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許されようとは思いません(新潮文庫)
許されようとは思いません(新潮文庫)
芦沢央/新潮社
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総合評価

388件)
3.7
61
163
127
12
4
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    5つの短編。 「目撃者はいなかった」「ありがとう、ばあば」が印象的。 どれも引き込まれ、衝撃のラストでした。

    2
    投稿日: 2022.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルからして惹かれる。 目撃者はいなかった 嘘が嘘を重ねてどんどん深みにはまっていっちゃう感じ。何でこの日に限って!みたいな感じが、あるよねそういうことって思いながら読んだ。 姉のように まんまと騙された。子供がいないから、完全に想像でしかないけれど、イヤイヤ期の子供に手をあげちゃうことあるかも知れないっていう恐怖、協力してくれない夫への苛立ちを擬似体験。

    1
    投稿日: 2022.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どの短編も面白いのですが、いろんな意味でページを捲るのが辛い話が多いです。 特にお気に入りは「ありがとう、ばぁば」と「姉のように」です。 「ありがとう、ばぁば」は想像してたオチと違って震えましたし、「姉のように」はこれぞ叙述トリックって感じで素晴らしかったです。

    1
    投稿日: 2022.07.07
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    思わず手に取ってしまいそうになるくらいタイトルを見ただけでザワつく感じがするこの表題。 短編集なのでスラスラと読み進めることができました。 各章毎に「そんなことあるわけ、、、なくもないかもしれない…」と そんな思いがさらにザワつかせるお話ばかりでした。 読み進めるの嫌だなーと思いつつも先が気になってしまい(展開を期待してしいる自分もいる)ページを捲る手は止まらずほぼ一気読みしてしまいました。 読了後の感想は言わずもがな・・・でした。

    25
    投稿日: 2022.07.05
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    文庫版購入。表紙のデザインが素敵で、さらにあらすじも良さそうだったので購入。 なかには数ページ読めばオチがわかるものもあり物足りなかった。 何が「許されようとは思いません」なのだろう。 そこまでの込み入った、切羽詰まった話もないのに。 でもブクログでそこそこの評価ということはこういった話がお好きな人も一定数いるということだし、読む人によってはハマるのかな。 やっぱり緻密に張り巡らされたものをどんでん返しやもっと追い詰められた人間のありさまを読ませてもらえる本が好きです。

    0
    投稿日: 2022.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全てのお話の質が高い、読み応えたっぷりの短編集です。 この、常にほの暗い救いようのない雰囲気が大好きです( 大声 ) フィクションなのに、どこかリアルで本当にありそうな感じがゾクゾクしました。 特に表題作は、私が子供の頃に引っ越した場所もよそ者などの意識が強く、色々あったので心がザワザワしながら読みました。最後は希望がある終わり方でよかったです。 「うわー!騙されたー!」というより、全て「え!?そうなる!?!?」と思う方が多かった気がします。そんな作風も大好きなので、またこの方の他の作品も読みたくなりました。 読んでいる途中にとても眠くなってお昼寝したいのに、続きが気になってページをめくる手が止まらず…結局最後まで一気に読んでしまうくらい面白かったです。 表題作の『許されようとは思いません』と『姉のように』が好きです。

    1
    投稿日: 2022.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世にも奇妙な物語のような短編集。 日常に不気味な雰囲気が広がっていくイヤミス。 『姉のように』が特に好きだった。 主人公の感情の変化や描写がリアルで途中で読むのをやめたくなるような作品。 しっかりと騙されて最後はギョッとした。 思い返せばなるほどねと思う伏線がありました。 五作品ともしっかり面白かったです。

    3
    投稿日: 2022.06.09
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    好きな作家さんの小説なので、読んで見ました なぜか頭に入りにくい所があって 何度も読み返してしまいました

    2
    投稿日: 2022.06.06
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    内容を覚えていなかったので再読しました。 一つ目の作品は面白かったです。 他の作品は、印象に残っていなかったのを再確認しました。 可もなく不可もなく、、、。

    4
    投稿日: 2022.06.05
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    芦沢さんのこういう作品大好き。 ちょっとした仕事のミスがどんどん ウソで塗り固められたり、 犯罪の連鎖が起こったり。 短編集なのに どれも深みがあって、すごい。

    6
    投稿日: 2022.06.01
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    5つの短編集でめちゃくちゃ読みやすいしちゃんと騙されたし面白かった~!なんかまじで色々考えずに読むせいでトリックには毎回しっかり引っかかってるな…

    3
    投稿日: 2022.05.21
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    なぜこんな悲惨な展開に?という気持ちと話全体の思惑が分かった時のアハ体験が面白みに感じた。 読後は爽やかで自分は好きだがあまり人にはオススメしないかな……

    2
    投稿日: 2022.05.17
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    どんでん返しの短編集 「姉のように」がラストで一番ハッとさせられた! 読み終わるとすぐに、もう一度初めに戻って読み返した。 どの話も最後にどんでん返しが待っていて面白く、あっと言う間に一冊読み終わりました。

    6
    投稿日: 2022.05.16
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    面白い!イヤミスというか、人の心の闇を感じることができる短編集です。 2つ目の『ありがとう、ばあば』と4つ目の『姉のように』が好み。特に4つ目の方は、悪いものが来ませんように、を思い出した。 なんか育児の闇というかしんどい部分がリアルに描写されていて、男性として胸がキュっとなる感じがした、、

    3
    投稿日: 2022.05.01
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    『展開にドキドキ、落ちにゾワゾワ、芦沢流!』 どの作品も、冒頭から引き込まれ、次の展開が気になりドキドキが止まらず、最後の落ちにゾワゾワする、そんな5編の短編集。『姉のように』『ありがとう、ばあば』『目撃者はいなかった』が良かった!

    5
    投稿日: 2022.04.29
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    題名見て買った一冊 短編集だった 題名がすごくきになった。 なんかすごいドラマが書かれているんじゃないかと 期待していた様なドラマじゃなかったが、題名の短編はいい話だった だけど「目撃者はいなかった」と「ありがとう、ばあば」は終わり方が、そのあとは書かなくてもわかるでしょみたいな感じがして好きではない。 「絵の中の男」はインタビューみたいな感じでよみにくく、 「姉のように」はこれで終わり?って感じ 芦沢央さんの小説は題名が気になるものが多い。 また違う小説も読んでみようと思った小説でした。

    11
    投稿日: 2022.04.25
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    著者の名前をよく聞くので図書館で借りた。 一話目の冒頭からずっと読むだけでぞわぞわして、読み込むのが恐ろしくてかなり斜め読みしてしまった。 あまりにぞわぞわしたので他の話は読めなかった。。。 やっぱりこういうジャンルは苦手だと思ったし、文章だけでこんなザワザワした気持ちになるというのもすごい。著者の描写のうまさゆえでもあるし、読書そのものの魅力でもあると思う。 ---追記--- 口コミを読んだら他の短編も気になったので結局読んでしまった。 「姉のように」はひとつ歯車が狂うと、そしてひとつ意識に引っかかることがあると、どんどん物事が悪いように進んでいく様が恐ろしかった。。 それはさておき冒頭の記事の年齢を見て、主人公はかなり若くしてお母さんになったのかな?と主人公やお姉さんのプロフィールがしっくり来ない違和感があった!(うっすら気づいていたアピール)

    2
    投稿日: 2022.04.22
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    一話目は自分にもあり得そうな設定で、少し変な焦燥感を覚えました。 仕事でミスをした時の、やばい!言わなきゃ!でも言いにくい!という主人公の心情が手に取るようにわかって、一緒に焦ってしまいました。 内容が重すぎることもなく読みやすい一冊でした。

    3
    投稿日: 2022.04.17
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    あらすじに惹かれて購入。 1作目を読んで当たりだと確信した1冊。 どんでんがえしってこういうことを言うのだろうと思えた話ばかりでした。 登場人物の心情描写がとてもお上手で、読みながらこっちまでどきどき・ひやひやするくらい感情移入できました。 特に『目撃者はいなかった』『ありがとう、ばあば』『姉のように』がすきです。

    5
    投稿日: 2022.03.26
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    ジャンルとしてはイヤミスに入るのでしょうか… 結末を知った時の後味の悪さと言いますか、ゾクっとするような感覚が素晴らしく、短編1つ1つのクオリティの高さが感じられます。

    9
    投稿日: 2022.03.20
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    大先輩の作品。 イヤミスってのは初めてだった。 細かい描写が多く、気持ちや様子を一秒一秒追えた。多分人は色々思ってもいちいち気持ちを言葉に表さないんだろうけど、それを行っていて、しかも主人公たちが現実離れしてない身近な人だからこその気持ち悪さがあった。

    3
    投稿日: 2022.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1 許されようとは思いません この本の五作のなかではこの話が一番好き。ただ、実際のあの山口の周南市の話(「つけびの村」)を思い出してしまった。村十分が救いであった、というのは悲しい話ではあるが、寺が閉じられていたことで水絵と二人きりになって話が出来たこと、などは祖母の意志や孫への愛情を感じる。個人的には曾祖父は殺しても飽き足らん、と言ってやりたくなるし、祖母や家族を疎んじた村人には嫌悪しかない。 2目撃者はいなかった これは胃がひりつく感じ。誤魔化す、というのはいけないことかもしれないけれど、こんな形で罰を与えなくても…「汚れた手をそこで拭かない」の「埋め合わせ」に通じるものを感じたが、死人が出てくる分、こちらの方が後味が悪い。「汚れた手をそこで拭かない」の一編「ミモザ」に出てくる「悪いことしたから悪いことが起きるんじゃないんだよ」という台詞を思い出す。 3ありがとう、ばあば おばあちゃんも、あまり孫にとって、よい存在ではなかったかもしれないけれど、一番まずいのは杏の両親ではないだろうか。 4姉のように 見事にだまされた。ママ友のお財布紛失の時に、ちょっと違和感を感じたけれど、「そんなものかな」と見過ごしてしまった。また甥を突き落としたと疑われたことより、甥の「おばさんちってびんぼうかとね?」のほうに伏線があったとは。 5絵の中の男 他の話と違って、あまり入り込めなかった。家政婦つながりなのか、米澤穂信「儚い羊たちの祝宴」の「山荘秘聞」を思い出す。

    8
    投稿日: 2022.03.10
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    短編5偏 「目撃者はいなかった」が1番好きでした。 目撃者はいるのに、当人のちょっとした不都合から証言されないことって世の中たくさんあるんだろうな。 ミスをしてしまった時、なんとかごまかせないだろうか、上手くカバーできないだろかと頭の中で計算しまくるところまではわかるが、あんなリスクの高い行動をとることと、潔く謝ることを天秤にかけたら潔く謝る方がましな気が、、 後にひけない場面ってあるけどさ、、 わかるけどさ、、 その行動力の方がすごいわ、、|ω・`) 嘘をつくと、その嘘を隠す為に嘘を上塗りしていかなきゃならなくなる。よく聞くセリフだが、嘘がバレるかバレないかはほとんど運なんだなと思いました。 嘘に気をつけよう。

    17
    投稿日: 2022.03.09
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    1番最初のお話が特に好き。 人間の弱いところが詰め込んである。 後半を読むにつれてハラハラ なんか自分が追い込まれている感じ。 自分だけが全部知ってるから客観的に見て周りの人の気持ちも考えてしまう。

    6
    投稿日: 2022.02.09
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    「姉のように」が一番好きだった。尊敬する姉が逮捕されて以降、相談相手を失った主人公は、育児のストレスを溜め込み葛藤する。この間「悪いものが、来ませんように」を読んだ時にも感じたけど、この人の育児描写って迫力があって惹き込まれる。ごく一般的な境遇の主人公が追い込まれていくストーリーは共感しやすいので、読んでいて苦しくもあり面白くもある。冒頭の「目撃者はいなかった」もそういう切迫感があって面白かった。 どんでん返しが売りの作品はラストに至るまでの過程が退屈になりがちなイメージがあるが、そこをリアルな恐怖感で埋めて飽きずに読ませるところに芦沢央作品の魅力があると思う(まだ2冊しか読んでないけど)。

    9
    投稿日: 2022.02.06
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    初めて読む芦沢央さん。5編入っている話はどれも設定や構成が全く異なり楽しめた。 リアルで重たいテーマの内容も多く、読んでいてしんどくなるときもあるし、また最後まで救いのない後味の悪いイヤミスが多い。でも物語に引き込む文章のパワーは強く、一気に読んでしまった。 表題作の『許されようとは思いません』と『絵の中の男』は、当事者でない人物が過去を語っている形式なので、ほかの話とはまた違った読後感を味わえた。

    6
    投稿日: 2022.01.22
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    ゾクゾクっと寒気がするような。 『許されようとは思いません』 村八分と村十部の違い。その決断にゾクゾク。 『目撃者はいなかった』 嘘はいけない。嘘を隠すための嘘が自分を追い詰める。 その他3つふくめ、ずっと眉間にシワ状態で読んでた気が。読み応えのある短編集でした。

    5
    投稿日: 2022.01.22
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    サスペンスに満ちた短編5編  現在も日本の殺人事件の中で親族間殺人が一番多い。家族から逃げる事は難しく、ブラック企業よりブラックな場合もある。家族のしがらみを描いた4編は、息が詰まる。 「ありがとう、ばあば」は、描かれた心情からのまさかの孫の言葉が効いている。 「絵の中の男」は、作中にあるように『地獄変』を思い出した。芥川のも、悲惨です。

    15
    投稿日: 2022.01.20
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    どの編もスムーズにラストに導かれていく感覚で読みやすかった。 見栄や周囲の人への劣等感と、自分だけで抱え込んでしまった事から全てが悪い方向に転がっていく。 自分の場合はとりたてて感動とか心に響くものは無かったが、読んでいるうちに、ストレスや日々なんとなくある不安感に寄り添って貰えたような気持ちになった。 最後の 許されようとは思いません はネガティブな爽快感があった。

    6
    投稿日: 2022.01.18
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    短編には短編の良さがあるな、と改めて思えた一冊でした。 『目撃者はいなかった』 『ありがとう、ばあば』 こういう話、好きです、ゾクってなる小話。 救いが無くていいですね。 嘘はつかないほうが良い、結局バレちゃうから。 嘘に嘘を重ねるのは、絶対に駄目、きっと嘘ついた分そのまま後悔するっ。

    19
    投稿日: 2022.01.17
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    ずっと気になってた芦沢さん。 はじめて読んだ! 救いようのない人たちがたくさん出てくる。 最後の話は心がホッとした。

    4
    投稿日: 2022.01.10
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    『目撃者はいなかった』主人公が、どんどん悪い方に転がっていくのを、ドキドキしながら読んでいた。 『ありがとう、ばあば』こういう話は好き。 『絵の中の男』の真相が切ないやら寒気がするやら。 『姉のように』主人公に対する同情がどんどん高まっていったのに、最後…! 『許されようとは思いません』タイトルの意味がわかったとき、お祖母さんにはそれしか方法がなかったことが悲しかった。

    6
    投稿日: 2021.12.19
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    特殊な環境におかれた人の話もあれば、隣の家で起こっていてもおかしくないような話まで、色々、うわぁ…とちょっと眉をひそめてしまうような短編集だった。

    2
    投稿日: 2021.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    サクサク読めてどんでん返しも楽しめる短編集。話によって違った怖さだけどどれもゾクッとするものがあって個人的にとても好きだった。目撃者はいなかったとありがとう、ばあばがお気に入りかな。 1.許されようとは思いません 表題になっている話。「村八分」怖いですね。許されようとは思いませんの本当の意味、なるほどな〜て感じ。 2.目撃者はいなかった これすっごい主人公に感情移入してしまった。というのも私自身この主人公と同じタイプだから。失敗を周りにバレたくなくて自分は損してもいいから何とか自己解決しようとする。さすがにここまでだいそれたことをしたことはないけど思考回路がすごく近いものを感じて冷や汗ものでした…。ある意味1番怖い話だったかも。笑 3.ありがとう、ばあば 毒親ならぬ毒ばばの話。いやでも結局この孫はやりたくないことをやらされて祖母を憎んでいたのではなく、本当にプロ意識で太った顔の年賀状を出されるのが嫌で祖母を利用して…っていう解釈で合ってるんだよね?うん、サイコパスだね。好きなオチ。 4.姉のように 辛い!芦沢さんの育児系のお話はとにかくリアリティが凄まじくて辛い。冒頭の新聞記事は実は姉ではなく妹の…というどんでん返しお見事でした。追い詰められていく母親の心情が…もう本当に同じ頃の子を持つ親としては涙涙。親族に犯罪者がおらずともこういう母親は実在するのです…しかも意外とたくさんいると思うのです…みんなで助け合っていきたいよね。。。 5.絵の中の男 個人的に他の話よりはパンチが無いというか、あまり印象に残らない話だった。深夜にイッキ読みしたからもう眠かったのかもしれない。

    5
    投稿日: 2021.12.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どんでん返しの短編集。 ・目撃者はいなかった →嘘を重ねる会社員は追い詰められていく ・ありがとう、ばあば →孫をスターにしたい祖母は次第に孫に追い詰められていく ・絵の中の男 →主人を殺した理由は ・姉のように →傑作。事件の真相は ・許されようとは思いません →村八分を受けていた祖母は

    3
    投稿日: 2021.11.20
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    判断を間違え、歯車が狂っていく… 日常の中の地獄を表現するのが上手。 叙述トリックも見事で、まさに肌が粟立ちます。

    5
    投稿日: 2021.11.07
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    芦沢央さんの作品2冊目。 この人は人間の黒い部分というか人に見せない一面を表現するのが上手いなぁと。 誰もが一歩間違えれば踏み入れてしまいそうな不幸だったり、意図を汲めなければ到底理解できないような一面を見つけてしまったり、創作とわかりつつも絶妙にリアル。 私にも妹がいて、自分の子供もいるので「姉のように」は何とも言えない気持ちで読みました。 読んでいてふっと僅かに感じた違和感がちゃんと回収されるのが、お話の割に読後感が悪くないことに繋がってるのかな。 他の作品ももっと読んでみたくなりました。

    6
    投稿日: 2021.11.07
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    簡潔で読み易い!おもしろい! 1人の視点からしか描かれていないけど、同じ話を加害者の視点か他の人の視点からも描いたものも読みたかったなと思う。

    3
    投稿日: 2021.11.03
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    人の闇、偏見、すれ違い、隠し事といった、何とも暗いお話しが書かれている短編集。読んでてつらい。 特に『姉のように』は、人の親をやっている身としては、胸が締め付けられる。彼女の苦悩がまさに目の前に迫ってきて、思わず助けたい一心で声が出てしまいました。 幸せとは人と人との繋がりだなと、改めて心に刺さった傑作。必死に人生を走り続けている人には、特に読んでもらいたい作品。

    13
    投稿日: 2021.11.03
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    ブックオフで購入。このミスのベスト10入り作品で、この作家の作品は初めて。短編集と知らず読みました。なかなか1つずつは面白いんですが、短編集ならではの奥深さがないかなあということで⭐️3つです。個人的には『姉のように』が秀逸だったと思いますね。後書きにもありましたが、完全にミスリードされました。この本読む前に『倒錯のロンド』読んでたのにまたもや!って感じがしました。でもこの手のやられた感がたまらないので、この線で長編鍵いてくれないかな。

    1
    投稿日: 2021.10.30
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    ふむふむ、そう言うことか。 5編の短編作品どれもそんな読後感でした。 中でも「姉のように」は読み終えた後、最初に戻って少し読み返して確認しました。 あ、本当だ、ちゃんと書いてある。 「騙されたんじゃない、自分が勝手に勘違いして読み進んだだけか」という事に気がつく。 なんだか悔しいなあ。

    5
    投稿日: 2021.10.29
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     あの池上冬樹が絶賛してる短編集。どうだまいったか!な作品は一つもなくて、またそんなテイストが作者の持ち味なのかも知れないが、ほんの少しだけ物足りない。名作「火のないところに煙は」に連なる作品が読みたい。是非お願いします。

    2
    投稿日: 2021.10.24
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    2017このミス5位 短編集ならではのテンポの良さを持ちつつ、最後には驚かされる作品が多数あり。終わりがねぇものはおっかねぇよなあ、というお婆ちゃんに惹かれました、死後の世界は怖いですよね。

    4
    投稿日: 2021.09.26
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    20210926 読了 話を読んでいる中で、"ん?どういう事だ?"となる瞬間があるが最終的に全てが繋がる感覚がとても良かった。

    3
    投稿日: 2021.09.26
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    いやぁあっという間に読了。そう来るか〜という仕掛け、どの短編も上手い。うなる。「姉のように」と「目撃者はいなかった」が特に好み。各登場人物の心理描写も見事だなと思う、ぐうぅと苦しくなるほど。とにかく構成が上手いな〜〜

    7
    投稿日: 2021.09.20
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    気軽にサクサク読めて良い。 日常にどこにでも、ありそうで、でも そんなわけ!って突っ込みいれながら楽しめました。一話目なんか いやいや、そんななる前に冷静に判断して下さいよって。でも、面白いんですけどね。

    3
    投稿日: 2021.09.19
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    芦沢作品は初めて。どの短編にも「そんなところから攻めるのか」とうならされた。作者独特のいやーな感じが残る、優れたイヤミス。文体も読みやすい。マイベストは「姉のように」。表題作もいい。

    3
    投稿日: 2021.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どの短編も、それぞれのテーマ別で「心の闇」について語られ、それにミステリー要素を混ぜた傑作揃いだった。人の心情の動きに焦点を合わせつつも、最後にはどんでん返しを入れていて、芦沢央さんによりハマった。 「姉のように」は5つの短編の中で1番気に入った。夜に読んでしまったから、しばらく寝れなくなってしまった。主人公と一緒に、読者の私たちも一緒に「どん底」へと導く作品だった。 表題作「許されようとは思いません」の終わり方は唯一最後に希望が見える形で終わるものだった。他の4作品があるからこそ、この短編がとても輝い手見えた。 主に2つの短編に触れたがどれも傑作なので多くの人に見ていただきたい。

    6
    投稿日: 2021.09.11
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    人間の愚かさ、悪意、闇に満ち溢れたイヤミス短編集。どの作品も読んでると胃がキリキリしてくるような感覚。読者をミスリードさせるのも上手い。表題作の「許されようとは思いません」、この台詞は本当に秀逸だと思う。裏表紙の仕掛け(?)も素敵!

    3
    投稿日: 2021.09.10
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    ミステリ要素のある短編集といった印象。 とにかく各話のシチュエーションが重々しく、自身と重ねて読んでしまうとなんとも胸の苦しい状況に。 いずれも後半で真相がわかった際のスッキリ感がそこまで爽快ではないものの、4つ目の話はかなりのキレ味で驚いた。

    3
    投稿日: 2021.09.09
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    人の愚かさ、怖さについて考えさせられた。1つの物事があった時、解釈は十人十色で感じる事は人それぞれ違うのだな。と思った。

    2
    投稿日: 2021.09.05
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    終わりはどうなるの?という短編5つ。 どれも、最後が気になって一気に読んでしまう。 「目撃者はいなかった」は主人公の気持ちもよくわかるけど、自己保身の嘘をつくときって、そんなものよね。 「許されようとは思いません」は、田舎の閉鎖的な感じが怖い。でも村八分って完全なムシではなくて、二分の部分は葬式の世話と火事の対象だけは協力してくれると知った。でも、普段ムシしてるのにそんな時だけ協力するって、すごく怖い。

    4
    投稿日: 2021.09.05
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    小さな歯車の狂いがどんどん大きくなって取り返しのつかないことになるということをこの作品から改めて感じさせられた。個人的には大きなどんでん返しというものは感じなかったが徐々に追い詰められていく感じがして違った怖さがあった。

    4
    投稿日: 2021.09.02
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    表題作、「許されようとは思いません」を始めとした全5編の短編集。どれも人の心の闇を描いたミステリーとなっていて、いわゆる「イヤミス」のオンパレード。 芦沢央さんの作品は以前アンソロジー『神様の罠』で初めて読んだのですが、インパクトがすごく他の作品も読んでみたくなったので、初購入。 どれも読み進めるにつれて、ぐにゃっと心をねじられるような苦しい展開だった。それくらい印象的で心に残る。一つずつ紹介する。 「目撃者はいなかった」 木材販売の営業部で働く主人公は、先輩からの言葉で自分が大きな発注ミスをしていることに気づく。ただでさえ成績不振だっただけにミスがバレることを恐れた主人公は、なんとかして揉み消そうとするが…。 嘘が嘘を呼び、後戻りできなくなる、読んでいてずっと胸騒ぎが止まらないストーリー。そしてどこに収束するのかと勘繰りながら読んだが、まさかそんな結末になろうとは…題名を再び見返してゾッとする作品。 「ありがとう、ばあば」 かわいい孫を子役として活躍させるべく、スケジューリングや体型管理まですべてこなしてきたのは祖母だった。しかし、自分の意見をあまり言わない孫は何を考えているかよくわからない。 いきなり主人公(祖母)が孫によってバルコニーに締め出されるシーンからはじまる。そこから回想シーンになり、子役として売り出したいが故に過剰になる祖母の教育にヒヤヒヤしながら読み進めるが、孫が祖母への思いを告げた最後のシーンで、なるほどと納得しつつもゾッとした。 「絵の中の男」 画家、浅宮二月の絵を鑑定している女の語りではじまる物語。二月先生の壮絶な生涯について語られていく。 どこか古めかしい印象の残る作品。近代文学っぽい。だからか、前の二作品に比べてイメージがしにくく結末の衝撃も少なかった。ただ、二月先生は可哀想。 「姉のように」 3歳の娘をもつ主人公。大好きな姉が事件を起こし、犯罪者になってしまった。騒ぎ立てるマスコミ。夫とは気まずくなり、ママ友からの視線も痛い。娘の教育もうまくいかず。相談したいけれど、誰に相談したら…? この作品がダントツで読むのが辛かったし、でも読む手が止められず一気に読んだ。この話に限らずだけど、育児が上手くいかないお母さんを題材にした作品にすごく弱い。精神がやられる。結末に驚かされつつ、ミスリードしたまま読み進めた読者に問いかけるような主人公の思いにまた胸を締め付けられた。 「許されようとは思いません」 表題作。主人公、諒一は彼女と一緒に故郷(と言ってもただ産まれただけで育ってはいないが)に向かっている。田舎であるがゆえに、排他意識の強いその村ではよそ者は除け者に。そして罪を犯すと村八分されていた。 この作品だけテイストがかなり違う印象。何より主人公諒一の彼女、水絵がこの本の中で唯一の純粋ないい子すぎて、逆に最後まで疑って読んでしまった。結末もこれだけ未来への希望を持たせるものとなっていて、全体の読後感はすっきりするものの、どこかに最後の最後にものすごい闇を期待してしまっている自分もいた。

    3
    投稿日: 2021.09.01
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    五篇の短編を収めた作品。それぞれの話につながりはないが、「ちょっとしたボタンの掛け違いが転落につながる」という点で共通している。 普通に終わるのではなく、小さな驚きがあって終わるのでお手軽に心を揺さぶられる体験ができる。 表題作になっている、「許されようとは思いません」は、タイトルの意味を含めてなるほどと思った。少し社会派な要素もあり、考えさせられる。

    4
    投稿日: 2021.08.31
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    どんでん返しって魅力的な打ち出しとタイトルに惹かれて読んでみたものの、期待してたどんでん返しの内容ではなかったので星2つ

    2
    投稿日: 2021.08.22
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    新潮文庫の夏の100選の中で目を引いたことがきっかけで、芹沢央の作品を初めて読んだ。 5つのどの短編も登場人物の苦悩と困惑が生々しく描かれ、読んでいて胃がキリキリした。 特に万年成績ドベの営業マンが誤発注の隠蔽を行う「目撃者はいなかった」は、同年代のサラリーマンとしてリアリティを感じた。 短編としてのクオリティは「姉のように」が傑作だった。 姉が逮捕されたことで犯罪者の家族として世間に見られ、孤立した母親が娘を手をあげていく様子はとてもいたたまれなかった。また、ただの悲劇で終わらず最後にどんでん返しがあり、読み進めていく中で抱いた奇妙な違和感の正体を知ることができ、ある種の爽快感すらあった。 同作者の「火のない所に煙は」も評判が良いので、次はそちらを読んでみたい。

    3
    投稿日: 2021.08.22
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    まさに「いやミス」。 いや~な気分になる短編。 画家の話が一番しんどかったかな。 営業の話が一番サスペンスフル。 ステージママの話が一番秀逸なオチだったかな。

    6
    投稿日: 2021.08.13
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    芹沢央3冊目。事故を目撃しながらも事情により証言ができない男が遺族に追い詰められる目撃者はいなかった、突然極寒のバルコニーで孫に締め出されたところからはじまるばぁばありがとう、心が病まないと作品が描けない画家が登場する絵の中の男、罪を犯した姉を気にしずきて被害妄想に囚われて…姉のように、そして表題の許されようとは思いませんの本当の意味が最後にわかる村八分の不条理を描いた許されようとは思いません。 一つ目が面白かった。3.3

    6
    投稿日: 2021.08.12
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    イヤミスのなかでも、かなりしんどかった。救われない結末に心苦しくなった。なかでも「ありがとう、ばあば」という作品が印象的で、大人が見破れない9歳の少女の信念の強さに感心した。

    3
    投稿日: 2021.07.29
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    表題作がいいなと思いました。村の中で生きていかなければならない、田舎ならではの悩みだなぁって思いながら。祖母はきっと解放されたんですね。他の救いのないお話がちょっとしんどかったです。

    8
    投稿日: 2021.07.27
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    全ての短編で人が持つ嫌な部分を浮き彫りにしています。人のふり見て我がふり直せではなおですが、本作を読んで、自分の中に闇の部分があるのだろうかと見つめ直してみたい。

    4
    投稿日: 2021.07.24
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    怖いというか不気味というか, そういう感じの短編集なのだが, 決して架空の話ではなく, 日常生活のすぐ近くで起きても不思議ではない, という観点でイヤな話である. 人ってこういうところがあるよね, ありそうだよね, と文章を通じて著者が畳みかけてきて, 逃げられない. 心身が健康じゃないときに読むと, 文章に負けてしまい, 人を疑いの目で見てしまいそうになるかも.

    3
    投稿日: 2021.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表題の短編が後味悪くて最高 姉のように で犯罪者の家族であることで、あからさまではないものの避けられたり真っ先に疑われたりする様子がリアルだった。 わかりやすく起こる悪いこと(面と向かって悪口を言われる)よりも、あの人は私のことが嫌いなのか?もしかして避けられてる?というような疑いの気持ちがあってはっきりしない状況の方が人を追い詰めるのかもしれない

    2
    投稿日: 2021.07.23
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    読み終わる度にウ,ウワァ…とちょっと引いちゃうような短編×5。最後の一文を読んだあと、ページをくって、あっ既にここからそういうことだった?と気づく、これをこのページ数で展開できるのすごすぎる。

    3
    投稿日: 2021.07.22
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    芦沢さんの本を初めて読んだけど、おもしろかった。簡潔でテンポよく、わかりやすい。複雑なミステリーではないので、読みやすかった。

    3
    投稿日: 2021.07.17
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    どんでん返し、とのことだが自分としてはどれもそういうことか!ほどの感動はなかった。 人間の心の醜さがどの話にも描かれていて全体的にどろっとした本。

    2
    投稿日: 2021.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    得体の知れないモノへの恐怖より、因果やら理屈やらが分かった上での恐怖の方が圧倒的に怖いと思う。一番怖いのはお化けでも妖怪でもなく人間って言うのと一緒の感覚。 この本はホラーよりもっと怖い人間の嫌なところをトリックに使ったミステリー5編を収録。 中でも「姉のように」は声出そうになるくらい背中から冷汗かきつつ読んでしまった。主人公の夫のような心無い言動、俺も心当たりがあるねんなぁ。幸いうちの娘はいい子に育ってくれたし、そこまで育ててくれた妻には感謝やねんけど、一つ何かずれてたら…と思うともうゾワゾワもんで。 世の父親諸氏、ワンオペ育児は不幸の元やでホンマ。いっちょ噛みや手伝いじゃなく、半分の戦力として全力で取り組んだ方がいい。仕事?そっち優先にすべきか考えてみ〜って。

    2
    投稿日: 2021.07.07
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    短編集 全ての編がどんでん返しもの。 どんでん返しというと、犯人がいるような感があるが 読者の理解していることへのどんでん返しで、犯人がいる話しはなかった。 それが新鮮で面白かった。 短編では面白くないものも混じっているが、全てが面白いというのも珍しいと思う。 この作者の長編が読みたくなった。 短編はあまり後になって印象に残るものが少ないが、全ての編が印象に残った。

    2
    投稿日: 2021.07.05
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    5編の短編集であっという間に読み終えた。 人の感情の暗い部分をリアルに表現するところ、読み応えありです。 人の感情の嫌な部分、どうしようもない感情、日常に、身近に起こりそうなストーリーだからこそ、怖さを感じた。

    2
    投稿日: 2021.07.04
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    5篇の短編だが、全て読み応えがある作品。 人間の心の闇を良い意味で後味の悪さが のこる様に描いたイヤミス作品。 姉のようには、よく読まないと真実が見えて来なかった。

    2
    投稿日: 2021.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編は苦手だけど、これは本当に面白くあっという間に読めた。 内容も濃く短編なのに印象に残る。 人って怖い。 いろんな種類の怖さを体験できた。 個人的に一番最初のストーリーが 被害者の奥さんの立場としてスカッとしてしまった。 警察にも被害者の奥さんにも、本当のこと話してしまえば良かったのにね。

    4
    投稿日: 2021.07.02
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    これはホラーだったのかな? 5つの短編を読み進めていくと段々イヤミスぽくなって…最後の「許されようとは…」でスポッと妙に納得出来る終わり方。すごく同調出来たのは、私の全く個人的な意見だけど。 人間のイヤーな感じがドロっとして…怖面白かった。人間のイヤーな感じって案外ホラーなのかもしれない。

    13
    投稿日: 2021.06.30
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    短編集。とにかく後味が悪いというか、人の悪意、精神的な不安定さなど嫌な側面を描くのが上手すぎる。すごい。 追い詰められていく描写に没入しすぎて普通に病むのでメンタルが安定しているときに読むべきかも。 特に最初のうだつの上がらない営業マンの話がしんどかった。

    2
    投稿日: 2021.06.14
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    5編あるうちの4編は、私の読解力がなさすぎて最後のどんでん返しで「どういうこと?」と、なってしまったが、伏線を回収して「あー!」と腑に落ちた。 最後の「許されようとは思いません」は、それまでの話の流れと同様の結末を期待しながらも、思わぬ裏切りに、「この作者好きだわ!!」という思いを抱いたヾ(*´∀`*)ノ

    4
    投稿日: 2021.05.26
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    まさに驚きの結末。 五作の短編集で構成された物語で、主人公のココロの描写がリアル。 各物語とも、じわじわと精神的に追い込まれていく感じが、読んでいて一緒に辛くなる。 前半の伏線からの結末がヤバイ!

    1
    投稿日: 2021.05.22
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    面白かった。 最後のどんでん返しが程よくてとてもよかったですね。 ホラーなのかよくわかりませんが、不思議な余韻を感じられてよかったですね。 全編良い作品でしたが、『ありがとう、ばあば』がすきでしたかね。

    2
    投稿日: 2021.05.15
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    初めて読む作家さんの作品。読みやすい上に全部の作品が楽しめた。暗い感じが漂ってる。 営業の子が受注間違いして、嘘に嘘を重ねていく話し…早く本当の事を言えば良いのに〜と思っている間に雪だるま。不幸の連鎖。 「姉のように」の評判が良いようだけど、私はこれ叙述ってだけで鼻白みました。 しかし、短編のどの話も組み立てが上手い。 そして最後に収録されている表題作のおかげで読後感良しでした。

    2
    投稿日: 2021.05.15
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    おどろおどろしい表紙と「許されようとは思いません」という何とも気になるタイトル。 どんなイヤミスを魅せてくれるのか(あらすじ・事前情報無し)期待して読んだが、まさかの短編集… どのお話もうまくまとまってはいたと思うものの、イヤミスを読んだ時のゾワッっとする感覚があまりなく私的には中途半端な印象。

    3
    投稿日: 2021.05.12
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    2021/4/20 読了 短編集の最後の最後はほんのりと明るい感じになったが、全体的にほの暗い感じ。 個人的には「姉のように」が全体を通して一番印象に残った。

    2
    投稿日: 2021.04.20
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    え、最後の題名にもなっとる「許されようとは思いません」はまさかのほっこり系やった笑 それ以外のエピソードはゾクゾクさせられながら読みました。自分も犯してしまいそうな罪なのが怖いところですよね、、、日常生活に潜んでる闇って感じで。

    0
    投稿日: 2021.04.20
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    2021.04.08.読了 芦沢氏の作品は本当に読みやすい。引き込まれる。 短編は基本的に読まないが、 芦沢作品と柳広司作品は別格

    1
    投稿日: 2021.04.08
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    短編集。 『目撃者はいなかった』 読み終わり、「上手(うま)っ」とつぶやいてしまった。 仕事でミスを犯した青年が、そのミスを隠すため動いた先で事件が起きる。 そのミスがバレるのか、どうなのか?とハラハラしながら一気よみ。ラストの敵討ち(?)が恐ろしい。 『ありがとう、ばあば』 冒頭は状況がよくわからないが、読み進めていくうちに背景がわかっていく。子役の少女と、彼女を支援する祖母の関係性がいくつものエピソードを重ねて冒頭へつながる。子どもならではの恐ろしさ。 『絵の中の男』 二人称。ある画家の世話役をしていた女性が、その画家の起こした事件について背景を語るという話。 小説家ふくめ、芸術家には自分の中に溜まっているものを吐き出すために作品を生むというタイプが少なからず存在しているが、すべて吐き出してしまったらもう作品は生めないのだろうか。いくら生み出しても吐き出しきれない、すべて吐き出す日がきたら自分は筆を折り死ぬだろうともよく言われますが、まわりに望まれすぎるがゆえに簡単には筆を折れなかったら?あるいは、そうまでして作り出した作品が誰にも評価されなかったら? 生みの苦しみが描かれた作品。 『姉のように』 優秀な姉を頼り慕っていた私。子育てについても幾度となく相談していた。そんな姉が犯罪者として逮捕された。犯罪者の妹として、私も追いつめられていく。 ミスリードにより、最後まで読むと物語の印象が変わってしまう作品。うまい。 『許されようとは思いません』 村八分にあっていた祖母を納骨するため恋人と故郷を訪れた私。表題作であり、おどろおどろしい表紙のイメージからはバッドエンドかと思いきや、救いのあるラスト。村八分のおそろしさと、祖母の決意が光るタイトル。 芦沢央作品は、雑誌で短編を読んだことがあるのみで、文庫では初読み。人の心の闇を浮かばせるのが上手いミステリー作家さんという印象です。こういうのをイヤミスというのかな、湊かなえさんほどの衝撃はないけども。衝撃というより、見て見ぬふりしてしまいそうな闇の部分を密かに暴かれる感じです。 個人的には、まあまあおもしろかったかな。

    3
    投稿日: 2021.04.04
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    つまりはどんでん返しミステリー これはやられた。 本来の売上げの10倍もの誤受注をしてしまったサラリーマン。活躍中の子役とその祖母。他3編。 となると、失笑系の最後の一行ミステリーかと思いきや…5編全てが心の闇を抉るホラー系ミステリーでした。 人は思考回路は自分の為にある。そこに理性や常識、習慣、価値観、良識、良心、他社への愛etc…人として生きる中で培われてきたさまざまな感情によって均衡は保たれている。ならば闇の増幅は心の〝強さ〟なのだろうか〝弱さ〟なのだろうか。 読みやすい短編集なので決着が早く、短時間で「おお!」となれるので面白いです。 今年の7冊目 2021.4.4

    11
    投稿日: 2021.04.04
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    ミスをごまかそうとどんどん悪い深みにはまっていく状態が本当にいや(怖い、不快)。実体験があるわけではないのになぜだろう。

    2
    投稿日: 2021.03.23
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    タイトルに惹かれて購入した本なのですが、どんなお話なんだろうと思ってたらまさかの5つの短編集でした。 でも、どの作品も完成度はすごく高いです。どれも引き込まれるように読んでしまい読み終わるのがあっという間でした。 ミステリーやサスペンス系でした。 面白かったです。

    6
    投稿日: 2021.03.18
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    文庫ではなく、単行本で読んでいますが…この、文庫の方の他の方の感想を読むと…文庫と単行本で、収録順が違う?単行本では、表題作が、最初に収録されています。

    5
    投稿日: 2021.03.13
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    短編集。 「目撃者はいなかった」 決して可愛い枠ではないドジっ子メンズが仕事のミスの隠蔽工作中、隣で車同士の事故を目撃。後日一人死亡と知るが記事の内容は明らかに自分が見た真実とは違う模様。事実伝えなきゃだけどそれによって自分のミスがバレる可能性があるから出来ない。 自分のためにしか証言できないこの男に下された審判に、自分って嫌な奴...と思いながらも上がる親指。 「ありがとう、ばぁば」 子役になりたい孫の為食生活を改めさせ、サポートの域を超え、ほぼコントロールしてる状態のスパルタ教育な祖母。必死に頑張ってるが我慢を強いられる姿の孫ちゃんに、読者側はどの立場にいれば良いのかわからなくなる。 孫の母は「ばぁばがそんなだから娘ちゃんも気を使ってるのよ...」と。彼女等のエピソードとばぁばの置かれた状況から、孫ちゃんの心境が分かってきた気がしてくる。道筋が見えたその直後、彼女が放った最後の一言「ありがとぅ、ばぁば」。 その後に続く言葉に脳が揺れた。こんなに純粋で無垢な残酷があったのかと感嘆した。 この連続した最初の二話を夢中で飲み進めていたが、その後はフェードアウトしていった形になります。よく見かけるイヤミスな短編。 最後の最後 大トリでありタイトルにもなっている「許されようとは思いません」に微ホラー要素が入っていたのが悲しいサプライズだった。 芦沢さんの大当たり作品に出会えるその日までまだまだ追って行きたいと思います。

    69
    投稿日: 2021.03.12
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    短編集なので、長編の合間にリセット目的で読んでみました。読みやすい文章ですいすいと読み進みました。ずっしりと爪痕は残らないのですが、引っ掻き傷の様な感覚が残りました。意外とこういった感覚って後を引きますね。しばらくして、他の作品も読んでみようと思います。

    11
    投稿日: 2021.03.10
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    友人に勧めて貰ったちょっとミステリー系な短編集。短編集やからサクッと読めてサクッと楽しめた。特徴としては、最初の方はちゃんと人間関係や情景が描写されてなくてだんだんと読んでいく中で人間関係やこの話の舞台がわかっていくって言う感じ。最後どう落としてくるんやろうって毎回考えてた。落とし方もなかなか面白くてよかったよ。

    2
    投稿日: 2021.02.25
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    火のないところに〜と違い、小骨が刺さったかのような後味の悪さ。読んだ後はあまり感じないのに、気がつくと真綿で首を絞められていた!みたいな怖さがある。

    10
    投稿日: 2021.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    別にホラーではないのでしょうが、「闇」が覆っているミステリーでした。 村八分とか、嘘とか、犯罪とか、人間のいやーな暗部を見せられて、とても重い気持ちになりました。でも、ついつい読んでしまうのも、人間の性でしょうか。 でも文章は淡々としていて読みやすい。それも闇を倍増している気がします。作家さんはすごいですね。

    1
    投稿日: 2021.02.07
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    5編からなる短編集。 冒頭の『目撃者はいなかった』は精神的に来るものがあった。 仕事でのミスは誰にでもあるし、それを隠したくなる心理も物凄く分かる。 それがあんな事になるとは。 『姉のように』もグサグサと刺さりまくる。 子育て真っ最中の私にはキツかったなー。

    4
    投稿日: 2021.02.06
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    1/31読了。 面白い。まさに自業自得を気持ちよく現してくれているお話。自分のことしか考えられない人はいずれ痛い目をみると職場の人を思い出した

    1
    投稿日: 2021.02.05
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    全五篇収録の短編集。今作は所謂【イヤミス】にカテゴライズされるだろうが、このジャンルに食傷気味の私は今ひとつ刺さらず。自分の新人時代を思い返す「目撃者はいなかった」の緊迫感や「ありがとう、ばあば」の技巧性は素晴らしいが、続く「絵の中の男」は世界観の割に薄味で「姉のように」のどんでん返しも効果的とは思えない。しかし、著者の長編作品で目に付く人物描写の掘り下げが浅い部分が短編だとあまり気にならないのは新発見だったり。探偵役の介入が強引過ぎるものの、表題作が最も秀逸。確かに『終わりがねぇものはおっかねぇよなぁ』

    1
    投稿日: 2021.01.18
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    芦沢さんの作品は初めて読みましたが、一日でバーッと読み終えてしまった・・・・・。 イヤミスになるのかな、これは。とにかく後味の悪さはしっかりあって、個人的な読みごたえは抜群! どの話にも「うわっ!」って思わず唸りたくなるような展開があったのは読んでいて楽しかった。特に二つ目のお話は好み。

    2
    投稿日: 2021.01.12
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    芦沢央さんの作品は初めて読みましたが 本当に人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた5編だなぁと感じました。 目撃者はいなかった ミスを隠そうとする青年の話。 …嘘をを塗り固めていく焦燥感がヒシヒシと伝わってきました。 本書中、好きランキング2位といったところ。 ありがとう、ばあば 孫を子役として立派にしたい祖母のお話。 …因果応報か?ランキング4位。 絵の中の男 絵描きの話。ほーん。って感じ。5位。 姉のように 逮捕された姉をキッカケに虐待に走る話。 オチが1番好きだった。1位。 許されようとは思いません 唯一ほんわかと終わる納骨話。 3位。

    2
    投稿日: 2021.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『目撃者はいなかった』 青年が自分のミスを隠すために小さな嘘を積み重ねていく物語。青年の心理描写がとても真に迫るものがあり、はらはらしながら読んだ。主人公が目撃した事故で夫を亡くした妻・隅田の「自分のためにしか証言しないんですね」という言葉が印象的で、あらゆる事象を自分の都合のいいように利用する点でとても賢いと感じた。 『ありがとう、ばあば』 子役のロケ先の海に面したホテルの真冬のベランダに締め出される祖母、孫の杏に嫌なことを強いていたと自戒し、それが原因であったと読者にも思わせるミスリード。自分の盛れてない写真が載った年賀状を出すのが嫌で「喪中」にしようとした杏の犯行。人が考えていることはいくら深読みして理解したつもりになっても実際にはわからないものだと感じた。 『絵の中の男』 身近な人の死を目の当たりにしないと絵が描けない女性作家。幼い時に失くしたことの創作意欲がなくなる中、火事で息子を亡くしたが3年しか絵が描けなかった。夫は才能がなく、自分をモチーフに描いてもらおうと目の前で自殺するが1作しか書けなかった作家は、絵が描けないことを責められるのを避け、自ら刑務所に入る道を選んだ。アイデアの枯渇は怖いものだと改めて感じた。アイデアを生む力がない人間は機械の下位互換だと思った。 『姉のように』 この短編集の中で一番面白いと感じた。「犯罪者の身内が苦しむ」という凡庸なテーマだと思っていたが、最後に主人公と姉がひっくり返り、驚きと納得で読み返さずにはいられなかった。子供を育てるという難しさがとても辛く描かれていて、自分にできるという自信がなくなった。信頼できる人を持つことがいかに大切か学んだ。 『許されようとは思いません』 自分の予想がちょっとずつ裏切られる文章展開で、思わぬ方向に物語が進みちょっとだけすっきりしないような印象を受けた。村八分の祖母が村の墓に入りたくなかったため、村十分になるように憎んでいた曾祖父を殺したという主人公の恋人の推理。個人的にはその後の結婚を決める場面への主人公たちの心の動きがいまいち見えず、釈然としない印象だった。

    3
    投稿日: 2021.01.10
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    一気読みしてしまった。 「目撃者はいなかった」が一番心がズキズキした。結末を知りたいものの、目をそむけたくなる描写が続いて急いでページをめくった。 会社員である自分にとって、一番ありえそうな状況の話であったからかと。 新幹線乗車直前、小倉駅の中の本屋で購入した一冊。

    3
    投稿日: 2020.12.31
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    短編集でありながら、ひとつひとつの話が深い。すべてに「こうなってしまうんだろうな」という想像を超えた展開があって、短編だからこそ書く必要のないところは書かれていない。すごい短編集だと思った。

    7
    投稿日: 2020.11.02