
総合評価
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powered by ブクログあー、読むのが苦しかった。 この胸糞の悪さは東野圭吾さんの「さまよう刃」以来でした。 こんな鬼畜が存在するのか、と思うほどムカツキがおさまらない。 ほんとに小学生でここまでのワルが存在するのだろうか。小学生にして性欲モンスター過ぎる。 非現実的とすら思えました。 もっともっと代償を払うさまについての描写があれば、スッキリした読後感になっただろうか。
1投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログイヤミス…というか、言葉は悪いけど胸くそ小説でした。 いい意味でも悪い意味でも、闇が侵食してくる。 終始、眉間に皺。
1投稿日: 2023.08.19
powered by ブクログ積読してました 伊岡瞬作品も初読み 他の作品も積読してるけどとりあえず評価値高目だからこれから読んでみた 2部構成…最初は胸糞過ぎてイライラする しかしリアルでこーゆーの居るから余計イラつく 自身もリアルでこの手のデブスとか知ってるし2次として楽しく?イラつく事よりリアルなイラつきになってしまう まぁ、だからこそ面白い 力ある作者だなと思った 後半2部もテンポ良く作品通して非常に読みやすい。 まぁ、多数感想文に書かれてる通り『もっとド派手に鉄槌を』は同感 リアル感満載だからこその正しい悪の裁きなのだろうとも言える。ま、一生不自由する地に落ちた鬼悪と思うと死よりも重いしな ここまで上手くいくか?とか かなり端折りすぎてるとこない?とか あるけど、それもまたエンタメとして自伝ではないからね…と思えるしテンポ良い流れを止めない為に良かったと思う。
7投稿日: 2023.07.24
powered by ブクログなかなかここまで外道な悪役はいない。住む世界が違う感じ。理不尽は溢れているけど、腐らず生きていきたいと思わせられました。
4投稿日: 2023.07.09
powered by ブクログAudibleで読みました。 かなりおぞましい内容の割には、もう少し救いが欲しかったという感じ。いや、救いというよりはどんでん返し、かな。これだけ耐えて読んだので、スカッとしたご褒美が待っていると思ったけど…。 また犯行の背景や人物の深掘りについても、もう少し厚みを持たせてもらえると、より納得感が得られたかなと思う。 それにしても、ちらほらニュースを騒がせるマインドコントロール系の悲劇。そこから這い出るための代償が、さらなる悲劇しかないものなのか、と思えて胸が苦しくなった。
8投稿日: 2023.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の幼少期、大人になってからのリーガルミステリーと2部構成になっている作品。 主人公の近くに引っ越してきた達也と道子の親子。幸せだった主人公の家族が次第に不穏な雰囲気になっていく。 達也の悪の造形が、同情の余地なくひたすら嫌悪感のあるものとして徹底されているのがすごい。 特に幼少期はひたすら陰鬱な嫌な気持ちになるので、精神的に元気な時でないと読めなかった。 タイトルの通り代償という形で結末は迎えたが、どこか読後感はまだもやもやと暗い気持ちが残った。 この嫌な感じをいかに楽しめるかという作品だと思う。話の展開は面白く、最後まで惹きつけられた。
2投稿日: 2023.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
弁護士である圭輔の、子ども時代の出来事は読んでいて気分が悪くなるほど…。 それなのに、会いたくないはずの達也の弁護を引き受けてしまうとは。狡猾で、気づかないうちに人をコントロールしてしまう達也は気味が悪い。 最終的に達也と継母の道子は「代償」を払わされることにはなるのだが、二人を追い詰める場面はそのやり方が生ぬるく感じてしまい、スッキリしなかったな…。もったいない。もっと精神的にジリジリジワジワと追い詰めてほしかった。
3投稿日: 2023.06.14
powered by ブクログ伊岡瞬さんの作品は本作で2冊目。 前作の「本性」が面白かったから当然本作も読んだ訳だが、残念ながら前作にも増して尻すぼみ感を強く感じた。とにかく序盤から中盤にかけてはかなりハラハラドキドキで時を忘れるほど熱中してしまうのだが、どうしても終盤からのネタ合わせ的な雰囲気で興醒めしてしまうのがもったいない。まあ想像を絶する強烈キャラを駆使して盛り上げているため、無理もないというところか。 とは言え機会をみて3冊目、きっと読むだろう。
0投稿日: 2023.06.04
powered by ブクログ帯に「先が気になり眠れないNO1」とあった通り先が気になって1日で読破しました。 とにかく面白かったです! 2部構成で、第1章は読んでいて苦しくて辛くて、早く次に進みたくて、第2章は事件がどんどん展開していくので、結末が気になりました。 他の作品もたくさん読んでみたくなります。
2投稿日: 2023.06.03
powered by ブクログ最後あっさり終わった感はあるが、慢心から油断していたのだろうと、達也が根っからの悪党だという人間味を感じさせられて、個人的にはよかった。
3投稿日: 2023.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現実でも疑心暗鬼になってしまいそうなくらい、しばらく鬱々としていて苦しかった、、重たい、、でも達也と道子が救いようのないクズに描かれている分、勧善懲悪なラストは爽快。寿人がよいキャラなんだ、、久々の読書、1日で一気読みしてしまった!
3投稿日: 2023.05.02
powered by ブクログ圭輔には従兄弟の達也がいるが、子供の頃から嫌だった。 しかし、圭輔は幼少期に火事で両親を失ったことから達也の家で居候することになり、様々な違和感を感じながら大人になっていく。 そして大人になった圭輔は弁護士として、達也の弁護人の依頼を受けることとなる。 読んでる最中に、何度も圭輔にしっかりしろ!と言いたくなる。 けれど、すごくスピード感があって面白かった。 久しぶりにこんなサスペンスミステリー読んだからかな? でも、最後もっと派手でもよかったかなー。 て、小説だからそう思うだけで充分おなかいっぱいです。笑
6投稿日: 2023.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公・圭輔の頼り無さもあるが、達也の極悪非道ぶりで序盤は気分が悪くなる。裁判で復讐を期待していると、証人の裏切りに会い、それすら達也の仕組んだ話であった。最後は勧善懲悪となるが、達也に謝罪させて欲しかった。もっともっと代償を払って欲しかった。
14投稿日: 2023.04.08
powered by ブクログここに描かれている達也のような人間が居るわけがない!と言いたいが、自分のごく周辺に達也級に魂が腐り切った人間がいてモデルなのかと思ってしまった。犯罪歴がないだけで腐り切った人間、現実に居ます。 小説なので最後は代償をうけているようでしたが、死亡させない辺り、この種の腐った人間から被った人の気持ちを理解されている。 一気に読める展開でした。
3投稿日: 2023.03.24
powered by ブクログここまで胸糞悪い小説は読んだ記憶がないです。前半の少年時代を読んでるだけで苦しくなりました。僅かでもハッピーエンドで終わってくれと願いながらも、面白いのでサクサク読み進みました。 作中の言葉を借りると敵役は「世の中に存在してはいけない邪悪な化け物」のような男。 このような人物に私は会ったことがありませんが、会ったとしても全力で避けるでしょうね。 ところはノーと言えない主人公は避けることができず、悪い方悪い方に物語は展開します。タイトルの「代償」とは主人公の心の弱さが招いた悲劇を指すのかと思いました。ところが後日、この悪魔のような男にどのような代償を支払わせるかという意味のタイトルだと知りました。だとしたら、まだまだ足りないという印象です。 とはいえ、これだけ感情を揺さぶってくれた作品に感謝です。
4投稿日: 2023.03.14
powered by ブクログほっこり系を続けて読んでいたので、ヘビーな物を求めて読み始めてみましたが、ヘビーなんて生易しい感じじゃなかった。一章の胸糞悪さ。 はやく、ギャフンと言わせて欲しくて頁が進む。進む。 達也親子は最悪だけど、周りにきちんとした良い人達がいたのが救い。寿人や牛島夫婦がいなかったら、読み終えられずにいたと思う。
6投稿日: 2023.03.06
powered by ブクログこんなに胸糞悪い小説読んだことないなって思うくらいしんどかったです。笑 それでも駆け抜けて一気読みしてしまうくらい面白い。 伊岡さんにハマるきっかけになった本です。
6投稿日: 2023.02.14
powered by ブクログ伊岡さん曰く、全く人を顧みない、全く反省しない根っからの悪を書いてみたい。それが、許せない気持ち悪さが滲み出る「代償」です。 小学6年生の圭輔は、平凡な家庭の穏やかな生活を送っていた。その日常を崩壊させたのが、左目の上に痣をもつ達也、そしてその親。この二人の悪党ぶりの描写が際立ちます。 圭輔が、父母の焼死について秘めた償いの代償は、大きく、彼を過酷な思春期へと誘う。 圭輔が、彼の弱さから巻き込んでしまった少女への代償は、達也に罪を償わせること。 生まれもった悪党達也の数々の罪へ相応しい代償を求める事ができるか。 小学生だった圭輔は、弁護士となり、第2部は、過去への精算のリーガルサスペンス風。 小説だから弱みの無い悪党が描けるだけでなく、社会に潜む現実の悪党が存在するであろうことに悪寒がする。
59投稿日: 2023.02.14
powered by ブクログ全員幸せになって欲しいがそうは行かないのが著者。 犯人にはどうにかしてやりたい気持ちが強まるばかりだが、社会の仕組みでは難しい事もたくさんあるんだろうな。 次々と新事実が明かされ、ノンストップで読み終わりました。
3投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログレビューに「胸糞悪い」が大量発生していたので、どれだけなんだろう...と恐々読んだ。結果、胸糞悪かった。 達也や道子のような、同情の余地もない悪人が登場する本は、久しぶりだ。第一部では、圭輔の境遇が哀れすぎて読むのが辛かった。。。個人的には、もっと達也をボコボコにして、無理矢理にでも謝罪の言葉を引き出したかったなー。
3投稿日: 2023.02.08
powered by ブクログ達也のサイコパスさに唖然。 続きが気になってあっという間に読了。 辛い思いばかりしてきた圭輔に寿人や牛島夫妻と出会えてよかった。
2投稿日: 2023.02.06
powered by ブクログ胸糞好きには最高でした。 第一部は何度も読むのをやめようかと思いましたが、物語に引き込まれ、一気に読みました。 第二部も達也の狡猾さに驚くばかり 徹夜小説でした
2投稿日: 2023.02.03
powered by ブクログめちゃくちゃ胸糞悪いけど、なぜかスラスラ読めてしまった。 「代償」という言葉のチョイス。罰でも"与える"のではなく、代償を"払わせる"。もう何も与えたくないし、奪ってやるという意志が伺える言葉。それは達也だけでなく、一度逃げてしまった寿人や主人公にも言えるのかな。因果応報よりも納得できる。 映画『情婦』を観てから読むのがおすすめ
1投稿日: 2023.01.14
powered by ブクログ達也が出てきたところから、イヤーな感じがして、気分悪くなりたくなかったので斜め読みした。ちゃんと読まなくて良かったと思った本。
2投稿日: 2023.01.09
powered by ブクログ胸糞が悪くなるやつ。ホント。なんだこいつ。 ぁぁー!!!!! ってやつ。出てくる本あるよね。 それ。笑笑 なんだかもう、あぁ、そうじゃないんだょ、あんた!バカだね!いや!だから!そうじゃないんだょ! ってうなされそうなくらいに。笑笑 あのなんとも言えないジレンマ、本のこっち側で叫び出しそうになるこの感じ。久々です!!! こんなのフィクションだよ。と、思いたい反面。現実世界にこういう凶悪であり、しかも相当な人たらしな人間がいるから、恐ろしい、、、 そんな一冊です。 第一章は声が枯れるまで叫びます。 そいつに騙されんな!やめろ!近づくな!!! と。
3投稿日: 2022.12.29
powered by ブクログ歪だ。とんでもなく歪な作品でした。 吐き気を催すほどの悪人。大抵犯罪を犯す加害者は悪党でも、事情があり背景がよくあるが今作の代償は根っからの生まれもった悪人でした。 悍ましく、疎ましい。読むに耐えられない描写、自分の感情を激しく殴られる気持ちになる。 自分の身にこの様な人間が近くに存在していたらどうしようと。考えてしまう… いい意味でも悪い意味でもこの作品『代償』にどっぷり浸かってしまった。
9投稿日: 2022.12.22
powered by ブクログ・幸せな家庭で暮らしていた主人公が、達也という登場人物に搾取され壊れていく前半パートは読んでいて辛かった。 ・推理小説を契機に仲良くなった主人公と寿人が大人になり、法的な手段に基づいて、達也に代償を払わせるラストは気持ちがよかったが、タイトルや表紙から大掛かりな復讐を想像していたため、拍子抜けした。 ・よく知っている人が信じられるとは限らないし、よく知らない人が信じられないとも限らないと感じた。
1投稿日: 2022.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
達也が非道すぎて読み進めるのがつらかった 途中まで胸糞悪いの連続やった 圭輔の周りに手を差し伸べてくれる人がいて 本当によかった 達也はこれまで周りの人を不幸だけじゃ 片付かんくらいのことをしてきた代償をしっかり払ってほしい
1投稿日: 2022.12.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
圭輔の両親も美果も、他にも達也と道子に関わってしまった人達は救われなかったけれど、 せめてもの救いは最後の最後に道子と達也が逃げ果せられなかったこと。 圭輔は寿人と牛島夫妻に出会えて本当に良かった。 達也のように相手を難なく支配していく人は現実にもいるのだろうと思った。
2投稿日: 2022.10.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
達也のような根っからの極悪非道人は、小説だけに存在する人物とは到底思えなかった。 思うがままに他者をマインドコントロールし命まで奪う様は、解説でも触れられていたが、2012年に発生した"尼崎事件"の犯人を連想させる。 大人になってからも弱みを握られ、そんな相手を弁護しなければいけないとはなんと皮肉なことなのか... 法の力を駆使しても、圭輔一人では到底立ち向かえない相手だったと思う。寿人という親友の存在がいて、二人で力を合わせたからこそ、時間はかかったが代償を支払わせることができた。 私は嫌ミスが好きでよく読む。解説には「嫌ミス」と書いていたが、最後は二人の勝利で終わるし、本当によかったぁ〜と安堵できたので嫌ミスではないかなぁと個人的に思う。 反省の色を微塵も見せない達也に読んでて本当に辟易したしとても腹が立ったので、個人的にはもっとめちゃくちゃに復讐してやれ!と思いながら読んでいたが、そうなると犯罪を犯すこと以外残されてなさそうです。
10投稿日: 2022.10.25
powered by ブクログとにかく、最初から読むことがつらく、何度か挫折しそうになった。人を操る事が、こんなにも簡単だとは思わなかった。緻密に計算されたハラハラ作品でした。 多分、リアルな達也が日本の中に居ると思う。
5投稿日: 2022.10.21
powered by ブクログ何度も読むのをやめようと思った。気持ちが悪くなっていくのだ。そんなことがあるのかなと思いながら勇気をかき立て読んだ。と思っていたらなんと同じような事件が令和4年秋の裁判で判決というニュースが世間を驚かせていた。他人の心を縛り支配していくのだ、裁判では実の母親に幼児を虐待死させるのだが伊岡小説では、何気なく家に入り込む邪持ちの友人の親子に、自分の家が放火され両親が焼死し、生き残った自分を恐怖と諦めで心を縛り支配していく悪辣無法な話なのだ。どう決着させるのかへの期待が救いを求めて恐さを上まり最後まで読んだ。本読みでこんな不快感に満ちた経験は初めてである。
4投稿日: 2022.10.12
powered by ブクログ「痣」に続く伊岡瞬さん2作目。 主人公:圭輔の身に起きた災難やその後に置かれた状況が酷くて読み進めるのが辛く、何度も休憩しながら読んだ。 本編読了後に香山二三郎さんの解説を読んでこの作品が「嫌ミス」として挙げられる作品だと初めて知り、それも納得!特に終盤、苦しみの元凶を追い詰めるまでの圭輔の気持ちに感情移入しすぎると物語とはいえホント辛かった…。 おとなしい性格の圭輔の近くに浅沼家がきたのは本当に不幸だし、遠縁といえど違和感を覚えたときに絶縁するくらい完全にシャットダウンしてほしかったな。でも普通の交流でもはっきり断るって難しいから、特に人が良かった圭輔家族は受け入れてしまったのだろう。 圭輔は内向的な性格に加えて小学生というまだ幼く経験も少ない時期に自立した判断をすることは難しいし、浅沼家に身を寄せてからは更に正常な判断ができなくなっていて、正常な思考力も後退していくのが明白だった。 でも辛い状況が続くなかでも唯一、圭輔にとってよかったと思えたのが友人:諸田寿人との出会いだと思う。 いざという場面で自分にできる最大限の行動をして圭輔を助けた寿人や牛島夫妻の人間力に脱帽したし、第2部の後半(文庫本:P.398)に圭輔自身が寿人と出会えたことへの想いが表現されている箇所があり、それまでに圭輔が受けた不幸の全てを、消せはしないけれど少し浄化してくれるような温かい気持ちになった。 作中、圭輔は寿人から「弁護士には向いていない」とよく言われているけれど、壮絶な経験をして心の痛みを知る圭輔だからこそ寄り添える相談者もいるだろうし、圭輔が働く事務所の人たちからの信頼は厚く、認めてくれる仲間が周りにいてよかったなと安心した。 明確には描かれていないけれど、幼少期からずっと圭輔を苦しめてきた達也を圭輔と寿人の手(証拠集め)によって然るべき判決(断罪)をしてほしいし、圭輔は温かい人に囲まれて幸せになってほしいと思う。
38投稿日: 2022.10.11
powered by ブクログ序盤は胸糞悪くて読むのが辛くなるが、第二章に入ってからの無駄のない話の運びとスピード感でページを捲る手が止められなくなる 悪役の描写がとにかく容赦ない そして法廷ものは映画でも小説でもやっぱり面白い
35投稿日: 2022.09.23
powered by ブクログ物凄く面白かった! 基本犯人は残酷だったり、サイコパスな犯人が多いが… ぃやぁぁぁ…達也は強烈でした… 卑屈、狡猾、卑猥…トップオブクズ!! ストーリーや、犯罪事態の流れは先読みしやすいんですが…達也の言動や、とる行動が毎回クズすぎて驚かされた… 彼の中に正義も悪も愛情も…なんなら理由も何もない… 伊岡さんの作品で1番引き込まれたなぁ…
59投稿日: 2022.09.06
powered by ブクログ●久しぶりに読み応えのある小説を読んだ。 ●第一部はもうムカつきまくりの展開で、達也憎し!になっちゃいましたね笑、著者の思う壺です笑 ●とにかく第一部の描写が緻密でグイグイ引き込まれるし、あれ?っていう粗がない。 ●第二部の法廷は中々よくて、これはどうやって挽回するのかハラハラだった。まあ最後はちょっと達也あっけなさすぎやろとも思うけど、まあそこは御愛嬌。
8投稿日: 2022.09.04
powered by ブクログ(やけど人には勧めないし2度と読まない) よかった、ほっとしてる、最後がいい終わり方で心底ほっとしてる。これで救われない最後だったら、辛くて泣いてたかもしれん。途中、胃も肺も痛くなってどうしようもなく気分が悪くなった。 主人公が、傷も痛みも拭えないまま、それでも全部背負って、生傷だらけで、、それでも生き抜く姿に心が締め付けられた。友達との時間のことを、「悲惨な毎日に輝く宝石のように輝く思い出」って、そんな言い方できるなんて、それって素敵なご両親が主人公の中には生きてるんやなって思う。 異常者が、悪魔が、(そんな生ぬるい言葉では到底表現できやんようなやつ)が、どうか、日本の最も重い罪で、主人公自らによって罰せられることを願う。 そして、あの人と世界一素敵な家庭を築いてほしい。なんの不安もない世界で。最高の友人と。←この友人が粋なやつでもう最高よ!ありがとうって思うわ。
9投稿日: 2022.09.03
powered by ブクログ他の方の感想にも書いてありましたが、 話しにイライラしてしまい、何度も何度も読むのをやめようと、、 結果、耐えきれず、読む事をやめてしまいました。
4投稿日: 2022.08.31
powered by ブクログ途中で何度も読むのを止めようかと思うぐらい気持ちが暗くなる。 小学生なのに悪行三昧を繰り返しながら生きている達也と、気が小さくて行動に起こせない主人公の圭輔。達也は自分の継母だけでは無く、圭輔の母まで欲望のおもむくまま性欲を満たす。また、圭輔の両親の死亡まで達也の仕業のように見え、自分の犯行を仄めかすも圭輔は何もできない。この辺がやり切れない。何人かの手助けがあるものの、この人達も毒牙に掛かってしまう。 二部は一転して圭輔が弁護士になっていたが、救い手が居てのことで、ホッとする。ここでまた圭輔は達也に嵌ってしまう。達也の弁護をなぜ拒否しないんだと、つい怒ってしまう。 窮地に嵌ってからの反撃にやっと面白さが出てくる。最終的な判決も恋の行方も無いのが寂しい。 直近で誉田さんの胸糞の悪いマインドコントロールの殺人事件の小説を読んだばかりだったが、同様な人物の犯罪事件だった。
46投稿日: 2022.08.23
powered by ブクログ世田谷の一軒家に住む小学生の主人公。ある時から母親の遠縁にあたる母子が頻繁に現れる。息子の方は同い年ということもあり主人公と親しくなるが、主人公にとっては、ヤンキー予備軍の彼とは住む世界が違うと感じ疎ましく思う。そんな中、火事が原因で両親を亡くし、彼ら親子に引き取られるが精神的に虐待される日々が続く。その状況から救い出してくれたのは両親ひとりのクラスメイトだった。その後、弁護士となった主人公は、息子の方から弁護を頼まれる。しかしそれは幼い頃から見せていた彼の悪意にいたぶられるきっかけに過ぎなかった。 読後感は悪い。勧善懲悪の話ではあるものの、悪の部分が多すぎるのと、執拗な不快感でげんなりする。そして、最後もきちんと裁かれるわけではなくぼやかして終わる。それは悪質で巧妙な犯罪に対する司法の限界を指摘しているのかもしれないが、それにしても気分が悪くなる話。
1投稿日: 2022.08.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上司に貸してもらった。東京旅のお供にしたけれど第一部が辛過ぎるし胸糞悪すぎて新幹線で発狂しそうだった。かなり主人公に感情移入してしまったし第一部は読むのにエネルギー使った。達也と道子、今までで読んだ中で1番憎しみを抱いた登場人物だった、あーもう!殺してやりたい!ぐらいの気持ちになった。第二部はテンポも良くて滅茶苦茶面白い、裁判始まったところからは一気読みしてしまった。99%有罪判決、良くて無期懲役だろうっていう圧倒的不利な達也の裁判がひっくり返るのはイライラしたけれどストーリーとしては最高に面白い展開!主人公の圭輔と寿人が協力しあって真犯人と達也と道子の今までしてきたことをどんどん暴いていくのは気持ちいいしラストは本当に痛快。第一部の憂鬱やイライラが吹っ飛ぶ。寿人が聖人過ぎるし圭輔が寿人と出会えて本当に良かったと心から思った。読後感は良いけど前半滅茶苦茶嫌な気持ちになるイヤミス。
0投稿日: 2022.08.17
powered by ブクログ久々に、面白いミステリに出逢ってしまった。 こう言った小説を進んで読む事の無い私は、本作が長い息で話題になっていた中でも、敢えて手に取る事はしなかった。 弁護士として立身した青年・圭輔は幼い頃、母の遠縁に当たる少年・達也に両親を奪われてしまう。 不慮の火事として始末された事件が殺人である事に、その時は圭輔一人が思い至っていた。 幼い彼を押し潰す様な、不信感と嫌悪― しかし身元を引き受けてくれる親類の無かった彼は、達也の弟として養育される事となる。 以降、過酷な環境で育つ圭輔は数年後に、親友の親戚筋に保護されて無事、適切な環境を用意された。 神は再び彼を救済した、と言える。 そこから一挙に彼の人生に於ける挽回が始まるが、弁護士として奔走していたある日、再び達也の暗い影が差した。 強盗致死事件の被疑者として現れた達也が、一層の狡猾さを纏って、あろう事か圭輔に弁護を依頼する。 法に携わる者が業務の範疇を外れ、独自の捜査を進めていくフィクションはこの世に溢れていると思う。 この小説も然り、である。 しかし本作は法廷劇を含め重厚な娯楽が詰まっていて、ミステリ専門の読者も、私の様な読者さえ、一様に楽しませてくれる。 達也に対する嫌悪感から投げ出しそうになる瞬間も少なくなかったが、怖い物見たさの引力が相当に強かった。 読み始めれば一気に覚醒させられる… 徹夜本に認定!
3投稿日: 2022.07.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
伊岡瞬さん、三作品目! 『本性』『悪寒』どちらもおもしろかったが、本作も読ませる読ませる!こちらも一気読みでした。 第一部はとにかく眉間に皺が寄りまくり、もうやめてと祈りながら読んだ。こんな人間の姿をした悪魔が身近にいたらと思うと本当に恐ろしい。 第二部、スカッとさせてください!とはやる気持ちで読み進めた。まぁ、まずは弁護、圭輔引き受けるの!?と突っ込みつつ、もうお願いだから関わらないでほしい。とこちらの心も達也に折られていたことに気づく。 だがしかし、昔も今も友人の寿人の存在があったことが本当に救いである。達也という悪に出会い、人生を壊されたが、また寿人という友人と出会えたことで、人生を取り戻せたのだなと。圭輔に救いがあり、本当に良かった。 それにしても、達也の代償はちょっと軽いんじゃないかな…。
37投稿日: 2022.07.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第一部 クソ胸糞 第二部 胸糞 達也が死刑判決受けて愕然とするとこが見たかった 火事の原因が不明なままなのもモヤモヤ
2投稿日: 2022.07.14
powered by ブクログ胸糞だけどどんどん読みたくなって1日で400ページ読み終わった。それだけ悪役や主人公を頭の中で具体的にイメージでき、その悪役に嫌悪感を抱くくらい描き方が上手かった。
1投稿日: 2022.07.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中々よかった! 2人の過去からの因縁! 伏線回収 決着 最後は女の怖さ 昔の火事だけはぼかしたがそこら事実を知りたかったです!
2投稿日: 2022.07.09
powered by ブクログずっと気になっていたのをやっと読めた。 胸糞悪すぎて、なんらかの決着が着くまで止められない…そんな本。 主人公も諦め気質の無感情、淡々とした筆致だからこそ、底に敷かれた悪意が凄まじく感じられる。 話は綺麗に収まったとはいえ、最後、法廷絡めてもうひと展開あるかと思ったが… 結局主人公の名誉は回復できていないし、8割がもどかしいパートだったからやや消化不良かな。
2投稿日: 2022.07.04凄い展開
以前紙ベースで購入したのを失念し、電子書籍にて読み返すことになりました。 一度読んでいるにも関わらず、展開の凄さ、速さから一気に読み終えました。 最後まで驚愕の連続です。
0投稿日: 2022.07.02
powered by ブクログ読み切ったーー 途中読むのしんどくて何回も断念しようとしたけど、最後まで読んで良かった。完結した。 「もう読みたくないのに、ページを捲る手が止まらない」を体感しました。ずっと気になってた初伊岡瞬。 達也が本当に本当の救いようのない悪人で、怖い通り越して胸糞悪かった。こういう人が実際にこの世に普通にいることがこわい。圭輔の過酷な少年時代とか、達也のせいで乱されて乱されてもう本当にしんどかった。何回考えても達也こわい。本当に無理。どうしてこんな悪が生まれたんだろう、の深いところまで言及してないけど、現実世界ではそれに重きを置かなきゃいけない。道子も胸糞だったししんどかったー。 寿人がいてくれて本当によかった。私的にも心の支えでした。ありがとう寿人。 「絶対的な悪にも、仲間がいれば打ち勝てる」ありがちで綺麗事っぽいけど、希望が持てるメッセージだった。まじで最後まで読めてよかった。ちゃんと終わらせてくれてありがとう。自分がしてきたことへの代償を払わなきゃいけないんだよ達也は。
3投稿日: 2022.06.30
powered by ブクログ主人公に対するストーカーな悪質がとにかく、恐ろしい! しかも家族だから離れられないし! この世で一番怖いのは人間の悪意だと心底感じた〜(TT)
2投稿日: 2022.06.29
powered by ブクログ伊岡瞬 著 遅ればせながら…読了。 本棚には登録してない別の本もつまみ食いして寄り道しながら(^^;; やっとこさ。 これは気合い入れて読もうと思ってた作品。akodamさんにご紹介頂き、ありがとうございます。伊岡瞬さんの魅力に浸りつつ楽しめました(^^) 楽しめたと言っても、イヤミス風のこの作品は、読んでいてやるせないと言おうか…気分悪くなるほどの(ㆀ˘・з・˘)怒りを溜めながらの読書(・・;) こんな悪魔のような(いや悪魔だ!)サイコパス野郎!(おっと失礼(-。-;ついつい悪い言葉を使ってしまった(~_~;)それほどに作品に登場する達也に苛立ちより憎しみと憤りを感じながらも圭輔のことが気がかりで、読む手を止められず読み進められた。 内向的な圭輔に対して達也は大柄で敏捷、野性的な雰囲気を漂わせ、上辺は如才なかったが、その半面、下品で冷酷そうな一面も見せており、圭輔は最初からウマが合わなかったと感じている。大体こんな下品でタチの悪い達也の性根の腐ったようなヤツが小学生の頃から上辺では調子よく如才なく世渡りしている態度が一番気に食わないし、要注意人物だと思う(ワタシの一番嫌いなタイプ~_~;) 圭輔!しっかりしてよ!(心の声) 何で声をあげないんだ!と歯痒く思う気持ちが苛々を押し上げてゆくけれど…考えたら、おとなしい性格も相まって、まだ小学生だもんね…(-。-;仕方ないよね。 正義感に燃えていた小学生の頃の自分を思い出してたら、おてんば娘だった自分でさえ、マインドコントロールされているわけではないが、相手の無遠慮で強気な態度に圧倒され、自分一人では対抗出来ないほど非力を感じまだ小さく弱い存在だったのかもしれないって思えてきた。 そういえば、言えなかった、言いたくても無意味に感じて、俯き、言葉をのみこんだことも沢山あった気がする、、子どもなのに…子どもだからこそか。 今だから、思うのだ!大人になって良かった〜(かなり意味が違うけれど(・・;) それにあり得ないような状況や想像にも及ばない不幸に圭輔は見舞われたのだ。まだ小学生の頃に…( ; ; )独りぼっちに追い込まれ、相談したい一番頼りにしていた存在の両親を失う喪失感は一体どれほどの辛さ、悲しみだったんだろう、きっと想像することさえ出来ない。 それがこんなかたちでの出来事であれば、 そうならざるを得なかったのかもしれない。 気の毒さと詫びる気持ちがごっちゃになりながら、冷静な判断が出来ない年頃で、噛みつき叫び立ち向かうことがすべてなのではないのか…と改めて考えさせられた。 地道で静かに衝動を抑え物事をそれなりに見極めた結果の冷静さが、弁護士という職柄に圭輔を手繰り寄せたのかもしれない。 気弱に見える実直な彼は弁護士に向いてないような気もする反面、だからこそ、人の思いに真摯に向き合う弁護士という職業は天職とも言えるのかもしれない。 随分、持論を息巻いて横道を逸れてしまったが、弱者の再生譚を軸にじわじわとこちらを追いつめてゆくような、作者伊岡作品のプロットは見事で、思わず物語に、はまって読ませてもらい堪能することが出来ました。 題名の『代償』から、人を顧みない、全く反省しない根っからの悪者に対して、どのように制裁を加え、代償を払わせてくれるのか⁉︎ 期待と憤りを落ち着かせる着地点を探しながら、 一気に読んでしまいましたが、結局何らかの決定的な証拠やこれまでやってきた非道な行いや罪深さを問うても、反省どころか意に介せず他人事のように楽しんでいる者に対して、虫唾が走りこのままでは気分がスッキリしない(−_−;)と思えたけど、反省することなどないのだ、こういう人間は! だから『代償』か…。 本作品のタイトルの意味が自分なりに腑に落ちた気がした。
52投稿日: 2022.06.17
powered by ブクログ主人公の圭輔の前半の家族の幸せの絶頂から 達也親子がこの家族に少しづつ黒い影を落とし 微妙な距離感で幸せな生活に侵略して行く 様は読んでいて先に見える不幸が伝わって 来る様だった。 達也は子供だが、子供と言う仮面を被った 悪魔だ。 子供だから相手に尚更警戒心を抱かせなず 大人も子供もマインドコントロールしてしまう 以前マインドコントロールで尼崎の事件が あったが、それと同じ位小説とは分かっているが 胸が悪くなる様な達也親子の関係、そして 子供とは思えぬ女性への性的な興味、同じ子供の圭輔がその事に気がつくのには時間がかかる。 達也の最後まで悪魔の様な人格は、人々に 不幸を振り撒き死に至らしめた代償は代償とは 言えない悪魔の所業である。
0投稿日: 2022.06.09
powered by ブクログキャラが強烈な達也、道子。どちらも読んでいるだけで嫌気を感じる親子だ。 主人公圭輔とは真逆な性格の親子によって破壊されていく圭輔の日々。 ストーリーが気になる展開が目白押しでどんどん読み進めることができる作品。
2投稿日: 2022.05.30
powered by ブクログ人間の持つ悪意というものがこれでもかというくらい突きつけられる。 面白かったけど読んでいる最中は心がざわざわしますね。
3投稿日: 2022.05.25
powered by ブクログ主人公開放されるよね?って信じ続けて読むのがほんとに辛い作品だった。救いがないのが、主人公自身にも諦めぐせがあること。犯してしまった罪を、他の物事で償う"代償"について深く考えされられたけど、結局全くおんなじことで償ってもらわないとスッキリなんてしないんだよなあ。何より、出会う人達の大切さとほんとに関わらない方がいい人がいることを痛いほど学べます。
1投稿日: 2022.05.17
powered by ブクログ過酷な少年時代を送った奥山 圭輔。その元凶と言える少年・浅沼 達也。 長じて、弁護士となった圭輔の元に、あの達也から弁護の依頼が届く。 『私は無実の罪で逮捕されました。私の弁護をお願いします。』 第一部は、これでもかと圭輔の身に不幸が降り掛かります。なぜ、こんな理不尽な事が起こるのか。小説とはいえ、怒りに震えますね。 一転し、第二部は、法廷ミステリーと言えるでしょうか?法廷さえも弄ぶ達也と、懸命に彼を弁護する圭輔。 二転三転する展開に、ハラハラドキドキの連続です。底知れぬ達也の悪意に、恐ろしくなりますね。 果たして達也が払う『代償』とは? 共に闘う友人(諸田 寿人)がいた事は、本当に良かったと思います。
18投稿日: 2022.05.15
powered by ブクログ4分の3くらいまでは、主人公が悪役にいいようにされていて、救いもなくて、読んでいて辛かった。 帯の、『こんなにムカつく悪役がかつていただろうか、許せない、イライラする。なのに読むのをやめられない。』 まさにその通り。どうにかしてこいつを懲らしめてやりたい!!!と思いながら読んでいた。 終盤からは、だんだんと真相が明かされていくのが楽しみで、どきどきしながら読めた。
3投稿日: 2022.05.03
powered by ブクログ平凡な家庭の小学生だった圭輔の人生について、遠縁の同級生・達也と出会ったことにより一変した過酷な小・中学生時代と、達也の弁護人となる成人期とに分けて描いたサスペンスミステリ。 読み始めて100ページ位で、主人公の境遇の余りの不快さに挫折しそうになったが、ブクログの他の方のレビューを励みに読み進めてみた。 友人の寿人が登場する当たりまで読み進めてみたら、少し光明が見えてきて不快感が和らぐ一方で、逆転劇が起きるのかが気になり出し、結局、そこから一気に読みきってしまった。 ラストは、個人的には納得の内容であり、さっぱりした。 面白かったが、かなり嫌な気持ちにさせられたので、この著者の作品を次も読むか悩ましいところだ。
6投稿日: 2022.04.12
powered by ブクログ胸くそ悪い奴のせいで 何度も何度も読むのをやめようかと躊躇したけど 最後まで読んで良かった。 だけど9割5分読むのがストレスでしたが。 出所してきたら また地獄が始まるのでは? 前よりもっとすごい憎しみで現れるのでは? その小説ができたとしても 絶対読まない!と誓った。
11投稿日: 2022.03.27
powered by ブクログ衝撃的な内容と、衝撃的なラスト。 ミステリー好きにはぜひ。 スピーディーな展開と、読んでいて胸糞悪くなる同級生。 子供時代の因縁が大人になって解消していきます。
2投稿日: 2022.03.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
検察の証言者が出てきた際は、はらわたが煮え返るような想いでした。 代償は必ず償い、償わせるべきだと強く思います。
7投稿日: 2022.03.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
長く憂鬱展開が続くが、最後の展開にようやく気持ちに晴れ間が差し込む。 達也という人物が、どうやって作られたのか気になる。 達也父は、結局どういった人物だったんだろうか。 達也母は一切出てこなかったが、何が達也を達也たらしめたんだろう。 達也があまりにも悪魔的だからこそ、彼をもっと深掘りしたくなる。
1投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログ圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに遠縁の達也と暮らすことになり人生が一変する。 達也が本当に嫌な奴でこの上なく不快なのにページを捲る手が止まらない。 達也の様にモンスターみたいな人間って実際にいる。 小説でも現実でも、 卑劣な悪事を働く人間がのうのうと生きていく社会ではあってほしくないものです。
1投稿日: 2022.03.13
powered by ブクログ伊岡さんの作品を初めて読みました。書店で平置きされていて、その書影に惹きつけられたのがきっかけです。 第一部で描かれる達也の性質の悪さに、胃がむかむかするような嫌悪感を覚えました。こんな感情にさせてくる伊岡さんの文章は凄いです。 第二部ももちろん面白かったのですが、正直、第一部の感情をグラグラ揺さぶって来るような描写と展開が好きでした。意外とあっさり決着が付いてしまった印象があったかもしれません。 伊岡作品、また読みたいです。次は『本性』かな。
1投稿日: 2022.03.10
powered by ブクログ暗くて救われない感じが辛くて読み進められなかった。面白いと思えなかった。時間を置いてまた読んでみようと思う
0投稿日: 2022.03.08
powered by ブクログ面白かった‼︎ 伊岡瞬さん、2作目でした。実は2年前に初めて読んだ「悪寒」は、おぼろげにしか覚えていません。(失礼!)正直こちらの「代償」のほうが、格段に面白く、止まらず一気でした! しかし…ミステリーでは色々な悪人が出てくるけれど、なんというかもう、今作の達也という男の邪悪さといったら…まさしく虫酸が走る。“多くの人を欺くこと、他人の人生を操り破壊することが生きがい”というサイコパスなのである。 これだけ悪巧みに頭が働くなら、もっと他のことを真面目にやれよ!と真剣に言いたくなる。 その上、何よりも不愉快なのは、達也がいつもヘラヘラしていること。打たれ強いとかそういうんではなく、本当に心底、人を陥れることが楽しくて仕方ないのだろうな…と感じる、この辺が非常~~に気味悪く、モンスターなのです。(しかもそれが、小学生のときからなんだからもう) 主人公の圭輔自身も小学生である最初のときから感じていた「なにか変だな」「なにか嫌だな」という、こういう感覚って、やっぱり大事だし、自分だけで抱えていては駄目なんだよなあ~と思う。 私自身は口が多いタチなので、「圭輔!ほら、それ!お父さんに、お母さんに、言いなよ‼︎」と叱咤したくなるほど。まあでも、この時点で小学生なんだもんなぁ…。それが、のちの大きな悲劇に繋がり、結局、まさに「人生における天敵」として関わっていくことになる。 第一部は、その圭輔が被る酷い思春期が描かれ、第二部では、圭輔が弁護士になってからの話になる。 それにしても…誰しも一度は口にしたことがあるんじゃないかと思うけど、「あの人にもし出会ってなかったら?」という思い。 これはもちろん、良い意味でも使われるが、悪い意味でも使われる。人生において『誰と関わってしまうか』ということは、その後の人生の明暗を分けるものだとつくづく思った。 そんな人生の中で、圭輔が中学で知り合い親友となる寿人、その親戚筋の牛島夫妻、また法律事務所の面々など、彼らとの交流は、圭輔自身の強さを育てていくものとなる。辛く悲しく孤独な少年時代を送った圭輔に、良い出逢いがあったことに、読んでいるこちらも、救われる思いがしました。 ちなみに、解説の中で、伊岡瞬さんの言葉がありました。 「全く人を顧みない、全く反省しない根っからの悪を書いてみたいと思った」作品だそうです。伊岡さん!まさしく反省しない達也を空恐ろしく感じながら読みました〜!ラストで達也にどう代償を支払わせるのか⁉︎ ご興味ある方は、是非〜!傑作でした。 個人的に印象に残ったところを少し。 ーーーーー 図書館からまとめて借りた本を、間を空けずに次々と読んでいく。そうすると、ほかのことを考えずに済む。 少年法にまつわる壁だ。(中略)下手につついてみても、警察の手柄になるチャンスが少ないわりに、リスクが非常に大きい。「さわらぬ子どもにたたりなし」だ。 保身のために必死で偽証するというのならまだわかる。裁判制度を思想的に否定するなら聞く耳も持つ。しかし達也もこの紗弓も、ただ世の中を馬鹿にしているだけだ。 確信した。世の中には矯正できない人間がいる。こいつがそうだ。こいつは世の中に存在してはいけない邪悪な化け物だって。 遺骨に魂など宿っていないと理屈では思うが、永久の別れになると思うと、ふんぎりがつかない。 いまだに「夫」の前に「亡くなった」とつけない。圭輔にもその気持ちは痛いほどわかった。 しかし、おれはやる。きみは、あいつから受けた仕打ちを忘れたのか。これはあいつとの闘いだ。おれは一度あいつに屈した。二度はない。 家族以外に、こんな人間と出会えたことは奇跡のひとつではないか。(中略)寿人がそこまで覚悟しているなら、自分も泥水を飲まなければならないだろう。 人はひとりではなかなか悪に立ち向かえないが、仲間がいれば勇気も気力も湧く。 ーーーーー この作品を読んで、伊岡瞬さん、他も読み進めようと思いました(^^)
14投稿日: 2022.03.04
powered by ブクログどうかすると、「そこ」から逃げ出さない圭輔の自業自得のような場面もあるようにも思ったけど、サイコパスが相手ではどうにもならない。 我が身を安全な場所におき、ただターゲットを利用し、痛ぶることに喜びを感じる最早ヒトとは思えない生き物。 ついにラストに代償が…この先は想像するしかない。明確に文章にされたものを読んで安心したかったのが本音。マイナス思考の私は、このサイコパスがまた復活して何かするのでは?と圭輔が心配になってしまうのです。
16投稿日: 2022.03.03
powered by ブクログ久々にページを捲る手が止まらなかった。 ずっと腹の上あたりがモヤモヤしながら読みました。 達也はまさに外道。 一応はハッピーエンドだったけれどイヤミスというジャンルとしては寂しいような、、なんとも言えない気持ちになった。 もっと誰も救われない結末を期待した私は鬼畜だろうか?
3投稿日: 2022.03.02
powered by ブクログ久しぶりにほぼ一気読みしました。最初から最後までどうなるかハラハラしっぱなしでした。達也のサイコっぷりがもう…。伊岡瞬さん作品は初でした。他の作品も見ていきたい。
4投稿日: 2022.02.27
powered by ブクログ伊岡瞬作品の1冊目。 登場人物たちの怖いほどの悪さに震えながら読み、 その後何冊も著作を読み漁ることになっています。 読んでもらいたい。
6投稿日: 2022.02.27
powered by ブクログ前半はとても辛い。主人公が過酷な状況のなかでも前向きに成長し、信頼できる友人と出会えたことが救い。前半が面白かっただけに、後半は失速気味かも。
2投稿日: 2022.02.20
powered by ブクログ気分が滅入るくらいの強烈な悪役。 結末は案外あっけなく終わった感じかな。 正直読んでいてスカッとする点は少なく、心がモヤモヤしながら最後の伏線回収という風に感じられた
2投稿日: 2022.02.13
powered by ブクログ圧倒的な悪ってあるんだよなぁ。 読んでいて、なんとも言えない重さを感じた。 体力があるときじゃなきゃ読めません。 スッキリしたくて、途中ではやめられない!
3投稿日: 2022.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
生まれながらの「悪」というものは存在するのだなぁ、と(本作は物語ではありますが)改めて感じさせる小説でした。 何不自由なく暮らしていた生活から、両親の死によって遠縁の親戚のもとでの暮らしを余儀なくされた主人公。同い年の達也、継母の道子から虐待のような過酷な扱われ方をしてきた圭輔は、なんとか劣悪な環境から抜け出すことに成功して弁護士になります。 第一部で描かれる道子と達也の非道な行動の数々が圭輔の心を蝕んでゆく様子はリアリティがあり、虐待の被害者が加害者に対して抵抗や反抗をしなくなる理由もわかる気がします。 第二部では強盗致傷の犯人として起訴された達也が圭輔に弁護を依頼してくることで物語が続きます。相変わらず圭輔の心を弄ぶ達也に振り回さられますが、直近の事件だけでなく、自身のトラウマでもある過去の事件まで含めて謎を追う圭輔の心情描写が巧みです。 弁護士とライターが探偵の真似事を、というシチュエーションには異論があるかもしれませんが、あまり細かいことには拘らずに楽しんだ方がいいな、と思える、ストーリーやトリックなどがしっかりと作り込まれた作品でした。
5投稿日: 2022.02.04
powered by ブクログ伏線が丁寧に張られていただけに結末があっけなかったな、と思ってしまいました。達也にはもう少し悪役として頑張って欲しかった、と個人的には思ってしまいました。スカッとする話ではないです。
3投稿日: 2022.01.23
powered by ブクログ読むと気分が悪くなるミステリー。救いようのない悪人が登場。第1部少年期だけ読んで第2部を読まないと嫌な感じのままで後悔する事になる。第2部は法廷ミステリー。
6投稿日: 2022.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
達也がサイコパスすぎる。 なんなら、最後の達也が毒を盛られて、救急搬送されたのも意図してやったと考えさられるほど! 結末の方に圭ちゃんと、寿人でドンドン真相を暴いていく流れには、読むのも進んじゃいました。
3投稿日: 2022.01.16
powered by ブクログもしわたしが今、浅倉南の父親だったら、名前が達也だという理由だけで、上杉達也との結婚を反対してしまうかもれない。 小学生の奥山圭輔は、仲の良い両親と共に幸せに暮らしていた。自分が幸せかどうかなんて、そのときはなかなか実感できるもんじゃない。ましてや子どもだったら尚更だ。でもそれは間違いなく彼にとって、一点の曇りもない幸せな時代だったのだ。 彼らが住む一軒家の近くには古びた団地があった。そこに圭輔の母親方の遠い親戚だという浅沼親子が引っ越してくる。息子の達也は圭輔と同じ歳だった。 彼らはまだ子どもだった圭輔の幸せのすべてを奪う。あらゆるものを根こそぎ全部だ。それが終わったあと、圭輔には何も残されていなかった。 幸せはもとより、家族もお金も、人間としての権利も自由も、無邪気さも未来も夢も希望も何ひとつ。 読みながら、こんな酷い人間がこの世に存在するなんて耐えられないと思った。どうやったら達也をやっつける(すごく稚拙な言い方だけど)ことができるの?このもどかしい気持ち、読んだ人なら分かってくれるはず。 途中で読むのを断念しようと思った。こんな話をずっと読まされるなんて耐えられないから。 しかし話は後半、圭輔が大人になってからミステリー色が濃くなり、俄然ストーリーが面白くなる。弁護士になった圭輔に、強盗致死罪の容疑者となった達也が弁護を依頼してくるのだ。 達也という生まれついての悪党で、天才的な頭脳を持ち、他人を操る力と先を見越す能力がある男の、真の狙いとはなんだったのか。 達也は子どもの頃から散々悪いことをしてきた。直接自分で手は下さず、証拠を残すこともなく、たくさんの人の人生を踏みにじり、それを喜びとして生きてきた男の本当に隠したかったこととは一体何だったのか。 「まず、今まで自分の書いたものを振り返ってみました。ミステリなので犯人・悪人が出てきますが、その人たちにも事情があって、弱さゆえに罪を犯したり道を踏み外したりする人が多かったんですね。今度はそうではなくて、全く人を顧みない、全く反省しない根っからの悪を書いてみたいと思い書き始めたのが『代償』です」 と作者はこの本について語っている。 確かにね。 ただ、達也がしてきたことに釣り合う代償なんてわたしには思いつかない。 この世にそんなもの絶対ないと思う。
2投稿日: 2022.01.15
powered by ブクログ伊岡瞬5冊目 火事による両親他界から、小5で達也、道子、その夫と暮らすことになった圭輔 強い達也の巧みな話術に心を洗脳されつつも弁護士になり独立した大人になる。 強姦、義理母との性行為、殺人、毒 強盗致死罪で捕まった達也の弁護の結末は? そして、圭輔は幸せに生きていけるのか? 面白かった。あっという間に読んだ。お風呂でも読み進めた。 伊岡瞬の話はすっと入ってきやすいから好きだ またまだ読むぞ
3投稿日: 2022.01.13
powered by ブクログ“達也ーー!!!!”と名を叫び 何度も発狂した!!! 小説に向かってこれほど叫んだことはない… 今まで出会ってきた登場人物の中で いきなり殿堂入りするほど 悪の塊のような達也と出会う 時に悪にも魅力的な人物もいたりするが… 達也だけは “怒” の感情だけがわきおこる 平凡で平穏な圭輔の日常に 遠縁の達也の登場により世界が一変とする 圭輔のすべてを絡めとって奪おうとする達也_ 悪が徹底的に悪として描かれるほど 物語の面白さが増し 読むスピードも加速する… 無我夢中で読んだ…笑 そして読み終わった後の“代償”がデカイ…泣 このキャプションを書くまでに数ヶ月かかった… やっと心の中から“達也”を追い出すことができた気がしたが これからも達也の名前は一生忘れることはないだろう… (魅了されたともいう…笑) 伊岡さん!! これからも読んでいきます!!
4投稿日: 2021.12.23
powered by ブクログ『代償』伊岡瞬 達也のサイコパス感が最初から最後までぶっ飛んでた。小学生であそこまでサイコパスなの、なかなかないよな…。 第一部はひたすら辛くてしんどい圭輔の子ども時代。第二部は大人になって弁護士になった圭輔のお話でめまぐるしく物語が進んでいく。 寿人がいてくれてよかった。 終始胸糞悪いけど、最後はちゃんと解放されてよかった。
2投稿日: 2021.12.15
powered by ブクログ家族と穏やかにしあわせに暮らしていた小学生の圭輔に、遠い親戚だという達也が関わり始めてから人生が転落させられていく話。 こんな心の底から悪い小学生いる?!と思うくらい達也は悪い、サイコパスのようなねじまがった悪さ。東野圭吾の小説かと思うような、終始ズーンとした重暗さ。 面白かったけど、いくつかしっくり回収されなかったところも。ときどき出てくる寿人の悪さとか、紗弓はこれでいいのかとか、真琴との恋愛みたいな箇所はいるか?とか。
2投稿日: 2021.12.14
powered by ブクログ面白かった。 前半から中盤は鬼畜とかわいそうな主人公の話やなぁと思い読んでたけど、後半にいくにつれて、スピード感が増しすごく楽しく読めました!
3投稿日: 2021.12.14
powered by ブクログ「狡賢い犯罪者」とは正にこの達也だろうか。これだけ巧妙に犯罪の旨みを横取りしながら罪は周りの人間に巧みな口実でなすりつける。弁護士になった圭輔以上の知恵は逆に称賛したいところだ。最近の「悪」は自分の手を汚さず「獲物を得る」知恵を蓄えていると感じている。特にネット社会では人を巧みに騙し、巻き込み、おこぼれをうまく取得するのだ。気をつけたい。
2投稿日: 2021.11.26
powered by ブクログ第一部で圭輔くん不幸過ぎ。達也くん悪過ぎてとても嫌な気分になるお話。 子供の頃から悪人って...環境って大事ですねぇ 第二部で達也くんに翻弄されつつ対決する。 子供の頃のトラウマで達也くんに上手くやられてしまいますが... 楽しいお話でした(*^ω^*)
22投稿日: 2021.11.02
powered by ブクログ自分では手を下さす。周りの人を巧妙な手口で悪の手に染めさせる知能犯。読んでいるうちに腹が立ってきたけど、実際に被害にあっている主人公は、もっと腹立たしかったろう。最後は、その知能犯も罰が下る事になるが、最後の追い詰め部分が急足の様に感じてしまった。もう少し、その知能犯を追い詰める場面があっても良かったのでは?
3投稿日: 2021.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今ランキングに何作も鎮座している伊岡瞬を初めて読んでみた。期待も高かったせいか前半は文章に惹きつけられて読み進んだけど後半のページが少なくなるにつれて、一本道にしか話が進まず達也という人間も人を惑わせるようなキャラクターに描かれきれていなくて色々中途半端でとガッカリした。 これじゃない作品はもっと面白いの?とりあえずもう一冊は読んでみようと思うけど、この手の悪人なら他の小説や映画の方がうまく描けてるしキャラクターも確立できている気がする。色々推察通りの展開だったし、ミステリー好きの古参には通用しないかもなぁ。
4投稿日: 2021.09.27
powered by ブクログ気持ちのよい話ではなく。 こんなこと、現実にはあるかもしれない。 だからこそ、やりきれない。 最後は光はあるのの、それまでの色々が許せなくて。
5投稿日: 2021.09.18
powered by ブクログKindleで無料だったので読んだ。 こう言うのがイヤミスなのね。途中で読むの止めようと何度も思った。気分悪い。クソ野郎もそうだけど、主人公の心の弱さにもムカムカした。子供の頃のトラウマだから仕方ない。子供だったんだから仕方ない。って自分に言い聞かせながら読んだけど、本当にそうか?読むんじゃなかった。読んで一日中気分悪くなった。
1投稿日: 2021.09.14
powered by ブクログ序盤から不快感が続き、途中で読むのをやめてしまいたくなった。結局続きが気になり、最後まで読み終えたものの、あまりにも胸糞悪くてもやもやが残った。まさにいやミス!
3投稿日: 2021.09.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでいてとても疲れました。 こんなに嫌な目にあっていて、少し不用意過ぎやしないかと思うこともあったんですが、それも彼の良いとこなのかもしれないですね。 最後に達也があっけなく死んでなくて良かったです。でも疲れました。
2投稿日: 2021.08.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
平凡な家庭の小学生・圭輔は、ある事故をきっかけに遠縁の同級生・達也と暮らすことになり、一転、不幸な境遇に陥る。寿人という友人を得て苦境を脱し、長じて弁護士となった圭輔に、収監された達也から弁護依頼が舞い込んだ“私は無実の罪で逮捕されました。どうか、お願いです。かつての友情に免じて、私の弁護をしていただけないでしょうか”。裁判を弄ぶ達也、追いつめられた圭輔。事件を調べ始めた寿人は、証言の意外な綻びを見つけ、巧妙に仕組まれた罠をときほどいてゆくが―。 胸糞悪さがいい塩梅。結果ハッピーエンドなのだけれど、バッドエンドも見たかったな~。でもバッドエンドだったらそれこそ病みそう...主人公の親友もマインドコントロールされてるかもって深読みしすぎた。笑 胸糞悪さとストーリーとしての面白さが本当にいい比率で、素晴らしかった。
3投稿日: 2021.08.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
かなり不快感のある作品ですが、先が気になって読まずにはいられませんでした。 ラストの代償が軽すぎるので少しモヤモヤ。 伊岡作品はこれが初ですが、他の作品も読んでみたくなりました。 精神的にとてもしんどくなりましたが…。面白かったです。
3投稿日: 2021.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初の伊岡瞬作品を読了。 本作の主人公は圭輔、悪役として描かれるのが遠縁で圭輔とは対局の存在として描かれる達也。 圭輔の物語ではあるが、W主演作でいいと思います。 その位に達也のインパクトが強い。 物語は小学生時代を描いた一部と20年後を描く二部から構成されていますが、達也とその母・道子に対する不快感と嫌悪感がとにかくハンパない。 不快感と嫌悪感をさらに助長するのが「匂わせ」。 物語が最終局面に近づくにつれて「やっぱり」って感じで「匂わせ」は「確証」を得るが、多くの読者は私と同じように「匂わせ」段階から勝手に「思い込む」。 それはおそらく著者が恣意的にそう描いたからだろう。 ここまで不快感を感じながらもページを捲る手が止まらないのは内なる弱さを持つ私自身が圭輔がいかにして達也と向き合い、呪縛から逃れ、乗り越えていくのかの結末を見たかったからだろう。 それと同時に達也がどんな結末を迎えるのかにラストまで興味を持ち続けたからだと言える。 個人的にラストがスカッとしきれなかった為に☆4つの評価としましたが、間違いなく他の作品も手にしたいと思える一冊であり、著者の作品初読みとして本作を手にしたのは間違いではなかった。 備忘録として、少し内容も記しておこう。 第一部は1999年の夏、幼少期は平凡な家庭で育つ圭輔の人生に達也と道子が登場してから一変する人生が描かれています。 火事により両親と実家を失う圭輔。 その火事から結果的に圭輔の命を救ったのは達也であるが、身寄りの少ない圭輔は後見人となった道子に引き取られる形で達也と生活を共にする。 そこから始まる達也と道子との生活は奴隷的に描かれ、圭輔はその環境の中で生きていく為にひたすらに耐える。 読者を通じて仲良くなった寿人とその親戚にあたる肇・美佐緒夫婦の助力にて奴隷生活から抜け出すまでが描かれています。 1999年、世間を賑わせていたノストラダムスの大予言で世界が滅びることを願わずにいられない程の悪意に満ちたまさに圭輔暗黒期。 第二部に入るとその逆境から這い上がり弁護士となった圭輔が描かれますが、両親の離婚を機に苗字が変わった達也が強盗殺人容疑で逮捕され、「私は無実の罪で逮捕されました。どうか、お願いです。私の弁護をしていただけないでしょうか」と圭輔に手紙を送ったことで再び圭輔は達也に近づくことに。 ここでもきっちり幼少期の辛い過去である火事の「匂わせ」が効力を発揮し、圭輔は達也に囚われてしまいます。 弁護士と被告人の関係ではあるが、圭輔は達也の犯行を疑わず、むしろ有罪を望む。 しかしながら状況証拠は達也の犯行を「匂わす」も、ここにも仕組まれた悪意と謎。 圭輔は裁判の場においてまたもや達也に追い落とされる。 寿人と力を合わせ、警察が解けない事件の真相を追い求め、そこに隠された真実。 最後まで達也に対する不快感と嫌悪感が満載の作品でした。 説明 内容紹介 不幸な境遇のため、遠縁の達也と暮らすことになった少年・圭輔。新たな友人・寿人に安らぎを得たものの、魔の手は容赦なく圭輔を追いつめた。長じて弁護士となった圭輔に、収監された達也から弁護依頼が舞い込み。 内容(「BOOK」データベースより) 平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。運命は一転、過酷な思春期を送った圭輔は、長じて弁護士となるが、逮捕された達也から依頼が舞い込む。「私は無実の罪で逮捕されました。どうか、お願いです。私の弁護をしていただけないでしょうか」。裁判を弄ぶ達也、巧妙に仕組まれた罠。追いつめられた圭輔は、この悪に対峙できるのか?衝撃と断罪のサスペンスミステリ。 著者について ●伊岡 瞬:1960年東京生まれ。05年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞しデビュー。その他の著書に『145gの孤独』『七月のクリスマスカード』がある。2010年、短篇「ミスファイア」が日本推理作家協会賞短篇部門の最終候補作となる。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 伊岡/瞬 1960年東京都生まれ。広告会社勤務を経て、2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
17投稿日: 2021.07.22
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。運命は一転、過酷な思春期を送った圭輔は、長じて弁護士となるが、逮捕された達也から依頼が舞い込む。「私は無実の罪で逮捕されました。どうか、お願いです。私の弁護をしていただけないでしょうか」。裁判を弄ぶ達也、巧妙に仕組まれた罠。追いつめられた圭輔は、この悪に対峙できるのか?衝撃と断罪のサスペンスミステリ。 道子と達也という人間が嫌過ぎて このような人間になった原因は何なんだ?とずっと思いながら読んでました。 子供の圭輔が道子の世話になるほかないのはしょうがないとしても 関わりたくない人とは距離を置くのが一番だな...
17投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログかなり精神的ダメージのある内容、でもハマった。ケイスケがこれから幸せになれそうな終わり方でよかったし辛い時期に寿人と友達になってたことが本当によかったと思った。
2投稿日: 2021.07.03
powered by ブクログ悪役が悪過ぎの上に、被害者のダメージが酷く、悲しい気持ちになる。 途中から「最後はちゃんと裁かれてほしい」と思いながら読んだ。 最後にタイトルを絡めた終わらせ方はとても気持ち良かった。
3投稿日: 2021.06.25
powered by ブクログ一晩で、一気に読んでしまった。両親との平和な暮らしが、達也の登場によって少しずつ脅かされ、ある晩の火事で一変。前半は圭輔のあまりも理不尽で悲惨な少年時代。達也と道子のどうしようもない卑劣さに、気分が悪くなる。そして弁護士になってからの後半は、法廷をも愚弄するマインドコントロール。寿人との探偵まがいの謎解き。達也と道子の、人を食ったような犯罪の数々があばかれていく展開には目が離せなかったけれど、ここまで達也が非情になれるのはなぜなのか、道子との関係がずるずると続いていたことも理解しがたい。読み終えてからも嫌悪感が残る。まさに、根っからの悪人。
3投稿日: 2021.06.19
powered by ブクログ* 圭輔、小学生六年生 遠縁の達也が年末家に泊まりに来たことで 人生が狂い出す。 両親との死別、火災の原因、不可解な両親の様子 寿人との出会いで、諦めていた人生に 新たな流れが生まれる。 それでも達也に揺らされる人生 圭輔と寿人が事件の核心、動機を追う
4投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログ平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。運命は一転、過酷な思春期を送った圭輔は、長じて弁護士となるが、逮捕された達也から依頼が舞い込む。「私は無実の罪で逮捕されました。どうか、お願いです。私の弁護をしていただけないでしょうか」。裁判を弄ぶ達也、巧妙に仕組まれた罠。追いつめられた圭輔は、この悪に対峙できるのか?衝撃と断罪のサスペンスミステリ。
1投稿日: 2021.05.30
