
総合評価
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powered by ブクログみなさんのレビューリストを眺めていると、登場率がかなり高い本。直木賞と本屋大賞のW受賞というのもスゴイ。 日本で開催されるある国際ピアノコンクール(「浜松国際」を下敷きにしているらしい)を舞台に、「ピアノの才能(天才)とはどういうものか」を描く。 変な連想だけど、映画「私をスキーに連れてって」を思い出す。こんなのがあったらスキーは面白いだろうなあ!というアイディアをテンコ盛りにしたあの映画みたいに、いろんな天才が一堂に会したらすっごいだろうなあ!という発想で組み立てたのがこの小説かも、と。 音楽コンクールという異形なもの、裏方さんや審査員、家族や友人たちの目線、心の動きなども、余すところなく描かれている。また、原初的な音体験(「蜜蜂と遠雷」)や音の遊び(交歓)が感受性の源泉になっているとか、評価する側も(こそ)問われるのだ、といった描写には大いに説得力がある。 作者自身ピアノを弾くそうだけど、ピアノの名曲の数々(コンクールの定番曲が多いみたい)が小説全編に響き渡っているのも魅力。 さてコンクールが終わり、天才たちの結末(審査結果)は? 正直言うと「へえ」ってな感じではあったけど、まあお話のテーマがそこへ収斂してるんだな、と思えばこちらも大いに納得であった。
3投稿日: 2019.08.21
powered by ブクログわくわくしてページをめくる手が止められない クラシックは詳しくないけど、YouTubeで曲を探しながら文字を辿って映像化する過程がとても楽しかった それぞれな4人のピアニストの今後が気になる なぜかこの本を読むと自分の人生もふいに思い返してしまうのだけどなぜ W受賞なだけある作品 早く下巻読みたい!
1投稿日: 2019.08.18
powered by ブクログ本棚を見ると恩田陸が20冊。その中でも1番です。下巻を読んでいて左手の残りページが薄くなっていく感触に、早く読みたいやら、終わってしまうのがさみしいやら。ラストの描き方はどうなるんだろうと読み進むと、最後、そうきたか!。まだ僕らを楽しませてくれる。
2投稿日: 2019.08.16
powered by ブクログ塵 レジェンドが仕込んだ爆弾 自宅にピアノがない規格外の天才少年 亜夜 消えた天才少女 過去の栄光と逃避した過去に向き合い、覚醒のときを迎える マサル 誰もが認める正統派王子 彼に挫折という文字は似合わない 読んだことのないジャンルながら音楽の世界に引き込まれていった 情景が浮かび音楽が聴こえてくるかのような圧巻の表現力 ワクワクしながら読みすすめたが、音楽の世界に身を置いたことのある方はもっと深くこの作品を感じ取ることができるのではないだろうか
2投稿日: 2019.08.16
powered by ブクログ面白かった。 ピアノコンクールを舞台に、それぞれのコンクール参加者の目線で物語が進行していく。 ピアノとかクラシック音楽とかほとんど知らないのですが、読んでいてわくわくして、読んでいて楽しい。 さて下巻。塵くんとアーちゃんにどの様な結果が待っているのか楽しみ。
2投稿日: 2019.08.14
powered by ブクログとにかく面白かった。自分自身がクラシック音楽好きということもあるが4人の主人公がそれぞれの表現の仕方でコンクールに挑み人間模様が深まっていくところは多くの感動があった。 世界4拠点から始まる日本のピアノコンクール。そこに養蜂家の息子で世界的ピアニストから教えを受けてきた少年、29歳のサラリーマン、若き天才ピアニストの青年、子供の頃天才としてデビューしたが母親が亡くなりコンサートをブチって走って去った女性。4人の内はじめの養蜂家の息子の蜜蜂王子のずば抜けた才能と演奏力がコンクールに波乱を呼び起こす。 コンクールが乱立する現状、規格外として天才達を落選させてきた審査員達、ピアノで食っていけるのは世界中でもほんの1人握りだが努力を続けるピアニスト達、そんな背景がとてもリアル。蜜蜂王子はそんな現在のピアノ界をひっくり返すような存在である。 2017年本屋大賞受賞。 上巻は二次試験の途中で終わった。これからの展開がとても楽しみ。
3投稿日: 2019.08.10
powered by ブクログ体験。これはまさに体験だ。彼の音楽は『体験』なのだ。 一文一文が短くかつ、何度も、 繰り返される表現が多かったように思う。 読んでいて、歯切れがよく、テンポも心地いい。 音楽を表現するのは、大変難しい 何故ならば本は、耳を通さないから。 イメージの世界をどれだけ伝えるか。共有できるか。 ピアノの世界観は、分からないのだけれど、 それぞれの人が実在するかのように、 イメージ、共感できた。 何より、続きが気になりました。
12投稿日: 2019.08.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
普段、私は聴きたい音だけを聴いて生きているんだなと気付かされる。 天才が聴衆を翻弄するさまは見ていて小気味が良かった。嫉妬する隙もないくらいに圧倒的なものを見せてくれるのを期待して求めてしまう。残酷に消費していないか、そこには人が在るということを忘れたくない。
0投稿日: 2019.07.27
powered by ブクログ「ピアノの森」と印象が被る。 登場人物が多くても、一人一人が個性的で直ぐに定着した。 文章もつるりと読めるので、本の厚さの割にはあっという間に読み終わった。 音楽を文字で表現する方法は、色を文字で表現することとも通じていて、脳内に景色が浮かびあがる感覚が楽しめた。 下巻も直ぐに読み始めた。
0投稿日: 2019.07.27
powered by ブクログピアノのコンクールの話しがこんなにおもしろいとは思わなかった。演奏の表現が素晴らしくピアノのコンサートに行きたくなる。それぞれの演奏者の音楽に取り組んできたそれまでの人生とコンサートへの取り組みへの心情が様々に描かれていて非常に興味深い。
0投稿日: 2019.07.20
powered by ブクログ音が書ける、言葉で表現できる、 それだけでもう、充分に凄いことだと思う。 語彙が豊富だとか、そういうことではなく、 ひとつひとつの単語は日常的なもので、 それでいて、豊か。
2投稿日: 2019.07.18
powered by ブクログピアノコンクール。 風間塵。栄伝亜弥。マサル・カルロス~。高島明石 それぞれの事情を持ちながら一つのコンクールに集う4人。 お互い(?)に感化し合いながら、音だけでなく、色や景色まで見せる4人の神に愛されたピアニストたち。 うん、同じピアノでも、弾き手によって全然音が違うのを 私は高校生の時に知った。 クラッシック音楽は詳しくないんだけど、なんか臨場感が伝わってくる。 だれか一人だけ。。。それがコンクール。 でも音楽は、いろんな形があっていい。 どんな結末が待ってるのか、楽しみでならない。 下巻に続く!!
0投稿日: 2019.07.07
powered by ブクログ文庫本化されたので早速読んでみましたが、待っていた甲斐があり読み応えがあります。 レビューは下巻で。
0投稿日: 2019.07.06
powered by ブクログおもしろくて一気読み。テンポと疾走感。若いということ。影響。表現する者としての共感、言葉の不自由さの実感。
0投稿日: 2019.07.02
powered by ブクログ丸一日で読んでしまった。 下巻買ってこないと。 登場人物が多めで、序盤は話に入り込めるかな?と心配しながら読み進めたけど、後半、次々ページをめくりたくなるくらいハマっていた。 二ノ宮和子ののだめが好きな人は好きだと思う。
3投稿日: 2019.07.01
powered by ブクログ音楽をこんなふうに表現できたら楽しいだろうなあ。 どんなにいい演奏を聴いても同じような言葉でしか感想が言えない私にとっては衝撃なほどの表現のバリエーション。「春と修羅」聴いてみたいなあ。個人的には明石さんが好き。応援したくなる。あとでプレイリスト作って全部聴こう。さて、下も読みます。
3投稿日: 2019.06.29
powered by ブクログ本屋大賞ということで購入。 単行本だと1ページが2段になっていて、躊躇してましたが、文庫本になったということで読んでみました。 ピアノコンクールを舞台に、どのように文章で表現しているんだろうと読みましたが、最初に思ったことは、音楽の表現のレパートリーが凄まじいと思いました。その曲が知らなくても何となくそんな感じなのかなと誘わせてくれるので、描写が秀逸だなと思いました。 あるピアノコンクールの模様を最初から最後まで書かれていて、上巻では第2予選まで描かれています。ボリューム感はありますが、スラスラ読めますし、物語の世界に引き込まれて一気に読んでしまいました。 物語の構成としては、一人一人にスポットライトが当たっているようにコンクール出場者、審査員、スタッフ、友人と色んな視点から物語を弾き立たせています。なんとなく「夜のピクニック」のような雰囲気を醸し出しているように感じました。始まるのと終わるのとでは、それぞれの登場人物の成長度合いがどう変化していくのか下巻が楽しみになりました。誰が優勝するのか気になります。
2投稿日: 2019.06.28
powered by ブクログクラシックやピアノコンクールの知識は皆無に等しいですが、十分惹きつけられましたし、奏者や審査員それぞれの思いやピアノコンクールについて知るいい機会となりました。(コンクールって想像以上に大変なんだなと思いました。)
3投稿日: 2019.06.25
powered by ブクログ会社の帰りに立ち寄ったブックオフに思いがけずも置いてあったので、少し高かったけど即購入。 最近、安さを優先して古い本ばかりで、いまどきの本に飢えていたので嬉しいな。 そして、こいつが面白い。 冒頭から立ち詰めの通勤電車の中で時間も忘れるほど惹き込まれる。で、休みの日、日帰りで出掛けた車中で一気に読了。 日本で行われる国際的なピアノコンクールを舞台に、そこにエントリーした様々なコンテスタントたちが描かれる。 自宅に楽器を持たない養蜂家の息子ながら、天賦の才能を持つ異端の少年・風間塵16歳。 かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来舞台から消えた栄伝亜夜20歳。 楽器店勤務のサラリーマンながらコンクールにチャレンジしてきた高島明石28歳。 ジェリアード音楽院の秘蔵っ子で完璧な技術と音楽性を持つマサル19歳。 私はピアノに詳しくなくて、そこで弾かれる曲の調べが頭に浮かばずで、これが分かればと自分としてはかなり残念。 とは言っても、曲調が分からなくても、この話は充分面白く、ジ~ンとしたりドキドキしたりする場面が満載。 明石が弾き出した音に妻の満智子が自分が知っている明石の人柄がそのまんま現れていると感じる場面。 初めて聴衆に姿を現した塵の天から音が降ってくる演奏が終わって聴衆が熱狂する場面。 塵の演奏を聴いて弾く歓びに目覚めた亜夜に再び神が降りてくる場面。 その亜夜の姿に十数年ぶりに巡りあった幼馴染みと認めて、演奏後の亜夜にマサルがおずおずと声を掛ける場面。 一次予選を通り、リボンの花がついた自分の写真を明石が自撮りしようとする場面、等々。 一次予選の緊迫感が、終盤、二次予選に入って多少弛緩したけど、テンポとしては丁度良い。 さてさて、風間塵は『音楽を広いところに連れ出す』ことが出来るのか。下巻に突入。
12投稿日: 2019.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
直木賞と本屋大賞ダブル受賞の快挙本。 話はある世界的なピアノコンクールに参加するピアニスト達5人を追いかけて、そのピアノコンクールでの音楽と人を追いかける話。 設定としてはそんなに珍しくないし、期間も高々1週間程度のコンクールを対象にしているのに、よくもまあここまで読み手を引き付けて放さない文章が書けるなあと驚きました。 各ピアニストの個性も面白いけど、その天才たち同士の交わりも面白い。至った人同士でしか会話できない世界というのがあるのだなという印象を受けました。 上巻はコンクール開始から一次予選終了、二次予選まで。
0投稿日: 2019.06.22
powered by ブクログ文句なしに面白い。クラシック音楽の知識なんて皆無の私でも、素直に面白い、もっと読みたいと思えた。恩田作品にしては明るい主人公たちと、取材力に裏打ちされた丹念な描写。
0投稿日: 2019.06.17
powered by ブクログ本屋大賞を取っていたのを見て、文庫化が楽しみだった作品! コンサートもので、最初に曲目?がつらつら書いてあるし、楽しく読めるのかな?と思ったけど杞憂。すいすい楽しく読める。 音楽が分かるともっと楽しく読めるのかな? とも、わからないからこそ空想の抽象的表現に入っていけるのかな?とも。 もちろん人間模様も楽しく、下巻の結末が楽しみです。
0投稿日: 2019.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ピアノの音楽コンクールを舞台に繰り広げられる演奏者と審査員の葛藤が面白い。 自分もコンクールの会場に来ているような錯覚に陥るように音楽の世界を巧みに表現され、さらに、演奏者自身の心情も絡み合って、読者をひきつけるのは恩田さんならではの手法かなと思う。 演奏者の誰がコンクールで優勝するのかというミステリアス的な要素よりも、誰もがピアノを通じて音楽の世界へと取り込まれていくところが心地よい。 下巻に期待。
3投稿日: 2019.06.15
powered by ブクログうーんおもしろい。さすが評価されるだけのことはある。音楽分野への下調べの丹念さと音楽世界を書き出す表現の豊かさと懐の広さが伝わってくるみたい。それぞれの人物がしっかり書き込まれているのもいい。
0投稿日: 2019.06.15
powered by ブクログ2017年直木賞/本屋大賞受賞作品。 タイトルから想像し得ないクラシック音楽が舞台。才能溢れる4人の主人公が音楽を通じて歩んできた人生が興味深い。何よりも作中の演奏に関わる描写が秀逸で読みながら頭の中に音楽が聴こえてくる。下巻も期待!
2投稿日: 2019.06.13
powered by ブクログ自分がいる音楽の世界が描かれた作品で興味を持った。 あっという間に物語に夢中になり、読了してしまった。 コンクールという緊張と興奮が入り混じり、独特の実力世界の中でもがき続ける演奏者達の心情の描写が素晴らしかった。 そして、心情描写だけでなく、音楽のイメージを言葉にして描いている恩田陸さんの技量が本当にすごい。言葉から、音楽や風景が自然と浮かび、本当にホールで聴いているかのように錯覚する。 また、主人公たちの音楽と真摯に向き合う姿勢に、「私もピアノ弾くときにもっと真摯に向き合わなきゃ」という初心に帰る気持ちにさせてくれた。 この作品がきっかけとなって、クラシックに興味を持ってくれる人が多くなればいいなと思う。 そして、「音楽なんて道楽、遊びだ」とよくいう人がいるけど、この作品で描かれている壮絶な世界が現実の音楽の世界なんだということを知ってもらえたら、さらにいいなとおもう。
1投稿日: 2019.06.11
powered by ブクログ直木賞&本屋大賞受賞作の文庫化ということで読むのを楽しみにしていました。 まず、音楽ってここまで言葉で表現できるんだなということに驚きました。次に、知らない曲も聞いてみたいなと思わせるのはすごいことだと感じました。 芳ヶ江国際ピアノコンクールがどういう結末を迎えるのか、下巻が楽しみです。
0投稿日: 2019.05.29
powered by ブクログ久々に夢中になれる一冊(二冊?)に出会えた。 本屋さんでパラパラと本書を見た時、自分には苦手意識のあるクラシック音楽が舞台だったこともありあまり期待はせず暇つぶし程度に買ったのが正直なところ。ここ最近の読書ではあまり当たりが引けていなかったこともその気持ちを加速させ、ダラダラと読み始めた。 ところがここに描かれているのはあくまで天才達の人間模様であり、クラシック音楽というのは背景に過ぎないことが数ページでわかった。そして気がつけば一気に読み進めてしまっていたのだった。 明日朝一番で下巻を買おうと思う。
1投稿日: 2019.05.29
powered by ブクログ大好きな漫画シリーズベスト3には入る「のだめカンタービレ」 あら、本作品、のだめちゃんだらけだ!千秋先輩もオクレール先生も! のだめちゃんは漫画だし、かなりデフォルメされてるんだろうなぁと勝手ながら思ってしまっていたのだが、ひょっとするとこんな人達がホントにいるんだわ。 そして、本作品、コンクールのみで終わってしまうの? 続き、続き。
4投稿日: 2019.05.28
powered by ブクログ作者自身が「面白いのかな?こんな音楽と演奏だけが延々と続くだけの話」と語ったという本書。 実は私もメディアでこの本が紹介されたときに、そう思ってしまった。 世界的にも注目されるピアノコンクール。その一次予選から本選までを描いた作品と聞き、演奏を文章で表現する?どうやって?しかもこのボリューム…。正直手に取る日が来るとは思わなかった。 ところがいざ読み始めると止まらなくなってしまった。コンテスタントたちの個性、来し方、コンテストの舞台裏、そして何より演奏シーンの疾走感の虜になった。 演奏を映像化することで物語世界が幾層にも広がっている。
0投稿日: 2019.05.26
powered by ブクログリズムよくページをめくりながら、頭の中で音が流れる感覚がしました。 読み応がえあり、面白かったです。
0投稿日: 2019.05.22
powered by ブクログ久しぶりの恩田さん大当たり☺自分的に 音楽が聞こえてくる 蜜蜂の香りがする 遠雷の気配を感じる 素敵でした
0投稿日: 2019.05.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
直木賞と本屋大賞受賞ってことで購入。 まだ上巻しか読んでいないけれど、思ったことを。 最初に主なコンクール出場者と曲目が書いてあるため、みんなが予選を突破し最終まで進むことがバレバレなのがなんか嫌 登場人物が多く、同じ節の中でもコロコロ変わるので、今誰視点の誰意見なのかがよくわからなくなる それぞれ人は違う感性を持っていていはずなのに、登場人物みんなが同じような意見で、一つの方向からの発言が多く、これって他の人も同じこと言ってなかった?みたいなのが多い 長い という感じ。 下巻もとりあえず読むけれど、いいなぁと思う要素が出てきてくれることを願う
0投稿日: 2019.05.21
powered by ブクログエントリーから二次予選の途中まで ピアノコンクールを題材にしたテレビ番組を見たことがあるけど、読むのは初めて。 課題曲も知らない曲が多くて、知っていても一部分だけという知識で読んでも面白かった。 審査員にも参加者にもそれぞれの背景と思いがあって、それぞれの辛さがあるんだと分かる。
3投稿日: 2019.05.20
powered by ブクログ一気に駆け抜けて読める、早く次のページをめくりたくなる作品。 音楽という形のないもの、答えのないもの、その場にいる全ての人々の心情を臨場感たっぷりに恩田さんの圧倒的な表現力で描写している。自分がまるでコンサートホールの席に座ってピアニスト達の演奏を聞いているかのような錯覚に陥ってしまった。 ピアノコンクールを舞台にした4人のピアニスト達の物語であり、彼らがお互いの音楽に影響を与え、与えられながら音楽とは何か?自分が音を奏でる意味とは?ということについて真剣に向き合っている。彼らに共通しているのは皆音楽が好きだということ。 自分が人生をかけて熱中できるもの、好きだと思えるものがあるということが素敵だなと思うし、そういうものを持って夢を追いかけている人はカッコイイなと思った。 自分も熱中できるものを見つけ、追いかけていきたい。
1投稿日: 2019.05.15
powered by ブクログ直木賞と本屋大賞をダブル受賞した作品だけに期待して読み切りました。結果的には本作の中でも、どちらかと言うと上巻の方が意外性が高く、ドキドキしながら読みました。前から恩田陸はいつか読んでみたい作家だったけれど、なかなかタイミングが合わずこれまで来ましたが、本作を読み終えて、読んで良かったと実感しています。是非、他の作品も読んでみたいですね。
9投稿日: 2019.05.14
powered by ブクログ上下巻完結。 うわーーー面白かった…。 ピアノのコンクールを最初から最後まで描ききった作品。 一人の主人公ではなく、コンクールに参加するコンテクストの4人、それに取り巻く友人、審査員等色々な視点から描かれるオムニバス。 読んでいる間、何故かずっとベト7が頭の中で鳴っていました。(出てこないのに) 音楽の表現が詩的で、泣きそうに愛おしい。 読み始めて止まらず、最後まで一気読みしました。 音楽に生きる人たちの葛藤と生き様。 コンクールですが、他人を蹴落としたり嫉妬したりというという対人との戦いではなく、ひたすら真摯に音楽に向き合っています。どのキャラクターも瑞々しい。
0投稿日: 2019.05.13
powered by ブクログ小説だからこそできる、音楽体験と物語世界の奇跡的な融合。恩田陸さんってこんなにすごい作家さんだったのか、と思った作品です。 小説のポイントは、文字で描かれるコンクールでの演奏シーン。そしてコンクール参加者たちの再生。 まずは演奏シーン。出版当初から文字なのに音楽が聞こえる! といったようなレビューがたくさんあったような気がします。 「そんなわけないやろ」と思いつつ、いざ読んでみてビックリ! 「ホンマや……」 専門的な用語や、テンポ、音の強弱、曲自体の説明も読みごたえがあるのですが、それだけで演奏が聞こえてくる、とまではならないでしょう。この小説のすごいところは、演奏から浮かんでくるイメージを、描いていることです。 例えば、荒れ狂う自然、生命を包み込む雄大な大地、どこか懐かしさを感じる平原、漆黒の宇宙、そして演奏者たちの思いと再生の物語……。 恩田陸さんは、ありとあらゆる想像力と筆力を駆使し、ピアノの演奏から浮かび上がるイメージを、言葉にのせるのです。それはもしかすると、本物のピアノの演奏すら超えてくる、読書による音楽体験かもしれません。こんな濃密な文章を読めるなんて、自分は幸せ者だ、そんな感情までも湧いてきます。 そして先ほども少し書きましたが、演奏者たちそれぞれの思いや人生が、演奏シーンをより際立たせます。演奏を自然に楽しむ少年。新しいクラシックを作りたい、と理想に燃える青年。 あるいは、けじめをつけるためコンクールに参加した、妻子ある楽器店の店員。子ども時代にCDデビューを果たしながらも、母親の死以降、表舞台から姿を消した元天才少女。 主な登場人物となるこの4人。それぞれの個性と思いが演奏を際立たせ、そしてその演奏の描写によって、それぞれの新たな一面、そして成長を感じさせるのです。 演奏とそれぞれの成長の物語は、車の両輪のようにどちらも必要不可欠なもの。でもこの小説がすごいのは、どちらの両輪も、とんでもない大きさなのに、そのバランスが崩れないことだと思います。どちらかの車輪が大きいものに付け替えられると、もう片側の車輪もすかさず付け替えられるのです。 この小説で登場する風間塵(カザマ ジン)は作中で”ギフト”に例えられます。その言葉の意味は、小説のラスト近くで明らかになるのですが、この小説も同様に多くの人にとって、素晴らしい”ギフト”になる小説だと思います。 第156回直木賞 第14回本屋大賞1位
7投稿日: 2019.05.12
powered by ブクログ一言で、良い。 最初の一フレーズからぐっとこの小説の世界に持っていかれた。 本を読むということは、文字を追っているということだけなのに、こんなにも文字から景色・匂い・音が溢れてくる物語は今までにない感覚。
0投稿日: 2019.05.09
powered by ブクログ恩田陸の蜜蜂と遠雷を読みました。 芳ヶ枝国際ピアノコンクールに出場するコンテスタントたちの青春群像がみずみずしく描かれていました。 栄伝亜夜は小学生の時、指導者でもある母親を亡くしたショックからコンテストでピアノが弾けなくなったという過去があります。 それでも亜夜に期待をかけてくれた恩師に報いるため、もう一度ピアノコンテストに出場することにします。 亜夜は、養蜂家の子供の風間塵や、幼い頃の友人でこのコンテストで再会したマサルらの演奏に刺激されて自分の演奏のスタイルを模索していくのでした。 ピアノ演奏が映像のイメージで描かれていくので、ピアノの演奏を聴いたことがない読者でも面白く読めました。 規格外の天才である風間塵の審査についての審査員たちの苦悩や、亜夜の理解者である友人の奏の祈りなども描かれていて物語に厚みがましています。 夜のピクニック以来、また恩田陸の小説を堪能しました。
2投稿日: 2019.05.06
powered by ブクログ優れた芸術家のことを「ガイアの盃を受けたもの」というのだが、この物語は盃を受けたものたちの苦難道のりを描いているように感じた。 盃を受けた主人公たちが、その盃を甘く感じるのか、苦く感じるのか、後半が楽しみである。
3投稿日: 2019.05.06
powered by ブクログ亜夜に最も感情移入した。生業に命をかけているかを自問させられる。才能や感情とどう向き合い、どう昇華させていくかを考える必要性を再認識した。結局は現在を精一杯生きること、そのためには自分の心を解放することしかない。心を開けるような人に出会うことがきっかけになりうるが、自分に問い続けなければ機会を失う。 自分の音楽に耳をすませることが感動を生む。
0投稿日: 2019.05.05
powered by ブクログ国際ピアノコンクールに挑む4人の若者たちの熱い闘いが描かれる。 自分の世界とは全く縁のないピアニストの物語に、はじめは戸惑いましたが、ページをめくるごとに音楽の世界に入り込んでいくようでした。 個性ある4人の若者にそれぞれ魅力があり、どの人物を応援していくこうか迷いながらもそれを楽しみながら読みました。 本という全く音が感じられない媒体から音の息吹が感じられる表現に引き込まれました。 コンクールの一観客として、4人の若者たちの音楽という生き方を見届けていきたいと思います。
20投稿日: 2019.05.05
powered by ブクログ恩田さんらしくない作品だ。それでいて何処かに恩田さんの影を感じる。おそらくこれは 「恩田陸が苦手」 と言ってる人にも非常に読みやすい作品なんだと思う。 音楽、ましてやクラシック音楽に何の造詣のない私でも、コンクールの緊張感がひしひしと伝わって来て、こりゃあ受けるわけだ❗️と思う。 優勝するのは多分あの人じゃないかな?と予測しながら、個人的には28歳、サラリーマン、一児の父に陰ながらエールを送ってしまっている。
0投稿日: 2019.05.04
powered by ブクログ伊坂さんのサブマリンが買いたくて本屋にいったときに、隣に大々的に並べられて手に取った一冊。 しかも、好みじゃなかったらどうしよう、と上巻しか買ってなかった一冊。 結果、このレビューを書いたら下巻を迎えに行きます。苦笑 読んでいると漫画の「四月は君の嘘」をなぜか思い出しました。 この作品、むずかしいワードなどは一切出てこなくて、とにかく手軽に読みやすく文章が描かれているため、漫画とかアニメのような間隔で読み進められました。と思ったら実写化されるんですね。 ひとつのコンクールに参加するコンテスタントには、それぞれの思いやバックグラウンドがあって。 それに加えて、クラシック業界や審査員の事情もあって。 すでに何十年、何百年も昔から音楽として存在してきた譜面なのに、弾く人が変わると、本当にそんなに変わるのでしょうか。 ゼロから造り出したなら、まだしも、譜面という枠があるなかで、無限のものを表現するってすごい。 このドラマを恩田さんはどんな結末に連れていってるのか。 下巻をはやく迎えに行かなくちゃ。
4投稿日: 2019.05.04
powered by ブクログ面白い、スラスラと読める 様々なコンテスタントの気持ちを知りたくてページをめくる手が止まらない 蜜蜂と遠雷用のプレイリストを作って聴きながら読むとまた良し!! 人の心理、その人にとっては当たり前のことが他の人にとっては特別だったりするのってなんでなんだろう。
0投稿日: 2019.05.03
powered by ブクログ令和最初の一冊は、2017直木賞&本屋大賞受賞恩田陸さん「蜂蜜と遠雷」上巻 国際ピアノコンクール群像小説10月には松岡茉優、松坂桃李で映画公開決定。ショパン国際ピアノコンクールを舞台としていた「ピアノの森」アニメを見てしまっていたのでちよっと残念な展開。下巻に期待です。
0投稿日: 2019.05.02
powered by ブクログ若い天才たちが集まるピアノコンクール ミューズに導かれ、引き寄せられ、コンクールで出会った天才たちが、お互いの音楽を刺激しあう。 演奏される音を文字で伝えるという非常に難しいことを、審査員やピアニストという翻訳家を通して伝えることで、演奏を再現している。 音楽に無知な自分にも、演奏を聴いている気分にさせてくれる。
0投稿日: 2019.05.01
powered by ブクログ『羊と鋼の森』に続いて、最近では2冊目のピアノに関係する小説。 ピアノコンクールに出場するピアニストたち(コンテスタントという)のこれまでと、それぞれの特徴に焦点を当てた上巻(下巻は未読了)。 天才と天才がぶつかる予選の描写が美しい中、主人公である風間塵についてはまだ詳細は書かれていない。 オーディションから一次予選まで、風間塵に対する意見が真っ二つに分かれる(自由な表現が賞賛される一方、師であるホフマンと似ても似つかない演奏への非難)が、それが下巻でどのように変わっていくかが楽しみ。 ピアノや音楽について無知な読者でも、演奏の美しさが伝わってくる描写はすごい。
0投稿日: 2019.04.29
powered by ブクログ彼らの「音」を聞きたくてたまらないという気持ちと、想像の中にとどめておきたいという矛盾した気持ちが生まれてきた。 読んでいてわくわくする本。
0投稿日: 2019.04.29
powered by ブクログじん、あや、まさる、あかしが芳ケ江国際コンクールに挑んでいく作品。上巻は2次予選でまさるが演奏終わったタイミングでおわり、以降じんとあやが2次予選に挑むというところ。ピアノ弾き達の描写がリアルで作品に惹き込まれる。
0投稿日: 2019.04.27
powered by ブクログ国際ピアノコンクールに集まるピアニストたちの濃密な時間だけを切り取っている。目まぐるしく一人称(主体)が変わるけど、どこからどこまで誰の主観なのかは、ハッキリしていて、わかりやすい。 主人公は、亜夜という天才少女、マサル、そして塵か。それぞれの物語を背負って、友情、淡い恋心、ライバル心。一ヶ月もない間に飛躍的な成長を遂げる。 音楽の表現が、すごい。また、一次、二次、と、課題曲や選んだ曲をリストにしてあるから、小説を読みながらその曲を聴くことも可能。
0投稿日: 2019.04.27
powered by ブクログ凄い!! 音楽の表現でこんなに心が震えるなんて。 感動の連続で、読んでいて気持ちいいです。 まだ下巻がある喜びで、一気に読み終えてしまいました。 これは再読間違いなし。
0投稿日: 2019.04.23
powered by ブクログ音楽を聴くことは好きだけど、演奏するとか、歌うとかは苦手なので今まで音楽をテーマにしたお話は読まなかったが、下馬評の高さが気になり購入。 結果からいうと、2日で読み終えてしまった。作中に出てくる有名であろう曲すらしらないのに、久々にのめり込んで読み耽った。 感想を書くと、ネタバレになりそうなので、一番思ったことは作中に出てくる演奏曲には背景が語られたり、語られなかったりするのだが、どれも情景が浮かび上がってくる。まるで自分が観客席で演奏を見ているかのようだった。 個性的な登場人物達に、王道のストーリー展開で、とてもおもしろかった。曲を知らなくても楽しめるのでおススメ。
7投稿日: 2019.04.21
powered by ブクログピアノコンクールに挑む4人の それぞれの事情や個性に引き込まれる 音楽の神様に愛された彼らは ピアノを弾くことで自分の中の音楽を外に出し 作り出した世界を聴衆に観せることができる らしい 音楽や音を文字で表現するのは難しいと思う が、そんな感じかぁと思えるような表現力だ 今後、魅力的な彼らがどんなふうに成長するのか 楽しみだ
0投稿日: 2019.04.20
powered by ブクログ本当に面白い。 ピアノコンクールという独特な世界。 その中で繰り広げられるお話ですが、音楽とそれ感じさせる表現が素晴らしい。 知らないクラシックでも、聞いているかのように緊張感を味わせてくれます。 音楽の世界の孤独感・残酷さ その先にたどり着く世界観など ひとつのことを極めようとする人の心情が、どうしてこんなにも文字に起こせるのだろう。 分厚い本ですが、一気に読んでしまいました。 小説には一気に引き込んでしまうもの、まったく惹かれないものなど磁力がいろいろありますが、この小説は面白いのに適度な引力で読ませてくれます。 いろんな意味で私好みでした。
0投稿日: 2019.04.20
powered by ブクログ待ちに待った文庫化!(これは単行本で購入したかったかも) 寝る間も惜しんであっという間に上巻読了。下巻も楽しみ。 追記/演劇を題材とした、チョコレートコスモスを読んだ時も思ったけど、本当に繊細な文体で、1つ1つの言葉、表現が登場人物の心情や演奏をありありと表していて、読みながら何度も鳥肌が立つ。
3投稿日: 2019.04.17
powered by ブクログまずタイトルのセンスがいい。 帯の「まだ音楽の神様に愛されてるだろうか」 というシンプルなのも、すごく中身が気になってよい。 ピアノをめぐるさまざまな人たち。 出演する側、採点する側、調律する人。 そのそれぞれにドラマがあって、引き込まれる。 「蜜蜂と遠雷」のクラシックアルバムを聴きながら読むと 感慨深さが増してとっても楽しいです。
0投稿日: 2019.04.16
powered by ブクログ上下巻ともに読みました。上巻でまとめてコメントします。 この小説も新聞記事で知りました。 毎度のことですが、小説にでてくる曲目で知っていたのは1曲しかありませんでしたが、その点は気にしないまま読み進めることができました。コンテストの出場者が演奏するところでは、曲の情景について書かれていたりしますが、スムーズに読めました。文章そのものにリズムがあるように感じました。 演奏をしている出場者、その演奏を聴く他の出場者、そして彼らをとりまく関係者、それぞれの気持ちの流れがよくわかりました。 実際にコンテストにでるような人はこの小説に書かれている内容をどのように感じているのでしょうか。我が意、得たり!と思っているのか?そんな甘いもんやない!と思っているのか?
0投稿日: 2019.04.15
