Reader Store

総合評価

376件)
4.2
148
148
51
7
4
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あり得ない設定とは知りながらも、自分の信じる道をただただ突き進む姿に爽快感を感じるのかもしれない。 しかし、新人君がわずか1ヶ月でついていけるものか、とは思う。 ラスト結末はあっけなく意外な幕切れだった。

    2
    投稿日: 2023.01.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画が過激過ぎだけど素晴らしかったので、原作を読んでみた。映画では描かれて無い細部が分かって二度楽しめた。続きが楽しみ。

    0
    投稿日: 2023.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ハラハラする、ページを捲る手が止まらない。 巻頭に登場人物の相関図、章の初めに日誌としてサマリーが記載されているので、複雑だが読みやすい。 大上が死んだシーンは衝撃だったが、大上亡き後、日岡が組織に縛られず正義を貫く生き様を引き継ぐ描写は爽快だった。 続編にも期待

    8
    投稿日: 2023.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場人物が多いのと変わった苗字が多い。その為前のページに戻る事も増え、なかなか物語に入り込めなかった。 だが後半は息を呑む展開が続き目が離せなかった。 色んな意味で期待が裏切られて、久しぶりのドンデン返しを堪能した。 また設定の背景や時代が今と異なるとは言え、抵抗感や嫌悪感を抱かないで読めた事に驚いている。

    4
    投稿日: 2023.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    問答無用に面白いです。 本当にこんなことがあったらと思うと怖いのですが、それでもリアルに感じてしまいます。

    2
    投稿日: 2022.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    広島を舞台とした刑事と極道の抗争。 当時人物が多く読みにくいかと思ったが、緻密な構成と血湧き肉躍る内容に手が止まらなかった。 仁義なき戦いが好きで書いた作品と聞き読み進めたが 随所にリスペクトが感じられる内容もあり非常に興奮した。

    1
    投稿日: 2022.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初柚木作品。有名なタイトルと思ったら、見てはいないが映画にもなったんですね。 悪徳刑事と広島の暴力団の闘争と身構えたら、さすが女流作家のせいか、惨たらしい凄惨な暴力場面は少な目で読み易かった。どんどん深みにハマって行く若手の主人公が最後に素性が明らかになるのだが、悪徳刑事の上司に感化されるのがスッキリする。続編もあるようなので、この主人公が更にどう変貌するか楽しみになる。

    56
    投稿日: 2022.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    章の初めにあらわれるゴシック体の記述。 警察の日誌なのだが、最後にその意味がわかるとなんとも続編が読みたくなるではないか。 (あるのでしょうか?) それにしても、舞台は広島、昭和の終わり、マル暴刑事とヤクザとの癒着、組同士の抗争、など「ザ・ハードボイルド」な小説を女性が書いているなんて! かっこいい。

    3
    投稿日: 2022.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初は登場人物の多さ、というよりどちらの派閥の組に属しているのか覚えるのが大変ではあるものの、抗争へと繋がりそうな一触即発の雰囲気、それを抑えるために奔走する大上•日岡の物語は、ぐいぐい引き込まれる面白さがある。 任侠ものは初めて読んだが、用語の特殊な感じはあっても難しくなく読みやすかったし、ヤクザの世界なりの筋の通し方なども新鮮だった。 大上の生き様、警察とヤクザの関係、日岡の刑事としての行末──。とにかく読み応え抜群の、本当に面白い作品だった。

    3
    投稿日: 2022.10.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めての柚月裕子さん作品。 読み終わってから松坂桃李さん出演で話題になった映画の原作だったことを知り、改めて人気の高さを実感した。 今まで読んできた警察小説とは違う、暴力団を担当する刑事の独特な考え方や判断基準、強引な取引は新鮮で面白い。他部署から異動してきた日岡が捜査を共にする刑事:大上は、マル暴刑事の中でも突出して「ハードボイルド」という言葉が似合う男だと思う。 大上のやり方に最初は反発していた日岡も、大上と行動を共にし裏社会について色々知っていくにつれて刑事としての覚悟や深みが増していくのがかっこよかった。 終盤には過去の様々な出来事の真実も明らかになるし日誌の謎も解け、伏線回収が見事。さらに、読めば読むほど大上がなぜ周りからの信頼が厚いのかに納得した。 調べたらシリーズもので「狂犬の眼」「暴虎の牙」と続くようなので、楽しみ!

    43
    投稿日: 2022.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    任侠もののストーリーがあまり好みではないのと、登場人物が多く覚えられないのとで、一回挫折し、終盤を先に読んでしまいました。 終盤の展開が面白く、結局もう一度読み返しました。 主人公周りの登場人物のキャラクターやストーリー展開は好きでした。苦手な分類でしたが読んで良かったです。

    4
    投稿日: 2022.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昭和63年の広島県、古典的な暴力団の抗争劇で、登場人物や組織の数も多く、最初は退屈だと思っていましたが、尻上がりに面白い物語でした。 まるで、ヤクザになってたはずの男が間違って警察官になったような、そんな大上の突き抜けたキャラクターが魅力的です。 服務規律違反、違法捜査が当たり前、時代も反映されているとは思いますが、 暴力団組員を罠にかけて別件捜査(覚醒剤を隠し持って暴力団組員のバッグに密かに押し込み、覚醒剤所持の罪でしょっぴく)、 取り調べでは容疑者を硬い木製の椅子に正座させ、後ろ手に椅子に括り付ける、 逮捕容疑のない組員に手錠を嵌めて、包丁で顔を切り付け、さらに別のヤクザから預かった金500万で懐柔し、情報を吐かせる、 ヤクザから毎月、”袖の下”を受け取る、など 失踪していた上早稲二郎の遺体捜索以降の後半は、目が離せない展開となり、衝撃的な末路を迎えます。 また、組織にとって都合の悪い情報を持つ大上を、体よく排除しようとした警察組織に対して、同じ組織にいる大上の部下・日岡が今後どう立ち振る舞っていくのか、続編が楽しみです。 血を受け継ぐ者として日岡が抱く決意は、凶犬の眼へと続きます。映画化も納得の素晴らしい作品でした。

    1
    投稿日: 2022.09.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    刑事ものの小説はたくさん読んできましたが、今作のようなタイプは初めてでした!大上の市民を守るという信念は伝わりました。(そのための手段は賛否両論ありますが…)大上の血は確かに日岡に受け継がれていきましたね。

    3
    投稿日: 2022.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とてもおもしろかったです。 最初からちょっと気になる文章はあったのですが、読み進めていくうちに、そうだったのか!もう構成が素晴らし過ぎる!となりました。 一気読みしてしまいました。すごい満足感。 映画化されて日岡を松坂桃李さんが演じられたと知り、ピッタリだなぁと思いました。

    4
    投稿日: 2022.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いやぁ〜おもしろかった!!!!! というか息をつかせぬテンポの良さ!!!!! 広島弁の怒号がストーリーの展開をよりアップテンポに仕上げてくれる。また男臭い昭和の匂いを沸々と感じさしてくれる。 そして正義とは何か?を考えさせられる。そして圧巻のクライマックス!!!!! この作品が女性作家である柚月裕子さんによって描かれたことに驚きです。皆さん是非ご一読を!!!!! PS.パナマ帽を斜に被ってショートピースをふかすガミさんの姿はクレージーケンバンドの横山さんを想像してしまうのは私だけでしょうか?(笑)

    22
    投稿日: 2022.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まさに、「一気読み」でした。 佐方貞人シリーズとはひと味ちがう、面白さでした。 映画は観ていませんが、松坂桃李・役所広司のイメージで読了です。

    5
    投稿日: 2022.08.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1、映画を観た後だったので読みやすかった 2、映画とはラストが違った(バイオレンス無し) 3、ストーリーを楽しみたい人は先に読んだ方が良いかも

    1
    投稿日: 2022.08.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでいる時はリズムもいいし、人物のセリフもかっこいいし、先を知りたいと思わせてくれる内容だったが、とても心に残るという本でもなかった。 しかも、え?死んじゃうの??と思ったし。こういう主人公って、不死身じゃないんかい笑。 少ししてから映画化された事を知り、確かにこれは映像化向きだよな、と思った。

    0
    投稿日: 2022.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あまり詳細を知らずに読み始めたら良かったやつ。 あとから調べてWikipediaに速攻ネタバレがあったので危なかった。

    0
    投稿日: 2022.07.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み出すと止まらない。 ストーリー上の謎も、想像を越えるわけではないのに、そこにからむ話や人間模様がとても豊かで、読んでいて腑に落ちる。 五十子会の読み方がわからずネットで調べたら、さくっとネタバレも見えてしまったので、相関図載せるなら、是非ふりがなもふってほしい。

    0
    投稿日: 2022.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後まで読めなかった。。。 筆者の他の作品が好きで、この本を読み始めたが、テンポはいい、描写も読みやすい、でも世界観が理解できず途中リタイア。 続編の『凶犬の眼』、『暴虎の牙』も、一気読みのために図書館から借りていたにもかかわらず、一行も読まずに返却。

    0
    投稿日: 2022.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。 終盤は、胸にグググっとくるものがあって、熱く、温かく、そしてスカッとしたし、前向きな気持ちになった。 暴力団とつながる常識はずれな上司大上と、その上司のスパイとして送り込まれたはずだった部下日岡。 が、あることを境に、最終的には、お互いがお互いを思いやる師弟愛が生まれる。 極道系の物語は苦手意識があってほとんど読んだことがなかったけど、この本でその意識がなくなった。

    1
    投稿日: 2022.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    柚木さんの刑事もの。途中、暗い雰囲気にのまれ少し止まってしまったけど、読み出すとするする。 暴力団の抗争を止めるために古参の大上が取った手法、それに従うヒロダイ出のエリート日岡。「常識」の通じない相手にどうそれを通すか。オーディブルの良さか、ヤクザの脅しとかうまく表現されてたなぁ。でも描写もうまい!。

    1
    投稿日: 2022.06.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    暴力団物はあまり好きではなく、敬遠していたがレビューの高評価から惹かれて読んでみた。 これは中々の良作であり、様々な人物が錯綜していく中でしっかりとミステリー要素もあり、意外な展開もみせられたことで後半は一気読みであった。 大上の粗暴な中で見せる人間愛のようなものが良いエッセンスになっている。ただの悪徳刑事ではないことが良いのだろう。 謎が解決しているのか否か良い意味で中途半端になっているところも凄く良い感じである。映画も観てみようと思う。

    4
    投稿日: 2022.06.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    広島弁の怒号がヤクザの荒々しさだけではなく、親近感を醸し出し、色気のある魅力的なヤクザ小説でした。また、大上の魅力に終始圧倒されました。「仁義なき戦い」見たいですね!

    1
    投稿日: 2022.06.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    広島のヤクザの抗争とか警察との癒着とか。 先日まで太平洋戦争の本を読んでいたけど、ヤクザ同士の抗争って軍と軍の戦争と変わらないのねーと思いながら読んだ。同じような面白さ。 戦争は史実なので気持ちが持っていかれそうになるけど、ヤクザモノはファンタジーとして楽しめる。こういう小説にありがちな下品な濡れ場が無いのも良かった。終盤が衝撃的。

    2
    投稿日: 2022.06.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    映画はやくざ映画に仕上がっていたが、こちらは警察小説。 タイトルがとてもいい。 映画化に際し、原作者の唯一の注文がジッポーの柄を狼にすることだったとのことだが 狼以外の何にする気だったねんと思う。 そのくらい、狼がぴったりはまる作品だった。 一ノ瀬はもう少し動くかと思っていたが、代わりに瀧井が活躍。 エピローグ、セリフだけ読むと大上が話しているようだ。 続編に期待。

    0
    投稿日: 2022.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めてのヤクザ小説!ヤクザものはあまり興味を惹かれないのですが、警察官側の悪と正義については興味津々で魅力を感じております。映画「日本で一番悪い奴ら」が個人的にめちゃくちゃ面白かったんですよね!映画「孤狼の血」が同じ監督さんと知って見たくなり、まずは原作を。 いやー、おっかない!広島弁いいですね。 一体このストーリーのオチはどう持っていくのか?全くわからず、それが良かった!スパイが誰かは予測できましたが、最後は熱いですね!男って感じです!かっこよかった。さ、映画を見よう。

    32
    投稿日: 2022.06.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    以前に読んでいたが映画版を見て再読。警察とヤクザの癒着の話。ヤクザは必要悪?ミイラ取りがミイラになった。ガミさんの意思は引き継がれる。

    6
    投稿日: 2022.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いやー面白かった。気になって止まらなくなって、どんどん読み進めていけた。 まさかこんなオチになるとは。 プロローグとの繋がりも鮮やかで、唸らされた。 ガミさん、めちゃくちゃな刑事やけど、かっこよすぎた。

    4
    投稿日: 2022.06.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小説の構成的に映画より先に小説を読みたかったな。 映画では割と早めに明かされる設定をオチとして持ってきてるから、ネタを知ってるミステリーを読んでるような気分になってしまって残念だったけど、映画とは違う面白さがあって良かった。 映画も小説も続編が楽しみ。

    0
    投稿日: 2022.06.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった ヤクザVs警官のハードボイルドミステリ ストーリとしては 昭和63年の広島で、捜査二課に配属された新人の日岡。 やり手のマル暴刑事の大上とコンビを組むことに。 ヤクザ同士の抗争は一触即発の状態。そんな中、大上は違法捜査を繰り返しながらもヤクザたちに切り込んでいきます。そんな大上の捜査に戸惑う日岡。 そして、暴力団系列の金融会社の社員が失踪。それを皮切りにいよいよヤクザ同士の抗争勃発! 仁義なき戦いの世界観です! その抗争を食い止めることができるのか? といった展開です。 大上はヤクザと癒着していながらも、筋の通ったスタンス。まさに虎狼。 そして、ラストに明かされる構図 日岡のとった行動.. うーん、この展開すごい。 映像化されているということで、映像見てみたい お勧めです。

    31
    投稿日: 2022.05.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画の後に原作を読んだ。 内容が少し違っていた。 映画は衝撃的なシーン重視だったけど、原作は心情重視だと感じた。 面白かった。

    0
    投稿日: 2022.05.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    解説に悪徳警官小説の金字塔とあるが、その通り。ヤクザとの癒着を噂されるデカ・大上とコンビを組む新人デカ・日岡。時は昭和63年。場所は広島県。暴力団抗争を止めようとする悪徳デカの正義。しかし殺されてしまう。『仁義なき戦い』の世界ですが、読後感は良かったです。面白い、さすが柚月裕子さん。

    5
    投稿日: 2022.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    広島県内所轄署の捜査二課暴力団係に配属された新人刑事・日岡が、コンビを組むことになったベテラン刑事・大上の違法捜査に戸惑いながらも、正義とは何か、信じられるのは誰か悩みつつ、本当の試練に立ち向かっていく作品。 広島弁に馴染みがない上に、初めて暴力団係、通称マル暴の刑事に焦点を当てた作品を読んだので、広島弁、ヤクザ用語、警察用語に慣れるまで読み進めにくかった。 しかし、言葉に慣れてくると面白さが高まってきて、ページを捲る手が止まらなくなった。 そして、終盤に入ると、「まさか、あの人が!」という驚きの展開の連続に翻弄されつつ、こういう正義の形も格好いいなと思いながら読了した。 シリーズの続編が2冊あるようなので、そちらも読んでみたい。

    5
    投稿日: 2022.05.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    柚月裕子のバイオレンス小説。警察と暴力団の間で命を懸ける刑事の姿を描く。映画化されて話題になったが、「仁義なき戦い」の世界だからウケるのは当然だ。

    0
    投稿日: 2022.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    捜査2課の刑事大上は、なぜ、ダークヒーローとなったのか。なぜ、ダークヒーローであり続けなければならなかったのか。そして、なぜ、日高は大上を追って、ダークヒーローとなっていくのか。ともかくも、こんなにも骨太で、吐き気がするほどリアルなストーリーをよくも紡ぎ出したものだ。

    0
    投稿日: 2022.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    途中からは一気に読んでしまった。 本当かどうかは分からないけど、すごい迫力でした。キャラクターもよく、エンターテイメントとして夢中になれる作品でした。 映画になるのも分かるなぁと思うし、続編も読みたい!と思いました。

    3
    投稿日: 2022.04.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    孤狼の血の映画をまず見て 孤狼の血Level.2の映画も見て その後、何故か孤狼の血Level.2の小説を読み… 暴虎の牙を読みかけで 孤狼の血を読んだ …順番がどないやねん(笑) 映画を見てるから、驚きはないけど ガッツリハマれた 映画を見る前に読みたかったなぁ 映画はラスト派手に五十子の首を落としたけど そこは映画ならではだったのね 納得 しかし映画の配役がみんなバッチリやなぁ とくに松坂桃李と江口洋介が私的には かなりバッチリ あ、滝藤賢一も!! 真木よう子はガッカリ 麻生祐未にしてほしかったわ (色気が必要だから真木よう子なん?) あ、映画の感想になってしもた… 小説ならではのオチが良かったです。 さて次は凶犬の眼を読むぞ〜

    1
    投稿日: 2022.04.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画が好きだったから後追いで原作を読んだ。話は分かっているのに読む手が止まらないくらい夢中になって気付いたら終わってた。歪んだ正義が垣間見える度に、綺麗事では済まない世界で闘う人々に対して、側から物を言うことの烏滸がましさを知る。警察は権柄ずくだけの存在ではなく市民を守る崇高な職業であることが伺えるが、そこにある瑕瑾も見逃してはならない。

    2
    投稿日: 2022.04.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昭和時代の広島、ヤクザの抗争と暴力団係の刑事たちのお話 正直、読む前に期待していたような派手さや爽快感は皆無 作中使われている広島弁も相まって、わりと淡々と泥臭い話が続く が、この本の真骨頂は最後の70ページほどで姿を表す 個人的にはここで描かれる正義について共感はし難いのだが、 それでもぐっと来るものがあった 本編を賑わせたアレコレについては未解決で、これについては続編で語られるのだろうか?

    1
    投稿日: 2022.04.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    めっちゃおもしろかった!!!!!! 騙された〜しかも気持ちよく! ふぁっ?!?!って本当になった笑 それにしても日本の警察の歴史的な部分を垣間見た感じがした。きっとこういうのが根強く今も続いていてマスコミやメディアでは一部しか報道されない操作的な情報を与えられてると本を読めばつくづく思う。日岡のスパイにはあっぱれだったし、大上さんの男気の感じと小料理屋の女将さんもいいなぁって全てがちょうどよくてほんとうに面白い話だった 映画は少し中身がちがった気がした。

    3
    投稿日: 2022.04.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    フォロワーさんのお勧めで気になった一冊。 一気に読める。淡々と描写される文章で頭の中に映像が浮かび、感情移入してしまう。 極道と警察というある種独特な組織達は、どこかで繋がり、バランスを保つ事で世の中は回っている。 『堅気に迷惑をかけぬよう目を光らせ、やりすぎた外道は潰す』 縦社会の仁義、裏での取り引き、交渉が見事に描かれていて、面白かった。表に出ぬ様、真実は平気で塗り替えられる。 第二の大上誕生の描写はあっぱれである。

    25
    投稿日: 2022.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画から興味を持って。 暴力団と密に付き合う刑事大上と、大上と組むことになる大卒の青二才日岡。理想がまだ残ってる青二才が、いろんな経験を積んで擦れたベテランに反目するのはありがち設定だと思って読んだ。 暴力団が持ってる論理、その集団形成及び構成はまったく知らない世界なので興味深かった。

    2
    投稿日: 2022.03.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    めちゃおもしろかった! アウトレイジをマル暴刑事側から見てる感じ? いや、アウトレイジ超えたな、これは。 ヤクザ抗争モノってオチのパターン限られるよなぁー、と思ったら甘かった! 通勤中にAudibleで聴いてた(ナレーションがまた最高)のですが、ラストが衝撃的で、家路に着いちゃいそうだったのでしばらく家の前に座って最後まで聴いちゃいました。 思わず「なるほど!そこに繋がるのか!」と独り言。 次に繋がりそうな余韻も残しつつなので続編に期待!と思ったら既に出てるんですね。 ついでに映像化も期待!と思ったらこちらも出てるんですねw 続編も映画も観たいと思います。しばらくの楽しみができたぜぃ!

    6
    投稿日: 2022.03.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    うわ~おもしろかった!! 昭和63年 ヤクザの抗争を抑えようと奔走する広島県の警察 呉原市のマル暴に配属されたのは、広島大学を卒業後、警察に入った日岡秀一。配属されたマル暴で上司となったのはヤクザと癒着がウワサされている&自分の目的のためなら手段を選ばない…という型破りな刑事・大上章吾。 金融関係に勤める一人の男の失踪から、ヤクザの抗争へ… 日岡と大上はその抗争の中へ身を投じていくことになるが… 大上さん~!! 日岡さん~!! ラストまで何度叫んだことか…(心の中だけだけど) そしてラストで「ええ!!」 映像が目の前に浮かぶような描写と広島弁があいまって なんか読み終わった後で映画を1本見たような気持ちになった~ まさに現代版の「仁義なき戦い」(って実は私、見たことないのですが…見たくなった!) も~この作品の映画、絶対に観る!! 監督はあの白石和彌監督と聞けば もう見るしかない!! いや~本当にすごい小説でした。

    9
    投稿日: 2022.03.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    女性の作品とは思えないタッチ。 暴力シーンやヤクザ語りなどどのように習得されたのか、非常に興味深い。

    7
    投稿日: 2022.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の最後に明かされるいくつかのネタに驚かされ、納得した。 大上の最期は唐突な気がした。 五十子も、大上を殺せばどんな反発を食らうか予想できないわけはなく、実際手痛い反撃を食らっている。その部分にモヤっとした以外は楽しめた。続編も読んでみたい。

    1
    投稿日: 2022.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    さきに映画をみていたので大上が役所広司にしかおもえなかったが、いずれにしてもとにかくガミさん(大上)が魅力的すぎる もちろん話の筋のおもしろさもあるが、これだけ魅力的な人物がいるというだけで読んでいてたのしい

    33
    投稿日: 2022.02.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    圧倒的★5 悪徳マル暴刑事と極道たちの血塗られた抗争活劇。新人刑事の奮起と葛藤から目をそらすな! 広島県のヤクザ抗争を舞台に、マル暴刑事と新人刑事が極道撲滅を目指すハードボイルド警察小説。 クソ面白いっ! 今までこんなに面白い小説読んでなかった自分が悔しい。俺のバカっ 未読の方は今すぐAmazonでポチるべし。 世界観、話の展開、キャラクター、リアリティが完璧。特に構成力がスゴイ! 序盤からスピード感が満点、入り組んだ事件が次々発生して登場人物が交錯するにも関わらず、どんどん読み進められる展開が見事。終盤の真相も素晴らしく、ミステリーファンとしても納得のストーリーです。 なんといっても主人公の刑事二人が強烈でカッコよすぎですよ。何事にも真面目に真摯で、最後まで筋を通すさまは男として惚れる。 柚月裕子さんは専業主婦から作家になられたとのことで、大変努力をされたんでしょうね。感銘を受けました。本作は変に善悪を語るのでなく、人間ドラマのエンターテイメントに振れているところが素晴らしいと思いました。 次回作もものすごい勢いで読みます!

    47
    投稿日: 2022.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画を観て作品にはまり、小説も読んでみました。 …最高。 映画より小説の方が好きでした。 女性が警察対暴力団の世界を、ここまで詳細に、しっかりとしたストーリー性を持って書かれたなんて驚きました。 きっとかなり取材や勉強をされて書かれたのかと思います。読み応えありました。 ガミさんは滅茶苦茶かもしれませんが、本当の優しさや正義を誰よりも理解しているのだと感じました。 日々様々なニュースが報道されますが、きっと自分が見えているのは一部分に過ぎないことが多いのだろうと、ふと思いました。 警察や暴力団にアレルギーのない方には、是非オススメしたい作品です。

    3
    投稿日: 2022.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最高。 エンタメという観点では最高峰だと思う。 読み始めてから終わりまでページをめくる手を止められなかったです。 強いて欠点をあげるなら、怒涛の展開から最後走りすぎて悪い奴らが懲らしめられるシーンが少なかったことくらいかな、、ただそんなことどうでもよくなるくらい面白くて好きな作品になりました!

    5
    投稿日: 2022.01.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    マル暴刑事と極道の人間模様を巧みに描いた警察小説。 映画が観ていませんが、原作はヒリヒリするような濃密な人間ドラマです。アツい! 3作目の完結編が早く文庫になりますように!!

    3
    投稿日: 2022.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めはヤクザものなので組同士の関係性や人物の名前、関係性がややこしくて読みづらかったが、読み進めるにつれて全体像が分かり読む手が止まらなかった。 ドスの効いた広島弁が絶妙な強弱になって、こちらにまで緊迫感が迫ってくる。 逞しくなった日岡を見て感動した、、。

    3
    投稿日: 2022.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よくあるヤクザものの物語かと思い読んでいましたが、最後の最後にしびれた。一気に泣ける様に胸が詰まる。大上と日岡の様にありたいです。

    3
    投稿日: 2022.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画を先にみて、役所広司さんや松坂桃李さんの熱演に驚き、終盤の展開にも驚き、ここ最近みた日本映画の中でトップクラスで良かったので原作も読んでみた。 映画ではかなりエグい表現や下ネタ、グロなどが多めだったが原作ではそういう描写は本当に控えめなので苦手な人でも読みやすいとおもう。 だいたいの展開は同じで、終盤やオチが結構違うなという印象。 どちらの展開も好きだけど、原作のほうが最後のエピローグの部分が最高だった。 続編があるらしいので読んでみたい。

    2
    投稿日: 2022.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おもろかった!監察側やったところは映画の方がより強調されとるんやな。 しかしエピローグでめっちゃ時間たっててびっくり。次の巻どういう話になんのやろ

    2
    投稿日: 2022.01.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画と少し違う所があって新鮮で楽しめた。 こんな血みどろドロドロの血なまぐさい小説を女性が書いてるってビックリ。

    2
    投稿日: 2022.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画を観て、その印象・インパクトが強く読む事に躊躇いがあったが、自分の中で最近の著者の他の作品の素晴らしさに感動し手にとってみる。映画で感じた惨さは微塵も感じられず、人間物語として楽しめた。人間の背負う業や憤り、怒り、儚さ、脆さ言葉が次々と出てくるが、原作(小説)は映画と別物であり深く感じる所が多かった。これからもこのシリーズは勿論、著者の作品を更に楽しみたい。

    4
    投稿日: 2022.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大上さん、魅力的な人物。日岡は彼に出会い、また、彼を通していろいろな人たちと出会い、人生観が大きく変わったようで。影響力の大小に関わらず、人とのコンタクトは、人生においてとても大切だなと思った。

    3
    投稿日: 2022.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでいて止まらなくなった。久々にこんなに胸が熱くなって余韻に浸れる小説を読んだ。間違いなく今年自分が読んだ小説の中でベストワン。

    2
    投稿日: 2021.12.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白すぎてビックリ!! 大上と日岡のコンビが最高。笑いあり涙あり。愛あり。師弟愛が美し過ぎて憧れます。 コテコテの暴力団係の大上と真面目な日岡。王道かもしれないけど、丁寧に描かれていて、ドキドキとワクワクが止まりません。 暴力団側の人物が面白い。もちろん反社はダメなんだけど、へー、そういう仕組みなのか。と何とも言えない学びがあります。分かりやすく、仁義がお茶目に見えてきます。 とにかく昔懐かし広島弁が楽しい!声に出して読みたい小説です(笑) 柚月裕子さん、二作目ですが、大満足です!映画も観てみます!

    7
    投稿日: 2021.12.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ややクセのある刑事ものですね。 ドンパチしてハラハラする内容ではなく、刑事とヤクザの面子をかけたせめぎあい。 あとは、主人公なり登場人物に引き込まれる魅力があったらもっと面白かったのではと思ったのが、正直なところです。

    0
    投稿日: 2021.12.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画を観た後に本を読む。分かりやすかった。面白かった。 どっちが面白かったかと言えば映画でしょ、、、いや半々かな。あ、本だわ。 頑張らずに読み切った450ページに感動。 読み終わるまで3ヶ月はかかるかなぁ。と思ってたけど、気づけば1ヶ月の奇跡。 「やりたい事やったらええねん。」 「口答えしよんは全員豚箱叩き込んじゃるけんのう。ええのぅ!!」

    3
    投稿日: 2021.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    電子書籍で3部作まとめ買い。 まずは感想『なんで今まで読まなかったんだろう!』っていうくらい面白かった。設定も広島で、暴力団と警察ってだけで『おー。そうきたか』と思って、広島弁が散りばめられると県民でもないくせになんか気持ちが高ぶる(笑) 曰く付きのマル暴刑事と若手部下に暴力団の抗争が絡んで…というそれだけでなかなか楽しめる設定だけど、人物描写が素晴らしくなんか肩入れしたくなる奴が多い。大上の警察にあるまじき行為…でもまあこれくらいはね…って感じで読んでたら、『あれれ??まさかの?』で、『えー!!あのエピソードはそういうこと!!だからかあ』と納得し、さらにさらに最後には『なに!!そういう裏があったのか!』ってなって伏線が回収される。秀逸な作品でした。2作目早く読もう

    3
    投稿日: 2021.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    母から借りた本 ・ 柚月裕子さんは好きだけど、ヤクザものかぁ… うーん… と思いながら読み始めた ヤクザものがそんなに好きではないからか中々すんなり頭に入ってこなかった… けど、魅力的なキャラやさすがの筋にどんどんはまり込んでいった 特に最初は刑事ガミさんの印象は粗暴でどっちがヤクザ?って感じだったけど垣間見える優しさや細やかさにどんどん惹きつけられるように ラストではまさかの展開にえっ!?と声が出てしまった 最後まで読むと各章の冒頭にある日誌がなぜ所々黒塗りになっているのか意味が分かりホロリとします ガミさんと組んでいた日高は標準語であったのにラストでは広島弁になってる そこに覚悟の強さが見えてグッときました

    1
    投稿日: 2021.11.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今まで極道の作品には触れたことがなかったため、読み初めは難しさを感じました。けれどもういいや、とならず最後まで読み終えました。気付いたら登場人物の人柄にはまってしまっている自分がいました。続編もぜひ読みたい!

    1
    投稿日: 2021.11.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    令和よ、これが昭和だ! と思わず言いたくなる、昭和の物語。 昭和の時代では、喫茶店でも道端でも居酒屋でもどこでも気軽に煙草が吸えたし、空き地の塀には「立小便禁止」という張り紙があったし、わりと喧嘩の声や怒鳴り声もそこここで見かけるものだった。世間、世の中全体が雑然としてわけのわからないエネルギーが今にも爆発しそうにくすぶっている、そんな時代が、昭和だった。 そして何より、スマホとインターネットは存在しなかった。昭和の物語を読むうえで重要なのはここだ。今なら、スマホでさっと調べれば済むことも、スマホを耳に当てて本人に電話すれば、もしくはチャットでも送れば簡単にズバリ本人に連絡がつくことも、この時代はできなかった。今から考えるとなんと不便な世の中だったのだろう。 もちろん、作中でも瀧井が使っていたように携帯電話はあるにはあった。体育会の青年の弁当箱のように大きくて重たくて電話しかできないものだったが、一般人は見たこともない代物で、まさにヤクザか政治家くらいしか使っていなかった。 誰かに連絡しようとしたら固定電話へかけるしかなく、公衆電話はかなり重要なインフラだったと思う。作中でもみんな公衆電話を使っているし、だからこそ誰かに連絡を取るというのは結構至難の業だったのだ。 そんな時代に、新人刑事の日岡は暴力団係の大上班に配属される。師匠としてついた大上は、暴力団との深い関係が噂されるが、検挙率の高さや事件解決の能力の高さなど、その有能さでも有名な刑事である。まだ刑事になりたて、なんなら警察官になってからもさして年数はたっていない、正義感溢れる青年である日岡は、大上の暴力団との「癒着」ともいえるレベルの付き合いのある人間関係や、違法捜査と言われてもおかしくない捜査手腕、暴力団と警察の関係についての考え方などに反発し、反論する。そのたびに大上本人の言葉や、大上の周囲にいる人々––大上が通う料理屋の女将である晶子、大上と付き合いの深い瀧井や一ノ瀬といったヤクザたち、大上を慕う先輩刑事や大上を頼りに使う上司たち––からの大上評をきき、少しづつ日岡の気持ちがぶれてくる。 世間を知らない青年が世間を知り、自らの正義感と現実をすり合わせていく、日岡という青年の成長譚としても面白い。 (大上の考え方に寄るのが成長なのかというのはさておいて) 各章のリードに、日岡が書いた日誌が、意味深にも数行削除された状態で掲載されている。これと、日岡成長譚と思わせる日岡の思考の揺れが、実は大きな意味を持つというあたり、小説の作りとしてもよくできている。よくあるパターンではあるし作中でもさりげなく示唆されているのだが、ラストを読むまで全く気付かなかった(というか日誌部分、読んでなかった)。 血が通った魅力のあるキャラクターたちと、文庫本の解説にもある通り絶妙な時代設定、成長譚とミステリーという小説構成のうまさなどが重なり、この1冊で世界と物語が完結、見事に昇華している。そのため、続編にまだ手が伸びていないが、そのうち読んでみようかと思う。 しかしこの時代にコテコテの昭和極道・警察小説が出てくるなど、日本ミステリー界の懐の深さと広さに安心する一品でもあった。

    1
    投稿日: 2021.11.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    かなり精神にきた。 容赦なく暴力と権力の醜さが描かれてる。 自分にとって何が大切か見極めながら生きることが必要だと思った。 たとえ群れから離れることになったとしても。 大上さんの結末がめちゃくちゃショックで今も沈んでるけど、日岡や抗争のその後を見て報われたと思った。 生きているうちに果たせなかったとしてもその血を受け継ぐ者がそれを果たす。 まさに日岡に受け継がれてるなぁと感じる。 大上さんに権力や肩書きなどの見せかけではなく、人間としての強さを感じた。

    2
    投稿日: 2021.10.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画の予告が面白そうだったので、まずは書籍でと手にした本。 刑事の話や極道の話は沢山読んできたけど、これはかなり面白い。 そして広島弁がとっても好きになった!

    3
    投稿日: 2021.10.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    初柚月裕子。 世評の高い作品だったがそれに違わない作品。あまりいい言い方ではないが、女性が書いたものとは思えない迫力がる。 感想書いてて今気がつきましたが、主人公の名前、大上と狼を引っ掛けているんですね。 大上と日岡の関係性や、志乃の晶子との関係とかたまらないですね。ほぼ現実にはあり得ないと思いつつも引き込まれます。 物語の展開はミステリとしてみると、割と分かりやすい気はするが、その弱点を補ってあまりる人物造形と熱量がある。 これは続編を読まねば。 また少しタイプの違う狐狼がそこにはいる気がする。

    9
    投稿日: 2021.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おもしろい。一気読み。 すごいスピード感、疾走感。 アンチヒーローなハードボイルド。 読んでよかった。 大上は自らの信念に生きて、そして死んだのかな。

    2
    投稿日: 2021.10.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    正直、自分の想像力のたくましさは自負しているところであって、読書も時々、移入しすぎてしんどくなる事があり、この作品もそのひとつ。大上の疾走感ある生き方や暴力への息苦しさ、入り込みすぎて本当に臓腑が締め付けられた。昭和の時代が感じられる描写もとてもいい。

    3
    投稿日: 2021.10.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    Amazonおすすめの書籍欄や映画のCMで、何年か前からたびたび目にしてきた。何故かあえて避けてきたのは、予感があったからだろう。読んだら嵌まる。 魔が刺して手にしてしまい、予感は的中。先を知りたいのに終わるのがもったいない、読み続けたい。 警察小説もヤクザ小説も、それなりに読んできたつもりだった。敵対関係の組織の、どちらかが主役、悪役、あるいはどんでん返し。それぞれ面白く読んできた。では本作の主役は?悪者は誰?分類する時間も必要もない。大上に愛されたいヒト、日岡を支えたいヒト、老若男女問わず続出だろう。 読了後、プロローグとエピローグだけ再読して、人知れずニンマリしてしまった。

    4
    投稿日: 2021.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ヤクザ物はあまり好きでないなぁ、と思いつつも柚月裕子さんの代表作である以上、読まない訳にはいかないと決意を固めて読了

    2
    投稿日: 2021.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズ物の初巻なのに一番最後に読んでしまったので、こういう事かぁと確認のような読み方になってしまった。 ガミさん、カッコいいなぁ。国光もよかったけど、やっぱりガミさん。

    2
    投稿日: 2021.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昭和のゴリゴリ極道系 あまり得意分野ではないけど… と手にとりましたが… 滅茶苦茶 面白かったです ぃやぁぁ…滾る… 極道の怖さ、生々しさが凄い伝わるが… 何より 読みやすかったです… 続編も積読してあるので 楽しみ( ☆∀☆)

    68
    投稿日: 2021.09.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    めちゃくちゃなようで暖かい人間味溢れるガミさんは素敵でした。日岡もガミさんみたいないい男に成長していってほしいです。

    2
    投稿日: 2021.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     映画「孤狼の血」LEVEL2 が上演されていることなど露知らず柚月さんの代表作を手に取った。読了とともに映画も鑑賞した。 いつものことながら、映画と小説に違和感を覚えたが、概ね物語が原作通り進行していた。  昭和六十三年広島。第三次広島抗争から十四年、ヤクザが割拠する時代は終わろうとしていたが、呉原市では加古村組と尾谷組が火花を散らしていた。呉原東署ではマル暴刑事としてはベテランの大上(通称ガミさん)のもとに、県警本部から新米刑事日岡秀一が部下として配属されたところから物語は始まる。 その大上は、暴力団同士の抗争を陰で抑えこんでいた。  大上は、加古村組の傘下の闇金融(呉原金融)の上早稲失踪事件をきっかけに、加古村組を壊滅させようとしていた。日岡とともに捜査を進めるが、捜査とは名ばかりで恐喝・暴行・拷問などの常套手段に対し、日岡は疑問を感じその手法に猛烈に反発していた。  以上が大まかなあらすじです。  ある日大上は、日岡に愛用のジッポライターを渡し、「万が一のときは頼むぞ」と言い残し失踪してしまった。  もし警察が事件に関与しているヤクザに対し、「証拠が~」「非合法だ!」などと言って捜査を躊躇していたら、抗争は激化するばかりか、一般市民に被害が及ぶ。勿論、ヤクザといえども人権はある。ヤクザの内部を熟知している大上ならではの正義が日岡刑事に託されたのだ。  小説には、不祥事に対し公権力がある側の隠蔽体質が悪化の原因にあるように書いている。  先日、北九州市の特定危険指定暴力団の組織のトップに対し、初めて死刑判決が出た。四人の一般市民が犠牲になり、首謀者は殺人などの容疑がかかっていたのだ。判決後裁判長に対して『なんだ、この裁判は。全然公正やない。あんた生涯、このこと後悔するよ』と言い放った。  弁護側が即刻控訴したのは言うまでもないが、法曹界ならびに組織を震撼させただろう。それでも暴力団壊滅には、先の見えない道のりがあると思う。  読書は楽しい。

    18
    投稿日: 2021.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    * 広島を舞台に暴力団を取り締まる警察官、 その中でも格別に異彩を放つ孤高の男がいた。 県警から移動の命を受けた日岡は、 噂の刑事・大上のパートナーになる。 日岡は型破りな態度で捜査を続ける大上に 反発心を抱えながら、彼の真意を探る。 事細かに書かれた暴力団の組織図と抗争、 それに立ち向かう孤高の狼の戦う姿の 超長編の物語。

    5
    投稿日: 2021.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2021/9/18読了。 ヤクザ組織の群雄割拠感、警察内部の闇、そして毒をもって毒を制す大上刑事の男気。どれをとっても素晴らしいエンターテイメントでした。 伏線回収もオーソドックスではあるが無理がなく、良い意味で丁度いいと感じだ。

    5
    投稿日: 2021.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    刑事大上がカッコ良かった!日岡も今後、男臭くなって行く様で楽しみ。極道の男達も仁義通っていてカッコ良い。筋の通った男達が登場人物。シリーズ3作らしいので後の2冊も楽しみ。

    2
    投稿日: 2021.09.14
  • マル暴刑事と極道の話

    目的のためなら違法行為も行うマル暴刑事と極道の話。 現実だったら嫌悪感を感じると思うが、フィクションの世界ではアウトローに魅力を感じてしまう。 話にぐいぐいと惹き込まれた。 大卒の優等生刑事がはみ出し刑事に徐々に心酔していくところも納得感が高かった。 終盤での驚きの展開や日誌の削除の意味など最後まで飽きさせなかった。

    0
    投稿日: 2021.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった。 今映画が上映されてるのでどんなキャストだろうと 検索したら あらすじでネタバレしました。

    2
    投稿日: 2021.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場人物を絞った方がパンピーにはわかりやすいかと。 主人公がガミさん派になる流れが弱かったように思う。 映画みたいけど、拷問シーンが多いのが嫌だ。

    2
    投稿日: 2021.09.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    しぶい!渋すぎる!痺れる! 映画とはけっこう違うんだなー これをあの刺激的な画で魅せる2時間の映画にしたのも凄いなー、 とか感心した。 頭の中は完全に役所さんと松坂桃李だったし、 石橋蓮司と江口洋介とピエール瀧だった。 みんな大好きガミさん。 すっかり惚れてしまいました。 警察内部、ヤクザ組織と登場人物が多いにもかかわらず混乱せず読めた! さすがです。 レベル2と狂犬の眼も読みたいと思う。

    3
    投稿日: 2021.09.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画2が話題となり、それならばとAudibleの本作に手を出した。柚月作品を読むのは「慈雨」に続いて2作目。著者は1968年生まれの東北の人だというが、本作は昭和63年(1988年)の広島のマル暴刑事の物語。2021年の現在からすると昭和時代は30年以上も昔のおはなしの世界なんだなと実感。 なお、映画では最初にバラされるプロットが、原作では最後にならないと明かされなくなっている。(映画を見た娘が、Audibleのラストを横で聞いていて指摘) このプロットが伏せられているからこそ、小説としての盛り上がりがあるのだけど、映画はひっくり返してしまったのね。。。

    2
    投稿日: 2021.09.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一気読み。 ガミさん…最初は何この人?刑事じゃなくてほぼヤクザじゃ…って引いたけど、読み進めていくにつれてヤクザにも身内の敵にも一歩も引かず踏み込んでいく強さや、堅気を守る優しさが見えてくるにつれてどんどん引き込まれていった。 たった一月ほどであっても、すぐ側でその姿を見てきた日岡が、ガミさんの想いを継ぐ覚悟を決めていったのも頷ける。 日岡の本格的な活躍は次巻から。楽しみ。

    15
    投稿日: 2021.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画化されてるから読む気にならなかったけど 映画観たわけじゃないし 重い腰あげて読んでみた 柚月さん作品だからね ラストに予想外の展開ちょこっと入れてくるの面白いよね 人情味溢れる感じが、上手

    2
    投稿日: 2021.08.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かったです。 ハードボイルドな警察小説、少し敬遠してたところがありましたが、映画があまりにも面白すぎて、原作も読んでみることにしたら、予想を裏切らない面白さ。 大上の違法捜査や、ヤクザとの癒着など、世間から完全に叩かれるであろう事を当たり前のようにするが、その裏には、堅気を守るため、戦争を起こさせないようにする手筈だという、筋がしっかり通っているかっこいい人だなあと感じました。 日岡の心情の変化も、ガラッと変わっていき、本当の親子のような関係がグッときます。 イッキ読みしてしまいました。狂犬の眼も楽しみです。

    5
    投稿日: 2021.08.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    警察小説はいくつか読んでいたので仕組みはなんとなくわかるし大丈夫だろうと読み進めたはいいが 暴力団関係の小説ははじめてだったので知識がなく仕組みの理解と人物名を覚えるのが大変でなかなか読み進められなかった一冊 章を追うごとに緊迫感が増していき目が離せなくなった そんな中、自分のうっかりミスでサジェストでネタバレを食らうというかなしいこともありつつ読み終えた 最後の章に入る直前に瀧井達が言っていた監察が動いてるの監察が日岡だと気付き、見事にやられた爽快感 黒塗りされているのは日岡が殉職かなにかで亡くなり都合の悪いところを誰かが消してると思っていたが的外れだった 死体の描写が悲惨でその章を読んだ日に悪夢をみた… 映画もみようと思う、続編で大上さんの意思をついだ日岡を読みたい 順調に警察で過ごしてるということはマル秘ノートは隠されたままうまいことやってるのだろうと期待 最後にネタを監察官にばらしていたから、大上さんとよく通っていた志乃にヒントがあるとばれてしまうとおもったが大丈夫そうで一安心(血眼になってまでは探してないのか?ちょっと間抜けだなと思っている) 大上さんの奥さんと子供のひき逃げ犯についての描写を見つけられず もう一度読みたい

    2
    投稿日: 2021.08.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    数ある柚月作品の中で 手付かずだった一冊。 面白いのは分かっていた。 読み応えも分かっていたけれど 温め過ぎていたようだ。 本当に面白い。圧巻。止まらない。 今更だけど、今年読んだ代表作になりそう。

    3
    投稿日: 2021.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    まさに圧巻でした。 今までに読んだ柚月裕子作品の中でも「最後の証人」と1〜2を競う作品。 私の父親が任侠映画が好きで、幼い頃から菅原文太さんの映画をよく一緒に見ていました(どんな子供だよ)。 「仁義なき戦い」を彷彿させるヤクザ社会と暴力、そこにヤクザ顔負けのマル暴刑事。 昭和ですね〜。 本作の主人公は捜査二課(マル暴)に配属された新人の日岡秀一。 配属先でペアを組むことになったのが、暴力団関係の捜査では抜群の実績を残す大上彰吾(通称ガミさん)。 初日からガミさんの指示でヤクザに因縁を付けさせ、喧嘩となる中で相手が匕首を構えた時にようやく現れ「よーし、そこまで!」と声を飛ばす。 その場で逮捕する訳でなく、「こりゃあ、預かっとくで」と指紋のついた匕首を押収。 これがガミさんのやり方。 いやいや、完全にアウトです^^; しかも、こんなのはほんの序の口だから、ページを捲る手なんて止まるわけがない。 各章毎に冒頭は日岡が書いた日誌から始まりますが、大事なところは黒く塗り潰され、削除されている。 大事な中身を先に開示しない為かと思いきや、明かされた日岡の正体。 ガミさんが死に、意志を受け継ぐことを決めた瞬間、それまで優等生だった日岡の姿はそこには無い。 これぞハードボイルド。 いやぁ、血生臭いがカッコいい! 読み終えた後、次に読もうと思っていた本は一旦本棚に戻し、このまま続編である「凶犬の眼」を読む! いや、先にprimeで映画を見る? (邦画って久しく見てないですが...) ええい、休日なんで両方いくしかないですね(笑) 説明 内容紹介 日本推理作家協会賞受賞作、待望の文庫化! 常識外れのマル暴刑事と極道の、プライドを賭けた戦い。作家、マスコミほか多くの賞賛を集めた、圧巻の警察小説。 緻密な構成、卓抜したリアリティ、予期せぬ結末。いやあ、おもしろい。正統派ハードボイルドに圧倒された。 ――黒川博行氏(作家) 日本ミステリ史に残る、今世紀最高の悪徳警官小説だ。 ――茶木則雄氏(書評家) 昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく――。 内容(「BOOK」データベースより) 昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か。血湧き肉躍る、男たちの闘いがはじまる。 著者について ●柚月裕子:1968年、岩手県生まれ。2008年、『臨床真理』で『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞を受賞。16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞を受賞。丁寧な筆致で人間の機微を描きだす、今もっとも注目されるミステリ作家の一人。他の著書に『最後の証人』『検事の死命』『蟻の菜園‐アントガーデン‐』『パレートの誤算』『朽ちないサクラ』『ウツボカズラの甘い息』『あしたの君へ』『慈雨』『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』などがある。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 柚月/裕子 1968年、岩手県出身。2008年『臨床真理』で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞を、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    12
    投稿日: 2021.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    新米刑事の日岡の成長をマル暴刑事の大上が大きく影響を与えていく。広島を舞台にハードボイルドが描かれた楽しめる一冊。

    5
    投稿日: 2021.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    新米刑事とベテラン刑事が事件を追っていくというよくある刑事小説たが非常に面白かった。 ガミさんはカッコイイし、日岡もある意味成長しカッコ良さが出てた。

    3
    投稿日: 2021.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    群れず自分の正義を貫くガミさんや成長著しい日岡の行動にカタルシスを感じた。 自分の知らない世界だけれど、だからこそカッコいいな。 著者の知識、創造力に脱帽。読書中、著者がどうやってこのストーリーを生み出したのかを妄想した。

    4
    投稿日: 2021.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一気読みだった。 警察、暴力団の人物がリアルでありながら自然に読める。ガミさんから日岡へ、狐狼の血を受け継ぐ様に胸が熱くなった。

    7
    投稿日: 2021.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった! 映画は観てないが、頭の中は役所広司と松坂桃李。 広島県の架空市 呉原東署の暴力団係と暴力団。 警察vs暴力団の話ではなく、舞台の昭和63年は共存関係に近い。 まず、この男たちの闘いを女性作家が描いたところに驚く。柚月裕子氏は『慈雨』に次ぐ2作目。作者にもとても興味を持った。 本当の正義とは⁈ ガミさんの男気を間近で学んだ日岡。映画の2作目は間もなく公開らしい。

    12
    投稿日: 2021.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミステリかと言われると難しいけど、先が気になってグイグイ引き込まれる魅力的な警察?小説だった。個人的には暴力反対なので大上のことも好きになれないままだったけど、さすがに最後の展開には泣けた。この先の日岡くんが気になるからすぐ次の「凶犬の眼」を読みたいと思う。晶子さんは真木よう子じゃないだろ、と思ったら映画版に晶子さんは出ないんだ…残念

    4
    投稿日: 2021.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    心の底から面白かった!と快哉をあげたくなるほど、夢中でページを繰り、三部作全てを一気に読んだ。 なかでも一作目『孤狼の血』は圧巻の読み応え。 ヤクザよりヤクザなガミさんの、無法者に見えて、締めるべきはきっちり締める男ぶりと懐の深さに、男も女も、そして読者も強烈に惹きつけられる。 一之瀬守孝や瀧井らとの信を置いた付き合いと葛藤は、ピカレスク小説のようなカタルシスを生み、次第に存在感を増す日岡にも引っ張られながら、最後は衝撃的であるものの、最高に格好いい幕切れとなり、直ぐ様始めから読み直したくなる。 私にとり、読書の愉しみを燃え上がらせてくれた作品となった。作者の柚月裕子さんに感謝。

    8
    投稿日: 2021.07.21