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総合評価

376件)
4.2
148
148
51
7
4
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    衝撃の展開と結末。予期せぬあまりの展開に正直びっくりしているくらい。 血で血を洗うような生臭さ漂う男たちの世界観を女性作家が描いているというのも驚きでした。 久しぶりに小説を読んで興奮した気分。映画化もされているのでそっちも要チェックだな。

    4
    投稿日: 2018.12.31
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    大上巡査部長に引き込まれた。魅力たっぷり! 警察と暴力団の関係を物語の骨として書かれた小説。 とにかく筋通す人間臭さがたまらない。 最後の結末には鳥肌が立った。また、エピローグを読み終えたときの感情は、書き表せないものがあった。 柚木裕子さん、さすが!

    3
    投稿日: 2018.12.29
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    読み終わったあと、思わず唸りたくなる程の良作。 映像でのヤクザものは物凄く苦手で(血がダメ)、避けて通りたいジャンルなのだけれど、文字で読むのは大丈夫という不思議。 ガミさんがかなり熱い。終盤では思わず涙する場面も。 読了後にプロローグを読み返すと、あぁ成る程。ちゃんと受け継がれているのかと、どこかホッとした気持ちに。 これは続編も読まなければ!

    3
    投稿日: 2018.12.24
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    “正統派ハードボイルド”という触れ込みだけど、非常に読みやすくて、冒頭から引き込まれる癖のある方弁と、次第に加速する組合同士の争いに、続きが気になって一気読み。 最初の方はどうしても、見た目や言動がとにかく怖くて悪そうで近寄り難い雰囲気の大上さんに、一生懸命付いて歩く新人の日岡の2人組は正直読んでいてもハラハラして、本当に大丈夫なのか…と思ってしまうものの、次第に見えてくる大上さんの過去に、どうしてか自分も大上さんの痕を追っていきたくなるような、今までに色んなものを背負ってきた背中がただただ格好良く感じてしまう。 目指すべきは勿論、組同士の抗争阻止や暴力団壊滅だけど、そうしてしまうと自分の職が無くなってしまうからお互いによい距離感を保ち、情報を交換し合いながら生きている。といった考え方には妙に納得してしまった…。 まるで綱渡りのような不安定な状態で、いつ背後から押されて足を踏み外し、地の底まで堕ちてしまうかもわからない。そのまま命を落とすかもしれない。警察側かヤクザ側か、どちらからか綱を切られてしまうかもしれない。そんな中を今まで孤りで歩いてきたのかと思うと、これぞまさに「狐狼」だと感じました。 そんな狐狼の“血”をしっかりと受け継ぐ人がいる。 ラストは衝撃とともに、胸熱の展開でした。

    3
    投稿日: 2018.12.18
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    たとえば刑事のバディものなんかには女性ファンが多いし、こういう漢の世界が好きな女性もある程度いると思う。それでもハードボイルド好きの男性読者もうならせるヤクザものを女性が書いたというのはやっぱりすごい。文章も読みやすく、ミステリー要素もあるので、幅広い読者を楽しませられると思う。難点があるとしたら、自分の人生を預けるには1ヶ月のつきあいは短すぎるので、せめて1年くらいスパンのある話のほうがよかった。もちろんそうするとスピード感は犠牲になるのかもしれないけれど。

    3
    投稿日: 2018.12.14
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    昭和63年、広島県の呉原市(呉市?)を舞台に、所轄署のマル暴に配属された新人刑事・日岡とヤクザとの密着が噂されるベテラン・大上のコンビが過ごした濃密な1ヶ月を描いた話。 基本、ヤクザとマル暴の話なのですが、全編を通して会話で使われる呉弁がなんとも心地よく、ハイテンポで物語が進んでいきます。 特筆すべきは大上のキャラ。その息遣いまで聞こえてきそうな程に圧倒的な存在感で、夢中になって読み進めました。 そしてエピローグとプロローグ…タイトルも相まってなんとも素敵なラストでした。 にしても「志乃」で晶子さんのお酌を受けたいなぁ。

    7
    投稿日: 2018.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画を見てからの原作。映画は比較的原作に忠実につくられてるんだなぁと感じたけど、若干映画の方が残酷かな?あと終わり方も、原作の映画とでは異なってたかな。

    2
    投稿日: 2018.11.26
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    ハードボイルドは、あまり読まない。映画は、グロいと聞いていたので読もうという気が起きなかった。知人が、貸してくれたので読みだしたが、読み出したらおもしろかった。 女の人は、面白くないかもしれないが、男の人は面白いとおもう。続編が出るらしいのでよみたい!

    3
    投稿日: 2018.11.04
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    映画「トレーニングディ」を彷彿とさせるバディもの。 BLとはまた違う男同士のぶつかり合い…胸アツです!

    3
    投稿日: 2018.11.03
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    最初はなんか読み辛かったけど、後半はすらすら読み進めた。任侠映画など見ないので、どこまでが現実にあるのかわからないけど、捜査二課やヤクザについて雑知識が得られた。

    3
    投稿日: 2018.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルをかみしめる。 狼のジッポー。 出てきてから【血】について 読み進めて、いた! 受継ぐ。 エピローグ、プロローグ繋がる。 やるじゃん。 ラストの年表だけで。 余韻と、共にグッとくる。 泣けるし、面白かったぁ。

    3
    投稿日: 2018.09.30
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    読み終わる頃にはすっかりガミさんの虜に。 本当にかっこいいなぁ〜〜〜 飢えた狼のごとく強引な捜査を繰り返す大上だが、自分にとっての「正義」がはっきりしていて、だからこそ何に対しても物怖じしないし、実際の行動に移せるだけの人脈、情報も持っている。 口は本物のヤクザ以上に悪いし滅茶苦茶なおっさんだけど、何かついていきたくなってしまう日岡さんの気持ちがよく分かります。 ガミさんの意志を引き継いだ日岡さんは、ガミさんを超える警察官になるんだろうね… 素敵な話や…(T-T)

    13
    投稿日: 2018.09.27
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    映画館で予告動画をみて感動し予習のつもりで原作を読んだ。ネットで人物相関図を見ながら演じる俳優を思い浮かべながらの読書は今までとは違った感じで新鮮読書だった。内容は身震いする程の興奮の連続で心臓が爆発しちゃいそうなクライマックス。すっげー小説だった♪

    3
    投稿日: 2018.09.16
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    孤高の警察官と、暴力団の抗争の話。 ドンパチやったり、裏切ったり裏切られたり殺されたり、北野武の映画みたい。文章にスピードとリアリティがあって、面白かった。特に凄みの効いた広島弁のセリフに、迫力がある。柚木裕子って女性だよね?女性が書いてるんだよね? リンチや殴り合いのシーンは、女性が書いているとは思えない荒々しさだった。

    2
    投稿日: 2018.09.04
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    とても面白かった。 読み進めたいけど読み終わりたくないという葛藤がありました。 もっともっと大上の世界に浸っていたいと思いました。 本当に圧巻の一冊でした。

    3
    投稿日: 2018.08.19
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    ミステリーは好きだが、あまり読む範囲の作家は多くない。 昔、一時期横山秀夫の一連の作作品を、読んでいたことがあった。 警察小説と言われると、どうしてもその印象で読んでしまうが、これは違った。 小説が先だったか、映画が先だったか、今では覚えていないが、「仁義なき闘い」に夢中になった時期があり、広島が舞台ということもあり、それを髣髴とさせる。 女流ということで、前にベストセラーになった沼田まほかるの「九月が永遠に続けば」のような作品かと読んでいたら、ラストで、いい意味で騙された。 各章の冒頭の一部削除された報告書は、伏線だったのだ。 文庫の解説では、触れていなかったが、若き相棒はその名前からして、「孤狼の血」を受け継ぐ運命が暗示されているように思う。 著者名を知らされずに読んだら、女性が書いたとはとても思えない作品である。

    2
    投稿日: 2018.07.23
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    警察小説とヤクザ小説が見事に融合した一冊。女性の作者が書いたとは思えないほど、生々しい男の世界が描かれている。ミステリーの要素のあるピカレスク小説でありながらも、一人の青年の成長の物語でもある。

    7
    投稿日: 2018.07.16
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    おい!何でそこでこうなるだ…大上駄目だろそれじゃ…と言いたくなった。 この前に読んだ本が中々難しく物たりなく思ったがヤクザの世界を堪能させてもらった。ヤバイ世界だが、みんな信念をもって揺るぎなく、筋を通して生きている様は大好きだな。私の様な生活の中では、馬鹿をみてしまう事が多いが、自分の信念は曲げずに生きて行こうと思え返せる本だったと思う。 いやー、でも日岡がどうなるか楽しみなので続編かならず読もう。

    4
    投稿日: 2018.07.14
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    ヤクザものはほとんど読まないがこれは良かった。 映画も観てみたいと思ったら上映終わってた…。 まったく縁のない世界だが分かりやすくて最後がスッキリしていて読後感非常に良い。

    3
    投稿日: 2018.07.12
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    これは傑作。以前将棋ものは読んだことがあったのですが、著者の資質がヤクザものにぴったり合っていて、かつ、ストーリーは複雑だけれど、リーダビリティが高いので苦になりません。ラストは賛否あるところだと思いますが、続編への布石としては納得。

    3
    投稿日: 2018.07.10
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    もっと早く著者を知りたかった。最後のドンデン返しなるか!のまとめ方は賛否ありそうだが私は幸せな評価したい。というかあの結末で安心した。続編も手元にあるので一刻も早く読み始めたい。

    2
    投稿日: 2018.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    素晴らしかったー。この小説を女性の作家さんが書いたなんて!正義とな何か?1頁目をめくった瞬間から物語の舞台へ。今居る私の周りの空気感も一気に変わってしまったかのように引き込まれます。日岡と大上。最後はまさかの展開で放心状態(2重のまさかに遭遇)。この先、大上を追う日岡の成長をまだまだ読みたい!圧倒的に面白かった!

    4
    投稿日: 2018.07.06
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    あとがきを読んで 「そうそうトレーニング・デイ」と呟いてしまった。 ヤクザと渡り合う悪徳警官と新人刑事の話 大上の様な強引な人物には出会ったことがあるので、やや引き気味に読んでました。 読ませる展開のスピード感がなければ、ちょっときつかったかも ヤクザ者達も、ちょっと癖のある人種といった感じで「任侠道を貫く漢」の様な人物はさほど出て来ず…親分の回想くらいか、他の人のレビュー読みすぎてハードル上がったのかも… にしても最後まで引っ張られるくらい面白かった。

    8
    投稿日: 2018.07.03
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    なんと!こんなことに!というのを続編読んでても分からなかった自分を恥じる。脳内映像は(観てないけど)映画の配役で浮かんでいて、松坂桃李と役所広司でイメージ。一ノ瀬を江口洋介で考えてるとなんか絵面がカッコよすぎて…でもこの一作目なら松坂桃李でハマるかも。

    3
    投稿日: 2018.07.01
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    この作者の作品は初めてよんだが警察とヤクザの癒着や抗争を踏まえながら主人公二人の関係性や、表裏一体の刑事大上の人間性が深く魅力的に描かれている。 スピード感もあり一気に読める。

    3
    投稿日: 2018.06.28
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    次が気になる展開。予想外の展開。登場人物が多いので映画のキャストをイメージして読んだ。映画、続編:凶犬の眼が読みたい。

    3
    投稿日: 2018.06.24
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    映画の日に何気なく久しぶりにヤクザモノでも観ようと鑑賞したらビックリするぐらい面白く興奮してしまった。調べたら小説で出版されていると知り本屋で即買い。映画では視覚的(養豚場、ラストのカチコミ)小説では映画でそれ程前面には出ていなかったチャンギンと大上の友情、小料理屋志乃での大上、晶子、日岡の心理描写。最後に日岡のとった想いと行動。小説も映画もお互いを補完し合っている素晴らしい作品に出会えました。

    4
    投稿日: 2018.06.24
  • 意外

    映画化された作品なので読み進みながら映画の場面が頭に浮かんでくる。 この作品を書いているのが女性作家というのには少し驚いた。 悪徳刑事もの?の作品というのは他にも読んだことはあるのですが全て男性作家。 言葉の使い方というのが女性作家と男性作家で違うと思っていたので普段女性作家の作品を読むことはほとんどなく、この作品を読んだ後、そういった違和感が感じられなかったのが意外でした。

    0
    投稿日: 2018.06.21
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    お初の所謂「ヤクザもの」だが、あまりの構成力に脱帽。全登場人物が非常に魅力的。八割読んでも見えなかった着地点だが、エピローグで思わず声が出た。これぞ小説ならでは…!これがまだ序章に過ぎないとは。映画で日岡を演じる松坂桃李くん、こんな美味しい役どころは中々ないぞ…。

    4
    投稿日: 2018.06.20
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    自分の筋を通す登場人物たち。それぞれの筋は時にはぶつかり、時には支え合う。それでも、ぶれない「筋」は受け継がれていくんだなぁ。

    3
    投稿日: 2018.06.18
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    「骨太警察小説」 これまで皆川さんの作品を読んだことがありませんでしたが、映画化を機に初めて読みました。失礼ながら女性とは思えない力強い筆致に脱帽。高村薫さん以来の衝撃でした。映画「インファナル・アフェア」にも通づるところがある(と言ってしまうとネタバレか)警察ノワール。最後の怒涛の畳みかけに痺れました。次作も楽しみです。

    3
    投稿日: 2018.06.13
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    映画を鑑賞した後、気になって手に取ってみた原作本。 映画に比べると暴力シーンが少なく、大上のアウトローぶりや日岡の青臭い正義感もだいぶ抑えられている。ストーリーも、映画はドラマティックに演出しすぎてやや強引な展開もあったが、小説はよくまとまっていて、読者が視点を重ねる日岡の心情の推移も丁寧に描かれているため、感情移入しやすかった。煙草屋のお婆ちゃんがショートピースのカートンを持参するシーンは涙なしには読めません。

    7
    投稿日: 2018.06.10
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    久しぶりにとても面白いと思った本。 大上は、警官としては問題があるのは確かだが、その枠を外して職場の先輩としてみれば、決して悪い先輩ではない。 脇役の一ノ瀬や滝沢、晶子、尾谷といった人物も暴力団関係者うんぬんは別として、人間的に魅力に描かれている。 本当の暴力団関係者があんなにかっこういいかなという疑問点はあるが。

    3
    投稿日: 2018.06.07
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    展開が早く、一気に読みました。時代背景も、広島弁も、個性豊かな登場人物も、本当にリアルさを感じさせてくれて、面白かったです。正統派ハードボイルドのお気に入りになりました。

    3
    投稿日: 2018.06.07
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    ギラギラした昭和の広島の初夏は熱い。 警察小説として犯罪捜査のイロハのイから学ばせてくれるし、出てくる男はみんな筋モノ。外道ども。 下品な常套句のやり取りも活き活きと愉快。 淡々とした文章が読み易くどんどんページを繰らせる。 さりとて皮下に熱気が篭ってるような。 心がぐらぐらと揺れる日岡を眺めながらこちらもぐらぐら。 血で血を洗う抗争。 伝う孤狼の血脈。 今年一番の師弟関係なのでは。

    2
    投稿日: 2018.06.05
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    この作者の作品、良いなぁ。 時代設定がナルホド、という感じだし、ああこういう時代から仕込まれた刑事なのね…とエピソードで又痺れる感じ。 とは言え途中でここで事件解決したら後の残りはどういう展開が待ってるんだろう?とハラハラしたり、悲惨な展開だと辛いなぁと一時期読む速度を緩めたりもしたのですが、最後は一気でした。主人公にそんな任務があったなんて! 映画化だそうで帯に役所広司と松坂桃李の写真が付いてましたが… ガミさんかっこ良すぎませんかね?(笑)パナマ帽が似合うってからまあうん、ダンディなんだろうけど。もっとゴツイ感じのイメージでした。

    4
    投稿日: 2018.06.04
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    予想以上に面白かった! はたから見たら、大上は悪い人間だろう。 でも「抗争を未然に防ぐ」「呉原の街を、一般市民を守る」という、警察官としての気概が感じられて、私は嫌いになれなかった。 いや、むしろ彼の優しさ、懐の広さが好きだった。 できれば、大上さんで続きを読みたかったな。 「観る前に読む」派なので、これから映画を観てきます♪

    4
    投稿日: 2018.06.01
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    柚月裕子さんの作品を初めて読みました。ストーリーは定番の悪徳刑事とヤクザの関係ながら、えーそりゃないでしょ?となる事なく最後まで楽しめました。細部まで作り込まれており、ラストは寝るのが惜しくなりました。

    3
    投稿日: 2018.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一気に読み終わりました!柚月さんの本を初めて読みましたが、作者が女性とは思えないぐらいに男心?美学?が描かれていると思った。 出来たら大上さんは殺して欲しくなかったけど…仕方ないような…切なかったです。 オチもとても良かったです。久しぶりに読んで良かったと思える本に出会えました。感謝

    4
    投稿日: 2018.05.19
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    映画を観て原作も読みたくなった 映画と重なるところもあれば、オリジナルのところもある。やくざものだけど読みやすかった。作者が女性なのもビックリ。すぐに次作を購入した。

    3
    投稿日: 2018.05.17
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    柚月裕子著 ブグログでの読者の方の評判が かなりいいので 柚月裕子さんの本を初めて読み始めたのですが…読み始めた途端に 映画公開されるという宣伝が !やっと今、自分の中で架空の主役たちのイメージが出来上がってきたとこなのに(笑) なかなか 面白く読み進んでますので キャラが出来上がってる宣伝を観ないように努力してますが…やはり 面白いから映画になってしまうんだろうね とにかく 原作を熟読します それから感想書こうと 。今 本を読みながら出来上がってる 大上キャラのイメージが違ってるけど あの俳優さん上手いから また 映画として成り立つのかもしれないけど とにかく今は まず 本の中の心の声に酔いたい… 読み終わりました、夢中になって読んでたら 白々と朝になってしまってた 、ラストは日岡じゃないけど 大上の行方が気になって最後まで読まずにいられない状態になってしまった。大上キャラが凄く引き摺り込まれるのは 大上の補佐係の日岡だけでなく 読者も日岡の立場になって引き摺り込まれる感じですね。まるで 潜入捜査としか思えないほど 警察とヤクザの世界を描いた作者が 女性作家って事にも驚き その世界の人でもないのに これほどのリサーチ力だけでなく社会の中で蠢く人間関係と何が正義か?ということに真っ向から立ち向かう真摯さを感じた、ラストまさかの… まだ 読んだり観てない人の為に内容は明かさない方が良いですよね ただ ラストの悲しみが違う形で癒される感覚はいいですね。是非 他の柚月裕子さんの本も読みたくなりました。

    11
    投稿日: 2018.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者初読みです。今いちばん気に入っている白石和彌監督がメガホンをとった映画版が週末公開されるのでなければ、まだまだ読むのを先送りにしていたかもしれません。女性の書く警察小説ってどうなんだろうとナメ気味でした。すみません。映画版のキャストも併記します。 舞台は昭和63年の広島県。捜査二課の暴力団係に配属された新人刑事・日岡(松坂桃李)は、凄腕のマル暴刑事・大上(役所広司)と組むことに。大上は警察表彰受けること多数の反面、ヤクザとの癒着も噂されている。違法捜査だらけの大上のやり方に戸惑いながら行動を共にする日岡。 調査だけでこんなにも書けるものなのか、しかも女性が、とビックリ。それでいて飲み屋の女将の様子などはやはり女性ならではの描写も感じられます。月並みな感想しか書けませんが、骨太でかつ繊細、切なさ(←私にとってはココ大事)も満載ですごく面白かった。 映画を観る前に読んでおいてよかった。もしも読まずに観ていたら、「えっ、死んじゃうの!?」と涙目になっていたことでしょう(笑)。 映画の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/c1f52cce210fd08db04d0862ed1a20a2

    3
    投稿日: 2018.05.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画の予告編を見て気になって購入。いつもなら映画を見てから読むか判断する所、紀伊國屋購入でトークショーに応募出来るという事で購入してしまった。小説で久々の紙の本。文庫本の紙の手触りと匂いが、読書感を煽られました。肝心の内容は、後半まではどうなるのか面白かったのですが、これからという所で、ブツンと切られてしまった感じ。期待してた物語の主題が違っていたようです。それでも、一気読みで面白かったです。

    2
    投稿日: 2018.05.04
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    んーー、線が細い。(+_+) 主人公が狼に肩入れされる理由、それ「だけ」なのってリアリティ薄いし、「●ちゃんになんかあったら、呉原は戦争じゃ。もう止まらん。お前も、腹ア括っとけ」を受けての描写がゼロ。威勢がいいのは広島弁ばかり‥って、それじゃまるで「僕っ娘」です。 昭和は異国のように遠い場所になったんだなあ‥多分、平成も30年の「いま」だからこそ、新鮮に受け取られるのでしょう。

    2
    投稿日: 2018.04.28
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    とっても面白かった。 やくざもかっこいいと思ってしまうやくざと、ゲスだと思ってしまうやくざにはっきり分かれている。 やくざの事はよく知らないけど、冷静に考えると違うんだろうな。でも、何だか広島弁がかっこいいと、感じた。 映画化するんだ!って 晶子さんは誰がやるんじゃってキャスト見てみたら……どうやら晶子という存在自体がいないみたいなんだけど

    3
    投稿日: 2018.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    単行本が刊行されたとき、読もうと思い手に取ったが、一度は挫折した本。来月には映画が公開となり、続編「凶犬の眼」も今春刊行された、となると読み返すなら今しかない!と再チャレンジ。 広島県呉市をモデルとした架空の町呉原。昭和63年、呉原東署へ赴任してきた日岡はヤクザとの癒着を噂される癖のある刑事大上とコンビを組むことになる。 暴力団対策法が施工される5年前という絶妙の時代設定、そして「仁義なき戦い」を彷彿とさせる広島弁(呉弁)による丁々発止のやり取り。抗争の勃発、ヤクザと警察の一触即発の駆け引き、読みだしたらもう止まらない。 この作品を単なるヤクザ小説で終わらせないのは、悪徳刑事大上と新人刑事日岡の関係性の賜物だろう。 悪徳といいながら、一本筋の通った彼の正義には惚れ惚れするし、その教育を真正面から受け止め、立派な後継者となる日岡も頼もしい。 途中で「もしや?」とプロローグを読み直し、「やはり・・・」と衝撃の先行きを予想し、エピローグで胸を詰まらせる。こんな終わり方を見たら、続編を読みたくなるのは必至。 頭の中を呉弁が飛び交ううちに、続編に突入します。

    2
    投稿日: 2018.04.14
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    昭和63年を背景にした警察ミステリ小説。 うまいですね。読ませます。 でも、まだミステリとしては煮詰め方が甘い気がします。伏線がわかり易いため、最後の謎解きとも言うべき場面が生かされていません。 この作者の小説を読むのは初めてでしたが、さらなる成長を期待して、次の作品も読みたいです。

    2
    投稿日: 2018.04.11
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    豪華俳優陣での映画化を知り初読の著者であるが読んで見たが、よくあるヤクザと警察ものでがっかりした。もともとヤクザものは好きでないが、一応工夫らしいものは入れてあるが、もうすでに使い古されているように感じた。俳優陣が豪華なので映画の方は面白いものになるかも知れないが、小説としてはもう一つだった。大体いつまで日本はヤクザの存在を許すつもりなのか、反社会的組織なんだからさっさと共謀罪でも使って壊滅させればいいじゃないか。

    1
    投稿日: 2018.04.06
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    柚月裕子作品を初拝読。 文体も読みやすく、話しの構成もよかった!個々のキャラクターも魅力的に書かれていて、あっという間に虜に。笑 終盤の衝撃的な展開に度肝を抜かれた、ハードボイルド警察小説!ほんとに面白い作品!! こんなハードな作品を女性作家さんが書いてるのがまた凄い!好きな作家さんが一人増えました。

    4
    投稿日: 2018.04.04
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    警察小説でありピカレスクロマンでもある。 日本版ジャック・バウアーといえばいいかな。 テクノロジーが今ほど余白を奪ってない時代の話、ネットやスマホが普及する少し前の世界。 面白かった。

    4
    投稿日: 2018.04.03
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    柚月裕子さんの作品が好きで、手に取ってみて。 読後、おおー、そういうことか!と素直にびっくり。面白い。 話は昭和の終わり、新人刑事の日岡が暴力団関係の捜査二課に配属されたところから始まる。 一癖も二癖もある大上の相棒となり、ヤクザと警察の関係、そして暴力団同士の抗争へと進み、やがて……。 義理と人情、任侠ヤクザと警察官、警察組織の黒い闇、そして非道な事件。 最後まで一息で読めます。

    4
    投稿日: 2018.03.29
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    このミス2016年版3位。自分の大好きなジャンルの一つの警察小説。きっちりと書く文体が佐々木譲、横山秀夫っぽい。雫井脩介の「検察側の罪人」にも雰囲気似てるけどもっとリアル。これらの自分的評価の高い作品に肩を並べる傑作。緻密でリアルすぎで前半は少し展開の遅さが気になり、まあ佳作ってとこかなって感じだけど後半はグングン盛り上がった。主人公のマルボー刑事が特定のヤクザ組織に肩入れしてるのが既存の警察小説にない設定で、これどうなんの?ってとこから、あっと驚く展開が次々と。その設定なら必然っちゃ必然なんだけどビックリします。全体の構成も良く練られてるし人間の書き込みも深く感情移入できる。最後はすごく心揺さぶられて涙が溢れました。2018年5月12日 映画公開のようです。

    4
    投稿日: 2018.03.23
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     まさかの展開からのまさかのラストでした。ラスト真相がわかってから今までのストーリーを振り返ると(あれが実は伏線だったのか...)と気づかされるところが多々あって鳥肌が立ちました。日岡にはガミさんのようになって欲しいけど、ガミさんのようにはなって欲しくない...かな。  ハードボイルド系はあまり好んでは読まないんだけど、ふと手に取ってみた本がまさかのおもしろさで、結末もすっきりでした。

    4
    投稿日: 2018.02.21
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    最高です。カッコイイ。そしておもしろい。 昭和のニオイがたまりません。最後ブルッと震えちゃった、こんな小説はじめて読んだかも・・

    3
    投稿日: 2018.02.16
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    内容(「BOOK」データベースより) 昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か。血湧き肉躍る、男たちの闘いがはじまる。

    2
    投稿日: 2018.02.09
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    面白かった…!すごく‼︎ 久々に人にお勧めしたいと思った小説! 最初からエピローグに至るまで夢中で読んだし、最後の興奮ね! 私も震えたわ。 読んで良かったー。 * 柚月裕子さんの本読むのは初めてなんだけど、この本女性が書いたってのにもびっくりだわ。 極道モノの映画とかVシネマとか好きな人はたぶん絶対好き。 私はほぼ見たことないけど(^v^;) * こちらも映画化されるんだけど、キャスト見てたら晶子さんがいないんだけどー! 晶子さんが出てこないなんて、ちょっと納得いかない。 …ってことは、「志乃」も無いってことでしょ? あれは、『相棒』で言うところの花の里なんですけどー! と、ちょっと不満ですが映画も気になるな。 * 柚月さんの本はいま本屋大賞ノミネートで話題になってる『盤上の向日葵』が読みたかったんだけど、文庫化待ち中なのでこちらを先に読んだ。 あちらも早く読みたいな。 他の本も気になる!

    4
    投稿日: 2018.01.30
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    ”おすすめ文庫王国”から。本作者の作品は初めてで、個人的に持っていた印象としては、『柚木麻子と紛らわしいな』っていう、どうでもいいもの。でもすみません。そんな適当にあしらっていい作家さんではありませんでした。ハードボイルド系があまり好きじゃないこともあり、最初のうちは『何となく苦手かも』みたいに思ってたんです。でも上司たるおじさんのキャラがはっきりしてくるあたりから、『おっ!?』って前のめりになってきて、ヤクザ同士の絡み合いとか関係性が見えてくると、もうどっぷり本作の世界観の中にいる自分に気付く。殆ど主人公だとまで思えてくる上記おじさんの運命には呆気に取られるけど、それも込みで圧巻のクライマックス。続編もあるってことで、そちらも楽しみで仕方ない。偏見満点で申し訳ないけど、女性作家が本作をものしたっていうのも驚き。いやいや、素晴らしかったです。

    3
    投稿日: 2018.01.13
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    書店でおすすめされていたので購入。ヤクザの世界がうまく描かれている。面白くてぐいぐい引き込まれて読んだ。映画化したら面白そう。

    3
    投稿日: 2017.12.30
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    いわゆる「一気読み」確定である。 広島を舞台にしたガチガチのヤクザ&警察の物語。 ヤクザと親しくする現場警官が、行方不明事件を解明し、抗争を未然に防ごうと奔走する。 次々と起こる小競り合いや行方不明事件の真相に近づくにつれ読むのをやめられなくなる。 そして最後の急展開。日記のいたるところが消されていることも最後の最後に理由がわかるという。 最初から最後まで、こころを鷲掴みにされました。 まいりました。

    4
    投稿日: 2017.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    毎年年末年始恒例の「おすすめ文庫王国」からのチョイス、今年の1冊目は10位にランクインしながら『本当は別格ですよ』とあったこの本で。 いや~、昭和だねぇ。勿論、舞台が昭和63年、暴対法成立前の広島ということもあるのだけど、それ以上に描かれているやくざの姿、警察の世界、風俗、人間関係、しがらみなどなど、あの頃の風情が色濃く滲み出ていて、かつての東映の世界へひとっ飛び。 数々の事件が起こり、その事件を追いながら、そこに端を発する抗争の火種をどう抑え込むかという本筋に加え、大上や晶子の過去に纏わる謎も絡んで重層的に物語は進む。 生々しい描写で面白く読めるが、それだけで終わらず最後の捻りがなかなか。そこまでの仕掛けが効いていて、物語の印象がガラリと変わった。

    5
    投稿日: 2017.12.23
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    何という小説なんだ!もちろんいい意味です。今までにない警察小説というかヤクザ小説?最初は、聞き慣れない広島弁と登場人物の相関関係に戸惑ってしまったけど、一気に読んでしまいました。『狐狼の血』の意味がわかり、涙がポロリでした。これからも柚木裕子さんから目が離せません。

    4
    投稿日: 2017.12.15
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    柚月裕子は面白いとは思ってたけど 全く毛色の違う面白さ。このひと こんな骨太のハードボイルドかけるんだー。さすがプロだね。驚いた。 大上の魅力に引き込まれ 一気に仁義なき戦いの世界に。 解説に 大上を評して 粗にして野だが卑ではない とあったけど まさしくその通り。こんなにこの言葉にぴったりな人がいるだろうか。 なんといっても広島弁。カッコいいー。 広島弁って 汚いってイメージあったけど 大上のイメージとぴったり相まって カッコ良すぎー。 ストーリーもバツグンに面白く 二転三転。 衝撃の結末に口あんぐり。その衝撃が消えぬ間に エピローグのすっかりたくましくなった日岡にニヤリ。 でも何よりの衝撃は 大上の死だな。 まさか殺るとは…。 今後の柚月裕子ますます楽しみ。 映画化されるんだね。キャストは全くわたしのイメージと違うケド…笑。

    11
    投稿日: 2017.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ‹内容紹介より› 昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か。血沸き肉躍る、男たちの闘いがはじまる。 ―――― 暴力団の展開するまさに「仁義なき戦い」と、それを左右しようとする警察官・大上。堅気には理解しにくい「筋」を通すべく、そして互いに自身の利益を最大限にするべく奮闘する男たちの物語です。 新人日岡の視点から描かれますが、折々に挿入される「業務日誌」が気になります。ほとんどの部分が塗りつぶされ、内容が読めなくなっているからです。 序盤から中盤にかけては、「龍が如く」や「アウトレイジ」のような暴力団の抗争が描かれていますが、二次団体を含めて多くの組・構成員がそれぞれの立場から関係してくることもあって少し読みにくい(状況が理解しにくい)場面もありました。 後半にかけて、大上の死と日岡の正体(監察の内偵だった)がわかるなど、展開がスピーディーになります。 「事件がさっぱり解決」とはいかず、禍根を残しつつもとりあえずの決着を見てそれぞれが先へと進む、というのもリアルに感じます。 2018年に映画化&続編『凶犬の眼』も刊行されそう、とのこと。 どの部分が描かれているのかはわかりませんが、本作では「年表」として記された日岡の「それから」が明らかになるといいなあ、と思います。

    2
    投稿日: 2017.11.14
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    極道ものは深作欣二監督作品からどうも苦手.読ませる筆致は相変わらずだが,未来への希望がまるでなく受け付けないという自分の嗜好を再認識した.

    1
    投稿日: 2017.11.09
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    昨日、柚月裕子の「孤狼の血」(角川文庫)という本を夢中でよみました。 日本推理作家協会賞、映画化されるということで本屋さんで手に取りました。 昭和63年呉を舞台にした暴力団の抗争を描いたものです。 そうです! この小説はあの「仁義なき戦い」を下敷きにされており、 主人公はヤクザではなく警察官です。 でも、あの映画を彷彿とさせるようなシーンが次々と展開され、 一気に読むハメとなりました。 作者は岩手県出身で広島とはあまり関わり合いがないようなのですが、 登場するヤクザや刑事の広島弁はなかなか堂に入ったもの。 たのしみな作家が現れたものです、しかも美人ときています。 気になられた方は一度手にとってごらんになってください。 最後は泣かせますよ!!!

    4
    投稿日: 2017.11.03
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    女性作家が描いたと思えない、昭和が舞台の警察&ヤクザ小説。まさに「仁義なき戦い」の世界で、今は亡き菅原文太、松方弘樹、渡瀬恒彦、金子信雄らの顔を思い浮かべながら読んだ。登場人物は魅力的だが、典型的なストーリーだな…と思っていたら最後にちょっとした驚きが。本作の続編、2018年公開予定の映画も楽しみ。

    4
    投稿日: 2017.11.01
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    初柚月。…言葉にならない。出会えたことに感謝。この気持ちを味わいたくて、読書してるんだ!続編絶対買うわ!!(絶叫 ——と、一息ついて本作を振り返ると、やはり広島弁かな。標準語じゃここまで面白くなかったでしょうね。警察に限らず、権力は人を滅ぼす、ね。P409でだいぶ手が止まった…。次がホントに読みたくなくて——。大満足の星五つ。満点じゃ!

    4
    投稿日: 2017.10.27
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    昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か。血湧き肉躍る、男たちの闘いがはじまる。 遅まきながら、著者の作品は初めて読む。登場人物一人一人のキャラクター描写が実によい。大河小説にならないかな。

    3
    投稿日: 2017.10.22
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    途中は、こんな感じかなーと思って読み進めていましたが、最後はよかったです。 ヤクザと警官が絡む話はあまり好きではないです。理不尽な暴力が嫌なのか、極道の世界観が嫌なのかよくわかりませんが、話として楽しめない。仁義なき戦いとか北野監督の作品とかよくわからない。猟奇殺人とか読むくせに何でかなーとは思いますが。 でも、映画は面白そうかなと思いました。役所さんの大上は、ちょっと細身なのがイメージと合いませんが、小汚いおやじ感はぴったりかと。江口さんの一之瀬は、もうちょっと若い人がよかったかなーと思いますが。日岡の人はわかりません。

    1
    投稿日: 2017.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者の作品が大好きで、文庫化されているものは全部読んだ。これもとても楽しみにしていたら、なんと、今までとは全く違う毛色のハードボイルド小説だった。女性が書いたとは思えない文章。カッコいい。 映画化するんだ。

    4
    投稿日: 2017.10.18
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    とても良かった。ただ狼の死があまりにも唐突で少し物足りなさを感じた。 あらすじ(背表紙より) 昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か。血湧き肉躍る、男たちの闘いがはじまる。

    3
    投稿日: 2017.10.01
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    来年映画化される日本推理作家協会賞受賞作、初めての柚月裕子。 広島県の地方都市を舞台に、ヤクザとの癒着を噂される常識外れのマル暴刑事と新人刑事の交流を、男臭いハードボイルドタッチで描いています。 骨太の警察小説!これを女性作家が??と思うほどの快作でした。まさに一気読み(^_^;)映画化も気になります。

    3
    投稿日: 2017.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    201709/これ最っ高に面白かったーーー!!!本編の伏線で、プロローグの意味はわりとすぐわかるので、おそらく迎えるであろう結末が想像できて読んでて切なかった。章の間に挟まる「日誌」の意味には驚いた。出てくるキャラもいいし、骨太の物語もたまらない。ヤクザモノだし、呉を模した架空都市が舞台の広島弁会話だしで、読む人を選ぶかもだけど、これは小説好き・刑事モノ好きにはぜひ読んで欲しい!!!

    2
    投稿日: 2017.09.17
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    暴力団担当の刑事が、組織と深い関わり合いを持ちながらも、自分の信じる正義を貫く! というだけの話じゃなかった。 最後にわかる驚きの真実と、プロローグに隠されたからくり!   映画の配役を知っていたせいか、もう役所広司さんしかいないと思った(笑)

    3
    投稿日: 2017.09.13
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    久し振りに警察もので泣いた!一章ごとの日誌の意味が分かってからは、毎回どきどきしながら読んだ。特に後半は日誌を読むのが少し怖かった。まさに正義とは何かね、という感じ。買って良かった。

    3
    投稿日: 2017.09.01
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    柚月裕子『孤狼の血』角川文庫。 文庫化されたので再読。再読しても、なお面白い。 これまでの柚月裕子の作品とは全く違う世界のハードボイルド警察小説。ミステリーとしても面白いし、全編に渡り計算された構成が凄い。終盤間際までに自分が頭の中に描いていた結末の予想は大きく覆され、見事な仕掛けに驚かされた。 広島の所轄署の捜査二課に配属された新人刑事の日岡は、先輩刑事の大上とともに暴力団系列の金融会社に関連する事件の捜査に当たる… 大沢在昌の『新宿鮫』と安達瑶の『悪漢刑事』、横山秀夫の『64』、昭和のヤクザ映画の良いところをスパイスにしたような見事な作品。特に『新宿鮫』に関して言えば、鮫島のような秘密をひた隠しにする歯切れの悪さが無いところに柚月裕子の思い切りの良さを感じる。

    26
    投稿日: 2017.08.31