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お探し物は図書室まで
お探し物は図書室まで
青山美智子、さくだゆうこ、小嶋淑子/ポプラ社
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総合評価

1015件)
4.4
527
357
86
10
1
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5章からなる短編だが、登場人物が重なっていて、始め章毎に読み進めていたが、後半は繋がりを確認したくて何度も戻りながら読了。 どの章にもコミュニティセンター図書室の司書の小町さんが登場、リファレンス相談に来た人におすすめする本と羊毛フェルトの付録でその後の人生がまわりだす。 最後の『正雄 65歳 定年退職』では不覚にも泣いてしまった。 決して高低差のある話ではない。緩やかな日常のなかの葛藤、大袈裟ではないが行き詰まった悩みを抱いた人たちが小町さんのリファレンスでささやかな楽しみを見いだしていく。 優しく楽しく穏やかな話

    3
    投稿日: 2024.01.14
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    同じ街で暮らす5人それぞれのエピソードが描かれた作品。 5人それぞれと一緒にヒリヒリしたり嬉しくなったり、素敵な読書タイムを過ごすことができた。 私も小町さんにレファレンスをお願いしてみたい。手土産はもちろん呉宮堂のハニードームで。

    3
    投稿日: 2024.01.13
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    文章、詩の解釈、納得感が凄かった。 一つ一つの出来事をマイナスに捉えるのも、逆にプラスに考えて行動するのも同じ一日、平等に与えられた日を生きていくなら、ひたむきに前向きに少し気楽に、プラスに考えて進む方がいい人生になるよね〜と改めて思った、毎日をちゃんと堅実にいきたいね

    6
    投稿日: 2024.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まだ読んでないけど! 人にプレゼントしたくなる本になるのではとワクワクしている 読み始め ふふっという柔らかな笑みが出てくるような本 これ好きだな 3章まで読み進め 柔らかで温かなタッチの中で、 日常の中の悩みや葛藤がしっかりと描かれている。すごい。じわーーーっと染みてきて、心の芯までじっくり響く感覚。これ好きだ 読了 すごく好き。こみ上げてくる言葉が多すぎる。 これからの人生にもそばにいてほしい本だし、 沢山の人に繋げたい本 S+かもしれない

    4
    投稿日: 2024.01.10
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    これはカラーバス効果なのか!?ぼんやり意識しいたことが、不思議と小説に書いてある気がする。思っていただけで言語化できていなかった日常の大切なことがこの小説には言語化してあった。 以下の言葉は、私がこれまで大事だなとぼんやり思っていたことやこれからの人生で大事にしたいと思う言葉の抜粋。 P172 今は、この時間を大事に過ごそう。「流れに合わせて」 【自分の考え】 なぜか理由もなく、何もできず、これまではずっと焦っていた。これからは流れに合わせて、今を大事にすることに集中したいと思った。 P184 親たちの教えるサンタクロースは、決して「嘘」ではなく、もっと大きな「本当」です。 【自分の考え】 最近、同じように感じていた。私は、サンタクロースはいつからか「どうせ親だしな」と、だから「嘘」と。子供の頃は単純にそう思っていた。上手く言えないが、それは親が子供の夢を想っている時点で、その家庭にはサンタクロースは存在すると今は思う。 サンタクロースはいるし、親がサンタクロースから仕事を依頼されているとさえ、現実的にも思っている(笑) そういう議論もまた楽しいから、この答えの正解は諸説あっていい。 P293 人生は縦に伸びているものだと思っていた。でも今、横歩きの景色には何が見えるだろう。 P299 役に立つか、モノになるか。これまでの私を邪魔していたのはそんな価値基準だったのかもしれない。でも、心が動くこと自体が大切なものだと思うと、やってみたいことはいくつもあった。目に映る日々を、豊かに味わっていこう。ワイドビューで。 【自分の考え】 私も「役に立つか、モノになるか。」と今まで縦方向ばかり考えていたとはっとした。自分の子供に対しても今もそうしてしまっていた。「心が動いる」という状態になれる何かを、そこにアンテナをはって、日々行動したいと改めて思えた。横の景色が何にあたるのか、まだいまいちピンときていないが、日常の中で、小さな幸せがあることを感じながら、先ずは身近な人に感謝を伝えたいと思う。

    6
    投稿日: 2024.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「チャンス」に備えること、目の前にあるものをこなすうちに運命のタイミングに巡り合うことを学びました。 この本と今出会えたことも運命であると信じて、明日訪れるかもしれない「チャンス」に備えます。

    4
    投稿日: 2024.01.09
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    5本指に入るお気に入りの1冊になりそう。 自分も転職などで悩むことが多いけど 自分に優しくなろう。自分に意味を感じても良いなと。 色々感じた。そして、新しい環境に飛び込んでみたいという意欲を駆り立ててくれる1冊。宝物になりそう。

    7
    投稿日: 2024.01.08
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    所沢のさくらタウンで本として購入して読んだ。年末年始に飛行機の中で読んだ。優しい文章でとても面白かった。数人のいろんな年代の人たちがそれぞれ探しているものは何か図書館に行くと様々なアドバイスを受ける。あれこれを探しているつもりだったけど違った。本当は人生で豊かに生きるためにはこれが必要だったんだと思い直しをする物語1歩踏み出すことが大切だと思った

    5
    投稿日: 2024.01.08
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    5章の短編集ですが、やはり結びついていましたね。 私も小町さんにレファレンスしてもらいたい。そして願わくば本の付録を頂きたい。 貰った付録のフェルトにそれぞれが導かれるように、自分の今を真っ直ぐ見つめ直し、その先を探して進んでいこうとする。 個人的には1章がグッとささりました。自分の居場所は考え方と行動次第でどうにも変えられるんだな。

    4
    投稿日: 2024.01.07
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    実のところあまり期待せずに読み始めたけど、思った以上に良かった。こういうオムニバス形式の「悩んでいる人が答えを見つける」タイプの本(本屋とか喫茶店が舞台になりがち)ってちょっと薄っぺらいことが多いからなーという先入観があったのだけど、これはかなり良かった。「本が悩みを解決してくれる」ということではなく、登場人物それぞれの日常を丁寧に描いているのが良い。むしろ、本はあんまり関係ない。会社を辞めたい若者の話と、家庭と仕事の両立に悩む主婦の話がとくに刺さった。

    5
    投稿日: 2024.01.06
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    司書さんが選んだ本に触れ、悩みながらも、各々が感じ、振り返り、新しい一歩を踏み出していく。 私も言われたい。 「何をお探し?」

    5
    投稿日: 2024.01.05
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    町の小さな図書室に訪れた5人が、マシュマロマンみたいな大きな司書さんから「何をお探し?」と本のセレクトとちょっと変わった付録で後押しされる連作集。司書さんと1人1人との会話がなんか暖かい。 ちょっとしたことからの気づきや思いによって背中を押してくれる人のあったかさ。自分なんてとか、人に対しての嫉妬などがそんな感情が徐々に溶けていくようなストーリーがいいです。2024年1月4日読了。

    5
    投稿日: 2024.01.04
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    本屋大賞2位の作品、 読みやすくて、心に響く言葉がたくさん! 落ち込んだとき、ほっこりしたいときに また読み直したいなぁと思います。 手元に置いておきたい、素敵な本に出会えました。

    7
    投稿日: 2024.01.04
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    泣きそうになるような温かさに溢れた本だった。 生きてて良いんだ、自分は生きてるんだ、満ちてるなあって思える、とにかく温かい。人間に生まれて、今生きていて良かったなあって思えるのでほんとうに好きな作品…!

    5
    投稿日: 2024.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    悩める人たちがたどり着く先は、コミュニティセンターの図書室。 別にあそこには素晴らしい、司書さんがいるとか、いい本が置いてある。 とかそんな話じゃないんだよね。 みんな知らない間にそこで、聞いちゃってる?! 偶然のような、必然のような出会い! こういうどこにでもありそうだけど、なさそうな。 いや、自分の気持ちの持ちようなのかな? そんなほっこりできるところが大好き! 2024年のスタートに読みました! どんな人にも性別、年齢問わずにオススメできる素敵な物語でした。

    6
    投稿日: 2024.01.03
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    新年早々に素敵な本に出会う。 本好きなら図書室って切っても切れない場所。 コミュニティハウスを軸に、そこに立ち寄る主人公が施設にある図書室の司書さんに一見関係無さそうな本を勧められ、、、。 5章あって5人の年齢も職業も全然違う主人公、けど、回りに回ってすべての章は絡み合う。主人公意外の人も丁寧に描かれててなおよし。 紹介された本からふと気付く事。周りの人の優しいふれ合い。人は人と本がないと生きてはいけないのです。 装丁は最初はうっすらとしか見てなかったけど、読後によく見ると、うっわーー、うっわーー。なってこった、、、このしかけ大好き。ってか読み終わるまで気付いてなかった。装丁大事(笑)図書館本はビニールが貼り付けられててそこが一番残念(この本に関係なかった) この小説の中でお勧めされた5冊の本が気になって気になって仕方がない私。本が本を呼ぶ。くぅぅ、だから本は止められない。ブクログで皆さんの本棚もよく覗きに行ってます。これも本と本、人と人のつながりですね。皆様今年もどうぞよろしくお願いします。

    8
    投稿日: 2024.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文章が読みやすくとても自分に合っており、今精神的に崩れている私に必要な本だった。まさに小町さんが私に出会わせてくれたのではないかと思った。 メリーゴーランドは響いた。カニさんも良かった。 落ち込んで沈んだ時にまた読みたい。ほっこり現実離れし過ぎず、けどハッピーな良いお話ばかりだった。

    7
    投稿日: 2024.01.01
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    こんな図書館があったらいいな。 自分の人生で行き詰まった時に視点を変えて考えてみようと思える素敵な本でした。

    12
    投稿日: 2023.12.31
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    行き詰まりを感じた5人の男女。少し変わった司書さんが本と小さな付録でさりげなく解決のお手伝いをする連作小説です。 胸のつかえが取れて行く読後感。甘い結末もときには必要。なるほど、メリーゴーランドか。草野心平詩集が欲しくなるお勧めの1冊です。

    6
    投稿日: 2023.12.31
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    『お探し物は図書室まで』が米『TIME』の「2023年の必読書100冊」に選出されたらしい 青山先生らしさ満載でした 自己啓発本としても読める 好きな話は定年退職したおじさんのお話だった

    10
    投稿日: 2023.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    五章構成 群像劇 ・メインストーリー 生き方に悩んでいる登場人物が、ひょんなことで訪れた図書館の司書さんと本との出会いをきっかけに、自分の生き方やこれからのことについて再考する物語。 ・サブストーリー 仕事への姿勢、夢を追いかけること、転職の意味、輝ける場所、社会との関わり ・構成 各章で主人公が変わるが、基本的に流れは同じ。 ・特に印象的な場面など p.48朋香が沼内さんの仕事ぶりに感動し、 『たいした仕事』じゃないと思っていたが、実際は『たいした仕事をしていないだけだった』自分に気づいたシーン p.175あなたがそういう読み方をしたっていう、そこに価値があるんだよ 読むだけじゃなくて、手元に置いておきたいと思えるような本との懸け橋になれたなら。 ・気づき 1.年齢や人生経験、境遇によって変わる印象 司書さんの決めゼリフ、『何をお探し?』の後の反応が主人公ごとに変わり、人となりが出て面白い。 2.『本』について 今まで、『本』に対しては知らない本、読みたい本、読み終わった本、面白かった本そうでなかった本、のような括りで捉えていたが、手元に置いておきたい本、という見方もあるんだなと勉強になった。最近始めた読書の趣味で、また読みたいと思えるような出会いをしていきたいなと思った。 3.一番面白かった第三章 三章の内容はかなりリアリティに富んでいる気がして、そのおかげで状況がありありとイメージできた。青山美智子さん実体験が多少は盛り込まれているのだろうか? 自分の今の境遇と重ねて読むことができるからこそ、この章の内容は自分に刺さったのではないか、と考えることもできるかも。 転職する人それぞれがどういう思いで転職をしているのか、一部しか知らなかったが、自分の思いを形にできることがしたいと思い続けて巡り合わせで転職する機会を獲得するのはとても素敵だと思った。 ・疑問 なんでこの職業、状況の人をピックアップして書いているのだろう? →書きやすいから?感情移入しやすく、イメージしやすいから?

    5
    投稿日: 2023.12.29
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    本の素晴らしさを感じて、読んだ後にほっこりした気持ちになった。 図書館あまり行ったことがないけど、司書さんのレファレンスを受けに行ってみたい!

    3
    投稿日: 2023.12.29
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    「一期一会」。人との出会いで人生が変わることはよくある。 「本」との出会いで人生が変わることもあるんだなぁ。

    17
    投稿日: 2023.12.28
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    目次 ・朋香 二十一歳 婦人服販売員 ・諒 三十五歳 家具メーカー経理部 ・夏美 四十歳 元雑誌編集者 ・浩弥 三十歳 ニート ・正雄 六十五歳 定年退職 最近、本を読むのに時間がかかるようになった。 もしかしたら、読書力が落ちたというか、感受性が枯渇してきたのかと思ったりもしていた。 そうしたら、久しぶりに泣けた。 内定をくれたスーパーに勤めはじめたものの、自分の居場所を見つけられない朋香。 仕事は充実しているが、自分の夢に手を伸ばせない諒。 出産を機に今までの自分のキャリアをクリアしなけれなならなかった夏美。 自分の得意を否定されたとき、どうやって社会とかかわっていいのかわからなくなった浩弥。 定年後の毎日に、社会人としての居場所を見つけられない正雄。 泣くとしたら、現在の自分を鑑みて正雄の話だろうと思っていた。 だけど、多くの人が「泣いた」というのを聞くと、泣けない自分を知っている。 ところが、夏美のところで泣いたのだ。 夫は子どもができても生活が変わらないのに、育児に関することも家事に関することも自分に覆いかぶさり、休日も体を休める時間などなく、なのに職場では閑職に回される屈辱。 という、育児あるあるに泣いたわけではない。 なんだろうなあ。 苦しくて苦しくて、息ができなかったあの頃。 子どものことは大好きなのに、重い。 夫のことが信頼できない。 育児あるあると言われちゃうかなあ。 だけど、夏美の言動を読んでいると、涙があふれて、鼻がつまって、嗚咽をこらえるのが大変だった。 多分、波長があっちゃったんだろうな。 図書館が舞台で、司書のレファレンスがストーリーの肝だけれど、人生を変えたのは自分の行動。 自分が一歩を踏み出す決意をしなければ始まらない。 図書館はそのきっかけを差し出すだけ。 というところが良かったな。

    4
    投稿日: 2023.12.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お探し物は図書室まで/ 青山美智子 じんわりと暖かくなる文章 5つの物語から成る短編小説。 20代前半 新入社員、30代 アンティーク好き経理部、 40代 元キャリアウーマン(子持ち)、30代 ニート、 65歳 定年退職 まるで違う5つの人生だったのに、どの物語にも共感できるところがあって、学びがありました。 マイナスに思えるような出来事でも自分次第で向き合い方が変わる。 向き合い方が変わればそれはプラスになる。 これからはカニみたいにワイドビューで行きたいなと思います。 目標を目指して進んでいくのも素敵だけどそこにたどり着くまでの過程ものんびり楽しめるようになれればいいなと思いました⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝

    6
    投稿日: 2023.12.24
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    「赤と青とエスキース」と同じ作者と気付かずに読んで、あとから驚いた。読みやすく、ほっとしたいときにゆったり読むとちょうどよい本。

    4
    投稿日: 2023.12.24
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    本屋でPOPに惹かれ、 パラっと読んだ印象が良かったので 購入しました。 1話完結かつ、 話の構成が分かりやすいため、 ドラマを観るような感覚で読み進められました。 話ごとに変わる主人公は、 世代も立場もバラバラですが、 それぞれの悩みに共感でき、 1話1話身に沁みました。 話が少しずつ繋がっているのも面白く、 前に出てきた主人公や登場人物のその後が 新しい物語を通して自然と分かるのが 魅力的でした。 読み終わったら 呉宮堂のハニードームを食べてみたい と思っていましたが、 存在しないことがわかったので、 カステラでも焼いてみようと思います。 前向きな気持ちになる 良い1冊でした。

    5
    投稿日: 2023.12.20
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    青山さん2冊目。 今の自分の気持ちと近いと感じる登場人物もいて、優しい文章ながらもヒリヒリとする気持ちにもなる。痛いところを突かれたみたいな。

    6
    投稿日: 2023.12.20
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    ひさびさにレビューを書きたいと思った本。 今の生活で何か困ってる時にたまたまコミュニティーハウスに行って図書室にはいって司書さんにレファレンスしてもらい、その本を読む。紹介された本の中に異色な本が混ざっていて、なんでかなーと思うところから、困りごとが解決にむかって動き出す…っていうかんじの短編集。 第一話でいけば、ぐりとぐらを勧められて、カステラに惹かれるところとか、あらすじが人によって少しずつ違うところとかも面白い。 でも一番は、自分の中で卑下してたこと、うまくいってなかったことが、小町さんのお勧めする本によってうまくいく方向に動き出すところがいい。 といっても、本を読むだけで何かが起こるんじゃなくて、本を読むことで、何かに気づき、考え方が変わって、何かのスイッチを押してしまう。それで、一つ状況が変わると、また何かに気づき、何か動き出して…というかんじで、本当に身の回りにありそうな感じ。 図書館で来館者のお勧めする本になってたので読んでみたけど、勧められてはよかった!

    4
    投稿日: 2023.12.20
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    図書館好きの私としては読んでみたかった一冊。 レファレンスというものは使ったことがないけど、いろんな本に出会えるいいシステムかも。 小町さん側の話を書いた本も読んでみたい。 現状にもやもやとしたものを抱える人たちが図書室のレファレンスで勧められた本(羊毛フェルトの付録付き)をきっかけに一歩や二歩、前向きに進んでいく物語。 一見全然関係ない本を勧められているのに、それが驚くほどその人にマッチしているところが面白い。 関係ないから…と素通りすることなく、一見自分には不要な本でも手に取って読んでみる柔軟性が大切なんだろうな。 個人的には一作目が面白かった。

    8
    投稿日: 2023.12.19
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    今の私にぴったりフィットした本でした 二章の諒 35歳の話は、今の私の悩みと同じものでしたし、夏美40歳の話はまさに今日の出来事とリンク!! 様々な例えで小町さんを表現するのも見どころ! 私は銭天堂の紅子さんを想像しました そして桐山くん!グッジョブです!!

    77
    投稿日: 2023.12.18
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    読みやすい短編集 全く違うお話でありながらちらっと別のお話の登場人物の今がわかるところがいい マツコデラックスでドラマ化希望

    7
    投稿日: 2023.12.12
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    図書館に人が乱れて繋がり合う、計算高い本だと思った。スモールワールドネットワークといったところだろうか。 仕事に関連する心の持ち方というのを実によく表現できていると思う。仕事が辛いのでなく、前向きに向き合う姿勢へと変える力が、本にあるのだ。

    3
    投稿日: 2023.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前回読んだ赤と青のエスキースの衝撃が好みだったのでチョイス。 適切では無い表現かもしれないがよくあるタイプの短編集。一人一人のストーリーが緩やかに繋がっているみたいなところが。 個人的には夢をみる青年の諒、子育てに追われる元バリキャリの夏美の回が好み。 特に「いつかって言っている間は夢は終わらないよ。」からの「夢の先を知りたいと思ったなら知るべきだ。」という痛烈な一言。人生、全てが全てやりたいことをやれるとは思ってないけど、こういう思想はあっていいなと心から思った。 ところで、巨大な40歳女性ってどんなだ…?

    6
    投稿日: 2023.12.11
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    タイトルに惹かれ、本屋大賞という文字で何気なく選んだ一冊。読み始めるとぐんぐん引き込まれ、登場人物の迷いや葛藤が自分のことかのように感じられ、心揺さぶられます。司書のさゆりさんやのぞみちゃんに、私も会ってお話してみたい…そのくらい世界観に浸れる、素敵な作品です。 この作家さんの他の本も読んでみたくなりました。

    5
    投稿日: 2023.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・世界は愛ではなく、信用でできている ・メリーゴーランド…それぞれが目の前にいる人を追いかけて、先頭もビリもない ・論理的な月の目と感情的な太陽の目

    3
    投稿日: 2023.12.08
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    迷いを抱えて生きている普通の人々が、偶然訪れた町の小さな図書館で司書に聞かれる。 「何をお探し?」 自分が本当に探しているものは何なのか。 おすすめされた本を借り、羊毛フェルトで作ったマスコットを付録に貰い、それらを通して自分だけの何かを得る。 私もさゆりさんにレファレンスして貰いたいと思ったが、私は何かに気付けるだろうか。

    12
    投稿日: 2023.12.07
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    安定の、いい人しか出てこない。そしてみんな素直。ちょっとしたきっかけで自分を振り返ってみるような。 今までに読んだ4冊よりは感動の度合いは低いけど、それでも各章の主人公はみんなキラキラしてて(キラキラできるきっかけをもらって)読み心地がいい。 私の脳内キャスティング、小町さんはマツコ・デラックス。 表紙の羊毛フェルトがかわいい。

    4
    投稿日: 2023.12.06
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    あったかい本だなぁとしみじみ思います。 人と人との繋がりを描くのがほんと上手い。登場人物も個性豊かで人間味あるあったかい人ばかり。一遍読み終わるたびに、もう終わっちゃうのかと何だか寂しい気持ちになります。さすがです。 自分から行動を起こさなければ何も変わらないって分かってても中々難しいもの。そうだ、図書館いってみたら背中を押してくれるかもしれない。

    35
    投稿日: 2023.12.06
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    図書館で借りたのですが、手元におきたい一冊となり、さっき買いました(*^^*) 今の自分の状況にあったお話に、心に残る言葉がたくさん…とても良かったです。そして、私のこの本の印象と、他の方が受けていらっしゃる印象もきっと違うのでしょう。面白いですよね。それぞれの章がリンクしていくのも素敵でした。 小町さんに、今の私にはこれ、をして欲しいです。

    24
    投稿日: 2023.12.06
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    誰かに価値観を強いることなく、そっと助け舟を出す小町さんのファンになった。そして、私もそんな人でありたいなと思った。もともと大学図書館で借りていたが、人生に大きな影響を与えたこの本を、この先何度も読み返したい一心で購入することを決めた。

    5
    投稿日: 2023.12.05
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    悩んでる人に司書さんがおすすめの本を教えて悩みを解決する短編集。 本っていいなあと思いました。 図書室の穏やかで温かい空間がステキ! 私も小町さんにオススメ教えてもらいたいです... 猫のお告げを読んだ時も思いましたが、悩みを解決するのは結局自分自身だというところがとても良いなと思います。 お告げも、おすすめの本も、あくまで悩みのお助け。 動いて実際に現状を変えていくのは自分次第なわけですね。 ひとつひとつの話は、上手く行きすぎてるところもあるのか内容があまり印象に残らないなあという感じでした。

    4
    投稿日: 2023.12.03
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    連作短編集。小学校に併設の公民館(?)にある図書室になにかしら人生の悩みを抱えた人たちが訪れる。そこで司書の小町さんが勧める本を読んで何かしらの気づきを得る、そんなストーリー。普通この手のお話だと、導き手が結構でしゃばってくるモノだけれど、本作の司書の小町さんは存在感はすごいが、自己主張はすくない。各編の主人公たちが、借りた本やその付録をきっかけに勝手に気づいていく…。「どんな本もそうだけど、書物そのものが力があるというよりは、あなたがそういう読み方をしたっていう、そこに価値があるんだよ」明日からまた仕事、少し勇気と元気をいただいた。

    62
    投稿日: 2023.12.03
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    自分の仕事との向き合い方に悩みがある人にはぜひ 読んでもらいたい作品。 私自身、悩んでいることもあって、自分がどう生きたいのか模索することもしばしば。 決して答えを教えてくれるわけではないけれど、優しいヒントがたくさん詰まっており、ここから自分なりの答えを作ってねというメッセージなのかなあと感じました。 私もここに物語を刻めるような発見をしたいなあと、そう感じました。

    17
    投稿日: 2023.12.03
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    迷いや心が弱っている時に読みたい本。軽くスラスラ読める割にメッセージがしっかり伝わります。短編集かと思いきやしっかり全体が完結されます。

    4
    投稿日: 2023.12.01
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    青山さんの作品を読むのは2冊目だが、前を向かせてくれる物語が多くて、最早心のビタミン剤。 本作では、本の持つ魅力についても触れられていて、読書好きとしては笑顔になってしまうポイントも幾つか。 さゆりさんのような司書さんが身近にいたら素敵だろうけど、現実はそう上手くいかないもの。自分にとって何かが変わるきっかけを掴むには、小さな事でも行動あるのみかな、と感じた。

    3
    投稿日: 2023.12.01
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    本好きの美容師さんからのプレゼント本第1段! 一言でまとめるのもなんだけど、どれもこれも素敵な話で。 こういう図書室あればいいのにって思う。 更にはこの本に出会わせてくれた美容師さんに感謝。

    6
    投稿日: 2023.11.30
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    捻くれているので序盤はこういうやつね、はいはい、、、という感じで読んでたんだけど、 読み進めていくうちにだんだん、 あ、物事ってこういう風に捉えたら世界の見え方180度変わるかもなあ、って思えたり、 とにかく今の私にとって必要な本でした。 読んで良かった、ありがとう。

    3
    投稿日: 2023.11.28
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    人生は人の数だけある。多様な人生に本を通して触れ、それぞれの葛藤やそれぞれの想う幸せを覗くような面白い体験をした。主人公が変わっても小町さんがいて、ドシッと構える姿が見えていないはずなのに想像できた。 多様な人生に触れ、自分がこれからどんな人生を描くのか楽しみになった。本の中の人に共感して、応援して、中の人物に出逢った気持ちになった。実際に、本に出てくる東京のCat's Meow Booksへ行ってみた。 見えないところで人が繋がり、人生が重なりあっていること、とても心地良かった。そして、知らない誰かの人生もきっと素敵なものであることを忘れず、出逢う人を大切にして生きていきたいとも思った。

    5
    投稿日: 2023.11.28
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    どんなに小さいことであっても自分が動くことで周りが動き出す。環境が変わっていく。 自分の大切にしたいこと、叶えたいことを胸に抱いて行動することで形になっていく。 思い描いたとおりではないかもしれないけど、きっと今の自分にベストな形で。 それぞれの悩みに向き合う主人公たちに共感し、その周りの人達の励ましや応援を一緒に受け取りながら読んだ。 タイトルイメージだと穏やかで柔らかそうな印象だったけど、読んだ印象は柔らかくて深みのあっめイメージ以上の包容力を感じさせる本だった。

    6
    投稿日: 2023.11.28
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    とても読みやすかったです。 自分の人生これでよかったのかな、とぼんやり思いつつ、日々の忙しさに追われながら生きている人は多いと思います。 そんな、なんとなく自分は他の人より少し不幸なんじゃないか、と言う気持ちを優しく前向きにさせてくれる本でした。 各話の登場人物の立場は様々ですが、みんなおちいりがちな悩みを抱えていて共感できます。 小町さんとの出会いで気持ちに変化が起き、新しい一歩を踏み出していき、ありきたりだと思っていた日々に暖かな光が射していきます。 繰り返し読みたい素敵な本でした。

    6
    投稿日: 2023.11.27
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    読んだ後、すごくほっこりして前向きになれる本です。 別にそう書かれてる訳じゃないのに、小町さんを思い描くときは、ついついマツコデラックスが頭に浮かんでしまいます。笑 マツコさんと同じく、心に響くというか引っかかる言葉をくれます。

    9
    投稿日: 2023.11.24
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    それぞれみんな、悩み、それでも前に進もうとしている。その最初の1歩を助けてくれる図書室。 どの世代でも共感できる物語が詰まっていて、心に染みました。

    4
    投稿日: 2023.11.22
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    2023年11月読破 登場人物毎の話になってて読みやすい たまに繋がりが書かれてるのも読んでて楽しい 人生を幸せに生きるための視野の広さのような大切な事に気付かされる とても暖かかい物語で楽しかった

    5
    投稿日: 2023.11.20
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    まだ途中までしか読んでいないけれど、どうしてこんなにも温かい気持ちになるんだろう。この本を読んでいると、明日、何かちいさな良いことがある気がして嬉しい。

    5
    投稿日: 2023.11.19
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    読みやすくて一気に読んでしまった。 ひとつのことを頑張っていると視界が狭くなりがちだけれど、物事には多面性があることを優しく気づかせてくれる本。 主人公たちの悩みが変に小説っぽくなくて、親しみやすさを感じる。でもファンタジー要素もあると思う。読んでいてほわっとする感覚になれる。読後もあたたかい気持ちになれました。

    5
    投稿日: 2023.11.19
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    ・一つ一つの作品が丁寧に描かれていて読んでいてとても良い気持ちになった。 ・身近な出来事を大切に掬い取り共感できた。 ・文章が読みやすくテンポも良かった。

    4
    投稿日: 2023.11.16
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    一見幸せそうに見える人でも それぞれ切実な悩みを持って、葛藤している。 そんな五人の人物が司書の小町さゆりさんに選んでもらった書物と羊毛フェルトの付録がキッカケで人生が前向きな方向へ転がっていく。  青山美智子さんらしい 温かな文章で前向きになれるお話。 元気をくれる作品でした。。。 しかし 全くの個人的な事情で致し方ないのだが この本を読んだキッカケが 上司に 「オススメ!」と言われて 貸してもらった本で。 以前その上司に 青山美智子さんの作品「赤と青とエスキース」を勧めて、貸したことがあったのだけど そのことは全く覚えていないみたいだし (もしかして読んでいなかった⁇) 最近仕事上でその人に対して 複雑な思いになったばかりの時で なんだか素直に話が入ってこなかった。 普通に出会いたかった本でした。 キッカケって大事だー。 受け取り方で変わるんですね。 本の貸し借りは難しい。反省。。

    10
    投稿日: 2023.11.12
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    結局、誰もが悩みを通して成長していっている。 自分も頑張ろうと思えた本。 組織に属しているかぎり煩わしい人間関係がちゃんとある 世界は信用で回っている

    7
    投稿日: 2023.11.11
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    めちゃくちゃ良かったー! 初めての青山美智子さんでした。 文章がとても柔らかく温かい気持ちにさせてくれる作品でした。 三章の夏美は、特に共感しました。 出産すると、私生活でも仕事でも我慢をするのは結局女性。 思い通りにならないもどかしさに、私も今まさに経験してるところなので泣いてしまいました。 他の作品も読みたいです。

    17
    投稿日: 2023.11.10
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    読んでいて気持ち良いけど、ちょっと上手く行き過ぎ感が? 「気づき」くらいが丁度良いのかなと。 本好きな人には司書への憧れが高まるかも。

    3
    投稿日: 2023.11.07
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    とんでもなく大きくて決して愛想が良いとはいえないけど、不思議な魅力を持っている司書のさゆりさん。主人公たちが予想もしない選書と付録のマスコット。読者側も読み進めながら人生のお探し物が見つかるような、ハッとさせられることの連続だった。 青山さんが我々のさゆりさんだな〜 面白かった!

    8
    投稿日: 2023.11.06
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    図書室で受け取った本がどのような役割を果たすのか?最初は登場人物たちと同じようによくわからなかったけれど、それぞれの立場で描かれる人物たちの内省を促す大きなきっかけになっていく。本が与える印象は人それぞれ異なっているんだなと改めて感じられて面白かったです。ストーリーが進むにつれて登場人物たちが少しずつ前に歩き始めている様子を垣間見え、自分の心にも不思議と勇気が湧いてくる作品でした。

    4
    投稿日: 2023.11.05
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    面白かったです。 細やかな日常描写、小さな気づきに揺れ動く感情、今そこにある幸せを紡ぎ出す構成、とても繊細な物語でした。 日々を生きる上で見落としがちな幸福のカケラを見つけるのに必要なものを、見事に描き出しています。

    7
    投稿日: 2023.11.05
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    前回『ただいま神様当番』を読み 同じような感じかな?と読み進めると 人生に悩んでいる登場人物は同じだが、登場人物が違うのだから、全く別の物語になっているところが青山美智子さんの表現力の凄さだなと思った。 同じ人は2人といないように、青山美智子さんの書く人物も唯一無二の人物で、映画やドラマとは違う感覚で、生身の人の人生をのぞいているような、でも身近にいる人のような感覚で読み進められるところが面白い。 今回も何度も心に響く言葉があった。 後半にかけて、登場人物の人生の苦難や幸せ、喜びが波のように押し寄せて涙が出た。 それぞれの物語から何度も救われた、励まされた。 綺麗事でもなく、暑苦しい言葉でも鋭い言葉でもなく、 優しく背中をさすってくれるような言葉がたくさんあった。

    5
    投稿日: 2023.11.04
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    さまざまな悩みを抱えた主人公が、司書におすすめされた本や人との繋がりを通じて、新たな一歩を踏み出していく。 どの物語も読んだあと清々しい気持ちになります。前向きになれる本です。 司書の小町さゆりというキャラクターがチャーミングでとても面白く、「付録」というのも可愛らしい。 また、それぞれの物語同士も小さな繋がりがあり、「あぁ、あの話のあの人だ」と気付くのが楽しいです。

    9
    投稿日: 2023.11.02
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    ほっこりと涙が出そうになった。各々探しものがあって訪れる人に、司書さんは関連図書だけでなく脈絡もない一冊の本を紹介する。またそれに加えて渡される一つの羊毛フェルト。初めは頭の中が「?」だったが、読み進めると分かるその意味にはっとし、前に進んでいく彼らにとても勇気づけられた。

    7
    投稿日: 2023.11.01
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    やはり青山美智子先生の小説は、心に響く!前向きになれるストーリーが私は大好きです^ ^ 小町さゆりさんもそうなのですが、青山先生の本に登場する、スピリチュアル的な人がまた印象に残る。今回は、ベイマックス級の大きな女性が中心。それぞれ登場する人たちを幸せに導いてくれてほっこりします! 図書館シリーズでまた本が出るといい。 出てくる本をネット調べたり、こちらも楽しめた。 本好きには堪りません(^^)

    10
    投稿日: 2023.10.30
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    登場人物の焦りがひしひしと伝わってきて、自分も今躓いたり悩み事があったなと振り返った。 レファレンスコーナーにいって付録をもらいたい。 新しい事を始めるのって億劫だし体力使うから嫌だけど、始めてしまえば違う世界の新鮮さや楽しさに気がつくこともある。そして実は今自分がやっていた事と繋がりがあったりして驚くことも。 この本はそんな一歩に踏み出す勇気がもらえる本だった。 それと、みんなの小町さんを当てはめるイメージがどれも面白くてついつい検索してしまった。 キーワードのハニードーム、食べてみたい!

    33
    投稿日: 2023.10.28
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    青山さんの描く優しくて、勇気つけられる作品。 全部で5人の主人公が出てくるけれど、その5人はそれぞれどこかで繋がっている。社会は”つながり”でできていることに改めて気づくことができました。 「人と人とが関わるのなら、それは全て社会」 作中に出てくる言葉が本当にその通りだと思います。 人は決して一人では生きていけないし、一人で生きているつもりでも、どこかで誰かにつながっていて、そしてそれぞれに無関係ではいられない。だからこそ、私は人が愛おしいと感じ、誰かの助けになりたいと思うのです。

    9
    投稿日: 2023.10.28
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    青山美智子さんらしい本、この一言に尽きます。 これ以上僕がこの本を語るのは野暮な気がします。読んでこの本の凄さを実感してください

    4
    投稿日: 2023.10.28
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    1冊の本から人生が変わり始める感覚を思い出せる、胸がジワっと熱くなる本だった。 一人一人のキャラクターが平凡だからこそ応援したくなる、素敵な世界観を味わえた。

    4
    投稿日: 2023.10.27
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    久しぶりに、心が穏やかになる本。 みんなが抱える悩みに対し、本を通じて「気づき」を与えることで、良い方向に導いてくれる。

    28
    投稿日: 2023.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1話1話ほっこりして幸せな気分になる。小町さんから「本」というきっかけを貰って、それぞれ自分達なりの解釈で自分達の人生を前向きに歩み出すお話で、本との関わり方を再確認することができた。 もっともっと沢山の本と出逢いたくなった。

    8
    投稿日: 2023.10.26
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    仕事を辞めて、数年無職。 思い立ってバイトをするも、腕と腰をやって数年で退職。 手に職もなく、中途半端で何者でもなくて、社会からこぼれ落ちた存在だなーって、なんとなく思っていた。 そんな時に、貸してもらったこの一冊。 泣いた。 小町さんが、登場人物に引き合わせてくれたキッカケなのに、なんか自分ももらったような気がする。 何もないけど、とりあえずなんかできることをする。 それを続けて行く。 それでいいのかな、って思った。 まあ、自分の趣味代くらいはどこかで稼ぎたいけどね。

    3
    投稿日: 2023.10.25
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    名言だらけ。 短編集で、主人公となる人物が様々。 そして、とある司書と皆がそれぞれ出逢うのだが 皆の印象が違ってそこがまたおもしろい。 いかに、他人の見たものだけを信じてはいけないかが分かる。 深ーいお言葉だらけ。 響きまくりだし、 この言葉を他の人にも伝えたいと思う。 私も羊毛フェルト欲しいなー

    4
    投稿日: 2023.10.24
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    読み終えてしまうことがもったいない、ずーっと読んでいたいと思わせるストーリー。 無愛想だけど聞き上手の司書さんである小町さん。レファレンスでセレクトされる本は希望のものと、思いもよらない一冊。そこに羊毛のフェルトで作った可愛らしい付録がひとつ。 小町さんの一言がとても印象的。小町さんが与えているわけでなく、付録の意味を自分自身で探し当て、与えられた本の意味を自分自身に紐付けて自分だけの何かを得る。まさに読書ってそういうことなんだろうなと感じました。これからも素敵な本に出逢えますように。読書を通して自分探しが始まります。 でも、できることなら私も小町さんに本のセレクトをお願いしたいなぁ〜〜。どんな付録が貰えるかも楽しみ。

    46
    投稿日: 2023.10.24
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    青山先生の作品を読むのは、これで2作目。 先日、読了した「木曜日にはココアを」の連作短編という形式が好きになり、すぐに他の作品も読んでみたかったので。 じつは、青山先生のことは全く知らずに、先月、いわた書店に行き、一万円選書でよく使われる本のコーナーから偶然買ってきたのがこの「お探し物は図書室まで」。 一万円選書でよく利用されているのなら、まあ間違いないだろうと。 ということで、早速読んでみたが、まあ読みやすい。すいすい進む。これは連作短編小説だから読みやすいのだと思われる。今回は、司書の小町さんが全編を通じてキーパーソンになっていて、いいキャラクターだ。 司書のレファレンス・サービスとは、まさしく「本を選書する」ことに通じていると感じた。その人にあった本を選書し、人の悩みや問題解決に導くというのは非常に貢献度が高い職業だとあらためて実感した。 最後に、小町さんがメインの短編物が入っていたら最高だったのにと思わずにはいられなかった。残念!

    8
    投稿日: 2023.10.23
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     この手の作品は説教臭くなる可能性を秘めている。『こうしなきゃならないんだ』と言う有川浩がよく使うフレーズで、僕には苦手な物言いだ。でもこの本、最後まで読み切れた。嫌味を感じずに。バランス感が大人なんですね。

    5
    投稿日: 2023.10.22
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    とっても優しくて、寄り添った勇気をもらえるお話だなぁと感じました。 毎日に、不満があるわけじゃないけど、考え方、目線、少しのきっかけで何かが自分の中の何かを変えられるかもしれない。そんなわくわくした気持ちになりました。 こんなに優しくて清々しい読後感、めちゃくちゃ久しぶりに感じた気がします! わたしも小町さんに会いたいなぁ、、!

    4
    投稿日: 2023.10.19
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    うまく行ってない訳じゃない、喫緊の問題があるわけじゃない。でも、今の生活のままで続いていく未来を少し変えたい。 そんな人たちの物語。どれも大げさなことはなくてほんの少しの勇気やきっかけで、未来は少し変えられる。 コミュニティハウスの中の図書館だって、だいそれた場所ではなくみんなの日常の中にある。 自分を変えること、未来に一歩踏み出す勇気を持つことは、何も海外に行かなくても、仕事を変えなくても、自分を大転換させなくても、いつもの日常にある。 傷付いたりすることもあるけれど、気付いてない人の優しさだってある。 そんなことを思い出させてくれるお話たち。

    6
    投稿日: 2023.10.19
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    本屋さんで「人気」というポップに惹かれて手にした本。 青山美智子さんの本は初めてだと思う。 全5章からなる短編物だけど設定は皆同じで、ちょっとずつ前後の話と関係がある。 この手の流れって、最近よく読む山本甲士さんの小説と似てるね。 5つの話とも、人生の岐路や悩みを抱えている主人公が図書室に居る司書さんのお勧め本によって好転するってな話。 この辺も、山本甲士さんの「迷犬マジック」や「ひかりの魔女」とそっくりだ。 まあ、どっちも好きな部類だから良いんだけどね。 気軽に楽しめる小説でした。

    2
    投稿日: 2023.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    町の小さな図書室で、色々な悩みを抱えた人が大きな司書に勧められた本で元気を取り戻していく短編集。 司書の話をもう少し膨らませてもよかったのではないかと思うが、全体的にはほのぼの調で好感が持てる短編集。

    2
    投稿日: 2023.10.17
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    電子で買えば定価だし、図書館で借りればタダ。本屋さんを応援したいので、目が合った本がある時くらいは連れて帰ることにしています。この本もそうでした。 ピカピカの紙の本を開く瞬間は小確幸のひとつ。

    4
    投稿日: 2023.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひとつひとつの話に出でてくる登場人物が繋がっていて、それぞれの人間模様が体験できた。特に5章 正雄六十五歳はリアルに近々訪れる事で、大変参考になった。本には人の人生を変える力がある。私も近くのコミュニティー施設を探してみようと思った。そして、実在する本を見てみようと思った。何か得れそうな感じがする。本書は今の自分にパワーを与えてくれた感じがする。印象に残った。

    15
    投稿日: 2023.10.15
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    仕事や自分の生き方に悩んだり壁にぶつかった時に読みたい本です。 司書さんが選ぶ本や言葉が、登場人物達の迷いや悩みを解決していくキッカケ作りや後押しをしていく所。読んでいる自分も間接的に励まされ、癒やされました。 読み終えてから、こんな図書館や素敵な司書さんと巡り会えたらいいなぁと思いました。

    21
    投稿日: 2023.10.14
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    「何をお探し?」の司書さんの声かけが、自分自身に今何を探しているのか?と考えるきっかけになり、それから出会う人や本によって人生が変わっていくお話。素敵な言葉がたくさんあって、ふとした時にまた読みたくなるような、そんな一冊でした。 青山美智子さんの本は、それぞれのエピソードがつながっている。「つながり」を大切にしている方なのかなと思った。自分がやっている小さなことでも、きっと何かにつながっている。そう思えると、なんでもやってみよう!と思えるきっかけになるんじゃないかなと思えました。

    5
    投稿日: 2023.10.14
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    とても爽やかで優しい、気持ちの良い作品だった。おかげでゆっくり楽しみたかったのに一気読みしてしまった。

    5
    投稿日: 2023.10.12
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    全打席ホームラン…の青山さんの本にやはり間違いがなかった。 友人・知人に「パイナップル入りの酢豚は好き?許せない?どっち」と これから質問しまくって、「何がいいたい?」となったら すかさずこの本を勧めている自分が容易に想像できました。

    19
    投稿日: 2023.10.11
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    図書室に行くと本の出会いによって人生が導かれるお話! この本は図書館で借りた本で、私も人生の岐路で迷った時さりげなく本が教えてほしい(笑)

    3
    投稿日: 2023.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一番最初のお話が好きでした。 私も最近お弁当を持っていって食べていますが、ちょっと仕事が大変でもお昼に楽しみができて結構良いです。食は結構大切なのかもしれないですね。

    5
    投稿日: 2023.10.09
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    僕もこの図書室に行って選書してほしいなぁと思った。 登場人物は老若男女それぞれ悩みを抱えている。なので、いろんな世代の方に刺さる悩みを優しくこういう考え方もあるよと教えてくれる優しさに溢れた本でした。

    7
    投稿日: 2023.10.07
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    青山美智子さんの本の中でこの本が一番好き。 小町さゆりさんの存在が凄くいい。 こんな図書室があったら行ってみたいな。 この本を読むと本当に本っていいなあと つくづく思う。

    18
    投稿日: 2023.10.06
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    人にはそれぞれ、年代ごとの悩みがあり、自分なりの解決の糸口を見つけていく。そのきっかけとなるのが、人との出会いであり、本との出会いであり。自分次第で世の中の見え方は変わり、新たな世界が開ける。 どんな小さな一歩でも歩みを進めたくなり、「大丈夫!自信を持って!」と背中を押してくれる一冊。 登場する人物や物が、さりげなくつながっていく仕掛けが、読んでいて心地よかった。

    7
    投稿日: 2023.10.01
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    小町さゆりさんに会いたい! 本を読む事が好きな人にはたまらないキャラ設定。 育児あるあるの気持ちの描写に共感して泣けた。 それぞれの物語が小町さんを通して一つに繋がるのも、ありがちだけど素敵で良かった。

    5
    投稿日: 2023.09.27
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    コミュニティーセンター内の図書室利用をきっかけに多種多様な人たちの人生が好転していく、ハートフルストーリーを詰め合わせた1冊。 年代も性別も悩みも異なる利用者が不思議な司書小町さんの力を借りて、自らの未来を切り開いていく様子がとても楽しく、心が温まり、勇気を貰える。1件オムニバス形式のように見えて、絡んでいく人達も発見があり面白い。 21歳 女 イオンモール(と私は思った)の洋服屋 35歳 男 アンティーク好き家具メーカーのしごでき 40歳 女 子育て中の元バリキャリ雑誌編集者 30歳 男 デザイン志望だったけど今ニート 65歳 男 定年退職後何をしようか困っている 面白いのが、それぞれ司書さんの所に訪れ、「何をお探し?」と聞かれるまで、全く同じことが起こっているはずなのに、人によって世界の捉え方が全く違うところ。自分の中にある知識によって全てが変わることは理解しているはずだけど、比較して追体験できて興味深い。 この本に会えて嬉しい。と思えるような本でした!

    4
    投稿日: 2023.09.26
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    青山美智子の作風が綺麗に生かされている作品と感じた。とても読みやすい。 良いな小町さん。最寄りの図書館にいて欲しいな。

    4
    投稿日: 2023.09.26
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    2023年発行 この作者さんは5冊目 (5冊目なので少し飽きてきたのかも..) 少し前似た型の本(理系ぽいと思った) を読んで..そのせいか.. 対比できるようになった (急に気がついた) この本は自分的には 文系ぽい話だった 〜私(人)の気持ちが全ての基準というか〜 4冊目くらいまでは 全部の話好きじゃなかったり 引っかかるなと思う文あったけれど 全部読んだら面白かったな となったんだけど(泣ける話もあった) 今回は違った 生活やインフラ支える(コツコツ系)職業 事務系に対する文が 冷たいというか.. 淡白というか.. コツコツ系にも面白さあると思う.. コツコツ系を面白いと思わない人ばかりが主人公 (クリエイティブ系やそれに関わる職業が楽しい人) そういうのに気がついで あまり楽しめなかった 1人1人の悩みや不安の気持ちが 多めの文で (こういうの多いと自分の体の中に  埃や垢溜まっていく感覚になる) 話の最後に ナゼか 上手いこといく感じが ちょっと受け入れにくかった この本はファンタジーぽくもなく リアルなお話だったので あまり好みではなかった 解説文の方が頭に残った

    4
    投稿日: 2023.09.23
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    ふいに泣いたり笑ったりしてしまった。 人とのつながりの尊さや、自分の可能性をあきらめないことを教えてくれる。 まあるく優しいことばに満ちていた。 パラレルキャリアとか転職とか現代を映している部分も。 小町さんを喩える言葉にクスクス。

    13
    投稿日: 2023.09.23
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    2021年本屋大賞第2位。 連作短編集。町のコミュニティセンターにある小さな図書室に、大きな身体で、不思議な抱擁感のある司書の小町さんがいます。 人生にふっと行き詰まりを感じた5人が、小町さんから、思いもよらない書物を紹介され、付録として小町さんから、小さな羊毛フェルトの作品をプレゼントされる。 フェルトに導かられるように、新しい生き方、感じ方のヒントを、それぞれが探しだしていく。 読んでいて元気のでる素敵な物語。

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    投稿日: 2023.09.19
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