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許されようとは思いません(新潮文庫)
許されようとは思いません(新潮文庫)
芦沢央/新潮社
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総合評価

388件)
3.7
61
163
127
12
4
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    このレビューはネタバレを含みます。

    目撃者はいなかった 仕事のミスを隠すために嘘と行動を重ねて引き返すタイミングを失って夜になって…ただもうそのシチュエーションが辛い。社会人一年目で読んでほしい。傷は浅い方がいいし、バレなくても怯える日々はやばい。と本筋でないところで疲弊する。 新聞の見出しが伏線になるという予想は大当たり。 ありがとう、ばあば 以前読んだ作品と似た、毒親物。そこにサイコパスを添えて。子どもはきっと最初から歪だったんだろう。そこに強力に負を働きかけるおばあちゃん。役作りのため、と豪快にミスリード伏線張っといて、そこに落とすのは読めなかった。どんでん返し、というほどではないが、よく考えたら気づけるんだろうな 絵の中の男 タイトルが大胆 姉のように 読み切って、?ってなって、もしやと思って読み返して全貌がわかる。あーミスリードされてたー。虐待ものは心がすり減るが、ある意味気の毒な犠牲者が一対でよかった… 許されようとは思いません 題は、覚悟ではなく希望だった。意図はわかったけど動機に共感ができるかというと難しい。女性目線の結婚という覚悟には目から鱗。村八分って車叩き壊すところまでいくの?

    3
    投稿日: 2024.02.17
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    1番好きだった話は姉のように ちゃんと騙されたし、嫌な気持ちにさせてくれた。わたしも(読者も)主人公のように主人公の夫のように主人公の周りの人のように思い込みがある、色眼鏡がある、偏見がある。唯一偏見がないのは主人公の子どもだけなのかな。 短編集なのでさくさく読めてよかった。 最初のお話と最後のお話も好きでした。

    2
    投稿日: 2024.02.12
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    2024.2.8 読了 ザ・イヤミス 読んでて吐きそうなほどしんどい。 主人公たちが精神的に追い詰められていく様がありありと想像できるから。 でもめちゃくちゃ面白い。見るのが怖くて目を覆ってるくせに気になって指の隙間からチラチラと覗き見してしまう感覚に似てるかも。 唯一穏やかな終わり方(当然内容はしんどい)だった『許されようとは思いません』を最後に持ってくる構成になってたおかげで読後感はだいぶ救われた。助かった。 芦沢央さんの小説読むのは2冊目だけどこのゾワッとくる作風かなり好きかもしれない。

    3
    投稿日: 2024.02.08
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    タイトルが気になり購入した作品。 芦沢央先生の作品は初めて読んだが、なかなか読み応えのある本だった。 本作は5つの話からなる短編集。 ただし、一つひとつの話は、数十ページとは思えないかなり濃い内容になっている。 「「許されない選択肢」へ躊躇いがあっても実行に移してしまえば悪い展開が待っている」と分かっていても読み進めてしまうほど面白かった。 また、人の嫌な部分をいい具合に突いていると感じる。 それがイヤミスというものではあるのだが、この作者の場合はその表現が100点満点であるように感じた。 今後、芹沢央先生の作品をもっと読んでみたい。

    20
    投稿日: 2024.02.05
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    24/01/28読了 ホワイダニットでひっくり返す粒揃いの短編集。 やや胸の空く思いもあった「目撃者はいなかった」と、手遅れにならずにすんだらしい表題作が好み。 「姉のように」が人気のようで、作りが一番巧みなのは確か。ちょっとひっかかったのよね、、気づかなかったが。 「絵の中の男」、語り手である私がずっと怖かった。

    2
    投稿日: 2024.01.28
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    同い年の作家さんということをたまたま知り、興味があり読んでみることに。 人間の心理を巧みに表していて、とても引き込まれて読んでしまいました。 特に、『ありがとう、ばぁば』は人の心理の恐さをついていて一番好きでした!

    3
    投稿日: 2024.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    目撃者はいなかった 自己の保身に走り続けた男が手痛いしっぺ返しを喰らうお話。自分が犯したミスを認めず隠し続けた末の皮肉なオチが読んでてなかなか苦々しい。悪事がバレてそれを指摘された時の嫌な汗、緊張感までこちらまでリアルに伝わってくるようだった。 ありがとう、ばあば 毒親ならぬ毒祖母と子役として活躍中の孫のお話。毒なのは祖母ではなくこの物語そのものだと言いたい。 最後の一行に年相応の無邪気さの中にある祖母への殺意と恨みがありありと表れており、いい意味で読了感はすこぶる後味悪い。 イヤミスの中核に子供を使うのは反則… 絵の中の男 戦後間もない頃、とある女性画家とその家に仕えることとなった家政婦による回想。 自分とその周りに起きた凄絶な不幸を作品に昇華させていた画家の苦悩が家政婦によって語られる。最後の結末は、絵を描くことでしか生きる意味を見い出せないのに苛烈な不幸を背負わなければ絵を描けないというジレンマに苦しんでいた彼女にとって、救いの糸だったのだろうか… 姉のように 自分の姉が犯罪者になってしまった妹が娘の育児に苦悩するお話。叙述トリックが用いられており、妹と読者側の思い込みが実は大きな勘違いであったことが意外なオチ。少しネタバレになるが、妹がママ友たちと集まる場面で一人のママ友が「お財布がない」と告げたシーン。ここで皆の視線が妹に集まったことに違和感を覚えたが、この違和感がオチにも直結する点でなるほどなぁと唸らされた。 短編の中では現実に起こり得そうなストーリーであり、犯罪者の家族が世間や他人からどう見られているかに焦点を当てた話である。 許されようとは思いません 表題作。祖母の遺骨を墓に納めるため母方の実家に帰郷する男とその恋人のお話。閉鎖的で陰湿な村環境の中で生涯過ごしてきた祖母が犯した殺人という罪。その本当の動機がとても切実で居た堪れない。ラスト数ページ、二人の前で起きた怪奇現象は、死してなお自分の生きた証すら故郷に残したくないという強い思いが見せたものであり、少しホラーチックな結末ながら温かな余韻も残してくれた。

    5
    投稿日: 2024.01.08
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    人間の心の闇が生み出してしまった事件や不可思議事をミステリーに仕立てた短編5編集。帯にあるとおり、どれもが「どんでん返し」で終わる仕掛けになっていて面白かった! 全体の分厚さも薄めだし、一つ一つの作品も1時間かからず読み切れるくらいの長さなので、隙間時間の読書にちょうど良かった。

    2
    投稿日: 2024.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お気に入りは、以下3話。 ハッピーエンドじゃないんだけど。えっ、もう少しその先知りたい!って気持ちになる。 特にこの3つの話は、どれもヒヤヒヤするんだけど 全部違う種類のヒヤヒヤ、、 【目撃者はいなかった】 自分が体験してるような感覚に陥り、先を読むのが怖くなる。嘘って重ねるほど、悪い状況を引き寄せる。 【ありがとう、ばあば】 ばあばは、部屋に入れてもらえたのかな?? 【姉のように】 お姉ちゃん。そっちだったかー、、、 事件が起きなかったら、こんなことにはならなかったのかな。

    2
    投稿日: 2024.01.01
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    選べるなら4.5にしたかったくらいおもしろかった!短編で読みやすく、どんでん返し感に近い衝撃がラストに待っている作品。想像しながら読み進めたけど、そう来たか!と思わせてくれる結末で、同作者の他の作品も読んでみたくなった。

    2
    投稿日: 2023.12.23
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    「姉のように」と「許されようとは思いません」がすごくよかった。人間の闇の部分を、文章でここまで生々しく描写できるのは凄すぎる。

    1
    投稿日: 2023.12.12
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    短編集。おもしろかった。 すでに終わってしまった出来事について、残された人たちが推理する話(表題作、絵の中の男)。 あるいは、まさに渦中にある人達が、周囲の心理に翻弄されるような話(目撃者はいなかった、ありがとうばあば、姉のように)。 ジャンルとしては、心理サスペンスかな。 私は「姉のように」が一番気に入った。 こういうどんでん返しもの大好きです。 矛盾も違和感もなく(少し、ん?と思うところはあったけど、私は前提を一切疑わなかったな)、ラストまでかけぬけられる筆力、すごい、と思った。 「絵の中の男」は、使用人が一人語りする文体も含めて、まさに地獄変。 最後の解釈は、なんか肩透かしというか「うーん、大して驚くような推理じゃないな」と思えてしまったけど。 表題作、「許されようとは思いません」とは、殺人を犯した祖母が裁判で語ったセリフ。 なぜ祖母は殺人を犯したのか?なぜ祖母は言い訳をしなかったのか? 多くの人が思いもよらない祖母の動機を想像できる水絵がすごい。 水絵って何者なの?おまけでついてた「なれそめ」も読んだけど、よくわかんなかった。

    5
    投稿日: 2023.12.10
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    短編5話。どれも手練れのうまさを感じる短編。 主人公が精神的に追い込まれていく切迫感で、こちらも早く読まずにはいられない。 悪意や虐待まがいもありちょっと嫌ミス系。 一番好きなのは「ありがとう、ばあば」。 「姉のように」はオチよりも、オチ以前の追い込まれ感が怖く印象的。

    1
    投稿日: 2023.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2回目の通読でしたがストーリーは全く覚えておらず、一気読みしました。 この、読んだ後のなんとも言えない重暗い感覚は、きっとそれぞれのストーリーにのめり込まれ共感できる部分があったから…

    5
    投稿日: 2023.11.19
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    後味がちょっと悪い短編集。どの話もラストがピリッとしていて、短いのにやられた感を味わえる。 ■目撃者はいなかった 警察には協力したほうがいいのか?誤発注隠しと交通事故目撃の末路 ■ありがとう、ばあば 年賀状の写真をめぐって母と祖母がいざこざ。ラストの娘のセリフにやられた。 ■絵の中の男 絵が描けなくなった画家の言い訳と末路。ラストの動機説明にやられた。 ■姉のように 子育てで苦しむ若妻の様子が痛々しい。 ■許されようとは思いません 村十分の話。表題がまさかこんな意味だとは。

    7
    投稿日: 2023.11.15
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     程良く嫌な読後感。表題作だけ終わり方が綺麗なのも良かった。『目撃者はいなかった』と『ありがとう、ばあば』が特に好き。杏の動機はそこだったのか、と戦慄。『目撃者〜』の嘘に嘘を重ねて取り返しがつかなくなる様はむしろ滑稽。『姉のように』の閉塞感も非常にリアル。短編集が上手な作家さんはなかなかいないので他も読んでみようか。

    3
    投稿日: 2023.11.08
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    イヤミス多めの短編集。かなり面白かった。姉が犯罪者になる主婦の話、祖母の納骨をする為に寒村を訪れる青年の話が特に好き。 1つ1つのオチが鳥肌がすごい。

    1
    投稿日: 2023.10.30
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    芦沢さんの作品は随分久しぶりだった。 かなり読みやすくページをめくる手がサクサク進んだ。 ムナクソホラーミステリと言ったところか 帯で盛り上げるほどのどんでん返しには、 残念ながら感じなかった。 しかし、平均してもクオリティの高い話をこうも書けるものかと思うのであった。 こうも追い詰められた人間臭さみたいなものを見ると 頑張って生きていこうと思えるんだよな。 著者の作品は随分前に、 火のないところに煙はを読んだ以来。 大阪の大好きなマルゼンジュンク堂書店で 購入した記憶がある。 本当あのビル大好きでずっとお世話になってた。 大阪生活でもっとも好きな場所の一つ。

    4
    投稿日: 2023.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どの話もオチが想像しにくく、どんでん返しばかりだったので読んでて楽しかった。 特に「目撃者はいなかった」や「姉のように」は人間の心の弱さが明確に描かれていて、ストーリーが入ってきやすかった。 「姉のように」は最初の記事が姉ではなかったのでもう一度読み返したくなった。 母親の苦悩(相談ができない)などの弱さが母親の立場ではないが、苦しさが共感できて、感情移入しやすくよみやすかった。 また、「ありがとう、ばあば」は子役の子は自分がしたことに対して悪いことをしたという自覚がないだろうから恐ろしいと思った。

    1
    投稿日: 2023.10.16
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    5つの短編小説、全体的に重く暗い内容ですが最後のオチで印象がかわるストーリーも。「姉のように」は設定が理解できるまで読み返したけどイマイチ…。

    10
    投稿日: 2023.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    芦沢央さんのミステリー短編集。 5作収録。 帯にもあるように米澤穂信さんの『満願』と似た流れを組んでいる。人間らしさが溢れる、読んだ後にちょっと嫌な感じがある作品。 『目撃者はいなかった』 交通事故の目撃者であるものの、事故についての証言をすると自分の犯したことがバレてしまうというヒヤヒヤな物語。 主人公を追い詰めたいのは分かるけどフィクションにしても余りにも現実味がなくて面白くなかった。 色々しくじっている主人公は分かるが配達先の人が警察へ手伝った方がいいと謎の圧をかけてきたり、事故でくなった夫はジンクスを大切にしてただの伏線を回収させるための設定があからさま。 本ではなく映像として作ったらタバコのくだりとかが分かりやすく面白そう。 『ありがとう、ばあば』 ばあばと子役を目指す孫娘の物語。 ばあばが序盤から強烈。『〜ないのよね』みたいな強制的にそうとしか言えない物言いがムカつくので孫娘にベランダの鍵をしめられたのはざまぁみろと思った。 金魚が死んでトイレに流したのは元いた所へ返す的な考えなのかなって思ったけど、最後ばあばをしめだしたのは喪中だと年賀状を出さなくて済むから。整合性がなくない? 『絵の中の男』 二月という画家と家政婦の物語。 人の死によって絵を描くことができる女性。 二月先生の描く絵を見たくなった。 家政婦だった女性の語りで進むが無駄話がややありもっと簡潔に話して欲しい。 『姉のように』 肉親が犯罪者となり、子育てにも追われる妹の物語。 最初の虐待死の事件の記事を姉の事件を見せかけたトリック。本当はそれが妹の事件で姉の事件はお金や貴重品を盗んでいたという記事がラストにでてくる。 他人のような父親が急に良いとこ取りで出てくるのが現実味がある。 虐待死の裏にはこの作品の主人公のような問題を抱えていた人もいるのだろうと思うと苦しい。 自分が抱っこした時にだけ赤ちゃんが泣き喚き、財布がないと誰かが発言したら視線が自分に集まる1連のシーンは耐え難い。 『許されようとは思いません』 村八分された主人公の祖母の物語。 これは少し温かい終わり方。

    1
    投稿日: 2023.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集だがどれも読み応えがあり人間誰しも少し道や選択を間違えるだけでこうなってしまうという怖さがあった。イヤミスが好きな人におすすめです。

    1
    投稿日: 2023.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短篇であるにもかかわらず、どの作品もひとつの物語として完成されていて読みごたえがあります。 特に「姉のように」の最後の展開には、足元をすくわれるような感覚と、軽い目眩すら覚えました。 世間で問題視されていて、かつ現実的で自分の身の回りでも起こりうるであろう事件の新聞記事を冒頭に持ってくることで読者を物語の中へと引き込んでいきます。 その巧みなやり方には、思わず「やられた!」と叫びたくなることでしょう。

    1
    投稿日: 2023.10.05
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    5作から短編集。 人間の愚かさや怖さが書かれていて読んでいてなかなかしんどい作品だった。 帯に書いてあるヤバいほどのどんでん返しはないかな。 心揺さぶられるものや、エンタメ的な面白さはなく、いやな気持ちを消化できずに読み終わってしまった。 5作の中では「姉のように」が一番良かった。育児のしんどさや孤独がわかりすぎて胸が痛かった。辛すぎるのでもう読み返すことはないと思うけど。

    0
    投稿日: 2023.09.19
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    ゾッとする短編集。 日常的で、誰にでも起こりうる気がしてしまう非日常。 自分が知らないだけで、すぐ隣で起きてるかもしれないような恐怖。 読みやすいけど読み進めたくないと思う。 なのに読んでよかったと思える充実感。 ゾッ。

    3
    投稿日: 2023.09.18
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    怖い話だけど、ホラーというのもなんか違う気がする。設定が世にも奇妙とかほん怖と違って、突飛じゃないからかな。5篇ある中で、絵の中の男が良かったかなーと感じましたが、いずれにせよ読後感はどれもあんまり良くなかったかな。

    1
    投稿日: 2023.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    五作の短編の4番目の旦那が腹立つ。 被害妄想だけな訳が無い。ほとんどコイツのせい。 思い込みが激しい奴は周りにいろんな迷惑かけるよね。 私の周りにも居ます、こんな奴。

    2
    投稿日: 2023.09.04
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    面白かった! 後味が悪い話が多かったけど、それが魅力。 私も「姉のように」がだいぶ騙され、ラストの展開には驚いた。 この作家さんの他の本も読んでみたくなった。

    9
    投稿日: 2023.08.31
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    ミステリー短編集で最後のどんでん返しは凄い!5編の短編でしたが、特に衝撃だったのが「姉のように」です。鳥肌が立ちました。とにかく鮮やかなどんでん返し!

    1
    投稿日: 2023.08.28
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    最初の三編が面白かった。特に「目撃者はいなかった」の葛城の行動力!分かるな~。 「姉のように」は先に仕掛けが分かってしまったので失速、「絵の中の男」は意外性がなくて普通に読めてしまいました。

    1
    投稿日: 2023.08.25
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    身近ネタあるある系の後味悪いやつ。 お盆休み明けの通勤電車で1話目読んで会社辞めたくなった。 早めにおっぱいとか出てくる馬鹿な本を読んで中和しようと思う。

    1
    投稿日: 2023.08.17
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    短編集だが、十分に満足感はある作品 全体的に書き方が上手く、読んでいて胸が苦しくなるが その中でもしっかりミステリー要素もあり良かった

    1
    投稿日: 2023.08.17
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    さすがイヤミス…。 読んでいて、重たい、嫌な気分になる話しの短編集…。 特に、『姉のように』は、読んでいてキツかった…。 世の親が、誰しも一度や二度はぶち当たるだろう思い…。

    2
    投稿日: 2023.08.14
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    読んでいて心苦しくなる描写があるけど、『姉のように』が1番良かった、ミステリ好きとして、流石に騙されないぜ!!!

    4
    投稿日: 2023.08.04
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    イヤミスの短編集だったけど、一つだけ心温まる話がありました。そのせいか読破後の後味の悪さはあまりなかったです。 「姉のように」は人によっては閲覧注意かもです。描写が生々しすぎて心が死にます。

    5
    投稿日: 2023.07.25
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    イヤミスの短編集でおもしろくて読みやすかった "姉のように"が1番印象的やった ミステリー的にもトリックがあって もう一回冒頭に戻って読み直した 内容的にも考えさせられた

    3
    投稿日: 2023.07.18
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    短篇集なのでさくっと読めた。全体的に好き。 「姉のように」は、自分の先入観にぞっとさせられとてもよかった。

    2
    投稿日: 2023.07.14
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    5つの短編集。その中でも「姉のように」が最も良かった。 子育ての大変さ過酷さ、身内に犯罪者がいることでの後ろめたさやそれ故の被害妄想がリアルに描かれている。そういう描写に共感しつつ、最後は世論への投げかけというか風刺のようなエンディングで、少し考えさせられる話だった。 他には、「目撃者はいなかった」は年齢の近さや同じサラリーマンといった境遇が近いことから主人公に感情移入し、単純に物語の進展を楽しめた。 「ありがとう、ばあば」は、祖母からの押し付けがましい教育(もはや洗脳?)を受けた少女の心の闇が明らかになる話。導入部分のインパクトが強く、その詳細と過程が気になり楽しく読み進めることができた。 他の「絵の中の男」「許されようとは思いません」はあまりタイプな話ではなかったので割愛。

    2
    投稿日: 2023.07.11
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    このどんでん返しヤバイ!!との帯でしたが、全然ヤバないなぁ…… 成績をチョロまかした営業マン、孫を子役にした熱い祖母、家族の死をグロテスクに描く画家、姉の逮捕に焦る妹、最後はようわからんなぁ田舎の婆さんが爺さんを殺めた事件?5話とも好みじゃない……後味悪い

    18
    投稿日: 2023.07.07
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    何か救われへんやん! どれもこれも! 誤魔化そうとして、ドツボにハマる! 死なんとええ絵が描けんのか? 何か歯車が狂ったっていうのかな。悪い方へ悪い方へ行ってしまう〜 子育て大変だし、おばあちゃんも大変で…でも、大切な孫に。 死んでも、入りたくない〜 何か、この人たち、宝くじは、絶対当たらやろうと思える悪運というか、運気が漂ってる〜 人の心は、誰にも分からんけど、もう少し、ポジティブに! それなら、この話成り立たんけど。 唯一、最後の話、少し明るい感じ。とは言え、死後の世界になるけど^^; スイスイ読めて、後味悪い! ええ感じや〜

    69
    投稿日: 2023.06.28
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    ホラーという訳ではないが怖い 心の闇や弱さが表に顔を出すと、こうも不気味になるんだな… 表題作を含む短編5編からなる作品は、どれもテイストは違えど胸がザワザワするものだった 絶対に自分の身に起こらないとは言い切れない設定 だからこそ怖さが自分のそばにあるような、身近な闇だから余計に心を締め付けてくる感じでした 最後におさめられている表題作「許されようとは思いません」だけは、ラストが前向きになっていたのが、ここまで読み進めてきて張り詰めていた緊張を解いてくれたように感じました 芦沢央さんの作品、もっと読もうと思います

    7
    投稿日: 2023.06.22
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    人の心に潜む闇を描き出した短編集。 「目撃者はいなかった」「姉のように」のような普通の日常を送っていた筈なのに、ふとした掛け違いから転落していくさまが生々しくて、心にグサッときた... 「ありがとう、ばあば」「絵の中の男」も中々真相が見えなくて最後のオチにゾッとしました。 表題作でありラストを飾る「許されようとは思いません」は村八分をテーマにした、不気味で陰鬱な雰囲気が漂う話ですが、前半4話が全く救いが無い後味の悪い終わり方をしたのに対して、少し希望があるというか、爽やかなラストなので、全話一気に読み切ったが、読後感はそんなに悪くなかった。

    15
    投稿日: 2023.06.18
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    ホラーという感じではないが、ひたすら怖い。 身近に潜んでいる恐怖。 他のミステリーとは違い、自分がこの登場人物になってしまうことが絶対にないとは言えないことが怖いのだろう。 自分は『許されようとは思いません』が一番好き

    5
    投稿日: 2023.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    "目撃者はいなかった"では、自分も同じ事態に陥って、もし貯金があって、額によっては同じような工作をするかもしれないなと、共感しながら読んで面白かった。しかし、そうゆう時に限って目の前で交通事故が起こり、しかもはっきりとした目撃者が自分しかいないというのは、さすがに都合が良すぎて、そこが微妙だった。 また、"ありがとう、ばあば"は、杏にゾッとはしたが、作中、いまいち何がしたいのか何を考えてるのかわからず、面倒くさい子だなと思った。 個人的には、"絵の中の男"、許されようとは思いません、が読んでいて特に面白かった。 "姉のように"は、別作品の"悪いものが、来ませんように"を思い出した。

    1
    投稿日: 2023.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリーの短編が5編。 特に初めの「目撃者はいなかった」はとてもゾクゾクした。誰もが失敗を誤魔化そうとしたことはあるはずだが、さらに自分で自分の首を絞めてしまう展開が起こり得そうで怖かった。

    0
    投稿日: 2023.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後味が悪いストーリーが苦手な私は、モヤってした気持ちが残るストーリーが多い短編集でした。 それでも、そっちか!そういうことか!と想像を覆される展開に感心してしまいました! 最後の「許されようとは思いません」が少し明るい感じで終わったので、一冊読み終わったときには、スッキリしていました。 話口調で書き上げられた短編もあったので、独特で面白かったです。

    2
    投稿日: 2023.05.24
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    友達に勧められて初めて読んだ! おもしろかった、、、 短編って気負わずに読めるから良い、あまり短編読まなかったけど手が出しやすくなった! それにしてもやっぱり一番怖いのはオバケよりもなによりも人間だな、、、

    1
    投稿日: 2023.05.19
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    「姉のように」が好き。 結局、罪を犯したのが本人でなくてもその家族は同じ血が流れていると言うだけで「この人ももしかして?」という色眼鏡をかけられてしまうのである。

    1
    投稿日: 2023.05.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なかなか良くできた短編集。 救いのない話が多いが、表題作の「許されよとは思いませんが」他の四篇と違いラストに少しの救いがありホッとできた。 自分好みは「目撃者はいなかった」でどんどんドツボにハマっていくリーマンにシンパシーを覚えた。 いずれにしても、読み終えてスッキリするものではなく、人間のイヤな部分を味わうことができる。いわゆるイヤミス系の秀作だと思う。

    14
    投稿日: 2023.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    没入感が高く、読んでいて冷や汗や動悸がするような感覚がする話が多かった。短編集だけどどの話にも丁寧に伏線があったため、読んでいて最後に近づくにつれて、真実や結末に気づいて頭がスーッとなる感覚が楽しい!個人的には「姉のように」が特に面白かった。 ただ自分も責められているような感覚になるので、何度も読み返すのはつらい。

    0
    投稿日: 2023.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お気に入りは『目撃者はいなかった』 その強弱や自覚の有無で様々なタイプの人間の悪意を集めた短編集 お気に入りの作品は追い詰められてる様子が生々しくてよかったし追い詰めている人間がいるっていうのもすごく良い

    0
    投稿日: 2023.05.09
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    短編集だとは思わなかった。 それぞれが独立した作品である。 また、それぞれにどんでんがあり引き込まれた。 人の心にある闇を表に出すのだが、それ以上のものが用意されている。 超弩級のどんでん返し、5連発!! ミステリーランキングを席巻した傑作短編集が遂に文庫化。 2019年本屋大賞ノミネート『火のないところに煙は』で話題沸騰の著者の飛躍作を読み逃しなく! 絶賛の声、声、声! 実に緊密で、サスペンスに満ちていて、どんでん返しも鮮やかだ。(共同通信)――池上冬樹 ミステリー短篇の醍醐味をたっぷり味わえる一冊(「SPRiNG」2016年9月号)――瀧井朝世 とにかく最良にして極上。(「小説新潮」2016年8月号)――村上貴史 連城三紀彦から米澤穂信『満願』へと流れた血が、さらにいまここに受け継がれた(「STORY BOX」2016年8月号)――宇田川拓也 「これでおまえも一人前だな」 入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。 上司にも褒められ、誇らしい気持ちに。 だが売上伝票を見返して全身が強張る。 本来の注文の11倍もの誤受注をしていた――。 躍進中の子役とその祖母、凄惨な運命を作品に刻む画家、 姉の逮捕に混乱する主婦、祖母の納骨のため寒村を訪れた青年。 人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた5編。 目次 目撃者はいなかった ありがとう、ばあば 絵の中の男 姉のように 許されようとは思いません

    1
    投稿日: 2023.05.03
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    「姉のように」を是非読んでもらいたい。まさに傑作。 特に女性が、当事者意識のある話だろうから読んでいてかなり引き込まれると思う。 子育て終わった人も、これからの人も、もちろん男性も、絶対に心に残る。私は残りました。人間、完璧じゃないしいつ自分がこうなるか…と思うと恐ろしくなる、そんな話。

    0
    投稿日: 2023.04.30
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    犯した罪とその狙い、その後を描いたミステリー5話 最終話以外はイヤミス的な展開で、読み終えたときに身体の芯がスッとひんやりする 現実に戻っても部屋がやけに静かな気がしてしまうようで、後味が良いわけではないのに、次へ次へ進みたくなってしまい 1話だけ読もうと思っていたのに気づいたら全部読み終わっていた ひきつけられる構成と読みやすい文体 今度は長編を読んでみたいと思った

    1
    投稿日: 2023.04.19
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    標題の作品を含めた5つの短編集。 最初の話から、もうゾクゾクが止まらない。 ゾクゾクの余韻の中、次の話へ進み、こちらもゾクゾク。 これは久しぶりにすごいミステリー! 話によってはイヤミスに分類されるのかもしれない。気分が落ちてないときにお読みください。

    13
    投稿日: 2023.04.09
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    #読了 #芦沢央 #許されようとは思いません #読書好きな人と繋がりたい 5編の短編集からなるイヤミスと呼ばれる作品でしたね

    1
    投稿日: 2023.04.09
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    芦沢 央の短編集。5編の作品があるが、私的に作目「目撃者はいなかった」「ありがとう、ばあば」が良かった。目撃者の方は自分も営業の立場で想像できるので主人公の焦り 考え方が正しいことでないのだが、よくわかる。 ばあばの方は、子どもの無邪気さ 残酷さが際立って 主人公のばあばとの思いの違いが怖い。 全体的に読後感のさっぱりする作品ではない。 「姉のように」は現実にありそうな人間心理の怖さが感じられた。 2023年4月4日読了。

    0
    投稿日: 2023.04.04
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    自分の常識と人の常識はいつも違うと心から感じます。「普通は、普通は」って言う人の普通は貴方の中の普通であって周りはそうではないんだよ。他人の心を慮って行動してきましたが、期待と違う反応をされるとストレスになるくらいがっかりします。などと思わせられる5作品。考えさせられました。d( ̄  ̄)

    1
    投稿日: 2023.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    濃い濃い濃い〜!!! もう2度と読みたいとは思いませんwwww 「姉のように」と人が死ぬと素晴らしい絵を描く画家さんの話が心に残った

    0
    投稿日: 2023.03.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリー文学の本棚(あべしぃさん) https://www.youtube.com/watch?v=8TdU339Rz7o どんでん返しがすごいミステリーとして紹介されていたので読んでみた。 5篇の短編集だった。どんでん返しというより不気味な話に感じた。夫、周囲、子供、家族との関係に悩むキャラクターばかりで読んでいて気持ちが重くなる。こういう悩みを重く重く伝えられるのはすごいと思った。 ☆目撃者はいなかった 誤って1個の商品を11個発注するというミスを犯してしまい、ミスを誤魔化すため小細工を弄する。その過程で交通事故を目撃してしまう。ミスが明らかになるのを恐れて、目撃者として証言するのを避けてしまう。 ☆ありがとう、ばあば 芸能界で活躍する孫のマネージャーとして働く祖母。撮影先で極寒の窓辺に放置されてします。孫はなぜ放置する選択をしたのか? ☆絵の中の男 子供の頃壮絶な体験をした少女は有名画家に成長する。あるとき夫を殺害したとして逮捕されてしまう。夫殺害の真実は何だったのか? ☆姉のように 突然、姉が逮捕されたと連絡が来る。妹の周りにも知られ、周りとの関係性が変わってしまう。姉のような犯罪者になるまいと苦悩する。 ☆許されようとは思いません 田舎の村で祖母が仲間はずれになっていた。そんな中、祖母は殺人事件を起こし、刑務所で死去していた。時間が経過し祖母の遺骨を田舎の寺に収めるため訪れる。祖母の事件の真相は何だったのか?

    0
    投稿日: 2023.03.13
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    就活の合間にたまたま本屋カフェで手に取った本で、私にとって初めてのイヤミス小説だった。最近また読み返して思い出したのは、当時、読んだ後にじわじわっと心の中で嫌ぁな気持ちのまま説明会に行って結局何も頭に入ってこなかった時の感情。とにかくすんごい嫌な気持ちで読み終わったけど、それがまた中毒になる(笑)短編じゃなくもっとじっくりとねっとり味わいたいです。

    2
    投稿日: 2023.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5話からなる短編集。 正直そこまでガツンと印象に残るような話はなかったかもしれない。 私に短編集があまり合っていないだけかもしれないが… いちばん面白かったのは、4話目の「姉のように」。 最後はプチどんでん返しもあり、自分が小さい子供を育てていることもあり、考えさせられるお話だった。 こんなにも子供のことを真剣に考え愛していても、虐待と紙一重のところにいるというのが怖い。。 5話目の絵の中の男は、正直あまり面白さが分からなかった。。 最初から最後まで、家政婦へのインタビュー形式の文章なのもあまり刺さらなかったのかもしれないし、結末もあまりしっくりこなかった。

    1
    投稿日: 2023.02.28
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    「絵の中の男」が好きだった。 家政婦が過去を思い出し語る構成だったが、途中画家の奥様と家政婦が二人で買い物に出かけるシーンの頃には完全に作品に没入していて、その後の悲劇はクラクラするほど苦しくなった。 芸術家は悲劇的な人生の人が多いと感じるが、芸術に感情をぶつけ魂を捧げざるを得ないという状況が見る人を魅了するのかもしれない。 「許されようとは思いません」は個人的には爽やかな終わり方。 他の短編と比べたら少し異色で、意外性のない展開が逆に良い。 全体的にヘビーな短編集の中、最後にこのお話が来ることで意外と嫌な感情を引き摺らないで読み終えることができて感謝。 帯のこのどんでん返しがヤバい!!だけは本当に寒いし作品の内容を捉えていないのでやめた方がいい。

    2
    投稿日: 2023.02.18
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    どうなるのか、ドキドキしながら読みました。 仕事の失敗、隠したくなる気持ち分かるから、どんどん追い詰められていくのが恐ろしかった。

    3
    投稿日: 2023.02.13
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    なんともいえない人間の仄暗さが詰め込まれてます。終始陰鬱な雰囲気ですが色々と考えさせられました。 表題作が特に印象的でした。

    0
    投稿日: 2023.01.31
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    読み応えのある中編が5つ.どれも面白かったが、表題作に出てくる「村十分」には驚いた.閉鎖的な時代に特有のもののように思うが、現代社会にもその残滓が残っているのではないかと思った.概要を知った水絵の理知的な対応は素晴らしいと感じた.杏ちゃんの出てくる「ありがとう、ばあば」は、残酷な心持を隠して最後に顕在化させる幼児の恐ろしさを巧みに表現しており、楽しめた.

    0
    投稿日: 2023.01.29
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    短編集。アマゾンに「超弩級のどんでん返し、5連発!!」とあったのだ読んだが、とてもそこまでとは感じられなかった。家内も読んで、最初の嘘がどんどん膨らんで取り返しのつかないことになる話の集まりという評価の通り、どんでん返しの「爽快さ」がないネガティブ作品の集まり。

    0
    投稿日: 2023.01.14
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    芦沢央さんの短編集 どれもどこにでもありそうな話、あり得る話だから怖い 読み進めて行くうちにどんどん気分が暗くなるが、短編集なので救われる 人は追い込まれると何をするかわからないものだなあ そして選択によって、人生が大きく左右されてしまうんだなぁと改めて思った

    11
    投稿日: 2023.01.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『目撃者はいなかった』 嘘をついた時のべたっとした気持ち悪さが嫌で逃げたくなる。 『ありがとう、ばあば』 後味が悪いような、すかっとするような。 『姉のように』 騙された。自分の中に軸がなければ何が正しいかわからなくなる。 心に残ったのはこの3作。 短編集いいな。もっとたくさん読みたいな。

    1
    投稿日: 2022.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「ありがとう、ばあば」では、幼い子の悪意のない?行動がより恐怖を引き立てた。また、何気ない年賀状の話が最後まで繋がってくるところに魅せられた。 「姉のように」では、それ自体がトリックということではないはずだが「やられた!」という感情が強く残った。

    1
    投稿日: 2022.12.29
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    着想、構成、それから人の内面の描写が素晴らしい短編集なのですが、どの作品も人の心の闇が描き出されて、救いがない話もあって、読んでいて気分的にしんどかったです。

    0
    投稿日: 2022.12.28
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    どれも面白かったけど「姉のように」が一押しかな! まさかそう落ちるとは〜ってなるのが最高、好き。さすが芦沢さん。

    1
    投稿日: 2022.12.11
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    短編5編。短編集は趣向の異なる作品が味わえていい反面好みと合わないものもある。今回は5編中2編は短いながらも読了までがしんどかった。『絵の中の男』『許されようとは思いません』 それでも他の3編は引き込まれて読み終えた。

    1
    投稿日: 2022.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ぜーんぶ暗い! 姉のようにを褒めてる人が多いけど、幼少期の回想シーンの姉との年齢差から、冒頭で逮捕されたのは妹なのかなと思いながら読んでいたので最後のどんでん返しは楽しめなかった。 表題作が1番良かった。祖母のこれまでの人生を考えると胸が痛くなった。文章は綺麗で読みやすかったけど、表題作以外は驚きなく進んでいったので帯に書いてあった大どんでん返しはちょっと違う。 出版社、何でもかんでもどんでん返しって書くな。 でもどの話も似たような展開じゃなく、楽しめた。

    1
    投稿日: 2022.11.26
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    表題作だけが唯一温かいラストで、他は見事なイヤミス。短編ながら、人間のイヤな心情と言動がリアルにぎゅっと詰まっていて、どの話もヒヤヒヤしながら楽しめた。 なかでも「ありがとう、ばあば」は、タイトルの真意がわかってゾクッとした。狂気と無垢が重なると、より恐ろしい…。

    0
    投稿日: 2022.11.20
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    ありがとう、ばあばが 一番印象に残ってるかな 背筋が凍るというか... 姉のようには苦しい話だった... 見事に騙されたわけだけど

    0
    投稿日: 2022.11.13
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    終始ドキドキした気持ちで読み終えた。1回読んだあとにハッとしてもう1回読んで理解して…。頭が良くないので上手く書けませんが読んで損は無いです。ちょっと難しいと感じたので小説読むの苦手な方には厳しいかも

    0
    投稿日: 2022.11.05
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    一気に読んでしまった 芹沢央さんの作品だからか?絶対面白くないわけがないという気持ちで挑んだ やっぱり面白かった~ 「姉のように」が一番よかった 記述トリックのショートストーリー 一つ一つの短編が、いい意味で重たくのしかかる 短編集なのに、読了した時はどっと疲れたというか(これもいい意味で) 未読の芹沢央さん作品をこれから少しずつでもコンプリートしていきたい!

    1
    投稿日: 2022.11.02
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    よく練られている話ばかりでゾッとする。 二度読みたいとは思わない。 後味は良くない。 上手な話だからこそ怖い。 …怖くてスピーディーに読んだから、再読したとしても覚えていないかも。

    1
    投稿日: 2022.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もうどんどん隅に追いやられているブランチのブックコーナーで紹介していたので購入。暇つぶしにはいいかもです。

    0
    投稿日: 2022.10.19
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    5話全て「そうきた?」の意外な結末。イヤミス要素強いんですがまた違った余韻も… どの話も先が気になって久々に一気見しました。その中でも1番はタイトルにもなっている最終話ですね。ホントこの表紙のとおり、彼岸花がよく合います。

    2
    投稿日: 2022.10.17
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    中身が無い。 ”どんでん返し”がそもそも無い。帯詐欺。 エピソードが陳腐。 読者に考える余地を与える事と、雑な表現で放棄するのとは全く違います。 「絵の中の男」は、読了して、苛立ちしか残りませんでした。

    1
    投稿日: 2022.10.16
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    短編集だったから、何日間かかけて空き時間に読んだ。まとまった時間がなかなかとれない方も楽しめると思う。 人間の細かい感情に寄り添った作品だと感じた。 殺人を犯す動機は誰もが想像できるようなありきたりな理由(相手を憎んでいたからなど)ではなく、もっと深くその人の生活や感情に根付いたものであることを知った。 タイトルの「許されようとは思いません」とは、自分が刑を受けることや他人の恨みを買うことに対して恐れや後悔もないほど清々しい思いで犯罪に手を染めているということだと思う。 人間の弱みが上手く表現された作品だからこそ、登場人物に寄り添って読むことができた。

    1
    投稿日: 2022.10.05
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    1番目が印象深い。 仕事をしている人であれば、 一度は経験した事があると思う。 ミスをどうしようと考えて、 正直に報告すれば良いだが、 その場しのぎの対応になり泥沼化。 自分やとここまでは やりそうと思いながら読み終わる。

    3
    投稿日: 2022.09.21
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    ドキドキさせられ、こわっと思わず声が漏れる短編集。 特に私は最初の「目撃者はいなかった」が衝撃的だった。 私だったらどうしてた…?と考えずにはいられなかった。どの地点で我に返れたろうか…と 芦沢央作品もっと読んでみたいと思いました。

    0
    投稿日: 2022.09.19
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    芦沢さんの本を読んだのは、今作が3冊目でした。 短編集でしたが、読んでいてしんどい話が多かったです。 今まで読んだ2作品の方が好きだったかな…。 ただ、『姉のように』は好きな作品でした。 人間が他人を見る目が、いかに偏っているのかということを驚きのトリックで描いており、面白かったです。

    0
    投稿日: 2022.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった どの作品も人間の嫌な所を的確に描いていてよかった ただこういう作品を読むと結婚、出産ってリスクしかない気がしてしまう お気に入りは「ありがとう、ばあば」 最後に伏線を回収しての綺麗などんでん返しが気持ちよかった 結局自分以外の人間の心なんてものは100%理解するのは不可能 理解したつもりになって他人と接するのは危険だなと思わされた 特に最初は〇〇と思ってたけど△△ってことに気づいた時には後者の方が正しく見えてしまうがどちらも自分の憶測に過ぎないので危うい考え

    0
    投稿日: 2022.09.16
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    短篇集 いちいち状況を説明していないのに、細かい心理描写で状況が分かるのがいいところ。 共感出来なくても理解はできる。こんな事ありそうだな、と思える。面白かった。

    2
    投稿日: 2022.09.10
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    ミステリー短編集。 村八分にされていた祖母の遺骨を故郷の村の墓地に納骨に来た孫がたどり着いた真実は。祖母の心のうちにあったものが明らかになって、腑に落ちた「許されようとは思いません」と言う言葉。 いやミス的な物もあり、決して読後感良いばかりではないけど面白かった。

    2
    投稿日: 2022.09.09
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    怖かった、、 人って怖いなと 個人的には 目撃者はいなかった が1番身近な人間の醜さがでるなと感じた どれも心当たりのありそうな弱さが ミステリーに繋がるところは鮮やかだった

    0
    投稿日: 2022.09.02
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    【目撃者はいなかった】 典型的な嘘の上塗りをしなければいけない話。 誰にでも、多分経験はあるんじゃないかな。 大事にならないまでも、ヒヤヒヤした事はある筈。 それが人の生に関わる事なら...どうしますか? 【ありがとう、ばあば】 子供には、意味が分かるように接しないと、こちらの意図とは全く別の感情が芽生えたりしてるのかな。 怖い怖い。 【絵の中の男】 お互いの感情が交錯して、交わった所が1番黒かった。そこまで黒くなれるのは人間だからか。 交わった人が間違いだったのか。 【姉のように】 単純に育児ノイローゼか。自分に子供がいないので分からないが、想像するだけで恐ろしい感情に突き動かされる。 身内だろうと、他人だろうと、擦り寄る力が人を助けるんだな。 【許されようとは思いません】 結局、人間なんて、表面だけでは分からない。 奥の方の考えや、感情なんて、誰にも分からない。 想像するだけだ。 人間て、難しい生き物だな。

    0
    投稿日: 2022.08.27
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    ゾワッとする結末のある5話の短編集。どれも行き過ぎた愛情や恨みから周りが見えなくなっている印象だった。人間はそれぞれの感情と思考回路があり、予測不能が当たり前ですらあると思った。最近起きている殺人事件も背景までは深く報道されていないが、自分の意思を貫くために手段を選ぶ余裕もなくなるほど追い詰められてしまった結果なのかもしれない。

    0
    投稿日: 2022.08.25
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    初めて芦沢央の小説を読んだが、一作目の「目撃者はいなかった」のストーリーで一気に作者の魅力に引き込まれた。どの話も心情の描写が非常にリアルで、主人公の葛藤や苦悩といった細かな心の動きが手にとるように伝わる書き方が特徴だった。他の作品も読んでみたいと思う。

    0
    投稿日: 2022.08.22
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    人の中にはこういう部分もあるのだろうな、と思いつつ、ちょっと読後感がよくないなぁと感じるものが多かったです。 最後まで読んで、そうきたか!というようなよく練られたお話ではあると思います。

    0
    投稿日: 2022.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さくさくー、っと一気読み。「姉のように」は、どんでん返しが爽快だった。まんまとミスリードさせられる。『烏に単は似合わない』『母性』と並ぶ騙され感。唯一救いのある表題作を最後に配置してあるのでホッとする。

    1
    投稿日: 2022.08.21
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    イヤミス短編集になるのかな? ただ表題作でもあるラストの短編は、温かみのある読後感。 どれもゾッとするような人の怖さが描かれていて、サイコパスと言い切れない、歪みの原因をなんとなく想像できてしまうような気がするところが怖い。 一番怖かったのは「目撃者はいなかった」、一番驚いたのは「姉のように」。 よく練られていて面白い短編集でした。

    0
    投稿日: 2022.08.18
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    タイトルと地元の書店のPOPを見て気になって購入 姉のように 虐待というテーマが辛いため読めなかった 絵の中にある男 途中読んでいてなんとなく筋が読めてくるものの やっぱり面白い アイデンティティとしての芸術って壮絶 全体的に、登場人物の行動様式にサイコパスみを感じる

    1
    投稿日: 2022.08.15
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    どんでん返し、の煽り文句で期待しすぎたかも…何か弱いなあ…が感想の全てで、うわーやられた!上手い!ゾクゾクしたー!みたいなのはなかった。 こういう上手さのある短編集は他に秀逸なのがあるから、物足りなかった。

    0
    投稿日: 2022.08.01
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    短編集なのでとても読みやすかったです。 「目撃者はいなかった」は別の意味で怖かったです。嘘が嘘を重ね…実際にありそうで。 「姉のように」のラストにやられました!

    2
    投稿日: 2022.07.30
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    【このどんでん返しがヤバい .ᐟ.ᐟ】 入社三年目にして最大のミスをしてしまった会社員、常に躍進中の子役とその祖母、凄惨な運命を作品に刻む画家、姉の逮捕に混乱する主婦、祖母の納骨のため寒村を訪れた青年。人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた5編。 イヤミス感が漂うストーリー。 個人的に面白かったのは、『目撃者はいなかった』『姉のように』 2編とも主人公の心理描写がリアルで、物語に入り込んでしまう。 『目撃者はいなかった』は、自分がしでかした仕事のミスの隠蔽に奮闘するのだが、思いの寄らない方向へ進み衝撃のラストが訪れる。 『姉のように』は、ある日自分の姉が逮捕され、主人公の妹は自分も姉のようになってしまうのではないかと怯えながら暮らしていく。 子供も虐待がテーマとなっており、子を持つ親のリアルな悩みが綴られている。ラストは最初のページを見返すどんでん返しだった。 さくっと隙間時間に読める1冊。 こんなひとにおすすめ .ᐟ.ᐟ ・イヤミスが好きなひと ・さくっと読めるものが好きなひと ・どんでん返しが好きなひと

    2
    投稿日: 2022.07.25