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ヘヴン
ヘヴン
川上未映子/講談社
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総合評価

521件)
3.6
90
170
144
47
12
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    最初、読んでいて意味がよくわからなかった。 読み進めると、だんだんと内容がわかってきた。 中盤から終盤にかけて、ページを捲る手が止まらなくなるくらい面白くなってきた。 でも、終盤は収束してしまって、全く面白くなかった。 受賞作、とあるけど、何が評価されたのだろうか。 確かに、表現のみずみずしさはあるが、 構成の練りが不足しているように思う。 イマイチ。

    0
    投稿日: 2012.06.05
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    何が驚愕で何が衝撃なの? 圧倒的感動って? 善悪の根源を問うってさ、どこで? 苛められている方が悪で苛めている方は善でも悪でもないの? 僕にはまったく伝わりません。哲学書には向いていないのでしょうね。 他者のレビューでの星の数がそれなりに多いのがびっくりします。 ファンの方やこれを純粋に面白いという方には不快なレビューですいません。

    0
    投稿日: 2012.06.04
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    大人になったら忘れてしまう、狭い世界の季節。 でも、狭くてもほとんどすべて。 二ノ宮や百瀬のような人はいつでもいる。 本当に大事なことは、自分で考えて気づくしかない。 コジマと僕に幸せな未来を。

    0
    投稿日: 2012.06.03
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    また失敗してしまった・・・。 この人の小説は私にはあわない・・・。 別の本で気づいたのにこりもせず文庫を買ってしまった・・・。

    0
    投稿日: 2012.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中、目を覆いたくなるようないじめに辛くなる。でも、その分、最後に母が言う「こういうのって、みんなすきなように違うこと言うからさ」「でも私はあなたの話しかきかないから」という台詞が嬉しく感じる。 コジマは純粋で、まっすぐ過ぎるのかな…。 誰にも話せない辛い出来事は乗り越えるの難しいと思う。こういった袋小路に入ってしまって迷うこと、思春期でなくともあるよな〜って思う。

    0
    投稿日: 2012.06.03
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    こういう作品は、少年少女が実生活と比較しながら特に結論を求めるでもなく、訳の分からないものを読んだという達成感を得るために読むものだろうね。 現実には絶対にない、哲学的とも言える会話の多さには辟易した。だいいち、中学生がしゃべる言葉じゃない。だから、余計にリアルさに欠ける。 まあ、小説なんだからと言ってしまえばいいのだろうが、かりにも芥川賞作家の作品である以上、文句も言いたくなる。 理不尽さを書いた作品は数多あるが、おっさんの俺には主人公に共感してやることすらできなかった。コジマにもだ。俺にとってこの作品は、テーマがあってないような、単なる問題提起でもないような訳が分からない子供向けの作品であり、さらに駄作である。 ではなぜ、星二つの評価をしたのか。 理不尽さを書く作者の苦悩のようなものが、百瀬という登場人物の台詞から感じられたからである。

    2
    投稿日: 2012.06.03
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    とても読みやすく、すらすらと入ってきました。 途中の「僕」と「百瀬」の会話にも考えさせられました。 でも、もう少しすっきりした終わり方だとよかったです。

    0
    投稿日: 2012.06.02
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    無理やり感情移入させられるというか、 かいてないことまでガンガン伝わってきて嬉しくなったり悲しくなったりした。 すごいせつない! 髪を切るシーンがよかった!

    0
    投稿日: 2012.06.01
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    最後の描写がすごくいい。読んでいると目の前にその世界が広がっていく、あまりの美しさに鳥肌が立ちました。想像力豊かでよかったです(笑)きっとこれが「ヘヴン」だったのかもしれない。 百瀬と僕の会話は難しい。こういうことに答えはない、正しいとか悪いとかすべてはその人の世界のルール。しかしそれで済ませていいのか・・・

    0
    投稿日: 2012.05.31
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    斜視である少年とコジマ。 2人は特定のしるしがあることによって苛めを受ける。 正しいか正しくないかを悩むことが生きるってことなのか。 百瀬と妹(?)が教室に入ってくる描写が凄く良かった。

    2
    投稿日: 2012.05.30
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    読み進めるのにすごい時間がかかった本。 一言でいえば、いじめを受けた男女の話。 世の中にはこんなに哀しいことがあるんだと思った。 自分が今までどれだけ恵まれた道を歩いてきたのか気づいた。 絶望や闇のようなどうしようもないものはきっと誰にもあるけど。 ここまで鮮やかに突きつけられると直視せざるを得ない。 心の奥の自分の一番嫌なところを表にあぶり出される感じ。 ちゃんと向き合わないといけないと思いつつも、結構きつい。 本当はもっとたくさん感じたことはあるのに、うまく言葉にできない。 きっとまた向き合う日がくる。そんな気がする。

    0
    投稿日: 2012.05.28
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    怖かった… 苛めを受ける人、する側。 読後、いろんなものの見方が変わった。 この世に苛めはなくならないな。

    0
    投稿日: 2012.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【走り書き】 怖い。 とても力のある作品だけれど、怖い。 どうして"僕"は救われ、どうしてコジマは救われなかったのか。 一見すると、"僕"はいじめっ子達に呑まれ負けかけていて、コジマは力強く反抗しているように見える。それなのに、どうしてコジマは最終的に壊れてしまったのだろうか。それとも、コジマは壊れたのではなく、誰のルールも適用されない、コジマだけのルールが適用される別の世界へ行ってしまったのだろうか。 いじめっ子で名前が与えられているのは、二ノ宮と百瀬だけだ。 殴る蹴るなどを主導的にする二ノ宮と、それを無関心なように見ているだけの百瀬。だけれど、私にとっては、直接的に暴力を振るう二ノ宮よりも、百瀬が一番怖い人間に見える。 百瀬は想像力がない人間ではない。けれど、想像の上であえていじめをする。"僕"にいじめっ子を殺さないのはどうしてかと焚き付けさえする。 最後に"僕"は斜視を手術し、美しい世界を手に入れる。 それは、どういうことを意味しているのだろうか。

    0
    投稿日: 2012.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    苛めを扱っているのだが、社会問題としてでなく、個人の心の問題として扱っている。様々な事件が起こるのだが、結局外的に何かが大きく変わったというのではなく、あくまで内的に心の中で何かが変わったのだろう。起きたこと、変わったこと、作者は詳しく解説してくれるではなく、考えることを読者に委ねているのだろう。 この作品を読んで、漱石の「こころ」を想起した。内容は詳しく覚えていないのだが。

    0
    投稿日: 2012.05.26
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    独特な言い回しや自然体の書きっぷりから一転。 とても「普通?」な書き方で予想外でした。 酷いイジメ話が、中盤過ぎまでず ~っと続きます。覚悟しましょう。 その先は、急展開し、緊迫感もあって、一気に読み進めました。 主題が苛めなので、読むのが辛くなった り、なんだか憂鬱になったり、イライラし たりして、結末もちょっとすっきりしませ んでしたが、 苛めに限らず、世の中に渦巻く事象や事 件、暴力や阻害は、決してきれいごとで片 付くはずも無く、どう対峙して行くべきか みたいな、強い自論が見え隠れして、とても考えさせられました。 社会のモラルとか、博愛、自己抑制とかは、親とか教育現場での指導の質によって個人差ありますよね。 最後に自分を守れるのは、結局自分の強い意志しかないのかな?

    0
    投稿日: 2012.05.24
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    読み進めるのが辛かった。おもしろくないからとかでは決してないのです。 ずしんと重たいものが残ります。 川上未映子好きです。

    0
    投稿日: 2012.05.24
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    同級生のいじめに遭う〈僕〉の机に入っていた一通の手紙から始まる不思議な関係と、いじめを通して様々な価値観を問いかける文学小説。 純文学と聞くとまずはじめに浮かぶのは「読みにくい」というイメージなので、それを覚悟しながら読んでいったのですがそんなこともなく、特に僕と手紙の差出人のコジマが徐々に分かり合っていく様子はとても美しく感じました。 後半の僕と百瀬という同級生との会話で善悪や強弱の話が出るのですが、そこは理解はできるけど同意はできないなあ、という感じでした。それが思想の違いだけならいいのですが、説明的すぎるように感じてしまったのも残念。価値観を登場人物に語らせるだけでなく、それを物語の中にももっと盛り込んでいってほしいなあ、と思いました。 でもやはり文章の美しさには引き込まれます。また時間がたってから読み返してみたいなあ、と思います。 芸術選奨文部科学大臣新人賞 第20回紫式部文学賞 2010年本屋大賞6位

    0
    投稿日: 2012.05.22
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    苛めがテーマだから、それなりに内容は重い。 弱さ、強さ、罪悪、偶然…登場人物それぞれが抱く生と暴力を描いている。 主人公の僕と同じように自分も、苛めっこの百瀬の意見に納得しながらも違う!と反撥し、コジマの考えに賛同しつつも、わからなくなることもあり。

    0
    投稿日: 2012.05.21
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    意味のあること、意味のないこと。 それは個々の感じ方であり、それに対して深く追求することこそ無意味。 この本を読んで書けるまともな感想はこのくらいで、新品(笑)で買ったことを悔やむくらい なにこれ ってなりました。 誰もが自分の道理を正として語るからめんどくさい。 主人公の一人称だからさっとよめるけど、最後のページをめくったあと、ええっ?ここでおわり?ってなった。 百瀬のキャラ設定wがぬるい。妹の存在特にいらない。 子供の頃いじれめられてたほうとしては、次は重松清さんの本が読みたいなってなっちゃうくらい出てくる人間に人間味がない。リアリティというか、いじめられっこには読んで欲しくない。

    0
    投稿日: 2012.05.20
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    善悪についての正論などまったく役立たずなのだなぁ。本書のキーパーソンである百瀬曰く「自分で、ものを考えることも切りひらくこともできない、能力もちからもない程度の低いやつらの言い訳にすぎないんだよ」。いやはやまったく!そして、彼よりも、主人公よりも、わが道でいじめを乗り切ろうとするコジマよりも、オレ的には離婚したコジマの母親が、結婚の理由を「わたしはあの人が可哀想で結婚したのよ」とゆー台詞ががっつり刺さった。あるよね、そんな関わり方が。でもそんなふうに関わられた方の気持ちってのはね。じっさいコジマもそこに固執しているし。うむ。

    0
    投稿日: 2012.05.20
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    いじめの描写は読むのをやめたくなるぐらい辛いものだった。もし同じ境遇の人がいるなら、百瀬か母さんの言葉に救われるかもしれない。

    0
    投稿日: 2012.05.19