
総合評価
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powered by ブクログ1986年に書かれた作品である。はじめ徳間書店から出版されたようだが、後に新潮文庫の出版となった模様。 私の中で筒井氏といえばギャグ、ウィット、あるいは諧謔といったイメージが強い。ところがところがである。本書において主人公ラゴスは常識を大切にする極めつけの善人だ。他に対する攻撃性や棘など持ち合わせず、紳士として振る舞う真っ当な男。ややリリシズム過剰なところが格好良く、そこがまた女心をくすぐる、そんな男の一生をかけた旅を描いた物語なのだ。筒井版「西遊記」とでも申しましょうか…… 筒井氏お得意のギャグ、ウィット、あるいは諧謔とはほど遠い小説であるが、これがまた素晴らしい物語です。。こんなロマンチックな小説も書かれるのですね、筒井先生。改めてスゴイ方なのだなぁと山より高く尊敬します。そしてこのSFファンタジーを海より深くしみじみと味わわせていただきました。
1投稿日: 2011.03.25
powered by ブクログ最初の数章がカルヴィーノの「見えない都市」に似た魅力を放つ佳作で、一気に引き込まれた。全編この調子だったら間違いなく殿堂入りの一冊なのだが、中盤以降はラゴスの旅に終始した波瀾万丈の人生を、(解説の村上陽一郎が評するところの)清冽なリリシズムで描く。まあ、それはそれで面白いのだけれども。
0投稿日: 2011.03.21
powered by ブクログラゴスの盛年から終わりまでを簡潔な文章で描いた連作。最初の集団転移の時の愛情あふれる台詞をはじめ各篇それぞれが味わいがある。マルシア・ガルケス「コレラの時代の愛」の人生劇・観察眼を短編にしたような深みのある作品。先を読みたくなる作品だったので★5つ。
0投稿日: 2011.03.12
powered by ブクログSF?っていうのかな、こういうの。 みんなでワープしちゃったり、宇宙船があったり でも昔の世界のような、でも未来だったりの いろいろごちゃまぜだけど すんなり入り込めるし、単純におもしろかった。
0投稿日: 2011.03.02
powered by ブクログある男の青年期から老齢期にかけての知識の旅を 壮大に綴ったSFファンジー。 何度も読み返してますが違った感動があるんです。 魅せられる文章と壮大な世界観に圧巻。
0投稿日: 2011.02.20
powered by ブクログ人生は旅のようなものである、とは誰の言葉だったか。よく言ったもので、山あり谷あり七転八倒、いろんなことがある。 これはある男の青年期から老齢まで知識を求めて旅する話で、淡々と綴られていく。淡々としたものだけに誰にでも当てはまるようなものが多いのか、うなずくことがしばしば。 何年か後でまた見返すと思う。
0投稿日: 2011.02.13
powered by ブクログ最初の数話を読んだ印象は、主人公が旅の道中で遭遇するちょっと不思議なできごとが集まったSF短篇集。というかファンタジー。でも読みすすめるうちに、主人公の半生を描いた壮大な物語だとわかりました。 まるでドラクエなどRPGのような原始的な世界の中で、旅人だったり、奴隷だったり、王様だったりする主人公ラゴスの、時間にすると40年以上の旅が1冊に凝縮されている。 読んだあと、ものすごい充実感。
0投稿日: 2010.12.20
powered by ブクログ飛行場で父を見送った後、能動的な行為をしないと寂しくて、本屋巡り。旅をテーマに探した一冊。大きな書店にはなかったけど、立教通りの文庫屋さんにて発見。
0投稿日: 2010.11.29
powered by ブクログ最高に良い。 無駄のないフラットな文体。 短編で見ても、全体で見ても収めるのが綺麗。 ユーモアがある。 最後もいい。まつたく不満のでない作品であつた。
0投稿日: 2010.09.28
powered by ブクログ意外な筒井だった。まじめだった。エロくもなかった。 夢で読む伝記みたいな不思議な雰囲気があって、いやーすごい作家だと思いました(アホみたいなもののほうが真骨頂だと思ってるけど。彼にしか書けないから)。
0投稿日: 2010.09.02
powered by ブクログこの小説は南米マジックリアリズムの影響下に書かれたらしい。しかし、また、超能力や古代文明の話など、SF的なエッセンスも見受けられるゆえの筒井康隆作品。だから、本作はファンタジーというよりもSF的マジックリアリズムと言った方が、個人的にはしっくりくる。筒井的ギャグも随所に見られ、笑ってしまいそうになったのは自分だけではないはず。特に「壁抜け芸人」は思い切りツボに入ってしまい、危うく電車の中で通報されるところでした。そういえば、パウロ・コエーリョの『アルケミスト』とも比較されるらしいけど、鬱陶しいメッセージ性がない分、『旅のラゴス』の方が断然好み。名作。人生を感じさせてくれます。
1投稿日: 2010.08.23
powered by ブクログ筒井康隆のSF冒険小説 エンターティメント性抜群 現在の世界の民族の文化や宗教や歴史に興味がもてるようになる。かも。
0投稿日: 2010.08.22
powered by ブクログ初筒井康隆。 ラゴスの一生をかけた旅の物語。SFなので全体的に不思議な雰囲気が漂っている。これが筒井ワールドか!? 人間が別の場所へ瞬間移動したり、土壁を抜けたり空中を浮いたり等など・・ 動植物のネーミングも架空のものばかりだったり・・。 著者の作品を始めて読んだが面白く読めた。ハマルほどではなかったが他の作品も読んでみたいと思う。 読後感は不思議系でちょい難解といった感じ。
0投稿日: 2010.07.25
powered by ブクログ200ページ弱とは思えないくらいの内容の濃さ。 ラゴスも、ほかの登場人物も、時代設定も、結末も、タイトルも、背表紙も、 全部が好き。ずっと手元に置いときたい一冊です。
0投稿日: 2010.06.14
powered by ブクログ筒井作品っっぽくないような気がしつつ、読み終わった後にやっぱり筒井作品だ…と感動。この世界観が好き。
0投稿日: 2010.04.29
powered by ブクログこういう想像力が必要なお話は大好き。 スカシウマって、どんな馬? ラゴスは氷の女王(デーデ?)に会えたの? 読み終わってからもまだまだ続く…。
1投稿日: 2010.04.24
powered by ブクログ「馬は崖をとび出すなり前肢をやや交差させるように揃えて宙へ突き出した。わたしたちはそのままの速度で高みへと翔んだ。はるか行く手の高みにわれらを待ち受ける、雲。」 悔しいくらい面白かった。 今まで生きてきて、読書家とは言えないまでもそれなりに本を読んできて、 まさか今更こんなにわくわくさせられる話に出逢うとは思ってなかった。 読書を楽しむって、こういうことを言うんだと読みながら思い知らされた。 何処が素晴らしいのか、具体的に言うことが出来ない。 もしかしたら全部素晴らしいのかも。 知らない内にラゴスと「同化」している。 わくわくしたりどきどきしたり、文章を噛み締めながら読む感覚。 飛んだときなんかは、なんだかもう、泣いてしまった。
1投稿日: 2010.04.19
powered by ブクログ四季さんに薦められて読んじゃった(^-^ゞ 始めはファンタジー系か… 苦手だな…(*ノωノ) って思ってたけど、ある部分から人間の本質を掘り下げて人の愚かな部分と希望を見出だし先導者となる… そこからは、ノンストップで一気に読んじゃいました(*ノωノ) 確かに筒井康隆の世界観の成せる技ってのを体感した (*ノωノ)
0投稿日: 2010.04.15
powered by ブクログ人生をかけたラゴスの旅は筒井さんのまさに新境地的作品で、 高度な文明を失った不思議な異世界は様々な教訓と壮大なロマンに満ち溢れていた。
0投稿日: 2010.03.06
powered by ブクログ文明が滅びた後の世界から、今の文明を考える。哲学な話。おもしろかったけど、ちょとラゴスがいい目みすぎな気が。
0投稿日: 2010.02.21
powered by ブクログこの薄さでこの世界観。 安易な言葉で申し訳ないのですが、すごすぎる。 ラゴスの一生をかけた旅に心の底からわくわくしました。そしてファンタジーでありながら、旅を続けるにつれて、年老いていくラゴスのそのリアリティが妙に哀愁を誘うのです。 進み過ぎた文明への批判的なまなざしとか、そんな世界観構築の背景を抜きにして面白い正統派のファンタジーです。 かの名作、エンデの『はてしない物語』を思い出しました。 《所持》
0投稿日: 2009.12.10
powered by ブクログいやぁ・・・おもしろかった。 ラゴスという男が、世界各地を旅する話。なのにファンタジー要素もふんだんに加わってる。 世界観的にはドラクエとかそんなのを想像しながら読んでた。 旅をしていって途中で様々な人に出会い、様々な出来事に遭遇して、様々な経験をするラゴス。時に王となり、奴隷となり、美しい少女と出会い。 その一つ一つに確かな重みと質感を備えた珠玉の短編集。
0投稿日: 2009.12.05
powered by ブクログあまり評判自体を聞かないので、ここでオススメしておきます。 しっかりとSFで、変な脱線もなく世界観も素敵な小説です。
0投稿日: 2009.12.03
powered by ブクログ薄い本であるのに、なんという壮大さ…… 北の共和国から、南の王国まで、しっかりと構成された 世界観があるのだろうが、短く簡単な文で述べている。 集団転移で語られたように、各々の想像力に委ねるスタンスが、 世界観に広がりを持たせているのか。 登場人物も魅力的で、最後まで読んだ後は ラゴスがどうなってしまうのかはもちろん、他の人々のその後も 非常に気になる。 初めての筒井作品だったが、他の作品も読んでいこうと思う。
0投稿日: 2009.11.18
powered by ブクログラゴスという主人公の生涯を描いた作品で、大河小説なんだけど「ダイジェスト版」みたいな感じ(^_^;)彼の生い立ちからもっと丹念に書いてもらいたい気もします。文章がカタイなぁと思いましたが、結構サクサク読めました。通勤文庫にいいかも。
0投稿日: 2009.10.21
powered by ブクログ初めて筒井康隆の本を読みましたが,すごいっすねぇ.こんなに 薄い(文庫220ページ程度)の本なのに,きっちり世界を描ききっ た上で物語を展開させるのはかなりすごいです.通常のSFとか世 界を描く必要があるので厚くなりがちな所を,少ない言葉できっ ちり世界を描いて見せるのは,ほんとにすごい,としかいえませ ん. 本の内容自体もかなり面白いので,古い本ですが,SFの好き嫌い に関わらず是非!,と薦めれる本です. 2009.06.27(Sat)読了
0投稿日: 2009.07.23
powered by ブクログ‘旅‘とタイトルにつくだけあって、主人公ラゴスは旅をします(;´▽`A`` 冒険ではなく‘旅‘です。 旅の中では奴隷になったり、国王になったり・・・・・。 いろんな場所に赴き、いろんな文化に出会い、いろんな人物と出会う・・・。 戦闘のないワンピースっぽいかな 旅の雰囲気を感じ取れる。 ラゴスと同じ視点で旅をするわけです。 架空の世界とは思えない、そんな世界観もあります。
0投稿日: 2009.07.18
powered by ブクログ理知的で 説教くさくなく暑苦しくない主人公の行動は 読んでて気持ちよいです ファンタジー風ですがSFぽい要素もあり
0投稿日: 2009.06.22
powered by ブクログ旅人ラゴスの学問のための世界紀行。 集団転移したり、王国の王様になったり、奴隷になったり、凍ったり。
0投稿日: 2009.06.06
powered by ブクログ■目的 娯楽の読書 ■見たもの・感じたもの(テーマ) 人の一生は旅をするようなもの。 人との出会い・知識の学び・時間の経過という旅の中で、最後に一番大切なものを見つけること、これが人生である。 ■感想 とても久しぶりに、心がぽぅっと温かくなるような、穏やかな読後感のある作品でした。 初めはこの本を、途中で放棄しようかと思っていたんですけどね、でも読んでよかった。井筒さんの作品をもっと読みたくなりました。 「学ぶ」ということについて、印象的な一文がありました。 「そのような知恵や思考力こそ、わたしがあの書物から得た、より大きなものであった筈なのだ。」(P193) 何かを学ぶということは知識を得るだけではないんですよね。「適切に、総合的に判断することだ」という作者の強いメッセージをこの一文から感じます。うん、同感です。
0投稿日: 2009.05.30
powered by ブクログどことなく不思議で、どことなく普通で、どことなく切ない、ラゴスという旅する男の生涯。さらっと読めるけどなんだか口当たりが良く余韻を残す。物語の終わり方が切ない。スカシウマって透けているんだろうか?
0投稿日: 2009.05.22
powered by ブクログ筒井さんの小説は始めて読んだけど、これは素直に脱帽 200pと少しとはとても思えない内容の厚みです
0投稿日: 2009.04.09
powered by ブクログ10年に一度でも、こんな本に出会えたら、読書家冥利に尽きる。のようなことがアマゾンレビューに書かれていた。うまい誘い文句ね。でも、その誘い文句に負けない内容だった。旅の面白さを再発見・新発見できたよ。
0投稿日: 2009.04.06
powered by ブクログ少しずつ高度な文明を失いながら、その代償として人々が超能力を獲得していった世界。 旅から旅へ、 果てしない旅を続ける男、ラゴス。 様々な人々と出会い別れ、 彼自身も歳を重ねてゆく。 彼の旅の目的は何なのか? 彼は何者なのか? 筒井康隆といえば、 「時をかける少女」とか「パプリカ」などが有名だが、 異色作とされるこの作品も、なかなかの秀作。 SF的な設定もありますが、ファンタジー小説として楽しめます。
0投稿日: 2009.03.04
powered by ブクログ人間はただその一生のうちに、自分に最も適していて最もやりたいことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。 知的な会話は一種の享楽だ。 この二文に尽きる。
0投稿日: 2009.02.23
powered by ブクログあたかも主人公ラゴスの旅行記のように 淡々と綴られていくSFファンタジー。 世界観は自分の知ってる話の中では 宮崎駿の「シュナの旅」を連想させた。 非日常なはずなのに話に入り込みやすかった。 読みやすい。
0投稿日: 2009.02.22
powered by ブクログ2008年11月28日購入。読書期間2009年1月4日〜6日。 SF小説で読みやすく、あっさり読んでしまった。 主人公は自分の身に起こることを冷静に見つめ、対処し切り抜け、目的のため旅を続けていく。 時間がかかろうと自分の目的を遂げること・自分の心の衝動にしたがい行動を起こすことの重要性、それに伴う困難、そのように生きる人生とは。 毎日を淡々とこなし過ごしている時期に読んだため、色々考えさせられる。まだ、その答えは出ていないが、良い本に巡り合ったと思える。 しかし、その内容・筆者が伝えたいであろうことが、より深いところにあるのだろうというのは感じられるが、自分には難しく読み取りきれなかった。 時間をおき、また、ゆっくりと読みたいと思う。
0投稿日: 2009.01.04
powered by ブクログ思わずジャケ買いしたけれど、読んでよかった、今年一番の作品。 SFファンタジー要素はあるものの、一度文明が滅びて再生したアナログな世界を旅するラゴスの一生を描いた物語は、ロマンに溢れていてちょっと切なく、人生を考えながらしみじみ読み終えました。 大人になってから出会えてよかったと思える一冊。
1投稿日: 2008.11.17
powered by ブクログかつて地球から遠く離れた星に移住した人たち。 科学をわすれ、超能力が使えるもの、自然に生きるものたちと触れ合うラゴスが旅をつづけ、かつて失われた技術を求めていくはなし。 よみがえる文明は繁栄とひとのこころを変えるなか、純粋に学ぼうとするラゴスは、最期の旅に出る。 国を造り、ひとが増えて、故郷にも戻っても忘れられない、なにかを求める心。 最愛の人にあいたくなるファンタジー。
0投稿日: 2008.10.14
powered by ブクログいでくん→犬さんから流れ流れてやってきた イメージはクロノトリガーだった。茶色くて明るい街街。RPGの感じは突飛過ぎない非現実な街の様子に特に感じるのと、その町で何かしらのイベントをしてその街で時間が流れている様子がゲームのRPGのようだった。その街街でこうこうこういうことがあって上り詰めてしまいのような、身の進退にかかわることが多く書かれているので、そこがぐだぐだしていて面白いな〜独特〜と思うところだった SFだけでなく人間くささも含めてこの人物に対する親近感や時間が過ぎ去ってしまう仕方なさが、この本の中に入り込んでいるような気になる 転移のこととか壁を抜けることとか、非現実なアイデアが全体を通して一気に書き込まれているのではなく、素朴なラゴスの様子に慣れ親しんでいたら、点・・点・・・と非現実が書き込まれているので「あっここは違う星のこと」「あっこの人たちはこの時代よりずっと前の時代」と新しいきづきがあって不思議な雰囲気を増していた。
0投稿日: 2008.10.03
powered by ブクログ筒井さんてSFのイメージだったけどこれは「アルケミスト」にどこか似ているんです。 姉に勧められて読んだ本。 コーヒーの描写とか素直に「いいな」と思えます。 いい雰囲気の本。
1投稿日: 2008.07.24
powered by ブクログ過剰な期待を抱いて読んだのだけれど、全然裏切られなかった。すばらしい。ここのところずっと追い求めていたのは、こういう小説だったのだと思う。
0投稿日: 2008.07.20
powered by ブクログホワイト筒井節、とでも言いますか、主人公のラゴスの視点を借りて、ロマン溢れる不思議な世界観にそのままトリップさせられる感覚で読んだ。特に「王国への道」の章、15年の歳月をかけてあらゆる先人の知識を貪り得る様は圧巻。物語毎に現れるチャーミングな人物を表現するラゴスの語り口が何とも真っ直ぐで心地良かった。
0投稿日: 2008.01.24
powered by ブクログ久しぶりに,かなりよいと思える小説に出会った。筒井作品の中では異色と言われているが,全然よいと思う。地球によく似た,しかし異なる世界(時間的にはだいぶ未来だろう)を旅する主人公ラゴス。彼の求める「何か」を通して,他者との関わりと愛情,知識と実践,実社会から一歩引いたところにある内的な人生観に関する,著者の考察と思考実験が綴られてゆく。この小説は,一種のシミュレーションとも取ることができそうだ。ラストに「旅の答え」がはっきりと提示されるわけではないが,そのような終わり方をするのがもっとも効果的な物語の1つだと思った.
0投稿日: 2007.09.25
powered by ブクログ普段読んでるお笑いではない。 しかしこの真面目なSF小説もかなり面白かった。 ワープ先に障害物があると爆発しちゃうとか、なんかありそで、わかるわかる、みたいな。 こういう細かいところも流石に上手いねぇ・・・。
0投稿日: 2007.09.12
powered by ブクログたとえ定住民族であろうとと変化のない日常であろうと人生とは旅なのだ。一人の人間の人生を真っ向から描いた深みのある作品。SFと嫌わず読んで欲しい。
0投稿日: 2007.03.28
powered by ブクログもっとずっと…ラゴスと共に旅をし続けていたいって…最後のページをめくっても尚思っていました。 こういう読後感を与えることが出来る読み物って…最高です。
0投稿日: 2006.10.22
powered by ブクログ筒井作品としては異色かもしれないファンタジック連作短編集。文明が失われ、代わって人々がささやかな超能力を持つようになった世界。旅を続ける男ラゴスが目指すものとは? 流れていく時間、過ぎ去っていく人々、誰しも人生そのものが“旅”なのだと思わせる一冊。一つ一つの事件に、必ずしも“結末”がないところがいいです。
0投稿日: 2006.04.13
powered by ブクログYonda? に挑戦2冊目。筒井康隆、久しぶりに手にとりました。連作長編、飽きさせない手腕はさすが。旅心が触発されました。
0投稿日: 2005.12.04
powered by ブクログ筒井氏の本は実はこれしか読んだことないのですが… 飄々とした主人公の造型、記憶人間や集団転移などの設定がとても好きです。 なんだか懐かしい物語です。
0投稿日: 2005.11.24
powered by ブクログまったく物語の世界にはまり込んでしまえる面白さです。高度な文明を喪失した後の世界を、北から南へ、そして北へ回帰するラゴスの旅の物語です。ごく短い短編の一つ一つが主人公が立ち寄った場所でのエピソードになっていて、ページをめくっていくうちに主人公と一緒に年を重ね、旅をしているような気分になります。そんなに重々しい文体の作品ではないし、全体でも200ページほどしかないのに、不思議な重厚感で、後半などラゴスが成し遂げてきたことの一つ一つが、まるでリアルな思い出のように感傷的に胸に迫るんです。現実離れした世界観や、ラテン的な空気はガルシア・マルケスの『百年の孤独』と同じ匂いがしました。
1投稿日: 2005.09.28
powered by ブクログ饒舌、悪ノリが理由で筒井氏を敬遠している人にこそ読んでほしい一作。文明の意義や人生の意味といった大きなテーマを、短い小説に見事に詰め込んだ素晴らしい作品だ。
0投稿日: 2005.03.17
powered by ブクログ敬愛する筒井作品のなかで、最も好きなものです。淡々とした語り口の中に「学問で生きるということ」の喜びと悲しみと理不尽が詰まっています。
0投稿日: 2004.11.16
powered by ブクログ筒井らしくないと言えばそうなのだろうけど、面白ければいいじゃない。ラゴスがスカシウマと飛ぶときの描写だけで私は感涙しました。
0投稿日: 2004.11.08
powered by ブクログ世界はこんなにも美しい。澄み渡った空の下の遙かなる人生。私はこれ以上流麗な一代記を読んだことはない。
2投稿日: 2004.09.26
