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総合評価

39件)
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17
2
1
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    いや面白かった。面白かったのだけど、これ半分とは言わないまでも5巻ぐらいでまとめられたよなあ。アニメ版ガンダムUCの圧縮仕事っぷりが思い出される。

    0
    投稿日: 2025.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024/8/27読了 祝? 登録500冊目。 しかし、福井晴敏は読むのに時間がかかる。単にボリュームだけでなく、展開が重く、内容も濃密で、時に主人公達の苦しい状況に共感してしまって、頁をめくる手が重くなるのも一因なのかも? 本作の主人公、真舟雄一は詐欺師。福井作品の主人公は、自衛官を始め“戦闘員”というイメージが強いので、かなり異色といえる。“M資金”を騙し取るという序盤の展開上で必要な“役割”とはいえ、何故に主役が詐欺師なのかと思っていたが、最終刊の活躍で腑に落ちたという感じ。機能不全に陥っていようと、それまでの資本主義ルールを維持するか、人々の善意という不確定要素を信じて、新しい“資本共生主義”に委ねるか。ローゼンバーグセンター会議室での双方の言い分だけでは、白黒決着付くものではなく、約10年後(本編が2014年設定だから、丁度“今”だ)の後日譚でも、新しい“ルール”を良しとしない勢力があり、それらとの戦いが続く、という形で終わっている。翻って“現実”では、フィクションほど劇的ではないにせよ、大企業による途上国の労働力搾取や、“フェアトレード”がニュースで取り上げられるようになっており、多少なりとも“ルール”は良き方向に向っているのか? 以下、こじつけ的な感想。福井晴敏といえば、ガンダムにも造詣が深いことで知られるが、そういう目で作品を読むと、『亡国のイージス』『終戦のローレライ』とかは、優れた見識とカリスマ性を合わせ持ち、それ故に現状に危機感を抱いて過激な“世直し”を図って破れ去る、まるでシャアのようなキャラクターが描かれているし、『Op.ローズダスト』の入江一功と丹原朋希の確執は、まるでララァを巡るシャアとアムロのそれそのまま。最後に東京の空を舞うローズダスト(波の花)が、アクシズを包む虹色の光とダブるのは……深読みに過ぎるか? ともあれ、発表順なら『機動戦士ガンダムUC』の後の『人類資金』は、なんなら構想期間が被っているのだろうし、そう思うと、『UC』の〈ラプラスの箱〉も本作の“M資金”も、当初は未来へ希望を託したものだったのにも関わらず、年月を経て“呪縛”と化し、それをまた希望へと解放する、そこに当事者達の子孫が関わっていく、という構図が非常に似ている。コレは多分、偶然ではないよね? とか考えると、ちょっと楽しい。

    2
    投稿日: 2024.08.30
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    6巻までは、それなりに山場はあったものの、解説や、回想の方に比率が多くあまり動きがない印象でしたが、最終巻になって、ジェットコースターのごとく次から次へと山場か押し寄せ、最後までハラハラしっぱなしでした。 約700ページあったけど、一気に読み終わりました。 今まで漠然と不安に思っていたことや、疑問に思っていた事を活字にしてもらい、一つの答えを提示してもらったお話でした。 真舟一味達の考えに両手を上げあげて賛成!とまではなりませんが、「こうなったらいいよね」っては思いました。 …どちらかと言ったら、私はハロルドの考えの方に共感しましたが。 付録のプロットに作者がコメント付けていましたが、秘密を抱えた財団がでてきて、それを暴く…って、ガンダムUCと一緒じゃん!わたしは、貨物船のなかでの鵠沼と真舟の会話で出てきた「それでも」って単語で気付きました。 ただガンダムでは、箱の中が明らかになった後も、世界は変わらずでしたが、こっちは少しずつ良い方向に変わっていく描写が最後にあったのが良かったです。 まあ、ガンダムの方は人様の作品に乗っかって作った話だから、年表等々設定が弄れないから仕方ないですよね。 なんかとりとめのない事つらつらと書きましたが、考えさせられて、経済の勉強にもなったし、 エンタメとしても文句なしに面白かった! 現時点で今年読んだ本の中では1番かも!

    0
    投稿日: 2024.07.07
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    長かった物語もようやく完結。偽善的とか理想論とか色々意見もあろうが、個人的に思っていることと方向性が近いので、違和感なく読めたし、この巻自体は結構良かった。SDGsも本来こういう話なんだよね。

    0
    投稿日: 2023.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    他でもチョコチョコ書いたけど、全体的に長い。冗長。 回想とか心理描写とかモノローグとかがそれぞれ長くて多い。 薄めの文庫本6冊を経ての分厚い7冊目、しかも6冊目までのあらすじ入り。時間のない方は最終巻だけ手に取ればよろしいかと。。。 本筋の話に戻すと、拝金的な資本主義へのアンチテーゼとしての資本共生主義だとか、その辺の話は、まぁ頷けるところもあり。ありがちだけど。 詐欺師が出てきて、防衛省、闇の秘密結社的組織、ロシアンマフィア、世界を牛耳るユダヤ系財閥、ジャパニーズヤクザなどなど、登場人物もオンパレード過ぎではなかろうか。涙。 福井晴敏に期待してたのはこういうんじゃない。

    0
    投稿日: 2020.09.11
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    1-6巻計1,300頁超が半年間で刊行、その後一年半を空け約700頁の最終巻。堂々の完結。ひと月内でまとめて読んでよかった。

    0
    投稿日: 2018.10.09
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    資本主義の次を考えさせられた。共感する所が多い。共産主義が失敗した中、次は資本共生主義。資本共有主義でも良いかも。スマートフォンがこの物語を実践しているように感じる。無電農村に電化と共に今導入されているのはスマホ。東電の友人がブロックチェーンを使って搾取の無い仕組みをアジアの貧国で作っている。私も、日本食をキーワードにアセアン全域をカバーした搾取のないクローズドネットワークの構築をしようと思う。

    0
    投稿日: 2018.06.09
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    最終巻は約700ページの長編。ローゼンバーグの刺客・ハロルド一派との攻防、セキの国連総会でのスピーチ。人類資金に関するディスクロージャーが主題。真舟も、美由紀や暢人が無事に切り抜ける大団円と言えよう。反社会的勢力を利用してローゼンバーグ財団に挑む描写は違和感あり。最後に2020年の東京オリンピック後の世界"資本共生主義"が浸透しつつある世界を描きながら、ヤクザ酒田組長がM資金をネタに起業している描写に心がざわつく。

    0
    投稿日: 2018.05.29
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    M資金を巡る壮大なストーリーが見事に終結する最終巻。絶対絶命だと思わされた前巻から見事に大逆転を図っていく展開がとてもワクワクさせられたし面白かった。真船がとてもかっこよく、爽快感もたっぷり。久しぶりに面白い長編を読んだ。

    0
    投稿日: 2018.02.22
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    最終巻はまさに一気に読ませる、超大作の完結。 まさに福井ワールドながら、したたかに生きるMたちに微笑ましい思いを抱いた読後感です。

    1
    投稿日: 2017.09.26
  • 一から最後まで読んでみて

    面白い だるい おもしろい 長編にはありがちな何度も同じような説明がある それでも読んでしまうのは面白いからだろう

    0
    投稿日: 2017.07.06
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    7作中の最終巻。合流した真舟、石、美由紀は関西のやくざの手を借りて、大掛かりな仕手戦を仕掛ける。あまり株に詳しくないけど、それを邪魔するハロルド、さらにその窮地を救うべく立ち上がった暢人の父・暢彦。今まで、敵と思われて来た人達も、真舟の熱い思いに、力を貸す。そして、窮地に立たされていた石の故郷・カペラ共和国を救うために、石は最後のステージに1人で向かう。一方、真舟と美由紀は暢人の奪還へ。物語が始まった時は、胡散臭い詐欺師だった真舟の変わりように目が離せない。自分の命を投げ打ってまで、「M資金」を守ろうとした真舟にみんな惚れると思う。久しぶりに重厚な物語を読ませてもらった。

    2
    投稿日: 2017.02.18
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    筆者に溢れるパッション、問題意識があることは分かる。しかし、もし筆者が途上国にPDAを配ることで世界を救えると本当に信じていたら、その結果としてカペラ共和国で起こった出来事を中心に物語を書いたはずだ。政治信条は共感できないものの、そこを丹念に描いた「吉里吉里人」の方が小説としてよほど誠実である。こちらはそこを曖昧にして、株価操作や国連演説などの描写で読者を煙に巻いている。そもそも、真舟が表に出せない50億円を暴力団に見せて協力を求めるが、即奪われておしまいだろう。

    0
    投稿日: 2017.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2016/11/23 Amazonより届く。 2022/7/28〜8/14 最後は怒涛の展開。ではあるが、人類資金のコンセプトが自分にはイマイチ響いてこなかった。

    0
    投稿日: 2016.11.23
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    大作を読み終わった!まあ、よくもここまでスケールのデカイ話を紡げるよなあ、福井さん、て感じ。 ローレライにせよ、この話にせよ、エピローグが彼は上手い!

    2
    投稿日: 2016.08.07
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    最終巻読了。壮大なストーリーでした。 まず、お久しぶりです、渥美さん(笑) そして、3週間待ってくれって、こういう事だったのかと!主人公の真舟は、詐欺師 ですもんねえ。ドンパチより、口(頭脳)で何とかするわけです。 しかし、どのキャラも均等に丁寧に描かれていたせいで、誰にも感情移入できなかった、というか。暢人や石があんまり活躍しなかったのが少し残念。 (二人って立ち位置的にはミネバだったのかな?) 何故だか、鵠沼のファンになってました。 ともかく、これだけの作品を書き上げる福井さんの頭の中は、どうなっているのだろうと、あらためて作者の素晴らしさを実感しました。 わたしにとっての「M」は間違いなく福井晴敏さんです。

    1
    投稿日: 2016.08.04
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    『一つのルールで括れるほどこの世界は小さくない』 資本という強大かつ実体のないステージを担保する”ルール”の虚像を相手取った長編小説の最終巻。とめどなく溢れてくる言葉を制御し切れない殴り書きのような記述は、文章を以て該題材を描写するこれ以上ない働きを為しており、映画ではなく本を選択する充分なインセンティブとなり得ると感じたが、他方で、”彼”の現実的な怖さをここまで世俗的に表現する必要はあったのかという観点では、多少思うところはある。映画というフィールドの異なる媒体と帳尻を併せる必要性との板挟みは慮るが、一つの活字作品としての完成体を読んでみたい気もする読後感である。

    0
    投稿日: 2016.03.28
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    いきなり文庫で発売され、すぐに映画も公開されるという今までにない手法で世に出てきた作品の最終巻をようやく読み終えました。 6巻からずいぶんと間が開いたので、忘れてしまってるかなぁと思いましたが、冒頭に振り返りがありましたので、すぐにキャッチアップ。 一気に引き込まれてしまった。 詐欺師の真船雄一の頭の回転の速さは見ものです。敵を出し抜くシーンは爽快。 でも、これでなんとかなると思っても、期待通り?裏切られる。 そんなこんなで700ページ弱もある分厚い本ですが苦にならずに読めます。 企業はリターンを得るために、短期的なものにしか投資しない。超長期な投資は確実性が低いのでやらない。 サラリーマンなら何となく、ま、そんなもんだよね、と。 また、ビジネス書でも株主の利益を考えないといけないとか書かれてるし… でも最近の潮流にはこの本に書かれているようなことも現実に評価されるようになってますね。本業できちんと儲けた上でになるので、なかなかハードルは高いけど、そういう取り組みをしている、しようとする心掛けが大事。 自分自身がそんなことをできるかはまだわからないが、意識して考えるようにしよう。 少しでもいい世界を目指して。

    0
    投稿日: 2016.02.06
  • もしかすると

    本書を読んで感じたことの多くは既に他の方々がレビューされているので少しだけ。 物語が目指す人類資金の目的、使い途は、もしかすると現在現実の世界で私達人類が抱えている問題(経済、紛争、テロ、地球環境、貧困)を包括的に解決(とまではいかなくとも緩和)するためのひとつのヒントになるのではと思いました。その位本書は壮大なスケールで描かれています。長編ですが腰を落ち着けて読んでみては如何かと。

    3
    投稿日: 2015.12.29
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    うーーん。とにかく説明が長い。 ラスト100ページくらいからは 一気に読め、楽しめた。 情報収集には圧巻しました。

    0
    投稿日: 2015.12.04
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    これまでのページ数の少ない巻からいきなり700ページの長編に。文章が冗長なのと登場人物の長いセリフ回しのため本当に読みずらかったが、何とか読了。資本共生主義の考え方は共感できる。

    0
    投稿日: 2015.11.14
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     人類資金最終話。アメリカ上陸と、セキ・ユーキットによる国連演説。そして、M資金の行方。長い物語の完結とあって、非常に重く長い刊となった。  言葉の力、意志の力で世界のルールを変える。財団と市ヶ谷、ハロルド・マーカス、三つ巴の戦いは国連演説によって解放を迎えた。経済の仕組み、財を持つものがさらに富むというピケティ理論のような展開から解放されるには、ベンチャーでもクラウドでもなく、真船とMの友情と大きな善意による可能性に人はお金を惜しみなく使うという世界の動きが必要だった。世界が変わるきっかけをライブで見ているような感覚、まるでマララさんのスピーチのように。

    0
    投稿日: 2015.10.25
  • 凄い!よく人類構想を描き切ったと思う。

    非常に作者の思いが込められている巻だと感じます。まず作者自身が、人類が直面している限界を認識している。しかもどのようにして風穴を空けて未来に進んでいくべきか、という回答を具体的に示しているのが凄い。この人、政治家になっても一流じゃないだろうか。いや、壮大な騙しのトリックの描き方を見ると詐欺師になっても伝説になったかも。終章で登場人物のその後をちゃんと描いてくれてるのも嬉しい。全7巻、約1カ月で読み終えましたが、充足感のある傑作です。

    5
    投稿日: 2015.09.25
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    詐欺師の主人公が、資本主義社会のルールを操る組織と「M資金」を巡る話。 資本主義に異を唱え、資本共生主義を主張する本でもある。本を読む事の最も楽しい事の1つに、「新しい世界を見る」と言うことがあると思う。本書は当に、新しい世界の息吹を感じる本で、主人公の詐欺師としての技量もさることながら、新世界の想像を見ると言うことにも興奮を覚えた。今の社会に閉塞感を感じる若い人にも多く読んでほしい作品だとお思う。 最後の一文でうるっときた。

    0
    投稿日: 2015.09.08
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    恐らくは私と作者の福井さんとでは主義主張の違いはあるが、彼の言う「歴史が善意によって始まった」という言葉は信じていきたい。同様の言葉がガンダムUNICORNの逃亡するミネバと喫茶店のマスターの会話でも語られているが、そこがガンダムUNICORNで一番好きなシーンだ。

    0
    投稿日: 2015.09.03
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    この最終巻がでるまで、長かった。2014年の初夏刊行予定のはずが。。。 その分、話も長くなっているようですね。 最後に持って行くまでになかなか苦心した様に思える。ディテールにこだわった感じがする。 仕手戦を仕掛ける場所と移動手段については、なるほど福井さんらしいと思ってしまった。 この巻で「M」は暢人から真船に替わり、仕手戦を仕掛ける真船も「神」になった(神が降りてきて憑いた)。 ”「神」は至る所にいて、人ごとに違う”というところは、いかにも日本的。 「人類資金」という「神」が世界に浸透するには、やはり長い時間が必要だ。

    1
    投稿日: 2015.08.29
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    693ページに及ぶ最終第7巻。だけれどもすんなりと読み終えた。地下鉄でのバトルをはじめ、アクションシーンもあり、いいんじゃないでしょうか。まだ映画版を見てないので、改めて見てみようかな? そして、何故かこの小説を読み始めると、ガンダムUCのサントラを聞きたくなる自分がいることに気づいたf^_^;)

    0
    投稿日: 2015.08.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作者の執念で書きあげた感がある。最後まで読んで初めて救いが得られるので、長編で経済新聞の様な話が長々と続いて辛い人にはつらいかもしれないが、是非、最後まで読んでいただきたい。作者お得意でもはやお約束になった感のあるスマートで何でもできる主人公となってもおかしくない若者そっちのけで中年おじさん頑張るという話は痛快。ただし、詐欺師のトリックが出来過ぎなのは、よくありたいという人が本来もっている善意がテーマだからであって、綱渡りの様なトリックは人の善意に基づく助けがあって初めて成り立ったと考え、余計な突っ込みはやめた方がよい。ここで語られた未来が我々の未来であってほしいと切に願う。

    0
    投稿日: 2015.08.23
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    長かった。最後まで読んだが長かった。 結構面白かった。映画を見たせいか、真舟のセリフが佐藤浩市の声と立ち居振る舞いで脳内再生されたし、鵠沼もオダギリジョーの声と顔を連想させた。 他の人は映画の中での印象がなかったせいか、そんなことはなかったが。 仕手戦を仕掛けながら船で移動するのは面白い。 最近の相場ではこんな話が中々ないので、面白かった。 経済を話の中心に据えたのだから金融で一勝負しかけるのはアリだし、しかもそれが引っ掛けというシナリオがよくできている。 真舟のキャラがまた良くできていて、この人物を主役にしたからこそ面白い話になったのだと思う。 むしろ暢人いらなくね?囚われのお姫様かっていう役回りで、最後までいいところが無かった気がする。 そして映画でもよく分からなかったけど、カペラから写真がたくさん送られたからどうなるもんだろう?としか思えなかった。 石の演説だけではダメだったのか?映画化前提の作品だったから見栄えがよい場面づくりのためのアイデアではなかったか。 文章が緻密に構成されているものの、映像があった方が分かりやすい場面も多く 途中までのプロットで映画化したような、断片の継ぎ接ぎみたいなのではなく、7巻までをきちんと映画化して欲しかった。 むしろ前後編かアメリカみたいな長編ドラマ化しても良かったくらいよくできてる。 現代に蔓延している閉塞感をよく捉えてるし、それをブレイクスルーした場面には爽快感があった。 映画は駄作だと思ったが、全部読んだ記念にもう一度見るのもアリかな。 切れ切れで分かりにくい場面を補完するのが小説版、という訳でもないだろうが前回よりはマシに見れる気がする。 10年後の終章は蛇足感が強いが、酒田とハロルドのための終章っぽい。 それと主人公たちがどうなったかが分かるが、10年後にまだスマホを使ってる姿は想像付かないし、1年後でもおかしくないような想像図だった。 日本の戦後と経済戦争の歴史小説みたいで中々面白かった。

    0
    投稿日: 2015.08.22
  • 人の善意への信頼感がもたらす希望

    本当にずいぶん待たされたなぁ、読むにしてもリハビリが必要なんじゃないか…等と思いながらページをめくれば、冒頭にコンパクトなこれまでのあらすじが配置されており、すんなりと物語の世界観を取り戻すことができた。そして、本編に入ってからはもう止まらない。何とか細切れの時間で読みつなぐものの、時間切れでページを閉じるのが惜しい。寝る前に読めば寝るのも惜しい… 絶大な力を持った財閥と天才詐欺師との対決は、アクションシーンもふんだんに盛り込まれて手に汗握る展開。そしてその末に示される未来へのビジョンは、そのまま今の資本主義経済の行き詰まりを打破するひとつの処方箋として、極めて魅力的である。根底に流れる個々の人間の善意への信頼感と相まって、我々自身の未来もより良いものに出来そうな気がしてくる。待った甲斐があった、と実感した一冊。

    1
    投稿日: 2015.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    福井晴敏によるM資金にまつわる長編第7弾にして最終巻。 囚われの身となった暢人を助けるため、真舟と美由紀、石が行動を起こす。その端緒がディスカバリーオイルというボロ株を使ってカペラの注目を高めることだった。 まさしく、最終巻にふさわしく、これまで登場してきた主要な登場人物がそれぞれに果たすべき役割を果たしていく。その結末はややもすれば希望を持てなくなりそうな世の中に差す一筋の光明のような印象を与える。 個人的には終章は蛇足のような気がするが、未来へ希望を持たせるという意味で作者の気持ちを表しているのかもしれない。 亡国のイージスや終戦のローレライのような冒険活劇ではないが、手に汗握る展開も散りばめられた本作は福井晴敏の新たな代表作と言える。

    0
    投稿日: 2015.08.22
  • 福井晴敏によるM資金にまつわる長編第7弾にして最終巻!

    囚われの身となった暢人を助けるため、真舟と美由紀、石が行動を起こす。その端緒がディスカバリーオイルというボロ株を使ってカペラの注目を高めることだった。 まさしく、最終巻にふさわしく、これまで登場してきた主要な登場人物がそれぞれに果たすべき役割を果たしていく。その結末はややもすれば希望を持てなくなりそうな世の中に差す一筋の光明のような印象を与える。 個人的には終章は蛇足のような気がするが、未来へ希望を持たせるという意味で作者の気持ちを表しているのかもしれない。 亡国のイージスや終戦のローレライのような冒険活劇ではないが、手に汗握る展開も散りばめられた本作は福井晴敏の新たな代表作と言える。

    3
    投稿日: 2015.08.21
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     暴力団の力を借り、世界の株式市場を相手に壮絶な仕手戦を繰り広げ、ついに「M資金」の未来を背負い、大きな舞台へと上がる。世界は変えられるのか!  全7巻の集大成となる本巻、700ページ近い大作でしたが、壮大なテーマにふさわしい読み応えのある1冊でした。  経済用語の飛び交う前半は、金融関係に弱い自分にとって結構難しかったですが、それでも劇的な展開に緊張感と達成感が強く伝わってきました。  後半の国連の舞台での戦いは、まさに手に汗握る展開を乗り越えて、世界に呼びかける言葉がとても印象に残りました。  戦後70年を迎えた今日、一人一人の思いで世界は少しずつ変わっていけるのではと少し信じたくなりました。

    1
    投稿日: 2015.08.15
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    M資金、お金に使われずにお金を使うことはとても難しい。未来に希望を繋ぐ形で使うことは特に。変化は目に見える状態では起こらず、微々たるものでしかない。世界の人類の希望を繋ぐ形になる事を信じるしかないかも知れない。人として優れた社会を残せることを信じたい。

    0
    投稿日: 2015.08.14
  • 待ってた甲斐がありました

    いったいいつになったら発行されるのか… 待ちに待った待望の最終巻です。 読んで納得さすが!の展開です。 ルールとは人の心とは善意に基づく資本主義とは、まさに「今」に問題を提起している。そう感じます。 今までの登場人物が余すことなく生き生きと活躍するのも嬉しいです。 文章や話の展開は作者ならではの緻密に計算されておりいつまでも読み続けたくなり、電車乗り過ごすとこでした。 おすすめです。合本出るなら一気読みおすすめです。私は最初からよみなおします。

    3
    投稿日: 2015.08.14
  • 人類資金Ⅶ

    大変読みごたえのある最終巻だった。 お金第一主義から人類愛的な生き方や価値観がこれからの社会に改めて大事であると思わされた。 昨日、観たトム・クルーズの「ミッションイン・ポッシブル」にも負けない緊迫感とダイナミックさを持ち合わせていると感じた。 既に、映画になっているようなので是非とも観たい。

    1
    投稿日: 2015.08.13
  • 長い間待たされましたが…。

    これから1巻から読まれる方は、ちょっと大変ですね。でも(途中でもいろいろありますが)面白いコンゲームが待っていますので楽しみに読み進めてください。よくもまあこれだけの身体能力と頭脳を持った人間たちを多層的に描けるものだと感心しきりです。それに文章もうまい!福井風文章が日常の会話の中でも移ってしまいそうです。電子版で読みましたが、本屋で7巻の厚さを見てびっくりこんな厚さだったんだ…。電子版万歳!2015年現在の国際・社会情勢を頭の片隅に置きながら、今読む本として非常に興味深かったです。

    10
    投稿日: 2015.08.10
  • 待った甲斐がありました

    人類資金6から一年以上、やっと最終巻7を読む事ができました。 ここまで何度も危機を知恵と行動力で切り抜けてきた真舟。 この作品でも次々と危機に陥りますが、 そこで忘れかけていた人物が登場してきます。 多くの人を巻き込んでついに目的を達する事に成功する真舟達。 この最終巻ではその後の真舟や石優樹、高遠美由紀と笹倉暢人との関係 も描かれています。 真舟達の最終の目標がなんなのか、人類資金は一体どうなるのか。 ”人類資金1〜7”を通して一番引き込まれる作品になっています。 普段こういった連作物の作品はどこかで読む事をやめてしまいそうで あまり読む事がないのですが、1年以上待った甲斐がありました。 読み始めると次々に展開していき一気に最後まで読み進みたくなる 作品です。

    8
    投稿日: 2015.07.27
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    本庄(ほんじょう)が命と引き替えに手に入れた“爆弾”を託された真舟(まふね)と美由紀(みゆき)は関西最大の広域暴力団と組み、世界の株式市場を相手に壮絶な仕手戦を仕掛ける。期限はわずか三週間。そして石(せき)は暢人(のぶと)の命と『M資金』の未来を背負い、ただ一人ある舞台へとーー。人間への信頼を高らかに謳い上げる一大巨編、ついに完結!

    0
    投稿日: 2015.07.16