地獄変。自分の身の上に生じた悲劇を作品に昇華することで名声を得た女と、モーツァルトに対するアントニオサリエリのように、実力の差を知りながらもがく夫が、共に破滅する姿を描く。 表現者の苦悩と才能の残酷さを思った。 ④姉のように 倒叙法的手法の作品。読後、ころっとかつがれた自分は、初めに戻って読み直してしまった。 痛ましい事件を題材として身内に犯罪者が生まれた場合のママ友間の立居振る舞いと語り手の被害者意識が怖かった。見事。 ⑤許されようとは思いません 土着の濃密な人間関係と村八分、村十分の怖しさ。 題名に取り上げられるだけあって謎解きの腹落ち感が心地良い。横溝正史のようなおどろおどろしい雰囲気の中、伏線とその回収の緻密さが味わい深い。

    3
    投稿日: 2020.10.04
  • 短編ならではのキレの良さ

     書店に並んでいる文庫本の帯には、「このどんでん返しがスゴすぎる!!」とありました。う~ん看板に偽りなしと言ったところでしょうか。  短編でありますから、ストーリー展開が早く、人物像が彫り込まれていない感があるかもしれませんが、いやいやどうして、流石のストーリーテラーぶりを発揮してくださいました。  「目撃者はいなかった」は、自業自得。「ありがとう、ばあば」は、思い込みの恐ろしさ。「絵の中の男」は夢野久作ばりのミステリーサスペンス?「姉のように」では、現在の社会問題にも通じる話。そして「許されようとは思いません」は、ムラという閉鎖社会の恐ろしさ?でも、ラストはちょっとほっこりします。  いずれも面白く、小説の楽しさを満喫できる短篇集でありました。

    0
    投稿日: 2020.10.01
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    ふと、本屋で手にした短編集。心理描写がとても細かく、自分を置き換えながら読んでしまった。どんどん自分と重なっていき物語の中に引っ張り込まれてしまった…読むたびにドーンとなんとなく重たい感情が。 特に『目撃者はいなかった』と『姉のように』は追い込まれていく主人公の気持ちが、わかる、わかる…と妙に納得しながら、ほんの些細な間違いから自分もそうなってしまうのかもと現実にありそうな、あってもおかしくない話だった。他の方も書いているが最後の話で少し救われた気がした。

    6
    投稿日: 2020.09.20
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    短編集の為、ストーリーの展開にスピード感があり惹き込まれる。 帯がこの本をとてもいい風に煽っててとても気になっていたが事実良かったものの期待し過ぎてしまった。 最後は予想してた展開ではなく、まさかの展開…には驚き、それぞれの話で推理したが全然当たらなかった 笑 でも、それが楽しみでもありそれを本一冊で複数回楽しめるのはこの本の魅力だと感じた。 個人的には「ありがとう、ばあば」が好き。 「許されようとは思いません」は展開とその物語そのものは好きだったが、短い中に登場人物が多く、関係性を把握するのに苦労した。 長編で読みたかったと感じた。

    6
    投稿日: 2020.08.25
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    最後の数秒で話の全貌が明らかになったり、そこまで読んできた予想が全てひっくり返されたりで、本当に構成を考えるのが上手いと感じた。これからもっと面白い作品を出してくれそうだと期待。

    4
    投稿日: 2020.08.25
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    4話がおもろかった、 帯にどんでん返して書いてたけど どんでん返していうほどではない けど最後に、はっ、、、、てなるやつ

    2
    投稿日: 2020.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    印象的なタイトルに惹かれて読んでみた。 ミステリー「目撃者はいなかった」「ありがとう、ばあば」「絵の中の男」「姉のように」「許されようとは思いません」の5編が収録されている。 短編なのでミステリーの背景が全て細かく言及されている訳ではない。 後味の悪い方へ、悪い方へと展開し、嫌な予感が裏切られず的中したまま 悪い結末が指し示された時点で物語が終わってしまうので その後や理由などについては読者の想像に委ねられている。 唯一表題作は他の4編と比べてバッドエンドではないが 正直単純に考えて村八分に遭っていた村の墓に 骨を納めたい、納めてほしいとは思わないのではと思うので ミステリー的展開を描いた上での結末が結局 ここに納骨しないだったのは拍子抜けしてしまった。 全体的に展開に無理があると感じるところも多く あまり好みではなかった。

    3
    投稿日: 2020.08.24
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    5話の短編集。分かり易い描写でスラスラと読めた。 どのストーリーも人間心理の闇の部分に触れられていて重めの読了感。 とくに【姉のように】は印象的。 読後もしばらく尾を引きずり、考えさせられる内容だった。

    34
    投稿日: 2020.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とにかくミスリードがうまい。久々にこういった類の本を読んだからというのもあるけど、惚れ惚れするような語りのうまさに、一つの物語ごとに感嘆した。特に、「目撃者はいなかった」と「絵の中の男」「姉のように」はおすすめ。けど、それだけにタイトルにもなっている「許されようとは思いません」が、少しパンチに欠けた気がした。並びも最後ということもあって期待した分だけ、少しガッカリしてしまった。もちろん、十分面白いのは間違いなく、全体としてはすごく満足です。

    3
    投稿日: 2020.08.20
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    短編集。 帯の煽りほどのどんでん返しはないものの、じんわりイヤな感覚が残る。 何がイヤなのか?きっと、犯人側の気持ちが理解出来てしまった事が結構なショックでありそういう素質があるのでは?と考えさせられてしまったことにあるのだと思う。 人間なんてちょっとしたきっかけで、大きくこわれてしまう危うさを持っている。そこで踏みとどまれるかどうかは周りに理解者が居るかどうかが大きく関わってくるんだろうな。

    12
    投稿日: 2020.08.15
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    面白かった(と言うのか)が、心に重くのしかかる話ばかりで辛かった。最後の村八分(十分か)で少し救われたかな。でも肝心なその祖母は全然救われていない、救われずに終わったと思うとまた悲しい。 姉のように、は騙されなかったぞ。時間の錯覚と言わせてもらうけど、貫井さんの慟哭で学習してたから。そんな共通点を感じられ、それは楽しかった。 これに懲りず、また読んでみようかなあ。

    3
    投稿日: 2020.08.12
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    初めて読んだ作家さんだったけど、めっちゃ面白かった。5編中4編は後味が悪い。 表題作はまだ爽やかな終わり方だった。 自分だけ良ければいい、がふんだんに詰まった小説集でした。

    3
    投稿日: 2020.08.02
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    表題作と「姉のように」が特に面白かった。 「姉のように」は作者の思惑通りに読んでしまい、最後で見事にそれまでの印象を覆され思わずまた最初から読み直した。 人間の先入観の怖さを感じた。 表題作は暗い話だが最後に救いがあり、全体を通してイヤミスの短編集かと思っていたがこの最後の結末により読了感はさほど悪くなかった。

    4
    投稿日: 2020.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読者を話の中に一気に引き込み、映像化させ、結末直前まで引っ張り、最後には鳥肌を立たせる巧妙なテクニック。いつも読者は芦沢央さんのカウンターパンチを喰らい、虜になっていく。「目撃者はいなかった」は自分の誤発注による失敗を隠すためについた"嘘"。この嘘のより自分が放火犯にされてしまい、利害葛藤に陥ってしまう。彼の性格がこのパニックストーリーを際立たせていた。「姉のように」は我が子を虐待する母親の孤独を被害妄想との対比で表現した秀逸な作品。姉の犯罪との逆転劇も見事。今後も芦沢央さんのゾワゾワ感を追っていこう。

    16
    投稿日: 2020.07.20
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    どれもこれもゾッとする終わり方。なかでも表題の「許されようとは思いません」には、こういう田舎がまだあるかもしれないと、怖くなった。

    4
    投稿日: 2020.07.13
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    一つ歯車が狂いだすとどうしようもなく悪い方向へと転がっていく、そんな短編集。 ホラー要素は感じなかったが、子育てに悩む母親の心情や苦悩がよくわかる「姉のように」と村八分どころか村十分になった祖母の本心に驚いた、タイトルにもある「許されようとは思いません」が良かった。   カバー裏に載っているなれそめは二人の人物像が更に想像出来て楽しい。

    14
    投稿日: 2020.07.06
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    芦沢央作品はホントに毎回満足感が高い、高すぎる。苦手な短編にも手を出してみようと思った最初の作品がこれで良かった。描写もストーリー展開も読後感も好き。事件を起こした妹の話が特にお気に入り。「火のない所に煙は」も買わないと。

    6
    投稿日: 2020.07.01
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    一つの出来事が、とんでもない結末へと誘うミステリー短編集5篇を集めた小説です。 初めの章から怖すぎて、この先の章も大丈夫なのかと不安視していました。でも読みたいような読みたくないような心境に駆られ、ついつい最後まで読んでしまいました。 ホラーでもあり、現実的なストーリーなので、怖さがより引き立っている印象でした。 何気ない行動、小さな失敗だったのに次から次へと良かれと思っていた行動が、とんでもない結果へと招きます。 どの章も読み応えがあり、一つ一つの量がちょうど良かったです。 ミステリーとしては、「姉のように」が楽しめました。最後にどんでん返しが待っていて、イヤミスだけれども満足感が得られました。 心理描写を楽しめたのは、「目撃者はいなかった」です。一つの失敗で、どんどん追い詰められいく過程は、リアルすぎて自分もそうなるのではと思うくらい、怖かったです。 その他にも読み応えがあり、短い話なのに疲労感がどっときてしまいました。 最初の4篇は、イヤミスのような終わり方でしたが、最後の章は、怖いけれどもラストは温かみのある終わり方でしたので、内心ホッとした気分で終われました。 ミステリーでしたが、今までとは違った形のホラーを読んだ感覚でもあり、余韻が半端なかった作品でした。

    3
    投稿日: 2020.06.25
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    はじめての芦沢央さん。 面白かったです。 イヤミス具合が絶妙だし、読みやすい。 スラスラ読めました。 もっと芦沢さんのイヤミス小説読んでみたいです。 最初の2つが特にわかりやすくて面白かったです。 (目撃者はいなかった、ありがとう、ばあば) これを機にもっとイヤミス小説探索してみたくなりました。

    3
    投稿日: 2020.06.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    特に好きだったのは「目撃者はいなかった」と「姉のように」の2篇です。「目撃者はいなかった」はのめり込むように感情移入してしまい、ドキドキががとまりませんでした。「姉のように」は最後のどんでん返しに思わず冒頭を読み返してしまいました。

    3
    投稿日: 2020.06.05
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    文庫本カバーのなれそめがすごく好き。論理と感覚。観察と感性。なんと言ってよいか。何かが物語によって語られている。

    2
    投稿日: 2020.06.03
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    読後の不快感がすぎる!けど、うわぁー…´д` ;と思いながらも最後まで一気に読ませていただきました。とても力のある作品です。星3つの訳は単純に人間の暗の感情がいまの私には重たかったので。

    4
    投稿日: 2020.05.30
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    前回読んだ「火のないところに煙は」に続いて怪談話を含んだゾクゾクとさせられるような内容だった。とくに2つ目の話、「ありがとう、ばあば」のゾクゾクさせられながら伏線が回収されていく感覚が面白かった。

    3
    投稿日: 2020.05.22
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    いわゆるイヤミスが多い。 とても上手いので、あっという間に感情移入させられ見事に嫌な気持ちになった。 ただ、単に嫌な気持ちになるのではなく、ちょっときた仕掛けがしてあって、え?!そっち?そっちなの?というちょっと変わったどんでん返しが仕掛けられたりしている。 非常に仕上がった短編集。 長編もぜひ読みたい。

    3
    投稿日: 2020.05.13
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    面白かった。 特に、最初の短編は状況がどんどん変化し、自分にとって悪い方向へいってしまう主人公の焦りの気持ちに臨場感を感じ、一気に読んでしまった。

    2
    投稿日: 2020.05.05
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    日常にあるちょっとした感情のズレからくるじんわりホラー。 心の弱っているときは読まないほうがいいです。 共感できるリアリティがあり、ものすごく読後に気分が悪くなります

    2
    投稿日: 2020.05.03
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    うーんいやな怖さが残る。でもおもしろかった。 ありそうな、日常の延長かもしれない、どこか共感できそうなところがありそうな気がするとこが怖い。 村十分の表題作がいちばんよかったかな。ファンタジーぽさが残るし。 あとは身近な世界観がより忌避感があってね…話としてはおもしろかったなどれも。

    6
    投稿日: 2020.04.13
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    ぞくっと感とやられた感 あれっと思うところがあっても、先が気になり読み進めてしまってヤラレタ〜ってなる 一気に読んじゃいました

    3
    投稿日: 2020.03.31
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    短編集という事もあり、すぐに読めました。 どの話も一つ一つの題材が重く、ボリュームがありました。 特に、「ありがとう、ばあば」と「姉のように」は印象に残りました。騙されたし、ゾッとしました笑 どの話も女の人がキーパーソンとなっており、自分の行き過ぎた思い込み、周りからの世間体が全てを通したテーマになっており、それぞれが、あらぬ方向に展開していく形で、改めて人間の欲深さ、恐ろしさを痛感しました。

    3
    投稿日: 2020.03.29
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    表題作「許されようとは思いません」について2つ疑問が残りました。わかる人どちらかだけでも良いので教えてください

    2
    投稿日: 2020.03.24
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    「目撃者はいなかった」「ありがとうばあば」は魔が差したごまかしや悪意をえがいたイヤミス。凡作。読み出して立て続けにこれらを読まされたので、買ったのは失敗だったかと思えるほど。「絵の中の男」は創作者凄みや、事実の二転三転がありそこそこ面白い。「姉のように」は社会的な作品でもあり、なによりギミックがよく出来ている。これが収録作では一番面白い。この本の中で、人に勧めようと思うのはこの一遍だけだった。表題作「許されようとはおもいません」は村社会ものだが、さすがに手垢が付きすぎた題材で凡庸。

    2
    投稿日: 2020.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どれも、読んでて面白かった。 帯に「どんでん返しがヤバイ」と書いてあったので、これもどこかで「えーっ!?」となる瞬間があるんだろうな、と思いながら読んだからかも。 「姉のように」の中に、私も子供のころから大好きでずっととってある「マフィンおばさんのぱんや」が出てきて嬉しかった。 「許されようとは思いません」は、お祖母さんの気持ちわかるなあ。私も村八分にされてるわけじゃないけど(笑)、旦那側のお墓には入るつもりない。

    3
    投稿日: 2020.03.04
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    『いい意味で胸糞悪くなる短編集』 最初の短編を読み始めた時、自分も仕事を失敗してしまっていた時期で、読むのが負担になって一回読むのをやめてしまった本です(笑) 全ての短編で、いろんな社会問題をうまく落とし込んで考えさせてくるなぁという本です。 悪いものを、完全に悪と言えなくなります、、、。 そこに至るまでの心の変化が自分にも分かってしまうのが苦しいです。 自分や社会は物事を一面からしか見ていないなぁと、いろんなことが連鎖して起こるんだと気づきます。 そしてそれを上手く文章にのせて伝えてこられた感じがします。 悪いものが来ませんように、を読んで気になった作者さんでした。 自分が悩みが多い時に読んでしまったので、負荷高く評価は3となってしまいました、、、。

    2
    投稿日: 2020.02.21
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    表題の内容が強く印象に残った。 怖いような悲しいような、それでいて心に残る。 また絶対に読み返したくなる。

    8
    投稿日: 2020.02.19
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    目撃者はいなかった ありがとう、ばあば 絵の中の男 姉のように 許されようとは思いません の5篇。芦澤作品2作目。「悪いものが〜」がかなりの衝撃だったので、かまえて読んでいたのだけど、まんまと騙された。ぞわぞわをしっかり楽しめました。

    8
    投稿日: 2020.02.18
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    あっという間に読み終わった。 これ以上読み進めるのが怖いところもちらほら。だけど話を紐解いていく快感もあってやめられない。特に4つ目の「姉のように」は秀逸。と思うと同時に子育て女性の苦悩がわかりやすく綴られていて、将来的にもっと勉強しなくてはなと… 面白かった!

    3
    投稿日: 2020.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集ですがどれも安定のイヤミス。 収録作の中では、ミスリードを誘う構成、読んでいて息苦しくなる育児ストレスの描写が良かった『姉のように』が一番気に入りました。

    2
    投稿日: 2020.01.27
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    初めて読む作家さん。とりあえず買った理由は『このどんでん返しがヤバい!』というド派手な帯を見て気になったからで、さくさく読めるミステリを欲していたタイミングだったので、選択は正解でした。 「あっこれ面白い」とシンプルに思える感じ。構成が巧みでミステリとしてとても良質。 こないだレビューを書いた米村穂信の「満願」を読んだときとちょっと感覚が似てるかも。短編ミステリで、そう来たか!と思える作品やどんでん返しが楽しい作品、哀しくてしんみりしてしまう作品など、様々なバリエーションが楽しめた。 例によってミステリの感想なので詳しくは書かないでおくけれど、面白かったので他の作品も読んでみたいと思う、ということだけは記しておく。

    6
    投稿日: 2020.01.15
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    1話目と4話目が良かったです。 帯の煽りほどの衝撃は受けませんでしたが、 「そういう事か!」と感じるものがありました。

    2
    投稿日: 2020.01.05
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    カバー裏にまでショートショートのお話が載っていてよかった 何ならカバー裏の話が一番好き 帯で煽るほどのどんでん返しはなかったけど、程よい意外な結末といいますか◎

    0
    投稿日: 2020.01.04
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    人が何を思い、どう感じ、どうしたいと思っているのかほんとうの心は誰にもわからないものなのだなと思い、そうだろうな、と悲しいものだな、という複雑な気持ちになった。 全編、面白かった 他の作品も読んでみようと思う

    4
    投稿日: 2019.12.31
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    世にも不思議な物語を彷彿とする内容。 5つのストーリーからなる。 それぞれ人間の本性の部分をつく 芸術性さえ感じるストーリー。 別の作品も読んでみたい。

    2
    投稿日: 2019.12.24
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    5つの話によるミステリー短編集だけど、 【このどんでん返しがヤバい!!】 という帯の言葉で何かしら来るんだろうと 思いながら読んでいても 特に最初の「目撃者はいなかった」では ぉおおー!と声に出してしまった。 ラストを読んでも8割くらいしかピンとこなかったのは「姉のように」だった。 あとがきを読んでもう一度戻ってみる… 数秒後さらに大きな声で …え?え?えぇーーー!!なーんだよー!! 書いてある!書いてあるじゃーん! と大興奮。 帯にはこうも書いてあった。 【蓮城三紀彦から米澤穂信『満願』へと流れた血が さらにいまここに受け継がれた 】 穂信作品のぞわぞわ感ほどではないけど、 それでもラストへ向かうにつれて 読み手にも迫ってくる緊迫感はすごいものがあった。 そして読了後の放心状態の瞬間がまた…。

    2
    投稿日: 2019.12.22
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    5つ短編が入ってます。表題作の「許されようとは思いません」と、「目撃者はいなかった」が特に良かった。 「許されようとは…」は、小さな村で村八分にされ続けた老女が、ずっと耐えていたのに最後の最後に逆上して(?)罪を犯して、裁判で情状酌量などを拒否し、「許されようとは思いません」と言って服役した、という話。老女の真意はどこにあったのか、残された孫が、納骨に行って思い至る。なかなかぞっとした。米澤穂信の「満願」を思い出した。強い意志を持ち、それを貫くために覚悟をして罪を犯す。誰にも理解されなくても構わない。そのような種類の罪の前には、裁判なんて何の意味もないなぁと思った。人が人を裁くということが、土台無理なのではないかと思った。 「目撃者はいなかった」は、小心者の男が保身のために小さな罪を重ねてしまう話。事故を目撃してしまうが、証言することができない。そこへ、どうしても証言してほしいという人物が現れる。焦りまくる心理描写が面白くて、ここまで極端ではなくても、人ってこういう弱いところがあるよね…と思った。正しく生きるって、できそうでできなかったりする。正しく生きないと、思わぬところで破綻する、それが一番怖いのかも。 以前読んだ「悪いものが、来ませんように」も良かったので、また何作か読んでみようと思いました。

    2
    投稿日: 2019.12.22
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    「姉のように」が面白かった ああっ!そういう…と最初に戻っておお…と 難しいことはなくて、病院の待ち時間でサクッと読めた 自分イヤミス好きかも

    2
    投稿日: 2019.12.18
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    ミステリー小説としては、そんなに… けれども、一つ一つの話はしっかりしている。 もう一度読み返すことはないかな。

    0
    投稿日: 2019.12.15
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    最後に種明かし的なものがあるちょいミステリーな短編5編。誤発注をごまかそうと小細工をしたら逆にドツボにはまる話、孫を売れっ子子役にさせようと自らマネージャーを買って出る祖母の話、夫を殺した画家の家に世話係として通っていた女性による事件の真相、姉が犯罪者となったことで追い詰められていく妹の話、曽祖父を殺した祖母の本当の意図を推測する話。 周囲の悪意に追い詰められていったり、ちょっとした出来心が取り返しのつかない事態を招いたり、良かれと思ってやっていた事が相手には苦痛だったり、紙一重な部分をうまく書いていると思った。だけどどの話も読後感はよろしくはない。

    2
    投稿日: 2019.12.12
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    『姉のように』はうわぁー騙された!って感じ。 短編ミステリーはめちゃくちゃ読みやすいなぁ...ハマりそう

    2
    投稿日: 2019.11.30
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    芦沢央さんの作品大好きで、やはり長編のほうが 読み応えがあっていいなと思ってしまいつつ こちらの短編集もどの話も面白かったです。 ちょっと時間ある時なんかに読むのにちょうどいいと思います。

    2
    投稿日: 2019.11.24
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    短編集なので、少し物足りない感。 どれも、最後には「あぁ、なるほど〜!!」と、納得。 さすがイヤミスなので、後味は悪いですけど…その点ではスッキリします。2つ目は、妙に「そーいうことかー」と、納得してしまいました。

    2
    投稿日: 2019.11.18
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    どの短編も読む者の身に迫ってくるような、サスペンスフルなミステリー5編。 『目撃者はいなかった』は、仕事をしている者なら誰でもが犯すかもしれないミスが発端。それをカバーするためにする行動によってさらに泥沼へと導かれる。 『姉のように』は、虐待衝動に苛まれ、次第に追い詰められてゆく母親の心理が巧みに描かれている。 マスコミで報道される虐待事件の中にも、類似のケースがあるのだろうか。 他のどの作品もラストが秀逸で、読者は、明日は我が身かも知れないという慄きに迫られる。

    3
    投稿日: 2019.11.13
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    読み終えた後、なんだかどよーんとした気持ちになってしまうものもあったりと‥ 暗くなってしまうような話も。 日常に潜んでそうな話も‥ 子供がイヤイヤ期で何もかも嫌がるとこは同じだ‥ と思った。 イヤイヤ期、早く過ぎてくれー。

    7
    投稿日: 2019.10.10
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    ブクログで評価を調べてから自分で購入した本。 自分で購入したのに(~_~;) 間違って嫌いな短編集を選んでしまった(ToT) はぁ、短編かよ、、、 とテンションだだ下がりで読み始めたものの、、、 序盤からガッツリ掴まれる!! 数ページ読んで、うわっ、怖っ!! ゾクゾクするような怖さが、、、 あんまり先を読みたくないな、、、 でも、読まずにはいられない。 そんな感じの引き込まれ方。 短編なので一作一作は直ぐに終わってしまうのだが、結構一作一作が重たく感じた。 短編集なのに大満足(*^▽^*)

    30
    投稿日: 2019.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まさに人の心に潜む闇をミステリー小説化した作品。 作品自体は5編に分かれており、短編であったがどの話も現実味があり、将来こうならないように生きていこうと思わされた作品ばかりだった。 印象に残っているのがはじめの作品。 誰にでも起こる感情。 ごまかして仕舞えばいい、隠蔽してバレなければいい。そのしわ寄せがすぐにきたことによって精神的に追い詰められるという作品。 他人よりも自分の保身しか頭にない人間の話。 同感する面も多々あり、いざ自分がこの立場に立つならどう行動しただろうと悩まされる。 どの作品も良かったが、少し短い気がする。もう少し長く話を読んでいたかったと感じる部分があった。

    2
    投稿日: 2019.10.05
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    このミス2017年版5位。短編集。一つのミスをごまかすために嘘を重ねたり、夫婦や子供との対応のちょっとしたすれ違いが大きなひずみになって行くさまなような、日常的にありそうな罠にはまっていく様子がすごく説得力があって怖い。感情移入してむっちゃ焦燥感が伝わってくる。大体結末も悲惨でいわゆるイヤミスなんだけどついつい先が気になって読み進めてしまう。短編集ってやっぱ物語の入りがしんどいのと、ぐいぐい一気読みさせるような勢いや盛り上げりに欠けるものだけど、この本は物語の最初から引き込まれる。日常的な場面のちょっとした違和感で始まるので世界に入っていきやすく、でもあまり他に例のない語り口で新鮮。全編、一気に読めました。

    4
    投稿日: 2019.09.26
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    ハッピーエンドで無くとも、どれもすっきりと終わっていて、気持ちの良いミステリ。 主婦の話の叙述トリックはなるほど、と思わされた。

    2
    投稿日: 2019.09.23
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    怪談、ではないかな。 火のないところに・・に比べるとインパクト薄め。 最初の話の「目撃者はいなかった」が一番ドキドキしたかな。

    2
    投稿日: 2019.09.20
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     全部で5編が収められた短編集。自分の不手際を隠すためにかえって大事に巻き込まれてしまう人や、身内の犯した罪により心を乱していく人など、様々な人々の心の揺れを巧みに表現している。  表題作「許されようとは思いません」はやや現実離れしているが、なんとなく「ほん怖」のラストで取り上げられそうなほっこりした余韻を残す作品。  最もインパクトが強かったのは4作品目「姉のように」。この面白さは書いてしまうとネタバレしてしまうので、ぜひ読んでみることをオススメする。  1作品目「目撃者はいなかった」は日常で起こり得そうな場面を切り取った感じで非常に印象深い作品。  多分初回限定だと思うが、カバー裏にもちょっとした掌編がついていて面白い。

    2
    投稿日: 2019.09.14
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    とても面白かったけど、体力を消耗する一冊。 特に、「姉のように」は自分がじわじわと追い詰められていくような感じがして、ゾッとした。

    1
    投稿日: 2019.09.11
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    人の闇を詰め込んだ短編集 とくに「姉のように」は読者に追体験させるような作りで、ああもしかして…!と読み返させる上手い話だった 違和感を回収していくあたりは特に、読むスピードが続きを知りたいという興味に追いつかないほど 芦沢央初めて読んだけどかなり満足感あった!また何か買おう

    2
    投稿日: 2019.09.08
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    芦沢央先生の作品は初めて読む(はず)だけど、まずタイトルがとても惹かれる良いタイトル。許されようとは思いません。物凄くイマジネーションがかきたてられる。 短編集だから手にとったけど、収録されている5作品ともじっとりと嫌~な読後感でとても好みだった。 読んでいる最中は続きが気になって読み進めるんだけど、読了したときに残るなんともいえない気持ち… これが持ち味なのか気になって、今、芦沢先生の本を読んでいるところ。 表題作の「許されようとは思いません」がタイトル回収とともにちょっとサッパリとした気持ちの良い感じ(これは主人公の彼女のおかげ)になったのと、「姉のように」のひっくり返された感が好きだった。

    2
    投稿日: 2019.09.01
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    この人の物語は 思わぬ事態の連鎖というか これでもか、これでもかと、 不幸が続く  小説だからいいけど、 読み続けると疲れる

    2
    投稿日: 2019.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どの短編も、最後にゾクっとくる面白さがあった。 なかでも「姉のように」はイヤイヤ期の子供の状態と、母親のイライラがリアルに感じられて心がざわついた。 追い詰められていく母親の気持ちに引きずられ、なぜか私が動揺してしまった。 子供を虐待してしまう親の心理が、手に取るようで怖い!!

    3
    投稿日: 2019.08.22
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    ミステリ短編集、ということで、旅行先でも気軽に読めるかと思い手に取りました。 作品それぞれの、ミステリとしての質は高く、読者のミスリードを誘ったり、終盤のどんでん返しでアッといわせたりと、引き込まれつつ読むことができました。 一方で、作品それぞれのテーマが「現実的」すぎる、とでもいうのでしょうか(うまく感覚を言葉にすることができないのですが)、読後にべったりとまとわりつくような不快感が残っている印象もあり、繰り返して何べんも読みたいと思える作品ではなかったです。 ミステリ仕立ての「怪談」という雰囲気の作品であるようにも感じたので、そういったジャンルが好きな方であれば、楽しめるかもしれません。

    2
    投稿日: 2019.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「罪の余白」は印象に残る作品で、映画も見に行ったくらいだったので、その著者の作品ということで本作を手に取りました。 短編集はあまり好きではないのですが、なかなかに楽しめました。全5編、どれもスパイスが効いてるとでもいうか、ひねりのある展開が良かったです。 あとがきでは「姉のように」が一番良いとされてますが、個人的には「ありがとう、ばあば」一番お気に入り。お気に入りというより、一番インパクトがあって印象に残った、という方が正しいかな。 年賀状を出されたくない。喪中なら年賀状を出さなくていい。だから…… と、ロジカルに冷徹な判断を下した少女、杏。過干渉なばあばと、無神経な母親に対するいら立ちがあいまって杏に共感してしまったことが、一番印象に残った要因なのかも。 登場人物が目的達成のために合理的な手段を取った、という点はどの作品も共通しているように思います。ただ、その手段は「マジでそれやっちゃう?」的なものがほとんどだったので、全編どこかしら背筋がヒンヤリする空恐ろしさを感じました。ホラーじゃないけど、夏に読むのにちょうどよかったです(笑)

    6
    投稿日: 2019.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集は少ない時間でサクッと読めるので良い。 どの話も、最後どうなるの…?とワクワク(内容があまり明るいものではないので、この表現は少しおかしいが)しながら読むことができた。 「姉のように」は読み始めに罠が仕掛けてあり、オチでそういうことか!とまんまと騙された。内容が子育ての苦悩の中で起きる事件で、なんとなく他人事と思えず怖かった。 表紙が不気味。

    2
    投稿日: 2019.08.15
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    どんでん返しの短編集。 面白かったけど、暗い話が多くて読んでて楽しくはなかった。 躍進中の子役とその祖母を描いた「ありがとう、ばあば」が一番面白かった。少し先が読めたけど。

    2
    投稿日: 2019.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    よく行く本屋で積んでいたので購入。 短編集ということで各話非常にテンポも良く読みやすい。 帯には「どんでん返しの連続!」といったフレーズであったが、意外なオチというより各主人公の心理描写で読ませる作品集。 前半の三篇は面白いが、正直そこまでかなぁと思っていたが、「姉のように」で印象がガラリと変わった。 まるで実話のようなリアリティに読ませる文章力、そしてオチが見事に噛み合った秀作。 表題の「許されようとは思いません」もオチというより田舎の風景描写や村人達の悪意を子供の目線の漠然とした不安感を醸し出すなかで、結婚とは何か、幸せとは何かを問いかける様が良い。 一冊全体としての構成も工夫されてコース料理の前菜、メイン、デザートといった、軽めで滑稽な「目撃者はいなかった」から始り、全体的に暗かったり、後味が悪いホラーな三篇を経て、表題の最後に読了感を柔らかくするあのような〆も見事。

    2
    投稿日: 2019.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の二つが良かった 序盤から中盤まではオチというオチがなく退屈でしばらく読むのをやめていたが、久々に再開し、表題を読んだら評価が変わった 村十分と言う言葉、初めて聞いた 大人のいじめも陰湿 大人がいじめをし続ける限り子供に連鎖し続ける 虐めている側も自分の子供はいじめられる側になるかもしれないことを片隅に置いておくべき 田舎は良いなと思うが…怖い

    2
    投稿日: 2019.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    帯にある「このどんでん返しがヤバい!」という惹き文句ほどにはヤバくないと思います。どんでん返しにやられた感はないけれど、何故だ何故こんな目に遭わなければならないんだと焦りおののきながら話が進んで行く様子が面白い。 開き直っているかのようなタイトルだから、堂々のイヤミスに終始すると思いきや、表題作となっている最後の1編のみ明るい終わり方で、おかげでとても良い読後感。 どうでもいいことですが、P184に登場する「増築され続けた館」はウィンチェスターハウスですね。昨年その映画も観たところだったのでより楽しめました。 映画『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/0ca920789e47a5157dfbe21223d248b4

    2
    投稿日: 2019.08.04
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    「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。上司にも褒められ、誇らしい気持ちに。 だが売上伝票を見返して全身が強張る。本来の注文の11倍もの誤受注をしていた──。 躍進中の子役とその祖母、凄惨な運命を作品に刻む画家、姉の逮捕に混乱する主婦、祖母の納骨のため寒村を訪れた青年。 人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた 5 編、どれもこれもじっとりとした後味の秀逸な短編集。 オススメです!!

    4
    投稿日: 2019.08.02
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    ミスを隠そうとした行為がどんどん悪い方へ繋がってしまう営業の話は読んでいてドキドキしてしまう。それから子どもを死なせてしまう母親の話「姉のように」は胸が痛くなった。2〜3歳位の年齢は反抗がすごくて親をイライラさせるって自分の経験からも分かっている。もちろん虐待は絶対にいけない。でも一般的に言われている「子供の目線で話して」「選択肢を与えて子供の気持ちを満足させて」「褒めてあげて」などといったやり方で上手くいく子とそうでない子がいるのは否めない。難しい子って育児書に書かれている方法を試したってそのままだから。「姉のように」に出てくる子供もきっとそんな難しい子の一人だと思う。相談場所があれば、母親を子供から離して母子ともにリフレッシュする時間を増やしてあげたらと思わずにいられなかった。

    2
    投稿日: 2019.07.27
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    途中で違和感に気付いて予想してみたりもするけど、全然当てられない。不愉快な終わりなのに、読んでしまう。流行っているイヤミスとはまたちょっと違うような。この人のは何作か読んだけど一番嫌なイヤミスだった(褒め言葉)。

    2
    投稿日: 2019.07.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    〇帯文「このどんでん返しがヤバい!!」の通り、ヤバいイヤミスがやって来た 表題作を含めた5つの短編集。 イヤミスの女王、は言い過ぎだろうか。しかしこの芦沢氏の本にはそれを言わせるだけの力がある。 ・目撃者はいなかった 営業職の葛木は発注ミスのために営業成績好調となる。その発注ミスを隠そうとするもその移動中交通事故に遭遇。そのまま通過してかわそうと思うが、その遺族が目撃者を欲していて… ・ありがとう、ばあば 閉じ込められた、ベランダに。杏ちゃんどうして?早く開けて?ばあばはあなたのためにやってきたじゃない―――ばあばの苦悩と、杏ちゃんの苦悩は、違った。 ・絵の中の男 わたしが従事してきた浅宮二月先生が最後に描いた絵の意味とは。その絵を書かなければならなかった理由とは。 ・姉のように なぜ姉さんはあんな事件を犯してしまったのか、なぜ相談できなかったのかと考えているうちに―――人間は知らず知らずにうちに、誰か最も信頼している相手をトレースしてしまうものなのだろうか。 ・許されようとは思いません 彼女である水絵と、亡くなった祖母の家に来た諒一。そこで亡くなった祖母が置かれた、不思議な状況について回想する。祖母が曽祖父を殺してしまった理由とは。 この5編を突き通すのは、やはり「イヤなミステリ性」だ。後味が悪い、とにかく悪い。「目撃者は~」はサラリーマンの私にとっては、身につまされるような話である。いつでも生身の人間が起こしかねない、そんな物語たちばかりだ。 ただ最後の表題作「許されようとは思いません」だけは、少し違った。解説で池上冬樹氏も言う通り、"温かい余韻が残る(p309)"。人間らしい嫌な部分だけでなく、人間らしい温かい面も見てほしいという、筆者が与えてくれたせめてもの救い、だろうか。

    2
    投稿日: 2019.07.19
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    5編収録の短編集。『ありがとう、ばあば』。孫を溺愛している祖母。孫のことを誰よりもわかっているという思い込みが取り返しのつかないことに。理解したと思った時から見えなくなってしまうもの。タイトルの意味がわかった時の怖さが見事。 『姉のように』。憧れだった姉が事件を起こす。それから取り憑かれように自分も同じことをしてしまうのではとなる。子どもへ向かう暴力的な感情は読んでいて辛くなるほど。母親の心情、孤独が痛いほどに迫ってくる。そしてラストのどんでん返しも綺麗にきまっている。 『許されようとは思いません』。閉鎖的な慣習が残っている村。よそ者を差別する場所で暮らした祖母の耐える日々の描写が辛い。人の醜さ、祖母の優しさ、そして事件。祖母の言葉が反転する瞬間やラストに至るまでのドラマがいい。 どの短編も仕掛けがあるけれどそれだけではなく人の心の暗い部分や追い詰められたりパニックになったりする感情も描かれていてそこがとくに読み応えがあった。

    6
    投稿日: 2019.07.09
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    「許されようとは思いません」 カバーの裏にも謎がある。 ミスを隠す為に重ねた嘘から戻れなくなる営業マン、履き違えた愛情が孫との歪みを生んでしまった祖母、悲劇に隠された恐怖に支配された絵画の秘密、姉の犯罪に混乱してしまい、虐待に走る妹、殺人を犯した祖母の納骨にきた青年。誰しもが持ち得る不安や恐怖、焦りに闇が巣食い、負の連鎖にハマっていく。ホラーで落ち着くのではなく、ミステリーに仕上がっていて、どこか他人事には思えない。 表題はどこかで読んだ気がしていたが、やはり読んでいた。読んでいたけど良かった。他編はイヤミステイストであるが、表題は少し違う。何故祖母は殺人を犯したのか?そのミステリーは、祖母の納骨と青年の結婚(家族になること)に繋がっていく。ミステリー感がありながら、最後はどこか良い(ほんわか?)になる。 ミステリーとしては「目撃者はいなかった」が一番王道。一つの嘘をきっかけに泥沼にはまる営業マンの心情がリアル。逃げ道がないと突きつけられるのではなく、一つの嘘を認めれば逃げ道はあると突きつけられる。究極の選択を強いる何者かの存在が恐ろしい。 「ありがとう、ばあば」は、先が少し見えるが、愛情を注ぐ祖母と孫のすれ違いが生むラストは、恐怖の一言。「絵の中の男」は、イヤミスの中でも毛色は違う。壮絶な事件を回想する中で、絵描きの苦悩が濃厚に描かれる。最終的には、殺しよりも絵が描けないと言われる方が恐ろしいのか?と言う普通の価値観では判断できないところまで落ち込んでいく。 残った「姉のように」であるが、個人的には表題に並ぶ印象深い短編である。憧れだった姉が事件を起こしてしまい、彼女のようにならないために、娘への虐待の衝動を抑えようとする。しかし、自分では抑えることは出来ない。夫も当てにならなくなり、周りの目が気になって仕方がない。私を追い詰めたのは被害妄想だけか?と言う妹のメッセージは強烈で、これのついでかのようにラストを読むと、あれ?となる(この点はミステリのひっくり返し)。 賞舞台で短編ながら長編と戦った理由が分かった。恩田陸の書評は、流石だなー。

    6
    投稿日: 2019.07.09
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    ミステリ短編集、ちょっと久々の芦沢央。 本来注文の11倍もの誤受注をしてしまった営業マン、躍進中の子役とその祖母、凄惨な運命を作品に刻む画家、 姉の逮捕に混乱する主婦、祖母の納骨のため寒村を訪れた青年・・・「心の闇」を主軸に5編の短編で綴っています。 なかなかにイヤミス感満載で読み進めましたが・・・最後の一編が救いでした。私的には満足な一冊です。

    2
    投稿日: 2019.07.08
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    初めてのこの作家の本を読んだが、文章がシンプルでとても読みやすかった。 短編集で、全体的に暗い雰囲気が漂う。 大抵の短編集は、この話はイマイチというものがあるが、これは全部面白かった。 特に、「姉のように」が秀逸。 自分も、2、3歳の子どもの壮絶な子育ては経験しているから主人公の追い詰められていく過程が痛いほどよく分かった。完全に感情移入して読み進めていたが… あーそういう事だったのねのひと言。お見事でした。カンタンに誘導されてしまった。 最後の話。表題作「許されようとは思いません」も、とてもよくできた話だと思った。 自分も田舎育ちであるから、田舎の閉鎖的な雰囲気がよくわかるし、イメージしやすかった。 祖母の切実な願いも、無理なものとは全く思わない。 周りにも勧めたい一冊。

    6
    投稿日: 2019.07.02
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    短編集。 ・目撃者はいなかった ・ありがとう、ばあば ・絵の中の男 ・姉のように ・許されようとは思いません 芦沢ワールド。面白かった。 特に『姉のように』が好き。思わず最初のページに戻ってしまった。

    3
    投稿日: 2019.06.23
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    ミステリーの短編集。 どれも読みやすくて面白かった。怖いな〜って話ばかり。でも実際にありそうっぽい話だからまた怖さが増す。

    2
    投稿日: 2019.06.20
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     読むのがキツい……でも、読まずにはいられない。芦沢央さんの作品には、そんな中毒性がある気がします。  収録作品は全五編。それらの作品に共通するのは息苦しさや閉塞感、そして人の心の闇です。  発注ミスをごまかそうとする営業マンが主人公の「目撃者はいなかった」    ミスを認めたくない、失望されたくない、だから誤魔化す。間違ったことではあるんですけど、気持ちは分かるんですよね……。  そのため、主人公がミスを誤魔化せるか、という点でついつい感情移入してしまいます。  様々なアクシデントがありハラハラしますし、さらにそこから思わぬ展開が待ち受け、読者である自分は主人公と同じように、自分の良心をこれでもか、と揺さぶられます。  この展開を思いついた芦沢さんは、相当意地悪なところのある方かもしれないですね(褒め言葉です)    オチも華麗に決まります! 「姉のように」は姉が犯罪を犯し、さらに育児に悩む主婦が主人公。  作中の閉塞感となると、この作品が圧倒的かも。姉の犯罪で夫とギクシャクし、ママ友との関係も元のようにはいかず、娘は言うことを聞いてくれない。でも、姉の犯罪で生まれた距離のせいで、相談もできない。  まさに四面楚歌な状況に置かれ、主人公は追い込まれていくわけですが、その描写たるや……。本当に読んでいて息苦しくなってきます。 ここまで状況をリアルに描けることもすごいですし、その後の展開もそうならざるを得なかったように思えてきます。  仕掛けについては違和感があるにはあったのですが、そういうことかあ。これも巧いなあ。  表題作「許されようとは思いません」は古い村が舞台の短編。  村特有の掟やルール、それの描き方も見事ですし、人間心理を巧みに描き物事の意味を反転させる技術は、これまたお見事の一言につきます!(さっきから同じようなことばっかり書いてる?)  全体的な作風は米澤穂信さんの『儚い羊たちの祝宴』に似ている気がします。  ただあちらは、語り口もあって邪悪さの中にもどこか優美さがあったような気がしますが、こちらはさらに刺激の強い劇薬といった感じでしょうか。  好き嫌いはあるとは思いますが、はまる人は絶対にはまります! 2017年版このミステリーがすごい! 5位

    6
    投稿日: 2019.06.16
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    短編週。どれも面白かったが、一番最初のお話が印象に残った。営業で1つしか売り上げてないのに11個発注してしまい、それを隠すために隠ぺい工作をしようとする。日常のちょっとしたことでもはらはらどきどきする場面があるよなあ、といろいろ同感でした。

    2
    投稿日: 2019.06.16
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    粒ぞろいの短編集。イヤミスだなぁと思って読んでたら、ラストに収録された表題作→カバー裏掌編に救われる。 掌編は良い作品だから初版限定はもったいないよなー

    2
    投稿日: 2019.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。 どれも秀逸だけれど、「姉のように」の息苦しさ、生き苦しさとフィニッシュストロークはもはや滋味さえ感じる。 どの話にも、人生があった。

    2
    投稿日: 2019.06.06
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    読み終えて半端ない疲労感。最悪の展開の末に予想外の着地点。人の悪意をこれでもかと見せつけたかと思えば、陰惨な描写の後に、暖かな感動が漂う。一筋縄ではいかない短編集です。

    3
    投稿日: 2019.06.03
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    傑作なのは『姉のように』 周りからの目を意識するばかり追いつめられていく。 そこまで気にしなくても、と傍から見れば思うけれども、 自意識過剰に自分自身を孤立させていく。 世間が追いつめたのか本人の気にしすぎなのか定かではないが、負というのは連鎖するものなのだという恐ろしさを感じた。

    3
    投稿日: 2019.06.02
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    初芦沢さんです。「火のないところに煙は」が怖そうなので、こちらを読んでみました。 どれもじんわり、怖いです。騙されたのは「姉のように」。(一番、怖い話でもあります) 全体の感想は連城三紀彦の感じでした。

    2
    投稿日: 2019.05.31