
総合評価
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powered by ブクログファンタジー小説の中だと一番好きな作品で読むたびにワクワクする。 ラゴスは勿論のこと、各エピソードに出てくる登場人物もそれぞれキャラクターが際立っていて読んでいくうちに自然と顔立ちや雰囲気が思い浮かんでくる。 まさに「旅のラゴス」だと思える最後のお話も印象的だけど、やっぱりお気に入りはオチを知ってても読むたびに笑える壁抜け芸人の話。
1投稿日: 2026.04.29
powered by ブクログ論理的に構築されたファンタジーの世界観を背景に、ラゴスの人生における複数の転機を短編的に繋ぐ形式。各章で数年単位の時間経過を重ねることで、人生という長い旅の重さと変化を表現している。様々な環境での決断や出会いを通じて、人間の道徳的判断と人生の選択肢が問われる感じ。穏やかで落ち着いた文体で語られながらも、ときに考えさせられることもある構成。一方で、今だったらこんなん書かれんだろうなーって描写もあり、そこには違和感を覚えることもあった。全体的には、人生における「旅」と「帰還」、そして最終的な「決別」へ向かう過程を静寂の中に描いた作品。人間の本質と時間の流れを感じさせられる読後感がある。
0投稿日: 2026.04.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ラゴスの青年時代から老人になるまでの長い人生の話だった。 何年も奴隷で辛い時期があったり、目的だった先祖の本をひたすら読み続ける楽しい時期もあり、恋したり、大切な人に出会えたり、人生って誰でもこういうものかもという気持ちになった。 ラゴスの人柄と無欲なところがあってのことかもしれないけど。 作中で一番最初の章で好きだった子を老人になっても好きで、最後まで会いに行こうと旅に出るラゴス、この人のは最後まで旅する運命だったのかな。 老人のラゴスがもう一度旅に出る時の文章で、個人的に良かった文章の引用↓ >このキテロ市に、わたしは帰郷したのではなかった。実は旅の途中に寄っただけに過ぎなかったのだ。 色々やって最後に残るのは結局好きな人への恋心という人生を自分も送ってみたかった(←?) 読んだ人にとって「人生ってこういう感じだな」とか「こんな人生いいな」とか思えるところが名作と言われてるところなのかと個人的に思いました。
0投稿日: 2026.04.20
powered by ブクログ初めて筒井康隆さんの作品読んだけど自分には合わなかったかも、超能力が使える世界を旅するっていう設定は面白かったけど、あんまり内容が頭に入ってこなかった
0投稿日: 2026.04.17
powered by ブクログラゴスは老いてなお旅に出て根っからの旅人なのだと感じた。それが羨ましいというか正直妬ましさを感じてしまった。 奥の細道の月日は百代の過客にして行きかふ年も旅人なりを思い出した。 社会に縛られている現代に旅人としてどれ程いいだろうかと思う。 SFチックが強く時折、設定が大仰に感じてしまう事があり戸惑った。女性に一つの章に一人程のペースで好かれており少しくどいと感じてしまった。 恐らく個人の好みの感じで自分は肌感合わなかったが面白いシーンもあったので中世ヨーロッパのファンタジーが好きな人はきっと面白いと思います。
15投稿日: 2026.04.14
powered by ブクログ七瀬シリーズの旅行版に感じた これは無限に読めるぞ 幾度か、何年も経過してしまうシーンがあり、なんとなく残念になったほど 終わり方だけが好みではなかったが(七瀬もなんだよなあ)さすがは御大といったところか
0投稿日: 2026.04.12
powered by ブクログ新たな景色に触れ、知らない学問を修める。人生の旅の中で自分はどれだけ老後に語り合える話を身につけることができるだろうか。今は家にいながら色んなことを知れる世の中で、現地に赴く意義は昔よりは薄れているかもしれないが、やはり行かなければわからないことは存在し続ける。自分の知識欲が刺激される良い小説であった。 中高生以来の再読となったが、その時どんな気持ちでこの本を読んだのか、それがその後の人生にどう影響したか。詳細を覚えているわけではなかったが、登場人物の名前や壁抜けは印象に残っていた。さながら昔に立ち寄った集落を再訪したかのように。
0投稿日: 2026.04.05
powered by ブクログ本当に不思議で独特の世界観であり、私の冒険者心を大きくくすぐる作品でありました。 どちらかと言うと海外ファンタジーのような物語なので、海外作品派の私には比較的読みやすい作品でありました! 主人公である旅人のラゴスが行く先々で巻き起こす不思議なエピソードが、短編形式で語られて行くと言うもの。 彼が旅先で出会う登場人物達はそれぞれが色んな特殊能力を持っており、それを使った事でどんな結末を迎える事になってしまったのか…ちょっとした人生の教訓の様なものも詰まっていたりして、とても興味深く読めました! 主人公のラゴスは、まさに我々地球を旅する冒険者達の姿そのものであると、私は感じました。 当然皆様がこれまでに綴って来られた人生の冒険譚は、冒険者の皆様それぞれが違った内容であり、全く同じ物語はこの地球上に決して1つたりとも存在する事は御座いません。 なのでこのラゴスを自分に反映させて読んだ時、きっと皆様御一人御一人が違った感じ方をなさると思います。 是非とも、他の皆様の感想も聞いてみたい所で御座います。
10投稿日: 2026.04.04
powered by ブクログファンタジー世界での旅を描いた連作短編。 端的で、面白い。筒井康隆の力量が遺憾なく発揮されている。 小説初心者におすすめできる作品。
0投稿日: 2026.04.01
powered by ブクログ読書とは娯楽のひとつである。しかし、その中で、ただの娯楽ではなく、人生にとって心に残る素敵な作品に出会えたらなんと幸せなことだろう。筒井康隆の『旅のラゴス』を読み、まるでラゴスと共に旅をしているかのような体験をした。 物語の中では笑えることや素敵な経験、時には辛く悲しい出来事もあるが、主人公ラゴスは常に前向きで、感情に振り回されることはない。その姿勢によって、読んでいる私自身も人生を前向きに考えようという気持ちになれる。 ラゴスの旅は現実ではありえない壮大さや奇想天外さに満ちている。しかし読んでいるうちに、自分の人生と重ねて考える瞬間もある。周囲の人々がラゴスを囃し立て、ラゴス自身は手を貸すだけに見える場面も、物語を読み解く鍵のひとつだ。この作品は、ラゴスがまるで神様のように、読者を物語の中心に引き込み、人生を旅として体験させる力を持っているように感じられる。そのため、ラゴスの「運の強さ」や「知識の豊富さ」は、単なる偶然や才能ではなく、読者の感情や想像力を自在に操る神様的仕掛けの一部なのかもしれない。 軽く読みやすい文章でありながら、内容の濃さや受け取り方の多様性に驚かされる。ラゴスの旅を通して、人生の楽しさや不思議さ、前向きさを体感できるこの作品は、私の人生の愛読書として本棚に置き、また歳を重ねたときに読み返し、新たな発見や感動を味わいたい一冊である。
15投稿日: 2026.03.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読了。「ロートレック荘事件」以来の筒井康隆さん。最初の集団転移で話にぐっと引き込まれたのですが、読み終わってみると肩透かしと言うか、評判ほどではなかったかなと感じた。主人公に感情移入ができず、いまの自分に合わなかったのかもしれない。ひとつひとつのお話は面白く、決してつまらなかったというわけではないんですが、死ぬまでデーデというところがなんとも…。ただ、自身の思うように生きて、たとえ死出の旅でも何かを追い求めるというラストは少し憧れる。前評判や序盤の期待でSF要素を勝手に求めすぎてしまっていたのかなと反省。
0投稿日: 2026.03.24
powered by ブクログ普段ほとんど読書をせず、読むとしてもビジネス書くらいの私が、何となくもっと読書をしてみたいと思い立って、本当に久しぶりに読み終えた小説。 たまたま、ラゴスが本に熱中する章があり、読書への向かい方の一例を垣間見ることができた気がする。そもそも本を読むとは何だろうか。映画やSNSを見るのではなく、本や読書することが好きとはどういうことか、と不思議に思っていたところだった。 本を読むとなれば、どのジャンルを読むかも悩みどころである。もちろん、その時々で気分の乗る本を読むのが大抵だが、知識欲が高い時は、幅広いジャンルに目を向けて、網羅してみたくなることがしばしばある。ラゴスの場合は、異世界のそれこそ全てのジャンルの書物を読むにあたり、 ・形而上的なものよりも形而下から読む ・歴史ものを読む時はその時代の伝記や文学を読む ・歴史はすべての学問の基礎である。例えば政治学史、経済学史から読まなければ、政治経済学が理解し難い など、本の読み方、ひいては学問の仕方に対する示唆をもらったような気がした。 全体的な物語の感想としては、壮大な旅や女性関係の記述が多くあり、男性の方がよりロマンを感じる小説なのではと思った。ファンタジー要素もあり、アニメ化したらどうなるだろうと想像を膨らませた。
0投稿日: 2026.03.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白いけど、俺は興味ないけど、色んな女に好かれちゃって困ってちゃうみたいなのが終始気持ち悪い。 ゼーゼだけならギリ耐えられるけど、他にも色んな女が出てきて作者の性癖なんだろなーと言う感じがしんどい。 かと思えば急に主人公がまともなことを言い出すからびっくりする。SF的なことだけ書いててくれてたら私にとっては完璧だったなー。
0投稿日: 2026.03.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ラゴスの旅と人生を書いた話。 物語は旅の途中から始まる。 序盤で出会ったデーデという少女がこの先のラゴスの旅と人生に深く食い込んでくる。 ラゴスは鉱山で七年奴隷に甘んじていたかと思えばポロではいつの間にか王になっている。妻が二人もできて子どもにも恵まれた。それなのに彼はまだ旅の途中にある。普通王になって妻子も出来れば旅は終わりそこに定住する人が大半だと思う。 でもラゴスはポロを発つ。25年ぶりに故郷に帰ってもまた旅に出る。そこにはずっとデーデの影がついて回る。彼の旅は彼の人生そのものなんだろう。 印象に残ったのはポロで読書三昧の生活をしていた時の「最先端の科学技術が一般庶民の生活感情と遊離するほどまでに進んだ社会は、必ず何らかの形で不幸に見舞われているのだ。」という文。現代でいうと例えばなんだろう、AIとかかな。ウラニウムが発見された段階で科学史の読み聞かせをやめた時はラゴスの聡明さを感じた。 全体的にのんびりとした世界観で癒された。個人的に女性より男性が好きそうな作品だと感じた。もしかしたら女性視点では不満を覚える点があるかもしれない。主人公がかなり有能かつモテまくるので現代のなろう系に通じるところがある。じわじわ良さが滲み出てくるような作品。また定期的に読み返したい。
0投稿日: 2026.03.21
powered by ブクログラゴスの旅じゃなくて旅のラゴス。 時には長い時間をかけて滞在しながらも色々な地へ旅をするラゴスを通して、 人生について考えさせられる作品。
1投稿日: 2026.03.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
淡々とした語り口で、ラゴスの旅を描いていく冒険譚。スカシウマなどの架空の動物、転移という概念から、まったくの異世界物語と思いきや、現代人と思われる「進化した文明」を先祖に持つ世界ということが明らかになり、後半は進んだ文明の知識を得た人類が、自らの文明を進化させていく様を見る、タイムトラベル的な視点でも楽しめた。 どこか冷めたような印象を持つラゴスだが、知識を貪欲に吸収し社会に還元していく姿や、周囲の軋轢をうまく調整しようとする姿などは、妙に共感できるところもあった。どの地でも安住することなく常に次の地を目指し、老いた後は唯一の心残りであったデーデに導かれるように極北へ旅立つ姿は、1人の男としての憧れのような念も抱いた。目的地も終わりもない旅を続ける中で、人生という旅を紡いでいくというのは、世捨て人と思われるかもしれないが、ある意味で人の究極の姿なのではと感じた。
0投稿日: 2026.03.15
powered by ブクログ前半は物語の世界(ラゴスの旅)に、後半はラゴス(旅のラゴス)に焦点が当てられる印象。前半で超能力がいくつか登場、そしてこの世界のことが少しずつわかっていく様子にワクワクし、後半はラゴスが旅を通じて感じていることや学んだことをもとにどう行動するか描かれ、そこにまた興味を惹かれた、という感じ。面白かった! 結末が曖昧な話やその後を読者の想像に委ねるような話があったりと、もうちょっと描いて欲しいと思うことが度々あったが、それが読書の楽しさの一つなのだろう。 ラゴス魅力があるんだろうけどモテすぎではないか?
12投稿日: 2026.03.12
powered by ブクログ最初の方はあまりはまらなかったけど、「銀鉱」で奴隷になるあたりからぐっと引き込まれた 特に「王国への道」と「氷の女王」が面白かった ラスト、ここで終わるのかと一瞬びっくりしたけど、余韻があってすごく良い終わり方だった
0投稿日: 2026.03.10
powered by ブクログラゴスの旅、ではなく旅のラゴスというタイトルがピッタリな作品。 ラゴスの旅程とそこで出会う、経験する様々な事象、そして最終的には自分の人生をも旅して楽しんでいくラゴス。 ラゴスにとって、「旅」というなんとも素敵な二つ名が心地よい作品
0投稿日: 2026.03.06
powered by ブクログジャンルを知らずに読んだだけに、もったいない読み方をしてしまった。独特な世界観と、主人公の一生を追う旅行記のような小説は初めてだったため、今後同じジャンルの小説に挑戦するのも良いかもしれない。
0投稿日: 2026.03.04
powered by ブクログブックオフでセールになっていて偶然手に取った本。ひさっしぶりに小説を読んだ! 最初の方は転移、壁抜け、タイルに置いてあるタマゴとか、奇想天外すぎてずっと爆笑してたけど、後半になるにつれてより複雑でシリアスな展開になるのがハラハラして一気に読んでしまった。 本を読むこと、旅をして知らない土地や人と出会うこと。そこに明確な大義やゴールはないが、「何かに突き動かされて」進み続けることは、いつか終わるこの人生、ともすれば全てが無為に帰すとしても、少なくとも生きているあいだ、生の実感としての起伏や豊かな感情をもたらしてくれるのだろう。 さすらうって最高だ。 そういえば、主人公の村上春樹「海辺のカフカ」のカフカくんにも似た淡々としている感じや、理性的な感じがめっちゃ好きでした!筒井康隆もっと読んでみるぞー
0投稿日: 2026.03.01
powered by ブクログよかった!不思議でおもしろい世界観が俺の想像ボックスに追加された! こんな短い人生なんだから、やりたいことを生涯掛けて取り組もう 旅かあ、俺はこんな生き方は出来ないなあ、ラゴスいい人
0投稿日: 2026.03.01
powered by ブクログ一人の男の人生を俯瞰して語られる本 自由にやりたいことをやる人生でも苦労や困難に当たる。ただ目的は失わずに淡々と耐えていく。 恋愛や人との出会いは良いものも悪いものもあるが全て受け入れていく物語の中に色々な教訓が埋め込まれているように読める。 年代をあまり感じない書き口で読みやすい。 不思議な魅力のある本だ
0投稿日: 2026.02.21
powered by ブクログ「人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ」 ファンタジーが読みたくなって、初めて筒井康隆を手にとってみた。この作者さんには「時をかける少女」のイメージしかなかった。 まず、文章はとても読みやすい。 読み始めていきなりスカシウマとか集団転移とか全く知らない言葉が出てくるけど、難しい感じはなくすんなり物語に入っていけた。 筒井康隆がこういう作風なのかわからないけど、びっくりするほど淡々としている印象。 作中、奴隷とか戦争っぽい描写とか結構過激な内容が出てくるのに、さらっと進んでいく。 時の流れもそうで、ひとつの場所で平気で7年とか8年とか経っていて、それなのにラゴスの雰囲気や思考がそんなに変わった風でもないから、ラゴスが歳を重ねていることを忘れてしまう。 旅で良くも悪くもいろんなことがあっても、ラゴスの喜びや葛藤、後悔があまり描かれてないから、共感はできなかった。 非日常の世界をラゴスと一緒に旅できたような気分になれたのは楽しかった。 2026.2.15読了
1投稿日: 2026.02.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
丸く輪になって異動する転移、人や動物の心と繋がる同化、念じて空中を飛ぶ力などSFらしい発想も効果的で単純な物語の中にある夢や希望が、窮屈な人生の中で見る、小さな夢の物語になっていた。 ラゴスは北に向かって旅に出る。その途中の出来事や目的地についてからの生活などがやはり愉快な筒井SFだった。 彼の旅の目的は、北の大陸に先人たちが残した文化が、膨大な書物になって盆地の建物に眠っているということを学校で習い、それを読むことが目的だった。 今ある転移、同化、予知などの能力は先人が滅びた後に獲得した人々の智恵だった、そうした力を使いながら北の大陸に向かう。途中に出会う壁抜け男や、似顔絵書き、時には盗賊に会うこんなエピソードを挟みながら北の大陸にたどり着く。 語り部の老人にあい、その話から書物を探し当てる。 不思議な壁に囲まれた建物の中に書物が保管されていた。先人が滅びたのは、進んだ知識があってもそれを使う機械を作ることが出来なくなったからであり、発達した科学知識があっても材料資源や装置などが不足していたのが分かる。現状にそぐわない理論はやはり机上のみで終わる。それを支える資源はいつまでもどこにでもあるというわけではない、いつか高度で便利な生活は底をつく。 ラゴスは書物を筆写していくが到底追いつかない、旅で知り合った子供が成長するほどの時間が過ぎその子供が訪ねてくる。彼は、言葉を漏らさず記憶再生する特技があった。ラゴスは朗読して彼に覚えさせる。 そこで生えていた名もない赤い実がコーヒー豆だということを知る。それを売って盆地の国は栄え王国になる。国ができ指導者が生まれ国同士の富の格差が生まれる。 筒井作品の濃いSF性は余り感じられず、経済が潤い、国が栄え小さな村落から、体裁が整い政治も始まる。 しかしラゴスはここにとどまることはできない。帰るべき国があった。 北の王国を出て、南大陸の我が家に帰ってくる。そこで、旅の知識を使って文化を勧める。彼はその知識で尊敬され崇拝されるが、嫉妬や裏切りもある。父と兄とは不仲であり、兄はラゴスの知識を喜ばなかった。 ラゴスの心は世界を歩いて自由に暮らすことに向かう。父の書斎で見つけた放浪の画家の絵の中に、旅で心惹かれ今も忘れられない少女の成長した姿を見つけた。 北で学んだ知識、主に農業の知識を書物に書き残してまた旅に出る。 ラゴスは北の新しい国で結婚もする、しかし故郷に帰って知識を伝えたりする。だがそれはいつの間にか窮屈な社会のしきたりや人間関係に縛られていることに気がつく、ついにそこから開放され孤独の中で生きていく自由を選ぶ、一度限りの生き方として、もし出来れば、勇気があればそうして生きること、成長した少女の姿を求めることが理想的でとても美しく感じられる。
8投稿日: 2026.02.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おすすめされて拝読。 ちゃんと最後まで読んだので記録に。 文体はとても読みやすい。 序盤のファンタジー要素も好みに感じました。が、昭和に書かれた本と理解はできるものの、諸所の主人公と周りの人間の状況ができすぎていて不快感が拭えなかったです... 読者のストレスを減らすため、わざとそう書いているのはわかりますが、非の打ちどころのない主人公が、読心術や浮遊などのチート能力は使えないものの文明以上の知識を使って旅をするハーレムご都合主義な展開...に読めてしまいました。(なろう系小説のよう...) 恥や葛藤、挫折の描写が本当に少なく、ある程度歳をとった旅人なのかと思ったら、旅の序盤は年相応とは思えず、人間離れしているなと感じました。(にもかかわらず、旅の先々では面倒くさくなるとわかっているのに女性関係を持つ...) 善良な人に描く割に、女性への「黙って見送るのが美しい」という価値観、コミュニケーションの放棄と搾取感がノイズになって合わなかったです...。 主人公よりも周りの人々の方が共感ができ、気持ちが向いてしまいました。 最後もデーデに会えたとして、ラゴスはしばらく経てば旅に出てデーデを傷つけるだろうし、見つけられなくても実家の庭に転移する場所を用意してもらっていて(失敗のリスクがあるとはいえ)いつでも戻れる点も気になりました...。意地でも戻らないのだろうけど。 路銀は置いて行きましたが、孤独なように見せて実は帰る場所やその選択肢がある贅沢な旅だな...と。 デーデの数年間を見聞きしているのに、「デーデは自分に会いたいだろうか?」なんて微塵も思ってない点も傲慢で、本当は今の場所を離れて旅をする口実にしているだけなのが見え隠れ。ラゴスは何歳になっても自分中心の人間であり続けるんだなぁと。あれだけの知識があるなら他者を巻き込まなければいいのに。 (自由、旅への憧れ、これがロマンだという感覚はわかります。しかし、おすすめしてきた人間が、令和という時代にこの本と主人公をダシにしようとしていること。こういう生き方への強要の気持ちで紹介してきたことがわかり、より不快に感じてしまいました。) 時代背景が違うタイミングで書かれたファンタジー作品に個人的な感情で突っ込みすぎで恐縮です。 もう少し私が若くて物事の分別がついていなかったら、あと男性だったら面白かったかな... フラットな目線で評価ができず申し訳ないですが、もっと別のタイミングで知りたかった作品。
1投稿日: 2026.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
好きなひとがこの本はファンタジーだと言って貸してくれた。 夢のようなメルヘンで楽しい世界を想像して開いてみたけど、人間の嫌な部分だったり現実味のある家族の軋轢だったりが淡々と書かれていて、これはファンタジーなのかと同じところを何度も読み返したりする。 そういえば転移したり、馬が空を飛んだり、ものすごくファンタジー。ものすごくファンタジーなのに、それを超えるくらいの現実があった。 [王国への道]は知識欲が刺激されて自然と読むスピードが上がる。学ぶことは楽しいことだともっと早くに気づいていればな、と今になって思ったりする。 ラゴスが得た知識を明確に良い方向にしか使わないのが良かったし、ニキタとカカラニを可能な限り平等に扱ったのも良かった。終始善人なのが良かった。 長い旅の最後にたどり着いたのがデーデとの思い出だったのには驚いた。 あの時シュミロッカに留まって、デーデをちゃんとつかまえておけば良かったのに。そう考えたりもしたけど、ラゴスにとっての幸福はデーデと結ばれることじゃなくて、どこかに自分をきっと待っててくれている人がいるってことだったんじゃないか。 至極善人だと思ってたラゴスを少し傲慢だなと思った。
0投稿日: 2026.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて筒井作品を読んでみたが、不思議な小説だった。 SFと呼ばれてはいるが、本作はどちらかと言うとファンタジー。マテ茶が出てくるのでおそらく南米あたりで、時代的には高度文明が滅びた後の、風の谷のナウシカのような、電気が発明される以前の頃という設定だ。 不思議だったのは、物語ではラゴスが一番最初に好かれたデーデという少女に、ラストにわざわざ会いにいくというエンディング。色々成し遂げて、歳もとり、もはや教祖にもなり得るような偉大な存在になっていたラゴスが、最終的に求めたのは少女デーデ。これが何を意味するのか、正直分からなかった。よく分からなかったが、氷の女王となった彼女は、ラゴスをおそらく待ち続けている。
0投稿日: 2026.02.02
powered by ブクログ初、筒井康隆作品。 読んだのは大分前なので、内容は正直朧げだけど受けた衝撃はよく覚えている。 こんなに面白い小説あるのか!と思った記憶。
0投稿日: 2026.01.30
powered by ブクログ筒井康隆といえば…であがる作品って どれなんだろう。 わたしは、 ・時をかける少女 ・パプリカ ・家族八景 ・残像に口紅を くらいしか読んだことなかったから 筒井康隆には そういうイメージがあった。 現代文とは少し離れていて 一見すると読み難さみたいな雰囲気があるのに 気付いたら夢中で読まされていて、 夢で見るような抽象的な思想や思考を文体化、 半ばから後半にかけて熱量をしっかりあげてくるのに 決して大多数が望むだろうと思われる終わり方はしてくれない…。 そういうイメージ。 本書も例にもれず ぐんぐん読まされて 久々に 小説・文学を読んでる! と思わされた。 けれど筒井康隆の作品だから 果たしてどんな風に終わるのか…と思っていたら… 良いとか悪いとかいう感想は含めず、 わたしのイメージしていた筒井康隆の締め方ではないように感じて、 「この人、こういう書き方もするんだ…」 と思った。 改めて、筒井康隆の作品を調べて 最高傑作らしい作品が別にあったので またそれも読みたい。 上記であげた著書は有名どころだから 読んだ人も多いだろうけれど もしその辺りで読み止めている人がいたら ぜひ旅のラゴスは読んでみてほしい。 わたしは家族八景の4作目で 筒井康隆からしばらく離れていたけれど、 上記著書で筒井康隆をイメージづけてしまうのははやかったなと思った。
1投稿日: 2026.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ラゴスという人物について、この人はすごく頭がいい印象を受けた。自分のことを俯瞰してみることができて、周囲の人の人間関係も割と注意深く観察して、人となりを自分の中で落とし込んでいた。奴隷になりながらも、その中で自身のできることを発揮して、監視からある程度の信頼を得るのもこの人の知識があったからこそ。「知識」に対しては貪欲で、それを追い求めて旅を続けてきた。帰郷してからも、自分が学んだことを故郷や人のために教え、広めていた。基本的には、書物を読んでいただけなのに、医学や歴史、経済、政治と幅広い分野で知識を身につけている様子だったから、これもある種ラゴスの超能力なのかと思った。知ることには貪欲だったけど、好奇心が暴走することはなくて、社会への影響を考えながら改革を進める冷静な一面も見られた。発電機の発明は、「よく、あそこで止めることができたな」と思った。 最後はデーデに会えただろうか。
0投稿日: 2026.01.28
powered by ブクログ1つの別世界を立ち上げる程の壮大なSFでありながらも、その現実との距離感が絶妙で、ラゴスの世界に集中できた。 特にその地で得たかけがえのないもの、それを大切にしたいという気持ちは偽りなくあるが、旅を続けるしかない。そこに人生の意味を見出だすラゴスの姿勢には一歩退いて読むことができないほど惹き付けられた。 人の世界には、社会がある。社会には人間関係があって、そこには責任があって、皆日々その中で悩みながら生きている……そういった場所から1度ゼロになって飛び出してみる。そうして見えた世界をこの物語は見せてくれた。 日々の生活に風穴をあけるような、そんな痛快な旅の楽しさが良く感じられる読書の時間だった。
0投稿日: 2026.01.22
powered by ブクログファンタジーっぽく始まって、突然のSF展開も!? 1986年に刊行された筒井康隆の連作長編。 舞台は地球人が辿り着いたどこかの星なのか、はたまたずっと未来の地球なのか。 過去には高度な文明があって栄えていたようだけど、今はそれを覚えている人すらおらず。 そのかわり人々は超能力を使えるようになってます。これは便利! そんな世界を旅するフーテンのラゴス。目的はそのつどあるにはあるけど、ウズウズしてすべてをほっぽってすぐ旅に出てしまう。こりゃ一つの場所に落ち着けないタイプかな。 結構なピンチとか危険な目にも遭うのですが、あまり動じず知的で飄々としてて、でも情にもろいところもあって…そりゃみんな好きになっちゃうわ。 とにかくラゴス、男女問わずモテモテすぎ!もうこれに尽きる。
11投稿日: 2026.01.20
powered by ブクログ旅人の生涯を描いたSF。 面白くないわけではないが惹き込まれなかった。 筒井康隆作品があまり刺さらないのかも。
1投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログ図書館本 題名と表紙の絵が気になっていた本 引き込まれるおもしろさ ファンタジーと現実っぽいところが混ざっていて、 主人公も人柄や知性あふれる好感が持てる人。 主人公のイメージ 日本の俳優さんなら誰だろう、、、 と思いながら読んでいて 浮かんだのは 鈴木亮平さん! リーダーシップを持っているところ 頭の良い所がピッタリです。
86投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ途中途中での経過年数にぎょっとする、けど前に進み続けてひと所にとどまらない人生、ずっと変わり続けたなーと思った、おもしろかった
2投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ子供の頃スターウォーズ ファントム・メナスをみてあの市場にはどんな人やエイリアンがうろついていてどんなものを食べ話しているんだろうと空想が膨らんで話の流れがわからなくなった。 それをまた体験できた。
1投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
旅人ラゴスの一生を描いたSF作品。 SFなのに妙に現実世界に寄せて描かれており、世界には色々な環境があり、考え方があることを考えさせられる。 終始一貫してラゴスの旅には目的と呼べるものがなく、旅に対しての結論も出ないまま終わるため、小説にエンタメ性を求めている層には刺さらないと思うが、 人生というのは答えのない旅で、自分がどうありたいかを常に模索しつつ、その過程をどう楽しむのが大事ということを学べる作品だった。
2投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文明が発達しすぎた故に崩壊し、その代わりに超能力を得た人類...というポストアポカリプス的な設定に惹かれて読んだのだけれども、 とにかく主人公が万能すぎ。奴隷に一度堕とされるけど、そこでもあっという間に出世し、ずっと神やら王やら持て囃され、女性にもモテモテ。 痛快で楽しく読めますが、重厚なSFというよりかはライトノベル風味。そこが少し拍子抜け。
3投稿日: 2025.12.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ラゴスの人生(作者の人生観)が詰まった読み応えのある1冊。 人生を描いているだけ合って、愉快でもあり、ハートフルでもあり、緊迫したり絶望したりもする(と言ってもラゴス自身はいつもどこか楽天的だが)。時折出てくる非常に強い表現(≒過激な言葉)に、旅(人生)の過酷さが表れているようにも思える。 社会的な地位にしろ、物理的な土地にしろ、そこがどれだけ快適でも決して安住せず、次から次へと未だ見ぬ外界へ向かって進んでいくラゴスを見て(読んで)いると、"彼のように生きねば"と思われてくる。 それぞれの章の独立性が高く、それぞれ全く異なるテーマやメッセージがあるように思われるが、それらを「ラゴスの人生」という太いテーマが一貫しており、随所にエンタメチック(まさに人生)な要素も見られる。例えば、過去の登場人物が思わぬところで登場したり、ある瞬間に、過去のある一瞬が脳裏から離れなくなったりなど。 なかでも、個人的には王国の話が好きだ。理由は、筒井康隆から読書(勉学)の極意を教えてもらえるからだ(笑)。ある分を学ぶとき、その史書は有用なガイドとなることは初めて知った。早速読んでみようと思う。
1投稿日: 2025.12.17
powered by ブクログ中学生の頃すごく好きで何度も読んだ本だけど、今読むと好きにはなれないというか、鼻につく部分がある。 でも、感動するところは同じ。 変わったようで変わっていないな〜
8投稿日: 2025.12.17
powered by ブクログ旅を続けないといけない人っていうのは、こういう人なんだと思った。 いろんな分野の本を読みたくなった。読むだけで終わるんじゃなくて、実践することに価値があるとも思った。実践する人がいないと技術は失われてしまうから。知識があるだけの人にはならないようにしようと思う。
2投稿日: 2025.12.13
powered by ブクログわー何これ、めっちゃ素晴らしかった!!!ラゴスかっこよ!ラスト素敵!人生で読んでおきたい10冊に入る!大好き 大好き 大好き!
2投稿日: 2025.12.08
powered by ブクログ読書好きSNS界隈で何度も見かけるので、初めましての筒井康隆作品。結論、とても面白かった。 SFだからかもしれないけど、昭和61年に刊行されたとは思えない、古さを感じない文章だった。 風景描写が鮮明で、人間模様も細かく描かれてるので、SFは日頃全く読まない私でもすっと馴染めた。 七瀬シリーズにも手を出そうか検討中。
2投稿日: 2025.12.06
powered by ブクログラゴスの生涯をかけたひとり旅。 ラゴスの何事にも囚われず自由な生き方、好奇心の探求は誰もが羨ましく感じるのでないだろうか。 そんな自分の心に正直に生きたラゴスの半自叙伝的な物語。 物語は突然高度な文明を失った代償として、人々が超能力を獲得しだした世界。 ラゴスの生涯をかけた旅の目的はなにか?という話。 旅先での出会いや別れ、特別な体験は退屈な日常から解放されスリリングで魅力的だ。 二度も奴隷になったり、一国の王様になったりと波瀾万丈でジェットコースターのよう。 羨ましいことに行く先々で女性から好意を寄せられる。奴隷は羨ましくないけれど。 旅先での面白いというか哀れなエピソードは壁抜けの能力を持った男の話だ。 女性の部屋に忍び込もうとした男が全裸のまま壁と同化したままになってしまうなんとも滑稽で想像すると思わず笑ってしまう。 いろいろな能力がでてくるのも楽しみのひとつ。 ラゴスの凄いところは、自分の好奇心のためなら王様の地位を躊躇いもなく捨ててしまうところ。 私だったら、間違いなく綺麗な嫁二人もいて、贅沢が出来て、将来が安定している王様をとるだろう。 そしてラストははっきり描かれていない。 なぜなら、ラゴスの旅は続く、ラゴスは自由だから。 誰もが会社や家庭、お金という見えない鎖に繋がれている。 ラゴスの自由な人生には正直憧れてしまう一面がある。 でもその自由な生き方の裏には残された家族や子供の犠牲がある。 ラゴスの生き方はこんな自由な生き方もあるよとifの世界を見せてくれる。 まぁ好きな事をして生活できれば一番良いのだけれど、なかなか難しい。 現実味はないけれど、特に月曜日の朝は満員電車に揺られながら「このまま旅にでてしまおうか」なんて心のなかで呟くのだろう。
71投稿日: 2025.12.01
powered by ブクログラノベ。 こんな優しい感じの物語を筒井康隆さんが書いたことに驚きました。 いい意味でらしくない作品です。
1投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログ過去に高度な文明を失ってしまった 不思議な能力の存在する世界 その世界を人生をかけて旅するラゴスのお話 そこまでのいい人、魅力的な人には思えなかったが 旅の行程で出会う人に好かれ頼られ行かないでくれと しょっちゅう言われるラゴス でもラゴスは自分のやりたい事以外には さほど情や思い入れが湧かないタイプの男子のようで 旅情に誘われ旅をする 物語は淡々と紡がれリフレイン的な盛りあがりや 一転二転するような展開は少ないが 飽きずにページが進みます 結局ラゴスさんは一箇所にはとどまれない 旅の刺激や冒険に取り憑かれてしまった ロマン大好き男子なんでしょうね 彼が羨ましい人は現代にだって 多いのだろうと思いました
1投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログ私淑する人から借りて読んだ。多分独り善がりの生き方と感じる人も多いと思う。犠牲にしているものが少なくはない。血を分けた子供との関係が希薄過ぎるほど書かれてないのととか。それでも、自分が生まれてきた価値を探し続ける生き方に共感もする。学者肌なせいかな笑
1投稿日: 2025.11.25
powered by ブクログ最終章まで読み進め、読み終わる=旅が終わるのを寂しく思った。 世界について多くは語られていないところがよい。想像の余地があり、広がりがある。 スカシウマが崖から〇〇する章が一番ワクワクした。 転移、動物と心を通わせる、といった力が出てくるが、魔法のようではなく、一種の得意分野のように描かれているのが印象的。 過酷だが美しいのだろうな、と思われる世界。読み耽った。
4投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
少し難しかった 私にはね しかし文明の原始化とか時代や場所を想像しながら読めたけど 別れが意外にエグい
1投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ大好きな小説の一つ 主人公の知識欲、学ぶ姿勢にあこがれを抱いた。 私がモデルとする人物像に大きく影響しているね
1投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ最初は掴みにくい話だとと思ったが、話が進むにつれ一気に読めた。 巨大な宇宙船がある町に辿り着いてからが面白くなった。 時代もあるのかもしれないが、ラゴスの女性遍歴がちょっと気になった。
7投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログSFファンタジー面白かったー! 主人公が万能すぎかつモテまくってるところはなんかこう…なろう系に近いものを感じたけど でも想像力を掻き立てられてワクワクする世界観で面白かった!
1投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ知らない土地の風景を見る。知らない土地の風俗を体験する。そして知らない文化で育った未知の人と交流をする。旅は擦り切れた日常をアップデートする有効な手段のひとつだ。ラゴスはそんなつもりで旅に出たわけではないかもしれないけど、もしかしたら何かを変えること、何かが変わることを求めて旅に出たのかもしれない。 もし退屈さやかわり映えのなさが日常の主導権を握っていたら、ひとは旅の途中で目にするひとつひとつ光景に驚いたり心を動かされることに懐かしさや新鮮さを感じるのかもしれない。振幅が大きいほど、これまでの埃をかぶっていた日常が綺麗に磨かれる気がするものだ。もしラゴスにインタビューする機会があれば、是非そのへんの本音を聞きたいものです。って小説の内容に関係ないことばかりベラベラ喋ってしまいました。すいません。 そういえば前半部分は、なんだかガルシア・マルケスの『百年の孤独』に似たマジックリアリズムを感じていた。少なからず影響を受けてこの小説世界を作り上げたのかもしれない、と思いながら読んでいたが、後半になるにつれて雰囲気が変わってしまった。意図的なのか、それとも知らずに本道を逸れてしまったのか。真意は分からないが、だんだん私の興味が薄れていったと言わないわけにはいかない。出会い、別れ、愛情、友情、怒り、惑いなど、人の本性についてはよく描かれているとは思ったが、冗漫な部分もあり読み進めるのが億劫になった。 最後までマジックリアリズムを押し通す力技を見たかったというのが本音。だが作者は一本調子になることを避けたかったのかもしれないとも思う。何が正解かは分からない。きっと正解なんてないんだとも言えそうだ。いつか近いうちに(いや、そのうちに)違う作品も読んでみよう。
1投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログ読んでいてワクワクする。何をしたいのか、何を目的としているのか。はたまたいっときの興味で行動してみるのか。関わってきた過去に対してのしがらみがある中で、無数にある選択肢を何をもって選ぶのか。愚直でいたいなと感じる一作。本をたくさん読むと王様になれる夢のような流れが好き。定期的に読み返したい。
1投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログRPGの世界に入ったような感覚。 不思議な国で不思議な人たちと出会う。 男なら憧れる設定だ。 特にラゴスがモテすぎるのもいい。 是非、アニメ化してほしいものだ。
6投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログ少しだけ現実世界と違う世界、各地を旅する主人公は各地で色々な出会いやアクシデントに遭遇しながら、目的地を目指す。 子供の頃にトムソーヤを読んだときのようなワクワク感を大人になってから再び味わう事ができた。 主人公の聡明さ、人と向き合う姿勢には学ぶべきものがある。
1投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ読み始めて、よくある綺談かという感じでやめようかと思った。ーーが、読み進めると引き込まれる。 終わってみれば、さすが筒井康隆!
1投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ人生という名の旅。 さまざな人間に出会い、自身の道を自身で決める。自分で選んだ道や生き方には誰も責任は取れないだろうが、その分、生を感じられるのだと思う。旅路の爽快感、喪失感、昂揚感すべてが伝わってくるようで、旅好きな私には最高の作品でした。
8投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログとにかくモテる旅好きラゴスさん。どこに行っても、いくつになっても、旅ゆく先々でモテまくります。しまいには、旧ドラクエV天空の花嫁のビアンカとフローラのように、かつて子供たちを苦しめた“究極の二択”に対して、反則まがいの“第三の選択肢”をズバッと選び、なおかつ自分の大好きな「読書最優先生活スタイル」は崩さないという、傍若無人ぶりを見せつけてくれます。 こんなラゴスさんの一生を、嫉妬を覚えるどころか憧れのまなざしで一気に読み切れたのは、良質な短編集のような構成のうまさと、ラゴスさんが自由を求めて自分のしたいことを存分にしながらも、極力まわりに迷惑をかけないという、僕の理想の生き方を体現してくれていたからだと思います。 少し悲しいというか寂しかったのは、このページ数の中で一気に人の一生を見せられるため、どんどん老いていくラゴスさんに対して「なんでもいいから、元気なうちにデーデと再会してくれ!」という気持ちになってしまったことです。でも、デーデと再会してしまったら旅が終わってしまうかもしれませんし、難しいですよね。 ちなみに舞台のイメージ、特にキチの村のあたりは、大好きな『トライガン』的な風景を想像していたので、それも楽しく読み進められた要因です。 あー、面白かった。
2投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログおもしろかった とても読みやすかった。 ラゴスの何かに執着せず、飄々と各地をゆくさまにはとても惹かれた。
3投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログラゴスの旅日記というか手記みたいな感じで読んでると面白い。超能力のある世界ながらあまり目立ちすぎることもなく、世界観によく馴染んでいる感じがする。 ストーリー性はあまり求めない方がいいかも。あと最後はここまで来て書かないんかい!ってなった。
2投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ『旅のラゴス』は、表面的にはSF(超能力・失われた文明・異空間の移動)を題材としながらも、 その実体は人生そのものを描いた寓話です。 ラゴスは、文明が崩壊した世界で生まれ、常に「知」を求めながら旅を続けます。 しかしその旅の果てにあるのは、文明の再興でも、絶対的な真理でもない。 そこにあるのは――「歩み続けること」自体が意味になるという発見です。 ⸻ 人は、生涯をかけて“何かを求めて歩く”。 だが、目的地にたどり着くことよりも、その過程で何を感じ、どう変わるかこそが生きる意味である。 ⸻ この思想は、 「結果を重視する社会」への批評でありながら、同時に人間の存在への肯定でもあります。 筒井康隆が描いたラゴスの姿には、現代人が忘れがちな「歩み続ける勇気」と「探求の尊さ」が込められています。 ⸻ つまり、 『旅のラゴス』はSFの形を借りた“人生の寓話”であり、 ラゴスの旅は人間の生そのものを象徴している
9投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログファンタジックでサイエンティフィックなフィクション。読んでいて楽しかった。ドキドキしたしハラハラしたし、辛かったし思わず息を呑んだ。スカシウマを見てみたいあまりに生成AIに画像を作らせてみた(アウトプットは透明な馬で期待はずれだったが)。空想って楽しい、と脳みそが喜んだ一冊。
1投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログ傑作。個人的に筒井康隆のベストは、短編は「薬菜飯店」で、長編はこれ。 前半の転移とか読心術とか壁抜けのあたりは、まあ普通のファンタジーでもこれぐらいはあるよなって感じだけど、「王国への道」と「氷の女王」を読んでるときの高揚感は、最高のSFを読んでるときと同じもの。これがSFかといわれるとちょっと自信ないけど。 「顎」では著者の虚構に関するこだわりみたいなものが感じ取れるし、「赤い蝶」や「氷の女王」を読んでいる時の切ない感じもいい。たった200ページちょっとの小説だけど、きっちり物語を構築しちゃってて、この密度の高さはちょっとすごい。
1投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログ青年から老いて尚旅を続けるラゴスの人生讃歌。出会いと別れを繰り返し最終的に原点であるデーデへの想いに回帰し、旅を続ける構成がとても綺麗で、様々な女とのロマンスと別れを経験した事で数日しか共にしていないデーデという少女の神秘性が更に高まってるなと。旅する知識人はそりゃモテますわな。 彼自身でも語り悩む、自身が研究者でなく知識人である事に正直こちらもあまり乗れない部分があったのだが、彼のアイデンティティは人と人とを繋ぐ旅人である事なので納得。彼が向かう最後の旅は短い時間を共にした1人の女性を追い求める旅。旅の目的はなんでもいい、たとえ死であろうとも、それが人生。 ストレートな言葉であっても、共に旅をして聞く言葉だとこうも響くものなんだなと。 こちらも思わず人生がワクワクしてしまうような、そんな旅小説。
11投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
★★★☆☆期待が膨らみすぎたのか。絶賛される理由がわからなかった。ラゴスの旅の目的は何なのか。壮大な旅が淡々とあっさり語られドップリ世界観に浸るまでもなかった。 奴隷から王様まで幅広い。何年もそこで過ごしちゃうの!と心配になった。何年も快適な部屋で閉じこもって本ばっかり読みたいなー
1投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログまさかSFだと思わずに読み始めたもんだから、最初から転移とか、世界観が分からずで困ったのも束の間、不思議な世界なのに、なぜか想像できる…この感じはなんだったのだろう? 時間の流れが早くて、ラゴスはどんどん歳を取って… あっという間に読み終わってしまった。
1投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったけど、物語後半になるにつれて難しい内容が増えるから集中力がいる。思ったよりラストが地味だった。壮大な物語だったのに、ラストに向けて盛り上がりが減った気がする。でも最初の得体の知れない感じはドキドキして楽しかった。私が思っていたSFではなかった。時間の流れがはやすぎでびっくりする。
1投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログどこで勧められていたか思い出せないが、購入して本棚に置いてあったので読んでみました。それなりの量を読んできましたが、筒井康隆は初めてです。 いや、面白かった。 地球ではない星なのか、長い時間を経て文明の歴史の記憶が文化から消えてしまった未来なのか分からないが、機械文明がない世界で物語は展開していく。 感動すら覚えたこの本をきっかけに、他の筒井康隆作品も読んでみます。 彼の作品を読まないなんて、危うく人生を損するところでした。
3投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログ250ページ弱とSF小説の中ではかなり短い部類に入るはずなのに、ラゴスと一緒に一生分巡った物語は様々な世界や登場人物に溢れてて、読了後まるで何冊も読んだかの様な気分でした。ラゴスみたいな一生旅人って人生も憧れるけど、自分には絶対無理だよなあ。。笑
9投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログ不思議な小説だった。ラゴスという男の旅物語。北から南へ、そこから北へと何十年もの時間をかけて旅をするラゴスと各地で出会う人々との物語が淡々と描かれている。最初に出会い恋した少女のことを結局最後まで思い続け、また彼女のにあうために北へと旅立つラゴス。道中数々の女性と恋をしてきたにも関わらず最初の女性を思い続けるのはすごい。転移とか同化などSFの要素はあるもののそこまで突飛なことはなく現実世界のような描かれ方をしているのも不思議に感じた要因なのか。 旅っていいね
1投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログSF名作選みたいな特集で見かけて読んだのだけど、確かに名作だった! ポストアポカリプスな世界での一人の男の一生をかけた旅路を短編集の形でまとめたもの SF小説は読んだ結果"なんだかよう分からん"となることが多い印象だったけど、押し付けがましいSF感もなく、若干アレルギー気味だった自分でも楽しんで読めた。 超能力があったり高度な技術が一部では残っていつつ前時代的な生活様式が主流だったりSFな設定がしっかりあるのも楽しい 一生をかけて旅をする、ってのは浪漫だよね〜 以前見てめちゃくちゃ良かった映画パプリカの原作者でもあるとのことで、そっちも読むぞ!
2投稿日: 2025.07.07
powered by ブクログ旅をし続ける主人公と異能力、様々な人達と多様な土地、まさに旅をし続けるラゴスの人生譚のような作品。わくわくとしながらも、進み続け学び続ける姿勢には美しさすら感じてしまう。SFというよりファンタジー?人生を経ていくことと歳をとることの良さを感じた。
2投稿日: 2025.06.28
powered by ブクログ歳をとるのは悲しく虚しいことですね。 正確には歳をとること自体よりも、それにより自分の能力の衰えることが怖い
1投稿日: 2025.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三年前に購入。 主人公ラゴスが生涯を通して世界中を旅したSF物語。 旅をする間で神のような扱いをされたり、王様になることもあったが、30年の旅の末、生まれ故郷に帰ってきた。しかし、旅の途中で出会った少女のことを忘れられず、70歳になった時また最後の旅へと向かう途中で物語は終わる。 様々な世界、様々な知識と出会い人としての成長や大切なものを見つけられる旅にでたいと感じさせられる作品だった。 2018/5/11
1投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ4.2 ----- 読書の楽しさを再認識させてくれるような作品だった。昔の時代の話かと思って読み進めると、どうやらSFのエッセンスもあり、今とは違う世界線だとわかる。ただ、その設計はエッセンスに過ぎず、旅という普遍のテーマを取り扱ったわかりやすい内容だ。ラゴスの一生を追うため、フォレスト・ガンプのような気持ちで読み進められた。
1投稿日: 2025.06.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
話の内容は、「めちゃくちゃ品のある異世界転生もの」だった。文明が荒廃した世界で、古代の失われた知識を利用して「俺つえー」した挙句、年下から鬼モテる。ただし、文章を書く地肩がバキバキのため、鼻につかず、白けず読めると思う。さすが筒井康隆。
1投稿日: 2025.05.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ファンタジー世界の紀行文のような前半から、テクノロジーと文明の微妙なバランスを楽しむ後半へと続く。 スリリングであったり、奇怪であったりする旅のエピソードとSFの要素がうまく溶け合っていて、あっという間に読み終えた。 私自身、人生の折り返しとなるような年齢を迎えて、あと何本の本や映画を見たり、旅行に行ったりできるのだろうかなどと考え、焦りに似た気持ちを抱いていた。 ところが、ラゴスは膨大な量の書物を繙くに当たって、「焦燥とは無縁だった。」「人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。」と悟った。 とても深く感じ入った。 先の人生に向けた焦るような気持ちが和らいだ。
2投稿日: 2025.05.22
powered by ブクログ初めて読んだ筒井康隆作品です。 ジャケ買いでした。 南米を旅している途中(2016年)の飛行機やバスで読みました。 本の空想世界と旅しているリアル世界が まじりあい楽しく読めた記憶があります。
1投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ人身売買のような重めの内容もあるんだけど、語り口が軽くて大雑把なので、ライトノベル感が強くてそこは自分的にはあんまり。 ただ、終わり方が良かった。ここで終わってしまうんか、でもええやん!という感じだった。
4投稿日: 2025.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文章は流石読みやすかった。 ただ、出会う女性に片っ端から惚れられ、20歳も下の10代女性を選べないからと2人ともに婚約しつつ、でも結婚はおあずけ。結婚後には過去に会った少女が忘れられず彼女たちを捨て、旅先ではチート能力で人々の尊敬を無意識に集めつつ、兄の奥さんにまで惚れられる。モラル的にヤバい男という印象。何度も黙って出て行くのが卑怯だと思った。 暮らしに不自由せず本の中でひたすら読書にふける生活は羨ましかった。
1投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログ空想上の生き物や地名や超能力とかが出てくるSF。どこかでオススメの一冊とあったので読んでみたけど途中で投げ出したくなるくらい面白く無かった。何かにつけて主人公のおっさんが若い子にモテちゃうけど自分はそんな興味ないんだけどな〜というスタンスが気持ち悪い。色んな子と関係持ちつつ昔会った少女を忘れられない的な。一貫して気持ち悪いだった。この著者は二度と読まない。
1投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ瞬間移動や同化といった不思議な力と私達のよく知る世界があたかも現実にあるかのように同居する世界観は面白かったけど… 結局なんで旅してたんだっけ?! このオチのない(私が気づけない崇高なオチなのかも?!)終わり方、解釈むずいい!!!
1投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログ人生を掛けた壮大過ぎる旅の物語。 文明を失った発展途上な世界の中で、 知を欲して旅するラゴス。 ずっとこの世界観に浸っていたいと思った。
3投稿日: 2025.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
筒井康隆のSF小説。 ラゴスという男が旅を続け、故郷に帰り、 また旅に出るというストーリー。 過去にいたご先祖様が 宇宙から飛来して超文明の知識を残していったが 誰もが日々の生活に追われて 研究する者などいなかった。 主人公はその知識を手に入れることによって、 『現代にいながら 未来から過去にタイムトリップしてきた』という 状況になるという、 新しい形のタイムトリップ表現が出てきた。 主人公が自分勝手過ぎる。 それもストーリーの一つなのだろうが
1投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログ自分の想像力が足りないのであろうが、あまり楽しめなかった。解説すらよく分からん。 壁抜け芸人はちょっと面白かった。
1投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ラゴスがとても良い人で、呼んでいて気持ちが良い 各編の終わり方が謎の残る感じだがそれはそれで深みがあって良かった 最後、氷の女王に会いに行く場面からどう転じるのか、結末が知りたかったという感想は残る
1投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ目的よりもその過程にフォーカスした旅の話。手にしたものよりも取りこぼしたものの方が多い気もするけど、何よりもロマンを感じた。
11投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ不思議な世界での旅するラゴスが語る世界の 面白さ。超能力や、聞きなれない動植物も、 ラゴスの目線で語られると一緒に旅をしている 気分になりました。 短編を読み続けるうちにえっ?!と驚きが でてきてもさっくりと次へと進むラゴス。 南への旅の目的が果たされてもラゴスは 旅人であるのだと彼の人生の半分を一緒に 過ごした気分になれました。 途中で彼の読書論も展開されるのでそこも 読書好きにはたまらないところです。
1投稿日: 2025.03.28
powered by ブクログ南へ、南へ。旅を続けるラゴス。 旅の目的はあれども、それはいつしか本当の目的ではなかったことに気がつく。 彼の人生の特別に濃いところばかりをつまみ食いしたようで、まるで伝記であるかの様に思える。
1投稿日: 2025.03.27
powered by ブクログラゴスの旅はなんて理想的な生き方なのだろうと羨ましく思うとともに、嫉妬・愛・欲望といった社会全体が持つエネルギーが重力のごとくそれを妨げようと作用してくる現実にやるせなさを感じた。 将来の人生設計を行わず旅に出向き、旅先で得られるものを摂取し終えたと感じたら次の旅へ行く。この繰り返し。 何かを求めて旅をするのではなく、旅自体を目的とすることが結果人生を豊かにしてくれるのかもしれない、そう思わされ、自分も次の旅の準備を始めなければと焦燥感を感じた。 自分はラゴスのような聖人君子とはとても言えないが、一つの場所に(物理的にもコミュニティ的にも)とどまっていられないところは非常に共感ができ、ラゴスの生き方は自分が目指す理想系である。 基本的には自身の私欲のためにラゴスの旅を中断させようとしてくる者ばかりが出てくるが、その中でタッシオはラゴスに対しても読み手に対しても心の安らぎを与えてくれると同時に、ラゴスの学究を手助けしてくれる唯一といってよい人物であったため、互いに信頼し合っている描写も相まってこの物語で一番好きになったキャラクターであった。初めて言葉を発したシーンのわくわくは忘れられない。
1投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログラゴスの一生は「男のロマン」そのものではないか。 人望が厚く、どんな困難も果敢に乗り越え、最後は忘れられぬ人に会いにゆく。 おもしろくて、スリリングで、なんてロマンチックな一生なのだ。
30投稿日: 2025.03.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
旅する男ラゴスの一生の物語。一度故郷に戻るが、そこでも彼の旅は終わらない。 ラゴスは性格は穏やかで、欲がなく、意思が強く、知性も高く、見かけは分からないが総じてイケメンであり当然モテる。何だかずるいような主人公である。 ファンタジーとSFの境界なんてあってないようなものかもしれないが、この本はファンタジーだなと思って読んでいくといつしかSF的な世界観であったことに気づく。 かつて祖先が宇宙船に乗って移り住んだ星が舞台であることが途中で明かされるが、科学技術はすでに失われて久しい。その代わりに転移や飛行などの特殊能力を備えた人々もいる。祖先が残した資料をラゴスが読み込み、その知識を元に科学技術が復活し始めようというところ。 「わたしに手伝えることというのはその際、せいぜいそれが誤って用いられることがないように注意する程度のことではないだろうか。そしてとりもなおさず、そのような知恵や思考力こそ、わたしがあの多くの書物から得た、より大きなものであった筈なのだ。(p.214)」という一節が印象に残った。
2投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログSF小説でもなく、かと言ってファンタジーでもなく、しいて言えば最上級のなろう小説。子供の頃から神話の英雄譚や冒険小説に憧れ、長じてもなお、ビルドゥングスロマンを求めてなろう小説を読み漁るぼくに刺さらない訳もなく。 最大の賞賛を込めて言うが、高校生の頃に夏休みを丸ごと捧げて、昼も夜もなく夢中でなろうの超巨編を読み通した時のあの感動を思い出した。しかもたった250ページで。久方ぶりの満足感。
1投稿日: 2025.02.19
powered by ブクログ旅人ラゴスの一生を描いた壮絶な物語。 高度な文明を持つ地を離れた人々が辿り着いた原始的な世界。 何もかも失った代償に、人は超能力を獲得した。 ラゴスはこの異世界を横断する。 古い書物を読み漁り、行く先々で伝承する。 ある土地ではコーヒーの製法を広め、またある土地では分銀炉を製造し、普及させる。 壁抜け人間や予知人間などの超人が次から次へと登場し、地域、季節が目まぐるしく入れ替わる。 奴隷として過ごした日々、国王として過ごした日々… 恋人に泣きつかれても、財産を失っても、彼は全てを手放して旅に出る。 それが彼の宿命だから。
3投稿日: 2025.02.14
powered by ブクログ今いる人間が滅んだあとの世界線なのだと理解している。 特殊な能力が一般的になっている世界が舞台で 能力バトルなどは一切なく、SF世界での紀行文。
0投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログ面白い。最初から引き込まれる内容で、最後まで全く飽きない。 文明の発達を歴史ではなく小説として現す作者の書き方が素晴らしい。
1投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ壮大な旅の話しにして、人が返るところがなんなのかをじんわり考えさせられるようなお話しだった。 文明を失ったことと引き換えに、人々が超能力をもっている世界の中で、旅の途中出会う人達、起こる出来事はとてもスリリングで、道中の話しだけでもとても面白い。 ラゴスの旅の目的は何なのだろうか、と考えながら読み進め、これが答えだったのか、と思うと、また新しい目的が出てくる。 そうしてラゴスと共に旅を続けていき、ラストのシーンを読み終わったあと、旅の途中で出会った人々のことなど考え、描かれている情景の美しさも相まって哀愁と美しさが混ざったような気持ちになり、そして最後は不思議と心が満たされた。 歳を重ねて何年後かに再読したら、また違った観点を持ちながら、より心に染み入りそうな小説だと思った。
1投稿日: 2025.01.27
powered by ブクログ筒井康隆さんの本は初めて、時をかける少女の原作者だなんて知らなかった。 そこからぁ⁉️ってくら知らなかった。 ラゴス:ユパさま なんか被ってしまうのは私だけではないと思う。 実に楽しく読了しました。 ありがとうございました。
1投稿日: 2025.01.24
