
総合評価
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powered by ブクログ死ぬ時は暖かいところで海を見ながら と願いたくなる 瀬戸内の景色が目に浮かぶような穏やかさと 死と隣合わせのホスピスのコントラスト おやつ、瀬戸内、犬といったキーワード達が誰もに訪れる死を柔らかく包んでくれる
1投稿日: 2023.04.05
powered by ブクログ自分の恩師から借りたものでした。 心温まる、綺麗な話でした。 ホスピスの存在は知っていましたが、それがこんなに素敵な場所なんだな、って妙に感心。 読んだあと、涙が止まりませんでした。 ハッピーエンドとも違うのですが、ビターエンドでもなくて。 感動的で、でも胸にスっと入ってくる終わりでした。 この本と出会わせてくれた恩師に感謝(ㅅ´꒳` )
3投稿日: 2023.04.03
powered by ブクログ最後は涙が止まらなかった。 悲しい涙か寂しい涙か癒された涙かよくわからなかった。 すごく感情移入して読んだから、亡くなる前後の周りの愛が染みた涙かな。
2投稿日: 2023.04.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
爽やかな描写がとても好きになった。 死を経験したことがないから、 死についての描写はなんとも言い難い。 主人公が死んでしまった後はとても寂しい気持ちになった。
2投稿日: 2023.03.28
powered by ブクログホスピスで働くのもいいな、と思い、検索してしまったくらいです。素敵な本ですが、私は最後のら10%はあまり好きになれませんでした。
6投稿日: 2023.03.26
powered by ブクログ死ぬ前に、私もレモン島に行ってみたい。 人は孤独なことを知っていた雫さんですが、 周りの人にすごく大切にされていた。 最後の、マドンナの言葉が物語っている。 人生はつくづく、一本のろうそくに似ている。 生きることは、誰かの光になること。自分の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。 雫さんは知らないうちに、そうやって誰かの光になっていたんだな、これからも大切な人たちをを照らしていくんだな。
5投稿日: 2023.03.26
powered by ブクログ実際にどうなるか、わかりませんが死ぬことが少し怖くなくなるような、暖かい気持ちになりました。 私も死ぬ前に食べたいものはなんだろう?と考えるきっかけになったり、毎日を大切に生きようと思わせてくれる素敵な物語でした。
3投稿日: 2023.03.25
powered by ブクログ★感想 若くして余命を宣告された雫は、 終の住処として瀬戸内にあるライオンの家という ホスピスで過ごすことに。そこでは週に1度、 入居者のリクエストから抽選でお菓子を食べる。 人生の最期に食べたいお菓子は何か。 その答えにはみんなの人生が詰まっている。答えに辿り着くためには大切なものを振り返らないといけないのかもしれない。 365日、毎朝違うお粥を味わえるのが良い。 1日の始まりからわくわくする。 1日1日を大切にしているという実感もある。 好きなものを食べて、好きなものを飲んで、 好きな時に外出して、好きな時に寝る。 病気になると制限されることばかりになって、 自分の好きなもの、好きなことを忘れてしまいそう。 ライオンの家のように自分のしたいように過ごせたら 幸せだろう。でも少しでも長く生きたいと思ってしまう気もする。人生はきっと自由に過ごせる健康な時間の方が長いだろうに、最期になって時間の大切さを知るんだなあ。 さっき食べたチョコも、気取って飲んだ紅茶もあっという間になくなってしまうけれど、大事に味わっていればきっと感動するほど美味しいんだろうな。 大事なことは自分の体で感じること。 目で見て感動したり、触ったり、匂いを感じたり、 舌で味わったり。 それぞれの人生の話は日常的な内容だけど、切り取るとすごく切なくて暖かくて泣きそうになる。 それでも悲しい気持ちにならないのはきっと海と緑が綺麗な場所で自然な最期を迎えているからなのかな。 感情も体験も人との関わりも、日々起こることがどれだけ貴重であるかを教えてもらった気がする。
2投稿日: 2023.03.23
powered by ブクログ余命わずかな雫が訪れたのは、瀬戸内にある“ライオンの家” マドンナ率いるそこは、生きることや死ぬことをまっすぐに見つめる場所だった。 この小説を読んで、“死ぬこと”が必ずしも怖いことではないのかもしれない、ということと、 生きてるうちに“欲しいもの”はものではなく、大切な人や美しい景色や時間なのかもしれないと感じられた。 自分も最期の時を迎えるなら、海の見える美しい、そして温かいこんな場所がいいなぁと思った。 タヒチくん、アワトリス、犬の六花。 登場人物も魅力的だった。
2投稿日: 2023.03.23
powered by ブクログ死と向かい合う日は、いつかは来る。 まだ、本気で受け止めることはできませんが、健康年齢は、男性が73歳、女性が75歳、退職すればあっという間にやってきます。 その時までに悔いを残さないよう、心に残ることを整理して自分に向き合いたいと思った1冊でした。
2投稿日: 2023.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
途中まではとても素敵な話でのめり込んで読めました。 ライオンのいえでは自由に過ごせて、美味しそうなご飯や綺麗な景色に囲まれて、目に浮かんでくるような素敵な文章で素晴らしかったです…………が、、、、 私の個人的な意見としては、タヒチくんと濃厚にキスをしたあたりから受け入れられなくなり、下ネタが悪目立ちするように感じるようになってのめり込めなくなってしまいました。 突然現れた妹の存在もまたのめり込めない理由の1つでした。 また時間を置いてから改めて読み直そうかなと思いました。
1投稿日: 2023.03.21
powered by ブクログ読点の打ち方とかが肌に合わなくて、結構読むのが大変だった。ツバキ文具堂のときはそんなこと思わなかったんだけどな。 みんなが行きつく先がわかっているからこそ、穏やかな気持ちで読めた。正直誰にも共感できなかったんだけど、それは私が元気で健康だからだとは思う。 幸せな最期をみんな迎えられてよかった。 ごはん描写は相変わらずおいしそうで、読んでいてお腹がすいた。
2投稿日: 2023.03.20
powered by ブクログまるで主人公の雫自身が自伝を書いたかのような重い設定であるはずなのにそれを感じさせない柔らかく温かみがある作品でした。 身近で大切な者の死を体験したことのある人ほど刺さりやすく色々と思いに耽ると思います。 週に一度の『ライオンの家のおやつの時間』 自分も今度家でやろうと思います。
5投稿日: 2023.03.18
powered by ブクログ死について考えさせられた。 出てくる食事やおやつがとても魅力的で、情景もとても美しくて、私も病気で死ぬならこうやって死にたいなと思った。
1投稿日: 2023.03.15
powered by ブクログ友人関係で病んでいた時に読んだ為、心に響く生き方、言葉がとてもあった。 全てにおいて暖かすぎる本でとてもよかった。
3投稿日: 2023.03.11
powered by ブクログ大切なことがたくさん書かれていた本。 「人はな、楽しいから笑うんやないんやて。笑うから楽しくなんねん。」 めちゃくちゃ刺さりました。
3投稿日: 2023.03.08
powered by ブクログ毎日生きていることの幸せを痛感します。 生きる、とは、死ぬ、とはどういう事なのか、人生観が変わります。
1投稿日: 2023.03.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
早く文庫本にならないかと待ち遠しく思っていた一冊。 読了後には涙が止まらなかった。 交わした言葉は少ないけれどホスピスで知り合った仲間の死、衰弱していく主人公の身体や終末期の暮らし、意識が朦朧としている中で周囲の人が話す会話等が生々しく描かれているものの、患者の人生を基にした日々の暮らしに彩りを添えるおやつから生きることの素晴らしさと限りある命を精一杯生きることの大切さが感じられた。 私もライオンの家でみんなの思い出が沢山詰まっているおやつを食べてみたい。
5投稿日: 2023.03.06
powered by ブクログアワトリスさんが好きだった。彼みたいな人に多分わたしは似てると思う、わたしもあの島に行ったらアワトリスさんみたいに弾けようと思う。 アワトリスさんのように、また主人公のようにこの本では島で変わろうとする人がいるけれど現実でも同じことが言えると思う。 この場所ではこのペルソナでいたいからと努力したりして、それでみんな後悔のない人生を送ろうとしている。 わたしももっとわたしらしく、はっちゃけられる場所を見つけたい。
1投稿日: 2023.03.05
powered by ブクログホスピスの日々を描いています。 馬の人参がいくつもあって、それが楽しみで明日を生きていくことができる、そのホスピスの日々を主人公はこんなふうに言っていました。 最後の日まで人は変われるし、一方で最後の日までその人はその人であり続けていました。
1投稿日: 2023.03.05
powered by ブクログ読み終わりました。 最初はどうかなと思いましたが、途中からどんどん引き込まれてしまいました。 人の最後のお話がメインなのはよむのは初めてなのかな? 死に対する恐れは減ったかもしれませんね。 良かったです。 死を肯定してそれでどう生きるの方が主題なんですね。 いずれ再読したいなと思いました。
1投稿日: 2023.03.02
powered by ブクログ終末医療のホスピスで残りの日々を過ごす主人公が穏やかな死を迎えるまでの話。全体的に優しい時間や想いにあふれていて、でも少し寂しさも感じる話だった。 人生の終わりをこんな形に満足に、穏やかに終えられるなら幸せだろうなと思う。 登場人物のおやつに関するエピソードも見どころ。
1投稿日: 2023.02.28
powered by ブクログやさしい、本当におやつのようなお話でした。 生きるために必須ではないかもしれない、でもおやつの時間はとても穏やかで、甘くて、ゆったりした時間。 人生にはおやつの時間がなければ! 思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。 感謝するということは理屈ではなく、目に見えない繋がりを感じる事。どうやったって人は人、自然、いろいろなものと繋がっている。 腐らず感謝の気持ちを持って最後まで生きたいなぁ… 私の最後に食べたいおやつはなんだろう。
3投稿日: 2023.02.27
powered by ブクログいつもは早く本を読み終わりたいと思うんだけど、この本は時間をかけて丁寧に読んだ。 生きること、死ぬことについて考えさせられる。 読んでいると、先月天国にいってしまったおばぁちゃんにすごく会いたくなった。 ・生きるとは、自分の体で感じること。 目で見て感動したり、触ったり、匂いを感じたり、舌で味わったり。 ・人は生きている限り変わるチャンスがある。 ・人生はろうそく。自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやってお互いを照らしあってる。 今こうやって不自由なく元気に過ごせることを幸せに思う。本当に大切なこと、大切な人が何かを考えて限られた時間を大切に生きよう。
2投稿日: 2023.02.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公が、病気になったからこそ気づく何気ない日常の素晴らしさや、周りの人の大切さを認識する姿に胸を打たれました。自分に置き換えて、いつ何が起こるかわからない人生を、日々感謝をしながら生きていければと思えるような作品です。文言が一言一句合っているか曖昧ですが、"吸い込んだ不幸を吐く息で感謝に変えましょう。"という言葉が印象的でした。
1投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログライオンのおやつ 小川糸 自分の死に方を考えさせられる。 人生はろうそく。 周りを照らすことができているだろうか。 死を受け入れるということは生きたいという想いも受け入れること。 自分も将来その境地に到達するのだろうか。 死後3日間、主人公に関わった人びとがそれぞれの視点で主人公に想いを馳せる構成は斬新に感じた。悲しさと共に前向きな気持ちが伺える。胸に響いた。
1投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログ電車の中で泣きながら読んでしまった、、マスクしてて良かった。 好きな本ベストスリーに入った。こういう本に出会えたことが嬉しい やっぱり私も海が好きだな、私も光り輝く海を見に行きたくなった。そしてやっぱり人生で大切なものってお金では買えないものだね、作品の中の、”だって私には私しかいないのだ“と”だから、私が私の人生を祝福しなくて、誰が祝福するの?“という言葉がとても心に残った。
1投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログ感動。久しぶりに読みながら涙しました。 読みやすい文章とストーリーなので簡単に読めます。 殺伐とした環境におかれている時や心境の時に読むとこたえます。 人の前向きさや直向きさに触れることができ、自分にも訪れるその時に、その感情になることができたらきっと幸せだろうなぁと思いました。
2投稿日: 2023.02.22
powered by ブクログ舞台は、穏やかな瀬戸内海を望む、別名レモン島と呼ばれる島のホスピス ライオンの家。 そこには、最期の日々を共に過ごす病をかかえた人々や、雪という意味を持つ犬の「六花」、島でワインを育む青年「タヒチくん」が居る。 物語りを通して、死ぬということが、何か特別なことではなく、日常の延長であり、生きていることの続きなんだなあと感じた。 人生はままならない、ということすらも受け止めて、それでも自分が生きた意味を感じながら、死んでいけたら、幸せだろうなと思う。 色々と考えさせられる本でした。
2投稿日: 2023.02.20
powered by ブクログ読んでいるうち結末を受け止めることがこわくなってしまい、なかなか読み進めなかった。 でも読んでよかった。 清々しい気持ちで読み終えることができたし、忘れかけていた生死しに対する気持ちも思い出せたから。 こういう題材で物語を書こうとするのはすごいと思う。
2投稿日: 2023.02.19
powered by ブクログ若くして余命を告げられた主人公の雫が、瀬戸内の島にあるホスピスで残された日々を過ごします。ホスピスでは毎週日曜日におやつをリクエストできます。誰のリクエストが採用されるかはくじ引きです。自分が最期に食べたいおやつは何か?ずっと考えながら読みました。 美しい自然、輝く海、美味しいご飯。仲間との距離感も心地よく、穏やかな日々が過ぎていきます。このライオンの家のようなホスピスが増えれば死も怖くないかもしれないです。 人は健康なうちはありがたみがわかりづらく、当たり前の生活にも感謝することなく過ごしてしまいがちです。この本で雫を通して死との向き合い方について考えさせられ、今ある幸せを見つめ直すきっかけになりました。どんな最期にしたいか?その日が来るまで自分に正直に、日々に感謝をし、ちゃんと生きたいです。
6投稿日: 2023.02.19
powered by ブクログ迫りくる死と向き合うというのは、想像することしかできないけれど絶対に簡単ではなくて、そんな主人公の心が丁寧に描かれた小説。 静かに静かに死に向かっていく。その時間はとてもゆっくりに感じるけれど、確実に進んでいる。 おやつは、出てくるたびにそのおやつにまつわる人生を知ることができて感慨深かったけれど、なんというか…辛かった。 最期だから食べたいと願う。それは人間として当たり前の欲求だと思うし叶えられるなら叶えたいけど、私にはまだ人生の終わりを見つめる覚悟がないと、読みながら何度も感じた。 ずっと読みたかったのに、読むと苦しかった。 また時間をあけて読み直したいと思った。
4投稿日: 2023.02.19
powered by ブクログとっても優しい気持ちになれる本でした。そしてこんなふうに最後を迎えることが出来たらどんなに幸せだろうとしみじみ思いました… そのために今を精一杯生きようと思います!
3投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログこの本をもう少し早く読んでいたら、、 そしたら、年の暮れに天国に行った友達の気持ちが、状況が、もっと理解できたんじゃないか、とまず思った。 ライオンのおやつを楽しみに待つ雫のように、食べる事が大好きでそれを生き甲斐にして、宣告されてた余命よりも長く生きた彼女もきっと、感覚が研ぎ澄まされ、心が落ち着き、気持ち良く旅立ったのだと確信した。 「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を患者に変えれば、あなたのじんせいはやがて光り輝く事でしょう」 「怖れる事は、何もありません。とにかく笑顔でいることが1番です。辛い時こそ、空を見上げて思いっきり笑うんです。そうすれば、あなたよりもっと辛い思いをしている人たちの希望になれますから」 「人はな、楽しいから笑うんやないんやて。笑うから楽しくなるねん。割り箸でも鉛筆でも、なんでもええから、試しに一本口に挟んで、にーって笑ったまま漫画でも読んでみぃ。おもろくなるで。そうするとな、脳にドーパミンっていうのが、出るんやて。すごいやろ?」 「人は生きている限り、変わるチャンスがある」
11投稿日: 2023.02.17
powered by ブクログホスピスというテーマからは想像できないほど、優しく美しい作品だった。 人間にとって死は「終わり」で、死ぬまでの間にたくさんの経験をして、いかに色濃く生きるかをどうしても考えてしまうけれど、ライオンの家に来たことで、雫にとって死が終わりではなく、自分の人生の一部となったように思えた。 自分が死ぬことを、愛おしむように。 生きてきた自分を、愛おしむように。 たくさんの優しさと、穏やかな時間の描写があまりにも素敵なので、ただ悲しいストーリーではなく、あたたかい気持ちで読むことができた。 終盤では、このセリフ、このシーン、というきっかけがあるわけでもないのに、気づいた時にはいつのまにか涙が流れていた。 もし私が、死を予感して過ごす時間を持つことになったとしたら、その時にはこの本をまた読みたい。
2投稿日: 2023.02.16
powered by ブクログ良かったです。余韻もあり、何故か情景が 目に浮かびました。初めての小川糸さん 他も読みたくなりました!! 心温まりもあり、 生と死について考えさせられる1冊。 ずっといい子でいた主人公が 最後だけでも我慢することも一切のしがらみから 解放されて幸せな最後を迎えられて良かった。
12投稿日: 2023.02.16
powered by ブクログレモンやお菓子の匂いがふわ〜っと香ってきて 暖かくて穏やかな気持ちになるとても心地よい本だった、 その人が好きだったものやしたこと、匂いは そこにいなくなったとしても生き続けるのだなぁと改めて思った。
2投稿日: 2023.02.15
powered by ブクログ読みながら、何度も涙が出てきそうになりました。 心の葛藤や変化が特別なことではなく、当たり前のことであるからこそ、共感できました。
4投稿日: 2023.02.14
powered by ブクログ2023.2.14(火) 読了 3冊目 死と向き合ったからこそ、はじめて当たり前の平凡な日常が幸せに思えるし、当たり前にできることに喜びを覚える。できたら毎日そう感じながら生きていきたい。 生きてるうちにできることって本当にたくさんある。 死ぬことを考えることで生きることの大切さを感じれる素敵な小説でした。
2投稿日: 2023.02.14
powered by ブクログ「生きる」を表現するときに「食べ物」が絡むこと多いよね。確かにその逆はまだ読んだことがないな。なにかものを食べながら「死」を意識する話は。 その、生を踏まえての話ではなくて、真っ直ぐに死にたくなる方向の話ってことだけど。 「食べる」って行為はやっぱり生きる意思なんだな。 扱っているのが生と死の話だけに、リアルを求めすぎてしまったら、『こんな芝居めいたセリフは口にしないでしょうよ』って箇所もあったけれども、全体を通しての死生観が非常にスピリチュアルで不思議な読後感を残す。
3投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログエンドオブライフを読んだ時の、死の受容の5段階の話を思い出した。主人公の雫はこの5段階をさまよいながらライオンの家で最終的な受容のフェーズまで辿り着いていた印象。 --- 1.否認と孤立 自分の命が長くないことに衝撃を受け、その事実を感情的に否認したり、その事実から逃避しようとしている段階。周囲の認識や態度にギャップが生じるため、孤立しがちになる。 2.怒り 死ぬという事実は認識したが、一方で、「ではなぜ、自分がこのような境遇になってしまうのか」といった思いが強く、周囲に反発したり、怒りがこみあげてきたりする。 3.取り引き 死をもう少し先延ばしできないか、あるいは、奇跡が起こって死を回避できないかと考えて、神仏にすがったり、善行を行ったりする。 4.抑うつ 死を避けられないことが分かり、あきらめや悲観、むなしさ、憂うつ、絶望といった気持ちが支配して、落ち込む。 5.受容 死を、誰にでも訪れる自然なものとして受け入れるようになる。これまでの価値観や視野とは異なる次元があることを理解し、心静かに暮らす。 --- おやつがあることで人生は豊かになるし、最終盤になってようやく全てのありがたみに気づくのなら今のうちから少しずつでも感謝できる人でありたい。 ただ、人は(自分は)そんなに賢くできてないから、定期的に生死観を題材にした物語を読むべきだと感じた。外部からというか、刺激を入れて自戒していきたい。 【印象に残った文章】 ・ワイン作りをするようになってから、自分の思い通りになることなんてほとんどないんだなって気付かされたというか。腹を立てて怒ったところで、相手を傷つけるだけだし、自分も疲れるし、いいことないよね。(p89) ・牛より乳を出し、乳より酪を出し、酪より生蘇を出し、生蘇より熟蘇を出し、熟蘇より醍醐を出す、醍醐は五番目の最後の味。仏教における最高真理の意味もあり、醍醐味という言葉もここから生まれました(p125) ・私は自分で、自らの死を受け入れたつもりになっていた。でも、そうじゃなかった。そう思うことの方が自分にとっては都合がいいから受け入れようときていたのだ。死を受け入れる、ということは自分が死にたくない、という感情も含めて正直に認めることだった。(p170) ・面白いことに、生きたい、まだ死にたくないという気持ちを素直に認めてあげたら、心が軽くなった。(p172) ・おやつは、体には必要ないものかもしれませんが、おやつがあることで人生が豊かになるのは事実です。おやつは、心の栄養、人生へのご褒美だと思っています。(p269)
9投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ人の死に向き合った小説。悲壮感がなく、死ぬことは単に別の次元にいくだけと主人公の母が教えてくれる。ただし肉体が生きている今この時を大切に少しでも周りの人を笑顔にすることが幸せにつながると気づかせてくれる。
8投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ重いテーマなのに重くも暗くもなりすぎず。 さらっと流れていくように進んでいくから読みやすいって人の方が多いかもしれないけど、 私は段落が少なすぎてかなり読みづらく、読み進めるのが結構大変でした。 物語は良かったです。
3投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ死が怖く無くなる本ってどんな本? って気になって読んだら、本当にそうだった。夢中になってすぐに読み進められました。私もここへ行くたい。。生きてる間、5感をたくさん働かせて、感じて、生きようと思った!世界観、大好きです
2投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ物語は、余命宣告を受けた主人公が瀬戸内海の”レモン島”にあるホスピス「ライオンの家」へ向かうところから始まる。死がテーマの作品だが、残りの日々は穏やかに流れていく。「ライオンの家」で働く人々、同じ境遇にある「ライオンの家」の住人たちとの交流、美しい景色、美味しそうなおやつ。悲しいシーンすらも穏やかに、淡々と、綴られる。 「人生はろうそくみたい」というマドンナの言葉が印象に残っている。一度火がついたら自分で消すことはできず、流れに身を任せる。「ライオンの家」で過ごす人たちは、思い思いの時間を過ごしながら、静かにその時を迎える。
3投稿日: 2023.02.11
powered by ブクログう〜ん…死というものについて考えさせられた。 忙しない毎日やと、死とはなにを意味するのかなんて考えることがない。 でも時間は有限である。 間違いなく近づいているのであり、いつそうなるか分からないのであって、見えないフリをしているのかもしれない。 逃げずに向き合って考えるもよいかもしれない。 自分に死生観がないことに気付いたし、ちょっと考えてみよう。
12投稿日: 2023.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても素敵な文章だった。 場所がホスピスで、主人公が末期がんの患者で、 テーマが重すぎるけど死に対する恐怖感とか不安をあまり感じない。 こういうテーマの場合は本当につらい描写とかが多かったりするけど、この作品はつらさや苦しさとかやり残したこととかそういうものじゃなくて、死を前にしているからこそ気づいた小さな幸せや、歩んできた人生の尊さをたくさん描いている。 自分の家族も、こんな場所で最後を迎えさせてあげたかったなと思う。
2投稿日: 2023.02.10
powered by ブクログ泣きすぎて、もう。でも読み終えた後、涙を拭いた後、あたたかな気持ちというかさわやかな気持ちというか。もっと歳をとっておばあさんになったらもう一度読みたい作品。
2投稿日: 2023.02.10
powered by ブクログ読みながら嗚咽しました。 ガンの余命宣告をされてから死に向かっていくために訪れたホスピスがこんなにあたたかな場所だなんて。 瀬戸内海にいってみたいなぁと思える描写も素敵です。 主人公が余命を知り、人生や仕事や持ち物や住まいや人間関係を清算して訪れたライオンの家。 いよいよ、という時に実のお父様が会いに来るくだりは涙なしには読めませんでした。 どんなふうに最後を自分が迎えたいか考えました。 この本に出会わせてくれてありがとうございます。
3投稿日: 2023.02.09
powered by ブクログ読んでいる間、とても死を身近に感じた。 登場人物達の温かさに胸が熱くなった。人生を大切に生きようと思った。
1投稿日: 2023.02.08
powered by ブクログみんな最期があるのに、日々の忙しさに駆られてそれは遥か遠くのことのように感じている。 瀬戸内海の美しい風景に、繰り広げられるホスピス"ライオンの家"の日常。 ライオンの家では日々誰かがお空へ旅立つ。 その最期の日までは自由に好きなことをできる。 死を待つようだけど、こんなに幸せな待ち方は無いなと思う。 病院のベッドで、得体の知れない死に恐怖や不安を抱え過ごす日々よりも、いつ死んでも良いと思えるくらい笑って、好きなものを食べて過ごしたい。 思い出のおやつを、私もひとつ持っておきたいと思う。
3投稿日: 2023.02.07
powered by ブクログライオンの家という名のホスピスで過ごす雫。そのホスピスのスタッフ、他の患者さんが個性的で特にマドンナさんの優しさには胸が熱くなった。 皆がリクエストするおやつの思い出に涙したり、だんだん弱っていく雫にハラハラした。雫のおやつはなんなのかずっと気になっていたが、終盤の雫が生死を彷徨う感じをあんなに夢見心地な描写で落ち込むことなく読めた。その雫リクエストのおやつの登場も素晴らしいタイミングでもう全て完璧な終わり方で読み終わってもずっと余韻に満たされました。
3投稿日: 2023.02.06
powered by ブクログ緩和ケア病棟で働いているが、内容に矛盾がなく、主人公が客観的に見てどんな状況なのかわかるくらいリアルな描写だな、と思った。 終末期せん妄の時、当事者本人は主人公みたいな世界を見ているといいな、と願いたい。 ライオンの家みたいなホスピスで働いてみたい。
1投稿日: 2023.02.05
powered by ブクログ死にゆくことを、特別扱いせず、でも、残された日々を大切にして過ごせる場所があること。 家族に囲まれて、でも腫れ物に触るように扱われるより、穏やかで豊かな日々かもしれない。 最後は自然のそばで過ごしたい。
1投稿日: 2023.02.04
powered by ブクログ本を読むことは大好きで、過去の自分が今の自分に変わる中で、本はとっても大きな役割を果たしてくれたと思います。答えがわからなくて、どうしたらいいのかわからなくて、もがくように本屋に行って本を見つけて、、そうやって人生を変えてもらった本に出会ってきました。片付けの本、考え方の本、そして辻村美月さんの本。特に辻村美月さんの本は、いつか足元が危うくなってきた時に読み返せるように、もう10年以上も手元に置いてあります。 この本は、そんな本だと思います。この本を読んで、死ぬのが少し、怖くなくなりました。いよいよ意識が朦朧としてきた時、私は何を思い出すだろう。今までは思い出しもしなかった両親と過ごした過去を思い出して、きっと寂しい気持ちにはならないだろうと思えました。私を迎えに来てくれるのは両親。きっとちょっとその辺に買い物に行くような待ち合わせの格好で、待っていてくれると思えました。そう思えた私は幸せだと思います。そう考えたら、今2歳の娘との生活は、おこがましいけど、毎日が私から娘へのプレゼントです。あなたが大人になって、おばあちゃんになって、そしてもう一度子供に戻る時、寂しくないように。今までは思い返しもしなかった日常の出来事を思い出して、愛されていたと実感し、幸せな気持ちになるように。そんな気持ちで毎日を過ごしています。 そして何となくこの本を知っていたけど今まで読まなかったのは、この手の本は苦しくなるから。だけどこの本は、苦しくなかった。優しくて、瀬戸内海の海のように穏やかな本でした。それは読んでいた私にも、マドンナさんがそばにいてくれたから‥な、気がします。
4投稿日: 2023.02.03
powered by ブクログ最期の限られた時間をライオンの家で過ごす中で雫さんは大切な気持ちに気づいていく。 生きていることの素晴らしさ、尊さを教えてくれる涙無くしては見れない作品でした。 ページを捲る度に、目頭が熱くなり話が進むにつれて辛い場面もあるけれど、最後には晴れやかな気持ちにさせてくれ、とても読みやすかったです。
1投稿日: 2023.02.03
powered by ブクログ最後は、こんなところでゆっくり過ごせたらいいな!わたしにとっての、おやつは母のつくってくれたおまんじゅうかな❗
1投稿日: 2023.02.02
powered by ブクログ読み始めた時、やりたいこと出来ないまま死が訪れたらどうしようと不安になって怖くなったけれど平凡でも明日を迎えられられること自体本当に幸せなことなんだと思う。 私もこの世を去る時は誰かにこんなに想ってもらいたいな。
1投稿日: 2023.02.01
powered by ブクログこの本を読んでて、そうだった!私の死生観では、私のその時には沢山のお迎えが来てくださるということを。今もあたたかく見守って下さっているということを思い出した。 この本を読みながら沢山泣いたけれど、しばらく忘れていたことを思い出して心があたたかい。 今、思い出していることで、みなさまが見ている地球はぼんやり光っていますか? その時が来るまで、毎日を丁寧に生きようと思います。
2投稿日: 2023.01.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ぼろぼろに泣きました。 死んだ後を考えるのがこわく感じていましたが、 死ぬ時、死んだ後をこういう風に考えてもいいんだと教えてくれました。 おやつの時間、ライオンの家での時間がその人の思い出に触れる時間で心温まりそして切なかったです。
1投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログ瀬戸内のホスピスで過ごす余命僅かな人達の前向きな気持ちに背中を押された。死を終わりとするのではなく旅立ちとして捉えて生きていきたい。 人生はろうそくのようなものだ。いつ消えるか分からないが燃えつづける限り周りに明かりと笑顔をともし続けたい。
2投稿日: 2023.01.28
powered by ブクログ生きるという事は、自分の体で感じること。 目で見て、触ったり、匂いを嗅いだり、味わったりそういう事が大切。 この本を読んで1番印象に残った言葉です。 全体を通して死と向き合いつつも温かみのある話だと感じました。 決して悪い評価をする訳ではありませんが、少し期待し過ぎたのか自分の想像を超えるものではありませんでした。 読む時の心情や環境によっては刺さるのかもしれません。 また、読みたくなったら読み返すのかもしれません。
2投稿日: 2023.01.27
powered by ブクログ生きることは、"どう死ぬか"に関わること 後悔の全くない人生なんてないからこそ、今を大切に、丁寧に生きようと、そう思わせてくれる、励ましてくれる素敵な話でした
25投稿日: 2023.01.26
powered by ブクログメモしておきたい大事な言葉がいっぱい詰まってた。人生の終わりは、それほど辛くはないのかも、と思えた。
2投稿日: 2023.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
余命を告げられ死と向き合いながら生きていく。 人間いつこうなるか分からないし、自分がそうなったとき、どうやって生きていくんだろう、と考えさせられた。 ただ、正直ストーリー的にはそこまで刺さらなかったかな。。
2投稿日: 2023.01.23
powered by ブクログ若くして癌になった主人公の女性は闘病生活に疲れ開き直って、ライオンの家という残りの余生を自由で苦しみのない最高の体験をして終えるプランに参加する。ここでのご飯や景色、スタッフの対応に彼女は幸せを感じるものの、週に一回のおやつの時間が来るたびに物語の展開は進み、彼女の開き直った気持ちも揺らぎ始め、、 主人公視点だけでなく、俯瞰的に死というものを考えたい方におすすめ。
1投稿日: 2023.01.23
powered by ブクログこんな最期を迎えたい。 こんなところで最期の生活したい。 もう人生の折り返し点を遥かに超えた年となり、マドンナさんのような人が本当にいてくれたらなーと思います。
2投稿日: 2023.01.22
powered by ブクログ本屋大賞受賞作ということだけで、 どんな内容なのかまったく知らずに 読みました。 ホスピスでの話なのですね。 こういう系には弱く、 後半は涙が止まりませんでした。 雫さんの気持ちの変化や 周りの登場人物とのふれあいなど、 物語の中にどっぷりと浸かってしまいました。 最後の一日目〜三日目がさらに泣けた。 こんな夢のようなホスピスがあったら 入りたいなぁ これで本屋大賞2位なの?1位は? と調べたら「流浪の月」か… 確かに良かったけど、同率1位で!
15投稿日: 2023.01.22
powered by ブクログタイトル「ライオンのおやつ」の意味と、余命わずかな主人公がどのような死を迎えるのかが気になって購入。 「今の自分」には全く刺さらなかった。もちろんフィクションであることはわかっているのだけど、作中にかかれていることのすべてが嘘にみえてしまって全く楽しめなかった。 本作はよく言えば「やさしい物語」なのだろうけど、個人的には死を美化しすぎていて、逆に白けてしまった。
1投稿日: 2023.01.18
powered by ブクログ久しぶりに本を読みました。 一気に読んでとても心に響きました。 悩んだり、落ち込んだりして 一度リセットしたい時に読みたいです。
2投稿日: 2023.01.17
powered by ブクログもし自身が余命を宣告されたら、どう反応し、その後どうなるのか想像するのが難しいし、できればそんな事態は回避したい。 一般的に言えばおそらく人生の折り返し付近にいる私は、この作品から「現世とのお別れ」について、しっかりと対峙する機会をもらいました。 また、今を生き抜く勇気をもらい、必ず訪れるその時まで人生を味わい尽くす覚悟が出来ました。 そして心が豊かになり、気持ちに余裕が生まれました。この作品との出会いに感謝します。
5投稿日: 2023.01.16
powered by ブクログ色んなドラマ、作品、ドキュメントなどを見る中で痛感したことを、やはりこちらでも思わずにはいられなかったです。 それは、最悪を知って人間は自分をとりもどす、と言うこと。 取り戻していく過程で、それまで気付かなかったり知ろうともしなかった存在を、ひとつひとつ拾っていく。それが、以前の自分には全く心動かなかったはずのものばかり。 彼女もまた、そのことを私に知らしめてくれました。
5投稿日: 2023.01.16
powered by ブクログ共感できる箇所が多々あり、やさしい気持や落ち着いた気持ちになった。 文章自体にもやさしさがあふれているように思った。
6投稿日: 2023.01.15
powered by ブクログ生きている限り、必ず訪れる死。 そのときまで自分らしく、好きなことを楽しむ気持ちを忘れないことが豊かに生きるということなんだと感じた。 そのためには痛みを薬で緩和することも大事だけど、人にマッサージをしてもらったり、冗談で笑ったりすることも効果的。 最期に食べたいおやつの発表のとき、それぞれの人生が凝縮されていて、毎回泣けた。
4投稿日: 2023.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一週間に一度おやつの時間がとてもいい。 死ぬ前には美味しいものを食べてライオンの家のような環境で死を迎えたい。
2投稿日: 2023.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この方の作品は初めて読みました。 これだけ泣けたのは初めてかもしれません。映画などの映像化で泣けた作品は多いですが、本で泣けたのはこれが一番です。 余命が宣告され、瀬戸内の小さな島のホスピスに移住した主人公の雫。そこで人生最後の時間を過ごす中での、人との出会い、心の触れ合い、受け入れたはずの死との直面に心が揺らぎ、それがまた人との出会い、心の触れ合いをつなぐスパイラルな時間を過ごしていく話です。 今、思い出しながら書いているだけでまた泣けそうなので、これ以上は書きません。
3投稿日: 2023.01.12
powered by ブクログ主人公が死ぬお話だと分かっていて、 苦手だなと思った。 最期が良かったね、綺麗だねで終わるのが見えるから。 でも、そうなんだけど、押し付けがましくなく 自然と受け入れられる言葉が溢れていて、 こんな優しい捉え方が出来るんだなと。 少しずつ死と向き合う気持ちや周りの人の自然体な姿勢に涙。 人生の別れを経験したときにもう一度読みたい。
3投稿日: 2023.01.11
powered by ブクログ4年生の息子が、テレビドラマをチラッと見て気になっていたとかで購入し、数日で読了し、さらにDVDも欲しいと言うのでどんなお話なのか気になって読んでみた。 通勤電車で止まらない涙と鼻水をマスクで隠しながら、完全に怪しいおばさんになっても読み続けたいお話だった。 こんなお話に心を動かされた10歳の息子の心の成長に感動!毎日生きていることを味わっていきたいと思った。いつか私もレモン畑と海が見える家に引越したい。
3投稿日: 2023.01.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
12月に義母が亡くなった。 人は死にとりつかれるとどっかで読んだことがあるけれど、何かモヤモヤしていた時にこの本を知った。 小川さんのお母様がなくなって、書かれたお話だったと。 「それで、私が考える死の世界を物語の中で体験していただいて、死ぬのが怖くなくなるような物語を書いてみようと思いました。」 読み終わってみると、何かが失われてしまった感覚は残ってしまった。当然なんだよな。「死」なんだから。いくら死について「怖くない」「小さな楽しみ」的意味を持たせようとしても、「死」が本人にも周囲にも「失うこと」であることは変わらないから。小さなお話で出会っただけの雫の死でも、大きな欠落感があった。 どなたかも書かれてたこと。美味しいお粥さんを毎朝食べて、きれいな空気を毎日たくさん吸い込んで、気分良く過ごす毎日。ひょっとして・・?って一瞬希望を抱いてしまう。否。そんなわけはなかった。少しずつ体が弱って、腕を持ち上げることもできなくなって、次には記憶もあやふやになって、現実と想い出の間を行き来するようになり、時間の感覚が失われ、外の世界との接触が少しずつ減って・・あぁ、意識は内側に閉じていくんだって思った。 この感覚、もちろん死とは比べるべくもないけれど、高熱だして寝ている時とかによく起こるよね。内側だけが見えると言うか。 12月に亡くなった義母のことを、義父が同じように言っていたんだ。 夢を見ているのか常に誰かと話ししていると。弱々しく腕をあげて、指をさしたり、それができなくなると大きな声で呼びかけようとしたりしていると。 雫も同じで、身体の描写はそんなになかったのに、意識や時間の経過の描写によってどのくらい衰えてしまったのかがわかって、辛かった。弱っていく過程を、生きている人が見た様子ではなく本人が内側から描いているところが、本当に切なくてきつかった。こうのさんの『桜の国 夕凪の街』の中でも、同じようなシーンがあって、そこは今でもあまり繰り返して読みたくないのだが(そこに至った理由は全く!違うから比べるのもどうかなと思うけど)、死んだことがある人なんていなくて。 それぞれの人生を抱えてここへきて、近いうちに死ぬことを前提に一緒に暮らして、1人ずつ、それぞれが、最期を迎えて去っていく。死だから。繰り返すけど、慣れもないし、楽しくもないけど、自分のこととして捉えられるようになるための経験。 本当は生きたいと思ってることを、素直に受け入れる。これ・・私にできるのかなって思う。 あと、今感じていることを大事にする。難しいけれど、こっちは少しわかる気がするんだよね。美味しい、とか気持ちがいいとか、好きだなぁとか、ずっと見ていたいなぁとか、今感じることに集中するってこと。その連続が生きるってことなんだって。できるなら気持ちのいい感覚ばかりで生きていたいけどね。 雫とその家族の人生については、思うことがたくさんありすぎてとても書き切れない。雫がどうしてそういう人生を歩むことになったか、生きている間には詳細には語られない。亡くなった後に、お父さん(母の双子の弟)とその家族の会話から推測することはできるが。 お父さんの人生だってあるだろう。ましてや自分の子ではない。 私はもう親だし、それについてはよくわかる。 でも雫に肩入れしてしまう。雫はお父さんが思うような『幼いうちから、人が孤独なんだってことを、しっかりと受け入れていたのかもしれない』優しく強い子だったのではない。 病気になる前から、ずっと孤独と闘っていたんだよ。でもこの生き方を変えられない。そうしたら癌になって、癌との戦いですら孤独だった。お医者さんの言う通り癌がストレスのせいだとするなら雫のそういう生き方自体が癌を呼んだということにはならないか? 両親を亡くしたことは神様のレシピでしかないけれど、最初からそれを仏様のように受け入れていた訳ではないのだ。死と向き合ったからこそ、でしょ。 お父さんは、もういない雫に弁解し許しを得る機会を失って、一生背負っていくことになるのだろうが、孤独を受け入れていたのではなく辛くてもがいていたんだってこと、それが癌による死によって神聖化(?)されるのはちょっと違わないかな?と思ってしまった。 私もホスピスで最期を迎えようって思った。 雫のように逝けるのなら、生きている人との別れは辛くても、少なくとも死は怖くない。
6投稿日: 2023.01.11
powered by ブクログホスピスでのお話でありながら、レモン島での暮らしは淡いオレンジ色の温かな陽射しがさしている。 死を控えながら、思い残すことなく最期を穏やかに過ごす…こんな人生の終焉を迎えたいと思った。
6投稿日: 2023.01.10
powered by ブクログ涙なしには読めない。 電車で読書してはいけないね。。 何度も自分に置き換えて想像しては、ライオンの家で逝く事が出来ることに羨ましく思ってしまう。 今を生きるのは大事ですね。
4投稿日: 2023.01.09
powered by ブクログ日頃から死について考えることが多く、ある意味ぴったりの本だった。 余命が少なく海辺のホスピスに入った主人公がだんだん弱りながらも、些細なことに気づきを得たりまだ生きていることに感謝できたりする瞬間の描写がリアルすぎて泣いた。。 何においても残り少なくなってからその大切さに気づくんだなと、自分もこのように考えながらだんだん終わっていくのかなと考えたりした。 残念ながら毎日ここまでの気持ちになることはできないと思うけど、やっぱり行きたいところに行き、食べたいものを食べ、やりたいことやっておかなければとありきたりだけど思った。 死ぬ前でも変われるという言葉があったんだけど もし変わる必要があるなら今変わっておきたいかなと思う。
5投稿日: 2023.01.09
powered by ブクログ良かったです。医療の進歩で長く生きることばかり目指しがちですが、死はすぐそこにある身近なもので必要以上に忌むものではないと思いました。読んで泣いた後、浄化されたような気持ちになりました。
6投稿日: 2023.01.09
powered by ブクログいい作品だ。 生きるは時間制限があり、 それは唐突に発生することもあるわけで。 限られた時間となった途端に、 世界の美しさに気づくのかと思う。 どうせなら、生きている間ずっと その美しさに気づける人生にしようと思う。
4投稿日: 2023.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まとめ買いのうちの一冊。平積みになっていたのと、とても評判が良かったため購入。小川糸さんの淡々とした、しかし柔らかい文章ですらすら読める。 人生を終えるにあたり、こんなにも穏やかに過ごせたらいいだろうなという、ファンタジー的な印象。確かに瀬戸内の気候は、穏やかに過ごせそう。 しかし着いてすぐに、もう先が見えてる女性といい雰囲気で過ごそうとする若者っているかなぁ… 全体的にファンタジー、都合の良い登場人物。心穏やかに本を読みたい時にお勧め。がっつり浸りたい時には軽すぎる。
4投稿日: 2023.01.08
powered by ブクログ素晴らしい作品でした。小川糸さんの言葉の表現がとても綺麗で、素敵でした。また、時間が経ったら読みたい本です。
4投稿日: 2023.01.08
powered by ブクログ人生の終末期をライオンの家というホスピスで迎えるまだ若い女性の物語。初めて読む作家ですが、綺麗な文章を書く方だなあと思いました。自分も、もし助からない病気になったら、こんなところで最期を迎えたいなぁとしみじみと思いました。人生の最期の身の処し方、そしてそれを見守る周囲の人の思いやり、本当にこんな施設があったらいいなあ、なかったら、こんな施設を作りたいなぁ、と感じました。そしてワンちゃんの六花が可愛い!ほのぼのとします。結局、著者の伝えたかったのは、生きている間は懸命に前向きに生きないとということなのでしょうか。読み終わって最後は心地いい余韻に浸ることができました。
3投稿日: 2023.01.08
powered by ブクログ実は苦手なテーマです。 読んでいる間、ずっと怖さを感じていました。それなのに、続きを読んでしまう文章の心地よさ。小川糸さん、すごい☆
4投稿日: 2023.01.07
powered by ブクログ気がついたらポロポロと涙が溢れた。 本を読んで涙が出たのは初めて。 2023年になって最初に読み終えた本がライオンのおやつでよかった。 死生観を小川糸さんらしい切り口で描かれているのが非常に良かった。 人が亡くなると神様になる。残された人の光になる。 本当の愛を教えてくれた人が亡くなる事は本当に苦しいと思うし、私はまだ経験していないが、両親がこの世からいつか去る際にも私の神様になってくれるんだと言うことを今回知っただけで、気休めだけど心強い。 手元にずっと置いておこう。 改めて生きている事を感謝できる、日常を振り返ることができた素晴らしい本だった。 マドンナの死は最高のオーガズムの仮説、私も採用したい!
7投稿日: 2023.01.06
powered by ブクログ死と向き合うこと。 頭ではわかっていても心はついていかない。 色々な事を、読み終わったあともずっと考えていた。 私に訪れる死が、突然なものなのか 準備できるものなのか何もわからないけれど。 食べる事と生きること。 日常は尊いこと。 もっと日々を大切に生きなければと思うけれど 私はまだ元気で、すぐその事を忘れてしまう。 もう若くはなく、でもまだ頑張らないといけない世代。 読む年代によって響き方がまるで違うのだろうと思う。 不摂生をして口の横に吹出物を作りながら私は何を思うのか。
4投稿日: 2023.01.03
powered by ブクログ★3.5 わたしと同い年の女性が癌の余命宣告を受け、ホスピスで過ごす、年末から2月頃までの約1ヶ月ちょっとの日々を、丁寧に描いた本。 複雑な家庭環境はともかく、自分と同い年の独身女性、友達もそれなりにいたけど、最後は自分自身ひとりでしっかりと、今、と、生きること、を見つめながら毎日を暮らしていく様子が、フィクションであるとわかりつつも、他人事として思えず、入り込み、3時間くらいで一気に読み終えた。 死ぬことと向き合う時間が与えられたらみんなが悟りを開けるようになるわけではない(物語の中の、先生 みたいな人もいる)けれど、 雫みたいにちゃんと向き合いながら受け入れながら穏やかに死んでゆけたらと思うし、でもやっぱりこういうふうな最期を迎えたいと思って迎えられることは、それまでにどう生きてきたかに依るのでは、と思う。 雫はお父さんの光として、周りのしあわせをちゃんと願える人で、だからああやって素直になってゆけたのでは、と思う。 死に向かう物語だけど、どう生きるかを同時に考える物語だった。 _φ(・_・ 生まれることと亡くなることは対極ではなく背中合わせ 人生というのは一本のろうそくに似ている 自ら火をつけれないし消せない。一度火が灯ったら、流れに身を任せるしかない。生きることは誰かの光になること。
2投稿日: 2023.01.02
powered by ブクログするすると入ってくる気持ちのいい本だった。最後の方はウルウル。もっと自分を甘やかしてもいいかもな、と思えた。忘れた頃にまた読みたい…かも。
1投稿日: 2023.01.02
powered by ブクログきれい、あたたかい、やさしい話。 毎日を大事に生きたい。 今あるものを大切にしたいな。 穏やかに生きたい。
1投稿日: 2022.12.31
powered by ブクログ年の瀬にとても良いものを読んだ。 フレーズに残したい言葉もたくさんあって、来る新しい年にはこの本から得た気付きを胸に、感謝の気持ちをもって日々を送ろう。 33歳でステージⅣの病に冒され、あと半年もない命の海野雫が、終の住処に選んだ瀬戸内海の島のホスピスにやって来たところから始まる物語。 そのホスピスでは、自由に時間を過ごすことだけが唯一のルールで、頑張ることも無理することも強がることもしなくて良くて、豊かな自然環境やおいしい食事もあり、生きていることの幸せを満喫させる。 人生の終わりには申し分ないようなところに思えたが、一方、おいしいコーヒーを淹れてくれたマスター、幼い頃の思い出の台湾菓子をみつめていただけのタケオさんと、次々と知り合った人が亡くなっていく環境でもあるのだな。 そんな生と死が背中合わせになった、人生がぎゅっと凝縮されたような場所での雫の心の揺れに、私の中の自分の人生に対する思いやいつかは迎える死への畏れなどが綯い交ぜになり、マスターが亡くなったあたりから涙なしに読むことが出来なくなった。 ゆるゆると体力が落ちていき、体調の悪化に従い色んな緩和ケアが施される。 『私の目標は、じゃあね、と手を振りながら明るく死ぬことだ』とか『私の死後の、具体的な段取りや遺骨をどうするかに関しては、弁護士さんや、NPO法人のスタッフ、もちろんマドンナにも伝えてある』って、もう切な過ぎる。 百ちゃんのアップルパイ、しまさんの牡丹餅、雫のミルクレープ、先生のレーズンサンド、おやつの時間に出されるおやつとそのエピソードに詰まったそれぞれの人生の思い出にまたウルウル。 自分の中で、これまで生きてきたことに対する歓びとか悔恨、残された人生に対する楽しみや漠然とした不安など、物語を追いながら色んな思いが渦巻いて、哀しくなったり反省したり慰められたり元気づけられたり、年末の休みに家で読んでいて良かったが、通勤電車の中だとえらいことになってた。 終章はバッハの無伴奏チェロ組曲を聴きながら読んでみる。 三日目の夕方、約束のビーチで手を振るタヒチ君と六花の姿が美しかった。
53投稿日: 2022.12.31
powered by ブクログ余命短い主人公が瀬戸内の島で過ごす最期の日々。 死へ向かう恐怖より、残り少ない日々を噛み締め、幸せを更新する幸福感に満ちた描写。 とても優しい美しい世界に心がほぐれる。 こんなふうに自分で自分のハッピーエンドの幕引きが出来たらどんなにいいだろう。
1投稿日: 2022.12.31
powered by ブクログタイトルに惹かれて購入。ホスピスのお話で暗いのかと思いきや、なんとも温かい気持ちにさせてくれるお話でした。たくさんの死を見送るけれど、でもそれはお終いではなくて始まり、というか人間全ての人が経験する素晴らしい出来事なのかな、と思わせてくれました。 本好きな人、みんなに読んでほしい一冊です。
2投稿日: 2022.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死が気持ち良いものであるという発想が初めてで、心に残った。 辛くて苦しいだけでは決してないんだなと。 マドンナがすごく魅力的な人だった。 自分の我儘を温かく包み込んでくれることで雫はどれだけ救われただろう、、 自分もいつかはそんな存在になりたいけど、今はまだ誰かに頼っていたい。
2投稿日: 2022.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分を励ましてくれる、前向きにさせてくれる話 今まで読んだ中で1番好きかも! 普段自分の思うがままに行動したり食べたり出来てる事って本当にありがたいことだなと思ったし 残りの人生も悔いのない様に生きようと思った 人生をろうそくに例えてたのが印象的だった 特に「誰かを照らすために生きてる」ってところ たまに何の為に生きてるのか分かんなくなるけど こんな私でも誰かの光になれてたら嬉しいな
2投稿日: 2022.12.30
powered by ブクログいろんな人の人生観が描かれているって、 なかなか出合えないと思う 日常を、一ページを、かみしめたくなる本。 死を受け入れるということは 死にたくないと思う気持ちも認めること。 逆転満塁ホームランは私も目指してたかも。 ちょっと気持ちが軽くなった なにより出てくる食べ物がどれも美味しそう 風景も、食べ物も、イキイキしてる 小川さんの表現が好き。 バナナのくだりと、最後の一行が好き。 おやつは食べなくても生きていけるけど、 おやつがあることで、生活が豊かになるって、 ほんとそう。 おやつに対しての見方が変わった →普段、食べはするけど、贅沢品だと思っていたよ。。 梢ちゃんと雫ちゃん、 会ってから受け入れるまでが早い。 そういうものなのかな?きっと私には生まれない感覚なので、理解し難かった
4投稿日: 2022.12.29
powered by ブクログ「死」がテーマだが、温かみがありそれすらも前向きに捉えたいいストーリーだった。 人それぞれだが穏やかに感謝の気持ちをもって最期を迎えられたらと思う。
12投稿日: 2022.12.29
