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旅のラゴス(新潮文庫)
旅のラゴス(新潮文庫)
筒井康隆/新潮社
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総合評価

855件)
3.9
233
332
192
23
14
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    冒頭、スカシウマとミドリウシという訳の分からない動物の登場により先行きに不安を覚えつつ、以降も謎の概念が度々現れるが、不思議と読み進められた。 淡々と物語が進み、時にはわずか1行で数年進んでしまってるのが想定外で面白かった。

    1
    投稿日: 2023.10.24
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    主人公が行く先々で大して何もしないうちに美女に好かれまくるってのがどうにも受け入れられず…。きちんと読めば色々深かったのかもしれないが全体的にただただモテて頭いい俺スゲー!な小説だった。

    0
    投稿日: 2023.10.11
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    大きな山場は無く、ラゴスが淡々と旅を続けます。 なのに何故か刺さるものを感じグイグイと読了。 ファンタジーのようなSFのような、よくわからないけどよくわかるような、そんな1冊。

    3
    投稿日: 2023.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テンポよくスラスラと読める。 書くことは書き、表現すべきことは表現し、 しかし冗長になりうる要素はことごとく省かれている。 この手の題材なら本来、 作家によってはうんと比喩やら情景描写やら喜怒哀楽の表現やらをあらん限りの手を尽くして、 とにかくダラダラ書き足し続けることも可能なはずだ。 しかしその手の一切をバッサリと切り捨てる。 実際の文章は淡々としているようにも見える。 しかしそれがスパイスとなってか、 ラゴスや行く先ざきで交わる人々の悲喜こもごもが何故だか自然と頭の中に浮き上がってくるから不思議だ。 下手に雄弁に書くより、よっぽど伝わりやすいのだから流石としか思えない。 読み手の脳内補完に委ねているところも大きいはずだ。 そこも計算された文体なのだろうか? 何にせよ実に読みやすく、 最後まで安心してスラスラと読めた。 各地を旅し、時にはひとところに何年と滞在し、途中2回も奴隷となり、 それでも恋に生き、70歳になっても一番の想い人を夢想して遂には最期の旅に出る。 最後は悲壮感があるはずなのに、不思議とそれは感じない。 むしろ、60歳70歳となっても女性を想い、自分の役割や人生という旅の目的を見定めようとする。 それらが軽快にテンポよく書かれている。 何だか勇気が出てくるぞ。 非常に心地良い不思議な旅の物語でした。

    1
    投稿日: 2023.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    筒井康隆さんのこの本、表紙に惹かれていつか読みたいと思っていた。 主人公ラゴスはワープみたいな転移?が出来る能力があり、SFなのね?と気付いた。 ラゴスの特徴的なところは、どこか冷静な所、物事を常に客観視しているような所だった。王様になろうが奴隷になろうが不思議なことが起こり極端な中でもどこか冷静。 何日もかけて書物を読む所には情熱を感じたけれど、感情に踊らされることはないようなそういうキャラクターなんだなと思った。 そういう主人公が感情そのもので生きている私にとっては新鮮で学びを得た。 「身の安全をはかろうとするには、怒りが邪魔になる。」大切なスカシウマを殺されたのに、だ。 そういうラゴスが最後に情熱を燃やすシーンがある。 再び旅に出る。 氷の女王になったと噂されるデーデに会うために。 会えたかどうかは…だけれど会えても会えなくてもラゴスはラゴスを貫いてまた旅をするんだと思う。 RPGで遊んでいるようなそういう気持ちで読んでいた。 人生もまた旅。 いろんな事やいろんな人が待っているのだろう。

    1
    投稿日: 2023.09.23
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    半分くらいまで、思うように読み進めることができず、気が乗らない部分もあったが、半分を過ぎたところから、さまざまな展開があって時にはハラハラしながら読み終えた。 主人公のラゴスさんのように自分の思う道を、旅を、進められることができるのは、男女を問わず憧れであり、モテる理由も理解できた。

    5
    投稿日: 2023.09.17
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    特にこれといった特徴の無い主人公が行く先々で何故か美しい女に好かれ、でも自分は旅人だからと一歩ひいて俯瞰する男の夢小説だった。

    0
    投稿日: 2023.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    王国への道、赤い蝶、氷の女王が好きでした。 旅の終わりがどうなるのか、氷の女王に出会えるのか、そもそも彼女は本当にデーデなのか。夢で見たように、ラゴスを招いてくれているのか。たくさんの疑問や想像が掻き立てられました。生きて帰ることはできない行路だと明言されたのに希望のある、明るい終わり方だと思いました。会えるといいな。 ほんのちょっとの出番だったというのにドネルおじさんの偏屈さと人間らしさが大好きになってしまった。

    2
    投稿日: 2023.07.30
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    「筒井康隆」のSF連作長篇『旅のラゴス』を読みました。 「筒井康隆」の作品は2年半前に読んだ『ジャズ小説』以来なので久しぶりですね。 -----story------------- 旅をすることがおれの人生にあたえられた役目なんだ。 集団転移、壁抜けなど不思議な体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅を続ける男「ラゴス」の目的は何か? 北から南へ、そして南から北へ。 突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男「ラゴス」。 集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をする「ラゴス」の目的は何か?  異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。 ----------------------- 「徳間書店」が発行するSF雑誌『SFアドベンチャー』の1984年(昭和59年)4月号から1986年(昭和61年)6月号にかけて連作形式で不定期連載された作品… 2014年(平成26年)頃、スタジオジブリが「筒井康隆」にアニメ化を持ち掛けたが断られたというデマを発端に増刷10万冊を超えるヒットになったという珍しいエピソードを持つ作品です。  ■集団転移  ■解放された男  ■顔  ■壁抜け芸人  ■たまご道  ■銀鉱  ■着地点  ■王国への道  ■赤い蝶  ■顎  ■奴隷商人  ■氷の女王  ■解説 村上陽一郎 高度な文明を持っていた黄色い星を脱出した1,000人の移住者が「この世界」に着いた… 人々は機械を直す術を持たず、文明はわずか数年で原始に逆戻りしたが、その代償として超自然的能力を獲得した、、、 それから2,200年余り経った時代、「ラゴス」は一生をかけて「この世界」を旅する……。 「ラゴス」の旅と人生が、12のエピソードで綴られていました… 読者も、説明なく、いきなり「この世界」へ放り込まれて、「ラゴス」と旅を始めることになるので、なかなか物語の世界観に入り込めなかったですねー  『壁抜け芸人』に登場する、壁を抜けることのできる芸人「ウンバロ」… 『たまご道』のムラサキコウの卵が石畳に埋め込まれている石造りの町… この二つのエピソードが印象的でした。

    2
    投稿日: 2023.07.26
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    久々のSF小説。興醒めしたくないので普段はあまり読まないが、これは面白かった。 集団転移も、壁抜けも、空を飛ぶのも、奇想天外だけどなぜか違和感なく受け入れられた。不思議。 主人公ラゴスが、人生をかけて、旅をして、学んで、人々と関係性を築いてく様をみて、なんだか人生って短いんだなぁと月並みなことも思った。

    1
    投稿日: 2023.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    旅のはなし 作り話感がすごくて、薄く感じてしまった。 世界観は良いのにピンとこない。 ライトノベルってのは読んだ事ないけど、これがライトノベルなのか? 私の感性がおかしいのかわからないが、微妙だった。 筒井さんは苦手なのかもしれない。 次残像に口紅をを読んでみる。

    1
    投稿日: 2023.07.16
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    初めて読んだ筒井康隆、旅人ラゴスの冒険SFファンタジー?奴隷になったり王様になったりと奇想天外でシュールな物語。突飛過ぎてついていけない所もあった。

    2
    投稿日: 2023.06.01
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    カタカナの名前、聞いたことない地名ばかりだから地球ではないどこかの星の話のようで現実離れしたらイメージが浮遊感を与えてくれた。 自分だったら何十年も旅をしようとは思わなかった。けれど死に際スレスレを何度も掻い潜ってきたラゴスは、デーデの影を追い求めてではあるが、そのスレスレが快感になっているのかと思えた笑。

    4
    投稿日: 2023.05.30
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    少しずつ読んでいった本。この本を読んでる間は、自分もこの不思議な旅を体験してるみたいですごくワクワクした記憶。

    1
    投稿日: 2023.05.29
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    人生の見つめ方が変わる。旅に出たくなる。 出会いと別れ、そして望郷。 青春の思い出との離別。 世界感もワクワクがとまらない。

    1
    投稿日: 2023.05.20
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    ラゴスの生涯をかけて旅に出る模様がロマンや ファンタジーに富んでいて創造欲を掻き立てせてくれた作品でした。旅のポイントで登場するキャラクターや恋人が魅力的で、建物に何年も籠り、   数多の種類の書物や学問書を読み漁って知らぬ間に王国を築いていく様子が面白かった。

    5
    投稿日: 2023.05.14
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    ファンタジーな世界観だけれど、どこか現実味があるのがよかった。奴隷になったり国王になったりするけれど、ただ1つの目的のために淡々と旅を続ける主人公。神のような存在として崇められても聖人君主というわけでなく時々垣間見える人間味が彼の愛すべきところなのかなと思った。

    4
    投稿日: 2023.05.06
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    若かりし頃に読み耽った筒井作品とは、少し印象が違う。記憶の中の筒井ワールドがいつ現れるのだろうと思いながら読み進み、いつしかラゴスに同化して人生を旅してた。記憶が薄れた頃に、もう一度読みたい。(^_^)v

    2
    投稿日: 2023.04.29
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    時間をかけてじっくり読んだ。 感情の機微が細かに記されたこんなSFは初めてで、筒井康隆という作家の頭の中を覗きたくなる。 惹き込まれたり考えさせられたりしたわけではないけれど、なんとなく忘れられない1冊になりそう。

    1
    投稿日: 2023.04.17
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    海外作家の本を読んでいるような不思議なペースで話が進みました。波乱万丈なラゴスの一生も、長いと思っても話にすればこれだけのことかと思いました。

    4
    投稿日: 2023.04.10
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    男性目線と感じる話。行き先々で出会う女性が物のように感じてしまって、、、また、展開が飛躍し過ぎていると感じてしまって、、、入り込めなかった。読み終えた後の心も満たされない感じでした。作家との相性かなぁ。

    3
    投稿日: 2023.03.31
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    旅を続けて行く中で、ある所で物への執着が無くなっていく場面があるが、そこがすごく好きだった。今自分の周りの大切な物は本など色々あるけれど、人生で学んだ経験とか知識など様々なもので深みのある人間になりたいと思った。物にまだまだ執着してしまうけど、頭に入れて旅をしたい。

    5
    投稿日: 2023.03.23
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    筒井康隆という名のラゴスという男があちこちで女を作る話としか思えなかったです 面白そうな要素もちらほらあったけど、それを汲み取ろうとするだけの元気が出なかった

    3
    投稿日: 2023.03.10
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    251ページというあまり長くはない物語のなかに詰め込まれた膨大な情景に思わず旅に出たくなる。旅に出て想いに耽って帰路に着き、そしてまた旅に出る。簡潔にまとめるとそれだけの話なのだが、奴隷として飼われたり王国を建築したりと波瀾万丈な人生を様々な国で描かれる事で幾つもの都市を渡り歩いたような感覚に陥ることができる。

    2
    投稿日: 2023.03.05
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    好きな本は何かと聞かれたら、必ず頭に浮かんでしまう。ゆらゆらと移りゆく旅の景色が頭を巡る、自由自在にアングルが変わり、風の温度まで思い出せそう。想像力をかき立てられる極上の読書体験。

    3
    投稿日: 2023.02.20
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    最初はなかなかページを捲る手が進まなかったけど、読み進めるうちにどんどん手が止まらず。 波瀾万丈のラゴスの人生。どのような旅であれ、その経験は人の人生を豊かにするんだなと感じた。 物語の終始、行く先々で人に好かれているラゴスがかなり印象的だった。

    1
    投稿日: 2023.02.02
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     とても読みやすい小説で楽しかった〜  視覚的に得れるものが多そうな物語だったから、難しいのかも知れないけれど映像化したものを見てみたいって感じる物語でした。各人が持つ美徳(同化が上手いとか)のせいで、その美徳ゆえに悲劇が起こるのに神話っぽさを感じました。  ラゴスの旅を見ていると自分がただの通路のようなイメージを思い浮かべてしまいました。人間がDNAの中の塩基配列を伝えるための乗り物であり、自由意志なんてものはなく、個々の通路として存在しているって感じかな。  今回の物語とはあまり関係ないけど、同化(ある対象が別の対象から見たイメージに完全に自分を同期させる、同期すること?)についてもっと学びたくなりました。

    1
    投稿日: 2023.01.27
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    短い短編でラゴスの旅が描かれるので読みやすかった。が、最後の終わりだけはちょっと残念だったかも…私には物足りなかった。

    1
    投稿日: 2023.01.22
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    旅を続けるラゴスを通して、人生とは、と考えさせられた。 章ごとにガラッと場面が変わるのでテンポよく読めた。 世界観やラゴス自身に関しては、全て自分で読み取っていかねばならないが、それが本当に手記を読んでる様で楽しかった。 読み返す時にはマテ茶を飲みながら読もうと思った。

    3
    投稿日: 2023.01.07
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    主人公ラゴスが自分の元々住む北方地域から他の地域も含めて旅をしていく話。 ラゴスは旅の途中で奴隷となったり色々苦難もありながら旅を続けていく。その中で現地の人々と親しくなったりもするがそれでも旅を続ける。 最後は地元に帰還するが、じっとし続けることは出来ず最後も旅も出ていく。 一気読みでなく間隔をあけて読んだのもあり、何がラゴスをそこまで旅に突き動かすのかは分からなかった。 もう一度読んでみるべきかもしれないなと思った。 評価4 2022年

    2
    投稿日: 2023.01.01
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    ラゴスの生涯を綴ったロードノベルであり、人生の指南書のような一冊。 歳を重ねても探求心を持ち、学び続ける姿勢こそが瑞々しく生きるコツであり、人生を彩りのあるものにすると思うきっかけとなった!

    5
    投稿日: 2022.12.23
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    2022/12/17 富豪刑事の作者やから読んだ。まだ富豪刑事読んでないけど。(アニメは見た)よくわからん。

    0
    投稿日: 2022.12.17
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    最後までちゃんと読んだ初めての小説がこれ。当時は本を読むことに苦手意識があったけどこの本は短いし、話の展開がはやいからすらすら読めた。世界観も独特で今でも記憶に残ってる。小説をあまり読んだことがない人はおすすめ。

    1
    投稿日: 2022.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (おそらく)地球から火星などへ移住後の人間たちの話。奴隷になったりしながら各地を旅するラゴスのお話。

    2
    投稿日: 2022.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

     『時をかける少女』ばかり映像化されるが、他によいものもあるのに、と筒井康隆が例に挙げていたのが『旅のラゴス』だった。行きつけの古書肆の屋外の棚に100円で売られていた。買うしかない。  なるほど、スタジオジブリが背景美術に力を入れて作ったら面白くなりそうだ。  主人公ラゴスは旅人といっても、奴隷に売られたり、一箇所で何年も本を読んで、足止めを余儀なくされる。教養の継承もあり、ビルドゥングスロマンの風味が漂う。

    2
    投稿日: 2022.11.16
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    感想 旅客の郷愁。行く先々で人に迎え入れられる。初めは余所者だったがその魅力に惹かれ人々は彼を引き止める。それでも旅は続く。彼は旅人だから。

    1
    投稿日: 2022.11.11
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    【始】放浪する牧畜民族の集団に加わるのは初めての体験だった。 【終】「あんたはきっと氷の女王に逢えるだろうよ。氷の女王は美しい人に違えねえ。そしてそこは、きっと素晴らしいところだよ。ああ。そうとも。そうに違えねえよ。そしてわしは、それを祈ってるよ。ラゴスさん」

    0
    投稿日: 2022.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今まで読んだ筒井康隆作品は短編が多く、コメディタッチだったり、ニヤリとしてしまう作品という印象だったが、これはシリアスSFファンタジー?って感じの不思議な作品。各章ごとにエピソードが1つあり、変わった人物との出会いがあるり、それが続いて行く。最初に出てきたデーテという女性が、最後は旅の目的になる。 奴隷になったり王様になったりと、すごい旅。 新潮文庫の100冊

    0
    投稿日: 2022.11.06
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    筒井康隆の作品は、これまでにもいくつか読んできましたが、多少読みにくいものも多い印象でした。 ところがこれは非常に読みやすく、スラスラと読むことができました。 ファンタジーではありますが、SFっぽいところもあり、しっかりと現実感に根ざしたファンタジーです。 連作短編なので、一つひとつのエピソードが短くまとまっています。それでいて、最後は大きなテーマも感じられ、フィクションでありながら、いろいろとためになる話も多い物語でした。 旅を続けるラゴスが、行く先々で、人々を魅了し、「行かないで」と引き留めるのも印象的です。 それでも旅を続ける姿が勇ましかったです。

    1
    投稿日: 2022.11.06
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    主人公は、知識があり、人に愛される素質があったり、女性からモテる要素も持っている また主人公が生きてる世界はこの地球ではなくて異世界である。この異世界SFを細やかな描写が僕の心をぐっと引き込んだ

    0
    投稿日: 2022.11.02
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    IGで度々目にするこちらの本。 タイプも作者もあまり親しみのないものだったけれど、なんとなく読まなくちゃと言う感じがして本屋さんで購入。 不思議な感じもするけれど、時が経って、現代に読んでみてもさして違和感がない。今だからこそ、わかるみたいな部分もある。 主人公のラゴスの旅は目的があるような(古い文献を読むためだったとは言っているが)ないような。 その場その場でなるようになれと言う旅人ならではの無責任さと人類的道義感の間にいる気楽さとで、読んでいるこちらとしてはあまり深刻にさせられることがない。 それにホッとしつつ、しっかりしろとハッパをかけたくなるのはお気軽読者の勝手な意見。 十分に人生を楽しんだ最後に思い浮かぶのは、初恋の人って純情か!

    0
    投稿日: 2022.10.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世界観がすごいと噂を聞いて手に取った本。 主人公のラゴスはどんな時でも落ち着いていてかっこいい。ざっくり見ると女の子と事と調べ物のことばかり考えている人だが。王様になったり学者として成功したり、どんな環境でも結果を出す男だ。 旅の目的だった文明が発達していた頃の書物から知識を持ち帰るという事が、ある程度達成されていても、ラゴスは老いた身で旅立つ。旅に始まり旅に帰る。さすが「旅をすることが俺の人生にあたえられた役目なんだ」という男。彼の人生=旅。 文章が軽めで、連作短編なのでサクサク読める。

    1
    投稿日: 2022.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラストがとても良くて胸がいっぱいになってしまった。ドネルの叫びを聞いていて、ラゴスに置いていかれる者の気持ちがやっと分かったような気がしたのだ。ラゴスの魅力は人を惹きつけてやまないのに、どこか掴みどころのない人物だ。 ラゴスは自由に生きながら、晩年にはその知識を活かして己にできる最大限のことをやり尽くす。理想的な人生だ。そして全てを終えて最後は、いるのかも分からないデーデに逢いに行くというのが切ない。 人生は旅のようでもある。ラゴスの旅はロマンに溢れ、常に好奇心をくすぐるものだった。様々な土地の多様な人々と接点を持ちまた別れていく、その面白さは自ら行動に出なければ得られないものだ。 噂に違わぬ名作だった。これは何度も読み返したくなる物語だなぁ。

    2
    投稿日: 2022.09.22
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    いわゆる異世界モノとは一味違う、不思議な世界の不思議な冒険。 たとえ異能があろうとも、人間同士の諍いは些細な勘違いやすれ違い、あるいは嫉妬や怨恨から生じる、といった原理原則が徹底されているのが面白い。

    1
    投稿日: 2022.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    凄い面白かった!!! イメージしていた短編作品、旅作品の理想を見た。 でも自分の想像していたSFとちょっと違った。 ラストも良かった〜旅はまだおわらないって感じで好き。 登場人物も主人公も皆んなそれぞれの人生、感情などを感じられて凄い良い。

    0
    投稿日: 2022.09.17
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    「人間はただその一生のうち、自分に適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。」 自分が知らない世界を旅することの面白さは知っているが、短い人生の中でありったけの情熱を注げるものにはまだ出会ってない。自分は何に没頭するのか、我ながら楽しみである。

    1
    投稿日: 2022.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。 未来の人類が地球を離れて、違う星で暮らし始めて何百年?後の子孫の話なのかな。集団転移とか、精神感応とか、よくそんな単語思いつくなと思う。 一番好きなのは「王国への道」で、図書館の本を全部読み切るっていう誰しも一度は憧れて、その瞬間諦めるような試みをやってのけるのを見てるのが楽しかった。 この本はデーデに始まり、デーデで終わるってのがひっかかる。 人生は長い旅のようなものだ、が喩えじゃないのがラゴスだ。私たちはラゴスの旅を追うと同時にラゴスの人生(半生)を追っている。近代文明が本の中にしか残っていない世界に、また文明が生まれるっていうのが、繰り返しというか、スケールのデカさを感じれてよかった。自分の人生って星単位で考えたらちっぽけだよなーと。

    0
    投稿日: 2022.09.10
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    それぞれの章にキャラの立った人物が出てきて、短い話も長い話も読み応えがあった。この本は、旅するラゴスの伝記で老いる過程で哀愁を感じてしまうが、それでも消えない情熱に自分もこうありたいと思った。 あとがき見てて、途中で一人称が変わってることに気づいたけど読んでる間は全く気づかず違和感もなかった。ラゴスと上手く同化できてたのかな。

    1
    投稿日: 2022.09.09
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    SF仕立てだけど、ひとつひとつのエピソードが機知に富んでいて、さほど長い話ではないのにスケールが大きい。 真面目でたくましく女にモテるラゴスが魅力的で、自分もこうありたいと思ってしまう。 ラストは泣けますね。旅人ラゴスがたどり着いた境地は、童心に帰ったかのような純真さ。 これは大人のおとぎ話。初の筒井康隆でしたが、とてもおもしろかった。

    12
    投稿日: 2022.09.09
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    ラゴスさん、魔性の男性だなと 男女年齢問わず虜にしていて超絶魅力的な方なのだろう 旅をするラゴス、旅は一期一会 不可思議な事象も魅力的 ラゴスさんが行く先々、彼の周囲への影響力が凄い! ワクワクではないが、どの物語も期待して読み進める感覚が楽しい どの物語もその先が気になる その後を描いて欲しいと思ってしまう笑 最初の物語はラゴスさんの旅の途中からスタート 確かに最初は世界感の把握が出来ないまま始まるけれど、旅の途中から彼の原点、そしてその先へ旅をするのが面白く感じられる 出会う人々も不思議なもの達だ 結構な人数が召されていってる気がするが… 個人的に怖いのは壁の通り抜け! 壁の中に閉じ込められるとか……これのその後が1番気になる

    2
    投稿日: 2022.08.31
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    ラゴスの旅を綴った物語であるが、旅の目的が初めに書かれているのではなく、いきなり旅の途中から書かれていることや短編のようにシーンがすぐに切り替わるので掴みどころがなく感じた。旅行好きの自分でさえ、どこかで定住したり途中で出会った人を伴侶としたりすると思ったが、ラゴスは安住することなく常に先を見据えていた。本を貪り読む場面では、幅広い学問をスポンジのように吸収していく姿に惹かれた。

    2
    投稿日: 2022.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夏フェアで惹かれて購入。 スタートが旅立ちではなく、旅の途中から始まっていて 各章も展開が早く読みやすかったです。 ラゴスさん、旅の目的に忠実で、思いやりもあって 女性人気が高いのも納得できる落ち着いた方でした…! 「人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。」 生涯楽しく学んでいきたいと感じた、心に残る一文です。

    1
    投稿日: 2022.08.18
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    「集団転移」や「飛行」などの超能力がごく普通にある世界を旅する男ラゴスの物語。旅の途中で奴隷になったり王様になったりしながら、目指す先にたどり着いたラゴスは……? 面白かったー!!最高だこれ。大好き。本を閉じた瞬間、すごく長い旅を終えた気分→ 冒頭でのアレからラストのこれ!!最高だよー!!こういう終わらせ方大好き。 あと、ラゴスの人タラシがすごい(笑)神やん。 面白かったなー。集団転移の話ほんま好き。とりあえず一話目読んで欲しい。

    3
    投稿日: 2022.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    訪れる街々の描写が細やかで想像するのが楽しかった。壁にめり込む能力はいらないけど瞬間移動能力は欲しい。あとラゴスは女たらし。

    0
    投稿日: 2022.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    筒井康隆の古いSFだが、すらすら読めた。旅人のラゴスがいにしえの図書館で過去の技術を習得し、ふるさとに戻って技術を普及させるお話。旅の途中で奴隷になったり、王様になったり、また奴隷になったりするが、最後はまた旅にでる。デーデの件を含め、最後に回収されたエピソードも回収されなかったエピソードもある。小説として完ぺきではないが、人生は旅だと思うと感じ入るところがある。結婚して子供を儲けて、最期はどうしたいのだろうか?

    1
    投稿日: 2022.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文明を失った代償に人々が超能力を得た世界で、終わりない旅を続ける男の話。 青年時代から70歳過ぎまで、様々な地を訪れ、ゆく先々で女性といい仲になり、奴隷にされたかと思えば王へと上り詰め、その地位を捨ててまた旅立つ……。 旅に出たくもなるのですが、それ以上に自由や学問の素晴らしさを感じる一冊です。 旅の中でここが山場! という箇所があるわけではないのですが、薄めの本ながらとても壮大な物語を読んだ気分になれます。

    8
    投稿日: 2022.06.28
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    筒井康隆(1934年~)氏は、同志社大学文学部卒、小松左京・星新一と並んで「SF御三家」とも称され、谷崎潤一郎賞、川端康成文学賞、日本SF大賞、芸術文化勲章、紫綬褒章、菊池寛賞、日本芸術院賞・恩賜賞等を受賞している。代表作は、『時をかける少女』、『残像に口紅を』等。 私は、読む本の大半がノンフィクションで、普段は小説(特に現代文学)をあまり手にしないのだが、数年前から口コミで評判になったという本書は気になっており、今般手に取った。尚、筒井氏の作品に触れたのは、子供の頃(1972年)にNHKドラマで見た「タイム・トラベラー」(原作は『時をかける少女』)以来である。 読んでみると、前半は、ラゴスが旅で出会うエピソードが脈絡なく出てきて、正直かなり退屈で、途中で読むのを止めようかと思ったほどであったが、ラゴスが旅をする理由が明らかになった中盤からは、物語の方向性がはっきりしてきて、後半はそこそこ読みやすくなり、最後には予想しない結末を迎えるというものであった。 読者の幾つかの感想を読むと、概ね高評価なのであるが、高評価の主な理由は、「人生は旅である」というビルドゥングス・ロマンとして読める(世界的ベストセラー『アルケミスト』のように)というもので、また、一部の低評価の理由は、私が前半に感じていたような退屈さによるものである。 私としては、小説を好まない理由が、フィクションにはなかなか感情移入ができず、それよりも現実世界を取り扱った、フィクション以外の書物の方が興味深いからなのだが、そういう読書的嗜好もあってか、本書についても今一つ合わなかったようだ。 好みの分かれやすい作品のようだが、そもそも小説とはそういうものとも言えるだろう。 (2022年6月了)

    1
    投稿日: 2022.06.21
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    面白かった。今まで読んだ筒井作品(言うほど数を読んでいる訳では無いが)の中では一番面白かったと思う。

    0
    投稿日: 2022.06.02
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    大御所作品。 SFのお薦めに頻出するので読んでみた。 まあまあ、前に読んだ筒井作品がおかしいのだったので安心して読めた。

    0
    投稿日: 2022.05.24
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    ラゴスを嫌う人は実兄以外、誰一人出てこない不思議な旅物語。 前半は旅で出くわす不思議な人々の話。 後半からは突然宇宙船と失われた知識が出てくる壮大な夢物語。 とあるカフェの本棚に置かれていたのを見て、思い出したように積読本を読みましたw

    2
    投稿日: 2022.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語の中の風景や情景が頭の中で画として想像し易く、それに物語自体も旅の話であることから、場面が転々と移り変わるため、ラゴスと共に色々な経験を味見させてもらっている気分になり、読書特有のトリップ感を満喫できる作品でした 私自身もどちらかといえば1つの箇所に留まっていられる性分ではないため、ラゴスほどの行動力はないにしても、行く先々に知り合いがいる、という人間関係は私の理想とするかたちだと思いました それに加えてラゴスはとても好かれているし 暖炉の火を見つめたままでしょげ返るドネルがかわいすぎて、最後に心を持っていかれました

    1
    投稿日: 2022.05.02
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    僕のイメージしている筒井作品とは、ちょっと毛色の違った作品でした。もしかしたら、文明ってこんな風に生まれたのかも。

    0
    投稿日: 2022.04.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    僕の中でめちゃくちゃ好きな作品。 旅の中で出会う様々な人が人間の一面を極端に表してるような感じで、人間の心理を考えさせようとしてる様に感じた。 図書館でめちゃ勉強してその内容をまとめた物がなくなるところが印象的だった。

    0
    投稿日: 2022.04.18
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    2日で読み終わった。ドロドロした感じが無くて、楽しく読みきれた。ミヒャエル・エンデに似た感じで、読み終わった後も想像が拡がる感じが好き。  この本が好きな人に、エンデの「はてしない物語」や、森見登美彦の「熱帯」の感想を聞いてみたい。

    0
    投稿日: 2022.04.16
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    「旅することが人生に与えられた役目」 現代文明が滅びた後、人類は古い時代に逆戻りしたような不便さを超能力でカバーする世界に生きる。小説は遊牧民の生活と集団転移から始まる。「王国への道」ラゴスは廃宇宙船の本を収めたポロ盆地で何年もかけて本を読破。故郷に帰り学んだ叡智を人々に授けた後も旅は続く。ずっと取っておきたいと思える本。

    12
    投稿日: 2022.04.16
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    春の読書キャンペーン第5弾。読みやすく情景を想像しやすいため、自分も旅をしているような気分になる。深いオチや心理描写はなく、ファンタジー小説の世界に浸れた。登場人物が皆、善悪問わずどこか"好ましい"性格をしており、読後の後味が悪かったり不快感が残ったりすることはなかった。

    1
    投稿日: 2022.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラゴスさんモテるやん!と思いながら、確かに魅力的な人であり、そんな人の一生を覗かせてもらった感じがしてわくわくしました。 何より世界観が好き。奴隷になったり、王になったり、執筆したり得た知識を説いたり…最後に大きなオチがある物語ではないかもしれないけれど、最後に老齢ながら厳しい環境に身を投じていく姿に、素敵なロマンスを感じました。

    0
    投稿日: 2022.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    170609 羊皮紙200枚を川に捨てられて笑うシーンが1番印象に残った 自分の1番大切なものを捨てられて、でも、それがなくなったから自分は悔しくなるのか?って問いただしてるところにラゴスさんの偉大さがあるような気がした えっ、ここで終わり?っていうところで終わったけど、とても良かった 色んなことを学んだけど、その学んだことをそのまま実行しようとするのではなく、いまの時代に電気があったらだめだとか、自分で考えてるところが頭いいなぁと思った ラゴスさんの能力については最後まで何かわからなかったけど、人に好かれる能力、人を惹きつける能力なのかなぁと考えた 全学問を勉強するには、長い時間が必要なんだな、やっぱり分野に分けて学んだ方が効率いいんだなと

    0
    投稿日: 2022.02.27
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    ラゴスが旅を通して人生を築き上げていく物語。 本書を通して、自分の人生こそが旅であると考えることができた。 私は今大学四年でこれから社会人になるが、これまでの人生の中で様々なコミュニティに属し、学校の卒業や部活の引退という形を経て、入社やサークルへの加入に向けて旅に出ている。 1つのコミュニティに依存せず、様々なコミュニティを経て物事を学び、そこで培った経験や知識を次の目的地であるコミュニティで還元できるように日々鍛練していきたい。

    1
    投稿日: 2022.02.24
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    ☆面白かった。4日くらいで一気読みした。 ☆ただ知を求め淡々と生きた人の生涯。そしてそれはとても美しく人間らしいこと

    0
    投稿日: 2022.02.16
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    好きでした。 「どのような取引であろうと、金を払った方が精神的優位に立つのだ」 「何か強いものを力にしなきゃいけねぇ。そんな時には原始的で、あまり上品でない欲望が力になってくれるんだよ。」 人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。 旅の目的はなんであってもよかったのかもしれない。たとえ死であってもだ。人生と同じようにね。

    0
    投稿日: 2022.02.06
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    集団転移、壁抜け、精神同化、空中浮遊といった超能力を文明を失った代償として手に入れた人々。ラゴスは旅をする中で王様になったり、奴隷になったり、様々な女子に好かれたりと大忙し。 各章が短編のような扱いになっており、とてもあっさりしているのが好印象だった。 ただ舞台となる世界がどのようにして成り立ったのかといった伏線がところどころで散りばめられていたが、最後まで回収されなかったのが、なんとなく物足りなさを感じたかな。まあそれがファンタジーなんだと言われれば、それっきりなんだが…。 あと筒井先生の知的な文章がとても素敵で、読んでいて好奇心が刺激された。

    8
    投稿日: 2022.02.04
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    つまらない話ではなかったが、ただの小説という感覚を拭えなかった。やはり人にとって合う合わないはあると思うし、著者の個性や価値観が単純に自分とはフィットしなかっただけであり、それは決して悪いことではないと思う。大人になれば良さが分かる、といった類なのか、それとも単につまらないだけなのか、自分には判断できないが、どっちであるにせよあまり得るものがないと思った本については適当に読み流して良いと思う。

    0
    投稿日: 2022.01.28
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    成長ファンタジー 高度な文明を失った代償として、人類が超能力を手にした未来という世界観が好きだった。 特に、主人公が過去(今の私たち)の叡智を手にしたときの決断が印象的である。また、旅の目的は読み進めていくことでしかわからない擬かしさがある。あと、主人公は達観した性格であり、感情移入はしにくかった。

    0
    投稿日: 2022.01.27
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    淡々と旅をするラゴス。不思議なことも普通なことも当たり前のように起こる。 形式はSFだけど、物語のすべての結末を描ききらないで、分からないことは分からないまま終わっているところがリアルな旅のよう。 めまぐるしく変化するラゴスの人生をさらりと追体験できる、不思議な読後感が魅力的な一冊。

    0
    投稿日: 2022.01.16
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     SF、いっちばん苦手なジャンル!読む前に「これはSFです」と言われていたらきっと「いや、いいっす、、、」となっていたと思う。仲良しのお友達のおうちに行ったときに何か本を貸してって言ったらいきなりこの本を掴んで「少なくとも十回は読んだ。絶対おもしろい」と力説。綺麗にブックカバーがかかっていたから誰のなんていう本かもわからないまま「お、おう・・・」と持ち帰った。  ラゴス青年がムルダム一族の集団に加わってリゴンドラに向かっているシーンから物語は始まる。ふむ?ムルダム一族は「集団転移(トリップとも呼ぶ)」という謎の技を会得しており、危険が迫ったときなど、全員の意識を集中させることで瞬間移動することができるのだ。そしてラゴス青年はそのベテランである。ふむふむ?その後も「壁を抜ける能力」「顔を変えられる能力」などが次々に登場。どれも実に突拍子もない能力なのに、「あれ、これ誰でもできるやつだっけ?」と自分を信じられなくなるくらい、普通のやり取りの中でしれーっと出てくる。「当然知ってるよね?」ぐらいの感じで。その勢いに気圧されてあれあれよと三分の一くらい読んだところでやっと「ん?これはもしや・・・SFか?!」と気付いて慌てて作者を確認してみたら筒井康隆だったときの衝撃よ!そ、そうだったかぁ〜〜〜  小説でも映像作品でもSFが一番苦手なジャンルであることに変わりはない(ないんかい)けど、それでもこの本はおもしろかった。わけのわからない超常現象の数々に戸惑いつつも、どこかで、世界中を探せばもしかしたらそういう民族が実際にいるかもしれないという気になっている。この世界観を受け入れかけている。それだけしっかりした設定と説得力がこの作品にはあった。『時をかける少女』くらいしか知らなかったけど、やっぱり筒井康隆氏はすごいんだなあ。感服する一方で、たぶんこういうところがわたしがSF作品を純粋に楽しめない所以かもしれないと感じる。「現実にあるかもしれない」と思えれば楽しめる、「いやいやさすがに」と思ってしまったら楽しめない。別にフィクションの世界に現実味なんてなくてもいいはずなのに、どうしても一定量のそれを求めてしまう。頭ガッチガチやで〜

    0
    投稿日: 2022.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どこに行っても人間としても男としてもモテるってなんか都合よすぎな感じするな〜って思った。 壁抜けをできる男の話が好き。先っぽだけ出してそのままなんて! 何故か学習意欲を煽られる小説。 旅がしたくなったし、こういう系他にもあるなら読みたい。

    4
    投稿日: 2022.01.04
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    空間転移や壁抜け等の特殊な能力が存在する世界でラゴスが旅をする話。 旅先で喜びや悲しみを味わい、事件が起き、彼の性格で乗り越えていく。 やっとで幸せを手に入れてもそれを断ち切って旅で人生謳歌する。 各話面白いが、もっと各話の繋がりがあることを期待してしまった。

    6
    投稿日: 2022.01.02
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    SFというかファンタジーなのかな。ストーリーとして楽しめて面白かった。言葉が紡ぐ情景がまた素晴らしかった。3.5

    0
    投稿日: 2021.12.30
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    想像できそうなのに、簡単には浮かばない超能力の数々。人が望む顔を描ける絵描きさん、壁の通り抜けの話辺りはクスクスできてよかった。 基本的には淡々と進むのでハラハラドキドキっていう感じではないけど安定して楽しめたなぁ。 一生を旅して過ごしたラゴス、最後は呆気なかった。けど人生とはそういうものなのかも。忘れられない小さな約束を果たすために生きるのって素敵。

    1
    投稿日: 2021.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1人の男の旅の物語、SF的な描写がよくでてくるが読みやすく想像するのが楽しい作品でした。壁を抜ける男の話が特に印象に残った。いつか映像化して欲しい。

    0
    投稿日: 2021.12.19
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    旅するお話が読みたくなって読んでみました。 自然と人間に超能力が備わってる、淡々とした旅していくお話という感じでした。 主人公の行く末を考えて余韻に浸りました。

    0
    投稿日: 2021.12.15
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    人生=旅、の男の物語。 一話完結的にすとぎ進んでいくので、読みやすい。スカシウマと翔るシーンが好き。

    1
    投稿日: 2021.12.13
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    「ラゴスの旅」ではなく「旅のラゴス」でなければならないことに、読み終えて気づいた。物語としてもちろん楽しめるし、端的な表現に込められた知性にしびれる。

    0
    投稿日: 2021.11.23
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    なるほどなぁ〜〜。気がついたら一人称が『おれ』から『わたし』になっていて、遡って読み返したらそういうタイミングかと。 最もお気に入りは『壁抜け芸人』。おもろすぎるでしょ。

    1
    投稿日: 2021.11.10
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    「旅のラゴス」筒井康隆氏 1980年代の著書。遡ること40年。 筒井康隆さんの想像豊かな世界が堪能できる著書。 ------------ 1.物語の設定。 電気のない時代。活版印刷もない時代。 学者あがりの青年、名はラゴス。 遥か海の向こうの大陸に存在が噂される蔵書を知りたいため、旅にでる。 ------------ 2.旅、経年そして、、、 旅はあしかけ30年に及ぶ。 20代で出発し、帰郷は50代となる。 山賊に誘拐、炭鉱で10年近くの肉体労働。 蔵書がある村での読書、まとめの15年間。 蔵書を通じて、工学、医療、生物、法律と世界を広げる楽しみを知るラゴス。 彼の姿を通じて、読者側は、筒井康隆さんの知識への飽くなき欲を垣間見ることができる。 ------------ 3.晩年に向けて ラゴスの晩年。 70歳を前に、故郷で教鞭をとるこもやめ、ひとつの心残りを果たす目的で、最後の旅へ。 ------------ 筒井康隆さんがラゴスに託した50年のあゆみは、書と旅が好きな読者の方ならば、引き込まれる世界となることでしょう。

    18
    投稿日: 2021.11.06
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    ざっくり言えば ラゴスが旅をする話し どの都市や村に行っても同じ世界とは思えない 感じがあるところが キノの旅や魔女の旅々に似ているが 先に出ていることから察するに2作品の それぞれの作者は旅のラゴスを読んでいる 可能性が伺える(個人的見解 裏取りはしていない) ジャンルはSFとファンジーの融合のような かといってSFファンタジーとは違う 現代の世界が荒廃して数千年たっていて 一部の人たちには超能力的な能力があるような世界 主人公ラゴスの人生の多くを旅に費やす というありそうな話ではあるが 旅の目的がずっと明かされず 終わりに近づくにつれなんとなく分かってきますが 結局のところは明確にされずに終わりました ラゴスが意図していたかはわかりませんが 何十年も旅を続け 多くの知識を身に付け さまざまな出来事に見舞われるという スペクタクルファンタジー 小説は1人の人生を追体験できると言われますが この作品は文字通り人生の大部分を追体験して いるわけですから読みごたえがあるのに 読みやすくさっくり読めました

    1
    投稿日: 2021.11.05
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    独特な世界観で中々世界観に入ることが出来なかった。ストーリーも個人的に特に面白いという訳でもなかったが、本の表紙とスカシウマが飛ぶシーンが好き。あとラゴスさんモテすぎ。

    2
    投稿日: 2021.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一番印象に残ったのは 変質者が壁と同化する話 強烈すぎて笑いました。 主人公のラゴスさんは争いを好まない穏和な性格の賢いモテ男...旅と学びに対しての真撃さが異常。 淡々とした感じが逆に世界観の特徴がうまく引き立てている。最後、彼が旅をどう完結させるのかまで読んだ後は人間らしいというかラゴスさんらしい終わりで満足でした。 筒井さんのSFは時をかける少女以外読んだことがなかったのですが、旅のラゴスは読み手から広げられそうな世界観のキーワードをいいタイミングで散りばめているのが面白かったです。 もしかしたらはるか未来には、原始的生活文化に戻ってしまう可能性もあるかもしれないですね...

    0
    投稿日: 2021.10.22
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    あら、ここで終わり?という感じで淡々と章が進んでいきます。でも、それが主人公のクールで冷静なキャラクター(というか時に冷徹)とも合致していて、小説の雰囲気に合っています。 何故かカタルシスを覚えるオチも多く、性格悪いですが「ざまぁみろ」と思えたりします。笑 全体としても短くサッと読めますが、満足感の強い作品でした

    0
    投稿日: 2021.10.21
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    普段は読まないSFですが、雑誌で褒めちぎられてたので期待して読んでみました うーん。。特にお話しが盛り上がる訳でもなく、次が気になったりワクワクする事もなく終わってしまいました(^o^; もしかしたら自分にはSFが合わないのかしら…

    0
    投稿日: 2021.10.20
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    初めてSF小説を読みました。 私の付近に能力者はおらず見たことがないのですが、何かしらの能力を使う様子を簡単に想像できる文章で読みやすかったです。(著者のイメージとは違うかもしれませんが) 最後は、最後に主人公に声をかけた男性と同じような気持ちで読み終わりました。 個人的には一冊を通して、最初から最後まで面白かったです。

    0
    投稿日: 2021.10.17
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    今のこの世界の高度な文明が、失われた未知の力として扱われる、遠い未来の世界…という、好物なSF設定だった。(2015年12月2日)

    0
    投稿日: 2021.10.16
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    筒井康隆氏の作品は、久々でしたが普通に読めて良かったです。 「宇宙衛生博覧会」を読んでから、遠退いてました。夢まで侵食されてヤバかったので。

    0
    投稿日: 2021.09.29
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    筒井康隆氏の作品には随分お世話になっているが、今作品は初読。「時をかける少女」「富豪刑事」等とは一線を画す。現在、盛況を成す異世界転生作品の原型を見たような気がする。

    6
    投稿日: 2021.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2021.09.25 図書館 筒井康隆はハズレなしと思っている。 まだ数冊しか読んでないのに勝手に嗜好が合うと思ってる。 筒井康隆で心配はしてなかったけど やっぱりというか期待以上に楽しめた。 これだわ! 主人公が冷静淡々と俯瞰的で、ハードボイルド的。 SFでありながら過度な説明がなく、適度に現実と入り混ざってリアリティがある! ラゴス少年が旅をしてるところから、奴隷になったり国を作ったり、なんやかんやでおじさんになって故郷へ。目的が達成されるもやはり自由と理想を求めて旅へ。 空間移動、読心術、壁すり抜け、飛行などの超能力が当たり前に存在する世界。 前半は旅先の国1つで1短編、キノの旅のような流れ。 後半はラゴスの旅の目的の達成と帰還。 中盤でやっとラゴスの旅目的が判明。 ラゴスの旅の目的は、昔、文明の発達した別惑星からきた先住民達が残した文献を読みに行くこと。 先住民たちは発達した文明の知識をもっていながら、それを新しい地で実行できず、いまのような文明の衰退した世界になってしまっていた。 最初はほんとにキノの旅みたいで読みやすくて楽しいSFと思ってたのに、 中盤から一気に難解SFになっていった。 そのぶった切る流れも良かった。 前半だけの旅短編集も読んでみたいけど!! 中盤からの流れと、1人の一生が描かれていたこともあってか、 240ページほどで厚くはないけど、読後感がずっしりある。 やっぱり好きだ筒井康隆! 他も読まなきゃー。

    0
    投稿日: 2021.09.25
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    ラゴスの旅を通しての出来事や、彼の半生を描いた作品。 まず設定が面白いと思いました。ここであまり書くと物語を読んだときの楽しさが減ってしまうかもしれないので、気になった方は是非読んでみてください。 この作品は、自分の中では「新しい作品」だなぁと感じ、読んでいて新鮮でした。 読んだ後にまず思ったことが「この人の作品ってこんなに面白かったっけ?」です(筒井さん、ごめんなさい…) 。もしも「筒井さんの本を読んだけど魅力がわからなかった」という方がいたら、是非ともこの作品は読んでいただきたいです。絶対に面白いです。

    2
    投稿日: 2021.09.16
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    読みやすい文体でスラスラ読めた。話の展開が上手くて、飽きずに読むことができ、面白かった。旅の良さと地球では無いどこかの雄大さを感じることが出来た。

    0
    投稿日: 2021.09.15
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    文明が退化し、人々が超能力を得た世界を旅する男の話。 主人公の感情があまり伝わって来ないけど、その淡々とした様子が、一人の男の旅路をこっそり覗いているようでむしろ引き込まれる。 読み終わったあとの余韻が心地好かった。

    0
    投稿日: 2021.09.10
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    オールナイトニッポシでのかわむらさんの紹介により読んでみた。 1話完結の話が連なって、旅する男ラゴスの人生が綴られる物語。1つ1つの話が残す余韻と余白が心地良い。この男、結構波瀾万丈な旅人生を送っているのに、どこか淡々とシニカルだし、この物語世界での常識に則っているからこそ、なぜかすんなりと読める。爽快な読み口。

    1
    投稿日: 2021.09.10