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ぼぎわんが、来る
ぼぎわんが、来る
澤村伊智/KADOKAWA
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総合評価

437件)
4.0
117
201
79
13
0
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    ホラー本を読み漁るキッカケになった本 人の感情の闇の部分が 見事に表現されていて 人生で初めて読むのが止まらなくて 読み切るまで眠れなくなりました。

    0
    投稿日: 2025.11.16
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    祟りや妖怪系のホラーで最初はどうなのかなと思っていたが想像以上にちゃんと怖かった。 章ごとに人物の視点が変わり、それぞれの主観と客観による違いよって展開も意外な方向で進んでいくので読み飽きることなく楽しめました。

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    割と人気だから読んでみた。 育児に積極的な夫、その妻の一章、二章が秀逸。 客観と主観、考え方、捉え方のズレが見事で私の中ではお化けよりもホラー。 そして、夫の同級生もだいぶぶっ飛んでいて人を呪うとか奥さんに執着する展開も含めてこちらもホラー。 だからか、最後三章のお化け退治があまりにも軽く感じて(やはり人間の方が怖いとつくづく感じたし、バトル的な感じがどうも馴染めない。)少し私には残念に思えたかな。 二章までは面白かったし怖かった!!

    2
    投稿日: 2025.11.15
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    元々「妖怪」「お化け」などのジャンルが好きだったのですが、久々に私の心にヒットする本を見つけて夢中で即読了。人間っていうのはやっぱり主観と他観が乖離しているもので、途中で得た心苦しさは角度が変わると消えてしまったり、、、最後の最後にあそこのあの人が元凶だったのかなどと腑に落ちて。とりあえず読んでる途中で続きを時間を空けて読みたくなくて、次の巻をポチッと注文しました。読み終えたので即座に次を読み始めたいと思います。

    0
    投稿日: 2025.11.11
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    映画『来る』公開時に読んで以来の再読。そこまででは…とそのときは思って、今回の再読でもそうだった。 化け物の怖さ、人間の嫌らしさ、霊能バトルの派手さ、キャラ立ち、どれも映画の方が上回っている。 民俗学的な由来については小説の方が詳しい。

    0
    投稿日: 2025.11.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1,2章はホラーとして得体の知れない怪異の恐怖が書かれてて良質なと感じた。 3章後半からジャンルが変わったのが少し気になる。不快な恐怖を求めていたが、ラノベみたいな展開で駆け抜けたのが個人的に残念でした。 でも、文章が読みやすくおすすめはできる作品かと

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    面白くて一気読みした。呪い、伝承、受け継がれるもの。日本のホラーを楽しめる作品であった。 夫から見た家庭、妻から見た家庭のギャップもうまく表現されていてミステリーさもあった。

    0
    投稿日: 2025.11.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好みのホラー小説に久しぶりに出逢えた気がする。ほとんどはホラーが占めていますが、終盤はミステリ的な展開もチラッと顔をのぞかせています。「口減らしをしていた」という一文が衝撃すぎて、ミステリ好きとしては本当にいい読書ができたと思っています。

    2
    投稿日: 2025.11.01
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    折に触れて澤村伊智作品は読んでいて注目しており、ユリイカの特集号も読んだりしているのに何故これを読んでいなかったのか不思議でならない。 件の特集号でぼぎわんが、ぼぎわんが、とやたら出てくるので読まずに読み進めるのも解像度が低いなと思い読み始めたわけだ。 こんなにエンタメ感の強いホラーだったとは。三津田信三フリークという前知識もあったしもっとおどろおどろしいものを思っていたので衝撃。 キャラ立ちもぱっきりしているのでいっぺんで比嘉姉妹の虜になり、シリーズの続刊をポチった。まだ読んでるとこなのにw 怪異とバトる感じとか懐かしのGS美神を彷彿とさせるところもあってファンとしてはうはうは。 やー、久々に4日ほどで一気に読み切った。あと引く感じなのに爽快感のある終わり方であった。 そんなわけでしばらく比嘉姉妹シリーズの読書が続くでしょう。限りなく星5に近い星4.9くらいかと。楽しんだ。

    1
    投稿日: 2025.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    民俗学的にひもといていくところや、話が進み視点が変わることで人物の他の一面が見えてくるヒトコワ要素があること、複数の裏面を見ることや琴子になりすました電話で疑心暗鬼にさせる部分がよかったです。 すりガラス越しに分かるぼんやりとした存在、自分のことを把握し迫りくる状態が一番怖く、直接対決はちょっと怖さが薄まった気がします。 非科学的・超常的なものにも論理や理屈は必ず存在するという考え方も良かったですが、この怪異に筋が通っていたかどうか疑問に感じる部分もあったかなと思います。 余韻を残す最後も良かったです。

    0
    投稿日: 2025.10.28
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    ホラー映画『来る』の原作。 おおよその登場人物の設定は変わらないけど、もっと柔らかい展開で読みやすかった。特に、比嘉琴子は映画では冷たそうで内側の情熱を少しだけ見せて退場してしまったけど、この琴子は妹への愛情と強さを見せつけて生きて還った点が好きだった。 1番違うのはぼぎわんの真相かもしれない。映画でここまで描くのは無理だったけど、文字ならば書けることもあるということだろう。ぼぎわんは秀樹の祖母が祖父を恨んで呼んだこと、人の子どもがぼぎわんになること…ただ、なぜぼぎわんになるのかだけは分からなかったけれど。そういう、『おやま』に化け物がいるという信仰によるのだろうか。また、なぜぼぎわんは人を食うのだろうか。そういう、ものなのだろうか。何故毒が。創造物だが、興味は尽きなくて面白かった。

    0
    投稿日: 2025.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まず、今まで読んできたホラー小説の中で断トツ面白かったです。 正直、第一章に恐ろしさや不安がギュッと詰め込まれており1番ピークだと思いました。 ですが第二章では心霊の怖さはもちろん人の怖さ、所謂ヒトコワも盛り込まれているなと感じてそれもまた面白かったです。 第一章では秀樹視点で物語が進められており、次々と起こる怪異の合間に自称イクメンを謳う秀樹の妻子との日々が書かれている。 第二章では秀樹の妻である香奈の視点で物語が進むが、第一章の秀樹の目線で語られたイクメンぶりは真っ赤な嘘であり田原家の実情が明かされる。 第一章でも秀樹に対して違和感を抱く部分はかなりあるが、秀樹は自身を「良き夫であり良き父」と本気で思っており、良き夫であり良き父を思わせる描写も散りばめられている。 しかし、第二章の香奈視点で秀樹を見ると全く違う見え方になり、事実をねじ曲げ、真っ赤な嘘をついている事がわかる。 リアルでもこういう事あるよな…と人の怖さを感じました。 そして第三章。 野崎目線で物語が進むが、個人的には第三章の主人公は琴子だと感じました。 ホラー好きな私としては最強霊媒師というキャラはあまりにも最高すぎるので、琴子の活躍ぶりには胸が熱くなりました。 物語終盤、琴子は死んでしまうのではないかとハラハラしましたが流石は最強霊媒師、無事で本当に良かったと思いました。 そしてラスト、知沙の寝言は様々な解釈や考察ができますが、ぼぎわんはまだ知沙の中にいて、また誰かを呪ったのだと私は解釈をしました。 バッドエンドとまではいかなくても完全なハッピーエンドでもないなと思いつつ、不安や不気味さを残した終わり方も最高だなと思いました。

    1
    投稿日: 2025.10.25
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    2018年。第22回ホラー小説大賞受賞。 ホラーといえば、リングとか小野不由美、バリ島に移住した女性作家(名前失念)くらいしか知らない。あーやが絶賛したとか、好きな作家の一人にしゅのたんがいるとかで読んでみることに。 「訪問者」秀樹の視点。真琴、野崎登場。 「所有者」香奈の視点。 「部外者」野崎の視点。琴子登場。 同じ物語でも視点を変えると、他のことが見えてくる。 ホラーの人外こわい、頭蓋骨バキバキ、人の思惑も絡まるw ぼきわんの正体とは?ミステリちっくでもある。 とりあえず解決したのだが、まだ何かあるかわからないモードで終わる。

    0
    投稿日: 2025.10.25
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    ぼぎわんが、、、来る〜、と言っても何を言っているのかわからないと思うので一応解説すると、ザキヤマさんのまねです。映画『来る』の原作、ようやく読むことができました。比嘉姉妹シリーズの第一作ということで、機会があったら続きを読みたいですね。

    0
    投稿日: 2025.10.24
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    実写版を見たのがきっかけ。映画より読んでみてスッキリ。内容も読みやすく一気に読み終わりました。語り手がかわることでそれぞれの目線でも読めるのも面白かった。

    0
    投稿日: 2025.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めちゃくちゃ面白かった。 バケモノの半端ないヤバさ、 最強霊媒師(姉)、 民間伝承、習俗、呪い、 社会問題、家族・人間関係の確執、 複数視点での物語の展開、 全部盛りだくさんで、一気に読んだし、 めちゃくちゃのめり込んで読んだ。

    2
    投稿日: 2025.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    独りよがりな新米パパの田原秀樹 一人で育児を切り盛りする田原加奈 一家にまつわる事件を間近で見ていたオカルトライターの野崎 三者の視点から、それぞれ物語を描き出す3部構成になっている。 主観と客観により、読み手が勝手に描いていたその人物のイメージがひっくり返されるところが面白い。通勤時間用にと思って図書館で借りたのだけど、2日で読んでしまうほど物語に引き込まれた。 先に映画を見ていたのだけど、私は映画よりも断然好きだった。 映画は、野崎と真琴の「子どもを守りたい」みたいな想いにフォーカスするためか、原作改変(加奈の不倫、野崎と真琴と知紗のラスト)が行われていて、怪異の謎解き的な要素が薄れているような気がした。そしてインパクトを狙うためか、大袈裟な霊媒シーンとバトルシーンに力を込めすぎて、視聴後は結局あの謎は一体何だったの…?と、消化不良で終わったのを覚えている。よくあるパフォーマンスだけを映像で楽しむ映画なのかなという印象だった。 その点、原作では、民俗学的な仮説からバケモノの正体を探る過程をゆっくり楽しめて、怪異の純粋な怖さ、そして仄暗い人間の怖さまで味わえてかなり面白かった。 また、怪異に対する怖さの合間に、人間の愛も感じられる部分があって、救いがあった。 独りよがりではあったけれど、田原秀樹の家族への愛は確かにあったし、それを最初はただのエゴだと疎んでいた加奈も、最初的には、同じく子を守る局面に立たされた時にその愛情に気づき、受け止めた。見ず知らずの人を助けようと腹を決めた逢坂せつこも、突然自分の最愛の家族を泣かせることになってしまって、なんとも切なかった。そして、野崎が真琴を大切に思う気持ちと、琴子が真琴を思う気持ち。この本の登場人物が抱く誰かを守りたいという気持ちに、読んでいて熱いものが込み上げた。 琴子が、「真琴をあんな風にしてごめんなさいね」と謝罪した時に、野崎が、「あんな風の真琴を大切に思っています」と答えたのには心を打たれた。なんだかとてもあたたかくて涙がじわりと滲んだ。 こんなに面白かったのに星ひとつ原点したのは、バケモノと戦う最終局面がやや長かったのと、(これは映画を事前に見ていて結末がわかっているからこそやや退屈に思えただけかもしれない) これだけ長い戦闘シーンを読んだ後に、含みを持たせた終わり方(ちさちゃんの寝言の描写)だったのが、嫌な余韻が残ってしまって、ちょっと微妙な読了感になってしまった。今までのはらはらした気持ちが無駄に思えてしまったというか。なんというか。 これも「ぼぎわん」という怪異の性質、「完全に消え去ることはない」という根源的な恐怖を最後に描き出しているというのは分かるけれど、単純にわたしの好みの問題だった。それを含めてもホラーとして魅力的な作品ということに変わりはない。 さすがホラー大賞というかんじでした。

    1
    投稿日: 2025.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    認知症の祖父と留守番していた時、田原秀樹は「ぼぎわん」に遭遇した。 祖父は亡くなり、秀樹は新しい家庭を築いた。新婚生活を営む秀樹のもとに、再びぼぎわんは姿を表す。妻・香奈、娘・知紗を守るため、民俗学者の友人やオカルトライター、霊能力者に縋る。果たして、ぼぎわんの魔の手から家族を守ることができるのだろうか。そして、ぼぎわんとは何だろうか。第22回ホラー小説大賞受賞作。 めちゃくちゃ怖かった。 特に第二章の最後の新幹線が怖い。まさかトイレにやってくるとは。よく新幹線に乗るので、ちょっと薄暗くて耳が詰まる無音の空間の気味悪さがよく思い出せた。指定席でしか出かけないのもあるかもしれないが、夥しい数の人が乗っているのに、デッキだけは異様なほど静かだ。迫りくる怪物を前に、幼い娘を抱えてトイレに籠城するシーンは、緊迫感が凄まじかった。「ようみぃ…あい…とるや…ろ、うらぁ」の絶望感。深夜に読んでいたので、しばらく動悸がやまなかった。 真琴、弱いなあ。 霊能力者としての能力だけではなく、意志もちょっと弱く感じた。琴子に対抗して霊能力を磨いたとあったので、自分で望んでオカルトの世界に飛び込んで、それなのに普通の幸せを羨ましそうに眺めている。そんなに欲しければ、そちらのルートで生きていけばよかったのでは?知沙をこれだけ愛せるなら養子とかとって幸せに生きていけばいいのに…と思った。真琴が人間として中途半端に感じたので、いっそ最初から琴子がぼぎわんを成敗する話、で良かったと思ってしまった。 最後、ちゃんと香奈が回復して子育てしてくれて良かった。 野崎と真琴で育てていくエンドだったらちょっと白けていた。「ぼぎわん」の一件を心に抱えながら知沙の成長を見守っていくんだな。香奈は助かるだろうけれど、野崎と真琴の人生を考えるとそれでいいのかという感じ。

    2
    投稿日: 2025.10.18
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    怪異的な怖さとヒトコワがとても上手くミックスしていた。視点を変えながらのストーリー展開でそれまで見えていなかった事実が明らかになっていくので、先が気になってスイスイ読めた。クライマックスはアクションゲームかよって感じでちょっと笑ってしまったが、王道なホラー小説ながら後味の悪さがないので、尾を引く系の怖さが苦手な人にもおすすめできそう。

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    ぼぎわんがとにかく怖い…。 これほど無敵感がある怪異もなかなかいないですね。 霊能者さんたち…相手が悪かったのだ。 逃げて正解。

    11
    投稿日: 2025.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホラー小説を読み始めたのはここ最近のことだけど、 ホラーオブホラーといって差し支えない作品なんじゃないかと思う。 怪異の真相を解き明かす流れはミステリー小説に似たものがあって ミステリー好きの私としては喜ばしい限り。……毎回騙されてるけどね。 こういうホラー作品を読むと人間の醜悪さとか偽善者ぶりみたいなのが浮き彫りになって、それが原因で生まれた怪異の方を不憫に感じる。 毎回言ってるような気がするけど、一番怖いのはやっぱり人間なんだな。 やっぱりこの世で最も排除すべきは人間であったか……。 最後はいろいろ丸く収まって、平穏な日々が戻ってきましたみたいな終わり方なんだけど、 含みのある不穏な感じで終わるのはゾワゾワしてくるのでやめていただきたい(褒め言葉)。

    13
    投稿日: 2025.10.12
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    映画「来る」の方を先に見てしまったが、小説も少し異なる内容で味わい深い。ヒトコワでありつつもモンスターホラーでもあり、様々なホラーの楽しみが詰まっていた。 しかし、一番恐ろしいのははじめて書いた長編小説でこのレベルという著者の力量。そりゃ人気でるよなぁと。

    0
    投稿日: 2025.10.10
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    先に映画の「来る」を見てました。 小説面白かった! 「ぼぎわん」の得体の知れなさと強さで恐怖を煽ってきてくれた。 ただ「ぼぎわん」も人間の身勝手さに利用されててなんだかなぁという気持ちになってしまった。

    0
    投稿日: 2025.10.08
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    これはホラー小説が好きで読み漁っている私でも怖いと思った稀有な本。 ブギーマンとの関連付けはちょっと冷めるので要らなかったかも知れないとも思ったけど、全体的に怖いのでオッケー。 比嘉姉妹のシリーズ本が出ているらしいので、いつか読んでみたい。 オーディブルで聴きましたが、ナレーターが上手い。怖さが増長されておりました。しかし、関西弁はちょっと変。

    0
    投稿日: 2025.10.07
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    ホラー小説を初めて読んだが、文字でここまで恐怖を感じさせるってすごい才能だなぁと思う。 ハロウィンのブギーマンとかを引き合いに説得力のある怪物の解説も面白かった。

    0
    投稿日: 2025.10.07
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    初めてホラー小説を読んだ。 ぼぎわんという怪異が、ひたすら怖い 章ごとに3人の心情の角度が変わるのが面白かった。 そこかしこに、リアリティもかんじる場面が多々あり、夜な夜な本を読んでいたあとのトイレは、ぼぎわんが来るんじゃないかと大人の自分でも怖くなった。 比嘉姉妹と野崎が好きになった。

    2
    投稿日: 2025.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画を見て小説と違うよと聞いたので読んでみました。琴子カッケェ!鬼つえぇ!!ともちろんなりましたが、それよりちゃんと妹ちゃんとにいやんが恋をしていて驚きました。後々ちゃんとこのシリーズの他作品も読むのですが、妹ちゃんのほうが主人公だったんですねえ。色々と映画と違うところがあり、よくこの作品からエンタメ色多めの映像作品に仕上げられたなぁと驚きますがそれは映画の感想なので置いといて。 うっすら怖い描写にしっかり存在する怪異がホラーって怪異でてきてええんだ、と驚きました。個人的には小説の最後らへんのネタばらし(おじいちゃんが殺してるやん!そりゃ呪うで!)が好きでした。 久しぶりにホラー小説を読みましたが読みやすくて初心者におすすめでした。ありがとう先生。

    2
    投稿日: 2025.09.26
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    面白い。怖いけど展開気になるから読んでしまう。 少しグロテスクな表現もあるけどその時は脳死で読めば怖くない。結構難しい表現してるから想像力を0にしましょう。ストーリーとして結構好きだったから頑張って読みました。比嘉姉妹最高大好き。

    2
    投稿日: 2025.09.25
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    ホラー小説は苦手なので、世界観に入れるか心配だったけれど、あっという間に没入。 多角的な視点から物語を進めていくので、怖いながらもページをめくる手が止まらない。ホラー小説は主は人間性のグロさだと思うので、作者はとてもこの描写が上手い。 シリーズ化してるようなので、そちらも読んでいきたい。

    3
    投稿日: 2025.09.22
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    民俗学や田舎の風習などの話も出てきて、個人的に非常に好きなタイプのホラーであった。 比嘉姉妹のキャラも非常に魅力的であり、他シリーズも読んでみようと思った。

    3
    投稿日: 2025.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画がだいぶ脚本改変されてるらしいと聞いて読みました。 逢坂セツ子死んじゃうの?!が1番ショックだった。 妻夫木さんの役原作でもめっちゃ胸糞悪いわ。

    1
    投稿日: 2025.09.18
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    映画が好きで原作があると知りやっと読めた。「あれ」が一体なんなのか分かって安心した。映画は安心というか勢い?パワーが凄いので違う意味で安心。 楽しかった。

    0
    投稿日: 2025.09.15
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    ・映画「来る」を見て興味が湧き、原作を読む。 映画は原作からかなりアレンジが加えられていたんだなと思った。ただ、どちらもとても面白い。 ・映画の方は短時間で分かるようシンプルに、そして映像的に"映える"よう工夫されている。逢坂セツ子等のキャラクターもオリジナルより個性的で、それも良かった。 ・原作であるこの小説は、まず現代の人間への観察眼や心理描写がかなり詳しくリアルだと思った。それもあって、私たちのいる現代の延長線上に、本当にこういう世界があるんじゃないかと思えた。 ・ライターがヒアリングや地域史や同人誌などから考察を重ねる過程がきちんとした"研究"のようで、大学時代を思い出した。 ・「ファブリーズ除霊」などオカルト界の時事ネタ(?)を挟むことで"現代"の軽さを感じつつ、「鏡」や「魔導符」といった日本の民族的歴史が鍵となることで物語に重さというか信憑性というかがベースにあって、バランスがよく物語に入り込みやすいと思った。

    0
    投稿日: 2025.09.15
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    映画を観たので原作も気になって読んでみました。 映画とは違う展開で面白かったです。 ホラー色もかなりあるがミステリーとしても楽しめる作品でした。

    0
    投稿日: 2025.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。それは生誕を目前にした娘・知紗の名前であった。原因不明の怪我を負った後輩は、入院先で憔悴してゆく。その後も秀樹の周囲に不審な電話やメールが届く。一連の怪異は、今は亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのか?愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。真琴は田原家に通いはじめるが、迫り来る存在が極めて凶暴なものだと知る。はたして“ぼぎわん”の魔の手から、逃れることはできるのか。 【感想】想定を遥かに超える面白さだった。映画のプロモーション映像などからかなり俗っぽさを感じており、異能力バトルものだと決めつけてしまっていたが、もっと早く読むべきだった。怪異そのものよりも人間の暗い部分などにフューチャーしており、怪異が出てくる部分でも怪異が味方のフリをしているようなトリックがあったり、怪異が出てこない部分でもミステリー的な叙述テクニックがあったり非常に1つの小説として楽しめた。最後の怪異とのバトルシーンも普段なら萎えてしまいそうだが、それまでがあまりに面白かったのですんなり受け入れられた。結末のホラー的伏線も良く、中弛みも無く本当に面白かった。 (2025年8月22日読了)

    1
    投稿日: 2025.09.09
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    夏も終わりかけですがホラーもの。 オーディブルで聞いていますが、ナレーターの方が上手で、いいおっさんだけど結構怖い笑 ストーリーはぼぎわんという怖い存在が主人公たちに迫り来るもので、ギリギリの展開でどのようになるのか終始ハラハラ。 これ映像化したら面白いだろうなと思ったら、とっくに映像化されてました。 さらには登場する姉妹が主人公のシリーズものということで、順に聞いていきます。

    15
    投稿日: 2025.09.06
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    ホラーでも、取り憑かれる系から民俗系からお祓いシーンまで、色々な流派が混じり合いつつ、 かつ子供を起点とした社会問題というかあるあるネタがうまくまとまっていて面白かった。 映画も見てみよう。

    0
    投稿日: 2025.09.06
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    映画を観てから読んだため、脳内再生はそのキャストが頭から離れませんでした... 映画も小説も好きな作品です。

    1
    投稿日: 2025.09.03
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    物語の軸として「子ども」という存在に対するいろんな人の想いや価値観、時代的な背景なんかがあり、それがこの話をとっ散らかったものにせず綺麗にまとめてるんだろな、と思った。 ホラー作品の中で子どもは恐れの対象として描かれることが多い気がするけど、このお話の中では子どもが中心にはいるのにそんな扱いじゃなかったのが新鮮。 映画を先に観てたけど、やっぱり小説だと映画で描ききれなかったような部分もわかって楽しいし、満足度高い。 あれがどうして来たのか、わからなくても十分おもしろかったけど、ここではしっかり明かされてて衝撃でもありスッキリした。

    1
    投稿日: 2025.09.03
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    「ブギーマン」 ってきくと なぜかこわくない不思議 最後は正義が勝つ展開で、 知紗に片鱗が残る余韻はありつつも 安心して読み終えられた。 印象に残ったのは姉・比嘉琴子の強烈な存在感。 「結局この人がいれば大丈夫」という安心感が 物語の恐怖を中和していて、 ホラーよりもカタルシスが強く残った。 今までホラーは敬遠してて急に読みたくなって選んだ一冊だけど嫌だったけどホラー入門としてはとても読みやすくてバッチリだった!

    7
    投稿日: 2025.08.29
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    面白かった。いつも小説は何日もかけてじっくり読む派だけど、今回は2日で読み切るほど先が気になりました。 怖さより面白さが勝った感じ。 あの姉妹のその後も気になるのでシリーズの他の作品も読んでみようと思います。

    2
    投稿日: 2025.08.27
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    第1章のラストが怖くてこえ〜と思いながら読み進めた。怖いけれど読み進めたいが両立するホラー小説で、最初から最後まで面白かった。

    0
    投稿日: 2025.08.25
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    前に、澤村伊智は「予言の島」を読んで懲りていたのだが、「ぼぎわんが、来る」なんていうタイトルに惹かれて図書館で手に取ってしまった! 第一章こそ,謎めいた設定でどうなるのか期待させる。 でも、物語の話者視点の変わる第二章からは、ダメだった、 つまんなくてつまんなくて何度も放り投げようかと思った。 こんな結末でなにがおもしろいのかなあ? ま、こういうのが好きだという人たちもいるのだろうな。ホラーはよくわからないけど…。 で、ぼぎわんって結局なんなのか。

    15
    投稿日: 2025.08.22
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    夏だしホラー小説が読みたいと思い、電子図書館にあったので借りてみたら続きが気になって一気読みしてしまった。 エンタメホラー小説という感じで、オカルトネタへの興味でどんどん読めた。不条理な怖さではないので、怖すぎないのかも。

    0
    投稿日: 2025.08.21
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    これは面白かった! 物語は3章で構成されていて1章の丁寧な描写と後半にかけてのおぞましい怖さの畳み掛け、2章では1章の主人公の妻から見たまったく別解釈で進められる1章の主人公の人物像、そして最後にはあんなおぞましい「ぼきわん」へ唯一対抗できる人物との決死の戦いと何度も何度も読み返したくなるホラーでは珍しい「救い」がある作品でした Kindleで購入した作品でしたが気に入りすぎて紙で手元に置きたくなったので紙面の購入を検討しています シリーズ作品も必ず読みますが読むのが勿体ないと感じます…

    0
    投稿日: 2025.08.19
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    第1章…迫り来る恐怖描写が凄い。 第2章…思った以上にクズだった自称イクメン 第3勝…ぼぎわんのルーツ、バトルからはちょっと尻すぼみ

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    慣れない子育てに勤しみながら周りのパパ友と交流する主人公。その下に祖父母から話を聞いていた「ぼぎわん」という妖怪が現れるようになった。お守りなんかで対処した気になっているとある日家に帰ると荒れた家の中に無数の千切れたお守りが。といったような話。分類的にはホラーであるが、「なぜこの妖怪に憑かれるようになったのか?」「この妖怪の正体とは?」といったミステリー的な要素も含んでいる。最終的には見えざる巨大な化け物とのバトル的な展開になるのだが、ホラー小説には珍しい(?)解決にまでキチンと至る。そんなスッキリするような読後感の作品でもある。

    12
    投稿日: 2025.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    友人に借りた本。 あの厚さを 1 週間足らずで読み終えた自分に驚いた。 冒頭の、すりガラス玄関越しぼぎわんから始まり、これまで培ってきたホラー映像作品のおかげで数々の描写が容易に想像出来てめちゃ怖かった。 知人が言うように、映像作品と違って音が無いからこそ怖いというのがよく分かる。 主人公が夫から妻へ代わったり、ぼぎわんという名称の由来に地域や歴史が関わっていたりの説明に説得力があったり、読んでて楽しかった。 比嘉姉妹シリーズ、順番に読まなくちゃって思っちゃった。 映画化してるが、本当に先に読んで良かったと思った。

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    序盤〜中盤にかけて怖かった。最後の方の戦うところは、状況を理解するのが大変だった。 最後の寝言はどういう意味…?

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    面白かった!夏ですし、暑過ぎますし、怪談的なのかホラー的なの読みたいなと思っていて、積読化されてた本作をやっと読んでみました。このシリーズ初読みです。評判通り良作でした!とにかく単純に妖怪お化け出て怖い〜というだけではなく、しっかりミステリー要素あり数々の謎に対して解決に至るまでの経緯と構成が素晴らしかった。登場人物、キャラクターもしっかりと確立されているので、普通のミステリー小説を読んでいる感覚にもなります。そこにホラー要素が加わっているので、加わっているというかこのホラー要素がメインなわけでエンタメ感は満載、ただとにかくこのぼぎわんの描かれ方が恐ろしい。怖い。映画があるようですが、きっと観れない…これが映像になったら怖すぎるんじゃないかなと。本はシリーズ作品も読んでみたいと思いました!

    33
    投稿日: 2025.08.04
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    民俗学的視点と超自然的現象の両方から描かれていて、ミステリーとしてもとても面白かった。 得体の知れない「ぼぎわん」の恐怖心を揺さぶる存在感もさることながら、3つの章がそれぞれ違った視点で描かれることで物語の見え方が変わっていくところも非常によかった。 地方のさらに一部でしか知られていないような怪談が現実に襲ってくる。そしてそれを民俗学的視点から「怪談」が成り立つまでを描いている。 シリーズ物らしいので、続編も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昔から言い伝えられてる妖怪「ぼぎわん」 それの呼びかけに答えてはいけない 得体の知れない何かから追われる恐怖にドキドキします。 1日で読み終えてしまうほど夢中になりました。 夜少し怖くて暑いのに足を出して寝れなくなってしまった

    3
    投稿日: 2025.07.27
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    ホラー界に旋風を巻き起こし、現代ホラーを牽引し続ける作家、澤村伊智。 ハードルの高い日本ホラー大賞受賞だけでも凄いのに、まさかのデビュー作…え、エグい。 ぼぎわんという聞き慣れない名称と、不条理な怪異かと思いきや法則もある。なにより、三部構成になっていることがこの作品の醍醐味であり、新しさになっている。ホラーはただ怖いだけでなく、ミステリーのようにホラーにも多彩なジャンルを生み出していた。ホラーというだけで敬遠せず、特にミステリー好きに読んでもらいたい。

    0
    投稿日: 2025.07.23
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    『「子供に言い聞かせる為に作られた、よくある“お化け”の話」なんかじゃない』 幼い頃、「悪いことすると、お化けに連れて行かれるよ!」なんて周囲の人に言われた経験はありませんでしたか? この物語のきっかけは、そんな子供の時によく聞く“お化け”のお話。 ・・・冒頭を読んだ時は、そう軽く本作を捉えていた。 本作は、三重県のある地方に伝わる「ぼぎわん」という化け物の謎に迫り、またそれに迫られる物語。 作中では、3人の人物の視点から「ぼぎわん」の謎を紐解き、さらに迫りくるそれの恐怖に立ち向かっていく。 本作の登場人物がぼぎわんに追われることになった根幹となる理由、それは誰もが持ったことがある“ある感情”だ。 その感情は膨らめば膨らむほど、一触即発の状況を簡単に引き起こす。 このぼぎわんという化け物、何処からやってきたのか、何故生まれたらのかなど、読み込むほどに恐ろしく感じる一方で、非常に悲しい存在でもある。 (その正体が何なのかは、ぜひ読んで確かめて欲しい) ここまで、読者に色々な感情を沸き起こさせ、更にフィクションを実現しているもののように描ききっている点は、非常に評価が高い。 「来る」というタイトルで映画化もされており、物語自体も非常に読みやすい為、ぜひホラーの入り口としても個人的には読んで欲しい一冊である。

    32
    投稿日: 2025.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても好き。現在2周している 複雑にならない程度の登場人物の人数キャラ付けが読みやすい。 (重厚なミステリが好きな方にはラノベ的に思われるかもしれないが。) 1章の夫視点・2章の妻視点での、同じ事象に対するそれぞれの目線の大きな違いは目を瞠るものであり、また突飛でないリアルさがある。 怪異の根源は「女の恨みが」などという近世風の古くさいものでなく、家父長制などの問題にも切り込む新時代的要素を取り入れたものに思われる。 いずれまた読む、多分

    1
    投稿日: 2025.07.01
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    比嘉姉妹シリーズ、わたしのなかでのすべてのはじまり、映画は賛否あるのに邦画の中ではかなり好きなほうなので、読みました ずっと最高でした 2025/1/10

    0
    投稿日: 2025.06.23
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    ホラーは怖がりなので苦手ですが怖くてたまらないというほどの怖さではなかった。映画は読んでいないのですが、良い意味で、文字で読むと自分の想像する範囲での画しか頭に浮かばないのでこれ映画を見ると想像以上の画でもっと怖いんだろうな〜と思いました。

    4
    投稿日: 2025.06.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ぼぎわん。ネーミングセンスがめっちゃ良い。得体の知れない感じと不気味さに惹かれる。ストーリー中もやばい怪異扱いで、霊能者や坊さんもお手上げ。夫視点→妻視点→結末という流れも良かった。特に、夫と妻の物語りの見え方がぼぎわんよりも怖かった。2人の間のスキマってやつ。これはシリーズ化されてるのかな?続きそうな終わり方もGOOD

    1
    投稿日: 2025.06.14
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    面白すぎて一気に読んだ。 怪異が知恵つけるな、と思った。 ホラー部分だけじゃなく、夫婦のすれ違い、認識のズレの描写が秀逸だった。

    1
    投稿日: 2025.06.04
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    面白いとは聞いてたけど、怖い話でトイレ行けなくなるタイプなので、ずっと本棚に寝かせてた。昨晩、意を決して読み始めたらもう止まらない、気付けば外が明るくなっていた。序盤から不穏で怖かったよ〜。 秀樹視点の第一章で、ちょいちょい「ん?」て違和感を感じたことは、香奈視点の第二章で「まぁそんなことやろうと思った」って納得できるのだけど、実際よくある話でほんとにホラー。みんな我慢するのやめよ。

    1
    投稿日: 2025.06.02
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    映画「来る」の方が、おもしろかった。琴子のイメージも、実写版の松たか子の方が魅力的だし、祓いのくだりもそう。シリーズものなので、一応他も読んでみよう。

    0
    投稿日: 2025.05.03
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    映画「来る」を見て、琴子の役柄に惚れて原作を読んでみました。 ホラーやオカルト好きですが、個人的に幽霊や妖怪の類は信じてません。でも、もしかしたらいるのかもしれない、と思わせる怖さが潜んでいて、とても面白かったです。 終わりではないことを思わせるラストシーンもいいですね。 作者の他作品も読んでみたいと思います。

    0
    投稿日: 2025.04.21
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    恐怖とワクワク感の融合。 第一章のラストはめちゃくちゃ怖かった。 ぼぎわんも強いが、比嘉姉妹が頼りになる。クライマックスの展開は熱かった。文章なのに迫力満点の絵が浮かんでくる。

    0
    投稿日: 2025.04.20
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    最初から最後まで怖かった! ぼぎわんとは何なのか、調査していく場面も面白かった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。 それは生誕を目前にした娘・知紗の名前であった。原因不明の怪我を負った後輩は、入院先で憔悴してゆく。 その後も秀樹の周囲に不審な電話やメールが届く。一連の怪異は、今は亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのか? 愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。 真琴は田原家に通いはじめるが、迫り来る存在が極めて凶暴なものだと知る。はたして“ぼぎわん”の魔の手から、逃れることはできるのか……。

    0
    投稿日: 2025.04.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半の夫婦視点の感想は、大体コレで説明がつく。 『2025年2月15日のポスト:「ぼぎわんが、来る」読んでるけど、普通に良い夫のシーンのはずなのに意識高い系への偏見のせいで悪く見てしまう。少し罪悪感…、ブログシーンがイラッと来るけど、ちゃんとイクメンやってる以上ね。あんまり悪く見るのはどうかと…。』 『2025年2月23日の引用リポスト:あの男ふざけんなよ』 …はい、まんまと秀樹に騙されていましたね。 ホラーという点では、正直怖くなかったです。後半のジャンル間違えたお姉ちゃんのこともあって完全に認識はオカルトバトル物になってる。 破壊されたお守りの真犯人、秀樹の不穏さ、呪いなど、どんでん返しの事実に違和感が無く、読んでる最中は気にしてないけど言われてみれば…が多いのが実力高いなーって思います。 後半主人公かつ、前半のメイン登場人物である野崎と真琴は、シンプルにキャラも関係性も良かったですね。同じ傷を負いながらも起点となる子供という存在への対応が真逆なの本当良い。 二人が結果的に他人の子供のために命を賭けているのが趣深い。 そして、そもそも滅するだけならピンチにもなってないっぽい最強系お姉ちゃん琴子さん。一人だけ世界観がデビルサマナーとか辺りの言動してるのオモロイ。野崎との会話が結構独特な距離感で美味しい。 シンプルに面白かったので2巻も買ってみます。

    0
    投稿日: 2025.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オーディブルでしっかり怖く、楽しめて聞けた。 途中から視点が奥さんに変わると最初の旦那の印象がガラッと変わる魅せ方がすごい。 テンポが最初から最後まで良い。同じ作者の別の作品も読んでみたいと思える面白さだった。

    1
    投稿日: 2025.03.30
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    社会人になって初めて一気読みした。というか、一気読み自体5年ぶりにしたかもしれない。 どうなるどうなる????でページを捲る手が止まらなかった。ホラーミステリーは初めて読んだけど、この本をきっかけにどハマり中

    1
    投稿日: 2025.03.17
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    映画「来る」を見て原作が読みたくて読んだ作品。 映画と内容は違ったけど、断然原作派。 ここから、澤村伊智先生のファンになった。 他の作品も読んでみようと思う。

    0
    投稿日: 2025.03.12
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    映画を見て興味を持って読んでみたのですが、断然本の方が面白かったです。 何故ぼぎわんが田原秀樹のもとに来るのかと言った謎やぼぎわんそのものが何なのかについても書かれているので、読んでスッキリしますし、映画にあったような田原秀樹のヤバさみたいなものもちゃんと描かれているので、こちらの方がしっかりと書かれている分面白かったです。 終わりも映画より本の方が幾分明るく終わるので、読み終わった後の読後感も良く、様々な登場人物も本の方が心情もしっかり書かれている分、寄り添いやすいです。 怖さでいうならよく分からない怖さで言ったら映画の方がやはり怖かったかな、と思います。人間の醜さなんかも映画の方がより分かりやすく強調されています。 どちらも良さはあるし、面白いので、見る価値読む価値ありですが、本の方が詳しく書かれているので、映画で納得されなかった方は読んでみたら良いと思います。

    2
    投稿日: 2025.03.04
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    日本ホラー小説大賞〈大賞〉受賞作。3部構成で1章・2章は怪奇的で確かに怖い要素が多い。3章は霊能力バトルな感じでちょっとシラける。人の裏の嫌な部分が怪奇をうむんだな、と思った。

    4
    投稿日: 2025.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    超常現象的な何かを現代の夫婦の歪みをきっかけに滑り込ませることで、有り得ないのに納得感があるっていう不思議な感覚をもたらしてくれて不思議な体験だった。中盤手前から一気に読み進めてしまった。

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    自分にも迫ってくるような怖さがあるのに、続きが気になってどんどんと読み進めてしまった。怖さと痛快さのバランスが絶妙だった。

    0
    投稿日: 2025.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    怖かったぁ~。第1話で、最後に騙されて殺られた時はもう心臓が止まるかと思いました。主人公だと思っていた人がこんなにあっさり殺されてしまうとは思わなかった⋯。続く第2話も嫌〜な終わり方。どんどん心が滅入って、第3話で全てがスッキリする流れ。結局、全てが分かってもあまり関係なく、普通にぼぎわんと戦っていました。もっと封じ込めるとかするのかなと思っていたので、これはこれで衝撃。 映画を観ていなかったので、今更ながら観てみたいです!

    0
    投稿日: 2025.02.07
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    映画を観たとき、何かしっくり来ないラストだった。ホラー特有のまだ終わっていない雰囲気ではなく、ただただ中途半端なラスト。 原作を読んで、本当の怖さに面白さがわかった。どうして今まで読まなかったのか! そんな気持ちになる。

    10
    投稿日: 2025.02.07
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     ホラーを勉強しようかな、と思って読んだ。あんまり読んだことのないジャンルだけれど、SFマガジンに収録されていた澤村先生の作品が好きだったので、本作を手に取った。あとは、映画版にも興味があったので、まずは原作からだろう、という気持ちもあった。  ホラーとしては見識がなく分からないが、ある種の異能力バトル、伝奇としては、非常にシンプルなプロットだったと思う。ただし、怖い部分はしっかり怖く、表現力には舌を巻いたし、語り方に工夫を凝らすことで、心霊的なものとは別種の怖さも感じられた。  とりわけ面白さを感じたのは、「ぼぎわん」なる怪異の正体に迫っていく過程。伝承や、特に語源的な側面から、対峙する怪異の正体を探っていくのも、これまた伝奇的には王道と言える手法だろうけれど、やはり個人的にはそうしたアプローチが非常に好みだった。ただ、あまり根拠のない仮定が、いつの間にか歴史的事実かのように扱われている点は、少々気になった。  様々な角度から、子どもという存在に対する、様々な認識を描きながらも、根幹としてはエンタメ小説という感じで、非常に楽しく読めた一冊だった。続編も気になる。  内容に触れる感想は、コメントで追記予定。

    0
    投稿日: 2025.01.30
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    面白かった!先に映画を見ていたけど、ちゃんとしたホラー小説だった!映画も、一部はかなり雰囲気近づけて作ってあるんだなぁ〜 シリーズものらしいので、続きも読もうっと!

    1
    投稿日: 2025.01.24
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    〇〇はいますか? もし自分や周りの人を訪ねてきたとしても 返事をしてはいけない。 お山に連れて行かれてしまうから。 秀樹の幼少期から続く、 得体の知れないものが迫り来る恐怖・・・。 目まぐるしい展開に先が気になり、 節で細かく区切られていなければ 辞めどきがわからなかっただろう(笑) 知らなかったがシリーズものだったので 続編も読みたいと思う。 以下ネタバレ含みます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 薄々その兆候には気付いていたが、 激イタ育児クソ野郎の秀樹のラストには とってもスカッとしました^^ ありがとう、ぼぎわん。

    28
    投稿日: 2025.01.24
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    じっとり怖い系かと思いきや、意外とスペクタクルだった笑 終盤は意外な人が大活躍 しかし婚前から片鱗は見えてたのになんでそんな男と結婚してしまったんだ…?てのがとにかくずっと気になってしまって集中力を欠く

    1
    投稿日: 2025.01.19
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    ホラー嫌いなのですが、友達に勧められて読みました。めちゃ怖い。夜に読んで後悔しました。途中で寝落ちして、より怖かったです。ホラー苦手な方は一気読みした方がいいです。

    0
    投稿日: 2025.01.18
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    三部構成で全て語り部が違うところが面白い。だからわかったのが、当の本人は良かれと思ってやったことが実際はやられてる人の機嫌を損ねていたりして人の裏の部分が怪異を産むのかな?とも考えることが出来て滅茶苦茶面白かった!一気読みした

    0
    投稿日: 2025.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホラー映画あるあるの、怪異への対抗策ができてしまうと、パニックものになってしまう現象が起きている小説。最後はほぼ異能バトルものであり、恐怖感を期待して読んだ自分は少し肩透かしを食らった気分になってしまった。

    1
    投稿日: 2024.12.19
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    ゾワっとじっとり系というよりは、がっつり怪異が表に出てくる系。 3部構成で、各章で視点が変わり人の嫌なところが見えてくる。面白い。 僕の好みとは少し違ったけど、続きが気になってどんどん読み進めてしまうタイプの話ですぐ読み終わった。

    1
    投稿日: 2024.12.19
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    小説って、少なからず中だるみがあって、クライマックスまで「読み進めなきゃ」という義務感が生じる瞬間がある。だから昨今は「ページを捲る義務」がなく、中だるみしても「ながら見」できるドラマや映画の方が趣味としては人気がある。 しかしこの作品に中だるみはなかった。1ページ目から読ませる読ませる。怪異ホラーとしての不気味さだけでなく、育児、モラハラなどのテーマも持ち込み、ヒューマン要素もたっぷり。 4年ほど前に映画は観たが、印象としては柴田理恵演じるシャーマンが強すぎたお祓いエンタメだった。 この原作は映画ほどの派手さはないものの、怪異小説としては非常に完成度の高い一品。 比嘉姉妹シリーズは全て買い揃えたので、読み進めていくのが楽しみです。

    1
    投稿日: 2024.12.16
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    幸せな結婚生活を送る田原秀樹は、部下の不可解な怪我や不気味な電話といった身の回りで起こる怪異現象に悩まされていた。一連の現象は小学6年生の時、祖父の家で起きた不思議体験から始まっていた。“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいけない。亡き祖父が恐れた「ぼぎわん」という化け物。迫り来る脅威から愛する家族を守るため、比嘉真琴という女性霊能者を頼るも…。 該当作品なしが多いホラー小説大賞ですが、受賞作として相応しい作品だと思いました。ホラーの世界観に没入してしまいました。映画も見てみようと思います。

    9
    投稿日: 2024.12.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めっちゃ面白い! 一章はリングっぽい ぼぎわんって化けが来る!なぜか周りの人間が襲われる!会社の後輩可哀想! 二章はヒトコワな感じ 自分が経験している世界と他人が経験している世界は違うと言う恐怖。 実は家族にめっちゃ嫌われていた、辛すぎる。 三章は霊能力バトル なんだこれ。一冊の本にまとめてたから良かったものの、例えば三部作映画だったら大荒れだったやろ。 てか銭湯で見た被DV疑惑の女性は歴戦のゴーストバスターかい!

    3
    投稿日: 2024.12.11
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    得体が知れないまま、怖いもの知りたさで どんどん読み進め、引き込まれて行った 怖かったけど楽しめた 他のシリーズも読んでみたい!

    10
    投稿日: 2024.12.09
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    映画『来る』が面白かったので原作にも手を出しました。 「ぼぎわん」という意味不明の単語でここまで不気味な怪異を作りあげられるセンスに脱帽します。 映画では始終存在をぼやかしていたのが逆に魅力でしたが、原作のぼぎわんのパワータイプな襲い方と知的な攻め方も良かったです。 モラハラ旦那の胸が悪くなるようなエピソードもこういう奴いそうだなと思わせてて◎ でも、登場人物が全体的に映画より原作のほうが人間的にまともな人が多かった。 原作のしっかり怪異が来る要因や人物の描写の細かさ、後日談が描かれている点と、祓いシーンのエンタメ性などが高い映画の内容をかんがみると是非、セットで楽しんでほしい作品です。

    0
    投稿日: 2024.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4.3 一気読み。 特に加奈サイドの視点、女性ならではの考察が良く、ホラーというよりはヒューマンミステリー作品として、秀樹サイドと比べながら読み進められた。 琴子さんが最強過ぎていささか強引な局面もあり、早めの決着となったが、 総じて物語自体のテンポは良かった

    0
    投稿日: 2024.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画からだったので、果奈と唐草の印象違いすぎた。 秀樹は本の方がクズで勘違いしたモラハラ夫 圧倒的に映画の方が人間の怖さとか凄かったけど、原作を先に読んでたら違う感想だったかも。 原作者はあれだけ改変されても問題なかったのだろうか。キャストはめっちゃ良かった 改変されたとこ 果奈と唐草は不倫してない 映画の唐草は、秀樹が手にしたものを奪ってきたし奪いたいから果奈に手を出したけど 原作は研究者としては真面目で情熱を持った人間だった。その為他人が言う子供の話やどんな女と寝たとか言う話に反吐が出るタイプ けどあの後どうなったんだろう。まともに生きていけるのかな?人を呪わば穴二つっていうからね。 映画の方はぼぎわんに喰われてた 野崎めっちゃ人間らしくていい奴すぎて好きになった。真琴とめちゃラブカップルすぎる 琴子カッコ良すぎたし、冷たいようで真琴の事を大事に思ってて良かった。けど大事なものがあると、弱点になるから人間らしい自由がないとこが辛すぎる 千紗も果奈も無事一緒に暮らせるみたいでよかった。千紗の寝言はマジ怖すぎるけど お祓いアベンジャーズについては映画すごくカッコよくてただのアクションだった。あれしたいが為の映画化だったのかと思うくらい。 映画のラストは、果奈死んで田原家でぼぎわんを迎え撃つってとこで終わってたけどあれじゃ千紗を取り戻したら真琴と野崎が育てるみたいなことになりそう。 映画は続き作るつもりはなさそうだけどどうなんだ、、映画しか知らない人は続くように思っただろうな にしても民俗学絡むホラーは最強。もはや本当の事だとすら思ってる。いるよね?ぼぎわん。来ちゃうかな?

    0
    投稿日: 2024.11.28
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    「ぼぎわん」という名前が、得体が知れず不気味なうえに、由来が何通りにも解釈可能で、これ以上ないネーミングセンスだった。

    0
    投稿日: 2024.11.27
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    物凄く面白かった。最初に映画を見たから人間の黒い部分が随分と詰まった話だなぁっていう感想を待ってたけど、小説で読んだ時はもっとぼぎわんの気持ち悪さとか、人間のどす黒さを感じたと同時に愛の強さも感じることのできる作品だった。 それからこの話はシリーズものだから、次の回のも読みたいと思う。

    0
    投稿日: 2024.11.25
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    オーディブルで読了。 映画『来る』は視聴済み。 十指に入るくらい好きな映画なので原作も気になり読み始めました。 映画『来る』ではケレン味の効いた映像演出や大袈裟なラストの戦いが私自身の映画癖にどハマりしてしまい、とても大好きな作品でした。ホラー映画にハマったのもこの映画からだったと思います。 小説では映画のようなハッタリの効いた演出は抑えめだったような印象がありますがおどろおどろしいホラー演出や家父長制によって人生を狂わされた女性の悲痛な叫びのようなものがよりリアルに描写されていてすごく怖かったです。 イクメンアピールの裏に隠れたモラハラの描写がお化けよりも怖かった。 また、今作では映画とは異なりぼぎわんの謎を深く掘り下げていて読み応えがあった。 今作はシリーズ物のようなので近いうちに2作目の『ずうのめ人形』を読みたい。

    0
    投稿日: 2024.11.23
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    怪異「ぼぎわん」に執拗に付け狙われ翻弄されるサラリーマン・田原秀樹の視点を描く。物語は三章構成になっており、二章以降では秀樹の妻・香奈やオカルトライター・野崎崑が語り手をつとめる。 秀樹が祖父から聞いた「ぼぎわん」と呼ばれる不気味な怪異は、周囲に多数の犠牲者を出しながら徐々に彼の妻と娘へと矛先を向けていく。秀樹には申し訳ないが、平凡で安らかな日常が侵されていく恐怖というのはとてつもないスリルを味わえるので大好物だ。 「ぼぎわん」を鎮めるべく動き出した霊能力者たちが手も足も出ずに敗走・殺害されていく様子も、相手の強大さを見せつけてくる良いアクセントになっていて作品をより面白く見せている。 子供のいる家庭と子供ができない男女、歪んだ育児や虐待を受けていた人物など、この物語は親と子あるいは家族の在り方について問うものがある。家庭の不和は互いの溝や隙間を作り、怪異や霊はそこに漬け込んでくるからだ。 こうした背景を加味すると、秀樹が接触した霊能力者・比嘉真琴が告げた「家に帰って奥さんとお子さんに優しくしてあげてください」という怪異への対処法は、笑ってしまうような内容でありつつも妙な真実味を帯びてくる。 怪異が接触してくる場面では、ほぼ必ずと言っていいほど電話が鳴る。本作を読んだ後はきっと、電話のバイブレーションに少なからず忌避感を抱くようになってしまうだろう。 他にも怪異はメールなどを用いることもあり、こういった現代ならでは知恵を付けた人外の存在は、物語が我々読者に近い場所でも起こっているかもしれないと錯覚させる。 また、散りばめられている違和感を解きほぐしていくのも本作の醍醐味だろう。 たとえば第二章『所有者』は秀樹の妻・香奈の視点が描かれるのだが、第一章『訪問者』から一転する登場人物たちの印象はまるで叙述ミステリーを読んでいるように違って見え、ホラーとミステリー両方の面を併せ持った作品だと感じた。 読みやすさに加えて現代らしさを内包した設定にも後押しされ、瞬く間に読み終えてしまった。 ジャンルとしてはホラー小説なのだろうが、終盤の怪異との遭遇・戦闘などの描写も加味すると、怪異譚と呼ぶ方がしっくりくる話だった。

    21
    投稿日: 2024.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    乱杭歯の呪怪、ぼぎわん。 神出鬼没。正々堂々と玄関から来る。少し陰湿に影から忍び寄って来る。バケモンらしく裏口から来る。走行中の新幹線のトイレから来る。とにかく、ぼぎわんは、どこからでも「来る」のだ。 謎に包まれているが、痴情のもつれによる嫉妬心や、勢家の栄華を守るための虚栄心、「間引き」により捨てられた不幸な子ども達の生への渇望と憎悪。負の感情の蠱毒が生んだ、高次元の存在。それが「ぼぎわん」である。 そして、その「ぼぎわん」は、意思を持って動く。 『私も知恵をつけたということですよ』 このシーンは、本当に鳥肌が立った。 ただただ明確な殺意だけを振りかざす従来の怪異と異なり、対象を弄び、家族を引き裂き、社会的にも存在的にも陥れた上で、食い殺す。 「対象」と書いたのは、「ぼぎわん」には指向性があるからだ。つまり、呪いのような効果がある。「のろい」ではなく「まじない」だ。 対象をいつ殺すか、どう殺すかは「ぼぎわん」の機嫌次第。こんな怪異など避けようがない。 しかも、「ぼぎわん」は死なない。 『ち、ちがつ、りちがつり』 言葉の意味は分からないが、この怪異は不滅だった。 知恵をつけたと言うことだろうか。 比嘉姉妹シリーズの第一編。読みごたえ抜群の一冊だった。

    17
    投稿日: 2024.11.03
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    面白くて2日で読み終わった。妖怪とか土着信仰ものって妙にリアルで怖さ増す。育児や夫婦間の価値観の違いなど、現実的な問題が絡んでいてそこもある意味怖かった。妖怪よりも人間の方が怖いかも。

    1
    投稿日: 2024.10.27
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    2024-10-24 こりゃ面白い。ほぼ一気読み。 構成と語り手の交代が見事。怪異の「理由」も、小説だから深く描けたと言える。他の比嘉姉妹シリーズ読みたくなった。 映画を見ているのでどうしても比較してしまうが、この原作からあの大スペクタクルを作り上げるのも凄い。そのため、原作の謎解き部分はほぼオミットされているが、それはそれで正解。 どうしてもブッキーの顔がチラつく。それはそれでやはり上手いと言うことなんだろうなー

    0
    投稿日: 2024.10.24
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     実は、私はホラーは苦手で極力避けてきたのですが、おすすめ記事を見て、澤村伊智さんの「ぼぎわんが、来る」と、恒川光太郎さんの「夜市」をブクログ本棚に登録していました。いわゆる「怖いもの見たさ」という精神状態だったのかな。  ホラーが苦手なのは、生来の怖がり屋ということもありますが、怖さだけを前面に出してストーリーは二の次な作品が少なくないという思い込みがあるからかもしれません。  「ぼぎわんが、来る」は、2015年の第22回日本ホラー小説大賞を受賞し、澤村伊智さんのデビュー作品でもあります。この時の大賞の選考委員が、綾辻行人さん、貴志祐介さん、宮部みゆきさんということからも実力は折り紙付きであることは間違いありません。  実際に読んでみて、もちろん怖さはありますが、ストーリー展開も巧みで物語自体が魅力的でした。  小さい頃、一人でトイレに行くのが怖くて、5mもない廊下をダッシュで駆け、用を足したら手も洗わずまたダッシュで戻っていたということを思い出しました(笑)。

    10
    投稿日: 2024.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ぞくっとする怖さだった。 どこに行っても逃げ場がなく、章ごとの主人公が次々とぼきわんにやられていく。 うわー、これどうなるんだろうの繰り返し。 ぼぎわんの正体がなんなのか、ページが進むにつれてそれが明らかになるけど、とても興味深かった。 秀樹のイクメン(笑)ぶりには反吐が出そうだったな。 最後は、知紗はまた呼び起こされたのかな。

    1
    投稿日: 2024.09.26
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    映画見てから読みました。 原作と映画では内容が少し違いますが、どちらも好きでした。小説の方が最後に救いがあって?謎は残るけど、良かった気がしました。 バトルあり、琴子さんは強いし、怖いかと言われたら怖くはなかったです。でも面白いので続きも読みます。

    5
    投稿日: 2024.09.24
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    ぼぎわんって何だろうと思ったらそういう感じなのか。ちがつりとかもそれっぽく自分で喋ってみたけど、そういう風に転じる…か…? 秀樹の語りから始まり、なんとなく所々で違和感があるなと思ったら想定通りのモラハラ野郎。この本の後にずうのめも読んだけど、この作者さんは話にこういうタイプを取り入れるんだな。うまく文章にも隠れてて表現として面白かった。ホラーにこういうクズは上手く噛み合うよね。(死ぬ要員として) 迎え入れなければ安全と思ってたのに、何でそこから来る?みたいな場所からぼぎわんが来た時が一番怖かった。 名前をつけるとそれとして定義されてしまうというのは、それが好転する展開の話を知っていたので、恐怖や怪異に繋がるのが衝撃だった。後から考えてみれば納得なんだけどね。 ホラーあるある、恐怖はまだ終わっていなさそうなもやっとした終わり方も良かった。これ以上怖くなると夜お風呂に入れなくなるから、これくらいだと助かるな…

    1
    投稿日: 2024.09.23