
総合評価
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powered by ブクログ作家アリスの国名シリーズ第七弾でした。 表題含む四編の短編集。 シャイロックの密室が倒叙形式で面白かった。 この調子でシリーズ読み進めたい。
4投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログ2003年。国名シリーズ7冊目。 「あるYの悲劇」ダイイングメッセージがy。えー 「女彫刻家の首」火村は杉下さんに似ていると思う~ 殺人に関する考え方が。 「シャイロックの密室」言わずとしれた金貸し。その名も佐井六助。叙述ミステリ。 「スイス時計の謎」アリスの同級生たちのサークル(アリスは入っていない)。彼らはお揃いのスイス時計を持っていて、そのうちの一人が殺された。 理詰めで犯人を見つける小説を読むと、理詰めだと犯人がいないという小説を思い出す~。
0投稿日: 2025.02.20
powered by ブクログ非常に優れた本格ミステリ短編集。4編収録されているのだがどれもが完成度が高く、しかもバラエティに富んでいる。特に末尾を飾る表題作は有栖川さんの短編作品でもピカイチの出来栄え。シンプルな犯人あてもので、その他の要因をすべて排除している点が特に本格ミステリたらしめている。タイトル通り「スイス時計」がキーになってくるのだが、その事実だけで推理を構築し、あくまで論理的に解決する火村には惚れ惚れする。崩せそうな推理なんだけど、どう考えても崩れないロジックがいい。やっぱり有栖川さんの書く作品は好きだなあ。
4投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログやっぱりミステリは名探偵が論理的に犯人絞っていく過程が一番おいしいんだよー!!!スイス時計めちゃくちゃ体温上がった。興奮した。大好きー!天国の門と地獄の門の話思い出した、これで特定できるとはぱっと見思えないのに論理に全く穴がない。っていうパターン。大好きー!
0投稿日: 2024.12.29
powered by ブクログ再読。表題作の、推理を論理パズルに落とし込むためのストーリーと人間系が同時に存在してる味わいが好き。
0投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集……というか、短編+中編くらいの感じかな? 4作収録 以下抜粋して雑感 『あるYの悲劇』 とてもシンプルな「Y」というダイイングメッセージに解をつけて、それをちゃんと納得できるものにするのすごいなー 一方言葉の方のダイイングメッセージ「やまもと」、これについては検索してもそれらしいものが出てこないのだけど、本当に存在するのかしら? 「山崎 やまもと 読み方」あたりで調べてもいっこうに見つからないぞ!(笑 『スイス時計の謎』 作中やあとがきでも書かれているように、たったこれだけの条件で犯人当てが成立するなんて!という感動すら覚える 推理を知ったうえで思い返してみると「そりゃそうなるよな」ってなもんなのだけど、読んでいる途中ではもうそんな考えなんて微塵も浮かばないんだから参っちゃいますよホント すごい、きれい、うつくしい、大好きです 読後感を、アリスが過去に思いを寄せていた女性とその後の行方、でまとめてくれているので、なんとも言えないしんみりした気持ちになれるのも良い
2投稿日: 2024.05.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『マレー鉄道』に続き、アリス作品24作目。毎回同じことを書いてしまうが、アリスと火村先生の会話、関係性が好き過ぎてもう…。やはり「スイス時計」が一番良きかな。アリスの旧友が殺され、しかも犯人も同じとはね…アリスの過去も知れて、大変興味深い作品でした(^^)
2投稿日: 2024.05.05
powered by ブクログ表題作を含め、『あるYの悲劇』『女彫刻家の首』『シャイロックの密室』の全4篇が収録されています。 『あるYの悲劇』 「あっ」と言いたくなる一文があります。 作中のロックに対する語りが面白かったです。悲劇といえば悲劇なのですが、ユーモアのある作品でした。被害者の父親が書いた『消えない蒙古斑を持つ地母神の偉大な臀部が一発の放屁とともに覚醒する朝』という芝居、一体どんな芝居なんでしょう。 『女彫刻家の首』 なぜ犯人は遺体の首を彫刻の首にすげかえたのか? 犯人は、最初の方で当たりがついたのですが・・・ 最後の火村のセリフが印象的でした。『天の裁きだって? 神の御手のなせる業か。勝手なことをしてくれるじゃねぇか。裁いていいと、誰がてめ ぇに言ったんだ』 『シャイロックの密室』 倒叙ミステリー。密室にした方法は? 『スイス時計の謎』 作家アリスの高校生時代の同級生が登場する作品。アリスの過去のトラウマになりそうな出来事が描写されています。シリーズ作品を読んだ方が、もっとよく理解できるようです。
5投稿日: 2023.11.02
powered by ブクログ4話構成の短編集。 シャイロックの密室が私好みで一番面白かった。 スイス時計の謎は表題作とあって一番長い。被害者の時計が無くなってる謎を自分で推理できたらもっと面白かったんだろうなと思う。 私には出来なかった… アリスの学生時代の話がチラッと出てきます。
0投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログ有栖川有栖の国名シリーズの中でも特に人気があるのはうなずける。あとがきにもあるように、特に本格を意識して書かれている。例によって好きな順に数字をつけてみた。 ②あるYの悲劇 ④女性彫刻家の首 ③シャイロックの密室 ①スイス時計の謎 つまらない作品はなかったように思う。 地味な事件ではあるものの、ロジックで犯人を追い詰めていく火村、さすが。秀才たちが集まるので知的な会話が楽しい。登場実物の人柄がしっかり語られていて、読んでいてやはり印象に残る。
1投稿日: 2023.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
インディーズバンドマンのギターリストの死。 女彫刻家の首を切られての死。 金貸しの密室殺人。 有栖川の優秀な同級生の死。 の4本。 インディーズバンドマンはダイイングメッセージを読み解く。↓これは簡単だった。 金貸しの密室に磁石はちょっと無理矢理勘がある。 あとは、着眼点はミステリーぽいといえば、ミステリーぽい。
0投稿日: 2022.12.12
powered by ブクログ安定の国名シリーズ。 本と同タイトルの「スイス時計の謎」は、さすが有栖川有栖氏といった内容になっている。 他の話も面白いが、短編で深掘りしづらいせいかトリックは分かりやすいと感じてしまう。。。
0投稿日: 2022.11.11
powered by ブクログ3つの短編とスイス時計の謎を含めた4つのお話が収録されています。どれもバラエティーに富んで面白かったです。スイス時計の謎はアリスにしては珍しく切ない感じのお話で、読み応えありました。
0投稿日: 2022.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第7弾 「あるYの悲劇」こんなことあるのか、と思うほど偶然の怖さを痛感する。犯人には同情の仕様がない。Yの血文字に被害者の執念を感じる。 「女彫刻家の首」描写が恐ろしいけど、首のない事情と動機が救えない。死んで償うは出来ないけど、天罰が下るにしても死は逃げ。 「シャイロックの密室」動機に同情はできるけど、トリックとかその後がひどい。火村先生も楽ちんだったのでは。 「スイス時計の謎」短編なのにそうは思えない濃密さ。追い詰め方が論理的過ぎて、周りが悔しそうでいたたまれなかった。読み応え満載。
0投稿日: 2022.10.09
powered by ブクログ4つの短編集。それぞれ本格推理で楽しめる作品である。二番煎じ感は否めないが、有栖川有栖らしい作品である。 あるYの悲劇:有栖川有栖の小説を書き始めた理由が垣間見える。ダイイングメッセージもの。想像しやすい。 女彫刻家の首:題名通り首の無い死体の謎、なぜ首が無いのか?動機と機会と共に明らかにされていく。火村が神に対していった言葉が印象深い。この点は奥行きが深く考えさせられた。 シャイロックの密室:火村視点ではない作品。題名通り密室だ。シャイロックはベニスの商人に出てくる金貸しの名前で、職業は合致する。犯人の視点で新鮮だった。 スイス時計の謎:2年に一度の同窓会で事件は起こる。社会思想研究会のメンバーの証であるスイス製の時計が遺体から消えている。なぜ持ち去ったのか?犯人に行きつくまでの論理的思考の展開は面白い。青春時代の勘違い野郎の集いに思えてしまう。自分の高校時代を思い出してしまった。
4投稿日: 2022.09.20
powered by ブクログなんと美しい論理…! とは思いましたが、優等生クラブは腹が立つ…笑 オレがオレがの講釈がどうでも良すぎて、読み飛ばすところとちゃんと読むべきところが判断つかなかったな でもほんと美しい論理でした。 女彫刻家の首が好きでした。
0投稿日: 2022.07.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりに時間が取れたので一気読みできた~!うれしい! 「あるYの悲劇」 怪しい人はなんとなくわかったけど、Yの意味が分からなかったので、種明かしのときはおお~ってなった。 お父さんが書いたタイトルが衝撃的すぎてそれが一番記憶に残ってる(笑) 絶対話が合ったのにね……。 「女彫刻家の首」 これが一番好きなので、やっぱり私は余韻が残る終わり方が好きみたい。首を切った訳も納得。 最後の火村の悪態がとても心に残ってる。 「シャイロックの密室」 犯人視点だと火村の恐ろしさが分かるね。 ちょっと間抜けな展開にそんなのあり~!?ってなっちゃった。 「スイス時計の謎」 インテリたちが鼻についてしょうがないですね。 ロジックの展開は見事だけど、理解するのに一番時間がかかった。美少女って言われてたの笑った。 最後のアリスの言葉が印象的。よかったね…!
1投稿日: 2022.06.28
powered by ブクログ'22年6月21日、Amazon audibleにて。紙の本で数回、読んでましたが…audibleのレパートリーにあったので、敢えてまた。 結末は全て知っている、でも…色々な意味で、楽しみました。 まずは、語り手…アリスさんのキャラには、語りの調子も声も、すごく合っていた、と思います。しかし、火村は…僕のイメージでは、なかったな(ここで一つ、気づきましたが…普段の読書では、僕は、登場人物達の「声色」は、全く意識していませんでした。全ての人物が、ある意味、プレーン?というか…高い、低い、など…何も感じてなかったんたな…涙!)。 でも、やはり「慣れ」って恐ろしい…最後には、「これはこれで」って思えました。これは、語り手さんの、技術?魔力? 次に、「編集」…と、言うのかな? 4つの短編からなる作品集ですが…作品と作品の間が、短すぎ!と感じました。特に、「シャイロック〜」から表題作にいく、その間が…「余韻もヘッタクレも、ねーじゃんよ」なんて感じました。あまりにも、短すぎ!僕は、「シャイロック〜」のラストの、火村の「氷のような、怒り」…とでも言うのかな、あれが大好きなので、不満に思いました。でも、既読作品ならでは?不満に感じている自分をかえりみて、改めて…「有栖川愛、あるいは火村愛」みたいなのを意識…ハハハ(ب_ب) 次に、作品について…これはもう、改めて語ることもなく、やはり大好きです!特に、表題作の、火村が展開するロジカルな推理…最高です!「あんた、どんだけクイーンを愛してる?」と、作家有栖川さんにツッコミをいれたくなります。で、ここまで至る間に、火村の「声色」にも、すっかり慣れているオノレに気付かされ… などなど、色々と、audibleでの有栖体験は有意義でした。いやぁ、楽しかった!また、次も!
7投稿日: 2022.06.21
powered by ブクログダイイングメッセージ、首なし死体、密室もの、犯人あて。実にバラエティに富んだ短編集で本格ミステリもので楽しめた。
2投稿日: 2022.06.13
powered by ブクログ短・中編の4作品が収録。 全て面白かった! 特にスイス時計の謎はロジックを聞いてなるほど…!となる。 理詰めで解決する火村先生が凄い。 その裏ではアリスが過去を思い出して感傷的だったのが対照的。 そんな過去があったとは… 他のお話も面白く、本格ミステリ揃いの一冊だった。
9投稿日: 2022.04.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何度目かの再読。 うっすら記憶のある中読んだ。概ね忘れてたけど。 4作の短編・中編集。 あとがきで作者の言う通り本格ミステリ揃い踏み。 どの話も面白かった。 ダイイングメッセージの「あるYの悲劇」、死体の首が消える「女彫刻家の首」、倒叙ものの「シャイロックの密室」、そしてゴリゴリのロジックで攻めてくる表題作。 特に好きなのは次の2作。 「あるYの悲劇」は途中でダイイングメッセージの意味は分かるんだけど、被害者の口走った言葉がわからず、終盤にアリスと一緒にびっくりすること請け合い。そしてそこかしこに伏線のような、話の要素が散りばめられてて面白い。 そして表題作。 1つずつ疑う要素を消して言って、最後に残ったのが犯人、的な。考えたら辿り着けるかもと思ったけど、3回くらい犯人当て部分読み返してやっと理解した。 ミステリーの中でも超合理的な犯人でないと追い詰められないロジック。 だからこその舞台設定、そしてそこに付け加えられたアリスの過去話。不条理な出来事から逃避するために、合理的なロジックの世界で繭を作ったアリス少年。20年近く経ってもまだ傷が癒えないアリス。この話は、表は超合理的にロジックで犯人を攻め立てる火村の話で、裏は容疑者達と再会して不条理な出来事を未だ消化してないアリスの話のように感じた。 最後、ちょっと救われて良かった。 そして美少女騒動はきっと後ほど火村に問い詰められたのだと思う(笑)
3投稿日: 2022.03.14
powered by ブクログミステリーの王道ともいえる題材を扱った短篇・中篇が読める。 表題作では火村の語る腕時計に纏わるロジックに感服した。 被害者が遺したダイイングメッセージを解読したり、死体の頭部が彫刻の首とすげ替えられた理由を探るのも面白い。 倒叙ミステリーもあり、盛り沢山な内容だった。
2投稿日: 2022.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
(中編)国名シリーズ7火村&有栖シリーズ13 目次 あるYの悲劇 女彫刻家の首 シャイロックの密室 スイス時計の謎 あとがき 文庫版あとがき 解説 太田忠司 解説と、ものがたりのラストが、ありがとう、揃いなのが狙ってのことだと思うけど素敵。 作品の中の有栖川さんを救った小説という繭、原因になった初恋の君にも届いていたらしいことがわかって、スランプから脱せた、ありがとう。
0投稿日: 2021.11.21
powered by ブクログ作家アリス国名シリーズ短編3+中編2。トリックは手堅いが今回は全体的に印象が軽いのはこの形式で収録されているせいか。初めから読んでいる身としては以前にさらっと語られてた2人の出会いのエピソード「あるトリックの蹉跌」は嬉しい。原稿途中で犯人を当てる火村先生の組み上げ方が面白い。表題作は倒叙物で犯人視点が新鮮。「船長が死んだ夜」「トロッコの行方」は安定して綺麗に纏め上げられていて好み。最後に新たな視点が示される前者とある意味暴走の果てな後者。ある意味真逆なんだけど。
18投稿日: 2021.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作家アリスシリーズの短編集の中でも、この作品は割と正統派のミステリだった。 4話入ってるけど、表題作の「スイス時計の謎」がほぼ半分を占める中編。 やっぱり当たり前のようにアリスにお誘いの電話を掛けてくる火村センセは謎。ほとんど精神安定剤なんじゃないか。 有栖川さんの短編はいつも質が高いとは思うんだけど、短編として成立させるべくミステリの不可欠要素を最優先で残して構成されていて、でも省略したであろう一見無駄な描写(アリスと火村の下らないやりとりとか)が物語に豊穣をもたらすのだから、つまり、長編読みたい!(笑) ・あるYの悲劇…Yと読めるダイイングメッセージが鍵となった話。書き順と書かれた場所からの類推は非常に論理的で気持ち良かった。 「山崎」で「ヤマモト」と読む名字は知らなかった。 冒頭で、アリスが街で目にしたティッシュ配りの若者から事件を思い出した訳だけど、その思い出す要因となったエピソード(犯行時間浜本がティッシュ配りのバイトをしてたのにアリバイを立証できなかった)が薄すぎて笑った。 ・女彫刻家の首…首無し死体は大抵、首に何か犯人を仄めかす証拠が残ってるから持ち去られたと考えるのがセオリーで、凶器や死因を探られないためじゃなければ何なのか、ってところが見どころ。 あとがきにあるように、彫刻家でなければならない理由が弱いかも。 あと、被害者がイマイチどんな素材の彫刻作ってたのかよく分からなかったけど、住宅地にアトリエを構えるのは近所への気遣いが足りないかなぁと思った。 ・シャイロックの密室…倒叙モノ。強力な磁石は扱いが難しそう(昔指を挟んで痛い思いをしたことがある)。 関係ないけど犯人の性別が最後まで分からなかった。 ・スイス時計の謎…撲殺事件の現場に(火村に呼ばれて)駆けつけたアリスは、被害者が高校の同級生だったことに気付く。目立つ存在だった6人が卒業後も定期的に会っていて、被害者が殺されたのはそのプチ同窓会の催された日だった。 事件解決の糸口は、例によって火村の重箱の隅をつつくような細かすぎる推理なんだけど、容疑者でもある彼ら同級生とアリスとが再会することで絡んでくる高校時代のエピソードの方を面白く読んだ。 高校時代のアリスの想い人が恋文を渡したその日に自殺未遂を起こしたという話はここが初出じゃないけど、大人しくてパーソナルスペースの広い今のアリスの人格を形成した重要な挿話だと改めて思う。小説家になったアリスへの同級生の反応なんかもリアルだったし、アリスの小説家という仕事への思いも知れて、キャラ好きには楽しい作品だった。彼女が自分の小説を読んでたことが分かって、アリスの傷心もちょっとは癒やされたみたいで、良かった。
1投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログロジックを重視した謎解きの短編集。表題が謎は単純だが本格派としてはいい出来かも。スイス時計のことに頭を集中させればいい。まあ、結構分かってしまったんだけど。ただ、物語を読む楽しさがなあ。はっきり言って、ストーリーテラーとしての面白さは薄い。有栖川有栖はそういう感じかな。
31投稿日: 2021.01.08
powered by ブクログ作家アリスの国名シリーズ7作目。 4編の短編からなる物語。 結構本格派が多かった。 動機は何であれ殺人は良くないよって話。
4投稿日: 2020.12.04
powered by ブクログ順番に借りたのにマレー鉄道より先に読んでしまった。 中編ということで少し長めの4篇。 表題作が一番長いが一番印象的なのは一番最初のyかなぁ。スイス時計は謎解きで少し???ってなってつまづいた 2020.8.15 75
1投稿日: 2020.08.16
powered by ブクログ何回目かの再読。やっぱりこの中に収録されている話の中では表題作である「スイス時計の謎」が良いよなぁ。論理的な思考がたまらない。本書の解説でも書かれている「ロジックが世界を支配する本格ミステリ」は確かに人を救う可能性があると私も思う。
3投稿日: 2019.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
結構前に出ているのに本なのにどうして読んでいなかったのか、と思いつつ開いて、納得。 あるYの悲劇、女彫刻家の首の二作品を他のアンソロジーで買い求めていたために手元に置いていなかったんだ。 でも、作家アリスファンとしては、本格ミステリとして以外のところでもスイス時計の謎は必読だった。 アリスの創作の原点についてはシリーズの中で何度か言及されているけれど、初出のダリの繭に続いてこの作品はとても重要な触れられ方をしてると思う。 アリス良かったね。泣きそうだよ。
2投稿日: 2019.10.01
powered by ブクログ国名シリーズ第7弾。 中短編。 表題作が好き。アリスの感傷も含めて好き。 犯人当てだったり倒叙だったり、本当に飽きない。
1投稿日: 2019.09.29
powered by ブクログ4本ともがとてもストレートな本格物で大変楽しめました。特に表題作はロジックで追い詰めていく過程に久々にワクワクドキドキする感覚を味わいました。解説を読んでいて、尋問や条件出しのシーンが退屈だと感じられる方がいると知ってビックリ。探偵と一緒になって考えていく過程が楽しいのに!もちろん一緒に解決にたどり着くことなんてほとんどありませんが。偽美少女アリスには笑ってしまいましたが、過去にも一つの解決を見たようでそれは本当に良かったです。
0投稿日: 2019.06.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
二年に一度開かれていた“同窓会”の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失!いったいなぜか…。火村の示した間然するところのない推理に「犯人」が最後に明かした「動機」とは。表題作ほか謎解きの醍醐味が堪能できる超絶の全4篇。ご存じ国名シリーズ第7弾。 これはどうやら図書館で借りて一度読んだな、ていうことに、時計のロジックのところまできて気づいた。そして今回もそこだけ何回も読んだ。たぶん理解したと思う… 火村のロジックで追いつめるスタイル大好き。 この話のアリスはトラウマモードになってて、でもちょっとふにゃふにゃしすぎじゃない?と思ったけど、自分のトラウマってあれかな、と黒歴史を掘り起こしていたらぐずぐずになって、あーなるほど仕方ないかって思った。 アリスのトラウマはここである程度昇華したんだろうなあ。だから「菩提樹荘」で火村にそのことを話せるようになったんじゃないか、と思う。
2投稿日: 2019.03.26
powered by ブクログ表題作の論理的に考えて、犯人はあなたである、という論法。何だか分かったようなわからないような。 反論できそうな気がするけど、うまい反論ができないから、論理的に正しいのでしょう。 ペルロ社のディプテロスか。興味あるなー。
2投稿日: 2018.04.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「あるYの悲劇」 インディーズバンドのメンバーが殺されて、壁に残ったYの字は誰を指しているのか、というダイイングメッセージを中心にした話。名前の読みの意外性と、きっかけの意外性が結構面白かったなー。ロックとエラリー・クイーンという作者の好きを詰め込んだ一作だなと笑 「女彫刻家の首」 ある女性彫刻家の首なし死体が見つかって、首がないことに犯人のどんな意図があったのか、と言うのを推理する話。これは割と途中で、ああ、そういうことか!とトリックを見抜けたのですが、火村せんせの気づきのきっかけはさすがだななどと感心するのでした。 「シャイロックの密室」 ある金貸しが、貸した金を苦に自殺してしまった人の家族に復讐されて死ぬところから始まる密室ネタ。お手製の木の閂で閉まる扉に閂がかけられて完全なる密室の中での自殺を装わせたにもかかわらず、犯人が残したわずかな痕跡から推理するというもの。簡単な道具で密室を作り上げるその発想がいいですよね。いやまあ、拳銃は簡単には手に入りませんけど…。 「スイス時計の謎」 これが圧倒的に面白くてすごかった。 アリスの同級生が殺される事件。殺されたのは当時スノッブな感じのグループを作っていたメンバーの一人で、そのメンバーでの同窓会の当日に殺された被害者。同窓会に参加するにあたって、みんな揃いの時計をしていくことにしてるんですが、現場からは被害者の時計がなくなっていて、これが事件解決の鍵になるんですよね。 最後の火村せんせの論理的な追い詰め方が超クールでかっこいいんですよ!その論理を、考え抜いてあるのがまたすごくて、そこが本当に面白かった。。 あと、そのメンバーのそれぞれの個性がまたよくてですね。犯人が追い詰められたあとの展開がまたとても熱かった。 ところで、そのメンバーとアリスは直接仲が良かったわけではないけど、高校時代のことを知っている人たちなので、自分の高校時代のことを思い出したりとかしてね。初恋の話とミステリを書き始めたきっかけが出てくるストーリーでもありました。非論理的な世界から逃れるために、超論理的な推理小説の世界に没入するっていうのはなかなか面白いなと。文章を書くことということについてちょっと考えたりしてました。 文調が明るいので、ちょっと意外な感じもしますけど、そういえば、人嫌いでしょう、みたいな指摘をされる話とかもあったなあ。 解説は太田忠司さんでしたね。太田さんも読んだことあるなー。なんだっけな…。
2投稿日: 2017.12.27
powered by ブクログ表題作は読む価値あり。時計を手掛かりに一気に容疑者を絞り込む推理に感心。ただ、そこから犯人を1人に絞るロジックに難があります。あと登場人物がやたらと論理的云々と発言していて不自然です。表題作以外の3作品はバラエティーに富んでますが、コメントは控えます。
2投稿日: 2017.12.10
powered by ブクログバンドのメンバーが殺された。壁にはダイイングメッセージが―あるYの悲劇 なぜ被害者の首は彼女の作品の彫刻のそれとすげかえられたのか―女彫刻家の首 強欲な男が殺された。完全犯罪のはずだったが―シャイロックの密室 被害者も容疑者たちもすべてアリスの高校時代の同窓生だった。火村はロジックのみで殺人者を追い詰めるースイス時計の謎 以上4本の短編集。 1本目と4本目が好きです。2本目がなるほどなーというカンジ。3本目はなんだか消化不良。 3本目は犯人の目線から事件を追うものなのですが、まぁ、視点がかわっているがゆえにその描写にどれだけ信頼をおいてよいものか。読んでると犯人目線にはいりこんでしまってどこかに計画の瑕疵があるはずなのに見えなくなる気がして、呑み込みづらいと言いますか。 4本目は論理がはりめぐらされすぎてて、一回目ではついてけなくなって、2回目読もうと思いながらも読まないままに。 推理小説なのであまりいろいろかきづらいですが、「その描写いる?!?!」って毎回思うやつがありますね。ま、それにうまく幻惑されてしまうということは、「いる」んでしょうね。くくくぅ・・・・
0投稿日: 2017.11.22
powered by ブクログ短編集。 ▼「スイス時計の謎」 確固たる証拠があるわけではない。 現場の状況、犯行の隠蔽工作がなされた痕跡、事件前後の関係者たちの行動。 そして、彼らがかかえるそれぞれの個人的事情。 すべてを論理的に組み立てていく火村。 消去法によって容疑者候補がひとり、またひとりと消えていく。 残された人物しか犯人でありえなくなるのだ。 彼ら仲間にしかわからない誇りと矜持。 哀しい結末だったが、思いがけない動機とともに仲間であるからこそ負けたくないという思いもわからないではなかった。 何となく切ない気持ちになったのは有栖川の初恋の人に関する描写だった。 空港での偶然の再会。 交わされた会話とも言えないような短いやりとり。 そして友人から聞かされた彼女の近況。 有栖川の推理小説を読んでくれていたという事実。 感想まで聞くことができた。 幸せでいてくれれば…と願う有栖川の気持ちが切なく伝わってくるエピソードだった。
0投稿日: 2017.04.22
powered by ブクログシリーズを追って読んでいる本。 スイス時計のお話が1番のお気に入り。 犯人が理論的に導き出されるかんじがなんかすんなり納得いかなくて面白い。
0投稿日: 2017.01.20
powered by ブクログ二年に一度開かれていた“同窓会”の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失!いったいなぜか…。火村の示した間然するところのない推理に「犯人」が最後に明かした「動機」とは。表題作ほか謎解きの醍醐味が堪能できる超絶の全4篇。ご存じ国名シリーズ第7弾。
0投稿日: 2016.07.10
powered by ブクログ4つのお話。 最初の『あるYの悲劇』に、あれ? と。 しかしあれとこれとは別の話。 Yが出てくるだけ、でした。 犯人にしても、ふたを開けてびっくり、な状態。 ひねりもなく、ストレート。 ただし、そこに気が付けば、ですが…。 これ、ネタにしていると言う事は 本当にいる、のですよね?? 女彫刻家の首、ですが、機転を利かせたな、と 犯人に驚きです。 しかもあの最後。 物語としては、あの台詞は頷くものがありますが 現実ならば、彼の台詞に納得です。 裁くなら『納得のいく自分』の現実を。 シャイロックの密室、はあだ名の時点でなるほど、と。 あの商人の話は知っていますが、名前までは。 犯人視点だったので、いつどうばれるのか、と びくびくでした。 表題『スイス時計の謎』のロジックに驚きです。 読んでいて混乱しましたが、確かにこうなります。 条件を付けて解いていくミステリーですが こうも分かりやすくなると、理解が早いです。
0投稿日: 2016.05.12
powered by ブクログまさに「ロジックが世界を支配する本格ミステリ」で、短編ながら読み応えがあった。特に表題作の「スイス時計の謎」がすき。短編はこのくらいの長さがある方が良いかな。論理的に、淡々とじわじわと犯人を追いつめていくっていうのが大好物です。推理だけじゃなく、高校時代のアリスの話(美少女の有栖川には笑ったw)も出てきて面白かった。
0投稿日: 2016.03.04
powered by ブクログ登録以前に。ドラマ化を機に。表題作はかなり好き。国名シリーズはクイーンの方もしかり、題名とは全く関係のないもののことも多い気もしますが、今回はスイス時計が絡んだ見事なミステリです。なぜ腕時計は事件現場から持ち去られたのか、そこから導かれる火村先生の推理がたまりません。また、他作品でも触れられるアリスの過去話が語られます。暗く、辛い話が明かされるものの、事件の解決の後に述べられるセリフになんと救われることか…。今回のお気に入りは表題作。あとは「女彫刻家の首」です。
0投稿日: 2015.12.29
powered by ブクログ「あるYの悲劇」「女彫刻家の首」「シャイロックの密室」「スイス時計の謎」の4編からなる短編集です。 「スイス時計の謎」と「シャイロックの密室」が気に入りました。 「スイス時計の謎」は、被害者と5人の友人がお揃いで持っている腕時計が謎を解くカギです。 はたして被害者は、誰に殺されたのか? まったく証拠もないにもかかわらず、火村准教授がロジックを組み立てて犯人を導くその手法はあざやか! 「シャイロックの密室」は、倒叙ものです。 物語のはじめから犯人による一人称で物語が語られ、最後は火村准教授によって追いつめられるまでを描いています。
0投稿日: 2015.10.31
powered by ブクログ作家アリスシリーズを読むのはこれが初めてでした。評価の高い表題作目当てで買ったのですが、1編目の「あるYの悲劇」のとあるロジックが思いもよらぬ収穫。事件の核自体はしょうもないのですが、ダイイングメッセージの書かれた位置に関する手がかりは目からウロコでした。 2編目、3編目は特筆すべきところはなく、収まりの良い小粒な短編。 本書の目玉は何と言っても表題作での、犯人特定に関するロジックでしょう。正直、事件に対しての文量が多すぎるきらいはありますが、読者が勘繰ってしまうような符号を、転倒させたようなロジックで、一分の狂いもなく犯人を特定する様は、理論を標榜とする氏のスタイルの一つの到達点ではないでしょうか。 短編集として評価するなら☆3が妥当でしょう。
0投稿日: 2015.09.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やったね!こうでなくっちゃ ^^¥ 「新本格」の面目躍如。 ダイイングメッセージ。首なし死体。密室もの。 最後の1編は雪の足跡か嵐の山荘か・・・と思ったら、 なんと直球ストレート、 名探偵 みんな集めて さてと言い 理詰めのフーダニットだよ。 大変よくできました。
0投稿日: 2014.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
有栖川有栖による国名シリーズの一作。 表題作「スイス時計の謎」はほかに比較してボリュームがあり、中編くらいのイメージだが、基本的に短編でまとめられており、おおむねテンポよく読めるのが魅力。 有栖川有栖は長編になると若干冗長感が出てくるのだが、表題作もややその傾向がある。夢に出てきた女性の話なども、ストーリーとしては幅を持たせたかったのかもしれないが、ほとんどなくても本筋に影響のないエピソードで、結果的に何だったんだろうと思ってしまう。謎の部分は論理で構築されており、隙がないだけに、ちょっともったいない。 そのほかの作品もいわゆる正統派の本格ミステリといえる作品が収録されている。短編だけに、長編ほどのパズル構成とはいえないが、そのぶん4作とはいえ趣向を変えてあり、バラエティに富んでいる。
2投稿日: 2014.07.08有栖川有栖による国名シリーズ第7弾!
表題作「スイス時計の謎」はほかに比較してボリュームがあり、中編くらいのイメージだが、基本的に短編でまとめられており、おおむねテンポよく読めるのが魅力。 有栖川有栖は長編になると若干冗長感が出てくるのだが、表題作もややその傾向がある。夢に出てきた女性の話なども、ストーリーとしては幅を持たせたかったのかもしれないが、ほとんどなくても本筋に影響のないエピソードで、結果的に何だったんだろうと思ってしまう。謎の部分は論理で構築されており、隙がないだけに、ちょっともったいない。 そのほかの作品もいわゆる正統派の本格ミステリといえる作品が収録されている。短編だけに、長編ほどのパズル構成とはいえないが、そのぶん4作とはいえ趣向を変えてあり、バラエティに富んでいる。
0投稿日: 2014.07.07
powered by ブクログ再読した。やはり初読のときと同じく、名著の印象は揺るがない。 これほどまでに論理的な、そして論理の快楽を味わえる小説って、なかなかない。極めて稀だと思う。 直球ど真ん中、超剛速球の本格推理小説。推理小説好きならすべからく読むべし。
0投稿日: 2014.05.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これはまだ読み途中なんだけど、短編集なので。。。 実は私はこの作者の本ですごくいいって思ったことがあんまりなくて(汗 重鎮なのはわかってるんだけど「ふーん」って思って終わっちゃうことが多いので、あえて読み切る前にこのコメントを書きました。 合わないんでしょうね。
0投稿日: 2014.04.29アリスの過去が垣間見える一冊
全四篇。表題作『スイス時計の謎』なぜ犯行現場から被害者の時計が無くなっているのか。ただそれだけの突破口から、論理的に犯人を追いつめていくシーン…良かったです。アリスが小説を書き始めたきっかけとなった過去なども書かれていて、印象に残る作品。 『あるYの悲劇』ダイイングメッセージの使い方は面白かったです。
0投稿日: 2014.04.17色とりどりの4編
国名シリーズ第7弾となる本書には4作品が収録されています。各作品の長さにはばらつきがあり、表題作「スイス時計の謎」が全ページの半分弱、「あるYの悲劇」が同じく4分の1ほどを占めています。 「あるYの悲劇」――ダイイング・メッセージものです。綺麗にほどける謎に加え、結末も好みでした。 「女彫刻家の首」――猟奇的な殺人事件を扱っていますが、それほど怖い描写はありません。後半のたたみかけるような展開が独特です。 「シャイロックの密室」――読んだあと、作中に出てくる薀蓄を誰かに語りたくなること請け合いです。その場合は、本書を読みそうにない相手を選びましょう。 「スイス時計の謎」――長さがあるぶん、個々の人物の描写に力が入っています。隙のない推理も魅力ですが、本作品にはアリスの過去が描かれており、(私も含め)アリスファンには外せない1篇といえるでしょう。
2投稿日: 2014.04.13
powered by ブクログ二年に一度開かれていた“同窓会”の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失! いったいなぜか……。火村の示した間然するところのない推理に「犯人」が最後に明かした「動機」とは。表題作ほか謎解きの醍醐味が堪能できる超絶の全4編。ご存じ国名シリーズ第7弾、これぞ本格だ!
0投稿日: 2013.09.17
powered by ブクログ『スイス時計の謎』の崩れそうで隙がないロジックに脱帽。 『シャイロックの密室』は犯人が男か女か最後までわからなかった。単なる読み逃しだと思うけど、たぶん女……なのかな?
0投稿日: 2013.09.06
powered by ブクログどの短編もなんてことないワンアイデアのトリックですが、その見せ方が巧妙です。著者らしい王道の本格推理が楽しめます。 【スイス時計の謎】はシンプル故に鮮烈なロジックを見せてくれる傑作です。これだけでも一読の価値はあると思います。 他の短編は可もなく不可もなくといった感じで、作品全体の評価を下げていると思います。
0投稿日: 2013.08.13
powered by ブクログ長編より短編・中編の方が自分にあってるのかもしれない、と思った巻だった。はるか昔にロシア紅茶の謎を読んで以来の国名シリーズだったけれど、最近読んだ他作品と比べ物にならないくらいおもしろかった。シャイロックの密室がトリックとしてかなり好み。
0投稿日: 2013.08.01
powered by ブクログ面白い。 表題作は結構好き。 時計というもので繋がれているのがわかりやすくていいのかもしれない。 そして、とりあえずキーワードは 美少女 でしょう(笑)
0投稿日: 2013.07.28
powered by ブクログ4編それぞれに特色があって、それぞれが面白かったけど、やっぱり「スイス時計の謎」が秀逸。 隙があるように見えて、実は隙の無い論理に身震いしました。
0投稿日: 2013.07.07
powered by ブクログ作家アリスと火村の国名シリーズ。 短中編4編収録。 この短編集の中では、やはり表題の「スイス時計の謎」が一番好き。 推理物としてよくできているのはもちろん、アリスの高校時代が垣間見えて楽しい。美少女ネタは他でも読んだけれど、なんだったっけ。 時間の流れ・人生のいろいろが切なさを感じさせるけれど、近頃すっかり火村センセイからアリスファンにシフトしたわたしにはアリスの失恋の思い出のほうが切なかったり。 「あるYの悲劇」のYは何かというのは割とすぐにわかる。 ただ、なぜその人物を指すのかは全くわからなかった。 こういう雑学(というのも違う?ネタバレにならない表現が難しい…)は面白い! 「女彫刻家の首」と「シャイロックの密室」。 こちらの2編はあまり好みではないが、倒叙ものはたまに読むと新鮮。
7投稿日: 2013.02.23
powered by ブクログ表題作「スイス時計の謎」だけでも買い求め、読む価値がある。 ロジックには寸分の隙もなく、整然としていて、いっそ本当に気持ちが良い。もやもやが何一つ残らないミステリーって意外と凄いです(笑) また、有栖川作品には理詰めのトリックとは裏腹に犯人や登場人物たちの名状し難い悲哀が描かれていて、その根底に流れる温かさが好きです。 個人的に、有栖川さんは中・短編向きだと勝手ながら思う。長編も申し分ないけれど、特に短編の最後を締める一文が毎回なんともピリッと幻想的で、クセになります。
0投稿日: 2012.08.24
powered by ブクログ作家アリス&火村先生シリーズ第13弾、国名シリーズ第7弾。4篇の短・中編集。いずれも毛色の違った、著者らしいトリックだけでないミステリー。表題作の最後の2行が本当に好きだ。著者の心からのことばにもきこえてしまう。
2投稿日: 2012.06.27
powered by ブクログ駆け足で読んだから、「スイス時計の謎」のトリックがいまいちわかってない。もう一度読み直せばよかった。 裏切らない!面白い!
0投稿日: 2012.02.14
powered by ブクログ4作の短編を収めたこの作品。特にスイス時計の謎は緻密な叙述トリックが組まれていて、解決に向けてバラバラに散見された伏線が結集して一つのロジックに繋がる。これぞ本格ミステリだと言わんばかりの作品。
0投稿日: 2011.11.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作家アリスシリーズ13冊目。国名シリーズ7冊目。中編集。 ○あるYの悲劇 ○女彫刻家の首 ○シャイロックの密室 ○スイス時計の謎 この一冊はもう、表題作に乾杯! 中編ですが、このロジックは気持ちよかった。まさに本格推理。肝心なところでアリスが個人的トラウマにひっかかって天然レッドへリング状態、だからこそ最後の火村のカチカチとかみ合っていく推理が「デーモニアック」なほど冴える、この構成がまた面白かった。 正直他の作品は☆4以下なのですが、今回は表題作に敬意を表して☆5で。
0投稿日: 2011.09.17
powered by ブクログ作家アリス、国名シリーズです。短編4作。短編にしては長かったかもしれない。 ロジックが支配する世界、という言葉が作中と論評で出てきたけれど。確かに理路整然としたロジカル世界は癒やしの効果があるかもしれない。 有栖川さんの作品は王道の本格ミステリということですが、その割にあっさりしてて読みやすいですね。
0投稿日: 2011.09.01
powered by ブクログ国名シリーズ7作目。 短編です。 短編ですが、読み応えも十分です。 このシリーズの短編では一番好きな本です。 表題作「スイス時計の謎」は、いろんな意味で印象的な話でした。アリスの同級生が事件に巻き込まれ、アリスの過去の話も出てきます。最初に読んだのは、何年前だったか。 こちらも大人になったので感じ方は多少違うけど、救われたよね。 「女彫刻家の首」のラストの火村の言葉が忘れられない。
0投稿日: 2011.06.14
powered by ブクログ久々の有栖川作品。 特に表題は爽快な本格推理。おもしろかった! 大きなトリックもなし、奇抜な展開もなしですが、すべて材料を与えられ、ロジカルに謎解きができる秀逸な作品でした。 さすがです!
0投稿日: 2011.05.15
powered by ブクログ国名シリーズ第7弾。表題作が面白い!論理の整合性の美をまざまざと見せ付ける、シリーズの中でも久しぶりのヒットでした^^ 「他の容疑者が論理的に白なら残った一人が黒」 なるほど!と唸らされる、見事な謎解きは職人技の域。有栖川作品は、本っっっ当に読み応えのある短編が多いのが嬉しいな〜。 表題作の他も良かったのですが、シャイロックの密室だけは、少し肩透かしな感じ。…フェアじゃないような…← 殺人現場の壁に被害者が書き残した「Y」は何を示しているのか(あるYの悲劇) 切断された女性彫刻家の首を持ち去った殺人者は、何故頭の位置に彫刻の頭部を置いたのか(女彫刻家の首) 完璧に自殺に見せかけた筈の殺人者が犯したミスとは…(シャイロックの密室)
0投稿日: 2011.04.25
powered by ブクログ表題作が素晴らしいロジック。名作です。 【あるYの悲劇】小粒な話。ダイイングメッセージの解釈はおもしろかったです。 【女彫刻家の首】謎はとても魅力的でしたが、真相は平凡なものでした。 【シャイロックの密室】倒叙形式なのは楽しい。密室トリックは普通です。 ここまでの3作はダイイングメッセージ、首切り、密室というポピュラーなネタにひとつの解釈を示しており、短編としては多彩で良いと思います 【スイス時計の謎】これもポピュラーでありきたりな謎なのですが、やはりロジックが素晴らしいです。 中年男達がそれぞれ抱える人生の悲哀も感慨深く、無機質なロジックと、男達の物語がうまく合っていたと思います。 中篇という長さもちょうどよかったです。
0投稿日: 2011.02.18
powered by ブクログ表題作だけは、切れ味がものすごい。ディモーニアックなくらいロジカル。 他の短編は残念としか言えない。
0投稿日: 2011.02.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
火村&有栖川のコンビ・シリーズ。国名シリーズ第7弾。表題作以外に『あるYの悲劇』、『女彫刻家の首』、『シャイロックの密室』を含む計4編収録。解説は、太田忠司さん!!
0投稿日: 2011.02.09
powered by ブクログ火村&アリスの国名シリーズ七作目。 ・あるYの悲劇 ダイイングメッセージもの。日本の名字は奥が深いです。火村のハッタリもナイス。「あの記号」の書き順については首を傾げてしまいました。私はいつも一筆書きするんですが…… ・女彫刻家の首 首なし死体。何故頭部を隠さなければならなかったか?がポイント。結末は天の裁きなのか、それとも偶然なのか。 ・シャイロックの密室 倒叙もので密室もの。犯人の視点で読むと、火村って怖いですね(苦笑)トリックに使われたアレの威力を目の当たりにしたことがあります。あれは凄いです。 ・スイス時計の謎 純粋で悪魔的なまでのロジック。スイス時計にまつわる謎自体は地味ですが、気合を入れて読まないと火村に置いていかれます。少しずつ頭のなかで整理しながら読んでいました。 この話ではアリスの高校時代が少し明かされました。アリスの名は学校中に知れ渡っていましたが……知れ渡り方がちょっと可哀相(笑)そして、小説を書いたきっかけは予想外に重いものでした。でもそれで今のアリスが有るんですね。
0投稿日: 2011.01.02
powered by ブクログ臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖のコンビが送る、国名シリーズ。 論理的思考のできない私は今回もまた、ただただ火村の前にひれ伏すだけなのでした。 「あるYの悲劇」 インディーズバンドのギタリストが所持していたギターで撲殺された。壁には「Y」の血文字が・・・。 なんか読んだことがあると思ったら、アンソロジーに収録されていた作品でした。思いがけず再読。そしてまた感心。 残された「Y」の正体、巧いなぁ。 「女彫刻家の首」 殺害された女性芸術家は首を持ち去られていた。一体誰が?何のために? ラストの火村のセリフにつきます。彼の心の闇が垣間見えたような気がしました。 「シャイロックの密室」 悪徳高利貸しの銃殺死体が鍵のかかった書斎で発見された。犯人は自殺にみせかけようとしていたらしいが・・・。 倒叙ものです。犯人視点と有栖視点が交互に書かれています。 このトリックはちょっとムリムリ感を感じましたが・・・。 「スイス時計の謎」 事務所で殺害された会社社長の腕時計が持ち去られた。一体何のために!? いやもう、美しい!!完璧なロジックです。 今回は特に手元に物証がない状態で推理を展開する火村。それだけに緻密なロジックは圧巻でした。 ダイイングメッセージ、首のない死体、密室、そして犯人当てとまさに本格の見本市のような短編集でした。 そして、あとがきもいつものように暖かく、解説(太田忠司さん)のちょっとした本格論や有栖評も楽しめました。 だけどやっぱり物足りない。早く長編が読みたいです。
0投稿日: 2010.09.29
powered by ブクログ四つの作品が収録されています。 どの作品もいいですが、特によかったのは表題作の「スイス時計の謎」これはあとがきにもある通り直球すぎるほどの本格ミステリです(笑) 派手な事件でもなければ大トリックがあるわけでもないですが、見事すぎるロジックで推理小説の醍醐味を感じさせてくれます。 これは本格ミステリ界に将来にわたって伝えるべき作品と言っても過言ではないのではないでしょうか。
0投稿日: 2010.08.12
powered by ブクログ久しぶりにすっきり面白かったと感じた、作家アリスの短編集。(多分この前の『モロッコ水晶』がちょっと納得いかなかったから)やはりロジカルなのが良い。
0投稿日: 2010.06.22
powered by ブクログ犯人を追い詰めていく過程が論理的でとてもおもしろい。 高校時代のアリスのエピソードも和む。 2009/10/30再読。 表題作、火村の語るロジックを正しく理解するために一歩ごとに立ち止まって考える必要があり、少々疲れました。再読にもかかわらず内容が飛んでいたことも相まって。しかし確かに“道理”が通る緻密な推理というのは見事であり、胸をすくものです。カオスが整っていく様は感動的ですらありました。大胆な飛躍により開ける推理もおもしろいですが、地道な推理もまたおもしろいですよね。
0投稿日: 2010.06.12
powered by ブクログスイス時計の謎読了。 表題作は犯人予想があたったー けど、当たったのは犯人の名前だけですね あからさまな伏線?これはヒント!?っていうのがいくつか見受けられたのだけどこれらはミスリードだったのか。 ○○はなんだったんだ
0投稿日: 2010.04.20
powered by ブクログ「美少女」発言に惹かれて表題作だけ先に。わかりやすい私。アリスのトラウマが軽く解消されつつ、プチ同窓会で楽しく読めた。トリックも今まで読んだ有栖川作品で一、二を争う上手さなんじゃないか。最後だけ、なんか中途半端な感じが残るなあ。自白もあったし、まああれ以上書くこともないんだろうけども、無理やり終わらせた感じが。
3投稿日: 2010.03.10
powered by ブクログ高校時代の仲良しグループがおそろいで買ったスイス時計をめぐって、 殺人現場に残った証拠ほとんど一つで、犯人を特定していく火村せんせ。 かっこよす・・・・☆ しかしそのロジック、もう一度ちゃんと読み直して考えてみます・・・ む~・・・難しい・・・・
0投稿日: 2010.01.11
powered by ブクログ表題作の「スイス時計の謎」がとても面白かったです。今までで一番、ミステリしてた気がする。火村の推理の鍵を握る「犯行現場から持ち去られた時計」には、一瞬違和感というか矛盾というか、を感じるのですが、有栖川氏もあとがきで仰られている通り、おかしいようでおかしくない、おかしいと思っても読み手の勘違い。何となく釈然としないのが逆に好みでした。
0投稿日: 2010.01.11
powered by ブクログ火村英夫シリーズ 『あるYの悲劇』 自宅マンションでギターで殴られ殺害されたアマチュア・ミュージシャン「山元」。現場に残された「Y」の文字。間違えられた届け物。 『女彫刻家の首』 首を切られて代わりに彫刻の首を置かれた女彫刻家の死体。夫と愛人のアリバイ。消えた首に隠された謎。 『シャイロックの密室』 「シャイロック」と呼ばれた金貸しの男の死。密室状態での死。狂気の拳銃に隠された謎。 『スイス時計の謎』 アリスの同級生の優等生たちの会。そのメンバー死。死体から消えた会のメンバー共通の時計。 2010年4月9日再読
0投稿日: 2009.11.18
powered by ブクログ他の国名シリーズ短編集に比べると収録は少ないが、粒揃い。 表題作は何度読んでも不思議だが、それしか考えられないというのがおもしろい。まさに本格という感じ。
0投稿日: 2009.10.10
powered by ブクログこれもまた、証拠というものが直接ではなく、じわりじわりと折り重なって、 犯人が彼しかいない、というようになっていくという何度読んでも不思議かつしっくり来る謎解き、でした。 ていうか美少女アリスってあなた。 再読。 表題作の論理展開のすばらしさと、とっても不確かな組み立てに見えるのに、どう考えてもそういう答えにしかならない最後の推理がすばらしすぎた。 ということで評価変更。表題作のみでも文句なしにおもしろい。 アリスの繭再び。
0投稿日: 2009.09.20
powered by ブクログ表題作が素晴らしかったなぁートリックは何回も読まないと頭に入らん^^^ アリスの普段は少なめな心理描写がすき。推理とは関係ないのにすごく胸が締め付けられたり、結構ぐいぐい引き込まれる。
0投稿日: 2009.08.19
powered by ブクログ出版社 / 著者からの内容紹介 二年に一度開かれていた"同窓会(リユニオン)"の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失! いったいなぜか……。火村の示した間然するところのない推理に「犯人」が最後に明かした「動機」とは。表題作ほか謎解きの醍醐味が堪能できる超絶の全4 篇。ご存じ国名シリーズ第7弾、これぞ本格だ! これぞ本格、て…! まあ、そういいたくなる気持ちは分かるよ。 こういう、がちがちのロジックで詰んで、最後に犯人が動機で納得させてオチ、みたいのが王道ですよね。 もうこの短編シリーズ、半ば惰性で読んでます。…と思ったけど表題作はこの人の短編にしては確かによく出来てた。とってつけたようなあざとい手掛かりもあんまりなかったし。納得できたし。 いつも思うけど、この人のミステリってロジック重視だけど多分にお伽話な気がします。現実には絶対にありえない。いくらフィクションの中でロジックを補強するためと言っても、やりすぎはよくないしさじ加減ひとつ間違うと微妙な感じになるので難しいところ。最近の短編はこの辺がいまいちだったのかな、。。 でも火村先生は多分にリアル。もう崇拝の域。
0投稿日: 2009.08.14
powered by ブクログスイス時計の謎のアリスは、ちょっと関口みたいだった。 犯人の行動には必ず合理的な理由があるというのは、現実にはありえないだろうけど、 この論理の美しさが本格ミステリなんだろうな。 本格は登場人物に厚みがないというのも、だから当たり前な話で、 それはイタリアンを食べて味噌汁がないと文句を言うようなずれた批判なんじゃないのかな、とぼんやり思った。 好き嫌いはあるだろうけど。
0投稿日: 2009.07.24
powered by ブクログ◆あらすじ◆ 二年に一度開かれていた"同窓会"の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失! いったいなぜか……。 火村が示した間然とするところのない推理に「犯人」が最後に明かした「動機」とは。 表題作ほか謎解きの醍醐味が堪能できる超絶の第4篇。 ご存知国名シリーズ第7弾、これぞ本格だ!
0投稿日: 2009.03.17
powered by ブクログ国名シリーズらしいな、という印象。 美少女ネタは学生シリーズの方でも見た気がするけどうろ覚えなので、次は学生シリーズを再読したい。
0投稿日: 2009.01.22
powered by ブクログ神に対して、「勝手に裁くな」というところが何とも火村らしい。 時計を持っていったのは誰か、の理論が難しい。
0投稿日: 2008.09.14
powered by ブクログ作家アリスシリーズ第7弾。短編だけれど内容は本格。考えながら読むので時間はかかるし頭も使う。特に表題作が面白かった。 2007/12/30
0投稿日: 2007.12.30
powered by ブクログ国名シリーズ。 短編。全部、面白かったの。 アリスの意外な過去を知った。そうか、美少女だったのか。
0投稿日: 2007.12.09
powered by ブクログさらりと読める短編ミステリーです。どれも非常に入りやすく、謎解きも難しく、面白かったです。ふつうに○です。
0投稿日: 2007.11.25
powered by ブクログ四作品全て秀逸で甲乙付けがたかったです!!今回は有栖の青春時代の回想描写があったりと、またまた惹き付けられるストーリーでしたね〜♪ 謎解きもすんばらしくって、最高です。 国名シリーズ、ひいては、有栖川作品にハズレはないです。
0投稿日: 2007.11.10
powered by ブクログ表題作が一番好きだ。 アリスの言葉に思わず噴出してしまったのも懐かしいと思っていたのに、また噴出してしまった。(2009/04/17 17:29) この小説、実に楽しんで読んだ。またこの二人が活躍するのを読んでみたいなー。でも最初の話ってどれになるのだろう。読みやすくて面白い。(2007/10/18 17:3727)
0投稿日: 2007.10.18
powered by ブクログ二年に一度開かれていた“同窓会”の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失!いったいなぜか…。火村の示した間然するところのない推理に「犯人」が最後に明かした「動機」とは。表題作ほか謎解きの醍醐味が堪能できる超絶の全4篇。ご存じ国名シリーズ第7弾。
0投稿日: 2007.07.30
powered by ブクログ長編がすごく面白かったけど、短編も面白いんだなぁ。シャイロックの密室が個人的に好きです。とりあえず、頭をドブに棄てんのはよくありませんよー
0投稿日: 2007.06.07
powered by ブクログ久しぶりに有栖川作品をよみました。 さっくりとしていていいね! 頭を整理したいときはいい。本格ものは・・・。 ロジックってすてき。 慣れれば面白い。以前は面白がるのに難しかった。 アリスがいいね!
0投稿日: 2007.05.05
powered by ブクログミステリ読まない人がミステリに挑戦してみました。面白かったです。謎解きとか、ほぉ!って思いました。グサッてくる一文にはっとさせられたり。 ただ、たっぱりミステリは肌に合わないのかな。トリックとか、ちょっと無理あるんじゃ・・・?とか冷静に思ってしまった(時々ね)。あと、そもそもの文体に少し違和感を感じました。相性でしょうけど。 全体通しては面白かったです。読んで損は無いです。
0投稿日: 2007.03.10
powered by ブクログ本数は4本といつもの短編集より少ないが、バラエティには富んでると思う。 表題作が「これぞロジック!」というべき推理で一番面白かった。アリスの過去にも触れられていて興味深い。これには★5つ。 あとは好みもあるが「シャイロックの密室」が。氏の第三者(犯人)視点は好きだなぁ。
0投稿日: 2007.02.02
powered by ブクログ新規購入ではなく、積読状態のもの。 2011/10/20〜10/21 火村&有栖シリーズの短編集。「あるYの悲劇」、「女彫刻家の首」、「シャイロックの密室」、「スイス時計の謎」の四編。シャイロックの密室のトリックは理系人間からみるとちょっといただけない。が、こういうシリーズものは、続いていることに意義がある。四編の中では表題作が出色。
0投稿日: 2007.01.25
