Reader Store
ライオンのおやつ
ライオンのおやつ
小川糸、くのまり/ポプラ社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

805件)
4.3
384
269
105
20
5
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく読みやすくて一気に読めた。 出てくる食べ物がシンプルだけど美味しそうで、特にお粥がとても魅力的に描かれていた。蘇にも興味津々。 この場所でもしかしたらげんきになるのかも、という希望とは裏腹に病気は確実に身体のすみずみまで染み込んでいって日々確実に動けなくなって行く描写がリアルだった。 粟鳥栖さん、最初はなんだこの人って思ってたのに、同じ病気だから分かり合えることもある、という部分でギュッとなったり。 そんな中だからこそ日々楽しみを見つけたり、生きたいという気持ちを自覚することで心が軽くなったり、目いっぱい美味しい空気を吸ったり、ずっと会えなかった人と会えたり、それは豊かな日々だったんだろうな。 ストレスで癌になる、という言葉にハッとさせられた。健康に過ごしている間は、そのありがたみを忘れがちだし、なんのために日々ストレスで擦り減っているんだろう、ということを考えながらいきたいと思った。

    1
    投稿日: 2025.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公は33歳の女性。舞台はホスピス。悲劇ではない。優しい物語だった。 日々を大事に生きるという事は頭で分かっていても実践できるものではない。将来の事を気に病み、当然に明日は来ると思っている。それが如何に幸せか。 そして同時に、人は人生の終焉でも心から神様に感謝できる様な幸せを感じる事が出来るのだということも。 それにしても、この作者を初めて読んだが、何と文体が柔らかいことか。

    1
    投稿日: 2025.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    しーちゃんがミルクレープをつくる描写のあたりから涙が止まらなかった。 生きることに前向きにならないといけないなと思える作品。 マドンナをふくめ登場人物がみんな温かく、心が洗われたキブンになった。 自分が死を間近に迎えたとき、しーちゃんのように穏やかでいられるかな? さいごのおやつは何にしようかな?

    3
    投稿日: 2025.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    しーちゃん、本当にお疲れ様でした。 大往生とは『今を生きる』事。 『生きる』事に感謝して過ごす。 ありがとうございました。良き物語に出会えました。

    28
    投稿日: 2025.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    メルヘンチックなタイトルに騙されてしまいますが、ホスピスを舞台とした少しヘビーな設定の物語です。ドライ過ぎず、ウェット過ぎず、適切な距離感で『死』を捉えており、自分自身の死と言うものを考えるきっかけにはなりました。 肉親や友人知人の死に触れることはあっても、なかなか自分自身の死については向き合うことはありませんよね。 主人公のように諦めるでもなく、縋るでもなく、死を迎えたいものですが、登場人物のほとんどが、リクエストした最期のおやつを食べられずに亡くなるのが象徴的でした。

    16
    投稿日: 2025.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても大切な話を知った感じ。 たった1ヶ月の間のお話しとは思えない。 それだけ、1日1日は特別で奇跡のような時間なのだと、このお話しは教えてくれる。 やすくんがこの境地にすでに至っているのが、ちょっとすごいというか怖いというか、、、そのうえであの生活なら、それはもうそうなんだろうなと思う。

    0
    投稿日: 2025.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    涙だけが、悲しみを表す手段ではないのだと。 あのね、お母さんって、呼んでみてくれる?私まだ、一度もそう呼ばれたことがないから 人生というのは、つくづく、一本のろうそくに似ていると思います。 ろうそく自身は自分で火をつけられないし、自ら火を消すこともできません。一度火が灯ったら、自然の流れに逆らわず、燃え尽きて消えるのを待つしかないんです。時には、あなたの生みのご両親のように、大きな力が作用していきなり火が消されてしまうことも、あるでしょう。 扱うテーマは重いけど、するすると入ってきて読みやすい。生きているとか死ぬとかをまろやかに伝える。とにかく開始数十ページがよくて、悲嘆とか諦念とか希望があって引き込まれ、中盤も終盤も綺麗だし、まとまった時間をとって素面で一気読みしたいと思えた。食堂かたつむりもこれも、何となく食からアンテナ張ってひっかかったけど、生きるための食をとっかかりにした生きるを書いているという発見。この人の本は置いておいて、定期的に読みたいと思った。癖があるけどありすぎない、柔らかな登場人物の設定が素敵。アワトリス氏なんて読んでるとき濃すぎたけど、読み終わったらバターのように読後感に溶けてた。 ところどころ出てくる一人称や三人称のしーちゃんという言葉がとても愛おしい。人が生きていた証を感じる。

    0
    投稿日: 2025.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分の生き方や、しまい方を、どうするかなぁ〜?なんて、ぽわっと考えながら、読んでいた 悲しいとか、後悔とか、後ろ向きではなく、どう去るのか、それを考える楽しさ、どんな状況でも、1日1日、楽しみをもって生きる、楽しいって、思えるように生きたいって感じました こんな気持ちになる本もあるのって、素晴らしい

    12
    投稿日: 2025.01.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    序盤は定期的に挟まれる謎の下品な下ネタにうんざりではあったけど、何度かうるっとする場面があった 蒔いた種を誰かの痛みを和らげるおいしいワインにできるような生き方が出来ればいいな どのおやつもおいしそうだったなあ

    0
    投稿日: 2025.01.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よく眠り、よく笑い、心と体を温かくすることが、幸せに生きることな直結p41 今が幸せなら、それでいい p226 を、毎日、実践して愉しんでいるので、生命(こころ)から共鳴、共感、共歓。ありがとうございます✨

    0
    投稿日: 2025.01.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小川糸さんの世界観が美し過ぎて… 瀬戸内の海と、この島の人たち、雫と周りの家族…みんなが優しくて人情味があって…これでもかと生と死に直面していく人たち。呼吸がしにくくなるほどに悲しくもあり、がんばって生きねばならないと思ったり… 素直に生きる!!一生懸命に生きる!!

    1
    投稿日: 2025.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    生を受けた以上、いつか必ず死が訪れる。これは等しく与えられた生命の掟。もし全ての人が自らの生命の期限を予め知っていたなら、世界はどう変わるだろう。ホスピス「ライオンの家」は想像世界を示す一つのケースなのかもしれないが、そこに集う人々の余命は残酷なまでに短く限定的だ。 本作品は、一見温かで静謐な文章表現の中に押し寄せる切迫感が宿っている。居たたまれない気持ちに駆られるものの非日常を日常とする人たちの心の葛藤を慮るには、私はいま幸せ過ぎるように思われる。そんな私にもやがて「人は死んだら星になる」の言葉に輪廻転生を感じ僅かながら心の安らぎを覚える日が来るかもしれない。その時、おやつをリクエストできないタイプだとも思う。

    0
    投稿日: 2025.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごい泣いた。 余命が宣告された上で、自分ならどう生きたいか。 死へ向き合うのは怖いし、ここの登場人物がその恐怖を完全に払拭しているわけじゃないけど、少なくとも私の今考える死のイメージよりも前向きに立ち向かってると思えた。 誰にでもくる死に対して、ちょっとだけイメージが変えられる一冊。

    0
    投稿日: 2025.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死を目の前にした時の死への恐怖が取り除かれるような心温まる内容。ライオンの家や周りの風景も美しく描かれており登場人物も温かい人ばかりだった。とっても心に残る作品になった。

    0
    投稿日: 2025.01.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公と同い年だったので、もし今余命宣告を受けたら…と考えずにはいられませんでした。 病を受け入れ、それでも生きたいという気持ちを取り戻した主人公。 だんだんと病状が進んでいく描写がリアルなのに、読んでいて気持ちが沈みすぎないのは、ホスピスやそこにかかわる人たちの温かさがあるからかと思います。 ホスピスで出されるごはんやお菓子が素朴なのにとてもおいしそうでした。

    56
    投稿日: 2025.01.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    瀬戸内の島,人生最後の出会いと掛け替えのない時間。しがらみのない雫の選んだ温もりのある余生。人生トントン。死を目前にしても前向きに生きる雫を見て,悔いなく今を生きたいと感じた。

    13
    投稿日: 2025.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    看護師をしています。癌末期の人の過ごし方、割と現実的で読んでいてしらけることはなかったです。こんなホスピスで働きたいと思いました。自分が死に向かうときはどうなるのか。後半はたくさん泣きならが読む作品でした。

    1
    投稿日: 2025.01.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても心が温かくなる作品でした。 人生の最後に食べたいおやつ……。自分だったら何だろうと考えたけれど、今のところは何もないかなあ。。 普段は生きることなんてものは意識せずに過ごしていますが、こういう作品を読むと、やはり自分の今の生き方とか暮らし方とかを考えてしまいますね。 この作品の本筋とは異なるとは思いますが、どのように死ぬかも大切だなと感じます。 自分の終わりをどう迎えたいか。 そして、自分の死を誰がどう悼んでくれるか。 やはりそれには、どのように今生きるかということが大切になってくると思うのです。

    2
    投稿日: 2025.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食を中心にした物語かなぁ、くらいに思って読み始めた。 結構、重いテーマだった。 おやつって、重要だよね。メンタルや記憶的にも。 人は、変われることができる、認めることができることがあるらしい。タイミングは遅いかもしれんけど。 あと、心身は、繋がってるって、ここでも書かれてた。 2日間で、一気に読んじゃった。

    3
    投稿日: 2025.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    その時、自分はどうなるんだろう。 いまはまだ、自分事としてまで読めないけど、"その時"ふと思い出しそうです。

    1
    投稿日: 2025.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても読みやすくて、どんどん読み進めることができた。人が亡くなる瞬間は、亡くなった人にしか分からないはずなのに、それを納得いくように書ける作者小川さんは、すごいと思った。

    7
    投稿日: 2025.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    軽い気持ちで読み始めたら、涙が溢れてとまりませんでした。命とか、生きることとか、考えさせられたし、心に残る言葉もありました。大切な一冊になりました。 死を受け入れるということは、生きたい、もっともっと長生きしたいという気持ちを正直に認めること。 バナナの命も、私の命も等しく尊い。

    1
    投稿日: 2025.01.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久しぶりにたくさん泣いた本。 死ぬこと、生きること、をじっくり考えさせられる。孤独も強く感じたけれど、それ以上に温かさを感じる本。(逆にこんなに自分は…と思う孤独感もあるけれど) 平和な世界観なので、少し前半は読みづらくはあったけれど、面白かった。孤独のグルメっぽい描写が多い。本であるからこそ想像が膨らむ楽しさもありました。

    2
    投稿日: 2024.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    様々な人生の事情を抱えながら逝ってしまう人々。最後に食べるおやつを思いを込めてリクエストする。…余命宣告。ホスピスで過ごす日々。両親に先立たれ、叔父に育てられた幼少期。結婚する義父についていけなかった理由…重いテーマを扱いながら、深く思考させるところはない。感触だけがぶつけられる。途中から考えるのを止め、映像を観るように流す。…年末と言えば、昔はテレビをダラダラと観て過ごしていた。1年の疲れを癒す期間。頭を使わない番組を好んだ。ドラマを観るように2024年最後の読書をやり過ごす。

    2
    投稿日: 2024.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の死に直面して、人はどう考え、どう過ごすのか。死を受け入れたつもりでも、本当は心の奥で死にたくないと思っていたり、新しい人との出会いに心踊ったり、毎日おやつのことを楽しみに生きている主人公の心情がとても丁寧に描かれていて、映画を見ているような感覚だった。 ホスピスで働くマドンナを初めとする皆さんの、患者さんを思いやる心がとても素敵です。悲しくて辛いことも多い仕事だと思うけど、それを見せずにずっと笑顔で接してくれることにどれだけ救われるか! 最期が近づいて、現実と夢の境目が分からなくなっていく中で、お父さんと主人公が再会することが出来て本当に良かった。とってもいいお父さんだな 妹の梢ちゃんも、初めて会った主人公も、お互いがお互いのことを大事に思っていてとても嬉しかった。綺麗な愛を見れた気がして、、 いい事ばかりの人生じゃなかったし、傍から見ればまだ30代で病気で一人、亡くなってしまうなんて悲しいことだと思うけど、それを感じさせないほど主人公は最期生命力に溢れて、幸せそうに旅立って行った、、優しいお話でした。良い旅を!

    0
    投稿日: 2024.12.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久しぶりの小川糸さん。 なかなか重いテーマでしたが、小川さんの作品にはいつも美味しそうなご飯が出てきて食事シーンは和みます。良書でした。

    20
    投稿日: 2024.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「人生はままならない」という言葉が、とても響きました。思い通りにはならないというのはなんだか冷たく聞こえるけど、ままならないからこそ、新たな楽しさが生まれたり、辛いことを乗り越えて成長したりするんだろうな〜と。 何もかも期待しすぎて、落ち込みすぎるから、もっと広い心で物事を見ていきたいな〜と思いました。

    1
    投稿日: 2024.12.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ホスピスでの温かく優しく、悲しいお話。 色んな人の色々な死との向き合い方に、自分の将来を考えずにはいられなかった。 自分がもし同じ立場だったらなにを最後のおやつにして、誰と何を話そうか。 今はまだ考えきれないけれど、今日は私もお粥を食べてみようかな。

    1
    投稿日: 2024.12.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分が死ぬ前に食べたいものやその理由から、その人の人生や人柄がわかる。瀬戸内の優しい環境の中で、最期を悔いなく過ごせた主人公は幸せだったのだろう。終の住処がこんな場所ならいいなと感じた。

    1
    投稿日: 2024.12.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    QODという言葉を初めて知った いかに穏やかに死ねるか 私も最期はライオンの家みたいなところで心健やかに過ごしたい

    1
    投稿日: 2024.12.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分の余命がわかった時、どういう感情になるのか想像がつかない。 ライオンの家のように迎え入れてくれて、沢山の温かさ(食べ物、言葉、ベット)をくれるところ素敵だなぁと思った。 死に向かっていく悲しいお話のように思っていたが、『温』、『愛』で溢れた素敵な作品でした。 命が尽きた後どうなるのか誰にもわからないけど、夢のある終わり方に幸せな気持ちになりました。

    1
    投稿日: 2024.12.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    雫もマドンナもタヒチくんも六花も登場人物&犬、みんな好きになる! 「汝、星のごとく」も読んで、瀬戸内行きたくなってる!!

    6
    投稿日: 2024.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私自信、病院で働いていますが、いまだに人が亡くなることには慣れません。ただ、人が亡くなるというのは、"こわい"とか"かなしい"だけではないんだなとこの本を読んで気づくことができました。私も当たり前の毎日に感謝して、いつか命のろうそくが消える時は後悔がないよう、精一杯日々の暮らしを送りたいなと思いました。

    0
    投稿日: 2024.12.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読。初見は泣きすぎて風邪引いた。小説で風邪引くって聞いたことある…? すごく大事なものが詰まってる本なので気を引き締めて読んだ。でもやっぱ泣きすぎて大変だった。 この本が読者にもたらす、この涙はなんだろう? 感動?感情は確かに動くけど、感動ではない気がする。 辛み?胸が詰まるけど、辛いわけではない…やっぱり悲しみなのかな。 でも、深い悲しみではない。 じんわり胸に広がる悲しみというか。 人が永遠に解けない謎である生と死。 ドアが違うだけ、とはよく言ったものですね。 死はみんなが知りたくないことでもあり、1番の関心事でもあると思う。 先生はみんなの想像できないところを少し補って少し固まった心を和らげてくれる素晴らしい作家ですね… こんなホスピスいいな!!!!ってなりますが、マドンナとレモン島ありきの幻です…

    19
    投稿日: 2024.12.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    泣ける。淡々と読み進められる。 誰しもいつかは経験する死までの時間がテーマで どうしても自分だったら、と重ねて考えてしまう。 毎回読んでいて食べたくなるような表現。 そして犬が飼いたくなった。

    1
    投稿日: 2024.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人前では絶対に読めない。 ひとつひとつの情景を思い浮かべると心があったかくなって、自然と涙が溢れてくる。そんな素敵な作品。 人生はままならない。 不幸を吸い込んで感謝を吐く。 いい年して自分はまだまだ未熟だなぁ、と読みながら思い知らされた。

    1
    投稿日: 2024.12.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今25歳で今後の生き方、人生を考え出してるときだったからこの本を読んで自分もこんな風に小さな幸せに気付いて噛み締めて生きたいと改めて思った。この時期によかった。

    1
    投稿日: 2024.12.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ぼく自身「人生は死ぬまでの暇つぶし」と考えていて、「死んでからがスタートだ!」みたいな謎の考えももっていますが、同じような考えをもつ人もいるんだなって、この本をみて思ったし、やっぱりこれは悪い考えじゃないなぁ、って自信がついた1冊。 ざっくりあらすじ。 「ライオンの家」は、余命を宣告された人たちが集まる終の住処。そこに入居した主人公の女性。死への葛藤、生と死の受容、そしてどうありたいかという真理。余命とどう向き合うのかを明るく暖かく追体験することができる。そんな1冊となっています。 死生観って「太く短く」みたいなそんな単純で軽いもんじゃなくて、『死ぬのが怖ぇ』などの自分が死に対して抱いている感情すべてを受けとめて、さらにそれを認めた上で「じゃあどうやって死んで、それまでどう生きたいか」を実際に実践していくことだと、ぼくは思います。 人の死に触れて学ぶことがあるように、本の中の人物であってもその死生観には学ぶべきエッセンスが沢山あります。 ぼくの生き方、死に方、両方にいい刺激を与えてくれた最高に心温まる小説でした。読んでよかった。

    8
    投稿日: 2024.12.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何気ない日常を、愛しく大切にしたくなる気持ちになった、本当に素敵な本でした。 自分の力ではどうにもならないことへの怒り、悲しみ、その他色んな感情が込み上げる主人公に思いを馳せながら。 登場人物の一人ひとりにそれぞれの物語があり、それもまた感情を揺さぶられました。

    2
    投稿日: 2024.12.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    癖がなくとても読みやすかった。だからといって軽いわけでもなく、末期の病気というテーマを扱うだけの重さもあった。 作中の舞台である“ライオンの家” そこでは毎週日曜日、選ばれた1人の思い出のおやつが提供される。 私が思うに、ここでの思い出のおやつはその人たちの人生の核といえるものじゃないかなと感じた。 たがらこそ、今の自分にとって思い出のおやつはなんだろうと思い返してみたけれど、浮かんでこない。私はまだ、人生の核といえるものを見つけていないから。 終盤、涙が溢れて止まらなかった。 私も作中人物たちのように、人生の核となるような思い出のおやつを見つけたい。 それが生きているうちか、死ぬ間際かはわからないけれど。

    2
    投稿日: 2024.12.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よく行く区民センターの司書さんのおすすめ! みなさん、泣きました!!! って言ってたのだけど、まぁ、最初からがん患者のホスピスっていうところが主だったので、 これからお別れが続くんだろうなぁ。 と、先がわかるとーりなので、 どんでん返しとは言わず、静かにそのとーりに話しが進んでいくからなのか、 泣くとかよりも、なんかこんなあたたかい死への道って、いいなぁー って思えた。 わたしが一番、なに!って思ったのは。 おやつのリクエストの紙なんだけども。 素人が書くにはあまりに文章力高くて、 ちょっとそんなにうまいことみんな書けるの!? いや、死の縁に直面すると、 途端に自分の思いの言語化がこんなにスムーズにいくんか!!!! と、思わずツッコミたくなっちゃったょ、、、、 小川糸さんが全て作り込んでるわけだから、 そもそも、病人が書いたとされた風に小川糸さんが書いたのはわかってるんだけど、 この文章力は嫉妬に値するわぁ〜 わたしは、一田憲子のあの文体のように、 自由に言葉を操ることができるならば、 悪魔に魂を売ってもいい。 と、思ってるんだけど。 余命いくばくかで、こんなに言葉を思った通りに操れるようになるならば、 もしかしたら、楽しみですらあるかもしれない。 と、全く別のところで期待しました。 #ライオンのおやつ #息子の友達の手紙 #そっちで感動してしまって、 #こっちで感動できなかった。 #まぁーねーフィクションだしな #やっぱリアルに勝るもんはないよなぁ #7歳の息子の友達の手紙 #わたし宛だよ! #めっちゃ泣けた #手紙 #7歳って、本当すごい #生まれてから7年しかたってないのよ #すごいキュンとなった

    0
    投稿日: 2024.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    瀬戸内の暖かい陽だまりのような物語。悲壮感はなく、かといって取り繕ったような明るさがある訳でもない穏やかな一冊でした。 ありきたりな感想。ですが、どんな人にもおすすめな一冊です。

    1
    投稿日: 2024.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    数年前に、しまなみ海道を自転車で走破した時の景色を思い出しながら読みました。読みながら心が温まり、自然と涙が溢れてきた。 QODなんて言葉は、初めて聞きました。何でもない日常が貴重なこと。 死をテーマにしながらも、生きることの意味や大切さを深く考えさせられる物語で、癒しと考える時間を与えてくれます。 物語の中核となる「ライオンのおやつ」という毎週日曜日の特別な時間は、シンプルでありながら心温まるひとときでした。おやつを通じて蘇る記憶や感情が、人間の持つ「食」や「思い出」の力を象徴しているように感じます。 特に印象的なのは、人生を振り返りながら、少しずつ死を受け入れていく過程が、とても静かで美しく描かれている点です。悲しみや恐怖だけではなく、希望や愛、そして人とのつながりを思い出させてくれる作品でした。

    1
    投稿日: 2024.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    本当に涙が止まらなかった。 ミルクレープ、間に合って良かったね。 先生のおやつが紹介される場面で、病気になって初めてお金で買えないものがあることに気づいたというセリフに割とぐさっときた。 死ぬ時に、大往生したと思える人生を送りたい。

    0
    投稿日: 2024.11.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    若くして病気を患い、余命わずかで離島のホスピスへ入院した主人公。物語は人生の「終」に向かって進んでいくのに、ずっと穏やかで温かく、この本を読み終えたくないという気持ちにさせられました。 生きているすべての人におすすめしたい一冊。

    1
    投稿日: 2024.11.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    途中から涙が止まらなかった。 まだ自分が死ぬことが想像できなくて マドンナさんとかお父さん目線で読んでたけど この本を読んで死ぬ時に最高のエクスタシーを感じれるように太く生きようと思う。 人間なんて年齢じゃないよね。 人が死ぬのは凄く悲しい。 悲しいけど死を通して前向きにさせてくれました。

    1
    投稿日: 2024.11.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ラスト30ページは涙が止まらなかった。 安らかな最期に向かって心の内で葛藤しながらも懸命に生きた主人公。きっと天国に行けたと思う。 たとえ健康であったとしても思うようにならないことはたくさんあって、誰かの言葉に傷ついて、自分の思慮の浅さに勝手に落ち込んでいる。 マドンナの言葉にあるように、自分の人生は誰かを照らすためにあり、そして、お互いに照らしあって生きているという考え方が素敵だと思った。 誰しも自分では気づかないけれど、誰かの光になっている。この本を読んで自然とそう思えて、何か腑に落ちた感じがした。

    3
    投稿日: 2024.11.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    医療人、ファンタジー苦手な人には 合わないかも。 私はきっと 本屋大賞作品は合わない。 ことごとくつまらん。

    1
    投稿日: 2024.11.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めての小川糸さん。SNSの紹介で知りました。 余命わずかの雫が、終の棲家となるホスピス『ライオン』で最期をまっとうするお話。 雫が出会う人々に心を癒やされながら、終盤にかけて『死』を思わせるシーンが出てきて心苦しいですが、最期は『死』に前向きに生きていく雫に、心から穏やかに全うしていってほしいと思いました。 ホスピスそのもののイメージは、親族で終末期まで病院で過ごしていた記憶を重ねていくと、死に対する『諦め』とか『無機質』なイメージがあったのですが、きっとそうではなく。 本当は最期は穏やかに過ごし自分が人生で最期に食べたいおやつを食べ、人間の本能のままに自分らしさをつらぬくのが、ホスピスの本来の場所なんだなと。 人生最期に食べたい、おやつ…。 自分だったら、この物語に偶然出てきた『アップルパイ』かな…。 あと小川糸さんの独特の言葉遊び(比喩)が繊細かつイメージを膨らませられる表現だったのが、とても印象深かったです。

    18
    投稿日: 2024.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みやすくて、あっという間に読み終わった。がん患者の終末期を描いた作品。最近父や近くに住む隣人を相次いで癌で亡くした。父は、最後の1ヵ月ぐらいを緩和ケア病棟で過ごしていたので、自分の家族との重なり合うところが多かった。 すごく穏やかな文章で、亡くなった人はいつもどこかで自分を見守ってくれるんだという暖かな気持ちになるとともに、自分もいつか旅立つことを想像しながら、この本で書かれているような気持ちになれるといいなと自然と思えた。 良い本に出会いました。ありがとうございます。

    3
    投稿日: 2024.11.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死を悟った後、残りの人生をどう生きるのか、どうやって心から充実した時間を過ごすのか、死と向き合う物語だった。そして健康な日々を過ごせてる今がどれだけ幸せなことか気付かされる。 マドンナの、死は最高のエクスタシーという発言は少し恐怖が緩和された。ホスピスっていいなと思えた。

    4
    投稿日: 2024.11.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    感動系が苦手な自分を好きにさせた一冊。 主人公が弱っていく姿や周りが終末期をどう過ごしていくのかという様子であったりホスピスの雰囲気であったりがまるで自分も一室にいるかのようにさせてくる描写。 自分が最後に思うことは何だろう、なにが食べたいのかその背景はなにがあるのか様々なことまで考えられるような人生を送りたいと思った。

    1
    投稿日: 2024.11.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分が雫を生きてるみたいな、雫の周りの人として生きてるみたいな、不思議な感覚になる本だった とてもよかった

    0
    投稿日: 2024.11.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    余命僅かの雫が余生を過ごす家。 死と向き合う悲しい話だけど、死に抗うのではなく、僅かな時間をどう過ごすか。 最後に食べたいおやつ、食べれなくても想い出に浸るそんな時間が大切だなぁと思いました。温かくなるお話でした。

    0
    投稿日: 2024.10.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    生と死について説教くさくなく、哲学的・宗教的でもなく、小川糸さんらしいあたたかい言葉で紡がれた物語。 普段から終わりを意識して毎日を一生懸命生きるなんて難しいけど、今生かされていることに感謝して、目一杯生きよう!という気持ちになりました。

    1
    投稿日: 2024.10.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この物語に登場するホスピスは、「死ぬ場所」ではなく、人々が集い、支え合い、そして自分らしくあることができる「生きた場所」なのだと思いました。 決して死を悲観的に描いているわけではなく、むしろ、死は人生の一部であり、それは決して悲しいことじゃないよ。大丈夫。というメッセージが込められているように感じました。 もし私も末期となった時は、こんな素敵なホスピスに出会えたらな。としみじみ思います。 感想では無いですが、朝の通勤電車の中で読んじゃダメですね…自然と涙が出て、号泣しそうになりました。特に小児癌など子供のエピソードは耐えられないです。

    26
    投稿日: 2024.10.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    綺麗な景色と美味しい食べ物に囲まれて死ねたら幸せだろうなあと思いました。つらい闘病シーンはあまり登場せず、穏やかなホスピスシーンのみ描いているので、重い雰囲気はあまり感じられませんでした。 が、最後の妹視点の回想はまあそうなるよね、という感じで面白みを感じられなかったし、’’私が考える理想の人生の終え方’’すぎて物語の奥深さみたいなのを感じられませんでした。

    0
    投稿日: 2024.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    余命わずかの主人公・雫が終の住処に選んだのは、瀬戸内のレモン島にあるライオンの家。 ライオンの家では主人公と同じ、残された時間が少ない人たちが住む場所だった。 施設に代表であるマドンナをはじめ、施設に関わるスタッフや、タヒチくんなどと接し、ライオンの家に住むゲストの死にも直面することで、雫の考え方にも変化があらわれる。 投げやりではなく、きちんと生ききること。 ライオンの家での生活をする中で、体は日に日に衰えてはいくものの、心はどんどん豊かになっていく様子が伝わってきた。 主人公が亡くなる話ではあるので、悲しい気持ちになるのかなと思っていたが、読後は清々しいような気持ちになった。 物語で出てくる毎朝のお粥や、ライオンの家に住むゲストからのリクエストをもとに作られるおやつなど、読んでいるだけで美味しそうなものもたくさん出てくるので、それもこの作品を楽しめる要素の1つになっている。 やや長編小説なので読むのが大変かなと思っていましたが、非常に読みやすかった。 むしろ少しずつ、ずっと読んでいたいと思わせてくれるような素敵な作品でした。

    0
    投稿日: 2024.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    皆様は小説をなんの為に読みますか? 小説に何を求めていますか? 私は歩めなかった別の人生と泣くことを求めています。 この小説は歩めなかった別の人生を与えてくれるというよりは、歩めなかった別の人生が今なんじゃないか?と今の人生により味を与えてくださるモノでした。 もちろんとても泣けます。 私の好みでしたが短く展開が早く盛り盛りなので好き嫌いはあるかと思います。

    2
    投稿日: 2024.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    泣きました。 でも、リクエストのお菓子、食べる元気がある時に出してあげてよ…と思ってしまった。 しかし、お別れの話だけど重苦しくなく、むしろ心温まる話でとてもよかったです。

    1
    投稿日: 2024.10.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本で久しぶりに号泣してしまった。 死と向き合うことなんて健康な私には体験できない。瀬戸内海の美しい海の風景を想像しながら、心が温かくなった。男の子とのデートも素敵だった。 父親を始めとする家族の描写も素晴らしかった。私も小さい頃の思い出を振り返ることができた。 こんな最後を迎えられたら幸せだろうな、と思う反面やっぱり主人公には生きてて欲しかったな。 一日あれば読めます、おすすめです。

    2
    投稿日: 2024.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなに読むべき本があったのかと… もっと早く読むべきだった。与えられた人生を生きる意味。親友が突然亡くなって半年が経つが、少し心のつっかかりがなくなった気がする。 「死んだ人は光になるんやって。」「誰かが私のことを思い出してくれるたびに地球が明るくなる。」ほんまにその通りやなってめっちゃ思った。 終末医療、ホスピスがテーマだからこそ死の受け入れ方への様々な価値観が得られる。 本当に読めて良かった。ありがとう。

    1
    投稿日: 2024.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    終末医療という繊細なテーマだからこそ、手のひらからこぼれないように、なくしてしまわないように、その命を大切に扱っているように感じました。 特に、マドンナが人生をろうそくに例えて話していたシーン "ろうそく自身は自分で火をつけられないし、自ら火を消すこともできません。一度火が灯ったら、自然の流れに逆らわず、燃え尽きて消えるのを待つしかないんです。" 老衰ではなく、事故や病気で若くして亡くなってしまうことに対しては、"大きな力が作用していきなり火が消されてしまうことも、あるでしょう。" 私はこの例えがとても心に残っています。 よく ろうそくに例える場合、生まれた時からろうそくの長さが決まっていると言います。だから、若くして亡くなる人は はじめからろうそくの長さが短かったのだ、と。 でもそんなに悲しいことないですよね。隣に居る大切な人のろうそくははじめから短くて、例え同じスピードで減っても先に燃え尽きてしまうことは決まっていて、どうしようもないなんて。 ただの例え話に一喜一憂するのも変な話ですが、考え方次第なんだと改めて気付かされました。 小川糸さんの紡ぐ文章は、綺麗で、あたたかくて、大好きです。出会えてよかった本です。 "生きることは、誰かの光になること。 自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやって、お互いにお互いを照らしあっているのですね。" 私セレクトのテーマソングは、奥華子/笑って笑って

    2
    投稿日: 2024.10.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    切なくも温かい話。 主人公も含め、施設で最期を迎える人ひとりひとりに生きてきた人生があって、それを読みながら、 自分はどんな最期を迎えられるんだろう?やりたいことをやり切って死ぬことができるんだろうか?後悔なく、いい人生だったと思って死ぬことができるには今どうしたら?といったことを考えるきっかけになった。 何度も読み返す というのは少ししんどい部分もあるけど、この本を読んで感じたこと、思ったことは常に心に留めておきたいと思う。

    1
    投稿日: 2024.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    美しい話だった。 読み終わりたくなくて後半は少しずつ読んだ。 自分の最後もこんな風だったらいいな…と。

    7
    投稿日: 2024.10.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    感情移入しすぎてしまうため、普段はこの手の話は避けてしまうのだが、なんとなく手に取り買っていた。 やはり、悲しく胸がきゅーっとなることはあったが、一日一日を大切にしたいとか、今感じるこの風や景色が素晴らしく尊くかけがえのないものなんだと思うことができ、読んでよかったと思う。

    3
    投稿日: 2024.10.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    悲しくてあったかくて 苦しくてくやしくて 満たされてしあわせで 涙涙涙だった。 病気系の物語って、映画とかでも苦手って 思ってたけど、このお話は 悲しい気持ちと同じくらいに あったかーい気持ちもくれて すごく素敵な本だった。

    6
    投稿日: 2024.10.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    こんな風に最期を迎えられたら本当に幸せだろう。患者さんそれぞれに様々な思いがあることを忘れてはいけないと感じた。温かくなる話だった。「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう」

    3
    投稿日: 2024.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    町の図書館でスタッフおすすめだったので手にとってみました。内容を確認せずに借りてしまいましたが、少し読み進めると、主人公がホスピスで過ごす話だとわかり、悲しい話やニュースに感情移入してしまうタイプなので、読むのをやめようか迷いましたが読み進めました。重いテーマだと思いましたが、重いテーマを重く表現していなく、景色やご飯の時間、おやつの時間、移りゆく美しさなどを想像しながら読むことができ、優しく朗らかな気持ちで読むことが出来ました。ただ、やっぱり悲しい場面もありましたが、読み進めてよかったです。

    0
    投稿日: 2024.09.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    余命を告げられた雫は、瀬戸内海の島にあるホスピス「ライオンの家」で残りの日々を過ごすことに。そこには、個性豊かな人々が。 オーナーのマドンナさん始め、料理担当のしまさん まいさん姉妹,島の住人タヒチくん、ホスピスの患者であるアワトリス、マスター、シスター、ももたろう、タケオさんなどなど。 最後まで雫を癒す 犬の六花 おやつの時間は、ライオンの家で過ごす人の思いでのおやつをまいさんが再現してくれる。おやつを食べながら、リクエストした人の思いや人生を振り返る。 雫がまだ30代だったり、雫の両親が事故で亡くなり、父の弟に育てられたことや、死ぬまで 父の奥さんには会わなかったこと、中学生の妹と死ぬ間際に会ったこと 様々な出来事が、じんわりと胸にしみる。 ゆっくりと時間が流れ、特別なことは何一つ起きないけれど、少しずつだけど 確実に死に近づいていく雫の気持ちや様子がとても深く感じられて、読むのが辛くなる。飼い主を二人も見送った六花、悲しいだろうな。

    1
    投稿日: 2024.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みたいと思いつつ手に取るまでに時間がかかりました。ホスピスが舞台のお話と言うことで、死に向き合うのが苦しい感じがして。 読後感は、涙が溢れたものの前向きになれると言うのかな。死への恐怖心が和らいだような気がする。 雫のような若い年代で全てを受け入れて、身体の自由がきかなくなっても感謝したり何かを与える事ができてすごいなっと思うのと同時に色々考えさせられた。 一瞬一瞬を大事に幸せを感じながら、感謝して生きていきたい。

    22
    投稿日: 2024.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本のタイトルから想像が出来なかった内容で驚いた。 ライオンの家。迎え入れてくれる人々が温かく、心が浄化され安心できる人生の最期を迎えるに相応しい場所。 人生はろうそくに似ている。一度火が灯ったら燃え尽きて消えるのを待つしかない。生きることは誰かの光になること。自分自身の命を削って誰かの光になること。 この作品は雫のエンディングノートであり、生きること、死んでいくことを記した哲学だと思う。 雫は望みを叶え、死を悟り素晴らしい最期であった。 当たり前ではなく、普通に日常が送れていることに感謝。いつも誰かに支えられていることに感謝。 長いようであっという間の人生。 未来や過去ではなく、今を大切に生きる! 涙腺崩壊。感動の一冊だった。

    22
    投稿日: 2024.09.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    雫さんが終の住処としてレモン島のライオンの家で過ごした大切な時間を私も同じような気持ちで読み進めていました。 それぞれのおやつの物語、これまでの人生の物語、 最期にどうなりたいかと考える時間、 ところで、例のあれは、どんな感じでしたか?と 良い旅を!と支えてくれた人、 物語の言葉が優しく穏やかで、死を目前にしている人達が懸命に生きている事に心を打たれました。 死の直前まで変わるチャンスがあると言う事を大切に 私も感謝しながら生きていきたいです。 読み終えてからもずっと 六花、ゆっくりだよ。しーちゃんは、そんなに 早く走れないからね  の言葉が何回も心の中で 繰り返されています。 私も心から雫さんお疲れ様でした。ゆっくり休んでください、と思いました。

    232
    投稿日: 2024.09.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人生の最後に食べたいおやつはなんですか―  若くして余命を告げられた雫は瀬戸内の島のホスピスを最期の場所と決める。ホスピスでは毎週日曜日におやつの時間がある。ゲストと呼ばれる入居者がリクエストし、ランダムで食べられるという。システムです。おやつを食べたり犬の六花とたわむれたりして雫は最後のときへとすすんでいく。  死は誰しも訪れます。私だっていつかは死んでしまいます。この本はテーマが「死」なのに不思議と暗い気持ちにならない。今が愛おしくなります。登場人物がみんないい人で読んでいるととてもあたたかい気持ちになれます。

    103
    投稿日: 2024.09.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おやつに期待をしすぎてしまった。 おやつに救われる描写がもっとあると思ったから。 いつかくる自分の死を想像しながら読んだ。 行けるのならここで死にたいと思った。 死は怖いけど、怖くない。 ここでならそう思える気がした。

    3
    投稿日: 2024.09.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死ぬこと生きることについてイメージが少しはっきりした、瀬戸内海好きなので気持ち分かるなと思った 死んでからの、特に妹のところが長く感じた、、むしろそれ以降の人がそんなに長くなかったのでほっとした

    1
    投稿日: 2024.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ポプラ文庫 小川糸 2022年10月5日発行 276ページ 2024年8月読了 死とは漠然ながら、どこか恐ろしいイメージを抱えがち。この本を手に取って、死という概念が清々しく穏やかな凪のようなイメージに捉えられた。自分がもし、闘病の末やむなく余命宣告をされたらどうなってしまうだろう。どう考えるだろう。どんな見取りを想像するだろう。 主人公の雫はアラサーで、同世代の自身からするとまだまだ人生これから!という年代。自分は健康で、淡々と家と仕事の往復、恋愛もそれなりに・・。読み進めていく中で、現役看護師として従事するわたしは思わず、「マズローの承認欲求5段階説」と「キューブラー=ロスの死の受容過程」を想起した。命尽きるまで、生への承認欲求と死に対する受容は表裏一体であり、雫の人生を通して、自分自身や大切な人にいつか必ず訪れる死という出来事を意識した。ああ、健やかに過ごせる毎日に感謝しよう、笑って過ごそう、些細なことが幸せだ。読了した頃には、不安とは縁遠いあたたかな気持ちで包まれて、目に涙が滲む。 また、職業人としてもマドンナのように、誇り高くありたい。まだまだ未熟だなあ。出会えて良かった1冊。

    1
    投稿日: 2024.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    瀬戸内の島にあるホスピスが舞台のお話。 「死」がテーマになので、ヘビーな話なのだろうかと思ったら、そんなことなく温かい感謝の気持ちになれる本でした。 吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。という言葉がとても良かった。

    1
    投稿日: 2024.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    当たり前に生きていて不自由なく生活できていて、それって凄く幸せなことなんだろうなって思わせてくれる。 不自由と思えること、状況でも、生かされているだけで、それだけで幸せなのかもしれない。 全てを包み込む瀬戸内の情景が思い浮かんできそうな、そんな優しい書だった。

    1
    投稿日: 2024.09.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    知り合いに借りて読んだ。勧められた本って自分のだけのものとして咀嚼できないから引っかかるところがあるんだけど、思った以上に良かった まず描写が良い ホスピスの施設だったり、出てくる食べ物の表現が綺麗かつ着眼点も面白い 味のしなくて優しい味のおやつがマドンナの母乳!なんてのはちょっと気持ち悪かったけど、とにかくあの着眼点を持てるのは凄い やっぱり人の死に関わる話は、どんなものでも涙腺が緩くなる 特に中盤からラストにかけてがうっときた。 ページ数は残り少ないし、主人公も弱々しくなってきた あんなに楽しそうだったのに、死なないといけないんだな、何とかならないのかなと考えてうっときた ただ、最後が若干長かった 主人公が死んでから、ぽっと出の妹で結構なページ数使っていて、正直そこまで感情移入出来なかった。もちろん全くいらないとは言わないけど、分量を減らすか、尺が足りないならしーちゃんの死の前に持ってきて欲しかった

    6
    投稿日: 2024.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    偶然だけど、ここのところ生と死を考える本が続いた。 死を意識したとき、自分はどんなことを思ってどう過ごすのか。生きるのもしんどいけど、死ぬのもきっとそう簡単なことじゃない。 雫さんの最期のことばがとてもいいなと思いました。

    14
    投稿日: 2024.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ごはんとかについての描写がある本を読みたいとリクエストして母に借りてきてもらった。最近昔好きだったものとかやりたかった事に目を向けているので、すこし重なるような心の奥がほっこりする話だった。死って悲しいもの、暗いものって定義しがちだけど雫ちゃんにとってはすごく死が明るいってわけじゃないけど、死に向かう日々だけど幸せな毎日だった様に思えて辛い、悲しいだけじゃない過去も含めて全て許せる様なそんな自分と向き合って受け入れていく雫ちゃんにほっこりとした。

    3
    投稿日: 2024.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    話自体は切なくて、少しだけ穏やかな気持ちになるんですが、どうしても…どうしてもそれ入れる?みたいなネタが辛かったです。うぅん…いきなり男性にそれする?ってのも感情移入できなかったです

    2
    投稿日: 2024.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の最後はどんなだろうと考えてしまった。 何を思ってどんな気持ちで終わりを迎えるのかな。 お父さんに会えてよかったなあ。 特大サプライズ付きで! 亡くなることが分かって読み始めるので終わりがくる寂しさを持ちつつ、人のあたたかさ、生きる喜びを一緒に感じさせてくれるやさしい物語だった。泣きました。

    3
    投稿日: 2024.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食べて歩いて仕事して、お休みの日は散歩をしたり本を読んだり、、、。 何気ない日常が、とても幸せなことで愛おしくなる作品だった。 毎日を一生懸命生きることが、どれだけ尊くて素敵なことなのか! 主人公の雫の他、マドンナやタヒチくんなど魅力的なキャラクターもたくさん。 小川糸さんの作品は他にも話題作があるので読んでみたい。

    2
    投稿日: 2024.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    瀬戸内海の島にあるホスピスの物語。 途中まで、時間がゆっくり流れているように感じていたのだけれど、ある場面でむしろ早く流れていたことに気づき、症状の悪化の早さに言葉を失い、そして終盤、流れる涙をとめることができなくなりました。 人はどのように死んでいくのか。 死にゆく人の内側で起きてくること、死にゆく人のそばで感じていくことなど、まるで自分がそこで体験しているかのように感じられるお話でした。

    1
    投稿日: 2024.09.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    余命を宣告された主人公がホスピスで生活する中で、人や自然と触れ合い、過去を振り返りつつ、これからの大切なことに気付いていく物語。 先日自転車で走った瀬戸内の島が舞台。情景が浮かび、心に沁みるお話。日常を大切に生きようて改めて思う。

    11
    投稿日: 2024.09.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最期の、雫がこっち側とあっち側を行き来してる時間が、多分本当に起こることだろうなと感じた。 耳だけは、最後まで機能すると以前看護師に聞いたことがある。 「ごちそうさま」、大往生だ。

    4
    投稿日: 2024.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『幸せというのは、自分が幸せであると気づくこともなく、ちょっとした不平不満をもたらしながらも、平凡な毎日を送れることなのかもしれない。』 終始穏やかな気持ちで読んでいたが、気づいたら泣いてた。 自分がもし最後に食べたいおやつを選べるとしたら何を頼むか。小さい時に母がよく作ってくれたクマの形のホットケーキ、好きな人と初めて遊んだ時に食べたパンケーキ、高校時代に友達からもらったパウンドケーキ、どれも思い出深くて迷ってしまう。自分が人生を終える時に、食べたいおやつがありすぎて迷ってしまうくらい誰かと甘いものを一緒に食べ、忘れたくないと思える思い出をたくさん造りたい。

    0
    投稿日: 2024.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大号泣で翌朝目が腫れました…寝る前に読むのはオススメしません(笑) 現在夏休みで子供を怒鳴る毎日。 ストレスでトゲトゲになった心を優しく包んでくれて、なでなでしてもらった気分です。 私だったらどんなおかしをリクエストするか考えてみたけど、これといった物は思い浮かばず… これから生きていく中で見つけられたら良いなぁ

    1
    投稿日: 2024.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「死という終わりが分かって生きる」 そういう状況に陥った人しか分からない考えを知ることができた気がします。 しかし、読みながら自分と重ね合わせてました。 母が亡くなっていく姿を見た時、 もしかしたらこんな風に思ってくれてたのかなとか考えるとちょっとうれしかったです。 みんな誰しもいつ死がくるのは分かっているはずなのにそれを当たり前のように生きている。 僕は毎日一緒懸命生きる。 それを振り返る時間になった一冊です。

    1
    投稿日: 2024.08.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    生きるとは、死ぬとは、が優しく温かく綴られていた。きっと5年後、10年後自分の立場や周りの環境が変わったらまた読みたくなるのだろうなと思う。

    5
    投稿日: 2024.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    言葉にするのが難しい、というか言葉にするのがもったいないなと感じる作品だった。ただ一つ言えることは、梢ちゃんの言葉を借りると「きっと、そういうことなんだ」ってこと。私自身、幼い頃から死に対する恐怖心があって、寝る前にふと「死んだあとってどうなるんだろう」とか、「こう考えてる自分も死んだら何もなくなるのか」とか、こう「すべてが0になってしまう」ことに対しての恐ろしさがずっとある中で、この作品を読んで、生きている間も誰かを照らしているし、死んでしまっても誰かの光になるんだなと、じんわり心が温かくなった。自分の気持ちに素直に正直になることが受け入れるってことなんだなあとも思った。ずっと大切にしたい作品。

    0
    投稿日: 2024.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    30代で癌に侵され、余命をホスピスで過ごすことにした雫。 ホスピスで過ごす日々で、"悲運"な雫の人生が、"幸運"な人生に変わっていく。 死に向かうとき、生として最も輝く。 小川糸さんらしい、人生の理不尽さと優しさが同居したすばらしい作品。 もう泣きすぎるので、電車の中で読むのはオススメしません。 先生の、 「人の幸せというのは、どれだけ周りの人を笑顔にできたかだと思う」 という話しもすごく胸打たれました。

    1
    投稿日: 2024.08.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんて素敵な死に際だろうかと、感動した。 ただ文章自体はそこまで好みではなかったのと、 途中単調だなと思う部分もあった。 とはいえ、 こんなにあたたかい気持ちで死を迎えられるのって 理想的な死に方というか いつかおばあちゃんになったとき、こんなふうに 穏やかに死を迎えたいなと思った 「死」があるがゆえの日常の幸せを思い出すことができて 生きていること、美味しいご飯が食べられること、 日光を浴びたり、本を読んだり 穏やかな幸せを感じながら過ごせることに感謝した おばあちゃんおじいちゃんが亡くなったときのことを思い出して、 どんな気持ちだったんだろう って 聞きたくなった けど 家族に囲まれて、きっと幸せな最期だったと思う

    0
    投稿日: 2024.08.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とんでもなく泣いた。 悲しいわけでも、苦しいわけでもないけど 止めどなく涙が出てきた。 私もこんな風に逝きたい。 優しい人に勧めたい本。

    2
    投稿日: 2024.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    フランス帰国した日に読み終えた。チエコさんのおすすめ。父と母を思わずにはいられなかった。 そして母が昔作ってくれたババロアや牛乳寒天、そして白鳥のシュークリームを作ってみようと思った。また、れいかが好きなマカロンも。

    1
    投稿日: 2024.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ここまでずっと人気なのが納得。 ホスピスという死の間際を過ごす場所での物語で、健康で元気な人には考えられないような場所。そこで過ごす人達はどんな心情なのかなんて考えたこともなかったけど、こんな素敵な場所が実存するならそれは最良の最期の時間を過ごせるだろうと思った。 瀬戸内の土地が生み出す自然の美しさと雫の周りに表れた人達それぞれが個性や様々な思いを抱えて生きてきたんだな。

    0
    投稿日: 2024.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    知人に勧められて読んだ。 天国みたいなホスピスで死ぬまでの時間を過ごせるのは理想的かもしれない。 お菓子と人生を繋げて描く物語が良かった。 死を目前とした主人公が、犬と触れ合って余生を楽しむ描写等は幸せそうな姿を感じられて良かった。ただ、他の恋愛描写や、死後に風になるから手を振って(うろ覚え)の部分は自分には刺さらなかった。 温かなシスターや風景描写等が良かった。こんな最期の迎え方も一つの幸せだなと思う。 ただし、死を取り扱う作品の難しさを感じた。死を迎えるとはどういうことなのか、この本だけでは分からない。

    0
    投稿日: 2024.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    結婚式が嫌でしょうがなかったが、色々な事情があり、挙げることになったのだが、その時私は、不思議な感覚に陥った。私は私の招待客を当たり前だが知っているが、招待客同士は知らなかったりする。自分の結婚式をきっかけに、出会わなかった人が出会い、話している。時に私のことを話している。 次にこの光景を見るのは、たぶん私の葬式だろう、いや、見るのことはないが。その葬式には、私の話をしてくれる人がたくさん来てくれたらありがたいな、と思った。この本を読み、私はそのことを思い出した。人に幸せを与えられるような人になりたい、そして、後悔ない人生にしたいと改めて思った。

    3
    投稿日: 2024.08.13