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ライオンのおやつ
ライオンのおやつ
小川糸、くのまり/ポプラ社
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総合評価

805件)
4.3
384
269
105
20
5
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    私は号泣というよりむしろ少し笑顔になれました。優しく寄り添ってくれる本。 通勤のお供に読んでたけど、これは味わいたいと思って家でゆっくり読みました。心情や情景の表現がきれいすぎる。心にフィットする好きな文がたくさんあって、なんども反芻したいです。 私のおやつはなんにしよう。

    10
    投稿日: 2024.02.10
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    人生 死が恐怖に感じることもある それは、今守りたい人達がいるから 身体にお別れするときはわからない けど、その時まで生きられること 悔しい、辛い、悲しい そんな想いも身体があるからこそと思って 生きたいと感じられる本だった 亡き父にも会いたかったが、見守ってくれている いつもそばにいるのかもしれない

    15
    投稿日: 2024.02.10
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     読み進めていて、後半は涙が止まらなかった。主人公の信念と周りの支えてくれる人の暖かさに心が震えた。  自分が最期に食べたいおやつを考えてみたが、中々思いつかない。いつか訪れる最期までに何を残せるか日々考えて生きていきたいと思った。健康に過ごせる日々を大切にしていきたい。

    5
    投稿日: 2024.02.04
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    人の「死」というと、怖い、悲しいという感情を想像するが、この本ではその時を迎えるまでの沢山の感謝と人の温かさが溢れている。 最期の時を迎える為にやってきた「ライオンの家」というホスピスで、生きる上での必要最低限のことを繰り返し、その必要最低限の中の多くの当たり前が素晴らしいことに気付いていく。 死を漠然と遠いものと考え、日々を何となく過ごしている自分には、死に対しては底知れない恐怖を感じる気持ちがまだ強く、死を受け入れるという心理状態とは程遠い所にいると思う。 でもこの本を読んで、今この瞬間の有り難みを考えさせられた。

    13
    投稿日: 2024.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全体を通じてとても優しく綺麗で、心が洗われるような気がする作品でした。 ライオンの家との出会いを通じ、生きることへの切望、死にたいする向き合い方・考え方、人生観などが揺れ動く雫を見て、自分自身も生きることについて考えさせられました。 月並みですが、今を大切にして、一生懸命生きようと思いました。 個人向けの備忘録として、印象に残った一文を記載します。 (※ネタバレ含みます) ◼️印象に残った一文 ⚪病気になって良かったとは、まだ心からは言えない。癌細胞に感謝する気持ちにも、まだなれない。でも、こんなにたくさんのギフトを恵んでくれたのは事実だ。 (六花と散歩をしているシーン) ⚪思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう (雫の部屋にシスターとヘルパーがお年玉を渡しに来るシーン) ⚪私がきちんと見ようとしなかっただけで、星はちゃんとそこにあるのだ。必死になって夜空を探せば、私を見てくれている星がきっとある。 (余命宣告直後、落ち着いてぬいぐるみのベアとメアリーを拾いに行くシーン) ⚪自分の運命を呪ってばかりいた過去の自分を反省した。そして神さまに、感謝の気持ちを伝えたくなった。それは、今ここに自分が生きて存在する、ということに対しての深い深い祈りにも似た感謝だった。 (同上) ⚪死を受け入れるということは、生きたい、もっともっと長生きしたいという気持ちも正直に認めることなんだ、って。 (寝たきりの百ちゃんに会うシーン) ⚪私ね、死って、最大級のオーガズムみたいなものなんじゃないかと、期待しているんですよ (衰退する雫をマドンナがケアするシーン) ⚪今というこの瞬間に集中していれば、過去のことでくよくよ悩むことも、未来のことに心配を巡らせることもなくなる。私の人生には、「今」しか存在しなくなる。 (父と妹の梢がライオンの家を訪れるシーン) ⚪もう、元気な頃の体には、戻れない。でも、元気な頃の心は取り戻せた。そのことが今、すごく誇らしい。 (同上) ⚪私がいっとき味わった孤独や切なさや苛立ちは、梢ちゃんという命を育むための養分だった。 (雫の最後) ⚪生きることは、誰かの光になること。自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやって、お互いにお互いを照らしあっているのですね。 (雫の死から2日目、マドンナの言葉)

    3
    投稿日: 2024.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    瀬戸内にあるホスピスで、まだ若い主人公が残りわずかな日々を穏やかに過ごし、許しと感動を与える話。 事前に聞きかじった情報で想像したとおりの作品でした。 それ以上でもそれ以下でもなし。 思わず涙があふれてくるところもあったけれど、やっぱり私には納得できない。 ここまで手厚いホスピスを、いくら金持ちとはいえたった一人の出資とボランティアで賄うことはほぼ不可能でしょう。 こういう場所があったらいいね、という程度の、経済観念ががばがばな作品からは、上っ面の感動しか覚えない。 「小説なんだから」という逃げ口上は好きではない。 フィクションだからこそ世界の構築には手を抜かずに、丁寧に作りあげてほしい。 それがあっての物語であり、人物であり、感動なのだから。 って思う私は、多分この作者とは相性が悪いんだろうなあ。 上手な人だとは思いますが。

    3
    投稿日: 2024.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ライオンのおやつ 思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えればあなたの人生はやがて光り輝くことでしょう ホスピス 余命宣告され、治療で苦しむ日々から解放され、残された命を自由に生きていくためにホスピス「ライオンのいえ」に入り、生活していく話。 自分が病に侵され、余命宣告された場合、その日まで何とか治療を続け、苦しむ日々を過ごすのか。 どうせ死ぬなら

    3
    投稿日: 2024.01.31
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    主人公が死へ向かっていくまでの過程を、 丁寧に鮮明に書かれている本です。 本のあらすじだけを見ると死を伴うため、 悲しいお話なのかと思えば、 快楽を感じているような死ぬ瞬間の描写があったり、 死後も家族を見守ることができたり、 死んだとしても輪廻の中でまた大切な人と巡り会える可能性を示唆したりと、 どちらかというと死を少しポジティブに捉えている本。 人は、死ぬ瞬間まで成長できる。 周りの人を大切にし、日々の生活を感謝して過ごせば 自分がどれだけ恵まれているか認識できると思います。 そのことを認識できるだけでも幸福度が増すだろうな、と思えました。 そして、死ぬことは怖く、悲しいはずなのに この本のおかげで 怖さが軽減し、なんなら死ぬ瞬間や死後がちょっとだけ楽しみになりました。 自分の人生を振り返った時に、 良い人生だった!と 思えるように、 今自分ができることを当たり前と思わず、 一つ一つ大切にして前向きに生きていこうと思える素敵な本でした。

    13
    投稿日: 2024.01.30
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    たった今、読み終わったが、ちょっと目がウルウル・・・。 そんな切なくなるが感動できる小説だった。 「2020年本屋大賞第2位」に偽りなし。 今までも「死」をあつかった本を読んできた。 『モリー先生との火曜日』 『死ぬときに後悔すること25』 『あした死ぬかもよ?』 つい忘れがちになるが、自分も明日、急に死ぬかもしれない。 「いつ死んでも後悔が少ない生き方をしなければ」 「やりたい事があれば、できるだけ早くさっさとやってしまった方が良い」 「やらなかった後悔よりも、やっちまった後悔を選ぶ」 これらのことを再認識できる良い作品だ。 ブクログの評価も★4.21。 私の勝手な認識だが、ブクログでの評価で★4以上にハズレなし! この作品の著者:小川糸さんにも興味が出てきたので、ちょっと作品を調べてみた。 『ツバキ文具店』★4.20 『キラキラ共和国』★4.0  *ツバキ文具店の続編 おおっ、やはり★4以上の作品があるじゃないか! この2冊はすぐにでも読みたくなったので、今度ブックオフで買ってこよう♪ (また積ん読の本に手をつけるのが遅くなるが・・・) この本を貸してくれた友人にも再度感謝! 私もライオンの家があるのならば、最後はココで迎えたい。

    11
    投稿日: 2024.01.30
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    読んでて涙がでたのはもちろん、鼻水もでたし喉の奥が痛くもなった。 泣き疲れた。泣かせてくれてありがとう。

    3
    投稿日: 2024.01.29
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    あったかい物語。人生って最後まで学ぶことがいっぱいなんだな〜。私も人生最後の時にごちそうさまでした!って旅立てるような人生を送りたい。人生の最後に食べたいおやつってまだぱっと思いつかないけど、その時が来たらすぐ思いつくようなおやつ、思い出をたくさん作って経験していきたい。日常のひとつひとつを大事にしたいと思える物語に出会えてよかった。

    5
    投稿日: 2024.01.25
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    三十三歳の女性、雫が癌を患い、瀬戸内海の島にあるホスピスで最後の時を迎えるためにやって来る。ホスピスのスタッフ、周りの癌患者、島の若者と触れ合ううちに、雫は死を受け入れていく。こんな風に死と向きあえるのなら、死も怖いものではないのかもしれない。そう思わせる話だった。 週に一度、ホスピスで用意されるおやつ。患者たちの人生と思いが詰まったおやつ。雫も自身の短い生涯を詰めたおやつをリクエストした。 この本を通勤途中の電車の中で読んでいたら、涙が溢れて止まらなくなってしまった。 そこまで感動したのに、最後のパートが蛇足に思えて残念。

    9
    投稿日: 2024.01.23
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    おやつは体には必要ないけど、おやつがあることで人生が豊かになる。心の栄養、人生へのご褒美。 私も子どもに手作りおやつをもっと作ろうと思いました。(簡単なものでも良いので) 穏やかな瀬戸内の風景が目に浮かぶようでした。

    2
    投稿日: 2024.01.22
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    家族が購入していたので読んだ。 出てくる登場人物がみんな優しい。 心の安定って大事なんだと思った。 六花の愛くるしさの表現で かわいい、という言葉を、百個並べても、 千個並べても、一万個並べても、私の中に 沸き起こる「かわいい」の感情には追いつけない。 まるで泉からこんこんと甘い水が湧き出るように、 たえず、私の体の奥底から、 ある感情が湧き上がってくる。 そしてその感情は、私の爪先や髪の毛、奥歯の裏、 内臓のすみずみにまで浸透する。 っていう文章。 表現がすごくわかりやすく、感動した。

    4
    投稿日: 2024.01.21
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    生と死について考えさせられるお話でした。 でも、ライオンのおやつになるお話ではありません笑 スゴイ良かった!泣けました! (´༎ຶོρ༎ຶོ`)

    36
    投稿日: 2024.01.18
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    何気ない日常も当たり前じゃない、毎日を大切に生きようと、強く思いました。とてもいいお話で、この作者の他の作品も読みたくなりました。

    4
    投稿日: 2024.01.17
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    私が今生きているだけで奇跡なんやと思うことにする。 私も割と世の中の一つひとつを綺麗に見れる方やと思っていたけどそんなもんじゃないのかと思ったり。世の中の全てをありがたく思い、自分自身も美しく思おう。(絶賛母と冷戦中の私に響く、響いてる?どうでしょう。どっちにしろありがたく思います。)

    4
    投稿日: 2024.01.17
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    情景描写が美しく、暗くなりがちなホスピスの題材でも穏やかな気持ちで読みすすめることができた。 自分が近いうちに亡くなるとわかっても、 誰かが自分の好きなご飯を用意して弔ってくれると思ったら辛さも幾分和らぐだろうと思えた。

    2
    投稿日: 2024.01.16
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    「人が最期をどこで、誰と、どう過ごすか」って、 本当に大事なことなんだなって思った。 舞台は余命を宣告された人が集まる“ホスピス”だけど、悲しいだけの話じゃない。 出てくる人たちがみんな優しくて、あたたかくて、読んでるだけで心がじんわりほぐれていく。 私は少し前に大切な人を亡くしていて、 「こんなふうに過ごせたらよかったな」って、 思い出しながら静かに泣いてしまった。

    21
    投稿日: 2024.01.13
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    三十三歳という若さで、癌により余命わずかと宣言された主人公が、最後の人生を過ごすため訪れたホスピス、ライオンの家。そこでの様々な人々との出会の中で、自分の生の尊さに気づき、みんなに囲まれながさ逝く。人生とは何か、その答えは分からないが、なんとなく真理に触れた感じがする、そんな心温まる物語。

    2
    投稿日: 2024.01.08
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    序盤から中盤までは今を大切に生きることや健康の大切さ、自分のやりたいことをちゃんとできているか改めて感じた。 腫瘍マーカーで再検査になった自分が読むには少し気持ちが重くなることもあったが、末期がんと余命わずかとなった時ホスピスという選択も悪くないと思った

    2
    投稿日: 2024.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公が亡くなる話なのに 心がとてもあたたかくなる。 自分にもこんなところで過ごせたらと思う本でした

    3
    投稿日: 2024.01.05
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    人がたくさん死ぬのに、すごく暖かい気持ちになる話だった。 優しい涙が自然と出る話で、不思議な気持ち。 悲しいのか、感動なのか、どれもしっくりこなくてチープな表現しかできない自分が情けない。 私が最後に食べたいおやつはなんだろうな、と考えてみたけど、意外と思いつかない。 瀬戸内地方って本当に穏やかで、でもちゃんと大きくて、そんな瀬戸内で私も生まれて育って、また帰ってきて、何もない不便なとこだけど、いいところだなとは思う。

    4
    投稿日: 2024.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まず驚いたことは、ほんの一ヶ月ぐらいの間の出来事だったこと。 季節一つぐらいは過ごせたのかと勘違いをしていたせいか、あっという間にその時は訪れてしまい、すっかり私は取り残されてしまった。 涙涙の話を期待していたわけではないが、置いて行かれてしまった気分だ。 側からは意識のない状態であっても、本人はいろいろ感じたり考えたり、会いたい人に会えたりしているのは、なんだか救いを感じた。 旅立つまでが、ぎゅっと濃縮された日々だったので、その後の3日間の話は必要だったのか、まだよくわからない。

    6
    投稿日: 2024.01.02
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    ライオンの家。ライオンは百獣の王。敵はいない。安心して暮らせるという由来からつけられた名前。なるほど。 身寄りがない人の居場所がもっとあればいいのに。家族のように頼れるマドンナのような人と出会いたい。マドンナの言葉、人は生きている限り変わるチャンスがある。最後まで、変わろうと思えば、変われる。 楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい。 恐怖や嫌悪を感じたら、気分を変えるために手を洗う手いい。覚えておこう。 おやつに、そんなエピソードがあるなんて、思わなかった。ミルクレープか。 お粥が食べられる幸せ。何げない日常が、いかにかけがえのないものか、日々感謝して生きないと。

    2
    投稿日: 2024.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    きれいなお話しでした きれいすぎるかな? 365日、毎朝違うお粥でゲストのみなさんをお迎えします、とか、ライオンの家の完璧すぎる違和感みたいのは、感じてました… 自分の死が身近になった時にどう受け止められるか正直全然予想もつかないですが、雫さんのような考えに少しでも近いところに行けたらいいなと思いました

    4
    投稿日: 2023.12.30
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    自分の最期を知った主人公が、 瀬戸内の島のホスピスへやってきて 最期を待つ人たちと交流するはなし。 そのホスピスではもう一度食べたいおやつを リクエストで出してもらい、 そう思った理由を合わせてみんなに食べてもらう。 私だったら何を思うだろう。 今考えるおやつと、最期を知ってしまった時のおやつは きっと違うんだろうなと思う。 仲良くなった人たちが亡くなっていくシーンは 涙が止まらなかった。 私が死んだら、私の大切な人たちが死んだら そんなことをぐるぐる考えてしまった。

    3
    投稿日: 2023.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホスピス。病気によって余命を宣告された人が、緩和ケアを受け最期のときを穏やかに過ごすことを目的とする施設。瀬戸内海の小さな島に、「ライオンの家」という名前のホスピスがある。主人公の海野雫は、若干33歳という年齢ながら、このライオンの家に入居することとなる。 表題にある「おやつ」とは、入居者が最後にもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできるシステムを示す。ライオンの家で出される食べ物(特にお粥)の描写は一つ一つが本当に美味しそうだった。また、主人公の目線を通して島から見える瀬戸内海の様子が、美しく胸を打つ。 p.126「海は、単純な青一色でなく、淡い紫に見える所や、澄んだ藍色、鮮やかなトルコブルーなど、無数の青が存在した。そして波が、金や銀に輝いている。」 島での毎日が大切で、愛おしいものだった。だからこそ、終盤主人公が体調の変化に伴い、日にちもわからなくなり、話すこともできなくなる様子にショックを受けた。ライオンの家の他の住人も順番に、一人ずつ、その生涯を終える。そこには奇跡等はない。 読み終わって改めて思った。「最後にもう一度食べたい思い出のおやつ」をリクエストすることは、自分の人生を振り返り、自分にとって一番大切なものが何なのか考え、言語化することにつながっていたのではないか。主人公が最期、会いたい人に会えて良かった。 p.219「会えて、よかったよ。約束、ちゃんと守るから、安心してな。それで、今度は光になって俺たちを照らしてな。母ちゃんが亡くなる前に言ったんだ。死んだ人は、光になるんや、って。その言葉、俺信じてるんよ。だから雫ちゃんも、光になるって」

    3
    投稿日: 2023.12.29
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    今を大切にしたくなるような少し切ないけどほっこりした本。最後のファンタジー色強めのところはもう少し薄くても良かったかな。

    1
    投稿日: 2023.12.29
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    本を通して生きること、命の大切さ、食の大切さを感じました。また主人公雫を取り巻く人々にもほっこりしました。命を大切にして生きていきたいと思える本でした。

    12
    投稿日: 2023.12.29
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    「自分は生かされている」という表現が心に残った。私は完璧主義に陥りがちで、自分に対しても他人に対しても完璧を求めてしまい、自分が感じた思いから判断して、良い悪いを判断したり、不平不満を漏らしたりしてしまいがち。とんでもない確率で生まれてきて、神様に生かされている日々を、少しでも幸せに、生きていこうと思った。これは私だけではなくて、周りの人も一緒。自分のことも、周囲の人のことも大切にしよう。

    8
    投稿日: 2023.12.28
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    ホスピスで最期を迎える人々。 「死」をテーマにした話だけど、悲しいものではなく、穏やかな優しい時間の流れの中で「生」を感じ、温かい幸せを得られる。 決して人生一人ではない。

    2
    投稿日: 2023.12.27
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    人生の最期を考える機会は、なかなか日ごろ無いように思います。と言うよりも、わたしは恐ろしくて考えないようにしています。 この作品は、全体が淡い光に包まれたようなやさしい文章で、いつか必ず来るその時を必要以上に怖がらなくても良いんだよと言ってくれているような気がします。 遅かれ早かれ必ず来るのだから、今出来ることはしておいて、どーんと迎えることが出来るようにしておきたいものですね。

    2
    投稿日: 2023.12.27
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    私事ですが、最近恋愛でとてもとても辛い思いをしまして。“私の存在価値とは”みたいな事をずーっとぐるぐる考えて落ち込んで、毎日泣いて、自分が嫌いになりそうな時に、買ってから本棚に眠っていたこの本を読み始めました。 何でもない文章がとてもあたたかくて優しくて、中盤以降ずっと泣いてました。 『生』と『死』がテーマの本でしたが、私にとっては生きていく上で大切なこと、気持ちの持ち方について教えてくれる本でもあると感じました。 好きな仕事があって、欲しい物を買えるだけ稼げていて、家族もいて、私を理解してくれる大好きな友人もいて、ご飯を美味しいと感じられる体があって。必要な物はもう充分揃っていて、あとは私の考え方次第なのだと気付かされました。 “生きることは、誰かの光になること”“人生、ままならないことばっかり”私の希望となる素敵な言葉がたくさん綴られていました。 今回私は恋愛で辛い思いをしたけど、これも人生。自分を成長させてくれる経験だったと思って、前に進もうと思います。 雫さんへ、私からもこの言葉を贈ります。 お疲れ様でした。良い旅を!

    10
    投稿日: 2023.12.24
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    人生の終幕をどうしようかと自分に置き換えて考える作品。「父」に自分を重ねてしまう。自分の最後のおやつは「バウムクーヘン」。今のところですが。

    2
    投稿日: 2023.12.23
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    「おやつ」という言葉が気になって手に取った作品。表紙の感じから、ほのぼのした話なのかな?って思ってたけど、「生」と「死」が話の中に混ざってくるので、意外と想像とは異なって、「死ぬ」ということについて考えさせられた。あと、文章と語彙がすごく好きだった。この本から初めて知る漢字が多くて、もっと沢山の漢字を知りたくなった。 人間は無限に生きられる生物ではない。でも、明確に死ぬまでの期限が決まっているわけじゃない。だから、今しかできないこととか、今当たり前にできていることに割と無関心でいられる。でも、期限がわかったとたん、生きている間にしかできないことが見えるようになったり、できなくなることが増えるにつれて、当たり前だったことに感謝するようになる。これってめちゃくちゃそうだなって思う。「生きる」ことが人間のデフォなんだから「死ぬ」ことを前提に生きてなんかいられない。でも、やっぱりいつか自分は死ぬんだから、今自分ができることを遠回しにするんじゃなくて、今やりたいことは今やりたいなって、この本を読んで思えた。 この本の中で好きなのは、「死」に対して色々な捉え方をしていること。主人公自身「死」が迫っていることを初めて知ったときには、なぜ自分がこんな目に遭わないといけないのか怒り狂うし、「先生」も自分の死を受け入れられず、周りに当たり散らす。でも、主人公は「死」ぬからこそ、タヒチ君やロッカに出会えたとも考えるし、「天国」を「私にとって天国というのは、すごく素敵で、甘美な場所だ。きっと常に美しい花に囲まれていて、蝶や鳥たちが優雅にたわむれる楽園なのだ」というふうに明るく表現したりもする。「死」を受け入れるのはすごく難しくて、受け入れられないことだってあると思う。でも、自分に「死」が近づいたとき、少しでも明るい気持ちで「死」を受け入れられたら幸せに死ねるかもしれないなと感じた。 この本を読んで、自分は死ぬ前最後にどんなおやつが食べたいだろうなって考えた。マドンナに紹介してもらうとしたらこんな感じ。って思ったけどそれは傲慢かも。私はライオンの家のゲストではないんだから。 私がライオンの家のゲストだったら、母親が昔よく作ってくれた「バナナのパウンドケーキ」をリクエストしたい。私が小学生のとき、母親はお菓子を作るのにハマっていて(もしくは、自分に安全なものを食べて欲しかったのかも)、学校から家に帰ってくるとたまにおやつでバナナの入ったパウンドケーキを出してくれた。なんで、私はこのおやつがいいんだろうって考えたときに、理由が二つ思い浮かぶ。一つは、おやつの時間がきちんとあった時期がそのときだったから。二つ目は、母親の作ってくれるお菓子が好きだったから。 一つ目に関しては、中学から部活が始まったので、夕方に家に帰るような生活をしていなかった。そのため、おやつを食べる時間がなかった。おやつを食べる習慣のあった小学生時代に食べていたものを想像したんだろう。 二つ目は、そのまんま。母親の作るバナナのパウンドケーキがめちゃくちゃ好きだった。 だから、死ぬ前最後のおやつは、バナナのパウンドケーキがいい。多分これは変わらないと思う。

    2
    投稿日: 2023.12.22
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    人生最後のおやつにあなたは何を選びますか、と帯紙にあり、興味を持って手に取りました。 余命いくばくもない主人公は、悩み苦しんだ末、瀬戸内のホスピスで1人最後を迎えることに決めました。レモン島やホスピスライオンの家での人と人の出会いや死が刻々と迫る中での心情の変化、「食べることは生きること」とテーマにもなっている食事の表現などが丁寧に描かれていて、とても心揺さぶられました。 人の死という一見ナイーブなテーマではありますが、それ以上に生を教えてくれる、あたたかくて優しい一冊でした。

    4
    投稿日: 2023.12.21
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    小川糸さんの小説は、いつも不思議な温かさに溢れている。 これはドラマも観てとても良かったのだが、小説の方がよかったかな。 (特に最後の周りの人々が想い返す部分) 自分も人生を終える時にこんなに穏やかでいられるだろうか。 自分の周りの人に想われていくことがとても幸せなことなのだいうことを読み終えて強く思った。

    5
    投稿日: 2023.12.21
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    辛いことがあっても穏やかに生きたいと思った。 思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変える。気分が落ち込んだ時はニコーっと笑う。 私も家族も友達も明日があることが当たり前ではないと改めて思った。

    10
    投稿日: 2023.12.20
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    最後の時は自分の好きなように過ごしたい、思い出のおやつをたべながら、、、。 私自身が死ぬ時にどんな最期を迎えるのか、少しでも長く病院で延命措置をすることももちろんできる世の中ではあるけれど、人それぞれ幸せの形は違っていて、やってみたいことをしてみたいなと思った。 私だったら家族と、思い出に浸りながら、穏やかに過ごせたらいいなと思った。 今、このときを、日々を、感謝しながら大切に送りたい。

    2
    投稿日: 2023.12.18
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    登場人物たちの余命を受け入れててもくるものがあった。おやつのリクエストからもその人の人生が伺えてひとの人生は重いしそれぞれの視点からしかわからないことがあると思った。ライオンの家の時間の流れがゆったりしてていやされました

    4
    投稿日: 2023.12.18
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    やりたい事、行きたい場所、誰といたいか、、生きる意味を考えさせられる話だった。 ただ主人公に感情移入できなかった。

    2
    投稿日: 2023.12.17
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    後半の1/3はずっと泣きながら読んだ。 読み終わったら、涙と一緒に記憶もデトックスされてしまって、どこにそんなに涙を誘われたのか思い出せない。 とりあえず、瀬戸内海のレモン畑へ行きたくなった。自分の心の中にマドンナを宿して生きていきたい。

    2
    投稿日: 2023.12.16
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    島のホスピスで最期の時を過ごすお話。死というくらい内容を扱いつつも、死を悲しいものとしすぎない優しいお話。 私が最期に食べたいおやつはなんだろうか。

    4
    投稿日: 2023.12.08
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    瀬戸内海にある島の中に、ライオンの家というホスピスがある。 主人公の雫は、自分の最後の場所として、この場所を選んだ。 完治することのない病に蝕まれた体を自然な状態で、そして精神的にも豊かに、その最後を迎えるためだ。 島での生活は生き生きとし、ステキな犬の相棒もできた。 そして、日曜日になると、誰かの思い出のおやつがそのエピソードと共に振舞われる。 雫は伸び伸びと過ごす一方で、次第にその体は弱っていくのだった。 雫はまだまだ若く、理不尽な病に侵され、その心をどこに持っていけばよいのかと悩みながら、日々暮らしていく。 けれど、この家の同じような境遇の人や、周りのスタッフと共に過ごすうちに、死というものを恐れながらも受け入れていく姿が印象的だ。 途中途中で差し込まれる、親代わりの叔父との柔らかなエピソードや、自分一人で黙って逝こうとするその決意に、雫の複雑な心境が見て取れる。 ホスピスというと、どうしても逝く人と看取る人の二者に思いがちだが、雫が温かなおくるみに包まれながら、そっと押し出されるように、その時を迎えるような、 淋しくも温かな物語だった。

    10
    投稿日: 2023.12.07
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    生きることが無性に辛くなったとき、普段本をあまり読まない私が何故かふらっと本屋に入り、妙に惹かれて買ったのがこの本でした。 最初は人生頑張ろうと思えたらいいな〜という軽い気持ちで読み始めたのですが、最終的に私が抱いたのは「頑張りすぎなくていいか」という気持ちでした。 人生はなるようにしかならないんですよね。そういえば思い返すとそうでした。今の自分のマイナスの感情も全部まるっと受け入れて、否定をしない。そうするとなんだか少し胸が軽くなった気がしました。 今の辛さが種となり、時間が経ったときに未来の自分へ大きな大きな実となって返ってくることを信じて、私のろうそくの火が消える日まで生きようと思います。

    5
    投稿日: 2023.12.06
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    小川さんもすごい作家さんだと思いました。内容は重たい話なんだけど、どこか前向きにさせられたり、生きていることを考えさせられる内容で、興味深く読むことができました。

    5
    投稿日: 2023.12.03
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    悲しい話なのだけど、温かく、終末期に向き合って旅立ちへと向かう日々。 糸さんの小説は読みやすく、情景も浮かびやすい。

    3
    投稿日: 2023.12.02
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    若くして死ぬことがテーマ。 大人になってまだ身近な人が亡くなった経験がない私。人の死に直面する時よりこの本を噛み締めることができる気がする。 そんな私でもこの本を読んで泣いてしまった。 ホスピス良いな。私も柑橘の匂い感じたい。 死ぬ時に本当にオーガニズムがあるのか気になる。 同時に自分は何で死ぬのかも気になった。

    1
    投稿日: 2023.11.28
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    小川作品の書きぶりに慣れてしまったこともあるが、安心して読めるので、良くも悪くも読みやすい。 ライオンの家が実在し、今この時も、その中で暮らしている人、マドンナらスタッフを含め、よりよく生きるために、よりよく死ぬために命を燃やしている人がいるかのように思える。テーマは重いが、読後は爽やか。もっと「ちゃんと」生きることを考えたい。

    3
    投稿日: 2023.11.26
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    悲しいお話は殆ど読みませんが、この本は悲しいながらもなんかほっこりして心が疲れている時何度も読み返してます。

    3
    投稿日: 2023.11.23
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    まだ若く社会にも出ていないので死ぬという実感がなかったので具体的なイメージは湧きませんがそれでも凄く響く本でした。 生と死は繋がっていて死ぬ直前には赤ちゃんに戻るというのもなんだか面白いし納得しました。 また時間を置いて読みたい一冊。文庫で見つけたら買おう。

    3
    投稿日: 2023.11.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    若くして亡くなる人の話を書いているけど、とにかく温かい。死ぬことは怖くない、っていう安易な言葉で表現するのは違うけど、死を目前にしても人はこんなに人生を謳歌できるのか…と感動した。もちろんフィクションなんだけど、こういう人生もきっとあるんだろうなと思った。死ぬ瞬間がオーガズムと似ているという表現は、ほんとかわからないけど、素敵だと思った。

    3
    投稿日: 2023.11.19
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    迫る死という重々しいテーマを扱いつつ、文章が読みやすく、それでいて優しかった。 余命、人の死というのは難しい話で、単なる「いい話」とは言い切れないけれど、人の心の奥に触れてくれるじんわりとした暖かい話だと思います。 良い作品でした。

    3
    投稿日: 2023.11.18
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    美しい日本語を知れた。 六花、醍醐味、涙雨。 瀬戸内に行きたくなった。 大三島。レモン。ワイン。 柔らかな風。空を反射して輝く穏やかな海。柑橘の香り。 人生の最後に食べたいおやつ。作中に登場したおやつはみんな食べたくなった。 自分が選ぶおやつはなんだろう。 じっちゃんに最後に会ったときを思い出した。 話せないけど手を握り返してくれて、僕の声が伝わっているのがわかった。 じっちゃんも最期に幸せだと思えてたらいいなと思う。 なるようにしかならない。 流れに身を委ねる生き方。

    2
    投稿日: 2023.11.17
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    ラストシーンは泣いたけど、そこまでの過程に現実味がなくて(少女漫画感)ちょっと読みずらかった。むしろ、現実味がない、ということが"ライオンの家"(ホスピス)の醍醐味かもしれないけれど、やはり表現の仕方が自由すぎて個人的に肌に合わない感じ…

    4
    投稿日: 2023.11.16
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    読んでおいて良かった。 何年後になるかわからないけど、必ず訪れる自分の最期をこんなに穏やかで優しく迎えられたら幸せだなと思う。 その時まで、この物語のなかの言葉たちをできるだけたくさん胸にしまっておきたい。忘れたくないなという気持ちになった。

    23
    投稿日: 2023.11.15
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    本当に読んでよかった。 いままでとこれからの人生が愛おしくなる作品だった。 あと、瀬戸内に行きたくなる、というか、住みたくなった。

    3
    投稿日: 2023.11.11
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    自分の背中をそっと優しく押してくれるような、すごくあたたかい話だった。 丁寧に生きるって素敵だし、そんな人生でありたいと思った。相手の気持ちを考えて汲み取って、できることがないかよくよく考えて、行動にうつす。決して見返りは求めない。 いつかそれができる人に自然となれていたらいいな。

    3
    投稿日: 2023.11.11
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    何度も涙を流しながら読みました。 自分なら、どんなおやつを望むだろう。どんな最期を生きたいだろう。 同い年の雫についつい自分を重ねてしまい、苦しくなる部分もあったけど…読んでいる間、終始大きな手で背中をさすってもらっているような優しさとあたたかさがありました。愛おしい、ってこういうことなんだろうな。ジャムのミルクレープ、どんな味だっただろう。 もし自分にその時が訪れた時は雫のようにありたいけれど、それまではしっかり生きなければと思わせてくれた一冊でした。

    8
    投稿日: 2023.11.09
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    とても良い話でした。 自分にもその時が来たら、きっと何回も読み直すことでしょう。 穏やかに過ごせるように…

    2
    投稿日: 2023.11.09
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    とてもいい話で、とても泣けました。 みんながみんな、静かに笑って人生の幕を閉じられるとは限らないし、読む人の気持ちや状況次第でも受け取り方は違うのかもしれないと思います。 でも日々の中で、あきらめずに変えようと努力すること、思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変える、心に刻んでいきたいなと感じました。

    5
    投稿日: 2023.11.06
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    カフェで読んで途中で泣いてしまい、続きは家で読みました。最後はずっと泣きっぱなしでした。死がこの通りならいいなと思わせられました。そして生きたいと強く思う作品。

    4
    投稿日: 2023.11.05
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    マドンナの言葉の人生はろうそくのようなもの。本当にその通りだと思いました。自分ではつけることもできず消すこともできない。誰かを照らすために輝ける人生って素敵だと思いました。死と向き合うことは生と向き合うことでもあり、1日1日を大切に過ごしたいと思える一冊。

    4
    投稿日: 2023.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    33才、余命1ヶ月を緩和ケアで過ごすお話し。 こんなホスピスがあるのなら、余命宣告も怖くないかも。 出てくる人は皆いい人だった。現実はどうなんだろうか。病気になって、余命を過ごすのはやっぱり怖いが、こんな風に幸せだったな、と思いながら天命を全うしたい。小説の中でも触れていたけど、いろいろなセラピストがボランティアで提供されるのではなく、ちゃんと給料を払って提供されるべきだとあった。これから高齢化社会で、ホスピスも増えるのだろうから、サポートしてくれる人たちへの待遇改善が必須だと改めて思う。

    3
    投稿日: 2023.11.02
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    今まであたりまえに過ごしてきた日常に幸せがたくさん詰まっていたことに気が付けました。 ちょうど体調を崩しておやすみしているときに読んだので余計心に沁みてすごく感動しました 今では前に気がつけなかった小さな幸せにたくさん感謝して生活できています 家族に勧めたら家族も気に入ってくれたみたいです。 読んで良かった!

    6
    投稿日: 2023.11.01
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    私はがん患者なので、終末期に人がどんな気持ちになるのかを想像して暗い気持ちになった。死を前にして「死を受け入れる」ことは誰にとっても難しいし、どんな描き方をしたとしても「いい話」には収まらないテーマだと思う。ためになることを求めている訳ではないし、読書が楽しいだけのものではないことはわかっているが、楽しくはなかった。

    3
    投稿日: 2023.11.01
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    書き留めておきたい言葉が沢山あった こんなホスピスで人生の最後を迎えたいなぁと思った。 お粥を食べようとも思った。 醍醐味の意味を初めて知った。 生きて、色んなことを感じれる事に感謝して 収穫を楽しみに、私の種を蒔いて行きたい。 最後の家族の描写が、出来上がりすぎてて好きではなかった。

    15
    投稿日: 2023.10.31
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    泣ける。 雫やマドンナの死に対する考えは、死への恐怖を減らしてくれるから、自分の心に留めておきたい。 これからも定期的に読み続けたい一冊。

    7
    投稿日: 2023.10.31
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    死に関わる話。重くて苦しくなるかな。と思っていたけど、読み終わった後に1日1日を大切に生きよう。と思えた

    4
    投稿日: 2023.10.30
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    お家でひとりで読むのがオススメ。 また繰り返し読みたいお気に入り☆ 追記 ハンカチもしくはティッシュのご用意を!

    3
    投稿日: 2023.10.26
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    本当に、本当に、心が温まる本。 今日を大切に生きようって、思える本。 今がしんどい人にこそ読んでほしい、そっと人生を肯定されるような1冊です。

    32
    投稿日: 2023.10.26
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    友人に勧められて鑑賞 舞台は瀬戸内の島であったところ、ちょうどいつメンで瀬戸内のしまなみ海道や直島に行っていた最中に読んだため、運命を感じた。 死ぬ前に食べたいデザートはなんだろうか…。 どんな死に様で在りたいか……。。 深く考えさせられた。 ひとつ言えることは、誰かに傍にいて欲しいし、誰かと人生を懐かしんで死にたいかもしれない。 デザートは、ショートケーキかな!? 最後は甘酸っぱいいちごのように

    0
    投稿日: 2023.10.26
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    ライオンのおやつ 余命わずかの人生で、残された時間をレモン島で過ごす そこで、今までの人生を振り返っていく話 年齢による弊害なのかいまいち感動が上から降ってくるような感覚に落ちることはなかった こういう作品群はもう少し年齢がいってないと味わえない何かがあるのかも知れないと思ったのでしばらくはそっとしておこうと思う

    3
    投稿日: 2023.10.25
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    じっくりと何度も読みたいような素敵な本に出会えたと思う。電子書籍では無く、紙で手元に置いておきたい、と思うような、静かで優しい雰囲気の物語だった。

    3
    投稿日: 2023.10.23
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    大好きな本です。 本屋大賞ノミネートで話題になった時、叔母に借りて初めて読んだのですが、大好きすぎて、自分用にも買ってしまいました。一生本棚に置いておきたい本です。 とにかくこの本は愛と優しさと感謝で溢れていて、序盤からウルウル、後半はもう涙が止まりません。 (母の死後、高校生の時に父が再婚したこと。犬を飼っていたこと等、自分と重なる部分もあり…) なので読むのを止めては深呼吸して、また読み進める、の繰り返しで、ようやく2度目を読み終えました。 大切な家族や友達と過ごせる時間、 好きなだけご飯を食べられること、 ぐっすり眠れること、 健康体でいること。 誰かを愛おしく思うこと、 誰かに愛されること、 生きているということ 本当に幸せです。 日々感謝を忘れずに生きよう、と 学びを得て心を入れ替えようとしても、 また時間が経てば忘れて、 小さなことに腹を立てたり、不平不満を口にしたりしてしまうんですよね。情けないです。 だからわたしは今の、感謝と愛で溢れるこの心を忘れないように、持ち続けられるようにこれからも何度でも読みたいと思います。 小川糸せんせい、いつもありがとうございます。

    8
    投稿日: 2023.10.19
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    生きるということはとても大変で、日々心は擦り切れていく。 私事だけれど、最近手術をした。 命に関わる手術ではなかったけれど、全身麻酔ということもあり奥底に死を感じた。 手術が無事終わり目が覚めたとき、よかった、まだ生きていられるんだ、と普段死を意識しない年齢だったけれど感じた。健康であることの有り難さも。 明日の朝、目が覚めるということは当たり前のことではない。 私はこの本を通じて 生き抜いていきたい と、そう思った。

    3
    投稿日: 2023.10.17
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    良かった〜〜 最近仕事が始まって、ずっと疲れてて本読めてなかった〜!けど読み出したら一気に読んじゃった! 糸さんはやっぱりご飯の描写が凄くリアルで目の前にその食事がある感覚になる! 人生の見方はふとした瞬間で変えられるんやなあ 最近上手くいかないことばかりで一日一日を雑に過ごしてたけど、ちょっと見方を変えて大切に過ごそうって思えた 私の人生最後に食べたいおやつは、何やろうなあ

    3
    投稿日: 2023.10.15
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    心が温まった。死ぬ直前まで人生を変えられる、今を大事に生きることを強く感じた。限られた命の中で大切に生きようと思わされた

    2
    投稿日: 2023.10.14
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    余命を宣告された33才の雫は、美しい島のホスピスで過ごすことを決めた。そこに暮らす人たちとの出会いと友情が、雫にたいせつなことを思い出させてくれる。優しく流れる時間の中で、人生の価値を描き出す物語

    2
    投稿日: 2023.10.12
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    ホスピスのお話と知った時はだいぶ辛い話になりそうだと身構えたが、「死」に対する印象が読む前とは変わった気がする。死には想像を絶する辛さや苦しみが付きまとうと思っていたが、この物語ではそうは描かれていなかった。物語の中で何人かが天国へ旅立つ度に、悲しくなるのではなくなんだか心がほんのり温かくなった。細かい描写がとても柔らかく、読んでいて自分も本当にその場にいるような感覚になる。

    3
    投稿日: 2023.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    雫の心の揺れが丁寧に書かれていて、感情移入。 ライオンの家、レモン島、海、穏やかに自分がやりたいことを制限することなくできて過ごせる日々。 病院、治療で苦しんで何もできなかったのが嘘のように歩けるし、空気を胸いっぱい吸える喜び。 そこで働くスタッフも必要以上にそばに来ない、干渉はない。病気に合わせて治療、ケアをする。 本当にライオンの家みたいなホスピス、施設があったらいいなと思った。 最後の晩餐何がいいかという話はあるけれど、最後のおやつ何がいいか+エピソードで相手のことは何も知らないけれど、人生の一部を知れるのもあってほっこりする。 自分だったらなんだろう?まだ決められない。 人生、幸せ、なるようにしかならない、今を生きる…。優しく語られて説教じみていないところが良かった。 おやつは心の栄養。人生へのご褒美、人生が豊かになる。 ろうそくの火。 光。

    2
    投稿日: 2023.10.09
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    今年亡くなった祖母のことを思いながら読んだ。 最後に会った時、なぜかいつもより少し元気なように見えて、当然のようにまた会えると思っていたその1週間後に亡くなってしまった。 どうしてわざと元気に振る舞ってくれていることやこれが最後かもしれないということに気付けなかったんだろう、もっとかけるべき言葉があったんじゃないのか、と思った。 でも、この作品を通して、祖母は祖母なりにきちんとそのことを分かっていたし、亡くなることに対して哀しいとか寂しいという感情ではなく、何か温かい感情を抱いて旅立ったのかもしれないと思えるようになった。 それは遺された家族の勝手な解釈なのかもしれない。 でも、後に聞いた亡くなるまでの1週間の祖母の言動を振り返ると、やはり祖母は、これで良かった、楽しかったと自分の人生に明るく別れを告げたのだろうと思うし、この作品を読んでそう確信できた。 自分のこともきちんと愛してやろうと思える温かい作品でした。

    8
    投稿日: 2023.10.08
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    主人公の心の機微が、優しく清らかに描かれています。 ホスピスと余命宣告。字面だけ見ると辛いですが、そこに生きる人々からは、人生に対する感謝と深い愛情が見えました。 読んで良かったです。

    2
    投稿日: 2023.10.08
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    読み始めから、泣ける結末になることが予測できましたが、案の定じわりと泣いてしまいました。 まっすぐで透明で嫌味がない主人公。 りんごの種の話のところが印象に残りました。 死は誰にとっても怖いけど、その気持ちを優しく包み込んでくれるような作品でした。 本書を読んだ後、私が20代のときに癌で他界した母が「病気になって、悪いことばかりじゃなかった。私は幸せ者や。」と言っていたのを思い出したので追記。 当時は強がってるのかな、とも思った。でもきっと母も母で学ぶことがあって、嘘ではなかったんだろうなと思えました。 著者の他の作品も読んでみたくなりました。

    12
    投稿日: 2023.10.04
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    優しすぎるし、甘すぎるかなって思ったけれど、きつい治療のあと、死に向かうのが自分だとしたらこういう場所にいたいと強く願ってしまったのでこれは良いお話なんだと思いました

    2
    投稿日: 2023.10.01
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    三十代半ば前の独身女性雫さんが、医師より余命宣告を受け残り短い余生を瀬戸内のホスピスのライオンの家で過ごす内容です。雫さんの生い立ちやなかなか本音を言えない性格、今まで辛く苦労して来た事を考えると心が痛くなりましたが、雫さんにはその分天国で沢山笑って幸せになって欲しいと思いました。それぞれ特徴のある同居人とその方に纏わる毎週午後3時に開催されるおやつの時間の内容も心が熱くなりました。マドンナの人柄と考え方、素晴らしく包み込まれる温かさには感動です。 死を受け入れる事の難しさと大切さ、元気な時には見えなかった日常の当たり前の生活が出来る事への感謝と大切さについて考えるきっかけを与えてくれる一冊でした。   

    6
    投稿日: 2023.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読了 あたたかで柔らかでひたむきな言葉の数々に包まれ 心が癒やされながら励まされる作品だった 「生きることは誰かの光になること。」 生きることの一つの定義に凄く納得した 私も誰かを照らせる光でありたい。 A+

    5
    投稿日: 2023.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    瀬戸内海のホスピス 温かくゆったり時間が流れる   しあわせな涙が溢れる本 思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう 人生ままならないことばっかりだもの なるようにしか、ならないからさ おやつは、心の栄養、人生へのご褒美  おやつがあることで、人生が豊かになる

    4
    投稿日: 2023.09.27
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    ホスピスでの物語なので、 小川糸さんは きっと 緩和ケアについて 学ばれて丁寧に書かれたのでしょう。 私が、初めて末期がんの患者さんの看護をしたとき 緩和ケアの教科書を何度も何度も開き、 何がしてあげれるだろう と考えました。 その時、それからの私の看護の信念となるようか 言葉があったのです。 シシリー・ソンダースさんの 「私たちは最期まで、生きることを支えます。」 と。 その言葉を信念にしていた私にとって ライオンのおやつな中に出てくる おやつや、出会いや、別れや、痛みや、喜びや 悲しみやが、更に更に わかりやすい形になって私の中に 入ってきました。 人生の最期を迎えた方に どんな言葉をかけたらいいんだろう。いつも と思います。 心の中にある想いを口にすると すごく安っぽい言葉になってしまう 気がするからです。 マドンナが雫に 「よくここまで辿り着きましたね。 立派ですよ」 と全身をマッサージしてあげます。 私は、この言葉に尽きるのかと 思いました。

    20
    投稿日: 2023.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自らが病気になり、死とか余命とかそういうのを考えるのがきっかけで読了。小川さんの文章は本当独特と感じた部分もあったが、常にあったかいからこそ染みてくるところが非常にあった。ホスピスの話であるが、なんだか死が怖くないような感覚になり、不思議な気持ちになった。もちろん、ホスピスにいる患者がお亡くなりになったりもするがおやつを通して、人生においてどんなことを大切にしていたのか、振り返っていきたいのかを感じるとなんだかあったかい気持ちになった。ビジネスで成功したい!お金持ちになりたい!とかいろんなことを思ったりもしたが、人生最後の日に何を思うかっていうのは人それぞれだとはおもうけど、自分は家族とか仲間とかそういったものを大切にしていくような感じなるのかなあとかふと考えたりもしていた。人生において一番大切なものはなにか?そういったものを考えさせてくれるような小説でした。また読みたい小説の一つです。

    3
    投稿日: 2023.09.18
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    この世に生を受けた以上、何人も死を避けることはできない。そのタイミングが早いのか、遅いのか誰も知る由はない。ライオンの家へやって来るのは余命宣告された終末期の患者たち。それぞれの人生で思い出深い、もう一度食べたいおやつを毎週日曜日に「おやつの間」で集まって食べる。良いこともそうでないことも含めて思い出を共有し、同じものを食べる。それがとても尊い。 この物語にはおやつだけではなく、たくさんの食べ物が出て来る。一つ一つ、一口に思い出や作り手、食べる人の想いが詰まっていて、物語を読み進めるにつれて涙が止まらなくなった。その日が来ると分かったら、私は何をリクエストするだろうか?

    2
    投稿日: 2023.09.18
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    暖かい雰囲気に包まれている作品だが、死を題材にしている以上やっぱり切ない。自分が死とは遠い場所にいるからこそかもしれないが、感動できた。

    2
    投稿日: 2023.09.18
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    深夜に読んでぼろ泣きです 一つ一つのおやつに、一つ一つのストーリーがある。雫さんと六花の暖かな関係、マスターのコーヒーとカヌレ、そして雫さんとお父さんとミルクレープ。 目に映るものが愛おしく感じられるようになりました。

    3
    投稿日: 2023.09.16
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    命に期限が切られたら、どうやって死を迎えるまで過ごしたいか。それを真剣に考えるってことは、どう生きるかを考えることなんだと、つくづく思った。自分にとって何が大事なのか、不要なものを削ぎ落とす作業。チャンスは日々あるばすなのに、その場になってみないと真剣に向き合えないのは、やはり死が怖いからなのか。

    5
    投稿日: 2023.09.14
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    死をテーマにした本だけど、内容はとても清々しい。 死ぬ前に食べたいおやつの内容1つとっても死は自分だけのものじゃなくて残される側にも影響があるなと感じた。

    24
    投稿日: 2023.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生と死についても色々考えるし、何よりあたたかい気持ちになる! 病気をしてなくても元気な人でも生あるものは必ず死を迎えます。 若くして末期の癌なんて可哀想って思う人もいるかもしれないけど、私はそういうの全部吹き飛んだ。 ホスピスが癌などの病気で余命の近い患者が余生を過ごす場所であるということは知っていたけれど、その中身や詳細まではよく知らず個人的に持つイメージというものがありました。しかしライオンの家のようにあたたかく優しい場所なのだと知ることができてホッとしたし嬉しかったし、実際もそうだったらいいなと思います。 末期の痛みや苦しみは計り知れないけれど、主人公をはじめここで過ごす患者ひとりひとりが最期を迎える時まで心穏やかに過ごせたなら本当に良かったと思う。 緩和ケアの根本が見えた気がします。

    3
    投稿日: 2023.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラストになってじわじわ感情が高まって泣いた。 読んでいる時は自分でも何故泣いてるのか分からなかったけど、 読み終わった後死の直前は美しさに泣いた気がした。

    3
    投稿日: 2023.09.09
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    亡くなる前に食べたいおやつを出してくれるライオンの家。 いろんな登場人物にはいろんな思い出があり、思い出のおやつがあり、苦悩や葛藤や、様々な思いがあり、、、 おやつが出てくる度、おやつの詳細を話してくれるので、この人にはこんな出来事があったのか、こんな思いだったのだろうな、と考えさせられた。 主人公が亡くなるまでのお話だが、笑いあり、ドキドキあり、涙ありで、豊富な内容の物語でした。 おやつは、文字なのに美味しそうに感じて食べたくなった。

    3
    投稿日: 2023.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    死という重くなりがちなテーマながら、爽やかに読み終えることのできる物語だった。 主人公の雫は33歳という若さにして、病魔に侵され、最期を瀬戸内の島にある「ライオンの家」というホスピスで過ごすことにする。 「ライオンの家」では、入所してくる人をゲストとよび、日曜日にゲストがリクエストするおやつを振る舞ってくれる。ゲストがリクエストするおやつにはそれぞれの思い出があり、「ライオンの家」を取り仕切るマドンナによって、その思い出と共におやつが提供される。 雫は、島の穏やかな景色、瀬戸内の美しい海、「ライオンの家」での出会いと別れを、人生最期に堪能する。 これまでいくつか読んだ小川糸さんの作品は実はあまり私に刺さらなく、どれも他の人の評価が高いだけに「う~ん・・・なんか残念だぁ、私にはあまり合わない・・・」と思ってしまうことが多かったが、この作品は今まででは一番良かった。なんとも「上から目線」のように聞こえて申し訳ないけれど、「私にとっては」今まで読んだ小川糸作品の中で一番だったということ。 本屋大賞2位ということで、テレビドラマ化されたのには大いに納得。映像としてすごく映えそうだし、ストーリー的にもテレビドラマにピッタリな気がした。 評価が高いのは、やはり「死」をこうも爽やかに書ききったからだと思う。思わず涙してしまう場面がありつつも、決して泣かせるためだけのお話ではない。できるだけたくさんの人の最期がこんなふうだったらいいな、と思える。もしも今、死への恐怖に立ち向かっている人がいたとしたら、その恐怖をそっと和らげてくれるお話だった。 ただやはり、私にはどうしてもいくつかの場面で違和感があって、雫以外の登場人物にはそこまで感情移入できなかった。「じゃあ、どう書けばいいのか」と聞かれたら全然わからないのだけれど、うーん、なんでだろう、物語は美しく、ほどよく感動もできて、テーマ設定も舞台設定も多くの人が好みそうにうまく書かれているけれど、奥行きがないというか・・・ 終盤にかけて少し冗長に思えてきたけど、タヒチ君とち立花とマフラーのラストシーンは美しかった。 あぁぁぁぁぁ、またまた皆さん高評価の作品を上から目線でレビューして申し訳ない・・・。好みの問題です!(←雑にしめた!)

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    投稿日: 2023.09.07
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