
総合評価
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ざっくり理解できました。
ざっくり理解できました。 貧富の格差が広がり格差が固定する。超過累進課税もひとつの解消法か。日本でも生活保護費受給者が倍増している。21世紀の資本を読む前に一読しておくと良いかと思った。
0投稿日: 2015.12.2630分+α で理解する
この本は、作者トマ・ピケティのインタヴューから始まります。難しい話は、話し言葉にすればわかりやすいですよね。作者自身が何を言いたいのか、自分の言葉で言ってくれるので助かります。(実は、あの厚い本を、何度か手にしたものの、最後まで読み切ることができず・・・。) 一言でいえば(一言で言っていいのか、どうか)、今、経済格差が広がっていると言う。その経済格差は現在の経済を阻害していると言う。そして、経済格差を解消するにはどうしたらいいのか、の答えを提案している。 「格差の拡大は資本主義に内在するメカニズムである」・・・これって、大変なことじゃないか。 新しい理論は往々にして、議論が巻き起こる。当然反論もあるはずだが、反論もあっていいと本人もそう言う。 本人へのインタヴュー、反論、実際経済格差がどうなっているのか。 それが、1冊になっていて、面白い。30分では理解できないけれど、読んでいいと思う。
0投稿日: 2015.12.2230分で分かる。
人間は報われないと夢想するものです。しかし、偉い経済学者がお墨付きを与えればそれは夢想ではないのかもしれません。個人的に貧困層の方なので、そうでない人がこういうことを書くのかと感慨深く眺めさせてもらいました。しかし、GDP成長率<投下資本利益率ですか…。偉大な研究ではあるのでしょうが、突き詰めると日商簿記一級程度の話に過ぎないともいえます。簿記は経済学の最小構成要素ではありますが。自分と同じような、あるいはそれより数段優れた考えを持つ人がいることを知れて満足です。分かりやすくて、かつ、画期的に思えるので星5つ。
4投稿日: 2015.11.23流行りものを知った気になる
とりあえず、『21世紀の資本論』とはどんなものか知るにはいいと思う。安いし。 どうせ分厚い原本なんて途中でめげちゃうに決まってる。
1投稿日: 2015.04.15一部しか読んでいませんがおもしろい
残念ながら最初の池田信夫の部分だけ読んでのレビューです。全体の半分くらいになるかと思います ピケティの主張はr>gというシンプルな式で説明が付きます。うーん。素晴らしいですね。シンプルな結論はやっぱりそれだけ真理に近いという印象があります rとは要するにお金をどこかに投資したけっか得られるリターンで、gとは全体の経済成長率です。 r>gってことは、つまり、生まれながらの金持ちは、経済成長率よりもお金を儲けちゃうって事です。ということは、パンピーはその分だけリターンが少なくなります。すると格差はどんどん広がるじゃん!ってのが彼の主張なんですね え?でも我々は割と公平な世界にすんでるじゃんという皮膚感覚については、世界大戦で格差がリセットされたからという説明になっています 彼が明らかにしたのは、そういう現象があるということで、どうしてそうなるかという理論はこれからという段階のようです なるほどとてもインパクトがある内容です 池田信夫はリベラルな印象が強い人ですが、彼の書いた部分は中立でしかも分かりやすくてとてもよかったです。300円払って凄くよい知識を得させてもらったという感想です ただ、ピケティの主張は大喜びで左の人達に利用され、右の人達にはケチを付けられています。どっちもまとめて滅んで欲しいですが、現状のマスコミはどうしたって両方の極端な人達の主張を垂れ流しますのでしかたありません。 本書の残りの部分は、どうもその左っぽい人達が一杯コラムを書いているようです。 まあ、最初の解説を読んだ後は原著の訳本を読むしかないんでしょうねえ
2投稿日: 2015.04.12格差について
私も21世紀の資本論を読破できる自信がなかったので本書を手にしました。概要がつかめたことは良かったです。いつか、意を決して21世紀の資本論を読んでみようとも思いました。 本書を通じて格差について考えました。 同じ国の中での所得格差、国と国の間での格差。論理的つながりを持たずに感覚だけで書いてしまっていますが、比較的に平和な時代が続くと格差が拡大し、それをリセットするために大きな戦争が起きる。ひょっとすると歴史はこの繰り返しだったのでは?などと感じました。だとすると、格差の拡大は富める人にとっても大きなリスクでは? 富める人がそうでない人に資産を分け与えるのは何より困難であることは承知します(もしも自分が金持ちになっても、それができる自信はありません)が、格差の拡大がリスクであることがわかれば、そのリスクを回避するように行動するようになる。 誰かそのリスクを理論的に説明できれば世の中が良い方向に変わるかも?
2投稿日: 2015.03.01資本主義は富める者のためにあるのか?
最近メディアで耳にする機会の多いトマ・ピケティ。分厚い経済書はなかなか読みきれないので要点をまとめたこちらに手を出してみた。 要点は3つ。 1.資本収益率は経済成長率を上回っている 2.所得と富の不平等は21世紀を通じてさらに拡大する 3.格差を食い止めるにはグローバルな累進課税が必要 1は要は働いて稼ぐ給与よりも、資産が生み出す利益の方が大きい、つまり、元々資産を持っている資産家はより富んでいき、もたない給与取得者は追いつくことはない、ということ。 このピケティ氏が話題なのは、それを過去200年の世界中の記録から実証してしまったことにある。資本主義が前提にしてきた「頑張れば金持ちになれる」という希望を覆してしまった。「金持ちはより金持ちになり労働者は追い付けない」というわけだ。このことは、特にアメリカンドリームの国で大きな驚きを持って受け止められ、飛ぶような勢いで「21世紀の資本論」は売れているらしい。 ピケティ氏は、貧富の差を生み出す資本収益率と経済成長率の乖離を解決するには、資本への課税率を上げるべきとしている。とりわけ、3の論点で、グローバル企業の租税回避地を使った納税逃れに対して、課税をすべきだとしている。が、それは現実的には機能できる仕組みはまだ確立されておらず、理論の範疇とのこと。 基本的な話は上記の通りだが、これを受けて識者が解説、反論、展開させた論を唱える構成。個人的には池田信夫氏の論考は少し難しく感じた。 全体としては、かいつまんで話題の書の要点だけ押さえられるよいまとめだと感じた。30分ではちょっと手に余ったのは久しぶりに経済書を読んだからかもしれない。
14投稿日: 2015.02.09当分この話題から目が離せない
読んで意外だったのが「所得と資産の歴史」を収集して実データを並べてみるということをした経済学者は今までほんどいなかったらしい。どうやらこの問題は経済学者にはあまりに歴史的すぎ、歴史学者にはあまりに経済学的すぎるので誰もやってこなかったという事が正しいようだ。(学者は定理を証明することに血道をあげている人が殆どで生々しい現実に目を向ける人が少ない。) ピケティの「21世紀の資本論」の論旨は超要約すると 1)経済成長率よりも資本収益率が高くなり、資本を持つ者に更に資本が蓄積する傾向がある 2)この不平等は世襲を通じて拡大する 3)この不平等を是正するには、世界規模で資産への課税強化が必要 となる。これは読み替えると 1)経済成長率が1%に対して資本収益率(資本の再投資)は平均5%のリターンが見込めるため、労働所得の伸び率よりも株や不動産などの資本投資の伸び率の方が低成長率下の社会では上回るため富を蓄積しやすい 2)人口減少が起こっている場合、前世代が蓄えた資産を少ない次世代が相続するので資産が集中化しやすい 3)労働所得の課税を減らし、蓄積されている資産への課税を行う となるらしい。 格差社会の拡大が一番問題視されているアメリカで「21世紀の資本論」が飛ぶように売れているのは、この1)、2)が数字と共に指摘されてる点にある。ある意味、裕福層にとっての「不都合な真実」を巡ってリベラル派と保守派でピケティのこの考え方について活発なる議論が交わされているのだ。ピケティの書いている事のどこまでが正しくてどこまでが正しくないのかわかりませんが、コレだけの注目を集めている考え方(理論)が現実世界にどれだけの影響を今後与えていくのかは興味深く、当分この話題から目が離せない。
4投稿日: 2015.02.05大著を読み解く自信はないので、せめてどんな内容か知りたいと思い、本書を手に取りました
今、世界で話題の「21世紀の資本論」。 年末には日本でも発売されるそうですが、私にはこの大著を読み解く力に自信がないので、せめてどんな内容か知りたいと思い、本書を手に取りました。 著者のトマ・ピケティ氏への独占インタビューや、専門家による解説もあり、読んで正解でした。 「21世紀の資本論」の大きな成果は、資本主義では貧富の格差が拡大する、ということを世界各国の一次データにより実証したことです。 マルクスの資本論になぞらえて、「21世紀の資本論」と言われるのもなるほど、と思います。 電子版の特典としてついている池田信夫氏の解説も、「21世紀の資本論」の理解の助けになります。
5投稿日: 2014.11.02
