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太陽の塔(新潮文庫)
太陽の塔(新潮文庫)
森見登美彦/新潮社
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総合評価

1290件)
3.7
241
426
393
86
23
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    著者の第1作。 主人公は京大5回生の「私」。本書は「私」の一人称で語られている。 「私」はモテない。が、3回生の時に水尾さんという彼女ができる。が、1年ほど付き合ったのちフラれてしまう。 本書の冒頭に、「何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。」とあるが、このような考え方のせいでフラれたことを自分で処理できず、水尾さん研究と称し、ストーカーまがいのことをする。 さらには、モテないをこじらせて、同じような境遇の4人つるんで死ね死ね団のようなこともする。挙げ句の果てに、クリスマスイブにええじゃないか騒動を巻き起こす。 この騒動が転機になる。街ゆく人に「ええじゃないか」と語りかけていき、それが伝染して大きなうねりになっていったのだが、その中で巻き込まれた水尾さんを偶然見かける。今まで記憶の中でしか会うことができないでいた水尾さんがすぐそこにいる。声をかけるが返事がない。そこで「私」は「ええじゃないか」ではなく「ええわけがない」と思う。 2人がその後どうなったのかは直接明かされていないが、本書の最後に「何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。そして、まあ、おそらく私も間違っている。」とある。 フラれたことを受け入れて、もう一度水尾さんと向き合うことを選んだのだ。うまくいっていてほしいとモテない自分はそう思う。

    34
    投稿日: 2023.03.14
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    ファンタジーノベル大賞受賞作との事ですが、大学生の失恋作品がファンタジー……???と少々疑問を抱き読んでみました。 こりゃ現実にありそうで嫌、絶対にない、なんともおかしな非日常的な失恋後の物語です。作者の方の作品はこの本が初めてだったのですが、なんだか世界観にトリコになりそうでした。

    1
    投稿日: 2023.02.19
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    読んでなかった森見シリーズ第1弾。 水尾さんに振られてから、水尾さん研究と称して他人から見ればストーカー的な行為を続ける京大休学中の5回生が主人公。京都の町並みを楽しむのはさておき、本上まなみさんの解説の、「とどのつまり、ふられた男の子の真冬のさえない独白小説にすぎない」というのが分かりやすい。 水尾さんは、主人公から見た描写だけで、客観的にはよく分からない人だが、黒髪の乙女に繋がるのかな?

    4
    投稿日: 2023.02.18
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    くだらないと言えばそれまでだけど森見ワールド炸裂で、最高‼︎ 森見さんの語彙力・表現力に、またしても魅せられ、京都を歩きたくなりました。

    1
    投稿日: 2023.02.16
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    登場人物みんなキャラが強くて面白い。 あのアホな男子って感じがいい。 ただ、ストーリーがちょっと分かりにくかった。

    1
    投稿日: 2023.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

     休学中の五回生とその取り巻きが極寒の京都の街で繰りひろげるひと冬の抱腹絶倒物語。  失恋を経験したすべてのおとこに捧ぐ。 そのキーワードのいくつかを記す。 休学中の五回生/京都の女子大生は京大生が奪って行く/水尾さん/男汁/ジョニーの暴走/まなみ号/東大路通り/クリスマスという怪物/植村嬢/邪眼/叡山電車/御蔭通り/招き猫/夢玉/夢をなくしちまった男、飾磨大輝/鋼鉄製の髭にまみれた心優しい巨人、高薮智尚/法界悋気の権化、井戸浩平/そして、かく言う私/「あの男」/妄想的債鬼、湯島/寿司屋のアルバイト/禁欲的生活/ジョニーの御機嫌を取り/私と彼女のヴィタ・セクスアリス/海老塚先輩/その男の名前は遠藤正/白川通り/ゴキブリキューブ/志賀越道/「遠藤さんへ 氷尾より」/京大生狩り/太陽の塔/「なんじゃこりゃあ!」/下鴨幽水荘/鷺森神社/鴨川等間隔の法則/男女男女男女男女男男男男男女男女男女男女/哀しみの不規則配列/クリスマスファシズム/クリスマスという悪霊/正体不明の白髭ジジイが叶える「物欲」という夢/クリスマスと恋愛礼讃主義/厚顔無恥の大騒ぎ/ええじゃないか騒動の再現/猫ラーメン/宇治十帖/田中春菜町/招き猫/太陽電池仕掛けのモダンな招き猫/彼女の夢の中/高校時代の学園祭/とっつこうひっつこうと右往左往する若人/学園祭は高校生カップルの大量生産工程/クリスマスという魔の祝祭/サンタ肉のサンタ鍋/犬文字焼き/「大文字焼き」とは、大文字山の火床にある炉で肉を焼くことを意味する。/ソーラー招き猫事件/ええじゃないか騒動/巣ごもり卵/今出川通り/祇園会館/「明日午後五時、四条河原町交差点南東角にて決起。万難を排して、参加されたし」/「生きよ、(けれども少しは)恥じよ」/「ええじゃないか」「ええじゃないか」「ええじゃないか」「ええじゃないか」「ええじゃないか」/四条河原町ええじゃないか騒動/「ええじゃないか」「ええわけがない」 (内容紹介) 「彼女はあろうことか、この私を袖にしたのである。  巨大な妄想力以外、何も持たぬフラレ大学生が京都の街を無闇に駆け巡る。失恋に枕を濡らした全ての男たちに捧ぐ、爆笑青春巨篇!  私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった! クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

    0
    投稿日: 2023.01.27
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    森見さんのこの世界観楽しすぎる。 京都は1回しか行ったことないから詳しくはないけど、行った気持ちになれる。 今回のお話は太陽の塔を見てみたくなった。 それにしても、男共がこじらせすぎてるの面白かったな。

    0
    投稿日: 2023.01.18
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    極めて個人的な感想です。 およそ10年前に読んだこの本を再び読もうと思ったのは、当時よく聴いていたELLEGARDENが再始動したのが大きい。やたら拗らせていた自分を思い出した。 「何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。なぜなら、私が間違っているはずがないからだ」 で始まり、 「何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。そして、まあ、おそらく私も間違っている。」 で終わるまでの物語。 その道のりで男はおそらく「邪眼」を受け入れていったのだろう。 それは「成熟」そして同時に「喪失」の過程かもしれない。 だからこそ、「童貞長かった奴は面白い」(みうらじゅん)のだし、「一番弱い奴のロックが一番強い」(マキシマムザ亮君)のだろうと思った。

    7
    投稿日: 2023.01.18
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    森見さんのデビュー作。 中々に森見ワールド全開で終盤あんまり理解できないところがあった。 けども、太陽の塔に対する恐怖の描写だったり、腐れ大学生の描き方はデビューから上手だと思った。 ただ、このキャラクターは一体なんなんだ? と思ったり、結局これはなんのシーンなんだ? と理解できないこともあった。 面白かったところもあったけど、超絶読みにくいところもあったりした。そんな感想です。

    6
    投稿日: 2023.01.09
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    京大のとある大学生の恋愛に対する鬱靴とした心情と、湧き上がる妄想とクリスマスイブの夜に起こる騒動記。プライドが高い主人公が彼女に振られ、「なぜ振られたかの研究」と言う言葉のもとにストーカー行為を行い、そして主人公の友3人と四条河原町にてイブの夜に「ええじゃないか騒動」を決行し、「太陽の塔」の虜になった彼女を朧気に把握し、そして恋の終わりを知る。約200頁の物語だが後半になるまで一向に頁が進まない。何を読まさせられているのだろうという感が拭えず。決して嫌いなタイプの作者さんではないのだが?

    2
    投稿日: 2023.01.03
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    日本ファンタジーノベル大賞を受賞した、森見登美彦さんのデビュー作を久しぶりに読みました。 日常と非日常が渾然一体となって描かれる、不思議な世界観を持った作品です。 脳内で炸裂する妄想を軽妙に表現する手法も見事で、読みながら幾度となく笑いが込み上げてきます。 また一方で、どこか異世界めいたものを連想させる、夜の京都の街の描写が印象的でした。 デビュー作でありながら、様々なジャンルでの活躍を予見させる、そんな一冊だと思います。

    2
    投稿日: 2022.12.11
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    こんなにも京都に興味を持ったのは初めて。 転勤してもいいかなと思えるほど。 恐らくそうそう人生上手くはいかん。

    0
    投稿日: 2022.11.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「太陽の塔は、見るたびに大きくなるだろう。決して小さくはならないのである」 “へもい”男子大学生の日常が独特な文体と妄想で描かれていて笑えた。 太陽の塔の出番自体は多くないが、 彼女の好みに劇的な影響を与え、2人の価値観が共鳴した思い出の地として描かれている。 あんな大きい物体を見るたびに、彼女の姿がフラッシュバックするであろうことを考えると、主人公のショックは計り知れない。 ほんの少ーしだけ正直になったラストに、主人公を初めて慰めたくなってしまった。

    0
    投稿日: 2022.11.13
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    とても“へもい”が愛らしい古き良き男子学生のお話でした。 感動モノではないのですが、心を洗われてしまいました。 …に、しても、作者の森見さんの言い回しは面白いです。

    0
    投稿日: 2022.11.07
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    こだわった言い回し。言葉の勉強になる。夏目漱石を超現代語で読んだらこんな感じになるのかな。 水尾さんに終始とらわれているが、物語自体に本人があまり登場しないのが個性的。 ふいにあらわれるファンタジー要素のよさを掴みきれず、結末はよくわからなかった。

    1
    投稿日: 2022.10.08
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    森見登美彦さんの本。まだ3冊目だけど、今のところどれも、節々でゲラゲラ笑えて最高。 ツボに入るのはわたしだけかな。 やばい奴の日記かと最初は思ったけど、ちょっと切なくて、懐かしいような、温かい気持ちになれるお話だった。

    1
    投稿日: 2022.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心のどこかで普通の幸せを欲していた主人公を思うとどこか切なかった。 「恥ずかしいのは、溺れている姿であり、溺れたがっている姿なのだ。」 「生きよ。(けれども少しは)恥じよ。」 この章がとても気に入った。

    0
    投稿日: 2022.09.10
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    共感できたかどうかで本を評価する姿勢は全然好きじゃないんですが、昔なら共感できただろうけど、今はもうこの物語の節々に共感できるほど男子校時代や京大コンプを自分は引き摺ってはいないんだなということを認識させられた、というような感覚です。

    0
    投稿日: 2022.09.10
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    寂しい大学時代を送ってきた私にとって、本作は名作以外の何物でもない。 所々に配された文学的表現はもとより、描かれた心理描写が過去の自分と絶妙にリンクして、非常に面白く読める作品であった。

    0
    投稿日: 2022.09.04
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    失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ小説とのこと。相思相愛のラブストーリーではなく、すでに失恋したところから物語が始まるので、非常に愉快である。

    0
    投稿日: 2022.09.03
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    失恋した男の悶々としたお話。学生らしい視野の狭さとか頑固さがほほ笑ましく思えましたね。ファンタジー?夢の話や現実にはあり得ないような現象が織り交ぜられてて不思議な気持ちになりました。京都や大阪の土地勘がまったくないのでそのへんを想像するのが難しかったです。森見登美彦さんは古典ぽい文体で好きです(でも読んでるとどうにもねむくなります…)

    0
    投稿日: 2022.08.27
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    よく言えば根気強い、悪く言えばストーカーの日常。 そういう男の実にくだらない日常を描いている。 書き方が非常に面白い。

    0
    投稿日: 2022.08.27
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    この本は、京都を舞台にした学生青春恋愛小説で、森見ワールドにどっぷり入れる本でした。 森見さんの世界観がつまった作品で、表現方法、言葉の選び方がとてもしっくりきて、一気読みしてしまいました。 ぜひぜひ読んでみてください。

    8
    投稿日: 2022.08.19
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    ヘタレこじらせ大学生は、既にデビュー作からおもしろおかしく描かれていたんですね。みんな奇想天外で、次は何をしでかすのかと期待しちゃいます。 冒頭からずっと破茶滅茶なのに、最後は感傷的でグッときました。締め方がとても粋です。

    13
    投稿日: 2022.08.14
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    なかなか読むのに時間がかかったけど、「私」の恋愛をめぐる日常が描かれている。 男性目線の恋愛解説みたいで面白かった。森見さんからみた水尾さんのイメージは前に読んだ夜は短し歩けよ乙女に出てくる黒髪の乙女とぴったり。 にしても、、森見さんらしい文体、これがこの作者の世界観なんだな。とにかく唯一無二と言っていいし、京都で過ごした学生時代が生きているんだと感じる。

    4
    投稿日: 2022.08.13
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    妄想なのか夢なのか異世界なのか、不思議な感覚に陥る作品です。私は、学生時代が京都だったこともあり、「叡山電車」と「東大路通り」の描かれ方が非常に好きでした。数えるほどしか乗ったことのない無人駅の叡山電車だからこそ、異世界?を走る電車になったし、90度回転して九条通りになってしまう東大路通りだからこそ、どこかへ連れてかれてしまう道になってしまう。京都に住んでたことがあると、この舞台背景がすんなり入ってくるので、読んだあとの感覚も変わってくるのかなと思いました。

    2
    投稿日: 2022.08.13
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    偏屈な大学生が妄想を交えながら仲間と地味な生活を送るというお話だが、わかるようなわからないような単語を交えて書かれることで、偏屈さがマシマシで感じられる… 学生時代は周りにこんな人もいた気がする、と読んでいてニヤニヤしてしまう箇所も多かった。

    10
    投稿日: 2022.08.10
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    名門京都大学に在籍する(休学扱いなので通っちゃいないのだ)男子学生の失恋後の「男汁溢れる手記」であります。この人の作品を読んでいると、日本語の面白さ、奥深さを再認識します。理系出身の作家さんとは思えないなぁ。

    0
    投稿日: 2022.08.05
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    漫画も読みました ねこみたいな水尾さんかわいいし夢の中の景色はキラキラしてて描写もきれいで好きです。 太陽の塔行きたいすぐにいけないからたくさん太陽の塔模写してみました。

    2
    投稿日: 2022.08.01
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    こちらが森未さんの長編一冊目だったのですね。私にとっては3冊目でした。先に読んだ二冊の方がおもしろかったです。だから、後から出た作品の方がだんだんおもしろくなっているってことですね。

    1
    投稿日: 2022.07.15
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    森見節の原点。 魑魅魍魎が跋扈し、色恋に現を抜かす若者が闊歩する京都の街で、法界悋気に駆られて夢と現の狭間を行き交う、惨めで愛すべき「私」の話

    0
    投稿日: 2022.07.01
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    大学生時代に一番読んだ本かもしれない。 京都の暮らしに憧れていた時期、こういう偏屈で独立した世界に没頭していた。

    0
    投稿日: 2022.06.28
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    何かしらの点で彼らは根本的に間違っている。なぜなら私が間違っているはずがないからだ、と宣う、ひねくれた学生の夢想を描く。膨らみきった妄想が京都の街を飛び跳ねる! 第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。 最後までよくわからなかった(笑)。 森見登美彦つながりではじめに戻る。

    0
    投稿日: 2022.06.05
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    再読。面白かった。ストーリー云々よりかは一つ一つの文章の面白さが目立った。何より文のリズムが心地よく、難しい漢字や日本語も混ざっているながらも、気持ちよくスラスラと読むことができる。森見登美彦はその文章が評価されがちだが、繊細な情景描写も良いと再確認した。空気感や匂いが伝わってくる文章だと思う。

    1
    投稿日: 2022.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    森見登美彦のデビュー作。 四畳半神話大系やペンギン・ハイウェイのようにSF要素はないが、独特な文体による独白はやはり面白い。 今まで読んできた中で1番好きかもしれない。 冴えない男子大学生の恋愛(ちょっと犯罪チック)をどうしてここまで面白く書けるのだろうか。 私の周りにいるキャラクターも魅力があり、そんな登場人物が引き起こすドタバタ劇が面白いからだろうか。 客観的に見たら、気持ち悪い男子が集まり、気持ち悪い空間を作り上げているのだが、不快感はない。 むしろ、好ましく思ってしまう(これは僕も気持ち悪いからかもしれない)。 しっかりと恋愛の始めから終わりまでが書かれていたのも好感を持てた。

    0
    投稿日: 2022.05.28
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    こじらせ男子大学生とお友達の、こじらせ青春小説。 森見さんの作品を幾つか読んでから、デビュー作を読んだので、初々しさを感じる。 起起起起承転結な感じで、少し焦れったかったけど、思わず先を読みたくなる。

    0
    投稿日: 2022.04.29
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    夜は短し歩けよ乙女を気に入りすぎて続けて読了。 ストーリーは似てる気がするけど、女の子の登場が少ないからか、少しだけ物足りなく感じました。 ただずっとふざけてて、ニヤニヤしながら読めちゃう感じは最高です。これでデビュー作ってすごい!さすが大学の先輩。

    0
    投稿日: 2022.04.08
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    喜怒哀楽をガンガンに揺さぶられる一冊。 失恋の辛さを紛らわせようとしていたんだなぁ。愛くるしいほど不器用な主人公に乾杯。

    0
    投稿日: 2022.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の方に書いてある、彼女と思い出を書いてあるシーン、それまでの出来事や彼女の表情仕草をひとつひとつ噛み締めている感じが、心がぎゅっとして切ない気持ちになった。

    0
    投稿日: 2022.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大阪と京都を結ぶ、いつもお世話になっている地元の私鉄、京阪電車。 京都市内の三つの駅名が、近々変わるらしい。 「丸太町」は「神宮丸太町」、「四条」は「祇園四条」、「五条」は「清水五条」になるとか。 何だかえらくきらびやかですね。 さて、これは、そんなキラキラした京都の地名がたくさん出てくるくせに、登場人物たちは、男汁ふりまく(!)もさもさな華のない男子大学生という、そのミスマッチさが妙にクセになる、実に変な小説である。 『太陽の塔』 森見登美彦 (新潮文庫) 初っ端からぶっとぶ。 「何かしらの点で、彼らは基本的に間違っている。 なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。」 なんちゅう尊大さ(笑) これは、京都を舞台に、とあるモテない京大生たちの生態と思索と妄想を、大仰で格調高い文体により手記風に著した、たぶん(本人は違うと言っているようだが)、作者の自伝的小説なのである。 主人公は休学中の京大農学部5回生。 そしてキャラの濃~い友人たち。 真夏に、男10人すし詰め鍋パーティーをして死者を出しかけたり、鴨川べりに等間隔に座る男女に割り込み、男女男女男女男女男男男男男女男女男女男女にしたり、寒風吹きすさぶ真冬の大文字山で凍えながら焼肉をしたり。 変すぎて初めはついていけないが、そのうちだんだん慣れてくる。 そのうち、全身タイツの集団がでっかい緋鯉をかついで夜の東鞍馬口通りを歩いていようが、アパートの部屋の前に巨大な招き猫が置いてあろうが、少々のことでは驚かなくなるのだ。 もりみーワールドの迷宮をそんなふうに歩いていると、だんだん現実と異世界の境目がわからなくなってくる。 タイトルにもなっている「太陽の塔」は、’70年に開催された大阪万博のモニュメントであるが、この異次元宇宙からやってきたかのごとき異形の物体が、この物語世界では、異界への入り口として妖しい存在感を放つ。 それはいつ見ても新しく、時を経てもなお、見上げる人々を畏怖し続けている。 主人公はなぜか「叡山電車」に乗って太陽の塔へ行く。 一人の妄想男を乗せて田中春菜町を出発する叡山電車は、まるで、カムパネルラを異界へと運ぶ銀河鉄道のように、何やら不思議な美しさと切なさに満ちている。 クリスマスイブの、四条河原町交差点での「ええじゃないか騒動」も、現実なのか妄想なのか…。 どっちでもいいんだろう、たぶん。 京都というところは、わびさびみやび、華やかな古き良きものだけでなく、新しいものや変わったものや、こんなふうに無茶苦茶な学生やなんか全部包括して呼吸しているような、懐の深さがある。 さすが大昔に魑魅魍魎が跋扈していただけのことはあるのだ。 主人公の別れた(フラれた)彼女「水尾さん」に対する気持ちが、少しトーンを落とした文体で静かに語られるラストはしんみりする。 彼は水尾さんに会うために、やはり叡山電車に乗って太陽の塔へ行くのだ。 「彼女の傍らを目指して、私は草を踏みながら歩いた。清々しい草の匂いがして、春の空気が心地よく私の頬を冷ました。まるで世界の果てのように静かだった。」 実は、この小説は、第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞作なのである。 この一風変わった青春群像にファンタジーの名を冠した選者に拍手!

    0
    投稿日: 2022.03.20
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    再読。デビュー作から森見ワールド全開で面白い。言葉のセンスが良く、ユーモアがあり読んでいて飽きない。森見作品に興味がある方はまずこの『太陽の塔』から読んでみることをおすすめします!

    2
    投稿日: 2022.03.04
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    途中で挫折 夜は短し〜が全く肌に合わず、こちらならどうかと思ったがやはり合わず、、 話がどんどん変わる感じが全然頭で整理されずに噛み合いませんでした。

    0
    投稿日: 2022.02.28
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    「四畳半〜」などの作者の他の作品と比較すると、エンタメ要素は抑えめで私小説的要素が強く感じたが、自分としてはそこがハマって面白かった。

    0
    投稿日: 2022.02.22
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    昭和な雰囲気だがそこまで古くない2003年 つべこべ言ってるめんどくさい感じがした それがいいのかわたしには分からないが読みにくいし頭に入らない 速読には向かない

    0
    投稿日: 2022.02.10
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    作者が京大生なんだ。 京都色どっぷりで読んでて楽しかった。 あたしも一時期京都の河原町まで仕事行ってたから 地名も楽しく懐かしかった~。 内容は 京大5回生(休学中)の下宿生の主人公が なんともいえないネッチョリした青春をおくってて それがなんとも頭でっかちで独りよがりで しかも面白おかしい。 ああ、これは絶対男の人が読んだ方が楽しいだろうなぁ。 この、なんともいえない空気は面白かったけど。

    0
    投稿日: 2022.02.04
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    ちょいちょい森見作品は読んでたので、デビュー作と気になって読み始めた。やっぱり京都の描き出し方とボキャブラリーがすごいなと思う。 京都の妖しく魅力的な感じって森見さんの作品から受けたイメージがとても強い。 1番最初に読んだ、夜は短しは文体がだめで挫折してしまったけど(何年か後には読み切った)。あーそうだったなぁっと思い出させられるような文体、、モノローグは慣れないときついのかもしれない。 とにもかくにも、よくわかんないけど、男子学生って愛すべき憎めない面白い生き物で、それが京都と組み合わさるのことで、さらに増幅している、、?それも森見さんに影響された勝手なイメージだと思うけど、でもやっぱりその世界観は魅力的だからつい読んでしまう、そんな端緒を見た?かもしれない。

    0
    投稿日: 2022.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。」  始まりの二行で一気に引き込まれ、そのまま時間を忘れて読み耽っていた。恋人に振られ、自主休学して鬱屈とした日々を送っている「私」と飾磨をはじめとする友人達。謎の男遠藤に元恋人の水尾さん。その他の脇役たちを含め、登場人物の台詞回しも皆個性に溢れていて面白い。(特に飾磨の凝った糞をする羊の下りが気に入っている。)  また、最初の二行と最後の二行でどのようにして主人公の心持ちが変わったのかわかる構成も秀逸だった。

    0
    投稿日: 2022.01.14
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    夜は短し、四畳半神話大系で森見さんの作品にどハマりしていた矢先、古本屋で発見し購入。 森見ワールドがところどころ垣間見えたりと、後の作品の元ネタとなるような世界観、雰囲気があってとても面白かったが、少し読みづらかった。 「私」の心情だったりを細かく、的確に、そして上手い言い回しで表現するのが森見さんの作品の面白さの1つだと思うが、それの分量が多すぎて物語が全然進まなくてスムーズに読み進めることができなかった。 内容についても消化不良感が否めない。

    0
    投稿日: 2022.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラスト8ページ、畳みかけるように綴られた主人公の心情を読んで堪らない気持ちになった。 彼の有り余る知性と情熱は度々おかしな方向に発揮され、高く保たれた誇りと偏屈さが拍車をかけてその個性を煮詰めているようだった。主人公に負けず劣らずな人間性を持つ、登場人物たちに度々笑い、この作品の世界観に引き込まれ、どんどん彼らを好きになった。 どうしようもなく愛おしく人間らしい主人公に、感情移入せずにはいられない素晴らしい作品。

    0
    投稿日: 2022.01.05
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    年越しまで残り5分、ギリッギリで読み切った!! とりあえず初めはストーカーか?ってかなり引いたし、無理…って挫折しかけたけど、読み進める中でどうしても主人公を憎めないのは森見さんの言い回しの巧みさなのか。 あと、偶然にもクリスマスの時期と重なったのは本当にラッキーだった。おかげでクリスマスの新たな楽しみ方を伝受できた。 この本の解説で「あまりにも豊富なボキャブラリーやイギリス文学的な凝った言い回し」と述べられていて、私がなんでこんなにも森見さんの作品が好きなのか明確になった。 もちろん理由はたくさんあるけど、つまるところイギリス文学に似た皮肉が感じられるからなんだろうな。溢れる皮肉と、それを包む世界観がドストライク。 森見さんの全作品読破に向け、2022年もたくさん読むぞ〜

    0
    投稿日: 2022.01.01
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    京大生の妄想日常日記。 極めて小さな世界でありながら、妄想という宇宙は無限大のエネルギーを秘めている。 馬鹿馬鹿しくて「へもい」エピソードの数々が楽しい。

    3
    投稿日: 2021.11.13
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     『熱帯』を読み終え、森見ワールドに浸りたくて再読。豊富なボキャブラリーに圧倒される。この生温い感覚が何とも言えない。こたつに入ってぬくぬくしながら読むのに丁度良く、一気に大学時代にトリップさせてくれる。  あの頃は主人公たちほど酷くはないものの、無益なことをいかに面白おかしく楽しむかに心血を注いでいたと言っても過言ではない。クリスマスの「ええじゃないか」騒動に参加してみたいと、大学卒業間際の私は思っていた。今では渋谷ハロウィンみたいなノリになりそうなので、参加意欲はまったく湧かない。クリスマスの寂寥感も思い出し、センチメンタルな気分になった。無意味なものと無条件に可愛いものと男汁をギュッと詰め合わせたような、楽しい小説。

    1
    投稿日: 2021.11.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公は今まで私が読んできた森見さんの本の中でも一番こじらせていて、とにかく不器用で男臭いが、優しいところもある。主人公含む「四天王」たちはみんな愛すべき阿呆でとても愉快。恋愛ができなくてもこんな仲間たちと意味のない議論を繰り返し、くだらないことで笑い合う日々は紛れもない青春だ。 ひねくれ者でいつも言い訳ばかりの主人公が最後の数ページで、水尾さんとの思い出を語るところは主人公の暖かさや水尾さんへの愛情が感じられる。主人公は泣いて、ようやく素直になれたのだろう。ラストは、森見さんお決まりの「成就した恋愛ほど語るに値しないものはない」によって語られていないだけで、復縁したのだと信じたい。

    0
    投稿日: 2021.11.09
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    ただいま!読了した本がツライ内容だったりするとこの本を書棚から出します もう何度目だろう… フラれた男子大学生の妄想がベースのファンタジー その世界は主人公の膨大なボキャブラリーでお腹いっぱい!抱腹絶倒!そしていつも このステキな禁欲的生活のファンタジーで元気になるのです。 そして京都に行きたくなります

    0
    投稿日: 2021.11.06
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     ここのところ森見登美彦の作品をかなり読んでいるが、『夜行』の次くらいに好きだ。デビュー作なのにこんなにすごいとは予想外。いや、すごいからデビューできるのか。 最近の作風に比べると純文学寄りで少し難しいので、読む順番は間違っていなかったと思う。まだ読書歴が浅いころだったら、森見登美彦の文章に慣れていなかったら、それほど好きにはなれなかったかもしれない。  主人公の「私」は水尾さんという彼女にふられたばかりで、その後は水尾さん研究と称してストーカーまがい、いや客観的に見れば正真正銘のストーカーをしている。その衝撃的な事実から物語が始まり、その後は水尾さん研究の日常が語られるのかと思いきや、ほとんど友人たちとの出来事が中心に語られる。その姿は『四畳半神話大系』などにも共通する森見登美彦らしいあほらしいものだが、たまに挟まれる水尾さんとのエピソードは他の作品ではあまり見ないとても瑞々しいものだ。その描写はかなり少ないのに、語り口から水尾さんがどんな人なのか、「私」が水尾さんをどう捉えていたのかが見えてくるのが面白い。「私」は一応彼女には真摯な気持ちを向けていたようだ。それがわかると、あほらしい日常を送る男の話は、実は彼女との別れを少しずつ受け入れようとする男の話であるという物語の本当の姿に気づく。 森見登美彦でこんな切ない気持ちになれるとは思わなかった。

    6
    投稿日: 2021.10.04
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    振り切ってるところが面白いー(^-^) 確かに失恋てファンタジーかも。 相手がすごく好きだった分だけ、 失恋てすごく後を引きますよね。 どこがいけなかったんだろうとか、 あの時こうしておけばよかったとか。 実際は何にもする気が起きなくて、 ただただ頭真っ白で、 それでも否応なく日常は過ぎて、 それでたまによりを戻す夢を見て、 …やばい、落ち込んできた。 なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。 そして、まあ、おそらく私も間違っている。 失恋は少しだけ大人にしてくれますが、 ええわけがない。

    1
    投稿日: 2021.10.03
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    たくさん笑わさせてもらいました。 女性との縁が無い冴えない男と、その仲間達が織り成す破茶滅茶な物語。 ツッコミどころが多く心の中でツッコミながら、また笑いながら楽しく読み進めました。 そして、楽しく面白いだけの作品ではなく、関心したり納得するような箇所が多々あって読んでいて勉強にもなりました。 自然と元気が出ます。

    0
    投稿日: 2021.09.16
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    森見さんのデビュー作 いつもの面白い語りと冴えない大学生活 拗りに拗らせた恋愛観が面白すぎる。 太陽の塔は一度しか見たことがないけれど、たしかに異様な存在感があった。 出てくる主人公はいつも同じ感じなのに、こんなに面白いのはどうしてなんだろう。。。

    4
    投稿日: 2021.09.05
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    夢玉、ゴキブリキューブ、邪眼などなど、実にバカバカしくアホらしい出来事の数々。 象徴的な太陽の塔。 全部を包み込む「ええじゃないか」。 とても面白い本だった。 観光客でも地元育ちでもない、学生目線の京都が新鮮。

    1
    投稿日: 2021.08.18
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    大学生の頃に読む森見登美彦さんの本の感じ方と、社会人になってから読む森見登美彦さんの本の感じ方は違うな。 大学生の時は暇な時間を持て余して、意味のない空想や妄想に耽り、めんどくさくなって寝て、という日々の毎日に共感できたし、馬鹿馬鹿しさも愛せたという意味で、主人公の僕に愛着が沸いた。 でも社会人になって、ちょっと感じ方が変わった気がする。バカバカしさをあんまり可愛いなと思えなくなったし、ちょっと読んでて呆れることの方が多くなった。 しばらくは森見さんの本は読まないことにしようかな。

    1
    投稿日: 2021.08.15
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    失恋した大学生の青年が、元恋人の「水尾さん」を想いつつも爛れた日々を送る。 生臭くて阿保臭くてどうしようもないが、そうやって乗り越えていくのだろう。

    1
    投稿日: 2021.08.09
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    再読。森見登美彦のデビュー作にして、既に作風が完成されていてすごい。主人公が自分の半径50m以内について克明に語り続け、だんだん現実と幻想が混じり合う所謂マジックリアリズムの手法ですが、男子大学生の肥大化した自意識の書き方が巧みなので滑稽ながらも哀愁を誘う。終盤に主人公が思い返す水尾さんのエピソードはあまりにも美しい記憶ばかりで泣きたくなるから、今でも森見作品のヒロインでは水尾さんが一番好きです。

    1
    投稿日: 2021.07.28
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    なにがなんだかよくわからない。 妄想が妄想すぎて、めちゃくちゃ妄想なのだけど、もうあっちゃこっちゃでいろいろ走って、よくわらない。 わからないけど、面白い。なんだかよく掴めないけど、読んじゃう。 それが、森見登美彦。 (余談) 岡本太郎が好きで、太陽の塔、に惹かれて手に取ったら、その表紙とはまったく違ったイメージの妄想話だった。(笑) 好き。 失恋を自虐的にめちゃくちゃおもしろく書く天才。

    7
    投稿日: 2021.07.22
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    何度も何度も読み返している大好きな作品 叡山電車も万博記念公園も男臭い四畳半もええじゃないか騒動のおきた四条河原町の光景もありありと目に浮かぶ この本のことを思い出すだけで何だかぽかぽかして幸せな気分になれます そして読み終わった後は少しだけ涙が出ます

    1
    投稿日: 2021.07.06
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    センスとユーモアを塊にしたような傑作。多くの男が経験した事のある、拗らせた価値観に笑い、同時に懐かしみました。

    4
    投稿日: 2021.06.22
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    今日はマジで暇で不毛な時間がいっぱいあったのでグイグイ読み進んだ。集中して世界観に没入するタイプの物語小説では無いのだけど、荒んだ精神を誤魔化すための娯楽としては最適だった。太陽の塔見に行きたくなっちゃったわよ

    1
    投稿日: 2021.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最高に馬鹿げた青春小説!! ただ、序盤から後半へと同じような感じだったので少し後半は飽きてしまった。 だが、ラストがよかったのでよき。

    3
    投稿日: 2021.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    森見登美彦さんのデビュー作品です。 所々でクスッとさせていただきました。愛すべき馬鹿とはこんな人たちのことを言うのかな?とにかく飾磨が面白くて、ストーカーのストーカーのストーカーをしたり、慣れない痴話喧嘩の仲裁に入ってそれを達成できなかったり、「ええじゃないか騒動」を企てたりなど、本当に彼は凄いです。また、ゴキブリキューブの応酬の時は、私が思わず「水島」と書かれた文字に浮かれてしまい、遠藤に仕返しされるのは実に滑稽で、ないと分かってても期待しちゃうよなぁと共感しまくりでした。最後は恐らく復縁できたのかな?お幸せに!

    6
    投稿日: 2021.06.01
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    アンチクリスマスの人にはたまらない!? そして幸せなクリスマスを迎えれそうは人は読まないほうがいい!? 独特の描写と感情表現から生まれる 登場人物の愉快で切なくなる青春。 何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。 そして、まあ、おそらくわたしも間違っている。

    1
    投稿日: 2021.05.22
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    くだらなさがとても良い 京都に住み、鬱屈した日々を送る大学生、自分との共通点が多く面白い 「幸福が有限の資源だとすれば、君の不幸は余剰を一つ産み出した。その分は勿論、俺が頂く。」 ユーモアがあって好きなフレーズ 叡山電車が太陽の塔に繋がっている、というのは何を表しているんだろう リアルのようでちょっとファンタジックな不思議な本 鷺森神社、穴場スポットっで自分も好きだったなぁ 私、飾磨、高藪、井戸:どうしようもない愛すべき男集団 水尾さん:忘れられぬ人 遠藤:ライバルストーカー 植村嬢、湯島、海老塚:部活時代の困った知り合いたち(邪眼、幽霊、ハラスメントな先輩) この作品にリスペクトして、今後は自分も京都タワーを「京都のジョニー」と呼ぶことにする

    1
    投稿日: 2021.05.19
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    太陽の塔とは大阪万博の際に岡本太郎氏によって作られた今なお残るどデカい怪物だ。私がこの作品を読んだのは、その「太陽の塔」そのものに馴染みがあったからである。何を隠そう私は生まれてから15年間、万博記念公園のある吹田市に育ったのだ。もちろん成人式も太陽の塔に不気味な眼差しを向けられながら厳かに行った。私の子供時代を象徴するような(自分を投影するにはあまりにバカデカすぎるが)ものがテーマとなっている作品は読まないわけにはいかないだろう。著者ももう顔馴染みの森見登美彦氏だし。 この作品は腐れ大学生が主人公であるが、四畳半や夜は短しとは少し違った雰囲気を感じた。あらゆる原因を周りの環境のせいにして自分を神棚にまであげるような超偏屈大学生、というわけではないように感じた。短いこの物語を通して驚くほど主人公が成長しているのだ。「何らかの点で彼らは根本的に間違っている。なぜなら私が間違っているはずがないからだ。」が口癖の主人公は恋人や唾棄すべき友人との青春を十分に謳歌している。確かに少し空回りしているようなところもあったが、そこも含めてとても愛らしかったし自分を見ているようだったし、なにより羨ましかった。当人においては全く青くないと感じる日々でも、他人から見ると真っ青に見えたりするのだ。なにやら「青いトマト」のような話だが、実際私から見れば真っ青なのである。きっとこの今の自分も何年後かの自分から見れば青春の思い出であり、尻の青さに驚くのだろう。顔を真っ青にする未来の自分が目に浮かぶようである。

    27
    投稿日: 2021.05.08
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    愛すべきひねくれ男だな 2023.12.7 大阪、京都を歩き回りながら読み直したので、かなり思い入れのある作品になりました。 旅を思い出しながらまた読みたい。

    1
    投稿日: 2021.05.04
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    娘が森見さんのファンなのだが… 自分は本は読むんですが、自己啓発…、ミステリーとか映画の小説版など… 森見さん個人的に読みづらいです… ※純文学って感じで森見さんの世界に、俺がついていけてない状態ですね(笑) 自分が追い付けてないので、読んでも頭のなかに映像も浮かばないし… いやぁ なんか…むづかしい…なんて表現したらいいか… 心境的には…「全然度の合わない眼鏡を渡された気持ち…」「プロレスゲームやろうとしたら相手が序盤からラリアットしかしてこない…」「久しぶりにゲームやろうとしたら自分のデータの上に子供らが上書きでセーブされていた…」そんな気持ちに近い… ちゃんと文学っぽい本も読んで 理解できるようになろうっと…

    33
    投稿日: 2021.04.20
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    はじめて森見登美彦さんの作品を読みました。 なんとデビュー作!大学院生の時にこの圧倒的なボキャブラリーで小説を書けるのは本当に、スゴイ。 主人公のやってることはストーカー行為なんだけど、面白おかしく馬鹿馬鹿しく書いてあるので、卑劣に感じず、楽しく読めました。 全力で馬鹿やってる感じ。ゴキブリをプレゼントしたところが好きでした。

    1
    投稿日: 2021.04.20
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    ◎言い回し ◎詳細な京都の描写と、京都を舞台としたこと ◎男子大学院生の深層心理 ☓ストーリーの弱さ

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    投稿日: 2021.04.09
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    良くも悪くも疾走感はなく、 落ち着いて読める本です。 意地で読み切りましたが、 正直途中で飽きてました。

    1
    投稿日: 2021.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    <デタラメで無茶苦茶な負のエネルギー全開で、愛すべきダメ人間どもがバカ騒ぎする>森見作品のフォーマットは、ここで既に完成していた!  あらん限りのボキャブラリーで鬱屈した心理を綴る文章、常識的な人間が一人もいない異様な人物造形、意味不明だけど盛り上がるクライマックス、そしてジョニー! 全ての要素が出揃っている。これを踏まえて考えてみると、『夜は短し歩けよ乙女』は、本作をブラッシュアップしたものであったことが分かる。興味深かったし、なにより面白かった。

    2
    投稿日: 2021.03.25
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    京大生のくだらない暮らしがこと細やかに描かれた物語。 私と水尾さんの関係はハッピーエンドだと思いたい。

    3
    投稿日: 2021.03.22
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    大学以来10年ぶり?くらいに読み返し 新鮮、感情移入できなくなってる ほぼ内容を忘れてる 太陽の塔は偉大

    1
    投稿日: 2021.03.17
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    主人公が愛すべき人物すぎる。 最後のページは自分も主人公と似たようなことをしたなって恥ずかしくなったり、主人公にあなたはよくやったと言いたくなりました笑

    1
    投稿日: 2021.02.19
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    森見登美彦のデビュー作かな?太宰などの文学のパロディとも言える。 京都大学農学部の5年(1年オーバー)で、研究室から逃げている"私"の周りには、癖の強い男たちが集まっている。そして、男やもめの友人たちと、クリスマスの撲滅を誓う。 『四畳半』のひねくれた感覚と、時間が一方向に進むわけではない感覚、さらには一段落で駅へ移動しただけをネチネチと書くも内容は無く、文学的表現にダジャレを混ぜてみるなど、各も不真面目な文章が続く。 京都の四条より北が舞台ということもあり、途中で万城目学を想起させる部分もある。タイトル部分の大半は夢であるが、そのあたりは筒井康隆の影響か。 「難解」と表する人も少なくないだろうが、よく読んで欲しい。特に何も描かれていないのである。しかし、その描かれていない部分に、なぜか情景が浮かび、自分の過去を想起されるものがあるのが不思議な感覚だ。 ストーリーを前から後ろに読んでいって掴まないと気がすまない人には向かない作品である。かといって、名作『四畳半』ほど言葉遊びを楽しめるかというとそうでもない。ただ、京都の雑踏の感じがわからない人にとっては、理解できない感覚かもしれない。 創作のインスピレーションを引き出すだけの物はあったと思う。ワタシには。

    2
    投稿日: 2021.02.15
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    森見登美彦さんの本は2冊目。 夜は短し歩けよ乙女に続き。 なかなかに独特な文体。 一気には読めなかった。 自分の大学生活を思い出したかと言われると何とも言えないが、物語に出てくる登場人物、みな大学生だなぁと暖かい気持ちになった。

    1
    投稿日: 2021.02.12
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     森見登美彦さんの表現、ワードセンスはなんといっても巧みで、また「おいおい(笑)」とツッコムとこもある言い回しもあり面白かったです。  本作品に登場するキャラクターたちは、どうしようもない人達ですが、読み終わる頃には愛らしく、憎めなくなっていました。  キャラクターたちが赤面する場面ではコチラも恥ずかしい思いをし、キャラクターたちと一緒にバカ騒ぎをしているようなそんな気持ちになりました。  

    1
    投稿日: 2021.02.11
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    男汁垂れ流しでヒジョーにモンモンとしており、なんじゃそりゃ!!って思うことも多かったけど切ない、、、切ないというと薄っぺらく聞こえるかもやけど心の底がえぐられてるような、やっぱり切なかった 自分も悶々と男汁を流している大学生と自負しとるのでまぁ森見作品のキャラクターたちには馴染みもあって共感できますね 久しぶりに太陽の塔を真下から見上げたくなった

    2
    投稿日: 2021.02.09
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    読切断念。 夜は短し歩けよ乙女も読了できなかった。 筆者特有の独特な文章をどうにも読み続けることができなかった… 森見登美彦の作品はわたしには向いていないみたいだ。

    0
    投稿日: 2021.02.08
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    四畳半を初めに呼んだ私としては、ええ!!森見ってこんなにさっぱりした作品からはじまったの!と肩透かし的な印象をうけた。これでは爽やかすぎるではないか。男汁がたらん。ライトな森見は夜は短しで足りているので、今後読み返すことはないだろうと思った。

    0
    投稿日: 2021.02.07
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    夜は短し歩けよ乙女、四畳半神話大系、恋文の技術と同じ世界観。この世界観の主人公は、拗らせていて、素直で、憎めなくて、笑っちゃう。自分の中にも彼等と同じような人格が、ひっそり住んでるから面白いと感じるのだと思う。

    0
    投稿日: 2021.02.06
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    個人的に恋文の技術と並ぶ森見登美彦作品ベスト。 あんなに馬鹿騒ぎしておいて最後は少し切なくて暖かい気持ちになれるの森見登美彦さん天才すぎる…。

    0
    投稿日: 2021.02.02
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    森見氏の著作の中でも、一番と言っていいほど好きな作品。最初は、本全体から香ってくるような"男臭"とこっちが恥ずかしくなるような青さに少し戸惑いました。が、読み進めていくうちに、微笑ましさが勝ってくるという‥。まさにワールド!という感じです。

    0
    投稿日: 2021.02.01
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    森見登美彦氏の処女作。ようやく読むことができた。独特の文体は今と変わらず引き込まれるが、最近の作品よりも場面転換が早く、少し唐突なように思われる箇所もあった。しかし最初からこんなにフシギでオモシロイものが書けてしまうのだからすごい。雑念に駆られても、ジョニーに振り回されても、ゴキブリキューブにぞわっとしても、ええじゃないか!愛すべき冴えない京大生(休学中)よ、永遠なれ!

    1
    投稿日: 2021.02.01
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    彼女に振られた後のストーカー行為をめっちゃ頭がいい人が無理矢理理由付けながら続けて行く話。表現の言葉の幅が広く、読んでいてこんな表現もあるんだ〜と思った。ストーリー性は微妙。人におすすめはしない。

    0
    投稿日: 2021.01.30
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    森見登美彦さんらしい書き方が デビュー作でありながら しっかり出ていて 実に読み出しはとっつきにくい作品 別の作品もそうですが 読みにくいけど読み進めていくと 読みなれて楽しめるのが特徴だと思うので 読み終えることで達成感が感じられました 主人公が別れた彼女を研究対象(趣味)にして 観察していくという ある意味ストーカーではないか と思わせながらも 実は・・・と言う感じに発展する ところは読んでない人はぜひ読んでみてくださいって 言いたいですね ちょっと変わった恋愛ものを読んでみたい人は この作品と夜は短し歩けよ乙女をオススメします 純文学に近い文章でありながら エンターテイメント性がある大衆文学

    0
    投稿日: 2021.01.26
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    時は遡り中学生時代、初めて森見氏の本を読んだ際私は筆舌に尽くし難い衝撃を受けた。 難解な表現、卓越したワードセンス、全てが私にとって新鮮なものであった。 この本はそんな当時の衝撃を再度与えてくれた。 「夜は短し歩けよ乙女」や「四畳半神話大系」「ペンギン・ハイウェイ」「新訳走れメロス」など今までいくつかの森見氏の作品を読んできたが、それらの原点とも言えるべき作品である「太陽の塔」には森見氏のセンスが詰まっていたように感じる。 男子大学生の滑稽さや愚かさそしてひね曲がった人格の中にも見え隠れする可愛らしさ、、、。 また最後は読者に委ねるような姿勢は後の作品にも通ずるものを感じる。私はハッピーエンドであると思った。 また、私はこの作品を失恋に悩む1人の青年の苦悩の物語であると感じた。 しかし、そんなごくありふれた題材でも森見氏の手によればこんなにも面白く、時間を忘れて読んでしまう作品となってしまう。感服である。 まだまだ読んだことの無い森見氏の作品は沢山ある。是非他の作品も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2021.01.26
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    愛すべき馬鹿達 凡人にはおよそ考え及ばない崇高な思想と信念を持って怠惰な日々を過ごす馬鹿達 男汁溢れる汚い空間 言い訳だらけの日々を愛さずにいられない。絶妙なくだらなさ 文章の癖が凄くてワードセンスがとっても独特 生命の奇跡のコントのような一連の流れに大草原 おのれ遠藤

    0
    投稿日: 2021.01.25
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    2冊目の森見登美彦。目眩く場面が切り替わり、夢と現とが入り混じるところは夜は短し歩けよ乙女と同じ。この軽快さは癖になる、他の作品も読んでみたい 失恋の心境については最初疑っていたものの読み終えてみると思いの外的確かもしれないという気持ちに。

    0
    投稿日: 2021.01.15
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    「太陽と乙女」を読んだら,なんとなく読み直してみたくなって再読.  あらためて読んで,「デビュー作にはその作家のすべての萌芽がつまっている」というのを実感.「四畳半」も「乙女」も「怠け者」も「恋文」も「ペンギン」も,その萌芽がみーんな詰まっていて初々しい.森見先生の原点なんだなー,と感じる作品.  「太陽と乙女」を読むと,「太陽の塔」は結構実話を元にしているのかなと勘ぐってしまうのだけれども,稀代のストーリーテラーである森見先生のことだからエッセイに書いてあることが真実とは限らないし,そう思わせるところがうまいんだよな.

    1
    投稿日: 2021.01.04
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    クリスマスを憎悪する男子大学生(京都)の視点から描かれる、独り身の男子からみたクリスマスのバカ騒ぎ。 「恋人と過ごすこと」こそが人間の価値のようにふるまう(ように主人公やその友人からは見える)人々を蔑視し、自身に恋人がいない(主人公は昨年振られた)のは自らの偉大さを周囲が理解できないからだと居直り、自分は正しく世間が誤っていると固く信じることで自我を保とうとする主人公たち。 周囲や世間へたいする毒舌は森見登美彦「らしさ」がでていて、言葉の使い方にセンスを感じますし、自分でも思わず使ってみたくなるような魅力のあるフレーズが多いです。 一方で、物語の後半になって多く描かれる、主人公の妄想とも現実ともつかない数々の場面は、理解しづらいところも少なくなく、個人的な好き嫌いの話になるのだろうとは思いますが、私にとっては決して読みやすい(よくわかる)作品ではありませんでした。 とはいえ、「こじらせ系」の男子諸君や森見登美彦(特に『四畳半神話体系』など)のファンであれば十分に楽しめる小説だろうと思います。

    1
    投稿日: 2020.12.09
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    森見登美彦。 流石のボキャブラリー。息もつかせぬくだらなさ。 本上まなみ解説で「躁病期の北杜夫を思わせる文士的語り口」とあってすごく共感した。 ただ、私は飽きちゃうんだよなー。超短編なら面白いかも。新釈走れメロスも長かったから基本的に合わないのかもしれない。 ええじゃないか騒動のところは臨場感があって好き。

    0
    投稿日: 2020.11.18
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    ・『夜は短し歩けよ乙女』が好みだったので、森見さんの作品を検索してたら、これまた大好きな太陽の塔が表紙で思わずポチり。 ・『太陽の塔』が原点という感想をちらちら拝見し、読んでみて納得。 『夜は短し歩けよ乙女』→『太陽の塔』の順で読んだ事により、映画『カメラを止めるな!』の構成が頭をかすめました。 ・男心が分かるというか、私の男友達もこんな感じだなぁ〜と、思わず笑ってしまう。微笑ましい。 ・ファンタジーというか、ノンフィクション?笑 ・言い回しや喩えの文句が私好みなので、他の作品ももっと読みたくなりました♡

    0
    投稿日: 2020.11.11
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    アニメ四畳半神話大系から森見登美彦さんに興味を惹かれ、この小説を手に取ってみました。 大学生時代の森見登美彦さんの身の回りで起きる奇怪な物語が書かれており、現在大学生の私は、「こんな学生生活、なんかイイな。」と嫉妬してしまいました。 京都のあらゆる地名が作中に登場するため、実際にその場に行ってみたいもんだと感じました。

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    投稿日: 2020.10.30