
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻まで読んでの感想 ・設定とストーリー展開は楽しむことができた。続きが気になり一気に読むことができたし良い時間となった。 ・SMOCの発生はストーリーとして唐突で必然性のないものという批判もあるがそうは思わなかった。地球または生命体の理に反した人類の不老不死に対する免疫反応だと感じられた。C1における集団自殺も同義で予兆として表現されていた。これらは筆者によるメッセージと捉えた。 ・死にゆく男たち(センセイ、大統領、そして対照的に描写された戸毛)に寄り添う女性の描写には違和感を覚えた。
1投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログついに不老の技術を開発した人類。 その結果、国は衰退したため、不老処理をしてから100年しか生存できないと定めた。 国の舵取りをする中枢と、国の方針に従わない一部の国民との対立が生まれていく。
0投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログ起こり得るかもしれない政治、医療、貧困、就労、倫理的な動きが鮮明に描かれている。予想されていると言っても過言ではない。 今は出来るけど問題が山積み過ぎてやらないだけと言われても否定出来ない。 長さを感じさせない筆致によるあまりにもリアルな近未来SF。
0投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログ近未来の日本を舞台にした小説。 実際に50年後ぐらいにこのような世界になってそう? 少し覗き見している気分になれる。リァリティが凄い。 人間の飽くなき欲望と寿命とはについて考えさせられる。 下巻が楽しみだね。。。
0投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ不老不死が実現した社会で、法律によって命を区切る百年法、その設定ありきのエンタメを期待して読み始めたので、百年法制定までの紆余曲折や制定後のありきたりなヒューマンドラマにあまり興味が湧かず、なかなか物語の世界観に入り込めなかった。そのため、登場人物の言動などに温度差を感じてしまい、悪い意味で“物語”の域を出ないなと、少し斜に構えて読んでいた。ただ、後半になるにつれて、そこに終始した物語ではないとわかり、徐々に読むのが楽しくなってきた。 また、現在の延長線上にある日本を舞台にした近未来小説として読んでいたので、世界に遅れをとった日本という設定に大きな違和感を抱いたものの、全くのパラレルの、厳密には太平洋戦争終盤以降からが異なる日本が舞台なのかと気付いてからは、割と素直に読むことができた。 下巻も読もう。
0投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ不老不死技術が導入され、施行後100年で生存権を手放さなければいけないSF小説 詳細な感想は下巻でまとめて 以下、公式ののあらすじ ----------------------- 不老不死が実現した日本。しかし、法律により百年後に死ななければならない――西暦2048年。百年の生と引き替えに、不老処置を受けた人々の100年目の死の強制が目前に迫っていた。その時人々の選択は――!? -----------------------
1投稿日: 2025.04.01
powered by ブクログめっちゃリアルで怖い。。 もし不老化処置なる技術がこの国にあったら。。 不老には憧れますが、色々考えさせられます。 本作は登場人物が多く、あちこちシーンも時代も飛ぶので、展開が全く読めないし、誰にフォーカスを当てて良いのかも分からん。。上巻ラストも不穏の終わり方。下巻はどうなるんだー!早く読みます。 こういう目まぐるしい作品は読みにくくて疲れちゃいがちですけど、読みやすい文体なので助かってます。
0投稿日: 2025.03.24
powered by ブクログ難しい話かと思ったけど、読みやすく、キャラクターも個性豊かで面白い!フィクションだけど、すごくリアルな展開でこういう世界もあり得るよな、自分だったらどうする??とドキドキしながら読みました。続きが気になる!!早速下巻も読みます。
0投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログもし自分がこの世界線にいたらと考えさせられたと同時に、今ある時間や命、関わってくれる人を大切にしないといけないなと改めて思えた作品。生きる意味を考えさせられた。
0投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ死への恐怖と、永遠に生き続けることの不安。 社会は新陳代謝をしなければ崩壊してしまうのか。 下巻の展開に期待!
0投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2013年(第9位)。 太平洋戦争で原爆6つ落とされた日本。日本共和国として、HAVI(不老化処置)を受けるよう指導される。ただし100年後に生存権、人権はなくなる(100年法)。戦後が今と違う世界が前提。 かつ登場人物多い。名前と相関関係を覚えるのが大変で、なかなか読み進めない。のは前半だけ(前半前かも)。気づけば、読み進めている。 100年法が施行される頃、国民投票がなされる。100年法反対か賛成か。賛成多数。愚民のそしりは当然である。 そして、遊佐が首相、牛島が大統領となり、独裁国家を作った。 100年法が施行される前、対象者は生きたいと思った。100年法がえんきになって、対象者は自殺した。 生と死が重厚に語られる。
0投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろい! 衰えない体を手に入れることができるけど、100年後には死ななければならない。 健康なまま長生きできて100年経ったら死ねるなんて最高じゃないか!!と思いながら読みはじめた。 ユニオンのシステムもよくできてるなと思ったけど、百年法凍結により新たな人が入れなくて社会が回らなくなり、 施行するとなったら拒否して逃亡する人がいたり、大統領の権限で免除になったり、 いろんな問題事のすべてが妙にリアルでいろいろ考えさせられた。 下巻が楽しみ。
43投稿日: 2024.09.11
powered by ブクログ百年法の施行へ向けたストーリー。 設定にリアリティがあり、現実を想起させる分、心に刺さる言葉があって、感情が揺さぶられた。
0投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログ#百年法 上 #読了 人生が如何に『死ぬこと』が前提として成り立っているのか思い知った そして、老いることは死を受け入れるためのとても重要な要因の一つだと感じた どうなる日本共和国 #山田宗樹 #角川文庫
0投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログ2048年。不老不死が実現した日本。 HAVIという不老技術によって永遠の若さを手に入れることができる。 しかし、法律により百年後には人権がなくなり、必ず死ななければならない。 こういう近未来設定好きだー。 自分だったら何歳でHAVIを受けようかな。 でもみんなが100歳まで生きると色々問題が出てくる…。 確かに長生きすれば幸せってことではないよね、と考えさせられる。 設定とストーリーは★5なんだけど、女性の描き方が気持ち悪くて、生理的に無理だったので−3。 男性は活躍してて、なぜ女性は娼婦が多いのか理解できなかった。 ストーリーは面白いけど、女性が出てくる度に不快になったので下巻に進まないかな…。 Audibleにて。
27投稿日: 2024.04.22
powered by ブクログ上巻を読んで感想なんて、そんな無粋なことは出来ません! (今までふつーに書いてる め、面倒じゃないからね(笑)
0投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログ⚫︎感想 これぞ、エンタメ本。読書が苦手な人もきっと楽しめる。パラレルワールドから、百年法、生存制限法が適用された近未来。見た目は日本共和国民はほぼ全員HABIという手術を受け、老化しない世界。大統領の独裁体制で生存制限法をめぐる政治家と官僚の思い…さまざまなドラマがあり、読む手が止まらなかった。後半も楽しみ。 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―国力増大を目的とした「百年法」が成立した日本に、最初の百年目が訪れようとしていた。処置を施され、外見は若いままの母親は「強制の死」の前夜、最愛の息子との別れを惜しみ、官僚は葛藤を胸に責務をこなし、政治家は思惑のため暗躍し、テロリストは力で理想の世界を目指す…。来るべき時代と翻弄される人間を描く、衝撃のエンターテインメント!
17投稿日: 2024.01.17
powered by ブクログ近い将来にありそうな未来のお話。 人の命とは、命の重さを考えさせられるお話です。 官公庁の描写がリアルで好きです。
0投稿日: 2023.10.08
powered by ブクログ近い将来に起こりそうと思ってしまうくらいリアルな緊迫感があります!! 登場人物が多くて、誰だっけとかなりそうになりながらもそれぞれの人物の立場から同じ法律の視点を見ているので面白いです! 基本的人権ってなんだっけと思わせられるところもあり、人権について考えさせられます
1投稿日: 2023.07.14
powered by ブクログ不老不死となった人は約束の100年が 経った時に死を受け入れる事が出来るのか。 自分に置き換えて考えさせられました。 上下巻でボリュームたっぷりだけど、 あっという間に読み切ってしまう面白さ。
0投稿日: 2023.05.03
powered by ブクログ百年法の前振りの一部の後、二部から一気に話が進み出して面白い 終わりのない人生はやっぱり面白みがなくなりダラダラ生きるようになる 決められた定命を精一杯生きてこその人生かなと思った それに気付いた人々はどのような行動を取るのか下巻に期待する
0投稿日: 2023.04.21
powered by ブクログ物語は2048年から始まる。 生存制限法の100年が間近に迫り、初年度適用者から安楽死を受け入れなければならなくなる。 法整備のための政治家と官僚の話し合いが、ああ、日本だなぁ、としみじみ。 不老不死で100年生きられることになったら。 自分はどうするだろう。成人から受けられるHAVIを、たぶん何も考えず受けてしまうのだろうな、と思う。これがもし40代、50代になっても若い頃の見た目に戻せます、だったらもう少し考える猶予があるけれど。 物語の中では死を受け入れる人、人に寿命を決められるのは嫌だと拒否する人が描かれていて、どちらの気持ちも分かるし、いざ死が目の前に迫ったら怖くて逃げ出したくなるだろうなあとも思う。 けれど日本人っぽいなあと思ったのは大統領の特例措置で寿命を延命できるという措置。神のような権限を個人に与えること、命を誰かの手に委ねることの危険性。 この話はどう決着をつけるのだろう。
0投稿日: 2023.03.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
設定や世界観がとても好きですらすら読めたが、腐ってからの政治が嫌いすぎて最後らへんは読むペースが遅くなってしまった。後半に期待
2投稿日: 2023.02.28
powered by ブクログ百年以上生きられる世界。最初は楽しいかもしれないが自分の寿命がハッキリと分かってしまうってのは恐ろしすぎないか
0投稿日: 2023.01.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まず、設定に引き込まれる。現実感がないというレビューもあるが、自分は素直にSFだと思って読めるので大丈夫。 村田沙耶香「殺人出産」と同じく、作者が「老害政治家の保身」や「人間関係の希薄化」をSF設定に仮託してdisってる感じがすごく好きです。 大戦後、アメリカの不老技術が導入された日本というパラレルワールド設定。不老になったおかげで見た目が若者、でも中味は老若3世代分の人間が混交している日本。その弊害が日本を衰退させている。 ・親も子も不老になるため、親は子が成人したら、ファミリーリセットして親子関係は霧消する ・百年目に安楽死を義務付ける「百年法」を実施しないと国の衰退は明らかなのに老齢政治家は拒もうとする ・庶民は3ヶ月ごとに指定された仕事を転々とすれば最低限の生活ができるシステムが存在するが、老齢層が減らないため若年層はそのシステムにすら参加できず困窮している。 ・ID管理された大衆が感じているのは無間地獄的な虚無感 設定はかなり好きなのに、閉塞した日本が舞台なこともあって、登場人物にも閉塞感があるため、キャラに魅力を感じ難いのが難点。ストーリーの場面転換に応じて3人のメインキャラが変わるがわる描かれますが、3人ともに対して素直に共感&応援できないため、もっとデカい事件が起こらないかなぁと焦ったさを少し感じました。 とはいえ、1日で上巻一気読みなので面白い小説です。 ※その点「蜂蜜と遠雷」は場面転換しても4キャラとも魅力的なのがやはり良かった。 ※2015年の小説であり、携帯情報端末や液晶ディスプレイの未来型は描かれているけれど、空撮ドローンは予測できてないのが興味深い。
1投稿日: 2022.11.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不老を手に入れた世界では人口増加を阻止するために100年で命を絶たなければならない法律「百年法」が制定されようとしている世界が舞台です。 不老を手に入れた未来の日本が舞台ということで、正直設定についていけるか不安でした。しかし、読んでみるとものすごくスーッと内容が入ってきました。本当に現実の日本と不老を手にれているかいないかその違い程度しかありませんでした。 本書は様々な登場人物に交互にフォーカスを当てて進行していきます。私がその様々な物語の中で特に好きなのは、百年法施行にむけて奮闘する官僚と百年法をよく思っていない大臣との水面下の闘いです。日本と日本国民のために激務を承知で日々奮闘する官僚が、百年法の担当になると、国民を殺めるために日々奮闘することになる。しかし、日本の将来のためにそれでも努力をする。その姿はまるでプロフェッショナルを見ているかのようなワクワク感とドキドキ感がありました。 また、後半になると謎の巨大な組織が「永遠王国」というものを作り、国家から隠れて独自の国家を築きあげるという展開にもなりました。重要そうな人物はたくさん出てきましたが、その人物が何なのか、影のリーダーの正体は何なのか、日本は今後どうなってしまうのか。こういった様々な謎と期待を残して上巻は完結します。 本書を読んでみてここまでの作品はなかなかないと思いました。物語としての面白さ。お仕事小説としての気分が高鳴る気持ち。管理された日本と裏で蠢く永遠王国のせめぎあい。どこをとっても最高の1冊でした。早く下巻も読んでみたいと思います。
20投稿日: 2022.10.22
powered by ブクログ本当にこういう世の中になっていそう 小説というより日本2.0 他の国はどうなっているんだろう?
0投稿日: 2022.05.31
powered by ブクログ面白い!百年生きれてその後は死が待っている。それを選択するかは自由。そして、いざその日が近づくと人の心は揺れる。当然やと思う。そしてその死を回避しようとするズルい人間も当然居る。ドンドン読み進めてしまった。登場人物も魅力的であり、近未来的な設定なのに、今現在の腐敗した自己中な政治家たちは健在させている。いくつかの場面で次々登場する人たちがどこかで繋がって行く。その人たちの先を知りたくて読む手が止まらなかった。 引き継ぎ下を読むとしよ〜!
4投稿日: 2022.05.15
powered by ブクログ不老不死処理をなされれば、その処理後から容姿も変わらずに100年生き続けられる。羨ましい設定と思い、読み進むうち、人が歳を取れば自然と起こる老いも介護もなく、いつまでも肉体は若いままだから、結婚、離婚、出産も何度も繰り返す。果てには家族の絆も人間臭さもなくなり、個人本意な世の中へ。本の厚みで圧倒されたけど、ストーリーが未知の設定で流れ、また政治絡みのドロッとした話もありで、いつの間にかのめり込む一冊です。
0投稿日: 2022.04.07
powered by ブクログ面白すぎる!! 政治について知識が乏しいので、本を読みながら言葉の意味を学べることも出来る。 本を読みながら、ドキドキするのは久しぶり。 どういう結末になるのか、下巻を読むのが楽しみ!
0投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログ不老不死と百年から連想して、難しい法律や精神論を思い浮かべていました。 読み始めると、政治に詳しくない私でもわかり易く、登場人物の 苦悩や気概が伝わります。 もし仮に人類が不老不死を手に入れたならば、きっと自分も考えるだろう生死論。 読み終えて、こんなに満足したのは久しぶりです。 おすすめです!
0投稿日: 2022.03.17
powered by ブクログ太平洋戦争で徹底的に負けた大日本帝国が、日本共和国として復興するなか、100年後に死ぬことを前提とした不老不死技術が導入された。その100年目が到達する2045年以降の、人間が繰り広げる醜い足掻きを描くディストピア小説。ツッコミどころ多し。まず生物学的に不老不死化がヒトに悪影響を与えないかの実証に相当の年数が必要だろう。仮にその実証がなされているとして、人間が入れ替わらない社会的な硬直性を考慮していず、100年後に自死しなければならない制度設計は異常だ。為政者が良かろうと悪かろうと拒否者が出現するのは当然だ。
0投稿日: 2022.02.22
powered by ブクログこれも一種のif小説なのかな。寿命という概念がなくなった世界感での、インフラから生活様式などディテールの細かい設定が面白く、これが未来のリアルなのかは分からないが、リアリティたっぷり描かれていて良かった。(上空に透明のトンネルが張り巡らされていたり、空飛ぶ車が飛び交ってなくて良かった…) 物語の本筋は面白いが、もう少し三枚目的な登場人物を出すか、もう少し遊佐の日常を描くのか、“緩和”の部分があっても良かったのかなと思う。とは言ったものの下巻も楽しみ。
0投稿日: 2022.02.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最近アタリの本多すぎる。 不老不死手術を受けることができるようになった人類 ただ皆を生かしたままにすると経済の発展が見込めなくなることを危惧した政府が、百年法の施行(百年経ったら安楽死)を目指す 世論が別れる中で、1度は百年法が凍結となるが、自殺者、殺人が後を絶たず... 登場人物が多いが、それぞれ違う考え方、違う身分で、主張が180度変わるのが面白い。 不老不死を得たらほんとうにこんな世界になってしまうのかなと思ってしまうほど、設定がしっかりしてるし、根拠がある(気がする)。 リアル感が強く、ストーリーへの没入感がすごいです。
0投稿日: 2022.01.30
powered by ブクログ百年法:〔不老化処置を受けた国民は処置後百年経過したら安楽死しなければならない〕 近未来の日本を描いた独創的なお話でした。苦手な政治のお話もとても面白く、首相の遊佐さんのような方が今の日本に現れてくれたらどんなに心強いか…なんて思いながら楽しく読み進めました。 このお話の中には不老化処置を受け、死にたくないと右往左往する人間の様子も描かれています。私は生にあまり執着がないのでその様子にあまり共感は出来なかったのですが、いざ、不老で生き続けなければいけないとなれば、またそれはそれで恐怖や混乱に見舞われるという人間心理が描かれていて、興味深かったです。 最近は、混沌さが増し、荒れて、日に日に人間が雑で幼稚になっていっている気がしてなりません。人間は進化しているようで、実はかなり衰退してきている気さえします。小説の表紙一つにしても、手に取る気もしない物が増えてきました。 食べる、寝るという本来単純な生活のはずが、異様な忙しさの中で大切なことは忘れられている気がします。。 こんな時こそ、広く読んでもらいたい作品だなと思いました。
3投稿日: 2021.12.26
powered by ブクログ2048年から物語ははじまる。 不老不死の方法を手に入れた人類、各国は不老不死の処置を受けてから、ある期間が経過したら安楽死させる法の整備を行っている。 日本はその期間を100年とし、施行間近となっていた。 時の首相は施行を決断できずに国民投票することを宣言する。
0投稿日: 2021.12.26
powered by ブクログ取り敢えず上巻を読み終えた。 評価以上の面白さ。 近未来でありSF要素もあるが、やはり対人間が1番怖い。 展開も早く分かりやすい。 早速、下巻を読む。
0投稿日: 2021.12.24
powered by ブクログ貴志祐介の作風に似ているということで初めて山田宗樹の作品を読んだが、面白くて一気に読み進めた。 テーマである不老不死に関してはまだ現実味のないSFの世界だが、日本が衰退していきこのままでは中国・韓国に飲み込まれてしまうなんていう状況は数十年後に現実になっていそうでフィクションながらも危機感を持つような気持ちにさせられた。 不老不死化の処置を受けてから105年後には必ず死ななくてはいけないという法律を受け入れずに拒否した人達のムラがあるというが、私なら永遠にいつ死ぬか分からないまま生きるほうがよっぽど苦痛だと思う。 命や体の若さに期限があるから頑張るのであって、老いもせず死にもせずじゃあぼやっとした人生になりそうだ。 裕福でもなければストレスまみれの仕事に耐えて永遠に生きていくことになるし、発狂するか絶望して自殺するかだろう。
0投稿日: 2021.11.20
powered by ブクログ歴史、政治、テクノロジーといった世界観がよく作り込まれていてとても読み応えがある‼︎人々の思惑が絡み合って、下巻どうなっていくのか楽しみ。
0投稿日: 2021.11.19
powered by ブクログ不老化処置により、半永久的に生きられる人間に対し、生存期限を定めた百年法。その法律を巡る様々な価値観の登場人物によるドラマ。思えば、不運な事故がない限り、我々の命も、既に医療技術や経済的な理由による「延命措置の限界」が既定しているのではないか。いつまでも生き続けるとは、どういう感じがするものなのか。面白いテーマである。
1投稿日: 2021.11.18
powered by ブクログ死があるから生がある。 闇があるから光がある。 常に対になるものが存在するからこそ、 片方の大切さがわかるのでしょうか。 続きが楽しみです。
0投稿日: 2021.11.07
powered by ブクログ本屋大賞入賞作品から。いわゆるディストピアもの。タイトルから、生命に関わる法令にまつわる物語、ってことは想像に難くないけど、逆に、ある程度予測が成り立つ題材について、いかに奇想天外に料理するかというところが作家の腕の見せ所。まだ前半だけど、今のところ、それは非常に上手くいっているように思える。こうやって百年を縛ることによって、無理なく政治の問題点を浮き上がらせることに成功している。続々と問題点が噴出しているこの法令、後半でいかに結論付けられるか。目が離せない展開。
0投稿日: 2021.10.11
powered by ブクログドキドキが止まらない。早く続きが読みたくてすぐ読破してしまった。日本が戦後もし別の道を歩んでいたら、こんな世界があったかもしれない。「死」がなくなることで「生」への意識も薄れていく。「生」への実感がなくなっていく。私たちは「死」に向かって「生」きているからこそ、向上心や危機感を持って生きていけるのかもしれない。両親や兄弟に年齢が追いついてしまう感覚は、想像できないほどに違和感があり、歳をとることの素晴らしさも感じることができた。豊かに歳をとっていきたい。下巻も楽しみ!
1投稿日: 2021.08.26
powered by ブクログ不老の手術を受けた人間は百年後に死ななければならない、それが百年法。 その法を守らなければどうなるのか、また法を守って死ななければならないのか、その両方を様々な立場の人間を通して描いている。 作中で20年(30年だったかも)時間が経ち、それによる人の心変わりも面白い。 しかし登場人物が多く、語り手もコロコロ変わりストーリーがなかなか進まず中盤までちょっと退屈。 やっと事件らしい事が起こりそうなところで上巻は終わる。 この作品から得た教訓はその場しのぎの政策を続けていると、どんな優秀な人間でも無能になるということ。 あれだけ格好良かった遊佐室長が。。 下巻はその遊佐の部下だった深町と、蘭子の息子のケンが活躍する予感。事件発生に期待。
0投稿日: 2021.07.06
powered by ブクログうーん、これは評判に違わない傑作だ。老化を進めないウイルスが発見されて、日本は太平洋戦争後、アメリカの主導のもと、HAVIが導入された。HAVIという処置を受けることによって、人々は若さを保つことができるようになるが、百年法によって、処置後百年で安楽死を受け入れなければならない。この百年法を巡って、テロ、デモ、政治的混乱、いろいろなことが起こる。架空の状況設定に対する社会や人々の動きの詳細な描写が素晴らしい。視点人物が何人も出てくるのだが、心の動きがリアルで飽きさせず、ページをめくる手が止まらないのだ。この設定はなんの比喩だと言っていいだろうか。人々は皆、恐ろしいほどの孤独なのだ。究極の老人社会?究極の個人主義?死の意味を問う?老化とは何かを投げかけている?下巻の展開に目が離せない。
46投稿日: 2021.06.22
powered by ブクログ息子が小学生の時に先に読み、読んでみてとずっと勧められていたけれど、題名から疲れそうだと思って伸ばし伸ばしにしてた本。読み出したら止まらず、上下巻一気読み。次代を担う若者にぜひ読んで欲しい揺さぶられる一冊。
0投稿日: 2021.04.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ページ数の割にはあっさり読めました。全ての国民に不老不死の権利が与えられるという前提がそもそも不自然ではありますが、娯楽モノとしてはなかなかよく出来た作品だと思います☆
0投稿日: 2021.03.28
powered by ブクログ「百年法」を読みました。 2012年のナンバー1小説にあげる書評家もいる話題作。 地味なタイトルながらSF作品。 SFが小説ナンバー1うんぬんにあがることが珍しいかも。 上下巻で3600円もする。 図書館は予約がいっぱい。ただし下巻は借りられるが・・・ 今年、夏に出たばかりだし、 梅田、阪神百貨店前の地下にある昔ながらの古本屋、 こんなところに新作があるわけないだろうなと思いつつ、 待ち合わせの時間つぶしに入ると、あった!2400円。 800ページほどあるが、一気に読めました。 状況設定がとにかく抜群。 日本は2次大戦で6発の原爆を落とされて敗戦、共和制になっている。 しかし、大統領にあまり権限はなく、実質的には議院内閣制。 絶望の中で日本は、アメリカで生まれたヒト不老ウイルスにより人を不老にできる処置技術を導入した。 しかし、世代交代が起きないと社会が破綻するので、処置を受けてから100年後に死ななければならないという「百年法」という法律をつくった。 小説は、最初に強制死が行われる年を前に、百年法を凍結するかどうかの国民投票が行われるところからスタート。 官僚たちは忠実に、そして、もし凍結されたら社会が崩壊するという信念のもと、百年法施行をめざすが、表向き同調する政治家たちは、自分たちが生き延びるために国民投票で否決されるようにし向ける。 おもしろいのは、不老処置は、20才をすぎたらいつでも自分の意志で受けられる点。20才で受ければ以後100年間、20才の若さで生きられる。50才で受ければ50才のままだが合計150年生きられる。 ただ、不死ではないので、病気や事故で死ぬこともある。 政治家も官僚も、見た目は若者だったりするが、実は2次大戦での将校がいるなど、高齢者が多く、もし百年法が施行されたら明日にでも死ななければならない政治家もいる。 そして、死ぬべき年になったら国の機関に出頭して無痛での死を迎えなければいけないが、拒否する者が出て、それがテロを起こしたりする。 そのほか、厳しい雇用情勢、格差、そして、政治的第三極など、ここ数年、とくに維新が出てきたようなここ2~3年の政治や社会の状況を象徴するようなシーンがあり、800ページもある小説をそうした短期間によく書けたなあと感心する。 私は新作の小説など、ほとんど読んでいませんから、これがナンバー1かどうかは到底わかりませんが、状況設定は歴史的にも名作と思えるようなものがあり、話のころがしについても素晴らしい技術が感じられました。2009-2010に出た村上春樹の大作「1Q84」へのオマージュかと感じさせられるような部分もあって、なかなかイケています。
0投稿日: 2021.03.10
powered by ブクログ不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―国力増大を目的とした「百年法」が成立した日本に、最初の百年目が訪れようとしていた。処置を施され、外見は若いままの母親は「強制の死」の前夜、最愛の息子との別れを惜しみ、官僚は葛藤を胸に責務をこなし、政治家は思惑のため暗躍し、テロリストは力で理想の世界を目指す…。来るべき時代と翻弄される人間を描く、衝撃のエンターテインメント!
0投稿日: 2021.01.27
powered by ブクログ人は植物のように平穏には生きられない。 人は渇望のオーラをまとっている。 (以下抜粋) ○母に対してさえも、なにかの拍子に恋愛感情を抱きそうで、危なっかしいったらない。だって、どこから見ても同年代の異性なのだから。 実際、そういうことも世間ではあるようで、この手の禁断の恋は現代小説の定番テーマにもなっている。親子関係を解消するファミリーリセットも、近親姦を防ぐための本能的な行為だとする学者もいるくらいだ。(P.281)
3投稿日: 2020.12.20
powered by ブクログ限りある命を操作する。 あながち荒唐無稽な話でもないのが怖い。 命の前にはかつて崇高な志を抱いていた人も堕落するのか。 そこまで生にしがみついて何を為したいのか。 生きるために心が死んでは不毛と思うが。
0投稿日: 2020.10.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1年前に読んだけど結末が全然思い出せないので再読。 HAVIという特殊な措置を受ければ、その年齢のまま一生老いない体を手に入れられる世界。しかし、いつまでも生きられるというわけではなく、国ごとに定められた制限まで。という決まりがある。 いつまでも生きていたいという死に対する恐怖と、いつになれば終わるんだろう?という永遠の時間に対する恐怖がせめぎ合い、葛藤する人々の姿が描かれていく。 日本ではHAVIだけが取り入れられ、寿命を制限する法律(生存制限法)に関しては実施をひたすら濁していたため、経済的にも文化的にも新しい発展が停滞してしまう。その結果、見た目は若いけれど思考が古く、老いた人が増えすぎてしまった。 仕事、家族、友人、医療、自然な老い、結婚、政治、国民投票、責任者、テロ、自殺、安楽死、拒否者。「不老不死」というこの作品の大きなテーマから様々なワードが芋づる式に繋がっていて底知れない深みを持っている。ただ単に「長く生きられる=ハッピー」ではないことは明らかで、改めて自分自身の人生に対しても、目標や意識を明確にしていかなければならないと考えるきっかけになった。 そういえば前読んだ時もやばかったけど、やっぱ仁科親子の最期のやりとりの場面は泣きそうになる。
0投稿日: 2020.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
超高レベルな未来設定!HAVI(ヒト不老化ウィルス接種処置)を手にした人間。人間が増えすぎるという困難。そこでHAVI後(処置後)百年で法律的に強制死(百年法)。設定がとても奇想天外ですが、もしそういう技術ができたら本の内容のようになるよね~ととても納得。この本では伏線が張られ、どのように回収するのかとても楽しみ。「死」「先端技術」「権力」というのをテーマにしたテーマで下巻も楽しみです。
3投稿日: 2020.08.16
powered by ブクログ前半はテンポよく読めたが後半少しモタッとした印象。 もし自分が不老不死だったらどうだろう? 老いながら人生を全うする意味を考えさせられる。 規則で死なんといかんのはせっかくの不老不死が苦悩の種になる。それなら、老いて死んでいった方が最期は納得できそう。 かといってずっと生き続けるのもどこかでくたびれそうな気もする。どうすれば不老不死をエンジョイできるのか。 この夢の世界の結末は? 後編はなんか血生臭い展開になりそうだな。
0投稿日: 2020.05.29
powered by ブクログ再読。 人物の描写がきちんとされている、設定が面白いので上下巻共集中して読めました。 仁科ケンに会ってみたいなぁ。
3投稿日: 2020.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不老化処置を受けた人間は、処置後100年したら死ななければならないという百年法。 その、百年法の施行に向けて準備していく主人公の遊佐。 尊敬する上司の笹原は、施行を不安視する国民を啓発するために、自ら進んで、自らの命を絶った。笹原は特攻の生き残りだ。死を前にして、部下の遊佐にこうはなす。自分ごときが命を断っても国民の感情を劇的に動かせるとは思っていない。だが、自分の戦友もそうだった。無名の若者が一人敵艦に突っ込んだところで戦況は動かない。皆わかっていた。それでも、わずかな可能性を信じて、やらなければならないときがある。それが大義というものだ。 不老化処置を受けると、死を不可避のものとして意識する機会が失われる。死があるからこそ生は輝く。死の喪失は、生の喪失にほかならない。 人は死の恐怖からなかなか自由になれない。人の心は弱いものだ。しかし、死を恐れるからこそ人類は文明をここまで発展させてきた原動力でもあり、人間の人間たるゆえんは、その弱さにあると思うのだ。 大統領指令ゼロ号の発動により、センチュリオンは全軍、閣下の指揮下に入ります。ここがいちばんゾクゾクしたとこだ。 大きな責任を伴う決断を迫られたときは、感情論や精神論、希望的観測を可能な限り排して臨むのが正当な対し方だ。 人が危機に備えることの必要性を納得するのは、たいてい、危機に呑み込まれてしまったあとなのだ。 全二巻
1投稿日: 2020.01.17
powered by ブクログブログに書きましたが、かなりオススメです。 不老不死の世界を圧倒的な世界観で疑似体験『百年法』 | 1分で読める書評ブログ https://1mbookreview.net/20200109-100nenhou/
1投稿日: 2020.01.09
powered by ブクログ病気や事故以外では死ぬ事のない、不老の体にもし自分がなれるとしたら、どうする? 自分の持っている時間が、有限から無限へ。そんな事が起こったら、人の思考や生き方はどんな風に変化し、社会はどんな方向へ向かうのか。 ストーリー自体はフィクションであるものの、時間を超越した人達が失っていく様々なものは、今の自分達が当たり前に享受しているものばかりで、物語の所々でふと考えさせられる。 展開のスピードとしては、スロースターターな印象。あ、結構面白いなと思い始めたところで、タイミング良く下巻へ。
7投稿日: 2019.12.06
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お!も!し!ろ!す!ぎ!る!!!!! 台詞が多いので読みやすいし、台詞が多いのに状況描写がめっちゃ分かりやすい!!状況描写からの怒濤の台詞量だからかな。ガツガツ読める。なによりとにかく話がおもしろい。 上巻を途中まで読んだ時点で周りに「いま読んでる“百年法”って小説の話なんだけどさ!もし、不老不死が実現したらどうする!?ハタチになったら受けられるワクチンみたいなものがあってね、それ受けたらそこから年をとらないの!!」って聞きまくった。 そして相手が「じゃあ受けてみたいかも」って答えたら、「でもね、そのワクチンを受けた人は、100年後には安楽死で死ななきゃならないの!!そう国から決められてるの!!」と熱弁した。そこからは議論になったり、「100年も生きられるなら十分」となったりする。でも!でもさ!!って、話そうとすればするほど“でも”が出てくる世界。楽しい~~~!!!! まるでSFのような物語なのにこんなにも現実味に溢れているのはなぜなんだろう。すごいなぁ。「おもしれ~~!!!!」って言いながら読んでた。シン・ゴジラ好きな人は絶対好きな世界観なのでぜひ。 ほいで私は本を読むとき、好きな俳優に当てはめて読むんだけどこの本でもそれをやってて 遊佐くん……柳俊太郎か菅田将暉 深町くん……吉沢亮 笹原さん……東出昌大 立花さん……小松奈々 蘭子さん……二階堂ふみ 由基美さん…白石麻衣 貴代さん……佐野ひなこ 戸毛さん……柳楽優弥 木場さん……高杉真宙(仁科ケンも高杉くん) 香川さん……加藤諒 牛島さん……鈴木亮平 って感じで考えてた。 HAVI受けてるから、配役も基本20代中心になるんだよね~おもしろいね~こういうの考えるの楽しいな~読者それぞれのイメージがあるんだろうなぁ。いいな。
4投稿日: 2019.08.07
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とても面白いです。平易な文章で非常に読み易いのでデカいバジェットをフルに生かしたエンタメ作品にしか思えなくて映画でいうとマーベルやXMENとかを見ている感じですかね(笑) それでも「不老不死を手に入れた社会」において、 生と死、労働、政治、家族、恋愛そして貧困や病気、暴力とありとあらゆる要素を抱え込んで見事なまでに時間を表現していると思います。 読んでいると感じるのは「永遠に生きることが素晴らしい」という訳ではない!って印象です。何か生きる目的や大志があって長い時間を有効に使うならいいけれど、目先の快楽みたいな近視眼的な考えしかないと100年は長すぎて苦痛になってしまいそうですよね。 上巻だけでもかなり面白く読ませてもらいましたが、下巻ではどんなドラマが待っているのか楽しみで仕方ありません。 この作品は「生きる」ってことを考えてみるいい機会かもしれないです。
3投稿日: 2019.06.17
powered by ブクログ老化しない体に、命の制限を設けるってところが面白いです。そして、日本国民を、めちゃめちゃ馬鹿にしてます。
1投稿日: 2019.03.10
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HAVIを受けて不老となった人々が、百年法で死ぬべき時期が来た時どう考えるのか。 これ、もし自分が受けたとしたら、百年目に死ぬことを達観できるのだろうか。生にしがみつく気持ちも分かるし、いつまでも同じことが繰り返される毎日に悲観して、区切りをつけたくなる気持ちも分かる。 ただ独裁者が生き続けることで、いつまでもその地位に居られるのも怖い。遊佐さんも最初は国のことを考えて行動してたのに、残存期間が少なくなって保身に走ってしまうのは仕方ないのかな。 絶対にこんな世界にはならないと思いつつも、いつかなってしまってもおかしくない状況や、自分だったらどうするのかを考えてしまうストーリー。
0投稿日: 2018.11.09
powered by ブクログ設定がしっかり作りこまれてる気がする。引き込まれる。百年が経って死ななければならない人たちのそれぞれの考えが面白い。
3投稿日: 2018.11.01
powered by ブクログよくできてるなぁ、というのが上巻の感想。 個人的には死が見えてる未来より死ねない未来の方が怖いんだけど、そう思うのはまだ死が身近ではない年齢だからだろうか。 登場人物の気持ちや、心境の変化など、すごいわかりやすくて非現実的な設定ながら結構入り込めた。 でも、寿命が長くなってきたこのご時世、所々通じるものもあるような。 2018.10.19
3投稿日: 2018.10.20
powered by ブクログ不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならないという法が成立した、現実とは違う歴史を歩み、最初の百年目が訪れる二〇四八年から始まる近未来が、揺らぐ国民や政治や工場の仕事や新型の癌等緻密なシミュレーションのようでとても引き込まれる。センターでの安楽死が穏やかに刺さる。昆虫食は嫌だなあ。。
1投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログ死を生から切り離した社会の沿革を辿り、生と死は紙一重なのかを問う近未来SF小説。独特な世界観に惹き込まれ、自分の人生の成り行きを顧みることも少なくなかった。ただ、精巧な描写が多い反面、共感を呼ぶようなキャラクターに欠けていた為、心に響くような展開が露ほどもない。
0投稿日: 2018.10.07
powered by ブクログ文庫で再読ですが、やっぱりとても引き込まれて読みます。面白かったです。 HAVIという技術で不老不死になった人々。先の世界大戦は起こっていても、その後の歴史が違う、日本共和国というパラレルワールド。 受けてから100年が経過したら死ななければならないという「百年法」を巡り、制定から施行、そしてこれからの不穏な予感…というところで上巻は終わりです。 わたしは終わりのない命は不気味、有限だからこそ今をちゃんと生きられると思います。老い、というのも特に避けたいとは思いません、成熟だと思うから。この物語の、外見は若々しいけど内面の老いが滲み出ているようなHAVIを受けた人々の描写はなんだかわかると思いました。 命の期限が平等に決められている、のは良いですが、命の期限を誰かの権力で左右される、のは怖いです。 下巻も楽しみです。
5投稿日: 2018.09.08
powered by ブクログ不老不死になる措置は受けられるが100年後には死ななくてはならない法律。期限の決められた100年の人生と、成り行きに任せるしかない人生(100年以上生きられるかもしれないけど、短く終わってしまう可能性もある)。100年という時間をどう捉えるか…。
1投稿日: 2018.08.25
powered by ブクログHAVIという不老技術によって、人がほぼ永遠の命を手にいれた時代、HAVIを受けてから100年後(+α)に死ななければならないという生存制限法が施行された社会を舞台にした、重いストーリー。循環しない社会の淀みや鬱屈、倦怠感、不気味さがリアリティを持って描かれている。 生にしがみつく人々を、自己中心的で醜いと感じるものの、自分だったらどうかと言われると、なんとも。潔くいたいとは思うが。 凄い設定でグイグイ引き込まれるが、要するに現代の姥捨山をやるとすればこうなるんだろう。少子高齢化の現代社会も、ある意味同じ不安を抱えており、働き手がいないぶんさらに悪いといえるかもしれない。
3投稿日: 2018.07.11
powered by ブクログ医療技術の革新により不老技術が確立した世界。 人は病気や事故がない限り死ぬことはなくなった。 しかし、若いまま永遠に続く日常が人々を堕落させ経済と文化は停滞していた。 そこで、各国は生存制限法(通称:百年法)を定め不老化処理を受けてから100年が経過すると生存権をはじめとする基本的人権を放棄を義務付けた。 混乱しつつも概ね順調に受け入れられた各国の生存制限法だが、日本ではその施行にあたり暗雲が立ち込めていた。 SF小説です。 面白いです。 不老社会が実現したらどうなるかシュミレーションを見ている感覚です。 自分は百年法を受け入れられるかな? 死ぬ期日が決められているのってどんな感じかな?
0投稿日: 2018.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不老化処置を受けることによって、事故や死に至る病による死はあるものの、不死に大幅に近づいた日本。 ただし不老化処置を受けてから百年後には安楽死処置を受けなければならない。 そして、処置を開始してから最初の百年を迎えるとき、その対応について日本という国が、そして個々の人間が揺れ、迷い、結論を出した。 というのが一部までのあらすじ。 二部以降は一部の結論に基づいての話になるので、あらすじを書いてしまうとネタバレになってしまう。 そもそもこの巻は第三部の途中までしかないので、この話がどちらに向かって進んでいるかは現時点ではわからない。 不死ではないけれど、当面死の恐怖から逃れられる生活。 これって、今でもそうなっているような気もするけれど、決定的に違うのは人生の終わりの日が決まっていて、それを超えることはないということ。 それは怖い。 処置を受けるまでの数十年プラス100年、十分に生きたでしょ?と言われても、従容と死を受け入れるかはまた別の話。 けれど、絶対死なないということになると、ハリー・オーガストの世界ではないけれど、生きることに倦んだり、退廃的になったりと、ポジティブに生きられなくなるというのもわかる。 無限に時間があると思うと、やる気が出なくなるよね。 夏休みの宿題とか。 無限は錯覚なんだけど。 とはいえ、事故死や病死は今までどおりあるわけだし、情緒不安定による通り魔事件なんて逆に増えそうだし、人口問題ってそんなに大きいかなあと疑問。 だって最悪、出産制限をすればいいと思うんだ。 人口の増減に合わせた計画出産。 もちろん賛否はあるはずだけど、政府の方針としてはそうなると思う。 経済的にはどうなんだろう。 外見は若者と変わらないし、年金とかの概念はなさそうだし。 一生働いていろということだとすると、これもまたモチベーションを保つのが難しい。 モチベーションを保てないまま働かされ続けると、最低限の仕事しかしない人、それすらしない人が増えそうだし、社会経済はどうやって回しているのだろう。 不老化処置を施さないことを選択した人もいるわけで、そうなると数少ない老人を、国はどう保護していくのか。 一生働けと? それとも老いた人には年金を出す? そうしたら、楽して生きるために短命を受け入れる人も出てきそうだし。 作品に描かれていないことを、いろいろ妄想する。 国の役所の中心が内務省なので、今後強権的にいろいろやるんだろうなあ。 それにしても大統領制と内務省って両立するのだろうかと思ったり。
0投稿日: 2018.06.11
powered by ブクログ近年読んだエンタメ小説の中ではピカイチ。近未来ものはあまり得意なジャンルでは無いのだけれども、ページをめくる手が止まらなかった。
3投稿日: 2017.12.22
powered by ブクログ不老ウイルスにより、感染時の身体年齢のままの世界かぁ…眼も衰えんし、生涯で読める本が増えるやん!ええなぁ。そして伝承されずに消えゆく知識や技術が残り、研究者が生み出せる成果も大きいかも。しかし、そんな甘い汁を吸ってしまったら「死」への概念変化が恐ろしい作用を生み出す事は間違いない。この本を通じて今一度「生死」「社会」を見つめなおす。
0投稿日: 2017.10.27
powered by ブクログ「人間が無限の時間を生きるには、複雑すぎる生き物だ・・・」(P284)なるほど、キムタク主演の『無限の住人』も気になる。詳細レビューは下巻にて
0投稿日: 2017.05.21不老不死を手にした世界。戦後日本のパラレルワールド。
戦後、日本共和国となり、不老不死の技術によって共和国民も永遠の若さを得た。 「老い」と言う概念が無くなったことで、家族システムも要らなくなった。 生活を安定させることを目的とした公営組織ユニオンに加入すれば、給与も不自由なく支給される。人は最小限の個人のみで十分になった。 しかし、良いことばかりではなかった。ユニオン加入の順番待ち名簿は数十万人にも膨れ上がり、古い血ばかりが滞留され、新しい血が減る、失業者で溢れ治安は悪化する一方、手厚な社会保障が財政も限界に近くなり国そのものが老いていく。 そこで、古い世代を排除し、新しい世代に活躍の場を与える、寿命は100年をとした百年法の国民投票が行われる。 しかし、簡単なことでは無かった。そして日本共和国民は独裁政治を選んだ。
0投稿日: 2017.05.18
powered by ブクログ上下巻、数日で一気読みしました。エンタメSF的な設定が好きな人には間違いなくおすすめ。 人類が永遠に生きられる技術が開発された、近未来の日本が舞台。 社会が停滞するため、法律で制限を付けようという官僚たち、自分の生命を法律で決められたくない国民たち、議員たち…百年を超えても生き続ける拒否者たち… 個と、行政と、国民という集団の選択、百年法派反百年法派という対立する立場のそれぞれの思惑、ミクロな視点とマクロな視点から「百年法」という制度が考えられていて、面白かった。
3投稿日: 2017.04.20
powered by ブクログ不老不死という圧倒的なノンフィクションであるにも関わらずフィクションと感じさせるような物語でした。登場人物の人間らしい魅力と国の政策の動き、世論の動きはまるで田中角栄など歴史小説を読んでいるような感覚でした。映画化を見て見たい。
1投稿日: 2017.02.27
powered by ブクログHAVIにて不老不死を手に入れる代わりに、HAVIを受けてから100年しか生きることが出来ない百年法が作られた未来の日本の話です。それを法律として可決するかどうかを国民投票で決める所から物語は始まります。私だったら賛成に入れたと思います。100年後のことが想像できないので、そう思うのかもしれませんが、期限のない命を持って何を目標にして生きたらいいのか?終わりがない永遠のこの生活に嫌気がささないのか?といろいろ考えました。話はSFですが、改めて生と死について考えました。とても面白くて気づいたら下巻へ!
1投稿日: 2017.02.19
powered by ブクログ不老化処置を受けた日本が舞台。 近未来SFの様な。 こんな法律は嫌だなー。まず、自分の死ぬ日が明確になっているのが嫌。 命は無限であってはいけないなと再確認。 有限であるからこそ、明日を頑張れるんだよなぁ。 皆がみんな若い姿なのも不気味。 おじ様、熟女好きにはたまったもんじゃないでしょうね。
1投稿日: 2017.02.09
powered by ブクログ医療の発達により不老不死を手に入れたが、秩序を保つために「百年で死ななければならない法」、「百年法」が制定。今後、本当にありえそうな話。長生きしたり、「死」がなくなることにより病んでしまうことは想像に難くない。個人的には既に百年も生きたくない。70才くらい生きれれば十分、と今は思ってるけど、死が近づくと考え方も変わるのかな。そういった心境の変化も描かれていて、ボリュームがあっても飽きることはなかった。下巻が気になる。
0投稿日: 2017.01.15
powered by ブクログとても面白かった。 内容は思っていたところとかなり違うが ここまでの世界観はとてもいいです。 下巻も期待大ですね。
0投稿日: 2017.01.04単なるSFではありません
肉体が永遠に老化しない技術が見つかった戦後日本のパラレルワールド。 世の中から(見た目の)老人がいなくなったら・・・ いつまで経っても世代交代が起こらなくなったら・・・ そして 終わりのない毎日が続いていくとしたら・・・ いろいろな問題提起がなされ,下巻につづきます。
2投稿日: 2016.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不老化手術と生存期限を100年と定めた法律をめぐる、「敗戦国・日本共和国」のお話。 不老不死がもたらす社会的な問題や人間としての生きがいがテーマ。 「人は何のために生きるのか」を考えさせられる。
0投稿日: 2016.12.07
powered by ブクログ■以前にかちょーが勧めてたのでやっとこ借りれたのでw続き、気になるね。。。。でも一貫して私はちゃんと生きてるいつか死にたいな。。
0投稿日: 2016.11.27
powered by ブクログ不老不死というよくあるテーマ。 しかしその100年後には安楽死の施設に自分の足で赴き、自らの命を終わらせなければならないという期限を設ける事で、一気に人間の「夢の不老不死」から不穏な精神世界と混乱へ転換するテーマがグッと惹きつける。 自分だったら...想像するだけで身震いする〜
0投稿日: 2016.10.29
powered by ブクログ百年法に関わる様々な人々の感性の違いが上手く描かれていて、とても面白い。しかも時代とともに感情も変化していく描き方が素晴らしいと思います。
0投稿日: 2016.10.12
powered by ブクログこれも、園ママにお勧めされ一気読み。 パラレルワールド的設定のこういうサスペンス、面白い( ^∀^)
0投稿日: 2016.09.19場面の設定から圧倒された。
現代であるが、過去からの設定が大きく変更さている。 何と、第2次世界大戦では日本に6発の原子爆弾が投下されており、今から約20年後には中国と、韓国が圧倒的に日本を追い抜いているということになっている。 過去の話については、フィクションであるが、未来の話についてはノンフィクションの様に感じさせる。 その中で、人間が老化しないウイルスが発見されており、多くの国々でそのウィルスが利用されているという設定で話が進んでいく。 これが、下巻まで続いていく。読み応えある1冊である。いや、上下2冊である。
0投稿日: 2016.09.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あるシステムの導入で不老不死となることができる世界が舞台。不老不死を選択する時に100年後は自ら死を選択するとを約束する。 複数の伏線が今後どう絡み合っていくのかが楽しみ。
0投稿日: 2016.09.15
powered by ブクログ『人はみな、各々の思い込みの中で生きている。意識の光の当て方で、いかようにも変化する世界。心の中にだけ存在するファンタジーの世界だ。 だが、いかに意識を変えても、変化しない世界もある。永遠不変。それが真実の世界だ。しかし人々は、ふだんは真実の世界のことなど考えもしない。まるでそんなものなど存在しないかのように振舞っている。だがそれは、人々の意思に拘らず、厳然と存在する。誰も否定はできなない。 嫌でもそのことを思い知らされるのが、死の瞬間だ。死という圧倒的真実の前には、いかなるファンタジーも無意味と化す。だが同時に、死があるからこそ、ファンタジーは命を保てる。』 めちゃくちゃ面白い。 (上)の最後の部分、ぞわっとくる。
3投稿日: 2016.06.18
powered by ブクログケンが出てきてからは、読むスピードが上がった。上下巻は長い。白暮を並行して読んでいたので、登場人物がゆうきまさみの絵で再生された。 永遠に生きるってツラい。しかし、ターミナルセンターに行くのも勇気がいる行為だ。 ケンと由基美の関係は、私には、嫌悪感を感じてしまって、無理でした。 なかなか面白かった。
0投稿日: 2016.05.24
powered by ブクログ2016年4月17日 不老処置を受けた国民が百年しか生きることができない法律。その法律に関して政治、経済、個々人まで世界が翻弄される。 法律を破る者、利用するもの、受け入れる者、それぞれの思い、葛藤が鮮やかに描かれている作品。
0投稿日: 2016.04.17
powered by ブクログ以前に番組の中で、岡田くんが櫻井くんに勧めていた本。気になったので文庫本化と同時に入手。不老技術の処置を受けると老いず、事故・病気以外には死ななくなるという。しかし社会の世代交代のため、100年後に死ななければならないという法律“生存制限法”も併せて成立する。そんな社会の中で人々は・・・ そりゃー100年後に自然に死ぬわけではなく自ら死ににいくんだったら、「死にたくない」と思っても自然だよね。法をかいくぐるとか特権で特例措置をもらうとか、どんどん歪んでくる。そんな社会でどう生きるか。考えさせられる。
0投稿日: 2016.01.21
powered by ブクログ子供の頃、藤子不二雄の「モジャ公」という漫画があった。宇宙冒険するまんがだが、その中に、不老不死の星の話があった。 死ぬことができないその星の住人は、虚ろで覇気のない生活をしていた。他の星から来た主人公たちは、この星では起こらない「死」を持っていて、一大イベントとして危うく処刑されるところだった。 そんな話だった。ずっとその話が頭から離れなかった。 この本では、不死ではないが、不老処置HAVIにより永遠に生きることができる世界を描いている。ただ、百年法によってHAVIを受けてから百年後に必ず死ななければならない。 本当に不老になった時、どのようなことになるのか、じっくりとシミュレーションしている。少し強引なところもあるが、概ねこうなるのだろうと思える。 この世界、どのようになるのか。下巻が楽しみ。
3投稿日: 2016.01.11
powered by ブクログ百年法 上 山田宗樹(角川文庫) 【100/10000】 不老の処置を受けた国民は、100歳で死ぬという法案。 上巻では、その法案を撤廃するべきか否かで、国民投票。 この中には、現在のマイナンバー制度を皮肉った様な端末もある。 不老処置をしているから、定年も無い国 仕事は、段階もあり 全ての国民が管理下の元働けるのだが テロにより、一度壊滅された、日本は、 アメリカの同盟国となり、日本共和国なのだが 裏では、テロを企てる動きが 下巻に読みまーす
0投稿日: 2016.01.03
powered by ブクログHAVIという特殊技術により、永遠の若さと命を手に入れた世界。 ストーリーは、内務省の官僚が生存制限法(百年法)導入に奔走するところからはじまり、30年後、さらにその後と舞台を移しながら進んでいく。 「永遠の若さと命を手に入れる変わりに、100年を経過したら死ななければならない」 という世界で繰り広げられる、腐った政治劇、テロ、謎の多臓器ガン、親子愛、人の生への執着と死への憧れ、などなど。 軽い文体とドラマチックな展開で、あっという間に読み終わった。下巻も楽しみ。
0投稿日: 2015.12.08
powered by ブクログ戦後、不老不死処置を受けることにより老いや死のなくなった日本共和国。 不老不死処置を受けて百年経ったら安楽死を受けることが法律で定められている。 不老不死を扱う物語は特に目新しいものではないが、設定がきちんとしているからか面白く読める。 導入部で自動運転の車のようなものが描かれており、日本製の出来が悪いとされている。それに比べて韓国や中国製のものは性能が良いとなっていて、そんなわけがないだろうにと失笑していたら、日本の機械の精度が落ちたのは、身体こそ若いままだが精神の衰えた日本人ばかりになり技術や開発の能力にも衰えが顕著になってきている危険な状態にあるということを表した文章ということがわかる。 それはそうだろうけれど、同じように韓国や中国も不老不死になっているのなら、同じように衰えた人間ばかりなので大差ない性能になるだろうと思ったりする。 IDカードがなければ生活出来なくなっている日本は、近頃話題のマイナンバーが導入され、全ての日本に住む人間がマイナンバーカードを持たされて、それがないと買い物も病院に行くことも何も出来なくなるのかもといった妄想めいた想像をさせる。 今のところマイナンバーは、単に確定申告などの手続きに用いるのみのようだけれど、いずれ銀行口座や健康保険証と紐つけをするとも聞くので満更妄想と笑っていられない気もする。 ところで、皆さんマイナンバー通知の封書届きましたか。 我が家には先日届きました。 不老不死の問題をどう着地させるのか気にしながら下巻へ。
1投稿日: 2015.11.30
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特殊な技術で永遠の若さを手に入れた世界で、百年後に強制的に死ななければいけないという政策における日本の物語。 人道的なテーマに特化した話かと思ったが、クーデターがあったり、永遠の若さを手に入れた者のみが罹患する病の設定など、想像以上にSFエンターテインメントでなかなか面白かった。 ただ時間がいきなり飛んだり、クーデターを強引に収束させたりと、ちょっと無理やり感否めない箇所もあり、もっと人道的な面を強調させた展開にしても良かったのではないかなぁと。 ただ、ほぼ不老不死となった世界の未来、かつその世界に一石を投じるための百年後に死ななければならないという策、なんとなくハーモニーの世界観にも似ていてとても考えさせられる作品でもあった。
0投稿日: 2015.11.29
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不老化処置を受けた国民は処置後100年を以て生存権を停止―という「百年法」が現実となりつつある違う世界の日本共和国の話です。 上巻は百年法を施行しようとしている官僚が粛々とその準備を進める中、首相をはじめとする閣僚たちや政治家が一計を案じて国民投票に持ち込むところが描かれます。 庶民の様子として仁科蘭子が出てきて、社会の様子も描かれる。 唐突に20年ぐらいたってしまうのでそれが違和感を感じさせますが、下巻でそれが必要な時間であることがわかります。 冗長にも思えるところがあるけど、こういう政治取引物は結構好きなので面白かったです。
0投稿日: 2015.11.08
powered by ブクログ太平洋戦争で原爆を6発落とされ焦土と化した日本。アメリカで開発された不老技術HAVIを導入して復興を果たしたが、西暦2046年、停滞する経済に政府は苦渋の選択を迫られる。 『百年法』とは『生存制限法』のことで、不老化処置を受けた人は処置後100年で基本的人権を失うという法律。現代の日本と似ているようでそうではないパラレルワールド。政治家や官僚、そして国民や非体制側の質や思考は、どんな世界でも変わらない。ifストーリーとして読むと、壮大なスケールと緻密に構築された設定に驚愕する。下巻も楽しみだ。
0投稿日: 2015.11.04
