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ライオンのおやつ
ライオンのおやつ
小川糸、くのまり/ポプラ社
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総合評価

805件)
4.3
384
269
105
20
5
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    人生の最後に食べたいおやつは何ですか――若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた――食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。 〇思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息をかんしやに変えれば、あなたの人生は光り輝くでしょう。 〇生まれるのも死ぬのも、自分じゃ決められないもの。だから、死ぬまでは生きるしかないんだよ。

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    自分が死へ向かっていくときの気持ちはどんなんだろう。怖くて怖くてたまらないと思う。病気にかかってしまった理不尽な事実を、ホスピスのスタッフさんや他の利用者さんたちとのふれ合いのなかで受け入れていく様が悲しい話としてではなく、前向きに描かれていてよかった。時々出てくるおやつの描写も美味しそうだった。

    1
    投稿日: 2025.06.07
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    人生の最後をどう過ごして何を大切にするかを考えさせられる作品でした。 死ぬことは決して悲しいだけじゃない。 ライオンの家のようなところで最期を迎えられたら幸せなんだろうなぁとちょっと羨ましい気持ちにもなった。 何度も読み返したくなる素敵な作品でした。

    1
    投稿日: 2025.06.06
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    死ぬことを受け入れること、 受け入れていいことといけないこととあるって自分の人生で考えてたけど 死とかそういうことは受け入れて、正しく自分と世界や宇宙との関係を認識していきたい

    1
    投稿日: 2025.06.02
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    主人公の女性は、若くして余命宣告をされてしまった。「ライオンの家」というホスピスで余生を過ごすことに決めて、その施設に入居するところから物語は始まる。 確実に死が絡んでくる内容だから、読むことで少し気持ちが落ちるかもしれないと思っていた。 もちろん切ない話もあるんだけど、読み進めると思っていたよりも良い意味で軽くて、ポップなエピソードや表現がたくさんあったなと思う。 私の中で、この本に出てくるとは想像もできなかった単語が2つあった。「このピンク要素いる?」みたいな賛否両論はありそうな気もするが、私はそこが良いなと思った。 変に真面目すぎる物語よりも人間味があるし、 小川糸さんのメッセージにもある「読んだ人が、少しでも死ぬのが怖くなくなるような物語が書きたい」という気持ちが伝わったからかな。 主人公の年齢は私と同じくらい。 もし今余命宣告をされたなら、全然受け入れられないだろう。 やりたいこと、行きたい場所、心残りだってたくさんある。 じゃあ果たして、毎日を充分に愛おしんで大事に出来ているかと言われたら、自信はない。 「大切なものは失ってから気づく」とはよく言うけれど、 失う前に気づいて、思う存分愛しておきたいよね。 そんなことを思い出させてくれるのが、こういう小説です。 大切なことを忘れてしまうなら、何度でも読めばいい。

    1
    投稿日: 2025.06.02
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    家で、1人で、落ち着ける時間に絶対読んで欲しい 涙が止まらない。読みながら泣くなんて久しぶり。 でも苦しい、悲しいわけじゃなくて死を題材にしている話なのに心が温かくなるという不思議。 今を精一杯生きよう、私に素直に正直に生きよう そんな想いにさせてくれる素敵な小説。 よい旅を。

    1
    投稿日: 2025.05.30
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    食堂かたつむり以来の著者の作品。食べものへの愛おしさと生きる意味への問いかけはわかるのだけど、ただ痛くて。ただ、「生きる」というお習字と、マドンナの、人の一生は蝋燭に似ている、という一言は心に残った。大学卒業してすぐに亡くなった友人の病床を訪ねていた日々を思い出した。自分にとっての思い出のおやつはなんだろう、残り少ない子どもたちとの時間に食べるものを大切に分かち合いたいと思った。

    7
    投稿日: 2025.05.24
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    死が怖くなる題材の作品は山のようにあるのに、こんなに死を題材にしているのに心が暖かくなる作品は他にないと思った。 人生に正解はない、生き方にも死に方にも正解はないし突然大きな力によってなくなってしまうこともある。その中で日々、生き死に囚われず明日が来ることを当たり前に思う自分は贅沢者なのだと感じた。この本を読んで、今までの人生について振り返ってみたけれど、やってよかったことよりあの時こうすれば良かったという後悔の方が浮かんでいる。自分はまだまだ人生を謳歌しきれてないのかもしれない。じゃあ人生をどう充実させていくべきなのか自分が本当に幸せを感じることはどのようなことなのか考えさせられる作品でした。 与えられた人生という映画のフィルムのように一度描いてしまえば書き直すことも巻き戻すこともできない日々をより濃く彩れるよう過去より未来を見つめ生きていきたいと思った。

    21
    投稿日: 2025.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    死を扱っているのに、あたたかい本。 ─ 思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。─ この文章がとても好き。 ただ、話の展開が多くないため、面白さを感じる本ではなかった。

    3
    投稿日: 2025.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    トータルとしてはすごくよかった。 私もこういう風に死にたいなと思ったし、命の期限が間近に迫っても今を精一杯生きることが大事なんだって納得できた。 不安に飲まれそうな時また読み返したい。 でも気になるポイントがいくつかある。 ①性的描写が気持ち悪い。 食堂かたつむりもそうだったけど、この作家さんの小説は性的描写が個人的に気持ち悪い。なければどちらも最高な作品なのに... ②お父さんと結婚した奥さん自分勝手すぎない?と思ってしまう。雫がどう思ってるのか確認せず結婚して3人で暮らそう!とか奥さんが「雫ちゃんと会いたかった」とか私が雫だったら無理。ホスピスに妹連れてくるのも無理。雫はいい人だったから受け入れられたんだろうけど。妹が登場してから感情移入できなくなった。

    2
    投稿日: 2025.05.10
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    死を迎える人達が、人生の最期に何を願い考え感じるのか、重たいテーマを突きつけられているけれど、レモン島の住人の優しさや温もりがちょうどいい緩衝材になって、心地よい読了感を味わえた。

    0
    投稿日: 2025.05.10
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    ステージⅣの癌患者、しーちゃん。 辛い治療は功を奏さず余命宣告がなされ、瀬戸内海に浮かぶレモン島にあるホスピス「ライオンのいえ」の住人になる。 ライオンは百獣の王。 そんな百獣の王のいえだから、何の心配もせず食べ、寝ていいんだと、マドンナから告げられ、しーちゃんは死と向き合っていく。 ろうそくが消えかけそうな状態の時、意識が朦朧として「あっち側とこっち側を行き来している感じ」の時、しーちゃんのように、すでに亡くなった誰かといろいろ会話していたりするのかもしれない。 そういう部分や、患者は描かれているのに医者の描写が全くないこととかも、ファンタジー要素を色濃くしているのかな、と思ったりした。 死と向き合うしーちゃんと、周りの人には死が負ではない、というか…それこそがファンタジーやん!ってなるかも。 死への考え方により、人を選ぶシーンかもしれない。 死が間近にあっても、日曜日のおやつは大きな「楽しみ」となり、生へつながっている。(しがみついているわけじゃない。) 明日の朝のお粥さんは楽しみだし、六花と触れ合うことで幸せだし、マドンナのタッチセラピーは気持ちがいいし…。 思うに、「楽しもうと思える気持ち」が、人間のもつ素晴らしいところなのかな。

    10
    投稿日: 2025.05.07
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    優しくほっこりしてちょっとおセンチになる作品。 ただ、一つ思うのは、死って、こういうもんじゃないんじゃないかなぁ、ということ。死んでみたことないから分からないけれど。

    19
    投稿日: 2025.04.29
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    また必ず読み返したい本。 病気に対しての考え方と生き方が素晴らしい。 自分が病気になった時、こんなに前向きにはいられないと思います。 どうやっても悲しい気持ちになったり、悩む日々を送るだろうと思いますがそんな時にもう一度この本を読みたい、また悩んでる人がいたら読んで欲しいと思う本でした。何故か温かい気持ちになれる、そんな気がします。

    2
    投稿日: 2025.04.28
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    自分がいろんな人に支えられて生きてることが当たり前のことじゃないと改めて感じた。辛い状況に陥ってなかったら出会えなかった人もいる。 今周りにいる人達や環境に対して感謝して生きたい。

    7
    投稿日: 2025.04.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何気なく生きている毎日のありがたみを教えてくれる作品。 主人公の雫さんがお父さんのためにミルクレープを作るシーンでは、自分の家族と照らし合わせてしまい涙が止まらなかった。 自分だったらどのおやつをリクエストしようか、考えてみようと思う。

    1
    投稿日: 2025.04.28
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    1番心に残ったのは、瀬戸内のレモンの木や海など情景がとても綺麗で。お粥や、おやつも丁寧に盛り付けられていて美味しそうな。そんな情景が想像できて、わたしも最後はライオンのいえで終わりたいなって。 登場人物も温かい人が多く、 死が近くなると、鎧がはずれていって素の自分に戻っていく。 涙がとまりませんでした。

    1
    投稿日: 2025.04.28
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    様々な病気で余命宣告を受け、残された時間を過ごすホスピス。そこに集う人々が限られた命を精一杯、大切に生きている姿が胸を打つ暖かく、優しい物語でした。 心が温かくなり、涙が出ました。

    0
    投稿日: 2025.04.24
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    読後の感想を一言で表すと 「朝の日差しのようにやわらかな物語だった」と言えるでしょうか。 物語の舞台となるレモン島の美しい自然の描写や、魅力的な登場人物に心奪われます。 印象的な内容としては、主人公の死期が近づくにつれ「出来ること」がどんどん減っていき、切なさを覚えます。愛犬を抱きしめることや、楽しみにしていたおやつを口にすることもできなくなります。そして何より、最も言葉を交わしたい相手に声が届かなくなっていきます。 しかし一方で、死期が近づくにつれ「感謝の念」や「日常のあらゆる場面の美しさに気がつくこと」は増大していくという反比例の関係が表れます。 これは主人公の言葉を借りるなら 「私は悲しいのだ。ただただ、この美しい世界にお別れを告げなくてはいけないことが、切なかった」からこそ、湧き起こった気持ちや感性なのだと解釈しました。 このように繊細な対比や「死」についての力強く前向きな描写があり、非常に感極まりそうな終盤で、(私にとって)思いもよらぬ残念なことが起こります。 それは死者との対話シーンです。 …ここまで築いてきた繊細な世界観が一気にチープなものへと崩壊していきました。必要なやり取りなのかも知れませんが、もう少し丁寧に、ここまでのエクスタシーを損なわないで欲しかった…というのが個人的な感想です。 ラストのエピローグ的なやりとりも軽やかなものに感じられ、終盤で「素材の良さ」を活かしきれなかった感じがします…。 すみません、偉そうに…。 キレイな物語であることは間違いないです!

    0
    投稿日: 2025.04.24
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    私も同じ30代前半 当たり前のように来年も健康でどこにでもいける身体だと思ってる。 また今度でいいや〜もう少し後でいいや〜 なんでも先送りしてる 住んでみたかった県外 国内旅行、海外旅行 英語の勉強 後回しにしてちゃダメだなって思った本 あと私やっぱり味覚は覚えてられないからおやつを作ってもらえないかも笑

    0
    投稿日: 2025.04.22
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    死をテーマにした物語なのに最後まで心温まる物語だった。 主人公がどんどん身体が弱っていって、自分の力で歩くことも辛く、喋ることもままならず、リクエストしたおやつも食べることが出来なくなってしまうところは涙が出そうになった。日に日に衰えていく様子を想うと読んでいてすごく切なくなったけど、最後の最後まで大切に生き抜いた姿は本当に素晴らしかった。最高に幸せな大往生を見せてもらた。 夢と現実を行き来する場面ではいろんな人が会いに来てくれて感動した。主人公みたいにたくさんの人に見守られ、迎えに来てもらえたら本当に最高だなと思った。 〝人生は、一本のろうそくのようだ。ろうそく自体は、自分で火をつけることはできないし、火を消すこともできない。 一度、火が灯ったら、自然な流れに逆らわず、燃え尽きて消えるのを待つしかない。” 人生を味わい尽くし、「ごちそうさま」と言える最期を迎えたい。

    34
    投稿日: 2025.04.22
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    切なくて美しい物語だった。 「ライオンの家」というホスピスで出る3時のおやつは、患者さんの一番の思い出のおやつをリクエストで出す。思いの込もった一週間に一度のおやつが、生きる楽しみであり、時間の感覚であって、感動的だった。 死というものに真っ向から真摯に向き合っている作品だと思った。

    10
    投稿日: 2025.04.19
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    余命宣告された主人公の雫が、瀬戸内島のホスピスで最後を迎える話し 亡くなる物語なのに何故か温かい空気がずっと流れてます タヒチ君、マドンナ、かの姉妹、登場人物全てが皆んな優しい 毎週日曜日のおやつの時間を楽しみにしているが、おやつそのものはもちろん、楽しみに思う時間全てが大切なんだと気付かされます 自分の最後もこんなホスピスがいいなって思えました ただ読みながら、世の中こんな綺麗に最後を迎えられる人はどのくらいいるだろうか 現実には、機械的に片付けられてお終いってなる人の方が多い気がしてしまいました

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    途中、読むのが苦しくなるかなと思っていたけれど雫がだんだんも病気を受け入れていくところや!ライオンの家のマドンナに惹かれてどんどん読めていった。 最後は涙が止まらないぐらい泣けた。

    2
    投稿日: 2025.04.18
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    言葉の使い方が綺麗で、自分もそこにいるかのような感覚になれました。レモンのような爽快な空気の中で進む温かな物語…心が疲れた時にまた読み直したいです。

    6
    投稿日: 2025.04.17
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    ひとことで言えば33歳の主人公がホスピスで死に向かうお話。短い時間のお話しながら、さまざまな人とのふれあいや心の動きが温かに描かれ心を打たれた。 生きている中でよく「消えてしまいたい」と思うことはたくさんあるが「死にたい」と思ったことはないような気がする。 それでも死は確実に誰にでも平等に訪れるのであれば、ライオンの家で最期を過ごしたい、という方は私だけではないだろう。 マドンナの言う「オーガズム」はこの先ずっと気になると思う(笑)

    1
    投稿日: 2025.04.16
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    涙腺崩壊注意 余命を過ごすため父にも知らせず 瀬戸内海の島のホスピスに入居する 主人公の雫は33歳女性 このホスピスでは 毎週日曜日にお茶会がある もう一度食べたい思い出のおやつを 入居者はリクエストできる くじ引きで選ばれたおやつを できるだけ再現して みんなで食べる 最期まで精一杯生きようと 強く思わせる本でした ホスピスの代表の マドンナの言葉は優しくて いくつも心に残った 自分も、そう信じたい にしても この本は新幹線で読んじゃいけない 新横浜、東京あたりで 2度、号泣してしまった 全く涙腺が緩いおじさんだ

    10
    投稿日: 2025.04.15
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    良書であると評判だったので購入。 順調に読んでいましたが、主人公の生い立ちと私の生い立ちが重なり、つらい記憶がフラッシュバックして感動できませんでした。 家庭環境に恵まれない毒親育ちの人にとっては、親子の絆とか、よく分かりません。 それがすごく勿体なかったです。

    1
    投稿日: 2025.04.12
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    死について考えさせられるいい話だったと思う。 ただ比喩表現がくどくて鼻につく。あと登場人物が自分たちで動いているというより物語のために動かされているように感じる。 ところどころ唐突に出てくる下ネタも雰囲気にあってないし、設定は現実なのに中身がファンタジーで自分はあまり好きにはなれなかった。

    5
    投稿日: 2025.04.11
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    今を生きる。ご飯を食べること、おやつを食べること、人を好きになること、いろんな感情を大事にしながら過ごしたい。

    0
    投稿日: 2025.04.11
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    死と向き合う物語。 ライオンの家で出会った人たちの温かさ、 こんな最期を迎えられたら幸せだなと思うけれど 死と隣り合わせの日々を過ごす辛さも切なかった。 死について考えさせられる一冊でした。

    3
    投稿日: 2025.04.06
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    きっと読む人によって、色んな感想を持たせる作品なのだろうと思う。 それだけたくさんの要素がギッシリと詰まった、素晴らしい作品だった。 この作品は読み進めるにつれて、確実にある一点へ収束していくのは明白なため、残りのページが少なくなっていくことに非常に怖さを覚えた。 前半から泣かされるのに、中盤以降はさらに泣かされるのだ。 自分の最期はどんな形で迎えるのだろう、自分は一体誰が迎えにきてくれるのだろうと考えながら、主人公に自らを重ねながら読ませてもらった。

    4
    投稿日: 2025.04.03
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    後半は涙なしでは読めませんでした。 それは「死と向き合うこと」=「今を生きる」ことについて 考えて生きている人の美しさを描かれているのに対して 現在の私の悩みが贅沢だと感じたからです。 「今より良い環境へ」ではなく「今をどう生きるか」 「今より豊かに」ではなく「今をどう過ごすか」 私にはそう伝わってきました。 自分の見る景色が変われば生活の満足度も変わるんですよね。 小川糸さんの作品は主人公の目を通した景色の移り変わりが 本当に素敵で感動しました。 「今、私はどうしたい?」 そう問いかけながら過ごしたいなと思います。

    16
    投稿日: 2025.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    雫さんと私は同い年ということもあり、情景が目に浮かぶようだった。気持ちもすごくよく分かる。 ホスピスに入って、死(人生の終わり)を受け入れていけて良かった。 ホスピスに入って、日曜日のおやつのエピソードも感動した。 私の心に残るおやつって何だろう。 当たり前に感じてしまってる日々は決して当たり前じゃないし、 日々をしっかり生きようと思った。 私の人生の中で好きな本になった。 小川糸さんを読むのは、初めての作品だったけど、それがライオンのおやつで嬉しい。 雫さんは、ワンちゃんと妹さんが欲しいという願いが叶って良かったね

    2
    投稿日: 2025.04.01
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    正直自分が苦手な題材で、途中怖くなって本を閉じてしまう時もあった。 でも最後は心が暖かくなって読み終えてよかったと思った。 ライオン、おやつの表現ももちろんのこと、私が好きな表現は、心が乾燥している。でした。 今は生まれたての赤ん坊を育てているけれど、ここにまた戻っていくなら、見逃すことのないように時間を大切に過ごそう。

    1
    投稿日: 2025.04.01
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    これからはもっと、自分に正直に生きよう、と。 ありのままの自分を丸ごと受け入れて、 醜い部分も、未熟な部分も すべて認めて、素直になろう。 せっかく生きているんだからさ、 おいしいものを笑顔で食べなきゃ。 人はな、楽しいから笑うんやないんやて。 笑うから、楽しくなるねん。 そんなに簡単に、自分の生き方を変えることはできないもの。でも、自分の人生を最後まであきらめずに変えようと努力すること、そのことに大きな意味があるのだと思った。 余命あとわずかになって、素晴らしいホスピスで過ごす暖かい物語。今、生きている事がどれだけ幸せなのか、どう生きていくのか、過去ではなく未来でもなく今を生きたいと考えさせられました。単純ですが、1日1日を幸せに生きていきたい。

    11
    投稿日: 2025.03.30
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    後半は涙がボロボロ止まらなかった。バッハの無伴奏チェロ組曲を聴きながら読了。 マドンナの言葉、死への恐怖や寂しさを感じる人達に同じように接することができたらどんなにいいか。 主人公や、登場人物の優しさに寂しさもありながは心が温まった。

    1
    投稿日: 2025.03.30
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    恐らくはじめて小川糸さんの本を読んだ。本を開いてすぐに紡がれる言葉から心地よさを感じ、これはアタリだ!という直感が身体から湧き出た感覚。 終末医療が題材だが、人間模様の描写がメインのせいか不思議と悲壮感がなく、読後暖かい気持ちになった。 人生を蝋燭に喩える表現がとても好きだった。

    2
    投稿日: 2025.03.30
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    「ツバキ文具店」をふと思い出し、小川糸さんの本を手に取った。人生の最期はどんな風にすごしたいかな。死を優しく、穏やかな気持ちで迎えることができたら、なんて幸せなことだろう。

    1
    投稿日: 2025.03.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    だんだんと死に近づき、心境や身体的にも変化していく過程がとてもリアルに描かれていました。 ただ、ファンタジー要素と下ネタが少しアンマッチに感じてしまいました…。

    1
    投稿日: 2025.03.29
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    すごくあったかい気持ちになる話 人との別れはつらいし 死ぬ間際に後悔することってたくさんあるけど あたたかい毛布に包まれるように最期を迎えられたらどんなにいいだろう 登場するお菓子も思わず味を想像してしまう こんな風に甘いんだろうなとか 蘇 食べてみたいなあ

    1
    投稿日: 2025.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    決してハッピーエンドとは言えないはずなのに、悲しいというよりも、とても心温まる幸せな気分になれる作品だった。 生きていく中で「なんで私ばっかり」って思うことは必ずあるけど、そのモヤモヤの答えに導いてくれるような、そんな言葉がたくさん散りばめられていた。 特に 無駄なことなんて、ないんだよ。 ひとつも、意味のないことなんて、ないよ。 という言葉。 今の自分はこの言葉をかけてもらいたかったんだと、気がついた。 この本を通して「生きる」ことについて深く考えさせられ、より日々を大切に、自分自身を大切に生きていこうと思えるようになった。

    5
    投稿日: 2025.03.26
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    雫がだんだんと死に近づいていく姿は切なかったけど、でも悲しいことというよりは穏やかで暖かさを感じる最後だった。 最後の晩餐は何度も考えたことがあったけど、 自分が人生最後に食べたいおやつってなんだろう? 当たり前に生きているけど、もっと大事に日々感謝しながら過ごそうと思った。

    2
    投稿日: 2025.03.25
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    生きる事のありがたみとか、愛おしさとか、辛い事とか、寂しさとか、明るい暖かい瀬戸内の綺麗な海の情景と一緒に、胸にじんわりと残った。 誰もが他人事の話ではなくて、今の時間を出来るだけ笑って、大事に生きようと思った。

    1
    投稿日: 2025.03.24
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    死を覚悟する姿がかっこよく、素敵だと感じました。私は、死を恐れる気持ちの方が大きいですが、この本読むと死に対して言い方は違うかもだけど興味を持ちました。自分の気持ちの持ちようで物事は大きくかわるんだなって!

    1
    投稿日: 2025.03.23
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    人生の最後に食べたいおやつは何ですかーー 余命宣告を受けた主人公が、ホルピスで過ごす心理を描いている。 私もこういう風に、静かに最後を過ごせるのだろうか…と思いながら読みました。 こういう場所に巡り合いたい…

    7
    投稿日: 2025.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    余命が告げられるというのは、きっと私には計り知れないほどの怒りと悲しみで溢れることだと思います。でも雫さんは、雫さんらしく受け入れたから、ライオンの家の方々や家族、タヒチ君にあたたかく見送られて旅に出たのだと思います。ミルクレープが食べたくなりました。

    1
    投稿日: 2025.03.22
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    ライオンの家、という名前にまずはセンスを感じた。 ホスピスの空気は温かく、人生で大切なことを先に教えてくれるような作品だった。 生きているうち、健康的なうち、若いうちにしか味わえない「今」を味わえる贅沢を、全ての人にも知って欲しい。自分もそれを知った人なので、とても共感した。

    2
    投稿日: 2025.03.22
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    じわぁってあったかくなる本。 起承転結みたいな、荒波はないけど、 自分が突然余命を宣告されたらどうするかなって考えながら読みました。

    1
    投稿日: 2025.03.22
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    ご飯が食べたいと思えることも、星空を見て綺麗と思えることも、お腹いっぱい空気が吸えることも、自分の足でしっかりと立てることも、当たり前じゃないんだ。

    3
    投稿日: 2025.03.21
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    無理にねじ込まれたような低俗な下ネタがきつい&くどい…。キスシーンもファンタジーすぎる。死と向き合う過程の描写が見事だっただけに、なおさら残念に感じた。

    2
    投稿日: 2025.03.20
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    重いストーリーではあるけど重くなりすぎないように描かれていると思う。とはいえホスピスが舞台なので人が亡くなるし、主人公の病状が悪化していくのは読んでて辛い部分もある。ホスピスで働く人たちは、死に向き合い続けていてすごいなという気持ち。

    2
    投稿日: 2025.03.19
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    私は死を意識したことはない。 毎日生きているのが当たり前、そんな日々が永遠に続いていくと心から信じている。しかし、人はいつ死ぬか、病気になるか、動けなくなるかわからない。そして、その時になってこれまで当たり前であったことがどれだけ価値のあることだったのかを悟るのだと改めて感じた。 自分も人生の最後にそう思うようになると考えると少し寂しい。今から、自分が感じること、動けること、触れること、食べれること、あらゆるできることを自分の五感で最大限に堪能して生きていきたいと思う。

    2
    投稿日: 2025.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    終始、ずっと心が温かくなる作品だった。 この本はインスタのオススメによく流れてきてた。食品メーカーで現在就活真っ只中の私は、本来は本を読む暇はないのだけれど︎^_^ 食べ物に触れた作品を読むのはきっと就活にもいい事だ!と信じて読んでみました。 おやつには、生きる気力を増大させる力があるんだと思いました。皆自分の思い出に残っているおやつを選んでいたけど、共通していたのは、必ずおやつを通して人との関わりがあること。おやつは味もそうなんだけど、人との思い出を生み出す役割も果たしているんだと思った。 私が今リクエストするなら、小学生の頃、祖母と一緒に作った白玉だと思う。白玉粉から一緒に練って、白玉がお湯から浮いてきたら出すんだよ〜って教えてもらって、家族皆で一緒に食べたあの白玉、あんこは私の好きなこしあんじゃなくてつぶあんだったし、年に一回食べれるかどうかだったけど、あの白玉はすっごく美味しかった記憶があります。祖母は認知症になってしまい、私は祖母と孫として関われることはもうなく、あの白玉も作ることは出来ないけれど、祖母とのかけがえのない思い出だなあとしみじみ感じます。 食べることは、生きること。生きる上で辛いことがあっても、おやつの時間で人参を垂らしてもらうことで、明日も少しだけ頑張ろうという気持ちになれそう。誰かの生きがいを作りたい。食品メーカーを志す気持ちも一層強くなったように思います。 表紙は六花は確定として、タヒチ君か雫か分からなかったけど、私はタヒチ君だと思いました!光に向かっていく描写なので、これは亡くなって光となった雫に向かっていってるのかな、手を振っているのかな…と推測しました。泣ける、、、、 主人公は生死をさ迷ってはじめて、当たり前のことに感謝できるようになったと書かれてありました。私たち読者は、元気に生きているうちにこの価値観に触れられて本当に幸せだと思います。ご飯が食べられていること、友人や家族と笑い合えること、趣味を楽しむこと、一つ一つが奇跡で成り立っているのだと実感しました。 私も最後にごちそうさまでした、と言えるように、今を後悔ないよう精一杯生きていきたい。

    7
    投稿日: 2025.03.16
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    小川糸さん、絶対好きだと思っていたけど読んだことなかった。ここ10年ほど英語ばかりで日本の小説を読む余裕がなく。で初めて読んだけどやっぱり好みだった。 p67「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。」なんて素敵な言葉。 蘇、お粥、豆花…いいな~ p41 「粥有十利といって、お粥には十のいいことがあると言われています」 「色艶がよくなる。力が出る。寿命が延びる。安らかになる。頭が冴えて口の中が爽やかになる。消化がよい。病気を防ぐ。飢えをいやす。渇きをいやす。お通じがよくなる」 知らなかった!! お粥作って食べてみようかな。 ピーナツスープをかけて食べる豆花、おいしそう! p62 「雪みたい、と私は思った。雪の結晶も、手のひらにのせた瞬間、姿を消す。豆花も同じだった。舌にのせた瞬間、ふわーっとどこかに消えてしまう。」 p136 「ライオンはもう、敵に襲われる心配がないのです。安心して、食べたり、寝たり、すればいいってことです」 「そっか、だからここはライオンの家なんですね」 「おやつは、体には必要ないものかもしれませんが、おやつがあることで、人生が豊かになるのは事実です。」おやつって響きが好き。 こんなホスピスなら死ぬのが怖くなくなるかも? 自分も最期にこんなところに入れたらいいな。こんなふうに穏やかに過ごせたらいいな。

    3
    投稿日: 2025.03.15
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    恐ろしいぐらい久しぶりに本を読んだ ん〜よかったが、 あまりに話ができすぎていたような まあフィクションだから仕方ないんだけど、、、

    1
    投稿日: 2025.03.14
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     いい子でいたいし良くないところを隠して振る舞うけど、どうして私のことをわかってくれないのと理不尽に責めたくなるときがある。見せたい部分しか見せてないくせに。  「きみも悪い人でよかった」っていう曲を思い出した。私はこの曲を、きみも悪いところがあったんだねってお互いの悪いところを見せ合えた2人の曲だと解釈してるけど、そういう関係が理想だなと思う。

    0
    投稿日: 2025.03.14
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    心温まる作品です☕️ 楽しいことも辛いことも嬉しいことも哀しいことも全て生きているから味わえるんだなぁって考えさせられました。でもちょっと糸さん粟鳥洲さんって

    2
    投稿日: 2025.03.14
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    読み始めたら、最後まで止まらなくなった。 ご飯がらみの軽い小説かな?と題名だけ見て思ったのですが、そうではない。 「これからの人生が、かけがえのない日々となりますよう、スタッフ一同、全力でお手伝いさせていただきます。」 ここでは、日曜日にゲストの思い出のおやつを再現し、その思いでとともに味わう。自分のリクエストがいつ出てくるのかはわからない。それは、毎日大切に作られる朝のお粥、昼ご飯、一汁三菜の夜ごはんとともに、ゲストたちの生きる力になる。 最後まで、本当に素敵なお話しでした。 電車で読んではいけません!(笑)

    1
    投稿日: 2025.03.13
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    生きるとは何か、死を前にして生きることの素晴らしさに気づいた雫。感謝の念をもって生涯を全うできた。暖かいなかに大切な真髄を感じた物語だった。

    0
    投稿日: 2025.03.11
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    切ないのに、登場人物全員がいい人たちすぎて、心が温かくなる 私もレモン島へいってみたい、葡萄畑からの景色をみたいと思った 1日の中になにか楽しみ・前向きになれるものを探して、生きていきたいと思った

    0
    投稿日: 2025.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    若くして余命宣告をされ、最後を瀬戸内海のホスピスで過ごすことにした。 優しく強く、誰からも良いことして自立して育った主人公。最後を自分の気持ちに素直に暮らしたいと考えた。 毎週おやつの時間があり、おやつを通してその人の思い、思い出を感じていた。 主人公は最後、会いたい人にも会えて思い残すことなく人生を遂げた。 父のことを思うと切ない。頼られず、1人で生涯を終えようとしており、父としてもお別れの準備がしたかったのではないか、尽くしたかったのではないか、結婚のタイミングや説明など思いやることができたのではないかと思うと後悔が残りそうだが、生き様を貫いたと気持ちを尊重することにしたよう。人が孤独ということを子供の頃から受け入れていた強い子だったと。

    1
    投稿日: 2025.03.09
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    死を扱った話だけども読了後は不思議と温かい気持ちになれた。印象に残ったのは、マドンナのセリフで「生きることは、誰かの光になること。自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやってお互いにお互いを照らしあっているのですね。」の部分。素敵な解釈だと思ったし自分も誰かにとってそんな存在でありたいと思った。 自分にとっての最期のおやつは何にしようかなぁ。

    1
    投稿日: 2025.03.05
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    小説を読んでこんなに泣いたのは久しぶり。全体を通して「死」が描いてはいるんだけれど、不思議とあまり悲しくない。生と死はある意味とても近いところにあり、死を考えることはつまり「どう生きるか」に繋がっているんだなあとしみじみ思う。私も最期に「ごちそうさまでした」ができるくらい、一生懸命にこの命を全うしたいなあ

    2
    投稿日: 2025.03.04
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    人生の価値を決めるのは、有名になることでも、ただ長く生きることでもないこと。 誰かを笑顔にすること。 感謝をして生きること。 大切なことを、改めて思い出させてもらえました。 この本で感じたことを胸に抱いて生きていきたい。

    0
    投稿日: 2025.03.03
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    泣いた。何回も泣いた。 キスシーンだけ馴染まなかったけど、死ぬ前は欲が湧くというし、そういうことなのかもしれないなと納得させれば何も問題なし。 主人公と自分が180度違う人間だけど、誰しも不必要に我慢している部分はきっとあるのだろうな〜最近ストレスあるな〜と感じていたところだから、不幸を吸い込んで感謝で吐こう、と作中に出た文章のように、そう思った。 よく泣かされた〜!

    0
    投稿日: 2025.03.02
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    瀬戸内に住んでいるので、気になって読んでみました。 終始優しい文章と内容で、本当に瀬戸内の穏やかな海のような小説でした。 今、私たちが生きている上で当たり前のこと。そのどれもが命が終わるカウントダウンの中では格別に輝き、意味を持ち、幸せなことを実感する。 日々忙しく生きている今の日本人は、大切に出来ていないよなあ。娯楽が増えた日本では、生き物が生きる上で最低限の事だけでは物足りないよなあ、と。 足るを知る、ことがいかに難しく、尊いか。人間って、もっともっとって欲が出てしまう生き物で、そしてそれは悪いことではないのかな、と。その欲があるからここまで人類の文明は発達してきたし、生きながらえてきた。 だから、足るを知ることが尊いことである、ということを頭の隅に置きながら、前に進めるときはどんどん前に進んでいけばいいのかな。つらくなった時にそこに立ち返ることができればいいのかな。わたしは思いました。 そんな思考をめぐらせながらあっという間に読み終えました。 もし、今少し疲れている人がいたら、温かい飲み物を飲みながらお家で読んでみることをオススメします。きっと、自分に優しくなれると思いますよ(^-^)

    1
    投稿日: 2025.03.01
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    美味しい食べ物がたくさん出てくるお話かと思ったけど、生きることへのあくなき執着と生きていることの美しさを感じた。

    0
    投稿日: 2025.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どうしてこんなに力強く生きることができるんだろう。人はろうそくと同じで消える直前が最も美しいというマドンナの言葉に胸を打たれました。雫だけの話ではなくてそれを取り囲む人々の話でもあってとても感動する一冊でした

    0
    投稿日: 2025.03.01
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    何回も何回も泣いたしあたたかい気持ちになった。瀬戸内の自然や空気を感じられた。マドンナや田陽地くんや、食堂のシマさんマイさん、六花、ホスピスの仲間たち、ボランティアの人たちみんなあったかかったなぁ。ライオンの家で自分も最後を迎えたい。ごちそうさまでした、って最後に言えるように人生をしっかりと味わいたい。周りの人をたくさん笑顔にしたい。

    15
    投稿日: 2025.02.25
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    今生きている自分も周りの人も、この世界の全てが尊く感じられる 朝読むのにぴったり またもう少し歳を取ったらもう一度読みたい本

    2
    投稿日: 2025.02.25
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    年が近い主人公の末期癌の話。 死が身近なのにホスピスの穏やかさ&景色が浮かんできて良かった 最後に食べたいスイーツを想像した 泣いた

    7
    投稿日: 2025.02.24
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    美しい瀬戸内海の描写が、目の奥に浮かんでくるようなそんな表現の数々にぐっと惹き込まれました そしてそれは、一人一人の人生のフィナーレを飾っていて、 人生を生き抜くことへのご褒美にも感じました 読んだ後ふわっと心に暖かさをくれる本です

    2
    投稿日: 2025.02.24
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    ホスピスの話だけど、不思議と暗い気持ちにならないお話。 小川糸さんは食べ物にまつわる話がとてもいい。 私は最期に何が食べたいと思うだろう。 おやつって、やっぱり人生に彩りを与えてくれるものだなぁ。 死ぬと、人は光になる、という一節が好きだった。

    1
    投稿日: 2025.02.23
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    文章は全体的に温かな表現が多く、読んでいて心地よかった。 タヒチ君とのやりとりは、優しく穏やかな時間が流れており素敵だった。自分も死ぬ前にこんな人と過ごせたら別れを惜しむ気持ちももちろんあると思うが幸せな気持ちになるだろうと思った。 また、本のタイトルにあるように、毎週一度だけのおやつの時間も好きだった。みんなそれぞれに思い出がつまった最期に食べたいおやつがあって、そのストーリーが素敵で、それを思い出しながら味わって食べるおやつは格別だろうと思う。 病院で苛立ちや虚しさ、受け入れられないなどのいろんな気持ちを抱え葛藤しながらただ死ぬのを待つよりも、温かな環境の中で最期に会いたい人に会えて食べたいものを食べられてある程度自由がきくゆったりとした時間の流れのなかで穏やかな気持ちで最期の時まで過ごせるほうが幸せなのではないかと感じた。 それぞれにこれまでの人生があって後悔や苦しみがあると思うが、終わりよければすべてよしという言葉の通りであると思う。 いっぱい寝て笑って体で感じて今を生きる。その時その時を大切に生きることで、健康な時には感じなかったことも感じられるのだろう。 また、他人に気を遣い自分に嘘をついたり無理をしたりせず自分らしく生きることの大切さも学んだ。 最期まで自分らしく生を全うできるよう手助けしてくれるホスピスっていいなと思った。不治の病で余命短いのなら、そういう最期の迎え方もいいと思った。 今回この本を読んで、生きるとは何なのか、何のために生きるのかについて考えることができ、死生観も深まった。また、ホスピスについてあまり知らなかったが、最期の迎え方について考えさせられ、自分の考えの幅が広がった。

    1
    投稿日: 2025.02.23
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    人生を終えようとする主人公の気持ちの変化や、ライオンの家で過ごす人々の人生、思いが丁寧に描かれている。 自分が人生の終焉を迎えるときには、こんなホスピスがあって欲しい。 心穏やかに死を迎えられる場所がいかに心の支えになるのかを考えさせられた。

    2
    投稿日: 2025.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    余命宣告を受け、人生最後の時間を「ライオンの家」というホスピスで過ごすことに決めた主人公の雫。 そこにはライオンの家の代表者である物腰の柔らかい品のあるマドンナという女性や、入居者におかゆやお菓子を作ってくれる狩野姉妹、いろんな思いを抱え最期の時間を過ごす入居者たちがいた。 今までは死というものに対して悲しいだったり別れが辛いだったりとネガティブなイメージを漠然と持っていたけれど、「昇天」という言葉がぴったりな旅立ちをしたアワトリス氏や、最期までコーヒーを振る舞い続けたマスター、父や妹に出会え心置きなく眠りについた雫。 いろんな人たちの大往生に触れたことで、死というものの概念が変わった。 命の尊さや儚さを身にしみて感じて胸がぎゅっとなった。 身体から魂が抜けたとしても、ずっと大切な人を見守り続けることはできるのかもしれない。

    27
    投稿日: 2025.02.19
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    読んだあと、じんわりと思い出し涙が出た。死に向かう人のことが少しわかった。ひとりで静かに読みたい本、あっという間に読み終わった。

    0
    投稿日: 2025.02.19
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    読書会で紹介された本。 自分がこれから一番気になる瀬戸内が小説の舞台であるところが嬉しい。 「死」がテーマなので、涙腺が緩みっぱなし。 ただ、「死」を全面に出し過ぎてしまい、何か死が”使われている”ような感もあり。 小説としての深みはどうなのかな、と感じた。 (太宰治が頭をよぎる) でも、このように「死」に向き合う時は必要なのだと思う。 しおりに書かれている言葉。 「できれば笑顔で人生を終えたいものですね」 以下抜粋~ ・今というこの瞬間に集中していれば、過去のことでくよくよ悩むことも、未来のことに心配を巡らせることもなくなる。私の人生には、「今」しか存在しなくなる。 そんな簡単なことにも、ここまで来て、ようやく気がついた。だから、今が幸せなら、それでいい。

    3
    投稿日: 2025.02.15
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    夢と現実の狭間、生と死の狭間をただよっているような感覚だった。瀬戸内のレモン島の温かな風がたまらなく気持ちよさそうで行ってみたくなった。 「ごちそうさまでした。」そう言って旅立った雫さんがどこかおかしくてとても暖かくて、心の底から羨ましかった。それくらい幸せそうな旅立ちだった。あちらの世界に行った後の素敵た約束、私もしたいくらい素敵。死って怖いものって考えもあるけれど、お花畑とか楽園とか光とか希望のイメージをもつとそれすら楽しみに思えてきて不思議。亡くなってから3日目の夕方、ビーチで夜空に向かって手を振ってほしい。六花と一緒に。とても素敵なお約束だと思う。 お話に出てくるおかしやごはんがあまりにも美味しそうで美味しそうでよだれがでた。私はお母さんの蒸しパンが食べたい。

    4
    投稿日: 2025.02.15
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    レモン島にしーちゃんが来て1か月なんだ。よくぞよくぞ見つけた、人ごとじゃない必ず来るもので避けられない場面、お父さんに知らせないでマドンナに全て任せて、覚悟したつもりが同じ棲家の亡くなった人を見て動揺するところがなんとも言えない。マドンナの要所に助言する的確なのが凄いです、迷いがないのが凄いって事。六花との出会いにむちゃくちゃにしたぬいぐるみが最後は守ってくれるって本当にありがとうだよ。ライオンになるのはまだ早いと思うのにやってくる、タイトルの意味が分かる後半、3日目にタヒチが海に挨拶する場面が印象深い

    22
    投稿日: 2025.02.13
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    感情を刺激されるのが苦手で、読書は穏やかなエンタメであってほしいので、命を扱う物語は極力避けるようにしています。 小川糸さんの作品なら…と、心が辛くならないことを期待して手に取りました。 瀬戸内の島の美しい景色と、個性的な登場人物たちの優しさ、そして犬の六花の愛らしさに助けられながら読了。後半はやっぱり心が揺さぶられ、ポロポロと涙を零しながら読みました。 生と死という重いはずのテーマなのに、軽やかで、暖かくて、まぶしい物語。 読み終えて本を閉じたあとも、瀬戸内のレモン畑とキラキラした海、柑橘の香りいっぱいの風を目の前に感じるようでした。 小川糸さんの作品に心をほぐされる方がたくさんいるのだろうなと感じます。私ももちろん、その1人です。

    2
    投稿日: 2025.02.13
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    生きることの辛さを描く作品は多いけど、生きているだけで、存在しているだけで美しくて素晴らしくてありがたい事なんだという話は少ない。それは共感性がないから。人はすでに持っているものには気付けない生き物で失いそうになってやっと初めてそれを持っていたということに気付けるのだ。聖書でさえ人間には原罪があるからこの世に生きることは辛いとある。 このお話を読んで、空が青くて、ご飯が食べれて、自分の足で歩けて、言葉が話せて、ただ存在すること自体が尊いものに思えた。お風呂に入ったらお湯が温かくて涙が出た。 この気持ちを忘れたくないと思う。 薄れていく雫の意識の描写は亡くなった私のおばあちゃんを思い出させた。言葉も出ない中で私が話しかけると笑顔を作って何か聴こえないけれど口を動かして私に話しかけてくれた。雫のようにおばあちゃんも最期は幸せな気持ちで溢れていたらいいなと心から思った。

    9
    投稿日: 2025.02.12
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    どんどん死に近づいていく主人公の姿を見ていられなくて何ページかごとに休憩しながら、また日をあけながら読んだ 不思議なことに死への悲壮感はなく、読み終わってからは、おやつを食べている時のようにほんのり温かい気持ちになった

    4
    投稿日: 2025.02.11
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    瀬戸内の豊かな自然の描写がとても美しい。 こんな風に自らの死を受け入れ、これまでの出逢いに感謝して人生の終焉を迎えることができたとしたら、きっと幸せだと思う。 読み終わった後は温かい気持ちになれた。

    3
    投稿日: 2025.02.10
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    正直最初は大袈裟だな〜と思っていたけれど、思ったより主人公の病気が進むのが早く、少し悲しかった…サクサク読めた

    1
    投稿日: 2025.02.09
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    人生のクロージングに向けて、何とも暖かくなる物語。 今を愛おしく感じられる物語です。 「ライオンのおやつ」 のタイトルからは想像できない、ホスピスにおける一人の女性の生き様の物語でした。 といっても、まったく暗い物語ではありません。 余命宣告された主人公の雫が選んだのは、一人、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を送ること。 その島で出会う人、ホスピスの人たち、犬の六花との生活の中で、最後の大切な時間を過ごす。 ライオンはホスピスの人たち。 毎週日曜日に入居者がリクエストできるおやつの時間。 それが「ライオンのおやつ」 そこで語られるエピソードが心に染みます。 そして、雫がこと切れる間際に、リクエストしたおやつとそのエピソード。 ここからは涙なくては読めない。 雫が死の間際にあった人.. 嗚咽してしまった。 電車の中で読んではいけません。 そして、エンディング とても暖かい気持ちになりました。 自分ならどんなエピソードとどんなおやつをリクエストするんだろう.. 今、この時間を、健康を、大切にしたいと思います。 とってもお勧め

    149
    投稿日: 2025.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本を読むのがしんどくなった時に一目惚れで買った本。すらすら読めて気づいたら読み終わっちゃった。 もっと読みたかった。色んな人のおやつを覗いてみたくなったし自分も死ぬ前に食べたいおやつを考えておこうかな、と思った。ほっこり。 途中でひたすらバナナについて語ってるページがあったけどあれは何だったのだろうか。あそこだけ変な宗教みを感じたような気持ちになった。、

    0
    投稿日: 2025.02.07
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    余命宣告を受けた主人公・雫が、瀬戸内海に浮かぶ「ライオンの家」で最期の日々を過ごす中で、命と向き合い再生していく物語である。死を前にした人々が集う「ライオンの家」で、毎週日曜日に「おやつの時間」が設けられ、自分にとって特別な思い出のおやつが振る舞われる。このおやつには、過去の記憶や温かな感情が込められており、登場人物たちが心の痛みを癒される様子が描かれている。 特に印象的だったのは、雫が幼い頃に母親と一緒に食べたレモンケーキを思い出す場面だ。その時の香りや甘酸っぱさがよみがえり、愛されていた記憶が彼女の心を包み込む。この「おやつ」がただの食べ物ではなく、人生の大切な瞬間と結びついていることに感動した。また、同じくライオンの家で過ごす人々がそれぞれの「最後の願い」を見つけていく姿も心に残った。特に、病と戦う中でも家族や仲間との絆を見つめ直し、最後の時を穏やかに迎えようとする姿勢には胸が熱くなった。 この物語は、人生において何が本当に大切なのかを問いかけてくる。日々のささやかな幸せ、誰かと分かち合う時間、そして自分を受け入れることの大切さを、作品を通じて改めて感じた。生きることの苦しさや孤独も描かれているが、それ以上に、希望や癒しが静かに伝わってくる温かい作品だった。何気ない日常の中にこそ、かけがえのない幸せがあると気付かせてくれる一冊だった。

    0
    投稿日: 2025.02.05
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    私が最期に食べたいおやつは...... ブラウニー。 ブラウニーには色んな思い出があって。 自分の余生について、少し考えながら読みました。

    0
    投稿日: 2025.02.03
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    たくさん素敵な言葉が綴られていた。 "自分の食べる量が半分になっても喜ぶ顔が見たい人"に出会いたいな おやつじゃなくても、何か自分にとっての生きがいを見つけて、いつだって変わるチャンスなんだって自分を奮い立たせて生きたい。 きっと求めている言葉がこの人の本にはたくさんあるから、他の本も読んでみたいと思った

    3
    投稿日: 2025.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    命の尊さや、生きる希望以上に、もっと多くのものを得られた作品だった。 自分の願いや希望を恐れずに持ち、信じること。 生きたい、という願いを受け入れてこそ、死を迎え入れる準備ができるのだと思った。 幸せは、自分の中にあり、そして自分も他人に幸せを与えることが出来る。笑顔になれば、幸せな気分になる。 おやつは、身体にはいらない栄養でも、心の大切なご褒美である。 他人の考えや自らの人生を自分の都合の良いように解釈して、わかった気になっていても、それは幸せではない。 相手の本音に寄り添ったり、自分の人生を受け入れてこそ、幸せだと感じることが出来る。 どれだけ、1人で、孤独だと感じる時でも、必ず自分の幸せを願う人が、ずっとどこかで見守っていて、一日に1回でも幸せだと思える瞬間があるように、働きかけてくれているはず。

    0
    投稿日: 2025.02.02
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    「人生最後に食べたいおやつはなんですか?」 考えたこともないタイトルだった。 実際にこの島に行ったことがあるが、本当に綺麗な景色だったことを覚えている。もしかしたら本当にあったのかもしれない。そうだったらいいのにと思えるほど、素敵で切ない物語だった。

    0
    投稿日: 2025.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まだ一月の終わりなのに2025年のベスト5に入る本に出会ってしまったかもしれない。 辛いこと、悲しいことがそうでないように描かれていて、自分がそうなった時もう一度読みたい。 レモン島行きたい〜

    1
    投稿日: 2025.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホスピスという場所を中心にして生きる余命少ない女性の話であり、話題には死のことが頻繁に登場するのだが、決して薄寒いとか、重暗い雰囲気を感じさせることはなく、むしろ人肌の温かみとなんだか何かに恋しくなる気持ちをそそる、花畑のような美しさを印象付ける小説だった。 客観的な目線であまり語られないので最後まで気付かなかったが、主人公は生命力に満ちた、女性としても魅力的な、美しい人であると思う。美味しい食べ物を食べた時の彼女の発言が可愛らしかった。 素敵な小説ではあると思ったが、この世界観が好きかと言われると答えに困ってしまう。仲良くしたいとは思うけど実際のところ仲良くなれないといった感じの作品かな、と思う。

    1
    投稿日: 2025.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    題材が死ということもあり、少し読むのが苦しいかなと思ったが、杞憂だった。 わかりやすい文章でサクサク読めた。ところどころに散りばめられている名言に心を打たれる。 死とはなにか。生きるとはなにかを考えさせられるきっかけになった。 

    0
    投稿日: 2025.01.27
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    小川糸、恐るべし。 テーマ的にも予定通りの結末なのにこんなにも穏やかで湿っぽくないのに切なくて涙の出るものが書けるものだろうか。とんでもなかった。 「かたつむり食堂」を読んだ勢いでそのまま読んだけど、あの読後感の信頼をそのまま引き継ぐ作品だった。なんと心地いいのだろうと一瞬怖くなった。 過激さも残酷さも必要なく、大きな伏線や裏切りもない。なくても引き込まれる。柔らかな感じがする。それってすごいことだと思う。 読みもしないで「な〜んか綺麗事書かれてたら冷めちゃうナ〜」なんて敬遠してた愚かな自分よ、小川糸先生は恐ろしいぞ。

    6
    投稿日: 2025.01.26
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    読むのに時間が空いちゃったけど、最後はゾワゾワっとして感動。死に対する怖さというよりは最後のまとめをしている姿にこういうふうに死ぬ人もいるのだな。と。 痛みが麻痺する。って恐ろしいし辛いだろうな。 ぽっくりがいいと思いつつ突然死に飛び込むのも怖い。

    2
    投稿日: 2025.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    死という重たいテーマが終始描かれている作品なのに、全体的にのどかな穏やかな印象を受ける作品。出てくる食べ物がとても美味しそう。今を生きることの大切さを感じた。

    2
    投稿日: 2025.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    若くして余命宣告を受けた女性が残されたわずかな日々を穏やかに過ごすため瀬戸内の島にあるホスピスにやって来る。彼女がケアラーや入居者やほのかに想いを寄せる青年に囲まれて死に向き合い死を受け入れ最後まで「今」を生き抜いた姿を描いた作品。 終盤読み進めているとどんどん文字が歪んできて自然に溢れた涙が頬を伝っていると気づいた瞬間に嗚咽した。「今」をどれだけ幸せに生きられるかがどれほど大切なことなのか雫ちゃんが命を振り絞って伝えてくれた気がした。今この瞬間「在る」ことは美しい奇跡。そう思いながら日々を大切に生きたい。 描写がとても綺麗で文章を通して鮮やかに瀬戸内の海や葡萄畑やライオンの家を脳内再生することができる。食事やおやつもどれも美味しそう。特にお粥は食べた過ぎる。もし本当にライオンの家があるなら私もこんな場所で最期を迎えたい。「死」は決して辛く悲しく怖いばかりではないのかもしれない。

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    投稿日: 2025.01.25